このページでは野々山一三参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。
○野々山一三君 私は、日本社会党を代表いたしまして、この変動期における財政、経済政策に関し、三木総理大臣初め関係大臣に対し若干の質問を行います。 まず最初に、政府の経済運営失敗の責任と景気対策について質問をいたします。 いま日本経済には、インフレと不景気、つまりスタグフレーションという双頭の怪物が横行しています。しかも、双頭の怪物は、財政の赤字と国際収支の危機というきわめて重大な危険なしっぽがついているのであります。この双頭の怪物の頭の一つ、インフレをつくり出したのが田中前総理大臣であります。不況をつくり出したのは、ほかでもない三木現首相、あなたなのであります。そして危険なしっぽは、経済通……
○野々山一三君 本院議員山崎五郎君は、去る四月六日、急性心不全のため突如として逝去されました。全く思いがけないことで、痛惜にたえないところでございます。ここに私は、諸君の御同意を得て、議員一同を代表し、謹んで追悼の言葉をささげたいと存じます。 山崎君は、大正二年九月、秋田県山本郡琴丘町の旧家に生まれ、長じて県立能代中学校に学ばれた後、秋田県庁を経て中央に転じられ、内務省に勤務されました。 しかし、君の天性の資質が遺憾なく花開いたのは、戦後新たに重要な行政分野となった労働行政においてであります。すなわち、昭和二十二年厚生省労政局、同年新発足の労働省に移られて以 来、昭和二十七年労働組合課長、……
○野々山一三君 最初に、大臣、大蔵であると同時に、外務をやっていらっしゃいましたし、対外的な事情も十分御案内でしょうから、ちょっとそれるかもしれませんけれども、一般的な意味で聞きたい。 その一つは、アメリカのフォード大統領が来日されるわけですけれども、一体どういうことを目的として大統領は日本へ来られるのか。それから、受けて立つ日本の側として、一体どういうことを話し合おうとしており、どんな目的があるのかということを率直に伺いたいわけです。大臣、大蔵の立場からいたしまして、世界的なインフレというものはたいへんなものであることはもちろんでございます。わけても、アメリカを中心にし、日本もまたその範畴……
○野々山一三君 冒頭に、大蔵大臣、改造後の初めての委員会でございますし、留任をされたわけでございますから、それでなくてもあなたは、国政全体についてたいへんな見識者でございますから、そういう意味で、まず、一般的な問題について伺いますので、率直な御意見を聞かしていただきたい。 その第一は、昨日、総理大臣外遊後初めての一時間余にわたります記者会見をやられて、全く有史以来異例な記者会見内容であるという印象を私は持ちました。それは、わけても先般来この委員会でも問題になっております金脈、金権というものの問題が、四十五分をこえるたいへんな時間で、これこそ異例なことで、私は、率直に申し上げて、田中総理、総理……
○野々山一三君 昨日来の引き続いての問題で、これは守秘義務と国政調査権の問題についての具体的な問題及びかつて国益国損にかかわる機密問題というものが、そのまま解明されないままになっておりますので、以下、十分な時間がございませんけれども、かいつまんで質問をいたしますので、その意味でお答えをいただきたいと思います。 私は、何回も繰り返すことばですけれども、総理大臣田中角榮なる人をめぐります国民の疑惑を解消するということが、いま日本にとって決定的な重大な課題である、この点はどなたも異論のないところだと思います。その意味で、昨日来、大蔵大臣も、積極的に、守秘義務などというものをかさに着て、国政調査権を……
○野々山一三君 関連。大臣、先ほど私の名前も言われながら、守秘義務と国政調査権の問題について触れられたわけでございます。問題は二つあると思います。一つはケース・バイ・ケースでというお話と、それからもう一つは、国政調査権と守秘義務というものは並行線であって、という問題を大臣は述べられておるわけです。 そこで、実際問題に入るわけでございますが、その以前に、先般来、官房長官、法制局長官の出席を求めて秘密基準などなどの問題について審議をいたしたことがございます。本日、正式に内閣官房から私が指摘しておりましたものの一つがあらわれました。正式に提出されました。それを一回読み上げてみましょう。四十七年六月……
○野々山一三君 関連。 先ほど総理が、国政調査権というものの本質について小谷委員から指摘をされた、そのとおりであると、こういうふうに見解を表明されたのは、私は国民の代表権者たる国会というものの存在の価値を認められた意味で心から敬意を表したいと思います。 さて、具体的なケース・バイ・ケースだというお話にからみますが、副総理お見えでございますけれども、二年半弱前に秘密とは何かという問題で、あなたも外務大臣当時たいへんな議論をいたしました。そして、たとえば外務省の文書管理規則そのものが秘密であったものを、あなたは国会の意思を通してオープンにされました。これまた国会の意思を尊重されたし、全面的に各……
○野々山一三君 かねて田中総理をはじめといたします公人の疑惑問題、そしてそれがひいて言えば政治に対する国民の不信というものをめぐりまして、長期にわたりまして議論をされてまいりました。残念ながら、まあ率直に申し上げまして守秘義務が乱用されて、あえて言えば、国政調査権というものが否定されているかのごとき事態が続いてまいりましたことは、きわめて残念であります。きょう、いま総理から、各委員会などで混乱をいたしておりました事態に対して政府側の統一見解を述べられたその真意というものに対して、私は率直に申し上げて、これが一つの国民の側から見る政治に対する信頼の第一歩になるのではないか、ないしは、公の立場にあ……
○野々山一三君 相続税それから贈与税、課税対象になる財産の評価というものはどう行われるかということが、実は税率を変えることもさることながら、大変な影響があるわけですね。税率を幾ら直したって、安くしても、今度は評価をうんと高くすれば、これは税金の額というものが必然的にこうなるわけです。これは大臣に伺いたいんですけれども、こういうことについて、この評価と税率との兼ね合いでいけばどういうふうにお考えになりますか。これは法律を見たって、税金どれだけ取られるかわからぬですね。そこのところを一体政治論としても、国民の相続、贈与というものに対して評価するにしても、この疑惑はどうもいつまでも解消できないように……
○野々山一三君 先般、法律と政令との関係において、法律上公益事業として非課税であるものを政令並びに基本通達で課税するということは通達行政じゃないか、本来法律を改めるべきではないかということで御質問申し上げたわけですけれども、結果としてどうもはっきりしないということで中断されているわけですが、大蔵省及び関係――文部省もいらっしゃいますか、なとその結果としてどういうお考えできよう臨まれたかということをまず伺いたいんです。
【次の発言】 むずかしいことは時間がないから、ずばり言いますが、この前、三十三年に相続税法の文言を少し直しただけで、非課税であったものが課税対象になるようになったわけですね。これ……
○野々山一三君 ちょっと委員長、関連質問で。 ちょっと伺いますけれども、いま国税庁側の言われるのは、公務員法上にいう守秘義務を発動してここで公開することはできないと言われるのか、それが一つ。 間税部長がおっしゃられるのは、企業秘密であるから有価証券報告書に基づくものしか言えない、じゃ企業秘密というものは国政調査権に対抗して公開することはできないのか、これが第二の本質論であります。 それから第三に、大臣に伺いますけれども、この守秘義務問題は、三木総理になられてから予算委員会で新しい政府側の統一見解を出されたことは御承知のとおりでございます。その立場から言うならば、守秘義務というものは国政調……
○野々山一三君 関連。 いまいろいろおっしゃったけれども、簡単に言うと原料価格が変動した、これが一つですね。それから増収部分は一定率で考えたい。こういう二つの理由が一定率二二・三を上げたい。個別に言うと三・何がしとか、八・何がし、こういうことですか。 そこで、私が伺いたい。そういうことであるならば、委員長が言われた何に対してどういうふうに変化したのでどうするという、何とは何ですか。何がわからぬのに何%掛けたからと、何が何だかわからぬということになるのじゃないですか。そこのところを聞きたいのが本質なんであって、その何というものをここで言えないなら、秘密理事会でもいいから言ったらいいと思うので……
○野々山一三君 法務大臣にまず、このロッキード問題をめぐります法務省当局として一体今後どのような見通しを持っているのかなどを中心にいたしまして、若干の質問をいたしたいと思います。 今日私なりに司法当局のこのロッキード問題をめぐります取り組み方を客観的にながめてみますと、結局国会でのむずかしい言葉は別にいたしまして、国政調査という立場からする議論は、結局司法権の分野であるからとか、捜査上の秘密であるとかという言葉によって、事実上は内容にわたって公開をしない、こういう事態が中心で、司法当局任せという印象はぬぐい切れないものがあります。そこで政府というか総理大臣みずからは、三木内閣の手によって究明……
○野々山一三君 まず最初に、大平大蔵大臣に、閣僚の主要の一人として今日の政局問題につきまして率直な意見を承りたいと思います。 最初に、きょう実は委員会が一時から開かれることになっておったわけなんですけれども、私が要求いたしておったのは総理大臣、それから福田副総理、大平大蔵大臣、官房長官などなどの出席を求めておったんですが、それは別といたしまして、一時が一時半開会ということになった。それというのは、実は官房長官が出られない、時間が都合が悪いということでおくれたんですが、あなたはいま総理大臣及び福田副総理、そして官房長官がどこで何をやっていらっしゃるか御存じでございましょうか、率直にお知らせをい……
○野々山一三君 衆議院の委員長代理の山下さん及び大蔵省、農林省にごく簡単な話を伺いますけれども、この法律は議員立法でございますけれども、いつからできて、毎年どういうふうになってきて、それでどういうふうに内容が変化したのか。しかし、文言はちっとも変化してないのでございますけれども、それをひとつ全部言っていただけませんか。簡単に言いますと、早場米奨励金の時代もあったし、それから予約米のときもあったし、それから休耕田補償という場合もありました。こういう変化がずっとあるのでございますけれども、その経過をひとつ一遍ぱっぱっと提案者にまず……。
【次の発言】 もう一回お伺いしますけれども、いま言われたよう……
○野々山一三君 関連してちょっと伺うんですけれども、たとえば、手でたとえてみましょう。手とはといえば、当然指が五本あって、親指、人さし指、中指、薬指、小指というふうになっている。これを矢追委員が言われるのは、手とは何だというのがロッキード問題です。その中で親指とは何かということを聞いた。これだけで全体の手を判断することはできないということになるので、必然的にロッキード問題という言葉で総称されているがごとく、また国会は特別委員会もロッキード問題に関する調査特別委員会という総称的な名前でそれが究明されているわけでございます。そのうちの一つがわかったからといって全体がわかるものではない。これはおわか……
○野々山一三君 私は、自由民主党、日本社会党、公明党、民社党、第二院クラブの共同提案に係る税制に関する決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 税制に関する決議(案) 一、政府は、所得、物価水準の推移等に即応し、中小所得者を中心とする所得税負担の軽減を図り、合理化に努めるべきである。 二、通勤手当の非課税については、通常の通勤に要する費用の実情に即応し、適宜見直しを行うべきである。 三、夜間勤務者に対し、夜食に代えて支給する金銭の税務上の取扱いについては、実情に応じ適宜見直しを行うとともに、夜勤手当についても、一定の非課税限度を設けることの是非について検討すべきである。 ……
○野々山一三君 そこで、ごく簡単に三、四点、一応大臣やら局長、輸銀に聞きたいわけですけれども、実は端的に言えば、今度の輸銀法の改正というものは、金を大きくして景気回復、中小企業を含めての景気対策をも中に考慮しての話だろうと、こう前置きをつけて。 そこで、たとえば、工業地域で中小企業、下請企業、そういうようなものの金融機関とのメーンの取引は相銀やあるいは信金やというようなところが非常に強いわけですね。そこで、ひとつずばり申し上げると、今度代理業務を中金、相銀に及ぼそうという趣旨ですね。そうですね。そこで信金は一体どう考えるか。地域及び条件というものを考えて信金に及ばないか。で、信金でも全部やれ……
○野々山一三君 関連。 いま国政調査権の問題について法制局長官から、憲法及び証言法などについての一般的なお話がございましたが、このロッキード問題そのものが、いままで森中委員、小野委員からの関連質問などで、正直言って三権分立という立場が対立して、まさに一つの答えを出し切れない、こういう状態だと思います。このロッキード問題について、一つは、国家の重大な利益にかかわる問題だと政府は考えておるかどうか。この点について改めてはっきりした見解を承りたいんです。ちょっと補足いたしますけれども、本来国の重大な利益にかかわることであるとするならば、これは重大な損害があるのか、ないしは国の存立に重大な影響を与え……
○野々山一三君 先ほど来藤田委員から来年度以降の歳入見込みなどの問題についての御指摘がございました。やや重複するきらいがございますけれども、特例債の問題に端的に限って言うならば、どうも伝えられるところ、ことしと来年度はほぼ同額程度の特例債を出す。そして同時に予算の圧縮ということを考えておるやに伝えられているわけなんですけれども、そこで伺いたいのは、いま歳入の確たる見通しがまだ確定しないので言えない、こういうおっしゃり方なんですけれども、さて特例債が、伝えられるところによると、先ほど申し上げたように、来年度も今年度と同様程度のものと言われているんですけれども、一体どんなお考えなのかこれが一つ。 ……
○野々山一三君 最初に、北朝鮮という言葉を使いますけれども、北朝鮮と日本との貿易関係の問題でございますが、ここ数年来私どもの知る限りで申し上げますと、北朝鮮の外貨事情が余りよくないということも手伝いましてでありましょう、約二年半くらい前から、日本からの輸出のものに対しまして、一つは、契約が完全に成立をして出荷準備をいたします、LCを向こうが何月に開きます、何月に開きます、何月に開きますという状態が逐次相手方から情報があり、確認があるにもかかわらず、実際はLCが開かれない。そのために品物はできて倉庫にいっぱい準備されている、LCは開かれない、そういうような状態のために、メーカー及び商社は非常ない……
○野々山一三君 提案者であります衆議院側の山下委員に伺いたいのでありますけれども、この法案の内容についてはその都度、年度ごとに若干内容が違うんですけれども、本質的には昭和二十六年以降ですか、ずっと議員立法で、しかも時限立法というかっこうでこう続いてきておるわけですけれども、そこで、この委員会では、五十年の審議のときに審議の過程を通しましていろいろ問題がございました。その結果、当時の委員長桧垣徳太郎君が特に発言をいたしまして、「この際、一言委員長より申し上げます。」ということで、「これまでの質疑の過程を通じて、委員各位より麦、大豆等の奨励金について税制上の特例を講ずべきであるとの意見がありました……
○野々山一三君 私は、ただいま可決されました印紙税法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党、公明党、日本共産党及び民社党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 印紙税法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法施行に伴い、今後、免税点の引上げについて十分配慮し、また階級定額税率の最高価格帯の見直しを行うなど、経済取引の動向並びに取引規模に適合した税負担を求めることができるよう税率構造の合理化について検討すべきである。 右決議する。 以上であります。
○野々山一三君 税法全体の問題につきましては追って福間委員から詳細な質問がございますので、私はごく限られた問題について、この際大臣及び行政当局の見解を承りたいと思います。 それは、ことしは非常な豪雪であることは十分御案内のとおりでありますが、この豪雪の結果、市民、住民が大変な被害を受けている。ところが、豪雪の場合における雑損控除の適用対象を見てみますに、屋根の上に雪が降ってきたと、それをおろす費用までは雑損控除の対象にするということになっているんですが、雪というやつは横からも降ってまいります。うちが壊れないようにするためにそれを防除する、そういう費用は雑損控除の対象にならぬというのは、大臣一……
○野々山一三君 私は、ただいま可決されましたアジア開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 アジア開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、アジア開発銀行設立の趣旨にかんがみ、加盟開発途上国の負担の軽減を図るため、アジア開発基金の一層の拡充に努める等、所要の措置を積極的に講ずべきである。 右決議する。 以上。
○野々山一三君 私は、ただいま可決されました昭和五十二年度の公債の発行の特例に関する法律案に対し、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 昭和五十二年度の公債の発行の特例に関する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法施行に当たり、次の事項について十分配慮すべきである。 一、健全財政を確立するため、財政収支の改善に全力をつくすとともに、極力国債発行額を圧縮し、昭和五十年代前半には特例公債依存の財政から脱却し得るよう努めること。 二、国債は、後世代の国民の負担となることに留意し、償還財源の確保に努め……
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