このページでは島本虎三衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○島本虎三君 私は、日本社会党を代表して、ただいま趣旨の説明がありました公害対策基本法改正案並びに関係諸法案に対して、総理はじめ関係閣僚に対し、その所見をただそうとするものであります。(拍手) 国民注視の中で開かれた本臨時国会は、御承知のように、過ぐる十一月二十九日をもって議会制度創設八十年の記念すべき日を迎えて、国政に参加する者の責任の重大さを痛感するものでありますが、言うまでもなく、本臨時国会の最大の課題こそは、公害対策の抜本的転換であるはずであります。私は、国民が最も疑問を抱いている幾つかの問題点について、政府に具体的にその真意をただしてまいりたいと存じます。 まず最初に私が指摘いた……
○島本虎三君 公害に係る事業者の無過失損害賠償責任等に関する法律案につき、日本社会党、公明党、民社党の三党を代表いたしまして、提案の理由及びその内容の概略につき御説明を申し上げます。(拍手) 今日、わが国の公害は、一部の地方にとどまらず、全国的に深刻な問題となってきております。東京、大阪、瀬戸内海などの水や空気の汚染が、人間の許容限度を越えており、太平洋沿岸はもはや漁場としての価値がなくなるほど破壊が進んでいるのであります。日本の自然美の象徴とされてきた琶琵湖、諏訪湖なども汚染の一途をたどるのみであります。陸上においても、プラスチックなどの産業廃棄物が、処理の見通しのつかないまま打ち捨てられ……
○島本虎三君 私は、ただいま議題となっております健康保険法等一部改正案及びその修正案について、日本社会党を代表して、反対の意見を申し上げたいと思います。 何よりもまず、政府原案は、あらゆる角度から見て、部分的な修正では意味がなく、全くナンセンスともいうべきほどの悪法であるということであります。 その理由は、第一に、政府責任である政府管掌の健康保険の赤字を被保険者の負担で解決しようとするものであり、責任を中小企業者や零細な事業所に働く労働者に転嫁しようとするものだからであります。 すなわち、この法案には、佐藤無責任内閣の本性がありありとあらわれているともいうべきであります。 部分的修正で……
○島本委員 公害の紛争処理法案の提案理由の説明が行なわれました。私もそのあとで行なわれた社会党提出の公害紛争処理法案、この対比におきまして、いま公害の紛争が激化しておる情勢の中で、全国民がこの点は注目しているのじゃないか、こういうふうに思うのでございます。そういうような観点から二、三、社会党提案者でございます角屋議員に対しまして、また政府のほうの案に対しましても、同様に若干質疑を試みさしてもらいたいと思うわけです。 まず第一点として伺いたいのは、前々回の国会におきまして、双方の紛争処理法案が最終段階において大幅の修正がなされたわけでございます。そして社会党案もだいぶ取り入れられた、こういうよ……
○島本委員 きょうは、紛争処理の関係と、公害のいわば全体的な通産省の関係について、これをひとつ中心にお聞きしたい、こういうふうに思うわけであります。 残念ながら、ほんとうの準備は、きょうは水であったわけでございますが、水の点は、大臣が忙しくて見えませんので、それは次回に譲ることにいたしまして、まず、そのために本年の三月二日、ルーズな管理を正せということで、危険汚染の都市河川について、行政管理庁では勧告を建設省その他に行なったようでございます。その内容について、まずつまびらかにしておいていただきたいと思います。それから入らしてもらいます。
○島本委員 総理府長官に一、二お尋ねしておきたいと思います。 それば前回四月三日金曜日の当委員会で、公害紛争処理法案の審議に入りました際に、公害対策基本法に基づいて私が一つの質問をいたしました。厚生省と通産省の間で足かけ四年にわたってまだ解決を見ていない点があったわけであります。と申しますのは、公害対策基本法で第三条に「事業者の責務」がございます。それを受けて、事業者は、国、地方公共団体が実施する公害の防止の施策に協力する責務を持つということがはっきり三条でうたわれてございまして、その二項には、これまたわりあいに具体的にそれをうたっております。事業者は、公害発生の防止に資するようつとめなけれ……
○島本委員 どうもほんとうに貴重なる御意見ありがとうございます。 その中で一、二ちょっと伺いたいことがあるのです。このシンポジウムに参加されました各国の学者でございますが、終わってからまたいろいろな施設や町を視察された、こういうようなことも聞いておるのであります。いまおっしゃいましたように、いわば公害の先進国である日本であります。こういうようなことから、いわば外人の、経済学者の目に映った水俣病やイタイイタイ病や富士市の大気汚染による公害、こういうようなものに対して、どういうふうに映って、これをどういうふうに理解して、これに対してどういうふうなアドバイスを残されたのか、これをちょっと伺っておき……
○島本委員 経済企画庁長官に、前回の水の問題に関してのいろいろな質疑に引き続きまして、その残余の部分についてこれを明らかにしておきたい、この点について質問を申し上げます。 前にも申し上げましたとおり、昭和四十五年三月に出されました行政管理庁行政監察局からの「都市河川に関する行政監察結果に基づく勧告」、これが出されておる。その中の「3、都市河川の整備に関連する諸対策の推進について」、この中の「(1) 総合排水計画の策定について」がございます。そしてその(2)には「下水道との調整について」、これが勧告されているのであります。この「下水道との調整について」、この中身は、「(ア)河川と下水道の機能区……
○島本委員 ちょっと関連。関連でまことに失礼ですが、いま聞いていまして、私もいわゆる有害古々米というものの存在についてがく然としたわけです。これも国民の公害にまさに関係のある一つの問題だけじゃなく、外国にまで輸出されたこういうようなことについていまその指摘を受け、あらためて新聞等の記事も見たりいたしました。われわれもこの問題をおろそかにしてはならない。現在までこういうようなものが、何百万トンまだ残っているのだ。そしてこういうようなものが発生した場合に、専門の技術屋、またはそれを調査するものは、農林省なのか厚生省なのか、またそういうような有機的な連絡はどうなっているのか、これもはっきりしておかな……
○島本委員 議事進行について発言をいたしますが、土井議員のほうからも出席要求をした人は、十六名のそれぞれの責任者を呼んであるわけであります。しかし、ここでこう見ますと、呼ばれているのはいわゆるわれわれが言う事務的な官僚のみでございまして、まさに責任をもってやる、そういうような人はいま見渡したところ二人くらいしか見えないのであります。公害に対するこういうような政府の態度は、まことに私は現在の公害増発のおりから遺憾であると思います。これはとりもなおさず委員会を通じ委員長自身も軽く見られている、こういうようなことに相なりますれば、国民に対してこれは重大な責任を負わなければなりません。なぜこういうよう……
○島本委員長代理 関連質疑の申し出がありますので許します。浜田幸一君。
【次の発言】 関連質問ですから、この辺で御遠慮願いたいと思います。
【次の発言】 特に認めて、一問だけにとどめていただきます。
【次の発言】 宇井参考人のほうを先にあなたから要求しましたから、順序どおりに答弁いたします。
【次の発言】 河合参考人――河合参考人にお伺いいたしますが、チッソの関係の質問でありますけれども、特に日本鉱業の社長というような資格で河合参考人のほうに要請あったものだと思います。この問題について答えるのは自由でありますが……。
いま浜田幸一君が質問をとりやめましたので、答弁はけっこうです。
○島本委員長代理 大原君、あと五分です。
【次の発言】 せっかく大臣も出てみえましたが、実はこれはきのう、おととい、三日間続いた公害対策特別委員会なんであります。そしておもに有機水銀の問題や、カドミウム中毒による被害者のいままでの救済の状態や、これからの被害をいかにしてなくするか、この問題に集中されたのであります。しかし、残念ながら大臣は、この三日間の間できょう終わるという最後の日にようやく見えたのであります。したがいまして大臣に対する質問は残っておるのであります。私は初日から、二日目の参考人を控えて本日まで、大臣の出席を毎回、毎日のように促してまいりましたが、ついにようやくいまにしていわば御……
○島本委員 総理府長官、ただいまの答弁、ほんとうに実のある答弁である、私はそう思って聞いておりました。ことに政治の姿勢を正すためには敢然とやるという決意、それと国民の信頼をかち得なければならない、初心に向かって進むためには公害優先でやる、そして自分が中へ入ってまとめなければならない立場だ、はっきりこうおっしゃっていただきましたことは、いままでにない一つの決意とともに、前進だと思う。 それについても一つだけ私自身はっきり聞きただしておかなければならない点がある。というのは、これはやはり中へ入ってまとめる、初心に向かって進める、国民の信頼を得る、これらを通してみましても、まずやった業績はこれから……
○島本委員 いま一番問題になっております公害に対しましての対策、またはそれを協議するのは、臨時国会が開かれない限り本公害対策特別委員会のはずなんですが、どうも大臣の出が悪い。悪いだけではなしに、来ても次のほうへすぐ行ってしまう。伺うと、法務大臣は、心臓移植の問題一つで朝からくぎづけになっているそうじゃありませんか。この大事な公害対策特別委員会、臨時国会にかえられるようなこういうような委員会に対して、大臣来ているからいいけれども、そのほかの大臣どうして来ないのか。これはやはりいろいろな観点から、副本部長である山中長官のほうから、厳重にこの点は申し入れておいてもらわなければならないと思うのです。こ……
○島本委員 竹山知事に集中して、時間の関係でやることになりますので、ほんとうは全部関連するのでございますけれども、ひとつ部分的になる点はお許し願いたいと思います。
いま始関委員にいろいろ御答弁がございましたが、その中で、事務的にはどうにもならない。各省の違った意見を調整してくれたおかげで、今回これができるのだ、こういうような御意見があったようです。そうなりますと、どうにもならなくなっているこの事態、これは国の責任だというふうに相なろうかと思うのでございまするけれども、この点についての知事のお考えを承りたいと思うのです。
【次の発言】 先ほどの御意見の開陳の中で、政府の指示を受けながらこの問題……
○島本委員 まず、先ほどいろいろ参考意見の御開陳がありました。その中で若干私が理解しにくかった点がございますので、その点を先に質問し、あとからまた本論に入らしてもらいたいと思います。 まず先に木川田参考人から、排煙についていろいろ御説明がございまして、集じん装置を完備さして八〇%以上ばいじんを吸収することができるような施設を持ちたい、そのために方法として煙突を高くして、二百メートルの煙突、二百二十メートルまでいって、二百五十メートルを研究中である、そういうような御説明があったわけであります。おそらくはそれでよろしいという考えではないだろうと思うのでありますけれども、そうなりますと、当然広拡散……
○島本委員 厚生大臣、通産大臣を中心にして若干お伺いいたしたいと思います。 先般、公害対策特別委員会が大阪、兵庫、それから四国の愛媛、香川、これらを視察してまいりました。その中で、行政上これでいいのかと思う点が若干あったわけでございます。その点等について直接お伺いいたしたいと思います。 まず、四国の香川県の、いま瀬戸の大橋を予定しております香川方のそのつけ根でございます。そこへ番の州工業地帯をつくっておって、その中に三菱化成坂出コークス工場ほかもう数社ができ、運営しているわけです。そしてその場所は瀬戸内海国立公園であります。そしてその国立公園の中で海の水をよごすおそれのあるようなこういうよ……
○島本委員 国会が二十四日に開かれることになりまして、法案がすでに準備されている、またすでにでき上がっておりますが、審議するための基本的なかまえ、この二、三点をこの際聞かしてもらいたい。そのあとで具体的な問題に触れさしてもらいたいと思います。大体これが今回の一つのやり方です。 まず第一番に伺っておきたいのは、法律ができてもこれが単なる世論対策であってはいけない。実効をあげるためにはきびしくこれに臨まなければならない。したがって、政府の姿勢もいままでと同じであってはならないし、重大な決意をもってこれに当たらなければならないのは当然だと思うのですよ。私はそれを今回の国会に期待したいと思う。そのた……
○島本委員 農林政務次官も要請してあるのですが、まだ見えておりません。これはやはりイエスかノーか、はっきりした態度の表明も必要でありますので、事務的な段階だけの問題ではないのでありますから、出席を要請してあったのであります。可及的すみやかに来るように、委員長のほうからもその点十分に要請しておいてもらいたいと思います。 御存じのように、食用にも有機水銀使用の、いわば有毒バレイショが出回ったということで、だいぶ新聞をにぎわしておるのであります。そして、それだけではなく、関係者がそれぞれ送検騒ぎまで惹起されております。そして、いわば有毒ジャガイモといわれるものが市販されているほかに、学校給食や養護……
○島本委員 私は、今回特に駐留軍労働者の人員整理と雇用安定対策の確立及び離職者対策、との三つに重点を置いて以下質問を展開してみたい、こういうふうに思います。 念のために申し上げますが、余分なことばを省くために、これは全部原稿にしてありますから、答弁のほうも的確に願いたい、こういうふうに思います。 まず、去年いろいろ事件がございましたが、駐留軍の労働者に大量の人員整理が発生しておったということはもう御存じのとおりでありますが、この人員整理は、昨年の七月のニクソン大統領のいわばドル防衛政策の施行に伴う海外基地の縮小、要員一〇%の削減、レアード国防長官の軍事費三十億ドル削減、こういうようなことに……
○島本委員 田邊委員や山本委員から、いろいろ現在起こっている郵政省当局の労使間の問題についてのはっきりした質疑を通じて意見の開陳があったわけです。いままで黙って聞いておりましたが、聞いておりますうちに、ややわかるような気がしながらもはっきりわからない点がまた出てくるわけであります。私は、この問題はやはり原点に立ち返ってお互いによく考え合うのがいいのではないかと思うわけです。それで私自身も前からいろいろ経験がございますので、簡単なことなんですけれども、たとえば団体交渉を拒否するとか、人権侵害をしないとか、労働組合無視の態度はよろしくないとか、労働慣行の一方的剥奪の行動はよろしくないとか、そういう……
○島本議員 私は、提案者を代表いたしまして、ただいま議題となりました駐留軍労働者の雇用安定に関する法律案の提案理由並びにその骨子について御説明申し上げます。 御承知のように、この法律案はわれわれが数回にわたって提案してまいったものでありますが、残念ながらいまだ成立を見なかったのであります。しかしながら、われわれが再三再四にわたってこの法律案を提案いたしました理由は、この法律案が駐留軍労働者の雇用の安定と生活確保のために必要欠くべからざるものと判断しているからであります。 これまでも強調してまいりましたが、駐留軍労働者の地位はきわめて不安定であります。昭和三十五年から四十四年までの十年間に、……
○島本委員 私は、社会党提出の家内労働法案、それと最低賃金法案並びに内閣提出にかかります家内労働法案、この三案につきまして若干の質問を行たいたいと思うものでございます。 まず、ただいま提案説明をされました社会党案の提案者でございます田邊議員に、私も委員の立場から一点お伺いいたしたいと思います。 御存じのように、政府は、ようやくその長い腰をあげまして家内労働法案が提出されるに至ったわけであります。それと同時に、社会党案が、ただいま提案の説明のごとくに出されました。どういうようなお考えで政府案に対して対案をお出しになったのか、その提案理由の説明を聞きまして、なるほどと、こう思う点が多々あるので……
○島本委員 大臣がいまおりませんので、その間、直接大臣に関係はありますけれども、その他にも関係のある問題について、この際明らかにさせてもらいたいと思います。 いよいよ家内労働法が発足する日も近いわけでありますけれども、家内労働関係でやはり危倶されている点が若干あります。その若干ある危倶されている点、こういうような点は何としても解明しておかなければなりません。家内労働手帳が今後出されることになっても、何らそれに対して恩典がないではないか、恩典がないままに発行するのでは無意味じゃないか、こういうような声があるわけであります。これはまさに、家内労働手帳を発行するためにしかるべき恩典があるということ……
○島本委員 国鉄を除いて二公社五現業の当局は、きのうの二十七日に、政府了承に基づいてそれら労働組合に対して有額回答を出したということを報ぜられている。このことは自主解決を目ざして組合も自主交渉を続けるということになって目下期待をかけられている、こういう事態にあるわけですが、春闘も考え方によっては静かなる変化というものがあるのじゃないか、こういうふうに期待されているのです。だが、労働省の立場はそこでまことに微妙であるが、いまや一つの重要な状態を示しているわけです。ちょうどそのときなんですけれども、私としては慨嘆にたえない事態がいま惹起しておる。このことを大臣にはっきり申し上げ、その善処を求めなけ……
○島本委員 きょうは提案されております衛生検査技師法の一部改正法案並びにもう一つ、保健婦助産婦看護法の一部を改正する法律案、この二つが同時に提案されたわけであります。また審議も同時審議であります。そういうような状態からして私どもは、先ほどからいろいろな質疑を通じまして、この中でやはり大臣に聞いてみなければならないと痛感した点があるわけであります。 大臣は、この二つの法律案を一人でお読みになったわけです。提案理由の説明もはっきりなされたわけであります。そこで私が感じたのは、片や衛生検査技師法の一部を改正する法律案、この中には従前のいわゆる高卒二年の検査技師、こういうようなものは知事免許であった……
○島本委員 自然公園法の一部を改正する法律案につきまして、若干の点で質疑を申し上げたいと思います。 先般政府のほうから出されました「観光の状況に関する年次報告」いわゆる観光白書であります。これによってみましても、「余暇や観光は、人間の本質に基づく不可欠な行動であって、単なる暇つぶしや物見遊山のためのものではない。」とはっきり言い切っているわけであります。そして「人間の生存条件の一つとさえなっている」、こういうようなことを明確にうたわれているのであります。今後この自然公園の必要なことは、経済の発展とともにますます人間環境が破壊される現在、これが最も重要なものの一つにならんとしていることは論をま……
○島本委員 一問に限定されておりますので、かいつまんで申し上げておきたいと思います。 大臣も御承知のように、港湾労働法による港湾労働者は登録者になっておるわけであります。現在は六大港で昭和四十五年一月の調べで、登録労働者数、九千三百六十五名になっております。ほとんどが日雇健保適用者であります。それが就労日の平均が一三・七日ということになっておるわけでありまして、これはなかなか私どもとしては理解に苦しむところであります。平均して十五日から十六日でないと受給要件を満たさないものであることは、御承知のとおりなんです。ことに港湾労働法で縛られておりまして、職安へ登録してありますから、職安へ出頭の義務……
○島本委員 労働省に緊急の事態についてちょっとお尋ねしておきたいと思います。 私の手元にいま、一通のこういうようなパンフレットがある。また読売新聞その他地元新聞もこれを報じておることでありますけれども、今どきこんな会社があるのか、第二の近江絹糸事件ではないか、こういうような問題です。これは茨城県筑波郡谷田部町片田、呉飼糧会社関東試験場、この労働組合と会社の間の争議であります。「呉飼糧の会社は、労働基準法ができて二十二年になるのに、労働者を朝、暗いうちから夕方、暗くなるまで働かせながら、時間外労働の割増賃金を、勤続年数の長い人は十年以上も払わず、年次有給休暇も与えず、賃金から三%の預り金という……
○島本委員 大臣もこの問題はよく聞いておいてもらわなければならない問題ですが、労働大臣の場合は特に請求をしておりませんでした。 私は今回は国税庁とそれから全国税の労働組合との問題について、基本的な問題で伺っておきたい、こういうふうに思うわけであります。その労使の関係でありますから、前からずいぶん問題になった問題です。昭和三十七年十二月にはこれは参議院で亀田議員が社労で質問されておりますし、また衆議院でも横山利秋議員がやはりこの問題を指摘しておるのであります。その後国税庁では、現在の労使関係について、あるいは通達を出したといい、あるいはその後態度が全面的に変わったといわれておるのでありまするけ……
○島本委員 関連。公害の重要なことは、田邊委員がいま言ったとおり、これはまことに省をあげてやらなければならない重大な問題になっている。それから、大臣のいまの考え方、これはわれわれとしてはそれを支持するのにやぶさかではない。念仏のようにただ唱えればいいというだけの問題ではなく、実行しなければならない段階に来て、もうすでに衆議院の中でも公害対策特別委員会をほとんど毎日のように開いてやっている。きのうで証人喚問を終わったところです。この委員会に来ると大臣の御尊顔を拝されるが、公害対策特別委員会のほうに行けば全然出てこないという理由はあなたはどう説明されるのですか。もちろん、委員長もりっぱであり、理事……
○島本委員 これ一つだけ注意しておきたいと思います。押したり押されたり一時間も二時間もかかるような、千日手になるような答弁だけはやめてもらいたい。ひとつこれだけは私から厳重に御注意申し上げる。私は十分間で終わりたい、模範質問をしたいんだから、労政局長もそこを考えてがっしり腹を据えて答弁してもらいたい。 労組法ができてから二十一年たっています。基準法ができてから二十三年たっているんだけれども、しかしまだ幼稚な労働争議というか労使慣行がほんとうに平気で行なわれている。たとえば善良なる労使慣行をかってに破棄してやるとか、それから、もう使用者が暴圧的な態度に出て、それをもとに首を切るとか、こういうよ……
○島本委員 さっそくでありますが、私もいままでの質問を全部聞いており、答弁も全部熟知しております、その上に立って新たに、この際でありますから、私もぜひひとつ解明していただきたいことがあるのであります。もちろん、小渕政務次官のほうからは愛情をもって対処するということばがございます。また人事局長のほうからも、不当労働行為であるならば、そんなことは断じてさせないのだというようなこともあった。しかし、これはことばだけで済まないということであります。 私はそういうような点からして、北海道で、いみじくもいまのこういうような状態の中から、名寄郵便局の保険課外勤の兵藤勇君という人が十月七日の朝に自殺している……
○島本委員 大臣が来ている予定なんですが、まだ来ないので、大臣が来たらあとで集中的にやるようになっておりますけれども、しかし、その場合は前後いたしますので、ひとつ――私の場合もそういうことでやればいいのかもしれません。しかし、ここに優秀なる小渕政務次官もおりますから、能力は大臣並みであり、またそれ以上であるということも聞いております。そういうことから、大臣が来るまでの間、ひとつ大臣にかわって、確信のある答弁が求められましょうかどうか、小渕政務次官にちょっとお伺いしておきたいと思います。
【次の発言】 簡易郵便局法改正は、若干修正してお出しになったのでしょうか、前回と同じでしょうか。
○島本委員 今回の公害対策基本法の一部を改正する法律案と環境保全基本法案、この二つの法律に対しまして、貴重な御意見を賜わりまして、私もそれを聞いておりまして、まことに得るところが多いのであります。それで、順にちょっとお伺い申し上げていきたいと思いますので、この点よろしくお願いしたいと思います。 まず、和達先生にお願いいたします。 先生は、いわゆる環境保全基本法、これは日本の将来の姿として望ましい、よろしい、政府案も現実的に効果あるものである、こういうようなことから、これは現実的に効果あるものだとして、これをとっておられたようでございます。そういうふうに受け取りました。実際この環境保全基本法……
○島本委員 御存じのように、今回提案されました公害対策に対しましてのいろいろな法律、この審議の過程並びに現在までの状態を見まして、予算措置は、次の通常国会で十分これを講じなければならないし、また十分それに当たる、こういうふうな答弁でございました。当然、補正予算を含めまして積極的にこれは措置すべきものである、そして公害対策について国民の前に、言明のとおりに実を示すべきである、このように思います。総理の御見解を伺いたいと思います。
【次の発言】 総理も御存じのように、当産業公害対策特別委員会で、きのう参考人の意見を聞きました。その意見を聴取した四人の参考人、すなわち中央公害対策審議会会長の和達清夫……
○島本委員 前回、北海道の、ことに名寄局の兵藤勇さんが自殺をした件で、労働行政とからんで郵政省内部の運営のしかたが明朗を欠くのじゃないかという点で私は皆さんに申し入れをしておきました。その際小渕政務次官、あなたの答弁があまり常識的な答弁だったので、そういうような答弁ではだめじゃないか、こういうことを言ったときに、あなたは、表現はそうだけれども、私自身、別な決意をしておりますということを込めておられました。労働大臣もいままでずっと聞いておられたとおりなんです。少なくとも一つの労働行政が、あなたの手の及ぶところと及ばないところがあるという。労働省は無視されておるのです。郵政省の中でかってな労働行政……
○島本委員 開闢以来、外務委員会は私は初めてでありますから、委員長はじめ、どうぞひとつよろしくお取り計らい願いたいと思います。 いままでの格調の高い質疑やそれに対する応答を聞いておりまして、私自身も一、二、ちょっと本題に入る前に触れておきたい案件があるのでありまして、その点に対して懇切にお知らせ願いたいと思います。 まず、西堀国連局長にお伺いしますが、ILO条約批准ということは、日本の立場を国際的によくすることなんですか。たいした変わりばえのないものなんですか。あるいはそういうようなことに対してはあまり考慮しなくてもいいものなんですか。この辺のかね合いをまず伺いたいと思います。
○島本委員 いまいろいろと不当労働行為の問題に入りまして、東洋曹達、東洋エチル、いろいろな問題の御論議がありました。質問がありました。いろいろ疑問があります。その中で、産業公害の関係についてひとつあまり触れられないような、よそ行きの答弁が多かったようでありますが、この点はひとつ私のほうからぜひとも質問さしていただきたいし、答弁してもらいたい。いまいった東洋曹達、この方面の徳山地帯一体に対しての廃液のデータ、塩化ビニールの廃液の処理、こういうような問題で公害関係で何らいままで指導していなかったのか、おったのか。こういうような問題が全然あったのかないのか。この問題についてひとつ通産省御答弁願いたい……
○島本委員 関連。ただいまいかだの上に学生が乗っておったという報告であります。われわれの調査したところによりましても、学生は乗っておりません。そういうような報告はどこから出たのであるか、乗っていたのは何名であるか、この際はっきり答弁していただきたい。
【次の発言】 ただいまの資料の提出についてはよろしゅうございますか。資料はそのまま提出するように、いいですね。――資料の提出の点、よろしゅうございますか。――速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
土井委員の要請については、理事会を開いてそれを検討することにいたします。善処いたします。
○島本委員 高瀬参考人に、私は医者の立場ではなく、長い間この産業公害対策委員会の中で公害に対処してまいりました一人の人間としていろいろ先生に聞いてみたいと思います。この点は意外にもしろうと的な質問になりますから、その点わきまえて懇切にお教え願いたいと存じます。 まず、その前に、今回の中村登子さんの霊に心から哀悼の意を表して質問を展開いたします。 まず先生にお伺いいたしますが、先般四十六年三月七日に「安中市故中村登子氏遺体カドミウム検出問題について」という中毒症鑑別診断研究班からのこの発表がございます。これによりますと「厚生省、群馬県、東邦亜鉛株式会社安中製錬所嘱託医等から提出された資料に基……
○島本委員長代理 これより会議を開きます。
委員長が所用のため、その指定によりまして本日は私が委員長の職務を行ないます。よろしくお願いいたします。
この際、細谷治嘉君外七名提出の環境保全基本法案、並びに細谷治嘉君外八名提出の公害に係る被害の救済に関する特別措置法案、及び公害紛争処理法案を議題とし、順次提案理由の説明を聴取いたします。阿部未喜男君。
【次の発言】 以上で提案理由の説明は終わりました。
各案に対する質疑は後日に譲ることといたします。
【次の発言】 産業公害対策に関する調査を進めます。
質疑の申し出がありますので、これを許します。中島源太郎君。
○島本委員 午前中の林委員の質問に大臣は答弁されて、この悪臭防止法の提案のおくれた三つの理由を大体申されたようであります。私もそれを初めに聞いておきたいと思っておったところなんですが、いわゆる公害国会といわれた昨年の十二月のあの国会で、十四法案が整備されて出されて、みんな成立した。当初、政府が悪臭防止法を含めて十五の法案を準備していたはずなんです。いわゆる昨年の十二月の公害国会に、どうしてこの悪臭防止法を提出しなかったのか、おくれた理由じゃない、おくれた理由はわかっておる、提出しなかった理由をちょっと聞きたい。
【次の発言】 その規制権限の市町村長または都道府県知事、これの理由をもう少し深く聞……
○島本委員 きのうに引き続いて、大臣に悪臭防止法案の内容全般について伺いたいと思うのです。
個々の内容についてはきのうある程度承りました。総体的にこの法案を通じてどういうように解釈していいのか、実際上わからなくなってしまった。この法案全体は、規制が強いようでまた全然弱い。弱いのかと思えば、そうでもなさそうに思うのですが、この法案の立法の立場からして規制力は強いのか、わりあいに弱い法律なのか、大臣、どういうような立場でこれをおつくりになったのですか。
【次の発言】 自民党員内田常雄ということでいろいろやって、その内容は不完全なものだけれどもどうだと座談の中で言うのはわかる。ただ、厚生大臣という……
○島本委員 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律案、これがいま出され、審議中でありますが、産業構造審議会の産業公害部会の「事業者の産業公害の防止体制の整備に関する中間報告」が昭和四十六年二月十六日に出されておるわけであります。それに基づいてこれはできた、こう思うのです。この関係はどういうふうになっておるのですか。
【次の発言】 それならこの中間報告は「産業公害防止体制確立のための方策」ということで、「1企業内産業公害防止体制の整備」、それから「2公害防止のための事業者間協力の推進」、「3 国および地方公共団体による指導体制の整備」、こういうような三点を指摘しておるわけですが、こういう……
○島本委員 きのうはこまかく政令の問題について疑点をただして、今回は、その総体的な政令の、または省令の規定見込み事項、こういうようなものに対して、提出があったわけであります。それをもとにしてまた若干の質問を展開することに相なりますが、この法律をつくるに至った根本的な一つの要因をなしている産業構造審議会産業公害部会二月十六日の答申案、これは中間報告ということで出されておりますが、そのうちの、昨日も申し上げましたとおりに、法律部分になったのは、これはI、II、そのうちのIIの「産業公害防止体制確立のための方策」、これまた「企業内産業公害防止体制の整備」これが1。2は「公害防止のための事業者間協力の……
○島本委員 二点にわたって確認をしておきたいと思います。 いよいよ特定工場における公害防止組織の整備に関する法律案がここで質疑も終わって、委員会の態度を決定することに相なります。これは産業公害の現状からして発生源対策を強化する一助として、われわれとしてはこれは十分に留意しておかなければならない種類のものであって、今後も運営の全きを期さなければならない種類のものであります。 本法においてはきわめて重要な部分が数多く政省令にゆだねられておるのであります。十八カ条のうち政令事項が十九、省令事項が十二、計三十一の政省令事項がございます。したがって、この運営は政省令にまつところ大なわけであります。 ……
○島本委員 大体いまの問題と同じなんでありますが、発ガン性の高い染料の中間原料、ベンジジンとベータナフチルアミン、これによる膀胱ガンと腫瘍の患者が、北九州市八幡区の三菱化成黒崎工場に集団発生した、こういうようなことであります。いろいろ申されましたが、それについて私自身、行政当局のこれに対する取っ組み方、これがあまりにも場当たり的であって無責任だ、こういうように一つ一つ言わざるを得ないと思います。解明願います。 いまいろいろと言ったのは、皆さんにはまことに答弁しやすいような質問であったようです。しかし、そんなばかなことじゃいけない。いま通産省の答弁、何ですか。問題があったときに企業側を十分指導……
○島本委員 ちょっと参考人に伺いますが、通産、厚生両省所管でいままでは公害防止事業団をそれぞれ指導し、管理しておるようですが、初代理事長はどなたで、現在はどなたですか。
【次の発言】 その前職は何ですか。
【次の発言】 初代の原さんも同様ですか。
【次の発言】 いろいろと公害関係の、公害を醸成するような、こういうような方面に対して融資をしてやったり、また中にはその意図を疑われるような融資をしておったり、いろいろなことが新聞種になっておる。しかし、大体が警察または警視庁関係だ。そういうのでなければ、この公害防止事業団、いま非常に重要な要素と使命を帯びておる公害防止事業団の使命が、警視総監でなけれ……
○島本委員長代理 これより会議を開きます。 委員長が所用のために少々おくれますので、委員長が参りますまで、その指名により私が委員長の職務を行ないます。 産業公害対策に関する件について調査を進めます。 本日御出席の参考人は、セメント協会専務理事田中巖君、公害追放臼杵市民会議議長小手川道郎君、臼杵青年会議所理事後藤国利君、臼杵風成婦人会議議長亀井良子君、東京大学教授増田閃一君、宇部市市民部次長越村禄郎君及び滋賀県公害課課長補佐西川丑郎君、以上でございます。 この際、参考人に一言ごあいさつを申し上げます。 本日は、御多用中のところ、本委員会に御出席いただきましてまことにありがとうございます……
○島本委員長代理 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
植松審議官に、今後時間におくれないように、要請されたとおり来るように強く要請いたします。土井たか子君。
【次の発言】 きょうは、公害関係のうちでも、水に関連していままでの締めくくりをつけておきたいと思います。
公害対策委員会では、前回では加藤名委員長のもとに、今回また小林名委員長のもとに、具体的な問題をとらまえながらその解決に努力してまいりました。しかし、公害の問題は、ことに原則と現実のズレ、これだけはどうしても是正しなければならないのであります。前提としてまずきれいな水、きれいな空気、したたるような緑、これは自然が人……
○島本委員 きょうの私の質問は一つにしぼります。それは栄養関係であります。
まず第一に、大臣、あなたは厚生省で健康関係のほうを担当しているわけでありますが、健康ということはどういうことですか。どういうように考えて行政を指導していますか。
【次の発言】 厚生省の公衆衛生局の栄養課のほうで編さんしている著書の中にも、これはてきぱきと五つに分けて規定しているようでありまして、長生きすること、活動的な行動力を持っていること、それから環境適応能力、抗病力、回復力の強いこと、それから身心爽快、気力が充実していること、快適な頭悩活動ができること、こういうようなものが健康の要素である、こういうようにあなたの……
○島本委員 きょうは大体分けて二点であります。一つは最近の雇用と失業状態、この全般について一つ。それと資料もお願いしておきたいと思います。 二番目は、いままで懸案になっておりまして、まだ解決の兆が見られない岩手県の信用保証労働組合の不当解雇、不当処分問題についての経過、この二つにしぼってきょうは質問を申し上げ、皆さんの御高見を拝聴したい、こういうように思うわけであります。 まず職安局長、最近は御存じのように、きょうも沖繩関係を含めまして駐留軍の労働者のスト、こういうようなのが見られておるのであります。雇用不安ということ、これは私どもも身をもって感ずるわけでありますが、これは産業の二重構造か……
○島本委員 大臣にお伺いいたしますが、勤労者財産形成促進法案ということで出されましたが、これは勤労者の財産の形成であって、労働者ではないような表現なんですが、労働者ではなくて勤労者のみの財産の形成という意味なのか、労働者と勤労者の相違を考えての名称なのか、この点がよくわかりません。皆さんが扱っている法律そのものは労働法でありまして勤労法ではないのに、これだけは勤労者という名前をつけた、この高邁なるゆえんをお聞かせ願いたい。
【次の発言】 同じものであるのに、別々な名前で、複雑な表現をなぜ使うのか。一つのものにやったほうがわかりやすい。しかしながら、そういうような点でまだ若干疑義があるほかに、大……
○島本委員 三月九日に、衆議院の本会議でこの中高年齢者等の雇用の促進に関する特別措置法案がかかったのであります。それ以来、法案を中心にしていろいろな疑問と、また猜疑心と申しますか、これがいま交錯して渦巻いている状態である、こういうふうに言っても差しつかえないと思います。 それで大臣にお伺いいたしますが、ちょうど一つの区切りとして、かつて昭和三十八年ごろにいわゆる失対二法も改められましたが、その際にも、政府のほうでは失業対策問題調査研究会といういわば私的なグループを設置して、その意見に基づいたとして失対二法の改正を強行したわけです。今回の場合も、労働大臣の言明に見られるように、同じ名前の私的研……
○島本委員 春闘というその中で、いま民間と公労協その他を問わず重大な段階になってきておるわけであります。 きょうこの委員会で労働大臣並びに関係の皆さんにお伺いしたいことは、国が指導している政府関係特殊法人労働組合協議会、いわゆる政労協というのでありますけれども、公庫、公団、事業団約三万名を擁しておるところであります。そういうような事業体で、だんだん年を経るごとに争議がふえ長期化してきている。今回の場合も、四月の二十八日に十単組がストをやっておる。五月の十二日にも二十単組以上がそういうような計画を持たれておる。二十日には、これまたいよいよ最後の詰めに参りましても政府側の体制がどうしてもきつけれ……
○島本委員 児童手当の問題についてもいろいろ議論が進んでいるようであります。もうすでに尽きているようであります。大臣も、私が質問台に立ったのでそろそろ安心しているようであります。しかし、まだまだ安心するのは早い。私自身も大臣に、ほんとに聞きたい点は皆さん全部聞いていることかもしれません。しかし私は、これだけはぜひとも大臣に対で話して、そして守ってもらわなければならぬ、またやってもらわなければならない問題だ、こう思って、きょうはぜひ大臣にお伺いするわけであります。 もういろいろ出されました。出す努力、それから今後に及ぼす影響、これを考えますと、皆さんが期待しております、しかし、これで万全だとは……
○島本委員 公衆電気通信法の一部を改正する法律案につきまして、若干の点で大臣、総裁その他皆さんに疑義をただしておきたい、こういうように思います。 それで、いま私が聞きたいと思います一つは、最近のいろいろな情勢から、急にデータ通信、その扱いそのものに対して焦点が合わされてまいりました。なるほど、いままでの高度成長の原動力である重化学工業、七〇年代はそれにかわって、今度は情報産業通信、こういうような面からして大きい意義を持つのじゃないか、こう思われます。それで、本案に入る前に先立ちまして、郵政大臣として、電気通信政策の将来展望、これに対してはっきりした構想がおありのように承っておりますが、この際……
○島本委員 環境庁が七月一日に発足いたしまして、二代目の環境庁長官に現大石大臣が就任されましたことは、国民の期待にこたえる今後の活躍を大いに私どもはこいねがって、心からお祝いを申し上げたいと思います。御健闘もあわせてお祈りいたします。 四局十九課一室、これはなかなか大きなものであります。それと同時に、長官を中心として、今度は総理や各省庁の大臣とともに、その協力体制に入らなければ実をあげることができない。いままでのいろいろな生みの苦しみを十分知っておられる皆さんですから、このことは言わなくてもおわかりのとおりなんです。広範であって多面であって、そして、公害行政上の実施機関として性格が以前の発想……
○島本委員 大石大臣も歴戦奮闘中であります。今後も一そう暑さに負けないで、国民の命と健康を守るためにも、環境保全のためにも健闘しなければならない義務もあるし、私はそれを祈ってやみません。 いつも私は言うことばがあります。それは、農業基本法ができて以後、農業はいよいよ斜陽化してきたというこの事実、中小企業基本法ができて中小企業の倒産が一そう増大してきておるというこの事実は否定すべくもない。公害基本法ができて、残念ながら公害がますます増加してきているというのが日本の実態でもあります。ここに環境庁ができて、環境が破壊されてはいけないのであって、この一言だけは、われわれ委員もそうです、政府の閣僚の一……
○島本委員 長官はもうすでに実践しておられますからおわかりだと思いますが、私は常に、公害は関係法令ができても行政が後手後手になってはいけないし、またやろうと思えばそういうようにもなり得るものだと、これを心配しておりました。しかし、最近やはり行政に先取りというようなことで、先にいろいろとやっておられるような傾向がありまして、法律の精神並びにこの行政を生かす意味においても、私は最近の傾向はよいと思っております。よいと思っておりますとは、失礼いたしました。しかし、もっともっとやってもいいと思っています。 この新潟の水俣の、いわば御存じのような患者側の全面的な勝訴という判決がございまして、大多数の国……
○島本委員 国民の迷惑を早く解消するために斎藤大臣も関係各位のほうでも一生懸命に寧日なく努力されておる。この点についてはほんとうに御苦労に思います。大臣は、大体この収拾策、解決のめどをどこに置いて現在交渉し、いろいろと努力をされておられましょうか、そのめどをお聞かせ願いたい、こう思います。
【次の発言】 日にち。
【次の発言】 この解決の方法もいろいろあろうと思います。
それで現在大臣も知っており、またあいさつもなすっておられますけれども、総理大臣の諮問機関である社会保障制度審議会にも諮問してございます。それから保険審議会のほうにも諮問しており、ともに鋭意その解決を急いでおる。社会保障制度審議……
○島本委員 去る七月の十七日に、北海道の住友石炭鉱業歌志内炭礦において、石炭事故史上まれだといわれる切り羽のガス突出による崩落による事故によって、死亡者が三十名、重軽傷者が十七名という多数の罹災者を伴う重大災害の発生を見たわけであります。これはいままでの数限りない炭鉱災害の中でも悲惨でございまして、遺憾であります。同時に鉱山保安行政の重要性を痛感するとともに、とうとい人命をまたしても三十以上もこれまた失うようになったということには、胸が詰まる思いがするのであります。きのうも衆議院の石炭対策特別委員会で、労働大臣として所信の表明がございましたが、その中ではっきり労災補償の早期支給と遺家族の援護に……
○島本委員 この際でございますので、私自身はそうでありますけれども、国民もこの点はぜひとも聞きただしておきたいということばを耳にします。その一、二を聞きたいと思います。それと、そのほかに二つばかり新たな構想として伺いたい、こういうような発想でお伺いします。 まず、その一つでございます。それはいままで七月の十三日、それから七月の二十日、二十七日、それから二十八日、それぞれ会談を厚生大臣並びに、最後は総理と会談をしてございます。保険医の総辞退という、こういうような名目で、総理との会見で解決を見たのが二十八日でございました。そうして、私どもはやみ取引はしないし、政治的解決をするつもりはないのだ、ま……
○島本委員 関連。当局の態度で、いままで皆さんがいろいろ聞いた中で、現地を私も調査した中で、これでいいのだといういままでの副総裁の答弁に最後まで納得できない一つのことがあります。いまの後藤委員の質問に関連して、このこと一つだけは労政局長並びに副総裁のほうからはっきり御答弁願いたい。 これは、五名でも第二組合をつくりなさいというメモを持っておった。そのメモの中には具体的な事実として、遅参、早退、ポカ休のチェックの強化、それから給料日の早帰り、その他保線や電気などの勤務状態は駅からスパイして報告せよ、こういうものまではっきり書いておった。私が入ったその現場の中は、いわゆる組合が違っておった。その……
○島本委員 午前中に引き続いて、国鉄当局と各労働組合に対しましてのいわゆるマル生運動によるところの不当労働行為、この問題について、私は手元にある資料によってこれを具体的に解明し、そして今後国鉄再建の一つの示唆と資料にしてもらいたい、こういうように思って、以下私は質問を展開してみたいと思います。 まず、マル生運動と不当労働行為、これはもう次元においても方法においても異なるものである、こういうようなことを午前中総裁から逐次これはもう解明がありました。私は、公労委の決定を受ける段階でそういうように総裁がお考えになったのか、初めからそれを、以前からそう思って各下部を指導しておったのか、その考え方の一……
○島本委員 きょうは私の場合は特に産業廃棄物及び清掃に関する法律の実施、これを中心にして厚生省並びにその関係省庁の皆さんの意見も聞いておきたい、こういうふうに思って出てまいりました。 まず厚生大臣でございますが、厚生大臣の場合には、特に私が言う必要はございませんが、公害の問題は、環境庁ができるまでの間、ほとんど業務は厚生省がやっておったわけであります。そしてその他それぞれの各省庁に対して公害に関しての、いわば指導権というようなものがあえてあるとすれば、厚生省が持っておった、まさに重要な地位にあったわけであります。環境庁ができてから、現在、それぞれのスタッフをその方面に送りました。ただ大事な点……
○島本委員 大臣も見えておりますが、まだ十分そろっておらぬようです。私のほうで聞きたいのは、ことに環境庁を中心にしてひとつ所信を承りたいのです。 アムチトカ島で、広島に投下された原爆の二百五十倍もあるような、五メガトンの地下爆弾の実験をした。これは何と言っても大ショックであります。世界じゅうほとんどの人が反対している。その中でアムチトカ島の実験が強行された。しかし、気が違ったのじゃないか、または特定の国が、それも一握りの人たちがかってにこんなことをやっていいのか、地球を汚していいのか、こういうような声さえも出ておったようであります。私どももこういうような憤りがだんだん広がってきている。たとえ……
○島本委員 関連して。 いま長官が言ったことは、海洋汚染防止法を審議するにあたってわれわれが言ったことなんです。それをいま長官が得々として大原委員に対して答弁をしていなさる。ですから、われわれはその必要性、これじゃのろいぞ、したがって一年もほっちゃらかしておいて、その間いいのか、またこれは抜けた点もあるぞ、抜けた点に対しては、これはすぐ修正をする必要があるぞと言ったのです。それでやれると言ったのは運輸省――それで聞きますが、この際に、法案作成の段階で運輸省の原案では石油業者などへ廃油処理施設の設置を義務づけるという規定を削除したままで法案を出してきたのですね。ですから、まず第一段階としてこれ……
○島本委員 私の場合は、特に最近のオイルタンカーの事故、それに伴う油の流出によるところの漁業被害、こういうようなものを含めて、問題惹起したそのものに対する対策と、あわせて将来事故を起こさない対策をどのように指導するのか、考えているのか、ここに重点を置いてきょうはひとつ皆さんの御高見を承りたい、こういうふうに思う次第であります。
まず新潟のジュリアナ号座礁並びに油の流出のその後の状況はどうなっているか、同時に被害に対する対策はどのようにとっているか、この惹起したものに対する対策をまずお伺いいたします。
【次の発言】 対策はわかりました。いままでの努力はやはりわれわれも行って視察し、調査してまい……
○島本委員 きょうは政務次官に御出席願いまして、ほんとうに御苦労さんでございます。 きょうは、特に前回の委員会の引き継ぎ、ペンディングになっている点をここで解明したいと思いますので、大臣でなければほんとうはぐあいが悪いのです。しかし、私は、それにかわって出てまいりました次官でこれは十分検討してもらいたい、こう思うわけでありますので、一応その点お含みおき願いたいと思います。したがって、今度は次官にお伺いしますけれども、あなたが答弁する場合、これは大臣にかわるのであるから当然大臣と同じである、私はそういうふうに理解します。また、そうでなければならないと思います。その場合、ここであなたが約束された……
○島本委員 まずこれは長官にお伺いして、順次入ってまいりますが、長官は先ほど加藤委員から、まことにおほめのおことばをちょうだいいたしました。おそらくは満足であろうと思います。しかし私が言うのは、そういうような発想とそういうような努力、これは当然買います。当初、長官が就任された際に、無過失賠償責任の立法については、これは身をもって行なうことを宣言いたしましたし、その際には、被害者に対しましては漁業権を含む財産権も当然対象に入れてしかるべきだ、こういうような強力なりっぱな発言がありました。しかし、その後二度、三度質問すると、その辺がぼけてきておりまして、なかなか杳としてつかみがたいようなことになり……
○島本委員 この問題は特に労働省全体の問題として大臣に承りたい事項に属します。せっかく政務次官もお見えでございますので、大臣にかわって見解を明らかにしてもらいたい、こう思います。というのは、失対行政であります。あの中高年齢者等の雇用促進に関する法律案ができてから、当時までは人手不足、こういうようなことが前提であったわけですが、一年たつやたたずや、もうすでにドル・ショックその他のたび重なるこういうような経済情勢の変動が起こりまして、そしてかつての人手不足というような状態も、もうすでに中学卒業生また高校卒、こういうようなものの就職さえもままにならないような状態になって、変わってきておるわけでありま……
○島本委員 数年来のいわば全逓の中のいわゆるマル生運動といわれた不当労働行為、いままでも何回も議題に供され、それぞれの答弁を承ってきました。新しい大臣になりまして、今回またわれわれの調査した結果に基づいて、ここにいろいろ質問が展開されております。答弁ではだんだんよくなっているはずの労使関係が、意外に悪くなっている。場合によってはこれは不当労働行為というよりも、刑事事件にまでなっている問題があった。こういうようなことで、答弁だけで済まそう、こういうような段階ではもうない。大臣もこの際十分決意して、いわばあなたが全郵政官僚を押える立場にありますから、労働問題はやはり労働省もここに現存しておりますの……
○島本委員 大臣だけであります。したがって、大臣にひとつ所信をただしたい。就任の際の所信表明は、私も印象にあるわけであります。アメリカの労働省が週休三日を検討中である、しかるにわが国においては二日にも及ばないような状態になっておる、せめて週休二日にしなければならない、このような一つの名言があったわけであります。これは自由主義の国でGNP第二位の日本の労働施策の中で生きることばだ、そういうふうに思っておるわけであります。この構想についてどう進めているのか。当然これに対してはいろいろな意見もあろうかと思いますが、その進め方、構想を大臣に承りたいと思います。
○島本委員 時間が制限されておりますので、答弁は率直に要領よく願いたいと思います。
きょうは小児ガンの問題についてお伺いしたいのですが、現在のところ小児ガンといわれる病気、これはどのような、幾つぐらいございますか。
【次の発言】 その場合は先天性心疾患、これは中に入ってございますか。
【次の発言】 こういうような問題についても、やはり今後の問題としては慎重に考えてやる必要があるのじゃなかろうか。特に、多くの場合には手術するにしても、多大の金がかかる、こういうような状態でございます。いまやはりこういうような問題もその解決が迫られ、子の親としては、なかなか苦労も多いようであります。せっかく小児ガ……
○島本委員 ちょっとお伺いしますが、日本じゅうの休廃鉱、現在どれほどございますか。
【次の発言】 休廃止鉱山の場合には、それがかってに許可や届け出をしないで廃止していいのですか。それでわからないのですか。届け出かまたは許可を得て廃止をしているのならば、わかっていなければならないはずです。なぜそうばく然としておるのですか。
【次の発言】 そうして、現在そういうようなのを含めて五千ですか、六千ですか、七千ですか。
【次の発言】 間というようなのは、それだけはっきりしないでかってにやめているところが千ぐらいある、こういうことですか。そういうようなのがほかにたくさんあるということがおそろしいのです。
○島本委員 一時が本会議でありますので、それまでにあと残る三人の人全部やってしまわなければなりませんから、要点のみちょっと、漏れた点を質問いたします。 まず斉藤参考人、先ほどからいろいろ不満を表明され、たとえば問診の問題でも検診の問題でもいろいろ行き届かない点が多いようであります。そういうような不備な点を意見として出しましたかどうか。もし出したとするなら、どういう機関にこれを出して取り上げられなかったのか、これをひとつ伺いたいと思うのです。それからもう休廃山に対しては鉱山保安局ではきびしくこれをチェックしていなければならないことは法できまっております。しかし行政当局に対する態度は、まことにこ……
○島本委員 前回の三月七日十時十五分から参考人の意見の聴取が、いわば休廃止鉱山の公害対策の一つとして行なわれました。その意見がいろいろ開陳され、関係者からの意見もあわせて十分問いただしてみたのでありますが、この中では、ことに通産省、行政当局の怠慢ぶりが、目に余るようなものが出てきている。私は一つ一つこれをあげて、この対策についてきょうは聞いていきたい。厚生省来ておりますか。それから自治省も来ておりますか。 まず通産省。確かにこれは鉱山保安局の指示どおりやっておらないようですが、これは下部のほうでは製練所には堆積場の両側にみぞをちゃんと掘って、水が変にため池その他に流れ込まないように指示してい……
○島本委員 三月七日に参考人が参りまして、意見の聴取がありました。それからいろいろ施策について承ってまいりましたが、私は、いま林君も同じような質問をしておりましたけれども、現行の休廃止鉱山に対しましていままでとってきたいろいろなやり方に対する批判、それから新たに休廃止鉱山の対策をどういうふうにすればいいのか、同時に、それに対しての通産省内の体制はどうなのか、あわせて資金対策をどう考えるか、この辺に重点を置いて聞きたい、こういうふうに思うわけであります。 その前に環境庁長官も見えておりますし、これとあわせてぜひ聞いておきたい点が二、三ありますから、それに触れさせてもらいます。 世界的な大きい……
○島本委員 まず環境庁の長官出ておりますが、最近問題になってきておりまして、その対策等も国民から大いに期待し要望されておりますPCBの公害について対策を伺いたい、こういうように思うわけであります。 前回も、前々回も、私どもは、すでにこのPCBにつきましてのいろいろな現象を取り上げ、その対策を要望してまいりました。通産省では、その製造については十分考慮するようになり、害のあると認められるものについて製造の禁止、抑制、これに踏み切ったようであります。しかしそのあとでその滞貨並びに製造中のものに対してはまだまだその対策は不十分である、こういうふうなことになっておるのでありましたけれども、残念ながら……
○島本委員 長官が来ておりますが、今回提案されております公害等調整委員会設置法、設置法と実体法、これは正式には紛争処理法の一部改正法案になろうかと思いますが、いままでは設置法と実体法のいわゆる改正法案は別々にこれを出しておったのです。沖繩国会以来どうもこういうようなものを一まとめにして出してくるような傾向が生じてきておる。今回の場合も設置法と実体法を一本にして、従来の慣行を破って提案されてきた。ここだけかと思ったら、今度逓信委員会関係のほうにも同じような、あれは電話債券の関係の法律もそれ一本で提案されていたものが、今度同じ時期に改正される特例法二つをまぜて、三つ全部を一本の法律にして出してきた……
○島本委員 前回の引き続きでございまして、まず一つあらためて聞いておきたいことがございます。 いま加藤委員からいろいろ質問がございましたが、中央公害審査委員会の裁定委員、こういうようなものを含めての人選という点にいろいろ焦点が当てられております。ことばで言うと、いわゆる人格、識見、能力兼ね備えたりっぱな人、確かにそれはそのとおりであります。しかし、実際に行なわれる場合にいまでも考えられている点は、まず住民に一番密着しているのは地方行政機関なんです。中央が権限を持っていてはしようがないから地方に落としなさいという当時の世論によって、権限委譲が一昨年の暮れ――当時、公害十四法、いま十六になってお……
○島本委員 特殊鳥類の譲渡等の規制に関する法律案、もともとこれは渡り鳥及び絶滅のおそれのある鳥類並びにその環境の保護に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の条約、こういうようなものに基づいて国内法としてこれが出されたように思います。いまアメリカとの間の両国間の条約に基づいたということを了承いたしました。他のソ連やその他の国の日本に渡り鳥が入ってくるこれらの国との条約をやらないで一国だけとやったというような、この発想はどこにありますか。
【次の発言】 その関係はもうすでにソ連との間にもできているのじゃありませんか。了承を得ているのじゃありませんか。それを出さないでアメリカのほうだけ先に出し……
○島本委員 先般、いわゆる特殊鳥類保護法の説明の中で、環境の保全をしなくてはならない。それでなければせっかくそういうふうな鳥類を保護しても何もならなくなる、その環境は、日本は世界一よごれている、この環境の整備が先ではないか、こういうような質問をした。その答弁は私としてはまだ十分納得し得ないままに終わっておるわけであります。 それで最近の報道によりますと、環境庁でもそういうような点を考慮して、PPM排出量だけでは規制は困難であるから、いわゆる総量主義に徹してそれを規制しようとする動きがあるかのように報道されているのであります。これはかねがねの主張であり、現在の環境を整備するためには、この環境容……
○島本議員 ただいま議題となりました公害に係る事業者の無過失損害賠償責任等に関する法律案につき日本社会党、公明党、民社党の三党を代表いたしまして、提案の理由及びその内容の概略につき御説明いたします。 今日、わが国の公害は、一部の地方、地方にとどまらず、全国的に深刻な問題となってきております。東京、大阪、瀬戸内海などの水や空気が人の許容限度を越えて、太平洋沿岸はもはや漁場としての価値がなくなるほど破壊が進んでいます。一方、陸上においてもプラスチック等産業廃棄物が処理の見通しがつかないまま捨てられております。DDT、BHCの汚染をはじめPCBの汚染が進み、国民の体内には、これら有害物質が蓄積され……
○島本委員 長官にまず、この特殊鳥類の譲渡等の規制に関する法律案の内容をきょうは十分に詰めさしてもらいたいと思いますから、その点ではひとつ簡直に答弁を願います。
まず第一番。渡り鳥及び絶滅のおそれのある鳥類並びにその環境の保護に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の条約、この条約に基づいて、いま両国間の渡り鳥協定が外務委員会のほうに付託されておりますが、その審議の状態はどういうふうになっておりますか。
【次の発言】 これは念のために、その協定がもし国会のほうで認められなかった場合、それに基づいて、この特殊鳥類の譲渡等の規制に関する法律案が通る場合があるとすると、その関係等については何も……
○島本委員 ただいま提案のありましたポリ塩化ビフェニール、いわゆるPCB汚染に関する決議につきまして、私は日本社会党を代表して賛成の態度をここに明らかにしたいと思う次第であります。 周知のように有害物質、いわゆるPCBは、西日本一帯で起きたカネミ・ライスオイル事件によって有名にされましたが、それも事件当初はPCBとは直接関係がないかのようなことで全然問題にもされませんでした。その後PCBの猛毒性が明らかにされる中で、人体汚染が全国各地に深刻な広がりを見せていることが明らかになってまいった次第であります。 人体から検出されたのは、九州・福岡の第一薬科大学が分析した母乳の〇・〇二PPMが最初で……
○島本委員 今回の場合は、特に大気汚染防止法及び水質汚濁防止法の一部を改正する法律案、こういうような名称で無過失賠償責任法案、いわば佐藤総理三年前の約束はいよいよもって実現の運びになったわけです。いままで始関委員その他の質問によっても明らかになってまいっておりますけれども、これはまことに不完全な法律案だと、こういわざるを得ないのであります。長官の場合は特に国民からこの問題に対してははっきり期待を持たれておる人でありますから、不完全なままで出すということは少し見識に欠けるんじゃないか。なぜこれをこういうような状態で出したのか、また出さざるを得なかったのか、出すことによってどういうようなことになる……
○島本委員 前回、意を尽くせぬままに、時間その他の理由によって退席の余儀なきに至りました。その際、どうしても聞いておきたい点が若干残りました。若干の時間ですが、それをひとつ解明しておきたい、こう思います。 まず、法案の適用範囲の点になります。この適用範囲は、生命、健康被害に限定され、大気と水の汚染の被害に限定され、原因物質も、これは排出規制の有害物質に限定され、また原因行為も、これも不遡及の原則、こういうようなことによって、排出行為も限定されておるわけであります。こういうようにして見ますと、やはり規制対象物質の被害、こういうようなことに対しては、十分また長官、これは考えなければならないような……
○島本議員 大体そのように思います。ただし最近の情勢は、許された範囲の行動そのものが大いに重たりまして、そのあとに法に準拠しながらも、法に準拠した行為そのものの蓄積が何ら過失でないにかかわらず損害を与えているという事例が多々あります。そういうような点からしてやはり無過失であっても、法の体系をここに変えても被害者の救済をどうしても急ぐ、そういうような点に立脚したところの法制化も必要である現状がいまである、こういうように私どもは強く認識しております。
【次の発言】 当然そのようにわれわれは理解しております。
【次の発言】 最近の公害問題の中で、ただいま質問なさいましたいわば複数公害と申しますか、こ……
○島本委員 まず我妻先生にちょっと伺いたいと思います。 先ほどいろいろ御意見が表明されまして、現在のところ、この政府案では、いろいろあるけれども、ないよりあるほうがいいのじゃないか、これを基点にして、今後はこれを充実させたらいい、こういうような御意見だったように私、拝聴いたしました。いろいろと他の委員からも意見が出されましたが、ただいまの民法の七百十九条の共同不法行為に対しての連帯責任で先生のおっしゃった例からして、政府が出している現在のこの法律案によりますと、複合汚染の場合のしんしゃく規定を入れたいわば過失相殺の考え方をこれに盛っておるわけであります。そうすると、これはもう結局、共同不法行……
○島本委員 いま履行確保のための基金制度は今後急いでやるというはっきりした意思表示があった。その前提になる無過失責任の問題にからんで、私は一つだけ伺っておきたいのです。 二十五条の三、この賠償についてのしんしゃく規定の中に、「天災その他の不可抗力が競合したときも、同様とする。」という一項があるわけであります。この天災というのはどの範囲のものを天災と見ているのか。特に野党案では、この問題では厳重に不可抗力以外のもの、「異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるときは、この限りでない。」したがって、不可抗力はこの程度にしてありますが、第二十五条の三の中にも「天災その他不可抗力が競……
○島本委員 公害対策の委員をやっておりますが、医学的なほうの知識は少し不足なようでございますので、その点はあらかじめ、よく教えるように御答弁願いたい、こういうように思うわけであります。 武内参考人、カドミウムの人体侵入から、じん臓障害を起こし栄養不良になり骨軟化症になる、この経路の御説明はよくわかりました。これは体内ビタミンDの不足というような点はわかったのでありますが、そうすると、あとから村田参考人と思いましたが、レントゲン写真でその経過をよく説明していただいたわけであります。 それで、萩野先生のほうでは、以前と以後の問題に分けまして骨の変化についてどういうようなお考えであったのか、私ち……
○島本議員 野党案の趣旨としては、やはり共同不法行為という概念から現在の公害の発生の状態、被害の状態から複合公害の複合原因者の責任、こういう表現についてはっきりこれをあらわしておるわけでありますけれども、この複数企業間の責任については事業相互間の共謀ないしは共同の認識、こういうようなものを要しない。汚染の状態の形成に客観的に寄与しているならば、これはすべて連帯責任を負うべきである、こういうような観点に立って立案したものであります。従来の判例にいたしましても、共同不法行為はすべて例外なく連帯責任とされてきている実例もございますし、そういう原則を変更する必要はないと考えて、複合原因者に対しましては……
○島本委員 いわゆる光化学スモッグの発生、またその対策、これは重要でございます。窒素酸化物と炭化水素、それに太陽の光線が合してこういう現象を起こす。それは自動車と工場、こういうふうに存じておりますが、ただいま岩本参考人の御意見等によりましても、自動車、近所の工場のみではない、南東の微風が起こるその際に一番多い、こういうような発言でございます。 そうすると、いままでにまっ先に光化学スモッグ現象が起きたのは、これまた立正高校でございまして、それは岩本参考人のおられる場所であります。南東の微風の吹いてくる根源は川崎であります。そうすると、東京都内の工場や自動車のほかに、川崎の工業地帯のこういうような……
○島本委員 いま、いよいよ大気汚染防止法及び水質汚濁防止法の一部を改正する法律案、いわゆる無過失賠償責任制度に関する法律案の審議が一番最後の段階になったわけでありますが、私は、この修正、附帯決議その他、この公害に関する重大な法律案を審議する際に、本年の六月一日の新聞の切り抜き、これは囲みでありますが、これに異常なる一つの行政に対する不安を覚えたわけであります。それを読んでみますと、「知事の愛情」「十年ひと昔。地域開発という言葉が、明るい未来を意味すると、思い込まれていたころのこと。毎日新聞の開発取材グループは、故三木行治岡山県知事と、いざこざを起こした。三木さんが打込んでいた岡山・水島工業地帯……
○島本委員 今回、この自然環境保全法が出されました。本来ならば審議はきょう一日よりないのであります。実質的にはきょう一日であります。その一日という限られた時間に、このような環境基本法とも思われる、また憲章とも思われるような重要な法律を出してきたという態度は、ほめられた態度ではございません。もっと国民のためにはっきり審議して、その完ぺきを期待するという態度こそ、国民の前にも、佐藤内閣の中でも人気のある大石長官の姿勢でなければならないはずなんです。最後になってからこれを出してきた、その時間も限られている、これではほんとうに残念であります。ですから、この間に、どういうような内容であるのか、その内容を……
○島本委員 自然環境保全法案、その確認だけははっきりしておきたい点二点について質問いたします。
それは附則関係でありますけれども、附則の第二条にいうこの政策そのものを本案に繰り込まなかったその理由と、もう一つは、これに必要な法律はいつごろ立法する予定なのか、その基本的な内容をどのように考えているか、この際ですから、明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 次に、五月十五日を期して沖繩も今後は本法の適用を受けることに相なろうかと思いますけれども、沖繩そのものの荒廃はもうすでに相当の域に達しておることは、長官御存じのとおりでありますが、特に西表島の自然林の破壊、これはもう目に余るものが……
○島本委員 関連して……。 田邊委員のほうから大臣に対して、出処進退を明らかにするのが閣僚たるものの責任である、こういうふうにはっきり言ったのでありますけれども、それに対しては全然触れられません。しかし、大臣はこの際、もう一回思い起こしてもらいたいことがあります。それは古いのですが、昭和二十三年十月十五日に成立した吉田内閣の当時の大蔵大臣泉山三六。やはりこれは酔っぱらった上で女代議士にちょっとトイレでいたずらがあったと報道された。しかし、それが酔いがさめたあと、直ちに辞任して、議員までやめてしまった。そのあとの選挙には、やはりその謙虚な事例を認めたのか、高位当選でカムバックした、こういうよう……
○島本委員 関連がありますから……。いま田邊委員に答えられた中で、組合によって差をつけ、区別をつけることをやらせるとたいへんだと思う、陰惨なじめじめしたものになる、それから、もし間違った指導を局長がしているのであればすぐ是正させる、大体こういうようなことが大臣から田邊委員に答弁があったようですが、これはそのまま受け取ってよろしゅうございますね。
【次の発言】 この三月六日ですけれども、参議院議員の横川正市さん、これは参議院の前逓信委員長です。それと私並びに調査団が国際郵便局へ参りました。その際に、議員だけしか入れない、こういうふうに言ってきたから、おかしいと言ったら、そのことは組合に言ってあっ……
○島本委員 ただいま後藤委員のほうから高級マンションの、いわば日の当たるすばらしい環境の質問があったわけでありますが、私の場合は、いまどき一つの国の中で、少数先住民族をいまだに公式に土人として呼ばわっているような、こういうような文明国はまずないはずなのに、それが現存する。その状態打開のために、厚生大臣はじめ法務省の皆さんに、これから若干の質問を展開したい、こう思うわけでございます。
それで、北海道をはじめとして、アイヌの数はどれぐらいございますか。
【次の発言】 あるいは二万という答え、あるいは一万六千といい、あるいは九千、こういうふうにいわれてさえおる。人数さえはっきりしないのであります。……
○島本委員 国有林の現状についてひとつ農林省並びに林野庁に今後の方針をただしたい、こういうように思っておるわけです。それとあわせて労働省関係には労働関係の現状について、それぞれ具体的に伺っていきたい、こういうように思っていますから、その点よろしくお願いいたします。 国有林の役割り、こういうようなことはふだんからいわれております。特に国土保全、森林資源の維持、培養、それから地元産業の振興、木材の安定的供給、こういうようなことでその公共的機能、これが十分期待されておるはずであります。ところが最近は、それがどうもおかしくなっているのじゃないか。ことに紙パルプ業中心の原木要請にこたえて、安上がりの木……
○島本委員 きょうは労働大臣並びにその他に、公労協を中心として、また民間を含めた春闘全体についての状態についてまず聞いてまいりたいと思うのであります。 その前に、春闘の一環としても国鉄関係では特にエキサイトしておるような状況、この問題については、後ほど後藤委員によって詳しくこの問題の解明を迫るはずでありますが、その一環として、自動列車停止装置、いわゆるATS、この問題に端を発して、けさほどもまた動力車のいわゆる紛争が一そう深刻になり、管理上のミスが特に目立ってきておる。パンタグラフの上げ下げできないような欠陥車を発進さしておる、こういうような例さえ出ておるのであります。ことに最近は、当局の業……
○島本委員 まず労働大臣に伺いますが、労働安全衛生法、これをあえて基準法から別にして制定したという根拠はどこにありますか。
【次の発言】 そうすると、結局は改正前と改正後、これははっきり区別をして、改正後においては効果絶大なものがある、こういうような確認の上にこれを提案した、こういうようにはっきり理解しておいて間違いないものですか。
【次の発言】 そうすると結局は、私が聞きたいのは、いままでのあり方はともすれば企業とべったりであるとか、あるいは企業のほうは利潤を追求するために、ある程度の被害があっても、従業員にそれが及ぼされる場合には単なる配置転換またはいろいろな企業内の操作によってこれを隠し……
○島本委員 この勤労婦人福祉法が提案になり、この内容等につきましても一応説明をいただきました。しかし、まず二つの点だけを先に伺っておいて、それに基づいてあとは大臣に質問したい、こう思うのです。 その二つの点というのは、これは勤労婦人福祉法案であります。これを所管するのは労働大臣であります。勤労と労働とは違うものでしょうか。婦人のほうが勤労福祉法であって大臣は労働大臣、この労働と勤労というのはどういうふうなお考えでございましょう。 それと、勤労婦人というのはどの程度までを考えておられたのか。先ほどの御質問で、確かに農村婦人は家庭の婦人というよりも勤労婦人に該当するのじゃないかと思いますが、勤……
○島本委員 健康保険法及び厚生保険特別会計法の一部を改正する法律案、これを細部にわたりまして、それぞれ質問してまいりたい、こういうように思いますが、それに入る前に、直接関係あると思いますけれども、計数には入っておりませんけれども、この十三日に大阪の千日ビルの火災がありました。あれはもう驚いたわけなんでありまするけれども、それと同時に、また考えなければならない点が厚生大臣にもあるのじゃないか。七分間に一件、一日平均二百十九件の火災があって五・五人の焼死者、三一・三人の負傷者、そして二億六千九百万円が灰になっておる、こういうような計数も出ておるそうであります。 それはそれといたしまして、まず大臣……
○島本委員 きのう午後七時過ぎまでかかりましたけれども、弾力条項そのものについて、それを実施することは、財政法第三条の「租税を除く外、国が国権に基いて収納する課徴金」は「すべて法律又は国会の議決に基いて定めなければならない。」という条項にもとるのじゃないか、こういうような質問に対して、もとらないという答弁がなされましたが、まさに支離滅裂であったわけでありまして、統一見解を求めたまま今日に至りました。この件について大臣は、はっきりした見解がまとまったのですか、まだですか。
【次の発言】 順次、これはきのうから残しておいたままになっている点に重点を置いていきますが、では、社会保障制度審議会の答申そ……
○島本委員 せっかく大臣も見えておりますので、この廃棄物処理施設整備緊急措置法、これが提出されていま審議中でありますが、いろいろな観点から、これはまことに重要な法律であります。したがって、廃棄物一般、こういうような見地からしても、おそらく厚生省だけの手には負えない。また通産省自身も業界をただ単に監視、指導するだけでも手に負えない。全内閣の問題、政府の問題にもなるのじゃないかとさえ思われます。このような廃棄物による環境破壊、これはいまも地球的な問題でありまして、ストックホルムでいま盛んにこの問題等を通じまして論議の集中しているところであります。生態系の循環システムの分断、いわゆる自然還元サイクル……
○島本委員 自民党の人たちを集めるために休憩したのに、こうやってみたら、野党が集まって自民党の人が減っているという現状でございまして、この点は本末転倒でございます。どうも私自身遺憾に思う次第でありますが、一応質問をさしていただきます。 熱供給事業法案、これが提案されました。先ほど石川委員からいろいろ鋭い質問もございました。私はそれを聞いておりまして、今後、都市計画や住宅計画並びに環境保全等の関係から各大臣並びに環境庁関係とよく打ち合わせをしてやるのだ、こういうような話があったわけであります。もっともだ、こう思って聞いておりました。この法案の中に、大気汚染防止または環境保全ということばが幾つ入……
○島本委員 まず私は、電信電話設備の拡充のための暫定措置に関する法律等の一部を改正する法律案、こういうようなことで法律がいま提案されておるわけです。私は、この内容に入る前に、二つばかりの点についてひとつ大臣の意見をはっきり聞いておきたい、こう思うわけです。と申しますのは、私は廣瀬大臣を尊敬しております。どちらかというと好きな形の大臣であります。したがって、私は、いま佐藤内閣の落陽のうき目をささえている二本の柱の一つは廣瀬郵政大臣であり、一つは大石環境庁長官である、こういうようにさえ思っておるのであります。その大臣が、あなたは郵政大臣なのか、逓信大臣なのか、あなたはどっちの大臣ですか。
○島本委員 きょうは、私は、公害立法に対しましての政府の姿勢、それから現在起こっているいろいろな公害に対処する政府の所信、こういうふうなものについて逐一聞いてまいりたいと思います。 まず、公害立法に対する政府の姿勢であります。 私が申し上げるまでもなく、委員の皆さんも十分いままで知っておられるとおりでありますが、昭和四十五年九月の宇都宮市の一日内閣、一高校生を通じての企業の無過失責任立法を国民に公約した、この件であります。四十五年の十二月、いわゆる公害国会でございまして、公害基本法を含めて十四の法律案が、あるいは改正あるいは立法化されたのであります。それにもついに無過失賠償責任立法は見送ら……
○島本委員 まず環境庁長官に一応所信を承っておきたいと思うわけでありますけれども、その一つは、御承知のように、きのう、三井金属の控訴棄却という、歴史的な判決があったわけでございます。それに対して、いろいろ所信の発表その他によって、おおむね私どもはそれを理解できたわけであります。しかし、いままでの経過を大臣、たどってみますと、いろいろな集積があるわけです。あるいは法律の制定、あるいは住民運動の発生、あるいはまた国会その他における討論、いろいろなことがございました。しかしながら、事態は必ずしも政府のほうが考えていたとおりではなかったわけであります。いわばこれは天の声だと思います。 その判決の内容……
○島本委員 いま外務大臣に、初め十分だけ質問をいたします。
三沢基地のオートバイの騒音の問題で、いまいろいろ安保条約の関係について委員長から質問があったと思います。あれはそのとおりなんです。私はその具体的な事実についてもう少しはっきりさせておいたほうがいい、ほんの二、三点についてただしておきたい。
米軍基地については、これは治外法権なのですか、それともやはり日本の国土であるから米国であるといえども日本の法律に準拠してこれを行なわなければならない義務があるのか、この辺の考え方を明確にしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 安保条約に基づいて駐留する米軍人、それから軍属、それから家族……
○島本委員 第二班の瀬戸内海を中心としての調査が一応終わりましたいま、総合する立場から、本来ならば一番具体的にまっ先に問いたかったのがあとになりました。いろいろ事情も込んでございますから、私自身長官に初めと終わりに集中いたしますから、そのつもりでひとつ御答弁願いたいと思います。 まず二、三点。長官のほうではすでに御存じのとおりでありますが、前の大石長官はチッソの本社の前にすわり込んでおりました水俣病患者の七の問題に取り組んでまいりまして、そのあと大石長官が去りまして、四月の二十日、七回目の話し合いが行なわれて以来、チッソと患者との間に話し合いが中断されたままになっている。新長官はいま脚光を浴……
○島本委員 まず、きょう出席されました皆さんに心から敬意を表する次第でございますが、特に荘村参考人に、公害防除刷新方策、これを出されておりまして、見ました。なかなかよくできていると思います。答えは簡単でいいのです。この中で、いままでいろいろ言われた中の目新しいものは、この長期対策のうちの公害患者に対する救済の充実というのが新たに出てきた。あとはほとんどが前から言い尽くされておったようなことをあらためて強力にこれを推進するという意図のように思われますが、これではたして抜本的な改正として強力にやれるのかどうか、私どもそういうような点で若干、いままでの経過を考える場合には疑義がありますので、これに対……
○島本委員 熱心な答弁に敬意を表して、私が最後でありますので、若干締めくくり的な意味を含めてここで皆さんに疑念をただしたいと思います。 先ほどからいろいろ議論されましたその最たるものは社会保障的な意味であり、またその運用についてであります。それで、これも大臣をはじめ、この社会保障の実施、これは近代国家の不可欠な要件になっておる、そういうようなことからしていろいろ考えられたのじゃないか、こう思うのであります。 この社会保障ということは、常識的に言えば、社会の構成員が疾病、それから老廃、失業、多子、こういうような生活過程に生起する諸事故によって所得能力あるいは所得機会を失い、もしくは不事の出費……
○島本分科員 法務大臣になりましてから、小林法務大臣にはこの席初めてでございます。御健在で何よりであります。 大臣も御承知と思いますが、世界でも初めての、社会科学者たちによる公害問題国際シンポジウムが十二日に、公害なき環境の享受は基本的人権である、こういうような東京宣言を採択して終わったようでございました。しかし、私この記事を読んで、ちょっと心に触れたものがあるわけです。このシンポジウムの討議を通じて、日本側と外国側の参加者、この間に大きなみぞが見られて、最後まで埋め切れずについに終わった。それは公害反対闘争への関心と評価についてであって、孤立したまま加害企業と苦しい戦いを続けなければならな……
○島本分科員 時間の関係で具体的に質問申し上げていきたいと思います。題名は放送大学構想でございます。 今回の場合は、特に郵政省のほうで調査費として予算を三百九万円組んだようであります。また、文部省のほうではその関係費として千百八十万円も組んである。文部省のほうでは新構想大学として三千三百八万円も組んであるようであります。こういうような予算からして、この放送大学という一つの構想、こういうものに対していま世間でもだいぶ問題にするようになりつつあると思います。まだ具体化しておりませんから、固まらないうちに私が若干危惧する点なんかをここで聞いておきたいと思いますので、以下質問を申し上げたいと思います……
○島本分科員 大臣にお伺いしますが、義務接種することによって法に定められた行為をした、それによって副作用を起こしてそのまま生まれもつかないようなかたわになった。こういうような人のいることで国の態度をはっきりせい、こういうようなことで、去年の四十四年二月二十八日、これはやはり委員会においてこの問題を追及したのであります。当然この結果においては予防接種法第三条の定める義務によっても、同法第十条の一で「生後二月から生後十二月に至る期間」の間に種痘しなければならないし、それを行なわなければ親は三条によって罰を食らうことになるわけであります。これをしたところが生まれもつかないような、今度は種痘後には脊髄……
○島本分科員 いま古寺分科員のほうからもいろいろと質問がありまして、私も拝聴しておりました。いろいろと出かせぎ対策、今後これは万全を期さなければならない大きい農政上の問題点をかかえておるのであります。またその解決も十全を期しておかなければなりません。安定所長からも、安定所経由は三〇%もある。就労前の講習等を考えて心がまえをちゃんとつけて、そしてよい求人を集めるように努力しておる。また供給地の安定所でも手帳をつくり、そして指導、監督をはかっているということ、まことに私もけっこうであります。こういうようなことから、事故がないように、うまくいくように願ってやまない次第です。それと同時に、いま基準局長……
○島本分科員 私はきょうは、白ろう病に対する対策の万全を期してもらいたい立場から、この問題にしぼってその具体的な対策の点をお聞きしてまいりたいと思います。 この問題は、いわば林野庁におる山林労働者、この人たちがいわゆる生命と健康に重大な危機を感じながら仕事をしている、こういうような白ろう病に対する問題でございます。いろいろといままで団体交渉やそれらを通じまして十分成果はあがっておる、こういうようなことを聞いているわけであります。この予防、治療、アフターケア、こういうようなことに対しましてどういうふうになっておりますか、まず概要をお聞かせ願いたいと思います。
○島本分科員 これはスイスのカップ博士、先般の公害問題国際シンポジウムに東京へ参ったスイスの人でありますが、その方が最後に、世界で最も急速な経済成長をした日本には、環境破壊のあらゆる実例がそろっており、初めて公害問題国際シンポジウムを開く場所として、まことにふさわしいものであることがわかった、こういうように言っておるのであります。また、それに参加したある学者は、日本に来てよかった。この教訓を見て、自分らの危機感も杞憂でなかったという確証を得たと言っておるわけであります。そうしてみます場合には、現在の日本の高度経済成長、これのもたらす影響というものは手放しでもちろん喜べない。それは国民に還元され……
○島本分科員 まず私は、大臣に、私の間違いであればと、こう思う点が一カ所ございますので、その点を問いただして、それから本来の質問に入りたいと思うのです。 昭和四十五年二月二十一日の衆議院予算委員会で、わが党の江田書記長が質問した際に、公害の問題で総理と大臣が答弁なすっておるわけでありまして、宮澤大臣の答弁の中で、いわゆる公害の責任問題に論及した際に、企業は社会の構成員であり、社会に対して責任があるとの考えを定着させたい、しかし、すべての責任を企業が負担するのはむずかしいので、国は財政、税制の面で援助する、これは議事録と新聞を読み直してもこういうようなことだったように私は思っておるわけです。こ……
○島本委員 いよいよこの連合審査会も、全部でやるのは終末に近づいてまいりました。私は、いままでの審議を通じまして、総理に率直に、その結論的な考え方で一つ一つ伺ってまいりたい、こういうように思います。 その前に、きょう来る直前に――公害の問題をわれわれがいろいろと審議している。その際に、はたしてこのイタイイタイ病、水俣病、四日市ぜんそくといわれる人、この被害者の数が現在どうなっておるのか、調べてもらいました。イタイイタイ病の場合には、二百五名患者がおって、ほかに百十八名死んでおるのだ。水俣病の場合には、百十六名患者がおって、四十六名、現在死んでおるんだ。四日市ぜんそくでは五百九十六名で、死んだ……
○島本委員 まず総理府長官にしばらくぶりでお伺いいたしますが、昨年の暮れに公害関係の立法が十四でき、今回また悪臭防止法が出てまいりまして、法律の体系も一応そろってまいりました。しかし、それ以前に可及的すみやかに制定したような範囲の法律で、手直しをしなければならないようなものもぼつぼつ出ておるようであります。ことに、公害に関する被害者に対しては医療扶助だけでありまして、もっと広範にこれを見なければならないような状態にもう遭遇しておると思います。それで、この際まず先に――全面的に法律を当然見ていると思います、環境庁もすでにできることもはっきりしましたから、見ておると思います。そのうちで特に被害者の……
○島本委員 いま公害列島とさえ言われる日本でございますけれども、GNPは自由主義国第二位である。このもとに国民がいま自分の悩みの中から期待を持って環境庁はいまでき上がろうとするわけであります。そうなりますと、何としても発足当時の姿勢というようなものはまことに大事じゃないかと思います。これに対して大臣もいろいろ検討されておることだと思うのですが、事務はどこでやるのか、もう検討済みなのかどうか。初めからばらばらであっては行政もばらばらになるおそれがあり、またせっかくそれを統括して一本にしてやる姿勢が当初からくずれるということがあっては、国民の期待を裏切ることになるのであります。私は発足当時のこの姿……
○島本分科員 まず、順次お尋ねいたしますが、総理府総務長官、公害の問題について。 これは臨時国会で成立した十四の関係法律、その政令、省令委任事項並びに地方自治体の権限委譲の件等について、それぞれ準備は指導的に進められていることだと思います。それで、かねて問題になっております無過失賠償責任、この問題についても以前から検討中であります。水俣病等の公害病患者に補償解決を容易にするためにも、すでに何回も議論されておりますとおりに、原子力の賠償法、鉱業法それから自動車損害賠償保障法、こういうようなものは、もうすでに無過失賠償責任を取り入れて行政の円滑なる運営をしております。こういうような状態の中で、京……
○島本分科員 大臣にちょっと伺いたいと思います。 それはまず郵便料金の改正の問題です。これはもうすでにかかっておりますが、九月二十八日の大臣の諮問に対して、十二月七日に郵政審議会から答申が参りましたので、それに基づいて二八・八%の増収を期待する料金の改定が提案されておるわけであります。そのいろいろな理由は承りました。その中でやはり一、二、気になる点もないわけではありません。それは、八〇%ぐらいが人件費で占められておる現在の事業の実態、それから、企業努力による事業の順調な伸びにかかわらず、財政は急速に悪化しておる。それから最後の結びに、郵便事業の独立採算制と受益者負担のたてまえから今回これをや……
○島本分科員 せっかくこの機会でございますので、道路の建設の問題でいろいろ伺いたそと思います。 その前に、大臣、昭和四十四年七月二十三日、衆議院の商工委員会で、硫黄対策の確立に関する件という附帯決議が通っているのです。それの中に「石油精製業界の硫黄対策への協力を促進するため、低硫黄化対策の積極的推進に必要な助成並びにアスファルト需要の拡大等総合的な措置を確立すること。」これがあるわけです。私どもも、いま公害の問題を通じまして、関係各省庁との間でいろいろ連絡をとってやっておるわけであります。諸外国の施設に比べて、日本の道路行政というものはもう少し総合的に見てこれをやる必要がある。たとえば、これ……
○島本分科員 時間があれば三点、なければ二点にしぼって大臣の考えをただしてまいりたいと思います。 まず、けさほどわが党の堀委員のほうからの質問にもございましたように、今回血液、すなわち献血によるところの血が二百cc千五百五十円から千八百六十円に値上がりしたということ、これはまことに私としては納得でき得ないところであります。まして献血によるものでありますから、これは人間のからだの一部分であります。人間のからだの一部分を献血してあるのに、金を高く取ってそれを売り渡す。シャイロックではありませんけれども、こういうような行為は私は許されないと思います。したがいまして、先ほど御答弁にあったようでござい……
○島本分科員 この際、予算委員会に移りました一月二十九日壁頭の石橋委員がいろいろ質問いたしまして、そしてその質問が終わったあとで、一つの命題として三つの点にわたって内閣の意見を求められ、内閣ではその趣旨に沿って今後の行政を進める、善処するということでありました。 その一つは、あの石原産業の海の水やその他の水質の問題について、今後何としても監視体制、測定体制の重要性を申されまして、連続的な自動監視の促進をはかるべきである、こういうようなことをはっきり申したわけであります。 それともう一つは、企業内の公害防止監視体制を整える必要もある、その義務づけの必要もあるのだということをはっきり言っておっ……
○島本分科員 労働大臣にお伺いしますが、一九七〇年は公害に明けて公害に暮れた、こういわれる年でして、労働省もその点は十分配意されて、四十五年の九月には基準監督関係の監督官を総動員して、いわゆるシアンやアルキル水銀や砒素並びに四アルキル鉛ですか、それからカドミウム、こういうような公害発生源、これに特に関連のある有害物質の取り扱い状況、こういうようなことを十分調査された。このことは私どもは好意を持ってこれを迎えました。ことに、こういうようなことは日常から十分調査し、また監督を厳重にしておかなければならないはずの場所なんです。労働省がこれを実施したこのことは、事のいかんにかかわらず、私ども、これはり……
○島本分科員 だいぶ米の問題で問題点が集約されてきておるのでありますが、私の場合は、特に米になる以前の問題で農林大臣に、今後の農林行政のために二、三点にわたって伺っておきたい点があるわけであります。 先般、暮れの国会で、農用地の土壌汚染の防止に関する法律が通過いたしました。今後の米を中心にした農政の上にこれは一つの大きい改革であろうと思います。ただこれができておっても、そのまま政令、省令並びにそれに類する行政指導がない場合には画竜点睛を欠くわけであります。そういうことからして、あの中には地域の指定や常時監視または農用地汚染対策事業計画の策定、こういうような問題を含んだところの土壌の汚染の防止……
○島本分科員 大臣は先般の産公特別委員会の席上で所信の表明がありました。私はその所信の表明を注意深く聞きました。公害規制の強化、公害対策の推進等国民生活の質的充実をさらに推し進めることである、こういうふうに言っておったわけでありまして、その結びとして、今国会に環境庁設置法案が提出されるが、公害問題を含めて環境保全対策の強化がはかられることになる、こういうような意味のこともいろいろ申されたわけでありますけれども、はっきり大臣にお伺いしたい一、二の点があるわけであります。 大臣の言っているこの所信表明の中で、所管の分野において各種の指導、助成、調査、技術開発を強力に推進するほか、企業内部における……
○島本分科員 これは施設庁長官のほうに相なろうかと思いますが、順次これは防衛庁長官のほうにも御高見を拝聴しますが、在日米軍の施設の整理統合計画、またそれに伴うところの駐留軍の従業員の解雇状態及び今後の見通しを、再就職をも含めてもう十分調査になっていると思います、この機会に御発表願いたいと思います。
【次の発言】 そういうふうになった場合の再就職を含めて聞いたわけですけれども、この解雇された者、それに対しましてもうそれぞれ打つべき手は打っていると思うのです。再就職はそのままされているのかどうか、これがちょっと気になります。当然それらの措置もあろうかと思います。これを含めた質問なんです。
○島本委員 私は琵琶湖の総合開発特別措置法、これの内容、おもに公害対策と環境保全、この点に重点を置いて、農林水産、厚生の関係に若干質問したい、こう思う次第であります。
大臣ももう御存じのとおりであり、すでに質問も終わったかと思いますが、念のためにお伺いしますが、この琵琶湖の総合開発特別措置法をつくるにあたって、環境保全に関して環境庁と十分意見の調整をはかりましたか。それをまず伺いたいと思います。
【次の発言】 琵琶潮は、北湖のほうは環境基準AAに属する部分があるわけですが、環境庁はこういうような観点に立って、水質の汚濁の関係で、この計画を進めるとどのように変化するかという調査を十分なされたか……
○島本委員 鐘淵化学の大橋さんにちょっとお伺いいたしますが、感圧紙は四十六年二月に中止、開放性のものは昨年の末で中止した、それから閉鎖性のものはこれから規制する、そうして環境汚染を自主的に解決しようとする努力を、六月の末までに全部生産を停止するというただいまの報告がございました。私は、この報告に基づいて、去年からまた本年、また六月までに規制するというならば、この毒性がわかった現在、なぜ即刻に中止しないのか、いまから六月までの間生産したものを何に使うのか、閉鎖系で使ったもののあとの責任はどうなるのか、当然これが疑問になるわけであります。したがって、その点に対しまして大橋参考人と采野参考人にこの点……
○島本委員 じゃ、私のほうから……。ただいま、昨日の参考人のいろいろな意見の開陳に合わせて当局に質問を展開しているわけであります。私もいままでの質問と答弁を通じましてどうしてもふに落ちない点があります。まず、ただいま通産省のほうから電機用のものまた熱媒体のもの、あるいは感圧紙、こういうふうにしていろいろ発表がございました。しかし回収が不可能なものも感圧紙が一万七千トンあるということであります。こういうふうにして見ますと、これは重大な問題であって、先ほど鐘淵にも年間六百トンの処理能力がある、三菱モンサントには年間二百トンの処理能力がある、こういう発表があったわけでありますが、私どもが聞いたところ……
○島本分科員 総務長官にお伺いします。それと同時に、あとから、沖繩関係の失業者、失対問題の質問に入りますから、労働省の両方にお願いしたいと思います。 まず総務長官に伺います。 復帰時には一ドル・三百六十円換算で表示する、これは伺いました。なお、円の切り上げ幅が一六・八八%である。総理は、これに対して、県民には被害を及ぼさない、こういうように言っておられますが、おそらくはこの問題で、現在の労働争議あたりも、春闘を控えながらなかなか解決を見ない一つの焦点、接点になっていると思います。これに対する具体策がありましたら、伺いたいと思います。
○島本分科員 ただいま昭和四十七年度の総理府所管の一般会計のうち、環境庁予算案についての説明が行なわれたわけです。私は、この環境庁所管の諸案件のうちで、まず政府の姿勢を通じまして若干の問題について伺いたい、こういうふうに思う次第です。 たぶん三月の九日だったと思いますが、大石長官から、政治生命をかけても無過失損害賠償法の成立にはこれはもう責任を持つという貴重な発言があったわけであります。国民の期待はそれの一点に集中した、こう言っても差しつかえないのであります。しかし、今度出されるいろいろな立法のその本質を見ますと、民法の特例法としての大ワクのものではなくて、普通立法のこの中の一部改正法案とし……
○島本分科員 だいぶお世話になりますが、よろしくお願いいたします。 まずきょう私が質問したいと思ってまいりましたのは、今度予算の大綱の中の柱ということで、以前には社会保障について重点的に扱うというふうに大体閣議できめられておったのでありまして、その線に沿うてやはり運輸予算なりまた国鉄関係なりも当然考えておられなければならないはずである、こういうふうに思量するわけであります。予算に重点を置かれているそれも、当然それに反するような発言をしたために、以前は原健三郎前労働大臣も罷免のやむなきに至ったということはあるわけでありまして、これはなかなか重要な意義があるのであります。 そこで、ちょっと聞い……
○島本分科員 きょうは私は、郵政大臣もおられまして、いままで他の人の質問も聞いておりまして、きょうはこのことは言わないほうが、どうかなと思いましたが、やはり念のために一言だけ触れておいたほうがいいと思います。 それは、不当労働行為、いわゆる組織介入、われわれ何回も大臣と折衝し、その成り行き等について注目をいたしております。また同時に、そういうようなことはもうなくなったはずなんですが、この点の周知徹底は完全ですか。大臣はどう思っていますか。いまいろいろこれに対する疑問が出ましたが、大臣の考えていることが具体的に下部末端まで伝わらないんではないですか。こういう機構に対して、いままで取り上げたのは……
○島本分科員 いろいろ含蓄のある質疑並びにその応答を聞いておりまして、私も質問の機会があまりございませんので、ひとつ大臣に、要請すべきは要請し、また、いろいろ教示を受くべきは受ける、こういう態度で、エネルギー政策についてお伺いしてみたい、こう思うのです。それと最後に、残留しておりますあのPCBの措置の問題についてお伺いしたい。この二つでございます。 まず、大臣もいまいろいろ申されましたが、若干それに関連いたします。日本の今後のエネルギー対策については、日本の国内の電力需要は十年後には現在の三倍になるといわれておりますが、二十年後には六倍になるのだ、また、八千八百億キロワットというような額にも……
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