このページでは高津正道衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○高津正道君 私は、日本社会党を代表して、ただいま上程されている内閣提出、国立大学総長の任免、給与等の特例に関する法律案に対して、反対討論をいたします。(拍手) この法案は、政府の説明によれば、国づくりの根幹である人つくりのにない手である教育者の地位向上をはかる目的のために七つの国立大学の学長を認証官とするととにより、総長としての新しい官職名を設け、内閣が任命権を握り、給与は特別職の職員の給与の例によって、東京大学、京都大学の学長にはおのおの十八万円、その他の五大学は十六万円の俸給を支給するというものであります。 さて、この法案の第一の欠点は、これが通過して法律となりますと、七十二ある国立……
○高津委員 関連して。今の融資を別にすれば、わずか一%しか施設費に対する助成はなされておらぬ、こういう指摘があったのであります。もう一つ聞いたのは、百万円を初めに出して銀行の受け取りを持っていかねば受験ができないという事実があるという指摘があったのでありますが、これを文部当局は知っておられるのかどうか、それを一つ聞きたいのです。
【次の発言】 委員長は、この際、鈴木委員からその大学の名前を聞かしてもらうわけにいかぬものですか。委員長からそれを鈴木委員に問いただすわけにいかぬですか。名前を言う言わぬは鈴木委員の自由だから……。
○高津委員 一昨年の三月に、文化財保護委員会で永仁のつぼを鎌倉時代の非常にすぐれたるものであるとして、重要文化財に指定されたのでありますが、これが大へんな間違いであるということは、だれもみんなうすうすか、あるいは詳しく知っておるのであります。私はこの指定を解除すべきであると思いますが、これに対する御所見を聞きたいと思います。
【次の発言】 すみやかに善処、処置したいと思うという、今までの結論が出ておるものはどういうことですか、その審査会の。
【次の発言】 今まで到達した結論を聞いているのです。
【次の発言】 一昨年の三月に専門審議会にかけた場合の提案者はだれですか。
○高津委員 関連して。今三木委員から報告のあったように、菊池講師が松下村塾記をテキストとして、その中には忠孝、君臣の義というようなことがずっと書き並べられてあるのでありますが、そのテキストを推奨して、女教師に対して、教師たる者はこれを毎日読め、それができなければ毎日曜に読め、そして荒木文相の言われる日本的なものというか、日本精神を学びとれというように教えたということは明らかであって、参議院の人も衆議院のこの委員会におられる三木委員も、ともに行って調査して証拠をつかんで帰っておられるのであります。だから、文部大臣のお答えを聞けば、松下村塾記には君臣の義ということがあるかもしれぬと言われるが、講師……
○高津委員 関連して。座禅が宗教でないというと、宗教でなければ何ですか。
【次の発言】 信仰は壮厳より止まれる、非常にきれいに、奥ゆかしく、古めかしく荘厳をしてあると信仰がそこから生まれる、そのくらいにいわれるものであって、僧侶が座禅という――これはむろん禅宗ですが禅宗の修養の方法として、禅宗のみにあるものですから、それはうんと宗教的なものであって、禅宗の一部じゃないですか。禅宗の諸君は、あれは宗教じゃない――スポーツでもないし、あれは宗教でないというと、宗教課長や、あるいは宗教の当事者は怒るようなことじゃないですかね、あなたの定義は。
○高津委員 きょうは河原文化財保護委員会委員長の出席を求めてあるのですが、おいでになりませんか。――この永仁のつぼ事件は非常に天下を騒がせ、そして国の重要文化財指定というものがあのように間違っていたのだ、一つばかりかと思えば、ほかにまだ二点加藤唐九郎作のもので間違っておった。三つも間違いがあったというそういう大きな事件でありますが、小山富士夫文部技官自身が文化財の権威を非常にそこなった、傷つけた、これは遺憾であるということを申しておるのでありますが、この間の審議会の結果を詳細に御報告を願いたい。新聞には発表されてあるが、扱っておるこの文教委員会にまず詳細に報告さるべきだと思うのです。その御報告……
○高津委員 去年の五月七日に、あなた方美術工芸課で査問会が持たれたでしょうか、どうでしょうか。まずそれをお尋ねします。
【次の発言】 文部技官の小山富士夫氏は、去年五月六日の日付で、愛知県瀬戸市の瀬戸市史編さん委員で、古瀬戸の研究をやっている人に対して実に長文の手紙を出されているのです。プリントになっておりますから、私も手紙を読みましたが、三十円も切手を張ってある非常に長文のものです。その中に次のような一節があるのです。明日、文化財保護委員会美術工芸課で古瀬戸問題の査問会がありますので、あれを見せ一切をぶちまけて話をするつもりです、こう書いてあるのです。手紙の書かれた日が去年の五月六日だから、……
○高津委員 私は、去る土曜日の当文教委員会がこの工業高等専門学校法案審議のために四人の参考人を招いた際、むろん出席して御意見を拝聴いたしました。論旨のみならず当人の本心を読みとろうとして聞いていたのであります。本案賛成者の一人である。元山梨大学学長安達氏は与えられた十五分を効果的に生かすべく、あらかじめ用意された原稿をあのように音吐朗々と読み上げられたのであります。その中に次のような一節がありました。戦後こつ然として六・三・三・四制なるものが出されてついに採用された、そのとき私はこれではわが国の産業進展に重大な悪影響があろうと思った、はたせるかな――やはり声が高かったです。最近経済界から中級技……
○高津委員 東京国立博物館において先月から今月にかけて約一カ月の間宗元展が開かれ、われわれもこの委員会から多数見に行ったのであります。そこに陳列してあった第三十八号の「客来一味図」という御物が出ておったのでありますが、人が、これは牧谿ではない、怪しいという注意をしたので、博物館では中途でその三十八図、一つの蕪を大きく書かれてあるものでありますが、その御物を撤去したという事件がございました。私がそれを最初に知ったのは、二十九日の有力新聞の夕刊でありますが、そこの放射線欄にこのように書かれております。非常に短いのだから、三分の一ほど読めば要領を得ますから、そこだけ読ませてもらいます。「きのうの日曜……
○高津委員 関連して。これは大臣の学力テストでなくてイデオロギー・テストのように、こう横から聞いておると見えるのでありますが、事は非常に重大だと思います。一国の文教を担当する国務大臣が、日本人の長所をさんざんほめたあとで、朝鮮人、アフリカ土人というように、それに対比するものとして打ち出してある以上は、それは劣等民族なり、こういうことを言ったと同じことになっておるのであります。私はこの間在外公館で、ある大使の情勢報告を聞いておりましたところ、ベルリン問題に触れて、ソ連の言い分は一つも言わないで、全くアメリカの代弁だけをわれわれに報告されるので、ソ連のこういう言い分ぐらいは入れて何とか言ったらどう……
○高津委員 尾形乾山の新作品と称せられる新発見の大量の名陶の真贋論争が始まっておるのでありますが、政府の美術行政に関する質問を数点いたしたいと思います。混乱を避けるために、また私の時間を短くするために、覚書を書いてきましたが、質問の趣旨をよく理解してもらうために、私がどんなふうに見ておるかを初めに序論的にちょっとだけ述べて、それから幾つか質問をしたいと思います。 最近栃木県佐野地方の旧家(複数)から、二百数十点に上る大量の尾形乾山の作品が発見されまして、これをめぐり、わが国の古陶器の世界では学者、古美術商、収集家などの間に大きい波紋を描き、世間の注目を集めております。すなわち、本物説の主張者……
○高津委員 私は、内閣提出の義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律案について数点質問をいたします。 まず第一点。この法案は、教科書会社や配給関係者にとっては、まことに死活の問題であると思います。例外としては、この機会に大口に売り込んでというので、非常に勇みはだで、チャンス来たれりと思っておる人があるかもしれないけれども、中小の関係者にとっては、実に、一家族集まって鳩首凝議し、従業員もこれに加わる、こういうような問題だと思う。農民にも専業あり、一種兼業、二種兼業というようにあり、教科書関係にもいろいろ業者があるわけでありますが、たとい今年、あまり露骨に見えてはというので残っても、二年、三……
○高津委員 関連。自粛の具体的な方法は何かという質問に対して、村山委員に対しては営業担当の役員を更迭いたしました。小林委員の質問に対しては営業費用の合理化に努めます、こういうお答えを聞いたのでありますが、あとはみな抽象的です。今回のような売り込み、ああいう営業方法の悪かった点はどの点であるのか、その御認識を山田社長から承りたいと思うのです。
【次の発言】 私は売り込みの人間の配置とか、それから買収が悪いとか、そういうことで聞いているのですから、何が一番悪かったと思いますか、御認識を聞いておるのです。
【次の発言】 違います。売り込みをなさるのにあのような営業方法でやられたためにこういう大問題が……
○高津委員 今問題になっております佐野乾山、最近は新乾山という言葉で呼んでおるそうでありますが、この新乾山の問題について所有者から審査の申し出がありましたか。
【次の発言】 それは書類上に不備があるのですか。
【次の発言】 この前にこの問題を文教委員会で扱った場合に、所有者の森川さんの方から審査の申し出があったら審査をするけれども、審査の申し出がないのに文化財保護委員会が立ち入って審査をする、そういう権限はないと思います、申し出があったら審査をするという御答弁をあなたから私は確かに聞きました。今申し出があるのだから、あったらそれを受けて審査を始めるべきであると思うが、あなたのお考えはいかがです……
○高津委員 今大臣の御答弁を聞きましたが、その前に田中政務次官から、学校給食会の将来の私の考え方は、地方色をそれぞれ取り入れ、いろいろ進んでいくのだから、食糧問題そのものは将来は問題にならなくなる、だんだん少なくなるという意見を、われわれはこの耳で拝聴したばかりであります。ところが大臣の御答弁を聞けば、学校給食はだんだん充実し、広げていくので、これはますます発展させるべきものである、こういう御答弁があったので、政府の見解は統一していない、意見の不一致がある、それじゃわれわれ了承できない、こう考えるのであります。御答弁をいただきたい。
【次の発言】 関連質問ですから、きわめて短かく申しますが、私……
○高津委員 広島県の小学校において、婦人教師が日直をやっておった場合に、十七才の少年が、日曜には、夜は男だが、昼には女教師が一人当直をしておるということをあらかじめ知って、次々と三つの学校に現われ、ナイフをもって先生を脅迫して未遂に終わり、あるいは既遂で逃げたというような事件があって、教師たちは大きいショックを受けて、恐慌状態だ、こういう事件があるのであります。それは今月のことですが、広島県の府中市、深安郡、福山市、去年の十二月には世羅郡にあったというように、連続して起こるから恐慌状態になっておるということは、われわれにも想像できるのでありますが、こういう事件を文部省は御承知でしょうか、それを……
○高津委員 いま長谷川委員から御指摘がありましたが、神宮の第二球場に国鉄球団が進出してくる、二十四億円を投じてそこを増改築するというのでありますが、その金額から見れば、それは新築するほどの大きい金額であります。そうして出てきて七十回も試合をやるということになりますと、いま東都大学野球連盟があそこを使っておりますが、それを非常に圧迫する結果にならないか。文部当局はこれをどのように見られますか。
【次の発言】 それは夜と昼と合わせての話ですか。夜を職業野球が使い、アマチュアのほうは昼に回してそれとの比率をいったのですか。
【次の発言】 むろんテレビが入るので、フジテレビと産経新聞とが契約の当事者に……
○高津委員 私はこの法案の審議にあたって、この法案にもいいところがあるし、それから憂えらるべき点もある。ちょうどILO八十七号条約のようなもので、ILOの批准にはわれわれは賛成だし、それにくっついて一緒にしようという国内法の改善ということはわれわれ反対だ。どの法案にもそういうことがあるのかと思いますけれども、この法案について憂えられる点は、教育に対する国家統制がますます強化されるのではないか、あるいは広域採択の問題、あるいはいまの検定の問題、いろいろありますけれども、教育学者であられる安藤先生にお尋ねするのですが、やはりこの法案には、独占資本の集中化ということで六十も七十もある教科書業者が二、……
○高津小委員 前回の文教委員会において、清水事務局長は、何ゆえに森川勇氏から鑑定審査を申し込んできたのにそれを拒否したのかという問題を私が質問したのに対して、それを受けられない事情があるのだとしかじか答え、そのあと、文化財保護委員会の中にもまた文化財研究所もあるし、それから国立博物館もあるし、それらのところではその森川氏から申し出があってもなくても重大な問題はみんな調査検討をしておるのだ、こういうお答えを聞いたのでありますが、その検討の成果を御発表願いたいのです。
【次の発言】 こういう大きな問題を調査される場合に、たとえばだれがその責任者でおやりになるのか、みんな個人々々ばらばらなんですか。……
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