このページでは石黒忠篤参議院議員の2期(1950/06/04〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は2期国会活動統計で確認できます。
○石黒忠篤君 私簡単に質問を申上げたいと思います。私は予算委員会で朝鮮のことを総理に質問申上げたことでありますが、今日南朝鮮の政府とこちらとの交渉が停頓してしまつている。これは速かに交渉の再開が行くように願いたいと思います。あちらがその気がなければやれないと言いう状態でなく、もつと進んでおやりになることを希望するのでありますが、それにはこちらとして非常に御用意が要ろうと思う。甚だ申上げにくいことではありますが、外務省には朝鮮の実情に関して詳しくお知りのかたがその陣容内におられないと私は思う。これは無理もないことでありまして、朝鮮が外国という関係でなかつたものですから、外務省にそのほうの知識経験……
○参考人(石黒忠篤君) それでは私から。私を公聴会にお呼出になりましたのは、恐らく内閣に官制でない審議会が栄典制度のために昨年の五月から設けられまして数回の審議をやりました、その審議会のメンバーは、有田八郎君、小泉信三君、加藤武男君、長谷川萬次郎君、如是閑君ですね、それと私という五人であつたのでありまして、そのことから今日多分お呼出にあずかつたことと存ずるのであります。それでありますから申上げることは私の考えは無論申上げますが、併しそれと同時にその審議会における審議の経過の大要を申上げることが必要なんじやないかと、こう考えますから、そういう範囲で申上げます。 この会議には吉田総理、木村法務大……
○石黒忠篤君 私は先ず食糧の問題について総理にお伺いをいたしたいと思います。 私は終戦の二十年に局に当つておりましたもので、国民食糧の問題が、実にあらゆる問題に超越して根本的の大問題であるということをそのときに痛感をいたしたのであります。これは原爆が参りませんでも、長年の戦争の結果あのときの食糧の事情は、食糧の理由のみで日本は降伏をしなければならなかつた状況であるのであります。食糧の問題は、私は実に国際間におきましても、又国内の事情といたしましても、平和の基礎であると私は考えるのであります。日本のごとき特殊の国情を持つておるところにおきましては、その戦時たると平時たるとを問わず、実に一番大き……
○石黒忠篤君 硫安に関しまして質問をしたいと存じます。硫安が只今出血輸出をしなければならんといつたような状態になつております。一部分は非常な損失を忍んでも外国へ出した。そんな値段が国内の消費者に供給する値段と単価において三百円も違つておるというようなことで、業者自体も非常に大きな問題に遭遇しておると思いますが、それと同時に多数の農民が春の肥料の仕入れを控えまして大きな問題に直面しておると思うのであります。こういう問題を解決するのには、根本においてどうしても硫安の生産費が真にぎりぎりのところで幾らかという問題に帰着すると思うのであります。で、我々の同僚が予算委員会といたしまして生産費の資料の要求……
○石黒忠篤君 私ちよつと連関して質問いたしたいと思います。只今の御質問になりました中に、不当支出についての会計検査院の批難事項というものが相当にたくさんある。それを決算委員会において十分詳細に厳重に調べて、そうして本会議に報告があるのでありますが、前議会の決算委員長報告の本会議の状況を見ますと、殆んど国務大臣は御出席ありませんでした。あつても一人くらいのものだ。私はないように思う。遺憾なことには同僚議員諸君の出席もたくさんではありません。僅かに定足数を保つに過ぎなかつたのであります。併し政府の関係者の出席は殆んどなかつた、全部なかつたと私は信じます。こういうことは、首相が常に言われている綱紀の……
○石黒忠篤君 民主政治におきましては殊に重要政策の実施ということについて最も重きをおかなければならんということは論がないと思うのであります。自由党もいわゆる十大政綱というものを世間に公約をされ、又ほぼ同様の内容のものが昨年十一月、政府によつて新内閣の重要施策として公表され、総理の施政方針等においても同様のことが述べられておるのであります。その施策方針の中において、総理は本年度は諸般の重要な種蒔きをしなければならん大切な第一年だということを言うておられるのであります。私も全く本年は非常に大事な年だということを考えて同感を表しておるものであります。然るに政府及び与党の内部が意思の疏通を欠いたり、或……
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