このページでは島本虎三衆議院議員の33期(1972/12/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は33期国会活動統計で確認できます。
○島本虎三君 私は、日本社会党を代表いたしまして、総理の所信表明に関連する諸問題について、総理を初め関係各大臣に対し、その見解をただしたいと思う次第であります。(拍手) まず、私は具体的各論に入る前提として一、二の問題について触れたいのでありますが、その一つは、二十四日なされた総理の所信表明に対する各界の評価についてであります。その幾つかについて紹介させていただくことをお許し願いたいのでありますが、いわく「総論も各論もなく採点に値せず」、いわく「三木内閣の遺言演説である」、いわく「政治責任不在の欠陥報告である」、いわく「死に体内閣の終戦処理演説である」等々でありますが、総じて井出官房長官を初……
○島本委員 いま林委員からもいろいろうんちくのある質問が展開されたのですが、この際やはり環境優先、公害対策優先という見地から、このように赤潮発生やその他で被害を与え、環境が破壊されておる世界の公園である瀬戸内海、これに対して瀬戸内海の環境保全を政府ははっきり考える御意思があるのですか、ないのですか。そういうような考え方に立っておるのですか、おりませんか。まず、これを環境庁長官、聞かせてください。
【次の発言】 国民の世論としてもその方面は強いものがあります。したがって政府は、検討の段階ではもうおそいです。与野党とも立法化しておるのですから、こういうような場合は積極的にこれを受け入れて、制定のた……
○島本委員 私どもは、二十四日、二十五日、二十六日と三日間、長官も先般来関心を持っておりました瀬戸内海並びに響灘、この方面の海域並びに水質汚濁、漁民被害の状態、こういうような問題を調査してまいりました。それで私どもとしては、やはりこの点についてはどうしても長官の意をただし、行政当局に解明しておかなければならない数点について感じましたので、いまこれを解明させてもらいたい、こういうように思ってまいったわけです。 まずその一点ですけれども、やはり先ほどからの質問もあったと思いますが、瀬戸内海のよごれは依然としてひどいものがあります。ことに昭和三十三年に工場排水の規制法や関係立法二つ一緒に出ましたが……
○島本委員 これは環境庁のほうへ伺いますが、環境庁ができるときの決議並びに方針等によって、環境外交の推進のためにアタッシェとして今度加藤三郎君を発令し、海外派遣、こうなっているという報道が最近なされました。その後、あえてこれを打ち消していないようであります。否定していないのは当然そのとおりになるものじゃないか、こう思いますが、環境外交の推進というものはどの程度の任務を持って、どういうようなことを海外で行なうものであるのか、どういういきさつで選考されたものか、その任務とその範囲、こういうような点について少し伺っておきたいと思いますが、これは所管は外務省ですか、環境庁ですか。
○島本委員 きょうは、大体、PCBとPCTの問題並びに響灘の埋め立て並びにこの水質汚濁の調査について、この二つについて伺います。 まず、響灘の埋め立てと水質汚濁についてでありますが、前回の委員会で、ちょうど調査を終えました私どものほうで、一応は、住民の声なり当然重要だと思う点について質問をいたしました。その際、文書においてこれを明確にしたほうがよろしい、こう思いまして、文書を調査資料として要求したのであります。その結果きのう私の手元に参りました。そして、響灘の埋め立て問題については自由に変更できるようにいっているが、局長の説明と異なる点がある事情を調べて報告されたい、こういうようなことであり……
○島本委員 きょう私はおもに霞ケ浦その他の湖水の水質保全と長野県の霧ケ峰の環境保全、これに重点を置いてひとつ政府の態度を伺いたい、こういうように思います。
まず、その前に昨年制定された自然環境保全法、これは一年以内ということでございますが、いつから実施される予定ですか。
【次の発言】 その施行までの間は、自然公園法、これはもう四十七年改正されて、この分は施行されておるわけでありますけれども、国立公園、国定公園、都道府県立自然公園、こういうようなものに対しては、環境庁としては今後これを減らす考えですか、ふやす考えですか、現状維持でいる考えですか。
○島本委員 まず私は、水俣裁判以後の政府の行政責任並びに十九日の視察等によって、今後の川崎のコンビナート、それらに対する対策、この二点にしぼって、長官を中心にして意見を聞いておきたい、こう思うわけです。 まず、政府は、今回の場合、特に二十日の水俣の判決によって、政府の公害行政自身が裁かれたものである。この点は特に私はそれを感じたわけです。大臣もこの点はまあ十分記者発表、そういうようなことで申し出ております。私としては、この病気の原因を当時追及しようとする学者をはばんだり、そして人やネコの狂い死にをおおい隠したり、そして水銀のたれ流しの量のうその報告を認めたり、企業を指導してきた行政責任という……
○島本委員 「自然保護に関する行政監察結果に基づく勧告」が行政管理庁から出され、この報告をただいま受けました。自然公園審議会に諮問中の道路問題についての経過報告を環境庁長官からただいま受けました。これについて、それぞれの見解に対しての質問が行なわれておるわけでありますが、私はいままでの報告、この価値を高く評価するのです。同時に、いままでの所信の表明の中に十分解明のできない点がまだ多々あることを遺憾とするのです。私は内閣を代表する両長官ですから、この際にやはりはっきりさしておいてもらいたいと思います。あくまでもこの「自然保護に関する行政監察結果に基づく勧告」、これは私は高く評価します。それで、企……
○島本委員 去る三日に行なわれた行政監察結果に基づく勧告によるところの環境保全のあり方、それと水俣病患者の処理についての申し入れについての回答、それと公害等調整委員会のあり方について、それから伊達火力発電の今後の対処のしかた、この四つに重点を置いて質問いたします。 まず長官に先に伺いますが、去る三日に長百のほうから、自然公園審議会に諮問中の道路問題についての経過報告、福田行政管理庁長官からは「自然保護に関する行政監察結果に基づく勧告」、これが同時になされ、それぞれ質疑が行なわれました。すべてこれは木に竹をついだような、まことに非理論的な答弁しか得られなかったのであります。たとえば環境破壊と環……
○島本委員 参考人の皆さん、ほんとうに御苦労さんでございます。 私の場合は、特に馬場昇委員のほうから具体的に全部質問することになっており、その前段の問題でぜひこれは市長と社長に聞いておかなければならない問題がございますので、その点に限ってひとつお答え願いたいと思います。 市長の場合には、いろいろ参考意見の開陳がございましたが、裁判をきらっておったという、こういうようなことを私ども耳にしておりまして、そして裁判の前に水俣市会で控訴するなという決議をしたということも伺っておるのであります。これはもうそうだとすると、私はまことに重大だと思いますが、日本国憲法三十二条に「何人も、裁判所において裁判……
○島本委員 ほんとうに参考人の皆さんにはたいへん忙しいところ感謝にたえません。 私もいまの報告に基づきまして、若干繰り返しになり、また教えていただく点もあろうかと思いますが、特にこの点お願いしておきたい、こういうふうに思うわけです。 いま白木参考人の御意見を聞いておりまして、東京湾や瀬戸内海や大阪湾、それに伊勢湾はもちろんでありますけれども、水銀を含んだヘドロが滞留されているという報告がわれわれにはなされておるわけです。その点は琵琶湖も同じなんであります。他方、最近牛やネコ、こういう家畜に至るまで、奇形や中枢神経がおかされてまともに歩行もできないものもあらわれてきているという新聞報道を見た……
○島本委員 長官にまず伺います。 大体きょうは吉野川のカドミウムを中心としての質問でありましたが、これはいろいろな関係で次回に延ばします。したがって、環境保全一般、それから伊達火力に入りまして、私はこれで岡田委員に引き継ぐ予定になっております。 最近の重要な問題の一つとして、大臣にぜひこの際承っておきたいことがあります。それはアメリカのマスキー法が一年延期された、そして大臣もこれに対して所見を発表された、こういうようなことがあります。しかし、日本も再検討すべきじゃないかという、三木環境庁長官の談話に反発した業界からの意見もあるかのように伺っておるのであります。しかしこれはまた国際的にも重大……
○島本委員 いまの答弁では、これは厚生省怠慢になるじゃありませんか。PCBの三分の一程度の毒性だということがわかっているのです。そのほかに慢性については九分の一程度の影響力しかないということを言っております。それならばなぜ、分解しにくい、排出しにくい、こういうようなことまでわかって、そしてPCBとの対比までできておって、発ガン性の問題であるとか催奇性の問題であるとか、または繁殖試験の問題であるとか、それから胎仔試験であるとか慢性毒性の試験であるとか、こういうものをきちっとして、そしてこれを熱媒体として使ってもよろしいということで許可しないのか。PCBの場合には国会ではっきりこの問題は決議までし……
○島本委員 千葉ニッコーの問題につきまして、先般当委員会としては調査に入りまして、その調査の結果、いろいろな問題点が摘発されましたので、以下それに従いまして皆さんにお伺いしたいと思います。 まず第一に環境庁長官に伺っておきたいのであります。最近、公害の問題と環境保全の問題がうらはらになって発生する度数が、以前よりも急ピッチになってきたように感ぜられます。環境庁ができましてから、この方面の行政にそれだけ一生懸命にやっておられたということも想像されるのでありますが、しかし、実際出てくるいろいろな事故を見ます場合には、あるいは手抜きであるとか、あるいは怠慢であるとか、あるいはまた、いろいろな状態で……
○島本委員 いろいろ聞きたいことがたくさんあるのであります。ただその中で、ただいまいろいろ御高見を私も拝聴することができたわけであります。大分の現況、私も見てまいりました。おそらく長官も御存じだろうと思うのです。私が予想していた以上にたいへんな状態でございまして、このままではおそらくは第二の四日市のような状態になり、再びまた違った観点から裁判を起こされる可能性さえ私は見出してきたわけであります。長官のほうには何か直訴状が来ていたそうですね。こういうものでしょう。これも全部やりましたが、しかし、もうこれだけかと思っていましたらそうでもないですね。以前の大石長官のころにも同じ趣旨の陳情書が届いてい……
○島本委員 自然環境審議会の委員が新たにきまったわけです。そして午前中には参考人として中央公害対策審議会の答申についての説明をそれぞれ伊東彊自、鈴木武夫両君から承ったわけです。それに三木環境庁長官からその施策についての意見の聴取があったわけであります。私どもは、そういうふうにして見て、一回、一回出されたそういうような諮問や答申、こういうようなものに対して次々と対策だけ新たに練る――それはあと追い行政だ、そういうようなことじゃなしに、もっとこの際、自然環境審議会の委員も任命されたことですから、いまある法律を改めて、再びあと追いだ、このようなことがないように、今後は大臣としては、調整権もあるわけで……
○島本委員 長官はきょうだいぶ疲れておるようであります。九日、十日、二日間水俣へ視察に行かれたようでございます。ほんとうに労を多とする次第でございます。ほんとうに御苦労さまでした。 それで、実際見てこられたので、私は率直に伺ってみたいと思います。 まず私ども心配したのは、裁判が終わってから依然としてまだあの中のしこりが解けない。怨念、こういうような考え方も解決していないのじゃないか、こう私どもは心配しているわけなんです。まして患者、被害者、こういうような人も水俣ではやはりまだべっ視されておる、村八分の傾向があるのじゃないかということをこの東京で心配していたのです。そうだったならば、これから……
○島本委員 五月二十二日の午後熊木大学の第二次水俣病研究班武内忠男班長の報告によつて、ここに第三水俣病というのが明らかになったわけであります。 そこで私は環境庁長官並びに通産省の責任ある皆さんにはっきりここで伺っておきたいのであります。それは、この対策は直ちに政府も五月二十三日から現地に調査班を向けまして、各省それぞれ打ち合わせの上で対策を樹立したはずであります。それと同時に私どもは五月二十三日から二十四日にかけて、また他のそれぞれの政党も調査をしここに政府に要請をしてあるはずであります。これらの問題をすべて対策の中に入れてもう具体化を急がなければならない段階じゃないかと思うのでありますが、……
○島本委員 環境週間に入ったようでありますが、環境週間に入って行事というか、こういうようなものについてはっきりした何かありますか。
【次の発言】 少なくとも環境週間に入り、環境の保全ということは、もうすでに新聞あたりでは報道されているように、公審が最近は全国的にひどくなってきて、PCBではもう日本は完全に汚染列島になっている、そういうようなことからして、公害の防除と一緒に環境の保全、これは両全のもので、両方とも一緒にやらなければいけない、そういうような際に、ともすれば環境保全も不十分、公害対策も不十分、それがどうも環境庁のようです。最近、公害白書のあのあり方なんか、まさに企業べったりの書き方を……
○島本委員 武内先生と上田先生にお伺いしたいと思います。 ただいまのいろいろな報告、ほんとうに肝に銘じて聞きました。その中で熊本大学の第二次水俣病の研究班の長としていろいろ検討なさいました武内教授は、メチル水銀の〇・五PPM、これが魚介類に微量でも摂取されると、一年以上これを食べると水俣病的症状の危険性がある、こういうようなことでございました。したがって、長期微量摂取の危険ライン、これは不明であっても、それ以下は安全という意味ではない、こういうような御報告があったと思います。上田先生のほうでは、これは特定の場所は別にして、長期であってもそれはもうたいして気にせぬでもいいのだ、毎日でなければい……
○島本委員 長官にまず一言、姿勢の問題から具体的な問題について、やはりいままでの答弁とつなぎ合わしてはっきりここで申し上げておきたい。 確かに二階堂官房長官それから三木環境庁長官を中心にして、きょうの閣議で推進会議ですか、これをきめられたようであります。しかし、この有明湾沿岸それから水銀の汚染患者の発生、いま質問に出た徳山湾での汚染の表面化、こういうようなことの一つ一つがあと追いになってはならない、あと始末では困るという環境庁であります。今度ももうはっきりした対策をつくる、私はこれはあくまで心から期待いたします。しかし、対策に乗り出したというようないまの環境庁であっては困るのであります。環境……
○島本委員 いま長官を呼んであるのです。警察庁長官は時間はちゃんととって、理事会の了解もとりつけてあるのです。しかしまだ来ないのであります。私はこういうような状態の中でこのことに触れることだけはちょっと困るのでありますが、まあその間に来ると思いますから、一応環境庁長官並びに通産省関係の質問から始めさしてもらいます。 すでに長官も御承知のとおりに、環境が破壊されるからということで地元住民から建設中止を求める環境訴訟が出されておるわけでありまして、その伊達火力発電所建設については、北海道電力はついに十四日午前五時に道警機動隊を導入して強行着工をはかったのでありまして、これはいろいろな意味できわめ……
○島本委員 自然公園法及び自然環境保全法の一部を改正する法律案、これがいま出されて審議に入ったわけであります。まず、これを審議するにあたりまして、ついに先般これは本法が衆議院を通過したばかりでございます。直ちにこれが改正法案として出てきたのであります。これは当時の原法があまりにも荒っぽくてまだまだ不完全なことがあって、これからじゃんじゃんとこういうようなのが出るのか、やむを得なくてこういうようなものを出されたのか、この問題についてやはり今後の問題もありますから、一応長官に御意見を伺っておきたいと思います。
【次の発言】 じゃ今度事務当局に聞きますが、まだまだこういうようなのは山積しているのです……
○島本委員 この自然公園法や自然環境保全法の一部改正法案につきましていろいろ貴重な御意見を賜わりまして、私どもほんとうに感謝にたえません。それで、なお今後の法案の改正並びにわれわれのこれに取り組む姿勢として、私は二、三お伺いしておきたいという点があります。 まず鳥取県知事の石破参考人からお伺いしたいのでありますけれども、なるほど公園の特別地域が相当の面積にわたって買い上げられているというような点、これは私どもまことに重大な問題だと思います。それは法そのものの中にも、特別保護地区と第一種の特別地域というように指定されている。この点は、おっしゃるような今後国が買い上げるという対象の地域になってい……
○島本委員 前回の宿題が二つありまして、一つは北海道の沼田の演習地の面積と、その使用計画の中にある保安林の問題についての計画書、これらについての資料提出であります。もう一つは、雲仙天草国立公園周辺の県立自然公園の保守の問題です。私としては、この二つの問題についてだけは、資料提出とともに意見を留保しておったところであります。私はいまここでその問題を先に聞いてまいりたいと思うわけであります。 まず第一番に、天草の国立公園周辺の自然公園で、天草五橋のかけ橋があるその第一の天門橋のあたりの橋げたの島がすっかりえぐられておる。この問題は重大でありまして、少なくとも国立公園の周辺であり、それを保存しなけ……
○島本委員 いま、ここに具体的に、自然公園法や自然環境保全法の改正法案についての抜け道というか、しり抜けになっている、そういうような可能性を阿部君が質問したわけですが、私の場合は、これがきわめて具体的になっている点を指摘して、今後環境庁としてもこれに重大な決意を持ってもらいたい点があるわけです。 前の、参考人として意見を聞いた際にも、第一種の特別保護地区だけはこれは買い上げはよろしい。第二種、普通地域はこれはだめだということになってしまっているところに問題があるわけです。 北海道開発庁、おりますか。――じゃ、行政管理庁、おりますか。
○島本委員 各省庁の皆さんにまず私が個々に質問してまいります。 その前に、何ら罪も責任もない漁民が休業している、加害者たる企業がフル操業を続けている。このような姿が異様に映らなかったほどにいままでは政治の良心が麻痺しておったんだ。そして汚染魚として工場が買い上げる。食べられない魚をとるのはもはや漁業ではないし、それをやるのは漁民ではないんだ、あたかも香港フラワー、造花に水をやるようなもので、こんなばかげた話があるか、これが漁民のことばなんです。そのような漁民対策を融資だけでお茶を濁してはならないし、同時に貧しい漁民に対して借金をしいることは政治でも行政でもない、これがいまの実態であります。そ……
○島本委員 委員長も御存じのように、先般公害特としていろいろ有明、水俣の調査に入りました。それと同時に、その後また各党としてもそれぞれの調査活動を展開しているわけであります。その調査の中で、特に私どもとしても最近の傾向をはっきりつかむことができるわけでありますが、その傾向の中で、環境庁長官に一つはっきり伺っておかなければならない問題があるのであります。 と申しますのは、最近経団連の首脳が、政府の水銀汚染対策に対して、苛性ソーダや塩素の生産をやめたりすると物価高になるという牽制的な発言をした、それに対して小坂経済企画庁長官が、関係官庁に伝えておく、こういうふうに言ったということ、これは何か最近……
○島本委員 公害健康被害補償法がいよいよ出てきたんですが、だいぶおくれてしまって、内容も不備であります。答弁によっていま盛んにその内容を明らかにしつつありますが、この問題はなかなか重要であります。ただ私のほうでこの問題に入る前に、やはり公害に対する事犯というようなものは通産省が幾ら気をつけるといっても次から次とあとを断たないようなこの実態、まずその姿勢について副総理である三木長官にこの際はっきり聞いておきたいのです。 七日に発生した徳山市の出光石油化学徳山工場のエチレンプラントの爆発事件が、いまでもまだ燃えつつあるという、五十九時間も燃え続けているという、これはやはり問題だと思うのです。この……
○島本委員 きょうはほんとうに御苦労さんでございますが、私も笠松参考人にまず一つ伺っておきたい。 労災法をこれに取り入れたということについては、私も感を同じくいたします。そして私自身もこの問題については、やはり労災法の中に精神的な損害だとか慰労、慰謝、こういうようなものも含まれているのか疑問でありますし、まあ六割という、それでは、平均賃金の中をとったというこの考え方、こういうようなことであります。なるほど労災の場合には契約関係がありますけれども、公害の場合は住んでいたというだけの被害であって一般の就労とは違うのでありまして、本人はこれによる利益は一つもない状態でこれを根拠にしたということは、……
○島本委員 長官、具体的にこの問題に入って質問させてもらいますが、ほんとうに生業補償をこの中へ盛り込むという決意は変わらないですか、まずそれを伺っておきたい。
【次の発言】 それをもって二転、三転と言う。初めこの中に生業補償を入れる、そして名前も公害被害損害補償法という名前だった。それがいつの間にか公害健康被害補償法になり、いまこれを聞いてみたら、この中に入れないこともあり得る、こういうようにまた変わってきた。変わったんじゃなくて、初めからあなたは入れる意思がなかった。この第一条目的のところを見ても、もう官僚のほうでそういうようにつくってしまった。そうでないと言ったって、そうなっている。まず、……
○島本委員 質問が断続的になり、これで三回目でありまして、まとまってやるといいのですが、ある程度前後したりするため、前回のとぶつかる点もあろうかと思いますが、そのような点はよろしく御配慮願いたいと思います。 まず条文一つ一つでやっていきたいと思うのですが、きのうも条文をやりましたけれども、結局その考え方の問題はどうなのかということに最後のところはぶつかりました。それは、全部労働者の平均賃金の八割を単位にしている考え方では、これは不十分だ、上のせするどころか二割の収奪だ、こういうような考え方についになってしまったのであります。しかし、何としてもこの政令の委任事項が多いということについては、法律……
○島本委員 これは長官もおりますが、今回この公害健康被害補償法案を提案した。いろいろいわれておりますが、時期が切迫してから出した。長年月、たとえば二年間ぐらい猶余があったにもかかわらず、そういうような状態で出した。出されたそのものを見ても、これはもう性格がはたして被害者の救済に重点を置いているのか、加害者の共同防衛組織的な自衛組織のほうに重点を置いているのか、いままでの質疑を聞いておっても何か私はもう疑問を感ずるようになってきた。この真の目的はどちらにあるのですか。長官。
【次の発言】 早く救済したい、迅速に救済したい、裁判にかければ長くなるから、そのために低い率で、そしてこれでがまんせいとい……
○島本委員 いろいろ公害健康被害補償法の議論が進んで煮詰ってきたわけですが、なおいろいろな点で疑問があるわけであります。われわれもいまただしてみましたところが、やはりいい点は多いのであります。まだ改正すべき点はそれよりも多いのであります。したがって、その一つ一つはこれから詰めていかなければなりませんので率直に聞いていきたい、こう思うのです。 まず一つ、公害病患者というのは、これは自分で好んでなる人は世界に一人もいないわけです。そういうような実態から、今度新しくこの公害健康被害補償法ができたといたしますと、その運営は世界注目の中にあるわけであります。それで、障害補償費、介護加算、療養手当、この……
○島本委員 だいぶ間がたっております。したがって、公害対策その他について、七月二十四日以前のいろいろな政府の対策、それが現在どうなっておるのか、これは私どもの気にするところであります。したがって、第三水俣病が発生して、六月十五日に三木環境庁長官を柱にして、それぞれ十一項目にわたる対策が発表されました。一、魚介類の安全基準の設定、二、有害物質関係工場の点検、三、水銀の排出規制、四、各種調査の実施、五、ヘドロの対策、六、漁民対策、七、関連企業対策、八、原因者の追求、九、水俣病等治療対策、十、監視体制の強化、十一、職場環境汚染対策等々であります。これらについては、それぞれ当初の決定のとおりに対策は進……
○島本委員 まず通産省、いまおった人はそのままおってもらいたい。 いまカドミウムの問題でいろいろ質問があったわけですけれども、鉱山の汚染に対する責任とその対策、これだけはあいまいにしてはならないわけです。あいまいにしないために、休廃止鉱山も含めて、その対策として金属鉱業等鉱害対策特別措置法案、これは衆参両院を通ってもう成立しているんです。この対策等については今後手抜かりなく万遺憾なきを期するとはっきり言っていたんです。言っていながら、なおPCBの問題ではなかなか理解できないような答弁がいまあったわけです。私もそれに対しては残念に思うわけです。しかしながら、やはり法律がもう成立しているのですか……
○島本委員 公害健康被害補償法案は、いよいよ最後の段階になってきたわけであります。それで、特にきょうは細部にわたってこれを検討することになるわけです。その細部の一番末端は、これは政令委任事項になるわけです。五十四というかつて類例のないほどの政令委任事項があるわけです。したがって、この公害健康被害補償法案の命運はかかってこの政令委任事項にある、こう言っても過言でないほどであります。政令をつくるのは政府の態度いかんによるわけでありますから、これはなかなか重要だと思います。したがって、今後この公害健康被害補償法案に命を入れるためには、大臣自身もこの問題を十分検討なすっておるとは思いますが、何としても……
○島本委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、両修正案いずれにも反対、原案に反対するものであります。以下その理由を申し上げます。 すでに御存じのように、内容を見てもこれが政府の行政と政治の反省の上に立った公害立法であるかと、こう思うほどであります。公害損害補償法というふれ込みで出したその法律案がいつの間にか公害健康被害補償法となり、歴代の大臣が財産被害、生業補償を常に口にし、その救済を本法によって行なうと言っていたのであります。しかるにかかわらず、それらを入れる余地は全然なくなり、健康の被害のみにとどまったのであり、まさに羊頭をかかげて狗肉を売るような法律案であったことをまことに遺憾とする……
○島本委員 私は、この際、自由民主党、日本社会党、日本共産党・革新共同、公明党及び民社党を代表いたしまして、確認のため、簡単に五点にわたり発言いたしたいと存じます。
まず、政令、総理府令、規定見込み事項についてでありますが、本法第二条第一項の瀬戸内海の海域に含める政令で定める海面というのは、どのようなところを予定しているものであるか、これを伺いたいと思います。
【次の発言】 第二に、本法第二条第二項の関係府県に含める政令で定める府県としては、これはどのようなところを予定しているのであるか、これは京都、滋賀県、これらのものも含まれるものであるかどうか、その見解を問いただしたいと思います。
○島本委員 まず私は、長官に基本的な意見はただしてまいりましたが、いま二度、いま日本列島改造計画なりいろいろな各種開発が行なわれようとしておりますが、その場合は、前例によるとすべてが環境破壊につながります。すべてが、開発は公害をまき散らしております。そして、そのあと始末に忙殺されたのがいままでのやり方でありましたが、今後それに対してはやはりはっきり是正をしなければならないし、その考え方を改めなければならない、こういうような立場に長官もあろうかと思います。まして、今後の重大な開発に対して、環境破壊を伴わない開発ということ、またそういうようなことがあるのかないのか。それから、日本列島改造計画なりこ……
○島本委員 私は、まずきょうは、エリザベス女王訪日とあわせてコンコルドの成層圏並びに環境に与える影響、それとともに野鳥、渡り鳥の大量斃死問題、この二つにしぼって三木環境庁長官にひとつ意見を賜わりたい、こういうように思う次第であります。 まず長官、十月の二日に、訪英中の田中首相が、二日正午過ぎにバッキンガム宮殿でエリザベス女王に約三十分間お会いになった。その中で、女王とエジンバラ公の訪日問題を女王に申し上げた。これは日本大使館がこれを明らかにしたようであります。しかし時期等については、公式発表が出るまでは言えない、こう述べていることからして、訪日は事実上確定したのではないかと、こういわれておる……
○島本委員 私といたしましては、ここで、最近続発しておりますコンビナートの災害の実態とその対策並びに石油危機と電力の問題、これに焦点を合わせまして、公害対策、環境保全という立場から、政策的な論議になるわけであります。しかし、大臣がまだ見えませんし、環境庁政務次官がお一人見えられるようでありますので、事務的な質疑とともに環境庁のこのような問題点をひとつお伺いしておきたい、こう思います。 まず、続発するコンビナートの災害の実態とその対策の問題であります。本委員会においては、いままで再々、環境アセスメント、これを実施するように要請しておったわけであります。同時に、コンビナートに対しましての災害の発……
○島本委員 関連。そういうようなことじゃない。これを一つだけはっきりさしていただきたい。ジェンクス提案によって、正規の話し合いの最中にこういうような処分をしなければならないという理由はどこなんだ。そうすると結局はもう提案した人を侮辱したことになる。もう一つは、現在話し合いに入っていた人の顔をさかなでするようなことになる。こういうようなことをしなければならない理由はどこにあるのかということを聞いておる。これをはっきりさしていただきたい。両大臣、そこです。
【次の発言】 はっきりしてない。何のために出したのだ。
【次の発言】 何のために万やむを得なかったのか。
○島本委員 最近問題の石油たん白の問題で、当委員会でこの問題の決着を明確にさせたい、こういうように思いまして、関係当局に以下御質問を申し上げたいと思いますので、ひとつよろしく御答弁を賜わりたいと思います。 まず、消費者団体からの反対で石油たん白の企業化、この問題は、意欲的であった大日本インキ化学工業、これが突如として企業化中止を発表したことによって、局面は転回をしたように思われるわけです。他の五社も同様の発表であるようです。すなわち、協和醗酵工業、旭化成、三井東圧化学、三菱瓦斯化学、帝人、これら合計六社は断念したかのような発表があるわけであります。しかし、その中でも大手の鐘淵化学工業、これは……
○島本委員 大臣いる間にちょっと重大なことを伺っておきます。
先般の国会でも労働災害の点で、だいぶこれは重要視しておりまして、法改正さえしてこれに対処しております。それで頸肩腕症候群、こういうような病名が新たに出てきたのですが、大臣は頸肩腕症候群というのを知っておりますか。
【次の発言】 この頸肩腕症候群、これも新しい病気のように思いますが、実はこれは新しくないのであります。ここに罹病者の語った悲しいことばも、大臣、あるのであります。その手記がたくさんありますが、そのうちの二つ。「去年の夏から右手首が痛く、八カ月の子供をおんぶしようとしたとき右肩に激痛を感じ、畳に放りだしました。泣き叫ぶ子供……
○島本委員 私の場合は、ことに職業病のうちでも、かつて四十年から四十一年、それが第一回目で、職業病としての認定問題で物議をかもした白ろう病の問題であります。第二回目はたぶん四十四年だと思ったのですが、治療その他の方法について、四十八年の現在になっておりましても、この白ろう病の対策が不十分ではないだろうか。私自身は先月の二十八日から三日間にわたりまして、北海道の北見のまたその奥の置戸という町の四十キロほど山の中へ入って、そのやまこと一緒に生活をしながら、この白ろう病の実態を調査してまいりました。まだ労働省、林野庁その他においても、この問題に対処しなければならない重大な問題点がありますので、今後そ……
○島本委員 まず大臣にお伺いしますが、駐留軍労務者とアメリカの軍人とどちらを大事に考えておりますか。
【次の発言】 そうですか。答弁ないということは、日本人の労務者を大事に扱うのは当然の義務だ、こういう考えなんですね。議事録に残すためにもう一回それを……。
【次の発言】 大臣はわりあいにしろうとにわかる答弁をしてくれるのですが、今回の場合は少し国際的な情勢を勘案してか、よくわからない。しかし、やはり駐留軍労務者であろうと、労働者が日本人である場合には、大臣としてやはり日本人を先に考えるのだ、こういうような態度をとってしかるべきであります。そこなんです。間違いありませんね。
○島本委員 きょうの本会議では、労働者災害補償保険法の一部を改正する法律案、これの提案理由の説明が大臣から堂々と行なわれたわけであります。その内容、質疑の中でいみじくもまた出てまいりましたのが郵政省関係、電電公社のマンホール事故であります。私もそういうような中で、きょうは何としても、労働省では所管事務でありますから、他の官庁に対しても労働安全に関しては十分主導権を発揮するのでなければならないし、指導力を持つものでなければならないと思います。大臣はその点は十分肝に銘じておかなければなりません。その見地から、私はここに大臣に一、二伺ってみたいと思います。 従来は労働基準法の中に特に第五章として、……
○島本委員 日雇健康保険法の一部を改正する法律案、その審議に入るに先立ちまして、大臣に一つだけ、医療の立場からどういうように考えているのか伺ってみたいと思います。 きのう来本朝にかけて、医師会の武見会長が三十日の夕方齋藤厚生大臣をたずねて、公費負担医療の請求事務を一本化してほしい、こういうような問題についていろいろ話し合った。そして医療のスライド制の導入をめぐり、会長不信任の問題等についても話し合った、そして今後は、六月の一日に再会談の予定である、こういうような記事が載っておるのであります。もちろんわれわれとても、医療関係のこの重大な政府管掌の健康保険法、これを審議しておるさなかにこういうよ……
○島本委員 今回、港湾労働法の一部改正の法案が出されて、審議が進んでいるのであります。この内容を見ますと、幾多疑義と疑問が山積しておるのであります。私はそういうような状態からしてここに逐次解明していかなければならないと思いますので、ひとつ答弁のほうもよろしくお願いを申し上げたいと思います。 まずその第一。いま問題になっている港湾労働法の改正法案と昨年六月のILO第五十七回総会で「新しい荷役方法による社会的影響」というのが条約、勧告案として採択されたようでありますが、当然、本年六月、第五十八回総会では条約として採択されるということでございましょう。本改正案と条約との関係は一致しているのか一致し……
○島本委員 これは、大臣、いろいろ熱心に討論されているのを見ると、私も中に入りたくなるのであります。 それで、先ほど伺いましたところが、午前中にも重大な論議があったようであります。それはやはり医療福祉施設、それらの問題が川俣理事によってだいぶ追及があったようでございましたが、私自身もこれを納得させてもらうために、やはり社会保障、社会福祉を今度重点にした予算である、こういうようなことでございますので、あまり内容は多岐を要しませんが、一、二だけを聞きたいのであります。 医療福祉施設のうち、第二びわこ学園、それから島田療育園、それから砂子療育園これらに働いておる人たちの労働条件が過酷なようであり……
○島本委員 いま田口委員がいろいろ言ったのは、大臣もよく考えなければなりません。と申しますのは、いかに大臣が言いましても、以前魚の問題で軽々しいような事例が世に悪評を買っているわけです。したがって、これは今度人間の生命やまた健康に重大な影響があるような、こういうようなものに対して軽々しいようなことをやってはいけないという、まことに神の声、天の声でありますから、十分肝に銘じておかないとだめなんであります。偶然にも斉藤実盛の名前が出ましたが、名字も同じでありますが、そういうようなことがないように十分これは気をつけてもらわなければなりません。私は過去の追及はあまりしたくないのでありますが、しかしここ……
○島本委員 いま塚田委員が指摘されたように、相当この貸し工になるものの存在が多いようなことを聞いて、私自身もびっくりしたわけであります。私自身もこの函館ドックの現状を見てまいりましたが、はたしてこういうような状態があっていいのかなと思う状態が一、二散見されました。 それは、いわゆる社外工といわれる貸し工という名前が存在するわけです。お菓子をつくる職工かと思ったら、貸し借りをする職工のことだそうであります。そしてそれも、下請会社は六十社にも及ぶ。一千名をこえる貸し工がいるということ。そうなりますと、これはまことに重大な問題であります。いわゆる社外工、貸し工です。そうした下請労働者といわれる者が……
○島本委員 さすがに逓信委員会では、森井忠良委員や田中昭二委員のうんちくを傾けた質問を聴取いたしまして、私も大いに感ずるところがあったわけであります。 きょうは私は郵政関係、電電公社に対しましての若干ただしてみたいという質疑と、そのあとで最近惹起されております下請による電電公社の死者を含むところの事故の増大に対する対策、これを質問させてもらいたい、こう思う次第であります。時間内にとどめたいと思いますので、この点委員長にも心から御協力をお願いしておきたいと思います。 まず電電公社の関係について、私の疑念をお伺いさせてもらいます。ただいま森井委員、田中委員からも質問がございましたが、公定歩合の……
○島本委員 やはりいろいろな問題があるようでございますが、この郵便の遅配であるとか、あるいは暴力行為であるとか、あるいはストライキであるとか、こういうような現象だけをとらえて、その処分であるとかその措置にのみ没頭しても労使の正常化にはならない。やはりその辺が根本的な省としての考え方でなければならないと私は思うのです。私どもはこの問題に対して深い関心を持っております。したがって、郵政労使が今日のような不信状態になった原因はどこにあるか。この点について十分心しなければこの問題の解決にはならぬのです。現象だけやって、処分ばっかり追って歩いて、どうしてこれらの解決になりますか。考え方を改めないとだめだ……
○島本委員 きょうは、まず先に大臣の考えを聞きたいと思うのですけれども、最近の顕著な事例と申しますか、それは公害と労働災害の激増だ、こういわれているのですが、これには共通のものがありまして、公害は四十五年の十二月以来法改正してそれに対処しておりますが、依然として激増の一途をたどっておる。労働災害についてもこれまた新しい労働災害が続々としてあらわれておる。頸肩腕症候群という名前も新しいこういうような一つの労働災害もあらわれておる。こういうようなこと御存じのとおりでありますが、何としてもこの予防対策が必要だ。と同時に、一度罹病した者に対しては徹底治療を行なう。この二つの原則が必要だと思うわけです。……
○島本委員 きょうは環境問題、公害対策にしぼって質問をしたいと思います。
まず三木環境庁長官にお伺いいたしますが、最近の心境その他報道によりますと、環境保全か開発かについては、長官としては、二者択一の論はとらない、新しい環境の創造もあり得るということを言っておられるようでありますが、これはなかなか哲学的な意味でもあろうかと思いますが、いかなることを意味するのでございましょうか、その解明をまずお願いしたいと思います。
【次の発言】 開発にも環境保全という考えが優先するものである、まあこういうような意見として伺いました。そうすると、国土総合開発法案がもうすでに準備されておるようであり、提案されて……
○島本委員 まず私は、秋田の米代川流域のカドミウム汚染米に対する問題、それと上高地の環境保全を中心としたいわゆる観光公害、この二つの問題につきまして、われわれとしては、十一月の二十九日から三十日まで二日間は秋田へ直接参りまして、調査をしてまいりました。その他上高地へも行ってまいったのでありまするけれども、それらの点について小林信一委員とともに質問申し上げ、皆さんの意見をただしたい、こう思っているわけであります。 なお、委員長にこの際お願いしておきますが、一緒に同行し、調査をいたしました川俣健二郎君と佐藤敬治委員、この二名が関連に立ちますから、私の時間内でこれをお認め願いたい。このことをあらか……
○島本委員 大臣の時間も限定されておるようでありまして、質問が限定されることは、まことに遺憾なのでありますが、委員長の仰せのとおりに従いまして、逐次質問を展開してまいりたいと思います。 まず環境庁長官の所信表明、これを見まして、書かれている字句がわりあいに優秀であるということに対して私は敬意を表しました。ただ、この中で、いままでは環境庁がある以上環境保全を先にした、環境をおかされたものの公害対策はそれの次に来ておった。したがいましてアセスメントということばも出てき、それに対する対策もこう載っているわけであります。今回は公害の対策を先にして、一番最後にこの「美しい国土、豊かな自然を保護し、」と……
○島本委員 委員長の許可を得まして、若干基本的な問題について長官並びに関係当局にただしてみたいと思います。 きのうの大阪地方裁判所の判決、まあ率直に言いまして、私は十年前の判決を聞いているような気がしたわけであります。しかし、それにいたしましても、その後の長官のこの談話の発表並びに本日ここに手元に配られましたこのような記事等につきましては、私どもはこれを評価して、早くその実現を急いでもらいたい、このことを希望しておきます。 ただ長官に一つ申し上げたいことがあるのです。いま確かにこれは現在出ました。昭和四十九年二月二十八日にこれをちょうだいいたしました。あらためてこれを出したのでありまするけ……
○島本委員 公害健康被害補償法の一部を改正する法律案、ついにこれが出されたわけであります。 長官もこの点は十分御存じだと思いますけれども、これは前からだいぶ問題になっておりまして、いわば画期的な一つの意味を持つ法律でありました公害健康被害補償法、これの一つの補完的な役割りをつとめる、補完どころかこれは重要な部分であります。そういうような点等からいたしまして、前回からの公害健康被害補償法案、これらの関連が無視できない法律であります。そういうような立場からして、以下若干長官の御意見を承っておきたい、こう思うのであります。 まず、本補償制度の実施時期は以前からだいぶ問題になっておりましたけれども、……
○島本委員 私もいまの問題に若干触れながら、三木長官と委員長に一つの要請と質問を申し上げたいと思います。 今度の場合は、長崎県対馬、厳原町の東邦亜鉛対州鉱業所のいわば対馬カドミウム汚染問題、こういうようなことのようです。その内容はつまびらかではございませんが、新聞によりますと、企業が所長命令で公害のたれ流しを隠匿しておった事実、またそれを命令によって行なわしていた、まさにこれは、つくられた物不足だとか操作された物価高と同じようなもので、今度の場合は、企業によって振り回された環境行政、こういうようなことさえ感じられるのであります。ことに休廃止鉱山法がもうすでに実効あるものとして出ているわけであ……
○島本委員 新幹線騒音問題の実情調査のため、議長の承認を得て、去る三月九日一日間、愛知県に派遣されました派遣委員を代表して、その調査の概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、委員長角屋堅次郎君、田中覚君、羽田野忠文君、米原昶君、岡本富夫君及び私島本虎三の六名でありました。 調査団は、九日午前愛知県に入り、名古屋市役所において名古屋市公害対策局長から東海道新幹線公害に関して市内における新幹線の概況、騒音及び振動等新幹線による公害関係の苦情の概要、沿線における住民運動の経過、名古屋市と国鉄との折衝経過及び今日までにとられた対策等について説明を受けた後、関係者を交えて忌憚のない意見の交換を行ない……
○島本委員 当委員会としても、この九日に現地へ行って、その実情について詳しく調査してまいりました。本日は、なお干草参考人、山田参考人からもいろいろ事情を聴取いたしまして、国鉄当局からも意見の開陳があったのでありますが、私、そのうちで若干疑問な点一、二を先に聞かしてもらって、そのあと本題に入らせてもらいます。 干草参考人に伺いますが、先ほど国鉄当局のいろいろな意見の開陳によりますと、振動はその強度を考えて買収を行ないたいと考えておる。その補償についても同様な意見の開陳があったわけであります。ことに現在名古屋地区で、干草参考人をはじめとして多数の人が訴訟にまで決意されていると伺っているのでありま……
○島本委員 三月八日の質問に引き続きまして、大規模工業基地計画、苫小牧東部の環境影響事前評価報告書、すなわち環境アセスメント、この報告書について質問を続けたいと思います。 これは言わなくても御存じのとおりでありますが、苫小牧東部の環境影響評価は、去年の十二月十日の関係十一省庁連絡会議で環境庁が報告書を認めて港湾計画の決定に同意をしてしまった、こういうようなことからして、ここではっきりさしておかなければならない問題が、長官あるのです。というのは、環境庁が、環境影響報告書、これを認めてお墨つきを出さなければ、港湾審議会に苫小牧東港の計画をかけて、そして港湾計画を決定することは不可能であったわけで……
○島本委員 大体前回の残りでありますから、私はこの機会に公害健康被害補償法の一部を改正する法律案に対する締めくくりにしたい、こう思うのであります。
まず、この母法にあたるのが公害健康被害補償法であります。それには五十四の政令事項等ございまして、この実施期間を含めて政令の進捗状況はどのようになっておりますか。この機会に明確にさしていただきたいと思います。
【次の発言】 当時、二十一カ条にわたっての附帯決議がついてあります。これは可及的すみやかに政令を制定して実施するように、こういうような附帯決議がついているわけです。長官、これは急がせないと、せっかく、法律ができたのは四十八年九月の十三日でござ……
○島本委員 ただいまの土井委員の質問に関連して、ただ一点だけ伺っておきたいと思います。本題は後ほどにいたします。関連ですから一点。
それは東富士有料道路。日本道路公団が国道百三十八号線の第二次開設としてすでに路線が指定されているいわゆる東富士有料道路が、建設大臣に工事の認可と実施の計画の認可、こういうようなものを申請したということでありますが、これはどういうようになっておりますか。建設関係から、この点を伺います。
【次の発言】 では、その百三十八号線、いわゆる東富士の有料道路建設についてのいままでの経過について発表してください。
【次の発言】 そうすると、所定の手続の一端として、現在各省庁と……
○島本委員 きょうは私は、環境アセスメントについて国鉄新幹線、航空並びにこれから大規模の開発をする際に、どういうような状態で政府は、環境庁はこれを行なおうとしているものか、現在行なわれているものに対しての措置を順次聞きたい、こう思っておるわけであります。 その問題に入る前に、一応環境庁長官に大意を伺っておきたいと思うのです。 三月八日、三月二十二日と、世界に類例を見ない巨大なるコンビナート、すなわち苫小牧東部大規模工業開発についてのアセスメント、これが不備であることを指摘してまいりました。しかし環境庁は、今後やはりこのアセスメントに対しては主要なる役割りをつとめるのであります。この行ない、……
○島本委員長代理 これより会議を開きます。
角屋委員長が海外旅行中でありますので、その間、私が、委員長の指名によりまして委員長の職務を行なうことになりました。よろしくお願いいたします。この際、参考人出頭要求に関する件についておはかりいたします。内閣提出の富士地域環境保全整備特別措置法案審査のため、参考人の出頭を求め、意見を聴取したいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 代理御異議なしと認め、よって、さように決しました。なお、参考人の人選、出頭日時等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○島本委員長代理 これより会議を開きます。前回に引き続きまして、私が委員長の職務を行ないます。公害対策並びに環境保全に関する件について調査を進めます。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。岡本富夫君。
【次の発言】 岡本君の質問は終わりました。
次は、米原昶君。
【次の発言】 次回は、来たる四月十六日火曜日、午前十時理事会、午前十時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後零時二十二分散会
○島本委員 まず、西山参考人に……。都市工学をおやりになっているということを聞きまして、いままでの参考意見、供述されました内容を興味深く伺いました。そうしてその中に、ほんとうに私自身ずいぶん教えられましたことを率直に申し上げておきたいと思うわけです。 西山参考人は、ただいま、本法案については、保護より利用が重点、開発のための法案というにおいがする、それから、自然環境保全法と相まって自然環境を保護するということであるから、こういうようなことでは、相まってということばからして、わが国の自然を守り得るかどうか心細い、保護と利用、こううたわれているが、こういうようなことは外国にない、こういうようなこ……
○島本委員 初めて総理府総務長官の来臨を仰いで、ここに質問する機会を得たのでありまして、身に余る光栄だと思います。私は、そういうような点からして、締めくくり的になるかもしれません、自分の意見をまじえながら、ひとつ長官の公害紛争処理に対する含蓄の深い真意をただしたい、こういうふうに思うわけであります。 第一番に長官に聞いてみたいのは、裁定の問題です。紛争処理法、これは当初提案されたときには、政府案の中に裁定はございません。社会党案として、当時、現委員長である角屋委員の名において別案を提案しているのであります。それによると、紛争処理法案、政府提出のものよりも数等りっぱなものであったわけであります……
○島本委員 いま林委員が質問されました笹ヶ谷鉱山、この事故についての質問になるわけです。実は、休廃止鉱山全般について今後こういうような事故が起こらないようにという配慮で、これはもうずいぶん対策を講じたはずなんです。ところが、法律を出して対策を講じても、あとからあとからと事故が出てくる。一体通産省は対策をやっているのかやっていないのか。いつも業者保護の観点から一歩も出ないような、いままでと同じ体質なのかどうか。これはやはり問題だと思っています。この休廃止鉱山に対する法律案が法制化されて以後、全国の休廃止鉱山にどのような措置をとったのか、まずこれを概略説明願いたい。
○島本委員 もうすでに最後の総締めくくり的な部分に入ってまいりました。それで、これはおもに大臣を中心にして、その意見を聞きたいと思っているのです。ただ、この中でどうしても納得できない一、二点は、これは専門的に関係部署から答弁してもらいたい。 まず、富士地域の相当部分ですが、これはいままでの質疑によって明らかになりましたように、国立公園に指定されておる。それと同時に、自然公園法に基づいて、現に自然の保護と利用の促進がはかられているわけであります。また、自然環境保全法によっても、近く一部については自然環境保全地域の指定が行なわれて、そして自然の保護をはかられるように当然なると思うわけであります。……
○島本委員 この機会に、環境庁が発足いたしまして、いままでのような日本公害列島にしないために環境を優先する、そして環境とまさに並列の意味で地域開発を認め、どうしても公害防除ができない場合はストップする、このはっきりした条件を確立して、いま発足して動いているわけです。そのためには、やはり現在までのようないろいろな公害の状態を繰り返さないためにも、アセスメントというものが一番必要である。これなしには、やはりいままでと同じようなあと追いになってしまう。このことをかねて申し上げてまいりました。そしていろいろ答弁の中にも、われわれもそれを伺ってまいりました。 それで長官に直接伺いたいのは、今後やはり新……
○島本委員 忙しい中を各参考人の皆さんから、大気汚染防止法の改正案についての貴重な意見を賜わりましたことを、心から感謝申し上げます。 一、二点だけ、ちょっと私流に理解が不十分な点があろうかと思いますので、その点を聞かしてもらいたい、こう思うわけです。 まず私は、逆順に参りまして、伊藤参考人のほうからお伺いしておきたいと思います。 伊藤参考人に伺いたいのは、三点でございます。 その一点は、石油危機が叫ばれました。そしてアラブ関係の石油が、なかなか入手困難になった時期もございました。当然良質の油をたくということが一つの流れであり、指導であったわけでありますけれども、約束どおりの良質の石油を……
○島本委員 大気汚染防止法の一部を改正する法律案について、私どもはいままでの質問を顧みてダブらないけれども、重要な点は一、二再びこれを記録にとどめさせておいてもらいたい。したがって答弁は的確にして、あまり冗漫な答弁にしないように初めから要請しておきたいと思います。 まず、環境保全を優先させるということ、それから人間優先、人間尊重の立場から、環境公害対策は未然防止の立場からの対策の先取りでなければならないのだ、これが最近の一つのやり方であります。まさに、それは自明の理ということであります。環境庁設置法の改正法案も、きのう内閣を通り、きょう本会議に上程になります。そしてまた、誇り高い環境庁長官と……
○島本委員 きょうは失対の問題若干とあとは職業病である頸肩腕症候群の蔓延しているこの状態に対する労働者の指導とそれから対策を伺う次第であります。
まず、これは職安局長にお伺いしますが、ことしの春闘は民間平均相場二〇・一%、一万五千百六十円という春闘史上の最高を示しました。失対労務者のベースアップは何%を示しましたか。
【次の発言】 初め一三・二%、それから十月に是正して一三・七%でしょう。
【次の発言】 そんなにいっていない。もう一回。
【次の発言】 それで、民間平均は高いわけです。おそらく失対の場合は一日千五百円程度、そうしてみると、低い上になおさらパーセンテージが下がっているというのが現……
○島本委員 わが尊敬する委員長の前に、尊敬する長谷川労働大臣に質問を申し上げますことを光栄に思います。きょうは、私自身も、皆さんに伺うという態度で若干質疑を申し上げたい、こういうように思いますので、ひとつよろしくこの点を取捨選択の上で回答願いたい、こう思うわけであります。 先月の終わり、それから一日、また三日と、春闘に際しましては、御存じのように、今回の場合は、特に低所得者層、それを中心にして――いままでの場合は、やはり賃上げ一方でありました。今度の場合は、幾らやってもまた次から次と物価の値上がり、インフレ高進、こういうようなことでは、もとのもくあみになってどうにもならない、それで一番しわ寄……
○島本委員 雇用保険法案、この問題について、私も、きょう、与えられた時間の間、十分に皆さんの真意をお尋ねし、この法案に対して国民にこれを知ってもらいたい、こう思う次第であります。まず、私自身も本案の内容にすぐ入るつもりでおりましたが、大体大臣のこれに対する決意を先に聞いておかなければならない問題がございます。と申しますのは、この中にいろいろ答申を受けてございます。総理府の社会保障制度審議会の答申、それから中央職業安定審議会の答申、その他の答申を受けておるのであります。大臣としては、この答申に対してどのようなお考えを持って本法案の立案に当たられたでしょうか。この答申というものに対する受けとめ方に……
○島本委員 作業環境測定法案、これがいま提案され、審議に入らんとするのでありますけれども、まず大臣に、はっきりしたこの背景と今後の決意を聞いておきたい。 昭和四十五年の十一月から十二月にかけて、いわゆる公害国会といわれるあの国会で、十四法案がそれぞれ新たに制定または訂正されたわけです。それで、公害は出てからではだめだ。職場の中からそれを規制するのでなければ万全ではないんだ。したがって、職場内の作業環境測定をまさに完全に正確に行なうことの重要性、これはいまに始まったことじゃないわけであります。それにもかかわらず、四年たった現在、ここに作業環境測定法なるものを制定しようとする理由、何のためなのか……
○島本委員 ちょっと大臣に、質問に入る前にぜひ伺っておきたいことがあります。
ただいま村山委員の質問に対して、診療報酬の改定の時期に対しての考え方を申し述べられました。診療報酬は公共料金のうちに含まれるものでしょうか、含まれないものでしょうか。大臣のお考えをちょっと聞かしていただきたいと思います。
【次の発言】 そうすると、電力料金の値上げに対しては、きのう認可が通産大臣から出たようであります。
やはりこれはあくまでも公共料金である。しかし診療報酬の面を考えると、これによって――大臣が認可しなければ現行どおり、認可するとすれば、これが大衆に直接影響を与えないものであるならば、それはいいと思……
○島本委員 発電用施設周辺地域整備法案について、私はおもに原子力発電の安全性の問題、火力発電の公害防除の問題、この二つに重点を置いて、若干の質問をさしてもらいたいと思います。 まず、通産大臣にお伺いしたいと思いますが、この法案についての説明書です。この中に「近年発電所の立地は、地元住民の反対により難航することが多く、電気の供給力は、計画を大幅に下回っています。」とありまして、これは理由の第二にあげておるようであります。そうなりますと、やはりこの難航することが多い理由の中には、国民が公害をおそれ、同時に安全性の問題に対して危惧を持っている、こういうようなことに相なろうかと思います。 本法案に……
○島本委員 毛利新長官の初めてのあいさつと意見の表明があったわけです。私は、それを聞いて、やはり今後の環境行政に対する一つのはっきりした把握がことばの上では、長官、はっきりわかりました。問題はやる気であります。前には大石長官、また、あなたの前には三木長官でありますが、すばらしいと申しますか、一つの人生観を持ってこれに対処しております。私もいまいろいろと意見を聞いた上で、ひとつ長官にはっきりとしたことを伺いたいと思います。 まずやる気が十分あるかどうか、十分それに対して配慮しなければなりません。環境庁、これ役所としては、その設置法の中に――第六条です。長官は「必要があると認めるときは、関係行政……
○島本委員 毛利環境庁長官が先般八月二十一日の当委員会で、公害、環境行政をき然と行なう必要がある、とかく業界と行政機関との癒着等の疑惑を今後避けるためには政治姿勢を正す、これをはっきり言い切ったのであります。そうして環境行政を行なう上に関係業界からの政治献金は受けてはならない、これをきっぱり断言したのであります。 かつての参議院議員の選挙の際に、特別会費四億八千万円、それぞれ自動車工業会会長豊田英二氏の名において割り当てて、国民協会へそれぞれ寄付されたようでございます。トヨタ、日産それぞれ一億円をこえていたようでございます。しかし、自動車メーカーといたしましても、社会的責任を自覚して環境保全……
○島本委員 公害対策並びに環境保全状況の実情を調査するため、議長の承認を得て、去る九月十七日から二十一日まで五日間、三重県、奈良県、大阪府、岡山県及び香川県に派遣されました派遣委員を代表して、その概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、委員長角屋堅次郎君、土井たか子君、木下元二君、橋本龍太郎君、小林信一君、坂口力君及び私島本虎三の七名でありまして、ほかに現地参加として、委員田中覚君及び委員前田正男君並びに地元選出議員多数の参加を得たのであります。 調査団は、九月十七日、まず三重県に入り、四日市市役所において、三重県当局及び四日市市当局から四日市地域を中心とした大気汚染及び水質汚濁の概況並び……
○島本委員 労働大臣も十分御承知だと思うのですが、基準法から安全衛生関係法が独立をしましたのは二年前、四十七年です。いままでの抽象的な文言から具体的措置にこれは変わったはずであります。そこに進歩のあとが見える、こういうふうに思ったわけでありまするけれども、それは常に職場環境は良好でなければならないという一つの前提があると思います。労働安全衛生上の配慮は、各職場に対して十分な指導をしておりますかどうか、これをまず大臣に、立法の精神を踏まえてひとつ説明を賜わりたいと思います。
【次の発言】 それでは郵政省、いまのような状態で、職場のほうは労働省が指導をおろしているようであります。いま郵政省のほうで……
○島本委員 私の場合は、前回大臣から貴重な答弁がありました職業病の問題ことに頸肩腕症候群、それと模写伝送機受電に際して塩化ビニールから塩化水素を発生する、これに対する危害を及ぼした問題それからアルキルナフタリンがPCBの代行として使われたそれ以後の問題、それから失対問題、こういうようなことについて前回伺いましたが、それについての三つぐらいはっきり大臣にいま確認しなければならないことがございますので、その確認を先にさしていただきたい、こう思うのであります。 大臣は前回――この前回は九月十日午前十時三十分からの社労委員会です。そこで、基準法から安全衛生関係法が独立したのが四十七年、いままでの抽象……
○島本委員 全参考人にお伺いいたします。 二回ずつに区切ります。答弁はわりあいに簡単に願いたいと思います。 それでは八田参考人から先に伺います。 八田参考人 自動車公害専門委員会報告書、これの五十一年規制の二年間延期と暫定規制の数値、この数値についての技術的な理由、そういうふうなものに対してはどうなっているのか、これはできないのか。これはもうまことに不明確であって、十分国民を納得させるような説明がなされておりません。また、七大都市自動車排出ガス調査団の報告、これとは大きく見解を異にしているわけです。ただいままでいろいろ議論の対象になりました東洋工業のようにNOxの〇・四グラム、これも可能……
○島本委員 小沢環境庁長官の就任を私どもは心から期待し、お祝いを申し上げるとともに、今後の奮闘を願ってやまない次第であります。 何代目の長官か、長官おわかりですか。あなたはちょうど六代目になるわけです。まず山中長官が暫時でありましたけれども初代であります。その後、大石長官、小山長官、三木長官、毛利長官、その次が小沢長官、こういうようなことになっております。 それで、代々この長官の場合にはジンクスがあります。うんとやるかと思ったらそうでない、うんとやるかと思ったらそうでない。あなたはちょうど上がり目の長官なんだ。したがってここであなた自身、大いにこれを自負し、大いに確信を持ってやってもらわな……
○島本委員 大臣がまだお見えになりませんので、その間一問だけちょっと皆さんに大略の問題として、保険行政全体の問題について一つお聞きしたいことがございますので、その点賢明なる政務次官をはじめとして皆さんから御答弁願いたいのでありますが、四十八年のたぶん通常国会のときだと思いますが、政管健保で定率一〇%の国庫補助を新たにつけた際に、弾力条項を発動すればそれに従って国庫補助も増加させることができる、こういうような一項があったように存じております。本年は二月と十月に医療費の引き上げを行ないましたし、二回も一年に上げるのは、これはまさに異例なことでございまして、弾力条項は百分の八まで、これは社会保険審議……
○島本委員 ただいま三菱石油株式会社の社長並びに水島製油所所長、それぞれの参考人から、いままでの経過とそれに対するいろいろな報告がなされたわけであります。私は順次いまなされた報告に基づいて真意をただしてみたい。今後のために必要だと思いますので、ぜひそれに対する的確な御答弁を願いたいのであります。 まず、政府にお伺いいたします。 去年の暮れ十二月二十二日にわれわれは第一回の調査に行ってまいりました。それに基づいて社会党としても政府に四項目の申し入れを二十五日に行いました。環境庁の長官にもこれをなしたのでありますが、緊急対策本部を設置すること以下四項目でありまするけれども、これらは全部そのよう……
○島本委員 家本参考人にちょっと伺います。 要旨、メモ、配付されたものと、以前議題になりましたこれらの議事メモ、やや一致しているということはわかりました。中央公害審議会の大気部会、自動車公害専門委員会の議事、これは非公開のものであったはずであります。その非公開のはずのメモ、国権の最高機関である国会にさえも出さないメモ、そしてそれは一切関係者以外には――審議を深めるために国会にも出さない、もちろん公表もしない、こう言ってきたはずのメモが一部業界に漏れたということについて、そのメモは扱いが遺漏であったのか、計画的であったのか。遺漏なのですか、計画的なのですか。その点、イエスかノーかではっきり答え……
○島本委員 先般、環境庁長官の所信表明がありましたし、今回また、昭和五十年度の総理府所管一般会計の環境庁予算案についての説明や関係省庁の昭和五十年度の環境保全経費等の説明がなされました。続いて公害調整委員会からの報告もあったわけであります。私は、これを総じまして、環境庁長官が、この所信表明にあります内容について、どういうような決意を持っているのか、数点についてひとつただしてみたいと思う次第であります。 まず第一に聞きたいのは、いまのような日本の公害列島になったこの原因と、その手段、手続等を見ます場合に、やはり不足しておりますのは環境影響評価が制度化されていなかったということであります。今回長……
○島本委員 大臣、十日に告示をする動きが察せられました。そして十四日の衆議院の公害環境特別委員会がこの問題を審議する、その前にやるのは考えものであるということで延ばしました。十九日に参議院で同様の委員会があったわけでありますが、それを終わったいま、遂に自動車の排ガス五十一年度規制の告示がなされました。その問題について、考え方の二、三と、その内容について少し触れてみたいと思うのであります。 大臣には前からも私ども一、二尋ねましたが、いま参議院で野党共同提案になって大気汚染防止法の一部を改正する法律案が継続審議になり、議題になっているわけであります。参議院先議でありまして、参議院の方では、これを……
○島本委員 まず、生越参考人にちょっと伺っておきたいと思いますが、先般のコンビナートの点検の結果、不等沈下が百九基、四%あった、それからタンクの本体自身の不良個所があるものが三十一基もあった、中に重油漏れしていたのがあった、それと同時に防油堤の亀裂しているものが三百十八カ所もあった、自動消火設備で役立たないものが百三十七基もあった、こういうようなことであります。そうなりますと、田尻参考人が申しましたように、コンビナートそのものやタンカー、巨大タンク、こういうようなものは危険と不安を内蔵しているようなものであって、安全性というものは営利追求を妨げない程度のものでしかないというような気がするわけで……
○島本委員 まず、長官にお伺いをいたしますが、環境行政の基本施策、この根幹に触れて確認しておきたいことが二つあります。したがって、この問題だけははっきり長官の口から聞きただしたい、こう思いますから申し上げます。 その一つは、きょうの新聞によりましても原子力委員会の稲葉委員が辞意を表明した、これは「むつ」などの責任をとるのだ、こういうようなのがちゃんと出ております。また、いままで自動車の排出ガス五十一年規制の問題をめぐって、中公審の自動車公害専門委員会また大気部会、この方面におきまして、もうすでに二人の方が辞意を表明されているようです。同時に、これは長官の認可を得ないままに、環境庁の行政側が勝……
○島本委員 まず私は、いま、いろいろ貴重な参考意見の御開陳がございましたが、そのうちで特殊騒音専門委員長であります楠本参考人と高村徳山市長さんと、それから久保井日弁連の公害対策委員、この御三人に、一つの基本的な考え方についてお伺いしたいと思います。 それは特殊騒音専門委員会では、今度専門委員会の結論として、科学的な技術的な見地からの結論である、こういうようなことで、騒音振動部会の方では、新たに社会的、経済的角度から吟味してみる必要がある、こういうようなことになり、そしてそれがいま審議中である。もし、私が聞いていることで間違いあるならば、訂正してもらいたいと思いますが、私はそういうような感触を……
○島本委員 まず、基本的な姿勢について、環境庁長官に伺いたいと思います。 五月の十六日、これは金曜日でしたが、当委員会で渡辺委員長主宰のもとに、新幹線騒音問題で参考人を招致して、中公審の特殊騒音専門委員会委員長であります楠本正康参考人以下八名の人から、貴重な意見を賜ったのです。その意見をもとにして、やはりわれわれとしては、どうしても国民的な立場から、環境庁と国鉄当局に対して、要望を含めて、ぜひこれは伺っておかなければならない、こういう問題がたくさんある。したがって、その姿勢についてまず、長官にひとつ伺って、それから総裁以下国鉄当局の御意見を賜りたいと思うのです。 これは当然、いまの日本経済……
○島本委員 時間の関係で、ほんの一、二問にしぼります。 いまの場合、赤潮は直接工場排水の被害だという結論が、中公審以外は学術的には出ていないわけです。今度の公害等調整委員会の結論でも、これはもう工場排水が一因となり、徳山の水質汚濁、漁業を営む漁民の漁獲減になったということの補償になっているわけです。しかし、皆さんに率直に伺いたいのは、この原因ですが、こういう現象だから間違いないのだという、皆さん自身がいままでずっとやってきたその現象だけ、ちょっと 知らしてください。それが一つです。 それともう一つ。赤潮の厚さがどのくらいになるのか、これもいままでの経験で、それだけ知らしてください。午後の……
○島本委員 きょうは、公害と裏表になっている自然環境の破壊、この問題に対して大臣をうんと激励する、この意味も含めて、私は若干質問を展開していきたいと思うのです。
まず、林野庁の方にお伺いしておきますが、この恵庭岳を初めとして冬季オリンピック大会終了後の跡地は完全に整備するということになり、緑化の整備を完全にするということになっておりますが、その後の整備の状態は進んでおりますか。
【次の発言】 そのほかの回転コースその他、恵庭岳以外にもあるはずですが、その方面はどうなっていますか。
【次の発言】 スキー場として、どなたが利用しているのですか。
○島本委員 すでに御承知のように、きのう、石油コンビナート等災害防止法案の連合審査が、商工、地方行政並びに災害、公害環境特別委員会等によって開かれました。その席上で、やはりいろいろ環境的な問題についての論議が積み残されたのであります。その点について、いまこの機会に環境庁長官にお伺いしたい、こういうふうに思うわけであります。 まず第一番は、石油コンビナート防災法、その法体系は、これは開発計画法の下請法的な、こういうような域を脱していないのではないだろうか、きのうはそういうふうに思いました。その条件を整えれば、その場所の開発を促進されるという、こういうような下請法的な域を脱していないような感じが……
○島本委員 私は、今回の新幹線の鉄道騒音に係る環境基準設定について、環境庁並びに国有鉄道当局に、今後の問題を含めて若干伺いたいと思います。
まず長官、新幹線の騒音に係る環境基準についての中公審の答申は、いつごろ出る見込みですか。どういう予定になってございましょうか。
【次の発言】 決してそうではないし、いままでの会議の運びなどを見ていたら、新聞報道がわかっていて、長官がわからないわけはないわけであります。
では事務当局にお伺いいたしますが、いままで何回この関係部会を開いておったかというようなことについて、おわかりになりませんか。
【次の発言】 どうも一回一回聞かないと日にちまで言わないよう……
○島本委員 ただいま山本委員の方からも公共事業、ことに道路の建設に対して重大な喚起、提起がされました。私もやはり同じような状態の環状七号線の公害問題と西武池袋線の環境対策問題、この二つに触れたいと思って参りました。ただ、いま山本委員が質問されたこの問題に対して、意外に環境庁も建設省も道路公団も重大なことを、これは知っておらないのではないか、こう思って唖然としているのです。建設省、運輸省、昭和四十七年六月六日の「各種公共事業に係る環境保全対策について」の閣議了解事項というものを知っておりますか。これは重大なんですよ。建設省、運輸省それから公団の責任者、簡単に知っているか知っていないか、それを発表……
○島本委員 北海道の千歳飛行場の滑走路移動の問題並びにこの騒音被害の問題と、あわせて新幹線の告示以後の問題について、三点にしぼって質問したいと思います。
まず、防衛庁にちょっとお伺いいたしますが、防衛庁長官、来ておりますか。
【次の発言】 そうすると、大臣を要求していたのに参事官が出てきて、では責任ある答弁できますか。要求しているとおり出てこないで、勝手に逃げの手ばかり打たれるのでは困るのです。平井参事官おりますか。では、大臣にかわって、はっきりした答弁申せますか。イエスかノーか言ってください。
【次の発言】 責任ある答弁の出ない場合には別途、講じますけれども、しかし、ここではっきり答えても……
○島本委員 時間の制約がございますから、答弁の方は簡単に率直に願いたいと思います。 まず私どもも、いろいろ日本電工の栗山並びに徳島を視察いたしました、調査もいたしました。なお日本化学工業のいろいろな視察もさしてもらいました。その中で、いま一、二ちょっと気になることがございますので、この際、お伺いしておきたいと思います。 まず棚橋参考人にお願いしますが、参考人は鉱滓の被害については、ただいま参考愚見の開陳の中で、ないものだと思っておるし、家族に健康上の被害があらわれていない、付近の住民に健康の被害もあらわれておらない、また一般の住民も健康被害がないのだ、聞き及んでおらない、こういうような御答……
○島本委員 私は、きのうの午前十時から午後遅くまでかかって、十人の参考人と二名の説明員から六価クロムの鉱滓を含めてのいろいろな被害についての参考意見を承りました。それで強く感じたのは、行政が企業を甘やかしているのではないか、行政があることによって、企業がうそをついているのじゃないか、この姿勢は私は許されない、こう思いますので、一応そういうような前提に立って、せっかくきょうは長谷川労働大臣と小沢環境庁長官もいるわけでありますので、この意見を中心として、ひとつ皆さんのこれに対する考えを承りたいと思うのであります。 と申しますのは、きのうは、このクロムの鉱津に対しての被害、これに対しては社長は、言……
○島本委員 ただいま田中厚生大臣から厚生行政についての所信、それと厚生省事務当局から所管に係る予算の概要を承ったわけであります。いろいろ困難な中でも、今後の健闘を心から望んでやまない次第であります。 それで、ただいま所信の表明が行われましたけれども、それについて、私も意見を交えながら若干質疑をさせてもらいたいと思う次第です。 社会保障の計画的拡充の必要性についてであります。確かに大臣は、インフレの後追いにならないように安定対策には積極的に取り組むと、この姿勢を示しておるのであります。多分これは四十八年の第七十一回国会で、われわれの先輩であります大原亨議員が、経済社会基本計画は社会保障の計画……
○島本委員 戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案、これについて数点にわたって私は大臣にこの対策の今後の問題等についてひとつゆっくりお聞きしたいと思うわけであります。 まず第一番に、今回のこの改正では、戦没者の遣族に二十万円の特別弔慰金を支給するとしておるようであります。戦後、すでに三十年もたっておって、このような時期に改めて戦没者の遺族対策を行うという趣旨、これはどこにあるのでしょうか。この点を明確にしてもらいたい、こう思うわけであります。いままで対策がおろそかだったのか、それともこれで打ち切るのか、それとも何か他に意図があるのか、この点いかがでしょう。
○島本委員 厚生省当局並びに大蔵、労働関係各省に伺いますが、先般、五月十四日でありますが、私どもは高崎市にあります国立コロニーを調査したわけであります。福祉施設の実態調査として、私どもとしては貴重な調査資料を得たわけであります。障害児並びに障害者の障害施設として、国が誇りとする施設なわけです。こののぞみの園は、昭和四十六年に約二十六億円の巨費をもってつくって、標高二百メートルの丘陵地帯につくられてあります。これは心身障害者の共同生活施設であり、二百二十万平米の敷地で広大なものであります。現在約五百四十三名、全国から集められてそれぞれ生活しているのでありますが、初め設立した当時の趣旨と現在の運営……
○島本委員 前回に引き続いて、五月の十四日に国立コロニーを私どもは調査いたしました。調査した人たちは、村山富市議員、田口一男議員、森井忠良議員、それに山口鶴男議員であります。参議院からは片山甚市議員、それから茜ケ久保重光議員、それに私を加えて七名、これでいろいろ調査し、前回五月二十九日には質問をいろいろ展開したわけでありますが、具体的な問題について積み残しがございました。その件について同志の皆さんの愛情ある取り計らいによって、きょう四十分間の制限はございますが、その中で膨大な具体的な問題を詰めたい、こう思うわけであります。もし、皆さん方の方でくだらない答弁を長くされたら一回で時間がなくなります……
○島本委員 ただいまは田邊委員の方から格調の高い質問がございました。いろいろ答弁もございましたが、私ども大分わからない点が多かったのであります。その点一、二を通じて解明願いたいと思うのであります。 まず第一に大臣に率直に聞きますが、きわめて率直であります。それは、この提案理由の説明の中にも、四十九年度当初から相当の不足を生ずる状況となり、このまま推移すると収支の不均衡はますます大きくなることが予測されるので今回の値上げをやった、こうなっておる。それは、提案の理由としてはわかりました。では、来年度はするのですか、しないのですか。それだけひとつきちっと聞かせてください。私どうもわかりませんでした……
○島本委員 私は、この機会に、ただいままで井上議員もいろいろ皆さんに承っておりました振動病の問題について、林野庁並びに労働省を中心にして根本的な問題について詰めてみたいと思う次第であります。 この二月十一日から十三日にかけて三日間、私も、社会党の林業労働者振動病現地調査団の団長といたしまして、高知県の宿毛市、それから土佐清水市の林業労働者の振動病の実態を調査してきたわけであります。そして、私自身その惨たんたる状態に驚いてきたわけです。また、これと同時に、大分、宮崎の両県にも調査団を派遣して調査してまいりました。そして、林業における振動病の発生状況はきわめて深刻なものだということをはっきり認識……
○島本委員 私は公害と環境問題に論点をしぼりまして、数点にわたって質問するつもりでございます。まず、真っ先に伺いたいのが一つあります。最近の瀬戸内海の汚染の状態はひどいのでありますが、瀬戸内海環境保全臨時措置法が三年間の時限立法として、もう成立しているのであります。しかし、最近のああいうような石油事故のために、すでにもとへ戻ったような状態であります。これは何ともできない状態であるといいながらも、これは環境庁を初めとして、公害、環境に対する取り組みがまだ不十分である、こういうような点からして、まことに残念だと言わなければなりません。 それだけではないのであります。つい二月の十一日に、香川県の高……
○島本委員 十五日の質問につきまして、いわゆる伊達火力の問題で、警察官並びに海上自衛隊、この警備過剰による公害行政で、総理の考えている理念と発言とが完全に無視された、こういうような事態が判明いたしましたので、特に総理並びに関係の皆さんにこの点の解明を願いたい、こう思って参った次第であります。 環境権裁判の伊達火力の強行着工、これは当時の環境庁長官でありました三木総理が一番よく知っているはずであります。北海道と北海道電力に対して、昭和四十八年六月の十三日ですが、着工に当たっては絶対流血の惨を避けよ、そしてこの際忍耐強く話し合いを行いなさい、こういうふうにして指示されたはずであります。当時の二階……
○島本委員 環境庁の長官に、この際ですから、敬意を表しながら若干、伺いたいことがあります。 と申しますのは、九月の九、十、二日間、六価クロムの問題で当委員会で集中審議を行いました。その六価クロムの問題も、いわば労働災害の段階、それを伏せられたままで住民からの告発によって公害として指摘をされ、それが判明したという状態。今度の場合には、またしても同じような塩化ビニールモノマーの問題が発生してまいりましたが、これもまた同じような状態であります。やはり最近の調査によりまして、十一月七日、新潟市の大気汚染研究全国協議会においても、横浜国立大学の環境科学研究センター加藤助教授によって、それがもう本当に微……
○島本委員 答弁は、だらだらしないで端的に答えてもらいます。
環境庁長官、この環境影響事前評価、これについては長い間、問題になっておりますが、もうすでに検討の段階に入っており、いつの日にかこれを提案する、国会に出す、こういうようなことになっているようであります。準備はどのように進んでいるのですか。それと同時に、いつ提案する予定になっておりますか。その点を明確に伺っておきたいと思います。
【次の発言】 その気持ちはわかるけれども、だから、どの辺まで準備しているかということです。
【次の発言】 いろいろ問題が発生してから後追いのように、これをつくるというのでは、もうすでに公害対策としては遅過ぎる……
○島本委員 時間の関係がありますから。率直にお伺いいたしますが、十一月二十七日の大阪高裁判決、これは両大臣もすでに十分、御了知のとおりでありまして、いま、いろいろ御討論がありました公共性よりも人格権尊重という住民サイドに立った判決というので、いまや注目されております。環境庁もかなえの軽重が、いまや全国民から注目の目をもって見られている、こういうような状態であります。したがって長い間、公共性の名のもとに環境悪化による健康被害、生活妨害に悩まされ続けた住民の切なる悲願が、ようやくいま認められつつある。いままでの政府の環境行政に対して、受け入れながらも厳しく批判して、直ちにその姿勢を改めよと求めたも……
○島本委員 私の場合は、きょうは特に前回、十分詰め切れなかった塩ビモノマーの人間の体に及ぼす影響を含めた汚染の問題、それともう一つは、先般、環境庁から出された窒素酸化物対策、この二つの問題に限定して、きょうは十分詰めてみたい、政府の意見も聞いてみたい、こう思う次第であります。まず、その順序としては、いま林委員の方からも塩化ビニールモノマーの問題で質問がありました。したがって、その方からいった方がいいと思いますから、便宜そうさしてもらいます。しかし主眼点は、窒素酸化物の対策問題でありますから、すぐ、そっちの方へ移らしてもらいます。 ちょっとお伺いいたしますが、前回、私がいろいろと塩化ビニールモ……
○島本委員 本臨時会における公害環境特別委員会の審議は、いよいよこれが一番、最後になったわけです。最後のしんがりでありますが、私は今回、特に環境庁自身の最近のいろいろな事象からして感ずること、こういうような問題を中心にして、総括的に質問を展開していきたい、こういうように思っております。 まず、それに入る前に、ただいまも、ちょっとありましたクロム公害、この問題に対する考え方、私としては若干、違う点がございますので、この点を解明して、同時に行政措置をここに伺っておきたい、こう思うわけであります。 クロムによるところの人体被害、この問題は当然、当委員会においても九月の九日、十日、二日間にわたって……
○島本委員 大臣もいま枝村委員の質問をお聞きのとおり、スト権の問題と雇用問題がいま重大な焦点になってきております。この高度経済成長の、いわば自由主義国第二位の日本の経済ですが、戦後三十年、倒産と解雇の状態は最近まことに目まぐるしいものが生じてまいりましたし、この一月から六月までには二百九十万人が離職しているという報告がされております。失業者は百万人を超えておる。求人倍率は最悪。二月のピーク時の〇・五の状態である。雇用は昨年同月比五三%減、特に新卒者はだめである、こういうようなデータであります。中高年齢者やパートタイマー、ことに婦人の場合は深刻でありますが、こういうような問題に対処して、労働大臣……
○島本委員長代理 次に、各省庁の昭和五十一年度環境保全経費等について、便宜、環境庁から説明を求めます。柳瀬企画調整局長。
【次の発言】 以上で予算の説明は終わりました。
【次の発言】 次に、公害等調整委員会の公害紛争の処理に関する事務概況について説明を聴取いたします。小澤公害等調整委員会委員長。
【次の発言】 大臣が来る予定のところを、まだ来ておらないのですが、政務次官、よろしゅうございましょうか。
【次の発言】 ちょっと不足なように思いますが、大丈夫だというならば、まあ結構です。では質問いたします。(越智政府委員「大臣の方はできるだけ後にしていただいたら、すぐ参ると思いますから、不足の部分は……
○島本委員 公害健康被害補償法の一部を改正する法律案が、いま提案されているわけでありますが、これは何回目の改正になりましたか。
【次の発言】 この原案、真っ先に出された公害健康被害補償法ですね、二回改正される前のもの。これを出すための基礎、諮問機関か、または委員会というようなものは、どの委員会でございました。
【次の発言】 そうすると、中央公害対策審議会がいろいろ審議した結果、皆さんが立法化した、そして提案された、こういうようなことになるわけです。この中央公害対策審議会、これはまともに行われているのですか。
【次の発言】 その問題の中央公害対策審議会自身がまともに運営されているのですか、このこ……
○島本委員 公害健康被害補償法の一部改正法案、それを、いよいよ年度内に成立させなければ重大なことになるということで、いま審議の対象になっているわけであります。もちろん、この法律案そのものの内容等を見ましても、私どもとしては、まだまだ、これを練らなければならない、こう思われる点がたくさんあります。 ことに公害健康被害補償給付金給付に要する費用のうち自動車負担分、いわゆる移動発生源による分、これは八十七億九千万円でしょう。これは自動車重量税の一部から交付する措置を四十九年、五十年、二年間はとる、それまでの間に完全な法律をつくる、こういうようなことになっていたのを、できないから、もう二年延長してく……
○島本委員 四月二十一日に国会正常化に対する衆参両院の議長裁定がございました。六項目にわたって、いろいろな裁定がなされ、いよいよ国会は正常化第一歩というところであります。それで、きょうは公害環境特別委員会におきまして、この裁定にのっとって、最近の環境公害行政、これに対するいろいろな取り組み、この点をひとつ具体的に三点にわたって聞きたいと思います。一つは、環境庁長官に対して基本的な問題、姿勢、もう一つは産業廃棄物処理の問題、それから最近のカドミウム中毒、これに対しましての見解。いろいろございますが、さしあたって重要だと思われます。この三つの点、順次お伺いしていきたいと思います。 まず小沢長官に……
○島本委員長代理 参考人に申し上げますが、もう少し声を大きく、ひとつ御発言願います。
【次の発言】 まず、亘理参考人と二村参考人にお伺いしたい。
西宮の小田助役さんから、新幹線の問題に関して指針ではなくて規制基準にせい、沿線住民の被害は目に余るものがある、こういうような参考意見の開陳があったわけです。また、伊藤参考人の方からは、これは防止の目標を与えてもらったところに意義があるということで、目標ととらえているわけであります。それと同時に、また尼崎の公害部騒音課長の桜井参考人は、新幹線は指針値ではなくて規制基準の対象にしなければだめだ、これを強く要請いたしました。
それでお伺いいたしたいので……
○島本委員 振動規制法、この法律ができ上がりますと、公害対策基本法による典型七公害の、いわば関係法律案いわゆる受けざらと思われる実体法ができるわけです。しかし、やはり法律はできたけれども環境庁の姿勢はますます強くなった、毅然たる態度を示すようになった、こう言われてあたりまえだ。法律はできたけれども弱体化した、後退した、こう言われるとあっては、何のために法律をつくったのだ、こう言われることになりますから、これはやはり大臣としても、そこを十分考えておいてもらわないとだめなんです。 最近、経済不況に藉口して、よく、この対策をサボる傾向が出てきたのです。また口にのる財界等の言葉によっても顕著に、それ……
○島本委員長代理 慎重に御答弁願います。
【次の発言】 越智政務次官、こっちの方へ着席願います。
【次の発言】 ただいまの質問は、次回に留保することにしておきます。
では土井たか子君のきょうの質問は、これで終わりました。
次回は、五月十四日金曜日、午前十時理事会、午前十時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後零時四十二分散会
○島本委員 ただいま、それぞれ修正案が説明されましたが、そのうち自民党、日本社会党、民社党提出の修正案、この内容について、その二十四条一項の条文等の内容、これらについて質問したいと思います。
すなわち、あくまでも条例は地方の実情に即して制定されたものであり、尊重しなければならないものだと認識しております。したがって、地域指定についての指導について長官は、どのように考えるのか、この際、明らかにしてもらいたいと思います。
【次の発言】 さらに、この修正案に言う、いわゆる「別の見地」とありますけれども、どういう意味であるのか。この際に、この点についても明確にしていただきたいと思うのであります。
○島本委員 環境庁長官、昭和五十一年四月二十三日金曜日の公害対策並びに環境保全特別委員会の議事録でありますが、自民党から出された、あのカドミ汚染問題に対する報告書、これに対する長官の答弁、この中で「十分それぞれの所見について検討を加えなければならないと思います。」と「検討を加えなければならないと思います。」で全部、終わっているわけであります。私は、そういうような点から環境庁長官に、この際でありますから、この問題に対して、きちんとしておいてもらいたい。そうでなければ、また世界の笑われ者になっては大変なんだ、こういうような考え方から一、二お伺いして、そして今後の善処を心から期待したいと思います。 ……
○島本委員 私の場合は、特に最近の環境庁の姿勢も含めて、環境影響事前審査この必要性と、現在の北海道苫小牧の東部大規模工業開発、これについて、その問題点を若干お伺いしたい、こう思っております。 それは六月の十六日ですが、十二省庁連絡会議がありまして、苫東の環境事前評価の合意が成立した。これを受けて十八日の閣議の前に開かれた三省庁責任者会議、福田開発庁長官、木村運輸大臣それに小沢環境庁長官、この三閣僚会議で苫東の着工を正式に決定した。これによって苫小牧東部開発は、その一歩を踏み出すことになった。こういうふうに報ぜられておるわけであります。 この決定の仕方にも、まず十分納得するものではございませ……
○島本委員 建設労働者の雇用の改善等に関する法律案、いよいよこれがかかったわけであります。しかし、この内容等を見まして、われわれとして幾多の疑問があります。と言うより、足りない点で不満を感じます。少なくとも基本的人格権を中心にしてりっぱな憲法がある。そのもとに国民の福祉充実、こういうようなものが行政の主目標になって唱えられている。行政もそういうような状態になっているのに、一つ取り残されている存在が、いまこの対象になっている建設労働者です。そういうようなことからして、劣悪な労働条件のもとで働いている労働者のこの状態を見る場合には、労働行政の立ちおくれだ、そう私ははっきり指摘せざるを得ないわけです……
○島本委員 廃棄物処理及び清掃に関する法律及び廃棄物処理施設整備緊急措置法の一部を改正する法律、問題はこの二つに及んでいるわけでありまして、この点等においてはその性格上、清掃は一つであるけれども、性格が違うものを二つ組み合わされている法律であります。したがって、これはいろいろな点からして相反するような措置をとらなければならない場合もあります。 そこでまず、私は、廃棄物処理施設整備緊急措置法、この面から先にちょっと聞いていきたいと思います。 五十一年四月九日に本法案に基づいて整備計画の閣議了解が作成されておりますが、これはどういうような割合と実施の状況になっておりますか、一応ちょっと簡単に報……
○島本委員 しばらくぶりで、公衆電気通信法の一部を改正する法律案につきまして、私も若干疑義をただしていきたい、こう思うわけであります。
まず、その前に、大臣にちょっとお伺いしたいことがあるのであります。前からもいろいろ問題になっておって、一回や二回ではございませんが、村上郵政大臣は逓信大臣も兼務しているのですか。どうもこの点わからないのでありますが、郵政大臣でしょうか、逓信大臣でしょうか。
【次の発言】 その点等におきましては、昭和三十三年三月第二十八国会、三十回国会昭和三十三年九月、それから三十一国会昭和三十四年一月、ずっとこうあるのでありますけれども、いまだにまだ逓信大臣と郵政大臣が併立……
○島本委員 いま土井委員の方から厳しく、いま日本や関係各国を覆っておりますところの構造的な汚職というか政治の汚れがロッキードによって証明された。しかし、私も公害対策の点からして、国土を覆わんとする環境破壊の根本を解明するために若干質問をさせてもらいたいと思うわけであります。 まず、環境庁長官にお伺いしますが、昭和四十七年の六月の閣議了解事項があります。国の行う公共事業、地方公共団体の行う公共事業に対しても環境影響評価を行う、これが閣議了解事項になっております。中公審報告の環境庁案は、制度化を図る必要がある、こう言っているのでありますが、政府としては法の制度化を考えているのか、それとも行政指導……
○島本委員 大臣並びに政務次官の就任につきまして、今後の活躍を心から期待するものです。たとえ短期でありましても、人間死ぬときに一番その直前には光を放つものであります。ちょうどいい時期に大臣になり、政務次官になったのではないか。いままでの生命の火、世紀の生命の火でありますから、これを高々と掲げて後世にまで、その業績は残してもらいたい。 さて、そのためには最近の環境行政、これを見ますと、大臣、精彩を欠いておるように見えませんですか。不況を理由にして公害規制の緩和を迫る産業界の攻勢に、たじたじのていたらくであります。一方、住民運動側からは、被害者の立場に立って行政をするという環境庁発足当時の意気込……
○島本委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。
委員長所用のため、その指名により私が委員長の職務を行います。
質疑を続行いたします。岡本富夫君。
【次の発言】 岡本君の質問はこれで終わりました。
次回は、来る十九日火曜日、午前十時理事会、午前十時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後二時二十一分散会
○島本委員 大臣、きょう理事会の決定によりまして、伊達発電所のパイプラインに関する統一見解が、環境庁が中心になって経済企画庁、通商産業省と合議の上で決定され、いま提案になっております。この問題に対しては二十六日に内容について具体的に詰めて、この正否をただしたい、こう思うわけであります。 それにいたしましても、きのう、きょうのいろいろな報道等によりまして、最近の環境破壊、それと同時に今度は林業労働者の白ろう病の問題、これはかつては死に至るほどの問題でもあるまいと思われておったのが、もう死者まで出ておりまして、部分的疾患だと言われておる問題も全身疾患であるというふうに認識されるようになってきたわ……
○島本委員 伊達発電所パイプラインに関する統一見解、これが環境庁が中心となって経済企画庁、通商産業省それぞれ、ここに知恵をまとめて出されたようであります。これは小沢前長官の時代で、いまの長官は、その当時はこれに関していなかったわけでありますが、この統一見解は前回われわれの方にちょうだいすることができましたが、これに対して環境庁長官は責任を持って、この統一見解を出されることを指導されたのですか。
【次の発言】 この統一見解は、いろいろまだ疑義な点がたくさん残されたままに、ふわらっと真綿で包んだような見解のように受けとめられます。順次この問題に対しては解明さしてもらうことにして、まず本年の十月十一……
○島本委員 去る十月二十九日の瀬戸大橋の建設に関する陳情、これに関して不穏当な言動があったということで本人からの釈明、そして二度と繰り返さないという決意の表明もあったわけです。それに加えて丸茂環境庁長官からも遺憾の意の表明がありました。私は、それについて了解したいと思います。 ただ、二点に限って、この際ですから、きちっと歯どめをかけておかなければならないと思います。それは確かに不用意の発言であります。しかし、基本的な考え方が、この中にあってはならないと思うのです。この問題については本当に不用意なのか、基本的な考え方なのか、この辺について私ははっきりしておきたいと思うのです。 なぜかというと……
○島本委員 まず、ほんとにきょうは御苦労さんでございます。 私自身この公害健康被害補償法、この立法の過程においてぜひ皆さんの意見を伺いたい、こう思っておったのでございましたが、きょうは十分それを聞かしてもらうことができたのでありまして、この点、心から感謝を申し上げる次第です。 一、二これに対しての私自身日ごろ考えておることと、そして疑問に感じたことについて解明を願いたい、こう思った次第であります。 まず、伊東公述人にお伺いしたいのですが、伊東公述人も本法案については医療給付については数段前進したことは評価に値する、このようなことでございます。もちろん私どももそう思うのであります。これはや……
○島本委員 通産大臣も来ていらっしゃいますし、そしていま休廃止鉱山の鉱公害対策の確立について法案が出され、これを審議している段階でございます。私どもも昭和四十七年の六月十六日、衆議院の公害対策並びに環境保全特別委員会で上げた「休廃止鉱山の鉱公害対策の確立に関する件」という決議案件、これにのっとってそれぞれ立法化が促進され、ここにでき上がったわけであります。この決議の線に沿うて逐次お伺いしてまいりたい、こう思うわけであります。 それは言うに及ばず、大臣も出ていらっしゃいますが、とりあえずイタイイタイ病のカドミウム中毒、それから水俣病の有機水銀中毒、それと四日市等のいわゆるばい煙による公害被害、……
○島本委員 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律案も、現在の激増する公害対策の一つとして立案されていたその経過等については、私どもも存じております。 それで、この際ですから大臣にひとつ所見をまずもって伺いたいと思うのです。何ら罪も責任もない漁民は休業しているし、加害企業はフル操業を続けている。この姿が異様に映らないほどに政治の良心は麻痺しているのか。汚染魚として工場が買い上げる食べられない魚をとるのは、もはや漁業ではない。造花に水をやるようなもので、こんなばかがいるか。第三番目には、漁民対策を融資だけでお茶を濁してはならない。貧しい漁民に借金をしいることは、政治でも行政でもない。これは……
○島本分科員 農林大臣に、この際はっきり伺いたいと思います。 それは先般、私も二、三日、北海道の北見の置戸という町の山の中へ入って、いわゆる白ろう、レイノー患者の実態をよく見てきたのであります。その患者の実態の中には、いま労働省からチェーンソーは二時間程度で、常時使ってはならないということになっておりますが、実際の状態としては、娘を嫁にやらなければならない、ちょうど高校へ上がる子供を持っておった、こういうふうな状態から五時間、六時間とチェーンソーを使っておったのであります。そうして、その人はついに病気になってしまいました。その後会っていろいろ話を聞いてみましたけれども、やはり白ろうになってし……
○島本委員 ただいま健康保険法の一部改正法案についていろいろ質疑がありました。その中で、やはり私は一つだけ大臣に確かめておきます。と申しますのは、かつて何回か出したということを大臣はいまおっしゃっておられましたが、今回の場合特にお聞きさしたいのは、いろいろ健保連の反対のありました財政調整方式、それから医師会のこぞって反対のありました再診料の一部負担、こういうようなものを全部削除して、対象を被保険者にしぼったような形で今回は提案されたのが健康保険法の一部改正法案であります。 そうすると、いままで何回か出したということと、これはなかなか異質のものである、こういうようなことにも相なりかねないのであ……
○島本委員 田中内閣では、石油危機に直面した十一月の十六日でありますが、石油緊急対策要綱を閣議決定した、そしてその中には総需要の抑制、公共投資抑制、これらの政府方針を出した、こういうようなことを聞き及んでいるのであります。その後何か態度の変更がありましたら、またこれに加えて何か決定がございましたならば、この際お伺いいたしておきたいと思います。これは経済企画庁長官にお伺いいたします。
【次の発言】 そういうようにして、石油危機に直面していわば石油緊急対策要綱はきまりました。いわゆる石油両法案、政府もいよいよこれを提案していま審議中であります。電力や石油の消費規制も考えておられるようであります。通……
○島本分科員 ただいま上原君が空の環境保全、音の公害対策に対して鋭い格調の高い質問があったのであります。したがいまして、私の場合もやや相似た点から出発いたします。というのは、新幹線の場合の騒音、それと現在よごされた港湾に対するしゅんせつ等の工法の問題、ここに限りまして若干の時間でありますが、ひとつ質問したいと思います。 大臣、最近新幹線に対しての騒音公害ということが急にやかましくなってまいりました。環境に対してのいろいろなアセスメントもなかなか重要性を帯びてまいりました。この新幹線、何ホンまでいいのか、これもいろいろともうすでに考えられておると思います。 その前に、新幹線その他国鉄の在来線……
○島本分科員 きょうは私の場合は、おもに郵政省関係、電電公社の職員の頸肩腕症候群、またその一連の救済策、これにしぼってひとつお伺いしたいと思っております。 まず第一番に、先般、「電電公社における頸肩腕症候群に関する医学的究明について」という、いわゆる頸肩腕症候群のプロジェクトチームの答申が総裁になされたようでありますが、各職業病がいま激発しております。白ろう病、腰椎症、頸腕症、頸肩腕症候群並びにじん肺、こういうような点が多うございます。電電公社もやはりその中に位置しているわけでありますので、今後その対策はまことに重大だと思います。このプロジェクトチームの答申について公社ではどのように思ってお……
○島本分科員 自分の都合で集中石炭の問題の審議から、ちょっと午後のほうに入らしていただきました。私で集中石炭シリーズは最後になるわけであります。 それでまず通産大臣に直接伺いたいと思います。それはこの二月二十七日に日本社会党委員長の成田知巳、それから石炭政策闘争本部長勝間田清一の名で、石炭政策に関する緊急対策の申し入れをいたしました。五項目に分かれております。「一、労働力の安定確保対策をすみやかに実施すること。二、一切の閉山は行なわないこと。三、新石炭政策の確立までは一般炭の輸入は行なわないこと。四、買い上げ、封鎖鉱区、未開発鉱区について、試錐を含む具体的調査を行なうため、財政措置を講じ、直……
○島本分科員 私は、最近のはやりになっております職業病、頸肩腕症候群から腰痛症に至るまで、いろいろと各階層からこれが蔓延してまいりました。ことに、林業労働者の中には振動病の大量発生の問題について憂慮すべき問題がございまして、七十一国会では、実態調査の結果を踏まえて、労働大臣それから農林大臣の見解をただし、予防と治療と補償対策の万全を期することを確認してあったわけでございます。 その後一年たちましたが、国有林及び民有林における振動病患者の発生状況はどうなっているのか、ブレーキをかけるような状態になっているのか、それとも、大いに促進するような状態になっているのか、その数をお知らせ願いたい。
○島本委員 この内容に入る前に自治大臣にちょっとお伺いしておきたいのです。 石油コンビナート等災害防止法に関係しておる省庁のいかに多いかびっくりしたわけです。消防法は消防庁、高圧ガス取締法は通産省、労働安全衛生法は労働省、電気事業法は通産省、ガス事業法は通産省、それから石油パイプライン事業法は消防、通産、運輸省、海洋汚染防止法は運輸省、それから港湾法は運輸省、海上保安庁法は運輸省、消防組織法は消防庁、災害対策基本法は国土庁に消防庁、それから毒物及び劇物取締法は厚生省と、大体こういうふうになっておるように承知しました。 しかし、あの水島の事故以来、縦割り行政がばらばらにぶつかっているために、三……
○島本分科員 きょうは、私は主に建設省全体の不当労働行為の面と業者関係に対する癒着の問題について少し触れてみたいと思うのであります。 三十分では時間が少ないのでありますけれども、その中でも大臣に、この前の一般質問で二点ばかりちょっと残しましたので、その点に対する基本的な考え方を二つだけ聞いておきたいと思うのであります。 というのは、これは二月の十五日の予算委員会の一般質問でしたけれども、国土利用計画法の土地利用基本計画と環境影響評価、この問題について私質問したわけであります。いまの日本の公害行政と環境行政、これについては土地利用こそが原点である、こういうふうに言われているのでありますけれど……
○島本分科員 私の場合は、きょうは大臣の御高見を十分に拝聴したい、こう思ってやってまいりましたが、いろいろなコンビナート、大規模な工業開発、こういうようなこととあわせて、ひとつ大臣にこの際――いろいろな石油、重油の流出事故その他コンビナートの爆発だとか火災、こういうようなのが最近ずっと相次いでいるわけであります。報道されないものを含めると、ほとんど毎日のような事故じゃないかと思うのでありますが、最近のコンビナートの爆発、火災を含めて、または重油の流出、こういうようなのを含めて、このコンビナートに対しての安全性ということに対して、どういうふうにお考えでしょうか。現行法そのもの、そのままでは、今後……
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