このページでは清水澄子参議院議員の18期(1998/07/12〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は18期国会活動統計で確認できます。
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、小渕総理、額賀防衛庁長官に質問いたします。 総理は、国連演説で、核並びに非核兵器の軍縮を推進し、また、地域紛争の根底にある貧困など開発問題にも一層貢献すると表明されました。しかし、その一方で、日米安全保障協議委員会では、新ガイドライン関連法案等の早期成立と批准に最善を尽くしたいと表明し、TMDについて日米共同技術研究を実施する方向で合意したと伝えられています。 小渕総理は、国連では軍縮、平和を強調しましたが、国内では北朝鮮のミサイル騒動に過剰に反応して、日朝正常化交渉への道筋をみずから狭めるとともに、海外ではこれを口実として、TMDの日米共……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、男女共同参画社会基本法案について小渕総理大臣並びに関係大臣に質問をいたします。 女性に対する差別は人間の尊厳に対する侵犯である、一九六七年、国連で採択された女性差別撤廃宣言は高々と男女平等の明かりを掲げました。さらに、一九七五年に開催された第一回世界女性会議は、男は仕事、女は家庭という性別役割分業の撤廃と女性の政策決定への参加を宣言する画期的な出来事となりました。 我が国においても、一九七五年、今は亡き市川房枝、田中寿美子両議員らの尽力により、「国際婦人年にあたり、婦人の社会的地位の向上をはかる決議」が衆参両院において全会一致で行われたの……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、ただいま議題となりました内閣法の一部を改正する法律案外十六本の中央省庁等改革関連法案につきまして、総理並びに関係大臣に質問いたします。 社会民主党は、分権、透明、公正の視点を基本に、憲法の理念を生かした市民のための行政改革の必要性を強調してまいりました。明治以来の中央集権、官主導の行政から、地方分権、情報公開を徹底的に進め、国民に開かれた主権在民にふさわしい行政に転換することが必要との立場から、橋本内閣当時には与党行政改革協議会における中央省庁等改革基本法案の準備作業に参画し、独立した環境省の創設や男女共同参画会議の設置等の成果を上げるなど、……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、国旗及び国歌に関する法律案について、小渕総理並びに関係大臣に質問をいたします。 国旗・国歌に関する法案が国民的な議論がないまま会期末直前に閣議決定され、延長国会の審議にゆだねられました。国旗・国歌の法制化は有史以来初めてのことであり、国会審議に十分時間をかけるべきであります。総理は三月の参議院予算委員会で「国会で十分御議論をいただいて」と私に答弁されましたが、本法案の衆議院での政府質疑はわずか二日でした。そもそも、法案の国会提出まで総理初め政府の態度は二転三転しましたが、総理は、国民の動向も踏まえなければならないので、法制化は考えていないと……
○清水澄子君 私は、原発事故が最も多い福井県出身の立場と社会民主党・護憲連合を代表し、東海村の核燃料加工工場、ジェー・シー・オーの臨界事故の政府責任及び政府から提案の二法案につきまして、小渕内閣総理大臣並びに関係大臣に質問いたします。 今回の事故で多くの方が被曝されましたが、これは安全基準、許認可、安全点検などにかかわる政府のずさんな原子力行政が招いた事故であり、政府の責任は重大であります。 まず、次の三点について科学技術庁長官に質問いたします。 第一に、事故を起こした施設の安全審査に用いられた原子力安全委員会の「核燃料施設安全審査基本指針」には、「各種核燃料施設について、その特質に応じ……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、平成十二年度予算三案に対し、反対の立場から討論を行うものであります。 昨年十月、自自公三党連立内閣が発足し、民意を無視した巨大与党が出現しました。国民は、衆参両院で圧倒的な多数を擁する小渕内閣に危惧の念を抱いておりましたが、果たせるかな、その強引な政治手法に国民はあきれ返っており、内閣支持率は急速に低下しております。さらに、小渕内閣は数の力で横暴な議会運営を推し進めるなど、少数者排除、国会軽視の姿勢をあらわにしており、我が国の議会制民主主義は今存亡の危機に瀕しております。 すなわち、自自公内閣は発足早々、総選挙目当てに地方自治体の実情を完……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、国民年金法等の一部を改正する法律案等の年金関連七法案に対して、反対の討論を行います。 年金関連法案は、昨年、衆議院における与党三党による横暴きわまりない国会運営にさらされました。ところが、今回、このことが反省されるどころか、遺憾なことに参議院においても再現されてしまいました。委員会審議が十分に尽くされたとは到底言えない段階で質疑が突然打ち切られ、混乱のうちに採決が強行されたのであります。 反対の理由を申し述べる前に、与党三党による横暴な委員会運営について強く抗議をいたします。 今国会においては、与党の強引な国会運営により、年金関連七法案の……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、ただいま議題となりました高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律案につきまして、運輸大臣並びに関係大臣に質問いたします。 完全参加と平等を掲げた一九八一年の国際障害者年以来二十年、そして障害を持つ方々の誰もが使える交通機関を求める全国大行動が始まってから十年が過ぎ、さまざまな運動の皆さんの御努力の積み重ねに心から敬意を表したいと思います。 社会民主党も、モビリティーハンディキャップの解消に向けた取り組み、当事者参加の政策づくりとして障害当事者の議員連絡会を発足し、運輸省に移動制約者の交通条件改善に向けた要……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案に関して、森総理及び関係閣僚に対して質問いたします。 本法案は、国民の平和に生きる生活に重大な影響を持つものであり、また、憲法の保障する生存権と深くかかわるものであります。その意味から、憲法を尊重する義務が内閣に課せられているのです。したがって、一昨日の総理の憲法無視とも言える発言については、断固たださなければなりません。 森総理は、去る十五日、日本は天皇中心の神の国であると発言されました。 総理は御存じないのですか。日本国憲法は、第一条において、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつ……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、健康保険法等の一部改正案及び医療法等の一部改正案につき質問いたします。 現在、我が国では少子化、高齢化が世界に例を見ないスピードで進んでおり、既存のシステムでは対応できなくなった制度を今こそ抜本的に改革しなければなりません。福祉は経済成長の足を引っ張るといった弱者切り捨ての社会保障論から、福祉を社会経済の正面に据え、持続的成長を目指す真に豊かな社会づくりの戦略に転換すべきです。 ところが、政府は、利用者の負担増など、その場しのぎの対応を繰り返し、小出し、先送り、約束違反に終始してきたのです。 特に、医療については九七年の自社さ与党合意に……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、ただいま議題となっております健康保険法等の一部を改正する法律案及び医療法等の一部を改正する法律案に対しまして、反対の立場から討論をいたします。 まず、医療制度の抜本改革については、一九九七年の自民、社民、新党さきがけによる連立政権のときに、当時の与党間で、抜本改革なければ負担増なしという合意がなされておりましたことを思い起こす必要があります。森総理大臣は当時、自民党の総務会長としてその責任者のお一人でありました。 ところが、今回、森内閣が提案してきた健康保険法等の改正案は、二〇〇〇年に実施すると約束してきた抜本改革を先送りしたばかりでなく……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、政府提出の自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法の一部を改正する法律案に対する質問を行います。 質問に先立ち、アメリカ政府が京都議定書から離脱するという正式表明をしたことに関連し、環境大臣にお伺いいたします。 まず、アメリカの離脱表明は、地球温暖化対策に真剣に取り組んでいる国際社会に対する背信以外の何物でもありません。責任の放棄であり、許しがたい行為です。しかも、COP6の再開会合がことし七月に開かれるというやさきのことであります。 アメリカは、これまでも事あるごとに地球温暖化防止対策に後ろ向きの発……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子でございます。 小渕内閣は財政構造改革法は凍結すると言っておるわけですが、宮下厚生大臣はこの財政構造改革法は凍結されていると認識されているでしょうか、また廃止されるべきものと考えておられるでしょうか、大臣のスタンスをお伺いしたいと思うわけです。また、凍結という場合、その凍結の対象は財政構造改革法の全体に及ぶのか、各行政分野ごとに定められている上限の枠、いわゆるキャップの部分だけが凍結されるのか、大臣の御見解を伺いたいと思います。 引き続いて、ちょっと時間がないので急いでいるわけですけれども、来年度の厚生省予算の概算要求とは別に今年度は四千三百八十七億円の景……
○清水澄子君 社会民主党の清水でございます。 私は、本委員会で四月に政府案、最初は政府案ですが、政府案が審議されましたとき、今回のこの感染症予防法の改正に当たっては、法案制定の趣旨のところに、過去のハンセン病やエイズ感染者に対していわれなき差別と偏見によって大きな人権侵害をもたらしてきたことについて、深い反省と、それを教訓とした人権保障と、感染者、患者に対する質のよい医療を適切に提供していくというシステムを明記していくべきではないかと何回も主張してまいりましたが、残念ながら参議院の段階ではそれは受け入れられませんでした。その基本姿勢が、今回の衆議院からの修文によって前文にその趣旨が入りました……
○清水澄子君 私は、基礎年金の国庫負担についてお伺いしたいと思います。 今日の消費不況、国民の将来不安をどう取り除くかというのはもうずっとこの国会においても論議をされているわけでございますが、とりわけ年金の安定というのは、年金生活者のみならず、これは社会全体あるいは経済全体を安定させることにおいて非常に重要な私は政策であると思っております。 そこでお尋ねいたしますが、去る百三十一臨時国会のとき、この国民年金法の一部改正の審議がございました。そのときに法律の附則を修正して、一九九九年の改正期には基礎年金の国庫負担の割合を引き上げることについて検討するということが明記をされたわけですし、そして……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 今の議論と重なるところはできるだけ省きたいと思いますが、私もやはり、今回の補正予算に伴う地方交付税へのはね返り分の補てん一兆九千六百億円についての国と地方のいわゆる折半ルールについて、非常に疑問を持っている一人でございます。 今いろいろやりとりを聞いていましても、やっぱり納得できないところがあるんですが、仮に折半がやむを得ないとしても、今回の措置は本当の意味での折半ではないと思います。本来、この加算される額を確実に加算するというのがなぜ国の負担というふうに言えるのか、非常に疑問なんです。また、折半というのであれば、普通折半というときは半々というのが大体……
○清水澄子君 私の時間はたった十分しかございませんので、答弁の方も要領よく答えてください。
六月十一日の新聞に、日本語を専門に学ぶ北京大学など六大学の大学生に行った日の丸・君が代の法制化についてのアンケートの結果が出ておるわけですが、それには複数回答で、日の丸については九八%が侵略戦争をイメージする、八三%が天皇制をイメージする。君が代については九四%が天皇制と、それから八六%が侵略戦争の印象を持つと答えているわけです。
このアンケートの結果を官房長官はどのように受けとめられるでしょうか。
【次の発言】 先日の参議院の本会議で、私は総理に、明治以降敗戦までの日の丸・君が代が果たした歴史につ……
○委員以外の議員(清水澄子君) ただいま議題となりました化学物質に係る環境リスク対策の促進に関する法律案につきまして、発議者を代表して提案の趣旨及び内容の概要を御説明申し上げます。 現在、世界の市場に出回っている合成化学物質は十万種類とも言われ、毎年、千種類もの新製品が市場に出回っていると言われております。 このような膨大な化学物質の安全性を明らかにするには極めて長い時間がかかり、有害性が判明した物質に対する従来の手法では対応できるものではありません。特に、ダイオキシンにもその作用があると言われる環境ホルモン問題等に対しては不安が高まっており、このような安全性が確認されていない化学物質に対……
○委員以外の議員(清水澄子君) 内分泌攪乱作用、いわゆる環境ホルモンは、やはり岡崎議員御承知のように生物の生殖機能に影響を及ぼすおそれのある物質でありまして、事は人類を初めとする生物の未来にかかわる問題であります。とりわけ環境ホルモン作用は女性や胎児期、乳児期に大きな影響を与え、人が人として成長する可能性を奪い、次の世代を破壊する危険性のあるもので、人々の不安を非常に高めておる物質だと思います。 そこで、対象化学物質として環境ホルモンを明記する必要があると考えました。法律に環境ホルモンを明記すれば、対象物質を定める際に化学物質の環境ホルモン作用について政府はさまざまな意見を踏まえて広く検討し……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子です。
まず、インフルエンザに関係する質問をいたします。
ことしのインフルエンザの患者数は、二月末現在で五十四万九千百四十八名という大変な数であったと思います。うち三百八十名が死亡と報道されておりました。特に、老人施設や精神病院での高齢者の死亡が多かったわけですが、厚生省はその理由をどのように認識されておられるんでしょうか。
私は、高齢者施設に対する厚生省の感染症予防対策に手抜かりがあったのではないか、このように認識しておりますが、なぜこういうことが起きたかということについて御説明ください。
【次の発言】 では、毎年八〇%から九〇%は高齢者が死ぬんだ、だ……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 大臣に過疎地の保育と子育て支援についてお尋ねします。 全国社会福祉協議会が昨年十二月にまとめられました過疎地域における保育所の実態調査によりますと、公立も民間も非常に苦しい経営状態で、半数が四、五年以内に経営困難に陥ると言っているわけです。これは、人口構造の高齢化が背景にあって、さらに市町村の財政が厳しくなっている、その上に介護保険を初めとする高齢者保健福祉への歳出の圧力がかかってくるという状況にあると。過疎地では、子育てをする親の方も、それから子供自身も同世代が少ないわけです。ですから、人間の生活として非常にみんな孤立をしていると思うんです。 私は……
○清水澄子君 社民党の清水です。 本法案に賛成の上で、私も在日韓国・朝鮮人の元軍人軍属の救済について質問をさせていただきます。 第二次世界大戦中、旧植民地出身の日本軍軍属は、日本人兵士と同様に砲弾にさらされて戦死をしたり、または負傷しました。戦後、サンフランシスコ平和条約の発効によって、政府は本人に国籍の選択の余地を与えることもなく一方的に日本国籍を奪ったわけです。そして、平和条約の発効後二日後に施行されました援護法において、在日韓国・朝鮮・台湾人が国籍条項あるいは戸籍条項の対象から外され、その後、一九六五年の日韓請求権協定によっても両国の解釈の違いが今日まで続いていまして、この人たちは法……
○清水澄子君 社民党の清水でございます。
先ほどから質問があるんですが、私もあえてお尋ねしたいのは、今回のこの国民年金法改正案というのは、その制度の持っている矛盾とか基本的な改革ではなくて保険料凍結案であるわけですけれども、これは何年まで続けていかれますか。
【次の発言】 昨年の十月十五日の参議院の予算委員会では、凍結も二分の一引き上げも考えていないというお答えがありました。そして、ここの国民福祉委員会ですが、昨年十二月三日に、私の基礎年金の国庫負担割合二分の一への引き上げを求めた質問に対しまして、大臣は新たな財源確保のための具体的な方法と一体として考えていかなきゃいけないとおっしゃったはず……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。
介護保険の指定施設における看護・介護職員の人員配置は、特養ホームと老人保健施設、療養型医療施設とも四対一から三対一と定められたわけですが、このことは介護施設の一元化を念頭に置いたものと理解してよろしいでしょうか。もしそうであるならば、これら三つの類型の介護施設を一元化していくための移行促進の方策を国レベルで財政支援を含めて強力に推進していくべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。大臣、お願いいたします。
【次の発言】 そこで、特養ホームと老人保健施設、療養型医療施設とも三対一と定めてあるわけですが、特養ホームと老人保健施設については、平成十六年度末……
○清水澄子君 社民党の清水澄子でございます。 ただいまの質疑もありましたけれども、精神医療審査会というのは、いわゆる宇都宮病院事件の反省に立って一九八七年に法改定されて設置された制度であるわけです。そして、その目的は、精神障害者の人権を尊重しつつその適正な医療や保護を図ることである、そういう行政組織だと書かれているわけです。 そこで、先ほどから皆さんもいろんな御質疑をされております。答弁も、本当に医療的判断が多いから構成メンバーは医療関係者が多いということをおっしゃっていましたけれども、はっきり精神障害者の人権を尊重することが目的で、そこには適正な医療とあわせて保護を図るということがあるわ……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 四人の皆様方、さまざまな立場からの御意見、本当にありがとうございました。 まず私は、谷中参考人にお聞きしたいと思います。 谷中さん自身がやどかりの里という精神障害者の地域施設の非常に草分け的な活動をしてこられたということに本当に敬意を表したいと思います。 谷中さんからごらんになって、今回のこの法改正案、先ほどのお話では非常に評価されておりますが、実際にこの改正案で現実に生活する患者さんのニーズに対応できるかどうかというのが私どもはちょっと不安なところがあるんです。そういう点について率直な、これだけは今回はきちんと具体化してほしいと思うところがおあり……
○清水澄子君 社民党の清水です。 十五分しかありませんので、ぜひお答えもポイントよろしくお願いいたします。 障害者プランでは、精神障害者の保健・医療・福祉施策の充実の一環として、自立を目指した訓練と雇用施策の連携を図るとなっているわけです。しかし、現実には精神障害者を欠格者としている法律というのは非常に多く残っていると思います。厚生省関係も非常に多いわけです。欠格条項問題は、これは総理府がやっていますという形ではなくて、厚生省は他の省庁に率先をして欠格条項を見直していく、そして他の省庁に範を示すという、そういう行動をおとりになることを私は提起したいんですが、大臣、どう御決意されますでしょう……
○清水澄子君 脳死段階の臓器移植の事例が非常にふえてきておりますが、これまでの事例で臓器提供施設と臓器移植ネットワーク体制の整備に問題があるということがわかってきたと思います。 しかし、先般の国会報告ではいろんな問題が時系列に並べられているだけで、しかも公衆衛生審議会部会の作業班で検討されている状況が報告されておるだけで、問題点に対する十分な分析や、今後政府としてはどういうふうな対応を迫られているかというような、そういう報告にはなっていないと思います。それではこの臓器移植に対する国民の信頼性を高めることは非常に困難だと思うわけです。そこで、幾つかお聞きしたかったんですが、先ほどから皆さんたち……
○清水澄子君 大臣にお伺いいたします。 平成七年に農業者年金制度が改正されたとき、夫とともに農業に専従する女性も年金に加入できることになったという点では、私どももこれを推進したもので評価をしたいと思ったのですが、平成九年のときに私はこれと同じことを質問しました。そのときに、二年後だったのですが、当時千六百二十三人しか加入していなかった。ですから、これで本当に加入が促進できるのかという質問をしましたとき、政府の方は五年間で五千人から一万人の加入を見込んでいますと平然とおっしゃった。現在もう四年たったのですが、どの程度かという、先ほどの数字が出ていましたけれども、こういうふうに見込みがどんどん違……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 きょう、こうして男女共同参画社会基本法をめぐって男女平等の推進について審議をしているというこの現実は一定の前進だと受けとめております。 しかし、こういう本来の男女平等についての基本法というのは、ヨーロッパ諸国では一九七〇年代ぐらいにできているわけで、今もう三回ぐらいさらに改正を進めているというところが多い中で、非常に遅いスタートを日本はしていると思うわけです。そういう中で一方では歓迎しつつも、一方ではよりよいものにしたいという希望を持っております。官房長官も非常に御苦労されながら答弁されておられまして、伺いながら、私たちがこういうことを質疑で取り交わす……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 時間が二十分しかございませんので早口で言いますけれども、答弁もイエス、ノー的なところはそういうふうにしてください。 それで、最初に確認をさせていただきたいんですけれども、日本では他国にはない人権問題としての部落差別やアイヌ差別問題がありますし、また在日韓国・朝鮮人や在日外国人の差別問題が非常に多く存在しております。 このように、日本に存在している人権侵害の問題とまたいわゆるマイノリティーに属する女性たちは、それゆえの差別の上にさらに女性として二重三重の差別を受けているわけです。しかし、男女共同参画ビジョンでも男女共同参画二〇〇〇年プランでも、彼女たち……
○清水澄子君 社民党の清水です。 もう随分皆さん質問なさったので、重なってもだめですから、ちょっと幾つか質問させていただきます。 まず、大澤眞理さん、ほとんど皆聞いていますけれども、ではこの基本法の中で大澤眞理さんがもっとここのところは確認をしておくべきだと考えておられるところがあれば御指摘ください。 そしてもう一つは、この推進体制なんですけれども、今度は内閣府に男女共同参画局ができるわけです。とてもこれは、私も本当に喜んでいるわけですが、内閣府設置法では、行政各部の施策の統一を図っていくために、必要となる企画及び立案並びに総合調整について特命担当大臣を置くことができるとなっているんです……
○委員以外の議員(清水澄子君) ただいま御質問のありました、第十三条に規定しております児童買春等の犯罪の対象となった児童につきましては、やはりその扱いを慎重にしなければならない。その氏名や年齢、学校名とか住居とか容貌などが公表され、そして当該児童がだれであるかということが広く知られることになりますと、心身に有害な影響を受けた児童にさらに二重三重の被害を与えることになります。そして、そのことはやはり引き続き精神的な悪影響を及ぼすことになるわけでございます。 そこで、第十三条は、このような児童について、当該事件にかかわる者であることを推知することができるような事項等の出版物への掲載等を禁止するこ……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子でございます。 午前中、盛んに日の丸・君が代の法制化について話がありましたけれども、日の丸・君が代を国旗・国歌とする法律は明治政府以来ございません。日の丸については明治三年の郵船商船規則などで定めがありますけれども、法定されたことはありません。 しかし、当時、法律がなくても国旗・国歌として扱ってきたでしょうし、現在もいろいろな意見はあるとはいってもそれは扱われております。このように百年以上も法制化がされなかったものをなぜ今緊急に法制化しなければならないというのか。この問題はそんなに軽い問題なのでしょうか。私はこれを総理にお伺いしたいと思います。
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。
四人の参考人の皆さん、ありがとうございました。いろいろ質問が重ならないように努力したいと思います。
まず、秋元参考人にお伺いしたいんです。
今回の東海村の臨界事故の原因は、燃料加工におけるコスト圧縮の問題や納期短縮の問題などがあったように報道されておりますけれども、燃料加工関連の業界におられる秋元参考人の目から見て、核燃料加工の現場というのはどこでもこういうふうに非常にきゅうきゅうとした状況にあるのかどうか、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 それでは、三菱関連の三菱原子燃料ではジェー・シー・オーのようにきゅうきゅうとしておられないということで、……
○清水澄子君 科学技術庁長官にお伺いいたします。
今回の東海村の臨界事故では、何回も皆さんからも指摘をされているわけですけれども、政府の対策本部の立ち上げというのは事故から五時間後でありましたし、それから第一回の会合はさらにおくれて事故後十時間半を超えていたわけです。なぜこれほどおくれたのかということをまず反省すべきだと思いますが、その理由は今伺いません、もういろいろ伺いましたから。
それで、今度の新しい法案になると何時間その立ち上がりが短縮されるのでしょうか。何分かかりますか。
【次の発言】 やはり原子力災害では、基礎自治体、すなわち市町村による初動対応というのが私は一番大切なことだと思……
○清水澄子君 大臣は、今回の特別対策は介護保険制度の理念とか基本的な枠組みをいささかも揺るがすものではないと言明をされておるわけでございますが、厚生大臣が理解されている介護保険制度の理念というものをもう一度簡潔に、しかもポイントをお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 今、大臣がお話しになったのは、理念というより必要性の背景のようなお答えだと思います。
介護を家族介護から社会全体が担う、これは非常に重要な基本的な考えでありますけれども、今回の介護保険制度の中で、先ほどからの皆さんの質問に対するお答えを聞いていて何か一つはっきりしていないと思いましたのは、高齢者自身が介護サービスを受ける……
○清水澄子君 まず最初に、富士見産婦人科病院事件に関連して質問をいたします。 御承知のように、この事件は十九年前に所沢市で発覚をいたしました。千百三十八名の女性が健康な子宮や卵巣をこの病院の営利目的のために摘出されたわけです。被害者たちが裁判運動をしておりましたが、去る六月三十日、東京地裁で判決が言い渡されました。ほぼ全面勝訴で、損害賠償が認められたわけであります。 その判決によりますと、はっきり判決文にこう書いてあります。富士見病院における乱診乱療とは、被告医師らが患者を資格を持たない北野早苗のME検査に回し、でたらめなME検査所見とコンサルによって、被告医師らの指示に基づかないで入院、……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子でございます。参考人の皆さん、いろいろありがとうございました。 いろいろおっしゃっている問題は、大体私どもも、今回の特別対策というのは介護保険法、それから財政法、地方分権法等の法律にも反するんじゃないかというふうな議論をしてまいりました。特に、介護保険制度のこの法の理念にまた反しているんじゃないかということとか、それから保険料を徴収する市町村に対しても、もうこの臨時特例交付金の使用は自由に任せるべきだ、私どもはそういう主張をしてきたわけでございます。ですから、きょういろいろ皆さん方の御意見を伺いながら、一致するところが非常に多うございました。 それで、まず……
○清水澄子君 それでは、まず婦人保護事業についてお尋ねいたします。 今国会で社会福祉事業法の大改正が行われるわけですけれども、私はこの改正の機会に、売春防止法の中の婦人保護事業を社会福祉事業の一つとして法的に位置づけられないのかという点について、ぜひ知恵を出していただきたいという立場から質問したいと思います。 現在、売春防止法第四章に規定されております婦人保護事業というのは第一種社会福祉事業となっているわけですが、それは施設のみが対象で、実際に行われている福祉事業の内容は対象になっておりません。しかし、現実に婦人保護事業を担当している婦人相談所と婦人相談員の皆さんが日常的に接しているケース……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 私は、まず最初に、政府・与党、委員長に対しまして、年金法案の審議に対して徹底した慎重な審議を要求したいと思っております。この法律案は衆議院では十分な審議が尽くされることなくして参議院に送付されてまいりました。与党は、数に物を言わせた横暴な国会運営によって衆議院議長の裁定を仰がなければならないという異常な事態を招いたということを十分に反省していただきたいと思います。 年金制度の改革というのは、きょうも随分審議をされているわけですけれども、国民生活に直結する問題でありますし、非常に国民の多くの皆さんが関心を集めている法案でございます。ですから、参議院の国民……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子です。 私どもも、この年金の改正については、年金、医療、福祉、雇用を含めた全体的なビジョンという中で改革案を出すべきだという考え方に立っているわけですけれども、御指摘をされている方も多いんですが、今回の政府案というのは、財政面からのみの非常に縦割り的な改革に偏っているためにいろいろ問題が多過ぎて、早くこれを通過させなさいと言われても、私たちはこれで本当に責任ある審議になるだろうか、私たちはどういうふうにこの内容を国民が納得できるようなものにするかということで悩んでいるのが現状でございます。そういう中で、ひとつ神代参考人に、私は十五分しかありませんのでぜひ御協……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 私は、今お二人から女性の年金について発言がありましたので、その問題で少し意見を言わせていただきたいと思います。 私も女性の年金についてはこれまでも主張してまいりましたし、そしてこの女性の年金については、雇用の問題とか男女の賃金差の問題とか、いわゆる百三十万円の壁という税制の問題等、それらを総合的に検討して解決していかなきゃいけない問題であるということは大臣も答弁されましたし、私もそのことはよく認識をしているわけです。しかし、先ほど伺っていて、私は大臣自身がやっぱり認識が浅いんじゃないのかなというふうに思いました。 まず、二月二十四日、私が質問しました……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子です。
まず、障害者の無年金対策についてお伺いをしたいと思います。
現在、各自治体において定例議会で意見書が採択をされている中に、障害者の無年金を解消すべきだということを求めている採択が非常に多くあると聞いておりますけれども、厚生省は意見書採択をしている自治体の数について把握をしていらっしゃるでしょうか。
【次の発言】 各自治体から決議が来るということは、もう既に、各自治体で障害者の無年金の問題を放置しておけないという状況の中で、自治体が独自にその対策に乗り出しているところが五百四十二カ所もあるわけです。
このように、地方自治体が無年金の人たちの救済に乗……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子です。 まず、在職老齢年金の一律二割カットについてお尋ねいたします。 六十歳で退職して、そしてなかなか次の職業が見つからない、そうした場合に賃金と年金の併用によってこのすき間にある高齢者の生活を保障しようというのが在職老齢年金の本来の趣旨であったと思います。ところが、現在の在職老齢年金制度では、六十歳から六十五歳まで少しでも収入があると、最低でも一律に二割減額されるわけです。しかし、それは厚生年金の場合であって、その他の年金制度では収入がどれだけあっても満額支給される。これでは高齢になっても働き続けるという高齢社会の理想像に逆行してしまうだけではなくて、給……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子です。
まず大臣に、女性の性と生殖に関する健康と権利、つまりリプロダクティブヘルス・ライツがなぜ女性の人権というふうに言われているのか、またそれが人権でなければ人権として扱うべきだというふうにされているのか、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 先日は難しくてわからないとおっしゃったのが、きょうは随分勉強していただいて明確にお答えいただきました。
そうしますと、本当は母子保健というのは妊産婦と乳幼児にしか関係ないわけですね。ところが、ライフサイクル、生涯を通しての女性のリプロダクティブヘルス・ライツというのは、女性は一生産まない選択をする人もあるし……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。農林大臣にお伺いをいたします。 農林年金と厚生年金を統合した場合に、そこに必ず雇用問題が発生をすると考えられます。と申しますのは、平成九年四月に統合いたしましたJRとかJTとかNTT、そういう単一企業体の共済組合とは農林年金は異なっていまして、農林年金の場合は全員が共済プロパーの職員であるということです。ですから、どこか親会社に戻るとか健康保険業務に移るとかということができないわけです。したがって、厚生年金との統合後は清算業務以外に事業がなくなるというおそれがございます。ですから、ここに雇用されている職員の皆さんの雇用問題について、この人たちが不安を抱かな……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 まず最初に、障害者の無年金の問題で、先日も質問したんですが、これはすべての議員に手紙が来ているんじゃないかと思います。 大阪のある方が、昨年の一月に過労のために転倒して頸椎損傷で四肢麻痺になった。そして、六月には一級の障害者手帳を受けた。ところが、そのときに収入が非常に落ち込んでいて保険料を納められなくて、それで早速納めたけれどももうそれは支給対象にはならないということで、わずか二カ月しか過ぎていないのに、年金も給料も保障もなく、自分は夫の介護のために働きにも出られない。蓄えも底をついた。上の子は高校一年、下は小学三年です。夫を通院させるために車は必要……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 時間が私は短いので、答弁も簡潔にお願いいたします。 私は、この援護法には賛成の立場で質問をいたします。 しかし、毎年のことでございますけれども、この法改正は日本人のみを対象としておって毎年いろんな増額が図られておるわけです。しかし、去るあの大戦では、傷病兵士となりあるいは死亡した人たちの中には、当時日本の植民地として統治された、そして日本帝国臣民とされて日本軍人軍属として徴用された朝鮮人、台湾人が入っているわけであります。中でも、戦後もずっと日本に永住し、そして日本人同様に税金を納めて生活している在日韓国・朝鮮人の元軍属の戦傷病者やその遺族たちは、戦……
○清水澄子君 日英年金協定国内法については賛成の立場でございますけれども、今も今井議員がいろいろ質問しておりましたけれども、外務省の資料に基づいてしか状況がわからないというのは問題だと思います。 英国に在留する邦人で三カ月以上在留している人は四万七千五百人余となっているわけですけれども、今日のように国際化の進展に伴ってこのように在外邦人に日本の法を適用するケースは今後もふえてくる状況、またふえていかなきゃいけないんだと思います。その場合に、この四万七千五百人余の英国在住の人たちは、我が国の厚生年金、国民年金の制度で見た場合に、一号、二号、三号受給者の大体どこに該当する人たちがいるのかというこ……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 まず、政務次官にお尋ねいたします。 四月十七日の新聞に、十五歳の少女が自宅で出産をした、それでその父親に当たる十七歳の少年は少女から新生児を受け取って山林に子供を捨てて殺したと。それで、この少年は十七歳で殺人と死体遺棄の疑いで緊急逮捕されているわけですね。私は、これは非常に痛ましい事件として受けとめました。二人は、妊娠がわかり中絶を考えたが、二人ともお金がないのでそれができなかったということを言っておりますけれども、やはり妊娠、出産について少女が非常に無知であったということ、また父親になる少年のこれらについての無知さがこういう事件、いわゆる殺人などとい……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 今、井上議員と厚生大臣との応答を聞きながら、やっぱりここはみんなが問題にしているところなんですね。年少扶養控除をなくしていく、そして児童手当を完結させるということは理論的には私はみんな余り反対はないと思うんです。しかし、児童手当が先に完結されないで税制の方だけが先にこういう形で廃止された。そして一方では、少子化対策の柱と位置づけた児童手当の拡充のために小中学生を扶養する中低所得層の税負担をふやすことになったというのは非常にこれは私は欠陥政策だと思います。本末転倒である。だれも理解できない、納得できないというのはこれは正直にお認めになることだと思います。 ……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 まず大臣に、一昨日のこの委員会での私の質問のときに、子どもの権利条約と児童手当の関係を十分にとらえていかなきゃいけないということを申し上げました。ところが、そのとき大臣は、これをそこまで広げるなとは言わないけれども、やはり政府、私どもの考えとしては、児童養育費はさほど家庭の負担を感じないような階層に対する手当の支給なのだ、このようなこととして位置づけさせていただいておりますというお答えでありました。 そうすると、児童手当というのは今度は児童養育費になっちゃうのかなと思いますし、どこか基本的な考えが非常に不明確ではないかと思うんです。特に、子どもの権利条……
○清水澄子君 まず、大塩参考人にお尋ねします。 先ほど時間が足りなくて説明されていませんでしたけれども、現金給付の児童手当の長所、そして同時に現物・サービス給付との関係、これらについての御意見をまずお伺いしたいと思います。 次に、子どもの権利条約が日本でも批准されたわけです。ですから、今度の児童手当についてもやはり子供を主体にした児童手当のあり方を追求すべきではないかということをずっと主張したんですけれども、大臣初めそこまではというようなお考え方なので、ですから私たちはこれから抜本改正するならそういう方向性はきちんと認識すべきだと思っているんですが、そういう意味で子どもの権利条約と児童手当……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、児童手当法の一部を改正する法律案に対する反対の立場から討論を行います。 我が国の児童手当法は、子どもの権利条約や社会保障の最低基準に関するILO百二号条約に照らして、残念なことに全く不十分な内容しか持ち合わせておりません。我が国の法制度においては、子供こそが権利の主体であるとの認識に欠け、児童手当が子供自身の成長、発達を支援する生活権の保障という普遍的な社会的責任の一環として理解されていないからであります。 私が政府案に反対する理由の第一は、今回の改正案においても我が国の児童手当制度が持つ国際的な常識から見た不備は解消されておらず、政府が……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 私が初めに申し上げたいのは、今回の改正は部分的には改善があると思いますが、全体として、社会福祉の実質を拡充するというよりも社会福祉に回されている国からの財源配分の乏しさをそのままにしておいて公共の役割を減らしていく、社会福祉事業者や自主的運営団体には市場原理を導入していく、それが結果として利用者の生活や権利をさらに困難にするのではないかと、非常にそういう危惧を私は抱いております。 そもそも社会福祉はいわゆる社会法の分野であって、対等な個人同士が取引をするという私の法律といいますか、そういう契約法の分野には入らないものだと思うんです。だからこそ、これまで……
○清水澄子君 社民党の清水です。 四人の参考人の皆さん、いろいろ問題提起ありがとうございました。 まず、阿部参考人にお伺いしたいんですけれども、私も阿部参考人がおっしゃった地域福祉論、それから福祉の文化という点においては、今後の二十一世紀の福祉のあり方という点では全く共感をしております。 ただし、現実の問題として、その理念を具体化していくいわゆる基盤といいましょうか、そういう点についてはさっき、行政は参加をしていく立場だと。これはサポートするという意味もあるんでしょうけれども、しかし私はもう一つ、やはり行政が社会福祉に担うべき公的責任という面もすごく強いと思うんです。 特に日本の場合は……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。
この法案のもととなっている薬剤費の臨時特例措置というのは平成十一年七月にできているものですけれども、この臨時特例措置というのは法的にはどういう性格のものなのか。これは法律ではないと思います。まず、十一年度はどのように処理されたのでしょうか。
【次の発言】 ですから、やはり予算措置なんですね。これは十一年の七月から十二年の三月まで予算で実施された。では、十二年度はどうなんですか。これは、やっぱり同じく法律ではなくて予算措置で出されていたんじゃないんですか。
【次の発言】 本体が予算措置であるわけですから、仮に期間延長するとすれば、それは本体と同じく七月から……
○清水澄子君 ただいまから選挙制度に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの寺崎さんの動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に久世公堯さんを指名いたします。(拍手)
○清水澄子君 大蔵大臣にお伺いをしたいと思います。
小渕総理は、財政再建を寸時も忘れたことがない、こういうふうに言っておられるわけですが、それを受けた宮澤大蔵大臣は、財政再建の基本的な目標となる数値というものをお持ちなのかどうか。例えば、アメリカ方式とかまたはEU方式のようなものを考えておられるのか。そういう点についてどういうお考えをお持ちなのか、お聞かせください。
【次の発言】 では、まだ具体的には何らないということですよね。
それでは、地方自治体には財政再建団体転落を決める比率として公債費二〇%という指標がございます。国もこういうふうに、やはり国自身にもそういう指標といいますか、そうい……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子でございます。 大蔵大臣にお尋ねいたします。 十二年度の予算は、現在の中期防衛力整備計画の最終年度でございます。その中期防の進捗率は総額の九九%に達したと言われております。そうなると次期防の問題になるわけですが、この問題が国会でほとんど議論されていないわけで、非常に残念に思っております。 現中期防は五カ年で二十四兆二千三百億円という膨大な予算を費やす計画でございますが、過去の例から見ましても、次期防はそれ以上の金額になるのではないかと懸念をしております。現在の財政状況から見てもっと減額をするということが必要ではないか。 大蔵省は、思いやり予算につきまし……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子でございます。
大蔵大臣、私が前回この委員会で、平成十一年度と十二年度とに計上されておりますいわゆる公共事業予備費について、これは手続上、内容ともに違法性が強いということを申し上げました。
報道によりますと、その後十四日に、自民党の一部の方は、反省するどころか、亀井氏と出ておりましたけれども、大蔵大臣に早く使い道を決めろと迫ったとあるわけでございますが、それを大臣は、これは議会の審議権上の問題からも今はだめだとお断りになったということが載っておりました。これは事実に間違いございませんでしょうか。
【次の発言】 平成十一年度の本体予算の公共事業費の場合も、こ……
○清水澄子君 ただいまから選挙制度に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの寺崎さんの動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に尾辻秀久さんを指名いたします。(拍手)
○清水澄子君 きょうは長崎の原爆記念日でございますので、既に田浦、入澤、今井委員からそれぞれこの問題について質問がございましたけれども、私も非常に重要な問題だと考えておりますので、重ねて質問をしたいと思います。 先ほどもありましたけれども、七月十八日に最高裁で長崎の被爆者、松谷さん、この方はやはり長崎で被爆をして右半身麻痺などの障害を負っている女性ですけれども、そのお方が原爆症の認定を受けられなかったということで厚生省を訴えたわけですが、その裁判で勝利しているわけです。これに対して、やはり原爆症の認定について厚生省の考え方というのが、基準が非常におくれているんじゃないかということが先ほどから……
○清水澄子君 ただいまから選挙制度に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの寺崎さんの動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に尾辻秀久さんを指名いたします。(拍手)
○清水澄子君 私は、河野外務大臣にお伺いしたいと思います。
六月十三日、朝鮮半島では南北分断以来初めて南北の首脳会談が開かれて、日本周辺の東北アジアに劇的な変化が起きていると思います。まさに脱冷戦の始まりと言えると思うわけです。
この鮮やかな和解外交を実現した南北朝鮮の両指導者の政治的決断力、そしてそのリーダーシップをどのように評価しておられるでしょうか。
【次の発言】 そこで、分断後初めて両首脳が南北共同宣言に署名をいたしました。その南北共同宣言の内容、その意義、そしてそれが具体的にどのような進行をしているのかということについてお伺いをしたいわけです。同時に、この民族和解が進展していくた……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 まず最初に、医原性クロイツフェルト・ヤコブ病の感染問題について質問いたします。 この問題については、先ほど午前中も櫻井議員が質問をされておりましたが、私は、我が党の中川議員が衆議院の厚生委員会で、また多くの議員が厚生省の対応について非常に厳しくこれまでも追及してきていると思うんです。特に医師でもある福島総括政務次官は、早くからこの問題を取り上げて熱心に質問されておられました。私もその議事録を読ませていただきました。 ことしの九月十二日には衆議院において予備的調査報告書が提出されて、二十日には閉会中にもかかわらず集中審議が行われております。その報告書と……
○清水澄子君 おはようございます。
まず、医療制度の抜本改革の時期、そして改革の段取りの確認をさせていただきたいと思います。
厚生省は、医療制度の抜本改革について平成十四年度からの実施を目指して検討を進めるとしているわけですけれども、医療制度の抜本改革は平成十四年度から実施するということなのか、その辺が非常にはっきりしておりませんので、ぜひここで明快な御答弁をいただきたいと思います。
【次の発言】 では、これははっきり平成十四年度の通常国会に抜本改革についての法案の提出をするということを、ここでそのように受けとめてよろしいですね。
○清水澄子君 社民党の清水澄子でございます。 参考人の皆さんのそれぞれの問題提起に非常に深く考えさせられることが非常に多くございまして、ありがとうございました。 まず私は、花井参考人に伺いたいんです。 さっき日本医師会の糸氏参考人がおっしゃっていたんですけれども、医療費に対する事業主負担が日本の場合は非常に国際的に見ても低いのではないか、やはりそれ相応の負担を考えるべきではないかというお考えを示されましたが、私もこれは前から考えていたことなんですが、これは、花井参考人の方は労働団体の代表ですし、被保険者を代弁する立場ですから、どのようなお考えを持っておられるのかということが一点。 それ……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。
私は、まず最初に、十一月十六日の本委員会で、若年者の薬剤費の一部負担は廃止すべきだが、その財源をどこに求めるのかということを質問いたしました。そして、それは患者負担は求めないと断言できるかということをお尋ねしたことに対して、保険局長は保険財政の負担にならないような形で考えたいという趣旨でお答えがありました。
そうすると、保険財政の負担にはならないように考えるけれども、患者負担はあり得るという答弁だったんでしょうか。その財源というのはどこにどういうふうに求めようとお考えなんでしょうか。
【次の発言】 私が伺ったのは、ここでは十四年度までに財源を確保した上……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 総理に二十一世紀の社会保障について総理自身の生の声でひとつ国民にアピールしていただきたいと思います。 今、我が国が経済の低迷から抜け出せない背景には、やはり国民の将来不安があると思います。特に社会保障に対する不安が国民の個人消費を回復させていない大きな原因であると考えているわけですけれども、小渕前総理は、その国民の将来不安を解消するためだということで社会保障構造の在り方について考える有識者会議を設けられたと思います。先ごろその有識者会議から森総理に「二十一世紀に向けての社会保障」と題する報告書が提出されています。 この報告書には、一般論として公費負担……
○清水澄子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、平成十二年度補正予算に対し反対の討論を行うものであります。 ことし四月、森内閣が急遽発足してから七カ月が経過しましたが、森総理は就任直後から、天皇を中心とする神の国発言や教育勅語の賛美など、憲法の執行者としてあるまじき発言を繰り返し、最近も拉致疑惑者の第三国発見発言など、総理として信じがたい失態を繰り返してきました。 その結果、森内閣の支持率は一〇%台にまで低下しています。与党内部からさえ、主流、反主流を問わず森総理の退陣要求が公然と出される中で、一昨日の不信任案、大量の欠席という事態を迎えたのです。 さきには金融再生委員長と官房長官と……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 ちょっとこれは通告しておりませんでしたけれども、きょうの審議は予算の委嘱審査であるわけですが、そこで率直な御意見を私は大臣に伺いたいんです。 ようやく環境庁が環境省になった。それで、私は多分予算もふえたのかなと思って見ましたが、環境省所轄の一般会計は二千七百六十九億六千七百万円と本当に少ないので、ちょっとびっくりしました。というのは、私が初めて議員に当選してきたときも、私、こんな少ない、各自治体の環境政策の予算よりも少ないというのを見たときも驚いて質問した体験があるんですが、今度は環境省になったのにと思いながら、やはり少ないなと思っていました。そして、……
○清水澄子君 社民党の清水です。 一九六八年にカネミ油症事件が起きてから約三十三年が経過をしております。今、国会には保管されたままになっているPCB廃棄物を処理する法案が出されておりますが、しかしその前に、製造禁止のきっかけとなったカネミ油症問題が実は解決していないという問題について私はきょうお伺いをしたいと思うわけです。 認定患者千九百人とか言われますけれども、被害者は今なお効果的な治療法が見つからないで苦しんでいる。しかも、二重三重の形でこの被害者が放置されているという問題です。現在でも体にうみが出る、そういうクロルアクネとともに内臓疾患とかがんに体がむしばまれていながら、国からもどこ……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 ちょっと質問の順位を変えて、家電リサイクル法の施行に伴う課題の方を先にやりたいと思います。 今、日本の国内で処分されている家電の四品目、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、これは年間千八百万台と言われていますし、さらにこれが途上国に輸出されているのは数百万台と言われているわけですが、ほとんど実態はつかめていないというのが現状です。 そこで、このリサイクル法ができるときに、この処分するときのリサイクル費用、これを後払い方式にすれば必ずこれは不法投棄が起きてくるんじゃないかというのを非常に論議したことを思い出しております。そしてまた、不法投棄が起きれば、そ……
○清水澄子君 午前中から、アメリカの京都議定書への不支持についてのさまざまな質問または答弁を伺っていて、大体、大方の認識が明らかになったと思いますけれども、やはり日本政府は現時点ではアメリカに対して議定書への参加を働きかける、これはもう外交上、私は当然だと思います。 しかし、それを本当に、アメリカは議定書を批准しないというこの態度はかたいというのは、代表団の皆さんもおっしゃっているように、それからEUの代表の方もおっしゃっているように、大方の見方ですよね。そういうときに、最終的に日本はどうするのかという、やっぱりそういうかたい、主体的な日本自身の決意といいますか、今回のこの問題については日本……
○清水澄子君 私は非常に厳しいことを申し上げますが、先日の小泉内閣のもとでの川口新環境大臣の所信表明がどのように変わってくるのかということを非常に注目しておりました。しかし、率直に言わせていただきますと、大変失望いたしました。それは、小泉内閣の新味ある環境政策というものが何らそこには感じ取れなかったからです。 京都議定書不支持を表明しているアメリカの参加について、COP6プロンク議長に対してEUの譲歩を求めた成田会談の件とか、また有明海再生の第三者委員会がなぜ農水省なのか、非常に疑問に思います。 これはいつも申し上げているわけですが、我が国の環境政策の非常に重要な問題というのは、例えばエネ……
○清水澄子君 社民党の清水です。 私は、本会議でもこの自動車NOx法改正案に対する質問をさせていただきました。しかし、きょうのこれまでの答弁、また本会議での答弁、いずれを聞いていましても、ますますこのような法案でいいのかなという気持ちが非常に強くなっております。 本会議質問の繰り返しにもなるわけですけれども、自動車の排出ガスによるぜんそく等の健康被害に苦しむ大都市の道路の沿道住民の問題に対して、今回の自動車NOx法改正案というのがほとんどこれに対して救済とかそういう方向が出されていない。既に指摘されているとおり、これまでの政府の環境基準も、これは都合三回にわたって達成できなかった、いわゆる……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 大変、参考人の皆さん方、ありがとうございました。 むしろ、この法案を審議している委員の一人として、このままこれを通すことがすごくつらくなった、これが本音でございます。それで、すごい責任を感じています。 まず、青山参考人にお伺いしたいんですが、さっきの私は覚書というのに物すごいショックを受けました。これじゃもう全部先に、経済産業省とも全部こういう覚書があった。こういうものは、もちろん国会の私たちが法律の内容を決める、立法府ですから。ここでこの問題については、やっぱり真剣な議論が必要だなと思いますが、ここに今あるのは、これは別に小泉内閣になったというわけ……
○清水澄子君 私は、最初ちょっと新石垣空港の建設と自然環境保全について伺いたいと思います。
大臣は沖縄県の石垣島のサンゴ礁をごらんになったことはありますか。
【次の発言】 一九八九年に沖縄県が空港の白保海上案を提案しました。そのときに、この白保のサンゴを守れという国際的な世論と国内の世論が非常に大きく盛り上がってきまして、やはりこの環境委員会というところで議論したことがあるんですけれども、そのときに私は初めて現地を見たわけです。
私もサンゴというのはあんなすごいものと、当時のサンゴというのはちょうどお花畑みたいでしょう。(資料を示す)こんなにきれいなサンゴ、お花畑みたいなんですね。こういう……
○清水澄子君 社民党の清水です。
参考人の皆さん、ありがとうございました。
まず、酒井参考人に、先ほど立川参考人が化学処理にのみ偏らないで焼却の方の特質と両面の特質を考えるべきだ、国民に選択を求めるべきだとおっしゃったんですが、それについてはどのようにお考えになるかということ。それと、化学的な処理の場合に、やはり事故も起きる可能性というものは絶えずありますね。そういう場合を想定したときの対応というのは何をここできちんと決めておくべきか、どのようにお考えになりますか。
【次の発言】 次に細見参考人、先ほどちょっと時間がなくて飛ばされたんですけれども、罰則規定の整備とか、それから環境事業団が果……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 昨日、本委員会で宮澤財務大臣は、この日本の財政は破局に近い状況にあると、このようなことを述べられて、それで市場は直ちに反応しました。 私は、それをそこの席でお聞きしていて非常に危機感を持ちました。それはまるで評論家のような答弁の仕方だと思います。今本当にみんな、一体日本の財政、経済はどうなるのか物すごい心配をしているわけです。そういう意味で、大臣の政治感覚といいますか、責任の希薄さに私は非常に危機を感じたわけです。 財政の方については、私、また次の機会に伺いたいんですが、ここでちょっとお尋ねしておきたいんですが、そういうきのうの答弁から見ましても、現……
○清水澄子君 総理に伺います。
前倒しでもよいということは、総裁としての、または首相としての任期を放棄しますということではないでしょうか。
【次の発言】 じゃ、総裁はおやめになっても総理は続けられるはずなんですけれども、それらはやはりはっきりされないと非常に無責任だと思います。
やっぱり、きょうずっと一日、質問がありましたように、私どもは総理に質問をしたい。そして、この予算案も総理が提案しているわけですから、ぜひこの予算を通す間なんていうことでは非常に無責任だと思います。
その点で、はっきり姿勢を正していただきたいと思います。総理、もう一度。
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 宮澤財務大臣、最近あなたの発言には非常に無責任な点が多過ぎると思います。先々週は財政が破局に近いと言われて、皆さんから指摘をされて、その後修正をされてはおられますけれども、先々週八日の日ですけれども、このときも同僚議員の質問に対しまして、デフレと呼ぶかどうかは私は興味がないと言われました。十年以上も国の財政を預かってこられた方として、他人事のような発言であると思います。しかも、ものの一週間後には経済財政担当大臣がデフレ宣言をしておられるわけですね。ですから、非常に無責任きわまりないと、こういう私どもは印象を持っております。 ある新聞の社説では、森さんよ……
○清水澄子君 政府は、この国会で、機密費つまり報償費について、その使い道それからその内容について説得力ある説明は一切されませんでした。こういうことが国会で、何らそれは公開するものではないということを押し通されましたけれども、こういうことは国民にとれば税金の使われ方ということについて大変大きな不信とそれからやっぱり疑惑を持つと思いますね。 そういう意味で、私は非常にこの国会でこの問題が明らかにされなかったことは残念だと思います。 しかし、それ以上に国民と国会に秘密にしているのが防衛費だと思います。 例えば、中期防で、一番問題である正面経費、これはつまり戦車、ヘリ、軍艦といった兵器であります……
○清水澄子君 総理は所信表明で、改革を進めるに当たって、政治や行政にかかわる一人一人が国民の批判を厳粛に受けとめて、国民との信頼関係の再構築を図るべきだとおっしゃっています。
現在、地方自治体では、地域住民全体に大きくかかわるような問題については住民投票によって賛否を問う例がふえているわけですが、総理はこの住民投票についてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。
【次の発言】 ところで、経済産業大臣、新潟の刈羽村ではこのプルサーマル計画の賛否を問う住民投票が五月二十七日に行われるわけですけれども、その告示に先立って十四日に、まだ真っ暗な午前四時半ごろ、刈羽村の全世帯に一斉に産業大臣の平沼さんの……
○清水澄子君 総理、二十七日に実施された新潟県の刈羽村の住民投票の結果は、経済産業大臣や外務大臣の直筆署名入りのビラを全戸配付されたにもかかわらず、このプルサーマルの実施に反対する住民の意思は非常に極めて明確になったと思います。
つまり、国が進めるプルサーマルが国民的合意とはほど遠いことを私は示していると思うわけですけれども、政府は、この際、この事実をやっぱり率直に受けとめて、そしてこの政策の転換を考えるべきではないかと思いますが、いかがですか。
【次の発言】 私は、今すぐ原子力発電をなくしたらいいというふうには申し上げていないんです。
プルサーマルに使われるMOX燃料に含まれるプルトニウ……
○清水澄子君 ただいまから国民生活・経済に関する調査会を開会いたします。
本院規則第八十条の八において準用する第八十条により、私が会長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより会長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの成瀬君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、会長に久保亘君を指名いたします。(拍手)
○委員以外の議員(清水澄子君) ただいまの御質問の件でございますけれども、政府案の仕組みでは、MSDS、つまり化学物質の安全性に関するデータシートによって事業者には情報が届くというこの点は非常に評価ができると思います。しかし、それが消費者に伝わらないわけです。それでは化学物質を含む製品が何の考慮もなしに使用され、また廃棄されてしまうことになります。また、日常使用する製品にどのような化学物資が含まれているのかが表示されなければ、消費者はみずからの健康と安全に関するリスクについて判断することができません。 ですから、このようなことではせっかくの制度の意義が損なわれてしまうと思います。そこで社民党……
○清水澄子君 この報告を受けましていろいろ考えるところ多いんですが、まずちょっと基本的なところを聞きたいんです。 私は、青少年も含めて子供の問題を考えるときに、はっきり子どもの権利条約が指摘している、そしてそれからその権利条約以後、権利委員会から日本の現状に対して非常にいろんな角度から勧告が出されておるわけです。そういう問題で、日本では子供の権利問題、子供の立場に立った、いわゆる子どもの権利条約というのは、子供は権利の全面的主体だという考え方ですから、子供をただ保護してやるんだ、育ててやるんだという大人からだけの視点ではなくて、子供の権利主体をどう育てるかという、そういう発想での子どもの権利……
○清水澄子君 社民党の清水です。 文部省の方にまずお尋ねします。 「次世代の育成と生涯能力発揮社会の形成」ということで、生涯多様な学習目的を持つそういう場を提供しているという点では参考になりました。しかし、ここではやはりもっと生きた高齢者の経験といいますか、高齢者が持っている知識とか技能、それから地域にある文化、こういうものをもっと次の世代に伝えていく。私は、地域の教育力というのはそういうものを生かしていくことがとても大事なのではないかと思うわけですが、その点においてどういうふうにお考えになっていらっしゃるかということを一つ。 それから、厚生省にも同じような視点で、今、子供を育てるという……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 とてもいい問題提起をしていただいておるんですが、私は、教師だけでなくて子供の変化について、今少子化社会なんといって物すごくみんな危機感を募らせているんですが、その場合に、大人の方が、社会の我々の方が子供の変化とか社会がどういう変化をしているかということを十分に実態をつかんでいないということを非常に痛感します。 しかし、今その問題はちょっとおきたいんですが、子供がなぜ少ないかとかそういう問題で、どうやったら産めるようになるかとかいう話ばかりになるんですが、私は、今お話を伺いながら、親と、それから教師もそうですが、社会も子供に対してとても画一的なモデルとい……
○清水澄子君 三人ともいろいろな立場から御見解ありがとうございました。 ここに共通をしていることは、あらわれている現象のとらえ方というのは非常に興味深く聞かせていただいたんですが、山田先生のおっしゃったことも舩橋先生のおっしゃったことも、結局、女性も男性も描いている夢、それが男女役割分業の中で、若い人たちも自分たちの幸せというのが、やはり男性だったら自分が養っていかなきゃいけないとか、経済力という意味で、そういうものにとらわれている。女性の方も、やはり豊かな経済力を持った男性のもとで、そして余りつらい仕事ではなくてということであるとすると、今の若い人たちも男女役割分業の固定化というんですか、……
○清水澄子君 私は、皆さんがおっしゃっていますように、この報告書は全体の整合性がない、ところどころいいことも書いてあるんですが、そういう意味ではもう少し整理する必要があると思います。 そういう中でも、やはり問題意識がちょっと違うなと思うのは、第一ページから三ページまでは「二十一世紀に向けた我が国の社会の課題」とあって、そして「我が国社会の構造的変化」とかあるわけです。ところが、この中の冒頭から「今日のわが国社会は、閉塞感に覆われている」と。それはそうだけれども、その理由が、バブル経済の崩壊以降とか、それからもう一つの理由は、経済社会の急速な、大幅な変動にこれまでのシステムが対応できないのでは……
○清水澄子君 どうもありがとうございました。 もうほとんど皆さんたちの御質問でいろいろ聞きたかったことは重なっているのでそこは外します。 そして、結局、今後どういう政策が必要かという意味では、非常に日本が参考にしなければならないシナリオはたくさんお話しいただいたわけなんですが、それらを日本でどう実現するかというのは今度私たちの課題なんですけれども、非常に今頭を悩ませています。これらはやっぱり日本の中では意識の改革が非常に重要になってくるだろう。日本の家族観、それから女性観、それから労働観、そういう点が最もおくれているということ、これは今お話しいただいた政策はほとんど皆女性たちが求めている政……
○清水澄子君 社会民主党の清水です。 まず、国広公述人にお尋ねします。 私もこの女性の年金の問題というのが社会保障制度のあり方の基本にかかわる問題と考えているんですが、いつも周辺に置かれていていつも先送りの点では大変私はこれは大きな問題だと思っております。 そこで、私も十五分しか質問の時間がございませんから、端的に質問します。 特に女性の年金における不公平の問題というのは、これはやっぱりなかなか男性ではわかりにくい、女性の方が非常に実感とか体験をします。そういう意味で、国広公述人が見聞きしている世代間の不公平、それから世代内の不公平などの具体的な例を話していただきたい。それから、基礎年……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子でございます。 六分しかありませんので、まず桝本公述人にお尋ねします。 先ほど公述人は、二十一世紀における社会福祉や社会保障の役割というのは安心の配分と、そして社会保障制度に対する信頼と国民の連帯であると、最も必要な、最も当面する構造改革の考え方といいますか、それをお話しになりましたけれども、現在の予算に提起されている政策というのは実はこれとは逆行しておりまして、国民の不安を増幅させているというのが現状だと思います。 そして、年金、医療、介護、福祉等の制度は相変わらずばらばらでありまして、そして長期的な総合的な政策ビジョンではなくて、当面の財政対策に終始……
○清水澄子君 社会民主党の清水澄子です。 もう最後ですから、どうぞもうしばらくおつき合いください。十五分しかありませんので、幾つか絞ってお伺いいたします。 私は、まず矢野参考人にお伺いしたいと思います。 この労働問題研究委員会の報告を今読ませてもらっていて、やっぱり非常に気になることが多いんですが、二十七ページですね、「女性の積極活用は、従来の男性中心の社会とはまったく異なる男女共同参画社会の理念の徹底と実践から始まる。」とあったので、わあ、すばらしい、こういうふうに企業も今変わってきたと思って見ていたんですが、そうするとそれから何行目か下は、「女性が仕事と家庭を両立できる環境整備のため……
○清水澄子君 社民党の清水です。 女性の経済的、社会的自立のための環境整備についてというテーマで今質問したり議論しているわけですけれども、このことの基本的な考え方というのは、女性はだれかに依存して、そして扶養されて生きるという立場ではないという考え方に基づいて、女性も健康で働ける人はちゃんと働いて、みずからも税金を納める主体、そして健康保険やいろんな社会保険料も自分たちで負担できるということで社会に貢献するというんですか、何か社会の寄生虫みたいに全部扶養される立場ではないですよという、そういう認識のもとでこういう経済的自立性を持とうということで、こういう問題意識で議論をずっとしていますし、そ……
○清水澄子君 社民党の清水です。 「雇用等の分野における男女の均等な機会と待遇の確保」、この項では「就業は人々の生活の経済的基盤を形成するものであり、男女共同参画社会の実現にとって、この分野は極めて重要な意味を持っている。」と、非常に問題意識ははっきりされております。しかし、その後の方は均等法の説明だけに終わっているという点で非常に甘いと思いますけれども、それは一応置きまして、雇用上の均等待遇で最も重要な課題というのは、やはり男女の賃金格差の是正ということをどのように今後十年間で実施していくのかということがほとんどこの中からは見られないわけです。 日本は一九六七年にILOの百号条約、つまり……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 いろいろ今までに御意見伺っていながら、ほとんど問題提起はされていらっしゃるので、あえてお伺いするという点が、時間も少ないんですけれども、ただ、私は、さっきからおっしゃっているように、仕事と家庭生活の両立というのは、やっぱり労働時間の短縮というのが非常に大きな要素だと思いますし、それから、これまでの日本の政策社会の中では、家族とか育児、介護とか、そういう問題は私的な領域の問題として、社会政策でそれをフォローするという価値観が今まで余りなかったですから非常におくれていると思います。 ですから、いろんな制度が、保育所一つにしても非常に何かちょっと違った目的で……
○清水澄子君 女性の自立のための環境整備、この問題は、結局、現在全地球的に取り組まれている性別役割をなくしていく、そういう思想とか価値観に基づいた社会制度をつくり変えるのだという考え方だと思います。ですから、本当に基本的なところで女性が経済的に自立して生きていけるような、そういう社会システムにつくり変えるという、そういうねらいがあるはずだと思います。そういう意味で、特に経済的自立の第一の問題というのは、やはりもう少しこの女性差別をなくしていく基本部分に切り込んでいく必要があると思います。 その第一は、やはり雇用における男女平等をどう確立するのか。現在、女性の雇用労働者、現実に日本の状況は、二……
○清水澄子君 社民党の清水です。 私は、きょう官房長官に、男女共同参画担当大臣にいろいろお話を聞けると思って非常に楽しみにして来たんですけれども、先ほど、最初の質問に対して、この男女共同参画社会の意味というところでおやっと思ったんです。これは少子高齢化社会とか、もちろんそれに対してはそれにふさわしいものをしたらいいと思いますが、それがあってもなくても男女平等社会をつくるというのが基本なんですよね。そして、これは社会を活性化するためのものとおっしゃったので、私はその前に性別役割分業意識に基づく社会のあり方をなくしていく、いわゆる社会を民主化するということが本当は基本でないのかなと思って、これは……
○清水澄子君 社民党の清水澄子です。 まず、笹森公述人にお伺いしたいと思います。 今、前の方も聞きましたけれども、雇用の改善が最大の景気対策であると。その雇用改善との関係において、一つは、やはり非常に最近不安定雇用が大変多くなってきています。特に、女性は二千万人働いているんですけれども、その半数以上が正社員から臨時、パート、派遣労働、委託、それから有期雇用、こういうふうに非常に不安定な雇用の方が拡大している。ですから、そういうふうな多様な働き方がふえる中での勤労者の経済的な自立といいますか、不安というものが非常にふえております。 そのことについてはどのような政策をお持ちかということと、も……
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