このページでは佐多忠隆参議院議員の5期(1959/06/02〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は5期国会活動統計で確認できます。
○佐多忠隆君 私は、日本社会党、緑風会、無所属クラブを代表して、正副議長の党籍離脱に関する決議案の趣旨を説明いたします。 まず最初に決議案を朗読いたします。 正副議長の党籍離脱に関する決議案 参議院の正副議長は、院の公正な運営を期するため、党籍を離脱すべきである。 右決議する。 理 由 参議院議長及び副議長は、院の最高の責任者にして、其の言動は公平無私、いやしくも一党一派の制約をうけてはならない。ここに、党籍を離脱して院の運営についての絶対中正を期すべきである。 これが決議案提出の理由であります。 輝かしい希望をもって初めて出席された新議員諸君を迎えて開かれました第……
○佐多忠隆君 ただいま提案されましたベトナム共和国への賠償と借款に関する協定の締結について、私は日本社会党を代表して、岸総理大臣、藤山外務大臣、池田通産大臣等に若干の質問をいたします。 政府は、一九五一年にサンフランシスコで対日平和条約に署名したベトナムに、条約第十四条に基づいて賠償支払いの義務を負ったからこれに支払う、しかも、このベトナム共和国、いわゆる南ベトナムが全ベトナムの唯一正統の政府であるから、これに支払えば全ベトナムヘの賠償義務は免れると主張します。なるほどベトナム共和国は現に四十九カ国から承認されております。しかしその成立からいえば、一九四九年に南ベトナムのバオダイ政権としてそ……
○佐多忠隆君 ここに提案されました新安保条約と協定について、私は日本社会党を代表し、数個の基本的問題を質問をいたします。 一九六〇年代を迎えて、世界は明らかに新しい胎動を始めております。年初より頻繁に行なわれつつある東西首脳の多角的な訪問、話し合い、五月にパリで行なわれるはずの東西首脳会談、引き続く首脳間の交互訪問、三月十五日からジュネーヴで開かれる東西十カ国軍縮会議等々、冷戦の雪解けは徐々にではあるが進みつつあります。世界はもちろん、日本は特に従来の硬直した外交政策を再検討しなければならない段階に当面して参りました。そして、われわれは今や大きな選択の前に立たされたのです。一つは、力の均衡と……
○佐多忠隆君 ただいまお話のように大臣はアメリカでフルシチョフ首相のアメリカにおけるいろいろな言動その他を身近かに見聞をして来られたと思うのでありますが、このフルシチョフの国連総会における演説、あるいはその後アイゼンハワー大統領との間に出された共同コミュニケ、そういうものをめぐって現在の国際情勢がどういうものであるとお考えになったか。さらに、これが今後どういう方向に発展をし、展開をしていくというふうに観察をされたか、それらの点について御所見を承わりたいと思います。
【次の発言】 もちろん、具体的な懸案についの解決その他がもたらされようとは、初めから予期もしていなかっただろうし、目的にもしていな……
○佐多忠隆君 まず、安保条約改定の問題についてお尋ねをいたしますが、第一に総理並びに外務大臣にお尋ねをしたいのは、一体、現在の安保条約はどういうことを目的にしているとお考えになっているのか、そして現在の安保条約の改定は、どういう方向に改定しょうとしておられるのか、その方向、その両者を、一応まず最初に明確にしていただきたいと思います。
【次の発言】 外務大臣はどうお考えですか。
【次の発言】 私が現行安保条約の目的を特にお尋ねをしたのは、その一つは、今、総理もお述べになりましたように、日本の安全を望むということが一つの第一の目的であるが、同時に第二の目的は、極東の平和を守るという目的がある。その……
○佐多忠隆君 今お話のあったように、経過報告だと、しらを切っておられるけれども、だれが見ても、だれが聞いても、一方的に主張しておられるにすぎないですよ。それは、僕らは、初めは理事の間でそういう話があったからで、そういうことを聞きに来るという意味で出席しているのじゃないのです。しかも一方的な主張を、普通ならば、そういう場合にはちゃんと資料をそろえて、あるいはそれを文書にして出して、それに基づいていろいろ御説明なり何なりがあってしかるべきなんです。それもまだ準備も整わぬうちに、しかも、全般的な主張をここでぺらぺらと述べる。このように、協力を要請しながら、全く非協力な態度はあなた方の方だと言わざるを……
○佐多忠隆君 ルーマニア、ブルガリアに日本公館を作るわけでありますが、どうもこれらの諸国の実情をよくあまり私たちわかりませんので、一応そのブルガリア、ルーマニアの最近の経済建設の状況、特にそれがソ連との関連においてどういうふうな建設状況にあるのか、そこいらを一応御説明願いたいと思います。
【次の発言】 もしそれらの資料があるのだったら、審議の前に一応お配り願いたいのですが、今そこにありますか。
【次の発言】 詳しくは、それによってなお調べた上で御質問したいと思いますが、それを詳しく読んだり、われわれ自身で調査する前提として、今私、非常に大ざっぱでいいから、両国の経済建設の状況がどうなっているの……
○佐多忠隆君 ちょっとそれに関連して。今の点、それじゃまあ債務と心得る、従って、どういう性格のものとして日米の間に取りきめができるかは、いろいろ今後の問題でしょうが、どういう性格のものにしろ、取りきめをしたら、その取りきめは必ずこの協定なり何なりとして、取りきめ自体を必ず国会に承認を求めるということだけははっきりしていると考えていいですね。ということは、そういうことは、取りきめその他は行政的な措置として話し合いだけをやって、予算に数額だけを出して予算の承認の問題として取り扱えばいいんだというようなことは、よもや考えて、おられないと思いますが、その点をはっきりしておいていただきたい。
○佐多忠隆君 ちょっと関連。折衝の前後の経緯その他から見ては、むしろ、今の撤回をしたということは、トータルの問題自体を撤回したというふうに解釈する以外にないのじゃないか。文字はその通りであるにかかわらず、当時われわれが国会でこの折衝なり交渉の問題をいろいろ論議したときには、大体そういう含みで政府は答弁を現実にされていた。従って、たびたび引かれますように、昭和三十年度に出した国の予算、大蔵省が出した国の予算には、それをはっきり明記していると思うのです。あらためて読むまでもないと思いますが、読みますと、「ヴェトナムに対する賠償については、二十八年七月両国政府代表の間で合意に達した沈船引揚げによる賠……
○佐多忠隆君 ちょっと関連して。 先ほどからの議論を聞いておりますと、どういう戦闘なり戦争が、あの地において行なわれたか。従ってまた、いつ戦争状態に入ったと認定をすべきかということが非常に重要な論議の対象になっているように思います。これは、まあいろいろ議論をする上において、事実認識を正確にしなければならないと思いますので、ちょっと事実認識のために、必要な書類を要求しておきたい。 それは第一に、この間、極東国際軍事裁判の速記録の中で、インドシナ王国で行なわれた戦闘状況その他を詳細に、わかるように資料を出してもらいたいということを申しましたら、七、八枚の一部だけは出て参ったのでありますが、これ……
○佐多忠隆君 それはいいですね。はっきりそのところはさせておいて下さい。
【次の発言】 関連。そうしますと、その点はお配りを願ったベトナムの主残する戦争損害及び苦痛の中に、「主として米軍の爆撃による港湾埠頭施設の破壊、鉄道の路線の寸断等が相錯綜した原因となって、」いるという主張をしているんですが、この主張、今の問題に関する限りは、この主張をそのまま日本側としてはお認めになって、その上で損害をお考えになっている、こういうふうに了解をしていいということですね、金額その他は別ですよ、考え方としては。
【次の発言】 ちょっと。その人的損害ということについて、常識的にいろいろ勘案してみてというお話ですが……
○佐多忠隆君 まず簡単なことから聞きますが、現在のサイゴンの駐在大使、アメリカの駐在大使はどなたですか。
【次の発言】 ダーブロー。それからアメリカの援助機関というのがありますね、これはあとでさらに詳しく聞きますが、USOM、これの最高責任者、団長はどなたですか。
【次の発言】 ガーデナー。それからMAAGの団長は。
【次の発言】 これは軍人ですか、ウイリアムズ中将は。
【次の発言】 七月三十日、アメリカの上院対外関係分科委員会で七月三十日から始めました――ワシントンで始めておりますが、南ベトナムにおけるアメリカ援助のひどい乱費、むだ及び窃盗的な実情調査、これをアメリカの上院対外関係分科委員会……
○佐多忠隆君 ちょっとつかぬことをお尋ねするのですが、ベトナム側の書簡の、「閣下の次の書簡を受領した」ということ、「次の書簡」というのは、どれを指しているんですか。
【次の発言】 そうしますと、前の書簡を受け取ったことを確認をしておるだけで、前の書簡が主張をしておる文言に対して、ベトナム政府が承認をしたということは言っておりませんね、そこのところはどうですか。
【次の発言】 ああ、そうですか。それならその点はいいですが、今の交換公文に関する効力の問題は、もっと基本的には、この交換公文だけでなくて、賠償協定自体の問題でもあるし、それに関連して、いわゆる今論議になっておるベトナム共和国が唯一正当の……
○佐多忠隆君 ちょっと今の点について。今の賠償に切りかわる問題ですが、先ほどからのお話によりますと、それじゃコンサルタントとしては、むしろコマーシャル・べースで開銀あたりでやった方が、建設その他も、時期その他から見て、期間その他から見てスムーズに、しかも、円滑に進む、同時に、あなたがお話し合いになったところでは、輸銀も、従ってまた、政府もそれが可能だというふうには大体その当時はお互いに了解ができていた、こういうふうに考えておいてよろしゅうございますか。
【次の発言】 世界銀行では不可能だというようなお話がありましたね。これはどういう意味なのか。それから、この問題については、アメリカ側は、直接に……
○佐多忠隆君 どうも今の質疑応答ではっきりしないのですが、吉田・アチソン交換公文は存続をするのだというふうなことをお答えになっておりますが、申し上げるまでもなく、この交換公文は安保条約の署名に際して取りかわされた交換公文であります。それが存続をするということは、形式的にそのまま存続をするということになるのか、ただ、先ほどのお話の通りに、その精神が存続をするということなるか、もし条約の体裁からいえば、その精神が存続をするのであるならば、必ず新しい新安保条約と同時に、同じ趣旨のものを盛り込んだ交換公文が取りかわされなければ、完全なこの趣旨を遂行するということにならないと思いますが、まず形式的なその……
○佐多忠隆君 今の質疑を聞いておりますと、総裁も大臣も、公社がそれを受諾することは公社法上支障がないからこれをやったんだ、消極的な意味でおっしゃっておるようでありますが、それは当時、郵政省から了承した趣旨は違うので、郵政省は、本件は東南アジアに対するわが国通信技術進出上有意義なものである、こういうプラスの役割からこれを進めた、こういうふうにしておるんですね。ところが、もし、そうであれば、これは電電公社自身がそう言っておられる、今の総裁は、意識的か無意識的か知りませんが、そうはおっしゃりませんけれども、記録によると、そういうふうに出ておる。ところが、そういうふうに考えて郵政省がもしこれに了承を与……
○佐多忠隆君 先日の委員会でベトナムにおけるアメリカのICAあるいはMAAGあるいはTERM、そういうものの軍事援助、経済援助のいろいろな実情についてお話を聞こうとしたのですが、何ら的確な話が聞けませんので、御調査を願ってあらためて質問をやるということで、そういうお約束をして、きょうに延ばして参りました。そこできょうはその点から少し質問をしたいと思いますが、まず第一点、アメリカのICA、MAAG、TERMがベトナムの現地でおのおのどんな組織的な関係を持っているのかという問題、組織的にどうなっているのかという問題、さらにこれらの諸機関とベトナム国政府との関係がどうなっているかという問題、そうして……
○佐多忠隆君 関連して……。今、森委員からの質問がありましたように、安条約の改定は非常に重要ではありますが、しかし事柄の性質上、この調印に総理がみずから出かけられるということはほとんど考慮の余地がないのじゃないか、従来のたとえばいろいろな国々との相互防衛条約の場合に、総理みずからが出て調印をしたとい例むしろ絶無じゃないかと思う。もしそういう前例があればお知らせを願いたいのですけれども、私の知る限りにおいては、これは絶無である。で、なぜ日本だけが総理みずから出かけていかなければならないかということが、いまだに問題になっているのか、きまらないとおっしゃるからまだきまらないのでしょうが、しかしなぜ問……
○佐多忠隆君 関連して……。今の防衛庁長官のお話によりますと、そういうために出張をしたのではないから出るはずもないし、出る必要もないと思うと、さらに亀田議員が申しましたように、むしろそういうものには出るべきで絶対にないんです。日本のの憲法その他から見て、そうであることは非常に明瞭であると思います。しかしながら、これまで防衛庁の当局が、特に制服の諸君がアメリカの軍隊と特に太平洋軍その他とのいろいろな話、折衝を考えると、これに必ずしも出ないとは言い切れない。従って、絶対に出ていないと長官は確信を持って言えないような状態であると思うのです。だから、取り調べましてと言いますが、これは絶対に出るべきもの……
○佐多忠隆君 議事進行。政府委員が事務当局として名然に答えなければならないようなことを議員から具体的に指示をされて、ただそれを、各条文を読むというようなことは、何ら答弁になっていないと思う。おそらくこれは、あるいはアメリカ局長の所管でなくて、国際協力局長の所管であるかもしれない。それならば、しかるべき責任者を出していただきたい、ちゃんと事前に通告をしてあるはずですから。それがいなくって、かわった者が何かよろよろとそういう答弁をしたって、答弁に何らなっておらない。予算委員会を侮辱するもはなはだしいと思う。そういう意味においてちゃんとした資格者がここへ来るまで暫時休憩されることを提案いたします。
○佐多忠隆君 議事進行。あらかじめ申し出てある質問から順次取り上げていただきたいと思いますが、途中から関連質問その他で……。
【次の発言】 最近、海上保安庁が警報を出して、台湾の東方及び南方海域において大規模なアメリカの海空軍の演習が行なわれておる、そのためにこの海域を航行する船は注意を要するというような警報を出して、そのために南方漁業が壊滅的な打撃を受けつつあるということが言われておりますが、これ、もう少しこの実情を詳しく政府の方から御説明を願いたい。海上保安庁見えておりますか。
【次の発言】 そうすると、もうこの演習は完了をして、あと航行の危険その他は全部なくなったというふうに、いわば解除……
○佐多忠隆君 今の三十四年度の当初見込みの内訳を。
【次の発言】 対民間収支。一般会計及び特別会計。
【次の発言】 それは今のやつです。当初、二千四百億の内訳。
○佐多忠隆君 日米の両国は、昭和二十七年に日米安全保障条約を締結して以来、一方には日本とアメリカとの関係において日本の軍事力増強を約束し合いながら、積極的に逐次進めて参っております。対米的にそういう約束をし、そういう義務を負って、その義務をさらに国内において逐次実現をし、実施をしていかなければならないという意味において、いろいろな法律を作り、機構を作り、そして国内の軍事体制を積極的に増強をして参って、わが国の憲法第九条に全く違反したことを次々にやって、今やそれが隠せない事態にまで発展をして参った、このように私たちは見ておるのでありますが、まず外務大臣にお尋ねをしたいことは、軍事力増強のためにど……
○佐多忠隆君 議事進行について。委員長に意見を申し上げたいと思います。 委員長は発言者が発言中に時間が参りましたという、まことに不見識な注意をされ、時間が来たことを、もし御注意になるならば、少なくともその問題の発言が終わったときになさるというくらいの委員長としての運営の常識は心得ていただきたい。
○佐多忠隆君 関連。ただいまの御説明を聞きますと、企画庁長官の方では四十年度までの長期計画がまだ立っておらない。それから、予算の方は単年度ごとに、一年一年しか見通しはできないというような状況である。そういう状態のときに、防衛庁の方では四十年度を目標にした長期計画を立てるのだと言っておられますが、もしそういうことになって防衛庁の計画だけが先に立ってしまうと、さっきからみんなが心配をしておるように、それだけが居すわってしまって、固定をしてしまって、ほかの方を圧迫をしてしまうという結果に相なると思いますので、国民経済全体の長期計画が、従ってまたそれに照応する財政の長期計画が立たない限りは、防衛計画、……
○佐多忠隆君 関連。先ほどレバノンの問題が出ましたが、レバノンの場合には、今の条約局長の御説明では、レバノンからの要請があったことと、派兵の要請があったことと同時に、現実には武力攻撃が行なわれていないのだけれども、第五十一条の精神からは、そうでない場合でも派兵があり得るのだというふうに拡張解釈をしてあのときには派兵をしたのだろうというような意向を、声明をアメリカがしたというふうに御説明があったように思うのですが、もしそうだとすると、今度、たとえば日本が、何か日本の安全が脅かされているというような観念に基づいて、日本から、現実にこの攻撃がないにかかわらず、アメリカに派兵を請い、従ってアメリカは、……
○佐多忠隆君 関連……。先ほどから、岸総理もあるいは労働大臣も、この瞬間、この段階においては、あくまでも話し合いによって平和的に解決をすることを望むのだ、それを非常に希望しておられることを、先ほどから繰り返し述べておられる。 ところが、ただいま秋山委員もお尋ねしましたように、私たちの得ている情報によると、きょう、あるいは少なくとも明日になると、今言ったような形で、警察官を導入して、警察官の介入を申請をしながら、それを先頭に立てて、あるいはそれで護衛をされつつ、生産再開を強行をするという態勢にあり、その準備が着々進められつつある、こういうふうなことが、われわれの正確な情報では入っている。従って……
○佐多忠隆君 すでにほとんどあらゆる問題が論じ尽くされた感がありますし、時間もあまりありませんので、ただ二、三の点について簡単に御質問したいと思います。 一つは、日韓関係で、大臣の先ほどの所信あるいはそれに続くいろいろ大会員との間の御質疑によると、日韓関係の正常化ということに非常な意義と必要性を求めている。これを何とかしなければならぬ。こういうことを主張されたのですが、一体外務大臣は、そり日韓関係の正常化ということの内容をどういうふうにお考えになっているか。その点が実は先ほどの御説明その他ではっきりわからない。と申し上げますのは、先ほどのお話あるいは質疑応答の中で、今度外務大臣が韓国にいらっ……
○佐多忠隆君 それに関連して。今度、低開発機構ですか、これへの参加の問題ですが、これは最近、この数カ月の趨勢を見ていると、どうも以前は、日本をこれに参加させるということについて、アメリカも相当いろいろめんどうを見たようですが、この数カ月の形勢を見ると、何かこれに対して、アメリカの方でもさらに消極的になって、これにはほとんど日本を参加せしめるというようなことは絶望的になっているというような気配が見られるようですが、この辺の経緯はどういうことなんですか。
【次の発言】 DAGの方は。
【次の発言】 DAGの方については非常に積極的でしょうが、それとの関連かどうか知らないけれども、開発機構の方への参……
○佐多忠隆君 一つ外務省にお聞きしたいが、外務省で、「わが外交の近況」という青書をずっとお出しになっておるのですが、最近これが出ないのはどういう事情ですか。
【次の発言】 第一号、第二号を出したころは、半年に一ぺんずつ出すという計画でやっておられたのが、その後はおくれちゃって、一年に一回になり、そのおくれるのも、順次二、三カ月ずつずれてくる。ほかの各省の政府の白書を非常に精力的に出しているときに、外務省だけが、最も率先してむしろ出さなければならない外務省がこういうものをおくらし、しかも、一年に一ぺんおざなりなものを出して、まことに怠慢だと思うのだが、その点どうお考えですか。
○佐多忠隆君 メートル法が国内において実施されている状況といいますか、実情はどういうことになっておりますか。よくわからないのですが……。
【次の発言】 まだ実施されていない分野というものは、どういうところですか。
○佐多忠隆君 ちょっとそれに関連して。この認証官というのは、厳密に言ってどういうことなんですか、この認証を受けた者というのは。憲法第七条によると、国務大臣あるいはそれクラスの者に対しては、官吏の任免を認証するということになっていますね。ところが、大使、公使は、信任状あるいは全権委任状を認証するということになっているのですな。だから、それはおのずから認証する仕方が違うんじゃないですか。そういう意味で、いわゆる国務大臣あるいはそれに準ずるクラスのいわゆる厳密な意味における認証官と大公使の場合の認証とはおのずから違うんで、だから、そういう点から考えれば、バランスを失するとか何とかということは問題にな……
○佐多忠隆君 日本国とパキスタンとの間の貿易実態は、三十五年はどうなっているのか。それから、三十六年の見通しなり計画はどういうふうにお立てになっておるのか。
それから、特にパキスタンに、中国が貿易関係としてどういうふうな進出の仕方をしているのか。それらの事情を御説明を願いたい。
【次の発言】 三十六年度の日本とパキスタンとの貿易の規模というか、金額、それはどのくらい見通しておられますか。どのくらい計画しておられますか。
【次の発言】 パキスタン側が、日本との関係において、輸出入がバランスしないということで問題は起きないのですか。どうですか、その点は。
○佐多忠隆君 インドネシアとの友好通商条約についてちょっとお尋ねしたいのでありますが、これは、御説明によると、東南アジア諸国と締結した第五番目というふうに御説明があったと思いますが、これらの、たとえばインドだとか、 マラヤ、フィリピン、パキスタン等の同じ種類の条約あるいは協定と比較して、特にインドネシアの場合の特徴的な点はどういうふうに考えればいいですか。
【次の発言】 今の航海条約ですが、航海条約は、フィリピンにはついているわけですね。それから、あとのインドとか、マラヤ、パキスタンにはついていないのですか。それから、なぜ航海条約がインドネシアとの場合には問題にならなかったのか。そこらの事情は……
○佐多忠隆君 今配っていただいた資料についてお尋ねするのですが、よくわからないのですが、賠償による船舶と、賠償引き当てによる船舶の違いを一つ御説明していただきたいと思います。
【次の発言】 そうすると、さっき口頭で御説明の、引き当て借款による十件というのと、今のお話のやっとはどう関係しますか。
【次の発言】 いや、さっき御説明になった賠償引き当て借款十件、これとの関係……。
【次の発言】 そうすると、その船舶の分とあれと合わせて十件で、さっきおっしゃった輸銀八、市銀二というものの内容になるわけですか。
【次の発言】 いや、その引き当て借款十件というやつですね、これは、さっきのお話の船舶が九件と……
○佐多忠隆君 活眼をもって池田総理にひとつ御質問をします。 来年度の見通しは、なかなか数字的には言えないというようなことを繰り返し言っておられますが、しかし、方針としては、三十七年度の秋あるいは末に国際収支はバランスするということを目途にやるということをお話になっておると思うのですが、それならば、その秋あるいは末にバランスするということは、三十七年度の年間を通じて国際収支がどういうふうになるというふうにお考えになるのか。しかも私は、秋ごろにバランスさせようとすれば、年間を通じて、総理のしばしば言っておられるように、若干の赤字が出ると思うのです。そのような赤字が出た、その程度の赤字にとめるため……
○佐多忠隆君 関連。ドミニカの特に漁業移民の問題ですが、一カ月くらい前に、ほうほうさんざんな体で、こじきのようにして帰ってきたのであります。私の郷里の鹿児島県の諸君であります。その諸君の、前からのいろいろな通信、特に帰って参りましてから詳しくいろいろな事情を聞きますと、これは単に外務省の問題だけでなくて、もとは農林大臣の問題だということがあまりにも明瞭なのであります。というのは、農林省のほうから、いろいろな漁業調査と称して――あるいは、したのかもしれませんが、実に非常に楽観的な希望的な報告書を作って、それに基づいて移民を選出をして――全く見込み違いな、ずさんきわまる報告をやり、それに基づいてか……
○佐多忠隆君 まことに時間がおくれまして申しわけございません。 実は、きょうの質問をする資料その他の関係で出先に行っておりまして、日本橋に参っておりました。そこから実はかけつけて参った次第でございますが、出先にこちらから御連絡をいただいたのが十一時十五分前でございました。これから予算委員会が始まるから、さっそく来いということで、すぐそれから参りましたら、御承知のとおり、今非常に自動車が混んでおりまして、そして、ことにきょうは雨でございましたので、今ようやく着いた次第でございます。四十五分も自動車がかかりまして、私は、あすこからだと十分ぐらいかかるかと思っておりまして、間に合うと思っておりまし……
○佐多忠隆君 ちょっと資料の要求を二、三しておきたいと思います。 一つは、日本が出した終戦処理費、これを毎年度どういうふうに出してきたかということがわかるような数字にして出して下さい、終戦処理費。 それから、戦後のタイと日本との間の輸出入の金額、その輸出入のしりが幾らになったかという状況。 それから赤字が相当たまっていると思うのですけれども、これが為替の上で年々どういうふうにたまってきたかということがはっきりわかるような数字を出していただきたい。 それから、外務委員会で今後この問題を審議する場合には、総理大臣、外務大臣はもちろん出ていただくと思いますが、大蔵大臣もぜひ常に出ていただくよ……
○佐多忠隆君 ガリオア・エロアの処理の問題あるいはタイ特別円の処理の問題についての論議に入るわけでありますが、これらの問題は、たとえば将来返済されるであろう金額について、それを後進国開発の援助のために向けたいというような意向があります。あるいはまた、特にタイに対して特別な政治的な配慮をもってこの処理をやられるというようなことを言っております。これらの問題から考えますと、東南アジアにおける政治的な状況、特によく言われておりますところの東南アジアにおける脅威と緊張の問題、そういう問題が背景になってこれらの処理の問題が考えられておると思いますので、あわせて、本日の議題には国際情勢について論じるという……
○佐多忠隆君 ちょっとそれに関連して。そうしますと、例の防衛支持援助というものにも使わないことは保証されていますか。
【次の発言】 防衛支持援助にも使われませんね。
○佐多忠隆君 今の問題、ごうまつもそういう事実はないという結論だけですが、どういうような調べ方をして、どういうあれだから、そういうあれはないということなんですか。
【次の発言】 ガリオア・エロアについて、政府のほうでは、この債務性を論証する論証の資料としていろいろなものを出しておられるのですが、これらの資料を一応拝見をいたしますと、これはただアメリカ側が債務と考えているということを一方的に主張しているだけであって、日本側がこれに対して債務であるという了承はしていないし、したがって、債務というものは確定をしていないのだというふうに考えていいのですか。まず、その点から。
○佐多忠隆君 内海さんにちょっとお尋ねしますが、この債務は確定債務ではなかった、金額もあいまいだったし、証文もないから、そういう意味では確かに確定債務ではなかったし、かるがゆえに、三分の一なり何なりの減額がされたと、この点はドイツの場合においても同じだったと、こういうような御説明だったように私了解をしたのですが、しかし事実としては、ドイツの場合には金額ははっきりしておる。対独援助総額ははっきりしておる。しかも、この点については今度の日本の場合と違って、両国の間に何ら意見の相違もなくてきまっている。それから証文もちゃんと、日本の場合と違って、初めから債務として証文が取りかわされておる。それにもか……
○佐多忠隆君 関連。どうも総理なりあるいは企画庁長官は、計画、政策は変更しないのだということを繰り返し言っておられますが、なるほど所得倍増計画はお変えにならないかもしれぬが、計画の真髄は所得倍増、しかもそれは高度成長対策でなければならぬのだということを特に総理は強調をされた。そうして経済審議会の会議では、かりに倍増する場合に年々七・二%でやればいいのだ、大体倍増するのだといったときに、いや高度成長でなければならないからもっと引き上げるべきだと言って、総理は無理に九・二%ですか、九・四%に上げられた。ところが、そういうふうに上げられた結果、実勢はさらにそれをこえて一〇・四%ですか、名目的には一四……
○佐多忠隆君 ただいまの先生のお説は非常に興味深く拝聴いたしたのですが、ちょっとお聞きしたいのは、先生のお説の租税限界函数という考えから見まして、昭和三十四年までの間に、各年度ごとにどれぐらいの自然増収があったというふうに、各年度ごとに、三十二年度だけでなくて、どういうふうに御計算になったか。もしその数字があればお示しを願いたい。ということは、現実にはそれだけ取っておりませんから、だからその数字を知りたいことと、それからもう一つは、そういうふうな先生のお説からいえば、自然増収がそれだけあったにかかわらず現実には過去において取っていない。従ってそれは増収可能なものを取らないで逃がしていることにな……
○佐多忠隆君 問題になりましたこのターターについてちょっとお尋ねしたいのですが、まずターターの性能その他について一つ御説明を願いたい。
【次の発言】 このターターを買い入れるというのですが、これは何ですか、一機を買い入れるのですか、それを何に装備しようとしているのですか。それから、その総額、ターターの総額は一体どのくらいになるのですか。
【次の発言】 どうも、その総額がわからないのに、日本の分担額だけがわかる、明瞭だというのは、どういうことなんですか。そこのところがよくわからないのですがね。
【次の発言】 どうもそこのところが、総額がわからないのに日本側の分担額だけが確定をし、しかも三十四年度……
○佐多忠隆君 高橋先生にひとつお尋ねしたいと思います。先生のお話で、たとえば自動車産業でいろいろなメーカーがおのおの一つの単位の製造をして、これが非常に不合理だから、各メーカーが一緒になって分業を合理的にやったらもっといいんじゃないか、少なくとも国際競争力を増すのじゃないかというふうな意見があったというお話ですが、もしそういうことにするとすれば、これは産業の再編成と申しますか、経済の再編成につながる問題でありまして、財閥であるとか、あるいは資本系列の一つのグループ、そういうものを解体をしてしまって、財閥その他を解体をしてしまって、もっと次元の高い一つの産業体といいますか、企業体、そういうものを……
○佐多忠隆君 豚の問題についてちょっとお聞きしたいと思います。政府は農業基本法によって新しい成長的な選択拡大を重要な問題として、家畜特に豚の増産を奨励されたのでありますが、結果は、最近において、特に去年末からの価格が暴落をして、さらに二月大暴落をするというような情勢になって、農家は非常に困惑をいたし、将来の見通しがつかないというような状態に当面をいたしております。最近のこの豚の価格の暴落の状況、特に最近の暴落した原因、今後これはどういうふうに推移するであろうか、それに対して政府はどういう措置をとろうとしておられるか、一応概要をお説明願 いたい。
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