このページでは安藤巌衆議院議員の38期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は38期国会活動統計で確認できます。
○安藤巖君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、労働基準法の一部を改正する法律案に対し、総理並びに関係大臣に質問をいたします。 労働基準法は、一九四七年、戦後日本の民主主義確立の重要な一環として、憲法第二十五条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」という規定を受け、「労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。」ことを基本理念とし、違反した場合は刑罰に処することも含めて、労働条件の全国一律の最低基準を定めたものであります。その最も重要な具体的な中身の一つが一日八時間労働制であることは言うまでもありません。 ところが、政府は財……
○安藤巖君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、政府提出の昭和六十三年度補正予算三案に対し、反対の討論を行います。(拍手) 反対の第一の理由は、本補正予算案が消費税廃止を求める国民世論を無視して、実施の円滑化と称して消費税を国民に強引に押しつけようとしていることであります。 そもそも消費税は、大型間接税は実施しないという公約を踏みにじり、リクルート疑惑徹底究明と消費税反対の国民世論に真っ向から挑戦し、議会制民主主義を破壊する暴挙を幾たびも重ねて強行されたものであります。 我が党が一貫して指摘してきたとおり、消費税は、アメリカの強力な要請にこたえて、軍事費及びODAを異常に突出させ、国民……
○安藤委員 私も、この七月十日の鹿児島市を中心とする集中豪雨災害、これを中心にして幾つかの点にわたってお尋ねをしたいと思います。 まず最初に、今度の梅雨前線による集中豪雨によってお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、心から哀悼の意を表します。そして、災害を受けられた方々に対して心からお見舞いを申し上げる次第です。そういう思いを込めてお尋ねをしたいと思うのです。 最初に、長官にお尋ねをしたいと思うのですが、これまでもいろいろ質問がなされ、御答弁もありまして、今回の集中豪雨に対する災害被害、相当大きなものであるということがわかってきたわけでございますが、例えば、これは国土庁防災局からいた……
○安藤委員 今回の台風十号崩れの温帯低気圧により、一都十五県に及ぶ、これは関東から東北地方にかけての広い範囲で、たくさんの河川の堤防が決壊して大きな被害が出たわけでございます。まず、亡くなられた方々に心から哀悼の意を表しますとともに、被災者の方々に心からお見舞いを申し上げるわけであります。 そこで、国土庁長官に、これまで各委員からしっかり御要望がなされた激甚災害の指定の関係でございますけれども、例えば、これはきょういただいた国土庁防災局の「台風第十号及びその後の低気圧による災害について」というのがございます。全部は申し上げませんけれども、建設省関係で、八月十九日現在、公共土木施設で、合計二万……
○安藤委員 まず最初に、法務省にお尋ねをしたいと思うのですが、法務省は、人権擁護の立場から、法律的あるいは社会的あるいは社会生活の中でいろいろな差別というようなことは起こらないように啓発活動その他をしておられると思うのですが、どういうようなことをやっておられるのか、まずお伺いします。
【次の発言】 そこで、そういうような人権侵害の中の差別という問題についてお尋ねしておるのですけれども、そういう差別の中にはどういうようなものがあるのですか。よく人種的な差別とか民族的な差別とかいうようなことが言われておるのですが、そういうものも入っておるのですか。
○安藤委員 裁判官、検察官の報酬並びに給与の法案に対する質疑に入る前に大臣に一言お尋ねしておきたいのですが、十月二十二日に当法務委員会におきまして、その前日、総理大臣が衆議院の本会議でなさったアイヌに対する差別発言について、大臣は私の質問に対して、総理に対して閣議においてアイヌの人たちに対しての差別的な言動は御遠慮願いたいというふうに要請をしておきたい、こういうふうに御答弁になった。御記憶に新しいことと思いますが、その約束は守っていただいて実行していただけたのか。そうでないとすると、近いうちに実行していただけるのか、お尋ねしたいと思います。
○安藤委員 私は、まず最初にいわゆるジャパゆきさんの問題についてお尋ねをしたいと思います。この問題につきましては、先ほど同僚委員の方から一部お話がありましたので、できるだけ重複しないようにお尋ねをしたいと思うのです。 日本へ東南アジアの方から入国をして資格外活動をしているという人たちの数が、先ほどのお話ですと、七千件に達するのではないかというお話がありました。これは十一月二十三日の新聞の報道ですが、十一月二十二日に法務省がまとめた入国管理法違反者の実態調査というのが報道されておるのです。この調査は、ことしの一月から八月までの入国管理法違反事件、これを分析したところ、摘発総件数が六千五十六件で……
○安藤委員 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案の審議でございますので、できるだけその法案の趣旨に沿ってお尋ねをしたいと思います。 これまで本日のこの委員会でいろいろ議論されてまいったのですが、裁判がどうも長くかかり過ぎる、せっかく裁判を起こしたけれどももうやってもらわぬでもいいよみたいな、これはゆゆしき大事で、裁判不信ということにもつながりかねぬものですから、これは大事な問題だと思うのです。それから、後でも少し議論したいと思うのですが、どうも言い分をよく聞いてもらえなかった、これは中身の問題になりますけれども、そういうような声もよく聞くのです。 後者の方は一応別としまして、裁判が長引い……
○安藤委員 午前中にもいろいろ質問がありましたけれども、五月三日の朝日新聞の阪神支局襲撃事件に関連してお尋ねをしたいと思います。 まず、この事件につきましては、言論報道関係からはもちろんのことでございますけれども、幅広い多くの国民から言論報道に対する圧殺行為だ、特に朝日新聞社の言論報道の内容及びその姿勢に対する封殺をねらったものである、民主主義に対する重大な挑戦行為であるというような指摘がなされております。私もそのように考えているわけですが、きょうの大臣の所信を伺いますと、この関係につきましては、「もしそれが言論封殺を企図したものであるとするならば、」というふうになっておるわけですね。だから……
○安藤委員 今回の刑法等の一部を改正する法律案につきまして、まず第四条ノ二の関係でお尋ねをしたいと思います。 これは先ほども同僚議員の方から質問がありまして、これは包括的に規定してあるわけですね。そこで、いろいろ法制審議会の刑事法部会でも列挙主義をとったらどうかというような議論があったということも聞いております。そうしないと、ここに規定してあるだけでは、そして条約の抄訳をいただいておりますけれども、これだけでは具体的にどの行為が今回さらに処罰されることになるのかということが国民にとって明確でないと思うのです。それで、包括的な規定にしたという理由につきましては、これを述べると長く時間がかかると……
○安藤委員 いろいろお尋ねがありましたので、私は要点を絞ってお尋ねしたいと思います。
まず、法案の第九条の関係でお尋ねしたいと思うのですが、先ほど法務省岡村刑事局長の答弁の中で、現在刑事参考記録として二百八十件保存をしておるというお話がありましたけれども、この中には、かつて第百二国会、昭和六十年四月十日のこの法務委員会で私ども共産党の林吾郎議員が質問をいたしまして、松川事件とかメーデー事件とかチャタレー事件その他有名重大事件の記録が保存してあるかとお尋ねをしたわけでありますが、それも入っておるのですか。
【次の発言】 今の御答弁を聞いておりまして、それならもっと五つか六つ、十か二十ぐらい申し……
○安藤説明員 お答えいたします。 ただいま先生から御指摘のあったようなことについては我々存じ上げておりません。ただ、法の運用等についていろいろ相談を受け、我々も御意見具申し上げたことはございます。
○安藤委員 まず最初に、気象観測の問題についてお尋ねをしたいと思います。気象庁の方、見えておりますね。 昭和二十四年からでございますが、我が国の台風の予報業務にデータが使われてまいりました米軍の航空機による台風観測、これが米軍当局の通告によりまして、ことしの九月いっぱいで打ち切られるということになりました。ところが、これに対して気象庁の方では六月十七日に声明を出しまして、台風予報業務に特段の支障はない、こういうふうに見えを切っておられるわけです。本当に支障がなかったならば結構なことだと思うのです。 例えば一九八二年、昭和五十七年六月二十七日、これは台風五号による大しけで、宮城県の金華山沖で……
○安藤委員 今度のこの簡裁の統廃合法案をおつくりになるに当たっては、交通事情を初め経済活動あるいは住民の生活形態など、いわゆる地域の実態を十分考慮して行ったというようなことはこれまでの質疑に対する御答弁の中でもいろいろあらわれておりますし、私も再三お聞きをしたわけでありますが、この地域の実情につきましては、もちろん申し上げるまでもなく、その地域の地方自治体の長あるいはその幹部の方々あるいは議会が一番よく知っておると思うのです。だから、統、廃合に当たってはこの地方自治体の意向というものは十分尊重をしてきておられるというふうに伺ってよろしいですか。
○安藤委員 法務大臣は、きょう東京高等裁判所で言い渡されましたいわゆるロッキード事件の判決に対しての所見なり感想なりは御勘弁願いたいということで、おっしゃらなかったことは先ほど来聞いております。
そこで、私一言お尋ねしたいのですけれども、政治家たるもの、一般的な犯罪行為はもちろん、いやしくも職務に関する汚職、これに対して疑いを持たれるとか、あるいはこれにかかわるとか、そういうことは全くないように姿勢を正しておかなければならぬということについては御異存がないと思うが、いかがでございましょう。
【次の発言】 そこで、きょう予定しておりました問題についてお尋ねをしたいと思うのです。実は昨年の十二月……
○安藤委員 共産党の安藤巖でございます。きょうは参考人の方々、お忙しいところをお出かけいただきましてありがとうございます。私も時間が制約されておりますので、簡単にお尋ねしたいと思うのですが、三ケ月先生には、司法試験の勉強のときに先生の御著書を大分勉強させていただきまして、新訴訟物理論というのは私の頭ではわかったようなわからぬようなことだったなと今思い出しているところでございます。 先ほど法制審議会の司法制度部会での議論の一端を御紹介なさったのですが、そのときに、なぜ簡易裁判所をこれだけ事件が少なくなっておるのにそのままほうっておいたのか、こういう議論があったというような御紹介がありました。先……
○安藤委員 まず、前回に引き続きまして、西尾簡易裁判所の件についてお尋ねしたいと思うのです。
先ほど同僚委員の方からの質問に対しまして、西尾簡易裁判所の統廃合の問題については、当該自治体へ名古屋地方裁判所の方から赴かれていろいろお話をなさった結果のことをおっしゃったのですが、結局どういうことだったのですか。
【次の発言】 私も聞いておるのですが、名古屋地裁の事務局長さんがお出かけになったそうです。所長さんがお出かけにはならなかったようですね。――いや、私の聞いているところではそうですが、西尾の市長さんもそれから幡豆、一色、吉良のそれぞれの町長さんも統廃合には反対であるというふうにはっきり意思……
○安藤委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。 この法律案は、簡易裁判所設立後の社会事情の変化にかんがみ、その配置を適正化するとの提案理由説明がなされております。しかし、法案の実態は、百三十九庁に及ぶ独立簡易裁判所を廃止するといういわば簡裁統廃合法案であり、裁判所の臨調行革版と断ぜざるを得ません。 簡易裁判所は戦後の司法民主化措置の一つとして設立されたもので、時の司法大臣の趣旨説明では、「全国に数多くこれを設けまして、簡易な手続によって争議の実情に即した裁判をするよう、特に工夫をいたした次第であり……
○安藤委員 特別養子制度の創設の問題につきまして、まず最初に戸籍の記載の関係についてお尋ねをしたいと思うのです。
戸籍法の二十条の三の一項で「縁組の届出があったときは、」もちろんこれは家庭裁判所の審判の結果ですが、「まず養子について新戸籍を編製する。」こういうふうにございます。いわゆる単身戸籍をつくることになるわけですが、この単身戸籍の氏はどちらになるのですか。
【次の発言】 そのときに、実方の父母の方、ですから養子になる人がこれまで在籍しておった方の戸籍ですね、これは縁組事項ということになるのですか。それはどういうような記載になるのでしょうか。
○安藤委員 東京地方検察庁がこの八月の四日に、日本共産党幹部会委員であり国際部長の緒方靖夫氏宅電話盗聴事件で不法不当にも起訴猶予処分をいたしました。この盗聴事件は、プライバシーはもとより、言論、表現、思想、信条、結社の自由及び通信の秘密など基本的人権をじゅうりんする卑劣きわまる犯罪行為であります。しかも、本件は憲法及び警察法にも反して、電話盗聴という違法行為を警察組織の重要な部分である警備警察組織が行ったという、民主主義社会では絶対に許されてはならない事件であります。さらに、公党の幹部、政党の活動を盗聴という犯罪行為で探知しようとしたもので、議会制民主主義の根幹を破壊するものであります。この起……
○安藤委員 お尋ねする前に、一言申し上げておきたいと思うのです。 我が党は前に、一九八二年ですから五年前、この外国人登録法の改正案の審議に当たりましたときに、修正案として抜本的な改正案を提案いたしました。その骨子は、指紋押捺制度廃止、登録証明書の常時携帯義務の廃止、それから本人出頭などの義務年齢を二十歳に引き上げること、登録記載事項から勤務先の名前それから勤務先の住所などを除外すること、罰則の軽減ということでありました。 これはもう今や大きな世論になっているというふうに思うわけですが、今度のこの改正案はこういう世論に全く耳をかしていないというふうに思います。指紋押捺を一回限りにするんだと言……
○安藤委員 前回、時間がなくなりましたので、最終的に詰めが行われなかったような気がいたしますから、まず最初に、これは質問ではありませんが、強く要望しておきたい。 経過措置の第五項の関係であります。これはあのときも申し上げたのですが、今度の改正案によりますと、切りかえ確認申請のとき指紋の押捺はしなくてもいいことになるわけですね。ということは、拒否も何も問題なくなるわけですが、この経過措置で、この改正案の施行前に指紋押捺を、確認申請、切りかえ交付のときに拒否した者は、刑罰については従前の例によもということになると、確認申請、切りかえ交付のときに指紋の押捺をさせるようにしてある現行法のもとでの指紋……
○安藤委員 私も大臣に質問申し上げたい点があるのです。そして、質問ももちろんそうでありますが、私どもが質問をし、そして答弁をしていただくというこの審議の内容をやはり大臣にもきちっと聞いておっていただきたいというふうに思うわけです。 それでは、大臣がお見えになる前に、本当はこういうことも大臣に聞いておっていただきたいのですが、十四条五項によりますと、一号、二号、三号に該当する場合は市町村の長から指紋の押捺を命ぜられることになっておるわけですね。この市町村長の命ずるという行為はどういうような形式で行われるのか。口頭なのか文書なのかということをお尋ねします。
○安藤委員 まず、自治省の方にお尋ねをしたいのですが、見えておりますね。 この国会で民法の一部改正、いわゆる特別養子制度というのが創設されることになりました。これは養子の利益を図るという意味では、積極的な意味を持っていると思います。ところが現在、この養子の利益を図るどころか、その逆のことが実際に行われているということがわかったわけでございます。 これは先日、私のところへある奥さんがお見えになって陳情なさったことからわかったのですが、この奥さんの御夫婦が、結婚当初子供がなかったために養子縁組をしたわけですね。もちろん入籍をされました。ところが数年後に、これは幸いと申し上げた方がいいのだろうと……
○安藤委員 私は、主として最高裁判所にお尋ねをしたいと思います。
昭和五十八年十二月二日に民事事件担当裁判官協議会というのが開かれましたかどうか、そしてその招集者、出席者はどういう者でありましたかというのをまずお尋ねいたします。
【次の発言】 今、出席者は各裁判所の民事担当の裁判官というふうにおっしゃったのですが、水害訴訟担当の裁判官、しかも部総括判事、いわゆる裁判長クラスの人たちではなかったのですか。
【次の発言】 この趣旨はどういうようなことでございましたか。
【次の発言】 その協議の結果を、結果全部じゃないですが、要旨ということのようですが、それを収録したものを「水害を原因とする国家賠……
○安藤委員 私は、法務局の増員の問題についてお尋ねをしたいと思います。 法務局業務の中で登記業務、この関係では十年間に仕事の量が二倍にふえておりますけれども、登記関係の職員の数はわずかに八%しかふえておらないという実情にあります。結果として大量の処理未済件数を抱え、長時間の残業が恒常化するという状況になっております。そこで、法務局の仕事の関連で司法書士の方々とかあるいはそこの事務員の方々とかあるいは地方公共団体の職員の方々、いわゆる部外の人たちの応援を得て何とかやっとこなしているという状況であります。この部外の人の応援は、延べ人数で計算をしてみますと年百万人を超える、こういうようなとんでもな……
○安藤委員 諸先生方には長時間にわたりましていろいろ貴重な御意見を拝聴させていただきまして、ありがとうございました。私が最後でございますので、あとしばらくおつき合いをお願いしたいと思います。 最初に芦田先生にお尋ねをしたいと思うのでございますが、先ほど先生の方から冒頭の御発言がございました中に、いわゆる異常な大災害というようなことが起こり得るんだ、まあ絶対ないとはもちろん言えませんけれども、そういう場合に備えて災害を軽減するいろいろな措置が必要だということもおっしゃって、さらには防災力を上げる必要があるというふうにおっしゃったものですから、その関係でお尋ねをしたいと思うのです。 そこで、ご……
○安藤委員 休憩前にも弁護士からの裁判官の任用の問題が論議されましたが、最初に最高裁判所の事務総長さんにお尋ねしたいと思うのです。
最高裁判所は来年度から年間二十人程度の裁判官を弁護士から任用するということをお決めになったという話を聞いておりますが、これは本当かどうかということと、本当であれば具体的にどういう準備をされておられるのか、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 今お伺いしておりますと、何か名のりをお上げになったというか、アドバルーンをお上げになったというか、そんな感じもするのですけれども、それよりももう少し一歩踏み込んだお考えを持っておられるような気もするのですね。それで、私……
○安藤委員 法務大臣は、就任のあいさつと所信表明で、これは当然のことでありますけれども、法秩序の維持と国民の権利の保全についてお触れになりました。その関連でこれからお尋ねをしたいと思います。 ことしの二月二日午前一時過ぎころに、道路交通法六十四条、これは無免許運転、この違反容疑で現行犯逮捕され、翌日の二月三日午後三時ごろまで長野の南警察署に留置された三十五歳の女性Aさんに対する取り調べの問題についてお尋ねしたいと思います。 この問題につきましては、地元の新聞を初め多くのマスコミが大きく報道しておりますし、長野県弁護士会あるいは日本弁護士連合会人権擁護委員会も調査に乗り出しているというふうに……
○安藤委員 先ほどもいろいろ議論がなされておりましたが、刑事補償法の補償の本質というのは一体どういうところにあるのかということをちょっと確認しておきたいのです。 国家賠償法に基づく損害賠償、これはもちろん憲法第十七条に基づくものですが、公務員の故意過失の存在が要件になる。それから損害の証明を必要とするという仕組みになっております。ところが刑事補償法の方は憲法四十条に基づくものでありまして、公務員の故意過失は要件としない、そして賠償の内容が法定されているというふうに違いがあるわけですが、どちらも違法な公権力の行使に基づく国の損害賠償の一種だと私は理解しております。この理解はそのとおり間違いない……
○安藤委員 共産党の安藤巖でございます。きょうは、長時間参考人の先生方には貴重な御意見を拝聴しましてありがとうございました。私が最後でございますので、よろしくお願いしたいと思います。 いろいろ御意見を拝聴いたしましたが、この刑事補償なるものの基本的な問題についてお尋ねをしたいと思うのですが、それはなぜかといいますと、先ほど来・いろいろ議論がなされております補償の金額の多寡の問題ですね。それから先ほどお話がありましたが、公示の場合の文言の問題、それから大きさの問題とか、そういうようなことにも関連するものですから。松尾先生は公務員及び国家の行政行為のある意味で不法な行動に対する損害賠償、こういう……
○安藤委員 先日、今回提案されております刑事補償法の改正にかかわる金額がいかにも少ない、低額であるということを申し上げたわけであります。そこで、この前の続きでありますが、私の質問に対して法務省の方から、昭和二十五年当時の最高額日額四百円、この中に慰謝料も入っているという答弁があったわけであります。もちろんその関係については、法務省からいただいた参考資料によりましても、その当時の一日平均現金給与額四百四円ということからすると、どうして慰謝料が入っているのだ、これに賃金の指数と物価指数を平均したものを掛けて出してきた金額それだけではないかということを指摘したわけであります。ですから、四百円の中に慰……
○安藤委員 今度の不動産登記手続のコンピューター化の問題につきまして、午前中から、それから先ほども、一体どういうメリットがあるのだろう、それからデメリットもあるんじゃないかというお話がありました。そして、それに対して法務大臣あるいは民事局長の方から御答弁がありましたので、繰り返すことはいたしませんが、普通こういうコンピューター化というときには、人手でやっておったのを機械にやってもらうとか、だから人数の節約になるとか、人数の関係で言いますと、大臣御承知のように、登記所関係の人手が少ないので人数をふやしてほしいという請願が何回も出されてそれが採択をされているという状態にあるのですが、それが人数をぐ……
○安藤委員 私は、過去二回にわたりまして当法務委員会でいわゆる統一協会なるものの悪徳商法に対する措置の問題を取り上げてまいりました。 具体的には、幸世商事株式会社、それが株式会社世界のしあわせというふうに商号変更、それがさらに株式会社ハッピーワールドというふうに商号変更しておるが、これは実体的には全く同じもので、全く違法、不当な悪徳商法あるいは詐欺まがいの商法、さらには霊感商法というのをやってきておるということ、それからこの悪徳商法が、統一協会が背後にあってこういう会社を偽装してやっておるのだ、だからここにメスを入れなければ徹底的な追及はできない、根絶させることはできないということを申してき……
○安藤委員 参考人の方々御苦労さんでございます。共産党の安藤でございます。先ほど来いろいろ貴重な御意見を承りましてありがとうございました。 まず最初に星野先生にお伺いをしたいと思うのですが、このたびコンピューター化によりまして、Aという管轄のところに住んでいる人がほかのBという管轄の登記所の管轄の土地あるいはその他の不動産についても今度は登記事項証明書というのですか、そういうのがとれる、そういう点では非常に便利だということがうたわれておるのですが、こういう利用度といいますか、これは一般の国民にとって相当高度な利用度というのがかち取られるだろうかとちょっと疑問に思うのですが、その辺は先生の学者……
○安藤委員 私は、本法案に沿ってお尋ねをしたいと思います。 先ほども、もちろんこのコンピューター化法案が成立した後の話ですが、登記事項要約書あるいは登記事項証明書、さらには閲覧などの手数料の問題がありましたが、先ほど御答弁を伺っておりますと、幾らにするかという、これは政令で決めるということになっておるのですが、政令で幾らに決めるかということは、まだどれだけの費用がかかるのかという見通しもはっきりついていないので具体化していないという御答弁があったように伺ったのですが、しかし手数料を幾らにするのかという、これは国民の負担ですから大事な問題の一つなんですよ。それは幾らにするのか、あるいは二年後に……
○安藤委員 お願いをして委員長の了承を得ております資料を配付していただきたいと思います。 まず最初に、交通安全施設の整備について、特に交差点の信号機の整備についてお尋ねをいたします。 交差点での事故防止対策につきましては、これまで第百八回国会以来、我が党議員が再三再四にわたってその対策の強化を要求してきたところであります。 まず最初に公安委員長にお尋ねをするわけですが、前の国家公安委員長は第百九回臨時国会の本会議におきまして、昭和六十一年度で交差点及び交差点の近くで全交通事故の四一・五%の交通事故死が発生している、こういうふうに言っておられるし、これは統計上も明らかであります。 ところ……
○安藤委員 まず最初に、このたびの七月の集中豪雨で広島、島根両県でお亡くなりになった方々の御冥福をお祈りし、被災者の方々にお見舞いを申し上げるわけであります。 これまでいろいろ質疑がなされてまいりましたので、できるだけ重複は避けてお尋ねをしたいと思うのです。 まず、激甚災害の指定の問題につきまして、本激それから局激の問題につきましても質疑があり、御答弁がありました。私も、これは早急に査定をして、そしてほとんど全部指定をしていただきたいということを強く要望をするわけでありますが、どうも伺っておりますと、査定が終わるのが十一月あるいは十二月というような話のようであります。これじゃどうも遅いとい……
○安藤委員 この裁判所の休日に関する法律案につきましては、休日が多くなるという点については賛成であります。ところが、裁判所の休日ということになりますと、いろいろ裁判を受ける国民の権利、それからその反対面としての司法サービスの低下というようなことも懸念されますので、その関係について二、三お尋ねをしたいと思います。 同僚議員の方からいろいろお尋ねがありましたので、その関係につきましてはできるだけ重複を避けて確認をするということにとどめたいと思うのです。勾留をされている被疑者あるいは被告人に対する弁護人の接見交通の問題がいろいろ議論になりました。ここで、先ほど来いろいろ議論になっておりますのは、こ……
○安藤委員 本法案につきましては多岐にわたって議論をしたいというふうに思っておるわ的けです。きょうは国際的な問題についてまず議論をしてみたい、お尋ねをしたいというふうに思います。
まず最初に、国際法曹委員会が行いました一九五九年のいわゆるデリー宣言というのがあるのですが、これは法務省の方は御存じですね。
【次の発言】 ここで決議が行われたわけですが、このときの日本からの出席者はどういうような方々でしたか。
【次の発言】 私がいろいろ聞いたところによりますと、四つの部会があって、今おっしゃった平野龍一先生を初め、その当時の前日弁連会長の水野東太郎先生ら、それから裁判所からも松田二郎判事らも出席……
○安藤委員 質問に入る前に一言申し上げたいのですが、きょうのこの委員会の開催に当たっては私の方からは、この臨時国会それから延長、再延長、これは自民党・竹下内閣の方が国民の多数が反対している消費税を導入しようとして召集し、再延長までした国会であります。ですから、それに乗じて基本的人権に重大な問題のある、そして対決法案であるこの刑事施設法案の審議を進めるということは、私どもは強く反対してまいりました。仮に審議に入るとしても、先回この委員会で申し上げましたような内容の、国際的にも刑事司法の常識、原則を逸脱しておる代用監獄をこれは恒久化しようとするものであるし、法曹三者の一角を担う日本弁護士連合会が強……
○安藤委員 主として裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案についてお尋ねをしたいと思います。
毎年お伺いしておるわけですが、最高裁長官あるいは最高裁判事、高裁長官は一応除きまして、拝見しますと、判事で一号から八号、判事補で一号から十二号、簡裁判事で一号から十七号、こういうふうに段落、落差、序列といった方がいいのかもわからぬですが、段階があるのです。これは何か基準があってこういうような段階が設けられているのだろうと思うのですが、どういうような基準でこういう段落が設けられているのか、お尋ねしたいと思います。
【次の発言】 ようわかっておられないみたいな感じがしますね。今最高裁長官の方か……
○安藤委員 これまでいろいろころこの裁判所職員定員法の改正法案について議論がなされましたが、この提案理由の説明、全くそのとおりで、私どもは賛成であります。
今いろいろ議論があったのですが、簡易裁判所の裁判官現在二十六名、それがさらに三十名になるというお話があったんですね。そして、中心的に簡易裁判所の裁判官を採用する時期、八月一日ですか、そのときにはそれを充足するというお話があったのですが、これは間違いなく定員いっぱいに簡易裁判所の裁判官が充足されることに毎年なっておるのですか。
【次の発言】 いや、私がお尋ねしておるのは、欠員を八月一日時点で埋めるというつもりでやっておるんだというお話はいい……
○安藤委員 私はまず大臣に、宇野総理のスキャンダルの問題についてお尋ねをしたいと思います。 御案内のように、サンデー毎日の報道以来、この国会でも衆参両院において再三再四にわたってこの問題が取り上げられましたし、それから一般の新聞にも報道され、あるいは外国の有力新聞にもこのことが報道される、世界じゅうにこのスキャンダルが駆け回っておるという状態にあります。日本の国内でも多くの国民から非難、批判、これが渦巻いているという状況にあることは^大臣御承知のとおりだと思います。 そこでお尋ねしたいのは、こういう報道がされ、いろいろ問題になっている人が内閣総理大臣になっている、この内閣に法務大臣としてお……
○安藤委員 まず最初に、日ごろから出入国管理に当たっておられる入国管理局の皆さん方を初め、いろいろな御努力をしておられることに対して、まず心から御苦労さまですと申し上げるわけでございます。特にことしの五月二十九日以降のボートピープルの、集中豪雨型というと大げさですが、それに匹敵するような難民問題については、とりわけ御苦労が大変だというふうに思っております。 そこで、まず最初に大臣にお尋ねしたいのです。 これは、これまでのいろいろな質疑応答の中で日本政府がどういうように考えているかということは大体わかってきたのですが、改めて確認をしておきたいと思います。インドシナ難民に対するこの難民受け入れ……
○安藤委員 日本共産党の安藤巖でございます。参考人の先生方、御苦労さまでございます。 まず最高裁にお尋ねをしたいんですが、ただいまいろいろ議論になりましたが、今度の地方裁判所、家庭裁判所の支部の統廃合の関係につきまして、統廃合の対象になっている管内の住民の人たち、国民の人たちが、この統廃合については非常に強い関心を持って存置をしてもらいたい、統廃合反対という意向を相当高めておられるわけです。 そこで、私はまず最初に、その一つの指標として署名について事例を挙げ、そして最高裁のお考えをお尋ねしたいと思うのです。 これは私がいろいろお邪魔をして事情をお聞きしたうちのごく一部であります。最高裁の……
○安藤委員 午前中から午後にかけまして各同僚委員の方からいろいろ御質問がありましたので、私はできるだけ重複を避けましてお尋ねをしたいと思います。
いわゆる在日外国人の不法残留もしくは不法就労事犯についていろいろ入国管理局の方でも摘発をしておられるというふうに伺っておりますが、先ほど来数字が出ておりますから繰り返しません。五年前と比べて約六・一倍になっているという話も聞いております。そして昨年は一昨年と比較をして男女逆転、ということは男性の方が逆転をして多くなったというふうに聞いておりますが、そのとおりですか。
【次の発言】 そこで、法務省の方からいただきました本件の審議をしております法律案関……
○安藤委員 日本共産党の安藤でございます。きょうは、参考人の方々から先ほど来貴重な御意見を拝聴させていただきまして、しっかり勉強させていただいております。ありがとうございます。 そこで、単純労働者の受け入れの問題につきましては、先ほども慎重、時期尚早云々というようなお話がございました。ところが、不法就労、資格外活動あるいはオーバーステイ等々が相当な数に上っております。摘発されておるのも相当な数になりますが、未摘発というのが十万とか十数万とかというふうに言われているわけでございます。なぜこういうようなことが起こるか。私どもとしましても、こういう不法就労のことにつきましてはしっかり罰則を適用して……
○安藤委員 入管法の改正案について、引き続いてお尋ねをします。
就労資格証明書の問題について先ほどからもいろいろ御議論がありました。私もこの就労資格証明書の意義というのがよくわからないのですが、これは例えば今度の改正法案の別表一の二に記載されている資格を持って入国された人ですね、そういう人たちがここに書かれている以外の活動、就労活動をされる場合にあらかじめ申請に基づいて交付する、こういう資格のものですか。
【次の発言】 そうしますと、その場合は資格外活動の許可を受けて、その上で、この資格以外のことができるのだということを何か証明か疎明かして証明書をもらうという手続になるというふうに理解をいた……
○安藤委員 民事保全法案の問題についていろいろお尋ねをしたいと思います。 この法案を提出になった御趣旨は、提案理由の説明をお聞きしますと、とにかく迅速化を図るんだ、保全訴訟、今は仮差押え、仮処分というふうに言われておりますが、その迅速化というようなことがうたい文句になっておるのですが、これはどうなんですかね、先ほど二年を超すのが三〇%ぐらいというふうにおっしゃっておられるのですが、仮処分事件をとってみた場合でもやはりそういうような状況になっておるのかどうか。それから、いわゆる地位保全、賃金仮払いを求める労働仮処分、それでもそういう状況になっておるのかどうか、それをまずお聞きしたいと思います。
○安藤委員 私は、まず最初に、昨年七月二十三日午後三時三十数分ごろに浦賀水道で起こりました海上自衛隊の潜水艦「なだしお」と第一富士丸の衝突事件の関連でお尋ねをしたいと思います。
あの事件そのものについてはお尋ねするわけではありません。問題は、それ以後判明してまいりましたいわゆる「なだしお」の航泊日誌の改ざんの問題についてお尋ねをしたいわけであります。
この改ざんの問題につきましては、法務省、検察当局はどういうふうに考えておられるのか、まず最初にお尋ねします。
【次の発言】 捜査の過程で確認とおっしゃったのですが、これは新聞の報道によりますと、横浜地方検察庁が事故についての捜査の過程でこのこ……
○安藤委員 日本共産党の安藤巖でございます。 きょうは参考人の先生方、早朝からお出かけいただきまして貴重な御意見を拝聴させていただきまして、ありがとうございました。私の時間、非常に絞られておりまして、全部で十五分でございますので、参考人の先生方に御意見を拝聴するのは、勝手でございますが、そして失礼でございますが、大分絞り込ませていただかなければなりませんので、その点、前もって御了解をいただきたいと思います。 まず最初に上条参考人にお尋ねをしたいと思うのですが、先ほど来、労働者の権利を守るためには、地位保全の仮処分申請事件において口頭弁論 が必要だ、もしくはそれに準ずる審尋が必要なんだという……
○安藤委員 裁判官の報酬等に関する法律改正案並びに検察官の俸給等に関する法律改正案についてお尋ねをいたします。
が、まずその前に、これまでいろいろお尋ねをしてまいりました地家裁支部の統廃合の問題についてお尋ねをしたいと思います。
この統廃合の最高裁判所における作業状況、これは今どういうふうになっておりますか。
【次の発言】 地家裁の所長さんがいろいろ自治体に出かけられて説明をしておられるということですが、これは統廃合の対象になっている庁の所在地の自治体ばかりではなくて、その管轄区域の市町村にもお出かけになっておるわけですか。
【次の発言】 例えば、きょうは長野地家裁の木曽支部の関係について……
○安藤分科員 私は、幾つかの税務署員の行き過ぎ調査の問題について、具体的な事実を指摘しながらお尋ねをしたいと思います。 主として国税庁にお尋ねをするわけですが、大蔵大臣にも時々お尋ねしますので、よろしくお願いをしたいと思います。 まず最初に、これは広島県の三次税務署の調査官が、山本という石材業をやっている人のところで昭和六十二年十月九日午後一時過ぎにいわゆる臨宅調査というのをおやりになったわけであります。そのときに、八十歳の病気がちのお年寄りが寝ている、だから常時布団が敷いてあるという部屋へものこのこと、そこへ入ってもらっちゃ困るという奥さんの制止を振り切って上がり込んでいくというようなこ……
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