このページでは常岡一郎参議院議員の5期(1959/06/02〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は5期国会活動統計で確認できます。
○常岡一郎君 私は参議院同志会を代表いたしまして、総理並びに関係大臣にお尋ねをいたします。 一国の総理や外務大臣が世界の情勢を誤って判断したがために、その国を破滅のふちに追いやり、幾百万の人の命を失い、国土を廃墟にした実例は、枚挙にいとまありません。岸総理はこのたび新しき日米安保条約を結んでお帰りになりましたが、この条約が日本を不幸に陥れないように切に願いながら、以下数点についてお尋ねをいたします。 第一、総理は現下の世界情勢の動きをどう判断しておられるかという問題であります。この質問は、昨日衆議院本会議において、社会党の鈴木委員長が質問第一番にただされた問題であります。何といっても、本国……
○常岡一郎君 私は、ただいま議題とばりました三井三池炭鉱争議に関しまして、総理並びに関係大臣にお尋ねいんします。実は私は、昨日大牟田で、先日の暴行事件で殺されました久保清という人の葬儀が公会堂で行なわれましたので、礼拝し、近くの公園で五万人と称する総評主催の総決起大会やデモを見ましたが、きわめておだやかで、殺気立ったという姿は見られなかったので、心安らかに帰京いたしました。これは、暴力はいけない、暴力はやめよという考え方が、第一組合の人々にも、第二組合の人々にも、一般市民にも、深く心にきざみ込まれたためではないかと思いました。苦しみや失敗は人間に反省と賢明さを与えることを思います。ちょうど車に……
○常岡一郎君 私は、ただいま議題となりました安井公安委員長報告に関連いたしまして、首相並びに防衛庁長官に、以下三点についてお尋ね申し上げたいと思います。 質問に先だちまして、このたびの事件に遺憾しごくの意を表します。人類の文化を向上させてきたものは、人間を尊ぶ考え方と、真理を愛し、あくまで真理を追求する努力であります。これが人間の幸福を育ててきた根源であります。賢明なる民族は、すべての力をこの人間の尊重と真理の追求に集中して、幸福な社会を作っております。愚かなる民族は、その大本を忘れ、暴力によって骨肉相はみ同胞相殺し合う不幸な悲劇を繰り返しております。だから、法を破り、人間を尊ばぬ暴力は、人……
○常岡一郎君 福島県、栃木県下の労働行政関係について申し上げます。 雇用失業関係で目立つのは、福島県常磐炭田地帯の失業者でありまして同県産業の大宗である石炭産業が不況に陥っている結果、本年一月から六月までの企業整備件数は二十三件で、すでに整理された人員は千五百人を数え、前年の約二・五倍に増加しております。しかも、これを吸収すべき適当な公共事業もなく、県当局においても、対策に苦慮しておりました。このことはまた、炭鉱地帯において失業者の子女が保育所を退所したため、保育所の経常費が割高となり、経営に困難を来たすという現象をも生んでおります。また、宇都宮市営の失対労務者のための托児所は、児童福祉法の……
○常岡一郎君 私は、参議院同志会を代表いたしまして、ただいま上程されました、案件を承認するにあたりまして、要望いたしたいと思います。特に現下の情勢が、国の内外が非常に重大であるがために、特に要望する次第であります。 安保条約をめぐりまして、ソ連からもひどい再三の抗議があり、また、中共におきましても相当不満があり、内にはまた世論が二分いたしまして、非常な苛烈なる争いになろうとしているときでありますから、国政の運営に幾多の支障を来たすのではないかと考えられます。かかる際には、信頼を国民につないでこの危機を突破しなければならないときに、ことに国防の重責を持つ防衛庁が、昭和二十八年以来、毎年警告を受……
○常岡一郎君 私は参議院同志会を代表いたしまして、高専法案に対しまして賛成の討論をするものであります。 第一の理由は、学校形態の問題でありますが、私は、かつてソ連に参りまして、ソ連の学校形態を研究いたしましたときに、その根幹をなし、またこの高専制によく似た中等専門学校の制度がありますのを非常に深く感じて帰ったものであります。敗戦当時のあの全く島に閉じ込められた哀れな当時の日本の教育制度が、それが、今日急変して、膨張する、しかも、狭い日本において、土地も少なく資源も少ない、日本が立つ道は、全く敗戦当時と環境を異にしておりますので、こうした複線系統の組織ができることを痛切に待っておったわけであり……
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