このページでは下稲葉耕吉参議院議員の16期(1992/07/26〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は16期国会活動統計で確認できます。
○下稲葉耕吉君 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいま議題となりました政治改革四法案に反対の意見を述べるものであります。 私は、今この演壇に立ち、まさに万感胸に迫るものを禁じ得ません。それは、良識の府としての参議院の長きよき伝統が、目的のためにはただ一途に強引な手法によって無残にも踏みにじられ、政治改革、政治改革というかけ声に追いまくられ、多くの欠陥を持ったこの法案が、我が党の宣摯な修正の要求にも耳をかさず、強引に次ぐ強引な手法によって今まさに採決に持ち込まれようとしているからであります。 この際はっきり申し上げたいことは、真の政治改革にどの党よりも早く、そしてどの党よりも真剣に取り……
○下稲葉耕吉君 私は、自由民主党を代表し、ただいま国家公安委員会委員長より報告のありました、いわゆる地下鉄サリン事件について、総理並びに関係閣僚に若干の質問をいたしたいと思います。 質問に先立ち、不幸にもこの事件の犠牲となられた十二名の方々の御冥福を改めてお祈りいたすとともに、御遺族やいまだ入院加療中の方々にこの場をかりて心からお見舞いを申し上げます。 ただいま御報告のとおり、警察は、去る五月十六日、オウム真理教の教祖麻原彰晃容疑者等を実に事件発生以来五十八日目に逮捕いたしました。これを契機に捜査は一段と前進するものと思われます。 多くの国民の協力と激励のもと、警視庁を初め全国の警察が、……
○下稲葉耕吉君 去る九月十六日から九月十八日までの三日間、片上委員長、真島理事、竹村理事、猪熊理事、鈴木委員、深田委員、紀平委員と私、下稲葉は、検察及び裁判に関する調査の一環として、最近における司法行政及び法務行政に関する調査のため北海道に行ってまいりました。 第一日は、札幌高等裁判所において、札幌高等裁判所、札幌地方裁判所、札幌家庭裁判所、札幌高等検察庁、札幌地方検察庁、札幌法務局、札幌矯正管区、北海道地方更生保護委員会及び札幌入国管理局の各機関から管内概況について説明を聞きました。 第二日は、釧路地方・家庭裁判所網走支部、網走刑務所の実情を視察いたしました。 第一に、司法行政及び法務……
○下稲葉耕吉君 商法の審議に入ります前に一件ほど御質問いたしたいと思います。 今、カンボジア問題で大変国内が沸き立っているわけでございますが、その中で中田さん、高田警視の痛ましい殉職がございました。私も大変関心を持ってその問題に取り組んでいる一人でございますけれども、当委員会の所管でございます裁判所でも実は本当に痛々しい殉職事件があったわけでございます。 新聞報道によりますと、四月二十七日の十時ごろ、東京地方裁判所において田村善四郎警備員、警備係長が殉職された事案が報道されているわけであります。 ひとつその問題につきまして、事案の概要等を最高裁の方から御報告いただきたい。
○下稲葉耕吉君 私は、自民党を代表いたしまして、当面の問題につきまして、総理その他関係閣僚に御質問いたしたいと思います。 まず、日米関係につきましてさっと触れたいと思いますが、新聞等の報道によりますと、総理は四月中旬ごろでございますか、訪米されるようなことを言っているわけでございます。 私は、しばしばこのような席で申し上げておりますように、世界の中の日本、国際貢献というふうなことが熱心に言われておりまして、また我々日本国民の一人一人もそのような自覚を持っているわけでございます。 一国の総理がそのような国際関係の大変にぎにぎしい時代に、一国にとって大切な問題につきまして積極的に外国の首脳と……
○下稲葉耕吉君 本格的質疑に入ります前に、私の意見を申し上げまして総理の御見解をただしたい、このように思います。 総理は、御就任以来四カ月を過ぎました。本当に御苦労さまであると思います。 きょうの新聞を読みますと、政治改革法案の審議というものが前面に出ているために外交関係の日程等が組めなくて対外的に大変問題を起こしている、特に対米関係においてそうであるというふうなことが報ぜられております。 国内的にだけ問題を取り上げてみましても、南九州を中心とする大水害がございました。百年ぶりとも言われているわけでございます。私も現地に参りましていろいろ拝見させていただきましたが、国は国としていろいろ対……
○下稲葉耕吉君 私は、今ここに非常に深い憂いと憤りを持ってこの席に立っているわけでございます。本日は、私どもは先ほど行われました地方公聴会の報告の後に一般質疑を続けてやっていただくように強く要望いたしたわけでございますが、委員長は職権で締めくくり総括を開会されました。私どもは本当に憤慨にたえないわけでございまして、まず心から抗議申し上げます。 昨日、私は地方公聴会で京都に参りました。同僚議員も、いろいろ御報告がございましたように、それぞれ五カ所の地域に分散して参りました。けさ、行かれた同僚議員の意見をいろいろ聞いたんですが、要するに、地方公聴会の翌日直ちに締めくくり総括を行ってそして採決に持……
○下稲葉耕吉君 先ほど法務大臣の法務行政に取り組むお考えを承りまして、私も大変共鳴するところが多いわけでございます。どうかひとつ、いろいろ多くの問題もございますので積極的にお取り組みいただきたいと思います。 一内閣が一つ大きな仕事をやればいい、こういうふうに言われているわけでございますが、法務省の抱える問題もたくさんございます。今からいろいろお伺いいたしたいと思いますが、大臣もひとつ重点を決めまして、大臣の御在任中に大きな問題を一つでも二つでも解決するようにお力添えいただければ、御努力いただければありがたい、このようにまず申し上げます。 きょう私は、先ほどの法務大臣のいろいろなお考えに対し……
○下稲葉耕吉君 両案につきまして、先般、大臣から提案理由の御説明をいただきました。
その提案理由の中で、人事院勧告の趣旨等にかんがみ、裁判官及び検察官につきましても、一般の政府職員の例に準じて、その給与を改善するという御説明があったわけでございますが、もう少し具体的に、政府委員からで結構でございますから、説明いただきたいと思います。
【次の発言】 大体わかりました。
そこで、この法律によりますと、裁判官は報酬、検察官は俸給、一般職の公務員は給与、こういうふうに言葉を使い分けてあるんですが、大体同じような意味に解釈してよろしゅうございましょうか。
○下稲葉耕吉君 我が自由民主党も、先般宮澤総裁が辞任されまして、そして総裁選挙規程によりまして、国会議員、都道府県の代表の選挙によって新しい党首が決まりました。社会党も、山花委員長が選挙の惨敗の責任をとられまして辞任されました。立候補の届け出がどういうわけか締め切り日が一日延びたというのは私ども非常にわからないんですが、いずれにいたしましても選挙によって新しい党首が選ばれました。新しい政党がたくさんできまして、国民の皆様方もどういうふうな形で党首が選ばれたのかよくわからない方もいらっしゃると思うんです。 そこで、まず総理から、総理の新党についてどういうふうな形で選出されたか、そしてその根拠は……
○下稲葉耕吉君 自由民主党の下稲葉でございます。本日は同僚の関根理事とともに自民党の持ち時間の中でやらさせていただきたいと思います。 まず、総理に内閣改造問題についてお伺いいたしたいと思います。 総理は、昨日の衆議院政治改革特別委員会におきまして、内閣改造問題について、一両日中に総合的に判断して決めたい、こういうふうに答弁なさった旨が報道されております。報道によりますれば、連立与党の各党首の方々にその後お会いになったようでございます。きょうの朝刊をにぎわしておりますけれども、改造に賛成の党首もいらっしゃれば反対の党首もいらっしゃるように報道されておるわけでございます。 他方、衆議院におき……
○下稲葉耕吉君 私は、この法律案の質疑に入ります前に、若干関連あるわけでございますが、昨年の五月二十五日の当委員会におきまして、当時法務大臣は後藤田大臣でいらっしゃいましたけれども、昨年四月二十七日に東京地方裁判所において田村善四郎という警備員の方が殉職されました。その御報告をいただきまして、この殉職事案に対します裁判所の補償の問題についてお伺いいたしました。 裁判所にはそういう殉職を予定したような法令といいますか、規則の整備がされておりませんでした。そこで、例えば警察官等の殉職の事例を申し上げまして、総理大臣なりあるいは警察庁長官なり、あるいは条例によって都道府県の警察なり、あるいはまた公……
○下稲葉耕吉君 自由民主党の下稲葉でございます。 まず、中井大臣に、大臣御就任、心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。 羽田内閣の成立に伴いまして永野法務大臣が御就任になったわけでございますが、記者会見等における発言が問題になりまして辞任されました。その後新しく法務大臣に就任されたわけでございまして、いろいろなことをお考えになっていることと思うのでございますが、法務大臣というポストは大変重要なポストでございますし、我々今から御指導いただいたり、あるいはまたいろいろ御意見申し上げることも多かろうと思うのでございます。 最初に、大臣に就任されまして、今申し上げましたような経緯で大臣……
○下稲葉耕吉君 ただいまの法務大臣、入国管理局長の発言につきましては了承いたしました。
私がこの件について問題にしました真意は、単にこのような数字の増減だけではなくて、このような間違った数字が法務省の最高責任者である法務大臣の国会に対する所信表明の中に入ってくる行政の姿勢についてであります。十分御留意いただきたく申し上げます。
【次の発言】 政府は、民事行政審議会の電子情報処理組織を用いて戸籍事務を処理する制度の導入に関する答申、本年一月三十一日、に基づいて本法の改正案を提案されたと思うのでございます。
社会の進展に伴いまして、今、大臣の提案理由の説明にもございましたように、行政サービスの……
○下稲葉耕吉君 更生緊急保護法の一部を改正する法律案につきまして御質問いたしたいと思いますが、私はこの法案を拝見いたしまして、基本的には更生保護行政の前進のためにいい法案だな、こういうふうに思います。ただ、その前進と申し上げましたけれども、ささやかな前進でございまして、法案自体もあるいはまた法案を背景とする更生保護行政というふうなものももっとしっかりした基盤を持って推進されなければならないのじゃないかなというふうな感じを実は強く持っているわけでございます。そういうふうな観点から、気のついたことを御質問いたしたいと思います。 まず、大臣の法律案の提案理由の中で、一ページの後から二行目でございま……
○下稲葉耕吉君 私は、大臣が所信表明の冒頭で法秩序の維持と国民の権利の保全ということをおっしゃいました。あの席上でも申し上げましたように、法秩序の維持という問題につきましては、これはもう大臣がおかわりになろうがなるまいが基本的な問題であろうというふうに理解いたしております。
そこで、具体的に法秩序の維持というのはなかなか難しいことがあると思うんですが、一般論として大臣はどういうふうな御認識でいらっしゃいますでしょうか。
【次の発言】 それでは、具体的な問題についてお伺いいたしたいと思います。
大臣に御就任になりますといつも死刑の問題についてマスコミの皆さんから御質問をされるわけでございます……
○下稲葉耕吉君 きょう参議院は、昼、本会議がございました。私は大変な思いを持ってこの本会議に臨んだわけでございますが、総理以下関係大臣が御出席されておりました。 今月十五日付の公明新聞の問題で、「国会審議遅らせる自民 「夜でも開会」の与党主張を拒否」という見出しの記事が大変問題になりまして、十五日の午後三時過ぎから審議がとまりました。そしてきのうの七時半過ぎになって、石田長官のおわび発言でやっと一応正常化いたしました。その後、昨夜十時過ぎまで参議院の委員会で開かれた委員会がございました。そして法案の審議、そして採決までやりました。 そこで、石田委員長にお伺いいたしたいんですが、この開かれた……
○下稲葉耕吉君 ただいまの政府統一見解を承りまして全体として了承いたしたいと思うんですが、ただ一つ気になるところがございますので、申し上げます。
「明確なことを申し上げることはできないがこと、こういうふうな表現がございますが、なぜ政府は知っていてはっきりおっしゃることができないのでございますか。
【次の発言】 今の御説明とこの文章は大変ちぐはぐでございますね。これをそのとおりに読みますと、何か政府はIAEAとは別な情報源を持っていて、明確なことは申し上げることはできないと。政府はよくおっしゃるんですよ、答弁を差し控えさせていただきたいとかいうふうなことをおっしゃるんですが、そういうふうな点で……
○下稲葉耕吉君 自由民主党の下稲葉でございます。 まず、総理にお伺いいたしたいと思いますが、APEC等に御出席なされ、連日御多忙な政治日程で御苦労さまでございます。 六年越しの一連の政治改革法案もいよいよ本日の参議院の政治改革特別委員会の審議をもって大詰めを迎えようといたしておるわけでございます。大変感慨深いものがあるわけでございまして、三百の小選挙区の区割り法案、あるいは政党に対する法人格の付与に関する法律、それから連座制の強化に対する公職選挙法の一部改正が本日のこの委員会で審議されているわけでございます。 細川内閣のときに政府は一連の政治改革法案を御提出になりました。そして、それは衆……
○下稲葉耕吉君 毎年のように、人事院勧告が出されますと、裁判官、検察官の給与関係の法案が提案されるわけでございます。今回は私は、裁判官の問題を中心にいたしましてお伺いいたしたいと思います。 憲法七十九条は、最高裁判所の裁判官、国民審査、定年、報酬を規定しているものでございますが、その第六項によりますと、「最高裁判所の裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、これを減額することができない。」、こう規定されております。また憲法第八十条におきましては、「下級裁判所の裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、これを減額することができない。」、このように、法……
○下稲葉耕吉君 きょうは検察官の問題についてまずお伺いいたしたいと思います。 最近の報道によりますと、あってはならないことでございますけれども、検察官の暴行事件等がいろいろ報道されているわけでございます。参考人二名に対して平手打ちするなどの暴行を加えたいわゆる金沢事件、あるいはまた、これも参考人に対しまして暴行を加えた増田事件、あるいはこれは被疑者でございますが、暴行を加えました新穂事件等々、検察官の取り調べの過程における、いわゆる職務上、職務の過程における暴行事件ということでございまして、本来そういうふうなことがあってはならないわけでございますし、加えて検察は社会正義実現の最後のとりでと申……
○下稲葉耕吉君 先般の前田法務大臣の所信表明に関しまして質問いたします。 大臣は、所信表明の冒頭におきまして、今回の大震災の問題に触れられまして、「被災地における法秩序を維持するとともに、被災者の権利を保全するため、全力で取り組んでいるところでございます。」というふうに表明いたされました。 今回の大震災は、文字どおり非常に地域も広範にわたっておりますし、それから住民の方々の土地その他に関する権利関係も大変複雑に入り込んでいるわけでございます。そういうふうな問題と同時に、片や震災のない都市をつくろうという都市計画等々の問題もございまして、その辺の調整の問題が現地並びに政府としても今後大きな課……
○下稲葉耕吉君 提案されております法律案につきまして、若干の質問を申し上げたいと思います。 実は、先日、大臣の提案理由説明を伺いました。私も当委員会に長いことお世話になっておるものですから感じたわけでございますが、どうも大臣の趣旨説明を聞いていると、どこかでか聞いたことのあるような説明だなと思いまして、前年の説明、さらにその前の説明、さらにその前の説明を調べてみました。そうしましたら、文章は全く同じで、違うところはどこが違うかといいますと、その時々の増員の人数が違うものですからそこだけ違うんですね。あとはもう一字一句、平成七年、平成六年、平成五年、変わらないんです。 ただ、平成四年が破産事……
○下稲葉耕吉君 山本委員の逝去に際しまして、黙祷をささげていただきまして御礼申し上げます。ありがとうございました。 質疑に入ります前に、一言法務大臣に申し上げておきたいと思いますが、去る三月十三日、月曜日の毎日新聞、その後連日のようにいわゆる入管関係の問題が報道されているわけでございます。 「法務省、二任意団体を特別扱い 外国芸能人入国審査 役員に入管OB ブラックリスト点検認める」とか、「癒着と言われれば…」云々とか、「「入管との信頼」強調 OB理事長、認める」とか、あるいはいろいろございまして、衆議院の法務委員会で問題になりまして、大臣が事実関係を調査してみると、「処分も考える」という……
○下稲葉耕吉君 若干予定より時間がおくれているようでございますので、答弁は結諭だけで結構でございますから、お答えいただきたいと思います。
まず最初に、破産宣告の特例の問題についてでございますが、対象地域におきます過去の破産宣告の事例等がはっきりしておれば御発表いただきたいと思います。
【次の発言】 わかりました。
平成九年一月十六日まで二年間延長するということでございますので、数としてはそう少ない数ではないと、このように認識いたします。
そこで、この条文の中でちょっと私、はっきりしておきたい点がございますのでお伺いいたしますが、第一条の中には「破産の宣告をすることができない。」ということ……
○下稲葉耕吉君 自民党の下稲葉でございます。 きょうは参考人の三人の先生方、大変お忙しいところをありがとうございました。非常に貴重な御意見をいただきました。その御意見を背景にいたしまして、二、三質問させていただきたいと思います。 まず、板倉参考人に最初にお伺いいたしたいと思います。 今回の刑法改正については基本的には賛成である、細かい点についではいろいろまだ意見があるというふうなことでございました。そこで私どもは、大変わかりにくい片仮名の文語体の文章をこういうふうに平易化するということは、かねがね国会としても附帯決議等で決議しているように、その推進の立場にあるわけでございます。できるだけ……
○下稲葉耕吉君 ただいま、法務大臣、刑事局長から捜査処理に関する御報告がございました。法務大臣がおっしゃっておりますように、「今後とも、地下鉄サリン事件を初めとする一連の不法事犯の全容解明と厳正な処分を求める国民の負託にこたえるべく、全力を傾注していくものと承知をいたしております。」ということでございました。 本当にいろいろ御苦労さんでございますし、着実に国民の負託にこたえて目的を達成しつつあると思います。御労苦に感謝いたしますと同時に、今後とも一層ひとつ頑張っていただきたいと、このようにお願いいたします。 今、刑事局長からは、現在までの捜査の状況、起訴の状況について御報告があったわけでご……
○下稲葉耕吉君 三月二十日地下鉄サリン事件につきまして、質問に先立ちまして、とうとい命を失われました十一名の方々の御冥福を祈るとともに、御遺族の方々に心からお悔やみを申し上げます。また、負傷されました五千数百名の方、中でもまだ多くの方が入院、治療を受けておられるわけでございまして、一日も早い全快を心から願うものでございます。また、救生活動に全力を注がれました警察、消防、自衛隊、それから医療関係の方々を初め多くの関係者の皆様、そして御協力いただきました多くの国民の方々に心から感謝申し上げます。 そこで、質問に入るわけでございますが、前提といたしまして、この地下鉄サリン事件の概要と、去る三月三十……
○下稲葉耕吉君 ODAの話が出ましたので、一言付言させていただきます。 実はこの調査会の前身でございます外交・安全保障調査会で六年前にODA問題を取り上げました。和田先生、上田先生いらっしゃいますが、大変な論議を重ねていただきました。与野党いろいろ意見はございましたけれども、最終的にはこの調査会の意見をまとめて、そしてそれが参議院の決議として本会議で決議されたいきさつがあるわけでございまして、あの内容を見てみますと、今でも私はあの精神というものが基本にあるんじゃないか、もう少しあの中身を具体的に実現すべくお互いに努力しなければならないんじゃないかというふうな感じがするわけでございます。 そ……
○下稲葉耕吉君 自民党の下稲葉でございます。 それぞれの先生に別な問題をお伺いしたいと思います。 川田先生には、先ほど社会党の及川先生から質問が出たんですが、私もう少しその問題に関連して、国連の問題でございます。 私の記憶が間違いなければ、国連に対する一般会計の負担率はアメリカに次いで日本が第二位でございまして、一二・四五%でしたか、それぐらいのウエートになっているわけですね。それで、お話がございましたように冷戦時代の国連の果たす役割というのは大変少なかった。冷戦後になって飛躍的にふえてきた。ところが、今国連自体の問題が問われているわけでございまして、お話がございましたように官僚機構が増……
○下稲葉耕吉君 防衛庁の方にお伺いしたいと思いますが、国際軍事情勢の分析を伺いまして大変勉強になりました。ありがとうございました。 そこで、防衛庁は防衛計画の大綱を検討するというふうに承っておるわけでございます。大綱を検討する背景になるのは、国際情勢の分析とそして将来の展望、こういうふうなものが背景になるだろうと思うんです。日米安保条約の話は先ほどお話が出ましたけれども。 そこで、今まではどちらかというと東西両陣営の対立というふうなことを背景にして日米安保条約というふうな構図があったと思うんです。先ほど来のお話を承っておりますと、北方領土には一個師団ぐらい展開している、ロシアの極東における……
○下稲葉耕吉君 私も比較的長くこの調査会にお世話になっている一人なんですが、ざっくばらんに御意見を申し上げたいと思います。間違っている点がございましたら、またいろいろ御指摘いただければいいと思うんですが。 調査会の制度ができて、果たしてどの程度この調査会自身が国政に役立っているだろうかというふうなことをいつも考えるわけでございます。三年間の一応の期間でいろいろ調査し、ある程度の結論をまとめて提言として出しているわけでございます。いろいろ参考人なりなんなりおいでいただいて立派な御意見を承るというのも大変結構なことでございます。しかし、それも大事ですが、それだけで調査会は終わるわけじゃないんであ……
○下稲葉耕吉君 自民党の下稲葉でございます。平山先生にお伺いいたしたいと思います。 かねがね、先生の作品に触れましたり、あるいはいろいろ御活動の状況等を伺って、大変感銘いたしていたわけでございますが、きょうまた貴重なお話を伺いまして、ありがたく思います。 そこで、先生が原爆を経験されまして九死に一生を得て、文化活動を通じていろいろと世界に貢献しようというお気持ちになられた、そしてまた具体的に、評論家じゃなくて世界じゅうを歩き回られて、そういうふうな実態から、しかも今、芸大の学長という高いポストについておられまして、国際的にもあるいは国内的にもいろいろ重要なお役割をなさっておられる、そういう……
○下稲葉耕吉君 先ほどからお伺いいたしておりましてなかなか感慨深いものがあるんですが、上田先生、志苫先生、和田先生、中西先生、田先生、昔、八年前、いろいろ御指導いただいた先生方でございます。 ちょうど私、手元に今資料を持っておりませんが、人道援助の問題について先ほどから議論がございました。あのときにも大変議論をされました。特に、上田先生が戦略援助との関連でいろいろ発言がございまして、そこでこの調査会で合意が出ましたのは、人道援助と二つ並べであったと思うんですね。世界の平和と安全に寄与することが日本の平和と安全にも寄与するんだ、この二本でいこうというふうなことで当時あの理念というものが話し合い……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。