このページでは佐藤道夫参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。
○佐藤道夫君 朝来、まことに御苦労さまでございます。さぞお疲れとは思いますけれども、いましばらくおつき合いください。 私は、今回の事故に対する監督官庁である科学技術庁、この問題の取り扱いが適切であったかどうかという一点に絞ってお尋ねいたしたいと思います。 世論の中にはもう少し政府が、すなわち科学技術庁が本腰を入れて積極的に早目早目と問題に取り組むべきではなかったのかというふうな意見もあるようでございます。そもそもこの事故発生後、長官の耳に事故がありましたという報告があったのは何か数時間を経過していたということですし、その際、長官が役所に登庁して陣頭指揮をとろうかと言ったら、どういうわけかそ……
○佐藤道夫君 最後になりましたが、私から二点ほどお尋ねさせていただきたいと思います。 その前に、本法案の策定に当たられました提案者各位の御尽力に対しまして、本席をかりまして深甚な敬意と謝意を述べさせていただきたいと思います。 最初に、本法案はまことに画期的な法案であろうかと思います。我が国の科学技術の前進に限りない影響を及ぼすものだろう、こう考えておりますが、それにいたしましても、この法案が今日までなかなか日の目を見なかったその理由は何であろうかということを考えておるわけでございます。 科学技術庁が発足したのは昭和三十一年、それから昭和四十三年に政府側からこのような法案が提案されて、遺憾……
○佐藤道夫君 最後になりましたが、私からも二、三質問させていただきます。 冒頭の大木議員から数えましてちょうど九人目、九番バッターでありますから、試合時間も余りなくなっておるということなので、軽くピッチャーゴロぐらいでおしまいにしたいと思いますので、どうかおつき合いください。 最初に、河野外務大臣の政治姿勢についてお伺いしたいと思います。 これは当面の外交問題とは余り関係がないようでありますけれども、国民とするならば外交の最高責任者がどういう政治信条を持っておるのかあるいはどういうスタンスで政治を行っておるのか、ぜひにも知りたいと思いますでしょうし、むしろ国民の知る権利であるというふうに……
○佐藤道夫君 最後になりました。今までの御質問の方々のように大変高尚な問題じゃなくて、至って低レベルな、低次元な実務的な問題ですけれども、あしからずおつき合いください。 今回、地位協定の十七条五項(C)の運用につきまして日米合同委員会で協議が調ったということでございまして、その間の御労苦、大変多といたします。 ここに案がございますけれども、殺人または強姦という凶悪な犯罪ということになっておりまして強盗が抜けておるのはなぜかと、こういう極めて技術的な疑問でございます。 我々の社会では、凶悪犯罪といいますと殺人が来まして次に強盗が来る。強姦が凶悪かどうかということにつきましては必ずしも意見が……
○佐藤道夫君 私からは地位協定十七条五項(c)について絞って質問させていただきます。 五項(c)は、御案内のとおり、罪を犯した米軍人は米軍が拘禁する限り日本側には渡さない、米軍が引き続き拘禁する、こういう規定になっておりまして、今回の事件のもとはここにあったわけです。日本警察の要請に対して米軍は引き渡さなかったということで、これは不平等条約である等々の非難を受けたわけです。果たしてそうなんだろうかというところから実は私の疑問は出発するわけです。 いずれにしろ、この件につきましては、このたび合意事項ができまして、日本側の要求に対しては最大限好意的な考慮を払うということになりましたので、恐らく……
○佐藤道夫君 私からは、最初に外交上の儀礼の問題についてお尋ねさせてください。 証文の出しおくれのような感もいたしますけれども、十一月六日、村山総理大臣がイスラエルのラビン首相の葬儀に参列しなかったその理由いかんと、こういうことであります。あの葬儀につきましては、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、いずれも大統領、首相が参列した。それから四十数カ国の首脳も参列した。エジプトのムバラク大統領も初めてイスラエルの地を踏んだというぐらいあの葬儀を各国が大変重く見ていた。 外交というのは、内容も大事ですけれども、礼に始まり礼に終わるという礼儀の社会でもあるわけです。我々の家庭で何か家庭内の問題が……
○佐藤道夫君 私からは条約の第四条につきましてお尋ねしたいと思います。政治論ではなくて法律論として受けとめまして、法律上この条約をどう解釈するか、そういう観点からお答えをいただきたいと思います。 最初に、議論の素材として、先ほど立木委員の質疑の中にも出てまいりましたけれども、過去の政府高官の人種差別的発言についてちょっと述べさせていただきたいと思います。私は立木委員とは違って遠慮がないものですから実名を挙げてはっきりさせた方がよかろう、こう思います。 まず、中曽根さんの発言。当時首相でありました。日本は高学歴社会で知的水準が高い、アメリカなどは黒人とかプエルトリコとかメキシカンとかが相当多……
○佐藤道夫君 私からは、フランスと中国の核実験の問題について二、三お尋ねしたいと思います。
核実験は、今日、マスコミ等に言わせますと人類の存立すら危うくするような空前の暴挙であるというふうに言われておりますが、フランスはなお来春までは何回かやるであろう、中国も決してやめるとは言っていないのでまた何回か続くであろうと思われますけれども、外務省からごらんになりましてこの両国の核実験に対する姿勢、これからの見通し、いかがでございましょうか。
【次の発言】 冷戦構造が崩壊した今日、核の抑止力という言葉自体もう死語化しつつあるのではないか、こういう気すらしておるわけです。しかし、フランスは一応はそうい……
○佐藤道夫君 最後になりましたが、私から二、三質問させていただきます。 なお、簡単に終わりますから、御辛抱の上おつき合いくださいませ。 最初に、山崎委員も取り上げておられましたけれども、私も科技庁の予算を見まして、瞬時にしてこの六千九百二十八億円というのは、政府が今回の住専問題で投入しょうとしている税金の額と同じというふうなことをわかり、理解いたしました。 科学技術庁というのは、大臣以下中央に数百名の職員がおる。それから、いろいろな研究施設がありまして、そこに何千人という職員が働いて、あすの日本をにらんでいろいろな研究を進めておる。恐らく膨大な予算が使われておるでありましょう。その額とこ……
○佐藤道夫君 私も同僚議員に倣いまして天下り問題特に大蔵官僚の天下り問題に絞ってお尋ねしたいと思います。 くしくも昨日、人事院が天下り白書なるものを発表いたしました。これは、政府と関係のある民間企業に天下っている高級官僚の各省庁別の内訳、こういうことで大蔵省が際立って突出しているということが報ぜられておりました。その数はたしか五十九名というふうになっておったようであります。これは民間企業の場合ですが、政府関係機関、事業団、公団、公社、特殊法人の場合は、これは論ずるまでもなく、調べるまでもなく大蔵省が各省の中では一番多いんだろうと思います。どんな法人にも最低一人はおるはずでございます。 なぜ……
○佐藤道夫君 私からは、想定されている危険が発生した場合、災害あるいは事故が発生した場合の危機管理体制のあり方についてお尋ねしたいと思います。 およそ原子力関係の施設でそういう災害あるいは事故の発生は絶対にあり得てはならないことなわけですけれども、しょせんは人間のやることですから絶対ということはないわけでして、やはりいろいろな場合を想定して災害防止の基本的な対策を立てておく、その対策に従ってまた防災訓練を実施する、これ大変重要なことだと思います。 日本人は、案外危機管理能力がないと言われております。もう先祖二千年来、この平和な穏やかな国土に住んでおるものですから、万が一にもそんなことはあり……
○佐藤道夫君 大変高尚な御議論の後に余りにも現実的な問題でいささか気が引けるんですけれども、当面の三つほどの問題についてお尋ねしたいと思います。なお、大臣はこれからの日程がいろいろ控えておるようでございますから、お答えは極めて簡潔で結構でございます。 最初は竹島問題でして、今回の二百海里の経済水域の設定について、日韓両国ともに竹島問題、領土問題に言及しなかったのはやはり一つの見識だろうと思います。これからの話し合いで果たしてうまい線が引けるのかどうかわかりません、なかなか難しいと思いますが、線が引けないうちに運用が現実化しまして、日本の官憲が韓国の違反漁船を拿捕する、検挙する、同じように韓国……
○佐藤道夫君 私からは三点ほど尋ねさせていただきたいと思います。 最初は中国の銭其シン外相の訪日の問題でありまして、来日の日程が決まったということで大変結構なことだと思います。会談の機会もあろうかと思います。どうかフランクに、二国間の問題だけじゃなしにグローバルな、世界的な問題も踏まえて、実りある会談をやっていただければと思います。 その際に、これは当然テーマとして取り上げられているかとも思いますが、核実験停止の問題でございます。フランスは核実験はやめたということを宣言しまして、残るは中国だけです。中国はやめたということは言っておりませんので、これから三回か四回か何回かやるんだろうと思われ……
○佐藤道夫君 最初に、先般来日しました中国の銭其シン外相との会談内容についてちょっとお尋ねしたいと思います。
報道によりますれば、中国の核実験停止問題が取り上げられたということですが、その会談内容を極めて簡単で結構でございますから御披露いただければと思います。
【次の発言】 いや、核実験だけで結構です。
【次の発言】 次に、沖縄の楚辺通信所基地問題についてお尋ねしたいと思います。
最初に基本的なことですけれども、今問題になっております知花昌一氏があそこに土地を所有したのはいつごろか、そのいきさつはどうなのか、それから彼の所有する面積はいかほどか、基地全体の何%を占めておるのか、なおかつ彼の……
○佐藤道夫君 最後になりました。私から二、三尋ねさせてください。今まで高通な議論が続いた後で、瑣末な当面の技術的な問題で大変恐縮ですけれども、しばらくおつき合いください。 実は、私、四月二十二日に行われました与野党の党首会談での橋本総理の発言を最初に取り上げさせてください。 あそこで橋本総理は、当面の極東有事問題の扱いに関連いたしまして、憲法の枠内での研究を地道に続けていきたい、憲法論議をする考えはないし、すべきでないということを発言したようでございます。 一体に、政治、行政、外交あるいは経済、法律等の討論をする場合に、枠をはめるとかタブーを設けるというのはこれは古いタイプの考え方だろう……
○佐藤道夫君 大分時間も遅くなりまして、大臣以下いささかお疲れだと思いますので、深刻な問題はわきに置いておきまして、身近な肩の凝らない、椎名議員の言葉をかりればみみっちい問題を取り上げて、かつ文句を言おうかということでございますので、よろしくお願いします。 外務省の、特に在外公館が日常の業務として行っております日本人旅行者に対する便宜供与の問題でありまして、これは四月一日の衆議院予算委員会で白川勝彦議員が取り上げております。 ここに議事録がありますが、どういうわけか白川議員の手元に一通の怪文書なるものがありまして、これは創価学会の事務総長から外務省の官房長あてに出された文書であるというふう……
○佐藤道夫君 大変高通な理想論、世界論の次に極めて即物的な現実論をさせていただきます。 きょう、どういうわけか皆さん方お取り上げになりませんでしたけれども、沖縄の楚辺通信所の用地問題です。 先般、沖縄の収用委員会が緊急使用の申請を不許可とする決定をしましたが、この決定に対してなぜ司法判断を求めて訴えを提起しなかったのかということを私はいぶかしく思っておるわけです。防衛施設庁長官は、この点について記者会見で、裁判にすると何しろ時間がかかる、それから仮に勝訴いたしましても使用の権原が得られるわけでもないので何ら実益がないので見送ったと、こういうことを申していたということですが、実益がないとすれ……
○佐藤道夫君 最初に梶山官房長官に質問させていただきたいと思います。 五月二十四日、都市銀行十一行の決算が発表されまして、低金利政策のおかげで史上空前の純益が上がったということが報道されておりまして、それに伴って、その傍らに官房長官の談話といたしまして、低金利政策もいいがそろそろ預金者の保護を考えねばならないということがありました。そのとおりだと思います。それに対しまして、四日後でございましょうか、全銀協の橋本会長が、金利政策というのは日銀の専権事項であるからして、ほかの人があれこれ言うものではないという発言がありまして、官房長官の御宸襟をいたく痛めたらしくて、大変もう怒り心頭に発するような……
○佐藤道夫君 高邁な御議論の後に恐縮ですが、また話は現実に戻ります。純然たる法律論でございまして、私自身考えてもよくわからないものですから、明快に御説明いただければありがたいと思います。 憲法十四条に法のもとの平等を定めております。言うまでもないことですけれども、特別な理由、合理的な理由がない限り同じような状態にある人は同じように扱わねばならない、身分その他で差別してはいけないと、これが近代法治国家の大原則と言われております。当たり前といえば当たり前のことです。 そこで、設例を挙げさせていただきますけれども、ある人が銀行から融資を受ける、あるいはまた住宅金融公庫から住宅ローンを組んでもらう……
○佐藤道夫君 私からは、基本的なことに絞って御質問いたします。簡潔にお答えください。
最初に、証人は平成元年十二月に制定されました土地基本法について知るところがあろうかと思います。いかがでしょうか。
【次の発言】 十二月。
【次の発言】 これは大変に画期的な法律でして、土地は公共財、国民全体のものである、土地を使って投機的な取引をすることはまかりならぬ、国民がだれでも土地を持てるようなそういうことを考えていこうと、年収の五倍ということが当時言われておりましたが、そういう内容の画期的な法律であるということは当然記憶しておると思いますが、いかがでしょうか。
○佐藤道夫君 最後になりました。わずか五分ですからしばらく辛抱してください。 今回、政府は住専処理機構をつくりまして、強力に債権の回収を行うと。検事あるいは警察官を動員して、地の果てまで追いかけていくということを言っております。しかし、遺憾ながら、余りにも遅過ぎたと思います。もう借り手たちははるかに政府よりもこうかつですから、隠すべき財産はもう隠していると思います。.一体に世間の人が相手に金を貸して期限を過ぎても返してくれない、しかも財産隠しをやっているという疑いがある場合にはどうするか。弁護士さんに頼んで債権の保全を図る、これしかないわけであります。みんなそうしておるわけです。 ところが……
○佐藤道夫君 私からは、当面問題になっておりまする六千八百五十億円の支出根拠について承りたいと思います。 これにつきましては、実は政府の説明と母体行の言い分とが全く食い違っておる。天と地、水と油と言ってもいいような違い方です。 政府の説明によりますれば、この金は金融システムを守るために必要な金だ、これがなければどういう金融不安が起こるかわからない、預金者保護も図れないと。今もそういう話が出ておりました。政府はこういう説明をしております。 ところが母体行側は、これはむだ金であると、簡単に言いますれば。仮に母体行が負担するとしまして、これを支出すると直ちに株主代表訴訟が起こると。株主訴訟とい……
○佐藤道夫君 お疲れでしょうけれども、いましばらくおつき合いください。 私、いつも大変損な役割でして、私の前に武田委員がいつも高邁な高い次元のお話をなさいまして、その後にうんと瑣末な一技術的な問題で大変恐縮なんですけれども、海外在住日本人の選挙権行使の問題についてお尋ねしたいと思います。 実は、ことしの二月にも当委員会でこの問題をお尋ねしたわけでありますけれども、その際、事務当局の方から、大変技術的に難しい問題があって、慎重に検討しているところでありますがと、こういうお返事が、回答があったわけです。 しかし、考えてみると、恐らくこれは十年来、二十年来慎重な検討をしてきたんだろうと思います……
○佐藤道夫君 私からは、当委員会が今取り組んでいる行財政の改革、それから税制の改革、これの原点ともいうべき問題、出発点となった問題と言ってもいいかもしれません、これを取り上げさせていただきたいと思います。 一言で申し上げますれば、二百四十兆円という膨大な赤字国債を一体どのようにしていつごろまでに解決していくのか、償還していくのか、こういう問題であります。そのうち何とかなるだろうと、植木等の無責任男みたいなことを言っていても物は始まらないわけですから、具体的に一体いつごろまでにこういう方法で解消できるんだということをそろそろ示すべき時期ではないか。もう二十一世紀がそばまで来ておるわけですから、……
○佐藤道夫君 どうもお疲れさまと言いたいんですけれども、なかなか意気盛んなようですから、私に対してはお手やわらかにお願いしたいと思います。 私は、今問題になっておるペルー日本大使公邸の占拠事件に関連して、外務省及び現地大使館の危機管理体制のあり方ということについてちょっとお尋ねしたいと思います。簡単に言いますれば、今回の事件はどうして起きたのか、その原因がどこにあるのか、責任の所在はどうなのか、こういうことであります。 現在進行形の事件につきまして、原因がどうだとか責任の所在とかいうことは、日本人はこういう議論の仕方は余り好きじゃない。すべては問題が解決して人質が無事救出されてからいたしま……
○佐藤道夫君 私からは南極をはるか離れた北の国の問題を取り上げさせていただきたいと思うんです。 北朝鮮の問題、特に食糧問題を中心としてお尋ねしたいと思います。 私は、日本政府が北朝鮮の治安状況、特にその根っこになっておる食糧の自給問題についてどういうふうに分析し、現状認識をしているのか、日本政府の見解をお教え願いたいと思うわけであります。 北朝鮮の問題につきましてはマスコミでもさまざまな報道がなされておりまして、いろんなコメントが述べられております。もう間もなく崩壊するんだという意見もあれば、いやしばらくは大丈夫だろう、いやいや永久に大丈夫だろう、いろんな考えが出ておりますけれども、大体……
○佐藤道夫君 私からも条約を離れて一般問題を取り上げたいと思います。一般問題というのは政治亡命者の取り扱い、もっと端的に言うと政治亡命者の受け入れ問題、こう言ってもいいかと思います。 北朝鮮の黄書記が亡命してからきようで三十四日たっているんだそうであります。黄書記はいずれ第三国を経由して韓国に赴くであろうと言われておりまして、それはそれで結構なんであります。この亡命が起きた直後一週間ぐらいしたころでございましょうか、私は朝日新聞を見ていてちょっとおやっと思った記事があったので、その話をさせていただきたいと思います。 そのころ外務大臣はシンガポールを訪問しておるんだそうでありまして、随行の外……
○佐藤道夫君 私からは当面政治上の大きな問題となっております駐留軍用地特別措置法の改正問題を取り上げたいと思います。 この問題についてはいろいろと議論がされておるわけでありますけれども、私がこれから取り上げるのは技術的な法律論、しかしまたあるいは基本的な考え方、基本的な法律論、こう言ってもいいかと思います。こういう角度からの議論が余りなされていないものですからあえて取り上げさせていただきたい、こう考えた次第です。 この法律の改正、政府はどうも決断をしたようでありまして、近々国会に提出する、来月中にも法律の成立を図りたい、何か橋本総理大臣がクリントン大統領に会う際に大きなお土産にしたい、こう……
○佐藤道夫君 前回に引き続きまして駐留軍用地特別措置法の改正問題を取り上げたいと思います。
前回この委員会が開かれたのは二十七日、はるばると沖縄では県収用委員会の第三回の公開審理が開かれていた、こういうことでございますが、その当日の審理状況につきまして、わかる限りで結構ですけれども、説明していただければと思います。
【次の発言】 二十七日に三時間の所要時間であったと。一回目、二回目も大体そんなものでございましょうか。
【次の発言】 新聞報道によると、委員長が病気入院のため委員長代理であって、そのために次回期日も決められずして散会したということが報道されておりましたが、そのとおりでしょうか。
○佐藤道夫君 私からは、協定問題を離れて、一般の問題について質疑をさせていただきたいと思います。 私が取り上げるのは海外在留邦人に対する選挙権付与の問題でありまして、私が取り上げるのはこれが三回目であります。昨年の二月と十二月に取り上げておりますが、これからもこれが実現するまでは粘り強く取り上げていきたいと考えております。 昨年十二月には、池田外務大臣でありまして、大変積極的な前向きな意欲的な発言を承っております。もう技術的に細かいことをあれこれ、難しいことは万事承知の上なので、そういうことを言ってみても始まらぬ、もはやそういう時期ではない、政治が決断する時期であると、こういう御発言でござ……
○佐藤道夫君 私からお尋ねいたします。 青木大使の前任は西崎という方だろうと思います。この方が事件直後にテレビに出演されましてはっきり言っていたことは、ペルーは大変危険な国だ、自分の時代は万一を考えて天皇誕生日のパーティーは比較的安全な昼を選んで規模もできるだけ縮小してやっていたと、なぜ青木大使の時代に最も危険な夜、しかもあれだけの大人数を集めてやるようになったのかちょっと理解できない、こう申しておりました。 ペルーの治安情勢は基本的にはほとんど変わりがないのにかかわらず、なぜ同じ大使でかほどさように認識が違うのか。いかがお考えでしょうか。
○佐藤道夫君 私はつい数日前の青木前ペルー大使のテレビでの発言をちょっと取り上げたいと思います。 その際、まずもって、先ほどの田議員の御意見とも関連いたすわけでありますけれども、私も今回のペルー事件の責任は挙げて接受国であるペルー政府にあるということは、これは当然といえば当然、自明なことであるというふうに考えております。 日本国内の治安、犯罪防止、これまた挙げて警察の責任であります。ですから、今回、神戸の方で変な猟奇的な事件が起きて、子供の首を切って、傷口の間に、何か口の中にですか、警察に対する警告文か何かを入れておいたと。ああいう猟奇的な事件が起きればまずもって警察が激しく非難される。こ……
○佐藤道夫君 私は、そういう厳しい問題ではなくて、どちらかというと肩の凝らない二、三の当面の一般問題を取り上げたいと思います。そうは言ってもそう簡単ではないかもしれませんが。 第一に、青木前ペルー大使の最近の発言についてであります。これを言いますと、何だまたかと皆さん方思われるかもしれませんが、私もいいかげんうんざりしてもう終わりにしたい、こう思うんですけれども、遺憾ながら青木大使の方から世間に向けて、あるいはマスコミに向けて、あるいは世界に向けて、国会に向けて弾が飛んでくるものですから、これは撃ち返さざるを得ないんだろう、こう思います。国会の名誉にかけても物事はやっぱりはっきりさせておかね……
○佐藤道夫君 私はペルー事件の報告書についてお伺いしたいと思います。
最初に、前回の委員会で外務大臣は、六月九日付のニューズウイークの青木大使の発言について注意すると、どういうわけか決して厳重という言葉は使わなかったんですけれども、注意するとおっしゃられました。お約束どおり注意していただいたものと思います。どのような注意をされたのか、それに対して青木大使はどのような態度だったのか、また返事だったのか、それをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 子供でも大体の子供は一度言われたらわかるわけですけれども、なぜ一度ならず二度までも繰り返されるのか大変不思議でしょうがないわけであります。我々の専門……
○佐藤道夫君 私から二つの問題につきまして総理の御所見をお伺いしたい、こう思います。 第一の問題は、新しく設置される金融監督庁の人事構成の問題でございまして、これはもう既に先ほども議論されているところであります。 まず長官の人選をどうするか、こういうことで、先ほど総理の御答弁でも在野、在官にかかわらず幅広く人材を募集して選択したい、こういう話でありました。 ただ、いささか気になりますことは、この長官は外局の長でありながら国務大臣ではない。それから宮内庁長官のような認証官、特別職でもない。一般職であると。ですから、事務次官よりもある意味では格が下、こういうことになりますれば在野から人材を求……
○佐藤道夫君 最後になりましたが、いましばらく御辛抱ください。 私はちょっと角度を変えまして、株主代表訴訟制度につきまして皆さん方の御意見を承れればと思います。 金融界の不祥事があります。今回はそういうことに対応するために金融監督庁をつくる、そして検査の徹底を図る、あるいはまた罰則を強化する、こういうことで対応していこうと。これは言うならばお役所による上からの規制、監視だろうと思います。これと車の両輪と例えてもいいのでしょうけれども、下からの一般株主による監視も必要だろう、こういう気がいたします。それが株主代表訴訟だろう、こう思います。車の両輪でありますけれども、やっぱり上からの規制、監視……
○佐藤道夫君 私は、株主代表訴訟につきまして、総理にこの機会に御卓見を例えればと、こう思います。 今現在、金融業界の不祥事を背景といたしまして、金融監督庁を設置して外からの監視の強化を図る、これに合わせて刑事罰則の強化も図る、大変結構なことだろうと思います。それなりの成果もまた期待していいだろうと思いますが、これは行政による外からの規制だと、こういうふうに理解いたしますと、もう一つ内部からの規制、監督、これも必要なことだろうと思います。 それの先端になるのが株主代表訴訟、株主というのは会社のオーナーですから、自分の会社で取締役たちがどんなことをしているか、もし不正があればそれを追及いたしま……
○佐藤道夫君 私は余り高尚な問題には関心がないものですから、法律技術論につきまして専らお尋ねしたいと思います。 まず、中山案につきまして、医者が死亡診断書に記入する死亡時刻はいっか、こういう問題です。 先ほど中尾委員の質問に対して厚生省の小林局長は、遺族が強硬に反対する場合には脳死の認定は行われないだろう、こういう答弁をなさいましたが、あれは実は大変な問題発言だろう、こういう気がいたします。 具体的な例を挙げますけれども、ある人が交通事故に遭いまして瀕死の重傷を負う、頭も打ちつけて脳機能も大体だめになった、そういう状態で病院に搬入されます。本人も家族も臓器移植には全く関心がない、提供なん……
○佐藤道夫君 私から最初にささやかな経験談をちょっとさせていただきたいと思います。 私、実は内閣法制局の参事官を数年間していたことがございまして、いろんな法律をつくったり、また法律の解釈でいろいろな議論をしたことがございます。各省間で争いが起きたりすると、内閣法制局のお墨つきを求めて担当官がやってきて議論をする、こういうことであります。一つの条文を手がかりにいろんな議論を、議論百出といいますけれども、いろんな意見があって、こんなに議論が出るくらいなら何で立法時に解決しておいてくれなかったのだろうな、そういう気がすることが再三でありました。 それを当時、我々は生意気にもこれはできの悪い法律だ……
○佐藤道夫君 最初に、例によりまして三点ほど感想を述べさせていただきたいと思います。 第一は、前回の質疑の際にさる同僚議員から、この法律は関係者の善意を前提としてつくられているように思うがそのように考えてよろしいか、こういう御質問に対しまして、提案者の方から、まさにそのとおりである、提供者の善意、家族の善意、あるいはまた医者の善意、そういう人たちのヒューマニズムに支えられて臓器移植を今後推進していきたい、その手がかりになる法律だという趣旨の御答弁があったように伺っております。 大変美しい言葉で結構なことだとは思いますけれども、法律というものは少しくまた違うのではないかという気もいたすわけで……
○佐藤道夫君 私は、この中山案が脳死を人の死とする脳死一元説に立ってつくられましたと説明されまして、たびたびの質問にもそういうふうに答えてこられた、こういう前提でおりまして、実は前回質問をいたしましたるところ、そうではないような答えがあったものですから、ちょっと驚いておるわけでございます。 前回の答弁の中で、この法律というのは臓器移植の手続を考え規定しているだけでありまして、ほかの法律、刑法や民法で人の死をどう扱うかはそれぞれの法律で考えるべきことではないかと思う、こういう答弁であったように思います。先ほども山崎委員の質問に対してそういうお答えがやっぱりあったように思います。一体どうなのか、……
○佐藤道夫君 最後の最後になりました。さぞお疲れでございましょうけれども、いましばらく御辛抱ください。と申し上げましても、たった四分でございます。 その四分で私は比例代表選出議員の党籍離脱の問題を論じてみたいと、こう思っております。予算とどう関係するかわかりませんけれども、私なりに考えてみたいと思います。 皆さん方御案内のとおり、この問題を考えるに当たりまして大変格好な材料がございます。 昨年の衆議院選挙の際に、さる政党のさる比例代表選出議員が選挙後、日ならずしてその党を離党いたしました。彼は、かねがねこの党の運営その他について政策も含めて疑問を持っておったので、この機会に離党すると、こ……
○佐藤道夫君 私から二、三酒巻参考人にお尋ねしたいと思います。 今回の問題が明るみになりましてから野村証券は一貫して会社ぐるみではないという言葉を使っておられます。この言葉は法律的に大変おかしいと思います。末端の社員にはあらずして常務取締役という地位は限りなく重いと考えていいと思います。大幅な権限の委譲もされておる、この人たちが部下を使って計画を実行した、世間はこれを明らかに会社ぐるみと言うんだろうと思います。 たまたま社長さんは何か出張その他で忙しくてこういう重大なことを知らなかったとおっしゃいますが、こういう重大なことを知らないということは監督責任が問われる問題でありますよ、明らかに。……
○佐藤道夫君 今の質問に関連してお尋ねいたします。融資の対象が弟か総会屋か、こういうことであります。 この弟なる者が兄とは全く関係なしに最寄りの支店にあらわれまして、我々と同じように融資申し込みをしまして、それを審査する人たちも全然兄の存在には気づかずに融資を決定した、こういたしますればまさしく弟に対する融資だ、こういうことは強く強調してもいいんだろうと思いますが、本件の場合には、じゃなぜ総会屋を扱うような本店の総務が融資の窓口になったのか、これがわからない。あなた方でも、位大臣をきわめたような人たちでも総会屋の呪縛からは抜け切れなかったと、こう言っておるわけですから、末端の行員たちが総会屋……
○佐藤道夫君 私からちょっと特別な問題につきまして、中南米局長にお尋ねしたいと思うんです。 本日のこの委員会で適当な議題かどうかわかりませんけれども、中南米にかかわる問題でもありますし、本日御列席の大使各位も皆関心を持つ問題だろうと思いますので、取り上げてお尋ねいたします。 つい二、三日前の新聞、けさの新聞にもちらっと出ておりましたけれども、青木前ペルー大使がナイロビかどこかで記者会見をされましたその内容であります。この前のペルー事件に対する外務省報告が率直に言うとかなりいいかげんで本当ではない、真実はまた別にあるという趣旨の発言をしたということが出ておりました。どういう趣旨なのかよくわか……
○佐藤道夫君 私からは、そういう戦争にもつながりかねないような大問題ではなくて、身近な一つ二つの問題を取り上げて、ちょっと御意見を承れればと思います。 最初は、けさほどの官房長の報告に関連しての問題であります。 私は別に難しいことをお尋ねしているわけではなくて、白か黒かはっきりさせてほしい、それだけのことなわけであります。 従来のいきさつ、外務大臣は余り御承知ないかもしれません。ちょっとかいつまんで要約しておきますと、ペルー事件が終わってから、橋本総理は参議院の本会議で、あの事件については情報収集が不十分であった、警備体制にも問題があった、責任を感じておるという発言をされました。これは政……
○佐藤道夫君 大蔵大臣には朝来、まことに御苦労でございます。さぞお疲れだと思いますけれども、しばらくおつき合い願えればと思います。 いろんな問題が提起されまして、興味深く拝聴していたわけでありますけれども、私は基本的なことをちょっとお尋ねいたしたいと思います。この法案の提案の基本的な考え方と言ってもいいかと思います。 大蔵大臣は趣旨説明の際に、日本の財政はまさに危機的状況にあると、「危機的状況」いう言葉を使われました。この言葉は当委員会の審議の際にも橋本総理も何回か使っておられるように記憶しております。 「危機的状況」とは何か。これは大変な状態だろうと、まず一言で言いますれば。しかし、何……
○佐藤道夫君 大蔵大臣には、連日まことに御苦労さまでございます。前回に引き続きまして、本法案の基本的な考え方について質疑を続けたいと思います。 前回、我が国の財政状況がどんなに危機的状況にあるかということにつきまして、深刻な状態にあるかということにつきまして大蔵大臣からるる説明を承りました。状況がそうであって、その状況は一体どうして来たのか、その原因はどうか、こういうこともお尋ねいたしました。 前回は、たまたま北海道拓殖銀行破綻発表の日でありまして、それにかこつけまして、私、北海道拓殖銀行がなぜ破綻したかと。これは一言で申し上げれば、バブルに踊って担保の査定が不十分なままに不動産融資をする……
○佐藤道夫君 私からは、大蔵大臣にお尋ねいたしたいと思います。 実は一般質疑も含めましてこれが三度目でありまして、本日はどうしても結論まで話を持っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 前回の質疑を通じまして、大蔵大臣から我が国の財政状況がどんなに危機的状況にあるか、深刻な問題を抱えているかということをるる説明いただきました。そして私は、一体何が原因でこういうことになったのかとお尋ねいたしまして、それにつきましても御回答をいただきました。 要すれば、三十五年ほど前に右肩上がりの経済成長がかなりな期間どこまでも続いていくのだろう、こういう前提で歳入を上回る歳出予算を組ん……
○佐藤道夫君 大変に緊迫した質疑の後で申しわけないんですけれども、肩の凝らないようなやわらかい質問を一つ二つさせていただきます。 私は、政治倫理と外交ということでございますが、多分外交の方までには時間が回らないと、その場合にはあしからず御了承くださいませ。 まず、政治倫理ということでございますが、実は十月四日、元総理の中曽根康弘氏が北海道は小樽で講演をしております。それが新聞に報道されております。多分、中曽根氏は佐藤孝行氏の入閣問題を念頭に置いて講演をされたものであると思います。講演内容は新聞各紙で報道されておりまして、かなりばらつきがありますが、整理してみまするとこういうことらしいんです……
○佐藤道夫君 最後になりました。お疲れでしょうが、少しくおつき合いくださいませ。わずか五分でございます。 私は、今回の日銀特融に絞ってお尋ねいたしたいと思います。大蔵大臣と日銀総裁ということでございます。 大蔵省の発表によりますれば、山一は資産と負債が大体見合っておる、とんとんであるという発表のようでございます。日銀総裁はさらに積極的に資産超過という余り聞きなれない言葉を使っております。資産があり余るからこそ今回の日銀特融に踏み切ることができたんだ、融資した金はいずれ間違いなく戻ってきますということを先ほどもおっしゃったように思います。 聞いておりますと、何か山一というのは最近まれな優良……
○佐藤道夫君 二院クラブの佐藤と申します。 二院クラブは、もう絶対御承知ないと思いますけれども、貴国の上院に当たるこの参議院ではそれなりに歴史と伝統のあるパーティーでして、古さからいえば自由民主党あるいは共産党と匹敵できるかもしれません。御記憶いただければ光栄に存じます。 私自身はインドネシア問題を取り上げたいと思います。御所見を承れば幸いと思います。 インドネシアは今大変な情勢にあると言われております。特に、経済はもう破綻寸前、いや破綻したんだとも言われております。インフレ状況が大変でありまして、一ドル一万二千ルピアである。これもまたどんどん貨幣価値が下落しておって、いずれ二万ルピアぐ……
○佐藤道夫君 二院クラブの佐藤です。どうかよろしくお願いいたします。 私は、インドネシア問題についてお尋ねしたいと思います。 端的に申し上げますれば、インドネシアの民主主義体制の確立が果たして可能なのか、可能だとすればその具体的方策はと、こういうことであります。 もちろん、その国の政治体制がどうあるべきかはその国の人たちが決めるわけですけれども、周辺諸国として決して無関心ではおられない。今、インドネシアのスハルト大統領は七期三十年その地位にあるわけでありまして、身内、一族、側近が政府部内の要職にもついておる。また政府関係企業の経営者の地位にもいる。これはもう民主主義国とは言えないのではな……
○佐藤道夫君 最後になりました。外交防衛上の大変次元の高い問題で論議が交わされましたが、私はちょっと角度を変えまして、易しい問題というのか、しかし基本的な問題、国語の問題と言ってもいいんですけれども、取り上げたいと思います。 新しい日米ガイドラインの上で周辺地域という言葉が大変問題になっているようであります。これについて政府のこれまでの説明では、特定な地理的概念ではなくて、日本の平和と安全に重大な影響を及ぼすような事態の生じ得る地域であって、地域の枠をかけることは適当でないんだと、こういう説明になっておりまして、総理大臣も外務大臣も防衛庁長官も、その旨国会で再三答弁されております。 そこで……
○佐藤道夫君 最初に、ペルーで昨年九月に発生いたしました日本人学生二名の殺害事件のその後の経緯についてお尋ねしたいと思います。 あの事件は日本人学生が二名殺害された。犯人はペルー軍兵士ということで数名の兵士が検挙されて、多分裁判に付されているんだろうと思います。日本の裁判は若干長い、時間がかかることで有名ですけれども、海外の場合にはそんなことはないので、迅速な裁判が実現されていると。特に、これは兵士の事件ですから軍法会議に付されているんだろうと思うんですけれども、軍法会議というのは速戦即決、あっという間に判決が出まして、直ちに銃殺刑とかそういうことになるわけです。 この裁判がどういうことに……
○佐藤道夫君 私からは二つの問題を取り上げたいと思います。 第一は、海の地雷と言われておる機雷の問題でありまして、この機雷の全面禁止に向けて我が国がリーダーシップをとって国際世論に働きかけていくお考えがあるのかないのか、それをちょっとお聞きしておきたい、こういう考えであります。 地雷につきましては、御案内のとおり、一九九七年、対人地雷の全面禁止条約が締結され、我が国もサインをした。我が国を含む百二十四カ国ということで、アメリカ、中国、ロシアは留保しておりますけれども、いずれこれまた時間の問題、条約に加入してくるのであろうかと、こう考えておる次第であります。 地雷は世界でも今一億二千万個ぐ……
○佐藤道夫君 私からお尋ねいたします。 二つの協定につきましては、朝来、同僚議員が詳細にお尋ねしておるので、これにつけ加える何物もありませんので、少しく角度を変えて二つほど問題を取り上げてみたいと思います。 最初は周辺事態の話で、こうなりますと何だまたかとおっしゃるかもしれませんけれども、何回取り上げてお尋ねしてもよくわからないものですから、またまたお尋ねしてみたい、こういうことであります。 最初に、先般、防衛庁の秋山事務次官が、周辺地域の範囲につきまして、シーレーンを含む、こういうことを記者会見か何かで申しておったと、それが新聞に出ておりました。シーレーンを含むと。そういたしますと、つ……
○佐藤道夫君 最後になりましたが、三分で終わります。 糠澤大使にお伺いしたいと思います。 お伺いというよりはむしろ御要望、こう言った方がいいと思いますけれども、私は、海外旅行などをした際に、その国に長いこと住んでおる在外邦人の方々とお会いをしまして、話がたまたま在外公館のことに及びますと、まず押しなべて、全員が全員と言ってもいい、在外公館を口をきわめて非難するわけであります。 要するに、非民主的である、冷たい、親切心が全くない、顔は東京を向いておる、東京から政府高官あるいはまた国会議員、経済界の大物が来るといったらこれはもう大変なことでありまして、その間に何か用事で行ってもほとんど相手に……
○佐藤道夫君 今の田村議員の質問とも関連いたすわけでありますけれども、今回の実験につきまして、インド政府は安全保障上必要であるということを言っておりますし、インド駐日大使の、インドを取り巻く安全保障の状況が著しく悪化しているというふうな何か新聞談話が出ておりました。 インド大使を招致いたしましていろんなことを聞いたというわけでありますけれども、安全保障上必要だと抽象的に言われましても、これはなかなか我々合理的に納得するわけにはいかぬわけです。そういう非公式な会談で、一体パキスタンのどこをそんなに恐れているのか、中国のどういう態度がインドの安全保障に重要な影響を及ぼしているのか、そういう突っ込……
○佐藤道夫君 私からは、最初に対人地雷の全面禁止条約の問題を取り上げたいと思います。結論を先に言いますと、なぜこの地雷条約の批准がおくれているのかと、こういうことであります。 昨年十二月、小渕外務大臣がすぐれた指導力を発揮されまして、この条約に署名というところまでこぎつけたわけでありまして、先般ロンドンで開かれましたG7ならざるG8会議におきましてもこの問題を取り上げて、地雷による犠牲者ゼロのプログラムについて強力な国際協力を展開していこうと、こういうことになったようであります。その間の御努力は私は大変高く評価しておるのでありますけれども、肝心のこの条約の批准がおくれているのはなぜかというこ……
○佐藤道夫君 最初に、突然ですけれども、インドネシア問題につきまして外務大臣にお尋ねしておきたいと思います。 先ほど齋藤議員との質疑の中で外務大臣は、結論的な意味で、我が国としても引き続きできる限りの支援をしてまいりたいというふうなことをおっしゃったように聞きました。これはいささか問題ではないだろうかと、私はこう考えるわけであります。 スハルト大統領が辞任いたしまして、後任のハビビ副大統領、これはスハルト大統領の側近中の側近だと言われてもう三十年来行動をともにしておる。余り仲がよ過ぎる、いつも一緒におるのであれは親子ではないのかと、まあ冗談ですけれども、そういうことも言われておるような間柄……
○佐藤道夫君 最初に、法案の関係でお尋ねいたします。
形式的な法解釈の問題を最初にお尋ねいたしますが、まず、現行法を前提にいたしまして、現地で隊員が正当防衛の要件を完全に具備していないのに具備していると考えまして相手方を射殺した場合に、刑法上の犯罪が成立することは間違いないと思いますけれども、殺人罪が成立すると考えてよろしゅうございますか。余り詳しいことは要りません、結論ぐらいで結構です。
【次の発言】 ちょっと待ってください。改正法のことを聞いているんじゃないんです。現行法を前提にしてということを私は最初に断っていますよ。それから、結論だけでもいいということも言っております。
○佐藤道夫君 明石参考人にお伺いしたいと思いますけれども、先ほど参考人は、この問題について我が国は世界の先頭に立って発言する権利と義務があるとおっしゃられました。私、全くそのとおりだと思います。 あらゆる機会をつかまえて発言していく、特にこういう実験などの場合にはもう強く抗議をするというのは当然のことですけれども、今まで、実験が行われると日本というのは、弱々しく陰の方で、いや困ったものだ、やめてくれればありがたいが、これでは援助も打ち切らざるを得ないのかということをつぶやいている程度だと私は思うんです。相手は何の痛痒も感じていない、腹の中じゃせせら笑っているんでしょう。カワズの顔に何とかとい……
○佐藤道夫君 総理にお尋ねいたしたいと思います。 その前にちょっとお断りをしておきたいと思いますけれども、実は私は昨年の国会でこの財革法に賛成票を投じた一人であります。賛成したのは与党の方々のほか、私を含めて若干名であったろうか、こういうふうな気がいたします。なぜ賛成したのか 一言で申し上げれば、この財政改革に寄せる総理の並々ならぬ御決意と御決断を高く評価した、こういうことであります。 我が国の財政は先進国の中で最悪である、財政状況はもう危機的状態にある、破綻もこのままでは必至と。そこで歯を食いしばってでも子孫にツケを残さないために頑張らねばならない、こういうことであったろうかと思います。……
○佐藤道夫君 朝来まことに御苦労でございますが、今しばらくおつき合いください。私が最後でございます。 私も星野議員に倣いまして銀行の不良債権問題を取り上げたいと思います。 この問題がにわかにクローズアップされまして、本来は法律問題、せいぜい社会問題でもありというところですが、今や政治問題になりつつある、こう言ってもいいわけであります。総額が幾らだといろんな議論がありますけれども、どうもはっきりしません。額はさておきまして、私の関心はこの不良債権を取り立てるために全国の銀行がどれだけの努力を傾注してきたかこういうことであります。 これは一般の例で申し上げましても、バブル期にある人がある人に……
○佐藤道夫君 私は銀行業界から自民党に対する政治献金の問題を取り上げたいと思います。 実はこの問題は何回も何回も国会で取り上げられているわけでありまして、私も予算委員会で一度質問した記憶がございます。しかし、こういう情勢下において改めて取り上げる価値がある、こう考えて取り上げさせていただきたいと思っておるわけであります。 銀行につきましては、住専問題があって、ただいまもお話に出ておりましたけれども、六千八百億という公的資金が投入された。それから、金融システムの安定化、預金者の保護あるいは銀行の破綻防止ということで膨大な公的資金が投入され、あるいはされようとしている、こういう状況下にございま……
○佐藤道夫君 私からお尋ねいたします。 旧国鉄公社の経営が破綻いたしまして分割・民営ということになりましてから十数年たっておるわけでありますが、旧国鉄公社がなぜ経営破綻したのかということについて、改めてこの段階で考える意味が極めて大きいのではないか、こういうことであります。 試みに当時の新聞をひもといてみますると、まあまああきれるばかりのことでありまして、国鉄に対する非難がごうごうと渦巻いておると言ってもいいと思います。親方日の丸に安住して無責任経営である、赤字の垂れ流しと、その赤字が今でも尾を引いて二十八兆円の処理が政治上の大きな問題になっているわけであります。労使の癒着がもう目に余る、……
○佐藤道夫君 水野参考人にお伺いいたします。
今回の法律で設置されることになりました郵政公社についてでありますけれども、これは法案によりますれば、予算は国会の承認を要しないことになっている、それから主務大臣の監督権は全体ではなくて法令で限定したものに限るというふうになっておりますけれども、これについては行革会議でどのような議論がなされましてこういう結論に至ったのか、御説明いただければと思います。
【次の発言】 主務大臣の監督権が全体に及ばないというのはどういう発想なのか、それから予算も国会にかける必要がない、これはまたどういう議論の末なのか、それをちょっと御説明いただければと、こういうことで……
○佐藤道夫君 前回に引き続きまして、郵政公社をめぐる憲法問題を取り上げたいと思います。 時間が余りございませんので、法制局長官、大変恐縮でございますけれども、なるべく簡潔にお答えをお願いしたいと思います。 前回、私は、国営にしてかつ国家公務員が業務を担当する郵政公社、これは憲法に言う行政権に含まれるのかと、こういうふうに尋ねましたら、それはもとより含まれますと、こういうお答えでありました。当然なことだろうと思います。そこで私の第一の疑問は、しからばなぜこの予算は国会の承認、議決を要しないのか、こういうことであります。 現在、この事業は郵政省が担当しておりまして、これは予算として国会にかか……
○佐藤道夫君 主として佐伯参考人にお伺いいたします。最後でございますので、しばらくおつき合いくださいませ。 昨日、全銀連の会長が交代して東京三菱の岸頭取が会長に就任されたということでありますが、その際の記者会見の様子がけさの新聞に出ておりますのでちょっと披露しておきます。毎日新聞であります。 大変問題であると思うのは、「接待は認める」という見出しがついております。接待内容についても「社会通念の範囲内で過剰ではなかったと思う」と。あなたの後任者が堂々とこういうことを言っております。国民感情を逆なでするも甚だしいと思います。一流料亭に集まりまして、五万円、十万円すぐかかると思います。そういう接……
○佐藤道夫君 朝来さぞお疲れだろうと思いますけれども、いましばらくおつき合いください。 私は、政治倫理の問題を取り上げまして、総理と大蔵大臣にお尋ねしたいと思います。 まず最初は、自民党に対する銀行業界からの政治献金の問題であります。 実はこれ、先ほど加藤修一議員が取り上げまして、いささか二番せんじという気もいたすわけでありますけれども、どういうわけか加藤議員は結論までは至らなかったので、その間隙を縫いまして私の考えをちょっと述べさせていただきたいと思います。 金融システムの安定のためということで銀行業界に対して膨大な公的資金が投入されている。国民サイドから見ますると、なぜ我々の税金で……
○佐藤道夫君 私から松野参考人にお伺いいたします。
まずもって簡単な問題でございますけれども、今回の山一の件はもちろん大蔵省証券局の公式の業務として取り上げられたと、こう考えてよろしいわけですね。結論だけで結構であります。
【次の発言】 要するに、公式な仕事として取り扱ったのか、あるいはあなたの個人的な趣味として扱ったのか、どっちかということを聞いているんです。頭がいいわけでしょう、あなたは。
【次の発言】 もうよろしいです。
日本の役所は頭のかたいことで大変定評があります。公式な仕事、業務として取り上げた以上はこれに関して必ず膨大な書類がつくられます。なぜこの仕事を我々が受け持ったのか、……
○佐藤道夫君 最後になりましたが、簡単に終わりますので、少しくおつき合いください。 台湾問題についての議論の立て方、進め方を伺っておりますと、どうも三つのタイプがあるようで、一つは過去の事実、事件、天安門事件あるいは文化大革命等を援用しまして、それが現在の台湾問題にどういう影を落としているのかという角度から議論をすると。 もう一つは現実の問題。最近の台湾、中国の問題を取り上げて、これがここ当分どういうふうに影を落としていくか、あるいはアメリカはどう対応するか、日本はどう対応すべきか、こういう角度の議論。いずれも専門家の方々があふれんばかりたくさんおられまして、いろんな議論を展開してくれるの……
○佐藤道夫君 今の御発言とも関連するんですけれども、長期的展望に立って台湾の将来がどうなるのか、こういうことなんですが、実は私も最近台湾に参りまして、向こうの立法、司法、行政の院長その他主立った方々と意見の交換をしまして、大変自由闊達にフランクに個人的な意見も述べていただいた、そういう感じがいたしました。 それから、私は法律家なものですから、向こうの弁護士さんたちともまた意見の交換をする場を設けてもらいました。これまた自由に法律家同士が話をしまして、まさしく日本の政治家あるいは法律家と話をしているような雰囲気を感ずることができました。 それから、私は経済は素人ですから目で見る現象しかわから……
○佐藤道夫君 外務省に最初にお尋ねしますが、まず台湾の若い指導者層、政治家とか官僚とか、学者も入るかどうかわかりませんけれども、事業家あるいは学生も含めていいと思いますけれども、若いエリート層が台湾の将来について三十年先、五十年先にどういう設計図を思い浮かべているんだろうか。多分調査されておると思いますので、その辺を説明していただければと思います。 というのは、我々にとってはせいぜい二十年先ぐらいを考えればこれは十分なものですから、今までのまま、こういう状態のまま推移するであろうというくらいの気持ちしかないわけですけれども、彼らにとっては五十年たってもまだ七十、八十ですから、当然そこまでの設……
○佐藤道夫君 上田公述人に二点お伺いいたします。 第一点は、追加負担の関係でありまして、今母体行に追加負担を求める声が高いんですけれども、いま一つはかばかしい答えが返ってこない。母体行というのは最初から債権放棄で十分、それ以上の追加負担は株主代表訴訟の問題があると、こういうことを言っておりました。しかし、これは私は口実にすぎないと思います。 なぜかと申しますと、金融システムを守るためだと、こういうことを言っておりますから、これは端的に言えば銀行を守るために必要な追加負担だと、こういうことになります。ですから、銀行はそのことをはっきり株主総会で、我と我が身を守る金ですよ、株主を守る金にもなる……
○佐藤道夫君 中谷公述人にお伺いいたします。 深遠な法理論ではなくてごく抹消的な、条文をどういうふうに解釈するか、先生は案外こういうことはお得意じゃないのかもしれませんので大変恐縮ですが、あえて法学者としてのお立場でお答えいただければと思います。 中山案の第六条、先ほどから問題になっておりますけれども「死体(脳死体を含む。)」と、こういう表現でもって、今後脳死は人の死だ、一般原則を表明したんだと、こういうことを提案者がおっしゃっておるわけですけれども、果たしてそういう解釈がこの字句から出てくるんだろうか。 「死体(脳死体を含む。)」、しかもこれは臓器移植に関する特別法でありますから、五十……
○佐藤道夫君 私は、ややタカ派的な立場に立ちまして私の意見を申し述べたいと思いますので、後ほどこの意見についての御所見を承れればと思います。 私は、一言で言うならば、現場の先生方に教育者としての自信と権威をぜひにも取り戻してもらいたい、それから職業人としてのプライドをこれまた取り戻してもらいたい、こう切に思うわけであります。 先生というのは教育のプロであります。プロというのは自分の仕事にアマチュアに介入されることを大変嫌います。父母はアマチュアでありますから、学校の先生にお任せした以上はもう余計な口出しはしない。父母のやることは何か、こういえば、先生は立派な人たちです、先生の言うことに従い……
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