このページでは大脇雅子参議院議員の16期(1992/07/26〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は16期国会活動統計で確認できます。
○大脇雅子君 私は、日本社会党・護憲民主連合を代表し、ただいま国家公安委員長からありました御報告に関して御質問申し上げます。 まず、昨年六月の松本サリン事件、ことし三月二十日の地下鉄サリン事件でお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表し、御遺族の方々にお悔やみ申し上げます。また、この二つの事件、さらには横浜の有毒ガスによると思われる事件等で負傷された皆様にお見舞いを申し上げますとともに、今なお療養中の皆様につきましては、一日も早く全快されることを祈念いたします。 そして、この一連の事件の渦中、人命救助に当たられて殉職され、また負傷された地下鉄職員、消防職員、警察官の皆さんに深く敬意を表す……
○大脇雅子君 私は、佐川事件をめぐる検察と法務の姿勢についてお尋ねをいたします。 渡邉被告人からの金丸氏に対する五億円の授受が上申書提出、略式命令という経過をたどって二十万円の罰金で決着したことについて、国民は本来適正であるべき検察の取り調べ手段が一般国民と政治家のダブルスタンダード、二重の基準であると批判しております。 刑事訴訟法により取り調べにかえて上申書の提出をしたということにつきましては、先回衆議院の法務委員会で刑事局長は上申書の決着は地検側の判断によるというふうにお答えになりましたが、安部昌博弁護士は九月二十一日、五十嵐特捜部長から上申書の提出を求められたと言われております。金丸……
○大脇雅子君 大脇です。 公害健康被害の補償等に関する法律の一部を改正する法律案が上程されておりますのに関しまして、昨日、三月二十五日、熊本地方裁判所の第三次訴訟第二陣の判決は、水俣病の発生と拡大の過程で国が被害防止の義務を怠ったとして国の責任を認めて、環境庁の資料によれば、判決は原告二百三十八名中百九十八名の者は、メチル水銀化合物によって健康障害を受けたと認定し、総額約五億五千八百八十万円の支払いを命じております。水俣病が公式に発病したことを確認されて三十七年、認定によって棄却をされた原告に救済を命じたこの判決の意味を国の環境行政をつかさどる環境庁としてどのように受けとめられたか、環境庁長……
○大脇雅子君 公害健康被害の補償等に関する法律というのは、六〇年代が残した公害の被害の対処を民事責任を踏まえた損害補償という独自の理念に基づいて、いわば後始末の形で制度化されたという歴史があるわけです。それは、さまざまな事業活動ないしは開発事業に基づく健康被害の調査というところから、現在では環境影響の評価というところまで拡大をしておりまして、新たな環境被害の防止のために何が必要かということが議論される時代になっております。 けさの新聞を見て驚愕いたしましたのは、環境アセスメントの法制化見送りについて環境庁は関係省庁と覚書を提出しているという事実であります。私は、けさこの新聞を読みまして新聞社……
○大脇雅子君 今回、環境庁長官の所信表明を拝見いたしますと、まず、地球環境保全を視野に入れて、持続可能で環境負荷の少ない社会経済の構築に向けて新たな環境政策を総合的に推進していくというふうに述べておられます。さらに、具体的な方法として、その一つである環境影響評価、 公害防止計画等につきましては引き続き推進してまいりますと述べておられますので、この点に関連しまして質問をさせていただきます。 前回の委員会におきまして、私は、読売新聞の三月二十九日月曜日の朝刊に基づきまして、環境アセス法制化見送りの覚書あるいは合意といったものがないかというふうにお尋ねをいたしました。そのときに企画調整局長から午後……
○大脇雅子君 環境基本法案の審議に当たりまして、私は、世界に例を見ないスピードで高度経済成長を遂げまして、そのツケが公害問題として一気に噴き出した時代を思い出しております。そのころから全国各地で公害追放への取り組みが高まりまして、ある程度の成果を上げてまいりました。私も四日市公害訴訟を初めとして幾つかの公害事件に弁護士としてかかわってまいりましたが、今この審議に当たり、失われた命の重みとか、被害者の痛みを痛みとして政治家と行政担当者がそれを共有して、政治と行政にそれを生かすという大きな時代の転機にあるということを私は申し上げたいと思います。 環境基本法案によりますと、環境基本計画を策定してい……
○大脇雅子君 前回は、公害問題を生み出した過去の産業政策や経済政策の反省に立って、今まさに環境の保全ということをベースにいたしましてこれよりの政策を行わなければいけないという歴史のターニングポイントに立っているということの点を踏まえまして質問をいたしました。 環境基本法案というのは、今堂本議員も指摘されましたように、非常に抽象的な規定でできておりまして、これまでの環境汚染、自然破壊というものを発生させた政策、過去の政策の反省を今後の施策にどのように反映させていくのかという点が明らかになっておりません。 そこで、環境庁長官にお尋ねをいたしたいのですが、公害問題を生み出した過去の政策の反省を今……
○大脇雅子君 私は、かけがえのない地球はまさに子孫のために私どもが預かっている、そしてそれをできるだけ豊かな形で子孫に手渡していくのが人類の責務だと考えております。環境の保全は、公害や自然破壊などの問題が発生してしまってから対策を講ずるのではなく、こうした問題を未然に防止するために十分に配慮を行うことが原則であります。 この観点から、環境アセスメントは非常に重要な施策でありまして、いわば社会的な技術としてぜひとも今後環境アセスメント法を制定してその徹底を図るべきであると思います。こうした考え方から、日本社会党では環境影響評価法案を取りまとめまして、今回参議院に提出したところでございます。 ……
○大脇雅子君 まず私は、去る三月二十五日、水俣病に関しまして、熊本地方裁判所で水俣病の拡大の過程で国が被害防止の義務を怠ったとして原告の救済を命じました。国の指定代理人を統括される法務大臣として、法務省を中心にこれから各省庁で検討、協議なさると思います。控訴について、私どもはぜひ控訴をしないで水俣病の今まさに最終解決の時期が来ているということで、和解に向けてその席に国も着いてほしいというふうに要望したいと思いますが、法務大臣のスモンのときの努力に私も敬意を払っている一人でございますので、ぜひこの事件につきまして大臣の御見解をお伺いしたいと思います。
○大脇雅子君 それでは私からお尋ねいたします。私の質問は、今回の社債制度の改正に関してであります。
今回の社債法の改正は、長年にわたる社債法全面見直し作業の実現したものと言われておりますが、社債法全面見直し作業の経過について御説明ください。とりわけ銀行サイド、社債発行会社、社債引き受けの証券会社サイド、この各界の利害の調整が非常に錯綜して議論が紛糾したと聞いておりますが、この観点からしてどのような今日までの改正経過であったかお聞きしたいと思います。
【次の発言】 経過はよくわかりましたが、その改正の中で銀行の側がどのような見解を表明し、社債発行会社がどのような見解を表明し、あるいは証券会社が……
○大脇雅子君 頭取は、担当者が二十八億の金丸のワリシン売買につきまして何ら疑惑を持たなかったと言われておりますけれども、聞くところによりますと、検察庁に押収されたメモには詳細な、原資の帯封に書かれた銀行名とかあるいは債券の番号などが詳細に記載されていたと言われますが、これはやはりおかしいと思ったからこそそうしたメモが残されていたのではないんでしょうか。この点、いかがお考えでしょうか。
【次の発言】 先ほど、そのワリシンの売買といいますか、場所はほとんどが金丸事務所だというふうに言われましたが、あるいは前の発言では全部だとも言われましたが、日債銀の部屋でその売買が現金授受と一緒にされたということ……
○大脇雅子君 短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律案の質疑をいたします前に、まずその前提条件として共通基盤の認識の有無について三点お尋ねをしたいと思います。
パートタイム労働者は、一九九一年週三十五時間未満の短時間労働者八百二万と言われておりますが、週三十五時間未満の短時間労働者の数は現状においてこれで間違いがないのかどうか。それから、週三十五時間以上働いてパートタイム労働者と呼ばれるいわゆる疑似パートタイム労働者は何人いて、この双方の比率はどの程度か、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、いわゆるパートタイム労働者というのはほぼ一千万を超していると言われておる実態……
○大脇雅子君 私は、ただいま問題になっておりますロシアの核廃棄物投棄をめぐりまして質問をさせていただきます。 先ほど広中環境庁長官を言われましたように、環境庁が最初に把握したニュースというのがNHKの画面であり、そしてグリーンピースのプレスリリースであったということは、私どもにとりましても大変大きな問題であると思います。どうしてそういう我が国の情報収集システムが機能しなかったのかということについて、まずお尋ねをしたいと思います。 ロシアは、十月六日、書面で国際原子力機関、いわゆるIAEAへ通告したと言っておりますが、これがどうして日本に届かなかったのでしょうか。
○大脇雅子君 大脇でございます。 景気がよかったころは華やかに女性に対する均等処遇が伝えられましたが、結局不況の中でそれが深刻化いたしますと一転して女子学生に対して就職の門戸を閉ざす企業がふえるようになりました。こうした有事のときにこそ均等法が働くべきだ、それが働かないという以上均等法は欠陥品ではないかということが新聞紙上でも問題になっております。 ただいま婦人少年問題審議会の婦人部会で均等法の見直しについて議論されていると聞いておりますが、労働省は均等法の施行後の変化についてどのような評価をなさっているのかお尋ねをしたいと思います。
○大脇雅子君 日本と北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国は歴史的、文化的、地理的にも密接な関係を保ってきた国であります。まだ国交が正常化していない現段階において、我が国は今後その立場を踏まえて独自の外交を確立するチャンスだと考えます。 核査察問題は現在まだ完全に決裂したわけではありません。北朝鮮の政治的意図は、米朝高官会議を通して国際社会の中で朝鮮民主主義人民共和国を公式に認知させようという意図にあるということが言われているわけです。 六月二日の朝日新聞の記事によりますと、国連が制裁を見送った場合、日米韓で独自制裁の行動を起こす可能性がある旨、外務大臣が衆議院の予算委員会で答弁されたということが……
○大脇雅子君 油濁関係条約に関しまして、二、三質問をさせていただきます。
いわゆる七十六民事議定書及び七十六基金議定書の締結が今回問題になっているわけですが、我が国がこの締結に関しましてここまで年限的におくれた理由はどこにあるのでしょうか。今まで、もう少し早く加盟をしていてもよかったのではないかと思うんですが。
【次の発言】 適用水域が拡大されるということは、これはよいことと考えるわけです。しかし、広い海洋でのタンカー同士の衝突などによります汚染損害の範囲は、海流などを考えますとかなり広がるのではないかと思うわけですが、この九十二年の民事議定書及び基金議定書の発効によって汚染損害というのはほ……
○大脇雅子君 今回の在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案に関しましては、私は、現在の国際情勢の中における日本の仕事をするために非常に重要なことだと認識しております。 一点お尋ねいたしたいのは、在マケドニアの日本大使館が新設されるについて、これが在オーストリア大使館が兼務するということでございますが、例えばECとかEUに関するいわば用務というのはどこが所管をするんでしょうか。先回、私がCSCEの調査に参り良したときに、余りにも在オーストリア大使館の人たちの仕事がハードだということを見聞きしたものですから、ちょっと一点お尋ねをいたしたい……
○大脇雅子君 日比混血児問題についてお尋ねをいたします。 日本人男性とフィリピン女性の間に生まれ、日本人の父親に見捨てられたジャパニーズ・フィリピーノ・チルドレン、日比混血児に対し、フィリピン政府は十月二十九日、全国一斉の登録事業に乗り出しました。登録の結果は、今後、日比両国政府が本格的な対策に乗り出す基礎として期待されておりますが、日本の動きが非常に鈍いという批判がなされております。あす二日より五日にかけまして日比の議員のシンポジウムが行われまして、私も参加することになっておりますが、その点にかかわってお尋ねをいたしたいと思います。 去る八月二十四日、日比首脳会談でラモス大統領と村山首相……
○大脇雅子君 笠原議員の質問に続きましてお尋ねをしたいと思います。
九五年二月十八日の毎日新聞の記事によりますと、日米安保を再構築するということで、米国政府は日本に対してPKOでの協力のあり方とか戦域ミサイルの開発問題等で協議を始めたいというような申し入れをして、そしてそのニュービジョンという形で日米協力の新しいフロンティアの検討を始めたというふうに記載されておりますが、これはいっどのような項目について申し入れがあり、現在日本政府でどのようなレベルで対応をしているのか、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、今後ほどのようなレベルでどのような形で協議を続けていかれるのでしょうか……
○大脇雅子君 中央ベーリング海におけるすけとうだら資源の保存及び管理に関する条約についてお尋ねいたします。 現在、スケトウダラ漁は自主的に停止中ということですが、大変多くの量をとっていたのに、現在そのような状況になった悪化の原因についてお尋ねをしたいと思います。 これは通告していなかったからいいです。 次に進みまして、問題は、条約ができまして漁獲の可能水準量というものを回復するためにさまざまな共同管理を国際的に行うということになるわけですが、これは自主的に今停止中の操業が可能になるということでしょうか、それとも国連環境計画の一環としていわゆる資源保護に重点を置いた条約なんでしょうか。
○大脇雅子君 今回は、ILO百五十六号条約の批准に当たりまして質問をさせていただきます。このILO百五十六号条約と勧告は、一九八五年、雇用機会均等法成立とともに女子差別撤廃条約を批准いたしましたころから私どもあらゆる働く女性が批准を希望してきたものでございまして、きょうここに審議をさせていただくということを非常に喜びとするものであります。この条約が北京会議に向けて批准を完成するということに大きな意義を見出しております。 それでは、このILO百五十六号条約を中心に質問をさせていただきます。 まず最初に、ILO百五十六号条約の題名といいますか条文名ですが、これは「CONVENTIONCONCE……
○大脇雅子君 化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約がパリにおいて署名式が行われまして、このたび批准に対する審議が行われることは非常に有意義であると思います。 一九二五年のジュネーブ議定書から始まりまして、細菌兵器等禁止条約、それから戦争における除草剤使用の禁止、そして本条約に至りますいわゆる非人道的な軍兵器の禁止に関する歩みというものは感慨深いものがあると思います。とりわけ今回の条約は、化学兵器の広範な禁止、そして廃棄までの厳格かつ具体的な国際管理下における査察あるいは検証措置等が附帯されているわけでございますから、言ってみれば初めての軍備縮小に関する徹底した条約と……
○大脇雅子君 国連平和維持活動に参加する国連要員の安全確保に関する国際条約は、一九九四年十二月九日、コンセンサス採択され、二十二カ国が批准して、三十日後の発効の運びとなっています。
条約が成立した国際的な情勢とこの条約の意義、我が国が批准して後、果たすべき積極的役割について大臣にお尋ねをいたします。
【次の発言】 それでは、本条約の内容について御質問いたします。
本条約は、第二条一項において「前条に定める国際連合要員及び関連要員並びに国際連合活動について適用する。」と定めています。この場合、例えば湾岸戦争における多国籍軍は含まれないと解してよろしいでしょうか。また、人道援助活動につきまして……
○大脇雅子君 阪神・淡路大震災によります被害といいますのは、活断層上の建物の不可避の倒壊に加えまして、軟弱な地盤の上に建てられた民家、老朽家展、手抜き工事による建物などがさらに被害を私大いたしました。そのため、被害弟の多くは低所得者層に集中し、社会の構造的矛盾をそのまま映し出しております。 そして今、その矛盾はますます拡大いたしまして、復興資金のある人とない人、職場のある人とない人、融資を受けられる人と受けられない人の格差が拡大しつつあります。したがって、政府や地方自治体の援助なくしては生活の再起が不可能であります。 その中で、神戸・尼崎地区労とか神戸ワーカースユニオン、武庫川ユニオン、労……
○大脇雅子君 きょうは御苦労さまでございます。 私からお尋ねをさせていただきます。 まず、イ・アイ・イ・インターナショナルという会社は、資本金十一億三千四百万、株主は高橋治則社長が四〇・五%、社長の長男長女合わせて八四・六二%を占めるという、いわば大きくない同族会社であります。このような会社を中心とするグループに対して、長銀がかくも多額な貸し出しをされたことに基本的な疑問を持たざるを得ないものであります。 頭取は、高橋氏が理事長を務められております東京協和情用組合とのおつき合いはいつごろなのか、あるいは高橋氏個人とは七八年の一月からお知り合いだということですが、どのような端緒で知り合われ……
○大脇雅子君 中条先生にちょっとお尋ねをしたいんですが、競争対応、特に国際競争対応に向けて労働慣行の改革が必要だとおっしゃるわけですが、我が国ではコスト、とりわけ人件費の効率化に向けまして多様な雇用形態が進行いたしまして、パートタイム労働者だとか派遣だとかアルバイトだとか、あるいは外国人労働者などの周辺労働力が非常に低賃金で雇用されているわけです。 それから、正社員に関しましても労働時間の弾力化がかなり進みまして、残業も含めて長時間労働というふうな形になり、過労死も問題になっている。さらに、配転や出向については非常にフレキシブルになっている。そういうかなりスリムになりつつある中で労働慣行の改……
○大脇雅子君 我々日本の高度経済成長の中でさまざまな光と影が語られてきたと思います。その影の部分の最も大きな問題は大企業と中小企業の格差の問題、とりわけ企業系列化されている中小零細企業のいわば体質の問題、それからさらに従業員でいえば、大企業あるいは官公庁に勤める従業員と中小零細企業に勤める従業員の賃金格差の問題、これは各企業が持っております福利厚生のいわば恩恵といいますか、そういうものを含めますと実質的な賃金格差というのは非常に大きいと思うんです。さらに、その影の最も大きな部分というのは非正規雇用の従業員、パートタイム労働者とか女性とか高齢者とか派遣労働者、あるいは外国人労働者の問題であると思……
○大脇雅子君 製造業の空洞化とかあるいは産業のリストラの中で、過剰となる雇用の受け皿をどうするかということが大きな問題であるという御指摘には同意いたします。とりわけ、ベンチャービジネスの支援とか中小企業に対する支援措置というのは通産省もかなり整備をしてきておりますけれども、じゃ一方、その過程の中でどういうふうに過剰な雇用を整理統合していけるのかということと、もう一つは、その中で労働者の生活や人権の侵害をできるだけなくしていく形でそれを保護できるのかという課題については余り深い議論がなされていないのではないかと思います。 ここでも問題になりましたのは、労働省の雇用調整金とか雇用保険とか、あるい……
○大脇雅子君 四ページですが、労働市場の変化と雇用に関しまして「中長期的に取り組むべき労働関係問題」というところがありますが、ここでは「女性や中高齢者等の雇用促進」云々とありますが、そこで最後の一行に、「加えて国際的に見て公正な労働基準の確立も要請されてきている。そこで労働時間短縮の推進等の必要な施策を行う」というふうに書いてありますが、労働時間短縮と同時に、今回日本でもILOの百五十六号条約が批准されましたが、いわゆる家族的責任、子供の養育だとかそれから老人の介護や、その他保護を要する近親者に責任を持つ男女労働者の働きやすい職場環境の整備、これが非常に次の世紀に対して整備すべき問題であろうと……
○大脇雅子君 きょうは示唆に富みますお話をいただきまして、どうもありがとうございました。 期せずして感銘を受けましたことは、将来の二十一世紀を展望いたします日本の未来の中で、中川公述人はまさに人的資源の開発こそキーだとおっしゃいましたし、井上公述人はまさに自立しつつあり支え合う市民社会をいわばつくり上げていくことだという点で、まさにヒューマンパワーこそ我が国の最も重要な、いわば資源といいますか価値といいますか、すべての基礎だということを期せずして言われたと思います。物から人中心 へ、経済から生活中心へという時代の流れの中で、今私たちが考えなければならないことというのはまさにお二人の御指摘の……
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