このページでは山口那津男参議院議員の19期(2001/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は19期国会活動統計で確認できます。
○山口那津男君 私は公明党を代表して、去る五月八日、中国瀋陽の日本総領事館において発生した事件について、以下のとおり質問をいたします。 本件の解決に求められるべきことは、事態を直視した冷静な解決の姿勢であります。 折から、日中国交回復三十周年の佳節に当たり、日中友好の歴史に水を差す結果とならないよう賢明な対応が求められます。 そこで第一に、国民も国際社会もこぞって注目するところは、中国側に身柄を拘束された五人の人々の人権と自由を保障した人道的解決がなされるか否かであります。 抑圧から逃れようとした人々が抑圧の国へ戻されることは断じて阻止しなければなりませんし、そうすることが日中双方が加……
○山口那津男君 私は、ただいま議題となりました有事関連七法案及び三条約につきまして、自由民主党及び公明党を代表して、関係閣僚に御質問いたします。 このたび、衆議院において、自由民主党、公明党、民主党の賛成の下に、修正の上、議案が送付されましたことは、一連の有事法制が国民の幅広い理解を得て制定されていくことが望ましいとの観点から極めて重要な意義を持つものであり、合意形成に寄与した方々の努力を高く評価するものであります。 あわせて、緊急事態に係る基本的な法制についても三党の合意がなされておりますことから、本院におきましても法体系の確立に向けての建設的な論議を期待いたします。 そこで、まず井上……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 これまでの本院の質疑を振り返りまして、連合審査、公聴会、そして当委員会での質疑、これをまとめる形で幾つかの論点について整理あるいは確認をしながら御質問させていただきたいと思います。 まず初めに、集団的自衛権の行使について、先日の二十三日の連合審査で私の方から幾つか質問させていただきました。この点について、武力の行使とそれから後方支援活動の関係について、これを軍事的に関係性があるということを強調していずれも許されないと、こういう主張をする人と、それから、いずれも許されると、こういう主張をする人がいたわけであります。しかし、私はこれは明確に区別……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。きょう、私からはPKO協力法について幾つかの質疑をさせていただきたいと思います。 御承知のように、この法律は制定経過がいろいろいきさつがありました。約十年前、平成三年から平成四年にかけてさまざまな論議がなされまして、こういう制度をつくるに当たっていわゆる参加五原則というものがつくられまして、それに基づいて法案が作成されました。 そして、論議の過程で、いわゆるPKF活動にわたる部分については国民の理解が十分に熟していない、また初めて日本が参加する活動であることから諸外国の理解も得ながらやっていくべきであると、そういう最終的な判断に基づいて、この……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 きょうは、私は、アフガニスタンの復興、あるいは新しい政権の樹立に関する日本のかかわり方について質問をする予定でありました。さらにまた、投資の促進及び保護に関する協定についても、日本のこの協定に取り組む戦略についても質問をする予定でありました。さらに、中国のWTO加盟によって日本の農業がどのような影響を受けるか、さらにまた米の暫定税率、これが今の農業交渉の経過後にどうなるか、こういうことについていろいろと御質問をする予定でありました。 しかしながら、今回のこの承認三案は、これ前回、前国会で承認できずに持ち越した案件であります。そして、今国会においてこ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。
外務大臣におかれましてはパキスタンの訪問を終えられまして、現地で首脳会談あるいは国際機関との交渉、そして難民キャンプの視察等精力的にこなされまして、このたび帰国されたと思います。
今回の訪問について、外交的な成果、これを外務大臣としてどのように御認識をされているか、まず伺いたいと思います。
【次の発言】 首脳会談の中で既に公表されている部分もありますけれども、今後二年間で三億ドル近くの無償資金協力をしよう、あるいはパリ・クラブにおける債務の繰り延べをしようと、こういうテーマも既に公表されているわけでありますが、これが首脳会談でテーマになりま……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 ただいま議題となっております本法の改正案は、従来の経験を踏まえて、これからの国際平和協力業務がより一層効果的になり、そしてまた国際貢献の日本の役割を高からしめる、そういう重要な法改正であると思います。そこで、私は、今回の改正の射程を明らかにすることによりまして今後の検討課題についても質疑をさせていただきたい、こう思っております。 まず初めに、武器の使用についての改正点について伺います。 現行の法律二十四条の武器使用規定によっては外国人は防護の対象にはなっておらないわけであります。しかし、現行法のもとにおきましても、その外国人を、刑法の正当……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。残る時間、私の方から関連の御質問をさせていただきます。 まず総理にお伺いいたしますが、衆議院の予算委員会で、憲法と現行法の間にはすき間があるという趣旨の発言をされたというふうに報道されております。私は、この憲法九条、これは日本が、政府がやってはいけないことを主として規定していると理解いたしております。そして、憲法の前文あるいは九十八条の二項、これはやるべきことをむしろ規定しているんだろうと思います。その上で、政府のこの憲法の解釈というものについてはいわゆる空白の部分というものは存在しないと私は思います。 そして、今回のこのテロ対策特別法、これ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 外務大臣には御答弁お疲れでしょうから、一呼吸置いていただきたいと思います。 まず、防衛庁長官にお伺いいたします。 いわゆる有事法制について、政府としてはいわゆる自衛隊法七十六条防衛出動、あるいは七十七条待機命令等、これら防衛出動事態に関するものに絞って武力攻撃への対応に関する法制として整備する方向を決めていると思います。 そして、一方、大規模テロあるいは武装工作員あるいは武装不審船、更にまたサイバーテロ、これらの問題に対しては別途検討をすると、こういう仕切りをしたというふうに承知しております。 しかし、国民の率直な関心からいえば、この防衛出動……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 このたびの在外公館の名称等に関する法律の改正によりまして、アフガニスタンに勤務する外務公務員の在勤基本手当等が改定することとなりましたことは誠に喜ばしいことだと思います。しかし、その勤務すべきカブールの公館が、従来のものはそのまま使えないので修復が望まれるという状況にあるわけでありますが、残念ながら、昨日成立しました平成十四年度予算の中にはこの修復の費用というものが計上されておりません。 したがいまして、これに対するその手当て、予算的な手当て、例えばやりくりの中で捻出するとかあるいは補正予算に計上するとか、遅くとも来年度予算にこれを計上する……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。
初めに、モントリオール議定書の関係についてお伺いいたします。
フロン等の規制物質に対して、現在、生産規制と併せて非締約国との輸出入の貿易規制が行われていると承知しております。しかし、この貿易規制の対象になるのは未使用の物質のみでありまして、使用済みのもの、あるいは再利用されるもの、再生されたものなどは対象になっておらないと思います。この実態について今どのように把握していらっしゃるでしょうか。
【次の発言】 今回、貿易ライセンス制度を作る内容になっているわけでありますけれども、すべての規制物質について輸出入の際に、この使用、未使用かあるいは使用済みか……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 前回九日の質問で御答弁をいただく時間を作れませんでしたので、地雷除去支援についてもう一度御質問させていただきます。 まず、外務大臣にお伺いいたします。公明党では、地雷除去支援に対する小委員会を作りまして、これまで様々な調査をしてまいりました。例えば、地雷探知のためのロボット技術の開発の研究の現場でありますとか、あるいは地雷を実際に除去する機械の工場とか、そういうものを見てまいったわけであります。特に、先日、山梨県の地雷除去処理機、これを実験、開発する、そういう現場を見てまいりました。そこで三つの課題を感じたわけであります。 一つは、地雷処理、地雷……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。
まず初めに、法務省の入管局長にお伺いいたします。
我が国で刑の執行を終了した外国人はすべて国外退去、その後すべて国外退去ということになるのでしょうか。捕まえてみたら密入国だったとかあるいはオーバーステイであったとかという、在留資格を有しないという人もいるでしょうし、また在留資格を持っていたとしても、その内容によっては退去になるという人もいるのではないかと思います。この点について、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 密入国やオーバーステイの罪そのものだけで逮捕されたんであれば、これはもう直ちに退去させられると思うんです。刑の執行を終わった者……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。質問は同僚委員に譲りまして、私は五つの点について意見を述べたいと思います。 まず一つは、国民の生命、身体を守るのは第一義の責務であるということであります。 先ほど参考人の横田御夫妻、そしてまた有本御夫妻のお話を聞くにつけ、全く落ち度のない一庶民が、このような長い間、苦しい悲しい思いをせざるを得ない、結果として解決を見ていないということは、国家の責務としてその責任を果たしていないと言わざるを得ないと思います。その意味で、これが一番に取り組むべき課題の一つであるということを強く認識しなければならないと思います。 また、その解決へ向けて、私は、アメリカ、……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。
まず初めに、防衛庁長官にお伺いいたします。
先週末、韓国を訪問されまして、首脳と会談をされたと思います。その際に、武力攻撃事態対処法制の整備についても当方から御説明をしたかと思うわけでありますが、それに対する韓国側の首相あるいは国防大臣、その他の重要人物の反応はどのようなものであったかについて、まずお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 この件につきましては、近隣諸国の理解を求めるためにこれからも十分な説明の努力を尽くしていただきたいと思います。
韓国だけではなくて、中国にもいずれこの件について防衛庁長官として御理解を求めるために説……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 今日は参考人の皆様には貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。始めにお三方に一問ずつ質問を並べます。 まず、宮内参考人ですが、この変える会の結論に対して実施状況をモニタリングするということは非常に大切なことだろうと思います。今、外務省に対する批判の目は厳しいわけでありますけれども、これをやり過ごすという感覚で変える会がその言わば道具にされてはならないと思うわけであります。その点で、このモニタリングの必要性とともに、場合によってはその形を変えて恒常的な機関にしていくということも一つの選択肢かと思いますが、この点についてどうお考えになるかお……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 初めに、外務大臣にお伺いしたいと思います。 読売新聞五月二十二日付け朝刊の四面の記事によりますと、外務省の村田良平顧問は、五月二十一日、自民党本部において、同党の国家戦略本部の会合で次のように発言したと報道されております。 先月末に訪中した公明党の神崎代表が、江沢民国家主席に対し小泉首相の靖国神社参拝に自らは反対との立場を伝えたことについて、政府と食い違うことを中国首脳に言うのは屈辱的と批判したと、こうあるわけであります。 ここで政府と食い違うことを首脳に言うのは屈辱的と発言した旨言われているわけでありますが、小泉首相の靖国神社参拝は政……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。初めに、防衛庁長官にお伺いいたします。 当委員会の冒頭、政府報告として、テロ特措法に基づく対応措置に関する基本計画の変更並びに実施要項の変更について御報告をいただきました。この点は、特に基本計画の内容については、防衛庁・自衛隊の活動のみならず、関係行政機関の活動も法律上は含まれる可能性があるわけであります。ですから、本来、基本計画の変更は防衛庁長官ではなくて、もちろん内閣官房長官の所管であり、そちらが報告すべき筋合いだと思います。しかしまた、現実に行われている活動は事実上自衛隊の活動のみとなっておりますので、実施要項の変更について防衛庁長官から……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 まず初めに、防衛庁のリスト問題の調査報告書についてお伺いをいたしたいと思います。 この調査報告書は、詳細な調査をいたしまして、かなり内容の濃いものになっていると私は評価をいたしております。それに基づいて処分もなされておりまして、一件落着したかのように見えるわけでありますが、しかし、中身を詳細に検討してみますと、私なりに問題意識を持っております。二点質問いたしますので、お答えいただきたいと思います。 まず第一点は、現行法の行政機関の保有する電算処理に係る個人情報保護法、この現行法四条二項の違反を指摘しているわけです。この四条の成り立ちという……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。
まず初めに、先日起きました北朝鮮と韓国との艦艇銃撃戦について関連することをお聞きしたいと思います。
去る七月七日に韓国国防省は、この交戦が北朝鮮側が綿密に計画した先制奇襲攻撃であると、こういう認識を示しているようであります。このような認識に対して我が国としてこれをどう評価するか、まず外務大臣にお伺いしたいと思います。
【次の発言】 この事態を受けて、防衛庁長官にお伺いしますが、我が国の周辺事態法あるいは今審議されております武力攻撃事態法、この特に武力攻撃事態法の場合は予測する事態とかおそれ事態とかいう規定もあるわけでありますが、こういった事……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 参考人の皆様には、大所高所からの御議論をいただいて、本当に心から敬意を表したいと思います。 絞ってお聞きしたいと思います。まず、藤原参考人に伺いますが、ODAその他の援助につきまして、私は案件をどう選ぶかというその妥当性の問題点と、それから、決定をし執行するというプロセスの公正さ、ここは透明性ということが議論されておりますが、最終的には私は公正でなければならないということが目標だと思います。 それと、行われた結果が効果があったかどうかという評価。これまで各種の評価や白書が出ておりますけれども、主に事後的な効果の点についてに偏っておりまして、執行の……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 まず、大臣にお伺いしたいと思います。 外交の最も有力な手段になっているのはODAだと思います。これについて勉強してまいりますと、非常に問題点が多々あるなと思います。そして、これの改革の提言もなされているわけでありますが、しかしこれだけで十分かどうかもいささか疑わしいところがあると私は思っております。 そうした中で、一般の国民から見ますと、職員の不祥事がいろいろありました。これで決定的な不信感が生まれました。更に追い打ちを掛けるように、政治家鈴木宗男議員の絡んだ事件も起きました。そうしますと、お金の管理について不明朗なことをやる職員が、またこのOD……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 まず、昨日報告されました変える会の最終報告に関連いたしまして何点かお伺いしたいと思います。 私は、常々NGOの持っている力というものをもっともっと日本の外交に生かすべきであると、こう考えてまいりました。外務大臣もこのNGOとの連携ということを非常に強調されておられます。また、昨日の変える会の最終報告でもこのNGOとの連携ということを強くうたっているわけであります。また、この最終報告書では、併せてODAの透明性の確保等のためにこの評価の面でもODAの役割を期待していると、こういう内容になっていると思います。 このODAとの連携等、これから具……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。
まず初めに、ペイオフについてお尋ねをいたします。総務省審議官、いらっしゃいますか。
ペイオフの解禁に向けて地方公共団体の公金、これ公金といえども現行制度を使ってリスクを最小限にすると、こういう自己責任を貫くことになったと思うわけでありますけれども、とはいえ、この取扱いが安全に施行されていくかどうかにはいささか不安があるところであります。総務省として、この数多くのレベルの違う地方公共団体に対してどのような指導をしていくおつもりでしょうか。
【次の発言】 いよいよペイオフ解禁のスタート台に立つわけでありますけれども、信金、信組を始め、破綻処理あるいは統……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。
先般、報告いただいたものによりますと、昨年度下半期で信金、信組の数多くの破綻が処理されているという結果だったと思います。明年のペイオフ解禁を控えて、例えば預金シフトが起きているかどうかなど、信金、信組の経営基盤を弱めるような現象が現実に起きているのかどうか、この点についての御認識をまず伺いたいと思います。
【次の発言】 明年のペイオフを凍結すべきであるという主張が時折見られるわけでありますが、こういう主張が出てくる背景として、政治的思惑絡みのものは別にしまして、金融業務の実態を見てそういう主張が出てくるかどうか、この点の背景についてどうお考え……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。今日は、ペイオフの関係について幾つか質問させていただきたいと思います。 本年四月から一部解禁になりまして、流動性預金以外の預金について様々な自治体がその公金の運用等について工夫をし始めたところであります。そして、来年四月からはいよいよ完全ペイオフを予定されているわけでありますが、それに備えて預金者自らその判断と責任において金融機関を選択しなければならないというようになるんだろうと思います。 しかし、また一方で、地方自治体にとりましては、地域の金融機関、これに混乱を招かないという一方での責任があるわけでありまして、それを損なわないようにしながら……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 今日は、三宅島の災害対策について御質問させていただきます。 この災害の最大の特徴は、被災して避難している期間が非常に長期化しているということが第一点であります。それから二点目は、離島から避難を余儀なくされて、遠隔の地に散り散りに避難生活を余儀なくされているということであります。こうした災害の例というのは過去それほど多くないわけでありまして、この点に配慮した特段の対策というものが必要だろうと思います。 まず初めに、厚生労働省、お伺いいたします。この避難民に対する生活保護の適用に当たって、これにどのような配慮を行ってきたかということをまずお伺……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 まず初めに、外務大臣にお伺いしたいと思います。 昨日、東京地方裁判所におきまして、元外務省職員松尾克俊氏に対する有罪実刑判決が下りました。この中で、判決文の中で裁判長からこういう指摘がなされております。外務省や内閣官房で十分な決裁や審査が行われておらず、犯行を助長した側面があると。この判決は、被告人側から控訴をしない方針と言われておりますので、これで確定する可能性が高いわけであります。 この判決とこの裁判長の発言に対して、外務大臣はどのように認識をいたして、これからの改革にどう生かしていくおつもりか、お答えいただきたいと思います。
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 各大臣におかれましては、長時間にわたってさぞお疲れのことと存じますが、私が最後の質問者でありますので、もうしばらくよろしくお願いしたいと思います。 まず最初に、鴻池防災担当大臣にお伺いいたします。 現在もなお被災状態が続いているという意味では、三宅島の災害というのは非常に大きな影響を及ぼしているわけであります。とりわけ、この災害には二つの特徴がありまして、一つは、避難勧告によりまして島の人たちが故郷を離れて遠く避難をせざるを得なかった、その余儀なくされたという要素であります。もう一つは、被災後、二年以上にわたって長く続いているということで……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 国民生活センターに関する質問に先立ちまして、内閣府に置かれております北朝鮮の拉致被害者支援室というのがございます。この支援の在り方について今新たな立法をしようということも検討されておるようでありますが、これらの点について幾つか伺いたいと思います。 まず、今、日本に帰国されている拉致被害者がいらっしゃるわけであります。こうした方々がいずれ家族も含めて永住を決意されるというときが来るかと思います。そのときはまた確定的な永住の方向に向けての支援というものが必要でありますけれども、まずそういう決意に至るまで当面日本に滞在をしなければならないわけであ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 本法案は、全国的な規制の緩和を部分的に行いまして、そしてそれぞれの自治体が意欲的に、自主的に創造する様々な計画を推進、実施しようと、こういう壮大な試みであります。私は、これを是非とも所期の目的が達成されるように、円滑に実施されるように望むものでありまして、そうした観点から、この法律の運用の在り方等についても、若干細かい点にもわたるかもしれませんが、質疑をさせていただこうと思います。 そこで、まず初めに伺いますが、本法の目的というのが、一体核心はどこにあるのかということを伺いたいと思います。 本法の第一条のところには、経済社会の構造改革の推……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 前回に引き続いて、この法案の今日は具体的な特区構想の中身についてもお尋ねをしたいと思っております。 この特区の言わば事業の運営主体といいますか経営主体といいますか、これについて様々な議論が行われてまいりました。その中で、株式会社を経営主体として認めるべきかどうか、参入を認めるべきか、こういう議論があるわけでありますが、この法律におきましては、教育と医療の分野においてこういう参入を認めないという残った部分になっているわけであります。この点についても、衆参の委員会でもいろいろな質疑がなされているわけでありますが、あえて確認的にお伺いしてまいりた……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 今回の特区の規制緩和の特例措置について当委員会で一番問題になりましたのは、教育や医療の分野で株式会社の参入を認めるべきか否かという点であります。 私は、この参入を殊更排除する必要はないと、このように考えております。御答弁を聞いておりますと、担当の鴻池大臣はかなり積極的な御意見をお持ちのようでありますが、文部科学省あるいは厚生労働省がそれぞれ掲げる参入排除の根拠というものは、私にとってはとても説得力のあるものには思えませんでした。 そこで、ちょっと違った視点から私、幾つかの例を挙げたいと思います。 教育や医療に携わる人たちというのは、知識……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 今日は、両参考人には貴重な御意見を賜りまして本当にありがとうございます。 私がこの問題に初めて個人として接したのは一九六〇年代でありまして、従軍カメラマンの撮った写真が軍の検閲によって不許可になっていたものが数多くありまして、それが公表される機会がありました。様々な写真がありまして、日本が戦勝気分に浮かれていた当時と同時進行で、それとは裏腹の、その軍の言わば不祥事にまつわるような様々な実態が写された写真があったわけでありますが、その中にこの従軍慰安婦に関する写真もあったわけであります。慰安所に列を成して並ぶ兵士の姿とか、あるいは慰安婦と戯れ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 今日は、官房長官がこれから記者会見の御予定があると伺っておりますので、許された時間の範囲内で、まず、官房長官にお聞きすべきことを先に聞かさせていただきたいと思います。 本法案をめぐってこれまでの議論を聞いておりますと、自衛隊がどういう活動をすべきか否かという点に議論が集中しているように思われます。 しかし、本法というのは自衛隊の活動だけを決めているわけではありません。本法一条、二条、目的や基本原則のところには、政府はイラクの国家の再建を通じて我が国を含む国際社会の平和及び安全の確保に努める、資する、こういうことが規定をされているわけであり……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 まず、防衛庁長官にお伺いしたいと思います。 募集業務の意義について、今日いろいろと変化が起きてきていると私は理解しております。かつてこの募集はなかなか国民のコンセンサスが十分に得られない中で大変苦労をした経過があったと思います。近年、特に冷戦終了後、国際業務等が加わることによって、国民の期待や理解も徐々に広がって募集環境も変わってきたというふうにも思うわけでありますけれども、今日、いわゆる有事法制、武力事態に関する法制が国の法体系の中に今位置付けられようと、そういう議論が進んでいる中にあって、私は、一層この募集業務の意義と重要性が増してくる……
○山口那津男君 まず初めにイラク問題について御質問させていただきたいと思います。 ブッシュ大統領の決断を我が国政府はこれを支持するという評価をしたわけでありますけれども、これまでの累次の国会質疑の中で、国際法上の、アメリカの武力行使に対する国際法上の根拠があるかどうか、これについては国連憲章あるいは累次の国連決議に根拠がある、こういう御見解であるということが明らかになっております。 また、一方で、ブッシュ大統領は、国家安全保障上の大統領の権限あるいは武力行使を容認する議会の決議、こういうものも引用して演説をしているわけであります。 このようなブッシュ大統領の考え方は、言わばアメリカの自衛……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。山下委員に引き続いて御質問させていただきます。 本法の問題につきましては、BSEの問題を契機にいたしまして、公明党内でもいろんな論議が重ねられました。与党においても政策提言をいたしたところであります。これらの議論が本法のような結果として形を見たことは一応の前進であると受け止めております。 そこで、本法では、食品の供給行程全般にわたって食品の安全性を確保しようと、こういう趣旨、目的が盛られているわけであります。 初めに経済産業省にお聞きしたいと思います。この食品供給行程の食品のところを言わば工業品に置き換えてみますと、この工業品の供給行程におきまして……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 四人の参考人の皆様には、極めて貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。 まず初めに、山内参考人と藤原参考人にお伺いしたいと思います。 SARSについて、これは感染経路とか詳しい原因とかというのが必ずしも分かっておりません。BSE問題の教訓に照らしますと、あらざる風評で混乱を招くよりも、やはり確実な事前の対策というものが必要だろうと思います。 その点で、今は人に、人を通じての感染ということにばかり注目されているわけですが、これが食品を通じて感染をするという可能性が全くないのかどうか。これが杞憂にすぎないということを祈るんであり……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 今日は、イラクの支援の問題に関しまして、今新しい法律を作るかどうかの議論もなされているようでありますが、その法律を作るべきかあるいは内容がどうなるか、これは別にいたしまして、現在、所与となっております安全保障理事会の決議でありますとか、あるいは自衛隊が海外で活動する根拠法となっているPKO協力法あるいはテロ特措法、これらの所管大臣が官房長官でもあるということも考慮いたしまして、本委員会で様々な前提となる問題について議論をさせていただきたいと思います。 どんな法律を作るに当たりましても、やはりその法律を作るに当たっての基礎となる資料、様々な事……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 多数の提案者がいらっしゃる中で、どなたに御答弁いただくかについては適宜お考えいただいてよろしかったわけでありますが、特定の答弁者でないと困る質問についてはあえて指定をさせていただきました。そういう前提で御質問をさせていただきます。 まず、この少子化問題というのは深刻な課題でありますが、さてこの少子化の進行によってどのような問題が起こってくると考えられるのか。従来、どちらかというとマイナスの面が強調されておりまして、今回の対策基本法も、言わばそのマイナス面をどう克服するかということで様々な対処措置というものが考えられているようであります。しか……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 参考人の皆様には、大変お忙しい中を貴重な御意見を賜る機会をいただきまして、本当にありがとうございました。 まず初めに、八木参考人に伺いたいと思います。 私事で申し訳ありませんが、私の母親は、十歳まで専業主婦、子育てに専念しておりました。その後、小学校の教員として職業を持つようになりまして、勤め上げました。そういう経験は私自身にとっては良かったと思っております。十歳までの経過というのは自覚的にその良さを語ることはできませんけれども、職業を持ってからの母親像というのは、やっぱり社会との接点を持つという意味で非常に視野が広がったと、こういう実感……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 このたびの法案が衆議院において修正されて、より幅広い合意を得て当院に送られてきたということは極めて喜ばしいことだろうと思います。特に、独自の案を出しておりました自由党、さらには民主党、それぞれが法案を取り下げるとか、あるいは大幅な修正に応じるとか、こういう言わば英断とも言うべき決断をされたことは高く評価したいと思います。その上で、関係者の御努力に深く敬意を表するものであります。 この法制全体の整備の仕方については非常に特徴があります。これはたくさんの関係省庁がかかわっておりまして、それぞれのいろんな法律の言わば束が必要なわけであります。しか……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 まず、武力攻撃事態対処法の十八条の規定についてお伺いしたいと思います。 これは、我が国が自衛権に基づいて武力を行使した場合、いわゆる自衛権を発動した場合には、国連憲章五十一条の規定に基づいて国連安保理に報告をすると、こういう規定であります。これまで我が国の法律の中にこのような規定を置いたことはありませんでした。 従来の自衛隊法、ここで防衛出動を行うという規定はあったわけでありますけれども、しかし、その自衛隊法の中にはこのような規定は設けられてこなかったわけであります。この法律、この十八条を設けた意義というものについて、まず御説明をいただき……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 公述人の皆様には、貴重な御意見を大変ありがとうございました。十五分という限られた時間の中で、順次お伺いしてまいりたいと思います。 初めに、江守公述人にお伺いいたします。 いざ有事のときといえども、基本的人権の尊重は貫かなければならないと思います。経済活動の自由、これについても保障はされなければならないと思うわけであります。しかし、また一定の制約も許されているわけでありまして、そうした場合、公共のために私有財産が用いられる場合には正当な補償もすると、そしてこれに対する手続もきちんと法律で定めるべきであると、こういうことも法律に盛られているわ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 四人の参考人の皆様には実に思いのこもった貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございました。限られた時間ではありますが、順次お伺いをしてまいりたいと思います。 今回この法制を議論するに当たり、これまでのいわゆる有事法制研究と言われてきたものの中で所管が明らかでない分野というのが数多くありました。それがゆえに、関係する省庁が積極的に議論、研究を深めてくるということもなかったわけであります。この言わば行政組織ですらそういう状態で、国民の皆さんの理解が急に広がるということも到底望めない状況でありました。したがいまして、今回の法整備に当たりましては、……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 既にこの委員会では五十時間を超える質疑をしてまいりました。そして、参考人や公述人の方々からも実に貴重な、有益な御意見を賜ったととらえております。そして、我が国は、世界の中でドイツと並んで比較的精密な司法の体系を持つ、そしてまた裁判制度を持つそういう国柄であると、こう言われております。この日本国憲法の精神を守りながら、これからこのいわゆる有事に関する法体系を整備していくということは、世界にモデルがありません。この日本で初めてこういう法体系に今挑もうとしているわけであります。そうした意味で、私はこの日本の国の様々な法体系の中で最も創造的な分野の一……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 まず初めに、イラクで尊い命をなくされましたお二人の外交官に対しまして、深く哀悼の意を表したいと思います。 特に奥大使におきましては、私は、かつて湾岸戦争の直後に、これからの日本が人的な貢献をいかになすべきか、その在り方を現場の実情を知った上で議論しようと、そういう思いでイラク以外の周辺国に行ったことがありました。その際、奥大使はイランの大使館の一等書記官として活躍をされておられました。正に、自らの目と足で積極的に情報を収集しよう、そういう姿勢に感銘を受けたものであります。この亡くなられたということに対しては、本当に惜しい、残念な気持ちでなり……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 このたび自衛隊が、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊、三隊そろってイラクで活動を開始すると、こういう段階に入ったわけであります。是非ともこの人道復興支援の実績、成果を上げるべく、しかも健康で安全に任務を終えて帰られることを祈りたい気持ちで一杯であります。 そこで、この自衛隊の活動というものが国連決議のどこに依拠しているかということを改めて確認をしたいと思います。 安保理決議の一五一一には多国籍軍についての言及があるわけです。この決議に基づいて自衛隊の活動が展開されているのかどうか、この点についてのこの決議と自衛隊の活動の関係を念のためお伺……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 各大臣におかれましては、先般の本会議において丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございました。今日はその質問に関連することを若干お聞きしたいと思います。 まず初めに、石破防衛庁長官に伺います。 海上輸送規制法案に基づいて停船検査を実施する場合には、その実施区域を告示をするという制度になっているかと思います。また、これが武力攻撃事態に際しましたときには、防衛出動をする範囲、これもまた実施区域、活動区域というものを公示するという仕組みになっておりまして、それらのそれぞれの実施区域は必ずしも同一ではないんだろうと思います。特にこの海上輸送規……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。外務大臣におかれましては公務の御予定がおありということでありますので、どうぞ退席いただいて結構でございます。 そこで、まずイラクの邦人人質事件に関して御質問いたします。 イラクについては、今年に入って既に十三回も退避勧告が出されているという極めてハイリスクな地域でありますけれども、このイラクに限らず、世界の様々な危険地域に対して邦人が入国をしてしまうということはあり得ることであります。その場合に、その邦人の入国が外務省あるいは政府においてどれだけチェックできるのか、そしてまた邦人保護の在り方としてどういう体制が組み得るのか、この点について今回……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 私は、東京選挙区の選出でありまして、東部の下町に住んでおります。その下町のおじさん、おばさんの間でよく話題になること、これを拾って今日は御質問させていただこうと思います。 おじさん、おばさんたちは日本の平均的な人たち、代表する国民と思いますので、そういう人たちからすると余り難しい理論、あるいは片仮名、横文字の並んだような言葉、使われてもよく分からないんですね。ですから、そういう皆さんにも分かりやすい表現で御説明をいただきたいと思います。 まず、そこで初め伺いますが、今年の国債発行額、これは百六十二兆円を超えると言われております。それをどこ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 このたびの金融二法について若干の御議論をさせていただきたいと思います。 まず初めに、この制度、この法律が今なぜ必要かという基本的な議論でありますが、金融はどこまで健全化されてきているのか、その実態認識とそれに対応すべき政策、制度の在り方というものが重要なテーマだと思います。 確かに、大手行の決算を見る限りでは、不良債権比率は低下してきておりまして、良くなってきていると評価していいんだろうと思います。しかしながら、その本業の実質業務純益というものは余り変わっておりません。また、最近の株価の上昇などによる財務内容が改善されたという面がプラスに……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 今回の審議の対象となっておりますテロ特別措置法案について、まず議論させていただきたいと思います。 関連三法案とともに、いち早くこの法律の成立をなし遂げて、そして日本として積極的に国際社会の取り組んでいる今回の行動に参加をすべきであると、こう強く考えるものであります。 そこで、総理は先般、APECにおきまして、精力的に首脳会談をこなされて多大な成果を挙げたことに対して、深く敬意を表するものであります。特に、日本とアフガニスタンの関係につきましては、軍事的なプロセスあるいは政治的なプロセス、さらには復興のプロセスと、三つの側面があると思うわけ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 憲法四十三条は、両議院が選挙された、両院が選挙された議員で構成されるということを決めておりまして、国民主権の下におきまして、この選挙というのは基盤的な制度になるわけであります。また一方で、憲法十五条で国民の選挙権、これを基本的人権の一つとして位置付けているわけであります。この人権という視点から見ましたときには、単に選挙する機会を与えるというだけではなくて、私は国民の意思がこの選挙を通じて国政に反映される機会をできるだけ広く保障するということをも含むものだと、こう考えます。 私自身、幸か不幸か、三つの選挙制度を経験いたしました。一つは衆議院の中選挙区……
○山口那津男君 両参考人におかれましては、貴重な御意見を賜りまして、大変ありがとうございました。 公明党の山口那津男でございます。 初めに、共通の御質問をいたしますので、中島先生、百地先生の順でお答えいただきたいと思います。 人権と公共の福祉の関係につきまして、個人や国民を離れて国家という存在はない。したがって、この公共の福祉というものも言わば人権の集合体としての、何というか、個々の国民の持つ人権の集合としての利益というものから出てくるのであって、この公共の福祉というのは言わば人権が最大限に満たされた状態と、こう考えるべきであると、このような考え方もあるわけでありますが、こういう考え方に……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 両参考人におかれましては、貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございます。 私も弁護士の出身でありまして、今日、様々お聞かせいただいた御意見については極めて共感するところが多いわけであります。 そこで、まず限られた時間でありますので、両名に共通した質問をいたします。 弁護士の職種は憲法七十七条で明記されておりまして、これは司法過程、法の執行過程にかかわる、そういう職種であると位置付けがなされているわけであります。 一方、在野での言わば法律問題のプロフェッショナルとしては、この弁護士会ほどの高い能力、経験を持つ集団はないわけでありまして……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。
公述人の皆さんには、貴重な、実際的な現場からの御意見を賜りまして、ありがとうございました。それぞれにお尋ねをしてまいりたいと思います。
まず、池上公述人に伺いますけれども、住民投票の意義について、これは合併の問題に絡むことだけではなくて、その有用性とか意義とかあるいは法体系上の位置付けとか、その辺についてのお考えをお聞かせいただければと思います。
【次の発言】 ありがとうございました。
山本公述人にお伺いいたします。
広域連合についての否定的な見解をお述べになりましたけれども、この広域的な事務処理の必要性、ニーズが仮にあるとお考えであれ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 このたび、公述人の皆様には貴重な御意見を開陳していただきまして本当にありがとうございます。私からは、それぞれの公述人の御意見に対して御質問をしてまいりたいと思います。 初めに、柳公述人にお伺いいたします。 我が国が在日の皆様に特別永住権を認めておきながら一般の外国人と同等の保障しか与えてこなかった、そういう姿勢は正にこの憲法の精神に反するものであると私は考えます。また、冷戦が終了した後、ますますグローバル化が進むこの今日の社会におきまして、一般外国人の権利についてすらこれを見直す環境というものができつつあると思います。 そうした中で、特……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 質問が前者と若干重複する点があるかもしれませんが、お許しいただきたいと思います。 まず初めに、戸波参考人にお伺いいたします。 憲法の基本認識についてお述べいただきましたので、この点についてお聞きしますが、憲法の改正論の中身について私は現在十分なコンセンサスはいずれもできていないのではないかと思っております。そうした中で、この改正の中身については中立的でいながら、改正の手続については憲法上必ずしも明確に定まっていないということで、この手続法を整備すべきではないかと、改正の中身よりも手続法を先行して整備すべきではないかという主張があります。 ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 参考人の皆様には貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございました。 まず初めに、矢野参考人と草野参考人に共通のお尋ねをいたします。 社会保障制度、これは第一義的には国の役目あるいは公的部門の責任が大きいと思いますが、民間で果たす役目というものも少なからずあるだろうと思います。例えば、退職後の生活保障という意味で退職金とか年金とかあるわけでありますが、国会議員の場合は退職金について国会法に定めがありまして、実際にはそれを実質的に年金という形を取って給付をいたしております。 民間の場合には、この退職金制度あるいは年金の制度共々にいろんな工夫……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 これまでの人権に関する議論を振り返って私の意見を述べたいと思います。 従来の人権概念は、歴史的に確立した人権カタログを憲法に列挙してあると、そして抽象的な規定を置いて新しい価値をある程度包摂できるようにしてあると、このような組立てでありました。また、統治機構も、人権との関係でいえば、公権力によって人権を積極的に実現をしたり、あるいは消極的に不可侵とするための仕組みとして機能してきたわけであります。 この人権カタログが直接予想しない新しい現象に対して新しい人権との概念で語られる場面も多く出てきているわけでありますが、人権の名前をどう付けるかはともか……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 お三方には大変示唆に富む御意見をいただきまして、ありがとうございました。 まず初めに、西参考人にお伺いいたします。 西先生は国際平和維持活動への参加について触れられていらっしゃいますが、戦後のこの国際平和維持活動は実際には現実に即してかなり幅のある活動をやってきたと思います。結果として、それが成功したもの、あるいは失敗したもの、それぞれの評価もあるのも現実であります。これに対して日本が参加をしていくに当たって何らかの限界があるのかどうか、それについての参加の在り方について御意見を伺いたいと思います。
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 今日は、三人の参考人の皆様には貴重な御意見を賜りまして、本当にありがとうございました。 まず初めに、佐々参考人にお伺いしたいと思います。 冒頭、憲法と国連憲章との関係についてお若いころ問題意識をお持ちになったと、こういう話でありました。当時の、昭和二十年代に司法試験の論文の問題として憲法と条約の関係を述べよと、こういう出題がなされまして、当時の空気を反映した出題だったのかなと、今改めて思うわけであります。そして、その時代に私は生まれたわけでありまして、世代のギャップというものもまた感じているわけであります。 そんな中で、この国民保護法制……
○山口那津男君 集団的自衛権について、これまでの国会論議を振り返って、私の現在の所感を述べたいと思います。 集団的自衛権をめぐる政府の憲法解釈はにわかに変える必要はないと考えております。その理由を三つ述べます。 まず一つは、長年にわたる安定した、定着した考え方でありますということであります。 これについて幾つかの批判があるわけですが、その一つは、保有しているのに行使できないのはおかしいというものであります。国連憲章を始めとする国際法秩序と憲法を頂点とする国内法秩序を混同した批判でありまして、説得力に欠けるものと思います。国際法上の権利を持っている、しかしそれを国内法で制限をするということ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。 三人の参考人の先生には、貴重な御意見を賜りましてありがとうございます。順次お伺いしたいと思います。 初めに猪口先生に伺いますが、近年三つの大きな変化があって、その上で先生のペーパーにございますような御主張や御趣旨が述べられているのかと、こう思います。そうした趣旨、御主張を実現するためには、現行の憲法、あるいはそれを解釈をしてきた内閣法制局の在り方については否定的な御意見をお持ちのように受け止めておりますけれども、それではこの現行憲法をどのように、御主張、御趣旨を実現するためにはどこをどのように変えていくべきかと思われるでしょうか。お考えがあ……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 前回、集団的自衛権をめぐる、行使をさせないという政府の解釈、これをにわかに変える必要はないという理由を三つ述べました。法的安定性があるということ、国益を失うということが明白ではないということ、また変更すべき情勢変化はないということを主張したわけであります。 これに関連するものとして何点か述べたいと思います。 この九条というのは、元々政府の行為を制限するという趣旨の規範であります。せんじ詰めれば、その核心は他国の領域での武力行使を禁じることにあると思います。その理由は、人的、物的損失が非人道的であるということはもちろんでありますけれども、我が国にお……
○山口那津男君 公明党の山口那津男です。 全く個人的な感想を述べたいと思います。 これまで、前文の意味というものがどういうものか、それほど厳密に詳しく論じられてはこなかったと思います。私自身もいまだに定見というものを持ってはおりません。 考えてみますに、この前文の持つ意味というもの、中身をどういうものを書き込むかという話と、それから、条文とは違った体裁の文章が書かれているということを法的にどう使っていくか、どういう意味合いを持たせるか、この二つの面で考えていく必要があると思います。条文と区別されているというのは明らかでありますが、単なる歴史的な経過事実を書いたという文章ではないと思います……
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。改正について所感を述べたいと思います。 今日の参考人の議論は、主要な論点というのは、改正に限界があるかというところであったと思っております。この憲法が国民の生存と秩序を保つ最高法規であるとするならば、その生存と秩序を決定的に脅かす事態に直面した場合に、その国民は新しい憲法を制定する、あるいは憲法を変えるということは許されてしかるべきだと思います。その制定や変更をどう説明しようとも、まあ限界がおのずから理論的にあるというのは承服し難いところであります。限界があると仮に言ってみても、それに違反した改正を無効とする制度というものが存在しない、あるいは……
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