このページでは岩佐恵美参議院議員の18期(1998/07/12〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は18期国会活動統計で確認できます。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、地球温暖化対策の推進に関する法律案について、総理並びに関係大臣に質問いたします。 気候変動に関する政府間パネル、IPCCは、産業革命以降人為的影響による地球温暖化が既に起こりつつあることを認めました。そして大気中の炭酸ガス濃度が二倍になると、森林破壊による大量の炭酸ガスの発生、熱帯、亜熱帯などの飢饉の増大、高潮被害の倍増、広大な土地の水没、マラリアやコレラの増加など、地球に深刻な影響を及ぼすと警告しています。日本でも、水害や渇水の危険の増加、稲作や果樹栽培への影響、高潮災害の増大、高齢者の死亡の増加など、大変な事態が予測されています。 IPCCは、……
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、循環型社会形成推進基本法案について、関係大臣に質問いたします。 まず初めに、総理の神の国発言についてただすものです。 先日の本会議で、総理は、誤解を生じたとすれば申しわけない、おわびすると言いました。しかし、あなたの発言は、日本の国はまさに天皇を中心とする神の国という、誤解のしようがないものです。しかも、それを国民に承知させるため三十年間活動してきたというのですから、総理の政治信条そのものではありませんか。 事実、総理のこれまでの発言は、そのことを隠しようもなく物語っています。 あなたが議員懇談会の役員を務めてきた神道政治連盟は、さきの戦争につ……
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法の一部を改正する法律案について、関係大臣に質問いたします。 法案に入る前に、アメリカのブッシュ政権が地球温暖化対策を決めた京都議定書を支持しないと表明したことについて、政府の対応をお尋ねいたします。 そもそも京都議定書には、アメリカの強い要求で排出権取引などの抜け穴が盛り込まれていました。今回のアメリカの態度は、それさえやらないというものであり、国際的な責任を放棄するものと言わざるを得ません。温室効果ガスの三六%を占めるアメリカの不参加は、京都議定書の発効を危うくするもの……
○岩佐恵美君 私は、まず防衛庁の背任事件について伺いたいと思います。 自衛隊の装備品の調達をめぐる防衛庁背任事件は、ついに前防衛施設庁長官が起訴されるという重大事件に発展をしています。防衛庁調達実施本部の幹部が軍需企業と癒着して、天下り枠の確保、拡大と引きかえに年間二兆円に及ぶ防衛庁の装備品調達をめぐって一部高級官僚と軍需企業が国民の税金を私物化するというとんでもない事件です。しかも、これが明らかになると、昨年九月、ことしの五月、八月と三回にわたって防衛庁の組織ぐるみで大量の資料を隠し証拠隠滅を行うという前代未聞の恥すべき事件であります。 防衛庁は、返納額の算定が調達物資、物品等の予定価格……
○岩佐恵美君 本日は、参考人の皆様にはお忙しい中、大変ありがとうございました。日本共産党の岩佐でございます。 まず最初に、私、この法律の審議が行われていることを外国の方が知って、そして、今度の法律はあのCOP3を受けて日本が何か積極的にやろうとしている大変な法律だというふうに思ったけれどもどういう法律なんですかという質問を受けました。それで、この法律はなかなかいいものですというふうにちょっと言えなくて大変苦労したわけですけれども、日本の二酸化炭素の排出量というのは世界で四番目を占めています。そして、その国が地球温暖化対策を推進する法律をつくるということですから、世界的にもやっぱり注目を集めて……
○岩佐恵美君 地球温暖化問題は、本会議でも申し上げたように人類の生存基盤にかかわる最も重要な環境問題であり、政府は究極的課題というふうに言われていますが、私たちは待ったなしの課題だと考えております。きょうは、CO2発生源の二〇%を占める運輸部門、その中でも八八%を占める自動車の問題について質問したいと思います。 最初に、自動車排ガスによる健康破壊の問題から伺います。 去る八月五日に川崎の公害裁判で原告被害者の全面勝訴の判決が出ました。判決は、自動車排ガスの有害性、NO2、SPM、浮遊粒子状物質と健康被害との因果関係を認め、さらにその被害が現在進行形として存在している、そう認定しました。被害……
○岩佐恵美君 まず最初に、私は、磐梯朝日国立公園西吾妻地区の登山道整備にかかわる問題について質問をしたいと思います。
現地は、福島県と山形県の県境の白布峠から尾根を通って馬場谷地という湿原に至る登山道、そこの整備ということで自然破壊の工事が行われております。経過を説明していただきたいと思います。
【次の発言】 私は、九月十四日に現地を見てまいりましたけれども、登山道の脇の樹木を伐採したり、湿地を掘って丸太を埋め込むなどの非常に乱暴な工事で驚きました。
延長約三キロの登山道整備の名目で、湿原埋め込み用輪切り丸太、縦六十センチ、直径三十五センチというものですが、その資材を運ぶ運搬車、運搬車とい……
○岩佐恵美君 三月五日の防衛庁の背任汚職事件の公判での検察側の冒頭陳述は、防衛庁と軍需企業が聖域という国民の目が全く届かないところで水増し、ごまかし、天下り、わいろなど違法、悪事がはびこっていたことを明らかにしました。今もお話がありましたが、防衛庁上層部の責任は重大だと思います。どう受けとめておられるのか、伺いたいと思います。
【次の発言】 政務次官、私は政治姿勢についてまず伺ったわけで、何をやっているかという事実をずらずらと並べ立てられるというような答弁を期待していなかったのですが、次に具体的な問題を伺いたいと思います。
防衛庁は、二月五日に東洋通信機とニコー電子の水増し請求過払いによる損……
○岩佐恵美君 九九年度のODAの事業予算は一兆五千四百五十二億円、前年比一一・二%ふえています。九七年度実績は九十三億五千八百万ドルで世界一です。もし事業が適切に行われれば、人類全体の発展に大きく寄与することになると思います。ところが、日本のODAに対し多くの問題点が指摘をされ、改善が求められています。 きょうは、行政監視委員会としてODAについての第一回目の審議なので、日本のODAについて基本問題を幾つか取り上げたいと思います。 まず、ODAの基本理念についてですが、外務省の二十一世紀に向けてのODA改革懇談会が昨年一月にまとめた最終報告では、ODAの目的の基本認識について、ODAの諸目……
○岩佐恵美君 私は、ODAのあり方について四点指摘をしたいと思います。 まず第一に、従来の円借款による箱物援助中心から教育、保健などの社会インフラ、食糧援助など人道的援助中心に改めるべきであるという問題です。 日本のODAは経済インフラ中心で、アメリカ九%、イギリス一六・四%、ドイツ二〇・四%に比べ四五・一%と飛び抜けて高く、施設中心主義となっています。しかも、無償援助より有償援助の方が多く、二国間ODAのうち無償援助協力が一六%、技術協力を含めても三七%にしかすぎません。六〇%以上が有償です。そして、国連が指定する後開発途上国、LLDC諸国への無償援助は二国間ODA総額の一五・一%にしか……
○岩佐恵美君 私は、道路建設と史跡保全及び自然環境保全の問題について伺いたいと思います。
国の史跡としての八王子城址の価値、これについて文化庁からお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 文化庁は水への影響について確認をするよう建設省に求めているわけですけれども、なぜそのような調査をするようにしたのか、その点について伺いたいと思います。
【次の発言】 この史跡には山頂付近の坎井やあるいは御主殿の滝などの重要な遺構がある。水がれが起きれば国の史跡として大問題、そういうことで文化庁はそのようなことが起きないようにという心配から建設省に対して水文調査をするよう、お願いなのか依頼なのかよくわかり……
○岩佐恵美君 私は、白神山地のイヌワシの問題について伺いたいと思います。
白神山地の世界遺産地域で戦闘機の低空飛行訓練が頻繁に行われイヌワシの繁殖への影響が大きな問題になっています。イヌワシは絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の絶滅危惧種TB類であり、天然記念物にも指定されています。
まず、全国的なイヌワシの生息状況及び繁殖状況について教えてほしいと思います。
【次の発言】 大変繁殖率が低下をしているわけですけれども、白神山地の世界遺産地域及びその周辺での生息状況あるいは繁殖率についてつかんでおられますか。
【次の発言】 私、秋田県のイヌワシの専門家の方とちょっと電話でお話……
○岩佐恵美君 ダイオキシンの問題について伺いたいと思います。
日本の大気中のダイオキシン濃度は欧米に比べて大変高い状況になっていると思いますが、どうでしょうか。
【次の発言】 九七年度の調査結果によりますと、大都市地域のダイオキシンの濃度というのが相対的に高いのですけれども、どうしてでしょうか。
【次の発言】 東京都区部のダイオキシンによる大気汚染の状態を調べてみますと、一般環境では平均値で〇・四九から〇・九六ピコグラム、最大値では〇・六六から一・八ピコグラムにもなっているわけです。東京都はかなり超大型焼却炉というようなものが人口密集地にございます。二十三区には、数えてみたら十七の清掃工場が……
○岩佐恵美君 奄美群島の振興開発に絞ってお伺いをしたいと思います。 奄美の振興開発事業は、復帰以来四十五年間、合計一兆四千億円の事業を行ってきました。ところが、この間、人口は二十万人余りから十三万三千人に激減し、伝統産業の大島つむぎは最盛時の六分の一、農業、漁業は横ばい、本来の地場産業はもう衰退をして市町村財政は危機的な状況になっています。この問題について地元紙の南日本新聞は、二月四日の社説で、これまでの奄振事業は「ハード面での整備の域を出ない。」「めざしたのは奄美の自立と魅力ある地域づくりだったが、残念ながら現実は目標とほど遠い。」「公共工事頼みの従来型の奄振に限界があるのは明白だ。」、そ……
○岩佐恵美君 まず最初に、事業用地適正化計画について伺いたいと思います。
民間都市開発法に新設されます事業用地適正化計画ですけれども、この制度は自分の土地と隣の土地、他人の土地をまとめて都市開発事業を行うのを支援しようとするものです。
認定基準では、更地だけではなくて低利用の土地も認定できるというふうにしていますけれども、どういう場合を想定しているのでしょうか。
【次の発言】 住居地域、近隣商業地域、準工業地域などは比較的高い容積率が指定されているわけですが、現状では古い木造住宅などもたくさんあります。それが土地利用程度が劣っていると評価されることになりますと、高齢者などの追い出しに法律で……
○岩佐恵美君 政府は、三月三十日、ダイオキシン対策関係閣僚会議で、ダイオキシン対策推進基本指針を決めました。実態調査、基準の策定、排出規制など、こういう対応が重要であるということはもちろんですけれども、ダイオキシン問題の根本的な対策はごみを減らす、そしてダイオキシン発生の原因となるものを燃やさないということだと思います。 基本指針では、「廃棄物対策に万全を期した上で、循環型社会の構築に政府一体となって取り組む。」というふうに書かれているんです。具体的な対策が何かと思って一生懸命探したんですが、余りないんです。私が予算委員会で質問したときに、厚生大臣はデポジット制度について検討するという回答が……
○岩佐恵美君 まず、野生鳥獣保護についての基本的な考え方についてお伺いをしたいと思います。 自然環境保全審議会の答申では、野生鳥獣について、自然環境を構成する重要な要素であり、人間の生存の基盤となっている自然環境を健全なものにするものであり、国民の生活環境を改善する上で欠くことのできない役割を果たすものと位置づけています。 こういう立場からすれば、大正十一年の狩猟法の枠組みを手直ししただけの法案では、自然保護、野生生物保護が大きく叫ばれている今の時代に逆行するものと言わざるを得ないと思います。九七年には生物多様性条約が締結をされています。こうした時代の要請に見合った日本の野生鳥獣保護をどう……
○岩佐恵美君 本日は、参考人の皆様には大変お忙しい中ありがとうございます。 まず最初に三浦参考人に伺いたいんですが、奥日光のシラネアオイがシカの食害を受けて、弥陀ケ池近くの大群落はほとんど全滅をしたと言われているわけですが、九三年に電気さくを設置した栃木県側ではある程度回復してきているけれども、九五年に対応した群馬県側はまだ復活をしていない、二年の差というのが決定的だったというような話があるわけです。 それから、先ほど草刈参考人からお話があったんですが、植林をした後、被害が出て慌てて防除作業をしているということではなくて、植えたらすぐにちゃんとツリーシェルターをやればかなり被害は防げるので……
○岩佐恵美君 国民生活センターの統計によりますと、各地の消費者センターに寄せられている新築住宅の安全性や品質に関する苦情・相談、九三年度には三千三百一件、九四年度には三千九百三十二件、九五年度五千百五十六件、九六年度七千百五十八件、九七年度七千六百三十六件と非常に増加をしております。 特に、九五年の阪神・淡路大震災以降に急増して、ここ十年間で四倍になっているという状況です。欠陥住宅問題というのは、トラブルを抱えている被害者はもちろんですけれども、これから住宅を取得しようという、快適で安全、安心して住むことのできる住居を求める多くの国民にとっても非常に関心の高い問題です。 特に重大なのは、先……
○岩佐恵美君 まず最初に、大臣に、この法改正でこれまでと今後の海岸事業が大きく言ってどう変わるのか、御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 建設省の統計では、砂浜の海岸は全国で約九千五百キロ。それが一九七八年から九二年までの十四年間で四千六百ヘクタールが侵食をされ、実質二千四百ヘクタールが消失をしています。一九〇五年以降では七千四百六十ヘクタールも消失をしていて、これを全国の砂浜海岸の幅に当てはめてどのぐらい侵食されたかということを見ると、平均七・八メーターも削られている、そういうことになります。
侵食の主要な要因、これは波や風による、あるいはダム建設や川砂利の採取などで河川からの土砂……
○岩佐恵美君 今度の改正案は、環境問題の今日的な課題について対応するということで、事業団の業務を新たに拡大するものです。国が取り組むべき今日的な環境上の課題として、地球温暖化対策があります。
改正では、事業団に地球温暖化対策緑地の建設譲渡事業、開発途上国からの研修の受け入れなどを行わせるということにしておりますが、緑化対策や国際協力、これは本来補完的なやり方だと思います。やるべき中心任務は炭酸ガスなどの排出抑制だと思います。
それで、今回の改正で炭酸ガスの削減にどれだけ寄与するのかということについて伺います。
【次の発言】 大臣も参加をされました、昨年十一月にブエノスアイレスで開かれました……
○岩佐恵美君 最初に、賃貸の建てかえ事業について伺いたいと思います。 都市基盤整備法案では、賃貸住宅の建てかえ事業を法制化することとしています。過去の住宅・都市整備公団の建てかえ事業、これは一方的な建てかえ団地の指定だとか、一律の全面建てかえだとか、あるいは高家賃化など多々問題がありました。公団住宅居住者の実態は、高齢者、低所得者層が増加をしているという状況です。年金暮らしの高齢者などが安心して住み続けられるよう、居住の安定の確保を公団住宅の管理、運営の基本に据えるべきだというふうに思いますけれども、まず最初に大臣の基本姿勢について伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 本日は、参考人の皆様には大変お忙しい中御出席をいただき、貴重な御意見をいただきまして本当にありがとうございました。大変興味深く伺わせていただきました。ぜひ今後の審議に反映をさせていきたいというふうに思っています。 まず、井形参考人にお伺いしたいのですけれども、中間答申を読ませていただきました。その中で、「すべての環境媒体を全体的に見た対策が必要であること、数多くの化学物質による環境への負荷を総体として低減する必要があること、有害性を有する化学物質の数が膨大であること等から、今後、化学物質による環境への負荷をより効果的かつ効率的に低減するためには、さらに新しい手法の導入の検討が必……
○岩佐恵美君 まず長官にお伺いしたいと思いますけれども、PRTR制度は有害な化学物質の排出・移動量を減らし、環境への負荷を低減することを目指す制度です。OECDのPRTRの実施に係る理事会勧告は、「潜在的な危害をもつ環境汚染物質の排出・移動量を削減することが、持続可能な開発を達成する基本である」と述べています。さらに、中央環境審議会の中間答申も、有害性がある化学物質による環境への負荷を可能な限り低減すべきであるということを今後の化学物質対策の基本的な方針の第一に掲げています。 ところが、本法案の「目的」は、化学物質の環境への負荷の低減ということではなくて、「事業者による化学物質の自主的な管理……
○岩佐恵美君 有害化学物質が環境に出ていく、そういう量をいかに減らしていくか、こういう法律は、言うは易しいけれども非常に大変な仕事になるというふうに思います。その場合に、国が総力を挙げてこれに取り組む、当たり前のことですけれども、やっぱり事業者の協力、あるいは学者の皆さんの協力、そしてNGOや住民の皆さんの協力というのがなければこのPRTR制度が本当に有効に働いていかないというふうにこの参議院の審議を通じて私はつくづくそう思いました。 確かに、審議会とかあるいは別の協議会だとか、そういう場で住民の意見を聞きました。あるいは学者やNGOの意見も聞きました。あるいはインターネットで幅広く皆さんの……
○岩佐恵美君 私は、ダイオキシンの問題について伺いたいと思います。
まず、今ダイオキシンの問題が大きな社会、政治問題となっています。九五年の容器リサイクル法の質疑で、政府はごみ焼却炉のダイオキシン発生について、特段の支障は生じない、塩ビを燃やしても環境基準は十分満足されると私に答弁していました。このような認識の甘さ、対応のおくれが今日の事態を招いています。日本のダイオキシン対策は欧米より十年おくれていると言われ、早急な対策強化が求められています。
まず、総理の基本認識を伺いたいと思います。
【次の発言】 世界保健機構、WHOは昨年十二月に耐容一日摂取量、TDIの数値を一から四ピコグラムとす……
○岩佐恵美君 私は、環境庁の関係で、国立環境研究所の独立行政法人化の問題に絞って伺いたいと思います。 環境庁は、環境を保全し人の命や健康を守る、これが重要な使命であるというのは当然のことであります。 環境基本計画では、人類存続の基盤である環境を健全な状態に保全して、将来の世代に引き継ぐことは現在の世代の責務であり、人類共通の課題でもあると強調して、そのため、環境の状況の把握、環境の変化の機構の解明、環境の保全に関する施策の適正な策定等のため、幅広い分野の調査研究、監視・観測等を的確に行うことが不可欠であり、国において調査研究及び監視・観測等の充実を行うと定めています。 国立環境研究所はこ……
○岩佐恵美君 当行政監視委員会の大きな仕事の一つに、行政がルールに反した行動をとって国民に被害を与えた場合、その原因をきちんと究明し、その根源を排除し、二度と再び同じ被害が起こらないよう監視をしていくことがあります。その立場から、私はきょうは防衛庁の問題に絞って質問をいたします。
公正取引委員会に伺いますが、十月十四日、防衛庁調達実施本部発注の石油製品の入札談合事件について、元売十一社を独占禁止法違反で告発をし、十一月九日には東京地検が起訴をいたしました。
事件の概要について説明してください。
【次の発言】 石油元売各社は一九七四年にもカルテルで国民生活に大きな被害を与えました。今回は防衛……
○岩佐恵美君 まず私は、最初に道路の建設行政について伺いたいと思います。 首都圏中央連絡自動車道というのが東京の郊外を走る、そういう計画で進められているわけですが、その中のあきる野市の牛沼地域、その問題について伺いたいと思います。 あきる野市の牛沼地区というのは、きょうも傍聴者の方が来られておりますけれども、国会に来るには二時間以上かかるという中心から非常に離れた地域にございます。この自動車道路建設に関しまして、土地収用法の事業認定を建設省が申請して土地を強制的に取り上げる、そういう手段に踏み出しました。 牛沼地区では、家屋敷のほとんどを強制収用の対象にされようとしている中村文太さんや坂……
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。 定期借家権制度は、九一年の借地借家法制定の際にも検討されましたが、賃借人の権利を奪うと大きな問題になって取り入れられませんでした。ところが、九四年に行政改革推進本部の住宅・土地作業部会で、定期借家権とも言うべきものを含め新たな手法、施策について検討すべきであるという本部専門委員の意見が出され、同年七月の規制緩和の閣議決定に盛り込まれて復活をしました。そして、ことし二月二十六日の経済戦略会議の答申「日本経済再生への戦略」では、不動産投資ファンドの創設や事業用資産の買いかえに対する課税の軽減策などと並んで、不動産の流動化、証券化の促進策として借地……
○岩佐恵美君 私は、きょうはこの委員会の長期テーマであります財政投融資の関係についてお伺いをしたいと思います。 今、国と地方の財政が六百四十五兆円債務残高があるということで、これはGDPの一・三倍、もう本当に危機的な状況である、大問題になっております。財政投融資の残高も四百兆七千九百八十三億円と巨額に上ります。もし、財投機関の財務がおかしくなって償還計画、これが破綻をすればそれこそ大問題になると思います。融資機関以外で投融資残高が一番大きいのは日本道路公団でございます。実はちょっと調査室に調べてもらったんですけれども、財投の中でいわゆる事業関係の融資関係というのは、これは融資というかお金の流……
○岩佐恵美君 私は、きょうは当委員会の長期テーマであります財投関連で森林開発公団、現在の緑資源公団について伺いたいと思います。特に、この公団の事業の一つである大規模林道建設問題についてきょうは伺います。 この事業は一九六九年の新全国総合開発計画に基づく大規模林業圏開発計画の中心事業で、総事業費九千七百九十二億円、公道をつなぐ幅員七メートルの舗装道路を三十二路線、二千百八十三キロメートル建設しようというものです。七三年の開始から二十七年たって、一路線は開通しましたが、事業実施は一千九十キロ、計画のちょうど半分という状況です。北海道から九州に至るまでこういう計画で進められているものです。 総務……
○岩佐恵美君 五月十日、警察によって社長が外為法違反などの容疑で指名手配をされましたニッソーのごみ違法輸出問題について質問いたします。
日本から大量のごみがフィリピンに輸出され、フィリピン政府からバーゼル条約違反で日本に対し回収が求められ、二億八千万円の税金で国が回収処理をしました。
バーゼル法違反での立件は見送りになったといいますけれども、この経緯について、時間がありませんので簡潔にかいつまんで説明いただきたいと思います。
【次の発言】 ニッソーに対する回収命令はバーゼル法に基づいて行われ、従わなかったということで国が代執行したわけですけれども、医療廃棄物などの有害廃棄物を含まない、つま……
○岩佐恵美君 今国会には、高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法案が提出をされています。公共交通機関について、新規の駅舎や車両のバリアフリー化について基準への適合を義務づけました。大きな駅などを中心とした重点整備地区については、市町村が目標時期を明記した基本構想を定める、事業者や道路管理者がそれに従って具体的な計画をつくってバリアフリー化の事業を実施する、そういうことになりました。 九六年に施行された建設省所管の高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律、ハートビル法、これは不特定多数が利用する新築建築……
○岩佐恵美君 午前中話題になっておりました愛知万博に関して、博覧会国際事務局と日本側との会談の様子が全文新聞に発表されました。これを読んで私は非常にショックを受けました。博覧会国際事務局の代表は「山を切り崩し、木を切り倒し、四―五階建ての団地を建てるこのような計画こそ二十世紀型の開発至上主義の産物にほかならないのではないか。」、こういう指摘をして、環境破壊の隠れみのに国際博覧会が利用されているとの理解だ、こういう幾つか発言があるんです。 私は、博覧会国際事務局というのはまさに事業をやる事務局なわけです。そういうところが、環境にこのように思いをいたさなければいけない、つまり環境を守る、破壊しな……
○岩佐恵美君 飛鳥地域は、先ほどから言われていますように、六世紀末から七世紀にかけて日本の古代国家の政治、文化の中心舞台となったところです。しかも、朝鮮半島や中国大陸との交流も活発で、東アジアの歴史とも重要なかかわりを持っています。
長官は改正案の説明で、明日香村の歴史的風土を保存することは国家的課題と述べられました。私は、飛鳥が東アジアの歴史と深いかかわりがある、そういう視点から見ると飛鳥地域の保存、研究は世界的にも非常に重要な責任を負った課題ではないかというふうに思うのですけれども、長官の御認識を伺いたいと思います。
【次の発言】 第二次明日香村整備計画では、遺跡の発掘等の事業規模、進捗……
○岩佐恵美君 法案では、重要港湾、特定重要港湾、午前中も議論になっていましたけれども、この定義を明確にして、大規模な直轄工事費用の国の負担割合を引き上げる、全国的、広域的な視点から港湾の効率的、重点的な整備を行っていく、そういうふうになっているわけですけれども、具体的にどんなものを重点的に整備していくのでしょうか。
【次の発言】 一九九六年に始まった第九次港湾整備計画、東京湾、伊勢湾、大阪湾、北部九州、この十一の中枢国際港湾と全国各ブロックに一カ所ずつある八つの中核国際港湾、これに大水深の外貿コンテナバースを五十、国内物流向けコンテナバースを三十整備するというふうに計画をしている。
この大水……
○岩佐恵美君 悪臭に対する苦情は、先ほどからも話がありますように近年急増しています。悪臭防止法は、基準を超える悪臭に対して市町村長が改善の勧告や命令を行う、そういう仕組みですけれども、規制区域外や事業場以外の悪臭は、これは対象外となっています。 ところが、九八年度の苦情について見ると、規制対象によるものが五五%、対象外の事業活動によるものが二二%を占めています。事業場の悪臭に対する苦情の半分以上が規制地域外という自治体が十四件もあります。これではせっかくの法律が生かされないと思います。規制地域以外は野放しという法の仕組みが大変大きな問題です。 そこで、自治体が悪臭防止法の規制地域に指定して……
○岩佐恵美君 この法案は地権者との権利調整をしないで大深度地下を使用できるようにする、三大都市圏で公共公益事業を実施する新たな道を広げよう、そういうものです。 今日、公共事業のあり方については経済財政運営の最大の焦点の一つとなっています。サミット七カ国の中で日本の公共投資規模、これは他の六カ国の合計を上回っています。異常に突出して、その結果、国と地方の借金は、もうあちこちで言われていることですが、国内総生産、GDPの一・三倍、六百四十五兆円にも膨れ上がって破産国の状態にある。他方、社会保障給付に対する国の負担割合は八〇年代から二十年間で三分の二に引き下げられ、医療・年金制度の相次ぐ改悪、これ……
○岩佐恵美君 今度の国会には、この食品関係の法律のほか、これから質疑いたします建設資材それから循環型社会形成推進法、こういう法律が全部で五本今かかっているわけです。 これらの法律の中心的な眼目というのは、従来は出たごみをどう処理するか、あるいはどうリサイクルするかということでしたけれども、これからはごみを出さないようにどうするかという、そういうことだと思うんです。つまり、発生抑制を第一とすることに転換するということだと思います。 特に、食糧については、午前中の質疑にもありましたけれども、七千二百万人分が輸入で賄われています。国内の耕作面積の二・二倍の外国の土地での食糧生産に頼っているわけで……
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。 本日は、四人の参考人の皆様、急にもかかわらず、また朝早くから御協力をいただきまして本当にありがとうございます。 今度の基本法というのは、発生抑制、排出抑制ということが第一に掲げられているということで大変期待が強い部分もあるんですけれども、私たちは一方で、これでうまくいくのかなという大変懸念を持っているわけであります。 例えば、先ほどから出ているドイツでは、容器包装政令の実施後三年で、五千万トンあった家庭ごみを七百万トン減らして四千三百万トンにしているということで、かなりの発生抑制の減量効果を上げているわけです。 果たしてこの基本法でその……
○岩佐恵美君 私は、今むだと環境破壊が大きな問題になっておりますダム建設問題、具体的には川辺川ダム建設計画について伺いたいと思います。
まず最初に、川辺川ダムの目的、規模、事業費、どうなっているでしょうか、説明してください。
【次の発言】 九州で最大規模のダム計画です。
川辺川は、環境庁から水質日本一と折り紙をつけられた日本に残された希少な清流です。川辺川のアユは日本一と言われますけれども、それも自然が豊かに残った川の流れのたまものです。ダムの底に沈む五木村は、「五木の子守唄」で全国に知られる日本人の心のふるさとです。
ダム建設は、このようなかけがえのない豊かな自然を破壊してしまう。当然……
○岩佐恵美君 引き続きまして、日本共産党の岩佐恵美でございます。 今、超高濃度のダイオキシンによって汚染をされた焼却炉の解体工事で大変労働者が高濃度で暴露をされるという重大な問題が発生をいたしております。緊急な対策を要する課題でございますので、まず最初にその問題について質問をしたいと思います。 高濃度のダイオキシン汚染を引き起こした大阪府能勢町の豊能郡美化センター、この廃棄物焼却施設の解体工事に従事をしていた作業員のダイオキシン血液濃度が、平均値で通常の方の二十倍から三十倍も高いということが明らかになりました。その調査結果について労働省に御説明をいただきたいと思います。
○岩佐恵美君 ことしの十月十二日に総務庁は食品の安全・衛生に関する行政監察結果に基づく勧告を行っておりますが、きょう私はその問題を中心に伺いたいと思います。
まず、総務庁に伺いたいのですが、なぜ監察を行うことになったのでしょうか。
【次の発言】 勧告にあります輸入食品に係る監視指導の適切化について伺いたいと思います。
まず、輸入食品全体の検査率及び行政検査率ですけれども、八九年は全体が一八・一%、行政検査率が三・五%、そしてその十年後の九九年は全体が七・七%、行政検査率が三・五%。また、その間の輸入食品の監視員の数、八九年が八十九人、九九年が二百六十四人ということで間違いがないでしょうか。……
○岩佐恵美君 先ほどから話がありますように、気候変動枠組み条約第六回締約国会議、COP6は合意できませんでした。その原因は、日本政府が森林吸収による二酸化炭素吸収量の最大限カウントの主張に固執したことにある、NGOやメディアなどはそう厳しく指摘をしています。 私は、十一月九日の当委員会で、地球温暖化問題解決、これは待ったなしの課題であるということと、日本政府は森林吸収などの抜け穴を主張するのではなくて、国内努力で炭酸ガスの排出そのものを減らす、そういう当たり前のことをきちんと取り組むべきだと申しました。長官は、国内対策を中心にやっていくことが政府の方針だと、そういう答弁がありました。 でも……
○岩佐恵美君 今月十三日からオランダのハーグで開かれます気候変動枠組み条約第六回締約国会議、COP6は、京都議定書の二〇〇二年発効にとってタイムリミットとなる、COP3以降でも最も重要な会議です。 気候変動に関する政府間パネル第二次リポートでは、地球温暖化の影響について、病害虫や火災の増加等による森林の損壊、氷河の消失や永久凍土の融解、乾燥地帯での水循環への影響、熱帯、亜熱帯地域での食糧生産の低下、海面上昇による国土の消失や高潮被害、マラリアやコレラ等の増加などの深刻な被害を警告しています。しかも、温暖化が加速しているということから、百年後の気温上昇予測、この数値一ないし三・五度を、一・五度……
○岩佐恵美君 きょうは参考人の皆様、朝早くからありがとうございます。貴重な御意見をいただいて、今までのやりとりを伺っていて、ちょっと質問もダブるかもしれませんけれども、改めて伺っていきたいと思います。 この法律案は、中尾元建設大臣のいわゆる公共事業にかかわる受託収賄事件をきっかけに出てきたものなわけです。先ほどからお話があるように、従来の枠組みでこういう事件が起こってきているわけですけれども、今度の措置内容というのは、地方自治体に枠を広げるんですけれども、措置内容はほとんどそのままであるということですから、これで果たして政官財の癒着というのが断ち切れるのかどうか、そういう弊害を取り除いていけ……
○岩佐恵美君 私は、最初に諫早湾の問題について、あるいは有明海の問題について伺いたいと思います。 全国一を誇る有明海のノリ養殖の生産が前年度より六割も減少する大被害が出ました。これまでも近年タイラギ漁の激減、アサリや養殖ワカメの被害、赤潮による天然魚の大量死などが起きています。諫早湾干拓が原因ではないかという指摘に対して、農水省は一貫して干拓事業の環境アセスメントの予測と大きな違いはない、そう主張し続けてきました。 ところが、その環境影響評価のやり方や結論、あるいはその後の調査について今大きな疑問が投げかけられています。当時環境庁として諫早湾干拓事業についてどういう意見を述べたのでしょうか……
○岩佐恵美君 私は、沖縄の環境問題について質問いたします。 琉球列島は、昔から大陸とつながったり離れたりしてきたために、独自に進化した固有の動植物が多いことが知られています。環境庁のレッドリストに記載されている希少野生動植物の中で、二割以上が沖縄で生息、生育しています。この地でもし死に絶えればもはや地球上に存在することがなくなる、そうした固有種も生息しております。生物多様性を確保する上で、沖縄の自然環境の保全は極めて重要です。 国際自然保護連合、IUCNは、昨年十月、沖縄の自然環境保全に関する決議を採択しました。山原の亜熱帯林については、決議はどう評価し、日本政府に何を求めていますか。
○岩佐恵美君 改正案は地球環境審議官を設置して地球環境保全への対応を強化しようというものです。そこで、私は、地球温暖化防止対策に関連をして質問をいたしたいと思います。
まず、IPCC、気候変動に関する政府間パネルは、地球温暖化による気候、生態系、人間社会への影響などについて、一九九〇年に第一次報告、九五年に第二次報告を出し、ことし、第三次報告を発表しました。第三次報告では、気候への影響が第二次報告より深刻になると予測しています。
気候、生態系、人間社会への影響について、第三次報告の概要を簡単に説明していただきたいと思います。
【次の発言】 私は、アルゼンチンで開かれましたCOP4に参加をい……
○岩佐恵美君 最初に地球温暖化の問題について伺いたいと思います。 午前中からこの問題についての質疑がずっと続いておりますので、ダブる点もあると思います。その点は御容赦をいただきたいと思います。 先進国の温室効果ガス削減目標を取り決めた京都議定書からの離脱を表明したアメリカのブッシュ政権の態度、これはみずから署名した取り決めを支持しないという国際的な信義に背くものです。 政府・与党訪米団の荒木外務副大臣は、議定書に署名したのに政権がかわったからといって不支持を表明するのは国際法の精神に反すると抗議したと報道されております。熊谷政務官はそのとき同席をされておられたと思いますけれども、アメリカ……
○岩佐恵美君 私は、最初に沖縄のジュゴンを種の保存法の対象とする問題について伺います。 三月二十三日の予算委員会での私の質問に対して、当時の谷津農水大臣は、水産動植物を種の保存法の指定対象としないという水産庁と環境庁の覚書の対象から農水省としてはジュゴンを外すこともよいという答弁をされ、川口環境大臣も前向きに相談をしていくと約束をされました。両大臣の答弁には各方面から多くの歓迎の反響が寄せられました。 そして、四月十九日に世界自然保護基金日本委員会が、環境大臣と農水大臣に対してできるだけ早い時期にジュゴンを覚書から外して種の保存法の国内野生動植物種に加えるようにという要請書を持って面会され……
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。 きょうは、参考人の皆様には大変お忙しい中御出席をいただき、また大変貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございます。 先ほどから紹介されていますように、私ども昨日、板橋区に現地調査に行ってまいりました。そこで被害者の皆さんと懇談をいたしました。大変皆さん控え目ではありますけれども、夜が怖いとか発作が怖い。そして、ある働き盛りの男性の方は、仕事をしていたんだけれども、月に十五日休むようになったので会社に対して悪いということで退職を一昨年してしまった。ですから、暮らしが大変なわけですね。そして、障害者は雇用できるけれども、公害患者というのは企……
○岩佐恵美君 午前から午後の質疑が続いているわけですけれども、多少ダブるところがあるかもしれませんが、それはそれで、一応私の質問の流れもありますので、御容赦をいただきたいと思います。 ポリ塩化ビフェニル、PCBは、トランスやコンデンサーの絶縁油、熱媒体や潤滑油、ノンカーボン紙、可塑剤、塗料、接着剤などに国内で五万四千トンも使われてきました。一九六八年のカネミ油症事件で多くの人に被害を与え生産が中止されましたが、PCBを含む電気機器は引き続き使用され、使用済みPCBは処理対策が確立されないまま三十年近く大量に保管をされてきました。その間にかなりの量が行方不明となって、環境や生物、人体を汚染して……
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。 本日は、お忙しい中、参考人の皆様方には御出席をいただき、また審議の参考になる貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。 最初に、私はPCBの毒性の問題について伺いたいと思います。 先ほど、森田参考人からカネミ油症、ダークオイル事件の発生、そしてこのことと同じことが台湾油症の発生、一九七八年に起こり、そして一番近い時期でベルギーの鶏の肉の汚染、そういうところにつながっていくというか、同じような事件が繰り返されているわけですけれども、私はカネミ油症事件について国の対応が当時事件が発生して多くの人々が不安におののいているときに的確でな……
○岩佐恵美君 前回の質疑で、民間の福祉施設などで交換したPCB入りの蛍光灯の安定器などの保管について、メーカーが引き取ってきちっと対応すべきだ、こういうことで求めましたけれども、風間副大臣は、コストが大変なので義務化は困難である、そう述べられました。しかし、処理完了まで十五年かかる計画でございます。保管についての報告を義務づけるだけでは紛失の危険はなくならないと思います。特に、中小企業に対するきめ細かい対応が必要です。廃業してしまった場合には、個人が物置などに保管している例もあります。こういうものを個人任せにしておいてよいのか、これが大きな今問題だと思います。 六月七日の当委員会の質疑で、細……
○岩佐恵美君 今回の温泉法の一部改正によりまして、掲示については今後、都道府県知事が掲示内容について事前に把握をして、不適切な内容の改善指導ができるようになるわけですけれども、温泉法による温泉の定義では、摂氏二十五度以上または十九種類の物質の一つが規定以上含まれていることというだけで、天然の温泉であるか、それに準じる温泉であるか、あるいは循環式の温泉であるかというような点について特に区別をしないで、全体ひっくるめて温泉ということになっています。そして、実際には天然の温泉を放出しているのか、温度が熱い場合には川の水をまぜているのか、水道水をまぜているのか、あるいは温度が低い場合には沸かしているわ……
○岩佐恵美君 先ほどから議論がありますように、ブッシュ大統領は欧州連合首脳との会談で改めて京都議定書に反対する態度を表明しました。また、田中外務大臣の訪米でも、パウエル国務長官は京都議定書は受け入れられないと述べたということです。 アメリカの京都議定書への参加、これは絶望的ということが大方の見方でありますけれども、日本政府はアメリカの参加を求めていくと繰り返し表明をしています。その場合、あくまで京都議定書の枠組みを堅持してそれへの参加を求めるのか、それともアメリカの参加を得るためには議定書の枠組みの変更もあり得るという立場なのか、その点を改めて確認させていただきたいと思います。
○岩佐恵美君 原発プルサーマル計画の受け入れをめぐって全国初の住民投票が行われ、過半数の住民が計画反対の意思表示をして全国的に注目された新潟県刈羽村で、もう一つの大きな問題があります。 それは、原発にかかわる電源立地促進対策交付金をめぐる疑惑です。 電源立地促進対策交付金は、いわゆる電源三法に基づいて原発や火力発電所などの所在地あるいは周辺の市町村に交付をされるもので、今年度の予算総額は七百二十五億円です。原資は利用者が電気料金として負担をしています。 ところが、刈羽村でその交付金を使った生涯学習センター、ラピカあるいは源土運動広場、この建設整備をめぐって、極めてずさんな工事と多額な不適……
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。
私は沖縄のジュゴンの問題について伺いたいと思います。
絶滅の危機に瀕しているジュゴンが沖縄本島という北限に定着して生存しているというニュースは国際的にも大きな注目を集めました。ジュゴンの国際的評価及び沖縄のジュゴンに関するIUCN、国際自然保護連合の決議の内容はどうなっているでしょうか。
【次の発言】 日本ではどのぐらいジュゴンが生息をしていますか。また、その生態はどうでしょうか。
【次の発言】 市民団体の方々からパネルをちょっとお借りをしてまいりました。(資料を示す)
ジュゴンはアメリカで大切に保護をされているマナティーと同じ海牛目、つ……
○岩佐恵美君 有害化学物質は、届け出対象外の小規模事業所や家庭、交通機関など、いわゆる非点源からも相当環境に排出されています。パイロット事業では排出量の二三%を占めています。
そこで、非点源に係る移動体からの排出についてまず伺いたいと思います。
パイロット事業では、自動車、二輪車、船舶、鉄道と分け、七物質の排出量の推計結果を出しています。全地域では自動車からの排出が半分以上を占めていますが、移動体の種類や地域によって排出している化学物質の構成や比重が相当違うと思いますけれども、環境庁、いかがでしょうか。
【次の発言】 これはパイロット事業で移動体別排出量のシェアを示しているんですけれども、……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。