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兼岩伝一 参議院議員
「本会議発言」(全期間)

兼岩伝一[参]活動記録 : トップ選挙結果 | 本会議発言 | 委員会統計発言一覧議員立法質問主意書

本会議発言歴代TOP50(参)
38位

本会議発言(非役職)歴代TOP25(参)
19位
2期TOP5
4位
2期(非役職)TOP5
3位

兼岩伝一参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
 委員会や各種会議での発言等については委員会統計発言一覧のページを参照してください。
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ページ更新日:2024/10/19
データ入手日:2024/10/10
■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(参議院)

総合

在籍期
 
発言
順位
文字数
順位
 

1期
(1947/04/20〜)
発言数
15回
53位
発言文字数
31489文字
59位

2期
(1950/06/04〜)
発言数
33回
6位
発言文字数
137188文字
4位
TOP5


参議院在籍時通算
発言数
48回
58位
発言文字数
168677文字
38位
TOP50

※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。


役職別

在籍期
議会役職
発言回数 発言文字数 順位
政府役職
非役職

1期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
15回
31489文字
52位

2期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
33回
137188文字
3位
TOP5


通算
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
48回
168677文字
19位
TOP25

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。


本会議発言時役職(参議院)

 在職時に参議院本会議での議会役職、政府役職の立場からの発言なし。

本会議発言一覧(参議院)

1期(1947/04/20〜)

第1回国会 参議院本会議 第23号(1947/08/18、1期、無所属懇談会)

○兼岩傳一君 全國の建築、土木、都市復興の技術者團体を代表する職能代表議員として、私は主として科学技術の開放という立場からこの問題をとり上げて見たいのであります。これを私は五つの角度から檢討いたします。そして各派議員諸君の科学的な御批判を仰ぎたいと考えるのであります。  第一の角度は、住宅問題は何年で解決するかという問題であります。阿部復興院総裁の報告によりますと、政府は大体二十ヶ年間でこれから片附ける。從つて四十万戸家を建てるんだと、ところが今年はその六割五分で辛抱してくれろと、ちよつと聞きますと、これは十年ぐらい延びて三十年くらいで片附くような錯覚を起しますが、これは非常な間違いでありまし……

第1回国会 参議院本会議 第65号(1947/12/08、1期、無所属懇談会)

○兼岩傳一君 本案は社会主義立法という堂々たる名称で呼ばれておりますが、その内容は凡そこの名称を裏切つて、極めて妥協的な、極めて中途半端なものであります。(笑声)(「中道を歩む」と呼ぶ者あり)だから、たとい本案が成立いたしましても、恐らく我が國の石炭鉱業の復興に大して役立たないのみならず、(「然り」と呼ぶ者あり)場合によりますと、社会主義立法の名称が立派であるそのために、我が國勤勞者階級の遅れた人たちに、恰かもこれによつて社会主義実現可能のごとき幻想を與えるとしますならば、これによつて有害な作用さえも來る虞れがあるという可能性を我々は感ずるのであります。(拍手)(「その通り」と呼ぶ者あり)従つ……

第2回国会 参議院本会議 第32号(1948/04/14、1期、無所属懇談会)

○兼岩傳一君 東京都知事、愛知縣知事、大阪市長、名古屋市長、静岡縣知事、宮城縣知事、秋田縣知事、鳥取縣知事、廣島縣知事、石川縣知事、高知縣知事、富山縣知事、新潟縣知事、岡山縣知事、福岡縣知事で構成されております全國地方港湾管理者協議会の請願に基き、又全國五十大開港場の第一線で働いております幾万の職員技術者の團体及び幾十万の港湾利用者の要望に應え、無所属懇談会を代表して本案に反対の意見を申述べたいのであります。反対と申しますが、私は我が國の海上の安全を確保するための海上保安廳法案四十三ヶ條のうち四十コケ條まで賛成するものであります。たつた一ヶ條、本法案の二十一條に対してだけ反對するものであります……

第2回国会 参議院本会議 第59号(1948/07/04、1期、無所属懇談会)

○兼岩傳一君 私共全國三万の建設技術者、五十万の建設事業者関係者が、一筋に希望をかけて参りました建設省がまさに生れんとしておるのであります。二十有二年間土木建築、都市計画に從事して参りました私共の感激は非常に大きなものであります。これにつきまして、第一回國会以來、この問題について熱心に審議されました決算、國土の同僚委員諸君、特に会派を越えて御協力を得ましたところの先輩議員各位に、深甚なる敬意を表するものであります。にも拘わらず私は、僅かに運輸省の運建本部を吸収して、現在の建設院を省に昇格させようとするところの政府の原案に対しましては、反対せざるを得ないのであります。私は私共の團体幾十万の建設関……

第4回国会 参議院本会議 第12号(1948/12/14、1期、無所属懇談会)

○兼岩傳一君 君本員はこの際庶民住宅の建設方針に関しまして緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は全國の建設技術者の團体を代表いたしまして、益谷建設大臣に対して、庶民住宅の建設方針につきまして緊急質問をいたさんとするものであります。(「その態度はいかんぞ」「議員としてやれ」「取り消せ取り消せ」と呼ぶ者あり)大臣の明確な、科学的な答弁をお願いいたします。(「業者じやないぞ」「前言取り消せ」と呼ぶ者あり)代表議員として緊急質問といたさんとするものであります。  質問の第一点は、遅々としておる全國の庶民住宅の建設状況についてでございます。(「取消せ」と呼ぶ者あり)何故私が庶民住宅を特に問……

第5回国会 参議院本会議 第20号(1949/04/28、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 國鉄旅客運賃値上の政府の説明によりますと、独立採算の立場から、二百三十億の赤字を穴埋めするためであるけれども、貨物運賃の値上をすると物價に響くので、これは据置いて、旅客運賃だけを六割値上しようとするものであります。私は日本共産党を代表いたしまして、次の三つの点から本案に反対するものであります。  第一は、委員長報告にもありましたように、例えば昨年の第三・四半期におきまして、旅客は七%の黒字である、ところが貨物は四六%の欠損を示している。即ち旅客運賃は現在でもすでに割高であるのに、それだのに貨物運賃を据置いて、旅客運賃を一挙に六割上げようとする点は、凡そ國民大衆を納得させ得ないとい……

第5回国会 参議院本会議 第29号(1949/05/18、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 一昨年九月一五日に利根川が栗橋の上流で決壞いたしまして、堤防の受けた損害は八億円であります。続いて昨年九月のアイオン台風の損害が二億円であります。これらに対しまして復旧費は六億を投ぜられたに過ぎません。私は先週現地を調査いたしましたが、損害個所百五十ヶ所のうち、完全に復旧いたしておりますのは五十ヶ所で、約百ヶ所は依然として破損のままなのが現状であります。又埼玉縣、これ亦私は自分で調査して参りましたが、利根川の支流、小山川、荒川、及びその支流入間川の損害は、昨年、一昨年で四億円、これに対する政府の國庫補助は僅かに千五百万円に過ぎないのであります。最も悲惨なのは群馬縣、これも私は自分……

第5回国会 参議院本会議 第30号(1949/05/20、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 只今上程されております社会教育法案は、別に本國会に上程されております國立学校設置法案と共に、日本の学校教育、社会教育の両面を、單に法律の上では、即ち法律的な構成としては完成させるものであります。併し第一に予算の裏付けがないのであります。二十四年度社会教育関係の予算は僅かに一億二千百十四万四千円であります。たつた一億二千余万円の予算で全國四十六の都道府県にございます一万一千の市町村の社会教育費を賄うといたしますとどうなるか。一市町村一ケ年当り平均たつた一万一千余円であります。これだけの予算でこの法案を強行するとどうなるか。地方財政委員会及び文部省は地方民に負担をかけないということを……

第5回国会 参議院本会議 第32号(1949/05/23、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 第三回國会におきまして芦田内閣が建設省設置法案を提出いたしましたときに、民主自由党はこれに対して正しい批判をされたのであります。即ち各省に分散しておるところの建設行政を一元化して総合的な建設省を作るのでなければ、國土の復興はできないということを主張されたのであります。(「いいぞ」と呼ぶ者あり)土木建設行政について格段に理解の深い民主自由党は、さすがに正論を吐かれるものであるわいと非常に深甚なる敬意を表したのであります。これより先、片山内閣の第二國会におきまして建設院設置法案が提出いたされましたときに、日本共産党は以下述べますような骨子の総合建設省の基本方針を発表したのであります。……

第5回国会 参議院本会議 第36号(1949/05/27、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党の反対討論の要旨を簡單に述べます。  現在國立病化は九十八ございます。これに対しまして二十三年度の一般会計からの補助金は十億円であります。從つて一病院に対して一年間に大体一千四円という極く僅かな補助をいたしておるに過ぎないのであります。これは各病院経費の約三割弱にしか当つていないのであります。これをこの法案によりまして、この一般会計からの補助金を六億円に減らす。そうすると一病院の平均は六百万円に減じまして、病院全体の経営費に対する補助は二割に減少するのであります。この法律案が通りました結果はどうなるか。先ず第一に、医療費の値上をするか、或いは從來使つていた藥品をもう……

第6回国会 参議院本会議 第16号(1949/11/21、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 日鉄法、帝石法両案共に。文字に現われております改正は極めて簡單でございまして、なぜこれに反対するのかというような、むしろ疑問を抱かれる程であります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)併しながら鉄と石油は国内平和産業の基礎であり、日本民族が将来経済的な発展をして行く場合に根幹に当るものであり、而もこの二つの簡單な、一見簡單に見えるこの法の改正が、如何に将来この両産業に対して重大な影響を、むしろ決定的な影響というような影響を與えるかということを明らかにしたいと思います。  先ず日鉄法の改正でありますが、政府は財政收入の増加を図るという理由から、日本製鉄株式会社の総株のうち、二分の一の政府所有……

第6回国会 参議院本会議 第22号(1949/11/30、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は以下の五点によつて本法案に反対するものであります。  先ず第一は、この法案の狙いは貿易、為替の操作を通じまして、我が国経済の指導権を、外国の銀行、外国の商社に結び付けて行くところの法律案であるということであります。例えば輸出入には莫大な資金を要しますが、小麦一万トンの輸入にいたしましても三十五億円を要し、而もこれには五〇%の輸入保証金を必要といたします。このような莫大な金額が調達できますものは、恐らく外国の銀行、外国の商社、或いはこれに結び付いておりますところの国内の極く少数の独占的な大資本家以外には、非常に困難であります。従つて、我が国の経済は徐々に彼らの手によつて支配され……

第7回国会 参議院本会議 第34号(1950/03/29、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 本員は吉川末次郎君の動議に賛成いたします。

第7回国会 参議院本会議 第35号(1950/03/31、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 本員は三好君の動議に賛成いたします。

第7回国会 参議院本会議 第48号(1950/04/29、1期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して国家公務員の職階制に関する法律案に反対の理由を申述べるものであります。  日本は今や建国以来の重大な危機に直面しております。この危機のよつて来るところは、これを説明すればいろいろありましようが、この危機の本質は、以下説明いたします最も根本的な点において一点あると思います。そうして今提出されているところのこの公務員の職階制に関する法律案が、この危機の本質を食い止めることに役立つのか、この危機を更に推し進めて行くことに役立つかというところに、この法律案に対する我が党の判断の基準があるのでございまして、私はこの法律案こそが日本の目下の最大の危機であるところの独立……


2期(1950/06/04〜)

第8回国会 参議院本会議 第11号(1950/07/30、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 日本共産党を代表して関税法の一部改正の法律案に反対の意を表するものであります。  政府の発表によりますと、昨年の密貿易の実情は、件数にいたしまして、千七百、金額にいたしまして三億五千万円と報告いたしております。これは当然内輪な数字であろうと考えられる理由があるのでございます。問題は密貿易の原因にあるのであります。どうしてこのような密貿易が発生したか。これが問題なのであります。密貿易の対象になつております中国、朝鮮、沖縄その他は我が国の経済再建にとつて極めて重要な地域でありまして、これと正常な貿易を取り結ぶことなしに日本経済の再建ば不可能であるということ、例えば満州の大豆、北支の開……

第9回国会 参議院本会議 第6号(1950/11/29、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して吉田総理の施政方針に対し若干の質問を試みんとするものであります。  隣国朝鮮に発生した内職とその拡大は、我が国の一部産業の滞貨の悩みを解決し、そのため特需景気という新熟語さえ生れました。併しこの喜びは、はかないものでありました。つい昨日、滞貨一掃を喜んだ特需資本家が、今日は原料価格の高騰と輸入難に泣かなければならなかつた。そして日本経済は今や縮小生産とインフレの黒い影に脅かされるに至つたのであります。それのみか、戰局の進展に伴いまして、特需の品目、規格が猫の目のように変つて、第一線の技術者、経営者を苦しめ、特需の生産や輸送に従事する労働者諸君には、国連協力……

第9回国会 参議院本会議 第10号(1950/12/09、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して地方公務員法並びに修正案に付して反対をいたすものであります。(拍手)  政府の原案を見ますと、内容は次の三点に要約されるのであります。第一点、職員の政治的中立を保障するという美しい名前に隠れて、政治的自由を全面的に剥奪しようとしておるものであります。法案第三十六條がこれであります。第二の点は、職員の福祉を増すという美名に隠れまして、生活権擁護の手段であるところの団体交渉権、争議権を完全に奪い、職員を全く無権利な奴隷的な身分に陷れようとしていることであります。これは第三十七條でございます。第三点は、職員に対して一方的に上司の命令に無條件に屈服するという宣誓を……

第10回国会 参議院本会議 第2号(1950/12/16、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 日本共産党を代表して本法案に反対をいたすものであります。  この外国為替特別会計の資本の増加に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案と称するこのながながしい法律案、いわゆるインベントリー・フアイナンスという項目は、当初吉田内閣が組みました補正予算にはなかつたのであります。ところが、その後デトロイト銀行の総裁のヨセフ・ドツジ氏が来朝されまして、その強力な指示がございまして百億円繰入れが生れたということは周知の事実であります。他出大蔵大臣はどういう都合か退場されたようでありますが、恥かしいから退場されたと僕は思いますが、(「その通り」と呼ぶ者あり)池田蔵相もさすがにこの措置……

第10回国会 参議院本会議 第12号(1951/02/10、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して只今上程されております決議案に反対の意を表するものであります。        (「怪しからん」「何だ」「聞け聞け」と呼ぶ者あり)  提出されております決議案によりますと、第七国会、昨年の五月二日、この参院院議場において決議されました未帰還同胞の引揚促進並びに実体調査等を国際連合を通じて行うことを懇請する決議、これに基いておるのであります。そうして、この決議の内容が多少修正されまして、今回第五回国際連合の総会においてこれを解決するための措置が採択された、それに対する感謝をしようというのが、只今の議題の内容なのであります。  私はこの提案されております決議に二……

第10回国会 参議院本会議 第23号(1951/03/12、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は只今の動議に賛成いたします。

第10回国会 参議院本会議 第34号(1951/03/30、2期、日本社会党)

○兼岩傳一君  私は日本共産党を代表して、この一部改正に反対の意を表明するものであります。  物調法の有効期間を一年延期して統制し確保しようとするところの供給の特に不足する物資とは何であるか。国民大衆のための生活必需品であるのか。それとも戰争に必要な軍需品であるのか。これがこの法律案に対して最も根本的な問題と考えまして、私は委員会で質問いたしたのであります。これに対して周東安本長官は答えて曰く、日本では軍需品は製造いたしておりません、又生活必需品の統制をやる考えはございませんと答弁いたされました。私はここで軍需品を製造しておらぬという周東安本長官の答弁が如何に欺瞞であるかを明らかにするために、……

第10回国会 参議院本会議 第35号(1951/03/31、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して、只今上程された外国為替管理委員会設置法の一部改正並びに外資に関する法律の改正案に反対するものであります。  現在日本の貿易は、すベて外貨予算と、その運用の任に当つております外国為替管理委員会によつて左右されております。この運営が根こそぎ自主性を失い、ひたすら外国の利益のために奉仕しているということは天下周知の事実であります。(「そんなことはないぞ」と呼ぶ者あり)日本政府自身がこれを認めておるところであります。(「ノー」と呼ぶ者あり)今回の改正は、この自主性を回復するどころか、却つてこの外国に隷属した外為委員会を強化する改悪であります。外貨予算及び外為委員……

第10回国会 参議院本会議 第45号(1951/05/23、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 本案は昭和二十二年以来経済安定本部の資源調査会を中心といたしまして、日本の復興を念願する科学者、技術者及び専門家の諸氏によつて愼重に審議されて来たものでございまして、その主観的意図において何ら反対すべきものはないのみならず、我々と念願を同じうするのでございます。併しながらこの法案が極めて反動的な吉田内閣の手によつて実行に移されます場合、如何なる政治的な効果を持ち来たらすであろうかこれが日本の国民経済に如何なる影響を持ち来たすであろうかという観点に立ちますと、日本共産党は遺憾ながらこれに対して反対せざるを得ないのでございます。以下具体的にその反対の事項を申述べて見たいと存じます。 ……

第10回国会 参議院本会議 第49号(1951/05/30、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して本案に反対いたすものであります。  最近我が国の山林の荒廃は、一方におきましては治山治水の大破綻、大水害となつて現われ、他方におきましては森林資源の非常な枯渇となつて現われて来ております。この問題を如何にして解決するか。これに答えるためには、先ず我々は山林の荒廃のよつて来たところの根本的な原因を明確に把握しなければならないのであります。第一の原因は、申すまでもなく十数年に亘る日本帝国主義の中国及びアジア諸国に対する侵略戰争のために行なつたところの濫伐でございました。そうして、この濫伐によりまして利益を貧つた者は、統制会社の役員、特権官僚、大山林地主、悪質な……

第10回国会 参議院本会議 第51号(1951/06/02、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して、本法案並びに修正案に反対いたすものであります。  先ずこの法案が提出されるに至りました経過を見まするのに、それは極めて不明朗であります。即ちこの法案の推進のために、昨年十二月職業教育法制定推進委員会なるものが全国職業高等学校協会並びにそのPTA連合会によつて組織されたのでありますが、この運動を起すに当りまして、全国二十万の生徒から一人当り約三十円の運動資金を集めておる。又関西では資本家がそのために醵金をしておる。これらの総額は積り積つて四百八十万円ということになつておる。これは誠に大きな金と言わなければなりません。このことに関しまして、我が党の岩間議員が……

第11回国会 参議院本会議 第3号(1951/08/18、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して反対をいたすものであります。  この三日間、第十回国会は、全国民の注視の中に審議されたのでありますが、この国会において問題の中心点に立たれました民主党の内部においては、非常な議論が行われ、或る議員は、この講和の使節は元来喪章を付けて参加すべきであるという憂国の言葉さえ発せられたと伝えられております。併しながら民主党の内部におきましては、種々討論の結果、到達をされました結論は、講和條約と日米軍事協定を切離して、條約にだけ調印するということを條件として、承認は勿論、全権委員、同代理を自党から出すという結果に立ち至られたのであります。又、勤労大衆の代表、社会主義……

第12回国会 参議院本会議 第5号(1951/10/16、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 我々は過去六カ年の間、ウオール街を中心とするドル帝用一主義の野望を警戒しがらなも、(笑声)これと同時に、常に自由と独立を愛するアメリカ国民を尊敬し、これに大きな期待をかけて来た。なぜならば、我我はあの日本帝国主義が敗れ去つた日、アジアの繁栄と太平洋の平和に役立つ新らしい日本の再建を決意し、中国を先頭とする全アジアの諸民族との間に、又太平洋を隔てるアメリカ国民一との間に、経済の相互援助と文化の交流、自由なる親善と平和的共存の大きな夢を抱き続けて来たからである。舞いもなくこの夢は全人類に偉大な貢献を與え、アジア人と日本国民を幸福にする共通の希望であつた。(「そうだ」一と呼ぶ者あり)併……

第12回国会 参議院本会議 第20号(1951/11/18、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表してこの二つの條約に反対いたすものであります。  この二つの條約の内容を簡潔に表明して見ましよう。その特徴を見ましよう。(「よくわかつている」と呼ぶ者あり)  これは先ず第一に、アメリカ軍のために日本の人的、物的資源をことごとく提供するという内容であります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)それは平和條約第五條に「あらゆる援助」、無條件の言葉、「あらゆる援助」という言葉で表現されております。それから(「アメリカからの援助だ」と呼ぶ者あり)必ず再軍備を強要されて、失業に苦しみ生活難に苦しむ幾千万幾百万の日本の我らの青年を傭兵にしようとする内容を持つている。これは安保條約……

第13回国会 参議院本会議 第14号(1952/02/18、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して、財政法、会計法等の財政関係法律の一部改正案に対し反対をするものであります。  申すまでもなく、財政法は国家予算編成の基準となる法律であり、第二次大戰以前は申すまでもなく、第二次大戰後におきましては、すべて米英その他の帝国主義がこの従属国植民地を支配するために、国家予算を支配して、そうしてこの搾取を継続するという意味において、極めて重要な法律であり、かかる重要な法律に対しまして、如何に従属国の大蔵大臣とは申せ、かような重要な法律案に対し出席を怠るがごとき態度は、参議院を軽視するの甚だしき態度であり、(「その通りだ」「ノーノー」と呼ぶ者あり)まさに国会を通し……

第13回国会 参議院本会議 第18号(1952/02/29、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して若干の質疑をなさんとするものである。そもそも平和、安保の二條約が審議された前国会において、我が党は、その講和の方式、外国武裝軍隊の永久駐屯、軍事基地の設定、自由なる貿易の制限、賠償の方式、領土の決定等、これらがポツダム宣言、カイロ宣言、ヤルタ協定、国連憲章及び日本国憲法に違反し、日本国をドル帝国主義のアジア侵略の道具にしようとするものであることを明らかにした。従つて平和、安保両條約を具体化するための今回の行政協定が、かの二條約と共に、国際協定を破り、日本国憲法に違反する無法且つ無効なる條約であることは、第一に、平和憲法下において外国武裝軍隊を無期限に置かん……

第13回国会 参議院本会議 第22号(1952/03/14、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は先ほど決定されました議案の第一は無効であると考えます。その理由は、(「ノーノー」「何を言うか」と呼ぶ者あり)本会議を開く直前に行われました小委員会において、社会党の中村委員から、定足数が揃つたところでベルを押して本会議を開くということが申合わされましたにかかわりませず、七十名を欠けておつたことを私は数えたのであります。(「ノーノー」と呼ぶ者あり)それが第一。第二は、この日程第一に対して私は成規の手続を以て反対討論の通告をいたしておきましたにもかかわらず、これを黙殺して何らの反対討論を許すことなく議事を進行したことは明らかにこれは違法である。従つてこの三つ。定員数の足りなかつた……

第13回国会 参議院本会議 第24号(1952/03/25、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して本決議案に賛成いたすものである。  理由は、この行政協定こそ、平和、安保両條約の具体化であり、この実施によつて、労働者、農民は勿論、いやしくも平和と独立を愛し、アメリカ軍の日本駐留に反対し、アメリカ軍、御用商人の手先になることを潔しとしない全国民の生活が、極度に圧迫されるのみか、遂には日本が大戦争に巻き込まれ、祖国を焦土と化し、民族を破滅させるものであるからであります。本年一月二十二日、アメリカの国会においてスパーグマン上院外交委員会極東分科委員長は、「アメリカでは行政協定が調印されなければ講和條約の批准は行わない。」と言明している。ところが日本の国会にお……

第13回国会 参議院本会議 第27号(1952/03/31、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は只今議題になつておる外務公務員法に対し、日本共産党を代表して反対するもりであります。  今、全世界に第三次大戰の不安が漂い、平和を求めて全人類がこれと戰つておる現在、特に朝鮮事変が戰争か平和かの分岐点に立つ極東において、日本政府の一つ一つの外交は、若しその一歩を誤まれば、日本を焦土にし、国民を墓場に放り込む危險があるのであります。この空前の困難に際し、日本政府の外交を進めて行く態度は、全国民の納得と支持の上に、全国民と共にこれを推し進めて行かなければならないことは論を待たないのであります。然るに吉田内閣の方針はこれと正反対に、国民に知らせず、国民の納得も支持もなしに、ときには……

第13回国会 参議院本会議 第29号(1952/04/14、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私はこの際ゼネスト彈圧に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本共産党を代表しまして、先ず第一に吉田総理大臣に質したい。(「いないよ」と呼ぶ者あり)政府は法案の名称を破壊活動防止と名付けておる。然らば破壊とは何か。破壊活動の最大なるものはまさに戰争ではないか。(「そうだそうだ」「これ以上の破壊があるか」と呼ぶ者あり)政府はその戰争を準備するため、すでに行政協定によつて具体的に着々とアメリカのアジア━━の戰争政策に協力しておることは全国民の知つておるところである。(「その通り」と呼ぶ者あり)そのために、国会においても、先ほどの予算のときには説明をいろいろとごま……

第13回国会 参議院本会議 第34号(1952/04/28、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して両案に断固反対いたすものであります。  一昨年朝鮮事変が起き、アメリカが国連軍の名の下に干渉戦争に乗り出すのと相前後いたしまして、在日朝鮮人の或る者が行方不明になり、自宅から、或いは病院から、CIC、日本警官等によつて逮捕され、その数は百余者に達しました。そうして家族、身内の者は、逮捕された理由もわからず、音信不通で、死んだか生きたかわからないで暗い不安にかられておつたのであります。ところが翌年の五月十一日になつて、占領軍最高司令部は、これらの人々は日朝スパイ団として占領軍及び日本警察の所在数、装備等に関する情報を集めていたという理由で、軍事裁判にかけたの……

第13回国会 参議院本会議 第35号(1952/05/06、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して、先ず第一に吉武労働大臣に対しデモ行進の自由について質したい。  五月一日メーデー当日の人民広場における武装警官の人民射殺暴行事件の根抵に横たわるものは、平和、安保両條約によつて日本の独立をアメリカに売渡した吉田政府に対する国民の憎しみにあるが、事件の直接の動機をなしたものは人民広場の使用禁止に対する労働者の憤激である。若し政府が民主主義の一片でも持つていたら、最初からメーデーに人民広場を使わせたはずである。従つてかかる事件は起きなかつたはずである。メーデーは日本を支える全労働者が万国の労働者と共に祝う世界最大の祭典である。この広場を外国軍隊の閲兵式や━━……

第13回国会 参議院本会議 第38号(1952/05/12、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 堀君の動議に賛成いたします。

第13回国会 参議院本会議 第56号(1952/06/27、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は只今上程になつております国会法の一部を改正する法律案につきまして、提出者赤木正雄君に二つの事項についてお尋ねしたいと存じます。  第一の事項は、この国会の延長に関しますところの歴史的な事実に基くところの質問でございます。第二の質問は、去る二十四日夜、議長室においてわれました各派代表者会議の協定に関する政治的な質問でございます。この二つの質問をいたしますに際して、私の最も遺憾に感じますことは、参議院議長の不法なる措置によつて傍聽者が制限ざれ、私の質疑並びに赤木委員の回答が国民に直接広く徹底することができない点であります。このような状態を続ける限り、結局、日本の国会も朝鮮釜山にお……

第13回国会 参議院本会議 第59号(1952/07/01、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して、吉田総理に対し、先ず第一に破防法の本質について質し、これが日本国憲法の停止であり、而もアメリカの軍事的植民地としての憲法の停止であることを指摘したいのであります。(「その通り」「何を言つているのだ」「寝言を言うな」と呼ぶ者あり)而もこれは破防法が制定されてから始まるものではなくて、現に行われているということであります。(「その通り」「質問か」と呼ぶ者あり)例えば、去る五月一日のメーデーの日に、人民広場において、警察官は折敷けの姿勢で日本人民に向つてピストルの水平射撃を行い、これが写真に、映画に撮影され、全世界で公開されておるという事実は、日本警察の歴史に……

第13回国会 参議院本会議 第62号(1952/07/04、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は一身上の弁明をいたしたいと存じますが、先ほどからの溝淵議員の懲罰の根拠、それに対する各会派の質疑に対する御答弁を拝聴しておりまと、そもそもこれは国会法百二十一條に真向に私は背いておると考えなければならないのであります。と申しますのは、国会法百二十一條によりますと、「懲罰事犯があるときは、議長は、先ずこれを懲罰委員会に付し」云々とございます。即ち懲罰事犯があるときは、議長は、先ずこれを懲罰委員会に付するのでございまして、それを御判定になるのは議員各位なのでありますが、ところが溝淵委員の説明は非常に根拠が薄弱である。これに対して各会派がいろいろの角度からお尋ねしますと、或いはそれ……

第13回国会 参議院本会議 第63号(1952/07/05、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表しまして、提案されておりますこの日華條約が、戦争への道であることを指摘せんとするものであります。  我が国の財閥及びこれに操られる軍閥が、中国侵略の第一歩を踏み出しましたのは、遠く明治二十七年、一八九四年以来であります。そうして日露戦争を通り、日本の平和を求める国民をだまして、中国への武力干渉が続けられて参つたこと、及びそれが満州事変を経由いたしまして中国事変、そして無謀な太平洋戦争に発展して、幾百万の中国兵士を殺し、幾千万の中国の平和な労働者、市民、農民を殺し、痛めつけたということは、我々が深く恥じるところであります。而もこの侵略戦争のために、国民も又尊い血……

第13回国会 参議院本会議 第69号(1952/07/25、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して、両法案に反対いたす者であります。  先ず全体としてこのたび政府の行政機構の改革案を見ますると、その目指すところは、第一に破防法に相呼応して国民の民主的運動を弾圧するために法務府その他を強化すること、第二に、各省の民主的な運営をやめて、大臣の命令一下、秘密裡にそれを遂行するために、高級官僚の独裁権を強化すること、第三に、再軍備を具体化するために、保安庁、海上公安局のような陸海軍の作戰本部も設置すること、これであります。本日間もなく多数の行政機構の改革法案が通過いたしますと、これによつて政府と自由党の目指すところのサンフランシスコ両條約、行政協定に、予算と法……

第13回国会 参議院本会議 第71号(1952/07/29、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 定員が足らないと思います。
【次の発言】 いや、僕は数えたんですよ。(「つまらんことを言うな」と呼ぶ者あり)

第13回国会 参議院本会議 第73号(1952/07/31、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 岩間正男に修正方の手続をしてあるはずでございます、岩間正男に……。若しその手続が未だ到達していなければ、さように御変更願いたいと思います。
【次の発言】 それをもう一度御変更願うように手続をお起しを願いたい。さよにお計らい願います。

第15回国会 参議院本会議 第6号(1952/11/27、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 議事進行について発言の許可を求めます。このような重大な会議の進行中において、総理は理由も不明のままにいなくなつてしもう。定足数はかくのごとく欠如した状態、こういう状態において、新らしい第四次吉田内閣に対する我が党の質疑をするということは、甚だ不まじめであり、且つ議長はかような議事の運営をなさるべきでないと思います。動議を私は提出いたします。休憩されるところの動議を提出いたします。(「定足数ないよ」と呼ぶ者あり)

第15回国会 参議院本会議 第21号(1953/02/03、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私はここに日本共産党を代表して、吉田首相と関係大臣に対し、今国民が最も問おうとしている外交、再軍備、財政、貿易などの諸点について、順々にこれを質さんとするものであります。  先ず第一に、国民最大の関心は、日本の軍事基地化と、軍国主義の復活によつて生じて来た新らしい戦争の危機をどう防止するかの問題であります。併しこの問題は日本国民ばかりのものではありません。戦後アメリカのとつた武力によつて世界を支配する政策のため、ヨーロツパではドイツ、アジアでは日本の軍国主義が復活されて来ましたが、特に最近日本で進められて来た再軍備が、今やアジア太平洋地域十六億の人々の求める平和と安全を大きく脅か……

第15回国会 参議院本会議 第27号(1953/02/26、2期、日本共産党)

○兼岩傳一君 私は日本共産党を代表して、スト禁止法案について質問をいたします。  政府は、本法案が公共の福祉を守るためのものだと説明しておるが、一体、政府の言う公共とは誰を指すのか、先ず第一にこの点について吉田首相の明快なる答弁を求めるものであります。街を御覧なさい。現在、一日二時間、一週二回の昼間停電で国民は大変な損害を受けておる。家庭ではアイロンもかけられず、電熱器も使えず、中小企業家は仕事にならないため、一層ひどい金詰りに陥つて、倒産の危機にさらされておる。この電力危機は一体どこから来ているでしようか。今、日本では年間四百十八億KWHの電力が生産され、これは戦前の最大の電力量を更に二割も……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/10/19
データ入手日:2024/10/10

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