稲村隆一 衆議院議員
27期国会発言一覧

稲村隆一[衆]在籍期 : |27期|-29期-30期-31期
稲村隆一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは稲村隆一衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院27期)

稲村隆一[衆]本会議発言(全期間)
|27期|-29期-30期-31期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第27号(1955/06/11、27期、日本社会党(左))

○稻村隆一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、本協定に対し鳩山総理大臣以下関係各大臣に質問を行わんとするものであります。要するに、本協定は、アメリカ資本主義経済の必然的発展である来たるべき経済恐慌、農業恐慌を未然に緩和せんがため、余剰農産物をひもつきで他国に押し売りし、その国の経済を犠牲にするおそれがある協定でありますから、デンマークは拒否し、イギリス、ノルウエーは気乗り薄の協定であります。  まず、質問の第一点といたしまして、対米輸入量、米麦合せて百十五万ドンの上積みとして、さらに本協定によりアメリカから五十万トンに上る実に膨大な余剰農産物が日本に入ってくるのでありますが、昨今の世界の農……


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第28号(1956/03/29、27期、日本社会党)

○稻村隆一君 私は、ただいま議題となりました憲法調査会法案に対し、日本社会党を代表して反対の意見を表明せんとするものであります。(拍手)  提案者の諸君は、現行憲法の平和主義、民主主義、基本的人権尊重の原則は正しいと言いながう、ただ、占領中最高司令官の要請によって制定されたるものであり、国民の自由意思よるものではないかう改正しなければならないと言うのであります。しかしながら、主権在民の憲法が実現されるまでには、人類の自由のために戦った幾多の人々の血が流されたものであり、従って、この民主憲法なるものは、人類共通の遺産であって、外国のものも日本のものもないのであります。(拍手)かつてイギリスにおい……


■ページ上部へ

第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 衆議院本会議 第35号(1958/04/24、27期、日本社会党)

○稻村隆一君 私は、ただいま議題となりました国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律案に対し、日本社会党を代表して反対の意見を表明せんとするものであります。(拍手)  提案者の言われる、日本書紀の中に辛酉正月庚辰朔、天皇橿原の宮に即位、この年天皇元年となすと記録されていることをもって、神武天皇の即位は二千六百十八年前の辛酉の年なりとするがごときは、今日の歴史学より見て全く根拠のない独断論であることは、多くの歴史学者の主張するところであります。(拍手)  明治の初め東京帝国大学文科大学の教授たりしイギリス人チェンバレン氏は、本居宣長の古事記を翻訳し、その序文の中に、紀元節が二月十一日と決定した……

稲村隆一[衆]本会議発言(全期間)
|27期|-29期-30期-31期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院27期)

稲村隆一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|27期|-29期-30期-31期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会 第2号(1955/03/31、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 実は私総理大臣に質問したいのですけれども、時間がありませんから、外務大臣に日ソ国交回復に関する所見をお伺いしたいのですが、鳩山内閣が日ソ国交問題を取り上げたことは、私は後藤新平氏がヨッフェと交渉して、日ソの国交を回復したと同じような、それよりも重大な問題だと思うのです、日本の平和と自立のために。そこで日ソ国交の回復は、これはもうどんな場合でも日本のためにはマイナスにならぬと思うのです。漁業問題だって今よりも悪くなるようなことは絶対にないので、よくなるにきまっている。それでこの問題は非常に重要ですから慎重に実現できるような現実的な立場からやってもらいたいのです。そこで領土の問題、これ……

第22回国会 外務委員会 第5号(1955/05/11、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 実は軍事基地の問題、これは今さら言ってもしようがないのですが、実際吉田外交は実に困ったことをやったと思う。軍事基地の問題は、イギリスとかフィリピンなどは制限があるのですが、日本はほとんど無制限に要求されれば仕方がないようになっているのです。それをただ協議だとか調整だとかいうあいまいな言葉を使っているわけなんですが、おそらくアメリカとしては、協議、調整しても日本の方でうまく言うことを聞かなければ勝手に強行する、こういう考えを持ってやっているのじゃないですか。
【次の発言】 これは私の県ですけれども、やはり防衛分担金の削減から飛行場の拡張がきまったのです。それでこれは非常に重要な生活問……

第22回国会 外務委員会 第10号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 並木君と同じ質問でしたから、わかりました。
【次の発言】 今のと同じですから、やりません。

第22回国会 外務委員会 第13号(1955/05/31、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 ちょっとお伺いしますが、戦犯の釈放の問題で、アメリカなんかが相談する場合に豪州が一番強硬だということを聞いておりますが、実際はどうなのですか。

第22回国会 外務委員会 第18号(1955/06/13、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 議事進行。余剰農産物の説明はしてもらった方がいいと思いますが、そのあとで一般国際情勢の質問をやってもらいたい。

第22回国会 外務委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 高碕経審長官は本会議で本協定は来年度も受け入れたい、こう言っております。もし受け入れるといたしますならば、六月十一日の産経の夕刊にアメリカの五五―六会計年度の極東向け対外救済援助計画の内訳を報道しておりますが、これとの関係はどうなりますか、お伺いしたい。
【次の発言】 外務大臣の方はどうでしょうか。
【次の発言】 この協定の実施の際の付属文書はどうなっているのですか。付属文書の資料があったら提出いただきたいのです。付属文書の中で日本にとって非常に不利なことがあるといううわさがあるのですが、それは事実かどうかお伺いしたい。
【次の発言】 共同防衛のための一千七百万ドルの支出分は、住宅……

第22回国会 外務委員会 第21号(1955/06/17、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 きのう私が文部大臣に学童用のものを有料にすることはアメリカ側の了解を得たかどうかということを聞きましたら、文部大臣は今高碕さんと相談しておるが、了解が得られるようだ、こういうふうなことを言っておりますが、それは事実でありますか。
【次の発言】 文部大臣がおいでになってから私は詳しく聞きたいと思うのですけれども、そういうことは全然考えられないのです。実はこの問題に対しては、アメリカが有料で配給してもよいと言ったというふうにはどうしても私は考えられないのです。どういうふうな技術的な方法があるか、これは文部大臣が来てから詳しくお尋ねしたいと思っております。

第22回国会 外務委員会 第25号(1955/06/29、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 今度の会社は、中南米を主たる目的としているのですか、それをお聞きしたいのです。
【次の発言】 実は私個人としてはこの法案に対して賛成なのです。ところがたまたま私の知っている人が南米のアマゾンに行っておりまして、それから手紙を実はもらっているのです。それからこの間も、南米のアマゾンを視察して帰った私の友人のある有名な学者と評論家、この人たちも、私にどうしても国会でアマゾン移民のことを問題にしてくれ、こう言うので、私実はそのことについて詳細に聞きたいと思うのです。前から移民会社は評判が悪く、移民の頭をはねるとか、無責任の送り方をするとか、いろいろあったのですが、私はアマゾンというところ……

第22回国会 外務委員会 第32号(1955/07/16、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 上塚先生にお伺いしたいのですが、先生が長い間日伯親善と日本の移民のために御尽力された功績に対して、多大の敬意を表する次第であります。今後とも日本の移民問題に尽力されんことを希望する次第でありますけれども、ただ率直にお聞きしたいのです。実は私も戦後農業協同組合の幹部といたしまして、南米移民に多少協力したのです。ところが向うから来る報告はすべて悪いわけです。それから私の友人であり、親友である大宅壮一君などが行きまして、それが週刊朝日等に連載されておりますが、むろんこれは緑の地獄アマゾンというふうな、いささか誇張された文学的表現になっておりますけれども、実際はいろいろ情報を聞きましてこれ……


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 内閣委員会 第3号(1956/02/09、27期、日本社会党)

○稻村委員 事重大ですか、一言御質問申し上げますが、今あなたは下川委員の質問に対して、むしろ自分は自衛隊を出動しないようにしたい、出動するようなことはないようにしたい、こういうことを言ったと言われましたが、それならば、一体あなたは憲法に保障されたストライキというものを、暴動とかそういうふうなことをあらかじめ予想して考えておるのですか。それをお尋ねしたい。
【次の発言】 それならば、春季闘争にからんであなたがああいうふうな自衛隊の問題に触れられた、それが誤解を生んで新聞に出たのかもしれませんが、そういうことをあれすることがそもそも間違いです。いつでも労働運動に対する理解のない人、たとえば明治憲法……

第24回国会 内閣委員会 第7号(1956/02/16、27期、日本社会党)

○稻村委員 今飛鳥田委員がお尋ねになりましたが、私一言防衛庁長官にお聞きしておきたいのです。これはほかの、委員会でもとっくに問題になっておったかもしれませんけれども、問題になっておりましても私もう一度お聞きしたいのです。自衛隊は日本を防衛するための自衛隊である、これは日米安全保障条約によってできた、そこでこれは明瞭にいかなる場合でもアメリカの軍隊と協力せざるを得ないことになると思うのです。そこで非常に重要な問題があるのですが、アメリカの戦略に私たちはよほど気をつけておかないといかぬと思うのです。というのは、アメリカの戦略いかんによっては直ちに攻撃の軍隊になってしまって日本を破滅に導くという結果……

第24回国会 内閣委員会 第9号(1956/02/21、27期、日本社会党)

○稻村委員 私が最初まず鳩山首相にお尋ねしたいのは、鳩山首相はしばしば憲法軽視の言動があります。立憲政治家として憲法軽視の言動ほど私は罪悪のことはないだろうと思います。その前に私首相の了承をいただきたいのは、私は個人としては、首相を非常に尊敬しております。なぜかなれば首相の経歴からいっても、帝国大学を出て、すぐ市会議員になり、代議士になり、そしてしかも東条内閣のときは議会における少数のリベラリストとして非常な弾圧をされたことも知っております。それから首相の先代和夫博士は、大隈伯とともに早稲田大学を作って、わが国の自由民権運動に尽されたことを知っおります。知っておりますから、首相に対して非常に理……

第24回国会 内閣委員会 第15号(1956/02/29、27期、日本社会党)

○稻村委員 憲法第九十六条の問題ですが、清瀬さんにお聞きしたいと思います。これは論じ尽された問題なんですけれども、政府に今度の調査会法案の提案権があるという問題はどうしても納得できないんです。やはり日本国憲法の九十六条によって憲法に関する発議権並びに提案権は国会にあると解釈するのが私は至当である、こういうふうに考えておりますが、その点七十二条によって内閣に提案権あるというふうなことは、憲法の歴史及び精神からいって間違いじゃないか、こういうふうに考えるのですが。
【次の発言】 どうしても私はそれは詭弁だと思うのです。実は私は憲法のことは知りませんけれども、衆議院法制局から出ている各国憲法の条文を……

第24回国会 内閣委員会 第21号(1956/03/09、27期、日本社会党)

○稻村委員 きょう実は法制局長官に御出席を願っておったのでありますが、お見えになりませんから、次長の方もしくは清瀬さん、古井さん、山崎さんどちらでもよろしいですから、お尋ねしたいと思うのです。私はこの調査会法案というものは、どうしてもこれは憲法違反である、こう考えております。  まず第一にお尋ねいたしますが、鳩山首相は前国会から、国民に発議するのには政府に提案権はないことは明瞭であります。しかしながら国会が意思を決定する議案につきまして、理論的には内閣に提案権があると考えます。こう言っておられるのです。法制局長官もそういうことを二十二国会の参議院におきましてはっきり申しているのでありますが、こ……

第24回国会 内閣委員会 第22号(1956/03/13、27期、日本社会党)

○稻村委員 ちょっと林法制局長官に質問をしたいのですが、二十二国会の参議院本会議において、木下議員の質問に対して、あなたはこういうことを言っておられるのです。「憲法九十六条の条文からはっきりいたしますように、これは国会対国民の関係をきめたものでございまして、国会がこういう憲法改正を国民に対して発議されるにつきましては、あらかじめその意思決定を議案についてなされることが必要であるわけでございます。その意思決定をするについての議案を誰が発案するかということにつきましては、憲法九十六条は直接にはきめておらないわけでございまして、これは憲法の一般の原則から解釈すべきものであるわけでございます。それにつ……

第24回国会 内閣委員会 第34号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○稻村委員 私新潟県飛行場拡張問題につきまして、ちょっと倉石大臣と調達庁の方に聞きたいのです。  去る三月十日に新潟県商工会議所会頭の名前で北村新潟県知事を通じまして、今の飛行場は、工業用地として最も大切なところだから、ほかに移転してもらいたい、こういうアリソン大使を通じてダレス長官に取り次いでもらいたいという請願書を出したわけです。ところが三月二十六日付アリソン大使より北村知事あてに手紙が参りまして、「新潟におけるアメリカ合衆国空軍基地に関する一九五六年三月十日付の貴方の手紙を受領いたしました。私は貴方の手紙と新潟県商工会議所会頭和田氏の付属請願書については最大級の考慮が払われるだろうことを……

第24回国会 内閣委員会 第38号(1956/04/24、27期、日本社会党)

○稻村委員 私は総理大臣にアメリカ軍撤退の時期と条件についてお聞きしたいと思うのです。アメリカ軍は、日本が防衛をある点までできれば撤退するといっているのですが、それはいつごろであるか、どういう条件のもとに撤退するのか、そのことをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 これは外務大臣にお聞きしたいのですが、安保条約第一条の中に、米駐留軍は極東における国際平和と安全に寄与するために使用することができるとあるのです。結局米国駐留軍は、極東全体に対する戦略予備のために駐留していると思うのです。日本だけの防衛のためじゃないのです。そこで、米国は日本が極東における戦略予備に任ぜられるだけの能力を持つに至っ……

第24回国会 内閣委員会 第44号(1956/05/10、27期、日本社会党)

○稻村委員 ただいまの提案の中に振興局を設置するというのがありますがその中で農業移民の問題を取り扱うということになっておりますがこの農業移民の問題は内地移民だけですか、それとも海外移民も扱うことになるのですか。
【次の発言】 海外移民のことにつきまして、これは非常に重要な問題ですからお尋ねしたいのですが、この前の前の国会でしたかで海外移住振興株式会社というのができました。政府出資一億円、それからアメリカの銀行から千五百万ドル借りてやることなったので、南米移民のことにつきましては農林省にも相談をすることにわれわれが主張して決定されたはずですが南米移民等の問題について外務省は農林省にいろいろ相談し……


■ページ上部へ

第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 内閣委員会 第5号(1957/02/14、27期、日本社会党)

○稻村委員 私が今から御質問申し上げたいことは、実は前の防衛庁長官のときから、一度防衛庁の当局者に念を押したい、こう思っていたのであります。そのことは、自衛隊が創設されてからなお日が非常に浅い。それにもかかわらずいろいろな犯罪、それから政治上の問題を惹起している。こういうことは実に憂慮にたえない。武力を持つものがこういう問題を起すことに対して、私はこれは政治全体の責任である、単に防衛庁だけの責任ではないと思う。だからして私はこれから自衛隊の犯罪並びに政治関与に対しまして、当局の率直な御意見を伺いたいと思います。これは非常に重大な問題でありますから、当局におきましても率直にお答えを願いたいと思い……

第26回国会 内閣委員会 第33号(1957/04/23、27期、日本社会党)

○稻村委員 建国記念日を制定しようとする国民感情も私どもよくわかるのです。また提案者のお気持もよく理解できます。国の誇り、あるいは民族の誇り、そういうものはどんな民族でも持っておりますから、それがほんとうのものであり、真善美のものであるならば、これを記念することは、私は人間社会に正義を打ち立てるために必要なことだと思っております。特に私は日本の古代文化が非常に偉大なものであり、特に皇室文化というものはりっぱなものであると思っております。そういう意味から私どもは日本の古代文化、皇室文化を非常に誇りとしておりますから、何らかの形においてこれを記念することは必要であると思っております。しかし支配者と……

第26回国会 内閣委員会 第37号(1957/05/07、27期、日本社会党)

○稻村委員 二月十一日を建国記念日にすべきでないという私の意見は、大体この前私が申し上げたことでおわかりだと思うのです。むろん日本の歴史を伝えなければならないけれども、その歴史がうそかほんとうかわからない。ずいぶんうそが多いのですから、この前私が指摘したように、また淡谷さんが今指摘したように、そういうものを十分検討しないで記念日をきめるということは非常に軽率であり、日本の恥だと思うのです。それで私は反対するわけなんです。建国記念日そのものの精神に決して反対するものではありません。そこで先ほど外国の例も出ましたけれども、アメリカの独立記念日、これは当然のことです。植民地から独立国家になったときだ……

第26回国会 内閣委員会 第39号(1957/05/13、27期、日本社会党)

○稻村委員 関連して。これは非常に重大な問題ですから、自民党の方にぜひお伺いしたいのですが、大村先生、纐纈先生、おいでになりますから、お伺いいたします。  憲法の型には、言うまでもないことですが、君主主権の憲法と人民主権の憲法と二つの型があると思うのでございます。たとえばドイツではカイゼルのホーヘンツォルレン家が廃止されまして、ワイマール憲法からヒトラー時代になった。それでも型は同じです。つまり三権分立によらないで行政府の力が他よりもはるかに優越している憲法で、これはヨーロッパに起きた最初の君主主権と同じ憲法なんですね。今の大村先生の御答弁ではあいまいですが、憲法の歴史を見ればどこでも君主主権……

第26回国会 内閣委員会 第44号(1957/09/02、27期、日本社会党)

○稻村委員 それでは時間がありませんから、私開きたいことはずいぶんありますが、対中共問題について簡単に質問したいと思います。  今日中共がどうであるかということは別問題といたしまして、中共を承認し、国連に加盟せしむることは、世界平和のためであるということは、何人も承認するところです。たとえばイギリスなどは過去においてもそうであったし、現在もそうであるし、将来も、これはおそらくアメリカとは絶対に離れられない運命共同体とでもいうべき国でありますが、そのイギリスを中心とする英連邦首相会議は、七月上旬に満場一致中共の国連加盟を決議しました。自由諸国と密接な関係にある日本としても、英連邦にならって、中共……

第26回国会 内閣委員会 第45号(1957/09/03、27期、日本社会党)

○稻村委員 防衛庁長官に御質問申し上げたいのですが、首相渡米の際の日米共同声明によれば、日米合同委員会を新たに設置することになったわけです。出席する者は日本側外務大臣、防衛庁長官、米側は大使、極東軍司令官ということになっております。そこで在日米軍の配備及び使用について協議することになっておりますが、米側から軍機保護法のようなものを制定してくれということを必然に要求されると思うのですが、その点いかがでしょうか。
【次の発言】 七月三十日の毎日新聞その他によれば、七月二十九日の長官出席の自衛隊幹部会で、新たに軍機保護法のようなものを通常国会に提出することに決定した、こういうことが出ておりましたが、……


■ページ上部へ

第27回国会(1957/11/01〜1957/11/14)

第27回国会 内閣委員会 第3号(1957/11/06、27期、日本社会党)

○稻村委員 寒冷地手当、石炭手当及び薪炭手当制度について、その合理化をはかる目的をもって、統一的な制度を実施する構想がおありになりますか。その点お聞きしたいと思います。
【次の発言】 この点総務長官の方で非常に気をつけていただきたいのは、合理化ということによって従来の実績を無視せられることが往々にして私はあると思います。そういうようなことがないように一つ御注意を願いたい。たとえば金額のでこぼこを是正するために、金額を整理するところが出てくる、そうなれば、改善じゃなくて改悪になりますから、その点まだきまっておりませんでしたら、十分考慮の上に寒冷地における給与に対して慎重な考慮をしていただきたい、……

第27回国会 内閣委員会 第7号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○稻村委員 私は今、日本の自衛隊は根本的に再検討しなければならぬと思うのです。私は軍事専門家でもないし、科学者でもないですから、軍事科学の知識は全くの小学生なんです。そのくらいの知識の者でも、新聞や雑誌を見て、今日の自衛隊の行き方について、非常に私は日本のために憂慮にたえないのです。そこで長官に私教えていただくという意味で御質問申し上げるのです。これは私は長官をやっつけるとか何とかいう能力もないし、そんな気持もありませんが、一つ小学生に教えるつもりで、率直に御答弁を願いたいと思います。  まず第一に私は、今日の軍事科学の段階は、もう空軍の時代が過ぎて、ロケットの時代に入ったことは間違いはないと……

第27回国会 内閣委員会 第11号(1957/12/13、27期、日本社会党)

○稻村委員 ちょっと飛行機のことについて関連質問をしたいのですが、非常に私不安なんです。むろん私は飛行機のことなんか何も知らない。ところがアメリカでは余った武器を無責任に方々に売りつける傾向があるのです。これは当然なんです。もう時代おくれの武器でも、いろいろな軍需工場の関係でこれをどこかに売りつけるところがなければ転換できないアメリカ経済の事情がある。そこでずいぶん無責任な押売りをやっているわけですね。そういう点、日本の防衛庁では最近の軍事科学に対する知識が欠除しているんじゃないかと思うのです。それでいろいろなおかしなものを買ってきたり、作ったりしているんじゃないかと、こう私は考えるのですが、……


■ページ上部へ

第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 内閣委員会 第4号(1958/02/18、27期、日本社会党)

○稻村委員 関連して。戦争前後に少年の犯罪が非常に増加したということは、これは各国の例なんです。ところがこの間私はある雑誌で見たんですけれども、西欧の方ではだんだん減っていくのです。終戦後だんだん少年犯罪が減ってきた。日本だけがふえているのです。そういう点に対して具体的な調査はありませんか。そういうふうな具体的な調査によらないで根本的な対策を立てたらだめですよ。これは非常に重大問題です。

第28回国会 内閣委員会 第7号(1958/02/28、27期、日本社会党)

○稻村委員 関連。この前だいぶ小川さんや纐纈さんとやったので、これはのれんに腕押しと思いますが、これは非常に重要な問題ですから、私はやはり国会の委員会の記録というものは永久に残るのですから、そこで記録に残しておくためにも、お互いにまじめな議論をしなければならぬと思う。ところが今言われたことに対して、私はあなたの考え方が間違っておると思うこと、ふに落ちないことを少し質問したいと思うのです。  これは実際、国会というところは、古代史とか歴史の論争の場所ではないと思うのです。そこでわれわれのわからないものは、学問によるほかはないので、そこでこういう古代史のいろいろな問題、建国記念日とか何とかいう問題……

第28回国会 内閣委員会 第8号(1958/03/04、27期、日本社会党)

○稻村委員 ちょっと海外移住会社についてお聞きしたいのですが、この前政府が出資をして、アメリカの銀行が融資をした海外移住会社ができましたね。その海外移住会社は現在どういう仕事をやっておるか、つまり農業移民をどれだけどこへやっておるか、あるいは漁業移民をどうしているか、技術者の移民をどうしているかという具体的な内容を、簡単でいいですから、一つできるだけ話していただきたい。
【次の発言】 それでは終戦後南米、アジア等に農業移民を大体どのくらい送っているか、漁業移民、技術者はどのくらい送っているか、具体的な内容を聞かしていただきたい。
【次の発言】 二万人のうちでの内訳は。

第28回国会 内閣委員会 第9号(1958/03/05、27期、日本社会党)

○稻村委員 私は、ごく原則的な政治的な問題に関して質問をしたいので、総理大臣、厚生大臣にぜひとも出席していただきたいと思っていたんですが、出席できないというので、今松総務長官に御質問申し上げますが、今松さんも国会議員であり、政治家ですから、率直に答弁をしていただきたい。  というのは、今度の軍人恩給ぐらい国民各層の間に批判のあるものはないのです。新聞論調も、ここに配付されたのがありますが、多くの権威ある新聞もこの軍人恩給に対して鋭い批判を加えております。政治というものは公平であることが絶対に必要なんであって、不公平な政治くらい危険なものはない。こういう立場から、私は、一般国民の中にある不満の声……

第28回国会 内閣委員会 第11号(1958/03/07、27期、日本社会党)

○稻村委員 自衛隊の問題はしばしば憲法上の非常に重要なる問題にぶっかるわけです。たとえば第九条の問題でありますが、このことからすでに重要な問題なんです。今の内閣の方々は、岸総理を初めとして、防衛庁長官でも非常に教養のある専門家として私は尊敬しております。しかし率直に私申しますが、今の内閣の諸公の多くは、実際上優秀な官僚として戦前権力機構の上に乗ってやった人なんです。だから実際に、われわれのように長い間、人権のために戦ってきた人ではないのです。だから民主主義とかなんとか言うけれども、実際上感覚として、実践としての民主主義は全然――全然というと語弊があるけれども、口では民主主義と言っても、民主的な……

第28回国会 内閣委員会 第25号(1958/04/02、27期、日本社会党)

○稻村委員 私は軍人恩給に対する基本的な問題について、政府の御所見をただしたいと思います。私どもは決して旧軍人の生活を救済することに反対するものじゃないのです。それからまた恩給制度は一般の国民年金制度から区別さるべきものであるというふうにも考えております。しかし、今社会の変革によってなくなったところの旧軍人階級を現に存続さして、一般公務員と同じような範疇のもとにおいて恩給を給付することは、理論上明瞭に誤まりだと思っております。これはやはり軍人恩給だけは一般の公務員の恩給制度と切り離して、国民年金制度の中に加えるべきものであると私は思っておりますが、それに対する政府の御見解を総務長官から承わりた……

第28回国会 内閣委員会 第33号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○稻村委員 私はただいま議題となっております二月十一日を神武天皇即位の記念日として国民の祝日にする法律案に、日本社会党を代表して反対するものであります。  第一に、日本書紀のいかなるところを見ましても、三笠宮の言われる通り、二月十一日が神武天皇即位の日とは書いておりません。二月十一日が神武天皇即位の日であると決定したことは、何ら学問的根拠がなく、明治政府の勝手に作り上げたものであることは明瞭であります。すなわち、明治五年十一月十五日及び十一月二十三日の太政官布告は、一月二十九日を紀元節と決定しながら、翌六年十月四日には二月十一日と決定したのであります。さきに一月二十九日が神武紀元の日であると算……


稲村隆一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|27期|-29期-30期-31期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院27期)

稲村隆一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|27期|-29期-30期-31期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1955/07/12、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 関連して伺います。実は先ほど園田次官のお話の中に、移民協定はボリビアしかできていない、こういう話ですが、これが私非常に大切な問題だと思う。この間私は実は本会議で質問するつもりであったのですが、日伯関係のいろいろむずかしい問題が起るし、今後の移民にも重大な関係がある、その点を考えまして自発的に私は質問をやめたのでありますけれども、この移民協定ができていないということが非常な問題なので、たとえば松原さんという人が移民をやって失敗した、いろいろな苦労がある。この人はいろいろ聞いてみると人間としては非常にまじめな人でないかと思う。ところが移民協定ができていないで個人でやるところに非常に悲劇……


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会内閣委員会法務委員会連合審査会 第2号(1956/07/13、27期、日本社会党)

○稻村委員 昨日は沖繩の同胞諸君の陳述を聞いて、実に私は涙なきを得ないのです。私は外務大臣に対してこれは政治問題、人道問題として外務大臣の信念をお聞きしたいと思うのです。また外務大臣の信念を先ほどから中されましたが、ただ私ども非常に遺憾にたえないのは、たとえば猪俣議員の外交保護権があるのじゃないかということをきのうはしぶしぶ承認したような態度でした。そういうふうな――むろんこれは政治問題として交渉はする、法律がどうであろうとこれはむろん当然のことです。しかし法律問題をあいまいにして主張すべきことを主張しない、そうして何か政治問題が交渉において行き詰まったときに、法律問題でこうだから仕方ない、こ……


■ページ上部へ

第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 内閣委員会公聴会 第1号(1957/05/08、27期、日本社会党)

○稻村委員 井上先生、また森先生、小野先生にお伺したいのですが、われわれは歴史はしろうとでありますけれども、しかし古代史を研究するに一番必要な問題は、日本に鉄の器具、武器、そういうものが輸入されたり、発明されたのは正確にいつかということです。私、今古い歴史の記憶がありませんが、新羅から天之日予と申しますか、日槍と申しますか、その人が初めて日本に鉄器を輸入したというふうに記憶しております。しかし歴史上もっと早いのじゃなかったかという説がありますが、その点一つ専門的な立場からお教えを願いたいと思います。
【次の発言】 なおお伺いしたいのですが、大和民族、もしくは天皇族と申しましょうか。その民族がそ……

第26回国会 内閣委員会文教委員会連合審査会 第1号(1957/05/14、27期、日本社会党)

○稻村委員 関連して……。先ほど河野さんの御質問に対して纐纈先生が答えられたことで、ちょっとこの前私と纐纈さんと話し合った問題について解決したいと思うのでお尋ねするのですが、纐纈先生の古代史の研究には私ども非常に敬服しているのです。ただ十一日を建国記念日にされるという主張の根拠を日本書紀の辛酉の年である、神武の即位が辛酉の年である、こういう日本書紀の主張、これはここで議論しても仕方がありません。これは間違っておるのですよ。これはこの前私が申し上げた通り要するに中国に辛酉の年には天地の異変があるという思想があった。迷信哲学があった。日本書紀の編さん者がその思想を持ってきたことは明瞭なのですよ。こ……



稲村隆一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|27期|-29期-30期-31期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

稲村隆一[衆]在籍期 : |27期|-29期-30期-31期
稲村隆一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 27期在籍の他の議員はこちら→27期衆議院議員(五十音順) 27期衆議院議員(選挙区順) 27期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。