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岩間正男 参議院議員
「本会議発言」(全期間)

岩間正男[参]活動記録 : トップ選挙結果 | 本会議発言 | 委員会統計発言一覧議員立法質問主意書

本会議発言歴代TOP10(参)
7位

本会議発言(非役職)歴代TOP10(参)
1位
1期TOP25
17位
2期TOP5
3位
9期TOP5
4位
10期TOP10
6位
2期(非役職)TOP5
2位
9期(非役職)TOP5
2位
10期(非役職)TOP5
4位

岩間正男参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
 委員会や各種会議での発言等については委員会統計発言一覧のページを参照してください。
 下記リンクから各項目に飛ぶことができます。

ページ更新日:2024/10/19
データ入手日:2024/10/10
■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(参議院)

総合

在籍期
 
発言
順位
文字数
順位
 

1期
(1947/04/20〜)
発言数
23回
23位
発言文字数
73916文字
17位
TOP25

2期
(1950/06/04〜)
発言数
46回
3位
発言文字数
217191文字
3位
TOP5

4期
(1956/07/08〜)
発言数
7回
39位
発言文字数
18301文字
32位

5期
(1959/06/02〜)
発言数
4回
70位
発言文字数
6762文字
116位

6期
(1962/07/01〜)
発言数
3回
92位
発言文字数
11197文字
73位

7期
(1965/07/04〜)
発言数
4回
58位
発言文字数
9881文字
70位

8期
(1968/07/07〜)
発言数
3回
63位
発言文字数
7804文字
72位

9期
(1971/06/27〜)
発言数
7回
20位
発言文字数
32723文字
4位
TOP5

10期
(1974/07/07〜)
発言数
9回
8位
発言文字数
29516文字
6位
TOP10


参議院在籍時通算
発言数
106回
20位
発言文字数
407291文字
7位
TOP10

※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。


役職別

在籍期
議会役職
発言回数 発言文字数 順位
政府役職
非役職

1期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
23回
73916文字
12位

2期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
46回
217191文字
2位
TOP5

4期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
7回
18301文字
30位

5期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
4回
6762文字
109位

6期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
3回
11197文字
67位

7期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
4回
9881文字
68位

8期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
3回
7804文字
68位

9期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
7回
32723文字
2位
TOP5

10期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
9回
29516文字
4位
TOP5


通算
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
106回
407291文字
1位
TOP10

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。


本会議発言時役職(参議院)

 在職時に参議院本会議での議会役職、政府役職の立場からの発言なし。

本会議発言一覧(参議院)

1期(1947/04/20〜)

第1回国会 参議院本会議 第34号(1947/09/30、1期、無所属懇談会)

○岩間正男君 無所属懇談会は、その道の専門家でありますところの兼岩傳一君を今日の自由討議に予定しておつたのでありますが、不幸にして兼岩君は病気で只今臥床いたしておりますので、私が緊急代りまして、この責を塞ぎたいと思うのでございます。従つて私は専門的なことを申上げることはできないで、甚だ断片的になると思うのでありますけれども、私の体験を通しました点につきまして率直に所見を披瀝いたしたいと思うのであります。  去る五月の片山首相の施政方針の質問演説の際におきまして、我が無所属懇談会の千田正君が、この水害対策につきまして実に重要なる発言をいたしたことは、皆様のすでに御記憶にあるところと思うのでありま……

第1回国会 参議院本会議 第39号(1947/10/16、1期、無所属懇談会)

○岩間正男君 國民の代表としての我我國会議員の責任の名におきまして、私は遺憾ながらごの國家公務員法案に全面的な反対をせざるを得ないのであります。(拍手)今日終戰後の軍閥がすでに解体し、又財閥も形の上ではありますが、解消を遂げつつあるさ中におきまして、日本の官僚制度は國民の前にぎりぎりその対応を迫られておるのであります。過去の官僚制度がこの戰争中にいかようなことをなしたか、そうして又その原因はどこにあつたかということについては、國民は余りにもよくこれを了解しておるのであります。從いまして、この度民主的な措置によつて國家公務員法案が新らしく設けられるとするならば、当然そのような過去の弊害を一掃し、……

第1回国会 参議院本会議 第51号(1947/11/13、1期、無所属懇談会)

○岩間正男君 無所属懇談会は藤田芳雄君を指名いたします。

第3回国会 参議院本会議 第16号(1948/11/27、1期、無所属懇談会)

○岩間正男君 只今議題になりました請願及び陳情につきまして、文部委員会における審議の経過並びに結果を御報告申上げます。  先ず請願第百三十七号及び陳情第四十六号は、いずれも公共図書館法に関するものでありまして、我が國教育機関中最も発達の遅れております図書館、殊に公共図書館の発達を促し、その機能の刷新を図るには、制度的確立が最も肝要であり、このために一日も早く公共図書館法の制定を急がれたい。又その際は都道府縣の図書館だけでなく、市の設置する公共図書館に対しましても、ひとしく國費の補助を要望するという趣旨のものであります。本件に対する政府当局の答弁によりますと、当局も亦目下鋭意公共図書館法を立案中……

第4回国会 参議院本会議 第18号(1948/12/21、1期、無所属懇談会)

○岩間正男君 私は無所属懇談会を代表、して本法案に対し反対するものであります。  先頃行われた國家公務員法の改正に当りまして、当局者は人事院の存在を強調し、その適正な運用と機能の遂行によつて、罷業権、團体交渉権を奪われた官廳労働者の諸権利、なかんずく生活権を守り得るであろうことを言明したのであります。從つてその最初の実施に当り、人事院の動向はひとしく世の注目するところであつたのであります。然るに本國会の開会に当りまして、政府は人事院の勧告を無視して五千三百円ベースの法案を提出したのでありますが、その後幾多の紆余曲折を経て、本日、本院に送付せられました法案を見まするに、その骨子は殆んど変更され、……

第5回国会 参議院本会議 第5号(1949/03/30、1期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は板野勝次君を指名いたします。

第5回国会 参議院本会議 第20号(1949/04/28、1期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党が本決議案に賛成する理由は、それが何よりも人民大衆の切実な目下の要求に基くものだからであります。本決議案の中には、過日、本議場で予算案の通過に賛成して與党並びに與党的な党派の諸君も交つていられます。曾て六・三制の予算を無一文にすることに賛成された諸君が、今日六・三予算を早く出せと叫んでおられる。このような現実に横わつている政治の矛盾について、今日我我は余りに安易に慣れ過ぎているのではなかろうかという反省が持たれるのであります。これは決して誠実な人民大衆を納得せしめるところの途ではない。人民はもつともつと率直な政治に期待しているのであります。從つてこの決議案は單なる一片の……

第5回国会 参議院本会議 第31号(1949/05/22、1期、日本共産党)

○岩間正男君 太平洋戰爭の期間中を通じまして、日本の教員大衆は甚だ卑屈であつたと言うことはできるのであります。基本的人権の抑圧によりまして政治的経済的自由を奪われ、その結果、彼らを視野の狹い、社会の陷沒地帶に追込み、飽くなき権力への絶対服從を強い、盲目的な戰爭協力に追込まれたというのがその実情であります。その結果は單に教員自身の不幸であつたばかりでなく、実は子供たちの不幸であつたのであります。純眞な柔かい子供たちの頭に天皇制権力への絶対服從を強い、その個性も眞理への目覚めも双葉のうちに摘み取つて、物量的な大量生活の詰め込み主義を強調した。このようにして特攻的な肉彈を多量に製造することが教育の目……

第5回国会 参議院本会議 第32号(1949/05/23、1期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表いたしまして、この法案に反対するものであります。  この法案の精神とするところは、從來の教育行政の目的であつたところの監督官廳としての性格を排除して、新たに教育行政に対して助成と指導を與えるということになつておるのであります。從つてこの目的の規定されておる面だけについて考えるならば、それは一應正しいと言わなければならない面があると思うのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)併しながらこの助成と指導の限界が果してどうなつておるか、この点において非常に曖昧であると言わなければならない。私は現在行われておるところの文部行政の実態を、ここ二、三年の実態を具さに見て來……

第5回国会 参議院本会議 第35号(1949/05/26、1期、日本共産党)

○岩間正男君 反対の諸点はいろいろありますけれども、一番この中で重要視しなければならないのは、財政的な裏付けがないということであります。六十八の新制大学を新たに発足させようとしておるのでありますけれども、その運営費並びに新築費を含めて、九億四千万円というのがこのたび予算に計上された費用なのであります。これでは新らしい大学の機能を十分を発揮することができないことは余りに明白であります。一校当り大体一千四百万円というようなことになるのでありますけれども、新らしい時代の教育の機能を十分にこの予算によつて達成するということは不可能であると断ぜざるを得ないのであります。從つてその結果は、今國会におきまし……

第5回国会 参議院本会議 第38号(1949/05/30、1期、日本共産党)

○岩間正男君 一身上の弁明ということが言われておるのでありますが、この一身上の弁明は、まるで網にかかつた鳥が、その網からばたばた逃れるために必死の努力をするような、そのような個人的な弁解をするために私は使いたくないのであります。(「その通り、その通り」と呼ぶ者あり)なぜならば、私たちの職責は、絶えず國民大衆の要望に應え、そのために、例えば一分の時間でもそれはそのように使わなければならないと常に痛感しておるからであります。從つてこの参議院の議場に起りました二十三日の混乱の問題について、この懲罰の動議を中心としまして、我々としましては、よりよき参議院の前進のために、この問題を徹底的に討議すべきであ……

第6回国会 参議院本会議 第16号(1949/11/21、1期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、政府の財政経済政策並びに予算について質問いたします。  池田蔵相の財政演説によりますと、日本経済は安定し、今後は国際経済との結び付きにおいてますます復興発展の途を迫るかのようであります。ところが日本の現実はどうか。事実は正に正反対であります。成る程一握りの大資本家、大企業家は安定しておるかも知れない。だが人民大衆の生活は目下極度の不安にさらされ、不景気は拡がり、失業者は巷に溢れておる。而もその犠牲は、特に婦人、兒童のか弱い肩にのしかかつておるのであります。その原因は言うまでもなく、低米価、低賃金、苛酷極まる重税政策であります。大衆は生活必需品をさえろくろ……

第6回国会 参議院本会議 第18号(1949/11/24、1期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党の本法案に対する反対理由を簡單に申し述べます。  国立学校設置法が第五国会に上程されました際に、我々は次の三つの観点から反対したのであります。先ず第一に、財政的裏付けがこれに伴わないこと、第二に、職員の任免、懲戒その他人事管理が非常に民主的でないこと、第三に、組織並びに運営について広汎な委任立法的な措置があること、この三点を挙げて我々は反対したのであります。然るに本法案が実施されまして約半年の日数を経過したのでありますが、我々の反対理由がまさしく的中しておるところの事実を多く挙げざるを得ないのであります。国立学校の教職員に対する人事は、最近非常に官僚化しておる。又生徒の……

第6回国会 参議院本会議 第19号(1949/11/25、1期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は板野勝次君を指名します。

第6回国会 参議院本会議 第20号(1949/11/28、1期、日本共産党)

○岩間正男君 本決議案に対しまして日本共産党は全面的に賛成するものであります。(拍手)決議はむし遅きに失していると思うのであります。今は実行の時期であります。その理由は何よりも目前の事実がこれを物語つています。  先ず第一に、研究所の崩壞の事実は最近ますますひどくなつております。これを民間の研究所について見ましても、古河化学研究所、長尾研究所を初めといたしまして、由緒ある研究所がいずれも研究を中止しています。又大原社会問題研究所が経済的行き詰りから法政大学に身売りしたことは、我々の記憶に新たなるところであり、東芝、日電の研究所も目下廃止直前の運命を辿つております。このようにして約九十ケ所に余る……

第6回国会 参議院本会議 第23号(1949/12/01、1期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表いたしまして、本法案に対しまして反対するものであります。  私立学校の果して来た役割につきましては、今更私がここで強調する必要はないと思うのであります。独自の学風を以ちまして、日本の文化のために多くの貢献をして来たのであります。併しながら終戰後におけるところの経済的ないろいろな破壊的な現象、惡性インフレの高進によりまして、最近の私学はこのような伝統を負い、一つの機能を持つたところの役割を果すことができないような態勢になつておる。至るところで学園の経営難ということが伝えられておるのであります。又これと共に、そこに学んでおりますところの生徒達の間におきましては、学……

第6回国会 参議院本会議 第25号(1949/12/03、1期、日本共産党)

○岩間正男君 只今議題となりました道路運送法の一部を改正する法律案に対しまして、私は日本共産党を代表しまして反対するものであります。  先ず政府のやり方が非常にでたらめであるということ、これは只今の委員長の報告でも分ることでありますが、六月一日に運輸省設置法によつて、今まで全国各地方の都道府県の道路監理事務所がやつていたところの道路運送行政の一部を、全国所要の地に設置した陸運局分室で八月一日からやることになつた。ところが、これを再び又地方庁に移すことになるのがこの法案であります。而も陸運局分室の所掌事務の大部分は政令及び省令によつて十一月一日からすでに都道府県に移しておることであります。本改正……

第7回国会 参議院本会議 第6号(1949/12/21、1期、日本共産党)

○岩間正男君 私はこの際、地方公務員等の給與に関して緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 六千円出すか、青酸加里を呉れるか、これが日雇労働者の期せずして発した叫びであります。この沈痛極まる叫び声を政府の諸公は一体何と聞かれたか。首相官邸に、或いは国会に押寄せて参りますところの労働者の群は、今日、日一日と増加しておるのであります。日教組、国鉄、全官、自治労、進駐軍労務者と、飢えたる大衆は、歳末を控えて、ひしめき合つておる状態であります。今こそ堪えに堪え、こらえにこらえて来たものがほとばしり出たといつた感じが深い。その原因は何であるか。我々は率直に、ここ一ケ年間とられて来たとこ……

第7回国会 参議院本会議 第8号(1949/12/24、1期、日本共産党)

○岩間正男君 最初に端的に申上げますが、この修正案に対しまして我々は賛成であります。原案に対しまして、それを除いた原案の全体の部分に対しまして反対いたします。で、その点を申上げたいと思う。  現在公務員の生活がどうなつているか。これは誰よりもよく政府の諸公が知つておる筈であります。又知らなければならない義務がある。ところが知らない振りをしていると言わざるを得ないのであります。だからこそ二千九百二十円、これを税引きにしますと約二千円、戰争前ならば十円札そこそこの年末手当を出して、如何にも恩を着せたような顏をしているのであります。而もこの二千九百二十円はただの二千九百二十円ではない。年末手当という……

第7回国会 参議院本会議 第18号(1950/02/13、1期、日本共産党)

○岩間正男君 給與問題について、日本共産党を代表して討論します。  先に国鉄裁定を踏みにじり、人事院の勧告を無視した政府は、今又專売裁定をないがしろにし、一方それを合理化しようとして給與白書を発表しておるのであります。給與白書の欺瞞性については、さすが内股膏薬の人事院でさえその不当を指摘し、痛烈に反駁しておる程であります。だが、我々の見るところでは、給與白書の最も特徴的な点は、人事院の勧告通り賃上げを行えば約六百億の財源が必要であり、その結果平衡交付金の増額、地方税の引上げ、国鉄運賃、郵便料金等の値上げを行なつて大衆負担を増加するか、若しくは新たに公務員の大量首切りによつてその費用を削減するか……

第7回国会 参議院本会議 第21号(1950/02/28、1期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党はこの税法に対して反対するものであります。  この一番重要な点は入場税の税率軽減の問題でありますが、これは成る程一応見ますと十五割から十割というようなことに下つておりますけれども、併しこの税率そのものが依然として世界一高い入場税であるということであります。大体現在世界で行われておる税率を見ますと、ドイツの占領地においては七〇%、それからイギリス六〇%、米国では二〇%、大体こういうようなことになつております。尤もこれは映画の場合であります。このようにして非常に現在の入場税は苛酷のものになつておる。而もここで問題になることは、この取上げたところの入場税が国民の文化の面にこれ……

第7回国会 参議院本会議 第37号(1950/04/03、1期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は本予算に絶対に反対するものであります。  反対の最も大きな理由は、何よりも本予算案が日本を東亜の軍事的基地として再編成せんとする方向に使用されているという点を指摘せざるを得ないのであります。これを歳出の面から見ますと、公共事業費の使用内容が問題になる。公共事業費は二十四年度に比べて一応六割増、九百九十億ということになつているのでありますが、併しこれが如何なる方面に使われているかというに、例えば道路建設五ケ年計画を見ると、これは主として太平洋岸と日本海岸を結ぶものに重点が置かれており、地方や農村の産業に必要な道路は全く顧みられないのがその実情であります。又それ程交通量の……

第7回国会 参議院本会議 第41号(1950/04/10、1期、日本共産党)

○岩間正男君 只今の吉田君の動議に賛成いたします。


2期(1950/06/04〜)

第8回国会 参議院本会議 第12号(1950/07/31、2期、日本共産党)

○岩間正男君 言うまでもなく日本共産党は、この世界に稀な人民收奪の悪法、地方税法案に反対をするものであります。今まで自由党を初めとする賛成各派の討論を聞いて来たのでありますが、その理由とするところは、いずれも便宜主義、御都合主義の域を出ないものであります。これでは何ら国民大衆を納得させるに足らないものであります。更にその或る者の論旨を聞いておりますると、明らかに反対討論である。それがなぜ一体賛成しなければならないか。その理由を発見するに苦しむものがある。又或る者は曾てこの同じ演壇から堂々と反対の意見を開陳したところの党派であつたのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)成る程選挙は済んでしまつた……

第9回国会 参議院本会議 第10号(1950/12/09、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して本補正予算に反対するものであります。  本補正予算をその一環とするいわゆる十五ヶ月予算とする、いわゆる十五ヶ月予算なるものの編成は、根こそぎ自主性を喪失したものであり、日本語で綴られた外国予算に外ならないのであります。而もこの予算編成の実権を握る外国そのものが、今や国際情勢の急転回を前にして大動揺し、政策方針の見通しを失つていることも周知の通りであります。さればこそ二十六年度予算は今日に至るも遂にその全貌を現わすことができなかつたのであります。朝鮮戦局が如何なる経過発展を辿つているかは、私が論証するまでもなく日々の新聞が覆うべくもなくこれを示しているのであ……

第10回国会 参議院本会議 第2号(1950/12/16、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党を代表しまして、私は本給與法案に反対するものであります。  本年五月の参議院選挙に当りまして、自由党、吉田内閣は、かねての懸案であつたベース改訂を公約し、下から盛り上る公務員諸君の不満を巧みに外らそうとしたのであります。その後住半カ年、漸く先国会に提案されました給與法を見ますときに、その期待は全く裏切られたという感じが深いのであります。これが目下極度の生活苦に呻吟し、一方職階制の圧迫と、苛酷なる労働條件の下に縛もれ続けておる公務員諸君に対するところの責任ある政府の施策と言われるかどうか。殊に国家公務員法並びにこのたび新たに制定を見ました地方公務員法によつて組合活動の自由……

第10回国会 参議院本会議 第28号(1951/03/23、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は只今議題となりました法案に反対するものであります。謳われているところは義務教育の無償である。それを一部分果すものであるとして、その趣旨が冒頭の第一條に記されているのであります。それによりますと、「義務教育の無償の理想のより広範的な実現への試み」云云と、大層立派なことが述べられております。だが、その内容はどうであるかと見ますと、これは小学校の一年生の教科書、そのうち国語と算数の二冊を国庫からその半額だけ補助してこれを児童に與える。その額はどうなるかと言いますと、一人分大体七十六円ということになるのであります。而も予算の削減や物価の値上りのため、最初文部省側で計画されまし……

第10回国会 参議院本会議 第29号(1951/03/24、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、原案並びに修正案に反対するものであります。  一昨々年国家公務員法の特例法として本法案が初めて国会に上程されましたとき、我々は、本法案が、教員の特殊性に鑑み、その地位、待遇等に特別の考慮を拂うべき保護規定であるべきにもかかわらず、むしろ身分上の拘束や服務上の義務を強化する拘束規定に終つている点を指摘して、断乎反対したものであります。然るにこのたび上程されました改正案なるものを見ますときに、この傾向は何ら改められないのみか、ますますその意図が露骨にされておるのであります。今、教員の給與、研究費の問題、或いはその職業病とも言われる結核の療養期間の延長等につき……

第10回国会 参議院本会議 第32号(1951/03/28、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、只今上程された昭和二十六年度予算三案に反対するものであります。  敗戰以来すでに五ヵ年を経過し、日本人はその完全なる主権の回復と平和確立のために、一日も早く講和が結ばれることを熱烈に要望しておるのであります。(「共産党の宣伝だ」と呼ぶ者あり)ところで、この講和には二つの道があります。その一つは、日本の自衛と安全保障の名の下に、国際協定を破り、ソ同盟、中華人民共和国を敵として單独講和を結び、日本に外国軍隊の駐屯を認め、更に日本みずからを再武装に駆り立てるところの道であります。これはダレス吉田会談以後次第に具体化されつつありまして、吉田自由党内閣の根本政策と……

第10回国会 参議院本会議 第34号(1951/03/30、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は只今議題となりました国税徴収法の一部を改正する法律案に反対するものであります。予算の討論でもしばしば指摘したところでありますが、吉田内閣は国際帝国主義者の手先となり、日本をアジア侵略戦争の作戦基地とし、(「何を言つておる」と呼ぶ者あり)再軍備と産業の軍事化を強行しようとしておるのであります。これに要する莫大な費用は言うまでもなく、労働者、農漁民、中小企業者等のふところからこれは苛酷に取立てられることになるのであります。その結果は水増し所得申告の押付けと苛酷な更正決定であり、これを聞かなければ白書武装警官をまで動員しての差押公売処分があるのであります。今や吉田内閣のこの……

第10回国会 参議院本会議 第35号(1951/03/31、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は地方税改正法案に反対するものであります。  この世界にたぐいない悪法、地方税法案に対しましては、第七国会以来我々は徹頭徹尾これに反対して来たところであります。その見通しが如何に正しかつたかは、その後、起つた地方財政のもろもろの破壊現象を見れば、何よりもよくこれを物語つているのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)然るに性懲りもなく政府は又再びかかる改悪法を以て国会並びに人民の前に臨まんとしているのであります。これは甚だ無謀なやり方である。なぜこのようなことを、あえてしなければならないのであるかといますと、それは言うまでもなく国の予算が、いわゆる国家予算が軍事的支出を中……

第10回国会 参議院本会議 第52号(1951/06/04、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表いたしまして、只今議題となつた法案に反対するものであります。  本法案につきましては、我々が反対するだけでなくて、関係当事者の多くが反対しているのであります。例えば五月下旬に開かれました全国知事会議におきましては、自由党系の知事諸君までが出先機関の強化には反対であるということを声明し、又現地で開かれました開発庁出先機関設置反対道民大会におきましては、民主党の道議会副議長齋藤藤吉氏も絶対反対を表明しておるような次第であります。増田建設大臣は今日では口を極めて本法案改正の必要を力説しておられるのでありますが、同大臣が北海道長官であつた昭和二十二年には、北海道会は地……

第11回国会 参議院本会議 第3号(1951/08/18、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して吉田総理に質問するものであります。  第一に聞かんとすることは、講和草案並びに会議召集手続等の法的根拠についてであります。言うまでもなく我が国は一九四五年九月二日ポツダム宣言を受諾することによつて米、ソ、中、英の四大国を中核とする全連合国に降伏したのであります。日本は米英両国のみに降伏したのではなく、ソ同盟、中国を含む連合国全体に降伏したのでありますから、従つて講和條約は当然連合国全体と結ぶ義務があり、そのために米、ソ、中、英の四大国が講和草案の起草に当ることになつていたのであります。これは、はつきり国際文書の明記するところであり、一九四七年以来、ソ同盟が……

第12回国会 参議院本会議 第9号(1951/10/23、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本国民は曾つて日本帝国主義によつて歩まされた暗い谷間を再び歩こうとしておる。━━━━━━━━━、悲惨と貧困の谷あいを国民はただ一筋のあかりを求めて今日まで堪えて来たのであります。(「共産党だけだ」と呼ぶ者あり)一筋のあかり、これこそはポツダム宣言の保障する真の独立と自由と平和をかち取るために世界のすべての国々と講和を結ぶことであつたのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)税金が重い。金は借りられない。米は捨て値で取上げられる。給料は上らない。それどころか首が切られるこの苦しさに堪えかねて立ち上れば直ぐ背後の――によつて押え付けられる。こうした憲法をふみにじつた一切の出来事は、講……

第12回国会 参議院本会議 第12号(1951/10/31、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は(「簡単」と呼ぶ者あり)日本共産党を代表してこの法案に反対するものであります。(「反対業者」と呼ぶ者あり)  吉田政府は最近朝鮮動乱に伴う内外諸物価の値上りを理由として、主食、電力は勿論、本日ここに上程されました国鉄運賃並びに先ほど通過を見ました電信電話、郵便料金、そのほかガス、水道、肥料等、あらゆる独占物価の吊り上げを策しておるのであります。いわゆる日米経済協力の美名の下に日本の軍需産業が如何に莫大な利潤をあげ、反対に日本の平和産業とこれに連なる国民の生活が如何に破壞され、破滅の淵に瀕しているか。これは我が党はすでにしばしばこれまでも繰返し指摘したばかりでなく、国民大衆が身……

第12回国会 参議院本会議 第16号(1951/11/12、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表いたしまして、この決議案に賛成するものであります。  この私の賛成を以ちまして、恐らくこの決議案は全会一致で通るんじやないかと思います。(笑声)これは余り類例のないことであります。(笑声)この例のないことがなぜ行われなければならないかというところに、これは現在の地方財政の置かれておる姿がまざまざと出ていると思うのであります。(「その通りだ」と呼ぶ者あり)私はいろいろ詳しいことにつきましては、時間の関係もありますので、恐らく今までも十分言われましたし、あとの諸君によつてもこれは盡されると思いますから、こういう点については省きます。  そこで恐らくこの決議案が満場……

第12回国会 参議院本会議 第20号(1951/11/18、2期、日本共産党)

○岩間正男君 只今上程されました連合国財産補償法案に対しまして日本共産党は断呼反対するものであります。(「共産党だけじやないか」と呼ぶ者あり)  反対の第一の理由は、国会審議権が著しく制限され、無視されているということであります。先ほど菊川君も申述べられましたように(「もうそれでいい」と呼ぶ者あり)吉田内閣は、この法案を、講和会議に臨むに先だち、本年の七月十三日の閣議ですでにこれを決定し、この法案に定める條件よりも不利でない條件で連合国財産の補償をすることを平和條約に挿入しているのであります。即ち、国民の利益にとつてかかる重大な関係を有する事柄を、事前に国会に諮ることなく、連合国、殊に米英に有……

第12回国会 参議院本会議 第24号(1951/11/28、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表しまして、この殺人的な法案に反対するものであります。  反対の理由としましては、すでに先ほどからいろいろ述べられおりますので、重複する分は避けいたと思うのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)吉田公約とも言われるところのあの四月選挙、それで公務員諸君を釣るために千五百ベース・アップをやる、こういうことで待ちに待つたのでありますが、さて、開いて見ますというと、誠にたわけもない驚くべきこれは内容を持つたものと言わなければならないのであります。この点につきましてはいろいろ先ほどから指摘された通りでありますが、我々は特に今度のこの法案の持つている性格について二、三点……

第12回国会 参議院本会議 第26号(1951/11/30、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は(「総理の退席が早過ぎるじやないか」「聞く必要なし」「同じことを言うじやないか」「もつと新らしいことを聞かせろよ」「大いに頑張れ」と呼ぶ者あり)日本共産党を代表して本補正予算三案に反対するものであります。(「それはわかつとる」と呼ぶ者あり)  反対の第一の理由は、先ず本補正予算が国連協力の名の下に、実際は全く自主性を喪失した奴隷予算だからであります。池田蔵相は初め四百五十億の枠をきめて渡米したのでありますが、サンフランシスコから帰るや否やこれが忽ち三倍以上にはね上つた。その原因について本会議での代表質問以来しばしば我が党の追及したところであります。然るに政府はこれに対しまして……

第13回国会 参議院本会議 第3号(1951/12/15、2期、日本共産党)

○岩間正男君 先ほど中小企業に対する金融の決議案が通りましてその直後にこの財閥の独占支配力をもつと強化するような、このような法案が同時に上程されておるところに、日本の国会の現実の姿があるということをつくづく感ずるものであります。(「大変な矛盾だ」と呼ぶ者あり)中小企業の金融逼迫が何から起つておるか、この点につきましては、余り先ほどの討論では深く触れられなかつたと思う。併し言うまでもなく、これは最近の、殊に戦争協力によるところの日米経済協力、これに基くところの独占支配の産業並びに金融政策、こういうものがはつきり中小企業の倒壊現象を起しているのであります。従いまして先ほど中小企業の決議案に賛成され……

第13回国会 参議院本会議 第9号(1952/01/29、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、政府の外交並びに財政経済政策に対しまして若干の質問を試みんとするものであります。  先ず第一に聞かんとすることは台湾政権承認の問題であります。吉田総理は、去る二十六日の本院におきまして「台湾と條約を結ぶことは、中国を代表して日本と平和條約に入るという意味ではない。台湾政府がその地域で統治の実権を握つているので、その地域と善隣関係を結ぶのである」と答えているのでありますが、(「その通り」と呼ぶ者あり)一方、問題の吉田書簡によりますと、「この二国間の條約の條項は、中華民国国民政府の支配下に現にあり又は今後入るべきすべての領域に適用があるものであります」と述べ……

第13回国会 参議院本会議 第11号(1952/02/06、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私はこの際、再軍備に対する首相言明変更に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本共産党を代表して、過般行われた吉田総理の防衛隊建設問題について質問するものであります。  吉田総理はこれまで我が党を初めとする全国民の追及に対しまして、あたかも馬鹿の一つ覚えのごとく、「再軍備はしない」、「予備隊は軍隊でない」と繰返して来たのであります。(「その通。」と呼ぶ者あり)現に一月二十九日の参議院本会議では、私の質問に対しまして「予備隊軍隊というがごときは馬鹿の一つ覚えである」と答えておるのであります。私は、日本の今置かれておる立場を憂い、国民を代表して、幾つかの根拠を挙……

第13回国会 参議院本会議 第25号(1952/03/27、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、只今議題となつている昭和二十七年度予算三案に対しまして、断固反対するものであります。  吉田総理は、先に締結されたサンフランシスコ條約を和解と信頼の條約であると称し、米国が日本に対し何を考え、何を企らんでおるかをひたすら国民の前に隠蔽せんと憂身をやつしたのであります。然るに同じ日に吉田総理がただ一人で調印した安全保障條約によつて、早くもその尻尾を覗かせていたのは誠に笑止千万であつたと言わなければなりません。而もその安全保障條約すら一つの飾り物に過ぎないのであります。その真の中身である行政協定を見るに及びまして、もはやアメリカ帝国主義者の意図は完全に白日の……

第13回国会 参議院本会議 第29号(1952/04/14、2期、日本共産党)

○岩間正男君 只今の椿君の動議に賛成いたします。

第13回国会 参議院本会議 第35号(1952/05/06、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は、この人類史上稀な悪法刑事特別法案に対しまして、野党側の修正案には賛成、修正部分を除いた原案には断固反対するものであります。  この法案が破壊活動防止法案と共に国会の通過が急がれているこの日本の実情、特に衆議院では僅か三日間の審議で本会議に上程され、而もその出席定数が足りなかつたために採決を一日延ばしの醜態をあえてしたのであります。ところで、当参議院におきましてはどうかと言いますに、これも委員会の本審議はわざわざ日曜を潰し僅か三日間、去る二十八日與党自由党は強引にその通過を策したのでありますが、それが成功しない。遂に本日まで持ち越されたのであります。なぜにこのように、……

第13回国会 参議院本会議 第38号(1952/05/12、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私はこの際警察の学園干渉に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 五月一日人民広場でメーデー労働者に大暴圧を加え、多数の死傷者を出すに至つた警官隊は、その後、半気違いのようになつて、誰彼の見境いもなく検挙を続けているのでありますが、八日夜半、早稻田大学に不法乱入して大暴行を働き、遂に無抵抗の学生に大きな危害を加えるに至つたのであります。このことは誠に言語に絶する行為であり、人権擁護並びに学問の自由にとつて到底許すことのできない反逆行為であります。私はここに日本共産党を代表して、これら事件の真相を徹底的に糾明し、その責任の所在を明らかならしめんがために吉田首相並びに関……

第13回国会 参議院本会議 第41号(1952/05/19、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表しまして、只今議題になりました連合国及び連合国民の著作権の特例に関する法律案に対しまして反対するものであります。  委員長報告にもありましたように、本法案は平和條約第十五條(C)の項によるところの取極を国内立法によりまして、もつと有利に而も補充解釈をしようというのがとの法の狙いなのであります。併しこの法律案の内容を検討してみますと、全くこれは日本の権益を保護するというよりも、外国人の著作権の権益を保護する一方的な片務規定に終つている。これはあたかも、行政協定におけるところの国内立法としまして、刑事特別法とか土地使用特別法のような数々の片務的立法が、この講和発効……

第13回国会 参議院本会議 第42号(1952/05/23、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、只今議題となつているユネスコ活動に関する法律案に反対するものであります。  本法案は、国連憲章、ユネスコ憲章並びに世界人権宣言の精神を実現するために、教育、科学、文化を通じて我が国民の間に広く国際的理解を深め、我が国民と世界諸国民の間に理解と相互協力を進めることによつて、世界の平和、人類の福祉に貢献することを目標とすると謳つているのであります。これは誠に結構な文句であります。併し問題はこうした文句や表現にあるのではなくて、この法案の提出者吉田政府が現実に何をなしているかということであり、又教育、科学、文化等ユネスコに基く政策を現在如何に推し進めているかと……

第13回国会 参議院本会議 第47号(1952/06/04、2期、日本共産党)

○岩間正男君 かかる重大な案件に対しまして、まさに民族のこれは運命を決するような重要案件だと思うのでありますが、本議場を見ますというと、出席者の数が甚だ少いのであります。そこで議長において、こういう形でこの審議を進められることは甚だ面白くないと思いますので、善処されんことを切望いたします。

第13回国会 参議院本会議 第49号(1952/06/09、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党はこの決議案に対しまして遺憾ながら反対せざるを得ないのであります。(「何だ日本人か、それでも」「お前こそ日本人か」と呼ぶ者あり)  若しも日本が徹底的に民主化され、そうして平和を飽くまでも推進し、平和を推進するための世界の大きな力として、ポツダム宣言の線によつて日本がその政策を推し進めておる態勢の中でありますならば、我々もこの釈放に対しましては進んでこれに賛成し、飽くまでその努力をいたしたいと思うのであります。ところが現実はどうかと言いますと、全くこれは、当初、敗戦後日本が掲げましたところのこのような悲願にも似た希望に対しまして、全然反対の方向に動いておるのではないか。……

第13回国会 参議院本会議 第56号(1952/06/27、2期、日本共産党)

○岩間正男君 先ず第一に、私は今議事進行で発言を求めたのでありますが、この問題について議長は取上げなかつた。これは非常に残念と思うのであります。大体私の申上げたいことは、傍聴券は平日は団体のほかに百九十枚出すということを、我々は、はつきり知つておる。然るに本日は、昨日の話合いにもかかわらず、これを三十枚……(「違う、違う」と呼ぶ者あり)
【次の発言】(続) このことが、取りも直さず、佐藤参議院議長がやつているところの非民主的な議会の運営を全く現わしておるということを、私は指摘したいのであります。その他に、例えば今日は、請願課と文部政府委員室の通路を遮断し、一般傍聴人を制限しております。又議院の……

第13回国会 参議院本会議 第57号(1952/06/28、2期、日本共産党)

○岩間正男君 議長、今質問者があすこで用談をやつているので、私は質問したくてもああいう状態では質問できないと思うのです。
【次の発言】 質問を、私は三輪君に質問なんです。……かまわないというのですか。
【次の発言】 三輪君、私はあなたに、私はあなたに質問をしたいのですが、早く帰つて頂きたいと思うのです。あなたは神様ではないだろう。神様ではないだろうと思うのだ。それでは小野君の懲罰動議に対する提案理由説明につきまして三輪君に質問したいと思うのであります。誠に今度の事件は、これは私も未だ曾つて聞いたことがない。演壇を占領してやじつたなどということは、これは世界の国会史にも殆んど例がないだろうと思う……

第13回国会 参議院本会議 第58号(1952/06/30、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表いたしまして、只今提案されました参議院の審議権尊重に関する決議案に賛成するものでございます。  これは先ほど提案者によつて説明されましたように、国会の審議権を尊重し、そうして飽くまでも参議院の本分を盡す議員であるならば、当然これは賛成しなければならない、こういう説明でありましたが、私もその一人でありますので、当然これは賛成したい。このたびの会期延長の暴挙は、先ほどから矢嶋君その他によつても述べられた通りなのでありますけれども、実にこういうような先例が、このたびの混乱国会によりまして開かれたということは、これは国会の歴史において一つの大きな汚点を残すものだと思う……

第13回国会 参議院本会議 第59号(1952/07/01、2期、日本共産党)

○岩間正男君 只今上程されました議長不信任案に対しまして提案説明者の原虎一君に対しまして私は次の諸点を質したいと思うのであります。  その第一点は、曾つて左派社会党が議長不信任案を提出したことがございます。その際におきましては、この議長不信任案には反対だというので、わざわざ声明書まで発表したところの右派社会党の諸君が、今日に至りまして急遽このような不信任案を上程するに至つたということについて、これは当然心境の変化並びに政治的動機の変化というものが私は当然なければならない。この点が明らかにされなければ、我々公党の政治的責任を国民の前に明らかにすることにはならないと思うのでございまして、私は、この……

第13回国会 参議院本会議 第60号(1952/07/02、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は只今出されました差戻しの動議に対しまして賛成するものであります。  無論我々は、国民のあらゆる各層が未だ曾つて歴史上なかつたような反対を表明しておるこういう立場からいたしまして、これの完全なる撤回を要求するものでありますが、仮にいま一歩を讓るといたしましても、この法案の審議は、本日何時間か展開されました論議を通じて見ましても、甚だ不完全ど言わなければならないのであります。こういう点から考えまして、(「頭が惡いからわからんのだよ」と呼ぶ者あり)先ず国民大衆のこのようなあらゆる各層が未だ曾つてないところの反対を表明しておるところの法案に対しましては、飽くまで国会としまして……

第13回国会 参議院本会議 第62号(1952/07/04、2期、日本共産党)

○岩間正男君 溝淵君にお伺いしたいと思うのであります。あなたは私よりも法律知識は詳しいかたと思うのでありますから、今までのような不明瞭な答弁では我々は了解することはできない。参議院の権威のためにも是非真劍に答えて欲しいと思う。  先ず第一に溝淵君は岩間正男ほか十六名の動議を提出するに当つて、三つの理由を挙げておられます。先ず第一にあなたの挙げた理由を見ますというと、二百十三條の議長の許可なくして登壇した。これは甚だけしからん、こういうことを言われているのでありますが、登壇というのはどこを指すのでありましようか。私は演壇の範囲を先ず登壇と考えるのでありますが、我々の見たところではそのようなこの演……

第13回国会 参議院本会議 第63号(1952/07/05、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党を代表しまして本決議案には残念ながら反対せざるを得ないのであります。(「どうしてだ」と呼ぶ者あり)この趣意を見ますと、如何にも「アジア諸国との友好促進に関する決議」、こういうようなことになつて、看板は誠に立派なことになつておるのであります。併しながら本当にアジア諸国との友好を促進するならば、あらゆる各国に向つてその努力がなされなければならないのが、日本のこれは当然ポツダム宣言後歴史的に與えられておるところの使命だと思うのであります。この使命に立つて飽くまでも民族の自主権を確立し、平和と独立を本当に確立するというような態度で日本の政治が進められておりますならば、外交関係に……

第13回国会 参議院本会議 第65号(1952/07/09、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は、この決議案に対して反対するものであります。  こういう決議案が何回となくこれまで国会ごとに繰り返されているのでありますが、この問題は何ら解決を見ないのであります。そうして却つてこの引揚問題というものは、反ソ、反共のデマに利用され、促進に名をかりた戦争挑発行為を誘発しているからであります。このことは、私は提案者の意図が直ちにそういうようなものを狙つてやつているということは言わない。提案者の主観的意図にかかわらず、それが政治的に利用されて、そういう結果を来たしているという事実を冷厳に我々は見なければならないからであります。  ここに政治の貧困がある。外交の貧困がある。こ……

第13回国会 参議院本会議 第66号(1952/07/11、2期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は只今上程されました三法案の原案並びに修正案に反対するものであります。  言うまでもなく、これは破防法を初めとする戰時立法であり、日本民族をアメリカの奴隷とするための弾圧立法であることは余りにも明らかであります。日本の労働階級は、これらの弾圧法案の意図するもの、又その結果惹き起されるであろうところのみずからの運命に対しまして、敏感にこれを察知し、破防法並びに労働三法を中心として、いわゆる悪法反対運動を果敢に展開して来たのであります。これは前後三回に亘るゼネストによつてはつきりその意思が天下に示されたところであります。然るに、政府はこれらの猛烈なる反対闘争を恐れ、事ごとに……

第13回国会 参議院本会議 第69号(1952/07/25、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、只今議題となつておりまする義務教育費国庫負担法の衆議院送付原案並びに堀越儀郎君提出の修正案には反対、荒木正三郎君ほか一名提出の修正案には賛成するものでございます。先ず原案について述べれば、これは全く国民大衆を欺瞞し、教育に対する政府、與党の無能と無誠意を暴露した法案であります。この法案第一條によれば、本法の目的として、「義務教育無償の原則に則り、国民のすべてに対しその妥当な規模と内容とを保障するため、国が必要な経費を負担すること等により、教育の機会均等とその水準の維持向上とを図る」云々と謳つており、憲法に保障する義務教育の無償と教育の機会均等の確立を強調……

第13回国会 参議院本会議 第72号(1952/07/30、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表しまして、この珍無類な会期延長に反対するものであります。只今、丁度今日は土用の丑の日でありまして、非常に暑い。(笑声)暑いので記憶を失つているだろうと思う。一体この国会がどのような自涜行為(笑声)をやつたかということについては、議員諸君もいささか健忘症になつておると思うのでありますから、今まで会期が延長されました経過を、これを先ず記録的に辿つてみたいと思います。第一回の会期の延長は五月八日から六月六日まで三十日間であります。次に第二回は六月七日から六月二十日まで十四日間延長したのであります。次いで第三回の延長は、これは国会史にも未だ曾つて見ないところの惡例を残……

第13回国会 参議院本会議 第73号(1952/07/31、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表しまして、只今議題となつておりますところの警察法の一部改正法案に反対するものであります。  改正の要点、主な三点につきましては、先ほどの討論者によりましてしばしば指摘されましたように、今まで国家公安委員会或いは東京都特別区公安委員会に属しておりましたところの国警長官並びに警視総監の任命権を総理が独占しようと、こういうような原案であつたのであります。これについて衆議院におきましては或る種の修正がなされておつたのでありますが、この結果におきまして、実際行われる面におきまして殆んど影響がないということは、今更私がこれについて多く説明を必要としないと思うのであります。……

第15回国会 参議院本会議 第閉会後3号(1953/03/20、2期、日本共産党)

○岩間正男君 今次提出されました暫定予算は、未だ新憲法下初めての事例であります。それに、而も本緊急集会におきますところの最重要案件であります。而も、規模から言いましても千五百億になんなんとするところのものであつて、非常に重要な案件でありますので、これを本会議において討論で明らかにすることを我々は要求したのであります。然るにこれに対しまして、只今議長から時間の制限がございました。(「不都合だ」と呼ぶ者あり)我我がこれを委員会であげましたのは三時二十分でございます。現在は五時半を過ぎております。二時間の時間が実は空費されておる。なぜ空費されたかというと、これは議院運営委員会におきまして、この案件を……

第15回国会 参議院本会議 第6号(1952/11/27、2期、日本共産党)

○岩間正男君 総理の出席を求めます。総理に対して重要な質疑でありま丁ので、これに対して総理大臣がこの席におられないということは非常に困る。従りて総理の出席を求めたいと思います。(「総理がいない、こういう状態でまじめな審議がどうしてできますか」「休憩心々」と呼ぶ者あり)

第15回国会 参議院本会議 第7号(1952/11/28、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私はここに日本共産党を代表して、吉田総理並びに関係閣僚諸君に質問を試みるものであります。  先ず第一に私の聞かんと欲することは、現下の国際情勢に対する政府の見解についてであります。岡崎外相はこの問題に関し、極めて一方的に、社会主義陣営の態度を非難すると共に、資本主義陣営の態度強化を口を極めて讃美しておるのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)果して然らば、事実はどうか。中近東、東南アジア、朝鮮問題等をめぐつて、米英仏がことごとに対立し、帝国主義相互間の内部矛盾が日に日に拡大されている、この事実を何と見るのでありましようか。又、これを西欧における再軍備の問題について見ましても、全く……

第15回国会 参議院本会議 第16号(1952/12/24、2期、会派情報なし)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表しまして、只今議題になつておりますところのこの法案に反対するものであります。  政府、国鉄当局は、このたびの運賃引上げの理由としまして、国鉄職員のペース・アップ、荒廃施設の復興等のために、国鉄収支の均衡を図るためだと称しておるのであります。併し第一に、先ずペース・アップは裁定をも完全に実行していない実情であります。現在国鉄職員の悲惨な状態は、例えば上池上の独身寮で月千五百円の寮費が納め切れずに滞納者が続出しているような一つの事例を見ても明らかであります。これらの独身者は全く人間の食えないような食事を賄われ、結婚適齢期が来ても結婚などは到底望み薄になつているので……

第15回国会 参議院本会議 第24号(1953/02/23、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、義務教育学校職員法案に若干の質問を試みるものであります。  先ず第一に私の聞かんと欲することは、本法案に対する財政措置の問題であります。吉田総理は過日の施政方針演説で、「道義の高揚は、究極において教育の作振に待つのほかはない。政府が今回義務教育の全額国庫負担を決意し、教職員を国家公務員とするの措置をとるのは、このゆえにほかならない。」と述べ、岡野文相も又先ほど提案理由説明の中で、「義務教育に関する国の責任に鑑み」云々と強調しておるのであります。果して然らば、これらの言明が言葉通り行われておるかどうか伺いたい。吉田総理には、一体全額国庫負担の全額とは如何な……

第15回国会 参議院本会議 第29号(1953/03/02、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して本改正案に対し総理並びに関係大臣に質問する者であります。  先ず総理に対して尋ねたいのでありますが、今議事堂の向う、三宅坂に立つている平和の群像の前にテントを張り、戦傷病者のぎりぎりの書くの要求貫徹のため、不自由な身体を張つて闘つている戦傷病者の一人は、次のように語つているのであります。「都内の街頭やお祭りで私たちが募金をすると、乞食は問題にしないでそのままに放つている日本の警察は、私たちに対しては、まるで親の仇のようにおどかし、そして追払うのです。」と言つているのであります。政府が本当に戦争犠牲者の救済を真剣に考えているならば、先ず戦傷病者の問題を解決す……

第15回国会 参議院本会議 第30号(1953/03/04、2期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して質問を試みるものであります。  如何なる口実を設けようが、独禁法はすでに今日では事実上空文に等しくなつているのであります。政府は、これまで大会社の数々の独禁法違反を見逃して来ただけでなく、先に通産省は操短勧告を行なつて、政府みずからが独禁法違反をあえてしたのであります。今回の独禁法改正は、これらの非合法を合理化しようとするものにほかならないのであります。特にここ一年来公然と行われて来た数々の独禁法違反が、労働者、農民、市民、中小企業者など、国民の大多数にどんな影響を与えたか。政府はよもやこれを知らないと言い逃れることはできないであろうし、又今回の独禁法改正……


4期(1956/07/08〜)

第25回国会 参議院本会議 第11号(1956/12/05、4期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、日ソ共同宣言ほか三件に賛成するものであります。  ソヴィエト同盟、中華人民共和国との国交を回復し、全面講和を達成することは、終戦以来国民のやみがたき念願でありました。それはわが国が戦争と敗残のなまなましい苦しみを、再び繰り返さないことを深く覚悟したからであります。そしてそのためには、悪夢のような帝国主義的軍国主義と永久にたもとを分ち、ポツダム宣言の精神にのっとって、世界のすべての国、すべての民族と友好親善関係を結び、平和、独立、民主の口承を実現しようと決意したのであります。  このような国民の決意は、ここ数カ年圧倒的な下からの世論となり、全国民の要求とな……

第26回国会 参議院本会議 第11号(1957/03/06、4期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して二、三の重要な点について質問したいと思います。  国鉄の運賃値上げ、つまりただいまの宮津運輸相の賃上げに当りましては、従来の政府は赤字補填ということを口実としてきたのであります。それが今度は輸送力の増強ということに、いつのまにか看板を塗りかえまして、輸送力の隘路打開のために運賃値上げが必要であることを盛んに宣伝しているのであります。本法案の提案理由でも、輸送力の増強施設のための計画に充当すべき自己資金の捻出のための運賃値上げであるということをうたっております。つまり運賃収入から昭和三十二年度七百五十三億円の収益をあげ、これをもって輸送力増強五カ年計画の第……

第27回国会 参議院本会議 第2号(1957/11/02、4期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して質問します。  第一は、核実験禁止に対する岸政府の態度についてであります。岸総理はきのうの演説で、今日世界の平和と人類の幸福が核爆発によって脅かされている事態に対処し、純粋な人道的立場と国民感情に基く要請から、たゆまない努力を続けようと述べておるのであります。果してしからば、政府の方針はこのような態度によって貫かれておるのであろうか、ここ二カ月半にわたる国連での言動は、全くこれに反しておるのであります。禁止の期間を一カ年とし、これがもし否決された場合には、西欧案に同調するという日本案は、わが国民の燃えるような意思の表われでもなければ、世界の多くの国民の要望……

第28回国会 参議院本会議 第18号(1958/03/31、4期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、予算三案に反対するものであります。岸内閣が、組閣以来一貫してきた基本政策として、まず外交の面では、アメリカの原子戦略に同調して、露骨な反共政策をとり、極東における反共軍事同盟の中に日本を編入し、それによってアメリカの経済援助をもらい、あわせて東南アジアヘの反共的政治的進出をはかることであります。  第二に、これと対応して、内政面では反動勢力と大資本家を強化育成し、そのために平和と民主主義、生活の改善を求める国民の要求を押えつけ、ことに労働者階級を弾圧し、分裂させることであ珍ます。  しかしながら、平和共存を求める世界の大勢、ことに、アジア諸国民の反撃を前……

第29回国会 参議院本会議 第10号(1958/07/04、4期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表しまして、ただいま議題となっております法案の社会党提出の修正案に賛成し、原案に対しまして絶対に反対するものであります。  ます何よりも、原案の適用を受けようとする学校長諸君が、この法案には、実は賛成していないのでございます。高知県では、全県下六百有余名の校長会が全面的にこれに反対して、勤務評定実施のための管理職手当をやめ、その金をすし詰め学級解消のために回すべきであると、こういう決議をしておるのであります。これはまことに良心的な教育者の高鳴りの声であると私は思います。少くとも、わが国教育の現状をつぶさに見詰め、いつでもその将来を憂うる人でありましたならば、こ……

第31回国会 参議院本会議 第12号(1959/02/13、4期、日本共産党)

○岩間正男君 議事進行について発言を求めます。お許しを願います。
【次の発言】 ただいまの亀田議員の質問に対する青木国務相の答弁の中に、私たち共産党としましては聞き捨てにならない一言がありました。しかも、これは単に共産党だけの問題ではなくて、実に憲法に抵触するような重大な問題であると思うのであります。といいますのは、先ほどの答弁の中に、警察官が大衆団体に対しては調査をしていない。しかし、その中には共産党の細胞もあるのだから云々というような、共産党を捜査するのは当然であるというような、何か憲法でも許されてあるような、法的根拠のあるような、そのような答弁をいたしました。しかし、これはまさに人権じゅ……

第31回国会 参議院本会議 第21号(1959/03/31、4期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、ただいま議題となっている昭和三十四年度予算三案に反対するものであります。  反対理由を述べるに先立ってまず強調したいことは、本予算案が明らかに憲法違反であるという点であります。昨日の東京地裁の判決は、アメリカ駐留軍について、憲法上許すべからざるものであると烙印を押しました。同判決は、吉田内閣以来の自民党保守党内閣が、国民の目をあざむいて、無理やりに推し進めてきた日米安保条約を中心とした軍備増強政策が、全く憲法をじゅうりんしたものであることを明白に指摘しているのであります。この予算にも、憲法違反に基くアメリカ軍駐留費が、防衛支出金として百七十六億円も含まれ……


5期(1959/06/02〜)

第33回国会 参議院本会議 第18号(1959/12/23、5期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、ただいま本院に批准を求められているベトナム賠償協定並びに経済協定に断固反対するものであります。  反対理由を述べるにあたってまず指摘しなければならないことは、この賠償協定の審議にあたって政府側の答弁がしどろもどろで、国民の疑惑が一そう深まるばかりであったこと、しかもその強引な通過をはかるために、政府と自民党が、衆議院のみか当参議院においても、まだ審議続行中にもかかわらず数の暴力で委員会の採決を強行した、重ね重ねの態度についてであります。これは最近、岸内閣になってからことに露骨になってきた、国会の審議権を一方的に制圧する非民主的な態度の現われであり、国民と……

第34回国会 参議院本会議 第15号(1960/03/31、5期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっている昭和三十五年度予算について反対するものであります。反対論を述べるに先立って一言申し上げたいのでありますが、それは、私の討論時間がはなはだ短いということです。わずか五分です。私は、この予算の審議にあたりまして、朝は早くから夜おそくまで一カ月がんばった。その報いられるところがこのような形では、実にこれは予算の討論はできない。岸総理はよく、少数意見は尊重する、あるいは審議はよく尽くす、こういうことを言っております。しかし、その正体がこういうことでは今後の審議が思いやられる。われわれは、こういう意味でも、今後時間に対しまして十分与えられ……

第38回国会 参議院本会議 第18号(1961/04/01、5期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、昭和三十六年度予算案三件に対して反対するものであります。  今や、われわれは、一兆九千五百二十七億円の本予算案の区々たる細目と金額が問題であるのではありません。私がまっ先に指摘したいことは、本予算案は、すでにその編成の過程において、そして参議院において成立せしめられようとするそのときに、予算案のよってもって立つ基盤そのものが大きく動揺し始めているという事実であります。池田内閣のいわゆる新政策の最大眼目は、アメリカ帝国主義との結託を深め、新安保条約を実現せんとするものであることは、天下周知のことであります。しかしながら、その新安保条約が対象としている地域……

第40回国会 参議院本会議 第15号(1962/03/31、5期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、ただいま議題になっている昭和三十七年度予算三案に反対するものであります。  本予算案は、安保条約の実施を保障し、わが国の侵略的軍国主義体制を強めるために、所得倍増計画のボロをつくろいつつ、独占資本を強め、すべての犠牲を勤労者に転嫁し、わが国をますます危険な道に追いやるものであります。  まず第一に指摘しなければならない点は、本予算案に織り込まれている政府の経済見通しと基本的経済政策は、まだ本予算案が成立しないうちから、早くも大きく変更しなければならないところに追い込まれていることであります。設備投資の抑制、輸出の振興など、ことごとくしかりであります。政府……


6期(1962/07/01〜)

第43回国会 参議院本会議 第31号(1963/07/01、6期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、職業安定法及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案に反対するものであります。今日、池田内閣がアメリカ帝国主義者に屈伏し、悪逆無道の内閣であることは、日一日と明らかになりつつありますが、その中でも失対打ち切り法案ほど悪質なものはありません。この法案は、今日の失対労働者、ことに中高年齢の失対労働者の生活を破壊し、死に追いやるものであります。この失対打ち切り法案が計画されてから今日まで、すでに前途に希望を失って自殺した人が九名も出ております。昨日は、さらに東京王子で投身自殺した労働者が出ました。この人は、この参議院本会議の傍聴席から政府・自民党の悪らつな暴挙……

第46回国会 参議院本会議 第24号(1964/05/25、6期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、部分核停条約に反対するものであります。  この条約については、衆参両院の審議を通じて、「少なくとも空中、水中の放射能汚染が減るから、ないよりはましだ」という見解が盛んに述べられました。わが党も死の灰の脅威がなくなることを心から願っています。共産党こそ、戦後一貫して、空中実験を含む全面的な核実験の禁止のために率先して闘っていることは、何人も知っているところです。しかし、この条約の賛否をきめるには、大気汚染という一点だけから見てはなりません。全国民の悲願である核実験、核兵器の全面禁止、さらに、核戦争の根絶の立場から、この条約がそれに沿うかどうかを判断しなけ……

第46回国会 参議院本会議 第30号(1964/06/20、6期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、本改正法案に反対するものであります。また、公明会、民社党提出の二つの修正案に対しまして、われわれは、このような修正をやっても、人民弾圧法の本法案の本質には何らこれは深い変化がないものであるとして、反対するものであります。  まず第一に、本法案に対する委員会の審議はまだ十分に尽くされていません。ことに、われわれ共産党は、まだ少しも質問をしていなかったのです。それを突如として打ち切り、討論省略という不法きわまる措置をとって、強引に本案の通過をはかったのであります。実は、こうしたやり方にこそ、本法案の暴力的性格が何よりも出ていることがはっきりしていると思うの……


7期(1965/07/04〜)

第50回国会 参議院本会議 第14号(1965/12/11、7期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党は、本案件が絶対に不法不当であり、無効であることを、強く主張するものである。  すでに明らかなように、本案件は、衆議院、参議院を通じて、国会法、衆参両院規則等、法規慣例に照らして、絶対に成立せざるものである。このことは、議会民主主義を守る上からも断じて容認できないものである。  去る十一月六日の衆議院日韓特別委員会並びに十一月十二日未明の本会議における政府、自民党のたび重なる暴挙は、議会の民主主義を完全にじゅうりんし、一党独裁による議会の否認と言わざるを得ない。特に、十一月十二日の衆議院本会議では、船田議長は、わずか四十五秒で、かってに日程を変更し、継続中の先議案件であ……

第55回国会 参議院本会議 第5号(1967/03/18、7期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党を代表して、佐藤総理並びに関係大臣に若干の質問を行ないます。  黒い霧追放の問題はこのたびの総選挙第一の課題であり、政府・自民党は綱紀粛正とか粛党とかを公約しました。しかるに、総理は、施政方針演説でほとんどこれに触れることなく、わずかに「清潔な政治の実現につとめる決心」と述べただけであります。そこで、私は質問しますが、今度の選挙で自民党は、財界から三十数億あるいはその数倍といわれる選挙資金をもらった。これは必然的に買収選挙につながらざるを得ないものであります。現に、買収による逮捕者の圧倒的多数は自民党関係者ではないですか。このように黒い霧追放の選挙が黒い霧によって行なわ……

第55回国会 参議院本会議 第12号(1967/05/27、7期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十二年度予算三案に反対するものであります。  四十二年度予算案は、二つの選挙戦を通じて切実に表明された日本人民の要求に、真正面からこたえるべきものであります。ところが、事実は全く逆のものになっております。人民の声は、まず、汚職、腐敗の一掃を要求しました。物価値下げと減税、さらに住宅問題の解決、公害・交通安全対策、社会保障制度の改善などを要求しました。また労働者、農民、中小企業者は、みずからの生きる権利と生業を守る道を要求して戦い続けています。わが党は、これらの要求にこたえる具体策を各分野にわたって明らかにし、たとえば、汚職、腐敗の一掃については、……

第58回国会 参議院本会議 第13号(1968/04/15、7期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十三年度予算三案に反対するものであります。  佐藤総理は、昨年の日米首脳会談で、アメリカのベトナム侵略戦争を全面的に支持し、東南アジアの反共かいらい政権に対する援助の増大、ドル防衛政策への協力などを約束しました。また、日米安保条約をアジア・太平洋地域に拡張強化し、このもとで日本軍国主義の復活強化と独占資本の東南アジアへの帝国主義的な進出を急速に推し進める意図を明らかにしました。このことは、佐藤総理のアメリカの核のかさのもとでの自主防衛論、憲法否定の倉石発言、国防教育についての灘尾発言などによって明らかであります。  第二に、歳入の面では、一般会計……


8期(1968/07/07〜)

第61回国会 参議院本会議 第34号(1969/07/22、8期、日本共産党)

○岩間正男君 強引な深夜国会が続くと、このような不慮の事故が起こることは、これは非常に遺憾とするところであります。これも強行採決の結果であることを私は確認したいと思います。  それでは私の質問を進めます。  私は、日本共産党を代表して、防衛二法改正案について質問します。  まず初めに、緊急な問題である沖繩での米軍の致死性神経ガス配備、貯蔵の問題について総理の所見をただしたいと思います。  このたびの沖繩基地における毒ガス漏れ事件は、昨年三月米国で数千頭の羊を狂い死にさせ、国民に衝撃を与えた猛毒ガスVXが、すでに日本の領土である沖繩へ秘密裏に持ち込まれていることを暴露しました。沖繩へのこの残虐な……

第61回国会 参議院本会議 第35号(1969/07/23、8期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、防衛二法案に反対するものであります。  本法案に関して自民党は、内閣委員会において、三人目の質問者が質疑続行中に、七名の質疑通告者が一言の発言もしないまま、事前の申し合わせを全くほごにして一方的に質疑を打ち切り、またも強行採決の暴挙を繰り返したのであります。これはわが党の絶対容認できないところであります。とりわけ、衆議院において、新しい正副議長が今後の国会正常化について各党に提案を行ない、話し合いが持たれているさなかに、このような暴挙が平然と繰り返されたことは、公党間の信義に反するばかりでなく、議会制民主主義を踏みにじり、国民を侮辱する以外の何ものでも……

第63回国会 参議院本会議 第17号(1970/05/13、8期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、防衛庁設置法等の一部を改正する法律案に反対するものであります。  中曽根防衛庁長官は、就任以来、いわゆる自主防衛なるものを持ち出し、あらゆる角度から目下そのPRにつとめています。しかし、結論からいって、アメリカの極東核戦略に従属して、日米共同声明の路線を推進し、安保条約の自動延長をはかる限り、自主防衛はあり得ません。こうした中での自衛隊の強化拡充こそは、日本の帝国主義、軍国主義復活の路線と、アメリカの新たなる戦略の一環であり、アメリカの核戦略を補完するための肩がわりでもあることは、あまりにも明らかであります。かつて、マクナマラ前アメリカ国防長官は、AB……


9期(1971/06/27〜)

第67回国会 参議院本会議 第11号(1971/12/01、9期、日本共産党)

○岩間正男君 日本共産党を代表して、沖繩協定をめぐる若干の問題について佐藤総理に質問します。  まず伺いたいことは、衆議院における強行採決の問題であります。  いまさら多言を費やすまでもなく、先月十七日から一週間の衆議院における事態は、国会の法規、慣例を無視した不法、不当なものであり、安保国会、日韓国会を上回る許しがたい暴挙であります。わが国政の基本路線にかかわる重大案件が、国民に納得のいく審議も尽くされず、いつもこのような手段によって処理され、そのたびに議会制民主主義が踏みにじられて今日に至った。いま、沖繩県民をはじめ国民の怒りと不信は極度に高まっています。また、沖繩協定の自然成立を意図的に……

第68回国会 参議院本会議 第21号(1972/06/16、9期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、佐藤内閣総理大臣問責決議案に賛成の討論を行なうものであります。  第一に、佐藤内閣は、アメリカの凶悪なベトナム侵略戦争に一貫して協力、加担し、アジアの平和を脅かすだけでなく、日本の平和と安全そのものをも脅かす犯罪的行為を行ない、対米従属化の軍国主義復活を推し進めています。  ニクソンは訪中、訪ソを利用し、社会主義大国との間に欺瞞的な平和共存のポーズをとりながら、ベトナムをはじめインドシナ三国に対する各個撃破政策を一そう強め、ジョンソン大統領もやらなかったような狂暴な北爆を拡大しております。アメリカ帝国主義は、国際法を無視して、ベトナム民主共和国の港湾を……

第70回国会 参議院本会議 第5号(1972/11/13、9期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっている補正予算三案に反対するものであります。  この七月、田中内閣が発足してから四カ月、「脱佐藤」、「決断と実行」などをキャッチフレーズとして歩み始めましたが、その「実行」とは、アメリカと大資本のための実行であり、「決断」とは、国民に犠牲と窮乏をしいるための決断であったことが、本補正予算案の審議を通じてますます明るみに出ました。すなわち、外交・防衛面では、国民感情と世論の反対を押し切って、国会にもはからず車両制限令を一方的に改悪して米軍と自衛隊に手放しの例外規定を設け、相模補給廠からベトナムへの米軍戦車搬出にあたっては、連日数千人の警……

第71回国会 参議院本会議 第19号(1973/06/13、9期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、若干の質問をいたします。  天皇と政治に関する憲法論議は、憲法に明記した国民主権の根幹にかかわる重大問題であります。 わが党が、いま特にこの問題を重視するのは、天皇制の是非という次元の論議でなく、現憲法の基本原則である主権在民の立場に立って、平和的、民主的条項が厳格に実施されているかいなかを徹底的に究明するためであります。したがって、総理は、さきの衆議院での答弁のように、事態を糊塗隠蔽し、虚構の論議で国民の目をごまかすことなく、国会の場を通じて、天皇と政治の正しいあり方について責任ある答弁をすることであります。このことこそ、いま、政府と国会に負わされた……

第71回国会 参議院本会議 第37号(1973/09/23、9期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、防衛二法改正案に対し質疑をいたします。  われわれは、委員会での審議が拒否され、本会議だけでは詳細な審議が尽くせないことをまことに遺憾に思います。国会の審議がこのような党利党略的な運営に終始することは、断じて許すことができません。まず、最初にこの意見を表明して、総理並びに関係大臣に以下質問するものであります。  そもそも本案は、内閣委員会で期日があるにもかかわらず質疑は打ち切られ、表決もされないまま本会議に上程されているのであります。このような政府・自民党の暴挙が許されるでありましょうか。私は、まず本論に入るに先立ち、国政の最高機関である国会において、……

第72回国会 参議院本会議 第3号(1973/12/05、9期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに関係各大臣に質問いたします。  現在、年の瀬を控えて、国民に大きな不安を与えている物価の暴騰、物不足、石油危機などの重大な事態が、歴代自民党政府、特に田中内閣の大企業奉仕、アメリカ従属の政治から生まれたものであることは、国民のひとしく認めているところであります。  ところが、総理は、所信表明演説の中でも、また衆参両院の答弁においても、全く無反省、無責任な態度に終始しております。ある新聞は、国政責任者としての適格性を疑うとさえ述べているではありませんか。総理、あなたには国民の苦しみも不安も目に入らないのですか。ちまたにあふれている国民のごうごう……

第72回国会 参議院本会議 第17号(1974/04/10、9期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十九年度予算三案に反対の討論を行なうものであります。  反対理由の第一は、本予算は、インフレ、物価問題の解決には何らの効果を持たないというものであるということであります。  いま、国政が直面している最大の課題は、石油など資源の安定的確保と食糧自給度の向上と並んで、物価狂乱状態を鎮静し、国民生活防衛をはかることにあるにもかかわらず、本予算案が、この事態を招いた責任に何ら抜本的なメスを加えようとせず、依然として大企業の利益擁護、国民への犠牲をしいる予算案となっています。  物価危機は峠を越したなどという政府の言明にもかかわらず、二月の東京の卸売り物価……


10期(1974/07/07〜)

第73回国会 参議院本会議 第5号(1974/07/31、10期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、田中内閣総理大臣問責決議案に賛成の討論を行ないます。(拍手)  今回の選挙の結果は、主権者である国民が田中自民党内閣の悪政にきびしい審判を下していることを明白に示しております。総理がこの国民の審判に対して責任ある態度をとるのは当然であり、選挙後の本国会で所信表明を行なわず、一切の審議に応じないというに至っては、まさに言語道断と言わざるを得ません。しかも総理は、選挙中、国民の気持ちをさかなでにするようなたくさんの無責任な放言を行ないました。たとえば四十五カ国を相手にして戦いのできたのも教育の成果であると強調して、かつての侵略戦争を美化し、教育勅語、軍人勅……

第75回国会 参議院本会議 第5号(1975/02/14、10期、日本共産党)

○岩間正男君 ただいまは、二十五年永年勤続のゆえをもって、院議により表彰を賜り、また懇切な祝詞をいただき感謝にたえないところです。  私は、昭和二十二年四月、新憲法下初めての参議院議員として当選し、その後三年間の空白の後四期連続当選し、日本共産党の参議院議員として今日に至りました。これはひとえに、この長い期間中常に変わらぬ国民の皆さんの御支援と同僚議員各位の励ましのたまものであり、この際、心から御礼を申し上げる次第でございます。  この二十五年間は、朝鮮戦争、サンフランシスコ条約批准、安保国会、日韓国会、ベトナム戦争、沖繩国会、物価狂乱国会など、まさに内外の激動期でありました。  特に私は、あ……

第75回国会 参議院本会議 第10号(1975/04/02、10期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっている五十年度予算三案に対し、反対の討論を行います。  わが党は、五十年度予算を国民生活の防衛と福祉の向上、つり合いのとれた経済の発展、平和・中立の経済外交政策への転換の第一歩とすることを強く要求してきました。しかし、両院の審議を通じて明らかになったことは、三木内閣が従来の自民党政治に何ら根本的な反省をしないばかりか、しばしばこれまで以上に対米追従、大企業本位の姿勢を露骨に示していることであります。田中金脈問題について、三木首相は、かつての「国会で決着をつけなければならない」という公約をほごにし、また、株転がし、船転がしなど悪徳商法で……

第75回国会 参議院本会議 第18号(1975/06/27、10期、日本共産党)

○岩間正男君 私は日本共産党を代表して、ただいま上程されております防衛二法の一部改正案について、若干の質問をいたします。  去る六月二十日、シュレジンジャー米国防長官は、韓国への戦術核兵器配備の事実を公然と認めるとともに、日本や韓国が敵の攻撃を受けた場合、米軍は核兵器による先制攻撃をも辞さないと述べているのであります。さらに、フォードアメリカ大統領は、一昨日の内外記者団との会見でこれを確認し、その恫喝的政策をさらに推し進めようとしています。このことは、インドシナ半島での敗北によるアジア情勢の大きな変化にもかかわらず、依然としてアメリカは、米軍の海外配備と核戦略の展開を軸とする力の政策をますます……

第76回国会 参議院本会議 第5号(1975/09/20、10期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、三木総理並びに関係閣僚に対し若干の質問を行います。  現在、国民の生活は、敗戦直後の混乱期を除くいかなる時期にもなかった深刻な危機に直面しています。政府の宣伝にもかかわらず、じりじりと上がり続ける物価、実質賃金の低下、記録的な倒産と失業、就職難、六価クロムの公害まで重なって多くの国民は苦しんでいます。しかも、こうした深刻なインフレと不況の陰では、アメリカの新たなる核戦略に国土と国民を挙げて巻き込む危険な外交路線が推し進められているのであります。このままでいったら日本はどうなるのか。これがいま国民のたれしもが抱いている不安ではないでしょうか。ところが、三……

第76回国会 参議院本会議 第13号(1975/12/12、10期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました議長河野謙三君の不信任決議案について提案の趣旨を説明し、同僚諸君の御賛成を得たいと思います。  まず、決議案文を朗読いたします。    議長不信任決議案  本院は、議長河野謙三君を信任しない。   右決議する。  昭和五十年十二月十二日。  次に、提案の趣旨を御説明いたします。  提案理由の第一は、議長河野謙三君が、わが党などが強く要求してきた委員会への差し戻しを無視して、議長要請なるものを提示、本日、本会議開会を強行し、酒、たばこ値上げ法案を強引に成立させようとしていることであります。これは自民党の不法不当な強行採決を容認する……

第77回国会 参議院本会議 第8号(1976/05/08、10期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっている昭和五十一年度予算三案に対し、反対の討論を行います。  まず、本予算案の審議が、本院では公聴会を含めてわずか九日間しか行われないまま本日ここに本会議の討論を行わねばならぬというこの異常な事態について一言せざるを得ません。参議院の権威を傷つけ、議会制民主主義を踏みにじるかかる事態を招いた責任は、挙げて自民党と政府のロッキード事件の院議じゅうりんによるもみ消しの策動にあることは論議の余地はありません。  言うまでもなく、ロッキード事件こそは、日米安保体制のもとでアメリカの軍需独占企業が、A級戦犯容疑者であり政界の黒幕である児玉譽士夫……

第78回国会 参議院本会議 第8号(1976/10/15、10期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに関係各大臣に質問いたします。  今日、国鉄の財政は五十年度末で累積赤字三兆一千六百十億円、長期債務残高六兆七千七百九十三億円という数字に見られるように、重大な危機に直面しております。  政府は、この財政危機を口実として、この物価高の折に値上げ法案の強引な成立を図っております。しかし、国鉄は赤字になった昭和三十九年以来、すでに四十一年、四十四年、四十九年と三回の値上げをしており、しかも値上げの提案に当たって、常に、この値上げによって財政も輸送力も改善されると強弁し続けてきたのであります。ところが、この結果は、現在の莫大な赤字と長期負債の激増なの……

第80回国会 参議院本会議 第13号(1977/05/18、10期、日本共産党)

○岩間正男君 私は、日本共産党を代表して、本法案に反対し、わが党と社会、公明三党提出の修正案に賛成する立場から討論を行うものであります。  私は、まず初めに、政府と自民、民社両党が多数の暴挙で本法案の成立を強行したとしても、本法案附則第六項は未来永劫無効であることを宣言するものであります。(拍手)なぜならば、現行の公用地暫定使用法第二条による米軍、自衛隊基地の強制使用期間は五月十四日で満了し、これによって政府の基地使用の法的権原が消滅したからであり、衆議院先例集にもあるように、使用期間満了後の使用期間延長が法理上不可能であり、強制使用期間を五カ年間延長することを内容とする本法案附則第六項は期間……


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ページ更新日:2024/10/19
データ入手日:2024/10/10

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