このページでは栗田英男衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○栗田英男君 私は、日本最大の利権闘争の河川として国民から多大の疑惑を抱かれている只見川の電源開発に対し、政府が東北電力にとりたる見返り資金の融資措置について、その所信をたださんとするものであります。 只見川事件は、上田、本名の水利権について、去る七月二十五日の秘密閣議において、行政処分という強権をもつて東京電力の水利権を取消し、新たに東北電力に許可するという不当措置に端を発したものであります。本水利権を東北電力に許可するについては、当時電力行政を担当する公益事業委員会は絶対反対の態度であつたので、本年三月以来しばしば吉田側近において強権措置を計画されていたが、これが実現を見るに至らなかつた……
○栗田委員 この水利権の問題に関しましては、九月の予算委員会において質問をいたしたのでありますが、時間の制限も受けておりましたので、もう少しお聞きしたいと思います。
そこで私は主としてこの閣議の内容について御質問をいたしたいと思うのですが、まず第一に建設大臣に承りたいことは、この河川の特別使用権というものは、私は経済価値を有する一つの財産権であると思つておるのでありますが、この見方に対して建設大臣も同感であるかどうか、この点をひとつ御説明を願いたい。
【次の発言】 そういたしますると、建設大臣は水利権は一種の財産権であるということを今認められたようでありまするが、それではこの財産権というもの……
○栗田委員 ただいまの御答弁に関連をしてお尋ねをしたいのです。水利権の移転の決定は省議が開かれなかつた、このように御答弁をされましたが、たとえばこういう書類の処理方法というものは、大体係りの者が起案をして、逐次課長あるいは次長、局長、大臣という順序を経て、書類に捺印がされて最終的決定を見る、このように私は考えておるのですが、この場合にはどうしたのですか。
【次の発言】 そうするとお尋ねいたしますが、それでは閣議が決定されたあとには書類を整理する必要がもちろんあると思いますので、閣議が決定を見ましたあとの書類の措置というのは、一番最初に大臣が判を押しまして、だんだんと係りの者が逆に判を押して、今……
○栗田委員 経審長官にお尋ねをいたしたいのですが、実はカルテルの認可権についてであります。この点につきまして、昨日通産大臣が来られませんので、政務次官にお聞きしたのですが、満足な答弁を得られなかつたのと、またもう一つは、審議庁といたしましてもカルテルの認可権は通産大臣が持つべきだと主張いたしておりまするので、この理由をお聞かせを願いたいと思うのであります。審議庁としての理由であります。
【次の発言】 ただいまの長官の御答弁によりますると、産業行政の見地から、通産大臣がこれを責任をもつて認可をするということが一番いい、かように了承してよろしゆうございますか。
○栗田委員 経審長官にお尋ねしたいのです。今の下川君の質問と関連するのですが、再販売価格の維持契約というものが非常に問題になつておりまして、今下川君の指摘したように、消費組合あるいは共済組合、各大工場の消費組合等は、この数十万の小売業者の主張に一致して反対をしておるというような状態でもあるし、この問題は先般朝日新聞の社説にも取上げられたようでありますが、この点に関して経審長官はどのような考え方を持つておりますか、お伺いしたい。
【次の発言】 権田さんにお尋ねいたしますが、今下川君の御質問で、この再販売価格の維持契約に対しましては考慮するという御意見のようでしたが、この点どういうことなのか、もう……
○栗田委員 私は今日日本最大の利権闘争の河川であると、国民から多大の疑惑を持たれておる只見川の電源開発に対しまして、関係大臣に質問をいたしたいと思います。 簡単に経過の概要を申し上げますと、今日只見川が世上重大関心の対象となりたるゆえんは、只見川がわが国産業の振興にとつて不可欠の要件である電力の未開発地点として、わが国最大の河川であるからであります。従いまして只見川の開発いかんは、わが国産業に及ぼす影響がきわめて甚大なるをもつて、その開発方式につきましては、電力界はもとより、政界、財界、福島、新潟両県等あげて重大なる関心を今日示しておるのであります。かくのごとくわが国最大の包蔵水力を有すると……
○栗田委員 ただいまカルテルの認可権を主務大臣が持つということは、非常に複雑になり、迅速を尊ぶ上においてもぐあいが悪い、これはあくまでも公取一本で行くことが独禁法の精神にも沿うものであるというふうな御趣旨の公述があつたのでございますが、何かそのほかに主務大臣ではぐあいが悪いというような点で、お気づきの点がありましたら、御開陳が願いたいと思います。
【次の発言】 先ほどの猪谷さんも、日本の独禁法はイギリスよりも厳格であるということと、また植村さんもイギリス程度にしても弊害がないのではないかというようなお話でありましたが、大体日本の状態とイギリスの国内情勢というものは、私は大分違つておると思うので……
○栗田委員 私は野田さんにお尋ねをいたしたいのですが、この水利権の行政処分は、吉田、白洲の組んだ政治的陰謀である、かように私は見ておる。しかもそれに一役買つたのがあなたであるというふうに私は考えておるのであります。そこで私があなたに申し上げたいことは、この問題にからんで福島県と新潟県とは非常な対立をいたしておる。従つてこれは行政の最高の長としてもつと慎重審議して、しかも慎重にこれを決定しなければならなかつた。しかもこれが吉田総理からの至上命令であるとしたならば、私はあなたが罷免を受けてもこういうことはやつてもらいたくなかつた。であるからして、あなたの処置が慎重でなかつたからして、このように国民……
○栗田委員 公取の委員長に一点お尋ねしたいのです。ここに「私的独占禁止法改正要綱及び解説資料」というものが二月三日付で配付されております。これの十ページの8の主務大臣との関係で、これはおそらく一番最初の公取の原案だと思いますが、これには「主務大臣の意見をきき、これを尊重しなければならない」とあつて、これが二月三日の公取の原案のように考えます。それからその後、これも公取から出された資料ですが、これは二月十六日に「私的独占禁止法要綱案に対する各省の意見」というものがまとめてあります。これを見ますと、大蔵省は公取認可で、主務大臣と協議、通産省は、認可は主務大臣で、公取の同意、経済審議庁はこれと同じ、……
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