このページでは阿部昭吾衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○阿部昭吾君 私は、ただいま議題となりました新都市計画法案並びに新都市計画法施行法案に対し、日本社会党を代表し、その重要な点についてわれわれの主張を展開し、反対の討論を行なわんとするものであります。(拍手) 今日のわが国における都市社会は、決定的な行き詰まりと混乱を引き起こし、人間生活の基礎的環境条件を全く喪失し、きわめて深刻な事態にあるのであります。大都市への急激な人口集中は、住宅難、交通戦争、公害災害の激発、緑地や遊園地などを持たない今日のこの潤いのない非人間的な都市の姿を現出したのであります。他方において、地方農村社会の人口流出は、いわゆる過疎現象を引き起こし、わが国農業と農村社会を根……
○阿部昭吾君 ただいま提案をされました建設業法の一部を改正する法律案に対し、私は、日本社会党を代表し、この改正案の政策的本質を追及し、政治的背景をえぐり出しながら、若干の質問を行なわんとするものであります。 第一に、今回の改正案は、建設業を従来の登録制から許可制に切りかえようとする点であります。そのねらいは、一部の大手業者をさらに一段と優遇し、中小零細業者、地方業者、大工、左官、棟梁など、一人親方建設職人に対し大きな圧迫を加えようとする政策的意図が明瞭になっているのであります。建設職人、一人親方に対し、その事業的、経営的立場を否定し、単に賃かせぎ、日雇い職人の位置に囲い込もうとするものであり……
○阿部昭吾君 ただいま、わが日本社会党並びに公明党を代表し、井上君から提案をせられました建設常任委員長始関伊平君を解任せんとする決議案に対し、私は、日本社会党を代表し、歯にきぬを着せずに、さらに若干の質問を行ない、建設委員長始関伊平君が一昨日とった行為がいかに悪逆非道なものであるかということを明らかにし、始関伊平君をして、あのような、毒を食らわば皿までといった、天をもおそれぬ所業に走らせた自民党執行部、なかんづく、その中のファッショ的なグループの罪状を国民の前に告発せんとするものであります。(拍手) 今日まで建設委員会においては、わが社会党はじめ野党が耐えがたきを耐えて、よく議会政治擁護のた……
○阿部(昭)委員 道路の長期計画についてお尋ねをしたいと思うのであります。
昭和六十年度を見通しをして、総延長七十万七千キロ、それからそれに投資する総額五十三兆円、こういう長期計画を持っておられるわけでありますが、七十万七千キロ、この総延長を現在の長期計画で策定しております状態に道路の整備をやっていきます場合に、五十三兆円というこの総金額で確実になし遂げられ得るというふうに見通しをなさっていられるのかどうか、この点をまず伺いたいと思うのであります。
【次の発言】 大臣が他の会議の日程もあるようでございますから、当面大臣に伺いたいのでありますけれども、いま局長が答弁いたしました六十年までの間に……
○阿部(昭)委員 現在の五カ年計画の完了する最終年次におきまして整備される道路の状態は一体どういうことになるのかということにつきまして、先般整備率という形で都道府県別にいずれ明瞭にする、その明瞭にする時期も、先般の答弁ではそんなに遠くない将来、こういうように私ども理解をしておるのでありますが、整備率というのは一体どういうものなのか、お伺いしたいのであります。
【次の発言】 一次改築、二次改築、こういう説明よくわかるのでありますが、端的に言うと、延長で判断をする、それといまの説明との間には相当のずれが生ずることになるのかどうかという点であります。
○阿部(昭)委員 若干質問したいと思うのでありますが、今度の収用法の一部改正でありますけれども、地価対策あるいはいろいろな今日的な問題に対応してこの改正をやるということでありますが、この法律案の意味しているものは、国の権力をたいへん強めるということであると思うのであります。したがって、この法律を実際上運用いたします場合、どういうことになっていくのか。私ども現場で用地の交渉等が行なわれている実際の実情をいろいろ見てみますと、収用法以前のいわば任意協議、この段階で大体用地の話し合いというものはまとまるのであります。したがって、この実際の収用法発動という状態になる以前に大半のものは話がまとまる。そこ……
○阿部(昭)委員 今度の干害についてでありますが、農作物の生産を確保するためにかんがい用の施設を設置する、こういうような問題が非常にふえておるわけでありますけれども、この場合に、農業近代化資金を利用するというような場合に、近代化資金のワクの増大の問題をぜひひとつ考えていただかなければいけないと思うのであります。同時にまた、この近代化資金の場合に、一般的な近代化資金と別に、災害という特殊な関係を持っておるわけでありますから、その金利につきましては利子を補給するような対策があっていいのではないかと思うのでありますけれども、このような考え方についての御見解を伺いたいと思うのであります。
○阿部(昭)委員 それでは、保利大臣にお伺いしたいのでありますが、現在の道路整備五カ年計画、これは私ども、昭和六十年度を目ざして政府が持っておられる道路の長期構想の中の一環として現在の整備五カ年計画がある、こういうふうに理解をするわけであります。そういう観点から考えてみますと、政府が持っておられる長期計画というものがはたして六十年までに達成可能なのかどうか、私ども、四十三年度予算、これは現在の五カ年計画を受けた今年度における事業、こういうぐあいになるわけでありますけれども、これが予想外にきびしいという現状等を見ますと、五カ年計画というものがそのとおりに実施されるのかどうか、こういう点についてた……
○阿部(昭)委員 時間がありませんから、たった二つほどの問題なんですが、安井参考人にお伺いしたいと思うのです。 市街化区域の中で農業をやってきておった、しかもそれが優良な、農業の経営に将来とも熱意を持つもの、同時に、将来、農業以外に生計の方法というものを考えることができないという方々がたくさんいるわけであります。この皆さんを一体どうするのかということになりますと、そういう場合における――農業に熱意を持ち、しかも市街化区域の中に農地を持つ農民、しかもそれが一定の相当面積規模を持つ農民、その場合の皆さんに対して一体何で保障するかということになると、分合なり交換なり、そういうことで市街化区域以外の……
○阿部(昭)委員 私は若干の点についてお尋ねをしたいのですが、建設大臣は農業や農政の問題に対しても非常に深い見識を持っておられる、こういうように私ども思っているのでありますが、今度の都市計画法に対して、農業の観点からと、都市そのものの要求する立場からとでは、やはり根本的な立場の違いがあると思う。特に、私どもの党内でもそうなんですが、大都市の都市問題、これと、地方農村の中小の都市問題というのは、内容においてもやはり相当な違いがあるというふうに私ども思っているわけであります。そういう意味で、一つに、はきのうも参考人に若干伺ったのでありますが、地方都市の都市近郊における農業、そして将来とも農業以外に……
○阿部(昭)委員 前に引き続いて若干の御質問をいたしたいと思うのであります。 建設省が発表されております長期の建設構想があるわけでありますが、それらの中で、過密過疎の問題、これとの関係で、工場等が一定の地域に集中する、こういう状況を集中しないように措置をする、手だてをしなければいけない、こういうふうに指摘をしているのでありますが、実際上はそういう努力はやられておらないというふうに思うのであります。企業も集中し、それから都市も集中し、あらゆるものが集中する、これに対する一定の規制、一定の計画的な配置というものが必ずしも有効にはやられてこなかったというふうに私ども思うのであります。したがって、こ……
○阿部(昭)委員 私は、ただいま議題となりました新都市計画法案並びに新都市計画法施行法案に対し、日本社会党を代表し、その重要な点について反対の討論を行なわんとするものであります。 今日のわが国における都市社会は決定的な行き詰まりと混乱を引き起こし、人間生活の基礎的環境条件を全く喪失し、きわめて深刻な事態にあるのであります。大都市への急激な人口集中は、住宅難、交通戦争、公害、災害の激発、緑地や遊園地などのない今日のこの潤いのない非人間的な都市の姿を現出したのであります。他方において、地方農村社会の人口流出はいわゆる過疎現象を引き起こし、わが国農業と農村社会を根本的崩壊過程に追い込み、大きな打撃……
○阿部(昭)委員 簡潔に若干お尋ねをいたしますが、なお私がお尋ねいたしまして明らかにならぬ点について、石川委員のほうから関連質問がありまするので、あらかじめ申し上げておきたいと思います。 今度の水資源公団法の一部改正の中身は、愛知用水公団を水資源の中に吸収する、端的に言うと、こういう内容と言えるわけであります。一昨日の佐野理事の質問に対しまして、宮澤大臣が言われておったのでありますが、五大水系が水資源公団の行なっていく仕事ということになるのでありますけれども、この中で、今回のこの公団法の改正によってやっていくのは、愛知用水の事業の吸収、これだけに局限をしておるというふうに私ども理解をしておる……
○阿部(昭)委員 払い下げ分譲の問題ですが、かつて二十六年に公住法が成立を見ました際の審議の経過を見ますると、払い下げをするということについて相当明快な意思表示をされておるわけでありますが、三十四年の改正と今回の改正で、この払い下げ先に対しまして、この法律が成立を見ました当時とは全く逆な関係を規定するということになるわけですが、私どもは、政治の任務は、やはり約束をしたことは守るということが前提だと思うのです。したがって、この払い下げ分譲をする、こういう審議経過がありますものは、その以降、法律をつくってこれをチェックするという場合には、その法律の改正をいたしました以降のことについて、その払い下げ……
○阿部(昭)委員 前回お尋ねをしたのでありますが、その後法制局のほうから、公営住宅の使用関係、この法律的性格はどうかということについてて、文書で法制局の見解が示されているのであります。それによりますと、公営住宅の使用関係、法律関係、契約、これは民法、借家法のいわば私法上の関係である、これが原則だ。しかし、公営住宅法において特定しておる事項、たとえば家賃の決定及び変更、入居者の資格及び選考方法、明け渡し努力義務、割り増し賃料等、これらの特定しておる問題については、公営住宅法が民法、借家法のいわゆる私法上の関係に優先する、こういうふうに法制局はその見解を示しているのであります。これは間違いありませ……
○阿部(昭)委員 関連。先ほど局長は、七日以内あるいは三週間以内、しかし、間々その期限のうちに確認やそういうものがされていない、こう言うのですが、これはされていないということを認めることができるのですか。法律では、第六条だと思うのでありますが、そこで明確に、その期限内に当該申請者に通知をしなければならない、こうしてあるのです。間々できていないということは、これはどういうことですか。法律違反を局長が認めるのでは話にならぬと思うが、どうでしょう。
【次の発言】 それでは、申請があったのに、理由も何も言わずに一週間たってもナシのつぶて、あるいは特殊建築等の場合に、三週間経過してもナシのつぶて、こうい……
○阿部(昭)委員 大上段の問題の提起のしかたになると思うのですが、やはり金をとってその上を使用させるというのは、本来あるべき姿じゃないのじゃないか、こう思うのです。しかし、現状、有料道路というのがずいぶんと広がりつつありますし、また建設省の相当長期の道路計画の中でも、有料道路の持つ意味は相当大きなものになっておると思うのです。その際に今回のこの法改正、これは一体どうい意味を持つのか。今回のこの改正だけで終わるものなのか。将来もまた有料道路の扱いに対していろいろな法規制や手直しが行なわれるというふうに考えなければならぬのかどうか。建設省が考えておる道路計画全体の中で有料道路がどういう位置づけをさ……
○阿部(昭)委員 私に対する答弁もひとつおもに大臣がやっていただきたいと思うのです。 業法の提案説明を五月の九日に衆議院においてされたわけですね。その際、私が質問をいたしましたが、その質問の速記録はまだ出ておらぬのであります。私はあの質問の問題で現在懲罰動議を出されておる、こういういわく因縁があるのであります。 そこで、今度の改正案というものは、いまも井上委員から指摘がありましたように、何といっても、大手業者を優遇する、そして中小、零細のほうは下請か孫請といったようなかっこうで囲い込んでしまう。それから一人親方といったようなものは、事業家というような立場でチェックをして、そしていわば一人の……
○阿部(昭)委員 前のこの委員会で、第六次選挙制度審議会の委員の任命、これを三月、今月一ぱいに任命を終わりたい、こういう大臣の御意向の表明がなされておったのでありますが、それがもうすでに、三月一ぱいということになりますると全く間もない期限であります。したがって、その任命が現状の段階でどういう状態に進んでいるのか。この任命を三月一ぱいに終わるということと関連をして、従来選挙制度に関する問題でしぼられておりました政治資金規正法の取り扱い、これも前の委員会でもいろいろ大臣の御意向の表明があったのでありますけれども、今月一ぱいに委員の任命が終わり、今次の国会の期間内にどういうめど、どういうスケジュール……
○阿部(昭)委員 いまの選挙人名簿の登録整備、この問題に関しまして、とかく制度の改定を行ないまするたびに、実際上仕事に携わりまする末端市町村の負担というものが、非常にだんだん重いものになっていく。そういう意味で、こういう制度を整備するのと同時に、金の面でも国のほうでめんどうを見る、十分の手だてをしていくということがなければいけない、こういうふうに思うのであります。この点に関しまして、大臣の誠意のある御見解を承りたい、これが第一であります。 時間の関係で、もう一つ申し上げたいのでありますが、私は、こういう事務的な整備をいろいろと進めましても、それだけでは現在の選挙制度、政治をきれいなものにして……
○阿部(昭)委員 いまいろいろ御答弁があったのでありますが、私もこの季節出かせぎ者の問題を申し上げなければならぬのであります。農林省おいでになっておると思うのですけれども、いま就業農民の数が九百六十万、実際は九百三十万くらいになっておると思うのです。これを新全国総合開発計画によりますと、五百万以下にする、こうおっしゃっておるわけであります。したがって、農林省は将来の農業の所得、これは昭和六十年度には昭和四十年度に比較をして四ないし五倍に国全体の総生産は伸びる、こういっておるわけです。その中で一体農業の所得はどうなるのかということですね。それから、経済企画庁がこの新全国総合開発計画を発表しておる……
○阿部(昭)分科員 私は、農業生産法人の問題についてお尋ねをしたいのであります。 三十七年に農協法の一部改正を行なって農業生産法人、特に農協法による農事組合法人の組織というものを制度としてつくられたわけでありますが、現在、この農事組合法人がわれわれの地方におきましても進んできているわけであります。この進んでいる背景には、私の山形県などでは、米作日本一になった。その一つには耕うん機からトラクターに移行したということがあると思います。また同時に、一定品種を一定面積に統一して集団栽培をやっていくというやり方なども、米作日本一をつくり上げた背景になっていると思うのでありますが、そういたしますと、耕う……
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