このページでは平野貞夫参議院議員の18期(1998/07/12〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は18期国会活動統計で確認できます。
○平野貞夫君 ただいま議題となりました特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案について、参議院クラブを代表して質問いたします。 質問に先立ち、去る十四日、志を半ばに御逝去された小渕総理の御冥福を心からお祈り申し上げます。 昨年九月三十日に発生した東海村の臨界事故は、国の内外を震撼とさせました。原子力の安全体制が、残念ながら政治においても行政においても、我が国においてなおざりのものであったことを反省しなければなりません。 本来なら、事故の処理にめどがついたところで所管大臣が政治責任をとって国民にわびるべき重大問題であったと思います。 政治が問題に対応した責任をとらないところに現在の我が国……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 渡辺議員が行政監視委員会の委員派遣で愛知県に行っておりまして、かわりに質問させていただきます。 朝から先輩の諸先生がるるこの改正案について問題の指摘なり質疑をしていらっしゃいまして、いろんな角度で問題点が出ておると思いますが、率直に申しまして、この不正競争防止法の体系それ自身がこのままでいいのかという基本問題が一つはあるわけでございます。 この改正案について、自由党は、提案の理由は適切ということで賛成するという立場でございます。したがいまして、余り具体的な問題でなくて、基本的でかつ素朴な問題について大臣に何点かお聞きをしたいと思います。 この不……
○平野貞夫君 先ほど、局長さんの話の中に非常に重要な話があったんですが、この問題の国民合意形成、これが十分かどうかという問題が一つあると思います。 率直に言いまして、国会決議から始まったこの問題は、私は十分な国民合意形成ができていないという認識をしております。私も、衆議院の事務局にいましたときに、当時この決議の案文をつくらされた仕事をやっておりまして、そのときの政治状況からいって、やっぱり一部の政治勢力がかなり強引にこれを持っていったという経験をしております。 そういう反省も含めて、私は首都機能移転に反対じゃございません、推進すべきだと思っていますが、どうも直接利害関係のある東京都あるいは……
○平野貞夫君 人権擁護推進審議会ができましてからちょうど一年半ぐらいになりますが、精力的にいろいろ議論をなさっているようでございますが、中間報告といいますか、そういったものが出されるやに聞いておりますが、いつごろを予定されているんでしょうか。
【次の発言】 そうすると、中間答申とか中間報告的なものは予定されていませんか。二年を目途に答申を出す、そう理解してよろしゅうございますか。
【次の発言】 あと半年ぐらいで二年になりますが、この審議会の設立された経過はいろいろございますので、法律の目的あるいは関係者の意向、期待をよくお聞きになって、ひとつ立派な答申が出されることを要請しておきます。
次に……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 私は、この司法制度、法務行政、最も不得意な分野でございまして、素人の意見しか持っておりませんが、どういうわけか無所属で当選して以来ずっとこの法務委員会に属しておりまして、ほかの人が嫌がるから押しつけられているんだと思いまずが、この裁判官と検察官の給与法も考えてみれば七年続けて審議に参加させていただいております。 そこで、ごく素人っぽく申し上げますと、大臣が提案理由を言うときに必ず出てくる言葉が「一般の政府職員の例に準じ」という人事院勧告に根拠を置いた法律なんですが、私は素朴に裁判官の報酬とか検察官の俸給が人事院勧告というものに本質的になじむかどうか……
○平野貞夫君 最近、国会議員の刑事犯罪、そして逮捕という事件が続いておりまして、まことに残念なことでございます。
本院でも友部達夫議員が平成九年の一月二十九日に逮捕され起訴されてずっと勾留されて、国会が開かれるたびにその期間の更新の文書が議長あてに出されておるんですが、友部議員の裁判の日程、期日の見通しみたいなものがおわかりになれば教えていただければありがたいです。
【次の発言】 そうしますと、一審の判決の見通しもわからないということだと思います。
仮にこの事件が二審、終審ということになれば何年たつかわからぬという状況だと思います。そのことは裁判所の責任あるいは法務省の問題ではないと思いま……
○平野貞夫君 決算の全般的質疑の中でございますが、憲法問題、わけても憲法改正の手続制度の整備につきまして質問をさせていただきたいと思います。 最初に、法制局長官に集中的に御答弁をお願いしたいと思いますが、まず憲法改正の手続の第九十六条を読んでみます。 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布す……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 新しく就任されました陣内法務大臣に法務行政に臨む決意をお聞きするのが筋でございますが、本日は委嘱審査でもございますし、後日に譲りたいと思います。 午前中からでございますが、多くの委員の方から議論が出ております少年犯罪問題について、具体的事件を取り上げまして、制度的あるいは法改正にわたる問題の提起をしてみたいと思います。 御承知のように、三月十一日、神戸の児童殺害事件について神戸地裁は判決を下しました。損害賠償訴訟では被害者の両親の主張は通りましたが、少年法で非公開とされている少年審判の内容を明らかにしてほしいという両親の思いは実現しませんでした。……
○平野貞夫君 法務大臣の所信に対する質疑でございます。 中村前法務大臣がおやめになった。そのとき私は党務でイギリスにおりました。私としましては、外国から、日本の閣僚がやめたときの外国の日本を知っている人たちの反応といいますか、意見というのを初めて聞きましたのですが、私自身も何でやめたのかよくわからない。まして英国の方々は、一体法務大臣という職責というのは日本ではどういう立場ですかという、日本の政治のあり方の基本を問うような話を大分聞かされたわけでございます。 私は、法務大臣というのはやはり内閣を代表する、国家論とか憲法観とかあるいは政治観、法務大臣がどういう考え方を持っておるかということに……
○平野貞夫君 私ごとに係ることとはいえ、各先生方御指摘のように、今回のことは不謹慎、不適切なことでございまして、法務大臣も大変きちっとした対応をなされて、検事総長が厳重注意されたということにつきましては私はそれでよかったと思っております。 ただ、この問題には二つの側面があるのではないかと私は思います。 一つは、「噂の眞相」に書かれた内容がどこまで真実でどこまで虚実かということを明確にすること。それから、率直に言いまして、業者と飲食をともにしたという行為が非常に問題にされておりますが、確かに問題だと思います、大変重責の立場の方でございますので。むしろ、特に今固有名詞が出されております佐藤章さ……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 外国の方が日本で暮らす、滞在する、あるいは入国、出国する際に、国際的な基準で外国の方たちの人権が尊重され、守られなければならないのは当然のことでございます。議題になっております二つの改正案は、そういった人権、あるいは外国の方々に日本の法制度の中で何らかの制約をするという性格のものだと思います。 この両案に対して基本的には賛成の立場でございますが、現実の問題としまして、外国の方々の中には心ない人が日本に不法に入国したり、あるいは犯罪を起こしたり、また場合によりましたら日本の国家体制を覆そうという目的で日本に入られるケースも事実としてあるわけでございま……
○平野貞夫君 自由党の平野貞夫でございます。
先ほど来の参考人の先生方のお話、大変勉強させていただいておりますが、飯室参考人の発言の中に、司法制度改革をまずできることからやるべきだというお話がありました。私はそれも大切なことだと思いますが、すぐできないことも大いに議論をしていただきたいという意見を持っております。
お話の中に、違憲判断が少ない、立法、行政のチェックが十分でない、裁判官は憲法判断を避けようとしているというお話がありましたが、そういう状況の原因は何だとお思いでございましょうか。
【次の発言】 私は、ちょっと乱暴な議論かもしれませんが、やっぱり最高裁判所長官なり裁判官が内閣の任命……
○平野貞夫君 司法制度改革審議会という名前でございますので、現行の司法制度に何か問題がある、あるいは弊害があるからこういう審議会をつくるんだと思いますが、この審議会が調査審議する対象となる司法制度というのはどんなものをお考えでございますか。
【次の発言】 そうしますと、司法制度の中身はもちろんのこと、司法制度を支える周辺の問題、もうちょっと広く言いますと、司法文化といいますかリーガルカルチャーといいますか、そういうものも視野に入れていろいろ議論する、そういう審議会だというふうに考えてよろしいですか。
【次の発言】 そういう意味で、私は諸先生方の意見と若干違いまして、内閣に審議会を置くことについ……
○平野貞夫君 四人の参考人の方々には、司法制度改革のあり方とか具体的な問題点についてけさからいろいろ御意見をいただき、大変勉強になりました。 そこで、二、三お尋ねをいたしたいんですが、まず、この司法制度改革審議会設置法案は、衆議院でその職務といいますか所管が修正されまして、原案よりかなり重いものになっておると思います。いずれにせよ、二十一世紀において司法が果たすべき役割を明らかにするという当面の問題の解決だけではなくて、恐らく司法制度の抜本的な改革のありようのようなものも検討されると思いますが、四人の参考人の方々がイメージする、理想と言ったらちょっとオーバーかもわかりませんが、一応の司法制度……
○平野貞夫君 組織的犯罪三法が参議院に送付されましてちょうど一週間たちますが、委員会の審議は始まっておりません。そこで、きょうはその問題などを取り上げてみたいと思います。 まず、この法律の立案立法過程の中で、多少私どもも当時野党ではありましたがかかわったものですので、ちょっと思い出しながら、法務大臣に当時の法務省の考え方みたいなものをまず聞いてみたいと思います。 平成八年に住専問題というのが大変大きい問題になりまして、当時私たちは新進党でございましたが、住専問題等、金融不安あるいは不良債権の回収とかそういう問題によって当時約四十兆円ぐらいの金が裏社会に流れる、こういうかなり専門家の見通しが……
○平野貞夫君 通信傍受法案が衆議院で抜本的な修正が行われました。服部理事がるる衆議院の先生方にお尋ねしたとおりでございますが、憲法の精神を踏まえて適切な修正だったと思います。特に私は傍受対象を薬物犯罪、それから銃器犯罪、集団密航、組織的な殺人に限定したことについては大変意義があると思っております。にもかかわらず、この制度は必要でないあるいは廃案にすべきだという意見がございます。これが必要であるかあるいは必要でないかということは、これらの犯罪の実態、客観的な状況をやっぱり把握して論ずるべきだと思います。 本日は私は、いろいろあるんですが、薬物犯罪の実態に限って警察庁当局にお尋ねをしてみたいと思……
○平野貞夫君 まず最初に、去る二十九日の法務委員会で私が覚せい剤犯罪の実情、実態について質問いたしました際に、私の発言の中で数字のことで間違っていた部分がございますので、訂正をさせていただきたいと思います。 すなわち、仮に十トンの覚せい剤の使用回数はどのくらいかということに対して、警察庁の局長が一回〇・〇三グラムとして三億三千三百三十三万回分だと、こういう答弁をなさって、私はそれを受けて、日本の総人口、赤ちゃんからお年寄りまで年平均一回使用できる量だというふうに申し上げたんですが、ビデオを見直しまして、あらっと思いまして計算しましたら、二・六回、三回とはちょっと言いにくいところでございますが……
○平野貞夫君 前回、今回とるる、通信傍受法案を初め組織犯罪三法に反対の意見、そして廃案に追い込む、あるいは廃案を期待するという立場の人たちの意見を聞きましたが、私が反論するより、山陽新聞の七月四日、「意見のひろば」という欄があって、ここに通信傍受の反対論と賛成論を公平に載せておるんですが、その中の非常に傾聴すべき意見というものを紹介します。 二十八歳の男性、自営業の方ですが、岡山市にお住まいの方です。 今では身近なところにまでまん延していると言われる覚せい剤事犯など摘発の難しい重大犯罪に大きな効果を発揮するものとして、通信傍受法案は大いに期待すべきであると思う。 犯罪が深刻化する中で……
○平野貞夫君 時間が限られておりますので、きょうは私が生まれた高知県の住民の立場から、当法務委員会の皆様に陳情をお願いする気持ちで質問をしたいと思います。
昨年秋に、土佐湾に大量の覚せい剤が流れ着いた事件が発生しましたが、この事件の概要を簡単に御説明ください。
【次の発言】 先週水曜日に、土佐清水市の消防長、小林さんという方ですが、この方が私の議員会館に久しぶりに見えまして、覚せい剤を海に投棄したこの漁船、その前にこの漁船が清水港に寄港して連絡用に使用した携帯電話を港の中に投げ捨てたということで、ダイバー四人ぐらいで相当大がかりな捜査をして、町じゅうが大騒ぎになったという話を聞きました。
……
○平野貞夫君 三人の参考人の先生方のお話は大変勉強になりました。質問をされた四人の法務委員の方々はいずれも弁護士の先生方でございまして、私は法律の専門的な知識がございませんので、ごく一般国民の立場からお尋ねしたいと思います。 最初に確認をしておきたいんですが、神参考人、冒頭に、基本的に日弁連の立場でというお言葉があったと思うんですが、日弁連の立場でお呼びしているわけじゃないと思いますので個人的な意見を大胆にお聞かせいただきたいと思うんです。 お話の中に、人権は国家との関係で保障されるべきものだ、こういうお話があったんですが、もうちょっと詳しいことを聞きたいんですが、例えば制限されることはあ……
○平野貞夫君 参考人の御両人に質問するのも六番目になりますと、だんだん先生方が聞いた後になりまして、なかなか聞く問題が絞られてきますので、ちょっと角度を変えた質問をしたいと思います。 私は、機械類は全く不得手でございまして、携帯電話もこっちからかけるか、向こうからかかったものを受けるしかできない人間でございます。十年近く前でございますが、当時NTTにいた、今は新しいNTTコミュニケーションズという会社の社長になった鈴木さんから、将来必ずインターネットが中心の社会になるから勉強せいと言われたんですけれども、私はインターネットは人類を不幸にするものだから嫌だ、こういうのは拒否すべきだ、こういう議……
○平野貞夫君 最初に、組織犯罪防止三法案の審議をめぐる報道の姿勢について私の意見を申し上げてから質問に入りたいと思います。 この問題の第一は、けさほど来、世耕委員が御指摘になっておりました五月三十日の朝日新聞、「電話傍受 NTTの外でも可能」という見出しの記事でございますが、この記事は明らかな間違いであるということがはっきりしたわけでございます。間違った論理の上でいろいろ質問されるということも、これも大変迷惑なことでございまして、またそれを前提に政府側を追及するということもおかしなことになるわけでございます。そういう意味では大変国民の判断をも混乱させるという意味がありまして、非常に問題である……
○平野貞夫君 組織犯罪防止三法が参議院に送付されましてからきょうで六十五日目でございます。六十六日目のあしたは公聴会を開くということになっております。ただいまの福島先生の質疑が終わって、全体で四十時間十五分という質疑時間になりました。衆議院が十四カ月で二十二時間五十分でございますので、それから比べれば随分効率はいいんですが、それにしても六十数日にわたる四十時間十五分というのは、本当に各先生方それぞれ御自分の人生観なり国家観なり社会観をかけていろいろ御論議されて、私は素人でございますので大変勉強になりました。 尽きるところ、現代社会は非常に技術が発達して、しかも凶悪な犯罪が組織的大規模に行われ……
○平野貞夫君 組織犯罪三法案の審議もおととい公聴会が終わりまして、きょうで審議時間も五十時間近くになるようでございます。いよいよ大詰めでございまして、衆議院のいろいろ行き過ぎといいますか審議の欠陥を補うに十分な内容のある審議が続けられてきたと思います。 調べましたところ、参議院で公聴会を終えた法案が廃案もしくは継続になった例はないようでございます。これは非常に重い事実でございます。荒木委員長さん、御苦労さまでございますが、いよいよ有終の美をおさめるためにひとつよろしくお願いしたいと思います。 という状態でございますが、衆議院に所属するある政党の党首が、報道によりますれば、この通信傍受法案を……
○平野貞夫君 私は、ここ五年ぐらい、この参議院法務委員会でオウム真理教問題それから覚せい剤の問題を集中的に取り上げて、自分のライフワークとしてこの対応についていろいろ意見を言わせていただいておりますが、先日の大臣の発言の中にも、冒頭にいわゆるオウム新法の必要性について触れられております。 平成七年三月にいわゆる地下鉄サリン事件が起こった直後、参議院の本会議で私はオウム真理教に破防法を適用すべきだという要請をしました。そのころは世論もそれから国会の中もひとつ抵抗のある話でございましたが、その後やはり破防法適用が本格的に検討され、結果は公安審査会の結論で適用されなかった。しかし、その後の様子を見……
○平野貞夫君 けさからこの参議院の法務委員会の諸先生方の論議を拝聴していますと、一言で言えば、いわゆるオウム新法がなぜ必要かという立法理由といいますか、あるいはこの法律の性格論だったと思います。私もいささかこのオウム新法については与党ではございますが意見を持っております。福島先生の立場とは逆な立場でございますが。 それは、あのとき破防法を適用していたならば、現在のような混乱は避けられたと思います。なぜ破防法が適用できなかったか。破防法に不備があるならばやっぱりきちっと現代に合うような整備をすべきである、それが国会の、立法府の責任だと思います。公安審査会の結論は率直に申し上げまして間違っていた……
○平野貞夫君 法務大臣にお尋ねいたします。
政府案、この閣法二号と破防法の関係でございますが、公安審査会とか公安調査庁の権限などを新設している内容になっておるんですが、破防法の特例法というふうに認識してよろしいかどうか、お答え願います。
【次の発言】 るる御説明がありましたが、わかりやすく言えば、破防法ではおさまらぬから特別なものをつくるというふうに理解いたします。
共産党の発議者にお尋ねしますが、このサリン等防止法改正案、参法五号ですか、これは政府案と対案関係にあるというふうに認識してよろしゅうございましょうか。
【次の発言】 団体規制という観点から見れば、破防法を補完する内容じゃござい……
○平野貞夫君 参議院クラブは、御承知のように、八名の参議院の会の人たちと五名の自由党所属の議員で構成されております。参議院の会は、その八名の中で六名の無所属の会とそのほかの二名という、こういう三つの構成になっております。 参議院クラブで選挙制度について一致している点は、斎藤議長の呼びかけで昨年来実務者会議等で議論してきました中で、自民党、公明党とともにつくり上げました案、これにとりあえずは賛成であるということでは参議院クラブとして一致した意見でございます。 そのほかに、参議院クラブとして、参議院の政党化の弊害をなくすべきであるということ、それから、そのために大幅にやはり参議院の定数を削減し……
○委員以外の議員(平野貞夫君) 私も個人的意見というお断りで申し上げたいんですが、この問題についてはさまざまな国際情勢の中で難しい問題がございます。 私は学生時代に、E・H・カーというイギリスの国際政治学者が書かれた「危機の二十年」という、第一次世界大戦が終わって第二次世界大戦が始まるまでの二十年を分析した本の影響を受けておりまして、必ずしも侵略戦争というふうに言い切れるものではないというイギリスの国際政治学者の分析を是としておりますが、個人的意見としましては、個別的自衛権の拡大解釈が行われた戦争であったと、このように理解しております。
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 私は、ちょうど一年前、昨年三月十五日に当委員会で、一昨年十月八日に茨城県牛久市で発生した中学生傷害致死事件、岡崎事件と言ってもいいと思う、岡崎少年事件と言わせていただきますが、これを取り上げました。被害者及び被害者の遺族の方たちに大変お気の毒な状況があったわけでございますので、その立場で問題を取り上げまして、当時の陣内法務大臣から「検察においては、少年事件に対しても御指摘の被害者の遺族の方々のお気持ちにも十分配慮して、事案の真相の解明に努めるなど適正に対処すべきである、このように考えます。」、こういう答弁をいただきまして、家裁で審理中でございましたの……
○平野貞夫君 昨日、私は、牛久市で発生しました岡崎少年傷害致死事件について警察庁にお尋ねし、また自分の意見を申し上げたんですが、党幹部から、与党であることを忘れないでくれ、野党の立場じゃないからという御注意を受けたんですが、この問題は与野党関係のない私は人間党という立場で申し上げておりますので、これは警察の問題だけじゃなくて検察あるいは裁判所のあり方そのもの、こういう本質的な問題というふうに位置づけておりますので、きょうも昨日のペースでちょっと質問させていただきます。 法務大臣もそれから山本政務次官も刑事局長も一通りきのうの私の話を聞いていただいたと思いますが、昨年の三月十五日、陣内法務大臣……
○平野貞夫君 議題となっております裁判所定員法改正案、これで、判事補が七十人それから裁判官以外の職員が十六人増員されることになるわけですが、昨年の三月三十日に当委員会で同改正案に附帯決議をつけておりまして、その附帯決議には大幅に増員すべしと、こういう内容があったわけでございます。 この数が大幅かどうかということについてはいろいろ判断があると思いますが、一定の評価をしたいと思います。自由党としては、そういう意味で賛成でございます。 ただ、今回は附帯決議はございませんですが昨年の附帯決議は生きているというふうに理解しておりまして、さらなる努力、そして数も大変大事なことでございますが、資質の向上……
○平野貞夫君 犯罪被害者等の保護、救済についての制度ができるわけでございますが、これは長年にわたる国民の要望でございましたし、私ども法務委員会でもその制度の整備を盛んに主張してきたわけでございまして、一つの成果として評価するものでございます。 一般の刑事手続に付随する措置についてはかなりの改善があったと思います。ただ、問題がこれでないかと言えば、各先生方御指摘のとおり、経済的配慮が欠けていることとか、あるいは、この法律で書くのがいいかどうかは別にして、少年法ですか、少年犯罪に対する適用がないこと等、問題が残されておると思います。 この制度はさらに一層拡充整備されなきゃならぬと思っております……
○平野貞夫君 会社分割の制度を創設する商法改正法案の最後の「理由」というところに、「会社をめぐる最近の社会経済情勢にかんがみ、会社が組織の再編成を行うことを容易にするため、会社がその営業の全部又は一部を他の会社に承継させる会社分割の制度を創設する必要がある。」ということが記載されていますが、この「最近の社会経済情勢にかんがみ、」という文言が、法務省から出される法案にここ数年必ず書いているというパターン化した文言だと思うんですが、そう言われればもっともかというふうに我々は感じるわけなのでございますが、この最近の社会経済情勢がどういうふうに変わり、それをどういうふうに制度として受けとめるべきかとい……
○平野貞夫君 参議院クラブに所属しております自由党の平野貞夫でございます。
小渕総理大臣の総辞職から新政権についての問題を取り上げます。
小渕総理から青木臨時代理に職務権限が移行した時点は何日の何時ですか、法制局長官。
【次の発言】 そうすると、職務権限が移行したのが四月三日の午前九時ということでよろしゅうございますか。
【次の発言】 そのことは「予め指定する」という内閣法九条の根拠なのか、あるいは他の方法があったんですか。
【次の発言】 万事頼むと言われたことが指定だと、このように理解してよろしいですか。
【次の発言】 わかりました。
意見はありますが、時間がありません、重大な問題だと……
○平野貞夫君 大臣の法務行政重要施策説明の中から何点かを拾い上げて質問をさせていただきたいと思います。 ただいまも問題になりましたいわゆる組織的犯罪対策三法、これにつきまして、御説明では「適正かつ効果的な運用を図る」ということをお述べになりましたが、ちょうど一年前のきょうあたりは当参議院法務委員会は大もめにもめていたころでございまして、私はそのころ与党でございましたので、成立推進派のいわば非常に積極的な方でございました。 率直に言いまして、今考えてみますと、野党の先生方の御指摘された問題というのは、やっぱり耳を傾けなければならない問題は幾つかあったと思います。特に携帯電話なんかの関係で非常……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 衆議院の発議者の先生に二十分の予定で質問させていただきますが、私も三十三年間、衆議院事務局に勤めていまして、実は、黒い霧、撚糸工連、ロッキード、グラマン等、政治倫理の確立、政治倫理で給料をもらっていたようなものでございまして、非常に御無礼な発言があるかもわかりませんが、ひとつお許しいただきたいと思います。 率直に言いまして、世の中が変わったといいますか、驚いておるんですが、この提案理由の説明をお聞きしますと、日本列島もういわゆる政治公務員はみんな何か悪いことをしているという前提の法律なんですね。私は、わけても国会議員はこういうことは自浄作用で処理す……
○平野貞夫君 先日、保岡法務大臣から当委員会にあいさつという、あいさつにしては結構中身のある所信的あいさつといいましょうか、受けまして、資料も熟読玩味させていただきました。保岡法務大臣らしい内容のあるあいさつであったと私も評価をしておるんです。 当面の法務行政、法務問題についてるる述べられておるわけですが、私、若干寂しい思いをしましたのは、組織犯罪の問題とかオウムの問題、法秩序のあり方について触れられておりますが、今何といっても国民的に関心の高いのは多発している政治家関係のいろんな事件でございます。中尾元建設大臣の事件以来さまざまな政治家絡みの事件が発覚していろいろな展開をしておるんですが、……
○平野貞夫君 自由党の平野貞夫でございます。 私はここ二年ぐらい少年犯罪と少年法の改正についてかなり集中的に取り組んでまいりました。そのきっかけは茨城県牛久市の中学生岡崎君の殺傷事件で、実は正直に申しまして身内でございまして、相談を持ってきまして、私は身内の問題を国会で取り上げることについてちゅうちょしたんですが、よく話を聞いてみますと、やはり少年犯罪、特に少年法のさまざまな不備の問題というものに気がつきましたので、あえて取り上げさせていただいたわけでございます。 そして、私は率直に言いまして少年法改正論者でございます。特に事実認定手続の適正化の問題と被害者の救済については精力的に、積極的……
○平野貞夫君 きょうは九時半から熱心な質疑が行われておるんですが、前の四人の先生方は法律の専門家でございますが、私は全く素人でございますので、そういう立場からお尋ねしたいと思います。
まず、法務大臣にお尋ねしますが、少年法は二十歳に満たない者を対象にしていると書かれておるんですが、下の方は何歳を対象にされていますか、上の方は二十歳未満と書いてありますが。
【次の発言】 そうしますと、民法上はおなかにいる子供も人格があるわけですが、これは犯罪を犯すわけがありませんから、やっぱり出生したら少年法の対象になる、理論的にはそういうことでございましょうか。
○平野貞夫君 自由党の平野貞夫と申します。
非常に初歩的な質問をして申しわけございませんが、これは前田先生に教えてもらった方がいいでしょうか、非行少年とか少年の非行という言葉をずっと我々も無意識に使っているんですが、非行というのはどの程度のことをしたことを、いわば非行の定義といいますか。
【次の発言】 そうしますと、非行というのは何か語源的にはどんなものか、非なる行為というのを縮めたものなのか、あるいはもう非行というそういう言葉なのか、何か御存じの方がありましたら。
【次の発言】 三人の先生方のお話を聞いていまして、そんなに本質的に対立した意見というふうに私は理解しておりません。
私は、自……
○平野貞夫君 本来、少年犯罪の凶悪化の原因をよく解明してから少年法の厳罰化を検討するというのが筋道ではないかと思います。各先生方が御指摘されるとおりだと思います。 残念ながら、ずっと質疑を聞いておりまして、今回の議員立法にはどうもそれが不十分ではないかということは提案者自身の方も認められているように、もうちょっと社会的、総合的な検討が要るという印象を持たれているように私は理解をしておるんですが、審議の状況からいいまして、いずれこの国会中にこの法案は成立することになると思います。 となりますと、私は提案されている先生方の、政治家のこれからの政治的、社会的責任は大きいと思います。少年法が通った……
○平野貞夫君 私は、岩本先生に引き続きまして、報償費の問題を十五分間聞かせていただきたいと思います。 私も、報償費は要らないという意見じゃございません。必要だと思っております。それから、報償費の全部を説明せよ、公開せよという意見でもございません。問題は、報償費の使い方というのはその国のデモクラシーの成熟度に直接かかわる問題であります。したがって、報償費について説明しなくてもいいということで国民のコンセンサスがあるということは、やはりその政府に対して信頼があるからそういうことが発生すると思っております。 そこで、基礎的なことをお聞きしたいんですが、官房長官が先ほど来、使途は言えない、説明でき……
○平野貞夫君 遅くまで御苦労さんでございます。 私は竹中大臣に激励の質問をしたいと思いますので、あと二十分ひとつ我慢していただきたいと思います。 実は、土曜日でしたか、テレビで、本当にお忙しいと思いますが、私は政治家ではないということを竹中大臣がおっしゃって、私は非常に気にしておるんですが、政治家なんですよ、大臣というのは。ですから、ひとつ小泉総理にも自民党にも遠慮なく国務大臣としてのはっきりした先生の御意見を述べていただきたいと思います。 それから、平沼経済産業大臣には、私はいらっしゃると思わないものですから質問の用意していませんでした。質問はしませんですが、自自連立のときには二人で随……
○平野貞夫君 塩川大臣にはあと二十分我慢していただきたいと思います。お疲れでしょうから、答弁は簡明にお願いします。岩本先生とは大変波長の合う質問でよかったと思いますが、私は御機嫌を悪くする質問になるかもわかりませんから、よろしくお願いします。 あとこの国会も二週間足らず。一番の問題である外務省の松尾元室長の事件の本質というのが解明されていない、これがぼかされておるという観点からお尋ねしたいんですが、塩川大臣が大臣就任の前、ことしになってテレビとか雑誌でいろいろいわゆる機密費の使い方について発言されたんですが、その後両院の予算委員会等で忘れた、あるいは錯覚だ、あるいは深く反省する、こういうこと……
○平野貞夫君 外務大臣にお尋ねしますが、六月六日に外務省改革要綱というのが決定されております。この中の報償費の改革という中で、「報償費の支出は、外務大臣の責任で行う。(大臣決裁)」と、こうなっておるんですが、きょうの時点でもう大臣決裁されているんですか。あるいはいつからされるんですか。
【次の発言】 いつごろ実行するつもりですか。
【次の発言】 外務省の松尾元室長の事件は、私も先週申し上げたように、その問題の本質は、やっぱり外務省の報償費が内閣へ上納されていたんじゃないかという問題だと思います。外務省のいろいろな規律の問題もあると思いますが、この問題の本質がうやむやになっている。これについては……
○平野貞夫君 山形県の酒田市内にあります福祉作業所のつくしんぼう、ここの所長と指導員が一昨年、知的障害者ら利用者に対して大変不幸な事件を起こして、それが一たん山形地検で不起訴になっていたのが最近起訴ということになったという話を聞いたんですが、この事件の概要とそうなった経過と理由について、刑事局長、御説明していただきたいんですが。
【次の発言】 地方で起きた大変不幸な事件でございますが、私これをなぜここで取り上げたかといいますと、福岡地検の山下さんなんかのいろんな問題があって、検察庁、検事の方たちが大変意気消沈しているんじゃないかと思っているんですが、この山形のつくしんぼう事件の一たん不起訴にし……
○平野貞夫君 参議院の田中眞紀子さんの後の質問というのは非常にやりにくいのでございますが、きょうは、政府のとった措置が非常によかったという問題と非常に悪かったという問題、二つを取り上げてみたいと思います。 まず、昨日の夕方、ハンセン氏病の判決に対する控訴断念ということが発表されたわけでございますが、私、本当によかったと。そして、森山法務大臣がその間大変御努力されて、また相当苦しまれたと思います。大変だったと思います。高く評価するものでございますが、ゆうべからけさにかけての新聞、テレビ等を見てみますと、何か一つ、私よかったんですけれども、一つひっかかるものがあります。 それは、総理は極めて異……
○平野貞夫君 刑法の改正案、今回のものにつきましては、情報化社会の犯罪防止のために大変大事なことだと思いますので、ぜひひとつ早期施行を要望しておきます。この件に関しては要望だけにしたいと思います。
そこで、この問題に大きい意味で関係のあるハンセン病判決、控訴断念問題について、ちょっと時間をおかりしまして、再度、法務大臣とそれから法務省当局にお尋ねしたいんです。
法務大臣は二十五日の閣議後の記者会見で、控訴断念は国全体の高度な政治判断だったということをおっしゃったという報道があったんですが、事実でしょうか。
【次の発言】 これは行政本来の当然の判断というふうに考えられませんか。
○平野貞夫君 けさほどの雨宮参考人の意見の中に、この中間法人法案に対して積極的には賛成できないというお話があったんですが、私は嫌々賛成するという立場でございます。 私は、法律に疎いものですから、一般的な立場でしか質問できないんですが、まず中間法人という中間という名前が気に食わないんですね。実にファジーな概念なんですよね。 なぜそういうことを私が言うかといいますと、先生方の質問を聞いていまして、問題は、公益法人と利益法人の間をすき間を埋めるのがこの法律の目的じゃないかと言う参考人もいたんですが、私は直観的に、いわゆる中間法人と言われるもののこれからの二十一世紀社会における重要さというものはも……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 質疑に先立ちまして一言言わせていただきたいんですが、聞くところによりますと、橋本先生が、実は国会生活、きょうの御質問が最後の御質問だったようでございます。 議員生活二十四年ということで、私は当選しましてから九年、ずっと法務委員会に入れられっ放しでおるんですが、その間、共産党と自由党ですから、必ずしも、政策、信条、対立している部分が多うございましたんですが、大変いろんな意味で御指導を受けまして、また人間的にも非常に私、尊敬している方でございまして、今後ひとつ御健康で御活躍されることを記録にとどめたいと思いまして。(拍手) 佐藤会長にはまことに御苦労……
○平野貞夫君 森総理、本当に内外の御心労、お疲れさんのことだと思います。宮澤元総理、本当に経済のことで大変お疲れのことだと思います。 限られた時間でございますので意見が多くなると思いますが、御答弁は簡潔にお願いしたいと思います。 異常な株安の原因は、私は森政権の失政にあると思います。それを証明するものはさきの三与党の緊急経済対策。平成十三年度総予算の内容、性格を変えるもの、あるいは否定するもの、そういう内容だと私は思います。 予算編成のときに、アメリカの経済の先行きの観測は、今日の状態は予測できるはずでございます。また、予算の内容は構造改革を先送りするなど、そして森政治に対する国民の不信……
○平野貞夫君 宮澤財務大臣、お疲れのところ恐縮でございますが、大事なことでございますので、一つ最初に確認をしておきたいと思います。 先日の日米首脳会談で森首相が、不良債権問題の解決は半年ぐらいで結論を出したいということをおっしゃったと。米側もそう理解していると。福田官房長官は、それは財政問題について半年ぐらいの方向性を示したいと言ったということだと記者会見で説明されております。宮澤大臣はどちらとも言えないと述べられて、政府部内で解釈が割れているという報道がきょうの朝日新聞の夕刊に出ておりますが、これについての御所見をお聞きしたいと思います。
○平野貞夫君 最初に鈴木公述人にお聞きいたします。大変勉強になる話を聞かせていただきましてありがとうございました。特に、お話だけではなくて、中央公論にお書きになりました論文の中、それも含めてちょっとお尋ねしたいと思います。 水谷さんの著書の中で、先ほどお話になっておりました日本の高校生の一割程度が既に覚せい剤を乱用しているんじゃないかと。一割といいますと、先ほど調査室に調べていただきましたら平成十年五月現在で四百二十五万人高校生がいるそうですので、約四十二万人ですか。そして、近い将来は三割まで行くんじゃないか。三割といいますと百三十万人ぐらいになりますか、大変深刻な話だと思います。 私も、……
○平野貞夫君 参議院自由党の意見と個人的な意見をちょっと味つけしまして申し上げたいと思います。 まず、憲法に対する基本的な考え方でございますが、現在の我が国の国家、社会は大きく流動化し、衰退しております。まやかしの平和主義とか規律のない市場経済、場当たりの社会保障、偏った基本的人権、崩壊した教育等々、歴史と伝統を忘れた戦後型日本のあり方と日本人の生き方が大きく揺さぶられていると思います。これらの根本原因は、敗戦、占領体制に伴う後遺症、すなわち私はポツダム・シンドロームという言葉で呼んでいるんですが、にあると思います。 私たちは、新しい国家目標を二十一世紀を迎えるに当たって立てて、昭和憲法の……
○平野貞夫君 前回の自由討議に引き続きまして意見を述べさせていただきます。 第一点は、憲法制定権、改正権は国民にあるということをこの調査会の基本姿勢にすべきだと思います。 御承知だと思いますが、国会には憲法制定権の権限はございません。最終的には国民投票で承認するという憲法の仕組みになっておりますので、私たちは国民の判断の材料を提供するということだと思います。 ということから考えますと、今国民が現憲法に対してどのような認識、理解をしているかということを的確に知る必要があると思います。もちろん調査会のあり方、進め方も含めてのことでございます。そのため、広く国民から意見を聞く、国民と意見を交換……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 最初に西尾先生にお尋ねいたしますが、私は三十二年国会職員、それから八年国会議員で、国会の中で先生方のいろいろな議論も聞いてきたんですが、この四十年で、国あるいは社会の基本問題になるとどうも分裂国家的な議論が行われた、果たして一つの憲法を持って国家を経営しているかどうかわからなくなるような議論が随分ありました。 現在でも、政党再編が行われていろいろ形が変わっていますが、国の基本についてはまるで日本人というのを忘れて、米国を代理するか、あるいは中国を代理するか、あるいは北朝鮮を代理するか、あるいは韓国を代理するかわからぬような、顔が皆日本人で大体DNA……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。
先ほど、馬場さんから大変御注意を受けまして、御心配かけておりますが、残った自由党、しっかりやっていきますから、どうかよろしくお願いします。
慣例憲法というのがございまして、憲法の条文に書いていないいろんなものがあるんですが、昨年国会活性化法というので政府委員制度の廃止とかそれからクエスチョンタイム、党首間討議という、思い切ったことが始まっておるんですが、党首間討議のテレビをごらんになった方いらっしゃいますか。──それじゃ、古賀さん、印象を率直に述べていただけませんか。
【次の発言】 これは慣例憲法の改正という……
○平野貞夫君 しばしば発言の機会をいただいておりまして感謝します。 憲法全般に対する自由討議でございますので、最近の重大問題についての、憲法の運営についての問題提起をしたいと思います。 御承知のように、小渕内閣の総辞職は、憲法七十条の内閣総理大臣が欠けたときの拡大解釈で行っております。これは憲法の運用の重大な誤りだと私は思います。御承知のように、学説の大多数は、病気はこの七十条に入らないというのが学説の通説でございます。 私は、この問題は、総理が職務不能状態でも生存されているという状況で憲法に不備があるという認識をきっちりとまずすべきだと思います。その上で、やむを得ず超法規的な措置をとる……
○平野貞夫君 参議院クラブの平野でございます。 きょうはまるでGHQの中で憲法草案をつくっているような、非常に緊張感をかいま見るような会議でございまして、大変私も勉強になっております。 プール参考人に、憲法改正規定の、GHQで御苦労なさった話を二点お聞きしたいと思います。 ラウエルさんの文献によりますと、憲法改正の規定について、当初、憲法制定後十年間改正を禁止する、そして十年後日本の国会は憲法改正を審議すればいいという構想があったというふうに聞いておりますが、この考え方は、日本の民主化を定着させるため十年間はGHQの指導による憲法で日本の政治を行い、十年後は日本人自身の判断で憲法改正を行……
○平野貞夫君 自由党の平野貞夫でございます。 最初、佐高参考人にお礼申し上げておきますが、私は高知県の生まれでございまして、お話の中に二つもお話しいただきましてありがとうございました、私の先祖はもう自由民権運動で大分やっていた方でございまして。 自由党は実は十二月中に、年内に新しい憲法をつくる基本方針というものを発表するつもりでございまして、今精力的にまとめております。 ただ、小沢党首の固有名詞も出されましたが、誤解のないようにこの機会に申し上げておきますが、自由党は現憲法の諸原理を発展させ、二十一世紀にふさわしい憲法をつくるという方針でございます。 現在、いろんな政党がたくさんあるん……
○平野貞夫君 自由党の平野貞夫と申します。 私は、過去四十年の間に政治関係の文書で二つ感動して読んだ本がございます。昭和四十年代に内田先生のお書きになった「戦後日本の保守政治」という本でございます。それから、五十年代の初めでございましたか、加藤先生がお書きになった「日本文学史序説 上」。私は、これは文学史の本でしたが、これは政治思想、日本の政治文化の本としてとらえまして、大変刺激を受け、啓発を受けました。日本の政治学会が文学史で日本文化が解明されるということを非常に不思議に思ったんですが、この本に啓発された記憶がございます。きょうは、お二人の先生に御質問できるのを非常に、私は神の恵みだと思っ……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 まず第一に、昨年一年間、衆参両院で活動しました憲法調査会の印象から申し上げたいと思いますが、率直に言いまして、活動の意義というのはあったと思いますが、議論の内容は、護憲派、改憲派、論憲派という三つに分かれて、それぞれ外部から学者、参考人を呼んできて意見を聞いて、意見の言いっ放しということで、どっちかというと議論がかみ合わないといいますか、非常に言葉悪く言いますと、両院の憲法調査会は憲法のあり方、憲法認識といいますか、そういうものについてどうも多民族国家のような印象を受ける場面がしばしば私はございました。何とか、同一民族でございますので、憲法を共有する……
○平野貞夫君 最初に小林先生にお尋ねします。
小林先生には新進党時代、憲法調査会つくりまして御指導を受けまして中間報告をしまして、今自由党がそれを継承しております。御世話になりました。
そこで、国民主権といえばやっぱり一番最大のものは国民の憲法制定権、あるいは改正権だと思います。
御承知のように、我が国ではその一番大事な国民主権を行使する制度が整備されてない、憲法の私は欠陥だと思いますが、そのことについて、これは国会の責任だと思うんですけれども、小林先生の御所見をまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 飯尾先生に政治学者の立場からひとつ御所見をお聞きしたいんですが、先般、衆議院で内閣……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 中村先生から参議院改革中心に大変示唆に富む御意見をいただきましたのですが、基本的に二院制のあり方だという問題だと思いますが、実は現憲法の二院制をどう運用するかということについて、非常に技術的な問題なんですが、極めて重大な問題といいますか、明確になっていない部分が幾つかあるわけでございます。 本質論としまして、衆議院側では現憲法は本質的に衆議院が優越であると、本質的に。参議院はいわゆる次なる院だという、こういう規定だという理解をして運営していますし、参議院側では、いや基本的には両院平等なんだと、しかし特殊な例外は衆議院に優越をもたらしているんだと、こ……
○平野貞夫君 自由党の平野と申します。
最初に、渡部先生にお尋ねしますが、事前に配付されました資料の中に、先生の論文で「「憲法」が国を滅ぼす」という「諸君」の題が紹介されているんですが、これは現日本国憲法のことなんですか、一般的な憲法のことでございましょうか。
【次の発言】 私もおととし、「ボイス」に憲法の論文を書きましたところ、「「憲法」栄えて「国」滅ぶ」という題をつけられまして非常に誤解を受けたんですが、やはり私はそのときに本当の憲法政治は日本で行われていないということを書いたつもりなんですが、本当に雑誌社のネーミングというのは問題だと思っています。これは感想で一つ。
それから、渡部先……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 最初に、長谷川先生に質問的意見を申し上げますので、御意見をいただければ大変ありがたいと思います。 先生のきょうのお話を私なりに整理しますと、二つこの憲法調査会に提案があったと思います。一つは、憲法の国民主権とか基本的人権という諸原理を議論する場合には歴史的性格という原点を踏まえて議論しなさいよということと、それからもう一つは、日本国憲法の根本的矛盾をどうするのかということを皆さんよく考えなさいよと、私は二つを受けとめたわけでございます。 そこで、このお話は二つとも別の話じゃないと私は理解しておりまして、これを同時決着というのは難しいんですが、私は……
○平野貞夫君 自由党の平野でございます。 委員会の冒頭、所用がありまして欠席しておりまして、そのまま両参考人にお尋ねすることをひとつお許しいただきたいと思います。 最初は質問ではございませんが、実は五月二日の朝日新聞の憲法特集の中で、私がかつてここで発言しました日本の憲法の最初は聖徳太子の十七条憲法であるという発言に対して、署名入りの記事で、こういう発言はいわゆる憲法調査会で近代立憲主義を無視した放言をしているという記事がありまして、私は大変この記事を遺憾と思っております。私が申し上げたのは、時間もなかったんですが、そういう放言でなくて、最近オーストラリアなんかでは聖徳太子の憲法から大化の……
○平野貞夫君 内閣法制局の役割として最初に御説明のあった話の中で、法律問題に関し内閣並びに内閣総理大臣及び各省大臣に対し意見を述べることというお話がありました。そこの説明で、リーガルアドバイザーということで相談に応じて意見を述べるという趣旨のお話があったんですが、相談がなくても、致命的にこれはいろいろ問題があるという、積極的に意見を述べることもできるんですか。
【次の発言】 ちょうだいした資料の中に、村山総理大臣の国民主権に対する話の中に、「国民が主権者としての権利を行使することを保障する制度として、憲法は二つのことがある」と。「一つは、普通選挙の保障」、これは制度的に保障されていますが、「二……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。