向井長年参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
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※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
○向井長年君 私はこの際、公務員並びに日雇い労務者の越年資金等生活安定に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は社会クラブを代表いたしまして、公務員並びに日雇い労務者の越年資金等生活安定に関して、岸総理、大蔵大臣、労働大臣、人事院総裁等に所見をお伺いいたしたいと存ずる次第でございます。
国家公務員法第二十八条によれば、給与を決定する諸条件の変化により、俸給表に定める給与を百分の五以上増減する必要があるときは、国会及び政府に対して、適当な勧告をしなければならないことになっているのでございます。今回の人事院の報告によれば、公務員給与と民間給与との差は五・七%下回っていることを認……
○向井長年君 ただいま上程されました裁判官弾劾裁判所裁判員並びに裁判官訴追委員及び同予備員の選挙は、いずれもその手続を省略し、議長において指名することの動議を提出いたします。
【次の発言】 検察官適格審査会委員予備委員その他の各種委員の選挙は、いずれもその手続を省略し、議長において指名することの動議を提出いたします。
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、ただいま上程されました国会の審議権の確保のための秩序保持に関する法律案に、断固反対をいたします、 私が同法案に反対する第一の理由は、同法律案が提出され、衆議院を通過した経過についてであります。申すまでもなく、昨年十一月二十七日の国会デモ乱入に端を発し、これを契機とし、同法律案を衆議院議員佐々木盛雄君以下の議員立法として国会に提出し、しかも、わが党並びに社会党の反対をも顧みず、単独審議をもって通過させたのであります。衆議院においては、加藤議長がこの責任を負って辞任をいたしました。国会の正常化については、昭和三十三年十二月十日、警職法が突如として……
○向井長年君 ただいま議題となりました政府提出の昭和三十五年度予算三案に対して、私は、民主社会党を代表して、反対の意向を明らかにするものであります。 反対の理由の第一点は、政府案は、財政制度の乱用、悪用がその極に達したものであるからであります。防衛庁費に計上された一千億円近い国庫債務負担行為、治水事業費に新設された治水特別会計、自民党内の派閥対立が生み出した臨時地方特別交付金制度、この三つの事例は、いずれも岸内閣が、明年度予算編成にあたって、財政法の裏をくぐり、財政運用の本来の任務を放棄して、財政を権力保持の手段と化してしまった最も典型的な例と言わざるを得ないのであります。本院における赤城防……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、一昨日起こった右翼少年による嶋中夫人並びに丸山さんの殺傷事件について緊急質問を行なわんとするものであります。 最近における暴力事件の発生は年ごとに増加の一途をたどり、昭和三十四年では昭和二十三年に比しその数は三倍に達し、さらに昭和三十五年では昭和辛十四年のそれをはるかに上回る数字を示しておるのであります。特に昨年は、安保審議を中心に、六月には社会党の河上丈太郎氏傷害事件、七月には岸当時の首相傷害事件、十月には浅沼氏が殺されるという大事件を次々と生み、しかもこれらの一連の事件は右翼によって引き起こされるという特異なケースを生み出しておるのであり……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、政府提出の割賦販売法案について若干の質問を試みたいと思います。先ほど同僚議員からも質問がございましたので、池田総理初め、各大臣は重複することは省略していただいてけっこうかと思います。 本案は、昨年の第三十四回通常国会に提出され、衆議院商工委員会においては、数回にわたって審議が尽くされ、すでに採決寸前までに審議が進行したことのある法案であります。これが今回、第六条の契約の解除に伴う損害賠償等の額の制限の項に若干の変更が加えられただけで再提出されているわけであります。当時の本案提出の直接責任者であった池田通産大臣は、今日ここに総理大臣として出席さ……
○向井長年君 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま提案されました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案初め三案につきまして、一括して質問をいたしたいと思うのでございます。 言うまでもなく、この法案は、去る八月八日人事院によって行なわれた「公務員の給与に関する勧告」を基礎として立法化されたものであります。したがって、これら三案についての吟味は、同時に人事院勧告内容それ自体に対する検討を必要とすることは、ここに多言を要しないのであります。そこで私は、人事院勧告の完全実施問題に入ります前に、まず人事院勧告の内容の問題について政府の所見をただしたいと思います。 勧告の内容につき……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、政府提出の昭和三十七年度一般会計予算案ほか二案に対しまして、反対の意思を表明いたしたいと存じます。 わが党は、一月二十三日の本院本会議において、わが党曽祢書記長が質問演説の中で明らかにしましたように、私たちが政府案について最も遺憾にたえない点は、池田総理は、二十八年、三十二年、三十六年と三回にわたって、全く同じような経済政策の大失敗を繰り返しておるのでありますが、これに対しまして何ら反省の意思がない点であります。また、現在国会審議の焦点となっておりますガリオア・エロア問題及び日タイ特別円問題についても、国民の抱く当然の疑問点を少しも解明するこ……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表して、ただいま議題となりました中小企業基本法案のわが党案の提案理由とその概要を説明いたしたいと存じます。 中小企業基本法の成立が何ゆえに必要であるかは、それは今さら申し上げるまでもありません。わが党は、いち早くこれを取り上げ、一昨年より立案し、昨年は、各党とともに国会提出の運びとなったのでありますが、遺憾ながら、これは見送られたのであります。今回、わが党を初めとして、与野党三党とともに、それぞれの中小企業基本法案を提出し、とりわけ今回は政府案が提出された事実こそ、本案の重要性と緊急性を立証しているのであります。私は、中小企業者のため、心から喜びにたえないと……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、政府提案の特定産業振興臨時措置法案について、端的に若干の質問をいたしたいと存じます。 第一に、総理にお伺いいたしたい点は、総理は、本案が経済民主化の大原則を少しも侵害するものでないと言いたいでありましょうが、本案の第三条に明記するとおり、競争を制限することによって利益を受ける産業団体が、振興基準設定の決定についての最大の発言権を持っているのであります。当該産業界で支配的な大企業が優位に立ち、この経済影響と支配を受けざるを得ない大企業以外の利害関係者及び一般消費者は、何ら決定に参加いたしておらないのであります。しかも、第六、第七、第八条に規定す……
○向井長年君 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました中小企業基本法案に委員長報告のとおり賛成の意を表するものであります。 本案に関してあえて私が賛成討論を行なうゆえんのものは、この法案が今国会において、重要法案として、政府、社会党、そうしてわが民主社会党案の三案が提出されたのでありますが、わが民社党が独自の中小企業基本法案の立案に着手したのが一昨年の春、その後、民社党案を発表し、自民、社会両党並びに政府に対して基本法の一日も早く成立さすためのお互いの協力を申し入れたのが、同じ一昨年の九月の初旬でございました。いわば基本法成立については、草分け、パイオニアとしての役割を果た……
○向井長年君 ただいま議題になりました請願について、科学技術振興対策特別委員会における審査の経過とその結果を御報告いたします。 本委員会におきましては、付託された原子力関係災害救助法成立促進に関する請願について慎重に審査した結果、願意おおむね妥当なるものと認め、採択し、これを議院の会議に付し、内閣に送付することを要するものと決定いたしました。 右、御報告申し上げます。(拍手)
○向井長年君 ただいま議題となりました日本科学技術情報センター法の一部を改正する法律案について、委員会における審議の経過及び結果を御報告申し上げます。 日本科学技術情報センターは、わが国における科学技術情報に関する中枢的機関として昭和三十二年に設立されて以来、世界の科学技術情報を提供して、わが国の科学技術の振興に寄与してまいったものでありますが、現今の科学技術研究の目ざましい発展に伴い、その業務量は設立当時に比して著しく増加し、今後ますます増加の傾向にあるにもかかわらず、現在賃借りしている建物は数カ所に分散しており、また、きわめて狭隘となったため、業務の円滑な遂行に著しい支障を来たしているの……
○向井長年君 ただいま趣旨説明がありました電気事業法案に対しまして、私は民主社会党を代表して、総理並びに関係大臣に質問をいたしたいと思いますが、どうかひとつ懇切丁寧に御回答をお願いいたしたいと存じます。 いまや、電気事業は、産業活動の主要なるエネルギー源並びに国民の日常生活の光熱源を供給する基礎産業である。ゆえに、電気事業は国民の福祉に直接影響を持つ事業として、国民の信託にこたえなければならないのであります。したがって、健全に経営のできるよう、国としての法的規制、法的保護の必要があるのであります。ところで、現行の電気事業に関する法体系といたしましては、電気に関する臨時措置法、電源開発促進法等……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました政府提案の、昭和三十九年度予算補正三案に対しまして、遺憾ながら反対の意を表明いたしたいと存じます。 佐藤内閣に対して、素朴な国民の期待が非常に大きかったと私は思うのでありますけれども、それにかかわらず、この予算案は、前内閣の処理案件を、前内閣の政策方針どおりに編成されたものでありまして、次の憂慮すべき問題点を内包いたしておるのであります。 第一の問題点は、物価値上げ容認予算であるのであります。佐藤首相は、本国会の所信表明の中で物価抑制を強調しながら、実は国民生活の根底である主食費と医療費の値上げについて、前内閣の方針……
○向井長年君 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題になりました日韓条約並びに関係法案等につきまして、基本的な問題に対して若干の質問をいたすものであります。 質疑に入る前に、本案は、わが国にとってまことに重要な問題であり、国民の前に利害を明らかにし、慎重に審議しなければならないのにもかかわらず、さきに衆議院での自民党のとった暴挙は、いかなる理由があろうとも、われわれは断じて許すべからざるものであります。なお、本院においても、本日まで長期間空費し、審議を遅延したこと、並びにただいまも議長が衛視に執行を命じたような、こういう事態をたびたび生じたことは、まことに残念であり、遺憾としなければ……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、日韓条約批准案件について、賛成の意向を表明いたします。(拍手) 本国会は、国民の要望している補正予算審議が、実質的には見送りになりましたことは、まことに遺憾であります。したがって、まさに本国会は、日韓条約国会になったのでありますが、現状はまことに惨たんたるありさまであります。私は、この本会議場におきまして、佐藤総理に質問に立った際に、去る衆議院の醜態を、少なくともわが参議院においては絶対起こしてはならないということを警告したはずでございます。先日来の特別委員会並びに本会議の醜態は、国会に身を置く者として、国民に対して、皆さん、恥ずかしいとは思……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、政府提出の昭和四十一年度予算三案に対しまして、反対の討論をいたします。 政府案の審議は、衆議院で開始されてより今日まで六十日間に及んでおりますが、審議すればするほど、当面する経済政策上の最大の課題である不況と物価高の克服につきまして、政府の方針がまことに羊頭狗肉そのものであることを痛感せざるを得ないのであります。わが党が政府案に反対する基本的な理由は、大きく分けて三つあります。 その第一は、政府は、現在のわが国経済につきまして、口先では、単なる循環的不況ではない、構造的不況の性格を持つと言っておられますが、終済政策の先頭に立つべき予算編成は……
○向井長年君 民主社会党を代表して、私は、当面する外交、内政の緊急な重要課題について、政府の所信をお尋ねいたしたいと存じます。 特に、総理にお願いいたしたいのでございますが、先日来、各党の議員諸君が、種々にわたって質問をされております。これと重複するような質問にも若干なるかと思いますけれども、質問の角度と趣旨が違う点があるかと思いますので、どうか、ひとつ親切丁寧な御答弁をお願いいたしておきたいと思います。 そこで、私の質問の第一点は、外交問題についてでございます。いま、わが国外交が当面する課題は、核拡散防止問題をはじめ、ベトナム問題、沖繩、中国並びに安保等々の各種の問題が山積していることは……
○向井長年君 私は、民主.社会党を代表いたしまして、ただいま提案になりました二法案に対して、政府の所信をただしたいと存じます。 まず、石油開発公団法案についてお伺いいたしますが、第一点として、この公団構想は、石油資源の自主開発によりまして、石油の安定的かつ低廉な供給の確保という点から見ますと、今回の中東戦争はまさに一大衝撃であります。現在、わが国の石油輸入が、九〇・四%を中近東に依存しておる現状であり、わが国と同じく石油資源に乏しい西欧諸国が、極力輸入先を分散しているのに比べて、わが国の場合、輸入先は中近東に片寄り、しかも、その取引先は米英系石油資本に握られております。しかも、わが国には、備……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表して、ただいま議題になっております健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する法律案に反対の討論を行ないます。 私は、討論に入る前に、本案が委員会審議から中間報告に至る過程を顧みて、このような無謀な審議はいまだかつてないと断ぜざるを得ないのであります。多くの国民は、良識の府といわれている参議院のこの実態をいかに悲しんで見ていることでしょう。私たちが政府から提案された特例法のよって来たるその理由と内容について、国民が納得のいくようにまじめに審議し、国民の前に明らかにする考えで、委員会におきまして、社労委員長並びに各党理事、幹部にもたびたび申し入れを行なったので……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表して、総理の施政方針並びに外交、財政経済演説に関連して若干の質問を行なわんとするものであります。 私は、質問の本論に入る前に、佐藤総理の真意をまずただしておきたいと存じます。それは、いま国民が何を考えているか、また、国民は何を求めているかということであります。その真意をすなおに理解し、これを政治の中に取り入れ、満たしていくことこそが真の民主政治であり、政府の責任であります。そのためには、激動する外交あるいは内政等についても野党の建設的な意見、あるいはその主張を十分取り入れ、それを尊重し、実施に移していく謙虚な考え方を持っておられるか、あるいはその度量がある……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました政府提出の昭和四十三年度予算三案に対し反対の討論を行ないます。 戦後二十数年にして、国際政治経済は大きくその姿を変えようといたしておるのであります。ここ数カ月の激しい動きはその端的なあらわれであります。昨年十一月のポンド切り下げ、これに続くドル危機の深刻化と金プールの崩壊、ジョンソンのベトナム和平宣言等々が相次いで目まぐるしく展開されてまいりました。この間にあって、わが国経済も国内の不況の進行と相まって多大の影響をこうむることは言うまでもありません。 特に、予算案審議を通じて明らかにされたことは、わが国経済の脆弱さと……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、総理並びに関係閣僚に若干の質問をいたします。 佐藤総理が三選後、内閣を改造いたしまして、政局を担当するにあたり、初めての国会の開会であります。一昨日の総理の所信表明演説が、重要諸問題が山積している今日、私のいま与えられました質問時間よりも短い十二分間で、その内容があまりにも簡単で、かつ抽象的で、迫力が乏しく、総理は、ほんとうに身命を賭して、勇断をもって事に当たる心がまえがあるのか、多くの国民が憂慮しているところであります。そこで私は、具体的に次の諸点について質問をいたします。 質問の第一点は、佐藤総理の政治姿勢についてでございます。 佐藤……
○向井長年君 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま政府の報告されました去る十五日の北朝鮮による米偵察機撃墜事件並びに十八日の米政府による護衛つきの偵察飛行の続行決定等、日本海における一連の緊張激化事件について、総理並びに関係閣僚の所信をただし、決意をお聞きいたしたいと存じます。 私は質問に入る前に、現在、日本海において高まっている緊張が、今後、双方の報復措置の悪循環によって一そう高まることがないよう、わが国政府として米政府に対し、強く要請するよう要求いたしたいのであります。 まず第一に伺いたい点は、今回の一連の事件に対する政府の基本的姿勢についてであります。 朝鮮半島をさして「日本……
○向井長年君 私は、民主社会党を代表いたしまして、今回上程されました会期延長に反対の討論をいたします。 反対の理由を申し上げる前に、私は、まず、長に苦言を呈し、反省を求めるものであります。 それは、昨夜衆議院議長より連絡を受け、本日それぞれの機関にはかっていることは、形式的には当然踏むべき道を踏んだと言えるかと思いますが、しかし、参議院においては、野党各党各派が、あるいはまた常任委員長が議長に申し入れた趣旨は、衆議院においての不当性、混乱を参議院において起こすべきではない、議長としての崇高な判断によって善処されるべきであるということを進言いたしたのであります。にもかかわらず、ここに職権開会……
○向井長年君 私は民社党を代表して、ただいま議題になりました昭和四十五年度予算三案に反対の討論を行ないます。 すでに御承知のごとく、昭和四十五年度予算は、七〇年代の展望に立ってその第一歩をしるす重要なものであります。国民のこれにかける期待はきわめて大きなものがあるのであります。すなわち、七〇年代こそ、住宅、社会保障、生活環境整備、教育の振興、物価安定、大幅減税の推進等、内政の充実をはかって、真の高度福祉国家の建設を指向するものでなければなりません。ところが、この予算案は、そのような長期的視野と、その実現へのビジョンを欠くばかりか、ただ漫然と従来の総花的悪弊を踏襲しようとしているのであります。……
○向井長年君 私は、民社党を代表して、急激な変化に対応する外交問題に関し、政府に対し緊急質問をいたすものであります。 その第一点は、日米安保条約の再検討についてでございます。御承知のとおり、この六月で日米安保条約は十年の固定期間を終了いたすのでございまして、この段階で政府・自民党が条約を自動継続し、その再検討を回避せんとしていることは安易な態度であり、まことに遺憾であるのでございます。しかしながら、わが国を取り巻く国際情勢の推移は、わが国の安全保障体制の再検討問題を七〇年代にかけてますます避けがたいものとなりつつあります。すなわち、それはアメリカのグアム・ドクトリンと遠隔駐留方式の提唱であり……
○向井長年君 私は、民社党を代表いたしまして、総理はじめ各閣僚の施政方針演説に対して質問をいたしたいと存じます。 本論に入る前に、総理に私はただしたいことがございます。あなたは、昭和三十九年秋以来、足かけ八年間、総理大臣を歴任するという、憲政史上の新記録をつくられたのですが、去る二十二日のあなたの施政方針演説を、私は静かに聞きまして痛感したことは、あなたが列挙した国政上の課題、すなわち、中国問題、日米関係、物価、公害、住宅、道路並びに米、国鉄、健保のいわゆる三K問題、そして公害処理等々、すべて六年間余りの長い間たなざらしにしてきた案件であり、すなわち、打開すべき責任を回避して、毎年懸案のまま……
○向井長年君 私は、民社党を代表いたしまして、昨日の国連総会において逆重要事項指定決議案が否決されまして、アルバニア決議案が可決に伴い、政府の今後の進路とその責任について総理に質問をいたしたいと存ずる次第でございます。 本論に入る前に、私は総理にお願いをいたしたいと思います。それは、昨日衆議院の緊急質問の答弁を、私も傍聴席で拝聴をいたしたのであります。まことに失礼な表現で、表現は適切でないかもしれませんけれども、総理答弁は、全く興奮の中で論理が空転、支離滅裂、全く冷静さを欠いていたように私は感じたのであります。先ほどの阿具根君なりあるいは渋谷君の両議員の質問に対しましても、論理が合っておりま……
○向井長年君 私は、民社党を代表いたしまして、さきに行なわれました総理の施政方針はじめ外務、大蔵、経企、それぞれの大臣の報告に対しまして、まず、佐藤内閣の政治姿勢をはじめ外交、内政の基本について質問をいたしたいと存じます。 本論に入る前に、総理はじめ政府にお願いしておきたいことは、私の質問が政府与党対野党としての論議ではなく、現在国民が痛切に考え、感じている観点から率直に質問をいたしますので、これに対して政府も、今日まで誤りがあるとするならば、きょうから始まる国会で十分国民の意見を取り入れていくよう、まず冒頭に希望して本論に入りたいと思います。 第一に、自民党佐藤内閣の政治姿勢についてであ……
○向井長年君 私は、民社党を代表して、総理並びに関係大臣に質問をいたします。 まず、私は、田中総理の政治姿勢についてお伺いいたしたいと存じます。 田中総理が総理になられて、コンピューターつきブルドーザーと称せられ、日本列島改造論等をぶち上げて、長年の自由民主党の政権に対する国民の不信感が若干薄らぎ、ほのかな期待感が出て、一応田中ブームが出たかに見えましたが、総選挙を経て、再び田中内閣発足と、あなたの施政方針を聞いて、何ら新鮮味がなく、国民はがっかりいたしております。超インフレ予算、福祉は看板のみで全く不十分、土地対策も骨抜き、四次防、安保等、アジアの趨勢と国民世論に逆行する政策等、田中内閣……
○向井長年君 私は、民社党を代表いたしまして、総理の施政方針及び外交、財政の諸演説に関連し、政府の物価対策、インフレ経済政策、国民福祉政策、エネルギー政策、当面する外交政策について具体的にたださんとするものであります。 国民は、いまほど政府に対し不信、失望、怒り、不安、いら立ちを感じているときはないと思います。田中総理、わかりますか。その国民の怒りの声を率直に私は代弁して、政府の責任追及をしつつ、見解と対策を伺いたいと思います。 その第一は、昨年十月以来の狂乱的な物価のつり上げ状態に対し、政府は何ゆえ敏速かつ有効な対策を講じなかったのかということであります。物不足と宣伝された最大の理由は石……
○向井長年君 私は、民社党を代表いたしまして、ただいま議題となっております政府提出の三予算案に対し、以下申し述べる理由によりまして、反対の態度を明らかにいたしたいと存じます。 田中内閣は、組閣以来、日本列島改造構想を最大の柱として内政を推進してまいりましたが、その構想が大企業優先、生産第一主義の高度成長を目ざすものであるため、諸物価、地価の高騰はすでに慢性化するに至ったのであります。加えて、昨年末の石油危機を口実に一部の大企業は買い占め、売り惜しみに走り、価格のつり上げを思うがままに行なってまいったのであります。この結果、国民生活は、生活必需物資の不足と狂乱物価によって窮地に追い込まれてまい……
○向井長年君 私は、民社党を代表いたしまして、総理並びに三大臣の所信演説に対して、国民の生の声を取り上げ質問をいたします。 三木総理、国民は五十年のこの新年をすがすがしい気持ちで迎えられたと思いますか。何となくどんよりとした陰うつな重苦しい正月を迎えたのではなかったかと思います。新年おめでとうのあいさつは、例年になく明るさが見られませんでした。続いて出る言葉は、苦しい年末でした、ことしはどうなるのでしょう、という私たちに対する問いかけであります。家庭の主婦の皆さんは、物価は何とかなりませんか、毎日の生活が大変です、と言われます。中小企業、零細企業の皆さんは、もうどうにもなりません、全くお手上……
○向井長年君 ただいま議題となりました公明党の二宮文造君外四名発議の参議院議長河野謙三君の不信任案に対し、民社党を代表いたしまして反対の討論を行います。(拍手) 先ほどから提案の趣旨説明、あるいは公明党、共産党の賛成討論及び質問を伺っておりますと、公明党と共産党の理由説明の内容は若干な違いがあると私は判断いたします。たとえば公明党は、審議途中において議長が過剰介入をしたとの理由であると言われております。これは公明党の皆さんの大きな誤解ではありませんか。公選特別委員会の定数是正問題については、野党と与党の主張が相対立し、平行線で、これ以上続けても結論が出ないから各党間の折衝にゆだねるべきである……
○向井長年君 私は、民社党を代表いたしまして、総理の施政方針並びに外務、財政、経済、それぞれ大臣の所信に対する質問をいたします。 政府に質問に入ります前に、国民の前に明確にしなければならぬと思いますから、若干時間をいただいて、先ほど共産党の沓脱議員からの発言、昨日のわが党の春日委員長の政府に対する質問、これに対して明確にいたしたいと思います。 これは、共産党の諸君がなぜこれを取り上げて感情的に指摘されるか、私は不思議でならぬのであります。(拍手)少なくともかかる問題に対しましては、いま週刊雑誌なり、あるいは「文春」において世論の中に出され、それに対して共産党の皆さん方は「赤旗」を通じて反駁……
○向井長年君 本院議員大森久司君は、去る八月十三日、急性肺炎のため、東京慈恵医大附属病院において急逝されました。まことに痛惜の念にたえないところであります。ここに、私は、諸君の御同意を得て、議員一同を代表して、正四位勲二等故大森久司君の霊に謹んで追悼の言葉をささげたいと存じます。 大森久司君は、明治三十四年八月、奈良県桜井市初瀬町の旧家に生まれ、長じて県立畝傍中学校を卒業、関西学院に学ばれ、つとに志を立てて、昭和五年、弱冠二十八歳で奈良市に大徳電気商会を設立、近畿一円の電気工事会社統合に際し、君はその一翼を担って近畿電気工事株式会社の設立に努力され、取締役に就任されました。会社は創業早々にし……
○向井長年君 私は、民社党を代表して、総理の施政方針等につきまして質問をいたします。 福田総理、あなたは総理就任以来、国民の最大関心事である不況について、ただいま景気回復基調にある、先行きの暗さも徐々に明るさを取り戻すと、しばしば言われました。国民は、福田さんならと信じ、期待を持ったにもかかわらず、逆に深刻化し、それが九月以降の急激な円高によってデフレ効果が強まるや、いよいよ決定的になりました。あなたは、明治三十八歳と自称され、若さを誇示なさるのは結構なことですが、経済政策など重要国政の運営に当たっては、時期を失し、小幅な対策しか講じられず、政策の運営はことごとく失敗に終わっております。これ……
○向井長年君 私は、民社党を代表して、総理を初め各関係大臣に質問をいたします。 昨年は、ロッキード問題を初めとし、不況、円高、中小企業の破産、倒産、失業者の続出等々、国民は政治不信の高まる中で年を越したと思います。不安な気持ちで新しい年を迎えたことと思うのであります。なお、昨年末自民党の激しい総裁選挙戦で、大平総理、あなたは待望の総裁・総理という、政治家としての最高の地位につかれたのであります。さぞかし満足のことと思います。しかし、総理、現在は国内外の諸情勢は複雑かつ不安定なときに当たり、あなたの責任はまことに重大であります。大平内閣に対して国民は期待感と不安感と、そして不信感と、複雑な気持……
○向井長年君 私は、民社党を代表いたしまして、総理の所信表明演説に対しまして質問をいたします。 先日来、各党の代表質問の中におきましても、総理の姿勢に対して非常な厳しい批判がなされております。私もまず冒頭に大平総理の政治姿勢についてお伺いをいたします。 総選挙後一カ月以上も国会召集がおくれ、あまつさえ首班指名にたどりつくまでさらに八日間も国会を空転させたことなど、大平総理、あなたが率いる自民党が国会を私物化した行動と責任はまことに重大であります。しかも、十八日間の特別国会をこれも無為に空費した無責任ぶりは断じて許されるものではありません。大平総理この行為と責任を国民にどう弁明されるのか、い……
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