このページでは高見三郎衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(高見三郎君) お答えいたします。 今回の事件は、大学の卒業生、在学生、少なくとも高等教育を受けておる人々が非常に多かった。私は、この機会に、文教政策の最高の府にありまする者として、心から国民の皆さまにおわびを申し上げなければならないと存じております。ことに、わずか一握りの狂暴なこの凶悪学生たちのために百七十万の全国大学生の諸君が受けた社会的評価の低下というものは、まことに申しわけないことであると存じておるのであります。 そこで、私は、この機会に教育改革に真剣に取り組むべき時期が参っておると思うのであります。今日、国家と個人、自由と規律というような問題につきまして国民の間に共通の……
○国務大臣(高見三郎君) お答え申し上げます。 学割りや通学定期に伴いまする国鉄の財政問題は、私は、国鉄再建計画の一環として検討すべきものではなかろうか、かように考えております。
○高見委員 私は大臣に直接伺いたいのでありますが、俊敏な政務次官がおられますので、政府の代表として、私の伺いますことは端的にお伺い申し上げますから、そう長々とお答えをいただかなくてもよろしい。端的にお答えをいただけばけっこうであります。 政府は、今年度生産者米価は据え置くという基本方針を前々から打ち出しております。もともと物価というものは、あとにも触れたいと思いますけれども、需給関係によってきまるべきものであるということは申すまでもないことであります。そこで今日の事情から申しますと、政府がいう今年度の生産者米価を据え置くというたてまえは、これは当然とは申しませんが、やむを得ないことだといえる……
○高見委員 著作権法案審査小委員会を代表して、私から本小委員会における審査の経過について御報告申し上げます。 著作権法案を審査するため、小委員十三名よりなる著作権法案審査小委員会が去る三月二十日、本委員会に設置され、自来今日まで小委員会を開会すること七回に及んだのであります。 この間、三月二十六日から四月二日まで四回にわたり、日本放送協会法規室長青木幸治君外十七名の参考人を招致し、放送、音楽、文芸、出版、美術、写真、レコード、映画、実演等各界の意見を聴取し、本法案の目的、映画の著作物の著作権の帰属、写真の著作物の保護期間、実演、レコードまたは放送の保護期間、翻訳権十年留保、その他の諸問題に……
○高見国務大臣 今回の代執行に関しまして、四千人の反対集団の中に二千五百人の学生とおぼしき集団があったということは、まことに申しわけないことに存じております。いま御指摘になりましたような問題につきましては、実は三年前までは、公然と学生集団の拠点が大学のキャンパス内にあったわけでありますが、その後大学側も理解をいたしまして、大学がこの暴徒たちの拠点になっておるという事実は実はございません。 ただ、先生御指摘のように、大学というところはいろいろ薬品を使います。実験用の薬品を使うとか。これはいつでも兵器となり得る薬品を実験用に使っておるのでありまして、この問題につきましては私も実は真剣に取り組んで……
○高見国務大臣 私は、教育改革等重要な課題をかかえているこの時期に文部大臣の重責をになうこととなりました。まことに任重くして力の足らざるを痛感しておりますが、幸いに国民各層の御支援と文教委員各位の御協力を得て、この責任を果たしてまいりたいと存じます。 時代の要請と国民の期待にこたえて、教育改革の推進をはかることは、一九七〇年代の最大の政治的課題の一つであると考えます。 来たるべき時代は、すべての国民が生涯にわたり、家庭、学校、社会を通じてその能力を開発し、繁栄の中にみずから正しく生きる豊かな人間性をつちかうことが強く要求されております。 また、国際化が進む中で、わが国の伝統ある文化の上に……
○高見国務大臣 若干の反対の意見をお持ちになっておる方があることは承知をいたしておりますが、せっかく大学の執行部で非常な努力をされて意思統一をやっておられます。私は開学の時期までには大体大学の意思は名実ともに一致するであろう、それを希望いたしておりますし、またそういう形になってもらいたいものだと念願をいたしておるわけであります。
【次の発言】 いまの有島さんのは、どなたのあれかわかりませんが、私も全く同感でございます。私も行政府におったことがございます。確かに政治家と行政家というものはそれだけの違いがあるということは当然考えなければならない問題だと思っております。ただ、日本の政治組織というのが……
○高見国務大臣 お答えいたします。 お話しのように、六・三・三制は戦後の教育制度でございます。したがって、いろいろな議論はありましても、日本の経済、政治、文化、あらゆる面にほぼ定着をいたしてまいりましたし、また非常に大きな貢献をいたしてきておるのであります。しかし、一部にはやはり就学年齢の引き下げなどという議論が相当根強く動いておるのであります。今度の中教審の答申は、そういう動いてまいりますところの社会の情勢に即応いたしまして、ひとつ教育制度の改革の一環として、これはいろいろな公聴会等で御議論がございまして、その結論として先導的試行という姿が出たようであります。 十年間というのはおかしいじ……
○高見国務大臣 学校教育が設備等において非常におくれておるという御指摘は、そのとおりであります。実は本土と比較いたしますと、小中学校の達成率、本土におきまして九一%になっておりますが、実は六三%しかございません。これは今後五年間にこれを解消するという方向で進んでおるのであります。 ことにプールにつきましては、まことにお粗末でありまして、実は小学校、中学校合わせまして二十九カ所、高等学校では一カ所という状態になっておるのでありますが、来年度予算の要求におきましては、小中学校合わせて十一カ所、高等学校三カ所を要求をいたしておるのであります。 それからいま医療の問題が出ましたが、琉球大学に医学部……
○高見国務大臣 お答えいたします。お話のように、教育はその国の基本的な重大な課題であるということは私も考えておるのであります。沖繩が本土に復帰いたしまする場合、教育行政制度につきましても本土と同じ姿にいたしたい、これは、私は最もすなおな考え方ではないか、かように考えております。教特法につきましても同じことが言える。いま湊先生がお話しになりました点は、私はそういう観点から教育行政制度を本土と一体化いたしたい、かように考えておるのであります。
【次の発言】 お話のように、沖繩大学、国際大学という二つの私立の大学がございますが、その設置基準というものを内地の設置基準から見ますというと、お話にならぬほ……
○高見国務大臣 お答え申し上げます。 屋良主席がお持ちになりました建議書、これには私は二つの重要な問題が盛り込んであると存じます。その一つは、本土との教育の格差の是正に特に力を入れろということであり、他の一つは、教育行政制度を現状のままに残しておいてほしいという御要請もあると存じておりますけれども、私は、沖繩県の方々が今日まで積み重ねてこられました教育に対する御努力というものに対しては、非常に高く評価いたしております。また、この格差是正については全力をあげてやらなければならぬことだと存じておりますけれども、教育制度につきましては現状のままにしておけという御意見については、私は、教育という基本……
○高見国務大臣 お答え申し上げます。
沖繩の教育というものを考えてみまして、非常に尊敬をいたしておるところは……
【次の発言】 心というのはどういう意味でございますか。
【次の発言】 戦争中、島ぐるみのあれだけの戦いをいたしました。アメリカの戦史を見ましても、今度の戦争における沖繩戦というものが世界の戦史の中の最大の激戦であったということは、アメリカ自身が認めておるところであります。私は、沖繩県民が、県民あげてほんとうに国土の防衛に当たってくれた、このことこそ日本人の心であり、この事実が――戦後において、この沖繩県民の皆さんは異民族の支配下に置かれた。その異民族の支配下で二十数年を経られた沖……
○高見国務大臣 日本の教育の中でとおっしゃいますけれども、沖繩の教育の中で、社会科の教育の課程の中に沖繩の現在置かれておる地位というものを、学習指導要領の中につけ加えておる。それだけが日本の内地の教育と違っておったところである。私は、そういう意味において沖繩の教職員の方々というものは、非常に何と申しまするか、日本人的な感覚の方々の集まりであったという感じを持っておるのであります。
○高見国務大臣 大原先生のいまの御提案、私も同じ気持ちでおるのであります。ただいま厚生大臣が御答弁なさいましたが、私は、医科大学の付属病院で教育病院としての基礎病院というものはやはり必要だろうと思います。けれども、その他の臨床はなるべく幅広くやるという意味におきまして、公的な病院を関連病院として使っていくという考え方が――これは沖繩だけの問題じゃございません。本土におきましても、これからの医学教育の一つの行き方ではないだろうか。いまその問題を真剣に考えておるところでございます。
○高見国務大臣 昭和四十四年度文部省所管一般会計及び国立学校特別会計の決算の概要を御説明申し上げます。 まず、文部省主管一般会計の歳入につきましては、歳入予算額二億五千九百六十八万円余に対しまして、収納済み歳入額は三億五百十九万円余であり、差し引き四千五百五十一万円余の増加となっております。 次に、文部省所管一般会計の歳出につきましては、歳出予算額七千五百五十億五千百万円余、前年度からの繰り越し額二十八億七千百五十九万円余、予備費使用額五億三千二百五十二万円余を加えた歳出予算現額七千五百八十四億五千五百十二万円余に対しまして、支出済み歳出額は七千五百五十二億八千八百二十四万円余であり、その……
○高見国務大臣 河野先生がいまおっしゃった医師不足の問題は、私ども今度は真剣に取り上げていきたいと考えておるわけでありますが、長崎大学につきましては、定員百名のところを百二十名、二十名だけ定員増の要求をいたしております。まあ国立大学の医学部の現状から申しますというと、一学部の一学年の定員は、中間報告にもございますとおり、百二十名をこえてはどうもぐあいが悪いようだということでありますので、現在百名でございますが、それを百二十名にふやすことにいたしました。
【次の発言】 ちょっと河野先生にお答え漏れがありましたが、確かに久保知事が非常な努力をしておられることは私も聞いております。そこで、僻地、離島……
○高見国務大臣 私立大学の授業料の問題は、昨年も同じような問題がありましたが、昨年見送っておりました大学は、今度はどうしても上げざるを得ないということであります。私どもといたしましては、授業料はなるべく上げてもらいたくないという気持ちを持っておるのでございます。これは文部大臣が現在の法制上、上げちゃならぬというわけにはまいりません。それから、調べてみますと、やっぱり私立大学の経費は六一%ぐらいまで学生の納付金によってまかなっております。私立大学の財源と申しますのは、大体私立学校をつくりますときに法人をつくります、その法人の基本財産の法定果実、それと学生の納付金というものでやっておるのでありまし……
○高見国務大臣 国公立の大学と私立の大学との間に授業料の上において非常な格差がある、これは御指摘のとおりでございます。前にも申し上げましたように、私は、私立大学はその建学の精神において、国家権力の支配に属さない、独自の教育的な理想を掲げて教育に当たる、これが私立大学建学の理想である。たとえば新島先生にしましても、福沢先生にしましても、大隈先生にしましても、そういう意気に燃えて私立大学というものをおつくりになった。したがって、学校の経費というものは、その当時は基本財産と、それから寄付金、それから学生の納付金、これが私立大学の経営費のおもなるものであったのでありますけれども、実は経済事情が非常な大……
○高見国務大臣 お話のとおり、今日頻発しておりますいろいろな不祥事件、ことごとくは人間性から出発をしておる事柄であると思うのであります。その意味から申しますると、山中先生御質問のとおり、教育というものに対する認識というものが非常に大切な問題になってくるということは申すまでもないことであります。法律は私は道徳の最低の基準であると考えます。法律以前の問題として人間があるべき姿というものは、やはり道徳というものがなければならない、倫理がなければならない。知性のない行動は単なる盲動にすぎないと思いまするし、また、知性はありましても行動が伴わない知性というものは、私は知識の貯蔵にすぎないという感じがいた……
○高見国務大臣 国際的にまことに申しわけない事件を引き起こしまして、しかもその中には国立大学の学生がおったということは、文教を預かっております私といたしましてはまことに責任の重大さを感じております。 先生御指摘のとおり、終戦後の教育は民主主義教育だ、人命尊重の教育だということで終始貫いてまいりました。ところが、結果は逆に出ておるのが今日の姿であります。私はこのことをまず反省してみなければならないと思うのであります。 御指摘のように、私は大学だけを責めてもこのことの解決にはならないと考えております。幼時から小、中、高等学校、大学を通じ、さらに社会教育を通じまして、生涯にわたる教育の中において……
○高見国務大臣 予算分科会で大原委員の御意見をいろいろ伺っております。私、全く同感であります。 この問題は厚生大臣とも寄り寄り相談をいたしております。いま国立の医科大学をつくるということになりますと、総定員法で定員が大体千人であります。その割合で申しますと、ここ二、三年の間で総定員法はパンクするという状態になるわけであります。そういう観点から申しますと、国立の医科大学をふやすということが実際問題としてできるかということになると非常な困難を伴うのであります。伴うのでありますけれども、これはやらなければならぬことだと思っております。 そこで私は、厚生大臣の国立病院を国立大学の教育関連病院として……
○高見国務大臣 第六十八回国会において、文教各般の問題を御審議いただくにあたり、所信の一端を申し述べます。 本年は、明治五年学制発布によりわが国の近代学校制度が創設せられましてから百年の歴史を画す記念すべき年に当たります。 百年前、われわれの先達は、日本の歴史の変革期にあたり、勇気と英断をもって、新しい時代のとびらを開きました。 「邑に不学の戸なく、家に不学の人なからしめん」ことを期して学制が発布されて以来、教育の普及と充実のためにたゆまざる努力を重ねてきた結果、特にその普及の面におきまして、国際的にも高い水準の成果を見ておりますことは、まことに御同慶にたえないところであります。 しか……
○高見国務大臣 これは私からお答えしたほうがいいだろうと思うのですが、百七十万人おります大学の学生が、みんな不退無頼の徒であるかのごとき印象を全国民に与えておる、これほど残念なことは私はないと思っております。赤軍派などというような、まさしく私は暴徒集団であると考えております。これを大学当局が責任を感じないというような状態であるならば、大学は、存在することそのことが国家のために有害な存在だということになるわけでありますけれども、大学としてはそれぞれ管理者が管理上の責任をもって対処しておられます。私も国大協の会合にも出てみまして、いろいろ話を伺ってみますと、非常に苦労をしておられることはよくわかり……
○高見国務大臣 これは前回の委員会におきましても川村委員から御指摘がありました。ことしは、教育制度発布百年になります。その間における国家目的あるいは価値観というものが大きく変わってまいりました。変わってまいりました中で最も大きなものは、戦後教育の、教育基本法に示されておる民主主義と平和主義、この二つであるのであります。これはもういまさら取り上げるまでもない問題であるのであります。 明治教育の中心課題は何であったかと申しますと、十六世紀以来、世界各国が共通の課題として考えておりました帝国主義的な発想から出た国家あるいは家というものを中心とする教育であったのであります。ところが、敗戦という反省に……
○高見国務大臣 このたび政府から提出いたしました義務教育諸学校施設費国庫負担法及び公立養護学校整備特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 現行の義務教育諸学校施設費国庫負担法は昭和三十三年に、公立養護学校整備特別措置法は昭和三十一年に制定され、それぞれ、公立の義務教育諸学校の施設整備に対する国の負担制度及び公立の養護学校の施設整備を含む国の負担制度について定めているものであります。以来、一部の改正はありましたが、政府は、これらの制度のもとに、鋭意、学校施設の整備につとめてまいったのであります。 しかしながら、最近における過密過疎状況……
○高見国務大臣 このたび政府から提出いたしました国立学校設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律は、昭和四十七年度における国立大学の学部及び国立短期大学、大学附置研究所並びに国文学研究資料館の新設等について規定しているものであります。 まず第一は、国立大学の学部の設置についてでありまして、東北大学に医学部の薬学関係の学科を基礎にして薬学部を設置し、また、かねてから新しい構想による学部の設置について調査研究を重ねてまいりました大阪大学にその検討の結果を踏まえ、既設文学部の一部の転換を含め、人間に関する諸科学について総合的に教育研究……
○高見国務大臣 日本の文化財は日本国民の歴史的な遺産であります。これを保護し、これを保存するということは、日本民族のこれからの行き方というものに対して非常に大きな意義があると考えております。 ただ問題は、こういう産業開発の時代におきまして、文化財というものがややもすれば開発の面においてこわされるという事態が実は至るところに起こっておるのであります。そこで、この開発と文化財の保護というものとは実は二律背反する状態になっておりますけれども、文化財の中でほんとうに日本国民の伝統と日本国民の歴史を守る意味において大切なものは開発より優先して考えなければならぬ、こういう考え方に立って文化財保護法という……
○高見国務大臣 国立学校設置法の一部改正というのは、これは私は毎年やらなければならぬ問題になってくる、率直に申し上げてそう考えております。 それから、医師の養成の問題については、私は、かつては国立二十七校に対してわずかに六校か七校の私立であったものが、急激に、たしか二十八校対二十六校というような割合になっておるかと――これは数字の間違いは若干あるかと思いますが、大体私違っていないつもりでおりますが、これが一体いいことだろうか悪いことだろうかということを考えますと、私は国立大学というものが必要であるという考え方を真剣に持っておるのでありまして、ことに医療の問題に関する限りは、人さまの命にかかわ……
○高見国務大臣 お話しのように、筑波の学園都市は、一つには東京教育大学の移転を契機として新しい構想の大学をつくろうという趣旨であるのであります。東京教育大学を移転するための学園都市をつくるのではございません。いま先生がお話しになった自治が侵害せられておるという御意見の中には、私はおそらく文学部なんかの教授会に猛反対をしておる一部があるということをあげられておることだと思います。思いますが、東京教育大学が筑波へ移転するということについて、学園自体の意思統一というものは、必ずしも先生が御心配になるような状態では私はないというように理解をいたしております。と申しますのは、これは審議の手続について文学……
○高見国務大臣 二段審査にいたしたいと申し上げましたのは、私の気持ちでは、医科大学の新設の場合を申し上げたのであります。と申しますのは、これはばく大な金を要する。しかも建物はつくった、認可にはならない、という状態になりますというと、そのこと自体が一つの大きな社会問題を起こすおそれがある。(有島委員「委員長、ざわざわして大臣の声が聞こえないんです」と呼ぶ)
【次の発言】 医大につきましては特に厳重にやりたい。それから学部の創設につきまして考えます場合には、必ずしもそこまで厳重にする必要はなかろうと思っております。
そこで、もう一ぺん区別をして申し上げますと、医科大学をつくるという場合には、私ど……
○高見国務大臣 私からお答えしておきましょう。 建物の膨大なものをつくって、そしてこれが不可ということになると非常に大きな社会問題を実は起こす。そうかといって、教授組織もうまくいっていないし、資金関係もどうも疑わしいというものを許可するわけにもまいりません。それで何とかして建物をつくる前に予備審査というものをやる方法はないだろうか。つまり二段審査をやるという方法を考えるべきじゃないだろうか。建物だけつくらしておいて、許可になるものだと思って、その中にはインチキなものもありますが、建物をつくったのだから許可してくれというものもありますけれども、真剣に考えている人にとりましては非常に大きな社会問……
○高見国務大臣 せっかく吉田さんのお尋ねですから、お答えを申し上げたいと思います。 幼小一貫の教育というものを学校制度の体系としてやりますためにはなお研究を要する面が非常に多いと思っております。御趣旨はよくわかりますが、これはもう少し時間をかしていただきたいと存じます。 もう一つ、校舎の問題でありますが、ただいまのところ鉄筋の校舎が比較的多いのは、たとえば災害、音響等の関係も考えて多いのであります。ただ、御指摘のように、日本の風土から申しますと、本造建築というものを全く無視したものの考え方が必ずしもいいことであるとは私も考えておりません。この問題につきましてはなおよく検討いたしまして、都市……
○高見国務大臣 公立文教施設の整備拡充という面は、私は、公立文教施設そのものの質の改善の面と、もう一つは量の改善の面、この二つがあると思うのであります。御承知のように、昭和二十二年でありましたか三年でありましたか、六・三・三制がとられましたときに、地方財政は非常な圧迫をこうむりました。そこで、補助率等につきましても、当時は中学校に対して二分の一の補助をする、小学校に対しては三分の一の補助であるというのが、今年は少なくとも新増設につきましては二分の一補助という改善を見たわけであります。見たわけでありますけれども、それで事足れりというわけではございません。実は量の面において、これからふえていくであ……
○高見国務大臣 御趣旨はよく了解いたします。私学振興の立場からという川村先生の御趣旨、ごもっともだと思います。しかし、これは私は、たしか昭和四十二年ではなかったかと思いますが、百分の十五を百分の十六に引き上げまするときに、たまたま私は農林の関係におったのでありますが、非常に困難な問題であったのであります。これを一%引き上げるということは、わが党の総務会の――最後には党三役に預けるというところまで参りましてあの一%というものが引き上げられたいきさつもございます。 私どもは、厚生年金が百分の二十ならば、農林年金にしても私学共済にしても百分の二十にすべきであるという立論の根拠に立っておるわけであり……
○高見国務大臣 中教審が学校制度、教育制度改革につきまして、四年間にわたる非常な御心労をわずらわしまして、昨年六月答申をいただきました。今後中教審が取り組むべき課題は何であるかということを考えてみますというと、私は教育、学術、文化の国際的交流というものを考えざるを得ないのじゃないかと考えるのであります。これはひとり教育の問題だけではございません。少なくとも日本のこれからのあり方が、いわゆるテクニックとしての外交だけで片づく問題ではないと私は思います。国家間の相互の理解協力があって初めて国際関係というのが成り立つということを考えまする場合に、今後の日本の教育のあり方というものが、国際交流というも……
○高見国務大臣 適用除外校の加入問題につきましては、私といたしましては今後とも積極的に取り組みたいと存じます。
○高見国務大臣 このたび政府から提出いたしました学校教育法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 現在、小学校、中学校、高等学校、盲・聾・養護学校及び幼稚園の教頭は、文部省令の規定により教諭をもって充てることとなっておりますが、各学校における実態は、校長に次ぐ重要な地位を占めるものとなっており、その職務の内容も全国的に見てほぼ定型化されてきておりますので、この際、その地位と職務内容に応じて、教諭とは別に独立の職として法律上その位置づけを明確にする必要があります。 また、小学校、中学校、高等学校、盲・聾・養護学校等に置かれております養護助教諭、……
○高見国務大臣 理科教育振興法の一部を改正する法律案につきましては、近年における算数及び数学に関する教育の重要性にかんがみ、政府といたしましては特に異議はございません。
【次の発言】 私はこの際、先ごろテルアビブ国際空港におきまして、日本の青年がゲリラ活動を行ない、多数の死傷者を出しましたことは、まことに遺憾なできごとであり、その犯人の一人がただいまのところ国立大学の学生であったことにつきまして、国立大学をあずかる文部大臣としてまことに申しわけないことと考えます。
従来とも、学生の暴力行為等については、各大学当局に厳重な注意を繰り返してきたところでありますが、今回の事件の重要性にかんがみ、こ……
○高見国務大臣 お答えいたします。 スポーツだとか芸術だとかというものに、私は国境はないと思っております。ただ問題は、私のところへも二、三そういうあれがあります。ただ、国交が正常化しておりませんので、国として芸術の交歓をするとか体育の交歓をするとかいうことは、現実の問題としてはできないわけでありますが、団体が主催して、しかもスポーツにつきましては、それぞれの単位団体がございまして、その単位団体が承認するということであるならば、法務省さえ差しつかえなければ、私のほうにはもちろん異議はございません。
○高見国務大臣 お答えいたします。 義務教育の無償という理念はなるべくこれを広く取り入れたいと思います。今回実は、予算の面から申しますと、父兄が支出した教育費調査という予算項目がございますが、これが四十六年度の百八十五万九千円、これに対しまして今年は五百三十一万一千五百円というように、三百四十五万ふえておるのであります。これで調査を進めますが、御承知のように副教材は学校へ義務として使わしておるものではございませんし、また非常に多極多様でございます。これを一挙に国費でもってまかなうということは容易なことではございません。 そこで、教材費の十カ年計画というものは、昭和四十一年に策定いたしまして……
○高見国務大臣 お答え申し上げます。 私は日本に軍国主義が復活しつつあるとは考えておりませんし、また教育の面におきまして、軍国主義復活のようなことは一切避ける方針でおるのであります。御承知のように、学習指導要領におきましても、はっきりと平和を愛好し戦争を避けるということを教科書の中に記述をさせておるのであります。ただ、日本に軍国主義が起こりつつあるという認識は、私は起こり得る可能性があると思いますのは、経済大国の行くべき道はそれよりほかにないじゃないかという理論からいけばそうなると思いますけれども、事文教政策に関する限りは、私はあくまで平和主義を貫くつもりでおるのであります。
○高見国務大臣 これは私からお答えを申し上げますが、国立学校の授業料の値上げについての公報をいたしました場合に、国立学校の高等学校についてはということで述べたのでありまして、これは自治省の関係ではございません。文部省が出しました公報資料でございます。その当時、都道府県立の高等学校が幾ら値上げをするかということを私どもは承知をいたしておりませんでした。さよう御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 お答えいたします。
これは見出しにもございますように「国立学校の授業料改訂」という形で出しておるのであります。したがいまして、私どもは国立学校の授業料の値上げについて御理解を願いたいと思って出し……
○高見国務大臣 教育の機会を均等に与えるという趣意におきましては、大原先生と全く同じ意見を持っております。身体に障害がある者につきましては、それぞれの養護施設、それぞれの特殊学校等において教育をいたすということにいたしておりまするし、また、上級の学校に入りまする場合に、身体障害のゆえをもって拒否するという事由にはならないということにいたしております。
【次の発言】 能力を開発するという意味におきまして、身体的なハンディキャップというもの、これはいまの入学試験制度、選抜試験制度自体を根本的に考え直していかなければならないと考えておりますが、そのために上級学校の進学が不可能になるということはないよ……
○高見国務大臣 私からお答え申し上げます。 御質問のように、相当数の大学が暴力学生によって占拠せられておるということは事実であります。ただ私は、民主主義社会におきましては、理由のいかんを問わず、暴力は絶対に容認せらるるべきものではない、ことに学問の府でありますところの大学においてこのことが強調されなければならないと存じておりますが、現在の大学において、一部学生等の違法行動によりまして正常な運営が妨げられておることはまことに遺憾に存じております。ただ問題は、学園内の紛争の様相を見ておりますと、政治的なスローガンを掲げまして、セクト間の対立をあおるような行動を関係者が繰り返しております限りは大学……
○高見小委員長 これより著作権法案審査小委員会を開会いたします。 この際、一言ごあいさつを申し上げます。 今般、私が当小委員会の小委員長に選任されました。著作権法案等につきまして種々問題も指摘されておりますから、本小委員会の使命はまた重大なものがございます。つきましては、皆さまの御協力を心からお願いいたしまして、就任のごあいさつといたします。(拍手) 今後の運営につきまして御協議をいたしたいと存じますから、これから懇談に入りたいと思います。
○高見小委員長 これより著作権法案審査小委員会を開会いたします。 著作権法案を議題とし、審査を進めます。 本案について、まず参考人より御意見を聴取することといたします。 本日御出席をいただきました参考人の方々は、日本放送協会法規室長青木幸治君、日本音楽著作権協会理事長春日由三君、全国社交業環境衛生同業組合会長加藤幸三郎君、日本民間放送連盟専務理事酒井三郎君、日本音楽著作家組合委員長藤田正人君、以上五名の方々でございます。 この際、参考人各位にごあいさつを申し上げます。参考人各位におかれましては、御多忙中にもかかわらず御出席をいただきまして、厚く御礼を申し上げます。参考人各位におかれまし……
○高見小委員長 これより著作権法案審査小委員会を開会いたします。 著作権法案を議題とし、審査を進めます。 本案について、まず参考人より御意見を聴取することにいたします。 本日御出席いただきました参考人の方々は、日本雑誌協会著作権委員会委員長鈴木敏夫君、日本文芸家協会会長丹羽文雄君、日本写真家協会会長渡辺義雄君、日本書籍出版協会常任理事美作太郎君、日本美術家連盟事務局長和田新君、以上五名の方であります。 この際、参考人各位に一言ごあいさつを申し上げます。参考人各位におかれましては、御多忙中にもかかわらず御出席くださいましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。参考人各位におかれましては、十……
○高見小委員長 これより著作権法案審査小委員会を開会いたします。 著作権法案を議題とし、審査を進めます。 本案について、まず参考人より御意見を聴取することにいたします。 本日御出席をいただきました参考人の方々は、社団法人日本レコード協会会長安藤穣君、協同組合日本映画監督協会常務理事大島渚君、日本芸能実演家団体協議会常任理事紙恭輔君、日本シナリオ作家協同組合理事長橋本忍君、日本映画製作者連盟映画法制審議会委員長馬渕威雄君、以上五名の方々であります。 この際、参考人各位に一言ごあいさつを申し上げます。 参考人各位におかれましては、御多忙中にもかかわらず御出席をいただきまして、まことにあり……
○高見小委員長 とれより著作権法案審査小委員会を開会いたします。 著作権法案を議題とし、審査を進めます。 本案について、まず、参考人より御意見を聴取することにいたします。 本日御出席をいただきました参考人の方々は、弁護士伊藤信男君、作家の石川達三君、協同組合放送作家組合常務理事寺島秋子君、以上三名の方々であります。 この際、参考人各位に一言ごあいさつを申し上げます。 参考人各位におかれましては、御多忙中にもかかわらず御出席くださいまして、まことにありがとう存じます。参考人各位におかれましては、十分に忌憚のない御意見をお述べくださいますようお願い申し上げます。 なお、各位に念のため申……
○高見小委員長 これより著作権法案審査小委員会を開会いたします。 著作権法案を議題とし、審査を進めます。 本日は、昨日打ち合わせましたとおり、懇談的な形式で議事を進めてまいりたいと存じます。そこで速記はとらないことにいたしまして、必要に応じて速記を付することにいたしたいと存じます。御了承を願います。それではこれより懇談に入ります。
○高見小委員長 これより著作権法案審査小委員会を開会いたします。
著作権法案を議題とし、審査を進めます。
それでは、これより懇談に入ります。
【次の発言】 これにて懇談を終わります。
去る三月二十日、本小委員会が設置せられまして以来、本日まで七回にわたり審査を行ない、この間、参考人十八名からの意見聴取及び本案の逐条審議をいたし、慎重に審査をいたしてまいりましたが、本日をもって小委員会を一応終了し、本委員会の審議に移すことといたしたいと存じます。
つきましては、本小委員会といたしましては、その審査の経過を委員会に報告することとし、その報告の内容につきましては、小委員長に御一任願いたいと存……
○高見国務大臣 お答えいたします。 山中先生がいま御指摘になりましたように、沖繩におきまする公立学校施設の保有状況はお説のとおりであります。基準面積の達成率を見ますと、校舎では、本土の九一・四%に対しまして六二・三%という低さであります。屋内運動場に至りましては、本土の七〇・三%に対してわずかに一二・三%という状態であるのであります。 沖繩の公立学校施設の整備計画につきましては、本土に復帰いたします昭和四十七年を初年度といたしまして、昭和五十一年度までの五カ年間で基準面積に達する保有面積の達成率を本土並みに引き上げることを目途といたしまして、五カ年計画を策定中でございます。なお、補助率等に……
○高見国務大臣 昭和四十七年度文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、文部省所管の一般会計予算額は一兆一千八百十一億五千五百五万円、国立学校特別会計の予算額は三千九百七十七億六千四百五十二万二千円でありまして、その純計は一兆二千四百九十七億三千八百十四万五千円となっております。 この純計額を昭和四十六年度の当初予算額と比較いたしますと、二千八十七億三百五十七万八千円の増額となり、その増加率は二〇%となっております。 以下、この文部省関係予算の主要な事項につきましては、分科会各位のお許しを得まして説明を省略させていただきたいと存じます。 どうぞよろしく御審議……
○高見国務大臣 お答えいたします。
適正配置の問題は非常に大事な問題でございます。ことに、私は今日まで私立幼稚園が果たしてまいりました役割りというものを考えますと、この私立幼稚園があるいは義務化等の制度によりまして、打撃を受けるというようなことは絶対にあってはならぬ。そこで昭和四十七年度中に厳密な調査をいたしまして、この地区は公立がいい、この地区は私立がいいというような問題まで含めましての配置の調査をいたしたいというつもりで取り進めておりますので、その辺の御心配はないようにお願いをいたしたいと思います。
【次の発言】 お話はよくわかります。わかりますが、私立の高等学校は府県知事の所轄に属して……
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