岩佐恵美 参議院議員
19期国会発言一覧

岩佐恵美[参]在籍期 : 18期-|19期|
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このページでは岩佐恵美参議院議員の19期(2001/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は19期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院19期)

岩佐恵美[参]本会議発言(全期間)
18期-|19期|
第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 参議院本会議 第26号(2002/05/22、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案について、関係大臣に質問いたします。  気候変動に関する国際的な専門家会議は、地球の平均気温が二十一世紀末までに一・四度から五・八度上昇すると予測しています。これは過去一万年間になかった急激な気温上昇です。そして、温暖化の原因となる炭酸ガス濃度は、過去二百年で三二%も上昇しており、最近二十年の増加率は三倍にスピードアップしています。  今、人類は、地球と地上の生物が三十数億年掛けて作り上げてきた大気のバランス、地球の生命維持装置をわずか数十年から数百年で壊してしまうかどうかという大変な岐路に立たされ……


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第156回国会(2003/01/20〜2003/07/28)

第156回国会 参議院本会議 第19号(2003/04/23、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、食品安全基本法案について質問いたします。  まず、食の安全に関する政府の基本姿勢について伺います。  近年、食品の安全を脅かす事件が相次いで起こっています。一万四千人の集団食中毒事件を引き起こした雪印乳業事件、アメリカの未承認遺伝子組換えトウモロコシ・スターリンクの食品への混入、ダイオキシン汚染豚肉や鶏肉、赤痢菌が付いた生ガキの輸入、中国産の農薬汚染野菜など、枚挙にいとまがありません。白豚を黒豚と言いくるめる、あるいは産地を偽るなど、消費者を欺く偽表示も後を絶ちません。加えて、日本じゅうがパニック状態になったBSE問題では、EUの警告を無視した農水省の……

岩佐恵美[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院19期)

岩佐恵美[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第153回国会(2001/09/27〜2001/12/07)

第153回国会 環境委員会 第2号(2001/10/30、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、まず地球温暖化問題について伺いたいと思います。  昨日からモロッコのマラケシュでCOP7が開かれ、京都議定書の二〇〇二年発効に向けて最終合意を目指す交渉が行われています。地球温暖化問題は猶予できない課題です。私は、日本政府が京都議定書を批准する態度をはっきりさせることが重要だと再三、当委員会でも求めてまいりました。  大臣は、先ほどからの答弁で、二〇〇二年までの発効を目指すということは言われるのですけれども、日本政府が率先して批准すると明確に表明されません。ボン会議で主要な枠組みは決まっております。細かい事項は残っていますけれども、批准することに私は障害はないというふうに思……

第153回国会 環境委員会 第3号(2001/11/22、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 COP7で京都議定書の運用ルールが最終合意をされ、議定書の二〇〇二年発効に向けた準備が整いました。私は、世界の政府関係者はもとより、NGOの皆さんの努力で、多くの方々の努力で地球温暖化防止のための国際的取り組みへの道筋がついた、このことは本当によかったと思っています。  これでCO2対策の国際的なルールはできたわけですけれども、一方、サンゴの白化現象に見られるように、生態系への影響だとか、あるいは島嶼の皆さんの自分が住む土地が本当に日々失われていく、そういう現状、つまり地球悪化が深刻化しているそういう現状があることを忘れることはできません。  今後、日本としては、京都議定書を一日……

第153回国会 行政監視委員会 第2号(2001/10/22、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 国内で狂牛病が発症したことは消費者に大変大きな衝撃を与えました。焼却したと言って一たん発表した発症牛が肉骨粉にされていたり、その後の対策方針も二転三転をする、あるいはいまだに発症の原因もわからない、そういう政府の対応によって消費者の食品安全行政への不信は極度に高まっております。十月十八日から屠畜場で牛の全頭検査を行うことになって、今後は安全なものしか市場に出ないとしていますけれども、消費者の不安はそう簡単に解消されません。  そもそも狂牛病を発症した牛の原因はどこまで解明されたのか、その点についてお伺いしたいと思います。

第153回国会 行政監視委員会 第4号(2001/11/26、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 きょう私は道路問題について伺いたいと思います。  小泉首相は、高速道路計画九千三百四十二キロの整備計画の見直し、日本道路公団への三千億円の国費投入の中止を打ち出しました。しかし、当初の三十年償還、これは引っ込めて五十年償還を認める、そういうことにしたということです。  そのことによって、国土交通省が行った道路公団の投資可能額の試算によれば、国費投入がゼロでも五十年償還なら最大十三兆二千億円投資できるということです。この三年間の公団の調達金利は一・八%台で、試算の際の将来予測金利、これは三・五%です。ですから、約半分程度です。金利を現行どおりで試算すると、投資可能額は十九兆円になる……

第153回国会 行政監視委員会 第5号(2001/12/03、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 きょう私は、有明海の問題について伺いたいと思います。  二〇〇〇年度の有明海のノリ漁業は二十三億枚、前年度の三十八億枚を大きく下回りました。有明海ノリ不作等対策関係調査検討委員会、いわゆる第三者委員会ですが、このノリ不作の主な原因について、大型珪藻の赤潮が長期間、広域的に発生したためだと述べています。  この間、関係四県は、プランクトンの発生を抑える働きをする二枚貝の生育を助けるために、干潟を耕したり砂を入れるなど幾つかの対策をとってきました。にもかかわらず、ことしも十一月中旬に既に赤潮が発生して、ノリの色落ちが激しく、生産できない漁区が広がっています。大規模な赤潮の発生、これは……


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第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 環境委員会 第2号(2002/03/19、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、今日、ジュゴンの問題について伺いたいと思います。  今年二月十三日に、国連環境計画、UNEPがジュゴン報告を出しました。これは、ジュゴンの世界的権威であるオーストラリアのヘレン・マーシュ氏が中心になってまとめたもので、現時点でのジュゴンに関する世界のデータを集大成したものです。  ジュゴンは海洋に住む唯一の草食哺乳動物です。で、ジュゴン科の唯一の現存種でもあります。IUCN、国際自然保護連合はジュゴンを世界的規模での絶滅危惧種と設定している貴重な野生動物です。  報告は、特に日本に生息するジュゴンについて、沖縄海域のジュゴンを保護する措置が取られない限り、ジュゴンは日本海域……

第154回国会 環境委員会 第3号(2002/03/20、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、廃棄物、ごみ問題について伺いたいと思います。  まず、ごみのかさの、一般廃棄物のうちのかさの六割を占め、そして重量で二五%を占めているプラスチックごみの中で、今、容リ法の対象になっているペットボトルの問題について伺いたいと思います。  ペットボトルは容リ法の施行で一番先に対象になったわけですけれども、実は法律の対象になると同時に、それまで行政指導で抑えていた一リットル以下の小型ペットボトルの生産、これが野放しになりました。そういうことから小型容器を中心にした生産量が大幅に増えました。回収率が多少上がったとしても、ごみになる量がかえって増えているという実態にあります。  この……

第154回国会 環境委員会 第5号(2002/04/02、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 今回の自然公園法の改正は、自然公園における生物の多様性の確保を国等の責務に明記したことは前進だと評価をいたします。  ただ、今日、生物多様性は人類の生存基盤であるという基本認識があるように、非常に重要な課題となっています。改正案の第三条第二項で国等が生物多様性を旨として風景を保護する施策を講ずるということではなくて、自然公園法の目的そのものに生物多様性の確保を位置付けるべきだと思います。  そういう観点から、私ども、修正案を準備をさせていただきました。大臣のまずお考えをいただきたいと思います。
【次の発言】 私は、入口まで来られたということについては評価するんですが、もう一歩踏み……

第154回国会 環境委員会 第7号(2002/04/11、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 現行の鳥獣保護法は、元々、一九一八年、大正七年に制定された狩猟法から出発をしたものです。一九五五年に鳥獣保護区制度を創設して六三年に鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律に改めたわけですが、個人が自由に行う狩猟と野生鳥獣の保護といういわゆる相反する目的を合体させ、木に竹を接いだような法律だと思います。九九年改正で特定鳥獣保護管理制度が創設されましたが、鳥獣の保護管理をハンターに依存する根本的な問題点は改められませんでした。現行法は、あくまでも生活環境の改善と農林水産業の振興に資するということを目的とした法律です。狩猟や有害鳥獣を適正に行うことが中心で、保護策はそれによる乱獲の防止が主となって……

第154回国会 環境委員会 第8号(2002/04/16、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  今日は四人の参考人の皆様には、お忙しいところありがとうございました。  まず最初に、三年前にもいらしていただきました三浦参考人にお伺いをしたいと思います。  先ほどのお話で、保全と管理が鳥獣保護法によって展開されることが期待されると言われました。二十五都道府県二十九計画、これが多いか少ないかどうかというのはいろいろ判断があるであろうと言われましたけれども、私は、数もさることながらその中身を、ちょっと委員会質疑の中でやり取りをしているうちに、これでいいのだろうかということに疑問を持ちました。  例えば、二十九の計画のうち、捕らねばいけないという……

第154回国会 環境委員会 第9号(2002/04/18、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 前回、北海道の春グマ駆除の問題を取り上げました。積雪地帯では、狩猟期間はクマが冬眠中のため、予察駆除と称して五月ごろに盛んにクマが殺されています。クマについては、一般の狩猟頭数より有害駆除で殺される方が多いのです。  全国、九一年から二〇〇〇年、十年間の平均で見ますと、狩猟が七千四十三頭、そして有害駆除が一万一千二百二頭、六割が、六割以上が有害駆除です。ヒグマ、ツキノワグマ合わせてです。秋田県が九六年から二〇〇一年の六年間で、狩猟が二百二十三頭、有害駆除が六百七頭。二〇〇一年は狩猟が六頭、有害駆除が三百五十三頭だそうです。中国五県で見ますと、九三年から九八年、六年間で、狩猟が六十……

第154回国会 環境委員会 第11号(2002/04/25、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 土壌汚染対策法は、直接的な健康被害の防止だけを対象にしています。つまり、一般の人が汚染土壌と接触しなければよい、汚染された地下水を飲むことがなければよいというものになっています。そのため、対策の重要な柱である土壌汚染調査も、特定施設があった工場などの敷地を他の用地に転用する場合しか義務付けていません。工場から工場へ土地の所有権が移転する場合は調査しなくてもよいというものです。  そういう制度の下で、複数の所有者に所有権の移転が繰り返されると、汚染が発見された場合の原因者の特定、これは極めて困難になると思いますが、どうですか。

第154回国会 環境委員会 第12号(2002/05/09、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  今日は、参考人の皆様にはお忙しい中ありがとうございます。  最初に、鈴木参考人に伺いたいのですけれども、法案では工場から工場に所有権が移転する場合には調査が義務付けられておりません。このような所有権の移転が繰り返されると、実際に汚染が発見されたときに原因者を特定するのが難しくなるのではないか。実際に東京都の大田区で起こりましたPCB汚染、土壌汚染の件でそういう事例がございます。  この問題、前回の当委員会で環境省とやり取りをしたんですけれども、その際に環境省は、所有権移転の経緯の情報が知事にあるから大丈夫だ、そう説明をしております。実際にその……

第154回国会 環境委員会 第13号(2002/05/21、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 前回の質疑で、大田区のPCB汚染の事例を通しまして、工場から工場に土地所有者の移転が繰り返された場合、汚染原因者の特定が困難になるということを指摘をしました。そして、土地を売却する際に汚染調査をするべきだと質問をしました。これに対して大木大臣と局長、西尾局長は、所有権移転の情報が知事にあるから原因者を特定できる、そう答弁をされました。九日の参考人質疑で、この点について私は参考人の意見を伺いました。鈴木参考人は、科学的には原因行為や原因箇所は確実に分かるが、所有権移転が次から次へとあった場合には汚染されたのはどの段階かということは非常に難しいと述べられました。現場の自治体の担当者が……

第154回国会 環境委員会 第15号(2002/05/29、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  本日は、参考人の皆様方には大変お忙しい中、そして先ほど横山参考人から言われましたけれども、大変急な日程の中、都合を付けていただいて御出席をいただき、大変ありがとうございました。そして、私も大変勉強になりました。更に少し幾つかお伺いをさせていただきたいと思います。  まず最初に、今度日本がもう六%の削減をきちんとやるということは、これは議長国日本として、国内はもとより国際的に非常に大きな責任を持っているというふうに思います。これはもう至上命令だという感じがいたします。  そこでお伺いしたいんですけれども、産業界の活動によってCO2の発生というの……

第154回国会 環境委員会 第16号(2002/05/30、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 気候変動枠組み条約の採択から十年、京都会議から五年掛かって、多方面の方々の努力によってようやく京都議定書を批准する段階まで来ました。京都議定書発効要件の一つである五十五か国の参加見通しが付きました。  ところが、本会議でも言いましたけれども、アメリカが京都議定書から離脱をしたため、参加する先進国の炭酸ガス排出量が五五%以上となる見通しはまだ立っていません。アメリカの提案は、国内総生産百万ドル当たりの排出量を十年間で一八%減らすというだけです。アメリカの国務省のハーラン・ワトソン上級交渉官は、米国独自の温暖化対策によれば、アメリカの十年後の炭酸ガス排出量は九〇年水準より三五・五%増……

第154回国会 行政監視委員会 第2号(2002/04/01、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 最初に、輸入食品の安全問題について伺いたいと思います。  日本は食料の六割を輸入に頼っています。そして、日本では禁止されている遺伝子組換え食品スターリンクを始め、ダイオキシン汚染の豚肉や鶏肉の輸入、赤痢菌で汚染された生ガキなど、国民の知らない間に食卓に乗ってしまうという事件が相次いでいます。輸入食品の安全に対する消費者の不安が高まっています。  特に、野菜の輸入はこの十年間で三倍に増えています。その下で日本の残留農薬基準の何倍も汚染された野菜が大きな問題になっています。輸入冷凍野菜の検査をするようになったといいますが、その点について御説明いただきたいと思います。

第154回国会 行政監視委員会 第3号(2002/04/08、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 諫早の干拓事業について伺います。  農水省は、昨年、諫早干拓の農地造成面積を半分に縮小する計画変更を発表しました。私は、十二月三日の当委員会で、事業縮小案についてきちっとした費用対効果分析を行って、その基礎数字を当委員会に提出するよう求めました。農林水産省はようやく四月になって費用対効果分析結果を発表して、そして当委員会にも報告がありました。  改めて、分析結果はどうなっているのでしょうか。
【次の発言】 耐用年数六十五年分の総効果額と総事業費をそれぞれ現在価格で比べると、事業費の方が効果額より四百二十九億円も多い。つまり、計画を進めれば四百二十九億円以上損失になるということを認……

第154回国会 行政監視委員会 第5号(2002/05/20、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 食品表示違反の問題について、三月十二日の予算委員会での私の質問に対して根來委員長は、我々も抜かったかなという反省がある、その反省の上に立っていろいろの方策を考えていきたいと答弁されました。その後、公正取引委員会として食肉の不当表示で次々と排除命令を出しました。しかも、小売段階だけでなく、加工販売会社の不当表示を摘発したのは初めてだということです。  不当表示は、消費者にとって全く許せない、正に社会的な犯罪です。公正取引委員会として従来とは違ったしっかりした対応が必要だと考えますけれども、その点、改めて公正取引委員会のお考えを伺いたいと思います。

第154回国会 行政監視委員会 第7号(2002/06/10、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 食品添加物としての香料の製造にかかわる違反事件を起こしました協和香料化学の食品衛生法違反事件について、簡単にまず説明をしていただきたいと思います。
【次の発言】 違反のアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、それに新たに違反が判明した2メチルブチルアルデヒド、イソプロパノール、いずれも合成香料です。日本では使用が認められていません。ヒマシ油は天然添加物ですが、九六年以降の使用は禁止されています。にもかかわらず、この会社は三十数年もの長い間違反し続けていたということです。  食品の製造工場への立入検査の実態は一体どうなっているのでしょうか。

第154回国会 行政監視委員会 第9号(2002/07/08、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私、二〇〇一年六月四日に当委員会で取り上げた新潟県刈羽村の生涯学習センター、ラピカ問題について再度質問をいたします。  この事業は、六十二億円の事業費で、文化ホール、プール、アリーナ、図書館等がある本館と、そして陶芸工房、茶道館を建設したもので、そのうち電源立地促進対策交付金から五十七億円が交付され、九九年三月に完成をしています。ところが、翌年、住民の監査請求などで、六千四百万円も掛けた茶道館が実は極めて安物だったということが判明して大問題になりました。その後、経済産業省の調査が行われ、会計検査院は交付金二億六千万円を不当と認定をいたしました。  簡単に調査報告の概要の御説明をし……

第154回国会 行政監視委員会 第11号(2002/07/22、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、今日は食品安全問題について伺いたいと思います。  冷凍ホウレンソウなど中国の野菜の残留農薬が大きな問題になったことがきっかけになって、食品衛生法の改正が今行われようとしています。その概要について簡単に御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 その際、輸入、販売を禁止した食品について法違反の発生のおそれがないと認めたときには、今度は解除をすることができるわけですね。どういう状況で解除をするのか、どうやって汚染がなくなったことを確認するのでしょうか。
【次の発言】 輸入食品の安全性の問題ですけれども、これは中国野菜だけではありません。これまでも日本で禁止されている遺伝子組換……

第154回国会 内閣委員会 第12号(2002/05/23、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 今日は、日本道路公団の採算性の問題について伺いたいと思います。  何回かこの問題伺ってきているんですけれども、公団の一般有料道路に国土交通省が税金をつぎ込んで造る、いわゆる合併施行が行われている、この問題について伺いたいと思います。  例えば首都圏中央連絡道、圏央道ですが、この東京区間については全体の四分の三が国土交通省が行う直轄事業となっています。  そこで伺いたいんですが、現在建設を進めている道路公団の一般有料道路で、国土交通省が直轄事業として建設している分は事業費としてどのぐらいあるでしょうか。
【次の発言】 そうすると幾らになるんですかね、六割ぐらいになりますかね、国負担……

第154回国会 予算委員会 第10号(2002/03/12、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は今日、雪印食品をきっかけに連発しております食品の虚偽表示について伺いたいと思います。  今、食品の虚偽表示に対して国民の怒りは本当に頂点に達しています。  そこで、雪印食品、スターゼン、カワイ、全農チキンフーズ、それに今日報道されております茨城玉川農協の産地表示違反の概要について御報告いただきたいと思います。
【次の発言】 公正取引委員会は、雪印食品に対し、このような事例で初めて排除命令を出したといいますけれども、概要を説明してください。
【次の発言】 雪印食品の社員が、偽枝肉を見分けの付かない店に出荷していたという趣旨のことを述べたという新聞報道がありますけれども、その点に……


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第155回国会(2002/10/18〜2002/12/13)

第155回国会 環境委員会 第2号(2002/11/07、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、午前中も議論がありました東京大気汚染公害訴訟の判決にかかわって伺いたいと思います。  判決では、自動車排ガスと気管支ぜんそくの健康被害との因果関係を認めています。そして、国、東京都、首都高に対して被害者への賠償を命じました。道路公害裁判は、御承知のように、大阪地裁の判決以来、川崎、尼崎、名古屋南部訴訟に続いて五回連続して国が敗訴をしています。今日まで深刻な被害を長い間放置してきた国の責任、私は非常に重大だと思います。  そこで、大臣に伺いたいのですが、判決をきちんと受け止めて国の責任を認めるべきだと思いますが、その点、いかがでしょうか。

第155回国会 環境委員会 第4号(2002/11/28、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 本日は、参考人の皆様にはお忙しい中、また御出席いただき、そして貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。  最初に池谷参考人にお伺いしたいんですが、「ビオトープ十年の軌跡」という論文を書いておられますけれども、これを読ませていただきました。その中で、「ドイツの自然保護法では、生態学的に重要なビオトープを破壊することを禁止し、都市計画や農村整備では、計画の基本にビオトープの保護・復元・ネットワーク化が位置づけられている。」という、これは大変重要だなというふうに私、思いました。  そして、後の方で日本の生物多様性国家戦略について述べておられるんですが、「守るべきあるいは復……

第155回国会 環境委員会 第5号(2002/12/03、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 今度の自然再生推進法案では、過去に損なわれた自然環境を取り戻すために自然環境の再生や創出などの事業を行うというものです。  しかし、実際には、この法律案では中心的な事業主体となると考えられる国土交通省やあるいは農林水産省などは、依然として諫早干拓事業あるいは川辺川ダムなどの無駄で自然環境破壊だということで世論が強く反対している、そういう批判を無視して強行しています。ですから、多くの自然保護団体が、本法案は自然再生の名の下に従来型の公共事業を促進するためではないかと強く危惧している、これは私は当然のことだと思います。  過去に損なわれた自然環境を取り戻すという新たな法律を制定するの……

第155回国会 行政監視委員会 第2号(2002/11/18、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、まず、公務員制度改革は、憲法第十五条に明記されているように公務員が全体の奉仕者として国民の利益のために効率的に仕事ができるようにする条件を作ることだと考えます。つまり、公務員が、一部政治家、政党の利益や官僚自らの利益を守るためではなく、国民全体のために働くことができる制度への改革でなければならないはずです。  ところが、今回の公務員制度改革は、能力等級制度を導入する、内閣が人事管理制度や職員採用制度の企画立案を行う、公務員の能力や業績の評価と、それに基づく格付や任用、給与や手当の加算は各省に任せる、そして人事院は単なる事後チェック機関にするという。これでは、全体の奉仕者どこ……

第155回国会 行政監視委員会 第3号(2002/11/25、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 本日は、参考人の皆さん、大変お忙しい中ありがとうございます。また、貴重な御意見、ありがとうございます。  私の質問もかなり前の方とダブるところがあると思いますけれども、その点は御容赦いただきたいと思います。  今国民が公務員の制度改革に求めているものが一体何なんだろうということを考えたときに、やっぱり大蔵省の不祥事だとか、あるいは最近ではもう外務省の不祥事だとか、そういう一体官僚システムの中で何でこんなことが起こるのか、自分たちの税金が無駄に使われていて、そして公務員が幾ら悪いことをしてもなかなか罰せられない、こういうことが横行しては困るというのが率直な気持ちだろうと思うんですね……

第155回国会 行政監視委員会 第4号(2002/12/02、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、公務員制度改革についての意見を述べたいと思います。  まず、私どもは、政府が進めようとしている公務員制度改革については反対です。その主な意見を述べたいと思います。  最近の官僚の不祥事、官庁の腐敗は、官製談合や金券の不正授受、業者による過剰接待、飲み食い費用に充てる裏金作りなど、私利私欲に走る全くひどいものです。また、薬害エイズ問題等に見られる国民の命より製薬企業の利益優先、大手ゼネコンのための大型公共事業など、役所、官僚が、国民の利益よりも省庁や大企業の利益を優先させていること、あるいは鈴木宗男議員の事件のように一部政治家のためにのみ働くなど、全体の……

第155回国会 内閣委員会 第7号(2002/11/26、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 国民生活センターは、一九七〇年に国民生活研究所法を廃止して新たに国民生活センター法を制定して発足したものです。  当時、六〇年代の政府の高度経済成長政策の下で企業利益最優先、売らんかな攻勢、これが一気に激しくなって消費者の被害が激増しました。各種の公害や森永砒素ミルク中毒事件、サリドマイド薬害事件など、食品、薬品による被害、有害な添加物の使用、電気製品等の欠陥商品による事故、偽牛缶詰等の不当表示や、便乗値上げなどによる消費者被害、健康被害が広がりました。  こういう状況の下で消費者行政の必要性が強調されるようになって、都道府県レベルで消費生活センターが開設されていって、国としても……


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第156回国会(2003/01/20〜2003/07/28)

第156回国会 環境委員会 第2号(2003/03/20、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 まず最初に、今日、米軍がイラクに対する大規模な軍事攻撃を開始しました。この戦争は全く道理のない無法な戦争であり、国連憲章、国際法に違反します。戦争は、人々の命を奪うと同時に最大の環境破壊です。この無謀、野蛮な軍事攻撃を直ちに中止することを強く求めます。そして、いち早くこの戦争に支持を表明した小泉内閣に強く抗議をいたします。  そこで、私は、今日の本題であります所信に対する質疑に入らせていただきたいと思います。  大臣は所信で、「環境行政に責任を持つ者として、環境の保全という見地から、言うべきことははっきりと言うという強い姿勢で積極的に施策を展開していきたいと考えております。」、こ……

第156回国会 環境委員会 第4号(2003/03/26、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私、今日はたばこの問題について伺いたいと思います。  世界保健機構、WHOは今年の五月の総会で、WHOとしては初めての多国籍間条約となるたばこ規制枠組み条約の締結を目指しています。六回にわたる政府間交渉会議にはNGOの皆さんも積極的に参加をされ、会議の様子がマスコミでも報道され、国民は高い関心を示しています。  また、歩きたばこ、今日も放送されましたけれども、東京の小金井市でこの条例が通ったそうですけれども、各自治体で歩きたばこの禁止の条例が通る、あるいは職場での禁煙、分煙問題など、たばこ問題は国民の間で大きな関心事となっています。  たばこと健康問題については、既に医学的知見と……

第156回国会 環境委員会 第5号(2003/03/27、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 国は、一九八八年三月、大気汚染による汚染は終わった、被害はもうなくなったということで、公害健康被害補償法、いわゆる公健法に基づく第一種指定地域、これを全面的に解除をいたしました。そして、その後、新たな患者は認定しないということで進めてきているわけですけれども、まず伺います。認定患者の推移はどうなっているでしょうか。
【次の発言】 認定患者さんは、新規認定を打ち切った翌年の八九年三月末に十万七千二百七人に増えた。それをピークに、その後毎年四、五千人ずつ急激に減っております。ところが、それまでは毎年三千人程度の増加が続いていたわけです。八八年度以降、突然、公害患者が新たに発生しなくな……

第156回国会 環境委員会 第6号(2003/04/15、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 最初に、私はジュゴンの問題について質問をいたします。  防衛施設庁は、沖縄の辺野古沖で五月中にも地質調査のための大規模なボーリング調査や音波による海底地形調査などを行おうとしています。ボーリング調査ですけれども、これはサンゴや海草がある海中に六十三本ものやぐらを建てて海底のボーリングを行うという計画です。  辺野古沖は、何度も当委員会でも指摘をしてきていますけれども、国の天然記念物である世界北限のジュゴンが生息をしていて、その保護が国際的にも注目をされています。特に、基地建設の環境アセスではジュゴンへの影響が焦点となって、環境省も三年がかりでジュゴンと藻場の調査をしている最中です……

第156回国会 環境委員会 第7号(2003/04/17、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 本日は参考人の皆様には大変朝早くから御出席をいただきまして、それで貴重な御意見いただき、ありがとうございました。  私からは、ちょっと具体的な点について幾つかお伺いをしたいと思います。  まず天笠参考人にお伺いしたいのですが、遺伝子組換え食品の問題について、市民の立場からずっと取り組んでこられました。私も何回か市民と議員の会に出席をさせていただいて、御一緒させていただいたことがあるんですけれども、スターリンク事件、先ほどから言われておりますけれども、この問題について市民団体の皆さんが頑張られたからこれだけ大きな問題になったと思うんですけれども、やっぱり私は現場で伺っていて政府の対……

第156回国会 環境委員会 第8号(2003/04/22、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 生物多様性の保全について鷲谷参考人は、単に生物の種類数を多く確保するというようなことではない、進化の歴史を共有する生物種及び環境要素から成る調整済みの関係ネットワークとしての動的で均衡の取れたシステム、健全な生態系を維持するために在来の遺伝子、種、生態系を保全し持続的に利用することと述べておられました。  ところが、現代の商業的な食物、飼料分野での遺伝子組換え技術の活用は、除草剤耐性大豆や害虫抵抗性のトウモロコシなど、特定の目的に沿った遺伝子組換えを行った作物だけを大量に栽培をする、そして在来の品種を淘汰をするということになります。  私は、遺伝子組換え技術の活用そのものが生物多……

第156回国会 環境委員会 第10号(2003/05/08、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 まず、PCBの処理の問題について質問をしたいと思います。  PCBは、国として一九七二年に製造、使用の禁止をしているわけですけれども、その後三十年の間に使用済みのPCB機器の紛失が大きな問題になって、二〇〇一年にPCBの処理法が制定をされました。その審議の際に、PCBが適切に処理されるまでの間に新たな不明、紛失の発生を防止をするために、PCB製造業者やPCB使用機器の製造業者にPCB廃棄物の引取り、保管を行わせるべきと指摘をいたしました。当時、環境庁は、大変コストが掛かり、製造事業者の責任を問うのは困難であり、まず実態の把握が重要だという姿勢でありました。その後、新たな不明あるい……

第156回国会 環境委員会 第12号(2003/06/03、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 今回の廃棄物処理法改正と特定産業廃棄物特別措置法は、産業廃棄物の不法投棄対策が大きな柱となっていると思います。  環境省の調べでは、不法投棄は全体として六百六十九件、うち投棄量が判明しているのが五百三十六件、千三百三十四万二千六百九十四トンとなっているとのことですけれども、これは氷山の一角にしかすぎないと思います。  例えば、環境省の調査では、一番多い千葉県は百六十六件、三百二十万トンとされていますが、千葉県の職員の方で不法投棄問題に最前線で取り組んでおられる石渡さんは、千葉県がこれまで確認している不法投棄の現場は約一千か所、投棄量は全部で一千万立米になるというふうに指摘をしてい……

第156回国会 環境委員会 第13号(2003/06/04、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美です。  本日は、参考人の皆様には大変お忙しい中御出席をいただき、また貴重な御意見ありがとうございました。  最初に、庄子参考人がお触れになりました基金の問題についてちょっと伺いたいと思います。  昨日、この委員会で質疑がありまして、私この問題を取り上げたのですけれども、九七年の廃掃法改正以降、いわゆる基金の支援の対象となる九八年の六月以降の不法投棄の量はどのぐらいかということを伺いましたら、百六十四万トンあると。じゃ、それに要する費用は幾らですかというと、二百四十億から四百億円程度だと。大分開きがありますけれども、そういうことだと。  そうしますと、今、基金……

第156回国会 環境委員会 第14号(2003/06/10、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私、前回の質疑でちょっと残してしまった問題で、不法投棄の現場の問題、幾つかお伺いをしたいと思います。  最初に、滋賀県の志賀町和邇中の不法投棄の問題です。  ここは元々の地面よりも四十メーターも高い巨大なごみの山ができていて、一部割れ目からガスが吹き出していました。無許可の埋立てを行った業者は再三警察当局に検挙をされています。この業者がかかわる、あるいはこの地域の不法投棄量というのは、地元の方によりますと、百万立米から百七十万立米に達するのではないか、そういうことでした。  昨年暮れの私の質問主意書への政府の答弁では、南東部の区域については、ガスが発生している状況を踏まえ、廃棄物……

第156回国会 環境委員会 第15号(2003/06/12、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 種の保存法では、国際希少野生動植物の個体や器官、加工品等の商業目的の取引を禁止をしています。したがって、その厳格な運用、これは日本の国際的な責務であります。  国の指定機関として登録事務を行ってきた財団法人自然環境研究センターによりますと、これまでの登録実績では、商業目的で繁殖された観賞魚、アジアアロワナがほとんど、そして輸出国の許可証があれば商業取引が認められるもの、ベンガルヤマネコがほとんどということです。これらは正規の書類があって比較的審査が容易ですけれども、問題はそれ以外のもので、そのほとんどがアフリカ象の象牙です。  アフリカ象の象牙は九〇年一月以降は取引が禁止をされて……

第156回国会 環境委員会 第16号(2003/07/17、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、最初に遺伝子組換え作物同士の掛け合わせの問題について伺います。  遺伝子組換え生物による環境への影響を防止する法案が作られたばかりですけれども、厚生労働省は六月二十七日、除草剤耐性の遺伝子組換え作物と害虫抵抗性の遺伝子組換え作物とを掛け合わせたトウモロコシ四品種、綿二品種についてリスク評価を行い、安全と確認をしました。遺伝子組換え体同士を掛け合わせたものの安全評価は初めてです。  厚生労働大臣が薬事・衛生審議会に諮問してからバイオテクノロジー部会が安全との報告を出すまでわずか十三日間、パブリックコメントに至っては土日を入れて五日間と驚くほど短いんです。通常、パブリックコメン……

第156回国会 行政監視委員会 第4号(2003/05/12、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、日本の円借款で行われたインドネシアのコタパンジャン・ダム水力発電事業について質問いたします。  この事業は、スマトラ島中部の西スマトラ州とリアウ州にかかるカンパル川に、高さ五十八メーター、幅二百五十七・五メーターの多目的ダムを建設して、百十四メガワットの発電所と百五十三キロメートルの送電線を整備をするものです。エンジニアリング・サービスに十一億五千万円、本体の一期、二期事業に三百億二千五百万円の借款を承諾をして、一九九六年に完成をしました。  最終的な融資額は二百三十七億九千二百万円だったということですが、ダム、発電所、送電線、道路整備など、具体的な工事種別の内訳を教えてい……

第156回国会 行政監視委員会 第5号(2003/05/26、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 容器包装リサイクル法の政策評価について伺いたいと思います。  まず、総務省が実施をした政策評価では、先ほどから出ておりますように、容器包装廃棄物の排出量及び排出率が減少した、再生資源化量及びリサイクル率が増加をした、だから一定の効果を上げている、そう評価をしています。法律の目的は、言うまでもなく、最終的に容器包装ごみの減量をする、そして再生資源としての利用を促進するというところにあります。  そこで伺いたいのですが、容器包装のごみ量は、容リ法の施行後、どうなりましたでしょうか。
【次の発言】 確かに、ごみ量は全体としては減っているんですね。でも、この中身をよく見ると、減っているの……

第156回国会 行政監視委員会 第7号(2003/06/30、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、森林の保全・管理等に関する行政評価・監視に関連して伺いたいと思います。  まず、森林の機能についてですけれども、まず私の理解では生産の場であると。それから、人々の安らぎの場であると。あるいは、豊かな川や海をはぐくむ機能がある、あるいは洪水を防ぐ、水を供給する、そしてエアコンの役割を果たす。私は東京の多摩の地域に住んでおりますので、暑いときに森林のそばにいるとかなり涼しいとか、あるいは酸素を供給してくれるとか、そういう機能があります。そして、最近では、地球温暖化防止ということで、大変大きな役割を果たしている。さらには、生物多様性の宝庫であるということで、私は森によって人々は生……

第156回国会 内閣委員会 第6号(2003/05/06、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美です。  本会議質問に続きまして本委員会で質問させていただきたいと思います。  まず、本会議では、予防原則について大臣は、予防原則の言葉は用いていないが悪影響の未然防止という考え方は適切に位置付けている、そう答えられました。  実際には、ところが、アメリカなど食糧輸出国や、あるいは食品業界などは、危険性が科学的に証明されていないものは規制すべきではないとして予防原則の考え方に抵抗する、あるいは反対をするという状況にあります。悪影響を未然に防止をするために、私は、外国の、例えば外国のデータをうのみにするのではなくて安全性が未確認のものは認めない、そういう立場でリ……

第156回国会 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第8号(2003/05/28、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美です。  今、有事法案に対する地方自治体の不安、そして批判が広がっています。地方議会での反対、慎重を求める意見書が六百三十八自治体、全自治体の二割になります。周辺事態法の際の二百七十九自治体の二倍を超えています。  五月十五日付け朝日新聞、ごらんだと思いますけれども、それによりますと、これまでの政府の説明に三十七人が不十分と回答しています。十分と回答されたのは、先般お辞めになられました青森の県知事さんお一人でございます。  そして、国民の私権や地方自治権の一部制限が想定されるのに具体的内容が明らかになっていないなど、不信感を示された知事さんは二十五名おられると……

第156回国会 予算委員会 第13号(2003/03/18、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 米軍のイラク攻撃について聞きます。  アメリカのブッシュ大統領は、今朝十時、四十八時間以降、一方的にイラクへの武力攻撃を開始するという演説を行いました。内容について説明してください。
【次の発言】 平和を求める人々の行動が地球を覆っています。国連の査察も成果を上げ、平和解決の道が見えてきています。アメリカはそれを無理やり断ち切って戦争に切り替えようという、全く道理のない一方的な戦争計画です。  ところが、小泉総理は、この無謀な、無法な武力行使にいち早く支持を表明しました。これでは日本が無法な戦争の共犯者になってしまいます。国連安保理での合意を得られていません。国連憲章に反するこの……


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第159回国会(2004/01/19〜2004/06/16)

第159回国会 環境委員会 第2号(2004/03/18、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私、日本共産党の岩佐恵美でございます。よろしくどうぞお願いいたします。  今日は、沖縄の中城湾の泡瀬干潟の埋立て問題について伺いたいと思います。  沖縄総合事務局が、中城新港の航路整備のためにしゅんせつ土を捨てる場として泡瀬干潟を埋め立てるという計画を今進めています。泡瀬干潟、中城湾の環境価値について環境省の評価を述べていただきたいと思います。
【次の発言】 中城湾というのは、数十万年前に琉球石灰岩の台地が陥没してできたという地形です。北のあの勝連半島と南の知念半島に挟まれ、湾口を津堅島、ウガン礁、久高島に囲われています。  この間も説明されて改めて驚いたんですが、河川の流入がほ……

第159回国会 環境委員会 第3号(2004/03/24、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 まず最初に、ブナ林の重要性について伺います。  ブナ林が現在まとまった形で残っているのは、世界の中で日本列島、ヨーロッパ、アメリカ東部の三か所のみだといいます。これらは、今から約三千万年前に北極周辺に分布していたブナが、その後の氷河期に南下した生き残りだということです。中でも日本のブナ林は、アメリカやヨーロッパと違って、氷河期を生き抜いた植物がかなり残っていて多様性に富んでいます。そして、自然史的に見ると際立って貴重なものだと言われています。  そこで伺いたいんですが、環境省、林野庁、それぞれ、日本のブナ林の重要性についてどう認識をしておられるのか、その点について伺います。

第159回国会 環境委員会 第5号(2004/04/08、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は、まず外来種の実態把握、そして水際チェックについてお伺いをしたいと思います。  外来生物の人為的な持込みは、自然が長い年月を掛けて作り上げてきた生態系のバランスを崩し、生物多様性にとって最大の脅威と言われます。特に、日本のように独特の生態系に恵まれた島国では大変大きな影響を受けます。  そこで、当たり前のことですけれども、まず、どのような外来生物がどのくらい日本に持ち込まれ、在来生物や生態系にどのような影響を与えているかなどの実態を把握する、このことが外来生物対策の出発点だと思います。日本自然保護協会の資料によりますと、家畜や競走馬などを除いて、年間五億件以上という膨大な数の……

第159回国会 環境委員会 第6号(2004/04/13、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美です。本日は、参考人の皆様には朝早くから御参加をいただいて、そして貴重な御意見をいただき、ありがとうございました。とても勉強になりました。  それで、最初に岩槻参考人にお伺いしたいんですけれども、事前に配られた資料をちょっと読ませていただいて、「移入生物とわが国の生態系保全」という中に、移入種のその動態は問題があると指摘されながら正確な調査も不十分なままに放置されて、それだけに対応にも後れが見えるという状況が続いていたということを言われて、一つには移入種の危険性が十分認識されていないという現実がある、そして社会に対する説得力に欠けていた点があると。その後に、も……

第159回国会 環境委員会 第7号(2004/04/15、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 前回に続きまして、外来生物による被害の問題について伺います。  アライグマの被害が全国に広がっております。二〇〇二年には四十都道府県から報告をされております。  神奈川県の場合、九九年には十六頭のアライグマが捕獲されて自然環境保全センターに持ち込まれました。ところが、二年後の二〇〇一年には二百二頭と十二倍以上に急増しています。特に被害が大きい鎌倉市の場合、二年度の相談件数が四百四十七件、捕獲数は二百二十八頭に及んでいるということです。最近では、農業被害だけではなくて、家の天井裏にすみ着いてふん尿被害をもたらす、天井裏に上がってみたらふんの山があっちこっちにできている、尿も垂れて天……

第159回国会 環境委員会 第8号(2004/04/20、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 今回の改正では、廃棄物が埋まっている土地を指定する、掘削などして利用する場合には、届出させて基準に沿った施行方法とする仕組みを新設をするということになっています。  私は、本来、ごみが埋まっている土地を掘り返すような利用はやるべきではないと考えます。特に、何が入っているか分からない産廃の不法投棄場所は非常に危険が大きいわけです。産廃の不法投棄は分かっているものだけで毎年約一千件、そして量にして三十万トンから四十万トンあります。しかし、これは氷山の一角にすぎないのではないかと思います。例えば、先ほどから議論になっています岐阜市で新たに見付かった、判明しているだけで五十万立米をはるか……

第159回国会 環境委員会 第10号(2004/05/11、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本の廃棄物の海洋投棄量は世界でも多い国の一つとなっています。とりわけ産廃は最も多い国となっています。し尿や下水汚泥の海洋投棄は本法の施行までにやめることになっておりますけれども、問題は産廃であります。産廃の投棄、これをなくしていくことは国際的な責務だし、また政府の責任は重大だと思います。私、この法律を審議するに当たって改めて勉強させていただきました。そして、非常に産廃の投棄についてなくしていくことが重要だし、そのことを真剣に考えていかなければいけないということを改めて感じました。そういう観点から、今日、質問をさせていただきたいと思います。  まず、産廃は海洋投棄量の二七・五%を……

第159回国会 環境委員会 第12号(2004/05/18、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 政府として、浮遊粒子状物質、いわゆるSPMの環境基準を二〇一〇年までにおおむね達成するという目標を掲げております。ところが、実態は二〇〇二年の一般大気測定局のSPM環境基準達成率、五二・六%であります。九九年の九〇・一%から四〇ポイント近く低下をしています。  SPMの原因となっている揮発性有機化合物、VOCは、固定発生源からの排出量が全体の九割を占めております。東京都など一部の自治体では、固定発生源からのVOCの排出を規制しているんですが、国は、事業者の自主的な努力にゆだねるべきなどという産業界の主張があり、抵抗があって、事業場などのVOC規制を先延ばしにしてきました。ところが……

第159回国会 環境委員会 第14号(2004/05/25、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 環境配慮法によりまして事業者が資源の消費や廃棄物の排出の状況について環境報告書を作成して公表することになっていけば、事業活動に伴う環境への負荷を減らしていく努力を促すことになると期待されます。ただ、法案では、限られた特定事業者だけが対象で、民間事業者は除外されています。これでは環境負荷の削減効果が期待できないのではないか、そう危惧されます。  しかし、その法案の趣旨説明では、特定事業者の取組をモデルとして民間事業者の自主的な取組を促すとしています。その場合、モデルとなる環境報告書にどのような事項を記載するのかということが極めて重要となると思います。  環境報告書には事業活動に伴う……

第159回国会 行政監視委員会 第3号(2004/04/12、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私、最初にイラクでの民間人人質事件について伺いたいと思います。  今回の民間人人質事件は卑劣極まりない行為であって、どんな理由があろうと決して許されません。ましてや、今井さん、高遠さん、郡山さんはイラクの子供たちや住民のために一生懸命に支援活動をしている方々であります。日本国内はもとより、イラク国内でも多くの人々が三人の無事解放を願って行動に立ち上がっていると報道されております。  ところが、政府は最初から自衛隊の活動を正当化して、自衛隊を撤退させないことを繰り返し強調しています。外務大臣のメッセージについて、家族の皆さんが人質にリスクがあるので自衛隊の派遣を正当化する部分を削除……

第159回国会 行政監視委員会 第4号(2004/04/26、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 私は今日はサハリンにおける石油ガス開発と環境問題について質問をしたいと思います。  サハリン北東部沖合のオホーツク海大陸棚で石油ガス開発のプロジェクト、サハリン1、サハリン2が進められています。それぞれの概要について簡単に御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 それぞれの事業への国際協力銀行の融資はどうなっているでしょうか。決定額とそして執行額、それぞれ御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 サハリンは広大な手付かずの自然が残されています。鳥類、海生哺乳類など、多くの希少野生動物が生息しています。今その環境の破壊が大きな問題となっているわけですが、特にこの地域で繁殖し……

第159回国会 内閣委員会 第15号(2004/05/25、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  今回の消費者保護基本法の改正は、世論、消費者の運動が大きな推進力となりまして全会派一致の改正案となりました。私は本当に良かったなというふうに思っております。  今度の改正案では、「基本理念」に消費者の安全の確保など八つの消費者の権利を明記をしたこと、消費者の権利を尊重して消費者政策を推進することが行政の責務であるとしたこと、事業者の責務を具体的に明記をしたこと、消費者契約の適正化の規定を新設したこと、苦情処理、紛争解決の規定を拡充して、国、都道府県、市町村の対応や人材確保等の責任を明らかにしたこと、また国民生活センターの役割を明記するなど、消……

第159回国会 予算委員会 第13号(2004/03/19、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 ジュゴンが生息している沖縄辺野古の海域に普天間代替の基地建設が計画をされています。国内外でこのような基地建設に対して大きな批判が広がっています。今日は、世界北限の沖縄のジュゴンについて伺いたいと思います。  環境省は三年越しで調査を行っております。現段階の状況について御報告いただきたいと思います。
【次の発言】 ジュゴンは天然記念物に指定をされています。文化庁としてジュゴン保護のためにどう対応してこられたのか、御報告いただきたいと思います。
【次の発言】 水産庁として、混獲を防ぐということで取り組んでいるはずなのですが、どう取り組んでおられますでしょうか。


岩佐恵美[参]委員会統計発言一覧(全期間)
18期-|19期|

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各種会議発言一覧(参議院19期)

岩佐恵美[参]委員会統計発言一覧(全期間)
18期-|19期|
第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 経済産業委員会、環境委員会連合審査会 第1号(2002/07/02、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  私、今日は時間が限られておりますけれども、その間、それを利用させていただきまして基本問題について幾つか議論をさせていただきたいと思います。  まず、循環型社会推進基本法では、第一に発生抑制、そして二番目に再利用、再使用、三番目にリサイクル、四番目にサーマルリサイクルということで、順序を付けて発生抑制を明確にしています。こういう立場から見た場合に、メーカーが廃棄物となった段階までその費用負担を含めて責任を負うということが私は欠かせないというふうに思います。  自動車の解体、リサイクルで一番問題になるのがシュレッダーダストの発生でございます。この……


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第156回国会(2003/01/20〜2003/07/28)

第156回国会 経済産業委員会、環境委員会連合審査会 第1号(2003/04/16、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 今回の改正でようやく日本でも化学物質の管理に生態系保全を含めることになるわけですけれども、OECD加盟国の中で生態系保全を化学物質管理制度の対象としていなかったのは日本だけでした。日本は、PCB問題でもダイオキシン問題でも欧米より対策が大変後れていました。日本全体の海、河川、土壌、大気が高濃度の汚染にさらされて、生物あるいは人間等を汚染して高濃度蓄積をしておりましたし、今でもまだそれがなかなかなくなっていないということで苦慮をしております。  実は、私も、一九七四年ごろですか、PCBが大問題になったときに、知り合いの学者が血液検査をさせてほしいということで私ども家族の血液を調べる……

第156回国会 内閣委員会、厚生労働委員会、農林水産委員会連合審査会 第1号(2003/05/14、19期、日本共産党)

○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  最初に、厚生大臣、日程の御都合があるということですので、まとめて厚労省関係、お伺いをしたいと思います。あとは、残りは事務方の方にお願いしたいと思います。  まず、輸入食品が六割という状況の下で、輸入食品検査体制が大変大事でございます。検査体制がきちんとしなければ、いろいろな基準を設けたとしても機能しません。  一月二十四日、私、横浜検疫所と横浜の輸入食品・検疫検査センターに行って実情をいろいろ伺ってまいりました。残留農薬や動物用医薬品、遺伝子組換え食品のモニタリング検査をやっているのは横浜と神戸のセンターだけです。全国十三の検疫所のうち五か所……



岩佐恵美[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

岩佐恵美[参]在籍期 : 18期-|19期|
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