このページでは秦野章参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。
○秦野章君 私は、今回提案された核兵器の不拡散に関する条約について、自由民主党を代表して、三木総理並びに関係大臣に若干の質問をいたします。 本条約に反対する中華人民共和国とフランスは、その理由として、この条約自体が核軍縮への効果が乏しいということを指摘しております。特に北京政府は、超大国の核独占体制に反発し、アジア・アフリカ諸国までがみずからの国の防衛のために核兵器を保有することをむしろ歓迎しているのであります。このような中・仏両国の大国主義に反対する立場、一種の平等主義からくる意見はそれなりに一つの見識だと思うのであります。ただ、こうした立場に立てば、核兵器の保有国が限りなく広がる方向に加……
○秦野章君 私は、今度のラロック発言ですね、あるいはまたサイミントン委員会の報道だとか、それに関連して新聞記事が一ぱい出てきた、そんなようなことから核問題についての常識の資料みたいなものが出たと思います。資料でございます。核の問題幾ら真相をきわめるといっても、壁があることは事実です。しかたがないことだと思います。だけども、いろいろな常識というものがわれわれは形成されるから、そういう常識の見地に立って、きょうは二、三お尋ねしたいのだけれども、私はまあ神奈川県の地方区の選出ですから、横須賀はじめ基地は沖縄に次いで多いんでございますけれども、たとえばミッドウェーが横須賀に入港した、かりにこれが戦術核……
○秦野章君 今度の国会の提出予定条約で、核兵器不拡散に関する条約というのが最後に載っているわけでございますけれども、この問題に関連して少しいろいろお尋ねをしたいと思うんでございます。 私は、いわゆる核不拡散条約というものの取り扱いというか、これは政府は提案をここでもう予定されましたから、その姿勢は一応わかるんでございますが、批准をするかしないかという結論よりも、むしろこの問題に寄せられるいろいろな討議といいますか、そのプロセスが非常に大事だろうという感じを持つわけでございます。十分討議をするという意味において、私もきょうまあ発言の機会をいただいたわけでございますけれども、結論より討議が大事だ……
○秦野章君 いま羽生さんから核ジャックという話が出ましたけれども、これは外務省の所管じゃないと思うんだけれども、日米の関係でアメリカ側からそういう発言があったということは、非常に私は日本の国内のプルトニウムに対する安全保障というものが、私の聞いている範囲ではやはりかなり危険じゃないか。プルトニウムジャックの危険というものを、やっぱり相当これは警戒を要するというふうに思うんですよ。これひとつ、アメリカとの関係もさることながら、日本の国内の、これはアメリカから来たもんですけれども、ぜひ外務省の方からひとつプッシュしていただいてお願いしたいと思うんですよ。安全保障というのは、アメリカは非常にわれわれ……
○秦野章君 提案になったこの議案の、議定書の延長の問題に関連して、小麦協定というのを読んでみると、この中に一体日本としてのメリットは何があるのか、たとえば小麦協定を延長して、そしてその中で供給の確保ができるとか、あるいは価格の問題等について、そういった経済条項なんというものは全然ないんだけれども、その辺はどういうふうになっていますか。
【次の発言】 この協定に入らなかったら、情報交換とかそういうことができないということなんですか。
【次の発言】 これはいつごろそういった本格的な小麦協定はできるのですか。
【次の発言】 いま一つ、食糧援助規約の延長の案件の問題で、これを読むと、食糧の援助といって……
○秦野章君 カンボジアの情勢が変わってきたということに関連して、再確認をする意味と、それからその後の消息と言いますか、そういうことに関連して、カンボジア地域でもって、新聞記者が圧倒的に多いわけですけれども、行方不明になった人たちの状況、これは時間がありませんから簡単に。私もある程度調べたんだけれども、いままで外務省も、一九七三年に、当時の外務大臣も、積極的な努力をするという外務委員会の、衆議院ですけれども、答弁があるわけです。しかし、その後政治ベースではあまり問題になっていない、なかなかまた問題にする余地もなかったと思うんですけれども、まあいわゆるシアヌーク殿下との接触なり、あるいは外務省自体……
○秦野章君 日韓問題の、きょうは何と言いますか、基本的な問題としてのとらえ方と言いますか、そういう観点から少しお尋ねしたいと思うんでございます。 日韓問題、日韓両国を取り巻く情勢というものも変化をしつつあることはだれも認めなきゃなりませんが、特に一九六九年のニクソンと佐藤総理との沖繩返還時における共同声明ですね。あれ以後におきましても、とにかく日中問題、いろいろな問題が展開をしましたし、一方ベトナムもああいうふうに変わって、いろいろな情勢の変化があったわけでございます。そういうことをむろん前提にして判断をしなきゃならぬと思いますけれども、しかし、この共同声明の中にある韓国の安全は日本の安全で……
○秦野章君 ちょっと関連。いまの亘さんのお話しの経済外交の取引の関係でね、いろいろ煮詰めていって国会に持ってきたら最後にぺけになったというと非常に信用にもかかわる。信用にもかわるけれども、その経済協力というものは大変だめなものだという判断をするということもあり得るんだけれども、しかし、そういう内閣はやはりつぶさなければいかぬので、そういうことで煮詰めるべきじゃないか。というのはなぜかと言いますとね、やはり憲法の規定からいくと、国会は最高機関ではあったとしても、三権分立で、やっぱり行政権は内閣に属するということが憲法六十五条にあるし、七十三条の二号には、政府は「外交関係を処理すること。」とはっき……
○秦野章君 ちょっと関連で。 いま最後の外務大臣の、言うならば所信というんですか、政府の経済援助についての姿勢といいますかね、こういうものについてやはりしっかりしたものがなけりゃならぬという、一つのこの法案の教訓があるだろうと思うんです、これができるかできないかわかりませんけれども。私はそういう点についてはいままでもそういう気持ちを持っておりました。これはぜひひとついまの所信を貫いていただきたいと思う。そのための具体的な、やっぱりいろいろあるだろうと思うんですよ。 それで田さんにちょっと、この法案を通したらりっぱな経済援助ができるようになりますかということです。少しいままででもいろいろデー……
○秦野章君 私は、最初に災害対策の問題でお尋ねをしたいと思うのでございますが、きょうは東大の地震研究所長の坪川先生に御足労をいただいておりますが、最初に、川崎を中心の京浜工業地帯の地震の予知の問題について、先生の率直な御意見を伺いたいと思うんです。
【次の発言】 そうしますと、いま調査を続行する結果でもってある程度かなりの結論が出ると、いまの段階では必ずしも地震に結びつくとは言えないと、そういうふうに理解してよろしゅうございますか。
この地震の予知の問題について、最近二つの国際的なニュースがあるわけであります。一つは、ことしの一月号のアメリカのサイエンスニュースという雑誌に載っているものでご……
○秦野章君 ちょっと簡単に。
協定以前の損害ですね、政府から見て漁獲の方法とか地域とか、いろいろ複雑な問題があるわけだけれども、政府から見て妥当な損害だと、しかも、ソ連側の漁業操業の故意過失による不法行為だと、こういうふうに明らかに認められる額は一体どれくらいですか。
【次の発言】 今度協定ができて、ルールができて、そのルールに乗っかって協定以前の問題を裁いていこうと、その線に乗っかって協定以前の問題も糸口にしていこうという配慮ですね、それはわかるのだけれども、やはり協定以前の問題は協定後の問題とソ連側の受けとめ方がちょっと違うのじゃないかという感じもしないではない。もっとも私法上の損害とい……
○秦野章君 衆議院の外務委員会だったと思いますけれども、宮澤外務大臣の答えで、総理が東南アの訪問をどう考えているのかということについては、ASEAN首脳会議の済んだ二月以後にというようなニュアンスの答弁があったわけでございますけれども、非常に大きな国際会議を経て、特にヨーロッパ首脳会談なんかで貿易拡大その他、三木さんの場合には南北問題の発言もおありになったようだし、組閣一年たって考えてみると、フォード大統領も北京の帰りに歴訪されましたね。それからゆうべの夕刊でしたか、豪州のフレーザーも組閣早々、日本とか中国を訪問するという記事も出ておりましたが、東南ア訪問について総理はどのようなめどでお考えに……
○秦野章君 去る八月の四日に起きましたクアラルンプール事件につきまして、私は結果的にはあるいはやむを得なかったと、そういう措置であったと思うのでございますけれども、その扱い方あるいはまたこの事件を処理した過程に若干の疑義がございますので、二、三お尋ねをしたいと思うのでございますが、最初に、いわゆるこの超法規的な措置の経過というものを御説明願いたいと思います。
【次の発言】 いわゆる超法規の措置であったというふうに出ているわけでございますけれども、そういった解釈といいますか、そういう点について法務大臣からお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 やむを得なかったとか、あるいは条理上とかという……
○秦野章君 きょう最初でございますので、基本的なロッキード事件に対処する問題の中のごく一部の点をお尋ねして、いままでの政府のおやりになってきたことの、言うならば整理といいますか、考え方の、そんな角度からお尋ねをしたいと思います。 最初に法務大臣ちょっとお尋ねしますが、両院の議長の裁定でもって、「政府の措置は不充分であり、遺憾である。」と、こう裁定があるわけですね。法務省として、法務大臣として、検察当局の上に責任を持っておる法務大臣として、この議長裁定のこの項目についてはどのように考えておられるか、これを最初に伺っておきたいと思います。
○秦野章君 きょうも衆参の総理の答弁を伺っておったわけでございますけれども、例の証人喚問の中止の問題につきまして、いま捜査が核心に入ってくる段階だから中止した方がいいという、そういうことに対する説明といいますかね、やはり一般的に聞いていてちょっと不十分だと思うんですよ。総理は帰朝後時間もないからお聞きになっておられぬかもしれませんけれども、やはり証人喚問というものを中止する理由は、捜査が密行主義だからというような程度では、ちょっとこれ、納得がいきにくいんですよね、正直言って。恐らく総理は胸のうちそう思っておられるだろうと思う、徹底解明なさろうという立場なんだから。まあ日本の国会の歴史にはまだ国……
○秦野章君 最初に今度のロッキード事件の捜査、刑事司法の問題で一、二伺って、後、法律的な問題を再確認したいと思うんですが、議員証言法に基づいて、偽証のあった場合には国会は告発をしなきゃならぬと、委員会、合同審査会。告発してもいい、しなくてもいいんじゃなくて、告発しなくちゃならぬと、そういう規定になっておるわけですが、この告発は、判例でもこれは訴訟条件、訴追条件と、こういうことになっていますから、法律的には訴追条件であって決して逮捕条件ではない。これは法律論はそれでいいと思うのですけれども、ただ実際問題として、やはり偽証の疑いがあれば告発をしなきゃならぬという義務も国会側にあるわけですから、そう……
○秦野章君 きょう、後で司法権、検察の運用という問題を質問をしたいと思いますので、言うならばその前提として、いま枕として国政調査権と司法との関係というかね、その点で最初に法制局長官に二つの点を確認をして、それからいろいろお尋ねをしてまいりたい。 まず一点は、この委員会のこうした私のような質問の形で司法行政――裁判所法第十二条に司法行政についての権限が規定をされております、この司法行政についてただすことは国政調査権の及ぶ範囲だと、これは判決の問題じゃないし、そういうふうに私は解するんですけれども、この点の確認が一つと、それからいま一つは、検察のやり方といいますか、業務につきましても、事件の内容……
○秦野章君 昨日、自民党のロッキード調査特別委員会で、委員会としては案を決定したわけでございますけれども、まだこれ、自民党の決定ではございませんので、実はきょう各党の皆さんの前で私が説明するということは当を得ていないんではないかと、こう私自身は思っているわけでございますが、それにもかかわらずとにかく説明しろということでございますから、その点をお含みの上お聞き取り願ったらいいと思うんですが、すでに新聞にも発表されましたから余りくどくどと申し上げませんが、要するに、総論――ロッキード社が日本の政治行政を動かして金をばらまいた、これを解明しなきゃならぬという、その総論は私も各党のおっしゃることと全く……
○秦野章君 国際情勢の中で、最近日本を取り巻く言うならば日本周辺の問題で、ソ連の艦艇が演習をやるとか、あるいはまた、いままでにないような艦艇の接近があるとか、測量が行われるとかいうようなことが新聞をにぎわしておるわけですが、なお加えて、ソ連の太平洋艦隊の極東方面の増強ぶりもいま報道されておるわけですけれども、われわれが平和国家に徹するということのために十分に客観情勢を認識するということが大事だと思うんですけれども、現実の客観的な情勢、状況というものを知ることから、それに無関心であってはならない。そういう意味で、いろいろお伺いする前に、そのようなソ連の演習とか測量艦とか情報収集艦とかといったよう……
○秦野章君 外務大臣に、この前中国の問題で私が質問したことが多少の波紋を描いておるようなかっこうになったんだけれども、その後、衆議院の外務大臣や総理の答弁なんかも聞いていて、無論この参議院の場合と同じだったんだけれども、中国の人たちが北海道へ来て、そして北方領土問題を日本人と一緒にやるような形になっていることに対して、ソ連が、中ソ論争を日本の国内に持ち込んでいるではないかというようなことで非難をしてきておる。これは、領土問題を非常に真剣に取り組んでいく日本の立場としては確かにありがた迷惑だというふうに一応だれでも思うことなんですけれども、ありがた迷惑だと私どもが思うゆえんは、中国が日本の北方領……
○秦野章君 いまのロッキード事件についての資料の要求をされて、政府に資料が入ってくるという問題なんですけれども、これは政府委員で結構ですが、資料の入手のルートといいますか、それはどういうことになりますか。
【次の発言】 公開問題はまたあとであれするとして、その入手のルートですね。新聞によると、法務省の係員が行くとか、そういう問題もあるけれども、これは全部外交ルートで、外務省が集約して入ってくるというふうに理解していいんですか。
【次の発言】 そうすると、アメリカに要求する資料ということの中に、捜査官か――これは捜査官も日本の政府ですから、捜査官が入手する資料というのは入らないということですか。
○秦野章君 海洋法会議で大陸だなの論議がいろいろ、先ほどもお話がございましたが、あったようですけれども、この海洋法会議における大陸だな論議の展開のいまの段階、ちょっとその点を最初に、政府委員で結構ですから、説明していただきたい。
【次の発言】 この大陸だなの議論というのは、とにかく昔はなくて、われわれも昔は知らなかったのだけれども、大陸だなの議論というのは、言うならば国境というもの、海底の国境問題みたいな感じがするわけですね。これはしかし、大陸国にとっては非常に得な議論だし、それからもちろん大陸だなをどう考えるかという考え方の決め方によるのだけれども、大体大陸国は得だし、海のない国が一番何のメ……
○秦野章君 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいま議題になっておる核兵器の不拡散に関する条約に賛成の意を表明いたします。 国民の間には、この条約に対する反対の意見も多少あると思うんです。そういう意味においては苦悩に満ちた賛成でございますけれども、政治とはそもそも苦悩に満ちなければならぬと思っておりまするので、この条約は批准すべきだと、こういう判断でございます。 宮澤外務大臣が言われましたように、この条約はベストでなくてベターだと、これは条約の一つの性格をまさに表現をしておると思います。しかし、それだけに、ベストでなくてベターだということの中から、どのような積極的な姿勢を出すのかといえ……
○秦野章君 きょうの中間報告ですね、拝見いたしまして、まあこれいわゆる中間報告だからこんなもんだろうと私も思うんだけれども、いずれにせよ今日までの検察の努力の経過を報告するという、言うならば捜査報告ですわね。国民は、まあ何だかんだいろいろ問題はあったとしても一応よくやったという評価はしていると思うんですよ。しかし、問題はまあこれからの問題で、大変いろいろ問題が残っているということははっきりしておりますので、大変これ努力が要ることだと思うんですけれども、この報告の中で一つ伺っておきたいのは、三十ページのところですね。今後に残った問題の、重大な問題としての児玉ルートの問題でございますけれども、入り……
○秦野章君 総理ね、灰色高官の問題で最終的には総理が公表問題についてある程度の決着をしていかなきゃならぬということは、私は従来の経過から見れば仕方のないことだと思うんですね。ただ、ここで私が特に総理の所見を、十分に決意のほどをお聞きしなきゃならぬのは、いままでの経過から見て、私はこの前の予算委員会でも制度の基本原則のことを申し上げましたけれども、それに足らぬことでちょっと基本的な問題は、検察というものを信頼するということは当然だけれども、しかし、検察を信頼するっていうことと、それから検察で集めた資料を信用するということとは問題が別なんですよね。検察の機能というものは、三権分立の中で行政組織とし……
○秦野章君 最初に、ミグの問題に関連して二、三お伺いをいたしますけれども、防衛庁の方で、まずミグの機体調査というのはどういう権限でやったんでしたか。調査権の根拠だけでいい、法律上の根拠。
【次の発言】 私は、ちょっと立法論が要るんじゃないかという気がするのですよ。設置法とか何とかの権限というものは抽象的権限で、具体的権限ではないということになってくると、将来の問題もあるから、たとえば刑事訴訟法上現場検証をやるというような、つまり捜査上の手段として調査をするということだと、ある程度刑訴法に根拠があるわけだね。防衛庁の場合にやや無理があるような感じがするんで、これは将来立法が必要ではなかろうか、こ……
○秦野章君 いろんな都合で、きょう簡単に外務大臣に一、二お尋ねをしておきたいと思うんです。
この間うちからの中国の政変に関連して、外務省がいままで言明されたり国民に向かって言っておられることは、中ソの問題も余り変わらぬだろう、それから中国と日本の関係でも余り変化はないだろう、こういうふうにおっしゃっているわけですけれども、一体その根拠は何だろうかと、いろいろ私どもも考えさせられますけれども、どういうことでございましょうか、まずそれから。
【次の発言】 確かに、いわゆる毛路線といいますか、基本的なそういう路線は変わらぬだろうと思いますよ、言葉としての。たとえば第三世界に対する中国の考え方とか、……
○秦野章君 昨年、クアラルンプール事件のあった後、外務省に提案して、在外公館の生命身体に対する危害に備えるような意味で、いわゆる災害の補償について特例を設けるというようなことを考えたらどうかと、その後、昨年の秋の予算委員会でもそのことを質問の形で提案をしておったのですけれども、当時の外務大臣も人事院総裁も善処を約しておったのです。 ベトナム戦争、カンボジア、最近ではレバノンとか、幸いいわゆる災害的な事故がなくて経過してきておるわけですが、大使館によっては爆弾が投げられたとかいったようなことも続いておるわけですね。日本の外交官の場合、そういった事故がまだ起きていなくて大変結構なんだけれども、外……
○秦野章君 最初に総理にお伺いしたいと思うんですが、去る七月七日のロッキード特別委員会で私は総理にお尋ねをいたしました。ロッキード事件の徹底解明は当然のことながら、それが一切の政治日程に優先するということはいかがなものであろうか。予算関連法案、国民に対する責任の上から言って、国会も、ロッキード委員会はともかく、大方遊んでいるんですから、そういう質問を申し上げて、総理はしかしながらロッキードが山場に差しかかるという段階ではなかなかむずかしいだろうというお答えでしたけれども、この点は私はいささか総理とその点見解が違っておったわけでございますが、ともかくそれから今日に至るまで、七月七日に私が質問して……
○秦野章君 最初に、法務大臣の報告に関連して二、三お聞きしたいと思います。 まず第一は、児玉、小佐野の病状ですね。これは確認をしておられるわけだと思うんだけれども、確認の方法といいますかね、確認の方法、これは刑事局長で結構ですから、児玉、小佐野の病状の確認の手段、方法ね。なぜそんなことを聞くかというと、二、三日前にアメリカの週刊誌のニューヨーカーの記者が来て、児玉という人はもう大方治って町を歩き回っているそうだがどうかと言って私のところへ聞きに来た。私はそんなことを知りませんから、そんなことはないだろう。ひとつ検察庁も、国会でも、前に国会がみずから選んだ医者で診断をしてもらったりしているから……
○秦野章君 新しい外務大臣になって初めてですけれども、われわれの外務委員会はわりあい余り肩に力を入れないで、対話的な気分でやってきましたから、ひとつざっくばらんに私どもも言いますし、やってもらいたいと思うのです。 最初に、いま非常に政府も苦労しておられる対ソ漁業交渉の問題で、これ国際秩序という立場から見ると、二百海里宣言というものが大国が先陣争いでやってきた。何と言っても海底資源、魚、これ人類共通の資源なんですよね。そういう人類共通の資源の問題だから、本当は海洋法の秩序なんかがちゃんとして、そういう国際秩序の中でそれぞれの国々の利益が、言うならば相談ずくで決まっていくということが好ましい状態……
○秦野章君 日韓大陸だな条約の問題は、日韓の共同開発ということであるわけですけれども、しかし、これは日本にとってはいわゆるナショナルプロジェクトというものであろうと思うんですね。まず、ナショナルプロジェクトとして日本の政治課題になった。そこで、最初に批准以前の問題で、ナショナルプロジェクトになった、つまり政治的な経過といいますか、およそのところでいいですけれども、三年前にとにかく政府間の署名があった。それ以前にもいろいろ交渉があったわけでございます。そのおよそのところをちょっと説明していただきたい。
【次の発言】 ちょっと前の慣例に従ってすわってやらしてもらいますので、政府側も気軽にしゃべって……
○秦野章君 石油の開発技術のすぐれた国というか、国別にすぐれた技術を持っておる国は、トップはどこですか、アメリカですか。
【次の発言】 その次はどこですか。
【次の発言】 日本は何番目ぐらいですか。
【次の発言】 大陸だなの理屈で、東シナ海というのは揚子江とか黄河とか、ああいうところから出てきた堆積物ででき上がっておる。揚子江もやっぱり一緒になって出てきて堆積物になっていくんですか。それとも黄河とか揚子江の方だけですか。その点はどうなんですか。
【次の発言】 そうすると、その大陸だなのふるさとは必ずしも明確にはわからないと、われわれも、人間はまあふるさとを訪ねてわからなくなってしまうことが多い……
○秦野章君 宮崎先生にちょっとお伺いしたいんですが、私は主として政治論、政治経済論をむしろ抜きに、国際法的な角度で伺うんですが、朴大統領が政権をとっておりますね。朴大統領と日本の当時佐藤さんですが、政権をとった政府の代表が共同開発の署名をしましたね。その署名自体は合法ですか。
【次の発言】 それで、先ほど領海を侵すということをしきりにおっしゃるのだけれども、共同開発ということを前提にしての話ならば侵すということはない、領海を侵すということはないんじゃないか。なぜならば、よその領土でも了解すれば基地を置くことだってできるのだから、要するに問題は合意があれば、これは公式論ですよ、私の、国際法的な公……
○秦野章君 最初に、いま議題になっているこの漁業協定の署名者はイシコフ漁業大臣ですね、相手は。国柄も違うし、私もよくわからないんだけれども、イシコフ漁業大臣というのは、領土問題等についても権限があるのかどうか、その点をまず最初に伺っておきたい。
【次の発言】 外交交渉を行う権限がないということは……。
【次の発言】 そうすると、領土問題についてもはっきりした権限があると、こういう解釈ですか。
【次の発言】 本来の主管でないのは、やっぱり漁業大臣だから、魚の方だろうと思うんですよ。そのために私もちょっと一応聞いておかなきゃいかぬと思うんだけれども、鈴木農林大臣は向こうへおいでになっていろいろ折衝……
○秦野章君 総理にお伺いするわけですけれども、福田内閣が今度の対ソ漁業交渉について、魚は魚、領土は領土と、まあこういう方向で戦略というか戦術的な進め方をされたと、ソ連側はどうだったろうかというと、これは言うまでもなく、だれが考えても日本の北方漁業というものは、伝統的にもそれからまたかなりの量的な問題からいっても、日本にとってきわめて重大な権益であるということは向こうはよくわかっているわけですね。 そこで魚か領土かと、背に腹はかえられぬといったようなところをねらって、魚でがまんしなければ領土でちょっとがまんせにゃいかぬようにさせるぐらいの、私はやっぱりそういう腹があったと思うんですよね。これは……
○秦野章君 最初に、官房長官に、日ソ首脳会談、本当に御苦労さんでございました。 あのときに、何か添え物のようなかっこうで、新聞記事を見ると、首脳会談の中で、秦野が委員会議事録とか国会で、アジアのいかなる国においてもというようなことで反ソ宣伝をやったと、こういう新聞記事もあるわけですね。私は、真相は、官房長官の手元になかったかもしれませんが、向こうの手元にはあったわけですね。そこらが筒抜けになっているというわけだけれども、議員総会で述べたことは、日本の二つの新聞と一つの通信社の世論調査では、ソ連はいやな国だ、きらいな国だということがトップクラスにいつも出ているんだと、だからソ連がアジアにおいて……
○秦野章君 小島先生にちょっとお尋ねしたいのですけれども、いまの状況でございますと、参議院の場合も政党というものを抜きにして選挙ができないですよね、実際問題として。理想としては政党にとらわれない方がいいということは確かにそうなんだけれども、現実問題として、もし政党に依存せずして選挙で出られる人というものはどういう人だろうということを考えてみますと、これはきわめて限られた人になっちゃう。そういうことを考えますと、直接選挙というものに何かこう限界があるような感じもするのですよ。それで上院の場合、つまり参議院議員のような場合に、特に先進国を全部見てみると、直接選挙だけで選んでいるのは日本とアメリカだ……
○秦野章君 きょうは小沢さんに、公害あるいは人為的災害、原理的には私はきょう進める議論では同じだと思っているんですけれども、行政の責任といいますか、国家の責任といいますか、行政作用と、それに基づく損害その他が出た場合の責任問題という観点から、いろいろお伺いしたいと思うんですけれども、きょうはひとつ環境庁長官でいらしゃいますけれども、内閣の一員として、国務大臣として、あるいはほかの役所にまたがるというようなこともあるかもしれませんけれども、一つの、何といいますか、物の考え方といいますか、どうもいろいろ、おたくの役所なり、通産なり、あるいは法制局長官なり、私もいろいろ話をしてみましたが、そこまでの……
○秦野章君 時間がありませんので、私は考え方といいますか、基本的な問題について若干お尋ねしたいと思いますが、まず漁業水域に関する暫定措置法、この暫定措置法というこの暫定という意味はどういう意味でございますか。
【次の発言】 アメリカの草案もソ連の草案も、草案と言うか、今度の二百海里宣言ですね。いずれも海洋法の制定を待つまでのものと、こう書いてあるんですよね。日本のだけは暫定と、こうなっている。私の感じでは、暫定というのはとにかく暫定ですわな、表に出た意味は。大臣のおっしゃるように、海洋法ということを念頭に置いていらっしゃるんだろうと思うけれども、いやしくも一つの法律をつくる場合に、私はその法律……
○秦野章君 私は、日本の司法制度というものが世界の中でも最も公正を維持しているし、また権威も保たれている、こう思っているわけでございます。しかし、そんなら全然手放しでいいのかというと、近来多少憂慮すべき事態が起きているということを感じます。その一つは長期裁判の問題です、このごろ始まったことじゃないんですけれども。それからいま一つは、これはあるいは司法制度の側の問題ではなくして、立法府なり行政府の問題かもしれませんが、公害裁判等非常に法律制度等が、あるいは行政手段等が十分に用意されていないままに裁判に持ち込まれる。で、裁判官は法律を解釈して適用するということ自体に一つの悩みを持ってやっておられる……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。