このページでは舛添要一参議院議員の22期(2010/07/11〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は22期国会活動統計で確認できます。
○舛添要一君 新党改革の舛添要一です。 本日は、菅総理の政治哲学につきまして質問させていただきます。 総理は、政権を担当するに当たりまして、最小不幸社会の実現、そして不条理を正す政治が御自分の政策の基本であると明言されました。しかしながら、さきの改造内閣の発足とともに、その基本方針すら明確でなくなったような気がいたします。 また、菅内閣の政策が従来の民主党のマニフェストから大きく懸け離れていっていることは、誰の目にも明らかであります。それが昨今の内閣支持率の低下にもつながっていると考えます。マニフェストを掲げて選挙を戦い、政権交代を実現した以上、そのマニフェストをほごにすることは有権者へ……
○舛添要一君 未曽有の大震災、そして原発事故という国難に当たり、内閣総理大臣として重責を担われる野田首相の所信表明演説に対しまして、たちあがれ日本・新党改革を代表して質問いたします。 まずは、震災・原発事故対応についてですが、これまでの菅内閣の対応は場当たり的で、しかも迅速さに欠ける嫌いがありました。私たち野党も様々な建設的提言を行ってきましたが、残念ながらその提案が採用されることは余りなかったように思います。 総理は、福島第一原発で黙々と作業を続けている二千人を超える作業員の方々に言及されましたが、彼らの安全確保について十分な配慮をしているのでしょうか。私は、これまで一貫して造血幹細胞の……
○舛添要一君 新党改革の舛添です。
今日は、菅総理と幾つかの点について議論をしたいと思いますが、まず総理、最近の世論調査を見ますと、内閣支持率三〇%を切る、不支持が非常に増えている。尖閣絡みの問題、様々な問題があると思いますけれども、そのなぜ支持しないかという理由の一つに、総理大臣のリーダーシップが見えないというのが非常に大きゅうございます。こういう国民の評価についてどういうお考えでしょうか。
【次の発言】 もう一つ国民がよく分からないのは、ある政策がどこでどのように決定されているのか。閣僚レベルか、それとも官房長官が仕切っておられるのか、最終的に総理が決められるのか、与党の関与はどういうこ……
○舛添要一君 震災から三月以上たちました。菅総理、非常に私は残念に思いますのは、この三月間の菅内閣の対応、一生懸命やっているとは思いますけれども、私は、何か日本国を破滅に導いた大日本帝国陸軍の道と同じように思えてならないんです。 例えば、四月の二十五日の予算委員会で、原発の現場で働いている人たちの健康管理、自己の造血幹細胞の事前採取ということを御提案申し上げました。しかし、全くそれは受け入れてもらえない。国際学会でもこれを支持する動きがその辺りでその後出てきている。しかし、なしのつぶてであります。今なお非常に劣悪な環境で働いている。要するに、特攻隊を送り出して、おまえら勝手に死ねと言っている……
○舛添要一君 まず最初に、原発作業員らの安全確保について、総理にお伺いいたします。 本当に現場は命懸けの仕事をなさっている。食べるものもない、寝るところもない、そういう中で万が一大量被曝があった場合に、彼らの命を救わないといけません。今、自分の造血幹細胞を事前に採取して凍結して置いておけば、万が一のときに命が助かる可能性があるわけです。私はこれを是非やるべきだと思いますし、虎の門病院では既にその体制が整っている。そしてまた、全国の関連学会も百七ありますが、その施設が協力表明しておりますし、ヨーロッパの学会も何とか協力しようと。 ただ、今のところ政府の見解は、そんなものは必要でないと、そうい……
○舛添要一君 今日は、これからの日本、そして世界の原子力政策どうするかという大きな問題について総理と御議論をいたしたいと思っております。 私は、ずっと原子力政策そして原子力発電、かかわってきた者として、今回の原発事故を大変重く受け止めております。そういう中で、やはり使用済みの核燃料の管理、それから放射性廃棄物の管理、これがもう今の福島の状況を見ても非常に大きな問題なんです。 これからの方向として、我々は何とかこの核燃料サイクルを確立して、使えるエネルギーは、プルトニウム、使っていきたいという方向で出してきましたけど、そういうことはやめて、ワンススルーという形でもうすぐ処理してしまうと、こう……
○舛添要一君 総理、TPP参加に関しまして慎重派の意見も非常に強いと。それは私、二つ理由があると思うんですね。 一つは、十分な情報の開示がなされていない、全く分からないところで判断される。だから、反対とおっしゃる方のうちのその半分ぐらいは恐らく情報ないから反対じゃないかというふうにも思っています。 それからもう一つは、TPP参加したときにどういうメリットがあるかということの話の中で、後ろ向きなんですよ。つまり、TPPに入って国を開かないと日本が駄目になる。じゃ、どう駄目になるんですか。 反対する方は、先ほど来の議論のように、農業ではこういう弊害がある、この分野はどうだということがあると思……
○舛添要一君 まず、今日の同僚の皆さん方の御質問をお伺いしていて、これは是非政府に申し上げたいことは、やっぱり危機管理の失敗であるということは明白だと思います、今回について言うと。そうすると、危機管理の要の役人というのは危機管理監。我々は国権の最高機関です。この場に出てこないという理由はありませんよ。私は予算委員会でも、あした、この同じことを総理に直接申し上げたいと思いますけれども。じゃ、田中防衛大臣、何か今、攻めてきたら防衛出動を下令する、日本の自衛隊を動かす最高責任者、あなただってここにいれない、二十四時間中央指揮所にいないといけないことになりますよ。 ですから、私は、国民の代表がここに……
○委員以外の議員(舛添要一君) まず、この委員会に出席して質問をこのようにさせていただく機会をいただきましたこと、委員長始め委員会の皆さん方に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。 それから、私が非常に危惧しておりましたのは衆議院での審議時間が僅か五時間ということで、これは国民の命にかかわる非常に重要な法案ですので、我々この参議院で、この委員会で非常に真剣な、しかも水準の高い議論を皆さんがなさっているということに敬意を表したいと思います。私は、参議院らしい在り方だと思っております。 先ほどからも御議論を聞いておりましたけれども、私が厚生労働大臣のときにこの新型インフルエンザが起こり……
○舛添要一君 野田総理、昨年末、韓国そして中国の首脳と精力的に首脳会談をこなされました。ただ、私は日本外交について非常に二つばかりのことを懸念しております。特に、韓国とか中国、ロシア、いずれも難しいお隣の国です。 そこで、まず最初なんですけれども、非常に耳触りのいい言葉を発することによって本当の問題の解決を遠のかしていないのかというのが実は私の懸念であって、外交官は、ともすれば共同コミュニケ作るときそういう言葉を作りたがる。だけど、我々政治家が外交やるときには、そこはきちんとチェックしないといけないと思います。 現実に今から私が言う言葉をお使いになったかどうかは別として、例えば、我々は韓国……
○舛添要一君 今日は、社会保障と税の一体改革について総理と御議論したいと思います。
この一体改革なんですけれども、何か消費税増税論議ばかりになって、ちょっと矮小化されてきているような気がしてなりません。そして、たしか今月いっぱいに閣議決定なさるという御決断でしょうけれども、民主党の中にも反対派がいる。この一体改革の進捗状況、そして今のような状況について、総理はどういう御認識をお持ちになっておられますでしょうか。
【次の発言】 総理の御意図はよく分かるんですけれども、あえて言うとアブ蜂取らず。つまり、税制と社会保障、二つ課題ありますね。もっと言うと、二兎を追う者は一兎も得ずみたいな状況になって……
○舛添要一君 今日は、野田総理と防衛の基本問題、防衛構想についてちょっと議論をしてみたいというふうに思います。 今日の委員会、二人の元自衛官の同僚が質問しました。しかし、私は、この場で聞いていますと、政府側の答弁、これは十分納得のいくものではなかったような気がします。それは、やっぱり我々政治家が反省しないといけないのは、特に日本において戦後、安全保障、国防、こういう問題についてしっかりと議論をしてこなかった嫌いがあると思うんですね。 それで、例えば、民主党政権になって、防衛計画の大綱、これはもう国防の基本方針なんですけれども、動的防衛力という概念を出されたんです。何度も私、防衛白書を読みま……
○舛添要一君 今日は、野田内閣の基本姿勢というテーマでございますので、ここのところずっと民主党政権の在り方を見てきて私が感じるところを率直に申し上げたいと思っています。 民主党が掲げる政策、様々な理想が込められていますし、例えば控除から手当へと、こういう税制改正の方向については私は合っている、適切だと思っていますし、格差の是正をうたっていることについても今の時代の要請にかなっていると思っております。 じゃ、そういう政策がなぜ実現できないのか。皆さん方、これはねじれ国会だということをおっしゃいますけれども、しかし、私は安倍内閣、福田内閣、麻生内閣で大臣を務めましたけれども、そのときもねじれ国……
○舛添要一君 今回の北朝鮮の弾道ミサイル発射に対する政府の対応を見ていますと、危機管理、情報収集、情報発信、大変問題あるというふうに思っております。 私は、この国の形、制度を考えるときに、もちろん要職にある人間がしっかりしないといけないということは当然ですけれども、制度そのものについても見直すべき時期に来ているんではないかなというふうに思っております。危機管理、クライシスマネジメントと英語で言います、情報収集、インテリジェンス、この両方について様々な問題点があると思います。 先ほど、昨日の外交防衛委員会の集中審議では危機管理監は出席しないということでしたけれども、今日は委員長を含め野党の厳……
○舛添要一君 今日は総理と、総理がどういう社会を目指しているのかと、社会保障の観点から議論をしたいというふうに思っております。 消費税増税ということが今ほぼ決まりかかっていますけれども、そのことによって本当にいい社会が生まれるのかどうなのか、野田総理がどういうビジョンでこの福祉社会というのを考えているのかということをちょっとお伺いしたいんですが。 私は、戦後六十七年たって日本にやっぱり活力が失われてきている、格差が固定したり拡大してきている、私はそれは良くないと思います。貧しい家庭に生まれた子供はずっと貧しい、金持ちの家庭の子供は金持ちになる、そういうのではなくて、まさに本当に最下層からア……
○舛添要一君 野田総理、竹島、尖閣、日本の主権が侵される非常に深刻な事態になっていますけれども、一月の予算委員会で総理と私、議論したときに、日中関係について戦略的互恵関係、この前、呪文のようにというようなことをお互いに言い合った。それから日韓関係については未来志向。何か言葉だけ言っておけば済むような感じになっていた。
先ほどもちょっと同僚議員の御質問に対する答弁の中で戦略的互恵関係という言葉が出ましたけれども、こういう言葉の重みが完全になくされているのが今の現状だと思いますが、どうなさいますか。
【次の発言】 今回の韓国、中国の対応の背景に、私、二つ問題があると思います。一つは、日米安保体制……
○舛添要一君 今日は外務大臣、防衛大臣に、とりわけ中国との関係についてお尋ねを申し上げたいと思います。
残念ながら、尖閣諸島の国有化以来、日中関係が大変悪くなっております。私、四月に中国に行きまして、要人と会談したり中国の大学で講演したりしながらひしひしとそういう厳しい現状というのを感じてまいりましたけれども。
まず、外務大臣、日中関係の現状をどういうふうに認識されているか、お答えください。
【次の発言】 今、防衛ということをおっしゃいましたけれども、岸田大臣、今のこの厳しい現状、悪化していると、日中関係、その認識は同じだと思います。何が最大の原因だというふうに大臣はお考えですか。
○舛添要一君 両先生、ありがとうございました。 舛添要一でございます。 まず、山形先生の方にですが、お書きになったものの中で、バングラの例で、余り顔の見える援助というようなことではなくて、そんなお礼を強要するような感じはどうかと。今まで顔が見えないんで顔の見える援助をと言われてきていた面があるんですけれども、私は、量的にこの援助を増やすことができないなら、どういうふうに質的な変換を図るかというものが重要だと思っているんです。 昔、カンボジアで日本橋造ったときに、あれがカンボジアの紙幣に印刷されたというのでみんな喜んで、こういうことがモデルだみたいなことがありましたですね。だけど、ちょっと……
○舛添要一君 今日は、安倍内閣の経済政策について主として御質問いたしたいと思います。
渡辺喜美さん、山本幸三さん、そして私で十二年前からこのインフレターゲットを含めて大幅な金融緩和をずっと訴えてきました。あのころは我々は自民党の中で少数派でしたけれども、十二年たってやっと安倍総理がこういう大きな決断をしてくださった。そしてまた、麻生副総理の御努力でG20の結果、今週は株高、また円安ということで非常に順調な動き出しをしておりますけれども、総理が今回こういう大胆な金融政策ということに踏み切った最大の理由は何でしょうか。
【次の発言】 今いみじくも総理おっしゃったように、私は、やっぱり過去大きな失……
○舛添要一君 安倍総理、今日は、大変今悪化しています日本と中国との関係、これどうすれば立て直すことができるかと、このテーマに集中して御議論申し上げたいと思います。 まさに安倍総理のときに、二〇〇六年十月、中国にお行きになって、そして戦略的互恵関係ということを定められて、その後、翌年、温家宝さんが来られる。大変、日中関係がいい方向に向かっていった。その後、ずっと悪化をしてきた。麻生副総理もそこおられますけれども、その後、福田総理、麻生総理の下でも日本と中国の間の戦略的互恵関係とずっと言い続けてきたんです。 ところが、この言葉が呪文になってしまったということで、この呪文という言葉は私が使ったん……
○舛添要一君 いつものようにしんがりを務めさせていただきます。 総理、今日は、日中関係と新型インフルエンザ対策についてお伺いしたいと思います。 非常に私は今の日中関係を危惧しておりまして、本当に冷え切ってしまったなという思いがあります。何とかこれを解きほぐすのは、政府のみならず我々国会議員としての役割でもあると思っておりましたので、四月の初めに中国に行ってまいりました。元の外務大臣の唐家センさん始め要人と、政府の方々とお話をしたり、北京の清華大学で講演したりというようなことで対話を重ねてきましたけれども、大変厳しいなと。これは、じゃ、どうやったら君は解決するんだねともし総理に問われれば、私……
○舛添要一君 アベノミクス、今のところ大変な成果を上げております。私も大胆な金融緩和ということをずっと主張してきましたので、大変うれしく思っております。 ただ、三本の矢以外にもこういうところを注意しないといけないよということを常に申し上げておりますので、今日も余り皆さんが注目していない会社法の問題取り上げたいと思います。それで法務大臣にいらしていただきました。 二月十九日の予算委員会で、私は、給料が上がらないと、従業員の給料が上がらないと駄目だよと。そのときに、稼いだものを内部留保にするのか設備投資するのか、これは麻生副総理とも我々のふるさとの福岡県の企業の例なんかでお話ししました。そのと……
○舛添要一君 総理、今日は医療制度について議論をしたいと思います。
私はよその国で生活したこともございますけれども、日本人であって非常によかったなと思うのは、健康保険証一枚持っていれば、いつでも、どこでも、日本どんなところでも病院にかかれると。私は、この国民皆保険制度、堅持すべきだと思いますが、総理はどういうお考えでしょうか。
【次の発言】 そこで、その国民皆保険を堅持するためにどうすればいいかというときに、私は、国民健康保険制度、これに抜本的なメスを入れる必要があるんだろうというふうに思っております。
それは、健康なときにサラリーマンは会社の保険に入っている。だけど、サラリーマンを辞めれ……
○舛添要一君 今日は安倍総理と安倍政権の防衛構想について議論をしたいと思いますが、その前に、本日の極めて異常なこの国会の状況、大変残念であります。この点について私の見解を述べさせていただきたいと思います。 我々はみんな原点に戻る必要があると思っています。この国会を一日開けると国民の税金二億円使っているんですね。それだけの重みをみんな感じて国民の代表として仕事しているのかどうなのか。 それから、私は、民主主義というのはルールだ。独裁に民主主義は負けない、民主主義が独裁者に座を譲らないためにルールを守るということが基本にあるわけです。ですから、その重みをもう少し考えていただきたいというふうに思……
○舛添要一君 今日は、安倍総理がどういう社会をつくりたいかと、そういうことについて総理の政治哲学、特に税と社会保障の一体改革などに関連して御質問いたしたいと思います。 安倍総理、ここのところ、私、この予算委員会で問題にしているのは、アベノミクス、どんどん頑張ってやっていただきたいんですけれども、こういう点、もっと補強した方がいいんじゃないかということで御提案申し上げました。先般は会社法の改正ということで御提案いたしましたし、そういう観点から見て、今日は是非総理に、格差、格差社会と言われているものに対して切り込んでくださいということを御提案申し上げたいと思っております。 今、だんだん経済良く……
○舛添要一君 新党改革の舛添要一でございます。 国会終盤になりまして、こういう混乱、そして内閣、与党の横暴、大変遺憾だと思っております。 私は、参議院に身を置きまして一貫してこの予算委員会で申し上げてきたことは、民主主義というのは手続であるということであります。法の支配、ルール、これを守らないと民主主義が独裁に道を譲ってしまう、このことを警告してきたつもりであります。 国権の最高機関は国会であります。皆様方が御意見るる述べられたとおり、国会の求めがあれば、国権の最高機関ですから、総理大臣、閣僚、出席して答弁する義務があります。それをやらない。これはまさにルールを守らないということでありま……
○舛添要一君 ありがとうございます。 今日は両参考人、本当にありがとうございます。共に憲法問題を考えてきた同志として、実は私は今非常に残念な状況にあると思っていますのは、この手続法はあくまで手続法です。それで、憲法九十六条に改正手続が書いてある以上は手続法を作るべきであって、護憲派であればあるほどきちんとやらないといけない。その上で憲法改正するかどうかはまた別の話です。 苦労して参議院のこの調査特別委員会では十八項目の附帯決議を付けました。その十五番目に、憲法審査会においては、いわゆる凍結期間である三年間は、憲法調査会報告書で指摘された課題等について十分な調査を行うことということがあるんで……
○舛添要一君 これまでの議論とも重なりますけれども、法務省の原民事局長にお伺いいたします。 先ほどの御説明を聞いていましても、国民投票法の検討状況、若干サボっているというか、怠慢じゃないかなと。つまり、やらないことのエクスキューズが多過ぎるような感じがしてなりません。 というのは、例えば、若年者の今の消費者被害のお話で自立ということをおっしゃいましたけれども、かつて戦前の普選運動のときにこういう考えで主張する方がおられました。どういう人に選挙権を与えるか、まさに自立という概念からいったときに、世帯主選挙権という話がありました。それは、男女、老若男女を問いません。十七歳であったって自分で一生……
○舛添要一君 今日は、三人の参考人の方、ありがとうございました。 井戸川町長さんはもう現場で大変御苦労なさって、私はやっぱり危機管理の原則というのは現場を第一にするということだと思っています。今注意深くお話をお伺いしていますと、何信じていいか分からないんだということをおっしゃる、それから、そんなのなら法律がない方がいいんじゃないかということもおっしゃった、それから、もう人に率先して情報を取ろうとしたとおっしゃいましたですね。 私は、実はここに全ての問題が凝縮していると思っていますし、我々が国会議員としてこれからの法体系、憲法問題を考える際に、一つ、新しい視点になるかどうか分からないですけれ……
○舛添要一君 どうも今日は両先生ありがとうございました。 一つお二方に御質問を申し上げたいんですけれども、要するに、緊急事態に政府、内閣が例えば政令で行う、それはだから、元々立法府が行うべきことを、罰則まで付けるとすれば、委任の有無を別として、行政権が行うわけですね。 それで、私はフランスで勉強していたものですから、フランスの場合、憲法院、コンセイユ・コンスティテューショネル、これが憲法の番人であるわけです。したがって、違憲立法審査権、これについて言うと、日本の場合は最高裁判所が持ちます。そのときに間接的か直接的かという、その違憲立法の形である意味では間接的に行っているわけですけれども、今……
○舛添要一君 結論的に申し上げますと、もう少しこのテーマについて議論を深めたいということで、それは小委員会を設ける設けないということを超えて、是非もう少し議論を進めたいと思っております。 まず、国家緊急権、これは戦争のような場合にも自然災害の場合にもそうですけれども、何のためにこういう緊急権とか緊急事態を規定するのかと。それは日本国民の生命と財産を守るということに尽きると思います。そのときに、これまでの憲法学上の議論だと、公共の福祉ということと基本的人権とのバランスの問題であったわけですから、それを超えてどうするのかと。 参考人の中にも、優先順位として生命、次が自由、次が幸福追求というよう……
○舛添要一君 今、事務方から御説明ありました二院制と参議院の在り方をめぐる小委員会の委員長を務めさせていただきました。 九年前の平成十六年に議論をいたしまして、翌年の三月にこの報告書を出しましたけれども、今事務局長から御説明ありましたように、その当時はねじれ現象はありませんでした。その後、ねじれ現象が引き続いて起こった。ですから、今仮に同じ委員会でやるとすれば、議論の論調はかなり異なったものになるんではないかというふうに思っております。 今同じ議論をやると、例えば二院制を今のまま残しなさい、それから衆議院の優越は今程度でいいですよということを言えば、それは参議院が自分たちが生き残りたいため……
○舛添要一君 両参考人、今日はありがとうございます。 お二方の御意見をいただきたいと思いますが、私が今から申し上げることについての意見ということでございます。ポイントは、衆議院と参議院を役割分担論という形で構成し直すとどうなるか、これは憲法の枠内、枠外を込めて大胆な発想でいきたいと思いますが、それと一票の格差の問題もそこにかかわってきます。 先ほど来議論がありますように、同意人事、この前参議院で否決された同意人事、これは本当に衆参が全く平等の権限を持っているのが国会承認の同意人事であります。したがって、三分の二の可決というようなこともなければ衆議院の優越ということもありません。したがって、……
○舛添要一君 お二人の先生に同じ質問をしたいと思います。 まず、衆議院と参議院のねじれ、それほど悪いものなのかと、ねじれってそんなに悪いものなんですかと。私は、ねじれがあることを当然の前提として政治を行った方がいいという立場で、今お二方のお話にもありましたように、なぜねじれが生じるのかと。それは、選挙の時期が違うし、任期が違うわけですから、要するに、時期が違うときにどの政党が人気、国民の支持を得るかというのはまた異なってくるし、争点も違ってくるから、ある意味でねじれというのを前提にした政治をした方がいいんではないかというのが一つです。 それから、今の憲法を変えないで、憲法の枠内でしかしなが……
○舛添要一君 今日は大変ありがとうございました。 まず、私も、高橋、土井両参考人と同じように、その十三条の個人としてと、個人として全て国民は尊重されるという、個人としてという言葉は非常に、憲法学説的にも人権論の系譜からいっても非常に重いというふうに思っています。 私がかつて自民党にいたときに、自民党の第一次憲法草案はきちんと個人としてという文言をそのまま維持をいたしましたけれども、昨年発表されました第二次自民党の草案では、個人じゃなくて人としてというふうに変わっています。私は、恐らくその議論の、そこにいたわけじゃありませんけれども、その議論の背景としては、個人というのは何か個人主義で勝手ば……
○舛添要一君 まず、お二方にお伺いしたいんですが、小山先生おっしゃったように、私は、憲法改正のその中身を考えるときに、統治機構の分野と基本的人権というのは非常に違うなというふうに感じています。 現実に、基本的人権で新しい人権を加えるというのは、一つは、状況に応じて憲法は世の中変わるんだからやっぱり変えないといけないですよという改憲論を加速させるための一つのてこのような感じで、先ほど小林先生もおっしゃったように、環境権加えるのに誰も反対する人いないでしょうと、ここから練習問題として九十六条の問題も含めてやってみましょうという、そういう発想が出てくるんで、これ、裏返せば、実は何もしなくても、別に……
○舛添要一君 新党改革の基本的な考え方を申し述べたいと思います。 基本的人権は、近代においてフランス革命、アメリカ独立革命などを通して、普遍的権利として人類が国家権力に対して営々と積み重ねてきたものであります。その前提の下で、国民主権、民主主義、自由主義、基本的人権の尊重を普遍の価値として継承すべきであります。 憲法とは、基本的には、国家権力が個人の基本的人権を侵害することを阻止するためのものであります。一方で、現代社会の状況は科学技術の進歩などで大きく変わってまいります。したがって、新しい人権についても付け加えることが望ましくなってきます。 具体的には、例えば障害者に対する差別の禁止、……
○舛添要一君 お三方、ありがとうございました。 一つだけ質問します。私が今からしゃべりますことにコメントしてください。 今日はマクロ経済の話をお伺いして、私はずっと大胆な金融緩和ということを申し上げてきたんで、そういう方向で今の安倍内閣がかじを切っているというのは大変結構だと思います。ただ、少しミクロの側面、特にグローバル経済の中で、日本の企業がいかにして競争力を保ち、いいパフォーマンスを上げるかと、そういう視点がどうしても必要だなというふうに思っております。 同僚の議員からもいろいろ質問ございましたように、最終的には仕事をしている従業員の給料が上がらないといけない。そうすると、経営者の……
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