このページでは田沢智治参議院議員の12期(1980/06/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は12期国会活動統計で確認できます。
○田沢智治君 私は、このたび、文部大臣の所信を聞かせていただきまして、簡素にして実直な内容であると思わしていただいたのでございます。「教育は即ち人に独立自尊の道を教えて、これを躬行実践するの工夫をひらくものなり。」と福沢諭吉先生は申されております。
私は、資源の乏しい日本の前途を思えば思うほど、創造力豊かな、心身ともに健全な日本人を育成することが国家の重要な課題であると確信しております。文部大臣のお考えと文教行政の推進に当たっての決意をまずもってお聞かせいただきたいと思うのでございます。
【次の発言】 その精神を体して一生懸命やっていただきたいと思うのでございます。
第二に、私は教員資質能……
○田沢智治君 私は、九十分というお時間の中で、当面する文教政策諸問題の基本姿勢と、それから最近、校内暴力事件が国民的関心事でございますので、校内暴力事件の実態と今後の防止対策について、三項目といたしましては、現行教科書検定制度の基本姿勢を問うという大きなタイトル三つについて御質問をさせていただきたいと思います。 文部大臣が席を外しておるという関係で、順序を変えまして、まず教科書問題につきまして、私の所見を関係局長にお聞き申し上げたいと思うのでございます。 その第一につきましては、現行教科書検定制度は、昭和二十四年度用教科書から、学校教育法第二十一条をもとに、小学校、中学校、高等学校、盲学校……
○田沢智治君 私は自由民主党・自由国民会議を代表して、板橋参考人と新井参考人に二、三お聞きをいたしたいと思います。 放送大学という新しい要素を大学教育に利用して、国民とともに学びつつ大学の教育課程を履修し卒業できるシステムというものは、今日マンモス化し格一化した教育システムにマンネリ化した既存大学の教育内容を一掃するという意味において私は非常に意義深いものがあると思っているんです。その意味において、将来全国津々浦々に僻地の人々でも、職人さんであろうと、主婦であろうとあるいは高齢者であろうと、どういうような職業についている人々でも、大学に通えないたとえば障害者の人々でも大学教育課程を履習する機……
○田沢智治君 三先生の貴重なお話を承りまして、私が抱いている放送大学の価値観、あるいは複雑化し、多様化し、高度化する日本の社会をさらに担うという次元の中では、既存大学ではどうしても賄い切れない分野が、私はいっぱい出てきていると思うんです。そういうようなものを御指摘されたような内容を承りまして、私は非常に意を強くしたのでございます。 そこで、近時、西ドイツ、イギリス、アメリカ、スペイン、タイ国などそれぞれの国々が、それぞれの国情に即した形で放送大学に似たような、あるいはそのものずばりと言われるようなものを実施している。諸先生方におかれては、西ドイツにおいてはこういう特色がある、イギリスはこうい……
○田沢智治君 放送大学学園法案は、衆議院におきましては五十八時間、参議院におきましても現在約四十五時間の慎重審議をいたし、さらに多数の参考人を招き貴重な意見を徴し、NHK、テレビ朝日、日本大学通信教育部への現地調査を行い、また札幌、広島での地方公聴会を開き、国民の各界各層からの意見を聞いた結果、多少の問題はあっても勇気ある決断で開校すべきであるとの意見が今日大勢を占めたと私は認識しているものでございます。 そこで、文部大臣にお聞き申し上げたいのでございますが、去る五月十四日、第二臨調の行政調査会第一特別部会である歳出削減、歳入確保部会で、義務教育教科書無償問題、私学助成問題、四十人学級編制問……
○田沢智治君 女子教職員の出産に際しての補助教職員の確保に関する法律の一部改正案に対して第一に御質問さしていただきます。
この法律案を提出された趣旨と経緯について社会党よりお答えをいただきたいと存じます。
【次の発言】 そうしますと、現在の法律の対象となっている教員、実習助手、寮母、学校栄養職員及び事務職員というのは位置づけられているんですけれども、そのほかに、今回対象にしたいという職員名は、学校図書館の司書、養護職員、学校給食の調理員、用務員、警備員等であるということで理解してよろしゅうございますか。
【次の発言】 いま勝又委員より説明になった具体的な職名というものを今回の法律案では規定せ……
○田沢智治君 文教委員会の本質に戻りまして、文教関係についてお聞き申し上げます、(「いまの本質の問題だぞ」と呼ぶ者あり)私の本質と皆さんの本質とは違うかもわからぬが、私の本質はこれから言うのが本質であるという認識でやってくださいよ。 私は、きょうの文教委員会の中で第一に文部大臣にお聞きしたいと思いましたことは、福井謙一京都大学教授がノーベル化学賞を受賞され、わが国六人目のノーベル賞の受賞者になったことは、全国民挙げて喜びを分から合ったのが現実だと私は思います。特に、資源の少ない日本が工業技術立国として世界の中で生きなければならない現状に思うとき、今回のノーベル化学賞の受賞は、日本人独自の創造……
○田沢智治君 日本学校健康会法案の実質的な審議に入ったわけでございますが、私はこの法案が提出されるに至る経過と基本的な考えを文部大臣にただしたいと思います。
本法案は、先般成立した放送大学学園を設置するための必然的な措置として、学校給食会と学校安全会が統合し日本学校健康会としたのか、また両法人が統合した方が、その目的、使命を遂行することにより、より合理的であり、より能率的であるとの判断もあってこういう法案を出すに至ったのか、その基本的な経緯をまずもってお伺いしたいと存じます。
【次の発言】 ただいまのお話を承りますと、学校健康会法案は、心身ともに健康な児童生徒の健康保持、増進に必要な施策の充……
○田沢智治君 委員長。本案の質疑を終局することの動議を提出いたします。(「何を言うか」「賛成」と呼ぶ者あり、その他発言する者多く、議場騒然)
○田沢智治君 委員長。この際、議題を自民党提出の公選法改正案に変更し、直ちに討論、採決に入ることの動議を提出いたします。(議場騒然)
○田沢智治君 私は、文部大臣初め政府委員に当面する文教行政諸問題に関して御質問をしたいと思います。 戦後わが国が幾多の社会的、政治的、経済的な困難を克服して、現在ではアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国を築いてきたことは、自由を愛し平和に徹した国是をもとに教育立国を目指してすべての国民に教育を施した結果であると信じておるのでございます。そして、今日では二千七百万人の教育人口を擁し、国内の研究者、科学者数も三十万五千名に達し、アメリカが有する研究者、科学者数と人口比においてはほぼ同率の内容に近いものを有する文化国家を形成してきたことは周知のとおりであります。こうした日本の教育力は、国力となって世……
○田沢智治君 私は、佐藤参考人、升井参考人、竹井参考人、中神参考人、足達参考人の順序で、個々の方々に具体的に御質問いたしたいと思いますので、適切にお答えいただければと、こう思います。 まず佐藤参考人については、あなたが、学校教育の目的、使命は児童生徒を心身ともに健全に育成するところにあると申され、私も全く同感するものでございます。そこで、たくましい児童生徒を育成するためには、子供の体力に応じた教育計画を慎重に立てて事故のないように努力するというのは当然ではございますけれども、教員が災害、事故のみを恐れて萎縮する教育活動をした場合、この目的、使命の達成というものは私はできないと思うんです。 ……
○田沢智治君 私は、自由民主党・自由国民会議を代表して、政府提出の日本学校健康会法案及びわが党提出の修正案に賛成し、日本社会党提出の修正案及び公明党・国民会議・民社党・国民連合共同提出の修正案に反対の討論を行うものであります。 まず、将来の日本を担う青少年が今日置かれている現状を見ますと、校内暴力などの非行の増加、体格の向上に伴わない体力の低下、成人病的疾病の増加などまことに憂うべき現象が生じております。このときに当たり、心身ともに健康な青少年の育成に真剣に取り組むことこそが、今日における最も重要な教育上の課題と言わなければなりません。 日本学校健康会法案は、児童生徒の心身の健康の保持増進……
○田沢智治君 今日のわが国は高度福祉社会を急速に迎えた結果また国民の平均寿命が年々延びつつある、高齢者の生活をどのように維持し向上するかが大きな社会的問題となっていることは周知のとおりであると思います。
そこで、老後の生活を維持し向上するための重要な施策の一つとして、各種年金制度の充実が今後とも必要であると私は思うのでございますが、文部大臣の御所見をお伺いしたいと存じます。
【次の発言】 そこで、老後の生活を維持し向上するためにはいろいろな施策があるかと存じますが、現在国公私立間の年金制度が八つの種類に分かれ、それぞれ異なった条件のもとに運用されていると聞いておるのでございますが、その実態は……
○田沢智治君 まず文部大臣にお伺いいたしたいのでございますが、今回の中国政府と韓国のマスコミが教科書記述の変更に厳しい改善要望を求めている事態につきまして、文部大臣はどのように受けとめられておられるか、まずもってお聞き申し上げたいと思います。
【次の発言】 ただいま文部大臣のそのまじめさといいますか、真摯な心情というものに私も敬意を表するのでございますが、私も第二次世界大戦で母親を戦災で亡くしました。戦争というものの中に人間のさびしさ、わびしさ、悲しみというものは、きわめて深刻なものがあるという実感の中で、私は政治家を希望し、今日政治家になったのでございますが、それは私一人の心にあるのみならず……
○田沢智治君 本来は文部大臣にお聞き申し上げたいところでございますが、衆議院の本会議が開かれておるということで、そちらに行かれておるやに聞いております。
そこで管理局長にお伺いいたします。昭和五十八年度の文教予算の概算要求時期というのは迫っているんじゃないかと思うんですが、いつごろを予定しておりますか。
【次の発言】 特にその中で私学振興助成金の問題が取りざたされると思うのでございますが、去る七月三十日に臨調より第三次答申が出たのでございますが、その中に「私学助成については、当面総額を抑制し、その配分に当たっては、私学の独自性が十分発揮され、その質的向上が図られるよう、適切な教育・研究プロジ……
○田沢智治君 昨今の中国、韓国の国情を報じたニュースを見ますときに、いまや教科書問題は過去の日本が行った歴史的事実に対する民族的国家的批判、抗議の運動へと発展しており、深刻な事態を招いていると私は認識しておるのでございますが、文部大臣の御認識をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 きょうの各紙の報道を見ますと、教科書問題を早期解決して、九月末の鈴木総理の訪中については中国政府として歓迎すると報じております。文部大臣は、中国政府の要請があれば鈴木総理とともに訪中する考えがございますか。
【次の発言】 ぜひそういう段取りをつけられて円満解決を早期に図っていただきたいと思います。
そこで、きょう……
○田沢智治君 私が最後になりましたが、時間の許す限りお伺いしたいと思います。 ずばり申して、第一に校内暴力事件の発生総件数のうち中学校が九四・四%、それを一〇〇とした場合、中学全体で占める教師への暴力事件が九七・九%、ほとんど先生に対する暴力行為と言って私はいいと思うんです。そのうち、三年生の中学生が教師に暴力をふるうというのは八〇%に近いと、こう言われておるんです。私は、先生が生徒に尊敬されるということよりも、先生ありがとうと言われるぐらいのことを先生がやらないなんというのは考えられない。私はあの大学紛争でその責任にある立場で収拾をしてきたのですけれども、生徒に先生が殴られるなんという現象……
○田沢智治君 文部大臣が衆議院の本会議に出ているようでございますが、順序を変えまして校内暴力事件に関する事項を質疑をさしてもらいたいと思います。
政務次官がお見えでございますが、社会的に大きな問題を起こした忠生中学に視察に行かれた由お伺いしているわけでございますが、行かれてどういう御感想を得たか、その御所見をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 ただいまのお話のとおり、大体中学の校内暴力事件というのは一過性的な要素が私は多いと思うんです。要するに学校というところは教育の場であるとするならば、教育者がみずから教えている子供の命をたっとび、その学園の秩序維持をするということは、これは教育の使命……
○田沢智治君 学術会議につきましては、私も皆さん方の御意見を伺う中で認識をさらに新たにしました。社会が高度化し、多様化すればするほど学術研究も多様化し、かつ細分化され、遺伝子組みかえすらできる、生命の変革が可能になってきておる現状を思うとき、政治家に政治倫理が求められるように、科学者には科学者としての生命の尊厳に対する絶対的倫理感が求められるものであると私は思っておるんです。 そういう意味において、幅広く多くの科学者、学者の部門別、専門別分野から有資格者全員の参加を求めるような体質的変革をみずからの力でなさないと、私はこの使命遂行はできないと思います。四十四年に問題提起されて、十四年間ちっと……
○田沢智治君 学術会議問題が提起されて以来、多くの国民から私のところに、学術会議とは一口に言うと何ですかという質問がたくさん来ておるんです。国会というところは国民に対してわかりやすく国の実態を紹介し、かつその実態を国民に享受さしていく、そういう責任があると思いますので、一口に学術会議とは何だという質問に対してお答えをいただきたいんですが、総理府と学術会議両方から聞かしてください。国民に答えるつもりで答えてください。
【次の発言】 八億の予算を使いながら、第四条に基づく政府からの学術会議に対する諮問、この件数を近年どのくらいやったのか。第五条に基づく科学の振興対策について政府に勧告する義務がある……
○田沢智治君 総理に一問だけお聞きいたしたいのですが、今日やはり国民の多くが、がんに悩んでおる。がんを制圧して国民生活に安定と福祉の光を与えたいというようなたくましい姿勢の中で、意欲的にそういう問題を内閣挙げて取り組みたいというような総理のお考え、そしてまた、社会が高度化し多様化すればするほど、学術研究も多様化し、細分化されて、特に遺伝子の組みかえができる情勢、試験管ベビーができる情勢、心臓そのものがおかしければ心臓を取りかえることもできるというような、いろいろな高度な科学技術の発達の中で、多くの国民が一面において期待するもの、一面において危険性というものを感ずるものが私は交差していると思うん……
○田沢智治君 時間がもう二十五分きりございませんので、午前中は、中曽根総理初め関係閣僚に今後の政局運営についてお尋ねをいたしたいと思うのでございます。 中曽根内閣は、発足以来はや四カ月を経た今日、中曽根総理自身、わかりやすい政治、国民に話しかける政治の実現に心がけ、内外における平和の維持と、わが国の民主主義の健全な発展と、国民生活安定の基盤づくりに努力してきたことは、多くの国民の期待と関心の的となっていると思っております。 そこで、今朝の新聞報道を見ますとき、二十一世紀に向けての行政のあるべき姿を審議した臨調は、昨日最終答申を提出したことが報じられております。総理は、増税なき財政再建を含む……
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