このページでは扇千景参議院議員の19期(2001/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は19期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(扇千景君) 月原議員から私に対しまして、テロ対策として空港の保安検査機器等の充実強化策と航空輸送対策についての御質問がございました。 国土交通省におきましては、今回のこのテロを契機に、ハイジャック等の防止に向けて、空港におきます手荷物検査等の強化、そして保安対策に対して万全を期しているところでございます。 また、航空の輸送を安定的に維持するために、昨日、航空機へのテロにより、航空保険契約等の見直し、それによって第三者に損害が発生した場合の措置について閣議決定をいたしました。 国土交通省といたしましても、今後、ハイジャック等の防止施策を一層充実強化させるためにも、検査機器の充実……
○国務大臣(扇千景君) 海上保安庁法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 現在、海上保安官等の武器の使用については、海上保安庁法において警察官職務執行法が準用されております。武器の使用が認められる場合において人に危害を与えることが許容されるのは、刑法に定める正当防衛または緊急避難に該当する場合のほかは、死刑または無期もしくは長期三年以上の懲役もしくは禁錮に当たる凶悪な罪の既遂犯等の場合に限定されておりますが、単に逃走を続けるだけで、その外観等からだけでは船内でどのような活動が行われているかを必ずしも確認できない、いわゆる不審船に対しては、武器使用は認められても、……
○国務大臣(扇千景君) 都市再開発法等の一部を改正する法律案及び都市再生特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 都市は、我が国の活力の源泉でありますが、今日、慢性的な渋滞、緑やオープンスペースの不足など、多くの課題に直面しております。また、近年の急速な情報化、国際化、少子高齢化等の社会経済情勢の変化に十分対応できないものとなっております。 このため、都市の再生を図り、その魅力と国際競争力を高めることが、我が国の経済構造改革の一環として重要な課題となっております。そのためには、民間の資金やノウハウを都市再生に振り向けることが不可欠であります。 こうした状況を踏まえ、民間の……
○国務大臣(扇千景君) 建築基準法等の一部を改正する法律案及び高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 我が国の都市を、豊かで快適な、経済活力に満ちあふれたものへと再生するとともに、環境対策、高齢化対策等の新たな課題への取組を通じて居住環境の改善を図ることは、喫緊の課題であります。 これら課題に対応するためには、地域住民等が行うまちづくりの取組を促進すること等による都市再生の推進を図るとともに、居住環境の改善を図るため、化学物質による室内空気の汚染問題に対するシックハウス対策の推進や建築物のバ……
○国務大臣(扇千景君) 既に総理、関係大臣からお答えがありますけれども、あえて重ねての御質問でございますので、川橋議員にお答え申し上げたいと存じます。 道路関係四公団に対しての委員会に提出する資料に対して、内容及びその公表方についての御質問がございました。 道路関係四公団は、借入金の返済状況に着目した償還準備金積立方式、これによりまして、御存じのとおり、資産、負債及び収支状況等の財務状況を公表するとともに、今後の収支見通しについても、求めに応じて償還満了に至るまでの償還計画を公表してまいりました。 しかしながら、これらの財務諸表は民間企業との対比ができないなどの国民の声もございますので、……
○国務大臣(扇千景君) 浅尾議員から住宅金融公庫の改革の手順についてのお尋ねがございました。 住宅金融公庫については、民間でできることは民間にゆだねる、その基本原則の下に、昨年の十二月、閣議決定されまして、整理合理化計画においては、今、議員がおっしゃったように、五年以内に廃止する、また、民間住宅ローンの証券化支援に係る業務については住宅金融公庫が先行して行うとともに、公庫の廃止の際にこれを行う新たな独立行政法人を設置する、また、融資業務については段階的に縮小するとともに、民間金融機関が円滑に業務を行っているかどうかを勘案して最終決定する、その方針が示されたところでございます。 既に、民間で……
○国務大臣(扇千景君) 岩佐議員の御質問でございますけれども、地球温暖化は、人類の生存基盤にかかわります最も重要な環境問題でございますので、その防止は人類共通の課題として私どもは認識しておりますし、また、このために、我が国として京都議定書の実現に全力で取り組んでいくという必要があるのは当然のことでございます。 このような環境の下あるいはその認識の下に、国土交通省といたしましても、低公害車の開発とかあるいは普及促進、そして住宅の省エネ化を始めといたしますあらゆる各種の施策を全力で推進しているところでございます。 社会資本整備の観点からは、環状道路あるいはバイパス等の整備とかあるいは交差点の立……
○国務大臣(扇千景君) マンションの建替えの円滑化等に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 マンションは、都市における住まいの形態として広く普及しておりますが、今後、老朽化したマンションが急増することが見込まれております。都市の再生と良好な居住環境の確保を図る観点から、マンションの建替えの円滑化が重要な課題となっております。 現在、マンションの建替えにつきましては、建替えを行う団体の法的位置付けが明確でないということ、区分所有権等の関係権利を再建したマンションに円滑に移行させるための法的な仕組みがないこと等の問題点が指摘されております。区分所有者自らが主体となって建替え……
○国務大臣(扇千景君) 谷議員から、母子家庭の居住の安定を図るということで、家賃の債務保証についてのお尋ねがございました。 母子家庭にとりまして居住の安定ということが大変大事なことである、しかも重要な課題であるということは認識しておりますし、また、このために、従来より、母子家庭に対する公営住宅の優先入居制度等を設けているところでございますので、一般入居も含めまして、約九十五万の母子家庭のうち、一七%に相当する約十六万世帯が公営住宅に入居されているのが現在でございます。 また、母子家庭を対象とした家賃の債務保証につきましても、複数の民間業者にこの保証制度で実施されているところでございますので……
○国務大臣(扇千景君) 社会資本整備重点計画法案及び社会資本整備重点計画法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、社会資本整備重点計画法案について申し上げます。 社会資本整備に関するこれまでの事業分野別の長期計画は、事業の計画的な推進等を図る上で一定の役割を果たしてまいりました。しかしながら、今日、社会資本整備については、地域住民等の理解と協力を確保しつつ、より低コストで質の高い事業を実現するといった時代の要請にこたえて、事業を一層重点的、効果的かつ効率的に推進するため、横断的な取組や事業間連携の更なる強化が求められております。 この……
○国務大臣(扇千景君) 本州四国連絡橋公団の債務の負担の軽減を図るために平成十五年度において緊急に講ずべき特別措置に関する法律案及び高速自動車国道法及び沖縄振興特別措置法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、本州四国連絡橋公団の債務の負担の軽減を図るために平成十五年度において緊急に講ずべき特別措置に関する法律案につきまして申し上げます。 本州四国連絡橋公団の平成十四年度末における有利子債務は約三兆五千億円となる見込みであり、管理費を上回る料金収入があるものの、利払いが大きいため、支出が収入を大きく上回っており、その財務状況は極めて厳しいものとなっております。……
○国務大臣(扇千景君) 成田国際空港株式会社法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 新東京国際空港公団については、特殊法人等改革基本法に基づき平成十三年十二月に閣議決定された特殊法人等整理合理化計画において、民営化に向け平成十四年中に政府において結論を得ることとされております。これを踏まえて検討を進めてきた結果、昨年十二月に閣議決定された「道路関係四公団、国際拠点空港及び政策金融機関の改革について」において、平成十六年度に全額国出資の特殊会社とすることとされました。このため、新たに設立する特殊会社の設置根拠法を制定する必要があります。 このような趣旨から、このたびこの法案を提案す……
○国務大臣(扇千景君) 今井先生から決算委員会の意義、参議院としては決算委員会を重視しようという、今まで何度も参議院改革が叫ばれました。そして、衆議院と違って、参議院は予算よりも決算を大事にしようということは、参議院各党各会派、今まで何度も参議院議長のもとに改革委員会をつくり、御論議を尽くされてきましたけれども、いまだその点は、今、今井先生がおっしゃったように決算委員会が予算委員会に対してはまだ軽視されているのではないかという御議論がございましたけれども、これは私は参議院全体の意見として、委員会で取り上げるべきことでありませんし、私がコメントすることでもございません。 けれども、参議院をとも……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 第百五十三回国会における御審議に当たりまして、国土交通行政の当面の諸課題について私の考え方を述べさせていただきます。 まず、米国の同時多発テロ事件の犠牲者の方々の御冥福をお祈りするとともに、米国民及び被害者の方々に心からお見舞いを申し上げたいと存じます。 国土交通省といたしましては、今回のテロを対岸の火事ではなくて、自国のことと考えて、私を本部長とします緊急テロ対策本部を設置して対策の万全を期しております。 具体的には、陸海空の交通機関の安全運航等のためにマニュアルを整備し、その点検を行うとともに、空港警戒態勢を最高レベルとし、一日に七十五……
○国務大臣(扇千景君) ただいま議題となりました海上保安庁法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明を申し上げます。 現在、海上保安官等の武器の使用につきましては、海上保安庁法において警察官職務執行法が準用されており、武器の使用が認められる場合において人に危害を与えることが許容されるのは、刑法に定める正当防衛または緊急避難に該当する場合のほかは、死刑または無期もしくは長期三年以上の懲役もしくは禁錮に当たる凶悪な罪の既遂犯等の場合に限定されております。 単に逃走を続けるだけで、その外観等からだけでは船内でどのような活動が行われているかを必ずしも確認できないいわゆる不審船に対しては、……
○国務大臣(扇千景君) 今、野上先生から状況とまた対策と二つに分けてお話がございましたけれども、今、野上先生がおっしゃいましたように、北朝鮮の工作船であろうという、工作員が使用したものであろうと思われます水中スクーターと見られる物体でございますけれども、これは大体全長は約百六十センチメートル、直径約三十センチメートルの円筒状の金属製の物体でございまして、平成二年に、今おっしゃいましたように、福井県の美浜町の海岸に発見されました。また、本年の三月、今おっしゃいました富山県の黒部川の河口で同じようなものが発見されました。 これも、少なくとも海上保安庁では、日本海沿岸周辺におきます当該の水中スクー……
○国務大臣(扇千景君) 前海上保安庁長官で、大変国土の保安のために御協力いだいた荒井先生が国会の場で立場を変えてこうして質問してくださるということで、私は、今までの御経験を生かして、もしも海上保安庁長官当時なし得なかったこと、また日本国土、国民にとってこうしなければならないという新たな御意見をところを変えて御論議できるのを期待しております。 私は、そういう意味で海上保安庁を所管いたします国土交通省、今おっしゃいましたように、この国土交通省の使命たるもの、しかも四省庁統合と、先ほど局長が言いましたように、また今、荒井先生のお話のように、四省庁統合してただ数を減らせばいいということではなくて、お……
○国務大臣(扇千景君) 国土交通大臣としてはいかがかという御質問でございますけれども、もともと小泉内閣が発足したときに、聖域なき構造改革をうたって小泉内閣は誕生いたしました。そして、改革なくして成長なしと、これも小泉内閣の看板でございます。私どもは、そういう意味におきまして、聖域なき構造改革とは何たるやということで、それぞれの所管で宿題を預けられました。 そして、私には特に、山下先生が御承知のとおり、道路四公団のことについて、また住宅金融公庫、都市基盤整備公団、この特殊法人の中で六つの宿題を特に率先して民営化か廃止、二者択一でございます、どっちかにしろというお話がございまして、私は、今、先生……
○国務大臣(扇千景君) 民主党で決まっていることを、違うことをここで聞かれても、党内のことはどうぞ党内でおまとめいただきたいと思いますので、民主党は凍結とおっしゃっていますけれども、私は木を見て森を見ずというようなことであろうと思います。 私は女でございます、私は子供を二人産んでおります。十カ月で生まれるよと言われまして、やっぱり心の準備も体調も整え、精神的にも子供を産む準備をいたします。これが私は国幹審だと思っています。九三四二という数字が出たのは十一年でございます。ですから、これを皆さんにお見せして、やっぱり十カ月で子供、十月といいますけれども、私どもはそういうつもりをお見せしたのが国幹……
○国務大臣(扇千景君) 今、浅尾先生の御質問のとおり、過日の連続立体交差、これを解消しようということで、少なくとも今七一%仕上がっておりますし、先生御存じだと思いますけれども、あの小田急線の中でボトルネックがございまして、一番ひどいときには一時間に四十分以上踏切が閉鎖したままだという、それを一日も早く解消してくださいという多くの皆さんの御要望でこれは着手したことでございますけれども、少なくとも私はこの工事が、今、判決が出たということですけれども、最終判決ではまだございません、それはもう先生御存じのとおりでございますので。 私たちはできれば、これだけの多くの都民、そして一般サラリーマンの皆さん……
○国務大臣(扇千景君) 野沢先生がおっしゃいますように、先般のテロ対策、テロ事件以来、我々は、今私の担当しております海と空と両方のお尋ねがございましたので、海上保安庁としましては、少なくとも湾岸に近い防御施設をぜひ防御しようということで、原子力施設でありますとか臨海部の国際空港でございますとか、そういうところに重点的に警戒監視を実施しておりますけれども、その実施しますものが果たしてそろっているかどうかということで、少なくとも巡視船艇の整備でございますとか、あるいは巡視船の航空機等々の夜間の照明器具が備えてあるかどうかということも、少なくとも赤外線の監視装置、これを搭載しよう、また巡視船艇の乗組……
○国務大臣(扇千景君) 若林先生、漁業、林業、農業、漁業は別としても、特に林業には精通していらっしゃいますけれども、私たちは、二十世紀公共工事は私はハードだと申しております。二十一世紀はソフトの世紀に公共工事も転換していかなけりゃいけない、それが、私は、環境問題も加味したという意味でソフトの公共工事に転換しようというのが私の大きな願いでございますし、また現実的に、ことしの五月でございますけれども、小泉総理が所信表明演説の中でもおっしゃいました、お聞きになったと思いますけれども。その中で、総理が主宰なさいまして、二十一世紀「環の国」づくり会議、これをおつくりになりまして、もう既に何回もしておりま……
○国務大臣(扇千景君) 今、海野議員から公共工事全体に対してのお話もございました。もう既にお分かりのことでございますから、重ねて私の方から総論的なことは申し上げませんけれども。 少なくとも、私どもは、国土交通省として、必要なところには集中投資をし、なおかつ、集中投資をして早期に仕上げることによってコストダウンを図れると。必要なもののところへ必要なものを配慮するという公共工事全般に対しての基本理念というものは是非御理解いただき、しかも無駄だと思われるところは英断を持ってカットし、必要なところへ集中投資をする、これはもう公共工事に対する基本的な姿勢でございますから、申し上げておきたいと思います。……
○国務大臣(扇千景君) 今日は紛らわしくて、お答えいただいても結構なんですけれども、我が省の所管でございますので私の方からお答えさせていただきたいと思います。 今、山本議員がおっしゃいましたように、本年、十本の長期計画のうち八本が平成十四年度で期限切れになります。そして、あと一本が十五年が期限切れ、あと一本が十七年ということで、本年は八本でございます。これは、今お話が出ましたように、あらゆる面で長期計画の見直しをということは小泉総理からも、また経済財政諮問会議でも何としても見直そうということで、私が宿題をいただきまして、それで、我が省の中で私が申しましたことは、御存じのとおり、この本年で期限……
○国務大臣(扇千景君) 今、谷委員がおっしゃいましたように、霞ヶ浦のこの水位の問題でございますけれども、既に国土交通省担当者等と事務所等ともお話合いが既にあるということも伺っておりますし、御存じのとおり、今、谷議員がおっしゃいましたように、少なくとも流域内の小学校の約九割に相当します百二十一校、約四万人の生徒がアサザの里親としてこの事業に参加してくだすっているということで、私は将来の日本人がこの環境をいかに大事にするかということを地元の皆さんが熱意を持って推進してくだすっていることには敬意を表したいと思っておりますし、今、谷委員がおっしゃいました地元のNGOの皆さん方との円卓会議、これも私は少……
○国務大臣(扇千景君) 所見ということになれば、まず全く違った方向から、森元議員ならお分かりだろうと思うので申し上げたいと思います。 PFIを実行するに当たって、まず我々は、国務大臣として国土交通のみならずほかにも関連しますので申し上げたいと思いますけれども、今まで各省に営繕というものがございます。そして、例えば病院を造るにも厚生労働省の営繕はこうしなきゃいけないという規制、学校を建てるとなれば文部科学省営繕がこうしなければいけないという、そういう基本的な各省の持っている営繕のノウハウ、技術、そういうものを、森元議員が御存じだと思いますけれども、土光臨調の最終答申に各省庁の営繕は一元化するも……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。よろしくお願い申し上げます。 第百五十四回国会における御審議に当たりまして、国土交通行政に取り組む基本的考え方につきまして、私の所信を申し述べたいと存じます。 昨年十二月に発生しました九州南西海域不審船事案に関しましては、海上保安庁が困難な状況の下適切に任務を遂行したものと考えております。先般、自航式水中カメラ等を用いた調査を実施いたしましたが、引き続き、事案解明に努めるとともに、不審船への対処に必要な装備、体制等について検証を行ってまいります。 また、昨年九月の米国同時多発テロ事件を踏まえた陸海空の交通機関、重要インフラ施設に対する警備、警戒……
○国務大臣(扇千景君) 今、北岡議員から基本的な御示唆がございました。私どもは、昨今の次から次に出てくるあらゆる負の面というのをどう取り上げ、またどう解決していくか、私は大変重いものを感じております。特に私が申し上げたいのは、国土交通省に関係しますような公共工事に関するもの、そういう点では、私は特に、今までも指摘されたり、また今回、政党も氏名も言いませんけれども、ある政党を離脱された方の秘書さんが、これは業際という名前は出していいと思いますけれども、その口利き業というのを、最初から口利き業として設立して、一つの知事さん、二人の市長さん、お辞めになるというような大変大きな事態が発覚しております。……
○国務大臣(扇千景君) 国土交通省関係の平成十四年度予算について、その概要を御説明申し上げます。 平成十四年度一般会計予算に計上いたしました国土交通省関係予算額は、七兆一千四百八十五億円であります。 このほか、自動車損害賠償保障事業特別会計、道路整備特別会計、治水特別会計、港湾整備特別会計、自動車検査登録特別会計、都市開発資金融通特別会計、空港整備特別会計及び特定国有財産整備特別会計について、それぞれの所要額を計上しております。 なお、北海道、離島及び奄美に係る公共事業予算については、当該地域の総合開発の推進を図るため、農林水産省関係予算等他省関係予算を含めて、国土交通省予算に所要額の一……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 ただいま議題となりました都市再開発法等の一部を改正する法律案及び都市再生特別措置法案につきまして、その提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。 都市は我が国の活力の源泉でありますが、今日、慢性的な渋滞、緑やオープンスペースの不足など多くの課題に直面しております。また、近年の急速な情報化、国際化、少子高齢化等の社会経済情勢の変化に十分に対応できたものとなっていない現状にあります。 このため、都市の再生を図り、その魅力と国際競争力を高めることが、我が国の経済構造改革の一環として重要な課題となっております。そのためには、民間の資金やノウハウを都市……
○国務大臣(扇千景君) 今、野上議員から佐藤工業のことに関して御質問いただきました。 過日も予算委員会でこの佐藤工業の問題が取り上げられて、私お答えしておりますけれども、少なくとも平成十三年三月期の売上げが約四千億円の準大手ゼネコンでございますので、私は、そういう意味では、今仰せのように関連、下請等々への影響、そして富山県という、その一つの富山に大きな足跡を残し、また地盤を築いていられたということと、それから私たちでできることということでは、佐藤工業が持っております掘削の大変大きな技術というものを、私は佐藤工業の倒産によって日本が世界に誇れる技術を、これを分散させたり消滅させたりしてはならな……
○国務大臣(扇千景君) ただいま議題となりました全国新幹線鉄道整備法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 その提案理由及び要旨を御説明申し上げますけれども、この新幹線鉄道は、昭和三十九年、東海道新幹線の開業以来、これまで五路線が開業し、我が国の基幹的大量高速輸送機関として国民生活及び国民経済にとって欠くことのできない輸送サービスを提供しており、世界的にもその安全性、信頼性、高速性が高く評価されているところです。このように我が国が世界に誇る財産とも言えるこの新幹線鉄道による安定的な輸送を将来にわたり確保していくことは、交通政策における重要な使命であると……
○国務大臣(扇千景君) 大変いろいろな御提言をいただいたり、また委員会として、今後法案整備ということも御指導いただいて、こういう委員会で私たちも多くの御意見を聞いて次期に備えたいと思いますし、今るるお話ございましたように、少なくとも私どもは、交通というものを所管します役所としまして、少なくとも高速性でありますとかあるいは大量性とかあるいは定時性とか、そういう原則に立って安全を確保すると。そういう意味では、大きな仕事を私たちも気を付けながらさせていただいているというのが現状でございますけれども、少なくとも整備新幹線あるいはまた高速鉄道等々、あらゆる面でより高速化をしろとか、あるいはより鉄道のネッ……
○国務大臣(扇千景君) 今、るる日本の交通体系について御質疑があったわけでございますけれども、物流ということに関しましては、私は今まで、荒井議員が御存じのとおり、旧運輸省、旧建設省と両方に縦割りに分かれたために、例えば踏切一つ、結節点に、あるいは高架にしようといっても、鉄道は運輸省、そしてそれに伴って道路幅を広くするのは建設省と、すべてが縦割りになっておりましたからそういうものが遅れてきたということは否めません。 また、物流コスト一つ取ってみても世界に伍していけないという現実がございます。例えば、いつも私例を挙げるんですけれども、一番分かりやすいのは、百キロのものを岩手から横浜まで送りますの……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 ただいま議題となりました建築基準法等の一部を改正する法律案及び高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 我が国の都市を、豊かで快適な、経済活力に満ちあふれたものへと再生するとともに、環境対策、高齢化対策等の新たな課題への取組を通じて居住環境等の改善を図ることは、喫緊の課題であります。 これらの課題に対応するためには、地域住民等が行うまちづくりの取組を促進すること等による都市再生の推進を図るとともに、居住環境の改善を図るため、化学物質に……
○国務大臣(扇千景君) 大変困ったことで、旧建設省の住宅局長であり、なおかつ住宅都市開発研究所の理事長でいらっしゃいました松谷先生が分からないとおっしゃると、だれも分からなくなってしまうという危険性がございます。 もっとも、昭和二十五年に制定されてから今日まで、技術の進展でございますとか、又は社会経済状況の変化というものがございましたので、現在この条文数が増えております。数で言いますと百三条にまで及んでおります。百三条もありますと、やっぱりなかなか分かりにくいとおっしゃるのもごもっともで、私自身も自信がありませんし、松谷先生みたいな専門家でも分かりにくいとおっしゃるんですから、そういう意味で……
○国務大臣(扇千景君) 今、大変世の中NPOが活躍しているのは御存じのとおりでございます。全国のNPO、現段階で届出が、定款からこれ集計しますと、認証しておりますものが五千六百八十ございます。そしてまた、まちづくりの推進を図る活動ということでそれぞれに御協力いただいているNPOが約二千法人ございます。 そういう意味では、昨今のまちづくりにそれぞれのNPOとかあるいは地域住民の方々がいろんな意見を出し、主体となってまちづくりをしてくださっていることは、私は、大変盛んになってきていいことだと、それぞれの取組に対して敬意を表している次第ですけれども、少なくともこの法案、都市計画の提案制度というもの……
○国務大臣(扇千景君) まず、御答弁いたします前に、冒頭に谷林議員から、昨年の十二月三十日でございましたけれども、明石市の大蔵海岸におきまして、四歳で、当時四歳でございました金月美帆ちゃん、大変な目に遭われまして、まして御家族の目の前でということで、私も大変心を痛め、しかもそれ以来、現在も意識が戻っていない、なおかつ四月の十二日には美帆ちゃんが五歳になられたお誕生日でございました。そういう意味では、あらゆる手を尽くし、また御両親が本当に自分の仕事をなげうって御看病に当たられているということも逐一報告を受けております。そして、先ほど谷林議員が奇跡を信じてとおっしゃいましたけれども、私もその御様子……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 ただいま議題となりました国土交通省設置法の一部を改正する法律案及び平成十四年度における特殊法人の主たる事務所の移転のための関係法律の整備に関する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 まず、国土交通省設置法の一部を改正する法律案について申し上げます。 国土交通省では、地方における交通サービスの安定的な供給、安全の確保、観光振興等の施策の遂行のために地方運輸局を設置するとともに、自動車の登録や船舶検査等現地において処理することが国民の利便に資する事務については、所要の地に設けた陸運支局、海運支局等において処理しております。 このよう……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。お世話になります。 今、谷林議員からお話ございました高齢社会あるいは少子高齢化社会、冒頭にそのお話がございましたので、そのことに関しましては、まだ今、日本の社会情勢の中では高齢化しつつあります。そして、二〇一五年には完全に高齢社会に入ります。進行形のために高齢化という言葉を使っておりますし、また少子ということでも、一・三四人からやがて一・二ぐらいになるであろうと言われておりますけれども、年によっては、今回、今年少し、昨年のデータを見ますと一・三四が少し増えたところもまだございますけれども、総体的には減りつつあるという今、進行形でございますので、そう……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 冒頭に森山議員から海についてということで私にお尋ねがございました。 私は、生まれましたのは今仰せのとおり月見山という、正に海が見える須磨区でございますけれども、そこで生まれ落ちまして、ずっと神戸生まれ神戸育ちということで、正に扇という名前は、ファンがよくてしたんじゃなくて、神戸の港が別名神戸扇港、扇の港と書きます、神戸には扇港工業、扇港商業、扇港何々という扇の港と書いた会社もあれば、いろんなものがございます。正に神戸港が扇の形をしていたために私の芸名自体もできたということで、私は、今、森山議員が司馬遼太郎さんのこととかいろいろおっしゃいましたけ……
○国務大臣(扇千景君) 冒頭に吉田議員から、今の日本の建物の現状を考えるときに、この今回の法案は時期を得たものであるというお言葉をいただいて、大変心強く、また私たちもこれを真剣に考えていかなければいけないと思っておりますし、少なくとも、戦後三十年を超えましたマンションの中で六十歳以上だけの世帯の皆さん方が、これは全マンション所有者の六十歳以上だけで住んでいらっしゃる方が三〇%に及んでおります。 ですから、冒頭に吉田議員がおっしゃいましたように、マンションの中の高齢化が進んでいるということも事実でございますので、今おっしゃったように、従前の居住者、お年寄りの人たちも安心して次の新しいマンション……
○国務大臣(扇千景君) 今日は冒頭に吉田議員から安全神話のお話が出ました。私たちは、日本は正に安全神話というものが今から七年六か月前、七年半前になりますけれども、あの阪神・淡路大震災、オウム・サリン事件、あれ以来私は日本の安全神話というものが外国からなくなったと思っております。 そういう意味で、我々はふだんから安全神話というものを取り返す、また日本に対する神話というものを作っていかなきゃいけない。そういう意味においても、冒頭に吉田議員がおっしゃったように、我々は、現在の法案がなかりせば、このマンションの建て替えが円滑に進まない場合はどういうことになるか、今の建物の老朽化というものに対して我々……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 ただいま議題となりました民間事業者の能力の活用による特定施設の整備の促進に関する臨時措置法の一部を改正する法律案及び首都圏整備法及び近畿圏整備法の一部を改正する等の法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 まず、民間事業者の能力の活用による特定施設の整備の促進に関する臨時措置法の一部を改正する法律案について申し上げます。 従来から港湾においては廃棄物を埋立処分するための廃棄物海面処分場の整備を推進してきたところですが、近年、内陸の最終処分場の不足に伴い、廃棄物海面処分場での廃棄物の受入れに対する期待が大きくなっております。一方、貴重な……
○国務大臣(扇千景君) 高いレベルと言われますと、高いレベルに持っていきたいという努力と意欲だけは持ち合わせておりますけれども、それが実現できるかどうかというのは皆さんの御助力がなければできないと思っておりますけれども。 今おっしゃいましたように、少なくとも首都圏の整備法、これは少なくとも昭和三十一年でございます。また、近畿圏の整備法、これも昭和三十八年と。今から考えますと、その当時まだ縦割りで、全体的なグランドデザインがないままに私は三十一年から、あるいは昭和三十八年から今日までやってきたと思うんですけれども、現在の状況を見ますときに、地域の国際競争力、そういうものを勘案しましたら、私は、……
○国務大臣(扇千景君) ただいま議題となりました道路運送車両法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 我が国の自動車保有台数は、今日、七千六百万台を超え、自動車は国民各層に普及し、正に国民生活に欠くことのできないものとなっています。私どもは、こうした現状を踏まえ、自動車に関する諸課題に適切に取り組み、自動車に関する安全確保と環境保全が十分に図られ、時代の要請に対応した自動車社会が形成されるよう努めなければなりません。そのためには、最近における自動車の技術進歩や使用実態の多様化などの状況を踏まえ、諸制度の見直しを適切に行うことが必要です。 具体的に申し……
○国務大臣(扇千景君) 今、野沢議員がおっしゃいましたように、検査するべき検査場が検査になっていない、何のための検査であるかと、こういう誠に情けない話でございまして、いかに理由はあるにしろ、私は、少なくともこのことによって検査制度に対する国民の信頼を損なうと、これはあってはならないことでございますし、正直者がばかを見るというような検査であってはならないと、そう思います。そのために私は、日ごろの検査状況、また、今、先生が数字を発表されましたけれども、初めて今回このような関係の職員等々からの事情を調べましたところ、今御数字のような、こんなにたくさんあったのかと思うような数字が出てまいりました。 ……
○国務大臣(扇千景君) 大変早めに入ったつもりですけれども、早過ぎたかもしれませんけれども、御質問でございます。まして、この中にも長野出身の方が大勢いらっしゃいますから、それぞれのお考えがあろうと思いますけれども、私は私なりに、今、鈴木委員がおっしゃいましたように、長野県の岡谷市長あるいは下諏訪村の皆さん方、大勢私にも直接声を聞いてほしいということでおいでになりまして、いろんな方に私お目に掛かりました。 私、ダムが要るとか要らないとか、その議論は私自由だと思うんですよ。それぞれ御発言があって、そしてみんなで検討していくというのはいいことなんですけれども、みんなで検討するかしないかというところ……
○国務大臣(扇千景君) 女性にと言われましたので、当たりましたんですけれども。
私、涙もろい方ですから、子供には特に泣きますし、私、涙というのは私は宝石だと思っています。そういう意味で、悔しいときにも涙は出るし、やっぱり抑え切れないこともありますし、男の方でも破産して記者会見で泣いていらっしゃる方もありますし、私は、そういう意味では人間性の私は一番正直なところだと思いますので、涙が出ることは私は人間性が出ることだと思って、涙は宝石だと思って、母が死んだり親が死んだときは、私は堂々と泣こうと思っています。
【次の発言】 今、服部先生がおっしゃいましたように、十一年の三月の能登半島沖のあの不審船……
○国務大臣(扇千景君) 宮本先生御存じのとおり、昨年来、第二次補正予算を組みますとき、そしてまた予算、十四年度予算を組みますときに、総理から国費三千億はゼロにすると、そういう御下命がございました。それによって、私どもも知恵を絞り、なるべく工事を、単価を安くし、まして必要なところはどこかと真剣になって考えてまいりました。 けれども昨年、今おっしゃいました十三件というのは日本道路公団が独自にすることでありまして、これは国土交通省がどうこうするということではないということは御存じのとおりでございます。けれども私どもは、その十三件というものの話を聞きまして、私は後で、国土交通省として日本道路公団から……
○国務大臣(扇千景君) おっしゃるとおりでございまして、私は今の千四百兆の五〇%以上が老人だという、そのアンケートを取りましたら、なぜ預貯金をするかという一番の大きな理由が老後の不安ということでございました。それは子供が面倒を見てくれないと、そういうことで今核家族化して親子が一緒に住んでいないということでございますので、今御指摘がございましたように、生前贈与するために税制の改正をしようということで、私は十二年度末に、十三年度税制改正のときに、何としてもこの生前贈与、しかも住宅取得のために贈与税の対象を拡大するということで、一緒に住むための改築、増築、住み替え、これも枠に入れようということで、私……
○国務大臣(扇千景君) これも海上保安庁と警察、両方でございますので、数だけ簡単に申し上げさせていただきたいと思います。
平成十三年の近々のトータルでは、合計で四百十五名でございます。
【次の発言】 絡んでと言われると困るんですけれども、これは全く絡んでおりませんで、少なくとも私どもは、海上保安庁、命を懸けて日本を守るという、海の警察官としての任務を全うしております、現段階で。
そして、この不審船に関しましては、二月の二十五日から三月の一日までということで初めてこれは捜査をいたしまして、一番最初ソナーを入れまして、今はカメラも入れました。そして、一日の早くでございますけれども、これは帰って……
○国務大臣(扇千景君) 最近、特に政と官の問題が大変話題になっておりますし、まして国土交通省、公共工事というものがたくさんございますので、私は、大変大事な場面であるというふうに拝聴をいたしました。 全部が全部ではございませんけれども、私は、少なくとも公共工事、一昨年、公共工事の入札と契約に関する適正化法、こういうことのないために法案を通していただいたと思っておりますので、より徹底を図っていきたい。また、政と官の姿勢というものもお互いに正さなきゃいけないと思って拝聴しておりました。
○国務大臣(扇千景君) おっしゃるように、今朝も私、記者会見しておりますので、御必要であれば御提示させていただきます。
【次の発言】 経審の話は私どもではございませんので、これに関しては私は外務省にお聞きいただきたいと思いますけれども、うちが下げたのではないということでございます。
それから、今、選挙に負けた人たちはどうのこうのというお話がございまして、これは野幌の東地区の問題で先生が今お尋ねになったんだと思いますけれども、実は今日、先ほどもお話ございましたけれども、結果を、峰崎先生もさっきちらっと最後におっしゃいまして、報告させていただきました。
この報告に関してですけれども、これは当時……
○国務大臣(扇千景君) 今お話ございましたように、元々この売り掛けの債権の融資制度、これは工事が済まないと融資されないという点がございます。けれども、今、先生御指摘のように、下請のセーフティーネットの債務保証というのは、これは工事の途中、工事中、これでも受けられるということで、そういう意味では、私は大変、工事をする業者にとっては、下請セーフティーネットの保証制度というものはこれ大変便利であるというふうに思いますし、今の中小企業の苦しさから考えれば、私は、この中小企業の下請セーフティーネットの債権、保証制度というものを是非利用していただきたいと。 ちなみに、これも数字を見ますと、今までの融資案……
○国務大臣(扇千景君) 政と官の問題は、我々も反省をしながら、また正しい在り方というものをもう一度考え直すいい私たちはきっかけにしていただいた。 それは、国土交通省、少なくとも一年間に四万四千件の入札がございます。特に公共工事、これが多うございます。それで、三月一日の新聞によって、私は、三月の五日に、少なくとも国土交通省として、北海道開発庁、当時でございますけれども、これを調べてまいりまして、そういう影響がなかったかということで、かなり多くの職員が、北海道開発庁長官に就任されて、圧力といいますか、重大な影響力を強く持たれたという報告は、総括監察官等々からの報告は受けておりますけれども、実際の……
○国務大臣(扇千景君) 今お伺いの、国土交通省としましては、今回、都市再生特別措置法案、これを出さしていただきまして、この法案の中では、今まで行われておりました、新たな面としましては、今まで官が独占しておりましたものを、民を入れようということが今回の大きな法案の骨子でございます。 官と民と両方でどうするのかというお話でございますけれども、これは都市再生の起爆剤となり得るように、地域に集中的あるいは戦略的にこれを指定しようと。そして、これは工業団地の売れ残りの処理のためにするわけではございませんけれども、今までと違って、少なくともあらゆる規制、撤廃していこうと、都市計画やあるいは建築基準あるい……
○国務大臣(扇千景君) 首都圏の空港の容積、また拡大していくということは、今どうしても急がなければならないと思っております。最重要課題の一つだと思っておりますけれども、この再拡張の事業につきましては多額の資金が要るのはお分かりのとおりでございますけれども、今、早期着工、早期完成というのを目指しまして、まず工法、どういう形の工法にするかという選択を必要としておりますので、少なくとも羽田空港の再拡張工事工法評価選定会議、たまたま明日、私はこれを発足させようと思いまして、座長に日本IBMの椎名相談役に、最高顧問に御就任いただいて、明日発足をいたしまして、まず工法を決めて、それによって金額が出てくると……
○国務大臣(扇千景君) 緒方議員にお許しをいただいて、お答え申しますまでに一言だけ申し上げさせていただきたいと思います。 それは、昨年の十二月の三十日でございましたけれども、明石市の大蔵海岸におきまして、人工の海浜の陥没事故がございました。当時四歳でございました金月美帆さん、本当に長い間私も御回復を祈っていましたけれども、昨日、午後七時三分に亡くなられまして、本当に私は心から申し訳ないと思いますし、そして二度とこのような事故の起こらないように全力を挙げて原因を究明し、万全を期していきたいと思いますけれども、国土交通委員会でもいろいろ御指摘ございましたので、心から御冥福と、そして本当に御両親に……
○国務大臣(扇千景君) 今、日出議員がおっしゃいましたように、この地方分権改革推進会議で言われました答申の中に、仰せのとおり、ナショナルミニマムを達成しているということ、それから、社会資本整備につきましてはその水準の多くはおおむね達成されたと、こう明記してあります。 その辺にかんがみますと、私は日本の国土というもの、これ、国民の皆さんに分かりやすくちょっと事例を挙げさせていただかないと分からないと思うんですけれども、少なくとも我が国の社会資本整備、欧米先進国に百年後れているのはもう言われたとおりでございます。 じゃ、何が後れているのか。例えば、環状道路の整備率、これ見ますと、諸外国ではベル……
○国務大臣(扇千景君) 先週、あれだけ真剣に御論議いただいたにもかかわらず委員長が辞任、退席されるという、ああいう事態になったことは私は、大変見識のあるしかも有意義な論議をしていただいた割には何となく後味が悪い気がしないではございませんけれども、公開されておりましたので、多くの皆さん方が道路に関する情報をたくさん得られました。そういう意味においては、私は大変効果があったと。 そして、国の道路の在り方をみんなで検討するということが私は大変意義があったことだと思っておりますし、今日もお昼、政府与党連絡会議で総理からは、あの委員会の答申を尊重し、なおかつ、決まってできること、それから合意できなかっ……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 第百五十五回国会における御審議に当たりまして、国土交通行政の当面の諸課題について私の考え方を述べさせていただきます。 国土交通行政につきましては、自立した個人の生き生きとした暮らしの実現、競争力のある経済社会の維持、発展、安全の確保、美しく良好な環境の保全と創造、多様性のある地域の形成を目標に推進しております。特に、我が国全体としての構造改革の推進が求められる中、制度、政策の抜本的な改革を推進し、地方の知恵と工夫により自立を目指す個性ある地域の発展を政策の基本方針として取り組んでまいります。 公共事業の長期計画につきまして、国土交通省となった……
○国務大臣(扇千景君) 脇議員に冒頭に、国土交通行政に対して大変御理解をいただき、国土交通省にエールを送っていただいて、我々も元気一杯また頑張ろうという気になっておりますけれども、あえてお尋ねでございますので。 私は、昨今の公共工事無駄というのは、確かに無駄もあったかもしれませんけれども、では、振り返って日本の社会資本整備はどうなのかということを考えますと、欧米先進国に百年後れているというのはもう既に皆さん御存じなんですね。たまたま今年は赤穂浪士討ち入りの、十二月近くなりましたけれども、これ、討ち入ってから三百年たつんです。けれども、赤穂浪士が討ち入った三百年前にはパリの地下の下水道は完備し……
○国務大臣(扇千景君) まず冒頭に、委員会として派遣をされたという御報告を今していただきました。まず、委員会として現場まで足を運んでいただいて、実物を見ていただいて、今御報告のとおり、皆さんが自分の目で見て危険性を感じていただいたことに、委員会の皆さん方に、心から派遣に行っていただいたことにお礼を申し上げたいと思います。本来であれば私も御一緒して説明したいぐらい私も行っておりますけれども、今日こうして委員会の報告をされたことにまず敬意を表したいと、委員長始め委員の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。 それから、今の御報告ですけれども、野上委員の御質問ですけれども、見ていただいてお分かりのよ……
○国務大臣(扇千景君) 先ほどから吉田議員に大変今回の法案を急いで作って努力していただいたと評価していただいて、大変有り難いと思っておりますけれども、元々、御存じのとおり、先ほどからのお話ありましたように、マンションの建替えの円滑化法、そして昭和三十七年に初めてできました区分所有法等々の改正、これと相まちまして、少なくともこれで私、三本柱がそろったと思っております。 そういう意味では、今回のマンションの建て替えは、まずマンションというものを、それぞれの区分所有者いますけれども、自分の財産であるというこの大きな考え方、そして自分の財産をまず自分でどのように守るかというのは、いつも私申しますよう……
○国務大臣(扇千景君) 今、谷林議員からお話がございまして、私もその週刊朝日の新聞広告が大々的に出ているのを朝見たんです、中身は分かりませんけれども、見出しだけ。私、聞いたことない話ですから、すぐ電話で、どういう理由なのか、すぐにということで、公団の総裁が、朝、私が家を出て役所へ待機しておりまして、私は聞いたこともないし報告も受けたこともないし、いつの話ですかと、いつの時点でこれが分かったんですかと。一年前、一年もう三か月ですか、前だとおっしゃるから、じゃ、総裁に、この週刊誌がなかったら私に報告しないんですかということを問いただしました。いろいろ理由はあります。今も公団から、こういう理由でだっ……
○国務大臣(扇千景君) 建物の区分所有等に関する法律及びマンションの建替えの円滑化等に関する法律の一部を改正する法律案、これにつきまして、本委員会におかれまして熱心な御討議をいただき、ただいま可決しましたことを深く感謝申し上げます。 今後、審議中における委員各位の御高見や、ただいまの附帯決議において提起されました建て替えに参加することが困難な高齢者等の居住の安定、合意形成の円滑化を図るための相談あるいは情報提供体制の一層の整備等につきましては、その趣旨を十分に尊重してまいる所存でございます。 ここに、委員長始め各位の御指導、御鞭撻に対して心から御礼申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。……
○国務大臣(扇千景君) 特殊法人改革に関します国土交通省の基本的な取組というお話でございまして、私が趣旨説明させていただいたとおりですけれども、今回の特殊法人のこの改革に関しましては、国土交通省といたしまして、特殊法人が二十一、そして認可法人が四ということで合計二十五法人になりますけれども、これは昨年末に、既に木村議員におかれましては国土交通省政務官として本当に御協力いただいて、このまとめにも大変御尽力賜って、お知恵もいただきまして、そして御努力もいただきましたことに感謝を申し上げながらも、このまとめに関しましては木村議員に大変お力添えをいただいて、そして昨年末の整理合理化計画というものの策定……
○国務大臣(扇千景君) 今るる海洋汚染のお話を伺っておりますけれども、今御指摘のように、今年の十一月でございましたけれども、スペイン沖で発生しましたタンカーの事故、これは、もう今御指摘のように、平成九年一月に発生しました、先ほどから話題になっておりますナホトカ号、この事故に匹敵するような大きな事故だと思います。 また、改めて、今御指摘のように、老朽タンカーというものの今後の処置、そういうものを再確認しようということでございまして、我々は従来から海洋汚染防止という、積極的に取り組んでおりますし、本年の一月の十五日、十六日に老朽船を含む規制に適合しない船舶の排除方法等の検討をいたしまして、欧米等……
○国務大臣(扇千景君) 今、峰崎議員がおっしゃいますように、私たちは一番大きな課題を今抱えております。おっしゃるとおり、不良債権処理ということに関して一番大きな影響を受けるであろう業界を我々は見ております。けれども、これは民間のことですから、私たちが合併しなさいとか、そういうことはなるべく私たちは言わないように、民間のそれぞれの選択というものを大事にしていきたいと思っておりますけれども、大体今まで、そうですね十一か月ですか、そうです十一年ですね、十一年連続で地価の下落が続いております。そのために、見ていただいたら分かるように、あらゆるところでバブルの崩壊後、本当に仮死状態の土地、土地が生かされ……
○国務大臣(扇千景君) 大変大事な点を山下議員から指摘されたと思いますけれども、私は、小泉内閣になりましてから、小泉総理の指示の下に、例えば公団の統合でありますとかあるいは公共工事の重点化を図れということで、今、山下議員がおっしゃった長期計画を見直しをしろというのも総理からの御下命でございましたけれども、たまたま私が国土交通相になって四省庁統合したんですから、今、山下議員がおっしゃった、もう暫定で、あるいは緊急でやったものが今日まで続いているとおっしゃったのはそのとおりで、私はこの長期計画というものを一本化しようということで、これは今までになかったことですから、運輸、建設等々が一緒になって、今……
○国務大臣(扇千景君) 予算を計上しているのはなぜかと言われますと、国会の皆さん方の御要望にこたえて、いかに国民に理解をしていただくかというパンフレットを作ったり、今、三候補地でいろいろ金額をおっしゃいましたけれども、私は、大臣になったときから、三候補地呼んで、無駄なお金を使わないようにという全知事に言ってありますけれども、うちへうちへということをなさいますので、それに協力するために予算を計上しておりますけれども、そろそろ国会議員であれば、私は結論を出していただくのは国会でお決めいただくべきだと思っています。
【次の発言】 今、既に農林水産大臣から御答弁がございましたけれども、公共工事、その中……
○国務大臣(扇千景君) まず、今、山内議員から総体的なことをおっしゃいました。日本の国政を語るときに、まず基本があるじゃないかというお話でございました。細かいことはまた局長が答えますけれども、総体的なことに対して、考え方を是非、山内委員にお聞きいただきたいと思います。 それは、今人口体系のお話がございました。少なくとも我々は日本人口というものを考えなきゃいけないということで、少なくとも平成十二年千二百六百九十三万人、それが平成二十一年ですね、一億二千八百十五万人、そして少なくとも二〇五〇年には一億八百二十五万人、二〇二一年には八千百七十六万人と予測されております。 そういうことから考えます……
○国務大臣(扇千景君) 今、大沢議員の御質問は国交委員会でも既に話題になったところですけれども、御存じのとおり、今のアジアの各港湾とすさまじい競争が行われておりますし、大沢議員がおっしゃいましたように、阪神・淡路大震災以前は少なくとも神戸港はかつて御存じのとおりコンテナの取扱量世界第四位でして、それはもういつも言うことですけれども、それが二〇〇二年にはこれが世界の第二十七位にまで落ちてしまったということは、私は、国際競争力の強化が必要であるとともに、神戸港のみならず今の国際港湾というものはどうあるべきかということをさっきも局長から申しましたけれども、今までは手続が複雑、そして港に入っても時間が……
○国務大臣(扇千景君) 特定財源は昨年の暮れに塩川大臣ときちんと精査しております。そして今日、片山大臣もいらっしゃいますから、これは特別に九百三十億円というものを別途昨年は合意いたしました。 今おっしゃったように、道路の少なくとも事業というものに関して、整備事業、そういうもので三千三十三億だったと思います。七千三十三億円です。七千三十三億ありますけれども、これは全然一般のことと違って、私たちはこの七千三十三億というものはきちんと今回は皆さん方とともに、一般財源の外の話でございまして、一般財源には入っておりましたけれども、今まで私たちはこれを一緒に道路の整備、地方の道路整備というものを、この事……
○国務大臣(扇千景君) 総合保養地域の整備に関する政策について、所管省庁を代表して御説明を申し上げます。 ただいま総務大臣から御説明がありましたように、先般、総務省より、リゾート地域の開発・整備に関する政策評価の結果が取りまとめられ、所管大臣に意見が通知されたところでございます。 一方、国土交通省におきましても、この三月に総合保養地域の整備に関する政策評価を取りまとめました。本日は、リゾート法の概要と現状及び今後の政策について御説明をさせていただきます。 総合保養地域整備法は昭和六十二年に制定され、これまでに四十一道府県で四十二の基本構想が策定され、これに基づきリゾート施設の整備が進めら……
○国務大臣(扇千景君) 第百五十六回国会における御審議に当たり、国土交通行政に取り組む基本的考え方につきまして、私の所信を述べたいと存じます。 国土交通行政につきましては、省庁統合後三年目を迎え、統合のスタートから統合の実を上げ、さらに果実を得る段階に入りました。我が国全体として構造改革の推進が認められる中、国土交通省としましても制度、政策の抜本的な改革を推進してまいります。 まず、政策全般を貫く基本方針を、地方の知恵と工夫により自立を目指す個性ある地域の発展として取り組んでまいります。 次に、具体的な取組として公共事業関係長期計画の見直しを行います。九本の計画を一本化し、従来の事業分野……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 今、こうして委員会を開催していただきましたけれども、何となく心落ち着かず、そして、なおかつ不安がよぎるという状況であることが大変残念だと思います。 私は、この一瞬まで、少なくともイラクの対応によって戦争を回避できるのではないかという一縷の望みも持ち、また、イラクの対応が国連のすべての国の皆さん方に、あるいは世界じゅうに与える影響というものがなくなるようにということを念じながらこの十時という時間を見ておりましたけれども、今どういうことが、アメリカで大統領の演説があったのかなかったのか、私、今まだ、ここへ来ておりますので分かりませんけれども、少なく……
○国務大臣(扇千景君) 今日、朝から沓掛議員のいろいろ御経験と、そして今までの政策の在り方、戦後の日本と二十一世紀になった日本の在り方、公共工事も必ずしも全般が一〇〇%ではなかったという反省も込めて御経験を言っていただいて、私は大変沓掛議員の謙虚なお姿と、また今まで尽くしてきたことに関しての反省も込めてお知恵をいただきましたので、まず感謝申し上げたいと思っております。 ただ、残念ながら、今おっしゃったように、平成十五年度の建設投資額の予測、これは今も表にいただきましたように、地方公共団体と民間の建設投資の落ち込みによって昭和六十一年度の水準にまで下がるということを今お示しをいただきました。そ……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。何かあると思ってお待ちしていまして、自分でございまして申し訳ありません。 国土交通省関係の平成十五年度予算について、その概要を御説明申し上げます。 平成十五年度一般会計予算に計上いたしました国土交通省関係予算額は、六兆九千二百九十九億円です。 このほか、自動車損害賠償保障事業特別会計、道路整備特別会計、治水特別会計、港湾整備特別会計、自動車検査登録特別会計、都市開発資金融通特別会計、空港整備特別会計及び特定国有財産整備特別会計について、それぞれの所要額を計上いたしております。 なお、北海道、離島及び奄美に係る公共事業予算については、他省関係予……
○国務大臣(扇千景君) 大変この法案の御審議の中でるる御指摘をいただいたり、また御示唆をいただいて、私は本当に皆さん方が、社会資本というものに対してのお考え方が、おおむね委員会の皆さん方の御意見としては私は御了承いただき、なおかつこのことが、今までは九本でばらばらでやっていたけれども、一本化することによってよりコンパクトに、より分かりやすくなったということを私は是非御理解いただき、またおおむねそういう御意見もいただいたことを良かったなと思っておりますけれども。ただ、社会資本整備に当たりまして、結局は、事業量を確保するということではなくて、少なくとも私は何を達成してほしいかと、こういうことが、国……
○国務大臣(扇千景君) ただいま議題となりました油濁損害賠償保障法の一部を改正する法律案及び海上衝突予防法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明を申し上げます。 まず、油濁損害賠償保障法の一部を改正する法律案について申し上げます。 現在の油濁損害賠償保障法に係る責任限度額につきましては、平成六年の改正により引き上げられておりますが、その改正後においても、一九九七年に我が国で発生したナホトカ号事故、一九九九年にフランスで発生したエリカ号事故といった大規模な事故が発生し、多額の損害を生じさせたことから、限度額を引き上げて被害者保護を更に充実させる必要性が高まっております。 このた……
○国務大臣(扇千景君) 本当に、今お話が出ましたように、過去の事例を見ましても、ナホトカ号、エリカ号等々、いったん油タンカーが事故を起こしますと、船の事故そのもの自体はさることながら、沿岸の漁民、漁港、そして陸等々に甚大な被害を及ぼすということは過去の例をもってしてももう明白でございます。 また、今、野上委員がおっしゃいましたように、かつての、思い出しても、ナホトカ号のときに、あらゆる油の駆除方法というものがまだ日本では足りませんで、それによって油濁の汚染を排除する船を新しく造ろうとまで日本はしたわけでございますけれども、現実的にこのナホトカ号の事故等々、今おっしゃいましたように、周辺の地域……
○国務大臣(扇千景君) 約一時間にわたりまして、沓掛議員が、今までの御経験、そしてそれを決定する立場にあり、また日本の技術を世界に誇る技術に育てるという技監としての大事なお立場の中から、過去の経緯とそして現在の状況と、今ある日本の財産を将来どうするか、どのように維持するかという大変御示唆に富んだ御意見をいただき、勉強にもなりました。 また、今一番大事な、また世間では何でも効率を考えてやめてしまえばいいというような風潮がある中で、我々は今おっしゃった五つのこと、一つは民営化することの、本当の民営化なのか、あるいはこれが仮の姿なのか、利潤を追求するだけなのかと、そういうことも含めて御注意もありま……
○国務大臣(扇千景君) 今、副大臣が申し上げましたように、これは衆議院のときにもお話しになりました。そして、御存じのとおり、もう忘れていらっしゃる方もあるかも分かりませんので、もう一度この際ですからきちんと皆さんに事実を把握しておいていただきたいと思います。 それは、昭和五十七年から平成十四年五月、昨年まででございますけれども、一号から第四号といいます、四次にわたっての給付をいたしております。それは、第一次は少なくとも百五十八億円、これは不要となる船とか、そういう減船のためのお金でございます。交付金です。で、二号目のときには、これは少なくとも不要となる桟橋等々の撤去に要するお金で四十二億円。……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 今、野上議員からお話ございましたように、突然降ってわいたという感がなきにしもあらずで、まさかと思っていたことで、私も、SARSという言葉も本当に今当たり前に語られるような言葉になってしまったこと自体が大変なことだと認識しております。 それで、国土交通省関係では、空港あるいは港湾、観光、あらゆる面でSARSと関係のある地域と密接なつながりがあるということは御存じのとおりでございます。今、野上議員がおっしゃいましたように、総理が出張中でございましたけれども、福田官房長官が臨時代理として五月一日にSARSに関する関係大臣会議を開かれまして、私どももそ……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 ただいま議題となりました特定都市河川浸水被害対策法案及び密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律等の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明を申し上げます。 まず、特定都市河川浸水被害対策法案について申し上げます。 近年、都市部の河川流域においては浸水被害が頻発しており、また、集中豪雨の頻発により浸水被害の危険性が増大しているにもかかわらず、通常の河川改修による浸水被害の防止が市街化の進展により困難となっているところであります。 そのため、この法律案は、特定都市河川及び特定都市河川流域の指定、流域水害対策計画の策定、河川管……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 まず、吉田議員から今冒頭に、今回の法案はむしろ遅きに失したぐらいだと言っていただきましたけれども、私も大臣に就任させていただいてからいろんな災害の現地を見てまいりました。また、今、吉田議員がおっしゃいましたように、特に日本は災害列島と言っても過言ではない。何とか大国というならいいですけれども、今、議員がおっしゃったように災害大国というのは情けない話だなと思いますけれども、現実的にはそういうものが日本にあるわけでございまして、我が国は国土の面積の、少なくとも、一割にすぎない洪水のはんらん区域に五割の人口が四分の三の資産集中、こういう過密状況で都市の……
○国務大臣(扇千景君) ただいま議題となりました住宅金融公庫法及び住宅融資保険法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明を申し上げます。 住宅金融公庫は、従来より、国民の住宅建設に必要な資金を融通することにより、国民の住生活の安定に大きく寄与してきたところですが、平成十三年十二月に閣議決定されました特殊法人等整理合理化計画に基づき、貸付け自体は民間にゆだね、その貸付けに係る債権を住宅金融公庫が証券化すること等を通じて、民間金融機関による住宅資金の融通を支援する証券化支援業務を実施する必要があります。 この法律案は、このような観点から、証券化支援業務等について、所要の改正を行うもの……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 今、吉田議員がおっしゃいますように、我が国は今日まで我々の諸先輩、またあらゆる国民の熱心さによって、やっと今日までの姿になったというのが私は実感であろうと思います。 なおかつ、その中で今、吉田議員がおっしゃいますように、我々は、それでは世界の五番以内に入っている経済状況あるいは国民所得等々から考えて、それにふさわしい社会資本整備なり、あるいは個々の憩いの場である住宅というものもどの程度満たされるかというと、甚だ疑問な点があるわけでございます。ですから、外国の人にどう言われようと、一時はウサギ小屋なんて言われまして大変侮辱された気になったものでご……
○国務大臣(扇千景君) ここまで論議をしてまいりまして、私も何度も申し上げておりますけれども、少なくとも今まで千八百九十万戸、そして戦後の住宅政策というものの三割を担ってきたという、しかも今、山下議員がおっしゃったように、八百万以下の収入の人たちにとってこの公庫の果たしてきた役割、そして公庫が少なくとも全体の八四・六%、民間は四八・四%ということで、公庫の役割を今まで数度にわたって皆さん方と御論議し、なおかつ今公庫に融資をゆだねている人たちに、私は総理に、この改革法案をすると、民にゆだねるものは民にゆだねるといったときに、まず今公庫を利用している人たちに不安を与えないということが私たちは保障で……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 今、佐藤議員からいろいろ御指摘をいただきましたけれども、現実的には、六月の四日でございますけれども、午前九時十分、残念ながら、警視庁の大井警察署によって、関東の運輸局、そして神奈川の運輸支局、整備課専門官の高橋という者ですけれども、もうこれマスコミに名前が出ておりますのであえて氏名を申し上げますけれども、その一名と、神奈川県の車検代行業者の会社、その会社の代表取締役であります堂埜という者が逮捕されました。 平成十二年、十三年、この間において、自動車の排ガス検査の成績表の提出がないのにもかかわらず車検を合格させたという事実が判明しております。情け……
○国務大臣(扇千景君) 今、吉田議員からおっしゃいましたように、小泉内閣として、少なくとも今後、特に二十一世紀という世紀を迎えて、民間にゆだねられるものは民間にゆだねるという基本的な方針を決めておるところでございます。 御存じのとおり、都市の魅力というものは、私は、総合的にはあらゆることを考えて都市を作っていかなきゃいけない。私は二十一世紀の負の遺産というものがこの都市にあると思います。利便性はあるというものに、一方、考えてみますと、あらゆるところで都市の潤いがない。コマーシャルじゃありませんけれども、東京砂漠なんというコマーシャルもありますけれども、私は砂漠までとは思いませんけれども、あら……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 連日と言うべきか、この審議も度重なってまいりました。 そして、今、谷林議員が自らの生い立ちと自らの御家庭をあえて吐露して、我々に住宅の重要性、また人生にとって住宅がいかに大事であるかということをお説きになりまして、私は、谷林議員が、自分の父親が戦争に行って苦労し、帰ってきて、そして働いて家を建てて、何のために生きたんだろうとおっしゃいましたけれども、私は、三人の立派なお子様を残し、そして谷林議員のように世のため人のためにこうして国会の中に出てくる、こういう人を残しただけでも、私は、お父様がこの世に存し、そして自分の子孫を立派に残してくだすったと……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 ただいま議題となりました成田国際空港株式会社法案及び航空法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明を申し上げます。 まず、成田国際空港株式会社法について申し上げます。 新東京国際空港公団については、特殊法人等改革基本法に基づき平成十三年十二月に閣議決定された特殊法人等整理合理化計画において、民営化に向け平成十四年中に政府において結論を得ることとされており、これを踏まえて検討を進めてきた結果、昨年十二月に閣議決定した道路関係四公団、国際拠点空港及び政策金融機関の改革についてにおいて、平成十六年度に全額国出資の特殊会社とすることとされま……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 今、野上議員から過日のスーヤンサン号のことをお聞きになりましたけれども、元々この船は既に、今年の三月だったと思いますけれども、ポートステートコントロールをいたしました。そのときに十四項目にわたる改善命令、これ十四項目言っていると時間がなくなりますのでやめますけれども、いわゆるポートステートコントロールを掛けまして改善命令を出しました。改善命令を出して、今度再び日本に入ろうとして来たわけでございますけれども、ポートステートコントロールを掛けたのは三月の十八日でございました。四月の八日に改善命令を発しております。それから、今回は、御存じのとおり、六月……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 大変法案に対して審議を尽くしていただいて心から御礼を申し上げたいと思いますけれども、今日はまた細部にわたってお聞きいただけるということで、私の方もいろいろと今まで御答弁してまいりました。重なる部分があるかもしれませんけれども。 今、谷林議員がおっしゃいましたように、なぜこういう法案が必要なのかということ。これは、過去のいわゆる機内の迷惑件数、これを見ていきますと、大変いろんなことが見えるんですけれども、何よりも我々は乗ってくださる皆さん方に安全、安心、気を許して飛行機の旅をしていただきたい、そういう快適な旅になるようには一番何をしなければいけな……
○国務大臣(扇千景君) 私は、今こうして松谷議員と総裁のやり取りを拝聴しておりまして、一昨日もそうでございますけれども、衆参でこういうことで議論になり、あらゆるマスコミにこれが反対だ賛成だ、いや、改革派だ保守派だというふうに取り上げられておりますことは、道路公団の民営化ということがそれほど今までと変わらなければならないという、私は重大問題を呈していると思っています。ですから、民営化に向けての賛否両論がこれほど注目を浴びるということこそが国民に開かれていると、私はそう思っておりますし、今、松谷議員が総裁に、今後、道路公団の民営化、どう考えているかとおっしゃいましたけれども、私はこれは道路公団が民……
○国務大臣(扇千景君) 海上保安庁、御存じのとおり戦後初めての銃撃戦を行ったという経験をいたしまして、こういうことを今まであり得ないことだと思っていたのも甘うございましたし、また、日本領海内にあれだけの重装備をした工作船が徘回していたということも初めて経験したわけでございますけれども、その中で、今おっしゃいましたように、EEZの中に、他国の経済水域内に入った場合にということもこれもございますけれども、少なくとも我々は、今までの法整備の中で甘かったこと、また、少なくとも今までの装備で本来は防御できたにもかかわらず装備が整わなかった点、その分類をいたしました。 その中で、装備と運用面という面では……
○国務大臣(扇千景君) 今、広野議員がおっしゃったことは大変大事なことで、我々も一昨年、戦後初めて海上で銃撃戦をするという経験をいたしました。それをもってしても、私たちは、日ごろからの訓練と、あるいはシミュレーションを作り、なおかつ共同練習するということがいかに大事かということを身をもって知らされたと。また、今まで、広野議員がおっしゃったように、まさかあんなものを持っているはずがない、まさか攻撃してくるはずがないと思ったものが、すべて今回引き揚げたあの一昨年の工作船によって、何を持っていたか、何を目的にしていたのか、あるいは事前に我が国のだれと連絡をしていたのか、それも大体明確になってまいりま……
○国務大臣(扇千景君) 今おっしゃった、サラリーマンに等々というお話ございましたけれども、今、財務大臣がおっしゃいましたように、住宅税制の三千五百万というのは金持ち優遇だとおっしゃいますけれども、第二次ベビーブーマーの一千万という人たちが今、これから子供が大きくなって、部屋が欲しい、あるいは新たな家が欲しいという、その一千万人のサラリーマンの皆さん方、頭金がないんです。 ですから、今回は、千四百兆という持っているもののお金の五〇%以上が年寄りが持っているわけですから、そのおじいちゃん、おばあちゃんが、あるいは子供や孫に、そういう意味で私は、大きく今回の一千万人という第二次ベビーブーマーの人た……
○国務大臣(扇千景君) おはようございます。 今お尋ねの関係ですけれども、今まで都市基盤整備公団が造っております、皆さん方に、なるべく多くの皆さん方、所得が多くない皆さんにも御利用いただけるというようなことで、はっきり言いますと、全体の一つの枠がございまして、その枠の中で、本来であればもっと高賃金をいただかなきゃいけない、いわゆる家賃ですね、あるいはそれを安くしようということで、一定のものを国で後で助成をして、そして一般の皆さん方には安く入っていただくというようなことで、ファミリー向けの賃貸住宅というものは建設に要した借入金の金利と家賃から回収できる金利との差を補給すると、そういう形で多くの……
○国務大臣(扇千景君) 峰崎議員に基本的なことを言われましたけれども、私は公共工事の基本は、今一番大事なところはそれだと思います。そして、私どもは、御存じのとおり、一昨々年でございますけれども、初めて公共工事の入札と契約の適正化法、法律を作りまして、その中にきちんと評価制度というものを導入いたしまして、全国の各地方、都道府県にこの評価制度というものを導入してくださいということで、今全事業で費用対効果を我々は実施しております。 そういう意味では再評価、そして事前評価、事業評価、再評価と事後評価、全部評価制度を段階的に今数字で出しておりますので、今この対象数というものをちなみに御報告させていただ……
○国務大臣(扇千景君) 今御指摘の二月二十六日、山陽新幹線で発生しました居眠り運転、これは、昭和三十九年に開業以来、御存じのとおり、三十八年間、七十億人の乗客を無事にそしてなおかつ安全に運行してきたということの実績が崩れるような、信頼をなくすような事故であったということ。少なくとも、新幹線一編両大体千三百人乗っている列車でございます。一日平均約七十五万人余りを輸送しているわけですから、そういう意味では高速大量輸送機であることから、運転中の居眠りは本当にぞっとするような事件でございましたけれども、国土交通省といたしまして、二十七日に中国の運輸局がJRの西日本に警告書を交付しております。それから、……
○国務大臣(扇千景君) 今、副大臣からお答えしましたとおりですけれども、ただ、数が増えておりますけれども、今まで左官業とかあるいは大工さんとか、それぞれが登録しなくても働いていた人たちもきちんと登録しようということで、数が増えた中にもそういう人たちがいらっしゃることもこれ事実でございます。 それから、統合につきましては、それぞれの業界で自分たちの本業以外のところへ手を出したものもございます。それから、あるいは造ることが大事なところと、あるいは橋梁を造るのが得意なところ、掘削がすばらしい世界一の技術とか、それぞれ技術を持っておりますので、それぞれの技術を生かして自分ところにないところと一緒にな……
○国務大臣(扇千景君) 今、大門議員からこの資料を示されまして、この資料の中身については私も今初めて拝見したものですから、ただ一番最後の、金額は書いてありませんけれども、九九・何%というほとんど一〇〇%に近いという数字がそろっているというのは、今この表を拝見して見ておりますけれども、これがすべて談合の疑いがあるということは私は少し言い過ぎではないかなと思っております。 それは中には、逆に建設業者に工事の積算というものを先に予定価格を公表することも今しておりますので、それに近い金額であるというものもあるのかないのか、これ金額書いてないものですからちょっと私には分かりませんけれども、少なくとも今……
○国務大臣(扇千景君) 今国会で参議院改革の本当に今まで例のない決算委員会が論議される、全大臣出席と。参議院が衆議院と違った独自の改革に一歩私は歩を進めたと思っておりますので、そういう意味では、参議院の意義としては与野党を超えて私はこういう改革には多くの皆さん方の論議の場にするということで、今どうこうということではありませんけれども、改革の一端の議題にするということも、私は将来のためにまた論議できることだと思っています。
【次の発言】 いろんな細かいことがございますので、今、総務大臣がおっしゃいましたように三位一体論ということで、これは総理から、小泉内閣として地方にできることは地方にゆだねると……
○国務大臣(扇千景君) 森本議員が取り上げていただきまして、私、大変今このことによって、中小零細企業、下請のそのまた下請と孫までございますけれども、この人たちが大変利用していただいておりますけれども、今おっしゃったように、国土交通省といたしましても、御指摘のとおり、制度の普及ということから考えますと、まだまだ市区町村、そこまで、公共事業の発注者及び建設業者に対しましてはなかなかその債権譲渡に対する理解というものを深めていただいていないというのが現状でございますので、私たちも今後重要に考えてこの普及を図っていきたいと。 また、その観点からも、公共事業等におきまして一般に設けられておりますこの公……
○国務大臣(扇千景君) 今、福本議員からお尋ねがございましたけれども、水に関しては日本工業総合研究所、少なくとも水の水利調整機構の委員でいらっしゃいまして、水の博士と言われた福本先生ですから、大変関心を持っていただき、また、今言われましたように、この大変国際的に難しいときに世界じゅうから集まっていただきまして、昨日からこの水フォーラムが滋賀、京都、大阪、三都市を中心にして、少なくとも世界の水フォーラムで海外から今お話しのように約二百国、そしてシラク大統領も、それからアナン事務総長もおいでになるという最初お話でございましたけれども、残念ながらそういう意味で、私ども閣僚級会議も、二十一、二十二、二……
○国務大臣(扇千景君) 先ほど来、ちょっと衆議院に引っ張られておりましたので失礼をいたしておりましたけれども、紙議員の今おっしゃった北海道の話、これは北海道の話でございまして、道がどう判断するかということでございます。 それと北海道の公共事業の総費、少なくとも私は、北海道の公共工事の総費用というのは、対前年度〇・九六倍なんですね。これは、公共空間のバリアフリー化は一・一九倍、それから沿道の環境対策は一・一〇倍、水辺の環境の保全は一・〇九倍とするなど、すごくめり張りが利いたものとしておりまして、国全体の三%減ということに対しては、北海道は特別に、今おっしゃったようなあらゆる面で私はまだまだ公共……
○国務大臣(扇千景君) 御存じのとおり、空港の検査に関しましては、フェーズT、フェーズU、フェーズEと三段階ございます。まず、フェーズTにつきましては警戒、そしてフェーズUについては厳戒、フェーズEが非常ということで三段階で、現段階ではフェーズEの検査をしております。 アメリカに対して日本が緩いのではないかとおっしゃいましたけれども、主要の空港に関しましてはフェーズEで、今までは金属探知機というようなものがない、ただフェーズT、Uというものがありましたけれども、九・一一以来、空港によってはこのアメリカと、靴まではがして、脱がして、あるいはベルトというのがアメリカは今やっています。けれども、こ……
○国務大臣(扇千景君) 先日も先生方が、野沢先生、佐世保までわざわざお出ましいただいて視察していただいたことに心から御礼を申し上げながら、今の大事な点で、海上保安庁の巡視船の派遣につきましてのお尋ねでございますけれども、海上保安庁、御存じのとおり、海上保安法第二条によりまして、少なくとも海上の安全及び治安に関するという、この確保を図るということに関しましてはそれを任務としておりますけれども、少なくとも海上の範囲、また日本の海域、あるいは日本の沿岸水域等々におきまして限定されたものではございませんので、海上一般に及ぶものというのが従来からの解釈とされております。 また、今御質問にございましたよ……
○国務大臣(扇千景君) 今のお話ですけれども、保安庁長官のおっしゃることに四条件がついておりますのは、法案の中で御説明申し上げておきたいと思います。 それは、何回停船を命じても停船しない場合、そういうときには、世界的な国際海内での国際法に反する行為、停船を命じても停船しない場合、それが一つでございます。なお、繰り返し停船を命令してもとまらない、これも二つ目の大きな条件でございます。三つ目には、巨大凶悪犯に、可能性として持っているという場合にもこれも大きな要因の一つでございます。最後には、立入検査しなければ今後重大な凶悪犯を起こしかねないと、こういう条件の四条件において今回の法案では武器使用を……
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