質問内容左の諸点につき、内閣が誠意ある回答を行なうよう要求する。
一、昭和三十五年九月二十日福岡県豊州炭鉱で災害が発生し、これによつて同鉱従業員六十七名が死亡したが、これらの遺体収容作業は如何なる状態にあるか。
二、遺体収容が未だ完了していないとすれば、政府は今後如何なる処置を講ずるのか、その方針を明らかにされたい。
三、本災害が発生した根本の原因は何か。またその責任の所在がどこにあるか明らかにされ…
答弁内容一、遺体収容作業については、福岡鉱山保安監督部が鉱業権者を監督して、その促進を図つている。現在の取明け状況は、本卸、旧卸、人車卸の三坑道を各箇所四交替で取明け中であり、十二月十二日現在で坑口より約四九〇米の位置まで進んでいる。
二、遺体の収容については、現在の取明け状況から判断して、相当長期にわたるものと思われる。政府としては、鉱山保安法上遺体収容を強制する権限を与えられていないが、鉱業権者に対…