このページでは上田哲参議院議員の8期(1968/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は8期国会活動統計で確認できます。
○上田哲君 国民年金法の一部改正案につきまして、日本社会党を代表して、佐藤総理をはじめ政府の見解をただしたいと思います。 国民年金の願うところは、零細な企業に働く人たち、自営業者、農民、つまり、比較的恵まれない立場に働く人々も、老人となって後は、区別なく、豊かな生活を保障されるという姿であります。この立場に立ってこの改正案を見て、総括的に指摘をしたいことは、どうしてもこの改正案の中には、その理想を目ざす政府の意気込みが感じられません。この改正案の骨組みの中には、どうしても老人が豊かに安らかにいこうていく姿が見出すことができないのであります。それは単に、現実と未来とのはなはだしい遊離を意味する……
○上田哲君 ただいま提案されました防衛庁設置法等の一部を改正する法律案につきまして、私は日本社会党を代表し、安全保障論の基本に触れて政府の所見をただしたいと思います。 われわれの国では、近く国の骨格を変えるような膨大な軍事計画が発足しようとしています。われわれの国にいま求められているものは、七〇年代を見通す冷徹な展望と的確なナショナル・コンセンサスであります。一口で言えば、今日以降、七二年当初までは、今後の日本の安全保障をどうしていくのかについて、政府や国会の中だけでなく、広く全国民参加の中で真剣な討議が進められなければならない歴史的に重要な期間だと思います。きわめて率直に言いますが、今後と……
○上田哲君 私は、日本社会党を代表して、ただいま提案されました防衛二法案につき、あわせて安全保障論の現状認識に触れながら、総理はじめ関係閣僚に質問いたします。 まず、明らかにしていただきたいのは、総理の専守防衛国家像であります。すでに、五兆八千億円に達する第四次防衛力整備計画構想は、ほとんどその大ワクに変更のない形で、来月は防衛庁案、数カ月後には政府案として決定されることが、これまでの委員会審議の中で明らかになりました。昭和三十三年、四千億円台の規模で発足した一次防は、二倍二倍に膨張し、しかも、三次防最終年度の四十六年度政府予算案では、その達成率九七%を誇りつつ、さらに、四十七年度以降は、新……
○上田哲君 議事進行。先ほど来から――数えたわけではありませんが、速記をつけたり、はずしたりすることが数回連続しております。委員長の裁量で議事を円満に、スムーズに進めるために、いろいろとはかられるということはわかりますけれども、もろもろの情勢が非常に緊迫しているという空気の中で、国鉄運賃という重大な問題をわれわれは慎重審議するという各党の協定の中で、この委員会に出席しておりまして、たとえば理事懇談会というような非公式なものも、できるだけこれを取り上げて、恒例的な理事会にはかろうじゃないかというようなことについても、休憩前に委員長の了解を得ております。たとえば、いまのような成規の審議の中で行なわ……
○上田哲君 運賃値上げの提案がありましてからかなり長い各方面からの議論が進んでおりまして、いま総力でこれに反対しようという社会党にバトンが渡って三人これから続きます。私は、その一番手としていろいろお伺いをしたいのでありますけれども、長い期間にわたっての討議が続けられる中で、私は、国鉄というのは単なる一利用者でしかなかったわけですから、これまで。この運賃値上げ問題が出てきたことがきっかけになり若干の勉強もさせてもらって驚いたことは、国鉄というものは何とまあひどいことになっているか。それから、さあそこで、これから十カ年を展望して立て直すのだという眼目を掲げながら当面ここにこういう運賃の改定が出てき……
○上田哲君 処女質問であります。木内原子力委員長以下たいへんむずかしい時間を御無理いただいているそうですから私も率直にお尋ねを申し上げるので、簡明率直にお答えをいただきたいと思います。 日本原子力研究所にひそむ危機と不安について、その一部を具体的に指摘をしながらお尋ねしたいと思います。 茨城県東海村の原研といえば、日本の原子力の平和利用研究のメッカとして、全国民の憧憬に似た敬意を集めていたと思うんです。ところが、この東海村の原研に、最近、たいへんだだならぬ雲行きが漂ってまいりました。その憂うべき危機――研究と安全と公開の原則の危機、それから特にその危機の中で来週の月曜日に行なわれる予定にな……
○上田哲君 小野委員がもう少しくお尋ねをするはずであったのでありますけれども、参考人のお体の都合でお帰りになるということで了承するのですが、これじゃどうしても被害者の会の二人は帰られない立場にあるだろうと思うので、私は二点だけ確認をいたします。 第一点は、宇治野さんが最初にお話しになった部分でありますけれども、一体、栄養だと思って食べたものが体に毒になる、消費者がみずから食べるものを全部検査しておかなければならないのか、こういう部分だけはしっかりしておいてもらいたいということがありました。そこで、問題となるのは、食品衛生法に基づいて添加物であるかどうかというふうな狭義な法律解釈の問題ではなし……
○上田哲君 一つお伺いします。特殊法人の労使関係というのが非常にまだ若いわけですから、いろいろ整理できなかったり、そのためにいろいろ紛争が別な方向に発展をしていくということがあるわけです。だから政労協としては大蔵省との統一交渉というところに持っていかなければいけないとか、いろいろな問題があるわけです。その辺のところはまだ整理しきれていないわけですから、問題がどうも逃げる余地も大きくなってくるのかと思いますが、私は、科学技術庁の先ほどからのお話は、たいへん不親切だろうと思います。このままの話でいきますと、四十三年度の話は先ほど来出ておりますからしばらく割愛するとして、これから先の問題でも、いまの……
○上田哲君 職業訓練法が今日まで議論されてまいりましたけれども、私は、大体二つの点について御意見をただしたいと思います。 その一点は、この職業訓練法が政府の雇用政策の下請法ではないのかという問題。もう一つは、激しい技術革新の中で、結局は労働力のスクラップ化を促進することにのみなるのではないか、こういうわれわれの見解に対して、いろいろ御答弁をいただきたいと思います。 元来、今回の改正案の前に雇対法があるわけですけれども、雇対法十一条によると、「国は、職業訓練施設の整備、職業訓練の内容の充実及び方法の研究開発、職業訓練指導員の養成確保及び資質の向上等職業訓練を充実するために必要な施策を積極的に……
○上田哲君 参考人の御意見の中に、若干御意見の向きが分かれた部分があると思いますので、二、三点だけお伺いをいたしたいと思います。 この原爆の被爆者に対する救済の不備は、もう言うまでもないと思うのですが、そうした不備が起こってくる根本的な原因に、実態調査の不徹底がある。これは広島のみならず、関係者のひとしく認めるところであり、きょう御出席の参考人のそれぞれのひとしく指摘されるところだと思うのですが、具体的にそれから先の実態調査のあり方については、いささか御意見が違ったように思いました。言うならば、被爆者の実態調査であるのか、原爆それ自体の実態調査までさかのぼるべきか、こういう御意見の違いかと思……
○上田哲君 私は、特例法案に関する提案趣旨の説明が行なわれることを了といたします。これは、昨日の参議院本会議の院議に基づくものとして、この手続きによることを了解をしております。その上に立って、社会党側の見解をひとつ述べておかなければならないと思います。 私どもは、明確に、昨日、諸規則にのっとった決議としての院議によりまして本日の会議を進行し、また提案趣旨の説明を受けるのでありますけれども、院議と申すべきものは、つまり国会法であれ、あるいは憲法にさかのぼるまでを含めたとしても、言うところの三権分立の中での国会における解釈論の限界を越えるものではありません。終局的に国会が、四十一条におけるところ……
○上田哲君 昨日、提案理由の説明が行なわれました議題について御質問をいたしたいと思いますが、私は、昨日の委員会の最後の段階で、委員長のお取り計らいによって委員会で御決定をいただいた内容に基づいて、本法案の違憲性の問題ないし違法性の問題について、議案の内容の審議に合わせて幾つかの問題をただしたいと思います。 念のためにもう一度申し上げますけれども、私どもは、さまざまな議論を越えて、二十五日の参議院本会議の院議に基づく立場からこの審議に入るのでありますけれども、衆議院ないし参議院、もとよりただいまの場合は参議院でありますけれども、参議院の院議なるものの内容は、昨日国務大臣としての斎藤厚生大臣も言……
○上田哲君 院議で決定をされました質疑時間がわずかに四時間少々になっておりますので、私どもとしても、質疑をできるだけ早めていきたいと思います。この席には、ただいま委員長のお話しのように、与野党の理事諸氏及びその他の皆さん方の御努力によって、衆議院の社会労働委員会から委員長代行として橋本議員がお見えをいただいているのでありますから、代理に対して敬意を表しながらお伺いをいたしたいと思います。 私どもの基本的な立場は、一昨日来申し上げておりますけれども、社会労働委員会の委員長代行がお見えでありますから、念のために、もう一言だけ申し上げれば、本来、この法案についての今日までの手続には、憲法その他の法……
○上田哲君 きょうは時間の関係がありますから、二口だけ申し上げたいと思います。 いま、本院に所属する某議員の発言をめぐって、まあ最終的には野党の矢山委員と防衛庁の責任者である中曽根長官との間に、自衛隊の本質については見解を異にするというか、立ち分かれになったようにお聞きしておりました。私どもも某議員の片言隻句をとらえてちょうちょうする趣味を持ち合わせておりませんし、そして、その限りでは中曽根長官がこのように考えると説明をされた説明のしかたと内容を理解しようと思いますが、ここで、もう一つぜひ明らかにすべきであろうと思いますのは、私どももこの耳で聞き、その文字を記録しているわけではありませんが、……
○上田哲君 先般私、自衛隊の施設の一部を視察したわけでありますが、たまたまその中で艦艇に乗りまして、非常に優秀な士官諸君としばらく防衛問題を議論したわけであります。大体、私などとあまり年代の離れない人たちでございまして、これは中曽根長官の最も信頼してしかるべしと思われるような砲雷長が、日ごろからこれは私どもの発言などをメモしておって、検討しているのだとかいう、なるほどよく勉強した人でありましたが、その人がこういう質問をいたしました。砲雷長というのは相手の船に、魚雷ですか、たまですか、命中させる責任者のようですけれども、一体われわれは敵艦にずばり命中させることが正しいのか、敵艦の一メートル手前に……
○上田哲君 石原理事、中尾委員と私の三名は、七月九日から同十二日までの四日間の予定をもちまして、硫黄島及び父島における国の地方出先機関、公務員制度及び自衛隊の実情等について調査し、あわせてこれらの島内を視察してまいりましたので、以下順を追ってその概要を御報告いたします。 まず、硫黄島の実情について申し上げます。 あらためて申し上げるまでもなく、硫黄島は東京の南、約千二百五十キロメートルの洋上に浮かぶ硫黄列島の中央に位置し、西南から更地に延びる瓢状の孫島で、周囲約二十二キロ、面積約二十平方キロメートル、島のほぼ中央にある元山と南西端にある海抜百六十九メートルの摺鉢山の二つの火山からなっており……
○上田哲君 長官は沖繩へ行かれたわけです。沖繩問題自身がデリケートな時期ですから、防衛庁長官の沖繩訪問にいろいろな見方があります。そこで、今回の防衛庁長官の沖繩訪問の目的は何でありましたか。特に観測されているポイントの一つは、つい最近アメリカを訪問されたことでありますから、レアード国防長官とわが国の防衛について話し合いをされたあと沖繩訪問されたということの関連はあるのかないのか、あればどういうことなのか、その点を含めて承りたいと思います。
【次の発言】 念のためですが、毒ガス問題というのは、地元へ行って、何らかの印象を深められるなり、あるいは何らかの発展なりがございましたか。
○上田哲君 私は、ただいま可決されました国家公務員等の旅費に関する法律の一部を改正する法律案に対して、自民、社会、公明、民社四党の共同提案にかかる附帯決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 国家公務員等の旅費に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 一、物価、公共料金等経済情勢および社会情勢の変化に即応して、時期を失することのないよう旅費の改正に努めること。 一、内国旅行における甲乙両地方の区域区分については、最近の宿泊料金の実情にかんがみ、その格差の解消の方向に努力する等実態に即するよう措置すること。 一、移転料については、実費弁償を建前として、等級……
○上田哲君 公害問題についても後ほどお伺いしたいと思いますけれども、私は四月の十日に、防衛三法について本会議の代表質問を行ないましたときに、通産大臣の御出席を求めましたが、たまたまガス事故がございまして御出席をいただけなかったので、本会議の席上、委員会にゆだねるということになっておりまして、そこでまず防衛産業、兵器産業の問題についてお伺いをしたいと思います。 最近、非常に自主防衛論というのが高まってまいりまして、四次防を展望するわけでありますけれども、自主防衛論の大きな骨格をなすものは言うまでもなく兵器の国産ということ、あるいは国産能力ということになるのでありましょう。これについて中曽根防衛……
○上田哲君 ただいま御報告をいただいた内容ですが、ちょっと確認をしておきます。 日本兵器工業会については、私が御指摘申し上げましたとおり、百四十という数字ですが、この会員名について、これは後ほどでけっこうですから確認をしたい。 それから、防衛庁の人件費については、二千七百三十一億円の内容について防衛庁がこまかく出さないということでありますが、従来こういう形で防衛庁は発表していないというふうに理解をしていいのですね。 それから、四十四年度の通関統計上の兵器輸出について、弾薬類の四千三百万円のうち八百万円については内容がつかめていないということですね。 それは確認ですが、最後の特需の問題に……
○上田哲君 たんたんと経過してまいりました今国会、逆の言い方では低調といわれる終盤に、やや波高い状況もあったようですけれども、今朝はたいへんからりと晴れたさつき空でもありますから、どうかひとつ長官からも今日は心ゆくまで冷徹な御答弁をいただきたいと思います。私をトップとして同僚議員からもたくさん続いて質問をいたしますので、やや大づかみに総括的に御質問をしていきたいと思います。 私はこの質問の中心を、去る四月十日の私自身の参議院本会議における質問及び政府答弁に大筋を置いて、長い展望におけるわが国の安全保障論を、その基本問題に触れて質疑を行ないたいと思います。 私の考えでは、アジア太平洋地域の列……
○上田哲君 議事進行について。委員長は時間制限をしたんですか。岩間委員に対して時間制限をしたのですか。
【次の発言】 予定によりますと、六十三特別国会はきょう終わるようであります。その六十三国会の途中でたいへん大きく提起された問題が軍国主義批判の問題でありまして、この問題についてはいろいろな御答弁もありましたけれども、いよいよきょう終わる予定でもありますし、当委員会の分担すべき主要課題でもありますので、決着をぜひつけておきたいと思います。
中曽根長官との質疑は私はすでに終えておりますので、その上で総理にずばりお伺いをしたいのでありますが、総理は再三にわたって、わが国の姿は軍国主義ではないし、……
○上田哲君 四次防――新防衛力整備計画と長官が名づけられている計画案が世に出まして、参議院内閣委員会は今回は初めての審議でありますので、その点をまずお伺いをしたいと思います。 まあ百六十億ドルとか五兆八千億円とか、三次防に比べて二・二倍という金額もさることながら、いろいろな議論がありますけれども、この四次防構想の中でいろいろと特色があるといわれている点、その一つは、これまでたとえば二次防などでもたいへん抽象的な言い方であった侵略態様の予想などについてかなり具体的に出てきた、こういう評価もあります。それほどでなかったという言い方もあるのですが、一方に侵略態様の予想の分析と、これに対応する防衛戦……
○上田哲君 昨日、政府側の答弁を保留してありますので、答弁を要求いたします。
【次の発言】 昨日この問題の答弁、つまり答弁の姿勢をめぐって委員会の審議が中断をしたという経緯があります。財政当局が十分検討されての弁でありますから、私としては、その趣旨を最大限に前向きに受け取って、すでに防衛庁長官及び施設庁長官が非常に積極的な姿勢でこの問題には取り組みたいという表明があるわけですから、そうした政策意図を財政当局の意図によって引き戻すことのないように、予算編成期を前にしていろいろ数字の上では表明しにくい問題があることわかりますけれども、ぜひひとつ御努力をいたきたい。手続上の問題はそうだと思うんですけ……
○上田哲君 当委員会でさまざまな機会をとらえて審議をしております諸案件の中で、特に防衛問題にかかわる事項について資料の提出が非常に滞っております。再々にわたって委員の正式な資料提出要求手続に対して、その資料を提出することを約束されておりながら、結果的にはほとんどその提出がないという実態が多く、今国会の冒頭において、当委員会の一致した見解として委員長からその点を確認したこともございます。しかるに、その中で、前々委員会で矢山委員から提出を求められ、理事会の預かり事項となっておりました資料要求については、今日まで委員会の手続上の問題も含めて、全然結論が出ずに持ち越しております。この点について防衛庁側……
○上田哲君 建設大臣も、道路公団、首都高速道路公団の責任者の方々もすでに御理解のことだと思いますけれども、高速道路が非常に評判が悪いのですね。これは高速ではないではないか、せっかく道を急ぐから金を払って車に乗るのに、乗るとうしろへ行けませんから、ほんとうににっちもさっちもいかない中で、かえって時間がおくれてしまうというようなことがある。こういう問題をひとついろいろ掘り下げて御見解や対策を承りたいと思います。いまの状態は、完全に当初の目的とは違って、舗装された都会の迷路になったということも言えるんではないか。特にいま私が問題といたしますのは、三月二十一日から首都高速の六号線、七号線が開通をした、……
○上田哲君 関連。いまのお話を聞いておりまして、私はちょっと念のために伺っておきたいと思います。 そういう基準がないのかどうか。これは私は別に発言の気持ちはなかったんですけれども、具体例を申し上げておきます。いま足鹿先生がおっしゃったように、最近非常にその声が多いのです。飛行機が落ちてはたいへんだからそれが最大のサービスと言われれば、たいていのことはがまんしようということになりますが、しかし飛行機に乗るときには、ある程度電車やバスに乗るよりはサービスを受けておるという感じが最近の平均値ではありますけれども、わりとこもっておるのですが、幾つかの声がございます。私もたまたま、これは全日空でありま……
○上田哲君 この機会ですから、防衛庁長官に伺います。
伝えられるところでは、きわめて近々に四次防の防衛庁原案が発表されるようであります。詳しく内容を見てから論議をしたいと思いますが、大綱としては、これまで論議されてきた中で明らかになっている防衛庁長官の構想が貫かれているというふうに理解してよろしいですか。
【次の発言】 かねてから私どもは第四次防衛力整備計画――長官は新防衛力整備計画とあえて呼称されておるようであります。今後の十年にも及ぶ長期構想の出発点として非常に大きな区切りだと思いますので、この原案を十分に国会の場で議論をしたいと思います。また防衛庁側もその内容についておそらく大きく世論……
○上田哲君 委員長、関連。同僚委員のそれぞれの質問の中で、非常に具体的な問題に立ち至らなければ解決ができないということが明らかになりましたし、委員長の取りはからいによって、この問題をきわめるために、関係閣僚その他に全部来ていただいて、ひとつ、しっかりした結論の方向を導き出したいということでありましょうから、その前提として一言だけ、基本的な考え方をきちっと伺っておきたいと思います。 私の感想からすれば、大学当局あるいは文部省、行管、ここには出席をされていない関係各省庁が、一体どこに、だれもが認めているこの矛盾といいましょうか、欠陥といいましょうか、そうしたものの、まことに果てしもない連続の行政……
○上田哲君 関連して次官に一言。 行政需要ということばは、私はたいへん気に入らないのです。大蔵省当局から見れば、みんな札を食う動物に見えるでしょうけれども、行政需要に見合って効果的な措置を講じようという抽象論は、少なくともこの定員管理の問題については少しく冷た過ぎると思う。ヤングパワーのたいへん突き詰めた所見を発表なさる次官に、少なくとも前回参考人としておいでになった農学部長が、問題を他の一切の要素をこえて人権問題と考えておる、こういうことばがありました。大蔵省当局が札を勘定するように、それを食う動物の数を当てはめるような意味での行政需要ということばもわからぬではないが、文部省当局の、しかも……
○上田哲君 今回の文部省設置法の改正で、特殊教育総合研究所が設立されるということでありますが、特殊教育総合研究所というものを設置しようという考え方、これはもう提案趣旨の説明の中でもよく承りましたけれども、私どもこれについてたいへん前向きに評価をいたしております。ただ、何をやるのかということは、論議の初めにひとつ詳しく血の通った説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 おしまいのほうの部分をもっと具体的に聞きたいわけです。初めの部分をいえば、これは抽象的な議論が一ぱいできるわけで、いまの御答弁の中に、機会均等をはかるべきだと言われたのだけれども、はたしてそうだろうか。機会均等がはかれますか。……
○上田哲君 ただいま文部省設置法の一部改正案並びに附帯決議が通ったわけでありますし、各大臣から誠心誠意をもってこの項目についての御努力がお約束されたわけでありますが、私どもそのことを大いに期待するのでありますし、また、元来ならば、採決の前に申し上げるべきことでありますけれども、あえて形を変えて、採決後にときを選んで発言をさせていただきますが、理事会での討議に大方の了承を得まして、まあ右代表という立場でひとつ御要望と苦言を呈したいと思います。 私どもは、この文部省設置法の一部改正案に対して、この内容とするところにはなはだ大きい熱意と理解を持っていたと考えておりまして、その限りではきわめて前向き……
○上田哲君 まず、総理にお伺いをいたします。 ある会合へ出ましたところが、ある青年から声がありまして、どうも国会の論議というのはたいへん抽象的でよくわからない。総理大臣の佐藤さんがどういうことを考えているのかということをもっとわかりやすく知りたいものだと。青年の言うのには、最近はやりの、総理御存じかどうか、フィーリングということばはもう日本語になっておりまして、そういう感じから言うといまこの社会を何色で見るかということがはやっております。まず、その点を青年の希望をかなえるために私は約束をしてまいりましたが、この社会を総理は直感で言えば何色だとお感じになりますか、お答えいただきたいと思います。
○上田哲君 関連。中曾根防衛庁長官から四次防全体について後ほど資料を提出して説明をしましょう、こういうお話がありました。昨日の木村委員の質問に対しても、防衛力整備計画全体について時間をいただければ説明をしましょうというくだりがありました。実際に防衛庁長官の御説明はほんの二、三分の、いってみれば防衛白書の初めのくだりの一部分という程度のことであります。私どもはそういう形ではもう少し中身に踏み込んだ具体的な審議がしにくいと思います。そこで、資料を提出されるということでもありますので、この際明らかにしていただきたいのでありますが、今後のいわゆる防衛問題あるいは防衛予算の問題を審議するについて、さきの……
○上田哲君 関連して。 防衛庁長官に見解をただしたいと思います。ただいまの御答弁の中に、日露戦争は防衛戦争であったという見識が表明されました。はなはだ海外の論調に軍国主義という非難が強くなっています。私どもは、安保条約の解釈その他の問題からしても、防衛出動の範囲ということが、いま大きく国会での論議を集めているところです。そういう認識をとっている段階で、防衛庁の最高責任者が、一つの史観だとは思っていても、日露戦争は防衛戦争であったという御発言があったので、この際、国会の場でありますから、その意味するところを明確に定義をしていただき、いわれなき誤解を解いておきたいと思います。 そこで伺いたいの……
○上田哲君 外交、防衛問題について質問をいたしたいと思いますが、その前に、阪大の不正入試問題がまた大きく広がってまいったようであります。この点について、文部大臣からその後の御報告をいただきたいと思います。
【次の発言】 不正が明らかになった場合には処分をするということですが、伝えられるところでは、阪大では一割に達する。しかも本年度だけではない、さかのぼってそこまで広げて処置をするというお考えですか。
【次の発言】 総理に伺いますが、この問題が、いまや漏洩問題ではなくて、買い取り問題になってまいりました。教育界の基本の問題に触れるだろうと思います。それから医師養成制度自身の問題として検討する点が……
○上田哲君 三月もあと半分であります。四次防の防衛庁原案の作成は、スケジュール上は、いかがですか。
【次の発言】 予定どおりですか。
【次の発言】 前二回を通じて、四次防のさらにこまかい内容について説明をしていただくことになっています。ぜひ具体的な説明を期待します。
【次の発言】 五兆七千億、一八・二%と、GNPの〇・九%という数字が出ました。いままで新聞でいわれていたわけですが、お隣におすわりの大蔵大臣、これについてどういうふうにお考えですか。
【次の発言】 以前から、金には心配ないというお話でしたが、この数字をごらんになって、そのお考えはどうですか。
○上田哲君 私は、四次防がわが国の今後の財政骨格だけではなくて、国家骨格にかかわる重大な方針案だと思っています。そこで、四次防の、あるいは防衛力整備計画そのもののあり方というものの究明を、単にGNPの何%が適切であるとか、あるいは最終時どれぐらいを上限とするのかというようなことだけではなくて、基本的に、本来防衛庁が、そうした案の策定にあたって、内容的に積み上げているであろう内容の分析そのものから解きほぐしていきたいと考えます。 そういう点で、これまで陸海空それぞれ三自衛隊についていろいろお尋ねをしてまいりました。きわめて率直に言って、私はそういう質疑が成功をしたとは思いませんけれども、いずれ……
○上田哲君 関連。長官にお尋ねいたしますが、四次防という、これはまあ新防衛力整備計画につらなるものですけれども、実際に防衛庁原案はいまきまる。政府原案が八月前後にきまるとすると、事実問題として、四次防がその年度からその年次予算に組み込まれるときに、われわれの審議には対象となりますけれども、実際問題として、三次防を見ても九七%の達成率ということになるわけですから、事実上は私どもは四次防なるものの基幹に触れての審議をする機会というのは、これを具体的に言うならば、本国会しかないということです。そういう意味で、当然、政治モラルとしてもなるべく早く防衛庁原案が策定さるべきものであり、そういう立場からも三……
○上田哲君 関連。総理に伺います。
いまの国防の基本方針の改定に関連をしまして、根本的な考えとしてさきの非核中級国家を非核専守防衛国家に変えて統一をされました。一体これは国家構想なのでありますか防衛構想なのでありますか。それから中級ということばがぐあいが悪くて非核専守防衛ということばに変わったということでありますと、どこがぐあいが悪くて、そして非核専守防衛という構想の内容はどういうことを総理は指向されるのでありますか、まずその点を伺います。
【次の発言】 防衛構想か国家構想か……。
【次の発言】 非核専守防衛国家です。
【次の発言】 そうしますと、国家構想であったら私はたいへんだと思うんです……
○上田哲君 四十五年二月に政府の風疹障害児の調査があったと思いますが、その御報告を概要承りたいと思います。
【次の発言】 御丁寧な御答弁で非常にけっこうなんですけれども、一時間しかないので簡単にひとつお願いしたい。
いまの風疹の検診ですね、これは私はいいことをやられたと思っております。ただ、いま御報告がありましたけれども、たとえば心疾患五名、それから白内障七名、たとえば白内障は二十八人ですね。だからこれを見ても非常に十分な手当てがあとで行なわれていないということになるんですよ。いま補聴器というお話がありましたけれども、補聴器も国が出したわけではないんですね。全く民間の善意に基づいて寄付をされ……
○上田哲君 関連。いまの御答弁の中にもありましたように、攻撃を受けた場合に、坐して死を待たないためにその攻撃基地をたたく、攻撃を受けるときにはミサイルということばがありましたね。ミサイルをたたくときに通常兵器でたたくことがありますか。
【次の発言】 相手方からくるとき、こっちからたたくのには何でたたくのでありますか。
【次の発言】 こちら側からたたく兵器は何でありますか。
【次の発言】 国防の基本方針の改定の問題について伺いたいと思います。
防衛庁長官は国防の基本方針の改定に非常に強い熱意をお持ちだと伺いますけれども、いろいろむずかしい問題があるということも聞いております。この問題について総……
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