このページでは吉田之久衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○吉田之久君 私は、民主社会党を代表して、ただいま趣旨説明のありました政府提案の公害対策基本法案について、二、三佐藤総理及び所管各大臣の御所見をただしたいと存じます。 言うまでもなく、最近のわが国経済の高度成長と人口の過度集中及び交通機関の目ざましい発達は、一面において刮目すべき近代国家への形成をなし遂げながら、他面においてどうにもならない幾つかの深刻な社会的犠牲をしいてまいったのであります。その一つが公害であることは、いまさら論をまたないのでありますが、特に公害の公害たるゆえんは、だれも責任を負わないままに発生し、拡大し、際限なく国民の健康をむしばんで、ときには死に至らしめるという持続的な……
○吉田之久君 私は、民主社会党を代表いたしまして、ただいま提案されております厚生大臣坊秀男君の不信任決議案に賛成の意見を申し述べます。 議員諸君、お互いにわれわれは、ゆうべほとんど睡眠らしき睡眠もとらず、ここに疲れ果てた姿ですわり込んでいるこの本会議場の姿であります。すでに、まじめに討論や質疑に耳を傾けようとする者も少なく、ただむなしく、牛歩と、そしてえんえん一時間半に及ぶ採決の連続が繰り返されているのであります。まさに、党と党との意地とメンツの張り合いの中に、きのう、きょう、むなしき国会の自転運動が続けられているといわなければなりません。 私は、けさ八時にこの院内に入ろうと思ったとき、何……
○吉田之久君 私は、民主社会党を代表いたしまして、昨日、北海道、東北地方に発生いたしました十勝沖地震による被害に関しまして、若干の質問をいたしたいと存じます。 質問に入るに先立ちまして、まず、今回の地震により、その犠牲となられた方々に対し、深く哀悼の意を表しますとともに、被災者の方々に対し、心からお見舞い申し上げます。(拍手) 今回の地震は、その規模におきまして、三十九年六月の新潟地震を上回り、その被害も、北海道と東北地方全域に及ぶきわめて広範囲なものとなったのであります。十七日現在、死者三十八名、行くえ不明九名、負傷者二百二十六名、被災者概数九千三百七十八名、さらに家屋の全壊二百三十棟、……
○吉田之久君 私は、民主社会党を代表いたしまして、政府より提案されました昭和四十三年度一般会計並びに特別会計補正予算案に対し、反対の討論を行なわんとするものであります。(拍手) 私が反対いたします第一の理由は、重要な国家の財政に対する政府の一貫性の欠除と無計画性であります。このことは、最近数年間における政府の財政に対する姿勢が明白に示しているのであります。すなわち、昭和四十一年度の予算編成にあたって、当時の福田大蔵大臣は、財政主導型の経済成長ということばを用いて本格的な公債政策を取り入れ、総花的な膨張予算を強行してその場を糊塗してきたのでありますが、昭和四十三年度の予算編成に際しましては、こ……
○吉田之久君 私は、民社党を代表いたしまして、ただいま上程されました内閣委員長藤田義光君の解任決議案に対し、賛成の立場を表明いたします。(拍手) とはいえ、率直に申しまして、私は藤田委員長個人に対しては、いささかお気の毒な感じもいたします。なぜなら、国会の乱闘はいまに始まったことではなく、委員会の強行採決は藤田委員長をもって初めとするわけではないからであります。しかし、今日のすさみ切った国会の現状を見るとき、議会制民主主義の危機はすでに限界まで来ているというわれわれの認識に立ち、また、もうこれ以上乱闘を繰り返してもらいたくないという全国民の率直な声を反映して、あらためてこの機会に強行採決の責……
○吉田之久君 私は、民社党を代表いたしまして、都市再開発法案に対し、賛成の立場を表明いたします。(拍手) すでに御承知のとおり、この法案は、過密と住宅難と公害と交通禍と異常な地価の暴騰にあえぐわが国の都市の現状にかんがみ、健全にして合理的な都市機能のすみやかな更新をはかろうとする法案であります。したがって、そのためには従来の市街地改造法と防災建築街区造成法を発展的に解消せしめ、全く新しい手法によって市街地の再開発をはからんとする点で、その成果を期待すべき法案であると考えます。 しかしながら、この法案は再開発を行なわんとする地区内の宅地に所有権または借地権を有する者の三分の二以上の同意によっ……
○吉田(之)委員 私は、きょう初めて科学技術委員会へ出てまいりまして質問をさしていただくことになりましたが、実は当選後しばしばこの委員会には傍聴に参っておりまして、私自身わが国の電力事業を推進いたしております電気労働者の組織である電労連の一組合員でありまして、したがって科学技術振興の問題、特に原子力の開発問題については深い関心を持っている一人でございます。しかしながら、もとより科学者ではございませんし、全くのしろうとであります。ところが、私はこの委員会に参りましていろいろと先輩各位の質問を伺っておりまして、また皆さん方の答弁を聞いておりまして、ひどいときにはほとんど半分ぐらいが外国語でしゃべっ……
○吉田(之)委員 先ほどから石野さんや三木さんの質問を聞いておりまして、どうも与野党が振りかわっていると思うのです。ここの委員会の発言を聞いておりますと野党のほうが非常に熱意があって、政府のほうがとんとおっとりしていらっしゃる。非常にゆうゆうとしていらっしゃるような気配を感じてならないのです。いまもおっしゃっておりましたけれども、われわれはこの狭い国土、それから乏しい地下資源、しかも軍事力を本格的に持つべきではない日本、しかも一億の優秀な民族がおるこの日本としてのこれからの生きていく道は、どうしても科学技術日本ということをバックボーンとして、この道で日本の栄光を切り開いていく以外にない。いろい……
○吉田(之)委員 私は、ただいま議題になっております近畿圏の保全区域の整備に関する法律案につきまして、若干の質問をいたしたいと思います。特に時間が三十分に制限されておりますので、能率よく質問も運びたいと思いますから、答弁のほうも、ひとつそのつもりで御答弁をお願いいたします。 まず、初めに大臣にお伺いいたします。 先ほどの岡本委員の御質問を傾聴いたしておりましたが、確かに私もこの法案につきまして特に問題があると思いますのは、この法案の目的には、文化財の保存、緑地の保全、観光資源の保全、開発、こういう三つがうたわれております。しかしながら、その内容には、緑地の保全だけしかほとんど書かれていない……
○吉田(之)委員 私は、この際政府に二つの質問をいたしたいと思います。 その一つは、東京都の環七ぜんそくといわれる交通公害による問題が一つであります。いま一つは、この際特に産業公害や都市公害とあわせて農村公害というものが各地に発生してきておりますのでその問題をとらえて御質問をいたしたいと思います。 まず第一の質問の環七ぜんそくの問題でありますけれども、この間の六月二日の朝日新聞にも報道されておりますように、東京都の世田谷区の指折りの交通の難所といわれる大原、三軒茶屋両交差点の住民は、自動車の排気ガスによって予想外にからだをむしばまれている。この方面の交通量は、午前七時から午後七時までの車の……
○吉田(之)委員 大臣が御退席になりましたので、他の方々から御答弁をいただいて、あとでまた必要な問題を大臣にお伺いいたしたいと思います。
まず、いまや交通安全の問題が焦眉の急の問題となってまいりました。まさに国民的な課題になってまいりました。特にきょうの朝日新聞で、きのう文部省が交通安全を今後小、中学校の正課扱いとして教育をしていこうということを発表されておりますけれども、この正課扱いという扱いの内容について、まず御説明をいただきたい。
【次の発言】 正課並みの扱いというのは、具体的にどういう扱いをするわけでありますか。
【次の発言】 拝見いたしますと、年間十二時間ないし二十時間の時間をさい……
○吉田(之)委員 私は、大臣はじめ建設省の皆さんに、今後建設省が特に重点的に対処しなければならない二、三の問題について質問を行ないたいと思います。 まず、私の考えでは、戦後二十年余りたちますけれども、戦後最初の十年間は、わが国の建設行政は、いわば戦災を含む災害復旧に明け暮れておった十年であったということができる。あとの十年は、ようやく公共投資に入り始めた十年ではあったけれども、この公共投資たるや、最近の都市の過密化あるいは交通事故の続発、こういうことに対処して、後手後手に回りながら、その現状をあとから追っかけている公共投資であったといえると思うのです。問題は、今後のわが国の建設行政は、そうし……
○吉田(之)委員 私は、民主社会党を代表して、ただいまから防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案に反対し、防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案に賛成の意見を申し述べます。 まず、私は、わが国の防衛を論ずるにあたってどうしても明確にしなければならない問題は、憲法と自衛措置に関する問題であると考えます。この点に関して、わが党は次のごとき統一見解を明らかにしておりますので、この機会にその考え方を表明いたします。 すなわち、わが国は独立国家として、みずからの国をみずからの判断と力によって統治する権利と義務を持っている。これは国家主権といわれる独立国家の基本的権利義務であって、もしそれを放……
○吉田(之)委員 時間もないようでございますから、簡単に防衛庁長官に御質問いたしたいと思います。 私は、この委員会でずっと長官の核戦略下におけるわが国の防衛という問題についてのお考え方を聞いてまいったわけでございますけれども、要約して申し上げれば、わが国はアメリカとの間に日米安全保障条約を結んでおる、アメリカは今日世界における核装備の最も優位にある国である、この核のかさの中に日本は当然に置かれて守られておる、一方伝えられる中国の核兵器の開発というものは今日さほどおそるるに足りない、張り子のトラということばをお使いになったかならなかったかはどうかと思いますけれども、さほどおそるるほどではない、……
○吉田(之)委員 大臣があとでお見えになるそうでございますから、一応政務次官その他政府委員の方々に対して質問を行ないたいと思います。 都市計画法案及び都市計画法施行法案の審議に際し、法実施に関する諸問題を中心として若干の御質問を申し上げたいと思うのですが、既成市街地における過密、また都市周辺部におけるスプロール化の進行など、現在の都市をめぐる混乱に対処して秩序ある都市形成を行なうためには、いまや都市の発展に関する機能と形態に即した全体的な基本計画を策定することは緊急の課題であるとわれわれも考えます。現行法によって進められてきた都市計画が、公共施設の整備を中心とした施設計画とこれに伴う規制が主……
○吉田(之)委員 たいへん時間がおくれてしまいまして、二大政党にはさまれて、民社党は時間がなくなりましたが、ひとつ国家のために参考人の皆さん方の若干の御協力をお願いしたいと思うのです。 実は、いろいろ先ほどから申し述べられましたが、現在のわが国の政治的な最大の課題は都市問題になってまいりました。しかも、都市問題はそのまま土地問題であるとも言われております。したがって、この地価の抑制をどのようにはかっていくかということが一番の問題になると思うのでございますが、先ほど櫛田さんのほうから、すでに東京や名古屋の一部においては、部分的にではあるけれども、地価が一割程度下がっているところも見られる、今度……
○吉田(之)委員 初めに大臣にお伺いいたします。 最近、人口問題や都市問題を研究しておられる学者たちのほぼ一致した見解によりますと、西暦紀元元年ごろには地球上には大体二億人の人類が住んでおった。それが、ヨーロッパにおける産業革命が起こります直前、一七五〇年ごろには七億五千万人ぐらいの人口にふえておった。ところが、産業革命が起こりますや、一九〇〇年までのわずかに百五十年の間にこの人口が倍の十五億になっております。そして、一九〇〇年から一九六〇年までわずかに六十年の間に、人口はさらに倍になりまして、三十億になってまいりました。さらに、この一九六〇年から二〇〇〇年までの間に、あとまず三、四十年のこ……
○吉田(之)委員 ただいま政務次官のほうからきのうの十勝沖地震による被害状況についてのさしあたっての御報告があったわけでございます。われわれは、この地震によってあまりにも予期せざる大被害を発生させた事実、さらに、あまりにも地震対策上の多くの問題点があることをこの地震が明らかにしたということ等について、今後国土保全の観点からも大いに検討を要する問題であると考えるわけでございます。 それにいたしましても、治山治水上あるいは国土保全上の行政からながめまして、今度の地震の際にかろうじて免れ得た被害がただ一点評価されるのではないか。それは津波の被害がきわめて軽かったという事実であります。これは、一つは……
○吉田(之)委員 関連。せっかくの藤尾委員の御質問中でございますが、少しただいまの長官の答弁に関連質問をいたしたいと思います。
われわれは核弾頭を使用し得る航空母艦に搭載されている艦上機、これが今度のエンタープライズの問題の一番の焦点でございますけれども、いままでベトナム戦争においてこれが一度も使われていない。核弾頭は一度も使われていない。核兵器は使われていない。いままで一回も使われていなかったから、今後絶対に使われないという保証は一体成り立つことでございましょうか、これは双方の側において。長官はどのように……。
【次の発言】 長官、われわれは推進力としての原子力を使用しているという問題など……
○吉田(之)委員 初めにちょっと大臣にお聞きしたいのですが、国の建設計画並びに民間自力住宅建設によって住宅の絶対不足数はだんだん減ってきておる。しかし、それにもかかわらず、実感としての住宅難は一向に減少しておりません。事実、いろいろな調査を見ましても、狭小、過密世帯というものがむしろ年ごとにだんだんふえてきているのではないか。結局、都市集中化によって、いなかのほうではどんどんあき家ができてきて、あるいは非常に余裕のある住宅ができて、町のほうだけがどんどん過密、狭小になってくる。こういう実態の中で、現在政府は五カ年計画によって一世帯一住宅を合いことばに強力な住宅政策を推進しておられると思うのです……
○吉田(之)委員 先ほどからFXの問題につきまして大出委員から相当詳しく各般にわたっての御質問がなされましたが、一応民社党としても諸点にわたってこの際明らかにしておきたい点がございますので、重ねて質問をいたしたいと思います。 まず、防衛庁長官は、首相の了解を求めた上で次期戦闘機FXの購入をCL1010―2、それからF4E、ミラージュF1C、この三機にしぼって、その適否を検討され、近く正式にその決定をなさろうとされておりますが、その決定の時期は、菊池委員や大出委員にもお答えになりましたとおり、できれば今月中ということでございますが、その決定の手続についてどのようにお考えになっているか、お聞かせ……
○吉田(之)委員 初めに、新建設大臣に対しまして、民主社会党といたしまして、おそまきながら心からお祝い申し上げます。特に、大臣がその後あらゆる会合にきわめて積極的に直接出席なさいまして、その決意、経綸を大いに表明しておられることに対しましては、深く敬意を表する次第であります。 実はわが国の高度経済成長というものが至るところにひずみを生じてまいりました。建設行政の面でよほど重要な手直しをいたさなければ、この問題が解決しないのではないかという段階でございます。そこで、われわれの党でも、これからのわが国の政治の重要なかなめと申しますか、柱というものは、高成長、高福祉でなければならない――高度成長は……
○吉田(之)委員 宇宙開発事業団法案に関しまして、若干の御質問をいたしたいと思います。 宇宙と申しますのは、領土とか領海、領空と違って、これこそは国際的な共通のものだと思うのです。したがって、宇宙の開発という問題も、完全に国際的に共通した分野で進められなければならないということはわかります。また、わが国における宇宙開発の動きについていろいろ資料などを読ましていただきました。しかし、現段階におきまして、一口に申しまして、これからのわが国の宇宙開発、特に事業団をつくって進めるこれからの開発については、あくまでも日本の持っている力を国際的に協力させる意味を主眼としてやるのか、それとも、現段階ではそ……
○吉田(之)委員 時間がずいぶん経過いたしておりますので、ひとつ簡潔に質問を申し上げ、また答弁をお願いいたしたいと思います。 私はきょう、特に動力炉の問題、中でも新型転換炉の問題にしぼりまして若干の御質問をいたしたいと思います。 そこで、まず、政府は去年、昭和四十三年の四月八日新型転換炉に対して次のような基本計画を立てておられます。それは、原型炉を微濃縮ウランまたはプルトニウム富化天然ウランを用いる電気出力約二十万キロワット程度のものを昭和四十九年度ころ臨界に至らせるものと想定して第一次及び第三次の設計研究を実施する、こういうことでございますね。その研究開発の成果を見て、さらに海外における……
○吉田(之)委員 先ほどからお二人の委員が事業団の監督の問題で主務大臣項でいろいろの質問をされております。私もどうもこの点でふに落ちないのです。と申しますのは、二年前に動燃事業団ができたわけです。この動燃事業団法と今度できる宇宙開発事業団法とは、われわれの考え方からいえば、きょうだい姉妹みたいなものだ、同じ科学技術庁が取り組んでいく二つの重要な事業団であり、したがって、その法律の組み立て方、タイプというものは全く同じ趣旨から似通って構成されるべきものだというふうにわれわれは考えております。 ところが動燃事業団のほうは、「第五章監督」のところで、第四十条「事業団は、内閣総理大臣が監督する。」と……
○吉田(之)委員 いま三木委員からチェック・アンド・レビューの問題、それから核燃料の問題等につきまして御質問がございましたので、私も、多少重複するかもしれませんけれども、この問題につきまして御質問をいたしたいと思います。 実は、朝日新聞の岸田純之助という人がチェック・アンド・レビューについて著書を書いておられます。それを読みますと、日本の科学の進め方の中にはこのチェック・アンド・レビューという手法はいままではなかった。しかしながら、諸外国では、ビッグサイエンスに取り組む常識としてこのことはなされておる。今度新型転換炉のチェック・アンド・レビューをやられることはわれわれも大いに歓迎するものであ……
○吉田(之)委員 いま石川委員から、水戸射爆場の移転の問題をめぐって、軽率な発言あるいは地元にいろいろな誤解、動揺を招くような発言は厳に慎まれたいというような趣旨の御質問があったのでございますけれども、私もこの機会に、特に科学技術庁に対しまして、同じような観点から一つの問題を申し上げたいと思うのです。 それは、去る六月十三日の朝日新聞の大阪のほうの記事に、「第二次紀ノ川開発計画 科学技術庁」という見出しで、相当膨大な計画、かつ非常に着目すべき内容を含んだ紀ノ川の総合開発計画案というものが載せられておりました。その内容を少し申し上げますと、「科学技術庁の「第二次紀ノ川総合開発計画」が十三日、東……
○吉田(之)委員 初めに大臣にお伺いいたします。
少し妙な質問になりますが、岸、池田、佐藤と三代の内閣が、いわゆる官僚内閣と申しますか、官僚政治をずっとわが国においてとってきておられるということは、一般的にいわれているところでございます。こういう官僚政治と申しますか、官僚行政と申しますものが、建設行政の中でどういうマイナス点を生じているとお考えになるか。そういう点について新大臣はいろいろとお考えになったことがありますかどうか、ちょっとお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 お説のとおり、官僚出身の政治家であろうとも、現在においては政党政治の責任者としてそれぞれ大いに役割りを果たしておられ……
○吉田(之)委員 私も、井上君に引き続きまして、きのう荒川放水路の新四ツ木橋架設工事現場に起こりました八名の死亡事故につきまして、非常にこれは重大な問題だと思う。ある日どこかで、ある個人がある業者に仕事を命じて、だれかが死んだという問題とは全然違います。これは建設省みずからが直轄している工事である。しかも、日本の最も大手である、一流とされている一つである間組が請け負っている仕事、そういう最も完全であるべき仕事において、しかも八名もの出かせぎの人たちが一挙に水没してなくなられたという事故なんです。先ほどから局長の話を聞いておりますと、リングビーム工法というものを採用してやっておられる。これはおそ……
○吉田(之)委員 私のほうからも一点御質問いたします。 この法案は、事業主体は、明け渡しの請求を受けた者に対して他の住宅のあっせん等を行なう場合には、当該公営住宅の明け渡しを容易にするように、他の公的資金による住宅への入居等について、特別の配慮をしなければならないものとするということになっておりますけれども、特別の配慮とはどういう配慮であるか、きわめて具体的に、明快にお答えいただきたい。
○吉田(之)委員 先ほどから、地価公示法案をめぐりましていろいろな質疑が田村、井上両委員から続けられております。この法案を読めば読むほど、あるいは先ほどからの質疑応答を聞けば聞くほど、いかにもたよりない法案であることよというふうな感じがしてならないのです。もちろん、地価の異常な高騰に対して政府も何か考えなければならないということで、地価をどのようにセットさせようかという方向に向かって、確かに建設省はこちらを向いたという感じは、この法案ではいたします。しかし、どうひいき目に見ても、相当積極的に前に踏み出したというような感じをわれわれは一向に感ずることができないのです。以下、そういう問題につきまし……
○吉田(之)委員 急傾斜地法案につきまして、若干の御質問をいたしたいと思います。 特に初めに、私は思うのでございますけれども、人間がこの社会で生きていくためには、いろいろな災害と戦い、かつこれを克服していかなければなりません。いずれの災害もたいへんおそろしいことばかりでございますけれども、特に、全く予告なしに、しかもきわめて不気味な、かつ決定的な犠牲をしいる最たる災害というものは、私は山津波だと思うのです。しかも、最近われわれの記憶になまなましいところでは、昭和四十二年の七月九日に西日本を襲いました集中豪雨によりまして、六甲山系や呉市など、あるいは長崎県下で非常に大きな被害が出ております。神……
○吉田(之)委員 都市再開発法案につきまして若干の御質問をいたしたいと思います。 まず、大臣並びに局長にお伺い申し上げたいのですが、この都市再開発法案は、言うまでもなく、市街地改造法と防災建築街区造成法、こういう二つの法律の流れを受けて、その成果と、欠陥を正しながら、さらに総合的な一元化された新しい法律をつくろうという発想から行なわれていることは、すでにお互い熟知いたしておりますが、この市街地改造法と防災建築街区造成法が、昭和三十六年ですから、今日まで八年間にわたって運営されてきたわけでございますが、われわれの受けます感じでは、その進みぐあいというもの、ピッチというものが非常に遅々としておっ……
○吉田(之)委員 先ほどから参考人の皆さま方から非常に貴重な御者心見を拝聴いたしまして、感謝いたしております。時間もたちましたし、各委員からだいぶ御質問がありましたので、ちょっと簡単に一、二御質問いたしたいと思います。 まず私は、善意の違反者という論議が先ほども出ておりましたけれども、大体人間が家を建てる場合には、もともと異常な状態で建てるというのが普通だと思います。特別大金持ちの方は別として、一般庶民の場合には、あり金を全部放出して、さらに借れる限度まで金を借りたり、あるいはサラリーマンの場合には退職金まで担保にして金を借りたり、そして全知全能をしぼって、できるだけ信用のある、しかも安い、……
○吉田(之)委員 私は、民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっております、内閣提出、建築基準法の一部を改正する法律案並びにその修正案に対し、賛成の立場を明らかにいたします。 今回の建築基準法の改正の骨子は、第一に、建築基準法の適用を人口に二十五万以上の市に義務づけること、第二に、現在の建蔽率を緩和し、商業地域は敷地の八割、住宅地区など、それ以外の地域は六割ないし三割に改めること、第三に、違反建築に対する取り締まり体制を強化し、新しく建築監視員制度を設けることであり、さらに第四には、公共建築物等の防災対策を促進すること、第五には、建物の高さ制限を原則として廃止し、容積率によって制度化……
○吉田(之)委員 私は多くの国民の心からの要望にこたえて提出されました本法案が成立し、有効に活用され、同和問題の解決が急速に進展することを心から期待するものでありまして、そうした意味で、本法案推進のため、格別の努力を払われました政府及び四党並びに多くの関係者各位に心からの敬意を表しつつ、自民、社会、民社、公明の各党の意向を代表し、総務長官に一点、御質問をいたします。 御承知のとおり、同和地区の多くは農林漁村に存在いたしておりますが、これらの地域において、農林漁業を生業としている同和地区の人たちはおしなべてはなはだ零細な経営を余儀なくされております。これは例を農業にとりましても、明治維新の際に……
○吉田(之)委員 先ほど来社会党の方々からずっと御質問があった、わけでございます。たいへん時間が長引いて恐縮でございますが、民社党のほうからも少し御質問したいと思います。 実は先ほど来各委員、公述人の方々が、国民の健康を守ること、このことは絶対的なものであるという点では全部が同じ御意見をお述べいただいたように思います。ところが、生活環境の保全と経済の健全な発展、これはひとつ調和をはかりながら前進しなければならないのだというふうなことでいいのだ、事実そのことしかやむを得ないではないか、したがって今度の政府提出の法案は妥当なものであるというふうなことをお聞かせいただいた公述人の方々に対して、少し……
○吉田(之)分科員 先ほど森本委員の質問でも述べられておりましたけれども、私はこの際に自衛隊法の改正を一部すべきではないか、特に防衛庁長官の責任の明確化についてさらに法的に再検討すべき時期ではないかということにつきまして質問をいたしたいと思うのであります。 自衛隊法の第二章では、指揮監督について各条項がしるされておりますけれども、特に長官の場合、「長官は、内閣総理大臣の指揮監督を受け、自衛隊の隊務を統括する。ただし、陸上幕僚長、海上幕僚長又は航空幕僚長の監督を受ける部隊及び機関に対する長官の指揮監督は それぞれ当該幕僚長を通じて行うものとする」。しかも、もちろん最初には「内閣総理大臣は、内閣……
○吉田(之)小委員 先ほどから各委員から非常に熱心な、突っ込んだ御論議がありましたので、私もこの機会に、山縣先生がいらっしゃいますので、ちょっと日ごろ一度聞きたいなと思っております問題点を一、二伺わしていただきたいと思うのです。 私の考えでは、われわれ、皆さん方が頭の中で最大限に考えてやりたいと思っていることと、それから現に非常にせせっこましい政治機構の中でかろうじてやり得ていること、これとの非常なアンバランス、これをわれわれは非常に悩みもし、いら立ちもし、心配もしているという現状だと思うのです。 そこで、いまわれわれは、非常に遠いはるかな想像し得る無限のかなたの宇宙の果ての開発や研究をど……
○吉田(之)委員 せっかくの連合審査でございまして、科学技術庁長官と郵政大臣がお見えでございますので、私は、この事業団法をめぐりまして、特に第五章の監督の問題で両大臣にいろいろと意見を申し上げ、また、それに対する見解を承りたいと思います。 実はわれわれの考え方では、日本がこれからビッグサイエンスに取り組んでいく重要な一つの柱として宇宙開発を推進していこう、こういうことになりますと、画期的な研究開発をするためには、やはりどうしても組織ができるだけ一元化しておるほうがより望ましい、それから、資金もできるだけ集中的に行使することが望ましい、こういうふうに考えておるわけでございます。たまたまこの宇宙……
○吉田(之)分科員 初めに鶏卵の問題について御質問をいたしたいと思いますが、その前に今度農林省におかれましては全国鶏卵価格安定基金のほかに、全日本卵価安定基金というものの設立に踏み切られました。このことは全販連及び系統農協の系列に入っていなかった養鶏家が待望久しかった問題でございますだけに、その設立につきましては深く敬意を表したいと考えている次第でございます。 しかし、こうしてできました二本立ての安定基金というものにつきましては、今後もいろいろの問題が生じてくるのではないか。特におくれて出発した全日本卵価安定基金については、いろいろとこれからその安定のために運用をしていかれることと思いますけ……
○吉田(之)分科員 初めに長官にお伺いいたしますが、今日日本の国民がわが国の自衛隊に対してどういう一般的な評価をしているか、その力に対してどういう認識を持っているか。これは絶えず新聞などがいろいろな設問を試みて世論調査をしているところでございます。もちろん国防の最高責任者である長官は、絶えずそういう動向をよく把握しておられると思う。国民の一番大きい声、合憲か違憲かという論議はともかく別にして、今日現にあるわが国の自衛力に対して、国民はこれをどの程度に評価しているか。その一番大きい国民の声、反応は何かという点についてまずお答えいただきたい。
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