質問内容一、現在使用されている衣料切符の点数は全國一律に同じである。
衣料品の必要量は、各観点から檢討されなければならないが、特に寒冷積雪地である北海道、東北六縣並びに北陸、信越地方においては、他の温暖地方に比べて、特に量において多くを要することは申すまでもないと思う。
現行の衣料切符制度はこの見地からみて不合理であると思う。
1 政府においてはいかなる見地から寒暖の地域的差別を認めなかつたか。
…
答弁内容一、 (1)衣料切符の点数に暖寒の差を認めなかつた理由
(イ)昭和二十三年度の一般國民用衣料品の供給力は、数次の放出衣料品を加えてやつと一人当一、一封度となるにすぎず、これを一人当一二封度消費した昭和十二年当時に比較すると、國民の最低限の衣料を確保することもできかねている状況である。從つてこれ以上一方をへらし、他方に追加する余地がなかつた。
(ロ)衣料品の需要は、寒暖の差のみによつて決定せられ…