千田正参議院議員の在職時の本会議での質問や答弁などの発言回数・文字数、発言時の役職、立場、各発言冒頭の一覧を掲載しています。委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
○千田正君 先般來、片山首相以下政府の各大臣が民主主義の高邁なる理想を掲げて健闘されておる点につきましては敬意を表する次第であります。私は極めて少い限られた時間に質問しなければならないので、要点だけ特に拾い上げまして質問したいと思うのであります。 先般片山首相は施政演説で、非常に重要な國土の建設と戰災都市復興の対策を忘れておられるような感がしたのであります。ただ僅かに水力電氣の発電に関する点におきまして触れておられますけれども、我々はこの敗戰後におけるところの経済復興の重点をなすのは、國土の復興と、戰災都市の復興と、こうした大きな面におけるところの底辺の復興をしなければならんということを痛感……
○千田正君 國井淳一君を指名いたします。
○千田正君 無所属懇談会は岩間正男議員を指名いたします。
○千田正君 無所属懇談会は川上嘉君を指名いたします。
○千田正君 生鮮食料品統制強化に関する緊急質問を申上げます。 大体三つの観点から申上げてみたいと思うのでありまするが、第一に、政府は去年十一月の二十七日に都道府縣知事を招集しまして、生鮮食料品配給統制強化を要請したのでありまするが、從來もたびたび政府はこの施策に出たのでありまするけれども、十分なる効果が挙げ得なかつたのでありまするが、この度の実施に当つて、資本、資材、運輸、檢察等十分なる準備ができておるかどうかという点を質問してみたいと思うのであります。又諸般の実情を見まするときに、すべての準備が十分でないように見受けられるのでありまするが、かかる状態の下に突如としてこの緊急措置を採つて、……
○千田正君 本員は、この際各地に発生しましたるところの災害に関しまして、政府の対策を聽取するために、緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私が災害復旧に関しまして緊急質問をいたしますゆえんのものは、今回吉田内閣が成立に当り、国家公務員法改正法律案を通過せしめて即時解散するがごとき意図のあるように、世間が承知しているのであります。吉田内閣が成立いたしましてから、すでに一ケ月になんなんとするのに拘わらず、現実におきまして災害を受けたところの罹災民は、一日も早く何らかの方途を講じて立ち上る意欲を全うせしめるような施策を求めて止まない状況にあるにも拘わらず、未だに追加予算の一片すらも明示され……
○千田正君 只今議題になりました第六国会において在外同胞引揚問題に関する特別委員会に付託されましたるところの請願及び陳情につきまして、本委員会の審議の経過並びに結果を御報告申上げます。 先ず請願第百十一号引揚者の援護強化に関する請願は、駅頭における援護の充実を図ると共に、物資の配給、就職の斡旋、更生資金の貸付、引揚者住宅の拡充等、定着援護の施策を強化されたいとの趣旨であります。 請願第二百十一号在ソ同胞引揚促進に関する請願は、在ソ同胞の数に対しては、留守家族を初め国民が抱く一抹の憂慮を拭い去ることができないことは遺憾であるから、速かにこれを明らかにされたいとも趣旨であります。 請願第二百……
○千田正君 只今より、議題となりましたいわゆる中共地区在留同胞の実情に関する報告を申上げます。 ここに中共地区と申しまするのは、いわゆる満洲地区及び旅大地区を指すものと御了承願います。在外同胞引揚問題に関する特別委員会は、第一回国会以来、引続き今日まで海外残留同胞の引揚促進並びに引揚者の援護につきまして、委員各位の非常なる熱意の下に不断の努力を重ねて参つた次第であります。然るに、現在尚中共地区におりまするところの我が残留同胞の引揚は未だ完了を見ない実情であります。帰国の一日も速かならんことを念願しておりまするところの留守家族の心情を思いをいたしますと、誠に心痛の至りでございます。本特別委員会……
○千田正君 只今上程いたされました漁業用海岸局を開設運用する漁業協同組合及び漁業協同組合連合会に対する水産業協同組合法の適用の特例に関する法律案につきまして、水産委員会における審議の経過並びに結果を御報告申上げます。 我が国の漁業無線は、船舶局及び海岸局の数が全日本無線局数の過半数を占めるという優位にあるのでありますが、従来、漁業用海岸局は主として漁業協同組合及び同連合会が開設運用して我が国水産業の振興発展に多大の貢献をして参つたのでありますが、第七国会において電波法が制定され、それに伴う諸規定の実施によりまして、十二月三十一日以降においては従来通りの運営管理ができなくなりますので、衆議院並……
○千田正君 私はこの際、在外公館等借入金支拂に関して緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 終戰以来五ケ年を経まして、未だ多数の戰争の犠牲者が平常の国民生活に復帰し得ないことは、講和を前に控えまして誠に遺憾に堪えない次第でございます。このうち引揚者問題に対しては、政府がいろいろ促進問題或いは国内対策等、種々施策を講じておることは了解できまするけれども、そのうちに、特にすでに政府が言明し、その整備を立法化したのにもかかわらず、未だに実現を見ないのは、この在外公館等借入金に関する問題であります。今やこの問題をめぐつて、或いは自殺をする者、或いは領事、公使を告訴する者等がほうぼうに……
○千田正君 只今議題となりましたる未帰還同胞の引揚促進並びに実体調査に関し国際連合に謝意を表明することに関する決議案につきまして、提案の趣旨を説明いたします。 先ず案文を朗読いたします。 未帰還同胞の引揚促進並びに実体調査に関し国際連合に謝意を表明することに関する決議 同胞引揚に関する諸問題解決について、終戦以来五年有余にわたる連合国の終始変らない好意は日本国民として衷心より感謝に堪えないところである。 さきに第七回国会において、未帰還同胞の引揚促進並びに実体調査等を国際連合を通じて行うことを懇請する決議が議決されるや、連合国軍総司令部は、直ちにその趣を国際連合に伝達せられ、且……
○千田正君 只今議題となりました戰歿者遺族戰傷病者及び留守家族対策に関する決議案につきまして、発議者を代表し、その趣旨を説明いたします。 先ず決議案の案文を朗読いたします。 戦歿者遺族戰傷病者及び留守家族対策に関する決議案 去る昭和二十四年五月第五国会において、本院は「未亡人並びに戰歿者遺族の福祉に関する決議」を行い、政府に対して速やかな対策の樹立及びその実施を強く要望したのである。 しかるに今日諸情勢はすでに講和の近きを思わせるものがあるにもかかわらず、これら施策の成果については所期せられたところより相へだたること甚だ遠く、国家義務に従事した戦歿者の遺族及び未帰還者留守家族の……
○千田正君 只今議題となりました引揚同胞対策審議会設置法の一部を改正する法律案につきまして、委員会における審査の経過並びに結果について御報告申上げます。 引揚同胞対策審議会は、第二回国会において議決されました引揚同胞対策に関する決議に基きまして、法律第二百十二号を以て昭和二十三年八月から一年間を限つて総理庁に設置され、在外同胞の引揚問題に関する諸問題につきまして民間の陳情を審議し、且つ実情を調査し、以て引揚同胞対策を考究いたしまして、その結果を内閣総理大臣に報告して参つたのであります。併しながら御承知のようにこの在外同胞の引揚の問題は未だ解決を見ず、従いましてこの設置法も爾来三回の改正を重ね……
○千田正君 只今議題となりました日程第二十九、アナタハン島残留者引揚促進に関する請願につきまして、委員会における審査の経過並びに結果につきまして御報告を申上げます。 本請願は、サイパン島の西方七十海里にあるアナタハン島に、元海軍徴用船の兵助丸、曙丸及び海宝丸の乗組員二十二名が生存しておりまするが、これらの人々は未だ日本の敗戰を信ぜず、幾たびとなく関係方面の勧告に対しましても降伏を肯んぜず、服従をしない状態で現在あるのであります。これらの人々が速かに帰還できるよう具体的処置をとられたいという留守家族一同の切々たる請願でありまして、委員会におきましては愼重審議の結果、その願意妥当なものと認め、議……
○千田正君 只今議題となりました戰傷病者等対策審議会設置法案につきまして、委員会における審査の経過並びに結果について御報告申上げます。 御承知の通り、戰傷病者戰歿者遺族等の処遇に関しまするところの問題は、これが論議に付せられることすでに古く、第二回国会及び第五回国会、更に今期国会におきましても、去る三月三十日、院議を以て三たび決議を行い、なお且つ去る五月二十五日には内村清次君より政府に対し緊急質問を行い、政府を鞭撻して参つたのであります。然るにもかかわらず、或いは盛り場において、或いは交通機関の中におきまして、現に皆様がたが見られるような、白衣の傷病者の哀れな現況、更に又幾たびか皆さんの目に……
○千田正君 只今議題となりました漁港法第十七條第二項の規定により、漁港整備計画の一部改正について承認を求めるの件(内閣提出、衆議院送付)につきまして、委員会における審議の経過並びに結果について御報告申上げます。 先ずその提出理由及び内容について申上げます。先に国会の承認を得た漁港整備計画のうち、和歌山県田辺市所在の江川漁港は第二種漁港として指定され、整備計画に採択されたものでありまするが、漁港の利用上及びその効果的運営を図る上から、区域を拡張して田辺漁港として運用したい旨、地元からの要請もあり、種々検討の結果、第三種田辺漁港に指定することを適当と認め、又香川県高松市西浜漁港は、その実情に鑑み……
○千田正君 先ほどから反対、賛成の討論がなされておりまするが、私は新憲法の政治下におきまして、かような国家の債務が一方的な状況によつて割切れない姿によつて実行されるということは誠に遺憾至極なのであります。ということは、昭和二十一年、時の外務大臣、現在の吉田総理大臣が訓令を以て、帰国後直ちに返済するから、居留民の皆さんから金を醵出してもらいたい、こういう訓令に基きまして、当時在外出先官憲が居留民から借入れて、そうして避難民を無事に日本に帰して来た。更に当時の外交官の諸君はのうのうと帰つて来て、なお且つ恩給まで頂いているようなこの状況において当時なけなしの金、一文もないというところを皆で掻き集めて……
○千田正君 只今議題となりました農林漁業組合再建整備法の一部を改正する法律案につき、委員会におきまするところの審議の経過並びにその結果について御報告申上げます。 先ず提案の理由を申上げます。農林漁業組合再建整備法が制定されまして以来、これに該当する組合は再建整備計画を樹立して組合再建に努力いたしておりまするが、再建整備の目標としておりまするのは、同法第四條に定めてありますように、五年以内に第一に固定化債権と固定化在庫品を資金化すること、第二に固定資産と欠損金の合計額以上になるまで自己資本を増加することであります。問題はこの第二の自己資本の増加目標の点であります。再建整備法の対象となつておりま……
○千田正君 只今議題となりました請願二十七件、陳情九件に関しまして水産委員会における審議の経過並びにその結果を御報告申上げます。 請願百三十七、百四十二、百四十三、百四十四、二百十三、三百二十七、千三百七十九、二千三百十四、二千五百八十九、二千六百七、二千七百十四、陳情百六、百七十六、百八十六九百二十八、千二十三、千八十九の各件は、漁港修築工事に関する請願及び陳情であります。 請願二十九、二百七十一、三百二十八、三百七十、四百一、四百九の各件は、合成繊維漁網調製費助成に関する請願であります。 請願二百四十一は北海道香深村に北方新魚田開発基地施設設定及び魚田調査に関する請願であります。請願……
○千田正君 只今議題となりました請願第三千百六十一号及び第三千二百九十三号に関しまして、水産委員会における審議の経過並びにその結果を御報告申上げます。 請願第三千百六十一号は、ソ連巡視艦の日本漁船だ捕調査促進に関する請願でありまして、終戰後日本再建の一翼として北海漁業の開発促進が重大視されておりまするが、日本漁業の開発促進に一大暗影を投じているソ連巡視艦の日本漁船拿捕事件は極度に増加を示し、この拿捕船増加と共に乗組員の数も相当数に達し、その消息は不明とされ、家族の不安な毎日の生活は全く見るも気の毒な限りであるから、早急にその調査を行われたいとの趣旨であります。委員会におきましては外務省、海上……
○千田正君 昭和二十八年度における吉田内閣の施政方針に対しまして、吉田首相並びに各閣僚に対しその所信をお伺いいたしたいのであります。一昨日以来、同僚議員から大部分の私が伺おうという点につきましては、すでに御答弁があつたようでありますので、重点的に、端折つてお伺いいたします。 吉田首相、岡崎外務大臣の御説明を待つまでもなく、世界平和を求むることは全国民の願いであり、要求であります。然るに現今の世界情勢は、自由民主主義国家と共産主義陣営国家との冷戦であり、何人も第三次の衝突を避け得るということを明言し得る者は恐らくないだろうと思うのでありますが、併しながら、この二つの相異なる代表国、アメリカとソ……
○千田正君 同僚小林議員からすでに東南アジアの現地報告があつたと思いますので、私は簡単でありまするが、同じく東南アジアでありまするが、別の面から私の感じた点を御報告を申上げます。 我々の参りましたインド、パキスタン或いはビルマ、タイ、セイロンというような国々は、曾つて数百年の間、イギリスの力強い、いわゆる東南アジアヘの資本的な攻勢の下に、長い眠りを続けておつたのでありますけれども、第二次世界大戦と同時に彼らの目が覚めて、今や英国の覊絆から脱しようとするあらゆる行動を起しているのであります。一九四七年、インドは共和国としてイギリスからの桎梏の手を逃れて立ち上り、続いてセイロン、パキスタン或いは……
○千田正君 只今上程されました特定海域における漁船の被害に伴う資金の融通に関する特別措置法案の水産委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。 先ず提案理由を申上げます。去る昭和二十七年一月十八日、李承晩韓国大統領は、韓国周辺の広汎な海域に亘つていわゆる李承晩ラインなるものを設定し、主権を行使することを宣言したのでありますが、更に、昨年九月八日、このライン内に出漁する我が漁船に対して拿捕、抑留の非常措置をとることを声明し、不法にも爾来多数の我が漁船を捕獲、抑留し、両国国交の大問題を惹起しておることは皆様すでに御承知の通りであります。この事件による我が漁船の被害は、平和発効後から今日……
○千田正君 只今議題となりました臘虎膃肭猟獲取締法の一部を改正する法律案の委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。 先ず提案理由を申上げます。同法におきましては、臘虎膃肭獣の猟獲、その獣皮の製造その他の行為の禁止、制限に違反いたしました者については、主刑として「一年以下ノ懲役又ハ十万円以下ノ罰金」に処するほか、附加刑としてこれらの違反行為に供した物、違反行為により得た物等を没収することを規定しておりますが、この没収は、いわゆる必要的没収でありまして、およそ違反行為があり、主刑に処すべき場合には、必ず没収がなされることになつており、而もその物件の中には船舶、船具等も含まれているの……
○千田正君 只今議題となりました請願二件、陳情一件に関しまして、水産委員会の審議の結果を御報告申上げます。 請願第二千六百六十号は、ダムの漁業権に関する請願でありましてダム建設による水没犠牲者及び同市町村の更生並びに開発振興を図るために、漁業権を優先的に付与する措置を講ぜられたいというのであります。第二千六百九十号は、東京内湾のヒトデ被害対策に関するものでありまして、本件と同様内容の請願が多数提出せられており、過般の委員会において、すでに採択し、報告済のものであります。 陳情第六百九十三号は、別府湾の遺棄毒ガス弾による漁業被害補償等の陳情でありまして別府湾、なかんずく大分、別府周辺において……
○千田正君 ただいま議題となっておりますところの在外財産処理促進に関する決議案に対しまして無所属クラブを代表して賛意を表するものであります。 ただいま提案者並びに同僚各議員から詳しくその実情を述べられておりまするから、私はさらにそれを詳しく述べる必要はないと思いますけれども、この問題に関して実際にいかなる悲惨な問題が起きているかということを皆様にお知らせ申し上げて御理解を願うと同時に、政府に対して具体的な処置をすみやかに講ずることを要求するものの一人であります。 それは終戦後十年たった今日、われわれはすべて戦争の悲惨なことを一日も早く忘れたい、これは全日本の国民のひとしく念願するところであ……
○千田正君 私はこの際、エニウェトクにおける核兵器の実験が日本に及ぼす影響について緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私はこの際、エニゥェトクにおける核兵器の実験が日本に及ぼす影響について緊急質問をいたしたいと思うのであります。外交問題その他につきましては、ただいま同僚の曽祢議員から大要をお尋ねしてありますので、私は変った立場から、特に影響する面についてお伺いしたいと思うのであります。
回顧すれば、十年前の日本の運命は、原子爆弾によって決定されたと言っても過言ではないのであります。広島、長崎三十万の同胞の犠牲は、日本人として永遠に忘れることのできない痛恨事であるとともに、日本人を……
○千田正君 私は、ただいま外務大臣のこのたびの日ソ交渉に対しまするところの中間報告を伺いまして、国民の一人として、かつまた政党政派を問わず、このたびの報告に対しまして、もっと突っ込んで聞かなければならない問題がありますので、首相並びに外務大臣、農林大臣に二、三の点を伺いたいのであります。 まず第一に、総理大臣に対しましては、ロンドンにおける日ソ交渉は、ただいまの御報告の通り、昨年六月以来、二十三回に及びましたが、その結果、約九カ項目にわたって大体の意見の一致を見たとの御報告であります。昨年松本全権が日本を出発するに際しまして、日比谷のあの街頭において、全国の引揚者並びに留守家族の大会において……
○千田正君 私は、このたび議題となりました日ソ関係の四案件に対しまして、賛成の意を表するものであります。 なぜならば、これは過去十一年の間、終戦と同時にわれわれが長い間望んでおりましたところの平和への道は、ようやくピリオドを打って国際間の孤児から、一人前の日本国として加入できるという一つの窓と、もう一つは、長い間われわれの同胞が抑留されて、しかも帰ることができ得なかったというこの問題が一つ解決することと、もう一つは、漁業という一つの日本の大きな産業が閉鎖されつつあったところから、また一個の窓をあけたという面であります。顧みましてこの四案件を見ましたときに、その間を貫くところの最も重大なる問題……
○千田正君 ただいま議題となりました原水爆の禁止に関する決議案に対しまして、心から、無所属クラブを代表いたしまして、賛成討論を行うものであります。(拍手) 第十九国会並びに第二十四国会におきまして、原子力国際管理並びに原子兵器禁止及び原水爆の実験禁止に関する決議が当院におきまして行われましたが、ここに三たびこの提案をしなくてはならないというこの悲惨さを考えまして、われわれは、原子爆弾及び原水爆実験の被害をこうむった世界唯一の民族として、この叫びをさらにあげなければならないと思うのであります。 顧みますれば、昭和二十年、広島、長崎に投下された原子爆弾によってこうむった被害者が幾十万、しかも戦……
○千田正君 私は、ただいま議題となりました昭和三十二年度一般会計及び特別会計並びに政府関係機関予算について、反対の意を表するものであります。(拍手) なぜなれば、政府並びに与党の諸君があまりにも朗らかならっぱを吹き過ぎて、われわれ国民は、非常に不安の念にかられているからであります。真に国を憂い、真に民生を憂うるものは、まさに万世のために命を断つというだけの信念を持たなければ、今後の日本の独立は期せられないと思うから、私は反落するのであります。 池田大蔵大臣は、その財政方針を述ぶるに当りまして、三十二年度予算は、収支が均衡さえしておれば、財政規模は大した問題ではないと言明して、インフレ化の心……
○千田正君 私は、ただいま行なわれました藤山外務大臣の日米安全保障条約改定交渉に関する中間報告に対しまして、賛否の態度いかんはいずれ他日の機会に譲ることといたしまして、きわめて限られた時間ではありまするが、二、三の点について若干の質疑を行ないたいと思うのであります。 まず、日米安全保障条約の改定交渉の根拠につきまして総理大臣並びに関係大臣にお伺いしたいと思います。従来の政府の国会答弁、各地における講演等の断片的報道を総合してみますると、安保改定交渉の根拠となったものは、およそ次のものであると思われるのであります。すなわち、それは、第一に日米安全保障条約を必要とする理由として、かつて政府はまず……
○千田正君 私は、ただいま上程されておりますところの昭和三十四年度一般会計予算補正(第2号)並びに他の二件に対しまして、多くの不満の点を残しつつも、現在寒さに向かい、年末を迎えつつある今日、罹災者あるいは離職者の立場に思いをいたしまして、無所属クラブを代表いたしまして賛意を表し、二、三点につきまして希望を付しつつ、簡単なる賛成討論を行ないたいと思うのであります。 今次補正予算の主たる眼目は、申すまでもなく風水害対策と炭鉱離職者援護の二点であります。 わが国は例年の台風常襲地帯として、その惨害は毎年のごとく繰り返され、しかも十年一日のごとき政府の無策に災いされて、その被害は次第に大きくなり、……
○千田正君 私は、今次通常国会に際しての岸内閣総理大臣の施政方針及び三大臣の演説を承り、ここに若干の質問を試みんとするものであります。 岸総理及び藤山外相から明らかにされました岸内閣の外交政策の基調、すなわち第一に平和外交、第二には善隣外交、第三には繁栄外交という三つの命題を、しさいに検討してみるとき、しこうしてこれらの命題が今回の日米安全保障条約、日米行政協定の改定として具現したことを凝視するとき、はたして今回の安保条約が、世界の中における、また、アジアの中における日本の進路として適切であるかいなかを疑わざるを得ないのであります。私は、昨秋もまたこの議場において、日米安全保障条約の改定に関……
○千田正君 私はただいま趣旨説明の行なわれました政府提出並びに社会党提出の農業基本法案に対し、主として政府提出案に対し、若干の質問を行ないたいと思う次第であります。 明治以降の日本農業の歴史において、終戦後の農地改革を一つの曲がりかどとするならば、今盛んに言われつつある日本農業の曲がりかどなるものは、一つには、農地改革を起点とする農業政策の延長線上にあり、二つには、農業生産性の頭打ち、農業所得の減退という事態の解決を内容とするものと考えられるのであります。その限りにおきましては、まことに画期的意義を持つ法案ではありますが、その内容がはたしてそれにふさわしい価値があるかいなかは、これまた多くの……
○千田正君 私は、一昨日行なわれました池田内閣総理大臣並びに水田、小坂両大臣の所信表明の演説に対しまして、いささか時間がありませんが、重点的にお尋ねいたしたいと思うのであります。 特に私は、池田総理は、その所信表明の中で、わが国外交の基調である国連中心主義外交に触れ、自由国家群に属しながら、同時にまた、AA諸国の一員であるということを自覚し、より高次の理念をもって臨むと述べておられたのであります。ところが、昨日から今朝にかけまして重大な発表がなされていることは、諸君も御承知のとおりであります。それは、池田総理書簡に対するフルシチョフ・ソ連首相の返書に、われわれとしては無視黙過できないところの……
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