吉川末治郎参議院議員の在職時の本会議での質問や答弁などの発言回数・文字数、発言時の役職、立場、各発言冒頭の一覧を掲載しています。委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
○吉川末次郎君 微恙で少し発熱いたしておりますので、お聞き苦しい点があると思いますが、どうぞ同情を以て御寛容が願いたいのであります。私は、昨日片山首相が本議場においてなされましたる施政方針演説を中心といたしまして、二三の質疑を参議院の社会党議員団を代表いたしましていたしたいと考えておるものであります。尚、専ぱら経済、財政の諸問題に関しましては、後刻我が党より木村禧八郎君が同様に質疑をいたすことになつておりますので、そうした問題は多くこれを除きまして、それ以外の問題についてお尋ね申上げたいと思うのであります。先ず私がお尋ねしたいと思つておりますることは、参議院の政治的職能について現内閣はどのよう……
○吉川末次郎君 只今議題となりました道路交通取締法につきまして、委員会における審議の経過及び結果について御報告申上げたいと存じます。 先ず法案の内容及びその趣旨とせられるところについて申上げたいと思います。政府の提案の理由説明によりまするというと、道路における危險防止及びその他交通の安全を図るために、現行の道路取締令及び自動車取締令等の法令を整備する必要がありまして、且つ又これらの法令は昭和二十二年法律第七十二号、即ち日本國憲法施行の際現に効力を有する命令の規定の効力等に関する法律の第一條の規定によりまして、本年の十二月三十一日以降はその効力を失うこととなりますので、この際從來の道路交通関係……
○吉川末次郎君 只今議題となりました地方財政委員会法案につきまして、我々の委員会におきまする審議の経過並びに結果につきまして、ここに御説明申上げたいと存ずるのであります。 先ず法案の趣旨及び内容の概要につきまして申上げたいと存じます。 内務省の解体を契機といたしまして、地方財政制度の全般を根本的に檢討いたしまして、地方自治の基礎でありまするところの地方財政の自主化を図りまするために、内閣総理大臣の管理の下に、この法案が規定しておりまするような地方財政委員会というものを設置いたしまして、これが企画立案に当らしめようというのがこの法案の趣旨といたすところでございます。この法案は只今申しましたと……
○吉川末次郎君 只今議題となりました地方税法の一部を改正する法律案につきまして、我々の委員会におきまする審議の経過並びに結果につきまして、御報告申上げたいと存ずるのであります。 先ず本改正法律案の内容について申上げたいと存じます。政府当局の説明によりますると本改正法律案は二つの内容から成つておるのでございます。即ちその第一点は、府縣民税及び市町村民税の納税義務者一人当り平均賦課額が現在それぞれ「百二十円」及び「八十円」でありますのをば、これをそれぞれ「百八十円」及び「百二十円」に引上げようとするものでございます。これは物價の騰貴に伴いますところの諸経費の膨張並びに職員の給與というものを増額……
○吉川末次郎君 前に議長より御指名がありました際に、委員会開会中でございまして、その席におらなかつたことを深くお詫び申し上げたいと存じます。 只今議題となりました請願一件及び陳情八件につきまして、一括して本委員会におきまする審議経過につきまして御報告申上げたいと存ずるのであります。 先ず兵庫縣武庫郡の取扱いを都市同様とすることに関する陳情について申上げます。この請願は田口政五郎君の紹介に係り、兵庫縣武庫郡魚崎町長山路久治郎君外六名の提出されたものでございまして、その趣旨といたしまするところは、兵庫縣武庫郡の各町村は阪神両市の中間に介在いたしまして、且つ戦災を被り、生活、文化、経済、風俗及び……
○吉川末次郎君 只今議題となりました地方自治法の一部を改正する法律案につきまして、我々の委員会におきます審議の経過並びに結果につきまして御報告申上げたいと存ずるのであります。 先ずこの法律案の趣旨及び内容について簡單にご説明申上げたいと存じます。地方自治法施行の状況及びその後の情勢の推移に應じまして、地方自治のために更に適当なる一部の改正をこの法律案を通じまして行わんとするのであります。政府当局が説明いたしますところによりまするというと、先ず第一には、同法律案は地方事務所及び地方公共團体の協議会の設置並びに使用料等に関す許可権を整理いたしますと共に、市町村合併等の際における財産処分はすべて関……
○吉川末次郎君 只今議題となりました警察法案は、日本警察制度の根本的改革を行わんとする重大法案でございます。今委員会における審議の経過並びに結果につきまして御説明申上げたいと存ずるのであります。 先ず法案の内容を簡單に御説明申上げます。この法案は、政府当局の言を以ていたしますれば、日本國憲法の精神に則つて新たなる民主的警察制度を確立せんとするものでありまして、その重点は警察民主化の徹底と、地方分権の強化とに置かれておりまするが、同時に警察本來の使命でありまする公安の維持及び法律の有効なる執行という面につきましても十分の考慮を拂つておると、これは政府の言うところであります。 この法案を我々の……
○吉川末次郎君 只今議題となりました消防組織法案につきまして、本委員会におきまする審議の経過並びに結果について申上げたいと存じます。 先ず本法案の趣旨及び内容について申上げたいと存じます。 政府当局の説明によりますれば、第一は、從來警察の概念の中に包含しておりました消防制度をば警察より独立せしめ、消防制度と警察制度とを分離せしめております。第二は、從來内務大臣の指揮監督に属しておりました消防をば、全部市町村の責任に移したことでございます。第三に本法案の内容として見るべきことは、國家公安委員会の下に國家消防廳というものをば設置することになつておりまするが、これは市町村の消防に対する何らの指揮……
○吉川末次郎君 只今議題となりました地方自治法の一部を敏正する法律案につきまして、委員会の審議の経過並びに結果について御報告申上げます。 本法案は、御覧のごとく極めて簡單なる法律改正案でありまして、昨年の十二月、地方自治法の一部改正が行われました際に、同法の附則第二條に、「別に普通地方公共團体の職員に関して規定する法律は昭和二十三年四月一日までにこれを制定しなければならない」という一項が附加せられたのでありますが、この條項中「昭和二十三年四月一日まで」とありますのを「昭和二十三年五月一日まで」と改め、又「制定しなければならない。」とありますのを「國会に提出しなければならない。」と改正せんとす……
○吉川末次郎君 只今議題となりました警察法の一部を改正する法律案につきまして、本委員会の審議の経過並びに結果につきまして御報告申上げます。 先ずその趣旨内容について申上げますれば、第一には國家公安委員の報酬に関する規定の改正でございますが、警察法第九條の規定によりまして、國家公安委員は檢事総長の俸給に準ずる報酬を受けることとなつておつたのでございますが、國家公安委員の職務の重要性に鑑みまして、その地位の向上を図る趣旨を以て、これを法務総裁に準ずる報酬を受けることといたしたのでございます。 第二には、市町村警察職員、の任命は、警察法の第四十八條の規定によりまして、市町村公安委員会の定める基準……
○吉川末次郎君 只今議題となりました地方自治法の一部を改正する法律案について、治安及び地方制度委員会に於ける審議の経過並びに結果につきまして御報告申したいと存じます。 去る三月三十一日の本会議におきまして、地方自治会の一部を改正いたしまして、地方公共團体の職員に関して規定いたしまする、いわゆる地方公務員法案の國会への提出期日を、本年四月一日までとありましたのを、五月一日までと一ヶ月延期するよう改正いたしたのでございます。然るに今回更にこの規定を「十二月三十日までにこれを國会に提出しなければならない。」と再びここに改正せんとするのでありまして、御賣の如く極めて簡単なる法律改正案でございます。政……
○吉川末次郎君 只今議題となりました地方自治法第百五十六條第四項の規定に基き、海上保安廰法第十二條の規定による海上保安廰の事務所の設置に関し承認を求めるの件につきまして、治安及び地方制度委員会の審議経過について御報告申上げたいと存じます。 本件は先に成立いたしました海上保安廰法第十二條に、「運輸大臣は必要と認める地に事務所を置き、海上保安廰の事務を分掌させることができる。」という規定がございますが、この規定によりまして、今日横濱市、外八ケ所の主要都市に海上保安本部を、又清水市、外四ヶ所に海上保安部を設置いたしまして、海上保安廰の充実を図り、海上保安の万全を期せんとする趣旨に基いて、そうした地……
○吉川末次郎君 只今議題となりました海上保安廰の設置に伴い地方自治法の一部を改正する等の法律案にきまして、本委員会の審議経過並びに結果について御報告申上げたいと存じます。 先ずこの法律案の内容といたしますところは、第一点は地方自治法第百五十六條第六項に規定せられておりまする、いわゆる地方出先機関設置に関しまして、國会の承認を要しないところの業務の項目というものを挙げておるのでありますが、その項目を更に追加せんとするものでございます。即ち先に成立いたしました海上保安廰法によりまして、海上保安廰は航路標識及び水路官署を統合することとなりまして、且つ巡視船の整備補給等の基地施設並びに通信施設を有す……
○吉川末次郎君 只今議題となりました消防組織法の一部を改正する法律案につきまして、我々の委員会における審議の経過並びに結果について報告いたします。 先ず改正案の趣旨内容について申上げますれば、第一に、消防本部の設置、名称及び組織は市町村が定めることとなつていたものをば、市町村長が定めることに改め、又消防署の設置、名称、組織及び管轄区域は、市町村が定めることになつていたものを、市町村長の承認を得て、消防長が定めることに改めたのでありまして、政府当局の説明によりますれば、消防は、同法律第七條により、その市町村の條例によつて管理せられ、又同法第八條により、消防に要する費用も亦市町村の議会の承認を得……
○吉川末次郎君 只今議題となりました請願及び陳情につきまして我々の委員会における審議の経過並びに結果につきまして御報告申上げます。これらの陳情、請願をここに便宜上三種に分けまして御説明申上げたいと存ずるのであります。 第一は地方行政に関するものでございまして、陳情第九十八号及び第百三十二号の杉山長崎縣知事、及び大橋長崎市長等提出にかかります壱岐、対馬の両島を福岡縣に轉縣することに関する陳情でございます。その趣旨といたしまするところは、壱岐、対馬というものを福岡縣に轉縣しようとするところの運動は、ただ一部の者のみが試みているところのものであつて、壱岐、対馬両島の全体の島民の意思ではなく、又長崎……
○吉川末次郎君 只今議題となりました地方自治法の一部を改正する法律案につきまして、治安及び地方制度委員会の審議並びに結果について御報告申上げます。 地方自治の民主化とその健全なる運営を目途といたしまして制定されました地方自治法は、憲法施行と時を同じうして施行されたのでございますが、その後における運用の実情に鑑みまして、第一國会において相当廣範囲に亘る改正が行われましたことは皆様御承知のごとくであります。今政府当局の説明を基本といたしまして、更にここに提出されておりますところの第二次の地方自治法の一部を改正する法律案の内容につきまして要約して御報告申上げたいと存じます。 その第一点は從來地方……
○吉川末次郎君 只今議題となりました請願十件、陳情五件につきまして、本委員会における審議の経過並びに結果について御報告申上げたいと存じます。便宜これら陳情、請願を二種類に分けまして御報告申上げたいと存じます。 先ず第一種といたしまして、一は、新警察制度の運営に関するものでございまして、請願第七百九十号、及び陳情第二百五十三号、陳情第七十二号が、これでございます。請願第千百五十八号及び陳情第三百五十二号、並びに第三百九十六号は、いずれも警察費財源に関するものでございまして、その全額を國庫で負担せられたいと願うものでございます。 二に、請願第二百二十二号は、質屋取締につきましては、現行の法規が……
○吉川末次郎君 只今上程されました地方配付税法の特例に関する法律案に関しまして、私は日本会社党を代表いたしまして、これに反対の意思表示をいたしたいと思うのであります。本法案に対する我々の反対いたしまする理由につきましては、先にこの会議場におきまして、予算の審議に関連いたしまして、我が党の波多野鼎君その他の諸君からその問題について若干触れられたところであります。又只今の委員長の報告におきましても、我々のこれに対するところの反対の理由の若干は述べられておるのでありまするが、特に今日におきましては、これを独立的な立場から、我々のこれに対する反対の理由が奈辺にあるかということをは、明確に簡單に申上げて……
○吉川末次郎君 本員はこの際、吉田自由党用閣の近時の行政態度と参議院の政治職能につきまして緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 私はここに現下吉田自由党内閣がとつておりまする政治態度と参議院の政治的職能との関係につきまして、首相その他の閣僚諸君の御見解を承わろうと思うものであります。先ず全般を通ずる質問の主旨を申上げまして、そうしてその後に質問の事項を列挙いたしまして、その一つ一つについての御答弁を願うように進めたいと思つておるものであります。
思いまするのに、世界におきまして議会制度を採用いたしておりまするところの、そのうちの約三分の二の多数の国がそれぞれ二院制度を採択……
○吉川末次郎君 私は只今上程されましたる委員会議決の警察法の一部改正案に対しまして、日本社会党を代表いたしまして、すでに皆様たちのお手許に届けられておりまする我が党のこれに対する修正案につきまして、その提案理由を申上げまして、皆様たちの御賛同を得たいと思うのであります。 先ず第一に我々の修正案の根本観念について申上げなければなりません。即ち原案は政府提案と共に警察法の前文に規定いたしておりまする民主警察の基本的な精神に背反するものであると我々には思われるからであります。即ち現行警察法の前文の規定によりまするというと、「……国民のために人間の自由の理想を保障する日本国憲法の精神に従い、又、地方……
○吉川末次郎君 私は、去る二十三日、本院において行われましたる吉田内閣総理大臣の演説を中心といたしまして、日本社会党第二控室を代表いたしまして政府当局に質問いたしたいと思うのであります。 自由党内閣治下の現在、日本の政治情勢を見まして、私は曾つて年少学生の頃に滞在いたしました第一次大戰後のドイツの政府の実情を常に想い起さざるを得ないのであります。それは、インフレーシヨン、経済の窮乏或いは風紀の頽廃等のもろもろの敗戰国的現象が全く相似ておるということばかりでなくして、なお、それよりも、ドイツが第一次大戦後共和革命によりまして、その第一條第二項に「国権は国民より発する」という人民主権に則る民主主……
○吉川末次郎君 私は日本社会党第二控室を代表いたしまして、只今議題となつておりまする法律案に対して賛成の意を表するものであります。 反対者との意見の相違点は、この法律案が日米安全保障條約に基く行政協定に伴うところの法律案であるということによりまして、日米安全保障條約並びに講和條約に対するところの態度の基本的に異なつておるということから出発いたしておると考えますので、それについて若干敷衍して先ず申さなければならないと思うのであります。我々は講和條約に対しましては、先に、日本が独立の契機を把握して現在の軍事占領下から解放されるということのためには、この條約に賛成するのほかなきことを考えまして、講……
○吉川末次郎君 私は、只今上程せられました地方自治法の一部改正案につきまして日本社会党第二控室を代表して、若木勝藏君が説明せられましたる岡本愛祐君、原虎一君その他発議の修正案に賛成いたすものであります。 先ず政府の原案を見まして概括的に痛感せられますことは、若木君からもお話がありましたように、これが世間言うところの、いわゆる逆コースの線に沿うて、地方自治行政の旧式官僚主義化への逆転を図るものであるということでございます。教育と並んで地方行政の民主化というものが完全に行われるのでなければ、日本の民主化はないということは、我々のたびたび今日まで申して参りましたことであります。戰後我が国の地方制度……
○吉川末次郎君 私は日本社会党第二控室を代表いたしまして、只今議題となりました市の警察維持の特例に関する法律案に対しまして反対の意を表明するものでございます。 概括的に見まするのに、本法案は、警察機構全体の戦前への復帰を目標にいたしまして、自治体警察をば全般的に廃止して、一切の警察を国警一本に統一化してしまおうというところの陰謀をば漸次これから拡大して行くところの一つの手段として、ここに提案されているということであります。 本案は、委員長の報告にもありましたように、昨年政府提案の警察法の改悪によりまして、全国を通じまして多くの町村自治体警察が国警に吸収されてしまつておるのであります。これを……
○吉川末次郎君 私は日本社会党第二控室を代表いたしまして、本案に反対の意を表明いたすものであります。 本改正案につきましては、只今委員長が御報告になりましたように、これは数カ條から成つておりまする極めて簡單な法案でありますが、その改正の要点といたしておりまするところは、第一は、国家地方警察本部長官は国家公安委員会が任免することになつておりまする現行の規定をば、国家公安委員会の意見を聴いて内閣総理大臣が任免するということに改めるということ、又、第二には、東京の警視総監は特別区公安委員会が任免することになつておりまする現行規定を、特別公安委員会の意見を聽いて内閣総理大臣が任免することに改める。こ……
○吉川末次郎君 私はこの際、情報機関設置に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は緊急質問をいたしますのにつきまして、吉田内閣総理大臣並びに緒方官房長官、木村保安庁長官及び岡崎外務大臣に答弁をして頂きたいのでありますが、かねてそのような申入れをいたしておいたはずでありますが、本日この議場には、内閣総理大臣も外務大臣も御出席がないのでありますが、議長はそうした私の申入れの御処置を、かねて願つたのでありよしようか。そういう御処置を是非この際おとりを願いたいのでありますが、御答弁を先に得たいと思います。
【次の発言】 後日更に、内閣総理大臣及び外務大臣等に答弁を促すとこころの機会を……
○吉川末次郎君 私は社会党第二控室を代表いたしまして、警察法案に対する若干の質問を政府に試みたいと思うのでありまするが、先ず第一に吉田内閣総理大臣にお尋ねいたしたいと思うのであります。 吉田総理大臣は、先にその施政方針演説におきまして、現行警察法の改正を約束され、今その法案の御提出を見たのでありますが、この法案を見まして先ず第一に私たちに痛感させられますことは、それが余りにも多く戦前の警察制度への復帰であるということでございます。政府及び総理は、或いは旧弊の復活は戒めるとか、或いは民主警察の美点はこれを保持しつつとか、頻りに言つておいでになるのでありまするが、私の見るところ、これは単なる口先……
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