このページでは野坂参三参議院議員の5期(1959/06/02〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は5期国会活動統計で確認できます。
○野坂參三君 私は、日本共産党を代表して、岸総理と藤山外務大臣に、日米安保条約の改定問題についてだけ質問したいと思います。 本論に入る前に、新しい事態が起りましたので、このことについて一言、総理と外相にお聞きしたいのは、きょうの読売新聞を見ますと、そこには安保条約の草案なるものができ上ったと報じて、新聞に条文までも発表しております。この真偽いかんにかかわらず、これは非常に重大問題です。これによって国民の不安と疑惑はますます高まらざるを得ないと思います。政府は口をきわめて外交の秘密を言っておられますが、事態はここまで発展しているのであります。国会の軽視もはなはだしいと思います。直ちに私は、政府……
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、総理と外務大臣の演説に対する質問を行ないたいと思います。 私の割当時間が不当に短いので、私としては、ただ安保条約の問題についてだけ申し上げます。その場合、総理に申し上げたいことは、 〔議長退席、副議長着席]野坂君とは世界観が違うのだからということで答えを逃げないようにしていただきたい。違うから逃げるというならみんな違います。 一九六〇年初頭にあたって、アジアで二つの国際条約が結ばれました。一つは新しい日米安全保障条約であり、もう一つは中国とビルマの友好不可侵条約であります。この二つの条約は、今後のアジアと世界の情勢に重大な影響を与えるとともに、……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、まず、池田総理の政治に対する基本的態度について所信をただしたいと思います。池田総理と自民党は、政治の最大の課題は政治の姿勢を正すことであるとか、あるいはまた、民主政治のルールに従うことである、こういうふうに公言されております。しかし、一体、池山総理は、この公言、この公約をはたしてまじめに実行しておられるでありましょうか。そもそも池田内閣は、日本の歴史でかってなかったような事情によって作られたものであります。すなわち、安保条約反対、岸内閣退陣、国会の即時解散を要求して闘った多数の国民の力によって岸内閣が倒されたあとを受けて、その跡始末をするために池田内閣……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、池田総理大臣及び小坂外務大臣に対し、次の三つの点だけについて質問したいと思います。 その第一は、日韓会談を即時打ち切ってもらいたいということです。政府は、今、日韓会談の成立を非常に急いでおりますが、その相手の南朝鮮内部は深刻な政治的経済的危機に直面しております。確実な報道によると、南朝鮮では、おとなの半分以上が失業状態で、人民の窮乏は想像をこえたものがあるといわれております。その結果、釜山の労働者の大規模のストライキを初め、ストやデモの波が全国に広がり、警官さえもデモに参加しております。兵隊の逃亡と徴兵忌避は続出しております。それだけではありません。……
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、池田総理大臣に対し、対外政策及び国民生活の問題について、二、三の質問を試みたいと思います。 第一に、今日、南朝鮮では、ファシスト軍事独裁政権が相次ぐ死刑による恐怖政治を行なっており、アメリカ帝国主義は、このかいらい政権をかり立てて、北朝鮮侵略のために大規模な軍事挑発を準備しております。三十八度線は再び戦争の発火点になろうとしております。今、政府の行なっている日韓会談は、このアメリカと朴政権の戦争政策に日本を積極的に加担させるものであり、わが国を一そう危険な状態に追い込むものであります。昨日、ここで小坂外務大臣は、「ほうっておいたら朝鮮は統一されるといわ……
○野坂参三君 私は、今国会でも、また、日本の広い国民の問でも、一番関心の的である日米安保条約の批准の問題について――個々の問題については質問をしません。しかし、これと関連した世界の最近の情勢や、あるいは日本国内の問題、ことに今後岸内閣が日本の進路をとられようとする方向の問題等々について申し上げて、また、首相及び外相の御意見を伺いたいと思います。 私は、皆さんの御存じの事実だけを申し上げて、これに対する評価とか考え方をお聞きして、決して小またすくいのような質問はしませんから、その点は御安心なすって、誠意をもって端的に意見を述べていただきたいと思うのです、世界観が違うとか、好きとかきらいとか、こ……
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