首藤新八 衆議院議員
24期国会発言一覧

首藤新八[衆]在籍期 : |24期|-25期-26期-27期-29期
首藤新八[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは首藤新八衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院24期)

 期間中、衆議院本会議での発言なし。
首藤新八[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院24期)

首藤新八[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 経済安定委員会 第6号(1949/04/14、24期、民主自由党)【議会役職】

○首藤委員長代理 それではただいまから質疑に入ります。多田委員。
【次の発言】 私はこの統制法に基く一覧表を拜見いたしまして、物調法を基礎とした法規統制が、いかにたくさんできたかということに驚いておるのでありますが、これらの法規統制が、各主官管廳の意見を聞きますと、ことごとくがその筋の関係によるものであるということを、異口同音に言つておりますが、はたしてこれらの法規統制がことごとくその筋の関係によつて、各省が立案実施したものかどうか。もう一つは、この法規をつくりまする場合に、各省が個々に関係筋と折衝して法規をつくるものであるかどうか。これに対して安本がタッチしておるかいないかという点を、一應お……

第5回国会 経済安定委員会 第7号(1949/04/18、24期、民主自由党)

○首藤委員 今の問題に関連して、ちよつと御質問申し上げたいと思います。  不当な競爭を避けるというようなことと、貴重な資材を濫費するというようなことから、こういう方法をとつておるということでありまして、私もそういう趣旨には全面的に賛成するものでありますが、企業許可令が撤廃され、また独禁法が制定された今日、しかもなおかつこういうことが行われるということは、企業許可令撤廃の精神に反すると思いますので、これはどういう根拠のもとに行われるのであるか、この点をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 私はその趣旨は非常にけつこうで、こういう方法をとりますことは非常によいと思いますが、ただどういう根拠によつ……

第5回国会 経済安定委員会 第8号(1949/04/21、24期、民主自由党)

○首藤委員 ちようど今日は長官もおいでになつておられまするから、四点ほどお尋ねしたいと思います。  予算案がすでに通過をいたしております今日、これについてとかくの意見を述べるということは、さしひかえたいと思います。しかしながら、いかに檢討いたしましても、本年の予算案を実行いたしますれば、デイス・インフレを通り越して、むしろパニツクが來はせぬかということを、依然として私は心痛しておるものであります。課税が高率に引上げられたこと、はたしてかような担税力ありや否やという点を、現実の姿から見て非常に私は憂慮いたしておるのであります。しかも反面歳出の面において、地方財政の引下げあるいはまた公共事業費の縮……

第5回国会 経済安定委員会 第11号(1949/04/28、24期、民主自由党)

○首藤委員 時間がありませんから、一つお聞きしたいと思いますが、今参考人の要求によりますると、東芝自体がこの集中排除法に便乘して、企業整備をやるということを極力主張されておるようでありますが、企業整備というのはおおむね常識的に考えまして、欠損する工場をなるべく閉鎖するというのが、普通の常識的な考え方であるのであります。しかるに今聞くところによりますと、二十八工場の大部分が最近全部黒字になりつつあるということでありまするならば、必ずしも企業整備としての対象とする必要はないのじやないか、というふうに考えられるのであります。もう一つは、この二十八工場を閉鎖すると言いまするけれども、二十八工場はそれぞ……

第5回国会 経済安定委員会 第13号(1949/05/09、24期、民主自由党)【議会役職】

○首藤委員長代理 それでは本日はこの程度にいたしまして、明十日は午前十時から開会いたしたいと思います。  なお先ほどの理事会でも決定いたしました通り、明日は價格調整公團法の一部を改正する法律案、過度経済力集中排除法第二十六條の規定による持株会社整理委員会の職権等の公正取引委員会への移管に関する法律案、これを一括議題としまして討論採決までいたす予定でありますから、定刻午前十時、時間嚴守の上御出席くださるよう、特にお願いいたしておきます。  それでは今日はこれで散会いたします。     午後四時四十四分散会

第5回国会 経済安定委員会 第14号(1949/05/10、24期、民主自由党)

○首藤委員 私の質問の主なるものは昨日多田委員の質問がありましたので、大体それで了承いたしましたが、なお二、三御質問申し上げたい。同時にまたきのう多田委員の質問したことで、重複になりまするが非常に重大でありますので、重ねて御質問したい点も一、二ありますから、御了承願いたいと存じます。なおその前にあたりまして、先月の正式委員会でなかつたかと思いますが、一應いろいろ御質問申し上げたときに、われわれの最も疑問とする点に対しましての当局の御回答が、詳細の点については触れたくないということで要領を得なかつたのでありますが、昨日の多田委員あるいは今日の森山委員の御質問に対しましても、最もかんじんなところが……

第5回国会 経済安定委員会 第15号(1949/05/12、24期、民主自由党)【議会役職】

○首藤委員長代理 ただいまより会議を開きます。  これより前日に引続き、内閣提出第一三四号、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案を議題に供します。質疑は通告順にこれを許します。高田委員。
【次の発言】 ほかに御質疑はありませんか。  他に御質疑がなければ本案に対する質疑はこれにて終了いたしました。  ちよつと速記をやめてください。
【次の発言】 速記を始めてください。  それでは暫時休憩いたします。     午後二時三十二分休憩

第5回国会 経済安定委員会 第19号(1949/08/10、24期、民主自由党)

○首藤委員 それでは近畿、中國、四國、東海この四部の視察に当りました委員を代表して、私から調査の概要を御報告申し上げたいと存じます。  われわれ中國班は六月十六日名古屋を振出しとしまして、翌十七日は大阪、尼崎、十八日は神戸、十九日は岡山、倉敷、二十日が高松と宇多津、坂出、二十一日が三島町、新浜、これはみな愛媛縣であります。二十二日が今治、松山、二十三日に廣島、二十四日に廣島縣の大竹、並びに山口縣の岩國、二十五日に宇部、小野田、これらの地区を調査視察いたしまして、二十五日に終つたのであります。調査委員は森山委員、小西委員、中村清委員、福井委員、中村純一委員、この六名でありますが、名古屋から最終ま……

第5回国会 経済安定委員会 第20号(1949/08/11、24期、民主自由党)

○首藤委員 今当面の緊要な問題は、何といつても金融緩和であります。そこで安本あるいは大藏省から見返り資金の放出を非常に急がれておるということは非常にけつこうでありますが、それにもかかわらず現在百十五億というものが死藏されておるということであります。これは事務的の事情、あるいは経済界の変動等の事情からこういうふうになつておると思いますけれども、百十五億というものが死藏されておるということはいかにももつたいないことであります。そこでこの交付公債買入れというような六百二十何億の予算が組まれておりまするが、もし一般の貸出しが遅れるならば、とりあえず交付公債を買い入れて、そうしてローカル・バンクから各方……

第5回国会 経済安定委員会 第22号(1949/09/13、24期、民主自由党)

○首藤委員 輸入の民間移讓の問題は前田委員から御質問いたしましたので大体わかりましたが、なお二、三のことについて御質問してみたいと思います。この民間輸入は非常にけつこうでありまして、一日も早く実現していただきたいという強い希望を持つておりますが、しかしこの場合にその輸入品が内地で統制されておる。原料が統制されておる。あるいはマル公が設定されておるというような場合に、各輸入買付値段と相当相違して來ると思うのであります。必ずしもこれはマル公と一致しない。マル公を上まわつたり下まわつたり、同時にまた輸入者個々の買付値段も相当相違して來ると思うのであります。さらにもう一つは政府がその原料についての券を……

第5回国会 政府支払促進に関する特別委員会 第10号(1949/07/25、24期、民主自由党)

○首藤委員  ちよつと理財局長にお伺いしたいのですが、今デフレをデイス・インフレにひきもどすということで、いろいろやつているということでありますが、そのうち具体的にやつたことは、政府預金の振り替えだけなんですか。他に何か対策ができているのですか。この点ちよつとお伺いしたい。
【次の発言】 今のお話の中で丙種の撤廃のことでありますが、新聞によれば撤廃とも言い、あるいは撤廃は困難で緩和する程度にとどまるということを傳えられておりますが、どういうところまでこれが行われておるのか、もう一度はつきりお答え願いたい。  それから中小企業に対する金融ですが、これも十二億を二十五億に拡張したと言うし、また一面……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 通商産業委員会 第16号(1950/03/06、24期、自由党)

○首藤委員 私は自由党を代表しまして、両案とも賛成いたしたいと思うのでありますが、電気試験所の問題から一応述べたいと思います。わが国の電力需給関係が近年著しく不良化いたしまして、家庭生活を不明朗にし、また各産業会社の経理を非常に不経済に追い込んでおることは、すでに御承知の通りであります。現に二十三年度におけるところの電力の需給関係を見ましても、総需用量が三百五十億キロ時に対しまして、供給量は水力は三百十億、火力が三十億キロ時でありまして、差引十億キロ時の不足を告げておるのであります。かような関係から全国的に電力の使用の合理化運動が徹底いたしまして、中小工場はもとより、一般家庭に至りまするまで積……

第7回国会 通商産業委員会 第39号(1950/04/28、24期、自由党)

○首藤委員 私も重要問題でありまするので、非常に質問の数が多くありまするが、他の同僚委員の質問者が非常に多いので、ごく大綱の問題について、二、三お尋ねしておきたいと思うのであります。今回の電力再編成は、先ほど大臣並びに次官から御説明がありましたように、サービスの改善であるとかあるいは創意工夫、あるいは意欲の高揚であるとか、こういう点が大きな目的である。私らもこれには賛意を表するのでありまして、その点から考えますると、電力再編成をすることに反対する理由はないのであります。しかるに先ほど門脇委員からもるる申し述べておりましたが、この問題に関しましては、全国ほとんど全区域から反対の陳情、電報あるいは……

第7回国会 内閣委員会 第19号(1950/04/19、24期、自由党)

○首藤委員 私は海上保安庁法の一部を改正する法律案について、質疑をいたしたいと存します。  今度提案されましたこの法案によりますると、従来神戸にありました保安庁を、大阪に移すということになつておるのであります。しかしながらその理由を承りますと、まことに薄弱でありまして何ら首肯し得ないのみならず、本来海上保安庁の目的であるところの本質的事務の関係を考えてみました場合、いわゆる港湾の、天然的良港であることは言うまでもありませんが、海運に関するところの設備が、御承知の通りほとんど神戸に完備いたしておるのであります。特に海洋気象台のごときも、またこれ神戸に設置されておる。あるいはまた水路の関係その他す……

第7回国会 内閣委員会 第20号(1950/04/25、24期、自由党)

○首藤委員 海上保安庁の問題につきまして、すでに聞くべきものは聞いたと考えますが、なお二、三疑義がありまするので、この点を御質問いたしたいと存じます。  第十三條に、本部の事務を分掌するものとして保安監部を設定することができるというふうにありますが、その保安監部の事務の内容について一応御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 先般この政府案によりますると、海上保安部を大阪に置く。そうしてその理由は、他官庁との連絡上便利であるというただ一つのために大阪に置くということでありますが、海上保安そのものの本質的な運営から見ましても、どの点から検討いたしましても、神戸が適当であるということは、万人異……


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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 経済安定委員会 第5号(1950/07/28、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 肥料統制は御承知の通り来月一日から撤廃されることになつております。資金の面におきましては、大体農林省の方で統制を廃除されるものでありまして、通産省の方では今のところ大して、どちらの面からもあまり当つていないわけであります。
【次の発言】 御質問の数字は、ただいまのところ手元にありませんので、資料をあとからお届けいたしたいと思います。

第8回国会 考査特別委員会 第14号(1950/11/13、24期、自由党)

○首藤証人 本年七月十二日であります。
【次の発言】 大西前総裁、櫻井前副総裁の更迭に対しましては、別に大臣からこれこれの理由によつて更迭するという御相談は受けていなかつたのであります。しかしながら、私の主観的な考え方といたしましては、電力分割法案が見返り資金とからみまして、どうしても早く解決しなければ相ならぬ。これにつきまして、日発の首脳部が、分割法案に対しまして、單にこの分割の方法に対する反対意見を述べられるのはけつこうでありますけれども、全面的に分割そのものに反対するというようなことを承つておりました。御承知の通り日発の総裁、副総裁は、政府が任免権を持つておる特殊会社でありますので、この……

第8回国会 通商産業委員会 第1号(1950/07/15、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ちよつとごあいさつを申し上げます。  今次の政務次官の異動に際しまして、はからずも私は通産省政務次官に就任することに相なつた次第であります。御承知の通り、前任宮幡政務次官は、政治的経歴も非常に長くありまするし、また通産行政全般を通じまして非常に精通された方でありましたが、私はこれに反して政治的経歴も非常に短くあります。かつまた浅学菲才でありまして、使命達成ができるかいなやという点に非常な危惧の念を持つておる次第でありますが、皆様方の絶大な御援助と御鞭撻によつて大過なきを期したい、かように念願しておる次第でありますので、今後何かにつけて格別の御援助をたまわるようお願い申し上げまし……

第8回国会 通商産業委員会 第3号(1950/07/19、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいまの中村委員の御質問に対してお答えいたしたいと存じまするが、御説のごとく、当時の日鉄法におきましては、単に配当の中から差引くということのみが規定されておるのでありまして、配当のない場合にはどうするかということが明記してありません。これは御説の通り法の不備だと存ずるのであります。ただ当時は、少くとも民間会社をかように一つの会社に集中するということは、一種の企業の合理化でありまするから、多分配当は継続するであろうという気持が非常に大きかつたために、こういう法ができたと私は了解しておるのであります。そこでこの配当のない場合に一体政府は最終的な責任を負うかどうかという御質問であり……

第8回国会 通商産業委員会 第4号(1950/07/20、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 御回答いたします。お説の問題はまつたくわれわれも同感でありまして、朝鮮問題の進展いかんによつては、日本の経済に重大な影響をもたらして来る、かように考えておるのであります。そこで今御質問の鉄鋼の部でありまするが、この鉄鋼に対しましても、当然需要が相当ふえて参るであろう。すでに現実の問題として、ここ一週間以内にも相当ふえて参つたのであります。そこでどういう事態が起りましても、供給にさしつかえのないような態勢をとることが、この際通産省の緊急な措置だというふうに考えておるのであります。そこでそれがためには、まず石炭、いわゆる内地でできませんところの超粘結炭の輸入並びに鉄鉱石の輸入をでき……

第8回国会 通商産業委員会 第5号(1950/07/21、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま事務当局から御説明いたしました通り、現在のところは富士製鉄の中に含まれまして操業いたしておるのであります。そこで将来帰属をどうするかということでありますが、これは一応賠償が解除になりました場合、そのときの情勢その他を考慮いたしまして、あらためて検討するというような考え方を持つておるのでありますが、できるならばわれわれといたしましては、現在の富士製鉄の姿そのままを持つて行つたらいいのじやないかというふうに考えております。総理がお説のようなお話をされたそうでありますけれども、われわれはその点は承知していないのであります。

第8回国会 通商産業委員会 第7号(1950/07/24、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 お答えいたします。最近朝鮮事変を契機といたしまして、国際商品が総じて値段が上つて来たということは事実であります。ことは日本は御承知のごとく、昨年来相当各商品とも供給過剰の結果、値段が下つておりました場合、この朝鮮事変が起り、国際商品が軒並みに高騰したという刺激から、各商品ともやや活気を呈して参つておるのであります。従つてこの間梳毛糸なんかに対しましては、高木委員が言われた一応勧告価格というものが行われたのでありますけれども、それだからといつて今の場合、近い将来、再統制をやるというようなことは全然考慮いたしておりません。また現在の段階においてはさようなことをする必要はない、かよう……

第8回国会 通商産業委員会 第9号(1950/07/26、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま大臣から御答弁申し上げたのでありますが、なお私から補足いたしたいと思います。朝鮮事変からあらゆる商品界が相当緊張して参つたので、少くとも今後の見通しという点から考えれば、統制しなければいかぬのではないかという御質問だと考えるのであります。しかしながら、これは見解の相違でありまして、われわれの見るところでは、この問題を契機として今後相当需要がふえましても、これに即応するだけの資材を吸収する。原毛の輸入なりあるいはその他の対策を立てまして、需要がふえても万遺憾なきを期する。要するに統制をしなくても需要にさしつかえない態勢を整えて行くという方針のもとに統制はしないということを……

第8回国会 通商産業委員会 第10号(1950/07/29、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 先般御報告いたしました通り、今後需要が相当増大して来るであろうという予想と、いかなる事態になりましても、内地の需給にあまり大きなアンバランスにならぬような方法を講ずる必要があるということから、繰上げ輸入を計画いたしまして関係筋と折衝しておるわけでありまして、まだ結論は得ておりませんが、これはぜひとも実現いたしたいというふうに考えております。
【次の発言】 御承知の通り七 九の輸入は、四―六と比較いたしまして、大体倍になつておるわけであります。この方面にも相当繰上げの量が入つていると思いますが、なおこれで足れりとせず、引続き相当量輸入をいたしたいという考えをもつて交渉を続けている……

第8回国会 通商産業委員会 第12号(1950/09/27、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 お答えいたします。ただいまのところ、再統制をいたす意思は毛頭ありません。
【次の発言】 物価庁の方で掲示価格をつくつておるかどうかという御質問であります。この問題は相当いろいろのいきさつがありますが、ごく簡単に御回答申し上げたいと思います。実は七月二十六日に閣議におきまして、暴利を取締るということに決定いたしたのであります。しかしながらしからば暴利に対する限界、いわゆるどこまでを暴利とするかという点になりますと、法的には不当な価格という文字が使われておるのみでありまして、見解によつて、これの限界点というものはすこぶる不鮮明になつておるのであります。そこで物価庁におきましては、これ……

第8回国会 通商産業委員会 第13号(1950/09/28、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 田中委員からただいま御質問の炭鉱の問題ですが、一応概略だけ御回答いたしたいと思います。この問題は、通産省といたしましては、お説のごとく当初陳情はありましたけれども、山の現状、炭質その他から考えまして、不適当というふうに考えて、この旨を伝えたのであります。しかるにその後大蔵省の方面からかえつて逆に強く要望されるというようなことになりまして、やむなく一応要請に応じたのでありますが、しかも金額が通産省で決定した金額よりも、許可になつた金額はかえつて多かつたというような、すこぶる不可解な結果になつておるのであります。われわれの方といたしましては、相当詳細に調査いたしたのでありますが、そう……

第8回国会 通商産業委員会 第14号(1950/09/29、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 お説のごとく銑鉄の補給金百億の要求が二十一億となり、さらにこれが金額を削除されたのでありまして、通産省といたしましては非常に遺憾の意を持つておるものであります。但し国家財政上かく決定いたした以上は、なるべくお説のごとくこれが影響のないような措置を講ずる必要ありということで、こういう面に向つて現在措置を進めておるのでありまして、とりあえず銑鉄の輸入を明年度におきましては二十五万トンはどうしても確保いたしたい、また同時に金利を相当引下げるというような措置を講じまして、補給金打切りの影響を補填いたしたいというふうに考えておるのであります。御承知のごとく幸い最近輸出の方面が相当好調を呈し……

第8回国会 通商産業委員会 第15号(1950/10/11、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 この前の委員会におきまして私から、通産省としては千六百万円の要請をいたしたにもかかわらず、二千五百万円の融資が行われた、その点不可解な気持を持つておるということを申し上げたのであります。しかるにその後調査いたしましたところ、先刻資源庁長官から御報告申し上げました通り、時間的に非常にずれがあることが発見されたのであります。と申し上げるのは、通産省の方から大蔵省の方に対して、本年度の見返り資金の要請をいたし、同時に資金の限度の引上げを実は折衝いたしておつたのであります。むろんこの中には小滝炭鉱も入つておつたのでありまするが、それらの問題について、まだ金額その他について最後的な結論の出……

第8回国会 通商産業委員会 第18号(1950/10/25、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 お答えします。今さら申し上げるまでもありませんが、鉱業に対しましては、国が今日までいろいろの面で特別の保護政策を設けて参つておるのでありますが、これは言うまでもなく、鉱業自体が国の経済の基幹産業であるということと、またこの鉱業自体が経済の中でも特別な條件を持つておる。従つてこれを普通の経済と同様の観点からは容易に助成をしにくいという面が多々ありまするので、特別の保護を施して来たわけであります。従つて今後におきましても、お説のごとくいろいろ政策の面がなお残されておるものと存じます。そういう面につきましては、格段の措置を講じて鉱業自体の保護育成という面に十二分の努力をいたして参りたい……

第8回国会 通商産業委員会 第19号(1950/11/16、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 ただいまの今澄委員の御質問のうち、事前に予知し得なかつたかどうかということが第一点だと思いますが、これは先ほどから保安局長から詳細に御説明申し上げました通りに、今回の災害に対しましては、まつたく予知する方法はなかつたということに帰着するのであります。従つて鉱業者に対しましても、あるいはまたその現場の監督者に対しましても、責任を追究するところの基準がないというふうに政府では考えておるのであります。しかしながら、それだからといつて今後このまま放任するというようなことでは、幾多の災害を惹起するおそれがありますので、これは先ほど局長から申されました通りに、今日までの保安対策の目的が主とし……

第8回国会 農林委員会 第14号(1950/09/13、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 今回この肥料の輸出問題に関しまして、委員会に非常な御迷惑をかけたことを、まずおわび申し上げたいと思います。  この問題を本日承りまして、省内の各担当官をいろいろ調査いたしましたところ、まつたく通産省に全責任があることがはつきりいたしたのであります。まつたく弁解の余地のないほど、われわれの担当官に責任があるということが明確に相なりました。従つてこの担当官に対しましては嚴重に戒飭を加えまして、今後再びかかることのないように、十二分に注意をいたしたのであります。さらにその際できる限り委員会の御意向を尊重いたしまして、実際上輸出のないように、それぞれ許可をいたしました向きに対しまして、至……

第8回国会 農林委員会 第16号(1950/10/04、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 お答えいたします。先般の小委員会で河野委員並びに他の委員から、当分輸出をしないということを通産省で言明したらどうかという再三の御希望があつたのであります。しかしそれに対しまして、通産省といたしましては輸出ができないということは言明いたしかねる、それは一にかかつて今後の需給関係がこれを決定するものだ、来期の農家の需要に支障のない限り、輸出というものは当然考えられるものじやないかというふうな考え方を持つているのであります。ことにこの委員会におきましても、相当問題になりましたが、台湾向けの二十五万トンの輸出が別個に控えている。これも輸出しないという建前から考えますれば、相当重大な問題だ……


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第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 通商産業委員会 第2号(1950/11/27、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 日本の法律にないから占領軍にそういうことを干渉する権限はないはずだという御質問でありますが、なるほどこれは日本の国内法でありますから、日本政府の責任によつてやるということは建前になつておるから、法案にはそういうことは明記してありませんけれども、それ以上に占領軍は絶対的に権限を持つておるのでありまして、日本に法律がなくても占領軍は自由にそれを変更するだけの権限を持つておりますから、その占領軍の線によつて、許可がなければできないということになつておるのであります。
【次の発言】 メモランダムを出す、あるいはデイレクテイブを出すことは向うの自由でありまして、こちらの方からそれを要請す……

第9回国会 通商産業委員会 第4号(1950/11/30、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ポツダム政令の出まするまでの経過につきましては、先般大臣から一応御報告申し上げましたので、今日は第七国会に提案いたしましたいわゆる政府案と、今度の政令との間に多少相違している点がありますので、その点を申し上げたいと存じます。第七国会に提出した法案と電源帰属の問題は、まつたく同一でありまして、そこには何らの相違はありません。ただあの法案の中で公共団体の株式保有に対しまして三箇月という期限が付されておりましたが、今回はそれが全然撤廃されまして、無期限に手持ちができることになつたのであります。これは第七国会におきましても、当委員会におきましてそういう御意見があつたわけであります。また……

第9回国会 通商産業委員会 第5号(1950/12/01、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 電力を再編する理由は、理論的に申し上ぐればただいまお説の通りでありまするし、またこの法案の第一條に簡單でありまするが書いてある通りであります。平たく申し上げれば、結局今日までは、国家管理というところから、あらゆる面において法律のもとに統制されるということであつたものを、一応民主主義に切りかえて、そうしてただいま御指摘の通り自由闊達な経営にまかせる。競争をさせる。ここに初めて創意がありくふうがあり、次に来るべきものが発展である。こういうことが一番大きなねらいになつておるのであります。しからば重要な問題は、国家が決定するということになつておるが、それはどういう範囲かという御質問であ……

第9回国会 通商産業委員会 第6号(1950/12/02、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 この臨時国会に提案する法案をあらかじめ御報告申し上げておきたいと思います。  すでに御承知の通り、鉱業法と採石法は前国会以来の継続審議となつておるのでありますが、そのほかに新たにこの鉱業法施行法並びに中小企業信用保險法、特別鉱害復旧特別会計法、特別鉱害復旧臨時措置法の一部を改正する法律案、これをこの臨時国会に提案することに相なつておるのであります。なおほかに土地調整委員会設置法、これは先般この委員会の御要望がありましたし、またなくとも鉱業法との関連上、法務府の方で提案いたしまするけれども、合同審査をお願いいたすことになつて来ると存ずる次第であります。従つてすでに大部分のものは提……

第9回国会 通商産業委員会 第8号(1950/12/05、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 今澄委員から、今までの経過からかんがみて、施行が遅延した、あるいはまた予算措置において欠陥があるのじやないか、従つて政府に熱意があるかどうかという御心配でありますが、政府といたしましては、この問題につきましては、かねて申し上げました通りに、非常な熱意をもつて一日も早く施行いたしたいという気持のもとに、あらゆる措置を講じて参つたのでありますが、この公社のごとき、われわれのまつたく予知しない問題が突発いたしましたので、あらためてこういう修正法案を出さなければならぬというはめに陥つたのでありますが、その他の問題につきましては、鉱害の認定その他の予算の措置につきましても、あらゆる対策を……

第9回国会 通商産業委員会 第10号(1950/12/07、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま議題となりました中小企業信用保険法案につきまして提出の理由を御説明申し上げます。  政府はさきに中小企業の振興に必要な事業資金の融通を遠隔にするために中小企業の信用保険法案の立案に着手いたし、鋭意慎重に検討を進めて参つたのでありますが、今回ようやくその成案を得るに至りましたので、ここに中小企業信用保険法案を提出いたして御審議を仰ぐ次第であります。  あらためて繰返すまでもなく、中小企業者はわが国経済の中核体であります。現下経済政策の第一の目標であるの本経済の自立と、安定とを達成するためには、輸出の振興、雇用の増大等が不可欠の要件でありましが、このことはわが国経済において……

第9回国会 通商産業委員会 第11号(1950/12/08、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 御承知の通り、今度のこの法案は七五%を政府は保証することになつておりますので、金融機関といたしましては、いまだかつてないほど安心して融資ができることになつたのであります。従つてこれだけの保証をいたしますことによつて、当然明年三月までに三十六億の融資は楽にできるであろうという確信を持つております。
【次の発言】 一にかかつてこれは金融機関の認識によるものでありますが、今日までの非常に不安の多い融資と違いまして、これだけの保証がある以上は、いかに銀行がこの中小企業に対する不安がありましても、この保険法によつて融資する上におきましては、そういう不安は非常に拂拭されますので、現在の金融……

第9回国会 通商産業委員会 第12号(1950/12/09、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 先刻から振興局長の答弁もあつたと思いますが、日本の経済をできる限り早く自立させなければ相ならぬ、同時に、国民生活の水準をできるだけ高くしなければならぬというような各般の事情を考えますると、どうしても日本の輸出貿易を、とりあえず十四、五億ドル程度まで拡大しなければ目的を達しないのであります。従つてその面に対しまして、さような輸出のできるような国内体制をとつて、輸出の増進をはかりますと同時に、各国との協定に対しましては、それらの輸出金額に達するまで限度を拡大する、さらにまた内容を広くいたしまして、できる限り輸出の可能な方法をとつて行きたい、それにマツチするような貿易協定をつくつて行……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 経済安定委員会 第24号(1951/07/10、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 御承知のごとく通産省は生産の主管省でありますので、今回の電力料金値上げに対しましては、格別の関心を持つておるのであります。従いまして一般の世論に耳を傾けますとともに、通産省自体といたしましても、この各電力会社の案の検討に対しましては、慎重を期してやつて参つておるのであります。しかるに先般一応通産省で検討いたしました結果、概括的に三割程度はやむを得ないのではないかということを発表されたのが一部誤伝されまして、通産省側では全般的に三割が至当であるというふうに考えておるかのごとく伝えられておるらしいのであります。しかしこれはごく概括的に、こういう計算によるとこの程度が妥当ではないかとい……

第10回国会 大蔵委員会 第10号(1951/02/07、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま御質問の産業近代化の問題でありまするが、ぜひとも産業をこの際徹底的に合理化したい。それにはどうしても機械の更新が必要である。しかもこれには莫大なる資金を必要といたしまするので、この国会にぜひとも提案いたしたいと考えまして、今準備を進めておるのであります。これにはいろいろ予算措置を考究いたしたのでありまするが、どうしても税制面で協力を得る以外にちよつといい方法が見つかりませんので、ぜひとも大蔵省の了解を得まして、この面で進んで行きたい、かように考えておる次第であります。
【次の発言】 最近物価がだんだん上昇しておりますことは事実であります。しかしこれは日本だけの物価高でな……

第10回国会 通商産業委員会 第2号(1950/12/16、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 御承知の通り中央向けの貿易は、朝鮮事変の急激な変化からやむなく一応ストツプするという処置をとつたのでありますが、これに対しましては、御承知の通りこの春以来輸出保険の制度を設けておりまして、現在調査いたしましたところによりますと、その契約のほとんど全部が保険に加入しておるのであります。従つてその方面から補償いたしますることによつて、大体業者にはあまり迷惑はかからないと考えておるのであります。ただしかし多少不安のありまするのは、中央向けの輸出価格はかなり高いことであります。他の方面に比較して大体最低一割ないし二割は値段が高くなつておりまするので、この品物の処分にあたつて、よそ向けの……

第10回国会 通商産業委員会 第3号(1951/01/30、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 それでは私なりの考え方を申し上げたいと思います。通産省におきまして十月一日という期日を最終日に決定いたしましたのは、先ほど松本委員長からも言われたことく、日発三十億、配電会社が四十二億でありますが、とにもかくにも日本最大の会社である。しかもその会社数が九つである。資産の内容に対する検討、あるいは各社の比率の検討等々、これを詳細に検討しますれば、相当長時間かかるのではないか。また同時にこの比率に関しましても、利害が相反します関係上、これらもなかなか容易に決定しがたいのではないか。しかも結局は決定しなければならないというふうなことから、大体最終的に九月一ぱいはかかるのではないかとい……

第10回国会 通商産業委員会 第4号(1951/01/31、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 お答えいたします。輸入促進の上におきまして、隘路として外貨の効率的活用という問題についての御質問であるわけでございますが、御承知の通り昨年上半期までは、外貨の効率的活用という問題について非常に制約されておつた事実があるのでございます。と申しまするのは、外貨資金の算定におきましても、それが、何といいますか、簡單に言えば、非常にかた苦しい計算でありまして、輸入の方は先物の契約までも全部支出にする。一方輸出の方はその前の月の月末までに確実に入つたものを計算に入れるということで、輸入の方は先物までも算定するし、輸出の方はすでに入つたもののみを算定するというようなことでありまして、その間……

第10回国会 通商産業委員会 第6号(1951/02/05、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 今度の料率の改正は、その理由のほとんどが他の物価に比較しまして、この五法案にきめておりまするおのおのの料率はあまりに安過ぎる。しかも今日まで特許庁の支出は大体これらの料率の收入によつてまかなうという建前を堅持して参つたのでありまするが、それが最近料率をすえ置いたことによつて收入は一向ふえない、しかるに一方支出の方は、客観情勢の変化とともに、しかも一般物価の高騰と相まちまして非常にふえて参りまして、このバランスが従来とは全然逆になりまして、常に支出の方が多いようなことになつておりまするので、本来の姿に返したいということで、提案いたしましたような料率に改正していただきたいということ……

第10回国会 通商産業委員会 第7号(1951/02/12、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 本件は地方自治法第百五十六條第四項の規定に基きまして、繊維製品検査所の支所及び出張所の設置について国会の御承認をお願いするものであります。繊維製品検査所は輸出品取締法による輸出繊維製品の臨検検査及び輸出繊維製品依頼検査規則による輸出絹、人絹織物の依頼検査を行う国の検査機関で、現在京都ほか七箇所に本所を、その他主要生産地十九箇所に支所及び出張所を設置してありますが、検査の円滑かつ迅速確実な施行をはかるとともに、業界の要望にこたえ、その利便をはかるために、若干の支所及び出張所を増設せんとするものであります。今回のこれら支所及び出張所の増設は、これによつて人員及び経費の増加を必要とし……

第10回国会 通商産業委員会 第8号(1951/02/14、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 先ほど資源庁長官から、最近この炭価が若干強含みになつているということをお答えいたしたのでありますが、それは今回の労働條件を意味した炭価ではないのでありまして、ただ現実に多少最近の争議によつて貯炭が減つた、従つてそれによつて市価が多少強含みになつたという意味を申し上げたのでありまして、現在の段階におきましては、今度の争議がどういう点で解決されるのか、あるいはまた内容はどういうことになるのか、一切が争議の交渉の途上でありまして、何ら決定を見ておりませんので、これが決定されない限りは、これが炭価にどう響くかということは申し上げかねる段階に現在はあるわけであります。

第10回国会 通商産業委員会 第9号(1951/02/16、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 肥料があらゆる産業の中におきまして、最も重要であることは私の申し上げるまでもないことであります。特に終戰後におきましては、当面の不足せる食糧をできるだけ増産いたしたい、それには必然的に肥料の増産を考えなければならぬのでありますから、過去五年間におきまする政府の施策は、他の産業よりも肥料の増産に格段の努力を拂つて参つたのであります。これがために昨年度の生産量は戰前の最高記録を上まわるというような好成績を示しまして、内地の需要に対しましても大体充足できる態勢となつたのみならず、ある程度輸出可能の余裕を示すに至つたのであります。そこで一応内需を確保いたしましたならば、できるだけ輸出促……

第10回国会 通商産業委員会 第10号(1951/02/23、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員  繊維に関する切符がからクーポンである、もう一つは政略的に切符を出したものに対しては、ヤードの表示をしてあるという御質問でありますが、繊維の切符に対しましては、そのほとんどが裏づけをしておるのであります。裏づけのない切符は絶対発行してないのであります。しかしながら実際問題といたしまして、これが大部分現物化しないといふ事実は否定定できないのであります。この問題につきまして、政府といたしましても今日まであらゆる努力を拂いまして、もつて完全に現物化する方途を講じて参つたのでありまして、これがために、昨年の三・四期以降におきましては、特に格段の措置を講じたのであります。それ以後におきま……

第10回国会 通商産業委員会 第11号(1951/03/02、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 安本の本年度の輸入計画が十四億七千なんぼで、現在の情勢から見て少い。あるいはこれがために、しかも物資の値段が上ることによつて、量的に非常に縮小されるおそれがあるという御質問でありまするが、通産省といたしましては、根本的に本年度の日本の経済は運用のいかんによれば非常な発展性を持つておる、従つてどうしてもその発展性を実際に実現するような方針を貫徹する必要ありという根本的な考え方に、あらゆる施策を進めておるのであります。従つてただいまの安本の計画は一応の構想でありまして、現実の為替資金さえありますれば、その資金一ぱいまでも十二分にこれを活用して、できる限り物資を輸入いたしたいという、……

第10回国会 通商産業委員会 第14号(1951/03/12、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま議題となりました日用品検査所の出張所設置に関する提案の理由を御説明申し上げます。  本件は地方自治法第百五十六條第四項の規定に基きまして、日用品検査所の四十張所の設置について国会の御承認をお願いするものであります。  日用品検査所は、輸出品取締法による輸出雑貨の臨検検査を行う国の検査機関でありまして、現在東京及び大阪に本所を、名古屋及び福岡にそれぞれの支所を設置してありますが、このたび新潟及び広島に出張所を設置して、遠隔の生産地における輸出検査に便ならしめ、また雑貨の主要輸出港であります横浜及び神戸に出張所を設置して税関との連絡を密にし、輸出情報の入手を容易ならしめ、包……

第10回国会 通商産業委員会 第15号(1951/03/13、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 今回提案いたしました中小企業等協同組合法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由を御説明いたします。  中小企業等協同組合法には、商法の規定、特に株式会社法の規定を若干準用しておりますので、本年七月一日より実施になります商法の一部改正に伴い、所要の改正を行う必要があるのでありますが、なおこの機会に中小企業等協同組合法施行後一年有半の経験にかんがみ、所要の改正を同時に行おうとするものであります。改正商法につきましては、現在組合法において準用いたしております会社法の規定は、組合制度の本質に反しない範囲内において、あとう限りこれを準用する方針をとつておりますが、改正の條文を準用す……

第10回国会 通商産業委員会 第17号(1951/03/15、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 私からかわつて御答弁申し上げます。ただいま澁谷委員の御指摘の、この前の新聞発表の数字が、供給力が非常に多いという御意見でありましたが、澁谷委員は、この供給力ということを、国内在庫ということを主として対象としてお考えになつておるのではないか、あるいはまた新聞記事がそういうふうに考えさせるような記事であつたかとも考えるのでありますが、あの発表の数字は、要するに将来確実に入るもの、すなわち信用状を開設いたして、将来必ず入るものであるという想定のできるものを、一応供給量として発表いたしたのであります。従つてそれは、全部国内在庫というわけではなく、将来確実に入るもの、これを算定して供給力……

第10回国会 通商産業委員会 第27号(1951/05/16、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 非常にごもつともな御質問でありまするが、また非常にむずかしい問題でありまして、この計量調査官その人の個性によつてお説のような悪い面も出て来はせぬがという不安もあるのであります。しかしながら、これはひとりこの計量に関する問題でないのでありまして、その他の問題につきましても、こういうことは当然つきものになつておると存じます。従つてその採用いたします場合、あるいはまた採用後におきましても、その人格という点に特に重点を置いて終始監督を厳重にする。そしてできる限り公正な検定をさせるという、まつたく常識的なお答えにすぎないのでありまするが、特にこれに関して異なつた対策を講ずるというようない……

第10回国会 通商産業委員会 第28号(1951/05/17、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 硫酸アンモニア増産及配給統制法を廃止する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  硫酸アンモニア増産及配給統制法は第七十三帝国議会において成立したのでありますが、昭和十三年当時硫安はわが国肥料消費額のうち首位を占め、その消費増加趨勢はきわめて著しいものがあり、毎年海外から二十万トン内外を輸入し、海外支払いが巨額に達しておりましたため、硫安の国内生産を豊富にするとともに、その配給の円滑及び価格の公正をはかることが、わが国の国際収支の改善に寄與し、同時に農村の経済的安定と農業生産の確保のためきわめて緊要であると考えられましたから、硫酸アンモニア製造事業とその配給機構との確立をはかる……

第10回国会 通商産業委員会 第29号(1951/05/21、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま上程せられましたニツケル製錬事業助成臨時措置法案の提案理由を御説明いたします。  申すまでもなく、ニツケルは、特殊鋼、電気通信機械、造船、輸出製品のメツキ用その他各種の重要な用途に不可欠の基礎物資でございますが、遺憾ながら、わが国の国内資源には見るべきものがなく、輸入にまつ以外に道がない状況でありますところ、重要な戦時物資として、現に米国はじめ各国で輸出統制が厳格に実施されておりまして、十分な輸入はきわめて困難であり、昨年下期以降需給のはなはだしい逼迫を示しておりますることは、すでに御承知の通りでございます。ただ、幸いに、わが国は、戦時中セレベス、ニユーカレドニヤ等のニ……

第10回国会 通商産業委員会 第32号(1951/05/24、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 本案の第七十條の中に審議員の任期の問題で、原案では六箇月、一回だけ再任を認める、それ以上は認めないということに相なつておつたのでありますが、参議院の方でいろいろ愼重に審議されました結果、一回だけの再任では運用にいろいろの支障を来すであろうという御意見が非常に強く出まして、その結果「一回に限り、」という五字を削除いたしまして、何回でも再任ができるということに修正いたしたのでありまして、それぞれ適当な手續をふみまして、参議院の本会議を通過いたしたのでありますので、さよう御了承を願いたいと思う次第でございます。
【次の発言】 この法案によつて生産を確保いたしまする量は、大体日米済協力……

第10回国会 通商産業委員会 第33号(1951/05/25、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 第七国会並びに第九国会におきまして、本委員会において一般鉱害の復旧に対しまして強硬な決議をされたことは、政府といたしましてもこれはよく了承し、かつこれを尊重いたしまして、できる限りすみやかに御期待に沿いたいという考えのもとに、本年一月以来もつぱらこれが推進に当つておるのでありまするが、今日までの経過につきまして大体の状態を御報告申し上げたいと存ずるのであります。この通産委員会の御意向を尊重いたしまして、政府は本年一月通産、安本、農林、建設、大蔵、これらの各省の担当官をもつてこれが復旧のための幹事会を結成いたしました。当初この責任官庁をいずれに置くかということで、あるいは安本ある……

第10回国会 通商産業委員会 第34号(1951/05/26、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 目下のところニッケルに限定いたしたいというふうに考えておりますが、しかし今後情勢の変化によつて、あるいは追加しなければならぬものが出て来るのではないかというふうな模様はあるのであります。しからば、この追加するものがどういうものであるかということに相なりますと、コットン・リンターであるとか、あるいは合成ゴムであるとか、そういうものが一応考えられております。しかしこれはもう少し情勢を見なければわからぬのでありまして、当面はニツケルだけにとどめたいと考えております。  なおこの機会に申し上げておきたいと思いますのは、この緊要物資として扱いますのは、民間貿易で獲得のできないもの、しかも……

第10回国会 通商産業委員会 第36号(1951/05/29、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 日米経済協力に対しましては、いまだ具体的に詳細なとりきめは行われていないのであります。ただ現在まで政府の承知しておりまする輪廓といいますか、大綱は、近くアメリカの方に発注の調整機関をつくり、その分室を司令部の中に置く。さらにそれに即応するところの受注の調整機関を日本政府に置くことが適当ではないか。もう一つは、日本の商品が近来非常インフレ的傾向が濃厚である。今後の日米経済協力の線によつてアメリカが購入するものは全部競争入札にする。決して日本には特典を与えるものではない。従つてこの競争入札にたえ得るような価格に押えることが最も重要な点である。さらにこれがために資材もできるだけ援助す……

第10回国会 通商産業委員会 第39号(1951/06/19、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 工業生産面を担当しております通産省といたしましては、今回の電力値上げに対しては、重大なる関心を持つておるものであります。ことに日米経済協力の推進という現段階におきまして、できる限りインフレを抑制しなければならぬ基本的条件にかんがみた場合、一層この値上げ案に対しては、関心を深くいたしておるのであります。しかしながら当面日本の産業の伸張のために、最も大きなネツクとなつておりまするものは、言うまでもなく電力であります。電力をできる限り急速に増強しなければならぬということは議論の永地はないと考えておるのであります。そこで今回電力の再編成を動機といたしまして、この際急速に経営の合理化あるい……

第10回国会 通商産業委員会 第41号(1951/07/24、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 前回の委員会でも申し上げましたごとく、生産官庁であります通産省は、今次の電力値上げに対とましては格別の関心を持つものでありまして、現在の経済情勢から見て、なるべく値上げは避けたいという考え方を持つものでありますけれども、また一面会社の現状から見まして、若干の値上げはやむを得ないという考え方も持つのであります。そういう観点から会社案を一応通産省として算定いたしましたので、その算定の方法につきまして概略を申し上げまして御参考に資したいと存ずるのであります。  まず給料、手当の問題でありますが、これは人員を――実は現在の会社の人員は相当余裕はあるというふうな考え方を持つておるのでありま……

第10回国会 通商産業委員会 第43号(1951/08/15、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 神田委員の御質問の需給調整法案でありまするが、これもまだ正式に交渉を受ける段階に行つておりません。農林省の方で案を準備いたしておるのであります。しかしながら、非公式にこの調整法の案を一応拝見さしていただいておるのが現在であります。事柄が非常に重要でありまするので、現在慎重にこれに検討を加えております。ただしこの法案だけから拝見いたしますると、自由経済に逆行するような制度――さらにまたそれも結論的に効果があるという見通しがつきますれば、これに賛成するにやぶさかでありませんけれども、おそらくこの法案では運用が困難ではないか。むしろ結果において、構想と相反するところの問題を提起するので……

第10回国会 内閣委員会 第12号(1951/05/17、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま議題となりました審議会の整理等のための通商産業省設置法等の一部を改正する法律案につき、その提案理由を御説明いたします。  政府は、行政簡素化及び経費節減の見地から、各省の附属機関として置かれている審議会、協議会等の整理について、かねてから研究して参つたのでありますが、ようやくその基準を決定し、通商産業省につきましても、これに基く整理を行うと同時に、最近の情勢に対処する組織の整備をはかるべく、鋭意検討を重ねた結果、今般その結論を得るに至りましたので、ここに審議会の整理等のための通商産業省設置法等の一部を改正する法律案として国会に提出し、御審議を仰がんとする次第であります。……

第10回国会 農林委員会 第51号(1951/08/10、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 河野委員から、昨年末の輸出に対して非常に辛辣な御批判があつたわけでありますが、しかしながら同時に需給推算の数字に対して、河野委員は絶対的に信頼しないという御意見であります。信頼するしないは別問題といたしまして、政府は行政を推進いたしますためには、何らかの標準というものを必要とするのでありまして、これがためにできるだけ努力をいたしまして、できるだけ信頼のできる数字を集中いたしまして、もつて需給の推算をいたすことは当然必要となつて参ることを御了承願いたいと存ずるのであります。つきまして、昨年の需給の状態でありますが、当初の肥料の生産の予想は、硫安が百七十万トン、消費が二百十万トンであ……


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第11回国会(1951/08/16〜1951/08/18)

第11回国会 通商産業委員会 第1号(1951/08/17、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 今の御質問は、政府資金は政府機関でなければいかぬという点についての御質問でございますが、まつたくわれわれもこの意見に対しましては同意しかねておるのでございます。なるほど形式的にはそういうことも一応考えられますけれども、現在の中小企業の金融の逼迫しておる現実の姿から見て、形式よりも実質に重点を置いて適当な金融をすみやかにやるべきではないかという考えを実は持つておりまして、先般来大蔵省に対しましてはそういう点を強く主張いたして、いたずらに形式に流れることなく、実質を重点として考慮すべきではないかということを考えまして、さらに努力を続けている次第でございます。この点につきましては、本……

第11回国会 通商産業委員会 第2号(1951/08/18、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 私から御答弁申し上げます。ただいま渋谷委員の言われましたことく、昨年朝鮮事変の勃発後の世界経済はめざましい活況を呈しまして、同時に物価もほとんど七、八箇月にわたつて押目なしの続伸を続けたのであります。同時に日本の貿易も著しく伸張いたしまするし、また別個の特需も予想以上の受注がありまして、これが一層物の需要を旺盛にいたしたということに相なつたのであります。同時にアメリカの厖大な軍備拡張の計画、あるいはまた朝鮮事変の将来に対する予想等々から、今年も相当の需要があるであろうという予想は、ひとり政府のみならず民間も同様の予想を持つておつたと考えられるのであります。従つて政府といたしまし……

第11回国会 通商産業委員会 第3号(1951/08/20、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 最近国際的景気の中だるみといいますか、非常な不況に直面いたしまして、日本の各産業とも非常な金融難にあえいでおることは御承知の通りであります。特に中小企業の金融難は深刻でありますので、政府は鋭意金融のあつせんその他の方法によつて、それぞれの市場の安定策を講じておるのであります。御指摘のダンピングの問題でありますが、まつたく御説の通りでありまして、もしもその金融難のためにダンピングをあえていたしますれば、ただちに相手国の関税の引上げを見ることは火を見るよりも明らかでありまして、いずれかといえば、自殺的行為になつて参るのであります。のみならず政治的に考えましても、日本のダンピングという……

第11回国会 通商産業委員会 第4号(1951/09/28、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 ただいま通商局長から、何らの対策を講じてない、知らないということを答弁したのでありますが、同局が主管でなかつたものでありますから、省内の連絡がとれていなかつたと思います。この問題は先般来そういうことをたびたび耳にいたしまするので、現在税関の方に申し入れまして、その真相の調査を依頼してあるわけであります。本日税関の担当官も出席しておりますので、この内容については、税関の関係官から御報告申し上げた方が適当ではないかというふうに考えております。
【次の発言】 機械局局長はちようど他に重要な会議がありましてその方に出席しておりますので、担当の課長が出席しております。

第11回国会 農林委員会 第2号(1951/09/11、24期、自由党)【政府役職】

○首藤説明員 肥料は農業生産上の最も重大な資材でありますし、また肥料代そのものが農家経済において非常に大きなフアクターを持つておる実情にかんがみましても、円滑な流通並びに公正な価格で取引できることは、われわれとしても望ましいことであります。しかしながらただいま井上委員の御意見にあります、ただいま農林省で御試案として検討されております肥料の需給調整法といいますか、これの内容を見た場合に、せつかく農林省で非常な熱意を持つてつくられたのでありますけれども、実際上運営がうまく行くかどうかという点に、一抹の不安を私どもは持つておるのであります。従つて愼重に検討する必要があるという考え方のもとに、現在内容……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 通商産業委員会 第1号(1951/10/16、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 本国会に政府からただいま提案いたしたいという考え方のもとに進めておりまする法案は、輸出信用保険法の一部を改正する法律並びに中小企業信用保険法の一部を改正する法律並びに石油及び可燃性天然ガス資源の合理的開発に関する法律、さらに商工組合中央金庫法の一部を改正する法律並びに企業合理化の促進に関する法律、以上五つでありますが、このうち商工組合中央金庫法の一部を改正する法律案と企業合理化の促進に関する法律案は、相なるべくならば議員提出にお願い申し上げたいというふうに考えております。  輸出信用保険法の一部を改正する法律の内容は、すでに御承知のごとく、ただいまの法律は適用の範囲があまりに狭……

第12回国会 通商産業委員会 第3号(1951/11/08、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 石炭のストライキは、当面の非常な重大問題と相なつておりますることは御承知の通りであります。通産省並びに労働省、安本その他関係各省ともこれが解決のためにあらゆる努力を払つておるのでありまするが、一応今日までの経過について、その概略を御報告申し上げて御参考に資したいと考えます。  今次のストライキの根源は、十月からの新賃金協定を九月から始めておつたのであります。爾来炭鉱側と労働者側の間に幾たびか折衝が続けられたのでありまするが、どうしても解決の曙光が認められないということから、途中から中労委があつせんに乗り出して、そうしてその後炭鉱業者の方から、一次案として千三百円の案を出したので……

第12回国会 通商産業委員会 第4号(1951/11/09、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま議題となりました輸出信用保険法の一部を改正する法律案につきまして提案の理由を説明いたします。  講和の成立に伴いまして、本邦経済の自立を達成いたさねばなりませんことは、いまさら言をまたないところでありますが、輸出貿易の飛躍的振興こそは、その自立達成の基本的要件であります。政府は輸出貿易振興の方策の一環といたしまして、最近における東南アジア地域、南米諸国の経済開発の進展に即応し、これらの地域に機械設備等資本財の輸出の促進をはかるため、さきに日本輸出銀行を設立して、長期輸出資金融通の円滑化を期する等の措置を講じて参つたのでありますが、このたび現行輸出信用保険制度を拡充し、資……

第12回国会 通商産業委員会 第10号(1951/11/26、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 この問題につきましては、ただいま技術庁長官から今日までの経過を詳細に報告をいたした通りであります。しかしながら単に整理を徹底するということだけではこの問題は済まされないのでありまして、牛の角をためて牛を殺すというようなことに相なつてはいけないことは十分了承しております。従いまして東北地方の事情も慎重に考慮いたしまして、最終的な決定をいたしたいというふうに考えております。

第12回国会 通商産業委員会 第11号(1951/11/27、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 西村委員の御指摘になりました、いわゆる生産の窮乏インフレーシヨンが到来するおそれがあるという御意見でありますが、御承知の通り、昨年来生産の状態は非常に向上いたしまして、昨年の六月は、昭和十―十二年を百といたしまして、八十七程度であつたものが、本年の四月には百四十二、その後御承知の通り、各産業の事情がかなり悪化いたしましたので多少低下いたしておりますが、なおかつ百三十五、六程度を現在維持いたしております。同時に、現在の国内における各原料の不足並びに今後の輸入の状態を勘案いたしますと、今後におきましても生産が非常に低下いたしまして、それによつてインフレが到来するというようなことはと……

第12回国会 通商産業委員会 第12号(1951/11/28、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 本年の鋼材の生産量ほ、国内の消費をカバーしてなお相当量の輸出の余力は持てる程度の生産計画をしているのでふります。しかもその線に沿つた生産が軌道に乗つた状態を続けているわけであります。従いまして鋼材が何に使用されようとも最近のように輸出が好調になつたということは、決して飢餓輸出とはわれわれ見ていないのでありまして、むしろ外貨獲得上非常に喜ばしい現象だ、特に最近は御承知の通り薄板の輸出がやや停頓状態でありまして、もし鋼材の輸出が不振になりますれば、鉄鉱業に與える影響というものは、かなり深刻であつたろうということが予想されるのであります。幸いに鋼材の輸出が相当好調を呈しておりますので……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 文部委員会 第4号(1952/02/07、24期、自由党)

○首藤委員 大臣が非常にお急ぎのようでありますから、大臣だけに御質問いたしたいと思います。  ただいままで同僚議員から、神戸商船大学の問題につきましては、それぞれ質疑応答があつたかと存じまするが、昨年末におきまして、この商船大学を設置いたしまするために、しかもこれが国立であるにもかかわらず、国家財政の都合上、地元から半額を負担してもらいたいという大学局長の要請がありまして、当初におきましては、総額三億、半額地元負担ということでありました。これすらも、地元におきましては財政困難の場合、非常に苦痛があつたのでありまするが、しかしながら、国家の現状、さらにまた自立経済の現状等々から考えまして、この負……

第13回国会 文部委員会 第6号(1952/02/22、24期、自由党)

○首藤委員 一昨二十日並びに昨二十一日の両日にわたりまして、予委算員会の文部分科会が開会されたのでありますが、この二日間の分科会におきまして、主として取上げられましたのは、神戸市に商船大学を設置する問題であつたのであります。この問題につきましては、すでに前の文部委員会並びにただいま平島委員から御報告がありましたように、小委員会におきましても、幾たびか真摯にして、かつ熱烈な意見の開陳がありまして、当初の要請よりも一歩前進いたしてはおりまするけれども、なお前途に幾多の困難が横たわつておるかのように見受けられましたので、この二日間にわたる各委員の意見の開陳も、ほとんどこの問題に集中いたしまして、いか……

第13回国会 文部委員会 第9号(1952/03/12、24期、自由党)

○首藤委員 二、三御質問したいと思います。ただいままで私学に融資しております十七億五千万円の貸付の條件、それから担保物件があれば、何を担保物件としておるか、あるいは今日までの回収が、当初の契約通りに回収できておるかどうか、できていなければ、どういう比率の回収ができておるか、そういう点を一応お伺いします。
【次の発言】 本年度が初めての償還期になつておるそうでありますから、もうしばらく時日を経過しなければ、回収率ははつきりしないかもしれませんが、担保物件について、要するに対象が営利事業を営んでおりまするものならば、こういう回収も、ある程度望みはありますが、現在の私学の経営の状態から見て、はたして……

第13回国会 文部委員会 第19号(1952/04/22、24期、自由党)

○首藤委員 神戸商船大学の財源でありますが、すでに御承知かと存じますが、総額を四億一千二百万円と一応想定いたしておるのであります。この四億一千二百万円のうち、半額を地元負担――、これは兵庫県並びに神戸市、この二つの公共団体が半額を支弁し、半額を国庫負担ということになつておるのでありまして、その国庫負担の支出は、すでに二十七年度の予算が通過いたした後でありますので、予備費から支出をするという大蔵省との一応の話合いができておるのでありまして、その予備費を当てといたしまして、六月から開枚いたしたいと、その準備を進めておるのであります。

第13回国会 文部委員会 第33号(1952/06/14、24期、自由党)

○首藤委員 私は本日遅刻いたしましたので、他の同僚議員からすでに質疑が行われたかと思いますが、二、三疑問の点をお尋ねいたします。  昨年一月提案されましたこの法案の内容は、地方公共団体別の組合と、これを單位とした連合組合ということになつておつたのでありまして、われわれの常識から考えて、適切な措置だというふうに思つておつたのでありますが、今回の法案を見ますと、さらに別個に県單位の組合を構成するということになつており、行政簡素化という点からも、屋上屋を架するような気持がいたすのであります。どういう理由でこの一箇年の間にこういう処置をしなければならなかつたか、そのかわつた理由をお尋ねいたします。

第13回国会 文部委員会 第37号(1952/06/20、24期、自由党)

○首藤委員 私は先日の委員会で、二、三質疑いたしたのでありますが、時間の都合上、実は御遠慮申し上げましたので、本日は、残された問題につきまして、質疑をいたしたいと存じます。  先般の委員会の場合にも申し上げたのでありますが、教育委員会法における期日の延期、これをすでに二回繰返しておるにもかかわらず、しかも昨年の国会におきましては、すでに一つの案をはつきり出して、そうして期日通りに実行するということになつておつたにもかかわらず、参議院側の反対によつて両院協議会が開かれ、そうしてまたもう一年ということになつておるのであります。しかるにそれからもすでに一年間を経過したにもかかわらず、またまた一年延期……

第13回国会 文部委員会 第42号(1952/07/04、24期、自由党)

○首藤委員 私は自由党を代表いたしまして、教育委員会法等の一部を改正する法律案、教育委員会の委員の選挙の期日等の臨時特例に関する法律案について、反対の意思を明らかにするものであります。
【次の発言】 すなわち、反対の趣旨を一言にして申し述べますならば、現行法通りに施行すべきでありまして、延期するための改正案なぞ、絶対にその必要はないと認めるものであります。  憲法を貫く民主主義の大原則については、いまさらあらためて申し述べる必要もないのでありますが、教育委員会法第一条にも「教育が不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきであるという自覚のもとに、公正な民意により、……


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各種会議発言一覧(衆議院24期)

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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 通商産業委員会農林委員会連合審査会 第1号(1950/07/25、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 この法案にありまする通りに、日本の経済界は大体インフレは終息しておると考えておるのであります。ただ最近、朝鮮事変を契機といたしまして、各商品とも、なかんずく国際的商品を中心といたしまして相当活気を呈しておりまするけれども、しかしながら当面において日本の各商品がこれ以上活気を呈しましても、それはすべて裏づけのある結果であります。要するにインフレは裏づけのない、ただ円貨だけを発行しておつたのでありまするが、今回の景気は少くともドルという裏づけがついておるのでありまして端的に言えば輸出今日までよりもはるかにふえたというふうにわれわれは考えておるのでありまして、従つてこの方面の需要がふ……


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第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 通商産業委員会農林委員会連合審査会 第1号(1950/11/28、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま議題となりました鉱業法案並びに採石法案の提出理由を申し上げます。  鉱業法は、鉱業を規律する基本法で、現行鉱業法は、明治三十八年制定せられ、その後十数回の改正を経て今日に至つているのでございます。時代の進歩、経済の発達及び関係法律の改廃によりまして、現行鉱業法は広汎な修正を必要とするに至つたのでございます。  政府といたしましては昭和二十一年から現行鉱業法の改正準備に着手し、昭和二十二年に、当時の商工省に学界、業界その他の関係者を委員とする鉱業法令改正委員会を設けまして、鉱業法の改正についての意見を諮問し、昭和二十四年三月にその答申を得、またその目的のために、アメリカか……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 大蔵委員会農林委員会水産委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1951/03/13、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 石油の輸入が重要でありますことは議論の余地がないのであります。従つて政府といたしましては、今日まで関税の上におきましては、できる限りの助成をいたして来たのであります。幸いに現在におきましては、輸入品が非常に高値になつております関係上、一応これには関税をかけなくても内地の石油に対して採算上無理がないという状態にありますので、当分の間輸入品に対しましては免税にしたいという考えを持つているのであります。なお探鉱あるいは試掘という面におきまする助成金が昨年度より若干減少いたしておりますが、これはこの石油製品を軽視したいというのではなくして、先ほども鉱山局長から最近の生産高を詳細に申し上……

第10回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1951/02/20、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ただいま議題となつております通商産業省所管予算各案について御説明申し上げます。  まず昭和二十六年度通商産業省所管一般会計の予定経費要求額は、百十四億九千六百六十八万七千円でありまして、これを前年度予算額四十七億六千六百四十七万七千円と比較いたしますと、六十七億三千二十一万円を増加いたしておるのであります。  本年度予定経費要求事由中重要なものについて御説明いたしますと、第一に貿易の振興対策に必要な経費であります。現在の貿易事情等に顧みまして、貿易の自立態勢の確立と、輸出の振興をはかるため、通商協定の締結、運営、海外市場調査、海外販路の開拓、貿易団体の助成、貿易特別会計の廃止に……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 外務委員会労働委員会連合審査会 第1号(1951/11/07、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 ダンピングの問題でありまするが、自立経済の推進のため、あるいはまた国際関係に及ぼす影響等々から考えまして、ダンピングの防止については格段の関心をもつて、今日までいろいろ施策を進めておるのであります。その具体的な施策の内容でありまするが、まず当面の問題といたしましては、各業種の多少でもダンピングとして疑われておるようなもの、これらのものは全部要輸出許可品に指定いたしまして、一定の価格以下では輸出を許さない、すべて申告制によりまして適正な価格で輸出をするという方法をとつておるのであります。従いまして最近はほとんどさような批判は聞かなくなつておるというふうに考えておるのでありまして、……

第12回国会 通商産業委員会大蔵委員会連合審査会 第2号(1951/11/30、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 お答えします。申し上げるまでもなく、この法案の趣旨は、基礎産業をなるべく急速に合理化いたしまして、そうしてあらゆる生産の原価を低くして、輸出の振興をはかりたいということが目的であります。従いまして、この指定されるところの産業は、他の産業になるべく広い範囲に影響を持つ中心産業を指定いたしたい。そうしてこれを指定することによつて、その産業のみならず他の関連産業の原価をできる限り引下げて行きたいということをねらつているものであります。
【次の発言】 ただいま答弁いたしました通り、重要産業を合理化するということによつて、結局は他の中小企業の方面にもよい影響を及ぼすであろう。また及ぼさな……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 通商産業委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1951/12/11、24期、自由党)【政府役職】

○首藤政府委員 御意見のように、今度の法案はいずれの産業を指定するか、かんじんなところがまだできておりませんので、いろいろ御疑問の点があるかと思いますが、現在の日本の経済の現実から見て、法案の協賛を一日も早く得たいということから実は提案をいたした次第であります。さらにまた、この指定をいたしますることは、先ほど来主税局長からしばしば御答弁があつたようでありますが、国の財政と、合理化を指定することといずれに比重があるかという現実の問題を愼重に検討いたしまして、最終的に決定して行く考えでおるのであります。しかもこれは通産省所管だけでなく、運輸省にもあります上、また農林省にもあるかもしれない。各省がそ……

第13回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1952/02/21、24期、自由党)

○首藤委員 神戸市に商船大学を設置する問題につきましては、今日まで文部委員会におきまして、文部省当局との間にしばしば質疑応答が繰返されたのでありまするが、いまだ満足なる結論を得ていないことに、非常な遺憾の意を持つものであります。と同時に国家の現状から考えまして、この問題は緊急に解決すべきものであるという考え方のもとに、さらに本日はこの問題に対しまして、質疑をいたしたいと存ずるのでありますが、大蔵省の政府委員はどなたか見えておりますか。
【次の発言】 終戦後日本の一番重大な課題は、いかにして経済を一日も早く自立するかということにあることは、何人も異論がないと存じます。それがためにもろもろの対策が……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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