このページでは松尾トシ子衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。
○松尾トシ君 私は、本日の自由討議の議題となつております食糧問題につきまして、政府を鞭撻し協力する意味において、この機会を借り、政府に一言質問申してみたいと存じます。 経済復興、國民生活安定のかぎを握つている食糧問題解決のために、政府が第一次、第二次、第三次と緊急食糧対策を発表され、その上、漏れ聞くところによりますれば、近く第四次までお出しになるとか、その苦心と御努力は十分認められまするが、何と言つてもこれが効果があがらないことは、國民一同の憂慮するところでございます。(「その通り」) 政府は、自國産の輸入とが順調に運び、その上二十二年度の早場米まで一定の量を食いこんでも、十月三十一日まで……
○松尾トシ君 私は、ただいま提案されました海外同胞の引揚に対する感謝並びにその帰還促進に関する決議案に対し、社会党を代表して簡單に賛成の意を申し述べたいと思います。 終戰後満二箇年を顧みますれば、海外に残された数百万の同胞は、連合國の絶大なる御好意により、無謀なる戰争より解放されて無事帰還し、種々なる問題は残されているとはいいながら、さしたる混乱もなく民主的な平和國家建設に協力しつつありますことは、まことに喜ばしく、ここに連合國に深く深く感謝の意を表する次第であります。 しかしながら、シベリア、樺太、千島、満州、北鮮、マライ、ビルマ、タイ、スマトラ、これら各地に未だ残留せる同胞は、なお約九……
○松尾トシ君 私は、ただいま議題となりました海外残留同胞引揚促進に関する決議案の趣旨を、ごく簡單に弁明いたします。 まず、全文を朗読いたします。 海外残留同胞引揚促進に関する決議 終戦以來今日まで六百余万人の引揚が実施されたことは連合國の好意によるもので、われらの厚く感謝するところである。 しかし今なお四度の冬を外地に過しつつある同胞は五十余万を算える。その引揚の速かなる完了は留守家族はもとより全国民の熱望である。 連合國の積極的努力によつて、この冬期間においてもこれらの残留同胞の送還を継続されるよう要望してやまない。 政府は本決議に基き直ちに万全の方策を講ずべきであ……
○松尾委員 この經濟力集中排除法案に對しまして各委員からいろいろお尋ねがありましたが、一番問題になる點は、日本の再建をどんな形にするかということに盡きていると思うのです。皆さんがお尋ねになりましたあとですから、私は違つた方面から違つた言葉でもう一度これをお尋ねしたいと思うのです。たとえばいま日本が貿易國家としまして經濟を再建しようとしている折柄には、やはり相當の資本や施設が必要だと思うのです。この獨占禁止法とかあるいは經濟力集中排除法案とにらみ合わせますと、日本の産業というものは、將來實に幼稚な原始的なものになつてしまうようなおそれがあると思うのです。ところが國家の場合は、たとえ小さいながらも……
○松尾トシ君 こんな好ましからざる事件は表に出したくないというのが、実際は私の希望でございます。私も世界の議会においてこんなことは初めて起つたのではないかしらと思うように、まことに悲しむべき事実でありますけれども、この事件を生み出した大藏委員の一人である私がここに証言に立つことは、私は明らかなことが言えていいと思うので、山下さんのあとに続いてありのままをお話したいと思うのです。 私はこの委員ではありましたが、ほかに用事がございましたのと、酒を飲みませんのでこの席に出席いたしませんでした。そうして四階に用事がありまして、四階から帰つて自分の控室にもどりましたところが、まだあの懇談会は続いておる……
○松尾委員 先週の委員會で委員から強調されましたように、日本經濟の復興の大きい希望は貿易再開にかかつていると思いますが、これに對して何らの用意がなくしてかかることは、日本經濟にとつて一番危險なことだと思うのであります。講和會議がいつ始まりまして、いつ終るかということははつきりわからないにしましても、外電の傳えるところによりますと、そう遠い將來ではないと思うのでありますが、これに對して早速ぶつかつてくる問題というのは、日本國内の物價と世界の物價の調和を、いかにしてとるかという問題であると思うのであります。けれども、過般政府が新物價體系をお立てになりましたのは、戰爭中封鎖經濟のもとにあり、また敗戰……
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