田畑金光 参議院議員
3期国会発言一覧

田畑金光[参]在籍期 : | 3期|- 4期- 5期- 6期
田畑金光[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは田畑金光参議院議員の3期(1953/04/24〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は3期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院3期)

田畑金光[参]本会議発言(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 参議院本会議 第7号(1953/05/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は只今の岡田宗司君の動議に賛成いたします。
【次の発言】 私は只今の森崎隆君の動議に賛成いたします。
【次の発言】 私は只今の佐多忠隆君の動議に賛成いたします。
【次の発言】 私は只今の藤原道子君の動議に賛成いたします。

第16回国会 参議院本会議 第19号(1953/07/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私はこの際、今次ストに対するいわゆる政府警告に対する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私はこの際、吉田内閣総理大臣並びに小坂労相に対しまして、昨日発表されました労働大臣の談話を中心といたしまして、政府の労働政策に対する所信のほどを伺つておきたいと思います。  昨七日、労働大臣は突如としていわゆるスト規制法案反対ストライキに関する談話を発表し、労政局長名を以て全国各都道府県の知事に依命通牒を発したのであります。目下本法案は衆議院に上程せられ、同労働委員会におきましては慎重審議のさ中にあり、而も本案の重要性に鑑み、国民ひとしく注視し、なかんずく直接の利害関係を持つ組織労……

第16回国会 参議院本会議 第32号(1953/08/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は、只今議題となりました動議に関し、提案者の小林英三君に、社会党を代表して一言お尋ねしたいと思います。  只今小林英三君の答弁を聞いておりますると、労働委員会の審議の内容については何ら承知しておらんのであります。(「不勉強だ」「黙つて聞け」と呼ぶ者あり)小林英三君を含む自由党の諸君の御承知のごとく、今回のスト規制法案なるものは、自由党の諸君が日経連の支援の下に憲法に認められた労働者の基本権を抑圧する反動立法であることは、国民周知の事実であります。本法案については、自由党の委員を含む労働委員会においては、国民の輿論の動向に鑑みても、(「輿論の動向で引延ばすのか」と呼ぶ者あり)参議……

第16回国会 参議院本会議 第34号(1953/08/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は日本社会党を代表し、只今議題となりました電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律案に対し、絶対反対の意思を表明するものであります。(拍手)  本法案は、民主憲法の精神を蹂躙し、全体主義的旧日本逆行への一里塚であり、独占資本に奉仕する反動立法以外の何ものでもありません。労働者の団結権、団体行動権は、近代市民社会における社会権としてその地歩を確保し、今日の文明国家におきましては、憲法その他の立法を通じ、或いは又制度の上におきましても、労働者の基本権として保障されておることは周知の事実であります。然るに公務員に対しましては、公務員は全体の奉仕者であつて一部の奉仕……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 参議院本会議 第5号(1953/11/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は、外国の視察報告にはならないと思いまするが、先般、奄美大島を視察して帰つて参りまして、政府に緊急質問をしたいと思いましたけれども、遺憾ながら自由討議に一括されましたので、いささか現地の模様を報告申上げまして、各位の御批判を仰ぎたいと考えております。  今回私が日本社会党を代表いたしまして、奄美大島に参りましたのは、現地視察並びに八年間の長きに亘り占領下にありまして大変苦労された住民の人がたに対し、心からの激励と慰問を贈るために、一週間旅行して参つたわけであります。奄美大島は、本来我が国古来の領土の一部でありますことは、歴史上、又、血縁上から見ましても明らかな事実でありまして、……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 参議院本会議 第6号(1954/01/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は只今の常任委員長の選挙は、成規の手続を省略いたしまして、議長において指名せられんことの動議をこの際提出いたします。

第19回国会 参議院本会議 第43号(1954/05/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は日本社会党を代表し、只今議題となりました会期延長に関する件に対し反対の意思を表明するものであります。  重要法案が両院に山積し、これが通過を図るため会期を延長することでありまするが、御承知の通り、本国会は通常国会であり、国会法に基き会期百五十日間の長期に亘る国会であります。その長期国会も本日を以てまさに終ろうといたしておるのであります。然るに、今日なお我が参議院におきましては、百二十数件に上る案件が上程されておるのであります。議案審議の渋滞は何に由来し、何が故にかくのごとき法案の山積を見るに至つておりましようか。言うまでもなく、これは政府の不手際の結果であり、汚職に明け、疑獄……

第19回国会 参議院本会議 第45号(1954/05/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 この際、最近のテロリズムの横行、凶悪犯罪の頻発に対する政府の取締りに関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は先ず最初に、吉田総理の心構えについてお尋ねいたしたいのであります。  只今の質疑にもありましたが、五月八日に終る予定の会期は、二週間延長に決定されました。曰く、重要法案の通過を図るためであります。佐藤幹事長に対する逮捕要求に対し法務大臣の指揮権発動についても同様の言訳をいたしております。そもそも法案審議の渋滞は、何に基いておりましようか。政府与党が検察庁追及に対し、汚職疑獄事件のもみ消しに狂奔した結果でありまして(「その通り」と呼ぶ者あり。拍手)吉田総理の……

第19回国会 参議院本会議 第48号(1954/05/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は、只今の藤田進君の動議に養成いたします。


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 参議院本会議 第3号(1954/12/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私はこの際、石炭緊急対策に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本社会党を代表し、石炭緊急対策について政府の所信をお尋ねいたします。過日行われました小笠原大蔵大臣の財政演説は自画自讃に終始し、選挙演説に過ぎません。インフレは終熄し、物価は下落し、国際収支も好転したと、至極楽観的な御意見であります。併し表面的な輸出増加にもかかわらず、その実態は繊維品にしましても、鉄鋼、船舶、大型機械等一いずれも原料リンク制や出血補償リンク制度によつて支えられた安値輸出か、出血輸出によつて賄われております。成るほど卸売物価は四月以降五%程度下つておりますが、これは生産コスト引下……

第20回国会 参議院本会議 第5号(1954/12/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は、只今の動議に賛成いたします。


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 参議院本会議 第5号(1955/03/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 只今の動議に賛成いたします。

第22回国会 参議院本会議 第29号(1955/06/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました在外財産処理促進に関する決議案に賛成の意を表するものであります。  御承知のように、終戦以来すでに十年の歳月を経過し、戦争に伴う犠牲者に対する国内措置も、国民経済力の許容する限度において逐次解決の途上にあることは、われわれもこれを認めるにやぶさかでありません。旧軍人遺家族恩給も復活されて、本年度予算においては六百八十億に達し、文官恩給を入れますと九百億に上り、恩給費の国家予算に占める比率は一割に近く、国家財政の能力から見ましても、社会保障制度の国民的視野から見ましても、再検討を余儀なくされておるのが現況であります。  しか……

第22回国会 参議院本会議 第32号(1955/07/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 今日わが国の諸政党のうち、最も熱心に憲法改正と再軍備を主張しで参ったものが民主党であることは、天下周知の事実でありまして、また追放解除者が多いということ、戦前戦時中の指導者が多いということも、この政党の特色であります。今回ようやく憲法調査会法は、めぐりめぐって政府与党の議員立法として提案されることになりました。不可解きわまることは今日までの経緯であります。鳩山総理は総選挙前後の遊説先におきまして、超党派的な憲法調査機関を国会に置くことを明らかにいたしました。しかるに総選挙において憲法改正阻止に必要な三分の一以上の革新勢力が進出するや、急速、方針を変更し、内閣に調査会を置くことに決……

第22回国会 参議院本会議 第42号(1955/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっております防衛庁設置法の一部を改正する法律案外二法案に対し、反対の討論をいたさんとするものであります。  反対の第一の理由は、これらの法律案は、いずれも憲法違反の最たるものであり、吉田前内閣以来、保守政党の常套手段としてとって参りました既成事実を一歩々々積め重ねることにより、抜くべからざる軍備体制の強化をはからんとする悪質きわまる反動立法であるからであります。本改正法案により十六万四千五百三十八名の自衛隊員は十九万五千八百十名に上るのであります。それのみではありません。陸上兵力は十五万に増強し、海上自衛隊においては現有勢力八万二……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 参議院本会議 第8号(1955/12/16、3期、日本社会党)

○田畑金光君 私はこの際、在外財産の補償に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本社会党を代表し、ただいま議題となりました在外財産補償に関し、政府の所信をたださんとするものであります。  すでに御承知のように、去る第二十二国会においては、六月二十三日衆議院において、六月二十九日には参議院におきまして、在外財産処理促進に関する決議案は満場一致をもって可決されたのであります。本院におきまして採択されました決議案の内容は、次の通りであります。「政府は、さきに在外財産問題審議会を設置し、在外財産の処理について調査審議しつつあるが、いまだになんら解決の方途をみるに至っていない現状で……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 参議院本会議 第18号(1956/03/07、3期、日本社会党)

○田畑金光君 私は日本社会党を代表し、ただいま議題となりました国防会議の構成等に関する法律案に関し、鳩山総理ほか関係閣僚に対し、以下数点にわたり質問せんとするものであります。  本法律案は、すでに第二十二国会の折、第二次鳩山内閣の手によって提案され、政府、与党の異常な努力にかかわらず、ついに参議院において審議未了に陥ったいわくつきの悪法であります。また本法律案は、すでに提案されておりまする憲法調査会法案と一体をなすものであり、保守内閣の反民主革命途上における典型的反動立法であります。  わが国は独立を回復して以来四年になりまするが、今日、政治的にも経済的にも軍事的にも大きな制約のもとに置かれて……

第24回国会 参議院本会議 第21号(1956/03/14、3期、日本社会党)

○田畑金光君 ただいまの動議に賛成いたします。

田畑金光[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院3期)

田畑金光[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 議院運営委員会 第閉会後1号(1953/10/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 副総理にお尋ねいたします。  先ほどのお話の中で災害の予算のほかに、どうしても臨時国会に出さねばならん大きな二つの法律がある。こういうようなお話があつたわけです。臨時国会で取上げられる一つの問題としては、奄美大島復帰受入れの体制等も当然に予測されていたわけでありますが、この点は臨時国会において法律的な措置をすれば受入れることができるようになつているのかどうか。この点について一つお尋ねいたします。
【次の発言】 そういたしますと、先般ダレス国務長官の声明に基いて奄美大島グループの復帰というのは、国民一般が近い将来にある。こう信頼しているわけであります。新聞等の報道でも十一月一日受入……

第16回国会 議院運営委員会 第9号(1953/06/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 官房長官にお尋ねいたしますが、さつきから各界々々ということを申しておられますが、各界というのはどういうものか、一つ政府の考えておる各界を御説明頂きたいと思います。
【次の発言】 それは、例えば今問題になつておる銀行の親方、それは勿論金融の面から言うと、丁度各界に関連、関係を持つかも知れないけれども、そういうふうに折角議院の議決を以て委員に任命されても、出て来ないようなものは、一体それが何の役に立つか。いやしくも各界というのは単なる金融界だけじやなく、或いは官僚の世界だけじやないと思う。例えば労働界もあるし、各種の階層があるわけです。そういうような国民各層の中から広く代表を委嘱して……

第16回国会 議院運営委員会 第25号(1953/07/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○委員外議員(田畑金光君) 私もこの間の二十二日の委員会に出ていなかつたのですが、先ほど経過を聞きましたが、その経過によりますと、右派社会党としては二十二日の当日、副総理でも出席するならやつてもよろしいという態度で出たわけですが、他会派のほうからいろいろお話があつたわけです。それから左派社会党のほうからも、総理の出席の下にやるというようなものもあつたので、一つ二十二日の本会議における緊急質問はやめて、二十四日、本日に延ばしてもらいたい。問題は両派の順序を、どの派が先にするかということについてお互いに話合つて本日の委員会に臨んで来てもらいたい。こういうような経過であることを承つておるわけです。 ……

第16回国会 労働委員会 第2号(1953/05/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちよつと基準局長に尋ねますが、これは先ほど労働大臣の挨拶がありまして私ちよつと中座しましたので、最後まで聞くことができなかつたのですが、ただ根本的な考え方としては、先ほどのお話は、要するに公共の福祉と争議権の調整を図つて行く、そうして前国会において問題になつたスト規制法案については改めて新しく提案するであろうということを意味し、もう一つの問題といたしましては、労働基準法については飽くまでもこれを尊重して行く、こういうようなお話があつたわけですが、ただ私の見るところでは、従来の吉田内閣のとつて来た政策のあとを振返つて見ると、朝に一城を抜き、夕に一城を抜いて、だんだんだんだん労働券業……

第16回国会 労働委員会 第3号(1953/06/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 今までの質問に対する労働省側の答弁によりますと、単なる事件の経過を報告したと、単に事実を羅列掲載しているに過ぎないという印象を受けるわけであります。すでにこの報告された事項を前後判読いたしましても、労働省側の答弁というものは、当然に結論として出すべきことすらも平面的な言い逃れで態度を明らかにしていない、こういう感を深くするわけであります。従いましてこのケースというものは、単に日産化学の一会社、工場における問題じやなくして、今日の労働運動全体に対する問題であり、又労働省側の考え方というものは、労働運動全体に対する無方針というか、或いは殊更に事実を曲げて解釈する態度を我々は印象として……

第16回国会 労働委員会 第4号(1953/06/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 今井上君からいろいろ出されておるこの問題については、理事会においても十分にこれは討議されたことと記憶いたしております。殊に我々といたしましては、発砲事件をめぐる実情の調査というものは、少くとも現地において行わなければならん、こういうような主張を強くしたわけでありますけれども、現地において調査する、こういうことになつて来ると、現在の争議が未解決の段階であるし、従つて現地において関係者から事実を聴取することであつても、争議に影響を及ぼすであろう、従つて争議に影響するようなあり方で労働委員会が調査をするということはまずいのじやないか、こういうような御意見もありまして、殊にこの御意見は、……

第16回国会 労働委員会 第5号(1953/06/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 赤羽工場の方にお尋ねしたいのですが、先ほどの御説明で、会社の運営については軍との私契約によつてやつておられる、こういうような御説明があつたわけであります。併しその私契約の内容の中に労働関係事項を契約条項として協議し挙げられておる、こういう御説明があつたわけでありますが、それは間違いありませんですね。
【次の発言】 契約条項の中に人事条項というか、労働関係問題等も入つているわけですね。
【次の発言】 雇用関係というよりも、先ほどのあなたの御説明の中には、会社の運営については私契約によつてやつておられるわけでしよう、軍との……。

第16回国会 労働委員会 第6号(1953/06/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 今の点でお伺いしたいのですが、今のお話で、はつきりと聞き取れないのです。現在一カ月ごとに延長しているという労務基本契約は、いつ締結されて、いつから実施されておるのが、更に問題は、この基本契約というものは調達庁長官とアメリカの契約官との契約という形になつて実施されておるようですが、その基本契約の中に含まれておる諸般の事項というものは、行政協定の第十二条第四項とか、或いは第十六条等に触れて来ると思うのです。従つてそれは日米合同委員会においてはどういう形で審議されて来たのか、或いは審議されないで、合同委員会とは全然無関係で契約は締結されて来ておるのかどうか、更に又今お話の、実は契約々々……

第16回国会 労働委員会 第7号(1953/07/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 外務大臣にお尋ねしたいのですが、先ほど来論議されておる問題は、要するに私契約が国内法に優先しておる形が労働関係の中に現れておる結果に帰すると思うのであります。アメリカの国内法が日本の国内法に優先して、そうしてこういう環境においてこれが強行されておる。こういうところに問題があると思うわけであります。従いまして遡つて参りますならばこの問題は行政協定の問題になつて来るのじやないかと、こう思うわけであります。御承知のように行政協定によりますると、軍人、軍属、家族も日本の裁判の管轄権がない、司法権はこれらの者に及ばないわけであります。問題は裁判管轄権の有無という問題よりも裁判管轄権がないと……

第16回国会 労働委員会 第8号(1953/07/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 そうしますと今の点でありますが、労働省といたしましても、要するに生活保護法の政府扶助を受ける者は、法の建前から申しますると、先ほど日雇労働者のほうから発言がありましたように、法の表面的な解釈或いは支給基準によるならば、例えば一世帯五人を基準とする場合に、現在の失対事業における労働賃金よりも保護法の適用を受けた場合の扶助率が高いというこの数字そのものについてはお認めになりますか。
【次の発言】 家族数が多い場合は当然にそういうようなことがあり得るでしようけれども、現在家族数を同一基準に置いて、生活保護法によつて扶助を受ける被扶助者の受ける額と失業労働者の場合に、原則として統計資料に……

第16回国会 労働委員会 第11号(1953/07/14、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 結局質疑の中からそのものが出て来ますので、我々は要望したいのです。主として労働省でございますが、その考えで質問するわけです。  この六項目について今まで労働省の御説明を聞きましたが、五項目を除くその他は、すでに国の予算の範囲内において処理できることだし、まあ或る意味においてはこういう災害が起きたならば当然やるべきだと、こう思うのです。従つて今回の災害を目の前において、労働省として災害の特別対策をやつておるかどうか、或いはやる意思があるかどうかということは、一に第五項目に私はかかつて来ておるのではないかと、こう思うのです。そこでお尋ねいたしますが、先ほど斎藤次官或いは亀井政府委員は……

第16回国会 労働委員会 第12号(1953/07/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 それでは提案理由の説明を申上げます。  只今議題となりました労働金庫法案の提案理由を御説明いたします。  我が国におけるいわゆる労働金庫は、昭和二十五年に岡山県において岡山県勤労者信用協同組合として設立されて以来、各地においてこれに倣うもの多く、今日では北海道、東京、神奈川、大阪、兵庫等すでに二十九の都道府県においてその設立をみておるのであります。  これらの労働金庫は、労働組合、消費生活協同組合、その他労働者の団体を主たる構成員とする協同組織の形態をとり、その事業は、一方においてそれら労働者を中心に組織する団体の資金及びその団体の構成員たる労働者の手持金を広汎に吸収し、他方にお……

第16回国会 労働委員会 第14号(1953/07/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 先ほど来宮澤君からいろいろ御発言がありましたのですが、私聞いておりましてね、ちよつと問題が小さ過ぎやせんかというような感じを持つのです。ただ併し御質問の趣旨は、或いはこの委員会の運営についての根本的な本質にかかわると、こういうような趣旨で御質問なさつておるかも知れませんが、ただ私がさつきから、今朝ほどの井上君の質問に対してこれを取上げなかつたということは、非常に必要以上に神経質にこれを考えられておるように感じます。私もそういう考え方で井上君が発言を求めた、私があとから発言を求めて、私に指した。こういうようなことが、委員長の議事運営についての何か事をかまえた故意の措置であるというよ……

第16回国会 労働委員会 第15号(1953/07/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 今の報告の中で、ただ一つだけ十九日の懇談会の節、質疑応答の中で、当日の使用者側代表として石炭鉱業連盟の松本専務理事と労働者側の常炭連の会長をしている武藤武雄君、この二人の応答が出ておりますので、その一点だけ補足させて頂きたいと思います。それは松本専務理事は、この法案が出た以上、若し今国会においてこの法律制定ができなかつたとすれば、労働者に保安放棄の闘争も合法であるという印象を与えて、今後の労使関係においてまずい結果を招来する、こういうような趣旨の発言があつたわけであります。で武藤武雄君からは昨年の争議の際における実情の報告がなされましたが、それはこういう報告であります。労働者側が……

第16回国会 労働委員会 第16号(1953/07/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちよつと別所さんにお尋ねしたいのですが、これは先ほど吉田君から質問になりました第一点ですね。問題は緊急調整の問題について、先ほど来、組合の人だから緊急調整を発動することによつても賄えるのじやないか、こういうことをまあお尋ねがあつたと思います。それに対して別所さんは、曾つて反対し、今ではそれで賄えるということは賛成しておるのだというような御説明があつたと思いますが、併しこの緊急調整で賄えるということと、この法そのものに賛成するというとことは別個ではないかと私は考えております。と申しますのは、一旦法律として議会において通りました以上は、この法律をたとえ現在においてこれを撤回したい、或……

第16回国会 労働委員会 第18号(1953/07/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 今吉田君からいろいろ資料の要求がありましたが、大体それで提出されるものならば、実態はつかめると思うのですが、今の中でちよつと私聞いていて、これはどうしてもと思うものが二、三ありますので、ちよつと要望申上げたいのですが、特にこれは石炭関係ですが、昭和二十四年以降の出炭、送炭、貯炭、これは殊に私は最近の六月末までのやつがほしいのです。出炭、送炭、貯炭の状況、並びにこの石炭がどういうようなふうに産業別に日本の石炭というものが使われているかというような問題、更に御承知のごとく石炭産業に投資されておる毎年の融資額というか、このような点も同時に一つ出してもらいたい。それから殊にこれもやはり二……

第16回国会 労働委員会 第19号(1953/07/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちよつと関連してお尋ねしておきたいと思うのでありまするが、先ほど齋藤次官の答弁に関連いたしまして、このスト規制法案というものは当初から労働省の事務当局において立案された案であつて、事務当局としては参議院の労働委員会の専門委員等から出された資料等は全然関知をしていない、こういうような趣旨の答弁がなされたわけであります。火のないところに煙は立たないのであつて、当時の新聞紙の伝えるところ等が何ら無根であるということは、我々今日の新聞に関する常識からしても妥当でないと考えているわけであります。時の官僚というものは常に残念ながら権力者の走狗に過ぎないのであつて、みずから意図するところが如何……

第16回国会 労働委員会 第20号(1953/07/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 昨日来、今朝に亘る労働大臣の御答弁を聞いておりますると、御答弁が終始ぐらぐらいたしておりまして、我々としてはいずれの方針が吉田内閣の労働方針であるかということを窺い知ることができないのであります。いやしくも国務大臣として吉田内閣の労働施策を担当しておるとするならば、小坂労働大臣は一貫した明確な方針を明らかにして進めて頂きたいと思うのであります。ただ残念なことには、こう見ておりますると、うしろのほうから、横のほうからの書類によつてしよつちゆう御答弁が狂つていて、我々といたしましてはどう捕捉し、どう理解していいか困るのであります。この際齋藤次官も十分に注意されて、こういう貴重な時間に……

第16回国会 労働委員会 第21号(1953/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 これは、やはり只今安井政務次官からのお話もありましたが、内閣の当面の責任のかたから明確に御答弁をお願いしたいと考えております。同時に、念のために我々として申上げておかねばならんことは、先ほどの委員長理事打合せ会においても、只今の委員長報告の中にもありましたように、これからの質問というものは、期間から申しましても非常に重大な質問になつて参りますので、関係大臣の出席を願わなければ質問をしようにもできない点が多々あるわけであります。労働大臣に質問しただけでは、電気の問題にいたしましても、石炭の問題にいたしましても、どうしても所管大臣にお尋ねしなければならん問題があるわけであります。従つ……

第16回国会 労働委員会 第22号(1953/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 総理大臣は出席するかしないかまだ不明のようであるようですが、理由も明確に説明になつておりませんが、どういう事情ですか。
【次の発言】 通商産業大臣は昨日も質疑の半ばにして退席されて、我々としても質問しようと思う事項も質問できなかつたわけです。本日の十時から出席する、こういうわけで一応昨日の退席は我々としても認めざるを得なくて質問も留保して参つたわけですが、本日は午前中三十分ということでは、とても我々の質問に答えることはできないと思います。引続き午後に出席できるかどうか、これを明確に確かめて頂きたいと思います。  更に本日は、昨日の委員長、理事打合会並びに本委員会において委員長の報……

第16回国会 労働委員会 第24号(1953/07/31、3期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(田畑金光君) ちよつとこの際安井政務次官にお尋ねしておきたいと思うのですがね。先般の労働委員会で、この自由労働者組合の諸君から、賃金引上の要請が出たわけです。そのとき労働省のほうといたしましては、目下慎重に検討中というようなお話がありまして、その際PWの調査ができ上つたならば、できるだけ早い機会に、この資料に基いて自由労務者の賃金についても協力したい、こういうお話があつたわけですがね。その後の経過について、この際一つ御報告を願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、九月からは大体実施できるように当局としても調査を進めておられると、こういうような状況ですか。

第16回国会 労働委員会 第26号(1953/08/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 それではこの間上條委員から質問が継続されておりましたが、私から二、三労働大臣並びに所管大臣に対して質問したいと思います。  先ず第一にお尋ねいたしたいことは、今回のスト規制法案というものが昨年の炭労と電産のストの経験に鑑みて提案されたわけであります。そこで私の第一にお尋ねいたしたいことは、昨年の争議のあとを振り返つてみたときに、一体政府はあの両争議に対してどういう対策を持つて臨んで来られたかということを第一にお伺いしておきます。
【次の発言】 只今労働大臣からお話がありましたが、私のお尋ねしたい第一点は、今労働大臣のお話によりますると、政府としてはできるだけ本争議が早期に解決でき……

第16回国会 労働委員会 第29号(1953/08/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 石炭局長にちよつとお尋ねしたいと思うのですけれども、先ほどのお二人のお話を承わりましても、輸入炭、重油の無関税輸入というようなことは、相当現在の国内の石炭市場を圧迫しておると思いますが、こういうような点について政府はどういう手を打つておられるのか、本日どの新聞でありましたか、重油の輸入等については更に十月から十二月までの外貨割当等をやつて、全然制限する意思はない、政策面においても現われていない、こういうような点をどうお考えになつておるのか、これが一つであります。  それから第二の点といたしましては、いわゆる純粋の意味の石炭企業の合理化という点について、相当に政府資金を投下する問題……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 地方行政委員会 第4号(1953/11/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちよつと話が元に戻りますが、奄美大島の問題で……。私実は今回党代表で奄美大島を一週間くらい視察して昨夜戻つて来たわけでありますが、現地に参りまして見ました実情というものは、想像以上のものがあるわけで、あります。教育施設の荒廃、或いは行財政の混乱、生活の困窮、そして又非常に民心が動揺しております。これらを通じて私の感じましたことは、ダレス声明が出されまして、十一月一日には復帰になるのだ、こういう前提の下に琉球政府も予算措置をやる、又その前提の下に鹿児島県を中心として奄美大島の復興計画を推進する、こうして進められていたわけであります。ところが十一月の一日が延びて、更に十二月の一日にな……

第17回国会 地方行政委員会 第5号(1953/11/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 副総理に二、三の点についてお尋ねしておきたいと思いまするが、私今回日本社会党を代表して奄美大島の現地を視察し、並びに八年間の長い間民族的な悲劇を嘗めた現地の人がたの激励をやつて来たわけであります。そういう点におきましては、少くとも政府当局より真剣であり、誠意をもつておるつもりでおります。十月五日の参議院議院運営委員会におきまして、私自身が副総理に対しまして、今の臨時国会においては奄美大島の問題についての受入れの法律等が提案されるのかどうか。この質問に対しまして、初めて政府当局といたしましても、この臨時国会に奄美大島の問題も立法措置をやろうと考えておる、こういうような御答弁があつた……

第17回国会 労働委員会 第3号(1953/11/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 福島長官の御説明で、ちよつと不可解な点があるのですが、予算削減が三一%なされた。三分の一ですね。それは非常に大きな予算削減だとこう見られる。仮にそれが事実であるとした場合に、駐留軍労務者が三%の人員整理で済んだということは、お話のようにアメリカ側も相当誠意を以てやつたということはその数字からいうと確かに言えるのですが、ところが三%の節減では年約十六億に過ぎない。然らばその他三一%の予算削減において何を削つたか、この点についてはお話を承わりますと、アメリカ側の軍人軍属等の整理、日本人労務者一人と約五倍も高い費用のかかるアメリカ側の軍人軍属の整理を以て充当したのだ。このようなお話であ……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 議院運営委員会 第1号(1953/11/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 只今の理事会というと、いつの理事会ですか。
【次の発言】 これはやつぱり常識から言つても、野党が先陣に立つて質問を展開するのが礼儀だと思いますのでやつぱり野党を先ず先陣として、準与党的な緑風会等は野党のあとにやるのがこれは順序だと、こう思いますので、先例はどうか知らんが、爾後そのようなふうに運営してもらわなくちや困ると、私はこう考えるので、一応意見を申述べておきます。

第18回国会 労働委員会 第2号(1953/12/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 若干只今の議題とはそれるかも知れませんが、この際は関連をしますので安井政務次官にお尋ねしてみたいと思います。  今伝うるころによりますると、臨時行政改革本部ができて、塚田行政管理庁長官が中心となつて各省の機構改革に乗り出しておるそうであります。恐らく労働省等においてもそれぞれ検討されておるものと思うわけですが、いつの機構改革の場合でも問題になつて来るのは婦人少年局、或いは各府県における婦人少年室の問題になるわけです。一体今回の行政改革に関連して労働省の機構一般についてどういう角度から検討をなされておるのか。又これに対して労働省当局としてはどういう態度を以て臨んでおられるのか、先ず……

第18回国会 労働委員会 第3号(1953/12/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 二、三ちよつとお尋ねしたいのですが、P・Wの計数が一応整理がなれば、それに応じて日雇労務者の賃金についても考慮を払つて参りたい、その財源が今回の八千万、こういうことになつておるのです、一体現在の平均ベース二百七十五円から、あの八千万の財源を運用すれば、どの程度に上げられるのか、又それはいつ頃から実施しようとするのか、この点についてお尋ねいたします。
【次の発言】 何と言いますか、今の答弁間違つていたんですか。
【次の発言】 それじや一つ局長からもう少ししつかりとした数字の根拠に基いた今後の見通しについて御答弁を願います。


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 議院運営委員会 第1号(1953/12/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 この際官房長官に一つお尋ねいたしておきたいと思うのですが、これは、本日の或るところの話によりますると、この奄美大島の年内返還の問題が、たしか外務大臣も参議院の地方行政委員会において本月の二十日、こういうような答弁があつたと聞いておりまするが、本年も又不可能になつて来年になりそうだ、こういうようなことを聞いておるわけでございます。非常に重大な問題でありまするので、この際、この問題についてどのような外交交渉が行われ、現在どういう段階に来ているのか、外務大臣の明言されたように、十二月二十日に予定された通りに返還になるものかどうか、その辺の事情を一つ御説明願いたいと思います。

第19回国会 議院運営委員会 第閉会後5号(1954/10/11、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 松岡さんの当初のお託の通り、江田委員の意見に必ずしも反対ではないのだというようなお話でありますが、私もその通り、一つ自由党としてもこの問題についてはこだわらないで、先ほどの提案に賛成願いたいと思つております。各委員会が、それぞれこの災害に関しまして調査されておることは事実でありまして、当然その委員会においては、その委員会の立場において災害に対する具体的な対策、政府に対する施策の要望等がなされることと考えております。併しいずれにいたしましても、こういう大きな災害が起きましたし、或いは又洞爺丸のようなああいう悲惨な事件も起きておるのでありまして、これらの問題の解決は、やはり臨時国会を……

第19回国会 議院運営委員会 第閉会後6号(1954/10/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私の質問したいと思いました点は、只今の小林委員の御意見と同じでありまして、先ほど来速かにと、こういうような御答弁でありますが、遅くとも十一月中に開かれなければ無意味だと考えるわけであります。  そこでそれと相関連してお尋ねしたいことは、吉田総理が十一月の十四日に予定通り帰つて来る。ところが羽田の飛行場に降りてみると、足場がなくなつてしまつた。今の政治的な情勢では、保守党の再編成の問題で、いろいろな条件が予測されるわけであります。先般これは新聞で見たのでありますが、国会の解散というものは、我々は憲法六十九条によるのが原則であり、又第七条によつて内閣の解散権も当然これは考えるわけです……

第19回国会 議院運営委員会 第7号(1954/01/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちよつと私、議長にお尋ねしたいと思うのですが、議長は、昨日の首相の答弁を速記録を見て、わからない。答弁としてはつきり内容がわからない。適当でないと思う。こういうような趣旨で総理に申出られたと考えております。然るところ、先ほど議長が一応前置きとして答弁なされましたが、これではわからないという点においては、毫末も前と変りないと思います。一体昨日の質問に対する答弁として、その内容が不明である。こういうことで、適当でないとして申出られだとすると、議長の意図されたことと本日の総理の答弁された内容とは、非常に私は食い違つておる。解決がされていない。こう私は受取るわけであります。議長としても、……

第19回国会 議院運営委員会 第9号(1954/02/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 結論として、理事会に又本件を移して運営その他について相談して行こうとすることは、我が会派も同感でありますが、ただ問題は時期の問題もありまするし、それを、今までのようにのんべんだらりと理事会で審議に暮れるというようなことでは許されない。こう考えております。先ほどの提案者の矢嶋委員の説明と、杉山委員の考え方の間には、思想的に若干食い違いができておりますけれども、我が会派といたしましても、今論議されておる綱紀粛正特別委員会というようなものは、単に当面の問題でなくして、例えば現在五党の幹事長或いは書記長、国会対策委員長の会談において、国会の自粛というような問題が取上げられておりまするが、……

第19回国会 議院運営委員会 第25号(1954/03/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 理事会では、今説明されたような経過を経て、明日本会議において防衛庁設置法案、自衛隊法案等についての質疑をやることになつたようでありますが、今日まで延びて参りましたのは、総理の出席を求めて、総理の出席の下に、この重要法案を審議しようということで延びて来たことは御承知の通りであります。只今の御説明によりますと、委員会には必ず総理の出席を求める、与党としてもこれは努力すると、こういうわけでありまするが、従来とも委員会等に総理の出席を求めても、殆んどの委員会においては、出席せずという態度になつて来ておるわけであります。当然委員長のお話のように、国会法七十一条によれば、出席を求められた総理……

第19回国会 議院運営委員会 第34号(1954/03/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私一、二副総理にお尋ねしておきたいと思うのですが、先ほど委員長の発言もありましたが、今日のこの議事の渋滞というのは、政府の怠慢であり、与党の委員の無力の結果だと、こう考えているわけです。私は二十六日の議運の理事会に出ておりましたが、その当日の加藤君の発言では、二十九日の本会議、予算委員会には、総理は担架に乗せてもつれて来ると。こういうようなわけで、実は補正予算に関する限りは、土曜日でも本会議を開いて処理してもらいたいというような申入れがあつたわけであります。そういうようなことが全然なされていない。殆んどそのような紳士的な協定というものが踏みにじられている。こういうことになつている……

第19回国会 議院運営委員会 第43号(1954/04/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 官房長官に二、三お尋ねしておきたいと思いますが、参議院に対する逮捕許諾の要求は、初めて、この国会におきましては初めてでありまするが、すでに政府に対しましては、いわゆる逮捕許諾の第四号になろうと思います。つきましては第一号の有田二郎君の逮捕の許諾の要求に対しまして政府のとられた措置と、更に第二号としての藤田義光君に対する逮捕要求に対する政府のとられた措置、これにつきまして、まずお尋ねいたします。
【次の発言】 私のお尋ねしていることは、政府に対して逮捕許諾の要求が来てから閣議において処理されて、衆議院に廻されて、それが衆議院において決定された。これが一体その前後、有田君の場合が何日……

第19回国会 議院運営委員会 第44号(1954/04/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちよつと二、三この事実関係についてお尋ねしたいと思うのでありますが、三盃一太郎氏が、四月六日起訴され、小山朝光氏が二十五日に起訴をされた。こういうような先ほどの説明でありましたが、この三盃、小山の両氏は、まだ釈放されていないのか、なお勾留中なのかどうか、この点お尋ねいたします。
【次の発言】 更にそういたしますと、三盃並びに小山の両氏の勾留の期間というものは、いつ頃終る予定なのか、これについてお尋ねします。
【次の発言】 そういたしますと、まか五月の何日ということになつて参りますならば、先ほど来質問されておりまする加藤君の場合に、四月の一日或いは三日の二回に亘つて、数時間の取調べ……

第19回国会 議院運営委員会 第57号(1954/05/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は、先ほどの松岡委員の発言が前半において、それが事実であるとしますならば、これは考え直さなければならない問題だと思うわけであります。と申しますのは、松岡委員の発言によりますというと、従来ともしばしばこういう議案が衆議院においては行われたのであつて、今回初めてこのような暴挙がなされたのではない。こういうような発言があつたわけであります。先ほどの議長の報告を承りますると、将来今回のようなことが前例とならぬように衆議院議長も遺憾の意を表明しておるというような発言があつたわけでありまするが、そういたしまするというと、松岡委員の発言を前提としますならば、従来しばしば繰返された前例に対しま……

第19回国会 議院運営委員会 第65号(1954/05/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 二、三与党の松岡委員にお尋ねしたいと思いますが、先ほどの藤岡委員の質問に対して松岡委員のお答えを聞いておりますと、去る八日に会期を二週間延長したときの答弁と全く同様に聞えるわけであります。五月八日に二週間の会期を延長することに対して政府与党が相談した際に、小出しの会期延長では却つて両院においても揉める心配もあるから、この際法案の状況にも鑑みて、長期の会期延長を図ろうというわけで二週間の会期延長がなされているということを聞いているし、又事実そのような趣旨に出ておると我々も見たわけであります。その際に松岡委員は、与党を代表いたしまして、二週間あれば大体重要法案は審議完了するという見通……

第19回国会 水産委員会 第閉会後9号(1954/09/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 森崎委員の質問に関連いたしますけれども、新聞の伝うるところによれば、ビキニの補償については大体八十万ドル乃至百万ドル前後に落着くように見受けるわけであります。殊に政府当局の最後の外交折衝の解決点もその辺にあるかのごとき我々は印象を受けておるわけであります。併しながらこの金額は先ほど委員長指摘の通り、現在政府当局からアメリカ側に通報されておるという損害の二十五億に比較いたしますと、余りにも少額に過ぎるわけであります。そういたしますならば、仮に百万ドルといたしましても、第五福龍丸の関係者、或いは直接まぐろを廃棄したというような直接損害を対象にして考えておるのかどうかというようにも見受……

第19回国会 内閣委員会 第50号(1954/06/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私一、二点お尋ねしたいわけでありますが、世論調査という言葉で先ほど来論議されておりますが、総理府設置法によりますると、第十条、総理府附属機関として国立世論調査所、或いは又十四条を見ましても見出しといたしまして国立世論調査所という言葉が使われておるわけであります。そこで私はそもそも現内閣の世論というものはどういうように解釈しておられるのか、或いは世論というものをどの程度取上げ或いは尊重されておるのか、この基本的な問題についてお尋ねしたいと考えるわけであります。国立世論調査所がそもそもその目的といたしましては、世論に基く政策の樹立及び行政の運営に資する目的で世論の調査を実施すると、こ……

第19回国会 労働委員会 第閉会後1号(1954/07/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 労働大臣の御答弁に若干不満を感ずるわけでありますが、先ほどの赤松さんの御質問の趣旨に明確なお答えがないと考えておるわけであります。勿論この争議を契機といたしまして、近江絹糸のような大企業の職場が近代化されて、労使関係が正常な一般的な健全な水準に達するように努力することは当然のことだと考えるわけであります。同時に又この争議を契機といたしまして、飽くまでも企業自体の健全な発展を願うことは、誰しも同様のことでありまして、この争議を機会として或いは企業自体の存続を危うくするような行動とか考え方、こういうようなものは全然ないと思うのであります。  問題は終戦後のこの長い間、而も民主化された……

第19回国会 労働委員会 第2号(1954/02/01、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 大臣に二、三お尋ねいたしたいと思うのですが、只今の御説明で、今年度の労働大臣のとろうとする方針の外貌について把握できたわけでありますが、全般的に判断いたしましたときに、今年度の均衡予算の実施、或いは金融の引締め、財政投資の削減、こういろような経済全体の動きから判断いたしましたときに、当然出て来る問題というものは、こういう緊縮予算の実施に伴うてどういうところに一番犠牲がしわ寄ぜされて来るか、こういう問題になつて来ようと思うわけであります。従つて、例えば社会保障制度をどの程度維持或いは強化して行こうとするのか。殊に雇用量の問題とか、失業対策の問題とか、或いは国民生活に直接影響する食糧……

第19回国会 労働委員会 第閉会後2号(1954/07/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私一つ今日の本論である石炭と造船問題について質問し、それから失業対策の問題についてもう少し根本的な問題の点を二、三お尋ねしたいと考えるわけであります。政務次官どうされたのですか、古池通産政務次官は……
【次の発言】 それでは質問を継続します。失業対策の問題についてお尋ねしたいわけでありますが、労働省提出の先ほど説明されました資料を見ますると、先般昭和二十八年度の労働白書等にも示めされてありまするが、労働力の面における就業者の数も四千万に達しておるとか、或いは名目賃金も実質賃金もそれぞれ向上しておるとか、或いは雇用量も前年よりも上昇しておるとか、非常に楽観的な資料になつておるわけで……

第19回国会 労働委員会 第閉会後3号(1954/08/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 長官のほうからの御答弁によりまして、北海道地区或いはその他の駐留軍労務者の失業問題について調達庁としてのやつておられる分野については御説明がありましたが、これは失業者として出て来た以上は、労働省の所管として当然取上げて行く何らかの具体的な施策があるものと思うわけであります。併し又調達庁としては、折角その所管の中から出て来た失業者でありまするが故に、そういう観点から労働省のやつておられる所管の中にも成る程度人つて行かれることは又当然のことと思うわけですが、そういうような点について労働者の御意見を、駐留軍労務者に関する失業問題についてのみお尋ねしておきたいと思います。  それからもう……

第19回国会 労働委員会 第閉会後4号(1954/08/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 簡潔に御質問申上げたいと思いますが、只今の吉田君の御質問に対する御答弁で、新経済政策の政府の考え方というものについて一応了解がついたわけでありますが、同じ政府の下でデフレ政策をやり、而も又同じ政府の下で新経済政策が出て来ること自体我々としては奇異な感じを持つわけであります。併し只今の御答弁によりますと、日本の経済の自立を貿易振興という点を中心として進めて行こうとする、構想については我々としても了解ができるわけであります。そこで当面の問題といたしまして日本の経済規模というものが実力以上に膨脹した。従つてこれを日本の国力に相応した経済基盤に建て直すという考え方で経済施策が進められてい……

第19回国会 労働委員会 第閉会後5号(1954/09/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 只今までの質疑応答でおおよそ了解つくわけでありますが、改めて二、三の点に関しお伺いしたいと思います。  只今の吉田君の質問に対する労働大臣の態度というものが、事務当局の意見を聞くことは勿論でありますが、労働団体その他の世論にも耳を傾けて、この構想の具体化については考えて行きたい、こういう態度でありました。更に又先ほどの御答弁の中には自由党というような考え方でなく、日本の将来ということを考えて、如何にすれば日本が経済的にも自立し得るかという観点から淡々たる気持で対処して行きたい、誠に結構な態度だと思つて敬服に値しますが、そういたしますならば淡々として世論に耳を傾けられる、こういうこ……

第19回国会 労働委員会 第6号(1954/02/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○委員外議員(田畑金光君) 話は変りますが、二、三失業対策の問題についてお尋ねいたしたいと思います。  本年度の予算が昨年度より約十億殖えて百十一億になつておりますが、本年度の国家予算の性格からいたしますると、相当に失業者等が予測されるわけなんです。この際飽くまでも失業対策事業はこの百十一億の当初予算の枠内で年間処理して行こうとする方針であるかどうか、先ず第一にこの点をお尋ねいたします。
【次の発言】 大体賄えるのじやないかという予測の下にこの予算を提案されたわけですが、仮に一年間のデフレ予算の実施の結果、或いは財政投資の削減の結果、相当に中小企業等が倒産するということも予測されるわけです。そ……

第19回国会 労働委員会 第7号(1954/02/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 只今の参考人を呼ぶか呼ばんかという、まあ呼ぶという動議の提案でありますが、私もこの問題について、特に労働大臣の賃金カツトの問題ということについては、法律的にも相当にまあ問題があるのじやないかと、こう考えるわけなんです。同時に又今後の労働運動の全般に対しましても相当な影響のある重大な問題だと、こう考えます。従つてこれにつきましては労働法学者というか、それぞれの専門の法律学者の御意見を我々としても承わりたいとかねがね思つておりますので、適当な機会にそのような処理をお願いしたいと、こう思つております。  同時に又、今職業安定法の施行規則に伴う問題についても、先般の労働委員会でいろいろ質……

第19回国会 労働委員会 第8号(1954/03/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 関連しますけれども、先ほどから説明を聞いておりましても、はつきり呑込めない点があるのです。それは区別の中には作業員、それから現業員、それから請負業者と、こう三つの区別があることもわかつたわけですが、この作業員と申しまするのは、いわゆる会社と正常な雇用関係で継続的な会社の作業に従事するものだと解釈しますが、そうであるのかどうか。それから現業員も、承つておりますると、作業員的な性格を持つものと、それから日で雇い入れられるような日雇労務者的な性格を持つものと二つが内容としてあるような説明があつたわけであります。そうしますと、この現業員というのは会社と正常な雇用関係というものはないのか、……

第19回国会 労働委員会 第閉会後8号(1954/10/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 只今の説明の中で二、三ちよつとお尋ねしておきたいと思うのですが、軍の主張は、只今次長の説明にもありましたように、日本側の立場から見ますと非常に不合理な感じを持つわけです。これはアメリカの場合にはそういう労働慣行というか、これは法律上、制度上、失業保険、退職手当の関係については軍側の主張というものが労務慣行として確立されておるのかどうか、この点について一つお伺いしたい。
【次の発言】 只今の労働大臣のピケの合法性の問題についての措置、それから今お聞きしますると三時から警察がこれに介入する、こういうような話を聞きましてどうも緊迫感を感じさせるような感がするわけであります。政府が法の解……

第19回国会 労働委員会 第9号(1954/03/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 まあ今初めてお聞きいたしましたが、動議の趣旨が、国鉄の昨年末における解雇の問題のようでありますので、我々としても殊に労働委員会における一員として深くこれは関心を持つておる者であります。吉田君の提議の通りに当局と国鉄労働組合の関係の両者を呼んでその実情を調査し並びに経過を聴取しようということでありますならば、私もその動議に賛成いたします。
【次の発言】 私は先ほどの吉田君の決議案を採択してくれという動議に対しては賛成の意思を表明します。今井上委員から発言がありましたが、労働大臣の発言の当、不当、或いは合法か違法かというような問題については、我々自身としても研究すべきである、こういう……

第19回国会 労働委員会 第閉会後9号(1954/10/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 労働大臣にお尋ねしたいのですが、只今阿具根君からも質問かありましたように、先ほど安定局長の説明を承わりまして、政府の考えかたというものが、前の委員会の当時におけるそれと殆んど変らないのです。我々も毎月委員会を開きまして、その度毎に質問をやつておりますが、質問をやることがどうも勇気をそがれるような感じをするほど事態は少しも改められていないような印象を受けるわけなんです。問題はなるほど安定局長の説明によりまして、当初十六万三千人の枠が十七万五千名に広げられたこのことは、たしかに大きな進歩だと考えます。併し先ほどの説明にもありましたように、八月末の完全失業者七十一万、失業保険金の受給者……

第19回国会 労働委員会 第10号(1954/03/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 この間の外務委員会と労働委員会との連合委員会における審議振りを見ましたとき、労働省のほうから関係官が誰も出席していなかつたということは、あの条約についての実質的な審議について非常に欠くるところがあつたような印象を受けたのであります。で私といたしましても、先ほどの寺本委員並びに吉田委員の御提案の通りに、飽くまでもやはりその条約或いは勧告の内容の個々に応じて、どの委員会が実質的に審議するか、こういう工合に持つて行つてもらいたいと思うのであります。従いましてこの点は国会法等の議案の付託の問題等にも関連すると思いますので、適当な機関を通じて一つこの取扱い方が十分に、只今御両所の説明の趣旨……

第19回国会 労働委員会 第11号(1954/03/11、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 労働大臣の先ほどの委員長の発言に対する答弁と申しますか、非常にこれはこの委員会における、この問題に対しての処理について忠実を欠くような感じを持たされたわけであります。只今読み上げましたのは、左派社会党からの申入れに対してれその当時における労働大臣としての或いは政府としての態度の表明だつたと考えておるわけであります。問題はその申入書にありまするごとく、労働大臣が二月の十六日に田村文吉君の質問に対してお答えになつたことが、これは人の言う客観的な情勢においてノー・ワーク、ノー・ペイの原則を確定されることが、少くとも実質面において妥当かどうか、それが労使関係の問題に対して少くとも忠実であ……

第19回国会 労働委員会 第閉会後11号(1954/11/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 あと事務的の問題は当局にお尋ねすることにいたしまして、石炭問題について二、三お尋ねしておきたいと思うのです。  只今労働大臣の御説明によりますると、次の国会に具体的な法案提出の用意がある、こういうようなお話があつたわけであります。先般もこれはさる新聞で発表されたわけでありますが、政府与党といたしましては、鉄鋼、石炭のてこ入れについて緊急対策が通産当局と自由党の政務調査会との間に意見の一致を見た、こういう記事が出ていたわけであります。その中で石炭鉱業については、例えば開発銀行の融資の元利、返済について一定期間棚上げするとか、或いは現行の九分乃至九分五厘の利府を五分乃至、五分五厘に引……

第19回国会 労働委員会 第12号(1954/03/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 中西労政局長に労働金庫の件で二、三御質問いたしたいと思います。  先ず第一にお尋ねしたいことは、労働金庫の検査の件でありますが、すでに東京労働金庫等は検査が終了し、追つて他の労働金庫にも実施されるということも聞いております。それに関しまして、この際当局の方針を明らかにして頂きたいと思うことは、労働金庫法の九十七条によりますと、銀行法の二十条二十一条の場合は大蔵大臣、労働大臣はそれぞれ単独にその権限を行使することができる、こう明確に謳われておりますので、両省がそれぞれの立場において検査を行使することも法律上は、これは当然の措置だと、こう考えまするが、併し検査を受ける労働金庫の立場か……

第19回国会 労働委員会 第閉会後12号(1954/11/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 時間がありませんので簡単にお尋ねいたしますが、この通牒は、先ほどのお話のよりますると、折角出た通牒であるから、警察権力がもう少し強くこの通牒に基いて行動することを期待する、こういうような趣旨の話があつた、こう思いますが、この通牒は警察権行使の一つの基盤を示すのに大きな役割を果すものとお考えになるかどうか、この点が一点。  第二の点は、労働省の考え方といたしましては、この通牒に基いて健全な労働運動のあり方、或いは争議に伴う実力行使の防止について一つのよりどころを示そう、こういう趣旨で発せられたというわけでありまするが、この通牒はそういうような機能を期待できるものかどうか、この点が第……

第19回国会 労働委員会 第13号(1954/03/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 関連して長崎総裁にお尋ねいたしますが、この公労法の制定されたいきさつを考えてみますると、公社職員が今まで持つておりました争議権を剥奪されて、団結権と団体交渉権のみに組合運動が拘束されて参つた。従つて国家はその補充として、或いは或る意見においてはそれを補充するという考え方からして第三十五条の仲裁裁定の問題が出て参つたと思います。この点は総裁も御了解願えると、こう思うわけであります。従いまして公社における労使の公平な原則、法益均衡の原則、こういう建前からいたしますならば、仲裁裁定というものが忠実に実行される、この前提がなければならないと考えております。然るに先ほどの矢上中間委員の説明……

第19回国会 労働委員会 第閉会後13号(1954/11/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 中島参考人にお伺いしたいのでありますが、通達の可否についてという段階で、先ほど野村教授からも指摘されたわけでありますが、まあ裁判上は勿論、こういう行政解釈等には何らとらわれない、もうそれはその通りだと思います。立法府としては、若しこういうことが悪ければ、新らしい法律を作つてそれを改正すればよろしいじやないか、こういうようなお話であります。併し今日の三権分立と申しましても、御承知のように議院内閣制でありまするし、行政府がこういう解釈を出すということは、当然立法府における政治勢力を背景として密接な関係があるわけであります。むしろ場合によつては、立法府における法律として制定することが輿……

第19回国会 労働委員会 第14号(1954/03/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 今の問題とちよつと離れますが、労政局長と基準局長がおられますので一つお尋ねしておきたいと思うのですが、今回御承知のように行政機関職員定員法の一部改正がなされまして同法の第二条によつて各行政機関の新定員が定められたわけであります。で、この改正法を施行する場合に、労働省の各部局の定員とこれに基いて今後の事務執行をやる上におきましてどういうような影響がもたらされるか、この点について一応承わりたいと思います。
【次の発言】 労政局長の御答弁によりますと、殆んど従前と変りがないと、こういうようなお話でありますが、殆んど変りがないということは現定員に対しまして整理される人員というものは殆んど……

第19回国会 労働委員会 第閉会後14号(1954/11/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 具体的にお尋ねしたいと思いますが、十六国会の節に、愛知通産大臣、佐久石炭局長からお聞きしました石炭対策と、本日お聞きしまする対策との間には、何一つ目新らしいものも見出すことができないんです。冬場に入れば石炭の市場も石炭の業界もよくなるかと思つておりますると、ますます悪くなつて行くばかりであります。一体政府の石炭施策というものがどういうようになつておるかということは、この現実の面がはつきり証明しておるのであつて、何をこの大事な時機におやりになつて来たか、我々は誠に寒心に堪えません。  先ず第一にお尋ねいたしたいことは、先ほど来重油の輸入の制限、こういうことも言つておられますが、例え……

第19回国会 労働委員会 第17号(1954/04/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 労働省に一つお尋ねいたしますが、近江絹糸の問題は今までの労働委員会におきまして再三取上げられて当局の答弁も常に中途半端に終つている感じであります。お尋ねいたしたいことは、近江絹糸工場の現在の内部の情勢というものは実に悪徳極まる経営者の典型的な見本だと私は量るわけであります。宗教は阿片なりと言われておりますが、そういう考え方からすると、近江絹糸の場合における仏教を強制的に各従業員に信仰させている。これは戦争中における時の軍部を中心とするあの軍事国家が神道を無理矢理に信仰さして、そうして精神動員をやつたと丁度同じような形が近江絹糸の工場の中で根強く残つている、こういうことであります。……

第19回国会 労働委員会 第21号(1954/05/11、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 そうしまずと、基準審議会の答申案が出されて、意見の一致を見たものはそれを尊重されること、これは当然だと思いますが、三者の意見がそれぞれ食い違つた場合には公益側の意見を尊重されるということも又これ当然のことだと思うのですが、併しまあこの当然の措置をおとりになる御意思があるかどうかという問題ですね。  もう一つの点は、一体労働省としましてはこの答申案が出されて、先ほど説明された通りの結果になつておるわけですが、これらの答申案を見られ、或いは公聴会等をお開きになつてその御意見等お聞きになつて、今後労働省としてはこれらの上に立つていつ頃この規則の改正ということを実際におやりになる御予定な……

第19回国会 労働委員会 第22号(1954/05/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちよつと委員長にお尋ねいたしますが、本日の労働委員会には小坂労働大臣の出席を要求されていたわけなんですか。
【次の発言】 じや、その要求に対しまして、労働大臣が出席しないことに関してどういうような回答があつたわけなんでしよう。
【次の発言】 安井政務次官にお尋ねいたしますが、警察法の改正案が本日から参議院に廻つて来ます。地方行政委員会は会期末までこの法案をめぐつて大変多忙になると思います。従つて国警担当の小坂国務大臣も地方行政委員会に引張られる率が多くなるということは予測されますけれども、本来は小坂氏は労働大臣であり、労働行政の担当責任者と考えるわけであります。先ほど雑談の中に出……

第19回国会 労働委員会 第25号(1954/05/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちよつと関連しまして、今の西村政務次官の御答弁を承わつておりますると、世上新聞等で伝えられておる市中銀行からの融資の問題も話合いがついたような印象を受けるわけであります。六月上旬には計画造船についても出したい。こういうようなお話でありまするが、六月上旬と申しますともう間もなく来るわけであります。若し御説明のように、十次計画造船が軌道に乗るといたしますならば、我々の心配をしておる労働面から見た雇用政策の問題も解決されるだろうと、こう見るわけであります。雇用問題に関しまして労使の手に移るというときはすでにこれは第二、第三の問題でありまして、その前の失業者を防止し、雇用量の維持拡大を図……

第19回国会 労働委員会 第26号(1954/05/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 政務次官にお尋ねいたしますが、先ほどの労働大臣の所信の表明を読んでみますると、こういうことが書いてあるわけであります。「けい肺対策審議会におきましては目下予防、診断、更生対策、粉塵恕限度の各専門部会を設け、回を重ねて慎重な調査検討を行なつているのでありまして、更にその審議を促進し、速かに結論が得られまするよう督励いたすつもりでありまするが、その結論を速かに得ることが困難な場合におきましては、政府としましても諸般の意向を参酌し、速かに立法措置について善処いたしたいと考えております。」、これを読みますと、政府のほうといたしましても、少くとも労働省といたしましては、最近のうちに諸般の情……

第19回国会 労働委員会 第28号(1954/05/31、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 昨年の第十六国会におきまして駐留軍労務者の雇用関係につきましては、本委員会において相当真剣に取上げられて、当局にその方針等を質して参つたわけでありますが、労務基本契約に関しましては、御承知のように占領下に締結された労務基本契約がそのまま六カ月ごとの更新で今日まで継続されて参つたわけであります。この基本契約改訂に関しましては、昨年の八月に駐留軍関係の労務者は四十八時間のゼネストをやりまして促進を図つて参つたわけであります。その後只今の説明の通りに、客観的な情勢に刺激されて、当局としても日米労務基本契約の改訂については非常に誠意が認められたと申しますか、熱意を帯びた態度で促進を図つて……


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 労働委員会 第1号(1954/12/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 二、三御質問したいのですが、運輸省或いは陸運局にお尋ねしたいと思いますが、やはり事故発生の原因をなくする第一の問題は、経済的な要因であるということも只今までの質疑応答でよく了承されたわけであります。輸送力の需給アンバランスというものが最大の問題であろうと考えるわけであります。併しハイヤー・タクシー業現在のような集中的な傾向がみられるというのも、我々は日本の社会的経済的な諸条件の一つの現れだと、こう見るわけであります。監督官庁としまして、道路運送法によりますると、一般自動車運送事業の免許に関しまして条件があるわけであります。それは第六条をみますると「当該事業の開始が輸送需要に対し適……

第21回国会 労働委員会 第2号(1954/12/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私は別にありませんが、ただ私希望として申上げたいことは、十五日の日にハイヤー、タクシー業者並びに労働組合の代表を呼んでいろいろ参考意見を述べてもらつたわけですが、今最大の、我々一般市民の立場から申上げる問題としては、事故発生の原因というものは経済的の問題が中心になつているということを強く認識されたわけであります。この事故発生の原因というものは、お話のように交通行政の面と労働行政の面が並行的に進まなければならん、こう考えるわけです。  従いまして基準局長に要望として申上げておきたいことは、労働行政の面から見ましたときに、先ほど阿具根君からも指摘されておりましたが、一番問題として出て……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 内閣委員会 第閉会後1号(1955/09/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちょっと関連しまして。先ほど加瀬君からの質問の中にあった点でありますが、重光外務大臣はこれに対する説明を忘れていろわけです。と申しますのは、あなたが渡米された最大の日的の防衛力増強の問題、これに伴う日米安保条約を双務的な条約に持っていこうとする問題が中心問題であったと考えます。同時に、この日米、安保条約、行政協定に伴うて、今起きている国民の感情を最も刺激している基地問題、この問題については渡米に当っては十分向うとも話し合いをして参りたい、こういうことをこの委員会においても外務大臣は言明されているわけなんです。ところが、この問題に関しまして何らの報告がなされていない。そうしますと、……

第22回国会 内閣委員会 第閉会後2号(1955/09/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 若松さんに一つだけお伺いしたいのですが、ただいまのお話しを承わりますと、前回までの拡張の節にも土地を取られていない、今回も幸いに買収の対象になっていない、こういうような立場であるわけであります。先ほど声明書を出されたということでありますが、その声明書の内容も、そういうような問題は関係住民の自発的の意思にまかした方が円満に解決ができるであろう、第三者の介入等は排除しなくちゃならぬ、こういうお話しがあったわけであります。関係住民と申しますと、お話しの筋から察しられますることは、土地をとられる人とか、立ちのきを命ぜられる人とか、あるいは今回の収用に伴って利害関係を強く持たれる方々と、こ……

第22回国会 内閣委員会 第9号(1955/06/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 先般来、総理府恩給局職員組合と当局との間に給与、身分保障、休日休暇等の勤務条件、あるいは福祉活動等について、五月七日以降再再交渉が持たれ、前後八回に及ぶ団体交渉が行われたにかかわらず、今日なお解決の曙光を見出すことができないで、その間警察権の介入等もあったと聞いておるわけであります。恩給業務の停滞は一日もゆるがせのできないようなときに、こういう事態が発生し、また今なお継続しておるということはまことに遺憾であると考えております。この紛議の状態については、おそらく各員とも十分経過内容等について御存じでないと考えまするから、この機会に恩給局長より、この紛議の経過と交渉の内容あるいは今後……

第22回国会 内閣委員会 第11号(1955/06/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ただいま参考人の高田君からの説明をお聞きになって、問題の所在は大久保国務大臣もおわかりかと思いますが、本内閣委員会におきましては、前回において恩給局長よりの説明を受けまして、現在の恩給局に今起きておりまする当局と職員組合との紛議の問題について説明を受けたわけであります。で、この問題はだんだん究明して参りますると、常勤的非常勤職員のいわゆる臨時職員の問題、さらに発展いたしますると、制度の問題、機構の問題にさかのぼって参るわけであります。そこでこれらの問題については、おいおい政府の所信を承わって参りたいと思いまするが、当面、今お聞きの通り、紛議の状態が続けられておるわけであります。と……

第22回国会 内閣委員会 第13号(1955/06/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 せっかく移民局を独立されまして、移民政策を極積的に進められようとする以上は、当然政府においても、移民政策あるいは計画的な年次計画、こういうようなものがあるものと考えるわけであります。先ほど矢口参事官のお話を承わっておりますると、明治四十一年からやっていて、今日送金その他を入れて十六万人前後の扶養能力しかないという移民の政策であっては、これは私たちの今日考えておる大きな人口問題解決の積極的施策としての移民政策とはほど遠いものと見るわけであります。従来は欧米局の一つの課で取扱った事務が、今回独立の局になっておられようとする以上は、当然政府としても積極的な移民計画というものがあると考え……

第22回国会 内閣委員会 第14号(1955/06/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 労働大臣が見えておりますので、ここに労働大臣は、石炭関係の企業にも関係しておられまするから、この際お尋ねしておくわけですが、石炭鉱業合理化臨時措置法が実施されますると、相当数の失業者の問題を処理しなければならぬと思っております。この問題は後刻承わることにいたしまして、今二十二国会における重要法案の中にこの合理化法案は入っておると考えております。ところが会期は今月の末終ることになっておるわけですが、政府としては、この法律案の取扱いをどう考えておられるか。取扱いというよりも、議会における審議の状況が、今衆議院の方の商工委員会に移っておるかどうか、もちろん付託にはなっておると思いますが……

第22回国会 内閣委員会 第15号(1955/06/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 時間もありませんので、私ただいまの議題となっている行政機関職員定員法の一部を改正する法律案の全般的な質問についてはこの次の機会に伺いたいと思いまするが、ただ、長官の答弁を承わりましていささか疑問に思う点は、たとえば、行政機構の改革の問題については、行政審議会がせっかく検討しているので、この結論を待って善処をしていきたいという御答弁でありまするし、あるいはまた、今問題となっておりまする常勤的非常勤職員、あるいは常勤労務者、公務員制度の問題については公務員制度調査会の答申を待って善処して参りたい、こういう御答弁であるわけであります。あげて行政審議会や公務員制度調査会にすべての責任をゆ……

第22回国会 内閣委員会 第16号(1955/06/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私、海外移住審議会の問題でお尋ねしたいと思うのですが、先般来外務省設置法の一部改正法に基いて、移住局が新たに設置されて、政府は積極的な移民政策を推進するという方針を確立されたわけであります。海外移住帯議会が設置されるとしますると、むしろ外務省の付属機関として設置されて、移住局の機能を強化充実するというようなことが考えられるわけでありますが、これが内閣に付属機関として設置されたという点は、どういう構想のもとに措置されたのであるか、その辺の事情を御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 御趣旨のほどはよくわかりますが、外務省に設置すると、広い視野に立ち、総合的な観点に立って、移住政……

第22回国会 内閣委員会 第18号(1955/06/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 それでは一、二の点だけ、今の長官の答弁で疑問な点がありますので、それはこの間も私若干お尋ねしたわけですが、長官としては、現内閣は行政機構の改革には手を染めないという方針の御説明がなされているわけであります。吉田内閣の折に、いわゆる行政制度調査会を設置されまして、長い間の研究の結果、同調査会から行政機構の改革について答申がなされているはずでります。同時にその答申の中には、中央の行政機構と合せて、地方の政府の出先機関についても大幅に簡素合理化すべきであるという趣旨の答申がなされております。ところが現内閣は、行政機構の改革については手を触れないで、その都度定員法の改正等をもってつじつま……

第22回国会 内閣委員会 第20号(1955/06/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 大久保国務大臣にお尋ねいたしますが、公務員制度調査会が昨年の六月吉田内閣のときに設立されまして、現内閣に引き続き諸般の公務員制度に関しまして調査を進めておるわけであります。この間、川島長官にお尋ねいたしましたが、大久保国務大臣の担当事項でもありますので、本日まで答弁が保留されていたわけであります。お尋ねしたいことは、前内閣においても、すみやかに公務員制度調査会の答申を待って、公務員制度に関するたとえば法律体系の整備、あるいは公務員の労働関係の法律上の取扱いについて結論を得たいという答弁がなされていたわけであります。ところがこれを引き継がれました現内閣におきましても、いまだ調査会か……

第22回国会 内閣委員会 第21号(1955/06/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 ちょっと関連して岡部さんにお尋ねいたしますが、先ほどの千葉委員からの質問に対して、指名退職制度の運用について閣議の申し合せかしらぬが、六月中にさかのぼって処理するような措置をとった、こういう話でありまするが、私いささか疑問に感じたわけであります。と申しますのは、この定員法を本日中にあげてもらわなければいろいろな面に支障が出てくる、こういうような話で、われわれも一生懸命に遅くまで審議をして努力をして参ったわけでありますが、ところがこの法律案は七月一日からどうしても施行しなければならぬので、そういう意味でわれわれも協力しなければならぬという気持で今日まで来たわけです。ところが、法律は……

第22回国会 内閣委員会 第22号(1955/07/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 一つだけ。先ほど松浦委員、木下委員から質問がありまして、政務次官の答弁で大よそ了解できたわけですが、念のためにもう一度お尋ねしておきたいと思うのですが、例のつき添い婦の問題です。四千二百名と聞いておりますが、厚生省の調査では、三千六百名になっておるということです。それでお話によりますると、資格のある者は、補助員なら補助員にこれを切りかえて行くという考え方である、ただ資格のない者については、他の職業にあっせんをするという考え方である。時期については、来年の三月あたりを一応目途にしておるが、しかし必ずしも、三月になったら全部首を切るわけじゃないんだというような御説明のように承わりまし……

第22回国会 内閣委員会 第25号(1955/07/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 大蔵大臣に一、二お尋ねいたしたいのですが、実は六月の二十三日、衆議院において、同じく六月の二十九日に参議院におきまして、在外資産処理促進に関する決議案が満場一致をもって可決され、政府はこれに対しまして慎重に院の決議を尊重して検討されるという発言がなされたわけであります。この内閣委員会におきましても、外務大臣並びに外務政務次官の出席を求めまして、この問題に関し政府の所信並びに外務省の方針を承わったわけであります。その答弁によりますると、今後とも外交折衝によって在外資産の返還に努力をするが、しかしその結果は必ずしも予断を許されない情勢に相手国によってはあり得るということであります。た……

第22回国会 内閣委員会 第26号(1955/07/14、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 最初に立川基地の砂川町における先ほどの説明でなかったわけですが、警察官の介入というようなお話があったらと思いますが、その辺の事情を一つ御説明願いたいと思います。
【次の発言】 まず第一にお尋ねしたいことは、最近飛行場の拡張、あるいは基地の新設、拡張について、近来において世論がこれを反対するという空気が出ているわけであります。今の国際的な情勢から見ましても、またアジアの動きから見ましても、われわれとしては平和の方向に進みつつあるという今日の事態において、ことに日本だけが非常に最近基地の拡張をめぐり、あるいは血の雨を降らすかもしれない、こういう情勢を見ますと、まことに情なく考えるわけ……

第22回国会 内閣委員会 第28号(1955/07/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 通商産業省の附属機関として見ますると、顧問会議以下十七くらい各種の審議会が設置されているわけですが、まことに広範な事務を担当しておられる通商産業省としては当然のことかもしれませんが、この顧問会議以下各種の審議会というのは一体どの程度活用されておられるのか、それぞれの部門別の審議機関のようでありますが、この審議機関の諮問答申等に対しまして、施策の上にどう取り上げておられるか、まず伺っておきたいと思います。
【次の発言】 その中でたとえば地下資源開発審議会というものがあるわけであります。これは石油及び可燃性天然ガス資源を除いたその他の地下資源に関する事項の調査審議、あるいは諮問に応ず……

第22回国会 内閣委員会 第31号(1955/07/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 私まず第一にお尋ねしたいことは、非常に恩給法というのは私自身不勉強で、実はゆうべ恩給法関係法令集というのを読んでみたのです。しかしこれを読んでみてもなかなか非常に広範であるし、複雑であって読み通せないわけであります。こう重要な法律がこのように乱雑な形と申しますか、次から次に附則法律で重ねて行きますと、いよいよもって恩給というものが一体何であるかということの核心をつかむことがむずかしいのじゃないかと、こう私は考えるわけであります。担当大臣であるただいま大久保国務大臣のお話を伺っておりますると、仮定俸給年額について大久保大臣も御自信がなさそうであります。まあとにかくそういうことでやっ……

第22回国会 内閣委員会 第32号(1955/07/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 この問題の質問に関連するわけですが、通産大臣にお尋ねいたしたいことは、昨日衆議院で政府提案にかかる石炭鉱業合理化臨時措置法が通りまして、参議院に送付されるわけであります。この法律が国会で成立したといたしましても、実施については、あるいは政令、省令等の手続を経て発足することになるのであろうと見るわけであります。本法律の附則によりましても、「公布の日から起算して二月をこえない範囲内で政令で定める日から施行する。」と、こういうことになって参ります。一体いつごろまでこれを発足させる御方針であるのか。ことにこの法律の重要な内容である炭鉱整備事業団、あるいは石炭鉱業審議会の発足等はこの法律の……

第22回国会 内閣委員会 第34号(1955/07/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 この間大体一般的に問題については御質問をいたしてありますので、本日その他の問題について若干質問を続けたいと思います。  その第一は加算の問題ですが、すでに野本委員からも質問がなされましたので、重複するかもしれませんが、私欠席していた関係上、いま一度お尋ねしておきたいと思います。民団の修正案によりまして、本年度二十四億六千万の増額になったわけですが、うち七千万が加算調査事務費として計上されているわけであります。高橋衆議院議員の御説明は、たしか加算については調査をするということで、将来これを取り上げるかどうかということはまだ明確でないというような趣旨の御答弁であったかと思いまするが、……

第22回国会 内閣委員会 第36号(1955/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 関連いたしまするが、新聞の伝うるところによりますると、重光外務大臣は渡米をされるそうでありまするが、いつごろ渡米なされる御予定であるか、また単に米国のみであるのか、今、菊川君のお話にもありましたように、その他の外国にも行かれるのか、どういう任務をお持ちでおいでになるのか、お聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 時期については、まだ正規の閣議でお話なさったとか、きめたとかいうまでに至っていないかもしれませんが、この国会が終りましたら間もなく出発されるように承わっておりまするが、そのような時期をお選びなされるわけでありますか。

第22回国会 内閣委員会 第37号(1955/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 まず第一にお伺いいたしたいことは、観光事業を機構の強化によりまして拡充して行かれようとする今回の一部改正法律案については、われわれも趣旨を了承するのでありますが、その説明の中で、フランスやイタリア、ベルギー、ギリシャ等、欧州の観光国では、戦後観光行政をつかさどる独立の省を設けて、あるいは観光局を置いて、観光行政。強力な推進をはかっている、こういうような御説明があったわけであります。私この観光事業というものは一つの平和のシンボルであり、国際親善の一翼をになう機関であると考えておりますので、欧州先進国において独立の省を設けて観光行政をやらせておるということに対し、非常にうらやましい気……

第22回国会 内閣委員会 第38号(1955/07/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 重光外務大臣は、昨日の吉田委員の本会議における質問に対しまして、新聞の報道が重大であるから真相をきわめるために米国の大使館に問い合せをやっておる、このような趣旨の答弁がなされております。ところが本日の新聞によりますと、米極東軍司令部スポークスマンは、二十九日夜「原爆ロケット砲部隊を日本に派遣することについては鳩山首相は米国から通告されていないと述べたが、事実はすでに日本政府に通告ずみである。ただしこの通告を受取ったのが日本政府のどの省であるか、またいつ通告が行われたかはいまはいえない。それは日本政府側が知っているはずだ」このように確言したと申しておるわけであります。先般来重光外務……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 内閣委員会 第2号(1955/12/08、3期、日本社会党)

○田畑金光君 十二月の五日の朝かと思いますが、田中副官房長官から官公労の代表を呼んで、いわゆる警告文なるものが手渡されているわけであります。それを読んで見ますると、たとえば第一項に、最近官公庁の職員団体は期末手当増額その他待遇改善要求実現のため、いわゆる実力行使を実施しているが、その状況まことに遺憾にたえないものがある。もしかような行動が今後も持続せられるならば、政府としても法に照らし断固たる措置を取らざるを得ない、以下五項目にわたっておりますが、新聞で拝見いたしましたところ、次官会議の申し合せのように聞いておるわけであります。しかし官房副長官からこれが発せられた以上は、閣議においても審議され……

第23回国会 内閣委員会 第4号(1955/12/12、3期、日本社会党)

○田畑金光君 政務次官にお尋ねしますが、今まで行政審議会の委員の構成が片寄っていたので、今度は大きな行政機構の改革等も顧慮して五名をふやしたい、こういう御答弁ですが、政府の今予定しておられる行政機構の改革構想というものがどの程度に固まっておるのか、ことに臨時国会にこの行政管理庁設置法の一部改正法律案が出されたという事情は、政府として次の通常国会には機構改革の具体的の法案を出す意向のように聞いておるわけであります。そういう意味で河野農林大臣のような党の実力者というのか、心臓の強い方が長官にすわられたわけですが、どの程度に構想がまとまっておるのか、お聞かせを願いたいと思います。

第23回国会 内閣委員会 第5号(1955/12/13、3期、日本社会党)

○田畑金光君 自治庁長官が見えておられますので、若干質問してみたいと思います。  一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案に関連してお尋ねするわけでありますが、いろいろ問題となり、また政府部内においても議会においても問題とされておりました公務員の年末手当については、人事院の勧告に基いて勤勉手当を入れて一・五カ月分の措置をとることになったわけであります。それに関連いたしまして、十二月七日の閣議決定によります国家公務員に対する年末手当の増額支給についての内容によりますると、国家公務員に対する手当支給の財源措置等について、また政府関係機関職員に対する手当支給の財源措置について一応の方針が……

第23回国会 内閣委員会 第6号(1955/12/14、3期、日本社会党)

○田畑金光君 政務次官からこの間の委員会での質問に対する御答弁を通じまして、この法案の趣旨については大体内容を理解することができたわけでありますが、この機会にさらに河野担当国務大臣にお尋ねしたいと思うわけであります。  その第一の点は、今度のこの改正法案の中には二つの内容が含まれておりますが、その一つの行政審議会の委員を従来十五名であったのを五名増員するということになったわけであります。その理由を承わりますると、今までの委員の構成が非常に片寄っていた。そこで委員の構成をさらに権威あるものにして、当面する行政機構改革の問題等に対し、しかるべき答申を政府としては期待をしておる、まあこういうような趣……

第23回国会 内閣委員会 第7号(1955/12/15、3期、日本社会党)

○田畑金光君 ちょっと簡単に質問……。
【次の発言】 僕はさっきから言っているじゃないか。
【次の発言】 あんたに了解を求めただろう、簡単に質問をするということで……。
【次の発言】 意見を聞いたらどうだ。
【次の発言】 では委員長からの申し入れもありますから、私簡潔に……。先ほどの菊川君の質問に関連して、まず修正案を出された島村委員にお尋ねしたいと思います。緑風会は参議院の良心と言われ、また二院制度において参議院の院の権威を添えているものは緑風会の存在であるとも言われておるわけであります。ところが今回の突如として出された緑風会の修正案というものは、どうも筋が通らぬ感じを持つわけです。もしあな……

第23回国会 内閣委員会 第8号(1955/12/16、3期、日本社会党)

○田畑金光君 第八条の機関であるということは、昨日の政府の答弁で曲り曲ってようやくそこに落ちついたわけなんです。それでまあ第八条の機関であるとしても、まあこの「(諮問的又は調査的なもの等第三条に規定する委員会以外のものを云う。)」、この「等」の中に含まれるであろうというようなお話であったわけであります。そうしますと、まあ諮問機関でもない、さればといって諮問機関であるとも言えない。法制局長宮の御答弁によっても第八条に当るものであると言われまするが、第八条のどういうものに当るのか、どういうように呼べばいいのか、一つその点をさらに御説明願いたいと思います。


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 議院運営委員会 第閉会後5号(1956/10/22、3期、日本社会党)

○田畑金光君 ちょっと一つだけ。  先ほど官房長官の御答弁を伺っておりますと、臨時国会を開く日取りは、大体予定されておるようでありますが、会期の問題について、どの程度の会期を予定されておるのか不明確のようでありました。通常国会が十二月二十日以降に開かれるとしますと、当然臨時国会の会期の問題も予測はつきますが、しかし臨時国会で取り上げられる政府の考えておられる条約、法案についても、日ソ共同宣言あるいは議定書については、はっきりしているが、その他の法案については、まだ準備中である。こういうわけで、会期については、非常に不明確であります。で、私のお尋ねしたいことは、次の通常国会の会期という関係も、当……

第24回国会 議院運営委員会 第閉会後6号(1956/11/10、3期、日本社会党)

○田畑金光君 新聞で見ますと、臨時国会を開かれると総理は所信表明の演説をなされると承わっておりますが、所信表明というのはどういうことですか、官房長官に承わります。
【次の発言】 所信を明らかにするということは、まあ読んで字のごとくでありますが、今までいやしくも総理大臣が国会の冒頭において演説をなされるのに、所信表明というのはあまり聞いた覚えがないんですが、ことに今回は政局の転換等が伝えられるときです。一体これはどういうわけで施政方針演説とか、こういうことにならないのか、その違いを一つ聞かしてもらいたいと思います。
【次の発言】 年度予算の提案等に伴って政府の万般の施策について演説するとき施政方……

第24回国会 議院運営委員会 第18号(1956/02/20、3期、日本社会党)

○田畑金光君 寺本さんのお話お聞きしますると、ごもっともな点も多々お聞きするわけですが、ただ私たちが疑問に思うことは、今の御説明でも、従来の建前が非常に望ましいあり方であるということはお認めになっているようであります。ただしかし、実際の現在の常任委員会における委員の出席率その他からやむを得ないで、常任委員会制度の建前は崩さぬが、原則と現実との調整をはかるという意味において、従来の慣行をこの際一応たな上げにしよう、こういうふうな御説明のようであります。  そこでわれわれとして考えることは、従来の建前が常任委員会制度として望ましいということでありますならば、あくまでもその望ましい慣行を維持すること……

第24回国会 内閣委員会 第6号(1956/02/16、3期、日本社会党)

○田畑金光君 二、三官房長官にお尋ねしますが、二月八日に自民党が異例の声明書を発表したわけであります。当日自民党としては治安対策について緊急総務会を開き、政府側から倉石労相、牧野法相、清瀬文相、大麻国家公安委員長、船田防衛庁長官、根本官房長官ら関係閣僚の出席を求め、政府側の対策を聞き、具体的な対策については政府に一任するという態度をきめたようでありますが、とにかく自民党として声明書が出されているわけであります。政党内閣の建前上この声明書の趣旨は政府としても十分意思疎通をはかってなされたものと考えますが、政府としては自民党の声明に基いて今回の労働組合の春季闘争に対し対処されようとする御方針である……

第24回国会 内閣委員会 第9号(1956/02/28、3期、日本社会党)

○田畑金光君 保岡局長の今の御答弁ですが、まだ実際に支出がないので検査する段階には至っていない、こういうお話であるわけであります。しかし、もうすでに会計検査院はこの防衛関係の支出金、あるいはまた防衛庁の経費についてしばしば検査をし、その検査の意見というものが報告されているわけであります。すなわちその報告によると、一番不当あるいは不正な支出が多いのもこの防衛関係費であり、防衛支出金であることは明らかにされているわけであります。そこで、どういうわけでそれじゃこういう防衛関係費に不正不当の支出が多いのかということになって参りますると、私は先ほど来の質疑応答を通じ明らかにされてきたように、膨大な国の予……

第24回国会 内閣委員会 第10号(1956/03/01、3期、日本社会党)

○田畑金光君 今資料をいただいたので目を通しておりませんが、まず最初にお尋ねしたいことは、今回の審議会設置に対しまして、一応予算が五十三万七千円という少額の予算にとどまっておるわけであります。しかしこの売春問題は、単に法務省とかいうだけの問題ではなく、厚生省あるいは労働省その他諸般にわたって、それぞれの対策を樹立、推進することが必要かと考えまするが、一体本年度の予算に対しましてどの程度の予算要求をなされ、それが各省別にどの程度になっておるのか、まずその点をお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 御趣旨はよくわかりますが、必要なのは来年度予算でやるといたしましても、当面審議会が設置されてその……

第24回国会 内閣委員会 第11号(1956/03/06、3期、日本社会党)

○田畑金光君 関連して。今の質問の中で憲法第九条の問題、すなわち交戦権の問題について質問がなされたわけでありまするが、長官の答弁は憲法第九条を私も承知しております、了解しておりますと、これでは答弁にならぬと思うのです。質問者は交戦権を認めるのか、認めないのかという質問であったわけですが、長官の答弁は私も憲法第九条は理解しております。一体何を理解しておるのか、それはさっぱり答弁になっておりませんが、どのように理解しておるのか。交戦権というものはないとお認めなさっておるのか、あるいは交戦権はあると認めておられるのか、具体的に説明願わぬと、まことにどうも不得要領な答弁だろうと思います。

第24回国会 内閣委員会 第14号(1956/03/15、3期、日本社会党)

○田畑金光君 まず第一に私は総理にお尋ねしたいのでありますが、この国会になりましてからも再々、総理大臣は自衛権問題を中心とする質問に対しまして失言の繰り返しをやっておるわけであります。一月の三十一日、参議院の本会議においては、軍隊を持てない憲法には反対である、こういうことを言われて、わが党から戒告決議案も出されたわけでありまするが、諸般の情勢を考え、罪一等を減じて釈明ということになったわけであります。ところがさらに二月二十九日の参議院予算委員会においては、他国から侵略を受けた場合、敵基地を攻撃できる、こういう発言がなされて、ついに総理も出席されてよくおわかりのように、破れたけれども戒告決議案と……

第24回国会 内閣委員会 第15号(1956/03/16、3期、日本社会党)

○田畑金光君 総裁の御答弁でわかりましたが、今お話の適切な時期に、適切な方法によって処理されると、こういう御方針でありますが、もうすでに三公社、五現業の調停案が出そろって、政府としてもこれを大体尊重する。当局にもそういうような指導をなそうという腹のように聞いておるわけでありまするが、ことに問題となっておりまする一時金の問題は、年度内に支給されるべきことと、予算の点から申しても補正予算という問題も出てこようと考えるわけであります。そういうような点から申しますると、その適切な時期という点が非常に関心事になるわけでありまするが、それについてどういうような御方針でおられるのか承わりたいと思います。

第24回国会 内閣委員会 第16号(1956/03/20、3期、日本社会党)

○田畑金光君 大臣に二、三の点についてお尋ねしたいと思いますが、今度できる科学技術庁を担当される国務大臣でもありまするし、また原子力委員会の委員長でもあられる国務大臣でありまするから、ある意味におきましては科学技術行政の最高の地位にあるわけであります。ただ科学と申しましても、今論議されている科学は、主として自然科学の部門になっておるわけでありまするが、科学技術の総合的な発展のためには、同時に人文科学の面も尊重し、これが発展を期さなければならぬ、こう考えるわけであります。まさに自然科学と人文科学の両者が総合統一された発展を確立することによって、日本のいわゆる文化水準の向上、あるいは国民生活の引き……

第24回国会 内閣委員会 第17号(1956/03/22、3期、日本社会党)

○田畑金光君 人事院総裁に給与問題をお尋ねする前に少しくお聞きしたいことがありますが、一昨日私は人事院総裁にお会いしたいと政府委員室を通じ申し入れておきましたが、連絡がありましたかどうか。
【次の発言】 国会を出てから三十分後にあなたに連絡をとったわけですが、政府委員室の話しでは本院に帰ったというので、本院とはどこだと聞くと人事院だと、人事院に連絡してもあなたの所在はわからない。国会かあり重要なこの時期において人事院総裁の所在がわからぬということは納得いかぬわけですが、どういうことで所在をくらましたのですか。
【次の発言】 あなたの所在というものは何ですか、はっきり、たとえば人事院の管理局ある……

第24回国会 内閣委員会 第20号(1956/03/29、3期、日本社会党)

○田畑金光君 ただいまの町間に関連いたしますが、行政審議会の委員の入れかえ、あるいは増員して、政府としては三大政策の一つとして、行政機構の改革の問題と本格的に取り組んでこられたわけであります。二十三国会の折にも、本委員会において、河野担当大臣にこの点をお尋ねしたところが、機構改革は必ず断行する、ただしかし、今度行われる機構改革は行政整理を前提とするものではない、行政審議会の答申が得られたならば――政府としてはもちろん行政審議会の答申がずみやかに得られるように努力をするが、その等申が得られたならば、おそくも二月中には行政機構改革について国会に法案を出したい、出す予定で仕事を進めていくというような……

第24回国会 内閣委員会 第21号(1956/03/30、3期、日本社会党)

○田畑金光君 大臣に一、二の点についてお尋ねいたしたいのですが、それはこの改正法案の提案理由によりますと、改正の第二点として保険局に新たに次長制をとることにされたのでありますが、その理由の中に、その説明の中に、政府としては昭和三十五年度を目途として全国民に医療保険を普及させる決意を固めておるので、社会保険の整備について保険局を中心とし格段の積極的な施策を講ずることとされているようであります。昭和三十五年度を目途として全国民に医療保険の普及徹底をはかられるということが、これはわれわれ社会保障制度の強化を期待する者としてまた国民皆保険、医療保険をすべての国民に普及するという点において、国民全体の要……

第24回国会 内閣委員会 第22号(1956/04/03、3期、日本社会党)

○田畑金光君 資料の点は、今要望されたように、幾つか出していただいて、それを拝見してまた御質問いたしますが、先般労働省の方として出された、労働保険審査官及び労働保険審査会法案というのが、もうすでに衆議院を通って、こちらに回ってきておりますが、これとの関連でお尋ねしたいと思います。  それは、ただいまの労災補償部の所管する労災保険関係のこの労災保険、府県にある審査会の廃止をして、これを中央に統一しようという考え方でありますが、この点いろいろ議論が分れると、こう考えるわけであります。労災保険審査会が、府県の労働基準局から廃止されて、府県には労働保険審査官が置かれる、こういうことになってくるわけです……

第24回国会 内閣委員会 第26号(1956/04/12、3期、日本社会党)

○田畑金光君 大臣にお尋ねいたしますが、防衛庁の機構の問題についてまず第一に所見を承わりたいと思います。と申しますことは、防衛庁の職員も今回の法律一部改正によって、定員が二十一万五千人に上り、三十年度の定員に比べますと、二万九千百九十三名の増員ということになるわけであります。防衛庁という非常に複雑な組織、膨大な職員、また国の予算の中でも大きな予算を食う機関が、国家行政組織法の中で総理府の外局という地位にあるということは非常におかしい、実情に即しない感じを持つわけであります。この間の長官の答弁を承わりましたが、昭和三十五年度、すなわち防衛六ヵ年計画等が終る年になりますと、陸海空軍ともさらに大きな……

第24回国会 内閣委員会 第27号(1956/04/13、3期、日本社会党)

○田畑金光君 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました防衛庁設置法の一部を改正する法律案及び自衛隊法の一部を改正する、法律案に対し、反対の意思を表明するものであります。  本法律案によりまして明らかな通り、防衛庁職員の定員は二十二万五千名となり、三十年度定員に比べますと、一万九千百九十三人の増員であります。この一万九千百九十三人の増員のうち、自衛官の増員分は二万七千四百十三名、非自衛官の増員分は千七百八十名であります。かくして陸上自衛官の定員増は一万名として、一混成団と特科三個大隊の新設を行い、また海上自衛官は約三千六百名の増員を行なって、艦艇の増強に充て、航空自衛隊にあって……

第24回国会 内閣委員会 第32号(1956/04/24、3期、日本社会党)

○田畑金光君 先ほど吉田君の話によって私初めて承知したわけでありますが、清本委員長がA級戦犯であるということは、意外な話を聞いたわけであります。かつてのA級戦犯のその人のもとにおいて、今日国民の注目しておる憲法調査会の問題を取り扱うということは、まことに私たちは遺憾に考えます。しかしあなたも選挙によって出てこられたわけだし、そういう国民感情があってあなたも出てこられたわけであるから、これはやむを得ないと思うけれども、しかしA級戦犯の焼き印を押されたということはよく考えていただきたいと思います。私はこれは憲法の問題の際に考えてまた質問もしたいと思っている一わけですが、どうも今日の憲法をかつての戦……

第24回国会 内閣委員会 第33号(1956/04/26、3期、日本社会党)

○田畑金光君 質問に入るのです。鳩山総理に私は憲法調査会法案のこの提案理由説明を中心としてお尋ねいたしたいと思いまするが、法律の細目にわたることでもありませんので、一つ鳩山総理の率直な御答弁を願いたいと思っております。林法制局長官等、よけいなことをあまり授けぬように一つあらかじめ要望しておきます。(笑声)この説明書によりますと、今回政府において憲法調査会を設置されるに至りました原因は、要するに現行憲法が自主的に制定された憲法でないということと、また今日までの九ヵ年における憲法実施の経験にかんがみまして、いろいろ検討しなければならぬ段階に来ておる、こういうような立場において今回の調査会設置に至っ……

第24回国会 内閣委員会 第36号(1956/05/02、3期、日本社会党)

○田畑金光君 質問に入る前に、ただいま吉田君からも強く希望が述べられましたが、本日の理事会等で公聴会等の開催をすみやかに準備せられて、広く憲法調査の問題に関し学識経験者等の意見を聴取せられるように理事会において取り計らわれるよう強く希望申し上げておきます。  それでは提案者にお尋ねいたしたいのでありますが、先般資料として自由民主党の憲法調査特別委員会が取り上げておる問題についての資料がわれわれの手元に配付になったわけであります。この資料をもとにしまして若干お尋ねいたしたいと思いますが、まず最初にこの自由民主党の中に持たれております憲法調査会、これはどういう構成、性格あるいは任務をもって作られて……

第24回国会 内閣委員会 第38号(1956/05/07、3期、日本社会党)

○田畑金光君 田上先生に一、二お尋ねいたしますが、ただいまの御説明で大体理解できました。最初の先生のお話しの中に、要するに現行憲法は国民の制定した憲法である。同時にまた国民の立場において当然改正ということも可能である。問題は憲法改正について改正すべき時期か、どうであるかという政治的な判断というものが大きな作用をもつのである、こういうふうなお話しもあったわけであります。それで憲法学者としての先生にお尋ねすることは、今憲法改正の問題がいろいろいろんな角度から論議されておりますが、今日の情勢において憲法を改正する、あるいは改正問題を取り上げる、このことは時期として妥当であるかどうか、この点について先……

第24回国会 内閣委員会 第40号(1956/05/09、3期、日本社会党)

○田畑金光君 吉野さんと山崎さんにお尋ねいたしますが、自民党の調査費料を拝見いたしまして、天皇の地位についていろいろ再検討される意向を明らかにされておるわけであります。これに関連いたしましてお尋ねいたしたいことは、御承知のように明治憲法の時代においては大日本帝国憲法と皇室典範というものが日本の成文憲法をなしていたわけであります。ところが新憲法のもとにおいては、こういう成文憲法の二元性といものをやめて、一元性を確立しておるわけであります。明治憲法時代になぜ皇室典範というものを成文憲法の中に入れたかということは、いうまでもなく、皇室に関する事柄については議会のコントロールの外に置こうという現われで……

第24回国会 内閣委員会 第44号(1956/05/16、3期、日本社会党)

○田畑金光君 二、三提案者にお尋ねいたしますが、ただいままでの経過について御報告がありましたので、よく了解できましたが、ただこの法律案の目的とする、国務大臣の職責の重要性にかんがみ、私企業との一切の関係を断って、世上の疑惑を一掃し、行動の公正を期するということは、単に国務大臣のみでなく、この法律の趣旨とするところは、たとえば十九国会における造船疑獄、汚職事件に見られますように、政党全体の綱紀の粛正と申しますか、要するに政党の品位と権威を維持する、こういうような精神から出ておるものと考えるわけであります。ことに政府要路の大宮等において、いろいろ今日まで世の指弾あるいは疑惑を受けること等がありまし……

第24回国会 内閣委員会 第45号(1956/05/17、3期、日本社会党)

○田畑金光君 今、江田君から強く要望がありましたように、鳩山総理も率直にお答え願いたいと考えます。  臨時教育制度審議会設置法案を通じて私たちが憂えますことは、政治と教育の関係がどうなければならないか、この問題であろうと思います。戦争前の日本の政治のもとにおける教育、政治と教育の関係、あるいは戦争のさなかにおける教育も、すべてのものが、政治のもとに奉仕したというあのあやまれる歴史を反省いたしましたとき、新しい日本において最も大事な問題は、政治と教育の関係がどうあるべきかという問題だと考えますが、この点に関しまして総理の御見解を承わりたいと思います。

第24回国会 内閣委員会 第46号(1956/05/18、3期、日本社会党)

○田畑金光君 松浦君からの今のような発言がありまして、あと十分ぐらい残っておるが、この次の機会に継続したいというようなお話があるわけですが、先ほど委員会の始まる前のお互いの相談では、松浦君の質問できょうは、総理大臣に対する質問は午後に回そう、こういうことになっております。特に日比賠償協定の問題が本会議に上程されるといたしますと、これは全体の委員の出席が必要となって参りますので、そういうような関係もあって、松浦君の質問で一応午前の審議を終ろうということになっておりますから、本人からそういった要望があったら、この際、わずか十分でありますから、あとの機会に譲って、ベルが鳴っておりますから、この辺で午……

第24回国会 内閣委員会 第48号(1956/05/21、3期、日本社会党)

○田畑金光君 大臣にお伺いいたしますが、国防会議の構成の問題で最初にお尋ねしたいことは、当初、二十二国会に当時の内閣が提案されました国防会議の構成については民間人を五名以内入れる、こういうことになっていたわけであります。今国会になりまして、この法律案が出されるまでにもいろいろ与党あるいは閣内において入れるべきである、あるいははずすべきである等々の議論が繰り返されて参ったわけです。たとえば二月十日に与党の岸幹事長、石井総務会長、芦田均、木村篤太郎、根本官房長官、こういう方々が相談されたときには、民間人を加えないで、二十二国会の衆議院修正案でいくことが決定になった。ところがその後、自民党の政調会の……

第24回国会 内閣委員会 第49号(1956/05/22、3期、日本社会党)

○田畑金光君 今の資料のことですが、きょうの新聞に載っていたものは、長期防衛生産計画について、近く国防会議が発足するならば、これに提出する資料として防衛庁の方として検討を進めておる、こういうような新聞記事だったと思うのですが、大臣の御答弁によると、あれは自民党の国防部会の方でやっておることで、防衛庁としては直接関係ないのだ、こういうお話ですが、それで間違いありませんか。
【次の発言】 防衛庁としても防衛六カ年計画を持っておられるのだから、当然防衛生産計画というものも持っておられるはずでありまするし、従いまして、防衛庁として検討されておられる案についても参考のために出していただきたい、こう思うの……

第24回国会 内閣委員会 第51号(1956/05/24、3期、日本社会党)

○田畑金光君 この間も松浦君のあれでも、長官が出席しなければ質問ができないというのがあったでしょう。これは前の国会のときでも、この内閣委員会が国防会議法案を審議したときに、長官だけでなく、企画庁長官も、それから外務大臣も出てもらって何した。近く外務大臣も出てもらわなくちゃ質問できない点もあるだろうから、きょうはすみやかに委員長、手配して下さい。
【次の発言】 先ほどの御答弁で、大体清瀬文相のお考え方は了承できましたが、この臨時教育制度審議会設置法案ですが、どうしてもこの国会で通したいという気持なんですか、それとも、この法律案は大事な法律案であるが、ゆっくり一つ審議してもらおう、こういう法律案な……

第24回国会 内閣委員会 第52号(1956/05/25、3期、日本社会党)

○田畑金光君 防衛庁長官に最初お尋ねいたしますが、今日、毎日新聞を読みますと、また防衛庁らしい出来事が起きておるわけです。アメリカから譲り受けた砲弾が管理の不十分のために三年分も腐らして物の用にも立たなくなった。百五十億に上る損失をこうむっておる、こういう新聞記事が出ているわけです。中古エンジンの問題がまだおさまらないさなかにこういう大きな問題が次から次に出てくるということは、これは防衛庁のどこかに根本的な欠陥があると言わざるを得ません。この点につきまして、この問題の内容と、防衛当局がどのような対策をとろうとされておるのか、一つ大臣から承わりたいと思います。

第24回国会 内閣委員会 第54号(1956/05/28、3期、日本社会党)

○田畑金光君 繊維製品検査所川俣支所を本所に昇格となっておりますが、これは今までどういうわけでこういうような形で放任されていたわけですか。説明によると、全国八カ所の検査所があって、福井、金沢に次いで第三位の生産量、絹織物、軽目羽二重等の産地であるようですが、どういうわけでこれが今日まで放任されていたわけですか。
【次の発言】 加工問題にもこれは問題があるんじゃないですか。加工の工場等について、これは金沢と川俣との関係はどうなんでしょうか。別に関係がないのですか。
【次の発言】 先ほどの通産大臣の答弁でもう少しお尋ねしておきたいと、こう思うのですが、政府で、これは防衛産業に、兵器産業に関連しての……

第24回国会 内閣委員会 第55号(1956/05/29、3期、日本社会党)

○田畑金光君 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま提案されております内閣委員長青木一男君の不信任案動議の趣旨説明をいたします。  二十四国会以来、本内閣委員会は前小柳委員長のもとに法案審議の促進をはかって参ったわけです。参議院の良識と権威を発輝いたしまして、この委員会が円滑に運営されてきたことは議事録等によっても明らかであるわけであります。ことに問題の多いと見られております防衛二法案についても、四月十三日には円満に採決を終了して参ったわけであります。委員会の連帯がうまく行くかどうかということは、もちろん法案の内容にもよることでありまするが、より大きくは委員長にその人を得るかどうか、これが……


田畑金光[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(参議院3期)

田畑金光[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 地方行政・労働連合委員会 第1号(1953/06/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 一応休憩してから……。(「休憩々々」と呼ぶ者あり)

第16回国会 労働委員打合会 第閉会後1号(1953/10/01、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 全部終えてから……、そのほうがよろしいです。

第16回国会 労働委員打合会 第閉会後2号(1953/10/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 只今の寺本委員の御発言の中には賛成の点もありまするが、又私として考え方を若干異にする点もあるわけであります。それは昨日来この委員会で初めて岩屋炭鉱の問題を我々は承知したわけなんですが、ただ私たちの基本的な立場と申しますか、考え方としては従業員を一千名も使つている炭鉱、而も月産一万五千トン、これは相当の大きな炭鉱だと、こう見受けるわけであります。従つてこういう大きな炭鉱が先般の水没で廃鉱する、廃山する、こういうことは重大なやはり国の産業の問題だと思うのです。こういう大きな、少くとも炭鉱のレベルから申しますと大きな炭鉱だと考えられるこの大きな炭鉱を、廃山することも個々の企業者の自由で……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 外務・労働連合委員会 第1号(1954/03/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 今の点で一つ関連してお尋ねいたしますが、この条約に伴いILOの機関に労使の代表を送るというような問題ですが、只今国際労働課長の御説明によりますると、外務省と労働省とが相談してやるというような御説明ですが、こういうような場合は一体労働省が実際の例えば選出等については主管するのか、外務省がそれに助言を与えるという程度であるのか、どちらが主管になるのか、先ずそこを一つお伺いしておきます。
【次の発言】 只今の御答弁によりますると、条約としての取扱は外務省だが、労働問題の実質的な面については労働省が所管する、これはまあ当然のことだとこう思うのです。そういたしますると、先ほどの国際労働課長……

第19回国会 厚生・労働連合委員会 第1号(1954/05/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 関連いたしますけれども、只今厚生大臣の御答弁を承わつておりますと、諸外国の社会保障制度の趨勢等に鑑みて、この法律改正案を出されたということを承わりまして、その点に関する限りは至極く結構なことと、満足の意を表したいわけであります。ところが法案の内容を検討してみますと、政府の都合のよい点は取入れて、都合の悪い点は何ら顧慮されていないという憾みが多いわけであります。そこで一つ私お尋ねしたいことは、御承知のように我が国もILOに加盟してから両三年になろうといたしておりますが、一九五二年のILO第三十五回総会におきまして、社会保障の最低基準に関する条約が採択されておるわけであります。この条……

第19回国会 文部・労働連合委員会 第1号(1954/04/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○田畑金光君 関連いたしますが、公務員の政治活動に関して労働大臣並びにこれは文部大臣にもお尋ねしたいと思うわけでありますが、只今吉田君の質問しておつた公務員の政治活動の問題でありますけれども、公務員一般というのではなくして、今論議されておる問題は公立学校における教職員の政治活動の問題だと、こう見るわけであります。御承知のように国家公務員或いは地方公務員、即ち教職員を除くその他の一般地方公務員に関しましては、人事院規則或いは地方公務員法に基いて厳重なる政治活動の制限、むしろ禁止というような強い制約があるわけであります。併しこのような国家公務員その他の一般公務員に対する制約も戦後の傾向を振返つて見……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 内閣・文教委員会連合審査会 第2号(1956/04/04、3期、日本社会党)

○田畑金光君 三月の十九日に矢内原東大総長以下十名の諸先生方が文教政策の傾向に関する声明書を出されたわけであります。この声明書はまことに今日の政治に対する大きな警告であるとともに、国民に対し教育の向うべき方向を示したものとわれわれは非常な敬意を表する次第であります。この声明書が発せられまして以降、その後関西においても各大学の総長、学長各位の声明書となり、あるいは教育学界における批判となり、また都道府県の教育委員会あるいは市町村教育委員会の反対運動に転化して参ったわけであります。私たちは今日の政治並びに今日の政治のもとにおける教育の方向を考えましたときに、先ほど来先生のお話のように、まことは憂慮……



田畑金光[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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データ更新日:2022/12/18

田畑金光[参]在籍期 : | 3期|- 4期- 5期- 6期
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