前尾繁三郎 衆議院議員
32期国会発言一覧

前尾繁三郎[衆]在籍期 : 24期-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-|32期|-33期-34期-36期
前尾繁三郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは前尾繁三郎衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院32期)

前尾繁三郎[衆]本会議発言(全期間)
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第68回国会(1971/12/29〜1972/06/16)

第68回国会 衆議院本会議 第12号(1972/03/16、32期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(前尾繁三郎君) 中山君にお答えいたします。  私に対する質問は、第一点は人質罪の問題だと思います。  今回の連合赤軍の事件は全く遺憾のきわみで、われわれも峻厳な態度をもって臨まなければならぬ、かように考えておるのであります。ただ、今回の事件は、犯人が殺人その他の凶悪な犯行を重ねてやっておりますので、量刑の点からいいますと、現行法のもとでも、死刑を含めまして十分に重い刑を適用することができるのであります。したがって、必ずしも新立法を必要としないというふうに考えております。ことに人質罪につきましては、御承知のように解放減軽というのが特色を持っておるわけでありますが、今回の事件に解放減軽……

第68回国会 衆議院本会議 第21号(1972/04/14、32期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(前尾繁三郎君) 土井さんにお答えいたします。  無過失損害賠償責任は、御承知のように、従来の民法の大原則であります改悪、過失がない行為については損害賠償責任がないという、原則を大きくひっくり返すものであります。したがって、これを遡及適用するということになりますと、企業はあまりにも不測の責任を食わなければならぬ、かえって社会秩序を混乱させることになるのでありまして、これを採用すべきではないと思います。過去の行為に対する救済につきましては、別途考えるべき問題だ、かように考える次第であります。

前尾繁三郎[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院32期)

前尾繁三郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第66回国会(1971/07/14〜1971/07/24)

第66回国会 法務委員会 第2号(1971/07/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 私は、先般、これはほんとうに文字どおりはからずも法務大臣に就任いたしましたが、法務行政につきましては全く未経験でありますので、法務委員各位の格段の御支援をお願い申し上げます。  法務行政の使命は法秩序の維持と国民の権利の保全にあることは申すまでもないところであります。社会が平和を続けるためには、あくまで法秩序が維持され、国民の権利がよく保全されることが肝要であり、それには、まず司法の運用が厳正中正に行なわれ、その機能が十分活用されなければならないと思います。私は、この面に対し許される限りの努力を払いたいと考えております。  私が日ごろ考えているところでありますが、国が進歩、発展……

第66回国会 法務委員会 第3号(1971/09/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 結局は未承認国の間ではやはり相互主義というのが中心になると思うのです。そしてまた人道上の問題は、これはもう当然考えていかなければなりませんが、いろいろ出入国することが政治的にどういう意味を持つか、言いかえれば政治活動というところにわれわれは考えていかなければならぬ問題があったわけであります。  中共の問題について考えますと、たとえば最近非常に交流がだんだん緩和されてまいっております事情、あるいは国連に少なくとも中共が入ってもらいたいというような状況にだんだん変わりつつある。その点については私は、いわゆる政治活動と考えるべき問題であったものが、むしろ逆に政治活動でないと考えたほう……

第66回国会 法務委員会 第4号(1971/10/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 公害の無過失賠償責任につきましては、もちろん環境庁長官も極力早く提出したい、こういうような意向を持っておられることについては間違いがありません。また、それにつきまして法務省当局も大いに協力をいたしまして、いろいろ環境庁長官も忙しいようではありますが、いろいろ法案の研究、検討、また法務省との協力、そういうものも十分努力をしておられる。臨時国会というわけにまいらないかもわかりませんが、通常国会には提出をするということは間違いない、かように思っておる次第でございます。
【次の発言】 「おそれ」の文句を入れるかどうかということにつきましては、当時いろいろ論議されたようであります。いわゆ……


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第67回国会(1971/10/16〜1971/12/27)

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1971/11/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 今回、沖繩につきましては、いわゆるやり直し方式というのではなしに、引き継いでいく方式をとったわけであります。と申しますのは、二十数年間にわたって一つの法秩序ができておる。また、その法秩序はかなり国内と一体化が行なわれて、最近では同一といってもいいくらいな法制体系になっておるわけであります。また、沖繩人が裁判したものが大部分である、そういう点からいいますと、そのまま引き継いだほうが混乱を起こさない、こういう関係から、今回はそういう措置をとっておるわけです。
【次の発言】 特別の再審制度というものを認めましたら、これは全部やり直しになる、こういうことになるのでありますし、今回は平和……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号(1971/11/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 民事局長からお答えさせます。

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第7号(1971/11/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ただいまお話しのとおりに、これを引き継ぐか引き継がないか、引き継がない方式もあるわけであります。というよりむしろ憲法が初めから施行されるというふうに考えてもいいのでありますが、いずれにいたしましても、二十数年間非常に、奄美大島とは違いまして、沖繩の場合には現在までに法的秩序がもう確立されておる。しかも内容につきましては、本土並みというのでだんだん一体化されております。でありまするから、むしろこの際は法的安定性と申しますか、いろいろな混乱を起こさないように、むしろそのまま裁判権を引き継ぐというほうが、混乱を起こさない意味においては妥当である、そういうふうな意味からいたしまして、今……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第12号(1971/12/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 さように考えております。
【次の発言】 だんだん明確に――というより、自分の土地を持っておるか、持っていないかということはわかってきつつあると思います。
【次の発言】 ただいま山中君の言われたとおり、その実面積とか、いろいろなことはわからぬかもわかりません。しかし、自分の所有地を持っておるかどうかということは本人にはわかっておるんではないかと思います。
【次の発言】 六カ月でありますが、その六カ月の間に時効を中断することだけは可能である、かように考えております。

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第13号(1971/12/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 裁判が行なわれる、抗告訴訟として始まるについては、私は明確なものでなくてもいいと思います。ただ、中で争う場合に、いろいろ事態によって明確にしなければならぬ、そうしなければまた判決ができない、こういう場合が起こり得るということだと思います。

第67回国会 沖縄返還協定特別委員会 第6号(1971/11/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 私が答える問題だとは思いませんが、非常に少ないということは事実でありましょう。

第67回国会 沖縄返還協定特別委員会 第8号(1971/11/22、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 お答えいたします。  奄美大島ではやり直し方式をとりました。ところが、今回はそれをとっておりませんのは、御承知のように、占領後あるいは施政権をゆだねまして以来、相当の期間がたっております。そこで沖繩にはそれなりに法秩序ができております。それをいまやり直すということになりましたら、かえって法的な安定性を害し、そしていろいろな混乱を生ずる。したがって、一応は全部引き継ぐわけでありますし、また引き継がなければ、今度は直前のいろいろな問題が混乱を来たす、こういうことになるわけであります。ただ、引き継ぎました後に、また引き継ぐにつきましても、政令で、公序良俗に反するというようなものは引き……

第67回国会 内閣委員会 第4号(1971/11/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 確かに充職検事が多いわけでありますが、それは法律についての専門家といいますか、また民事なり刑事の訴訟についての実験者ということになりますと、これは、弁護士か、あるいは検事か、裁判官か判事か、こういうことになるわけでありますし、弁護士から登用するということは非常に困難であります。結局は検事を充職するという以外にないわけでありますが、検事は御承知のように一つの身分を持っておるわけでありますから、したがって充職検事というような制度ができたわけであります。  ところで、ただいま、出入国なんかに検事を使う必要はないであろうというお話であります。まさに私どももそう考えておりますが、それが養……

第67回国会 法務委員会 第3号(1971/11/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ただいまお尋ねの私の記者会見の発言、まあことばの足らぬ点もありましたし、また真意のおわかりにくい点もあったと思いますし、また言ったとおりに書いておられる点もあるわけであります。  私の申しましたのは、とにかく最近、地方裁判所で行なわれておる行政訴訟に対する判決に対して、官庁側といいますか、またそれを代理して――私は訟務大臣でありますから代理をしなければならぬが、そういう事件が非常に多くなっております。私どもから考えますと法律の解釈を誤っておる。しかし、とにかく第一審で判決が行なわれますと、私は最高裁までいったら是正されるものだと思っておりますが、もちろんその間にも是正されるであ……

第67回国会 法務委員会 第5号(1971/12/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 北朝鮮との交流につきましては、従来から、御承知のように未承認国として、韓国との関係その他の事情で非常に厳格に考えてきたことは事実であります。また、世界全体の情勢から考えますと、すでに中共が国連において唯一の政府というふうに変化を来たしておりますが、方向としては北朝鮮も同様な方向にいくのではなかろうかということでありますが、現実においてはまだそこまで至っておりません。  ただ、オリンピックの関係は、日本が主催国としての義務から考えますと、これは極力世界全体の人に来てもらうという意味を持っておりますので、その点については、できるだけわれわれも緩和して考えていきたい。しかし、それ以外……


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第68回国会(1971/12/29〜1972/06/16)

第68回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1972/05/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 もとより憲法に従うことは当然の任務でありまして、もちろん公務員といえども、国民全体が憲法に従うということについては、これはもう当然のことと思います。
【次の発言】 正当というわけでありまするから、もちろん違法よりはもっと適切なというような広い意味かもわかりませんが、いずれにしましても、適法に選挙されなければならぬということはもうこれは最小限度、そういうことだと思います。
【次の発言】 実は沖繩で、琉球政府であると思いますが、恩赦を行なった、ついては国内においても恩赦をやるべきだ、こういうことで先ごろ官房長官から話があったわけであります。したがいまして、その内容についてはまだ全然……

第68回国会 内閣委員会 第17号(1972/05/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 法務省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案の改正点の第一は、現在松山市にある松山刑務所の所在地が市街地化したこと等の事情により、同刑務所を愛媛県温泉郡重信町に移転することに伴い、その位置の表示を改めようとするものであります。  改正点の第二は、北海道地区における少年院に収容されている者の過剰収容状態を緩和し、矯正行政を有効適切ならしめるため、北海道樺戸郡月形町に月形少年院を設置しようとするものであり、また、中部地区における医療を必要とする少年の収容状況等にかんがみ、愛知県知多郡南知多町に所在する豊浦医療少年院を廃止しようとするもの……

第68回国会 法務委員会 第1号(1972/02/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 法務委員会の委員の皆さんには、平素から法務行政の諸問題につきまして種々御尽力いただいておりますことについて、この機会に深く感謝の意を表する次第であります。  第六十八回国会の当委員会における御審議に先立ちまして、私が日ごろ考えておりますことを申し上げたいと存じます。  私は、昨年七月法務大臣に就任して以来、社会の進歩発展に即応しながら法秩序を維持し、国民の権利を保全することが法務行政の使命と考え、その職責の遂行につとめてまいりましたが、今後とも、法務行政の責任者として全力を尽くしたい所存でありますので、よろしく御協力くださいますようお願い申し上げます。  以下、このような観点か……

第68回国会 法務委員会 第6号(1972/03/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 全く私は憲法のしろうとで、解釈論はよくわかりません。  ただ、なぜ国民審査が行なわれるかという点では、やはり裁判をするという裁判官ということが非常な特殊性を持っておるという意味から国民審査が行なわれるのだと思います。そういう点からいたしますと、長官とその他の判事が違う点は、人事権とかなんとか行政行為であって、裁判行為においては全く何ら変わるところがない。そういう意味からいたしますと、やはり先ほど来法制局から説明しておるのが実質的に正しいのじゃないか。形式論から言いますとおっしゃるような点はあると思います。しかし、実質的に考えて、国民審査制度というものの本質から考えると、やはり法……

第68回国会 法務委員会 第9号(1972/03/22、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 石川県のあの事件は、非常に遺憾な事件であると思います。また、ただいまお話しのとおり、抽象的に申しますと私もあなたと同様な感を持ちますが、具体的に、学生といえども最近いろいろな破壊活動をやっておるという点から考えますと、とにかく破壊活動を防止しなければならぬという前提に立ち、それを理解し、それに協力してくれる学生があるとすれば、私はその協力を得ることは、要するにその役割りというのが、いわゆるスパイ行為というような感じのものではなしに、事実の調査の材料を提供するというような意味であるとすればやむを得ないのではないか。  ただ、申し上げましたように、その具体的な必要性ということを考え……

第68回国会 法務委員会 第13号(1972/04/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ただいま御指摘の第一点の、最近の火炎びんその他による被害が非常に広範にわたり、また御指摘のように非常に燃焼しやすいものが使われておる、また現実にそういう損害が起こっておりますが、個別的な責任という点から見ると、なかなかその個人的な責任を追及することはできませんし、賠償を求めましても、学生でありまするからなかなかできないという問題につきましては、まさに現在において救済する規定がないことあるいは救済方法がないということについて、非常に一般が不安であるという点については、もうお話しのとおりだと思います。  これに対する対策があるかということになりますと、政府の責任でそれを全部賠償する……

第68回国会 法務委員会 第14号(1972/04/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 御承知のように、最近過激派集団の火炎びん使用が熾烈をきわめまして、不法事犯が続発をしておるわけでございます。また、その使用方法が非常に残酷な方法が用いられまして、警察官並びに一般市民が非常な不安を持っておる次第でありまして、死傷者もずいぶん出ておるというようなことであります。そして、何とかこれを未然に防止することができぬであろうか、あるいはこの不法事犯を効果的に厳重な処罰をすべきだという声が、ちまたにみなぎっておるわけであります。  そういう意味からいたしますと、早急にわれわれとしましてもこの法案の成立を急いでいただかなければならない。率直に申しましたら、われわれも法制審議会を……

第68回国会 法務委員会 第15号(1972/04/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 罰金等臨時措置法の一部を改正する法律案について、提案の理由を御説明いたします。  刑法その他の刑罰法規に定められた罰金及び科料の額等につきましては、第二次大戦後における経済事情の急激な変動を考慮して、昭和二十三年に制定されました罰金等臨時措置法によることとされているのでありますが、同法制定後現在に至るまで二十数年間における経済事情の変動には著しいものがあり、物価は約三倍、賃金は十倍以上に上昇しております。また、経済事情が比較的安定したと見られる昭和三十年を基準といたしましても、賃金は約四倍、一人当たりの国民所得は約六倍となっているのであります。このような状況のもとで、刑法その他……

第68回国会 法務委員会 第17号(1972/04/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 先ほど来非常にいろいろ御意見を述べられて、私も非常に参考になるところが多かったわけでありますが、ただ、このいま出た表を見ますと、昭和の場合を回数から考えると、必ずしも最近多くなったというわけでもないように思います。ただ、それぞれが国の慶事として考えるべき問題であったことには相違がないのであります。  ただ、率直に申しまして、皇室の慶事を喜ぶというような意味から、新憲法になりましてからは、やはり主権在民である、できるだけ合理性を持ち、また刑事政策面から、いわゆる合理的でなければならぬ、こういう意味合いをもって、次第にそういう方向に来ておるのではないか、かように考えるわけでありまし……

第68回国会 法務委員会 第18号(1972/04/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 実は、この前にも申し上げたかと思いますが、総理から私には何のお話もありませんし、私のほうからも、できるだけ慎重に考えていくべき問題だということで、具体的には検討に入っていないのであります。実は、きょう閣議がありましたからお話があるかと思いましたが、別段のお話もありませんし、あのときには、やることがいいかどうかというようなことを言われたんじゃなかろうかというふうに聞いております。したがって、どういうような恩赦を考えているとか考えていないとかという段階では、まだないと思います。
【次の発言】 沖繩の現在の犯罪者につきましてやるかどうかは、これも最終的には決定いたしておりませんけれど……

第68回国会 法務委員会 第19号(1972/04/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 結論的に申しますと、おっしゃるとおりであります。  駐留軍の用に供する目的をもって国が所有者から賃借している土地の賃貸借は、その期間を、駐留軍が使用する期間とする趣旨のものと解せられますので、民法第六百四条によりますと、期間の定めのある賃貸借の存続期間は、二十年をこえることができないと定めておりますので、同契約は、その成立後二十年を経過したとき期間が満了したものと解しなければならぬと思います。したがって、同契約の始期が、ただいまお話しのとおりに昭和二十七年七月二十八日のものにつきましては、本年七月二十七日をもって期間が満了するものと考えられます。  しこうして、期間満了後なお引……

第68回国会 法務委員会 第21号(1972/05/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 まだ恩赦は決定しておるわけではありませんが、やるとすれば五月十五日である、かように考えております。
【次の発言】 恩赦の乱用ということになれば、いまおっしゃったように当然そうだろうと思います。私は、もとより乱用する考えは毛頭持っておりません。  しかし、恩赦制度という制度自体が、やはり突発的な国家的慶事を喜び、その喜びを分かちながら、将来二度と罪を犯さないようにしようというところに誘導する一つのチャンスでありますので、したがって、そういう本質があり、単なる刑事政策といいますか、それだけから考えるべき問題ではなしに、大きな見地から考えますとまた恩赦の妙味というものがあるわけで、こ……

第68回国会 法務委員会 第22号(1972/05/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ちょっと御質問を聞きませんでしたので、恐縮ですがもう一度お願いします。
【次の発言】 実は、きょうは閣議決定をいたしておりません。
【次の発言】 御承知のように、恩赦というのは事前にいろいろなことが出てくることは、恩赦の本質上私は正しいことではないと思っております。  したがいまして、いろいろ恩赦制度について一般的な意見は、いままで法務委員会でもずいぶん申し上げたわけでありますが、具体的に沖繩恩赦についてどういう態度をとるとか、あるいはどういう措置を考えているとか、そういうことについては一切申し上げておりません。したがって、いろいろ新聞紙上にも出ておりますが、これは全部推測記事……

第68回国会 法務委員会 第24号(1972/05/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 もう私がいろいろなことを申し上げるまでもなしに、人権擁護局あるいは人権擁護機関というのは行政機関であります。したがって、裁判にいきます前に、いろいろなことがありましたら、これは当然人権擁護という立場から行政的ないろいろな処置をすべきであります。  ただ、司法機関にその問題が移されておるということになれば、司法権にいろいろ行政機関が介入するということは、差し控えるべき問題だというふうに考えるわけであります。また人権擁護局としましては、その本務はあくまで人権尊重の思想高揚といいますか、それを鼓吹してみんなに浸透させていくというのが本務でありまして、裁判所にかわるようないろいろな判決……

第68回国会 法務委員会 第25号(1972/05/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 沖繩返還にあたりまして恩赦をやる、その沖繩については当然だというお話であります。しかし、沖繩返還の持っている意味は、何も沖繩県民だけの問題ではなしに、平和交渉によって領土が返ってくるということでありますから、日本の国家的慶事である、これはだれしも考えるわけでありますし、御承知のように、東京におきましても盛大に式典が行なわれたわけであります。したがいまして、この国家的慶事を国民全体で喜び合うという意味からいたしますと、恩赦をやるのは当然だと思います。  従来、いろいろ選挙違反についてこれを省けという議論もあるわけであります。しかし、私はここで何回か申しましたように、法の前には平等……

第68回国会 法務委員会 第26号(1972/05/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 私は、やはりその時代、時代に適応している法律制度でなければならぬ、それが昭和二十三年のそのままでいけるものかどうかということに、非常な疑問を持っておったわけであります。お話しのとおりに、刑法改正案を私みずから来年は提出したいと思っております。しかし、来年提出できたとしても、来年から施行されるかどうか、そういうことは保証のないことであります。  そういう意味からいたしますと、ほんとうを言いますと、あるいは現在草案の中の罰金額をそのまま持ってくるということも考えられるかもわかりませんが、それではいわゆる非常に思いつきであって、そういうようなわけにはいかないが、せめて罰金額が往復のタ……

第68回国会 法務委員会 第27号(1972/05/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ただいまお話しのとおりに、われわれは罰金を引き上げることによってのみ犯罪が減るとは考えておりません。また罰金の効果は、何も金額を上げることばかりではなしに、何といいますか、不名誉さというものによる威嚇的な効果もあるというふうに考えております。  現在の罰金額そのものを考えましても、あまりにもかけ離れておる。昭和二十三年の社会情勢、ことに所得の状況、そういうことから考えまして、もう現在の実情にはあまりにも沿っていない。そのことが、逆に法の権威といいますか、そういうものを害するのではなかろうか。また、その最高限が低いために頭打ちの状況で、いろいろな問題が起こっておりはしないか。先ほ……

第68回国会 法務委員会 第28号(1972/06/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 出入国法案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  現行の出入国管理令は、昭和二十六年にいわゆるポツダム政令として制定されたものでありますが、最近におけるわが国の国際的地位の目ざましい向上、国際旅行の急激な活発化、航空機の大型化、高速化に伴い、ここ数年来、出入国者が飛躍的に増加しており、かつ、その大半を占める短期の外国人旅行者につき、旅行手続の簡易化に関する国際的要請も強くなっておりますので、現行制度を改善し、出入国手続を簡素化するとともに、年を追って増加しております在留外国人に関する在留制度の合理化をはかり、もって、今日の諸情勢に対応できるわが国にふさわしい出入国制度……

第68回国会 法務委員会 第30号(1972/06/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 今回のテルアビブの空港の射殺事件というものは、ほんとうに非常に不幸な事件であります。こういうことが繰り返されてはそれこそたいへんな問題であります。  ただ、この問題についてわれわれは、やはり深いところに根があるのでありまして、いろいろな段階を考えていかないと、問題の解決にはならないというように考えるのであります。外国で行なわれた事件でありまするから、またいろいろなそそのかしを受けたという事件でありまするから、そういうことがどういうふうな形式によって行なわれたか、こういうことがまず第一の問題点であります。  ところで、なるほど岡本何がしは二月の二十九日に日本を出国いたしておるわけ……

第68回国会 法務委員会 第31号(1972/06/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 この問題について、こういうものを配布しておるということは知りませんでしたが、しかし、執務の参考上にこういうものを配布することは、私はそんなに政治活動とも考えません。現在におきましても、これは執務の参考のためにはいろいろなものを購入して配布するということは、別にたいして私は差しつかえるようには思っていないわけです。(「われわれもみんな買ってもらうぞ」と呼ぶ者あり)どうぞ。(「ばかなことを答弁するな」と呼ぶ者あり)これはいろいろな事情を知るために、役人が勉強することについては、別に……(「新聞記者にも配っているじゃないか」と呼ぶ者あり)新聞記者の方にこっちが積極的に配ったかどうか、……

第68回国会 法務委員会 第32号(1972/06/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 前回の委員会で御質問のありました、パンフレットの取り扱いにつきまして調査をいたしましたところ、その一部の取り扱いについて、公務員の中立性にかんがみまして、誤解を招くおそれなしとしない点がありましたので、今後十分注意いたしたいと存じておりますから、どうぞよろしく……。
【次の発言】 現在、日本に在留される外国人と申しましても、もう申すまでもなしに、これは終戦前われわれと同一国家の国民ということであった特殊な地位にあるわけであります。ただ、客観的な世界情勢が変わりましたため、その結果で、これはどちらの意思でもなしに外国人となられた、こういうことでありますから、情から考えまして、何も……

第68回国会 予算委員会 第10号(1972/03/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 金日成氏の誕生日に行きたいという申請書は出ておりますが、率直に申しまして現段階で、まあ対韓外交から考えまして、それを直ちにわれわれが認めるという段階ではまだない。私もよく気持ちはわかります。しかし、将来はだんだん雪解けムードでありまするからそういう見通しは持っておりますが、これはまだ機が熟しない、こういうふうに考えておるわけであります。
【次の発言】 正面から誕生日を認めるという現段階ではない、もうすでに私はそういう結論を持っておるわけであります。ただ、韓国と北鮮の関係はだんだん雪解けムードになってくるものだと私思っておりますが、したがってそう遠い将来でなしにそういうことを認め……

第68回国会 予算委員会 第12号(1972/03/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ただいまのお話よく調べてみないとわかりませんが、いまおっしゃるような職務上の関係でそういうことを聞きただすということは私は当を得ないと、かように考えております。
【次の発言】 具体的に必要性がある場合は、私はやむを得ないと思います。しかし、抽象的にただ思想調査というような式の調査をやることは私は好ましくない、かように考えております。
【次の発言】 私に対する問題の第一点は、いわゆる最高裁の判事の任命諮問委員会という問題だと思います。これについては諮問委員会を設けた時代がありました。その実績から考えますと、率直にいって短所ばかりが出てまいりまして、結局非常に形式主義になる。御承知……

第68回国会 予算委員会 第16号(1972/03/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 全然圧力を加えられたことはありません。
【次の発言】 そういう考えは毛頭ありません。ただ、法務省としましては国の訴訟については代理をしなければならぬ、こういう職務上の仕事をやっているだけでありまして、圧力を加えるとか、あるいはもちろん指揮権の発動というようなことは絶対にありっこないのです。
【次の発言】 これは裁判でありますから、もちろん裁判所を動かすわけにはいきません。したがって、いまおっしゃるのは、原告に対して圧力というようなお話だろうと思いますが、それは不当だと思います。
【次の発言】 別に圧力という、現実にどういう方法をとられておるのかわかりませんが、それのやり方によっ……

第68回国会 予算委員会 第17号(1972/03/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 因果関係の推定については、公害犯罪の場合には推定規定を設けております。ところが、民事の損害賠償なりそういう問題に関しましては、それほど証拠が厳格ではないわけであります。そういう意味からいたしますと、推定規定がなくても、結局においていままでも、それは一応認定したりいろいろやっておりますから、刑事の場合と違って非常に正確な証拠というものは必要でありませんから、あの規定を削られても、そんなに差しつかえがあるとは私ども考えておりません。
【次の発言】 結局において、あるいはおっしゃるようなことかもわかりません。したがって、あるとかないとかいうことはそれほど大きな支障でないということだけ……

第68回国会 予算委員会 第18号(1972/03/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ただいままでそういうような話を当局は聞いていないようでありますが、もちろん、法律の効果、判決の効果というものを消すという筋合いのものではないかもわかりません。ただ、新しい事態、その事態、事態に応じて考え方をどういうふうに持っていくか、これは犯罪という関係ではなしに、それに対応して考えていくということは、私は考えていいことだと思っております。

第68回国会 予算委員会 第21号(1972/03/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ブーゲンビルの場合に限りまして、あれは電報がいかなかったわけです。でありますから、それは判決はありましたが、すべて大赦にかかっておるものだ、こういうことにこれを扱っておるわけであります。


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第67回国会(1971/10/16〜1971/12/27)

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会内閣委員会地方行政委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1971/12/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 この引き継ぎによって、新たに日本の憲法に従っていくわけでありますが、その以前の、要するに、すべてやり直しをやらなかったのは、さきに外務大臣が申しましたように、沖繩の場合には、非常に長い間外国の統治下にあって、しかもまあこれは内容的に言いますと、本土と同じような、犯罪にしましても一体化が行なわれてきたわけであります。したがって、これを引き継がないということになりますと、そこで非常な空白が起こるわけです。さりとて、その後におきます、返還後に行なわれるいろいろな裁判も、犯罪は発生時の法律によるべきであります。そうして、その発生時の法律は、いわゆる憲法の条規に反したものではない。こうい……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会法務委員会文教委員会社会労働委員会逓信委員会連合審査会 第1号(1971/12/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ただいまお話しのとおり、民事の場合と刑事の場合は非常に違うと思います。しかし、刑事にいたしましても、一般的な法益も守っていかなければなりません。その点につきまして、われわれが裁判権を引き継いだということは、もしそれを引き継がなかったとしましたら、引き継ぐまでには、無法状態といいますか、非常な混乱が起こる。その点は、奄美大島の場合と今回の場合と全く逆の行き方をいたしましたのも、もう二十数年間にわたりまして、一応の法秩序ができており、また、沖繩で行なわれておりますところの刑法その他につきましても、いわゆる内地との一体化というので引き継いでいってもいいような状態が現出してきておるわけ……


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第68回国会(1971/12/29〜1972/06/16)

第68回国会 外務委員会内閣委員会地方行政委員会法務委員会連合審査会 第1号(1972/04/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 ただいまお話しのとおりでありますが、今回の事件の事実につきましては、まだ捜査中でありまするから、詳細なことはわかりません。ただ、客観的に見まして、先般の、ただいまお話しの準抗告に対しまする決定が明らかにいたしておりますことによってわれわれも自信を持っておるわけでありますが、ただいまお話しのとおりに、第一点、秘密とは何ぞやという問題であります。もちろんこれは形式的な秘密であることが必要ではありますが、形式的な必要と実質的な秘密と、この二つを兼ね備えたものでなければならぬという新しい見解を示しておるのでありますが、その二つから考えても、西山記者がそれに該当するということを暗に言って……

第68回国会 予算委員会第一分科会 第6号(1972/03/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○前尾国務大臣 昭和四十七年度法務省所管予定経費要求の内容につきまして、大要を御説明申し上げます。  昭和四十七年度の予定経費要求額は千二百四十六億二千八百四十九万一千円であります。前年度予算額千百二十七億八千九百二十九万四千円と比較しますと、百十八億三千九百十九万七千円の増額となっております。  増減の詳細は別途の資料により御承知願いたいのでありますが、その内容を大別して御説明いたしますと、第一に、人件費関係の増九十一億九千九百五十六万七千円であります。これは、公務員給与ベースの改定等に伴う増額分、昇給等の原資としての職員基本給及び退職手当等の増額分がおもなものでありますが、そのほかに、副検……



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データ更新日:2023/02/05

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