このページでは野村吉三郎参議院議員の4期(1956/07/08〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は4期国会活動統計で確認できます。
○野村吉三郎君 自民党を代表しまして、鳩山総理大臣に若干の質問をいたしたく存じます。 質問は、国の安全に関する問題でありまして、古い言葉を引用すれば、まさに国の大事、死生の地、存亡の道とあるのに該当すると思いますから、率直に国民の全部がわかるようなお答えを切望いたします。 鳩山総理が全権として、河野、松本両全権以下随員を伴い、長途モスコーにおいでになり、日ソ交渉に御自分で当られたことは、その御労苦は多とし、深く敬意を表するものであります。 日ソ交渉により、両国戦争状態の終了、外交及び領事関係の回復、国際連合憲章の諸原則、なかんずく同憲章第二条に掲げる次の原則を指針とすることの確認、すなわ……
○野村吉三郎君 外務大臣に対しまして領土問題のみについて御質問いたしたいと存じます。 日ソ共同宣言等はすでに衆議院を通過した以上、憲法によって、参院の態度いかんにかかわらず、おおむね三十日以内に成立するものと考えております。私は外相が日本御出発前に公私の席上で悲壮の御決意をお述べになったのを拝聴しまして、大いにこれに信頼していましたが、領土問題について先方で御交渉になると、直ちにソ連のいう通り歯舞、色丹の引き渡しのみで妥結せんとせられ、その理由として、世界の大局を云々せられたのを見て私は実は驚いたのであります。これはおそらくは先の悲壮のお言葉は、はなはだ失礼でありますが、単に国内向けの宣伝で……
○野村吉三郎君 時間もありませんから簡単にお尋ねしたいと思いますが、私は大体岸外交の理想はけっこうだと思っております。反対すべき理由はないと思います。また総理大臣がアメリカ、東南アジアその他の国へお出かけになるということも、これも御苦労であるけれどもけっこうなことだと思っております。国際連合を中心として外交を進めていくということもけっこうですが、今の国際連合はまだ発達の道程にあって、その中にはいろいろのブロックもある、それで日本の安全保障のことを一つどういうお考えでおるかをお尋ねをしたいのですが、中ソ同盟があって、それが日本及び日本と結びついておる国を目標として、日本ということを明らかに書いて……
○野村吉三郎君 私は、外務大臣に安保条約について二、三のお尋ねをしたいのであります。もうすでに詳しい質疑応答があったのでありまして、私は交渉の内容を伺おうというのではなくて、外務大臣は私のただいまお尋ねせんとする点について、どういう腹がまえでいらっしゃるかということを伺いたいのであります。 条約改正は戦後十三年、国情の変遷に伴って改正の必要を認むるのは当然だと私は思います。まあ馬祖島あるいは金門湾の事件がある、ですからして考えられる点もありますけれども、反対する理由はないと思っております。わが国は自由国、民主国となっておりますが、私はこれは別に自由民主党の国だというのではなくて、九千万人の国……
○野村吉三郎君 これは新聞の報道でありまして、外務大臣お気づきになっているかどうか。また、これは新聞報であるから、どれだけ信頼していいかわからぬのでありまして、私はどっちを批評するという意思ではございませんが、一昨日のジャパン・タイムスに、アメリカは共通の敵であるという、これはまあ新聞社が出した見出しでありましょうが、淺沼さんが言ったということを書いて、これは共同通信でありますが、その内容はこういうことを言われたのかどうかということ。台湾はシナのものなのにかかわらずアメリカが占領しておると、沖縄は日本のものなのにかかわらずアメリカが占領しておると、そういう観念からして、共通の敵であるということ……
○野村吉三郎君 今のに関連をして。私はカナダのヴァンクーヴァーのスチーヴンソンなんかに行ったことがあるのでありますが、あそこのものが引き揚げてきて、和歌山の御坊市の近所に集団帰ってきまして、アメリカ村というておるのでありますが、そこのものが絶えず陳情にくるのでありますが、厚生省の方でもこのごろだいぶ御研究になって、同情ある御検討を下さっておる。それは、外務省の方で私ども聞いておるのは、当時領事か領事補くらいやっておった方がこのごろ外務省にお帰りになって、当時の事情はだいぶ詳しくなっておるということを聞きましたのですが、どうか一つ好意ある御調査の上、しかるべくお取扱いのほどを切望いたします。絶え……
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