このページでは阿部昭吾衆議院議員の39期(1990/02/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は39期国会活動統計で確認できます。
○阿部(昭)委員 自治大臣の所信の演説だと思うのでありますが、消防行政についてでありますけれども、「住民、事業所及び消防機関が一体となった地域ぐるみの消防防災体制を確立することが重要」、また、ずっと来まして「消防団の一層の活性化対策の促進」、これが所信表明演説の中に毎年毎年入るのであります。全く同じ文言がずっと毎年入っておるのであります。私、何度も実は地域におけるボランティアな消防団の活動というものに触れておりまして、非常に熱心にやっていらっしゃいますけれども、消防団活動というのもだんだん難しい問題がたくさん出てきておる。このところ、恐らく消防行政という面でいえば、ずっと毎年毎年同じ文言の所信……
○阿部(昭)委員 今回の熊本県、大分県を中心とする九州の集中豪雨につきまして、佐藤長官、早 速現地に赴かれまして大変御苦労さまでございます。 私の郷里の鳥海山系でもつい最近四百五十ミリくらいの総降雨量というのがございました。しかし、幸いにも雨の区域が非常に限られておったために余り大災害にならずに済んだのでありますけれども、今日本全体の状況から見ると、六百ミリとか七百ミリというような一日、二日の間の総降雨量ということになると、今度の熊本県や大分県や九州地域でのああいう惨状というのはどこででも起こる、こういう要素をどこの地域も実は抱えておると私は思っているわけであります。 今回の熊本、大分地区……
○阿部(昭)委員 短時間でありますが、お伺いをしたいと存じます。 武藤通産大臣、あなたはかつて農林水産大臣をなさっておりました。今私は、この日本の全体状況の中で一番大きな問題は、都市はどんどん肥大化をしていく、その象徴的なものが東京一極集中と言われる、その中から今度の高度集積の産業というものを二十三区の外に出そう、これは大変大きな一つの意義を持っておる、意味があるというふうに思うのであります。 そこで、従来、新産業都市の計画であるとかいろんなことが試みられてまいりました。しかし、全体状況からいえば、一極集中はどんどん進む、そして一極集中の都市の側は、普通のサラリーマンならば二十年、三十年働……
○阿部(昭)委員 私は、今回の改正について森実理事長を初め皆さんが大変御努力をされた、その意味で、この改正案の内容についてはそれなりの前進という考え方を持っているのであります。ただ、今森実理事長のおっしゃる、これで二十年間はまあまあ大丈夫だろう、私は実はそうは思っておらないのであります。 今、カロリー換算で自給率は四九%とかあるいは四八%ぐらいに下がっておるのじゃないか、こう言われております。今の日米構造協議などを中心として、日本農業の将来は一体どのようになっていくのかということは、まだまだ非常に流動的である。このことを農業、農村の第一線、現場の皆さんはやはり注目をしておるわけであります。し……
○阿部(昭)委員 大変時間が経過しておりますので、簡潔に二、三大臣と林野庁長官にお尋ねをしてみたいと思います。 実は、米の自由化はノーである、これは国会で両院それぞれ決議をしておる。私は、けさあたりの新聞の報道などを見て、山本大臣のこの態度に対して大変共鳴をしておるのであります。実は、前の牛肉・オレンジのときに、当時の大臣は佐藤隆さん、党は違っても私は若い時代からの親友でありました。実は彼を随分激励をしたのであります。彼も牛肉・オレンジのときに随分断固たる態度で健闘したと思っておりました。ところが、いつの間にやらノーであるという態度は吹っ飛んじゃったのである。私は、今度の場合は、少なくとも国……
○阿部(昭)委員 実は私の郷里出身の、吉田内閣の終わりごろに食糧庁長官をやった安孫子藤吉さんという人がおります。この人は、あの当時食管制度の問題をめぐって吉田さんのげきりんに触れて職をなげうった人であります。 私は、今農林省の、特に幹部の皆さんに申し上げたいのでありますが、米問題、これはある意味でいえば農政の象徴的なものなのであります。この問題が今のような袋小路に入ってきて、私の記憶では十数年たっておると思います。日本全体の経済なりいろいろな問題は、ECにしてもアメリカにしても脅威を感ずるほどの大きな発展を遂げた。米問題、農政問題が今のようにじりじりと追い詰まってきた。その中でこの問題に、頭……
○阿部(昭)委員 大臣、この間の海外出張で大変御苦労されました。 そこで、この間農村の青年の皆さんがこういうことを言っておるのであります。前の佐藤農水相のときに、牛肉・オレンジ、これは絶対やらぬ、彼は二回もアメリカへ行って、そのたびにだめだ、しかしいつの間にやら自由化になってしまった。その影響が間もなくじわじわと出てくる、出てきつつある。今度の米の問題もちょうどあの牛肉・オレンジのようにならぬのであろうか、こういうことを村の青年たちが集まると言う。私はそれは若干違う、あのときと今とで違うのは、自由化はだめだというふうに国会における決議がある、その立場の上に立って山本農林水産大臣が陣頭で頑張っ……
○阿部(昭)委員 今も湾岸戦争の問題のお話が出たわけでありますが、国際緊急救助隊という組織、機構、活動、これが今どのようになっておりますのか、お聞かせを願いたい。
【次の発言】 この緊急救助隊の組織、人員というのはどのようになっておりますか。
【次の発言】 私が承知をしているのでは、この救助隊に登録をしているメンバーというのは、例えば警察庁が五百人であるとか消防庁が五百人であるとか海上保安庁もまた五百人というようなぐあいに、調べてみるとこれは全部シビリアンなんですね。相当登録をされて、この救助隊のメンバーというのが準備をされている。この皆さんはある意味で言うと、今もお話の中に、戦争は最大の災害……
○阿部(昭)委員 若干お尋ねをしたいと思います。 近藤大臣、実は私は大臣の隣の県でありますから、新潟県の林業の状況も私の山形県も、またその隣の林業では非常に先駆的な歴史を持っております秋田の姿なども、私ども長い間目の当たりにしてまいったわけであります。 そこで、今もいろいろございましたけれども、私は、最近山元で何が起こっておるか。山をやろうという若い方々はどんどん減っていくのである。これは民間のみならず国有林の場合でも、私はこの何十年間農山村を駆けめぐってまいりましたけれども、国有林の側もどんどん人が減ってくる。これは国有林だけじゃない、民有林の方もどんどん人が減っていくのである。 それ……
○阿部(昭)委員 若干お尋ねをしたいと思います。 土地改良事業が圃場の基盤整備にとどまらずに、農村全般の環境整備との関連というのをいろいろな地域で連帯しながら展開をされておるという中で、今農村の地域で下水道事業ないしは集落排水事業といったものが非常に期待されており、徐々に進んでいるのであります。全国はどのようになっておるのか、私はまだ十二分な勉強をしておりませんけれども、私の県の場合で言うと、県に土地改良事務所というのが幾つかの各水系土地改良区ごとに設置されておる。これが技術指導その他いろいろ担当してやっておるわけであります。この土地改良事務所が現状の段階では基盤整備や水系水利その他のいろい……
○阿部(昭)委員 今近藤大臣から、共産党の山原議員の質問に対して、海部内閣は今度のアメリカの言い分に対して明快な立場、断じてアメリカの言い分に屈することはない、こういう非常に力強い所見の表明がございました。 実は、先般亡くなられた佐藤隆元農水相、近藤大臣と同じ新潟県であります。私は佐藤隆さんと政審以来個人的な非常なつき合いがございました。当時牛肉・オレンジの非常に厳しいやりとりのときであり、直前まで絶対に屈しない、こういう決意を表明されておりました。私の記憶では、確か竹下内閣だったと思うのでありますが、それが瞬く間にどんでん返しで牛肉・オレンジの自由化というものが取り決められました。 私は……
○阿部(昭)委員 私は先日、委員会の現地調査視察に参りました。予想以上に大変厳しい状況でございます。 私は、実は私の郷里、ここで今からちょうど十五年ほど前に、ちょうど十五年ほどたちましたが、大きな火災がございまして、十万都市酒田という町でありますが、ここの中心商店街がほとんど全焼したという災害を経験してまいりました。ところが、火事というのは、その後はもう一気に復興が計画どおり進められるのであります。今の雲仙・普賢岳の噴火災害というのは定まらないのであります。これはなかなか大変だということを私もかつて災害を経験してきた地域の一人として実は痛感してまいりました。 そこで若干お尋ねしたいのであり……
○阿部(昭)委員 今度の被害は、相当広い範囲、そしてまたいろいろな分野に及んでおります。この農業被害に対して農業共済会計、財政は一体どういう対応をすることができるのかということをまずお聞きしたいのであります。 私がなぜこのことをお聞きするかというと、私も長い間農業問題に取り組んでまいりまして、冷害による被害が二年連続したときがあります。統計上は前の年の被害よりもその次の年の被害の方がはるかに大きかった。野帳を立てまして被害の申告をした。ところが、第一年目の被害に対する共済金の支払われた額に対して、翌年度の被害は調査の結果非常に大きいということだったのに、支払われた共済金は実は三分の一にしかな……
○阿部(昭)委員 大変遅くなりまして恐縮でございますが、簡潔にお伺いをしたいと存じます。 若干準備しておったことがあったのでありますが、今の高木議員の御質問に関連して、若干雲仙・普賢岳のことをお尋ねしたいと思います。 自然災害における対策というのは自力更生、これが従来原則であった。実は私の郷里、山形県酒田でありますが、今から十数年前に大火災がございました。町の中心が全部焼け野原になったのであります。ところが、火事というのはある一定期間でちゃんと消火活動が実を結んで火が消えるわけであります。火が消えますと直ちに復興に着手をする、こういうことでありました。そして、一年有半の間に見違えるような新……
○阿部(昭)委員 お許しを願いたいのでありますが、実は、歯科診療所で今治療を受けましたら、まだ麻酔が若干残っておりまして、そうでなくとも田舎のなまりの非常に強い私でありますのでお聞き苦しいかと思いますが、お許しを願いたいと思います。 今までもいろいろな御論議があったと思うのでありますが、最初に、雲仙・普賢岳の現状なお続いておりますこの災害に対して、公共施設は公の責任において復旧する、これが一つの原則、それから一人一人の被害についてはそれはそれぞれの責任、この原則を、雲仙・普賢岳のこの果てしなく先が見えない現状に対してこの原則で対応されておると思うのでありますが、しかし、もうそろそろ現地は一つ……
○阿部(昭)委員 今も御質問がございましたが、減反割り当てというのが削減をされた。削減された減反割り当てというのがなかなか現場においては消化されていない。さっきの御答弁ですと、今最中ですからまだ把握されていないという趣旨の御答弁がありましたが、どうも例年の状況からいうと、今ごろになってまだよく把握をされておらない減反割り当てというのは、ちょっと私合点がいかぬのであります。 田名部農水大臣、大変難しい時期にこの重職を担当されることになったわけでありますが、車ほどさように、米をめぐる生産農民の考え方というのは非常に厳しい状況にある。減反をした、まだ根はついておらぬけれども転作をいろいろ考えた。一……
○阿部(昭)委員 今まで各委員の皆さんから質疑がございまして、私は今回のこの畜産三法、基本的には一つの前進、こういうふうに思っているのでありますが、三年ぐらい前だと思うのでありますが、全国の獣医師会の大会、ここでいろんな議論が起こりました。そうして、昨年その中から法改正に対するいろんな要望点がまとめ上げられて今回の改正案になった、こういう認識をしているのであります。 そういう意味で、今度の改正案、私は基本的には一歩の前進、こういう評価でありますけれども、率直に言って、これで今獣医師の皆さんが直面しておる問題がすべて解決をされていく、我が国の畜産業の現場、これも全部うまくいく、獣医師の皆さんの……
○阿部(昭)委員 今までの質疑を通じまして大変貴重な御意見をお聞かせいただいて、ありがとうございます。 竹内先生と長岡先生に伺いたいのでありますが、今まで技術の保護というのが、今も受精卵が海外に出はしないかとかいろいろなお話がございましたけれども、私の認識では、恐らく日本で今開発をした技術といったようなものは、どんどん世界的に広がっていくのだろうと思うのであります。 ただ、日本で開発した受精卵そのものが出ていくかどうか、これは別の問題だと思います。そういう際に、例えば最近、国際特許であるとか、あるいは特許権を侵害したとかいうようなことが、いろいろな業界で大変問題になるわけであります。あるい……
○阿部(昭)委員 簡潔にお尋ねをしたいと思います。 私は、この農協二法の改正の意義、これはそれなりに認識をしておるのでありますが、今農協は非常に困難な、非常に厳しい状況に立っている。その根本は、農協を構成しておる組合員が、一人一人の農家がなかなか見通しをしっかりと立てることが困難だというところに、この農協の直面しておる一番の困難な原因があると私は認識しておるわけであります。 ちょうど今から三十年前、農業基本法、そして農協法の改正が行われて、農事組合法人というのが初めて農協法の中で制度として登場してきたわけであります。その当時私は、私の地域の中にたくさんの農業の共同化法人、農事組合法人という……
○阿部(昭)委員 お三方、大変ありがとうございました。 私は、短時間でありますので、氣賀澤参考人さんに主にお願いをしたいと存じます。 私は、実は日本の戦後政治というのは、いろいろな意味で、成功したところ、失敗したところ、感じておるわけでありますけれども、その中で最大の問題は、過疎過密をこれほど深刻にしたという問題が我々政治に携わる者として最大の失敗であった、こういう認識を持っているのであります。農協の第一線の大変大きなリーダーとして長い間奔走されてこられた氣賀澤農協組合長さんのお立場で、氣賀澤農協組合長さんのところの管内で減反水田というのは今どのようになっているのか、どの程度は転作が定着を……
○阿部(昭)委員 最初に質問いたしますが、大臣の所信にも触れられておりますけれども、旧国鉄の長期債務の処理についてであります。清算事業団の用地の売却がなかなか思わしくいっていない。バブルの崩壊の影響などももろにかぶっている。 そこで、私の方から一つ大臣に御提案申し上げてみたいと思うのでありますが、景気対策の一環としても、土地国債あるいは公債、これを二十兆円程度という構想を私ども昨年の参議院選挙の前に実は提案をいたしました。バブルの崩壊で不良債権がたくさん出まして、その不動産に対して、建設国債でもない、赤字国債でもない第三の国債というような性格で土地国債、公債というものを二十兆円程度発行して、……
○阿部(昭)分科員 官房長官、大変お忙しいところ時間をやりくりしていただいて、ありがとうございます。 実は、戦後問題と言われる問題として、あの戦争のときにソ連に抑留されて強制労働をさせられた人たちかたくさんいるわけであります。こういう皆さんの問題とかあるいは軍人軍属等の恩給欠格者であるとか、そういう戦後問題というものがございますけれども、私は、あの戦争のときに台湾人元日本兵、この皆さんの問題についても実は深い関心を持って、国会の中では超党派の議員の集まりをつくっていろいろなことをやってまいりました。そういう長い経過の中で、お忙しい官房長官に若干お伺いをしたい、こう思って御無理をお願いをしたの……
○阿部(昭)分科員 この前の太平洋戦争のときに、いろんな問題を引きずっておるわけでありますが、その中でシベリアに強制的に拉致をされて強制労働を強いられた皆さんがたくさんいるのであります。今この皆さんが俗に全抑協裁判と言われる裁判で国との間で争っている問題について、私は若干お伺いをしたいと思います。 話は違いますけれども、実は台湾人元日本兵、この問題をやはり日本として人道的に、また政治的に、道義的にきちっとしなければいかぬという意味で、これも超党派の議員懇談会というものをつくっておる。長い間こういう問題に私もかかわってまいった一人であります。台湾人元日本兵の場合は、台湾の皆さんが日本にやってま……
○阿部(昭)小委員 私は、高鳥小委員長と同じ郷里でありますが、先般亡くなった佐藤隆さんが、かつて自然災害に対する公の対応はいかにあるべきかということで大変心を砕かれた姿を実は今思い起こしておるわけであります。今ずっと政府側の言い方を聞いておると、何というのか、できるだけ一つの型はつくりたくない、つまり法律的な体系の整えは嫌だという感じが実はするのであります。例えば県知事さんや市長、町長さんから来たという文書ですね。私どもが現地の中から聞いておるもの、訴えられておるもの、これとは大変違うわけですよ。私どもも長い間いろいろだ問題に出くわして感ずるのでありますが、こういう場合に県とか町長とか市長なん……
○阿部(昭)分科員 奥田運輸大臣、長時間大変御苦労さんでございます。 実は、私は国鉄改革の問題にかかわった一人でありますけれども、あれからちょうど五年たちました。現状のJR各社、貨物会社、それなりに大変な努力をされて今日あるわけであります。その中で振り返ってみると、ちょうどあの当時、国鉄時代の労使関係というのはなかなか厳しかったのであります。JR発足に際しましても、最大組合であった当時の国労、これは真っ正面からJR反対でありました。その中で労使共同宣言というのが行われた。当時の鉄労、勤労、全施労、真国労、これらの皆さんと私何度も随分議論をし合ったのでありますが、労使共同宣言、鉄道事業の経営の……
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