このページでは中原健次衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。
○中原健次君 私は、労働者農民党を代表いたしまして、ただいま議題になつております公労法並びに地方公営企業労働関係法のそれぞれ一部改正に関する法律案に関連しまして、いわゆるスト禁止法について三、四の…を政府にただしておきたいと考えるのであります。主として副総理並びに労働大臣から御答弁を願いたい。 本来、わが日本の労働法規は、戦後におきまして、やや進歩性を見せて参りました。しかしながら、その後占領支配の目的からこれに従属させられるために、超憲法的な意味から、漸次これが改悪されて参りました。あるいはまた制限され、だんだん労働基本権が弱められて参つたのであります。しかしながら、政府の言葉をかりて申し……
○中原健次君 私は、およそ六つの点につきまして、総理大臣並びに大蔵、外務両大臣ほか関係各大臣に質問をいたしたいと考えます。 第一は、本年の累次にわたる風水害、さらに広汎な地域の冷霜害及び漁虫害、そのために生じました何十年来といわれる凶作についてでございますが、今日その凶作地方の農民たちは、まつたくうどんで露命をつないでおり。ただいま国会でこのように論議されておりまするまつ最中に、岩手県の遠野地方では、食糧を手に入れるために、農民は山に入つて、くり、あるいはどんぐりを拾いながら――山で木の実も実らないままに、くまが里近く下つて参つておりますが、農民たちは山に入りまして、乏しい食糧をくまと奪い合……
○中原委員 私はさきの春日委員のきわめて適切な御指摘について、ちよつと質疑いたします。PWの日額の調査が完了したらということについて、それと大体一〇%程度を下まわる日額を決定する、こういうふうになつておるわけではありますが、一番かんじんなことは、日額の労賃単価ということではなくて、その月に実収入を幾ら確保せしめるか、これが一番大事なのであります。従いまして、失対の関係費の中に労賃に見合う予算のわくを拡大しておかなければ、これは意味がないと思います。この点について、大臣の御決意を伺いたい。
【次の発言】 かんじんなことは、まずこうなんです。なるほど漸次就労日数を増加させておることについてはわかる……
○中原委員 まず最初に、各労働団体が、正当な要求を持つて毎日国会の周辺に参集いたしておるのであります。それに対して政府はこのような様相をどのようにごらんになるのか、まずその御見解を承つておきたいと考えます。
【次の発言】 最近各種の労働団体が、全国的な規模を持つて、国会周辺にその代表諸君が参集しているわけであります。この参集している姿を見て、政府はどのようにこれを感じておいでになるのか。この労働組合代表諸君の政府並びに国会に対する陳情及び要請の行動に対して、どのようにこれをお受取りになるのか、政府の御見解をまず承つておきたいと思います。
○中原委員 小坂労働大臣に伺いますが、まず最初に、一昨日労働大臣が総評の幹部と会談せられたようであります。この総評幹部との会談の内容につきましては、新聞紙がこれを報道しておりますが、大体新聞紙の報道のように理解いたしてよろしゆうございますか。
【次の発言】 そうだとしますれば、まずここに私が持つておりますのは朝日新聞でありますが、朝日新聞の記事によりますと、労働大臣談話の一部にストライキは憲法第二十八条に保障される団体行動権の範囲を逸脱した行為であつて、このようなストは労働法上の不当労働行為、刑事、民事上の免責などに関する保護は受けられないといわざるを得ない。」こういうふうに書かれてあります。……
○中原委員 私は労働者農民党を代表いたしまして、ここに議題となつておりまする、いわゆるストライキ規制法案に対し、絶対に反対をするものであります。 なお山村君の修正案に対しましては、その本質が本法案の承認であるために、遺憾ながら賛成いたしかねるのであります。 しかしながら、ここに注目を要すべきことは、同じ保守派の立場にあられながら、政府の提出原案に対し、その思想的、政策的立場の対立を持つておいでになるという事実であります。これはまさしく保守政党内部における分裂の実態を立証するものと考えるわけでありまして、このことは、政府がこの提案にさすがに最初から確信が見受けられなかつたことを、みずから立証す……
○中原委員 ちよつと一言だけ……。大野国務大臣の先ほどからの御答弁で、大体積極的にその対策を進めていただいていることを感謝いたします。ただいま委員長から、委員会の総意で決定するという御意見がありましたので、一言それに賛成する意味で、国務大臣にお願いしたいことがあるのです。 それは大野国務大臣は、おそらく御記憶でもありましようし、御経験でもあつたと思いまするが、かつて大正十二年でしたか、関東大震災のときに、時の逓信大臣犬養毅氏が、なくなりました貯金通帳をせんさくすることなしに、貯金をしておるというみずからの主張のできる者は、遠慮なしに貯金の払いもどしをしてよろしい、こういう特例を出されたことを……
○中原委員 組合側の御説明は、大体よく了解することができました。かんじんなことは、この問題に関連して、日本国政府としては一体どういう見解を持つておるのか、そのことを聞きたいと思うのでありますが、おそらく向うとの折衝に直接当るであろう外務省が見えておりませんから、従つてこれは必ず外務省側の出席を要請して、その席上でこの点をただしたいと考えます。しかしながら、やはりこれは駐留軍関係の労務者も、日本国内の労働諸法規の適用を受けておるということを、幾たびか繰返して参りました労働省当局のこの問題に関する見解を聞いておきたいと思います。――次官は見えるのですか。
○中原委員 外務省の国際協力局次長にお尋ねいたします。昨日来から本委員会で問題になつております日米労務基本契約の改訂の問題について伺います。これについて、政府当局としても、いろいろ御心配が出ておるようでありますが、合同委員会がこの跡始末をせられるような場合がたくさんあります関係上、外務省のお立場としてのこの基本契約に関する基本的な御見解を、この際承れたら幸いと思います。
【次の発言】 専門の立場でないからという前提でありまして、この基本契約の改訂について、不満の点が若干あると言うが、若干どころではないのです。日本の労働者としてよりもむしろ日本の国民としての基本権がことごとく剥奪せられるようなこ……
○中原委員 本件について、ただい夜の政府の、近く許可をする方針の決定を見たという御答弁でありましたが、ただ単に東京地方附添婦組合の問題だけでなく、全国的な傾向をいろいろ見ますると、最近有料の取扱いをもつてしておる組合といいますか、団体の許可は、比較的容易にこれがなされておつて、しかも一方そういう相互扶助的な組織形態を持つておる組合に対する許可の方が、かえつてその時間をより多く要しておる。つまり、申請から許可に至るまでの間の期間が非常に長くかかつておる。こういうことが指摘されてありましたが、これは実態的に見て全国的な一つの傾向になつておるんじやないかということを感じられる節があるわけでございます……
○中原委員 一言だけ。予算書の中に予備費十二億五千七百数十万円あるわけですが、これの内訳はどういうふうになつておりますか。
【次の発言】 二億近いということですが、十二億ではないですか、十二億五千七百万円、そうするとこの金の使途の予想というものは、特に計算の基礎があつたというわけではないのですね。大体予備金の性格上、そのくらいの限度の金額があればという、そういう意味なんですか。
【次の発言】 明日の参考人を呼ぶ場合に、全駐労組関係の中で、横浜の第二港湾労組もひとつ呼んでいただきたいという希望を申し上げておきます。
○中原委員 関連して。ただいまの井堀君の御質問の点は、重大な問題です。この点に対する腹構えというものは、労働省であろうと調達庁の場合であろうと、これは統一した立場で固めていただかなければならぬ、このように思うのです。なぜかと申しますと、今日まで起つて参りました各種の紛争というものは、そのようなあやふやな約束ごとの中に持ち上つておると考えるからであります。先般来からしばしば聞くことでありますが、たとえば、使用者側としての米軍の方で一方的につくり上げたスヶジュールを押しつけて参つて、そのスケジュールが非常に苛酷なものであるがために、日本の労働者はそれに耐えられない。耐えられないから、それに対してい……
○中原委員 いまさらこのたびの専売公社の仲裁裁定の問題に関することについてお尋ね申し上げる必要もないし、またそれに対しましてとやかく御答弁を求めることも差控えたいと考えておりましたが一つだけお聞きしておかなければいけないと考えますから、老婆心ながらつけ加えてみたい思うのであります。そのことは、今度の専売公社の労働組合の紛争の原因は、何と申しましても、公労法に示されました仲裁裁定――労使間の紛争を処理するための手段として、本来ならば労働者に争議権を与えて、その争議権の正当なる行使を通して解決へ持つて行くというのが、当然あるべき労働手段であつたと思うのであります。しかるに、そのことが法によつて拒否……
○中原委員 労政局長の今の御答弁ですが、この問題は仮定ではない、現実の問題です。御答弁の中に、何だか暴力団でもあつたかのような印象を与えるような表現があつた。暴力行為あるいはそれ以上のことがあつた、それはもうきまりきつたことです。この問題に対してそういう御答弁がここであえて用いられるということになりますと、日産の争議そのものの中に、ことに団体交渉の経緯の中にそういうものがあつたかのような印象を振りまくことに効果があるのです。これはあなたの意思はそうでなかろうとも、そういうことになる。そうすると、これがすでにこの日産の争議に対して不当扱いにするという思想があると思います。これがやはり地検なり市警……
○中原委員 長官にお尋ねいたしますが、ただいまの山花君の御質疑に対する御答弁ぶりから想像いたしますと、やはり他との振合いを相当考慮して御発言のようにうかがえるわけであります。仲裁機関を設けて裁定を求めるという意義からいたしまして、そういう物の考え方が今あなたの考えを支配することが妥当であるかどうか、これは疑問がある。そういうことでなしに、仲裁裁定を求めて、その裁定に拘束されて組合側の要求点と両者の妥結を行うという意味から考えますと、しかもその裁定の額に対して妥当性を承認されるからには、何としてもこれを完全実施するために努力するという建前にお立ちになるのが当局者側としては当然のことではなかろうか……
○中原委員 きわめて簡単に一つの問題だけに限定してお尋ねしておきたいと思います。 大体今回の裁定の問題に関しては、もう長い間の懸案の問題でもありましたし、いまさら突発的にでき上つた問題でもないのですから、政府としてはこれに対する腹づもりは、あらかじめ用意があつたであろうと私は思います。と同時に、この裁定によりますと、資金的な措置につきましては大体可能であるということが結論されておるわけであります。従つて、いまさら資金の出場所がないというような不安は、この裁定書に基く限り出て来ないと思う。しかるに、これに対して政府は、その裁定書が指摘しております各資金的な措置については何ら顧みるところもなしに……
○中原委員 大臣がお見えですから一点だけお尋ねします。例の夏方いろいろごあつせんになりました日米労務基本契約、もちろんこれは労働大臣一人の責任というふうに考えておるわけではありませんが、この基本契約の主文の調印ができてから、まだ今日までこの効力が発生しておらない。この効力が発生しておらぬということは、どういういきさつでそうなつておりますか、一応承つておきたい。
【次の発言】 そうなりますと、主文の各部分については、すでに効力を発生しておる、こういうふうに了承してよろしいですか。
【次の発言】 たとえば労働者の身分の保障の問題ですが、その事項については、どういうことになつておりますか。
○中原委員 最初に、先ほどから日雇い労務者の賃金のことについて、いろいろ政府の見解の説明がありましたが、しかし私は先ほどの局長の御答弁の中に、二百五十円の日当の場合に、一般公務員が一万三千円のベースにおる、こういう比較で説明ができておりました。そのことは別といたしましても、とにかく日雇い労務者の場合には、この稼動日数というものが常に対象となつて計算をされなければいけないのであります。そうだとすると、この二百五十円がかりにこの際一〇%の引上げをなし得たといたしましても、月の平均手取りは一体幾らになるか。この問題をまず前提にして、日雇い労務者の賃金の問題を考えられなければ、妥当な結論が出て来ないの……
○中原委員 緒方副総理は、公労法の精神を非常に注意深く尊重してこの予算の措置も講じたものであります、こういうふうな意味の御回答が先ほどございました。もとより当然そうであるべきものたと思うのであります。ところで……。
【次の発言】 そこで、本問題の了解点と申しますか、解決を求める最も大切な基礎になる問題は、やはり公労法の精神をほんとうに正しく理解しているということに帰するものと思います。それであつてみますと、今日まで政府のとつておいでになる態度は、労働者側にとりましても、また第三者側にとりましても、公労法の精神を正しく理解しておいでにならないのではないか、むしろ公労法は労働者を取締るために設定さ……
○中原委員 ただいま議題となつております三公社五現業の仲裁裁定の実施の問題に関しまして、持永義夫君提出の議決案には絶対反対であります。山花秀雄君提出の議決案につきましては賛成であります。この両者賛成、反対の論拠につきましては、ただいま黒澤、井堀両委員から詳細な御意見を述べられましたが、大要私も両氏の見解に賛成であります。ただこの場合一、二点だげ私の見解をつけ加えまして、意思表示をいたしたいと考えます。 この委員会におきまして、連日質疑の形を通して論議がかわされましたように、この仲裁裁定は、公共企業体等労働関係法の規定するところに従いまして、いわめる一種の最高判決とも見なさるべき最後的な裁定の……
○中原委員 犬養法務大臣にお尋ねいたしますが、今回の国鉄の問題で、行き過ぎは取締るという宣伝がきつくなされておる。大臣の談話に影響されまして、部下の警官諸君は、お手柄をしようというので、少々行き過ぎているような点があるのであります。そのことにつきまして、時間がありませんから、あまり議論はできませんので、具体的な問題についてまずお尋ねいたしたいのであります。まずその行き過ぎの問題について、ここに二つの情報が入つているわけです。一点は、横浜の高島駅の作業人委十二、三名を貨車に積み込みまして、外からかぎをかけて、ピケをごまかして作業場へ送り込んだ。これはもちろん警官の責任ではありません、鉄道当局の責……
○中原委員 日雇い労務者の問題はあとにいたしまして、ちよつと今の話の順序として基準局長に一言お伺いたしたいと思います。 熊谷の松崎製糸の問題につきましては、十二月六日の各新聞が報追いたしました。従つてそのことは街頭ではもう十分うわさにいたしております。先ほどの局長の御答弁では、まだその間の事情について地元の基準監督局の方から報告がない、こういうようなお答えであります。これは埼玉県、あまり遠くでもないので、もうすでに十分報告が届いていなければならないはずだと思うのです。なぜその事務がそのように渋滞しておるのか、私はこれはたいへんなことだと思う。ことに、人権蹂躪の問題を伴つておるようなことであり……
○中原委員 私はまず最初に、きようここで私が質問したいと思う問題は、日本の平和のために、ないしはひとり日本だけでなくて、全地球上の平和の問題のために、政府の所見を聞きたいと考えたのであります。しかるに吉田総理がその出席を欠いておることに関して、劈頭はなはだ遺憾の点を表しておきます。以下、この問題に関連しまして、数個の事例をあげて政府の御見解をただすつもりであります。 まず最初に、近く開かれることになつておるジユネーヴの会議でありますが、平和をもたらすために開催されるこのジユネーヴの会議に対する政府の認識はどのようであるか、このことを承つておきたいと思うのであります。思うにジユネーヴ会議に対し……
○中原委員 私はただいま議題になつております特別会計予算に対しまして、反対の意見を申し上げるものであります。 この特別会計予算に盛られておる内容を見ますと、一見わが日本の工業力の増強のために投融資をするということになつておるのであるが、しかしいまさら吟味するまでもなく、これはMSAの協定にその根を発しておるし、なおそれだけではなしに、MSAの協定を吟味するならば、当然その源となつておるものは一九五一年の九月に、サンフランシスコにおいて締結を見たいわゆる両条約の示すところに従うてこの協定がなされておる。従つてアメリカと締結をしたこの平和条約並びに安全保障条約がさし示しておりますように、わが日本……
○中原委員 労働省にちよつとお尋ねしておきます。もちろんこういう事項は、現行の法律の解釈の中で判断し、こういう労働者の実情をいかに保護するかという立場に立つて、積極的な労働事情に対する施策が考えられなければならぬと思うのであります。これはもちろんわれわれから申し上げるまでもなく、この任務を持たれる当局としては、当然お考えになつておいでになることだと思うのでありますが、われわれも今の参考人のお話を聞いて、初めて一層その感を深くしたというような実にうかつな話であります。しかもこの提出されておりまする要請書によりますと、雇用人の方たちの訴え事項が、ここに採録されているだけでも五十数件に及んでおります……
○中原委員 一点だけ、先日ほどからしばしば触れておいでになりましたが、それがあいまいになつておりますので伺つておきます。それは荷物の積載量の認定の問題です。その認定の問題について、当局側と荷扱いの車掌あるいは荷扱い専務、その当事者の間で積載量が適当であるかどうかということについての話合い談合をしてくれという申入れがあつて、その申入れに対して談合することなしに佐藤何がし君が積載を強行した、こういう事実が報告されておるわけです。ところがその場合、遂にその談合の申入れを受諾せなかつたということになつていると思うのですが、そのことについて大阪のその当時の責任者としての鉄道管理局長の方で、それをどういう……
○中原委員 それをひとつ報告していただきたいと思いますが、終戦後アメリカさんがやかましく言うて、そうして運転考査をやつた。そのために従来長く運転に携わつておつた人でも、考査をとるために非常に難儀をした。あなた方はそれを強硬にやつて、非常に従業員を畏怖せしめておつた。そういう重大な考査の試験をやつておつた。そういう重大なものをその朝すぐやつて、しかも前歴がいつであつたかわからない人をやつて、すぐに乗せるということは、常識的に考えて、りくつのあるなしにかかわらず、きわめて危険なことです。そこで考査を受けた人がやつたということも御報告願いたいし、前歴がどうかということも御報告願いたい。それと同時に、……
○中原委員 時間がありませんから、ただ一点の問題について当局の見解を聞いておきたいと思います。 数日来の質疑応答の中で、いろいろなことを聞くことができたわけでありますが、いろいろな実情なりあるいは解釈なり、同時に、それぞれの立場における見解なりを耳にいたして最も強く感ずる点は、国鉄当局側がとつた十八名の解雇処分の問題を、何とかしてこれを合理化したいというために、必死の努力がなされておる、こういうことを最も強く感じたわけであります。もちろんあれだけの重大な措置をとられた当局としては、何とかしてこれを合理化し、これを合法化して、措置の不当でなかつたことを釈明しようとせられるその心事はわかるのであり……
○中原委員 いろいろお尋ねしたいことがありますが、時間の関係もありますので、私はただ明日御出席にならないと聞きました仲川参考人に、一点だけ聞いておきたいと思います。 それは最初の御発言のところで、監督署やあるいは労政事務所から人が来た場合、酒のもてなしがあつたりなど云々ということを聞いたように思うのです。もしそれがそのようなことに関連したことであるとすれば、もう少し詳細に具体的な事実を遠慮なしにお示し願いたい。と申しますのは、近来労働行政のすべての問題の中に、そのようなことがよく伝えられておるわけです。たまたまそういうことがわれわれの気にかかつておりますやさきに、あなた方からそういう具体的な……
○中原委員 それでは予定された時間の範囲で一、二点だけさらに質問いたしておきたいと思います。 まず最初に、組合側の参考人の方どなたでもけつこうですから、むしろ願わくばそれぞれ関連のある工場の組合の方から問題を解明していただきたい。それは先ほどお話のありました中で、対抗競技と申しますか、この対抗競技の問題について、ある程度御発表があつたのでありますが、第三者といいますか、しろうとの立場から、大要わかつたような気がいたしますけれども、どうもなかなかつかみにくいのであります。従つてこの対抗競技の実情を、もう少しわかりやすく御説明を願えれば非常に好都合だと思います。なおその対抗競技が行われたそのあと……
○中原委員 あなたの工場は何工場ですか。
【次の発言】 ただいまの参考人から御説明がありましたが、ちよつと実は奇異に感ずるのです。今両君が話されたような意味なら、仲川参考人のようなああいう発言があろうはずがない。そうすると、せつかく暑い中を遠路御苦労願つたのでありますが、何者にか何といいますか、遠慮を感じなければならぬような立場でものを言うておいでになるのではなかろうか。少くとも参考人の諸君の御発言というものは、今回の近江絹糸の事件の解決への一つの大きい要素であるとわれわれは考えます。これはただ単に関係官庁に対する接待というように簡単に考えられるかもしれませんけれども、やはりそういうところに深……
○中原委員 私はただいまの三党で御決定ならにれた決議案文に賛成でありますし、またそのような取扱いによつて労働権を守ることが、もはや議論の余地はないように思います。ただ、にもかかわらず、いわゆる与党の側に立たれる自由党の方で、一応その関係当局を呼び出して、もう一つの手を打つことを通してその問題を処理した方がよかろう、こういう御見解が今出ましたことについて、私もこの労働委員会自身が、この問題について党を越えて同一の措置をするために協力を求めたい、こう思うわけです。従つて、各党がともに協力して、いわば労働委員会一本でこの問題の処理に当るということの適切な措置を、しかもそれは時間的にはただちにというよ……
○中原委員 ただいまの島上君の御提案に全面的に賛成いたします。
○中原委員 私はきよう一点だけ質問しておきます。と申しますのは、まだ質問しなければならぬ事項があまりたくさんありますから、機会をあらためるという意味です。
きよう質問したいと思いますことは、労使の対等を確保せしめる条件について、特に労働者も資本に対する対等な地位を確保させる条件、これはどういうようにお考えですか。
【次の発言】 そういう見解に立つと、先ほども話がありましたが、ピケツトを張るという行為との関係、何でもこれは日本だけに特別に許されているような御説明がありましたが、はたしてそうか。これはちよつとそのことに問題があると思います。そういうことを労働省が考えておいでになると、これは妙なこ……
○中原委員 勧告は、七月十八日の日付で出されましたが、実施が一月ということになりますと、相当開きがあるわけであります。その間に物価の上昇あるいは消費物価の指数の変動、こういうものがかなりあるわけであります。それについて人事院として今、現在にどれだけの変動があり、一月では大体どれくらいの変動を見込むことができるというようなことについての御研究があろうかと思いますが、それにつきまして一応伺つておきます。
【次の発言】 再勧告の条件は出て来ておらない、こういうふうに御答弁になりましたが、実際を申しますと、そろいろ再勧告の用意をせなければならぬ、こういう条件が予想されておるわけであります。従つて、それ……
○中原委員 簡単にお尋ねいたします。今回の八社に対する裁定の御結論は、大体それぞれの財源的な内容を御指摘になられて、そしてその財源は可能である、このようにお示しになつておいでになるわけであります。従つて、この財源が可能であるということをお示しになられるためには、それぞれ十分手を尽して、これだけの数字なり、あるいは努力見込みなり等についての御確信の上に立たれておいでになるものと、私どもは理解いたしております。ところが、最近伝えられるところによりますと、政府は一月からこれを実施するかのような、そういう気配を見せておるわけであります。そうなりますと、当然この裁定に伴いまして発生するそれぞれの当局側の……
○中原委員 大体疑問の余地も残しておりませんが、この場合一、二点だけ伺つてみたいと思います。 ただいまの御説明でもわかりますように、政府が、いわば確定判決ともいうべきこの裁定の決定に対しまして、当然義務を行う責任が発生しておる、このように解しまするためには、今回――今までもそうでありましたが、仲裁裁定を受取りましたときに、政府が必ず出して参ります予算のわくを越える云々によつて、何ら予算措置の具体的な方針を示さないで、そのまま投げ出して来るという態度が、やむを得ないものででもあるかのように考えられておる向きもあるのであります。従つて、それは国民の側から申しまして、一般の常識あるいは概念というも……
○中原委員 時間の制限がありますから、極力省略いたしまして、二、三の質問を申し上げます。 ちようどたまたま大西委員の御質疑に関連しまして、いわゆる経済的な利益を守ることの可否、要不要の問題について御議論がありましたが、この教育公務員特例法の一部改正の方を見て参りますと、三十一条のくだりであります。この二項の点に「前項の規定によりその例によるものとされる国家公務員法第百二条第一項に規定する政治的行為の制限に違反した者は、同法第百十条第一順の例によるものとする。」こういう項目があるわけです。しかし人事院規則の規定に、国あるいは公の機関で決定した政策に対してその政策の実施を妨害すること、そのような……
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