中村敦夫 参議院議員
18期国会発言一覧

中村敦夫[参]在籍期 : |18期|-19期
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このページでは中村敦夫参議院議員の18期(1998/07/12〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は18期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院18期)

 期間中、参議院本会議での発言なし。
中村敦夫[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院18期)

中村敦夫[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第143回国会(1998/07/30〜1998/10/16)

第143回国会 法務委員会 第3号(1998/09/22、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず最初に、統一協会の教祖文鮮明の入国と、それから国会議員に対する統一協会からの秘書の派遣の問題についてお尋ねします。  統一協会は宗教の名をかりてさまざまな反社会的な行動をとっている団体でございますけれども、特に青年たちあるいは主婦層をターゲットに、大変システマチックな心の操縦法というものをうまく使いまして、いわゆるマインドコントロールをしていく。  最初は正体を隠してさまざまな形で勧誘をやるわけですね。例えば、この前の新潟の花火大会なんかにも出かけてきて、あめを配りながらビラをまいて、遊びに来いというような形でそこから連れ込んで、ビデオを見せたりいろいろなサービスを与えて引き……

第143回国会 法務委員会 第4号(1998/10/08、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 最初に国鉄清算事業団と裁判所の関係についてお尋ねします。  現在、東京高裁の判事に佐藤久夫さんという人がおられますけれども、この人は一九八七年に東京地裁を退官してから国鉄清算事業団に入ったわけです。それで、一九九〇年まで事業団の法務課長を務めていたわけです。この間に、現在も東京地裁で係争中の二百二億損害賠償請求事件というものがありまして、これは事業団が組合を訴えているという事件なんですが、このときの事業団側の直接の担当責任者をやっていたわけです。ところが、一九九〇年の六月にこの方は再び東京地裁へ戻るわけなんです。  問題は、この事件の一方の当事者が事件を扱っている裁判所へ再び採用……


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第144回国会(1998/11/27〜1998/12/14)

第144回国会 法務委員会 第1号(1998/12/03、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 前の臨時国会の法務委員会で裁判所からの裁判官の行政機関への出向に関する私の質問に対しまして、最高裁から大変詳しいデータをいただきました。百四十一人という驚くべき数字が発表されました。今、日本の司法システムというのは非常に時代おくれで不透明で効率が悪いという非難が大変強い今日ですけれども、こうした積極的な情報公開の姿勢というのは大変好ましいと思われます。今回に関しては珍しく最高裁、大変評判がいいようですから、頑張っていただきたいと思います。  そこで、さらに現在の裁判所の運営について幾つかの質問をさせていただきたいと思います。最高裁にお願いしたいんですが、現在の裁判官の法定定員とい……


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第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 法務委員会 第2号(1999/03/15、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 地方公務員の汚職事件に対する不起訴処分について質問します。  空出張、空接待などでにせ領収書をつくり、裏金をプールして、飲み食いに充てたり政治家のパーティー券購入に充てたりする公務員による組織的な犯罪、つまり公金不正支出に対して、全国的に多くの告発が起きております。こうした告発に対し、昨年十二月、三カ所の地検で横並びで不起訴の結論が出ました。  一つは、北海道庁。七十八億円の公金不正支出、詐欺、業務上横領で告発された対象となる職員が二十二名、これに対し一人が起訴猶予、二十一人が不起訴。それから、虚偽公文書作成、この対象となる職員が十七名、これは全員起訴猶予になりました。  二つ目……

第145回国会 法務委員会 第3号(1999/03/23、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 ごみのダイオキシン問題で焦点になっています日の出町谷戸沢処分場の情報開示要求と処分組合に対する間接強制金に関する裁判所の対応についてちょっとお尋ねします。  一九九四年十一月、住民が汚水データに関する情報開示を求めて証拠保全申し立て、仮処分申し立てを行いました。これに対して、一九九五年三月に地裁八王子支部が東京都三多摩地域廃棄物広域処分組合に対しデータ開示の仮処分を決定したわけです。それで、五月には地裁八王子支部が、決定に従わない処分組合に対して、住民が求めた間接強制申し立てを認めて、一日十五万円の支払いを命じたわけです。七月には、まだ情報公開しないということで、この強制金を一日……

第145回国会 法務委員会 第4号(1999/03/30、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 三月末現在、裁判官の身分にある者のうち裁判の実務に携わっている裁判官の実数をお願いします。
【次の発言】 今、裁判官の法的な定員というのは二千九百十九人ですね。実数は二千八百五十八人、大体これで六十一人不足しているわけです。いろんな今までお答えがあったようですけれども、これはなぜ不足しているのか、充足させないのかということが疑問にあります。  それで、実数二千八百五十八人のうち裁判の実務に携わっている人が二千六百七十七人ということは、百数十人というギャップがあるわけです。このギャップの人々が事務総局とか高裁の事務部門、こういうところで本来事務官がやるべき事務に携わっていて本来の仕……

第145回国会 法務委員会 第5号(1999/04/15、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 今回の問題は女性スキャンダルというプライベートな問題を発端に出てきてこれだけ大きくなった原因というのは、その背景にある政官財癒着という構造が見えてきたからであると私は考えております。  検察幹部の交友関係についてちょっとお聞きしたいんですけれども、検察幹部と民間業者の親睦団体である花月会というものがあります。これは実質的には住友銀行グループと取引業者、こういう人たちがスポンサーになっているわけです。このグループは構造的にいうともう大蔵省官僚の接待グループとダブっているというところに今回の問題の本質があるんではないかと私は考えておるんです。  則定さんはノンバンクのECC元会長の中……

第145回国会 法務委員会 第6号(1999/04/20、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 外国人登録法の問題、出入国管理及び難民認定法の問題、これはもう既にたくさんの委員が基本的な質問をされてしまいまして、私とほとんど重複してしまっている。法務委員会では後出しじゃんけんというのは余り有利じゃないという感じなんですけれども、そこで同じ問題を別の角度からちょっとお聞きしたいと思うんです。  人権というのは自分の身を相手の立場に置きかえてのみ理解できる、そういう観念だと私は思うんです。要するに、殴った人というのは殴ったことは簡単に忘れがちなんですけれども、殴られた人というのはずっと覚えているわけです。そういう部分があるわけです。そういうことに関して法を人間がつくり、そして人……

第145回国会 法務委員会 第7号(1999/04/22、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず、田中先生にお伺いします。  私は、一九六五年、六年とハワイ大学に留学しておりまして、そのときにたくさんアジアから学生が来ていたわけですけれども、そのちょうど同じ時期にいた学生が、当時アメリカでは反戦デモというのが非常に学生の間で盛んで、大学はもう全部反戦という感じでした。たまたま、台湾から来た留学生が反戦デモにちょっと参加したということだけで本国に帰還命令がおりたわけです。それで、これは蒋経国時代の軍事独裁政権です。途中、日本に立ち寄って、知人に相談して、しばらくちょっとまだ滞在して様子を見た方がいいということだったんですが、入管から書類の手続上の問題で来てくれと言われて行……

第145回国会 法務委員会 第8号(1999/04/27、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 私は、この法案に積極的に賛成の立場にあります。ただ、私自身も映像世界の出身であるということで、やはり表現の自由という問題について敏感にならざるを得ないので、幾つか確認の質問をさせていただきます。  まず、処罰の対象になる図柄、これをどう判断するのか。例えば風景写真あるいは映像など、川辺で児童たちが素っ裸で楽しそうに遊んでいるというような場面があるとします。こうした場合に、図柄だけでどう判断をするのかということはどうでしょうか。児童ポルノに当たるんでしょうか。
【次の発言】 難しい話なんですけれども、わいせつ観というのも判断する主体の感性にかかわることなんです。何でもないものに刺激……

第145回国会 法務委員会 第9号(1999/05/06、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 四月二十二日にこの委員会で参考人の質疑がありました。崔善愛さん、関口千恵さんからさまざまな証言をいただき、実際の法律が及ぼす現場、人々の問題というものが絵をかくように鮮やかにわかった、大変いい会だったと思いますけれども、法務大臣と入管局長、この議事を御存じですか、うなずくか嫌々だけでいいです。──ごらんいただいた。  法務大臣にお聞きしますけれども、特に崔さんのたどった経験、それとまだ不安定な現状ということに関してどういう感想をお持ちですか。
【次の発言】 全然聞いていることと答えていることはずれちゃっているんですけれども、そういう質問を出さなかったから、違う答えを読んじゃったん……

第145回国会 法務委員会 第10号(1999/05/13、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず最初に、外登証の常時携帯義務についてお尋ねします。  先ほど、大森委員から大変明確で専門的、具体的な、最も重要な質問が出ました。しかし、お答えを聞いていると、その質問に的確に対応していないということを感じたんです。八カ月この委員会におりますけれども、こういうケースは大分多いわけです。ここでは余り日本語が通用しないのかなというような感想を持っているんです。私も文章を書く人間ですし、ジャーナリズムの仕事もしましたから、こういう応答というのは一般社会ではとても考えられないです。株主総会だったらパンクしちゃいますね。大騒ぎになってしまう。企業の会議でも通用しない。そういうことがここで……

第145回国会 法務委員会 第11号(1999/05/18、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 全般に、陪審制度についてお三方にお聞きしたいと思います。  最初に畑参考人にお願いしますが、この陪審制度を司法改革のビジョンの中に一つの可能性として取り入れるべきかどうか。つまり、日本においてこれを取り入れるべきだとお考えになるか、あるいは入れない方がいいとお考えになるか。その理由ということを御説明ください。
【次の発言】 同じ質問なんですが、小島参考人お願いします。
【次の発言】 今のお答えのつながりでちょっとお聞きします。
【次の発言】 ちょっと続きで、飯室参考人にお聞きしますけれども、日本には戦前この制度がありましたよね。全体的な評価としてうまくいかなかったというふうに言わ……

第145回国会 法務委員会 第12号(1999/05/20、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 これは審議会の設置法案に関する質疑ということでございますけれども、こういう質疑というのは、卵か鶏かというような部分がありましてなかなかややこしい。ともすれば参考人質疑みたいになってしまうということなんですが、卵か鶏かのところをもうちょっと明確にしていただきたいので、まず最初に委員の人選過程についてお聞きしたいと思うんです。  審議会委員のリストを作成するということになりますと、これを作成するための事務局みたいなものが必要なわけですけれども、これは内閣内政審議室になるのか、法務省になるのか、審議会事務局、例えばこれができてしまえばそこになるのか。どれなんでしょうか。

第145回国会 法務委員会 第13号(1999/05/25、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  四人の参考人の方々に、それぞれ二つの問題についてお一人三分ぐらいでまとめて御感想をお聞きしたいと思います。  ほかの国々と比べますと、日本では司法と国民の乖離というものがかなり甚だしいという特徴があるように思えるんです。これは制度面の問題というのはたくさんあると思いますけれども、意外と軽視されがちなポイントがあると思うんです。  一つは、法律の文体という問題です。これは、御承知のように非常に非近代的な日本語で構成されていまして、私も本を読んだり物を書いたりするということの多い人間ですが、法律は素人ですから、三回、四回読んだだけではわからないというものがあるんです……

第145回国会 法務委員会 第14号(1999/05/27、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。よろしくお願いします。  司法改革というのは、二十一世紀の日本の進路、そして社会のありようを決定的に規定するものであり、また現状の矛盾を考えますとこれはぜひやらなきゃいけない。しかし、一党一派あるいは特定の団体や組織に偏向するということでは困りますから、やはり広く国民的な議論を喚起する、そして普遍的な良識というものを反映される、そういう方向で進められなければいけないと思うんです。  それで、結局、こういう大改革をやるときには必ず審議会形式という形になってくるわけですけれども、これまでの審議会というのはやはり密室主義、それから事務局の主導だという批判が非常に強いやり方……

第145回国会 法務委員会 第15号(1999/06/08、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 きょうは、暴力団の問題がとりわけ大きな存在として取り上げられているようです。暴力団は大変悪い存在ですから、彼らの犯罪を取り締まるということは当たり前のことでございます。ただ、扱われ方の中にもう一面見逃してはならない部分というものがございます。  これまでの質疑の中でも明らかなように、暴力団の金融機関へのテロというものがありましたが、それが不良債権の処理をおくらせていることが明らかになったわけでございます。しかしそれと同時に、不良債権というものそのものが実は暴力団へほとんど消えていったんだというのは事実で、だからこそなかなか明らかにしにくかったという面があるわけです。  なぜかと言……

第145回国会 法務委員会 第18号(1999/07/01、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。  通信傍受法案、いわゆる盗聴法案でございますが、さまざまな不明瞭な問題点を抱えている欠陥法案であると私は考えております。  しかしながら、議論の焦点というものが、ともすれば電話盗聴の矛盾と欠陥という点に傾きがちなわけなんです。もちろんこれは見逃すことのできない本当に大きな部分です。しかし、これは多くの方々がやっておられますので、私はもう一つ別の、それ以上に大きいかもしれない問題点を指摘したいと思うんです。  現代社会の情報機構、産業の機能、組織運営、これを支配しているのはコンピューター通信、とりわけインターネットだということは皆さん御存じだと思いますけれど……

第145回国会 法務委員会 第19号(1999/07/06、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  前回の法務委員会で私は、この法案に沿いまして、傍受記録の作成方法に関する件で、消去ということに関して質問しました。消去というのはどうやってできるのか、本当に完全にできるのかという趣旨を踏まえた質問だったんです。  といいますのは、一時的に消去をしても、今はそれを再現するということは技術的に可能になったわけです。全部画面が消えてしまって困ったとかいう場合に、トラブルが起きてそれを助けるために、例えばノートン・ユーティリティーズというようなものはもう市販されているわけです。これでもって消えたものをもう一度浮き上がらすというようなことができるので、そうしますと本当に消……

第145回国会 法務委員会 第20号(1999/07/13、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 第三条の三項に関連して質問します。  これは通信傍受基地、つまり盗聴する場所について規定したものでございます。三項には、「前二項の規定による傍受は、通信事業者等の看守する場所で行う場合を除き、人の住居又は人の看守する邸宅、建造物若しくは船舶内においては、これをすることができない。」となって、その後ただし書きがあります。「ただし、住居主若しくは看守者又はこれらの者に代わるべき者の承諾がある場合は、この限りでない。」ということなんです。  これまでの政府の答弁では、この通信傍受基地というのは通信事業者等の場所に限ると言明してきました。しかし一方では、やろうと思えば通信事業者の機能があ……

第145回国会 法務委員会 第21号(1999/07/22、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 通信傍受ができること、つまり盗聴ができるということは、野放しのまま個人あるいは特定の団体に与えられれば、これはもう神のような権力を与えるということになります。もちろん司法というものは一般的な信頼感の上に築かれていることは当たり前なんですが、ただ、そこに権力を全面的に委任してしまうということではないと思うんです。ですから、信じろ信じないという話が国会の場で討論されるというのは妙な話で、日本は宗教国家ではありませんから、やはり法治国家なんですから、一つの大きな信頼の上に立って権利が与えられる。そのためには当然ながら妥当な規制とルールというものが確立されなきゃいけないと思うんです。  ……

第145回国会 法務委員会 第22号(1999/07/27、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。  参考人に質問する前に、先ほど世耕議員から、先日の法務委員会で述べた私の発言及び朝日新聞の記事が間違いであるから世耕議員に対するあいさつが一言欲しい、そういう御発言がありましたので、御希望どおりあいさつします。  世耕議員の先日の発言の内容を考えますと、まず一つは、アナログ回線の場合は実際上PTTは難しいということを言っているんですね。これは困難だということを言っています。実施するにしてもNTTの全面協力が必要だと。しかも、そういう場合NTTの協力はあり得ないんだというふうな文脈のお話だったと私は受け取っています。  ということは、私は道義的な問題というこ……

第145回国会 法務委員会 第23号(1999/07/29、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 通信傍受、いわゆる盗聴というものをやる権利、これをやるということは巨大な権力を手にすることであります。この法案が通りますと、この権力を一公共機関が独占するということになるわけです。  そうなりますと、この法案をつくるに当たっては、一番重要なテーマというのは、どれだけ乱用の歯どめができるかというところが最大のテーマだと私は思っているんです。ですから、今たくさんの人が法案に反対しておりますけれども、その人々の反対の理由の九〇%はやはり乱用のおそれということなんです。そうなりますと、ではこの法案がそのために十分に具体的な歯どめが明記されているかということになりますと、かなりあいまいであ……

第145回国会 法務委員会 第24号(1999/08/03、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  この通信傍受法案、いわゆる盗聴法案におきましては、対象犯罪が薬物、銃器、集団密航、組織的殺人に関連するものというふうに修正されたわけです。このうち、組織的殺人というこの言葉は刑法上初めて登場した言葉であると聞いております。  そのことに関しては、もう一つの法案、組織的犯罪の処罰及び犯罪収益の規制法案、この中の第三条一項、二項で規定されているんですが、どうもいま一つ概念規定がはっきりしないんです。  今までもちょっと関連するような質問があったように思いますが、もう一度ここで明確に確認したいんですが、つまり組織的殺人というのは具体的にどのような犯罪を指すのか。大体範……

第145回国会 法務委員会 第26号(1999/08/06、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず最初に、報道機関という問題についてお聞きしたいんですが、先日の千葉景子委員に対する松尾刑事局長の答弁の中で、報道機関の除外規定を法律に盛り込まないその理由を述べられました。報道機関は種々多様であり、どの範囲をくくるのかという問題があると答えられています。一方で、その盗聴の運営については特殊な例外というものを挙げながら、報道機関を傍受の対象とすることは許されないと明確に断言されました。  しかし、法案には報道機関ということに対する概念規定がないわけですから、具体的な運営のイメージが明確ではないので、ちょっと具体的な問題を含めてお聞きしたいんですが、松尾さんが報道機関と言っている……


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第146回国会(1999/10/29〜1999/12/15)

第146回国会 法務委員会 第2号(1999/11/11、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  十一月五日に、やみ経済のフィクサーと呼ばれていた、しばらく逃亡中だった許永中被告が当局に収監されたわけです。そこで、この人物に対する今日に至るまでの司法行政の側からの処分について幾つか疑問がありますので、質問をしたいと思います。質問は非常に一つ一つ簡単なものですから、お答えも簡潔、明瞭にお願いしたいんです。  最初に、最高裁の方へお尋ねいたします。  許永中被告が逮捕されたのは一九九一年七月なんですね。その二年半後、一九九三年に保釈されたわけです。このときの状況というのは、やはりバブル崩壊直後、さまざまな経済事件、疑惑、問題が噴出している真っ最中だったわけです。……

第146回国会 法務委員会 第3号(1999/11/16、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 今回の改正では、新たに法人というものを成年後見人等に選任することができるというふうになります。しかし、法人といいましても、社会福祉法人あるいはいろいろな公益法人、NPO法人、商法上の法人、つまり企業までも含むというかなり漠然とした範囲になりますが、この法人の中に宗教法人というのも含まれるんでしょうか。これは法務省にお聞きしたいんです。
【次の発言】 なぜこのことをお聞きしたのかといいますと、私は議員になる前からジャーナリズムの立場から統一協会などのひどい集金システムというものをずっと調査してきまして、マインドコントロールされた信者の親族というものの財産を調べてねらっていく。これは……

第146回国会 法務委員会 第4号(1999/11/18、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。よろしくお願いします。  今回の法改正というのは、相対的に見て前よりは半歩前進とか一歩前進とか、どのぐらい前進かは別として、私たちの立場としてはただ反対というわけにはいかない。しかし、大変いろんな問題が含まれているわけです。  一番大きな問題は、例えばこの法案が成立したところで、制度として本当に国民の間で普遍的に便利なものとして利用されるのかどうか。というのは、当てはまる事例というのは増加する一方ですから、それが使われなければ何の意味もないわけですね。しかし、この法案の性質上、これはどちらかといえば財産のある人を対象とした、そうした法律になってしまっている。……

第146回国会 法務委員会 第6号(1999/11/25、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 ちょっと複雑な質問になりますので、お答えできる担当の方で結構でございます。  いわゆるカルト宗教団体というものが起こす極端な犯罪、これは世界じゅういろいろあるわけですけれども、こうした犯罪をある極端な政治思想を持っている団体が起こす犯罪、あるいは暴力団が利益を目的として起こすような重大犯罪というものと同列で見てしまうとなかなかわかりにくい部分があります。刑法的に処分するという点では同じかもしれませんけれども、やはり、その犯罪が起きる動機そして過程、意思決定とかというものが、普通の常識社会とは全く異なる要素でもって出てくるわけでございます。  そのときに、そうした犯罪を正当化すると……

第146回国会 法務委員会 第7号(1999/11/30、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。  最初に、浅野先生と三島先生に同じ質問をいたします。  今日のような大問題になった原因というのは、それはもう間違いなく捜査当局のミスジャッジとそれから怠慢ということから発している問題で、これはやはり国として責任をとらなきゃいけない。しかしながら、それは始まってしまい、経過があり、今日無視できない現実なり現象なりというものがあるわけなんです。そして、その解決の一つの方法としてこの法律が出てきたと読めば、準法的に解釈すれば憲法違反の疑いもあり、また乱用のおそれもあるという大変難しい法律であり、だからといって現実にある問題に政治が何もしないでいいのかというところ……

第146回国会 法務委員会 第8号(1999/12/02、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 修正案提出者の方にお伺いします。  立入検査に関する質問ですけれども、修正により加えられた第十三条によりますと、公安調査庁長官が公安審査委員会に対し立ち入り先のリストを提出すべしというふうになっていますね。これは立ち入りの前に提出されなきゃいけないのか、それとも事後でもよいということなんでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、原則的には前だということだと受け取りたいと思うんですが。
【次の発言】 公安調査庁長官がリストを提出するように規定されている一方で、第十四条によりますと警察庁長官にも立入調査権が与えられているわけですね。しかし、警察が立入検査をする場合にも公安審に対してリ……


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第147回国会(2000/01/20〜2000/06/02)

第147回国会 法務委員会 第2号(2000/03/14、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 新潟県警の不祥事に関する質問をします。  まず、警察庁の責任者にお答えいただきたいんですけれども、三月七日に警察庁から新潟県警察をめぐる事案に関する報告書というものが発表されました。これは、関係者などからいろいろ聞いたその聞いたことを単にレポートしたものなのか、それとも、いろいろと矛盾した証言をただしてみたり物的証拠を突きつけたりして最終的に警察庁がこれが事実であると判断した、あるいは認識したレポートなのかということをお聞きしたいんです。
【次の発言】 大変やはり不思議なことなんですけれども、前々から警察庁長官も言っていますし、この報告書にもありますが、図書券をかけてマージャンし……

第147回国会 法務委員会 第5号(2000/03/21、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 公証人制度に関する質問をします。  今回の法改正により、公証人の仕事の技術的な内容とか、またはその仕事の需要というものの増大が十分予想されますし、公証人をめぐる環境の変化ということは大きな変動があると思っております。  そこで、まずお聞きしたいんですけれども、公証人法によりますと、公証人の資格を得るためには三つの方法があるわけです。これは、公証人試験、司法試験に受かった者、それから公証人審査会の選考で選ばれた者、この三つが定められておるんですよ。ところが、公証人試験というのは今まで一度も行われていないということになっておりますけれども、なぜこの試験が行われないんでしょうか。

第147回国会 法務委員会 第7号(2000/03/28、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 簡易裁判所についてお尋ねいたします。最高裁、お願いします。  裁判所職員定員法によりますと、簡易裁判所判事というのは七百九十四人と定まっているわけですね。法務委員会の調査室の資料によりますと、現在の人数が七百六十人。ところが、最高裁の報告書では六百四十八人というふうになっています。明らかに数字が違うんですが、この数字のずれは何なのかということをお尋ねしたいんです。  それからもう一つは、これも法務委員会の調査室の資料ですけれども、地裁の判事及び判事補で簡易裁判所の判事を兼任しているのが判事が五百二十人、判事補が三百五十七人、合計で八百七十七人いるんですね。この人たちは一体何なのか……

第147回国会 法務委員会 第9号(2000/04/18、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 この法律は、裁判に際して貧しい人たちが、とりあえずお金がないからそれを援助して貸してあげるということなんですけれども、お金がないくらいですから貸した後でも返せないというケースは十分に想像できると思うんです。  今までの法律扶助協会での扶助事業というのは償還されなかったケースも多いと聞いているんですけれども、大体これはどのぐらいのパーセンテージで返ってこないのか、あるいはこの法律ができて大体償還率というのはどの程度に見込んでいるのか、お答えいただきたい。
【次の発言】 現行でも八割。それより低くなると予想されるわけですから、資金がどんどん減っていくということは当然あるわけです。  ……

第147回国会 法務委員会 第12号(2000/05/09、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず最初に、刑訴法等の一部改正案に関する質問をいたします。法務省、お願いします。  この法案では、希望すれば法廷で自分の気持ちを話すことができる被害者の意見陳述権というものが新設されているわけですね。今までの被害者の言い分というものが黙殺されがちで、言いたいことも言えないというこれまでの状況から考えれば一つのアイデアではあるかと思います。  しかしながら、私は反対をするわけではないんですが、これを裁判の手続の中にシステムとして組み入れることが果たしてこれまでの裁判の骨格というものを守るために適当であるかどうか大変疑問な点があります。  一つは、被害者の心情とか感情というものが発言……

第147回国会 法務委員会 第13号(2000/05/11、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 よろしくお願いします。  まず最初に、宮澤先生と高原先生に同じ質問をさせていただきたいと思います。  今回の内閣提出の二つの法案に関しましては、これは遅過ぎたぐらいだなと、当然のことであるということで基本的に異論はない立場なんです。  しかし、犯罪被害者を本当に国と社会が救うという大きな意思を示しそれを実行するためには、この法案が通ったからといって何ら根本的な解決にはなっていないと思うんですね。一番の重要な問題はアフターケアの問題であって、これは大きく分ければ精神的被害あるいは肉体的被害、経済的被害という三つに分かれるのではないかなというふうに考えておりますけれども、これに対する……

第147回国会 法務委員会 第17号(2000/05/25、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  選択的夫婦別姓制度の導入に関しましては、与党を含めた超党派の国会議員で大変賛成者が多いわけですね。また、これはそもそも法制審議会の答申を得て内閣、法務省が準備してきた法案でもあるわけです。法制審議会というのは司法の政策決定の中で大変重みを持つ会でございます。  そこで、まず法務省に質問したいんですけれども、法制審議会が今まで答申を出しながら閣法として提出しなかったのは、この選択的夫婦別姓を導入する民法改正案のほかにあるのかどうか。あるのかないのか、一言で答えてください。
【次の発言】 幾つぐらいあるんですか。


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第149回国会(2000/07/28〜2000/08/09)

第149回国会 法務委員会 第1号(2000/08/09、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 通信傍受法、いわゆる盗聴法について質問いたします。  これは昨年の夏大変激しい議論があった法律でございまして、反対の理由としては、やはり通信の秘密を侵してはならないという基本的な憲法の問題に抵触するということ、あるいはプライバシーの侵害になるんだという原則、これに反するからだめだというような反対の理由、あるいはこれができるといろんなところに派生して悪影響を与える、ジャーナリズムを縛ることにもなるだろうし、また乱用されれば政界の中の謀略戦に使われてしまう、政治が非常に陰険なものになってしまうというような指摘、またこれを乱用することによって警察犯罪がさらに増加するだろうというような警……


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第150回国会(2000/09/21〜2000/12/01)

第150回国会 法務委員会 第2号(2000/11/02、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 判検交流に関して、特に訟務検事に関する質問をしたいと思います。  九月八日に熊本地裁である判決がおりたわけです。熊本県相良村というところで計画されております川辺川ダムの水を利用する国営川辺川土地改良事業というものをめぐって、対象農家らが実質的な事業中止、これを求めた川辺川利水訴訟というものに対する判決なんです。  この裁判を通じまして、土地改良事業計画の同意取得の際のいろいろな不祥事が判明したんです。極端なのは、数十名のもう既に死んだ人の署名があったということが出てまいりましたし、また署名を求める際に虚偽の説明をしたということも明らかになってきているんです。非常にずさんな署名の扱……

第150回国会 法務委員会 第5号(2000/11/09、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  よろしくお願いします。  今、世の中が大分暗くて不安な時代が続いています。バブル崩壊以後は国の財政赤字も増大の一方ですし、また大企業がばたばたと倒れ、外国企業に吸収されていく、リストラもどんどんふえていく。そんな中で、政界、官界、財界の不正、腐敗というのもどんどん広がっていて明らかになってくる。教育現場も崩壊している。こういう状況で、本当にオリンピックで女子選手が金メダルを取ったことぐらいしか明るい材料がないんですね。ですから、国民は非常に臆病になりながらいらいらとしている、ストレスもたまってきている。  そんな中で、昨年、ことし、連続的に簡単には理解できない動……

第150回国会 法務委員会 第6号(2000/11/14、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 五つの質問をさせていただきますが、最初の三つの方は警察庁と法務省にお伺いします。残りの二つは発議者どなたか代表してお答えください。  最初の質問ですけれども、少年法四十一条、四十二条によりますと、少年事件について警察官や検察官は捜査を遂げた後に家裁に送致しなければならないというふうに決まっていますね。しかし、現実には補充捜査という名のもとにしばしば送致後も捜査が継続されるということが起こっていると聞いておりますけれども、この事実関係はいかがでしょうか、簡単にお答えください。
【次の発言】 家裁というのは、検察官が出席しないかわりに捜査当局が集めたすべての証拠が自動的に家裁の証拠と……

第150回国会 法務委員会 第7号(2000/11/16、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 いろいろ細かい議論もありますけれども、今回の改正法は三つの特徴があると思うんです。一つは刑事罰の年齢引き下げ、もう一つは凶悪犯罪の原則逆送、もう一つが被害者対策ですね。この三番目の被害者対策という点は私も同意します。ですから、それのみを改正法の中に入れる、あるいは別建てで法律をつくるなり規定をつくるなりするということはあり得ると思います。  しかし、刑事罰の年齢引き下げと原則逆送ということが法律の中ではっきりと書き込まれてしまいますと、これは教育や更生というものを基本理念にしている少年法、そしてそれをつかさどる家裁というものの整合性がなくなってしまう、つまり家裁の権限と権威の分譲……

第150回国会 法務委員会 第8号(2000/11/17、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず、少年法改正の賛成派の前田先生にお聞きしたいと思うんですが、刑事罰の年齢引き下げというのが一つの大きなポイントになっています。これは十四歳、十五歳に適用するということですね。  しかし、この十四歳、十五歳ということはどういう意味かといいますと、これは思春期の真っ最中ですね。人間の体が急速に大人に変化していく、そしてそれに伴って精神もついていく、あるいはついていけない、知力もある者は伸びある者は停滞するとか、非常に年齢的にバランスが崩れる情緒不安定になる時期であると思うんです。これをどう乗り切るかということでいろんな大人になっていくという大切な時期、そういうことが考慮されて私は……

第150回国会 法務委員会 第9号(2000/11/24、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 これまで法務委員会でこの少年法改正についてのさまざまな議論がありました。しかし、私には、少年犯罪の現実、それとこの少年法改正というものがどうしても脈絡がつながらない、整合性がわからないんです。  一部マスコミがあおっているように、実際に凶悪犯罪が今急にふえているのか、犯罪が非常に異質化しているのかということの問題に関しては、これは偶然二、三の人格障害、精神病理学的なタイプの少年の犯罪というものが連続したということ以外に、統計的に見てもそのように断定するのは非常に難しいんですね。発議者の皆さんも認められているとおり、これは統計の読み方でかなり主張が違ってくるということは一致した考え……


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第151回国会(2001/01/31〜2001/06/29)

第151回国会 環境委員会 第4号(2001/03/22、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 まず最初に、原則的なことを大臣に確認したいんですけれども、環境省のパンフレットなどを参考にしますと、環境影響評価法の大きなポイントについて、アセスメントの方法を決めるに当たって住民や地方公共団体の意見を聞く手続を設ける、つまり単なる環境調査にとどまらず、住民や関係機関との合意形成プロセスを導入したことにあるという趣旨が説明されていますが、そのとおりだと受け取ってよろしいのでしょうか。イエス、ノーで結構でございます。
【次の発言】 はい、イエスですね。  じゃ、今度は国土交通省に質問したいんです。  これは、八代海の環境調査についての質問ですけれども、熊本県の八代海沿岸の漁協、漁民……

第151回国会 環境委員会 第5号(2001/03/27、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  まず最初に、諫早干拓事業の洪水対策機能について質問したいと思いますが、農水省にお願いします。  農水省の説明によりますと、諫早干拓事業には二つの目的があるというふうになっていますね。一つは農地造成です。これは当たり前ですね。二つ目、防災という項目があります。この防災には三つ対策が挙げられているわけですね。洪水対策、高潮対策、常時排水対策と、この三つ挙がっているわけですね。  現在、この諫早湾では水門の常時開放が大きな論争の焦点になっているわけでございます。これに対して農水省は、洪水対策のために梅雨の前には水門を閉めねばならないから、常時開放は難しいというふうに言……

第151回国会 環境委員会 第7号(2001/04/05、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 私の質問はすべて環境省に対してのものであります。ですから、どなたでも、心当たりのある方、意欲のある方はお答えいただければ結構です。  まず最初の質問は、地球環境審議官の民間登用と任期についての質問です。  環境大臣の説明によりますと、地球環境審議官は主に環境問題に関する国際交渉や国際会議を担当するということになっていますね。この役割は極めて重要であると思います。地球温暖化交渉に限らず、国際交渉には、粘り強く、駆け引き巧みな交渉能力、問題解決に対する知識と熱意というものが必要になります。  多くの国ではこうしたタフネゴシエーターというのがいて、長年にわたり国際交渉を取り仕切り、また……

第151回国会 環境委員会 第8号(2001/04/10、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 諫早湾の水門開放に関しまして、農林水産省にまず二つ質問します。  一つ目は、三月二十二日、農林水産省は諫早干拓事業の水門をあけて調整池からの排水拡散状況調査を実施し、約四十万トンが調整池から排水されたと。このときの様子を三月二十三日の朝日新聞は写真つきで次のように報じています。  「午後二時に北部排水門が開くと、水門の外側が泡立ち、調整池と同じ茶色の水が青い海にジワジワと広がった。約十分で沖合約五百メートルにあるオレンジ色の防止フェンスに達し、その外側まで茶色く染まった。」と。  この汚水が外に出される映像や写真は非常にショッキングなもので、だから、水門をあけるなという長崎県の主……

第151回国会 環境委員会 第10号(2001/05/24、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 まず最初に、水俣病関西訴訟における国の上告について質問します。  清水委員からの質問、そして大臣、関係者からのこれまでのいきさつの細々したやりとりがありましたので、そういう形ではなくて、非常に簡潔な質問、そしてイエス、ノーかという簡潔なお答えを環境大臣にいただきたい。  先月二十七日、水俣病関西訴訟で大阪高裁判決が出ました。国の責任が認められたことを不服として、政府が最高裁に上告したわけですね。さきがけといたしましては、旧新党さきがけ時代の九六年、和解案提示の際に与党だったわけですけれども、今回の判決は重大に受けとめて、全面的に尊重したいというふうに宣言したいと思います。そしてま……

第151回国会 環境委員会 第11号(2001/05/29、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 環境基準が達成できなかった理由について幾つかの質問をいたします。  まず、国土交通省道路局のホームページを見ますと、首都圏特定地域における自動車NOx法の環境基準達成率はわずか二七%であるというふうに出ているんです。  四月四日の参議院本会議で川口環境大臣は、現行の自動車NOx法の実効性が上がらなかった理由として次のように答弁しています。「法律に基づく車種規制等各種の対策は一定の効果はあったものの、その効果が自動車走行量の伸び等によりまして減殺をされ、結果として目標の達成が極めて困難な状況になったものと理解をいたしております。」と。また、環境省が各議員に配付した説明用の資料におき……

第151回国会 環境委員会 第12号(2001/05/31、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。よろしくお願いします。  公共事業というものは大変今、国の政策の大問題となっているわけですけれども、そもそも公共事業というのは地域に産業を育てるための補助的なインフラとしてあったわけですが、そっちの産業政策はだめになって、産業がなくなって、公共事業そのものが産業になってしまった。しかし、実質的には産業じゃないわけですね、これは税金使っているわけで、利益を生まないということになっています。  それで、それが何をやっているかというと、今私どもは公共事業チェック議員の会というところでかなり激しく視察しているわけですけれども、ダムなんかが非常にやり玉に上がっています……

第151回国会 環境委員会 第13号(2001/06/05、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 PCBのさまざまな問題についてこれまでたくさんの質問が出ました。そこで私は、ちょっと別の角度からの質問をしたいと思います。  今回のPCBを全面的に処理するという法案にはおおむね賛成の立場なんですけれども、一つだけやっぱり懸念されることがあるんです。それをどうやって実際に実施していくのかという方法の問題なんですね。環境事業団が処理に当たるわけですから、どうしても地域住民の合意というものが大きな問題になる。それをとにかく法律があるから強行するというような形になっては、これは大変まずいと思っております。  といいますのは、今までの廃棄物処理場建設などの現場では、しばしば住民参加がない……

第151回国会 環境委員会 第14号(2001/06/07、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。よろしくお願いします。  私の質問に対してどの方が一番適切な回答者か判断がつきますので、一応御指名はしますけれども、その質問に対して一言あれば、指名されなかった参考人も御自由に発言していただきたいと思います。  PCBを無害化あるいは浄化する方法は、今さまざまなものが考案されて実験されているというふうに聞いております。しかし、その場合、仮にPCBが九九%以上分解された、浄化されたということになっても、ダイオキシン類に属するコプラナPCBが残ったとしたら、これは全く意味がないと私は思うんですね。PCBというのは通常ppm単位、つまり百万分の一単位の濃度でその毒……

第151回国会 環境委員会 第15号(2001/06/14、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 PCB関連の質問は前回おおむね行いましたので、きょうはテーマの別な、緊急な問題二つについて質問したいと思います。  最初は、福岡県久留米市の最終処分場建設問題についてです。  報道によりますと、福岡県久留米市で最終処分場の建設をめぐり久留米市当局と住民との間で紛争が起きているということなんですね。建設を強行しようとする当局に対して、七十歳を超える御老人など住民が座り込みをしているということです。問題なのは、当局が住民を排除しようとした際に住民側にけが人が出ているということなんですけれども、環境省の担当者にお答えいただきたいんですが、この件についてどういう状況になっているのか、経過……


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第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 法務委員会公聴会 第1号(1999/08/04、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  鈴木りえこさんにまず御質問します。  青少年層に麻薬が拡大していることに対して一生懸命研究され、そして警告を発しているということに関しては心から敬意を表します。  私もこの問題は非常に関心がございます。私自身も、この問題について情報キャスターなどをやっておりましたからかなりの回数で取材しております。ロス市警に行き、ニューヨーク市警に行き、あるいは犯罪現場、薬物を精製している犯人側のところにまでも行き、あるいはシチリアにも行き、そしてチェンマイにも行くということで、内情については一般の方よりは詳しいかと思っております。  ところが、実をいいますと、我々が今検討して……



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※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

中村敦夫[参]在籍期 : |18期|-19期
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