このページでは野坂参三参議院議員の4期(1956/07/08〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は4期国会活動統計で確認できます。
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、鳩山総理大臣、重光外務大臣に対して、私に与えられたわずか数分間の持ち時間のうちに、二、三の質問を試みたいと思います。 御存じのように日ソ両国の国交の回復は、過去十一年間日本政府のとり続けてきたアメリカ一辺倒の外交政策を転換して、わが国が平和と独立の方向へ進む重大な第一歩であります。しかるに、政府は、モスクワで共同宣言に調印しようとしたそのときに、国内的には砂川に、ソヴィエトに向けられた原爆基地を作るため、わが同胞の血を流すことをもあえてしたのであります。このような事態を目の前にしては、われわれ国民は、政府がソヴィエトと真に友好関係を回復しようと考えてい……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、二、三の問題について政府の所信をただしたいと思います。時間が非常に短かいので、外交問題についてだけ質問したいと思います。 岸外務大臣は、外交方針の中で、こう申されております。日米両国間には、政治、経済、防衛等の各方面にわたって利害と目的とが大きく一致している。そしてさらに続けて、日米関係を一そう強固にし、かつ永続性のあるものにすることを強調されているのであります。これはきわめて重大な発言と私たちは考えております。そもそもアメリカの世界政策というものはどんなものであるか。それはアメリカの新しい中近東政策を中心とするアイゼンハワー大統領の教書によって明ら……
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、社会党が今国会に最低賃金法案を提出されたことに対して敬意を表します。(拍手)私たちの共産党も、去る三月十四日に、最低賃金制について党の見解を発表しました。そこで私はこれに基いて、社会党が提案された本法案に対して、若干の質問を試みたいと思います。 今度のいわゆる春季闘争の大きな特徴の一つは、非常に多くの労働者が、目前の生活を改善するために、連帯的な行動をとっているだけでなく、さらに進んで最低賃金制の実施を要求し、その実現のためには、実力行動もあえて辞さないという決意を持って戦っている事実だと思います。(拍手)これはわが国の歴史の上で、最初のできごとであり……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、本予算案に反対するものであります。 政府は、本予算案は国民負担の大幅な軽減並びに社会福祉の推進をはかるものであると称しております。しかし、このスローガンは、政府が大資本家の利益のために国民をだます看板にすぎません。(拍手)その理由は、第一に、政府の減税とは、実は高額所得者に対する大幅な減税のことにほかならないのであります。その証拠に、人口の七割三分に及ぶ大多数の国民にとっては、減税どころか、運賃、米価の引き上げ、間接税の増徴などによって、かえって負担が増しております。これが事実です。 第二に、政府は、社会保障の拡充などと言っておりますが、たとえば健……
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、総理大臣及び外務大臣に、ごく短時間でありますけれども、質問申したいと思います。 御存じのように、台湾海峡の事態はますます緊迫して参りました。一昨日、アメリカ軍に指揮される蒋介石の空軍が、ついにサイド・ワインダーを発射しました。しかもそれがワルソーで中米会談が行われているそのまっただ中で行われたのであります。これは明らかに新しい軍事挑発であり、原子戦争への第一歩であります。今、世界は、戦争か平和か、重大な岐路に立っております。このアメリカの軍事冒険を阻止し、台湾海峡に平和をもたらすことは、わが国民全体にとっても死活の問題であります。ところが、岸総理と藤山……
○野坂参三君 私関連質問で……。時間もあまりありませんし、ごく簡単に。平林委員との問答の中で、一つはっきりしていただきたい点があると思うのです。これは前回の委員会の議事録を見ましても、問題は出ておるけれども、はっきりしない点がある。で、問題は、平林委員が先ほどから申されましたような大阪の事件です。公務員の岡田という人が、公務員法第百条、秘密を守る義務に反したという疑いで検挙されている。こういう事実、これは私、非常に重大な事件だと思います。ただ偶然起った事件ではなくて、これは、先ほど平林君の方から言われましたような、一種の官庁スパイ網があって、たとえば大阪では、大阪の府警と税務署との協力のもとに……
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