北村徳太郎 衆議院議員
23期国会発言一覧

北村徳太郎[衆]在籍期 : |23期|-24期-25期-27期-28期
北村徳太郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは北村徳太郎衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院23期)

北村徳太郎[衆]本会議発言(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 衆議院本会議 第9号(1947/07/02、23期、民主党)

○北村徳太郎君 片山総理大臣の施政方針演説に対しまして、私は民主党を代表いたしまして、若干の質疑を試みたいと思うのであります。最初にちよつと希望を述べたいのでありますが、本日、各大臣の御答弁はまことに懇切丁寧でございましたが、私への答えは、きわめて簡明に願いたいと思うのであります。  刻々に迫りつつありまするわが経済危機は、今やわが民族の危機として、まことに容易ならぬ重大決断を、私ども全國民に追つておるのであります。かような緊迫感の中に、片山氏首班の内閣ができ、さきに経済緊急対策が発表せられ、また昨日の本会議におきましての演説において、この現実を直視しての決意のほどが表明せられましたのでありま……

第1回国会 衆議院本会議 第16号(1947/07/12、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました、財産税等收入金特別会計法の一部を改正する法律案外一件につきまして、財政及び金融委員会における、審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  まず、財産税等收入金特別会計法の一部を改正する法律案につきましては、昭和二十一年度財政計画において、財産税等收入金特別会計から、一般財源として、三百十億九千七百余万円を一般会計に繰り入れる計画となつておりまして、そのうち百八十六億八千七百万円は、財産税等收入金特別会計法第四條の規定に基き、財産税法及び戰時補償特別措置法に基く物納、延納等によつて國に入りました財産を見合に公債を発行いたしまして、その收入金を繰り入れる……

第1回国会 衆議院本会議 第20号(1947/07/31、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました特別調達廳法の一部を改正する法律案につきまして、財政及び金融委員会の審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  元來特別調達廳は、政府の監督指示のもとに、連合國または政府の需要する建造物資及び設備の営繕並びに物資及び労務の調達に関する業務を行うことを目的とする法人であります。近く準備を完了いたしまして発足する予定でございます。  本來、特別調達廳の業務は政府のなすべきものでありまして、従來は主として戰災復興院及び終戰連絡中央事務局を主務官廳といたしまして、各地方長官がその責任を負つてまいつたのでありますが、今回これを特別調達廳に一元的に集中いたすことに……

第1回国会 衆議院本会議 第29号(1947/08/26、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました生命保險中央会及び損害保險中央会の保險業務に関する権利義務の承継等に関する法律案、金融機関再建整備法の一部を改正する法律案及び労働者災害補償保險特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、財務及び金融委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  まず生命保險中央会は、昭和二十年四月一日、生命保險中央会法に基いて設立された法人でございまして、戰爭危險の再保險業務、戰爭死亡傷害保險業務および普通生命保險業務を行つてきたのであります。また傷害保險中央会は、同じく昭和二十年四月一日、損害保險中央会法の基いて設立されました法人でございまして、戰爭保……

第1回国会 衆議院本会議 第30号(1947/08/28、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました復興金融金庫法の一部を改正する法律案につきまして、財政及び金融委員会における審議の経過並びに結果について御報告申し上げます。  まず政府より、復興金融公庫は本年一月末設立以來、戰後経済の中核たる中小企業の育生のために相当の効果をあげてきたのでございますが、その融資総額は七月末日現在で百七十九億八千百万円に達したのであります。現在わが國経済の復興に必要なる資金で、しかも他の金融機関等から供給を受けることの困難なるものについて本金庫が設立せられたのでございまするが、しかるに一般金融機関における資金の増加状況が御承知のごとくきわめて不円滑でございますので、なお……

第1回国会 衆議院本会議 第35号(1947/09/23、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました、大藏省預金部等の債権の條件変更等に関する法律案につきまして、財政及び金融委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。  まず、政府原案の要旨について申し上げたいと思います。第一に、預金部資金並びに簡易生命保險及び郵便年金特別会計法の積立金の運用によりまする資金の融通を受けた者が、災害その他やむを得ない事情によりまして、元利金の支拂が著しく困難となつたものにつきましては、大藏大臣または逓信大臣が預金部資金運用委員会または簡易生命保險及び郵便年金事業委員会に諮りまして、公共の利益のためにそれが必要であると認めた場合に限つて、債権の中間据置……

第1回国会 衆議院本会議 第38号(1947/09/30、23期、民主党)

○北村徳太郎君 石炭國管問題は、すでに論議がほとんど盡されたと思うほど、実はしつこく論ぜられておるのであります。殊に今まで同僚諸君からお話が十分出ましたから、私は一切重複を避けて、皆さんのおつしやらない方面について、簡單に所感を述べたいと思うのであります。  政治はおよそ現実の問題でありまして、この理論体系たる、簡單に資本主義か社会主義かといつたようなものと、生きた現実の政治の事実とは違うのでありまして、先ほど來かような言葉がたびたび用いられましたけれども、私はその言葉を返上したいと思うのであります。  なお、最初に社会党の菊川君のおつしやつた言葉の中に、私が承服できない点が相当ありましたけれ……

第1回国会 衆議院本会議 第41号(1947/10/06、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題と相なりました貿易資金特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、委員会においての審査の結果並びに経過等を概略申し上げたいと思います。  まず、本改正案の要旨とするところを簡單に申し述べますと、現在貿易物資等の買入及び賣拂等につきましては、貿易資金特別会計法第二條第一項に規定するいわゆる自己資金十億円と、同條第二項の規定によりまするいわゆる借入資金の五十億円との合計額、六十億円をもつて運営いたしておるのでありますが、貿易再開等に基きまして、その必要に應じ、貿易資金の増額、資金の運用に伴う損益の処理等につきましては、根本的に改正するの必要があるのでありまするが、これ……

第1回国会 衆議院本会議 第46号(1947/10/15、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました政府職員に対する一時手当の支給に関する法律案につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を手短かに御報告申し上げたいと存じます。本案は、去る九月三十日本委員会に付託されたものでありまして、十月二日政府委員より、本案は、最近の政府職員の生計の状況に鑑みまして、應急的措置として、全職員に対し一人あたり総平均六百円をこの際支給しようとするものであつて、その方法は、最近の生計費の状態が地域により大きな差がある点を考慮して、現在の俸給、暫定加給、暫定加給臨時増給及び臨時家族手当の合計額を基本といたしまして、その勤務地に應じて十二割ないし二割の範囲内において、率に差を……

第1回国会 衆議院本会議 第58号(1947/11/13、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました補助貨幣損傷等取締法案及びすき入紙製造取締法につきまして、財政及び金融委員会においての審議の経過並びに結果をきわめて簡單に御報告申し上げます。  まず、本案の内容を簡單に申し上げますと、昭和十五年大藏省令第四十号には、地金として補助貨幣を販賣したり、または使用する目的をもつて蒐集、鑄潰しまたは毀傷する等のことをしてはならない旨の規定があります。及びこの規定に違反した者は懲役または罰金に処する旨を規定しておるのであります。また明治二十年勅令第三十六号の漉入紙製造取締規則には、文字、画紋をすき入れた紙を製造する者には見本の提出を命ずるとともに、紙幣、兌換銀行……

第1回国会 衆議院本会議 第64号(1947/11/23、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました経済力集中排除法案について、財政及び金融委員会における審議の経過並びに結果の概略を御報告申し上げます。  まず政府原案についてでありますが、政府はすでに財閥の解体、独占禁止法等の実施をいたしておりますけれども、わが國の現状を見まするに、これら各般の措置が必ずしも所期通りの効果をあげているとは言いがたい点があるのであります。すなわちここにおいて、目前に堆積いたしました過去の軍國主義的ないし封建主義的経済の残滓ともいうべきいわゆる経済力の集中をできるだけ速やかに排除するのでなければ、私的独占禁止法等による恒久的措置についても、とうてい所期の効果を期待し得ない……

第1回国会 衆議院本会議 第67号(1947/11/27、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました失業保險特別会計法案について、財政及び金融委員会における審議の経過及び結果を簡單に御報告申し上げます。  まず本案の要旨を申し述べますと、失業保險法案に基く失業保險事業に関する歳入歳出は、政府管掌の各種の保險事業におけると同樣、これを特別に経理いたしまして、その收支を明確ならしめるのが適当であり、從つて、新たにこれに関する特別会計を制定しようとするものでございます。なお、失業手当法に基き政府の行う失業手当金及び失業保險金支給の事業につきましても、その歳入歳出の経理は、その性質上本特別会計において併せ行うこととしようとするものであります。  本案は、去る九……

第1回国会 衆議院本会議 第68号(1947/11/28、23期、民主党)

○北村徳太郎君 ただいま議題となりました企業再建整備法等の一部を改正する法律案について、財政及び金融委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。  まず、本案の内容について申し述べますと、昨年十月、いわゆる戰時補償の打切りに伴い、企業再建整備法が施行せられたのでありますが、その後種種のやむを得ない事情によつて、同法の規定に基く各企業体の最終的な損失の計算、再建計画の策定等は今日まで完了を見ないで推移してまいりました。しかしながら、先ごろ特別損失の概算も終りましたので、いよいよ再建整備の最終的処理の段階である整備計画提出の時期に相なつたのでありますが、その後経済界の実情に即して、企業……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 衆議院本会議 第7号(1948/01/26、23期、民主党)【政府役職:運輸大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 運輸行政に御経驗の深い辻君から、ただいま御質問中に、現業廳たる國鉄運営に関してのお言葉がありましたので、その面について考えておることを申し述べまして、御答弁申し上げたいと思います。  國鉄の経営をどうして合理化するかというような問題については、現下、とにもかくにも、日本の危機経済の主要なる原因が物の欠乏にあります限り、増産と相関連いたしまして、輸送のことがきわめて重大であることは、申し上げるまでもないのでございます。從いまして、國鉄の運営をどうして合理化するかという問題は、これはもちろん積極の面と消極の面とあると思うのでございますが、まず積極面といたしましては、現状……

第2回国会 衆議院本会議 第9号(1948/01/28、23期、民主党)【政府役職:運輸大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 野坂君にお答え申し上げます。  一般行政整理と異なつた目的をもつて、現業廳たる鉄道も、またある整理をしなければならぬということは考えております。これは、國鉄の再建と同時に、收支の適合をはかる独立採算制という観点から、当然ある整理、またある強化をしなければならぬということは、切に感じておるところでございます。但し、これは現在の人員等について配置轉換を行つておりますけれども、この面につきましては、さいわいに國鉄労組との間にきわめて円滿なる連絡をとりつつ実行いたしております。  それから第二段の御質問で、九州のどこかで首切りのリストを出しておるというお話があつたのでありま……

第2回国会 衆議院本会議 第13号(1948/02/02、23期、民主党)【政府役職:運輸大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) ただいまの前田議員の御質問と申しますか、御所見に対して、お答えを申し上げたいと思うのであります。第一の問題は、運賃値上げの問題、第二の問題は國鉄の合理化と申しますか、独立採算制の問題等であつたかと思うのであります。  第一、運賃値上げの問題でございまするが、昨年七月に、國鉄は運賃の十割値上げをいたしました。この際、むろん独立採算制という問題を考慮いたしましてのことでございまするが、その当時、昭和九年から十一年までの平均物價に対して四十八倍に物價の水準をおく、一應物價の安定帶を、その昭和九年ないし十一年の平均物價の四十八倍の線において、安定帶を得るという考え方ができま……

第2回国会 衆議院本会議 第28号(1948/03/22、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 淺沼君の御演説中に私はちよつと席をはずしましたので、あるいは間違うかもしれませんが、私へのお尋ねは、インフレーシヨンに対する防止の対策いかんということと、生産公債の問題であつたかと承るのであります。  インフレーシヨンの防止につきましては、これは何をおいても努力を傾倒しなければならぬ事柄であることは申すまでもないのでございます。從つて、通貨の増発を防止するというためには今日まで努力が続けられたのでございますけれども、今後もなお一層この点に努力をいたしたい。しかも通貨の増発の最大の原因をなすものは、現下の情勢においては財政支出から來るインフレーシヨンでございまして、最……

第2回国会 衆議院本会議 第30号(1948/03/24、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 竹山君の私への御質問の第一点は、農村金融についてであつたと思います。ただいま農林大臣よりもお答えがあつたのでございますが、元來農村金融は單純金融でございまして、農村の経済の特殊性に鑑みまして、収入の時期が一つになり、あるいは支出の時期が一つになり、それから他の面においては局地性でなければならぬというような、きわめて特殊な、しかもある意味において單純性をもつたものでございますから、これは相互金融によつてある点まで用を足すことができる。しかしながら、協同組合等の相互金融だけではいけない点がございまして、これに加うるに、きわめて敏活に事を処理するところの決済機関が必要であ……

第2回国会 衆議院本会議 第31号(1948/03/25、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 上林山君の御質問はきわめて多岐でございまして、十分にお答えできるかどうかわかりませんが、私の氣づいたことだけ申し上げたいと思います。  一つの点は、二十三年度の予算において三党の政策協定を入れるかどうかという点であります。新聞の記事をお引きになりましたようでありますが、私は今のところ、暫定予算の中に三党の協定の事実を織りこむことは困難であろうと思うということを言つたのであります。それでも三党協定の中で入れちれるものはむろん入れる、中には今後研究する、あるいは今後委員を設けて、その委員会の決をまたなければならないものがございますので、さようなものについては暫定予算の中……

第2回国会 衆議院本会議 第33号(1948/03/27、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) ただいまのお二人の緊急質問に対してお答えを申し上げたいと思います。  特に塚田君の御指摘になりました点につきましては、私もこれを率直に認めなければならぬ点が多くあることを、はなはだ残念に思うのであります。特に今のときにおきまして、國家財政の最も重要なる歳入でありますところの税收入がうまくいくかいかないかということが、お話がございましたように、國家再建にきわめて至大の関係をもつておるという点も御指摘の通りであります。從いまして私どもは、実は、今までのこの徴税組織に欠陥があつたということも御指摘の通り、また人員が不足である、しかも能率が低下しておる、あるいはまたきわめて……

第2回国会 衆議院本会議 第34号(1948/03/29、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 加藤君の御質問にお答えいたしたいと思います。  課税の適正と負担の公平をはかりますことは当然のことでありまするが、御指摘のように農村地帯においてどうも手違いがあつたということは認めなければならぬのでありまして、かようなことを聞きましたから、この議場でたびたび申し上げましたように、財務局長を集めまして、そうして税務署の末端に至るまで課税に関する公平並びに適正を期するように十分に注意をいたしたのでございます。  これに関しまして、たとえば納期を一ヶ月延ばす氣はないかという御質問でございましたが、これは遺憾ながら現行法規の点においては、さようなことはできませんので、とにか……

第2回国会 衆議院本会議 第35号(1948/03/30、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) ただいまの緊急質問にお答えいたしたいと思うのであります。  税務機構全般の刷新、それから充実つきましては、かねて本議場において申し上げた通りであります。ただいま、高松財務局管内において人権蹂躪があつたというお言葉でありますが、ただいままで私どもの方には報告が参つておりません。これはあるいは最近二、三日の全逓の動き等のためじやないかと思うのでありますが、急遽報告させるようにいたしております。  それからなお、この税務官吏につきましては、これは身分上の待遇改善、給與上の待遇改善並びにその他施設上の待遇改善等につきましては、この席上より申し上げたかと思うのでありますけれど……

第2回国会 衆議院本会議 第39号(1948/04/05、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(北村徳太郎君) 去る三月三十日の本田英作君の御演説は、私は外出いたしておりまして拝聴することができませんでしたが、要旨を承りましたので、これより概要御答弁申し上げたいと思います。第一点は、通貨発行高に関する將來の見透しはどうであるかという点であつたと思うのであります。第二は、外資導入についてどういう具体的な対策をもつておるかという点、第三は、タバコに関することであつたと思うのでございます。以下、お答え申し上げたいと思います。  政府は、昨年度中の通貨増発の推移に鑑みまして、この際さらに健全財政、健全金融の基本方針を堅持するとともに、貯蓄増強に努力することによりまして、極力通貨の増発……

第2回国会 衆議院本会議 第45号(1948/05/06、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 山本君の御質問にお答え申し上げたいと思います。  第一点は、割当制をとつておるかどうかといふことでありますが、大藏省としては、割当制はとつておりません、これは、この本会議場において、たびたび申し上げた通りであります。但し、われわれは一應の責任ある予算を立てなければなりません。從つて、どの地区でおよそどれくらいの割合のものをとるべきかといふようなことは、当然の問題として、これを具体的に調査いたしております。從つて、ある財務局のその管内における努力の目標は大体この線であるというようなことを財務局長に指示したことはございますけれども、各税務署に対して割当額をもつて割り当て……

第2回国会 衆議院本会議 第48号(1948/05/22、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 西村君にお答え申し上げます。軍事公債の利拂に関する処置につきましては、これはいおそらくいろいろの考えようがあると思うのであります。軍事公債そのものを根本的に打切るという議論さえもあるのでありまして、これが利害得失等については、いろいろ研究を要するのでありますけれども、われわれの今回とりました方策は、利拂を延すという程度でございまして、従つて、このことによついて、もし軍事公債そのものに対する不安さえも一般に除去することができるといたしますならば、このことの効果は相当大きいと考えてよろしいのであります。いわんや、そのことから生じた財政上の余裕を、目下最も困難を極めており……

第2回国会 衆議院本会議 第53号(1948/06/01、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) ただいまの野本君の緊急質問にお答えいたします。  群馬縣を中心といたしまして、栃木、茨城にわたりまする五月二十七日、二十八日の雹害が、実に深刻なものであつたということに驚いておるわけであります。特にこの地方は野本君もお話になりましたように、昨年の風水害でずいぶんひどい目にお遭いになりまして、その非常な困難な悪條件のうちで、創痍未だいえざるうちに、ようやく立ち上がれたところへ今回の被害をこうむられた次第でございまして、それぞれ被害地の農家の方々に対しては、私といたしましても衷心御同情にたえぬ次第でございます。今回のことにつきましては鋭意調査をすすめておりますが、まだ私……

第2回国会 衆議院本会議 第55号(1948/06/04、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) われわれは漠然と希望し、明確に恐怖していると、ある戰勝國の詩人が申しましたが、今まで私どもは、明確な恐怖はあつても、安定への希望はきわめて漠然としたものでしかあり得なかつたのであります。しかし、今や耐乏と苦闘のうちにようやく生存から生活へ、危機感から安全感への十字路にたどりつこうといたしているのであります。この重大な時期に際会いたしまして、昭和二十三年度予算案の編成にあたりまして、まず第一の努力は、予算と物價との相互均衡をとるという一点に注がれたのであります。このことたるや、重大にして、しかもまたきわめて困難な問題でありますたけ、これに相当時日を要し、遂に暫定予算の……

第2回国会 衆議院本会議 第56号(1948/06/05、23期、民主党)【政府役職:国務大臣(詳細なし)】

○國務大臣(北村徳太郡君) 川島君の御質問中、私に関係ございます点は、第一に終戰処理費の件であります。第二は軍公利拂のことについて二点、第三点は價格差補給金に関する点、次に國民所得の問題と、最後に勤労所得税等の軽減に関する問題であつたと思います。以下、順次お答え申し上げたいと存じます。第一の終戰処理費の問題でございますが、これは前年度におきましては、予算編成の当初に、住宅、宿舎その他の工事あるいは労務需要等の関係が、すなわち計画内容がはなはだ明確であり得なかつた事情があつたのであります。從つて、年度中に巨額の追加予算を計上しなければならなくなつたのでございますけれども、本年度におきましては、関……

第2回国会 衆議院本会議 第57号(1948/06/07、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 小坂君の御質問は相当多岐にわたりまして、きわめて精密の御質問でございましたので、漸次お答え申し上げたいと思うのであります。  第一に、國民のための健全予算でなければならない、從つて、それには收支のバランスがとれるという條件、インフレーシヨンに対する見透し、あるいは決意、それから予算と國民生活の関係等々について、きわめて私どもの傾聽すべき御質問を伺つたのでありますが、最初にお話の軍事公債利拂問題の件であります。これは健全財政の原則を破るものであつて、新たなる赤字公債を発行すると同じじやないかというような御質問があつたと思うのであります。これは一應の理論として、さように……

第2回国会 衆議院本会議 第58号(1948/06/08、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 昭和二十三年度予算の大綱につきましては、先日本議場において御説明申し上げたのでありますが、その後予算書も調製されまして、昨日予算案とともに正式に提出いたしましたのであります。この際、若干説明を補足いたしたいと思います。  本予算編成の経緯並びにその基本方針に関しましては、すべて先日申し述べました通りでございます。これに対して特別に附加いたしまして申し上げることはありませんので、省略いたします。  昭和二十三年度一般会計予算の計数につきましては、これを予算大綱のそれに比較いたしますと、国有鉄道事業及び通信事業両特別会計に対する業務収支差額の繰入れにつきまして、さらに検……

第2回国会 衆議院本会議 第59号(1948/06/09、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 植原議員の御質問のうち、私に関する部分についてお答え申し上げたいと思います。  第一の問題は、健全財政の問題でございますが、これは申すまでもなくインフレーシヨンと関係をすることであります。すなわち、ドレーバー・ミツシヨンの報告をまつまでもなく、日本において、どうしてインフレーシヨンを收束せしめるかということが、現下最大の課題であることは、申すまでもないのであります。從いまして私どもは、このインフレーシヨンを收束する一つの重要なる案件として、まず國家財政の均衡をはかる、この点に主力を注ぐことは、現下当然であると思うのであります。(拍手)但し、いかに健全財政と申しまして……

第2回国会 衆議院本会議 第61号(1948/06/11、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 綱島君の御質問のうち、私に関係ある部分についてお答え申し上げたいと思います。  第一の、この予算でいけるかということについては、ただいま総理よりお答え申し上げましたが、今回の予算が、國民経済の規模において可能的健全性を保持したということについては、すでにたびたび申し上げました通りでありまして、從つてこの点については、もはや繰返す要がないかと思うのであります。しかもこれは、私どもの責任において國会に御審議を願つておるのでありまして、その責任はあくまで感じてやつておるということだけを附け加えて申し上げておきたいのであります。  なおいろいろお話がたくさんございましたが、……

第2回国会 衆議院本会議 第63号(1948/06/14、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 東井議員の御質問について、私に関する部分についてお答えを申し上げたいのであります。  初めにお話がございました点については、ただいま栗栖長官から答弁がございましたが、とにかく戰爭から敗戰の間における非常な混乱期にあたつて、ずいぶん苦労しながら対処せられた内閣があり、その次には、戰爭経済から平和経済への切替え、これに伴う非常にドラステイツクな軍事補償打切り等の問題に対処せられて、相当苦労せられた内閣もある。いろいろその間に、はなはだしい窮乏感が國民の間にみなぎりまして、危機が襲うたというようなうちから、今に至つてようやく、その危機はやがて安定するという希望のもてる状態……

第2回国会 衆議院本会議 第70号(1948/06/25、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 椎熊君の緊急御質問にお答え申し上げたいと思います。簡易生命保險並びに郵便年金が日本の財政並びに金融等の上にもつ重要性は、椎熊君のお述べになりました通りでありまして、殊に昨年度のごとき、財政支出が非常に厖大でありましたけれども、保險並びに貯金等を通じてその六〇%を還元し得て、インフレーシヨン下にあつて非常に大きな貢献をしたということは、これは実は感謝すべき事実であると思うのであります。特に郵便年金並びに簡易保險が、その零細性において、從つて社会政策的意義において、またきわめて重大であるということも、十分に私どもは感得いたしておるのであります。ただ問題は、これを資金的に……

第2回国会 衆議院本会議 第72号(1948/06/28、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) ただいまの佐藤君の御質問にお答え申し上げたいと思います。私も佐藤君と大体同じ考えをもちまして、逓信大臣と一緒に、ただいま御質問の趣旨に副うような方向に努力いたしております。ただ、この問題につきましては、多少誤解があると思いますので、この際眞相を明らかにしておきたいと思うのであります。  これは、一昨二十一年の八月十一日現在において一口三千円未満のものは全部拂う、それから一世帶一万五千円未満のものは拂う、八人世帯の場合には三万二千円まで拂うというので、郵貯便金の零細性に関しては、一應全部支拂いを完了いたしたのであります。ただいま残つておりますものは、それを超えるもので……

第2回国会 衆議院本会議 第75号(1948/07/01、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 平工議員の御質問に対しましては、ただいま厚生大臣の御答弁で大体盡きたかと思うのでありますが、私ども財政当局といたしましては、二十三年度予算において、入院患者の昨年度の実績にベッドの数二割を増すことにいたしたのでありますが、これに対して、増加傾向が今までのところはございません。しかしながら、将來もし経費不足を生ずるような見込みがありましたならば、これはもちろん人道的な重大なる意味をもつておりますので、予備費支出等の方法によつて万全の策を講じたいと存じております。  それから、國立病院にはりつぱなものもございますけれども、戰時中の応急的なものが相当多いのでございまして、……

第2回国会 衆議院本会議 第76号(1948/07/02、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) 上林山君の御質問に対しては、ただいま総理大臣より答弁がありましたが、その通りに考えておるのであります。私どもは、國会の審議権をどこまでも尊重するという立場において、修正を可といたしたのであります。(拍手)
【次の発言】 大神君にお答えいたします。大神君の御議論によると、一應政府が國会に予算を提出した場合には、動かしてはならない。これは國会法から改正しなければなりません。私どもは、さように考えておりません。また私は、閣内において予算通過のために閣僚の努力を求めたことはありますけれども、予算の変更を認めないということを言つたことはございません。その点は非常に誤解があると……

第2回国会 衆議院本会議 第79号(1948/07/05、23期、民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○國務大臣(北村徳太郎君) ただいま早稻田委員長より御報告がございました復興金融金庫の問題に関連いたしまして、同財政及び金融委員会において、各委員より、農林漁業等の金融に関しまして特に非常に強い要望がございましたので、この際お答え申し上げておきたいと思うのであります。  農林漁業金融は、従来日本勧業銀行等において主として取扱つておりましたのみならず、あるいは北海道拓殖銀行、あるいは各農業会をやつておつたのでありますけれども、現下の金融情勢は、これだけをもつて満足に十分の金融をいたすことができませんので、従つて将来の農業金融をどうするか、このことについては、政府におきましても、ずいぶん長い間にわ……


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第3回国会(1948/10/11〜1948/11/30)

第3回国会 衆議院本会議 第15号(1948/11/18、23期、民主党)

○北村徳太郎君 吉田内閣の総合的な基本政策というものがはつきりいたしませんと、個々の問題を論議いたしましても、そのことはむだになることが多い。また事実、個々の問題のみを論議いたしますことは困難である。從いまして私どもは、総合的な施策というものをきわめて早い機会において総理が率直に述べられることか必要であるということを力説いたしておるゆえんであります。このことは、單に國会といたしまして、國会冒頭に首相が施政方針の演説をもしやらないならば、國会としての未曽有の惡例というような意味ばかりではございません。(拍手)これなくしては國会の運営を円滑に進めることができない。もし議案にして急ぐものがあるならば……

北村徳太郎[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院23期)

北村徳太郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 運輸及び交通委員会 第42号(1947/12/06、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ちよつとこの機會に御挨拶をさしていただきます。私今囘運輸大臣の命を拝しまして、五日に正式にその命を受けたのであります。特に本委員會には深い關係をもつておりますので、委員各位より今後いろいろ御指導を仰ぎたいと思います。不慣れなものでありまして目下勉強中なのでありますが、時折出て皆さんの御意見を拝聽し、またつとめて答辯をいたしたいと思います。一應この機會に御挨拶を申し上げます。(拍手)

第1回国会 国土計画委員会 第22号(1947/11/07、23期、民主党)

○北村徳太郎君 この請願は、一部都市ではございませんで、全國戰災都市に共通する問題として請願しております。從いまして、全國戰災都市連盟というものが戰災都市のみからなつておりまして、その會長からの請願でございます。紹介議員との關係は、これもまた同様に、全國戰災都市出身國會議員連盟というものが國會にできておりまして、衆参議院にして戰災都市出身の者を全部網羅した團體でございますが、私はその會長として紹介議員になつたのでございます。  戰災都市における住宅の問題はきわめて重大であると考えます。現在あらゆる社會悪的な社會病理的な現象は、この住宅を原因として出ているもの少くないのであります。政府においても……

第1回国会 財政及び金融委員会 第1号(1947/06/30、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 これより会議を開きます。理事の互選を行いたいと思います。周東君。
【次の発言】 周東君の御意見に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて委員長より指名をいたします。    島田 晋作君  中崎  敏君    梅林 時雄君  早稻田柳右エ門君    塚田十一郎君  葉梨新五郎君 を理事に指名いたします。なおただいま小会派の一名は申出がございませんから、欠員一名といたしまして、これは次の委員会において指名いたしたいと思います。  本日はこれにて散会いたします。     午前十一時二十七分散会

第1回国会 財政及び金融委員会 第2号(1947/07/05、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。去る六月三十日の理事互選会におきまして指名を留保いたしておきました。理事一名の決定をいたしたいと思います。    吉川久衛君を 理事に指名いたします。
【次の発言】 これより七月一日本委員会に附託されました國民貯蓄組合法の一部を改正する法律案外二件を一括議題といたします。まず政府の説明を求めます。
【次の発言】 お諮りいたしたいと存じます。質疑討論の順序等につきましては、理事会において決定いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なければ、さよう決定いたします。それでは理事の方はお残りを願いたいと思います。  次会開会の日時は公報をもつてお……

第1回国会 財政及び金融委員会 第3号(1947/07/09、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 会議を開きます。これより質疑に入ります。質疑は要求順によつて許可することにいたします。御質疑はありませんか。
【次の発言】 ほかに質疑はありませんか。
【次の発言】 それでは本日はこれにて散會いたします。次回の開会は公報をもつて通知いたします。     午前十一時二十二分散会

第1回国会 財政及び金融委員会 第4号(1947/07/11、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 会議を開きます。前会に引続きまして質疑に入ります。この際ちよつと申し上げたいと存じまするが、三案一括上程いたしておりましたところ、國民貯蓄組合法の一部を改正する法律案は都合がありましてこれを後回しにいたしたいと思います。他の二案を一括いたしまして、これより質疑を継続いたします。――質疑はございませんか。――質疑がないようでありまするから、討論採決に入りたいと存じます。今のところ別に討論の通告もございませんから、討論を省略いたしたいと思います。御異議ございませんか。
【次の発言】 それでは討論を省略いたしまして、財産税等收入金特別会計法の一部を改正する法律案について採決いたします。……

第1回国会 財政及び金融委員会 第5号(1947/07/12、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  前會に引續きまして國民貯蓄組合法の一部を改正する法律案について質疑を續けます。内藤君。
【次の発言】 佐藤君。
【次の発言】 ほかに質疑はありませんか。――御質疑がないようでありますからこれで質疑は終了いたしました。  これより國民貯蓄組合法の一部を改正する法律案を議題といたしまして討論、採決に入ります。中崎君。
【次の発言】 第一議員倶樂部、日本農民黨お見えになつておりますか――お見えになつておりませんね。討論はこれにて終局いたしました。  ただいまより採決いたします。原案に贊成の諸君の起立を求めます。

第1回国会 財政及び金融委員会 第6号(1947/07/30、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  まず去る七月二十一日本委員會に付託されました特別調達廳法の一部を改正する法律案、並びに二十二日に付託されました金融機關再建整備法の一部を改正する法律案を一括議題といたします。政府より説明を求めます。
【次の発言】 これより質疑に入ります。川合君。
【次の発言】 ただいま質疑を繼續しております案件は、生命保險中央會及び損害保險中央會の保險業務に關する權利義務の承繼等に關する法律案、これが途中であります。それから酒類配給公團法、これも質疑の途中でありまして、本日一括議題に供せられました二つの法案と、現在四件にわたつておるわけでありますから、御質疑はそれについてどう……

第1回国会 財政及び金融委員会 第7号(1947/07/31、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  これより特別調達廳法の一部を改正する法律案を議題といたします。質疑は終了いたしましたので、これより討論採決に入ることにいたします。
【次の発言】 塚田君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。それでは討論を省略することにいたします。  これより採決に入ります。原案に贊成の諸君の起立を求めます。
【次の発言】 起立總員。原案の通り可決確定せられました。  委員長の報告につきましては委員長にお任せを願いたいと存じます。
【次の発言】 了承いたしました。ただいまの酒井君の御發言はきわめて適切な御發言であると存じます。昨日もこのことに關しまし……

第1回国会 財政及び金融委員会 第8号(1947/08/02、23期、民主党)

○北村委員 まず初めに決議案文を朗讀いたしたいと思います。  健全財政、健全金融に關する決議案 わが國經濟の現状は實に空前の危機に直面しており、事態をこのままに放置するときは遂に恐るべき結果を招くことをわれわれは深く憂慮するものである。  政府はさきに經濟緊急對策中に健全財政、健全金融の堅持に關する方針を掲げているが、最近における價格の改定は財政面において厖大なる歳出の増加を生ぜんとしている。しかして賃金及び物價の安定のためには若干の財政負擔もやむを得ないが、こがれため財政收支の均衡に破綻をきたし、通貨の累増を生ずるにおいては、經濟の再建はおろか滔々たるインフレーシヨンの怒濤は遂にわが國經濟を……

第1回国会 財政及び金融委員会 第9号(1947/08/06、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  これより救國貯蓄運動に關する決議案を議題といたします。まず提案者の説明を求めます。松田正一君。
【次の発言】 ただいまの救國貯蓄運動に關する決議案について質疑はございませんか。  それでは暫時休憩いたします。     午前十一時五分休憩

第1回国会 財政及び金融委員会 第12号(1947/08/20、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  本月六日本委員會に付託せられました大藏省預金部等の債權の條件變更等に關する法律案を議題といたします。まず政府の説明を求めます。
【次の発言】 次に本月四日當委員會に付託されました會計檢査院法の一部を改正する法律案を議題といたします。まず政府の説明を求めます。法制局次長。
【次の発言】 さきに質疑を續繼しつつありました生命保險中央會及び損害保險中央會の保險業務に關する權利義務の承繼等に關する法律案、金融機關再建整備法の一部を改正する法律案、勞働者災害補償保險特別會計法の一部を改正する法律案、これらにつきまして質疑を繼續いたしたいと思います。質疑を繼續いたします。……

第1回国会 財政及び金融委員会 第13号(1947/08/23、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 では會議を開きます。  去る二十日本委員會に付託されました復興金融金庫法の一部を改正する法律案を議題といたしまして、まず政府の説明を求めます。小坂政府委員。
【次の発言】 ただいま政府より説明のありました復興金融金庫法の一部を改正する法律案について質疑を行います。
【次の発言】 一應休憩いたします。     午前十時四十六分休憩      ━━━━◇━━━━━     午後二時十五分開議

第1回国会 財政及び金融委員会 第14号(1947/08/25、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  まずお諮りをいたしますが、二十三日の本委員會において決議いたされました生命保險中央會及び損害保險中央會の保險業務に關する權利、義務の承繼に關する法律案、金融機關再建整備法の一部を改正する法律案、勞働者災害補償保險特別會計法の一部を改正する法律案につきまして、委員長報告は委員長及び理事に御一任を願いたいと思いますが、いかがでありましよう。
【次の発言】 御異議がないようでごいますから、さように決します。  本日はこれより打合會に移りたいと思います。委員會はこれにて散會いたします。     午後一時二十九分散會

第1回国会 財政及び金融委員会 第15号(1947/08/27、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  會計檢査院法の一部を改正する法律案、及び復興金融金庫法の一部を改正する法律案の質疑を繼續いたします。
【次の発言】 ただいま、松田委員の御發言の要求は、前に西村君から御要求がありまして、それと重複する點があると思うのでありますが、當局の方で前に要求しました書類はまだ出ませんか。
【次の発言】 今の松田委員の要求は、前の要求と少し重複の部分がありますから、適當にお願いします。
【次の発言】 今ちよつとわかりませんが、大臣の出席を求めましよう、復興金融金庫の問題は非常に重要ですから……。
【次の発言】 それでは現行の復興金融金庫法をお出し願いたいと思います。それか……

第1回国会 財政及び金融委員会 第16号(1947/08/28、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  復興金融金庫法の一部を改正する法律案につきまして質疑を繼續いたします。
【次の発言】 ただいま塚田君の御發言は、かりに本案が可決されましても、委員會が復興金融金庫に對して調査を繼續するということだけを留保していただきたい。こういう御趣旨と思いますが、御異議ございませぬか。
【次の発言】 石原君に申し上げますが、ただいま委員會は調査を繼續することの留保を御承認になりましたので、本日かりにこの案が決定いたしましても、少時間ではなかなか困難でありますから、あらゆる資料を求め、また當時の説明も十分に聽きまして、納得のいくまで調査を進めたいと考えて、その點は留保してあり……

第1回国会 財政及び金融委員会 第19号(1947/09/20、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  前囘大藏省預金部等の條件變更等に關する法律案に關連しまして、政令の内容についての説明がありましたが、これに對して質疑はありませんか。
【次の発言】 政令の内容について、もう一度大藏當局より御説明願いたいと思います。
【次の発言】 これに關する質疑はございませんか。別段に質疑は出ないようでありますから、質疑は全部終了いたしたものといたします。討論採決にはいりたいと思います。討論にはいります。島田君
【次の発言】 島田君に伺いますが、それは各派共同提案ですか。
【次の発言】 ではこれより採決をいたします。各派共同提案の修正案に贊成の諸君の起立を求めます。

第1回国会 財政及び金融委員会 第20号(1947/09/23、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 これより會議を開きます。  初めにタバコ專賣益金増加方策について一應政府の説明を聽きたいと思います。專賣局長。
【次の発言】 本日はこの程度で散會いたします。    午後零時二十一分散會

第1回国会 財政及び金融委員会 第21号(1947/09/25、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 これより會議を開きます。  會計檢査院法の一部を改正する法律案について質疑は終了いたしたのであります。これより討論採決に入ります。
【次の発言】 それでは葉梨委員から一應理事會の模樣を御報告願いましよう。
【次の発言】 本件は社會黨においてまだおきまりになつていないそうでありますし、きようは理事の御出席もありませんので、やむを得ませんから延ばしたいと思います。
【次の発言】 これより請願についての審査に入りたいと思いますが、審査に入ります前に、まず請願の審査方針について一應御協議いたしておきたいと思うのであります。請願の審査につきましては、新しい國會法によりまして特に愼重を期する……

第1回国会 財政及び金融委員会 第22号(1947/10/01、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 これより會議を開きます。  政府職員に對する一時手當の支給に關する法律案、これを議題にいたします。この件につきましては、勞働委員會竝びに豫算委員會より連合審査にしてもらいたいという御要求がございまして、さように取計らうべきでないかと思いますが、御異議がなければさようにいたします。
【次の発言】 御異議がないようでありますから、さように決します。  本日はこれにて散會いたします。    午前十一時散會

第1回国会 財政及び金融委員会 第23号(1947/10/02、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 開會いたします。  政府職員に對する一時手當の支給に關する法律案を上程いたします。まず政府側の説明を求めます。
【次の発言】 これより質疑に入ります。
【次の発言】 ただいま中崎君の御提案は至極ごもつともと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 それではここで一應休憩いたしまして、引續き懇談會に移ります。     午前十一時二十八分休憩

第1回国会 財政及び金融委員会 第24号(1947/10/04、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  貿易資金特別會計法の一部を改正する法律案について質疑を繼續いたします。青木君。
【次の発言】 ただいま中崎君の御發言、ごもつともでありますが、これは相當に今まで論議もやつてまいりまして、實はできれば、きようは討論にはいりたいというようなことを、理事會においても申し合わせておつたのであります。そういう趣旨でございますから、なるべく簡潔に御質疑を願いたいと思います。きようこれを上げることにいたしたい、こういう希望をもつております。
【次の発言】 石原君、まだ長いですか。
【次の発言】 御發言むろんよいのですが、委員長から申し上げます。實は前會に討論にはいるはずだつ……

第1回国会 財政及び金融委員会 第25号(1947/10/06、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 では會議を開きます。  貿易資金特別會計法の一部を改正する法律案についてなお審議を續けまするが、審議の都合によりまして懇談會といたします。
【次の発言】 墾談會を終つて引續き會議を開きます。
【次の発言】 中崎君のただいまの動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議がないようでございますから、討論を用いずして採決いたしたいと思います。  なおこの際委員長より政府に要望いたしたいのでありますが、資金計畫等が立ちました場合には、なるべく早く本委員會に――本委員會において今まで審議の間に委員の希望は十分に御了得になつたと思いますので、なるべく早い機會に御報告を願いたいと思います……

第1回国会 財政及び金融委員会 第26号(1947/10/07、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  本日は前會の申合せ通りに、政府職員に對する一時手當の支給に關する法律案の審査のために、その支給率に關しまして證言を求めるために、四人の證人の方の出頭を求めまして、本日ここに出席されておりますから、これより證人の證言を聽取いたしまして、質疑に入りたいと思います。  本日の證言の範圍は、政府職員に對する一時手當の支給率に關してでございます。但し本問題に關しましては、證人の方の忌憚ない御意見を發表していただきたいと考えております。本日出席していただきました證人の方は、國鐵官吏待遇改善委員の大西要君、全官公連官吏待遇改善委員原島照房君、それに特に專門家であられます勞働……

第1回国会 財政及び金融委員会 第27号(1947/10/08、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。きのうに引續きまして、政府職員に對する一時手當の支給率に關して、本日も證人の證言を聽取することにいたしたいと思います。證言の範圍につきましては、昨日と同樣一時手當の支給率に關してであります。本日は證人として日本教職員組合中央執行委員の今村彰君が御出席になつております。これより證人の證言を聽取することにいたしたいと思います。日本教職員組合中央執行委員今村彰君。
【次の発言】 ただいまの證人の證言に對して質疑がございましたら御發言をしていただきます。
【次の発言】 ほかに御發言はございませんか。
【次の発言】 ちよつと私より申し上げたいですが、これは前に私が冒頭に申し……

第1回国会 財政及び金融委員会 第28号(1947/10/11、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  通貨發行審議會法案について、これを議題に供し、ただいまから政府の説明を求めます。和田國務大臣。
【次の発言】 ほかに御質疑はありませんか。  それではこの際ちよつとお諮りいたしたいのでありますが、質疑が繼續されていました千八圓ベースの問題、これにつきましては、事柄が緊急を要しますので、受ける方は非常に急いでおられるわけでありますから、なるべく審議を早くいたしたいと思います。聞くところによりますと、本日豫算委員會では、本件は大體終了するように承つておるのでございます。それでこの件につきましては、この間から證人を喚びまして、證人の證言を求めて皆さんのお聽きの通りで……

第1回国会 財政及び金融委員会 第29号(1947/10/15、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  政府職員に對する一時手當の支給に關する法律案、本案につきましては質疑は全部終了いたしました。これより本案を議題といたしまして討論採決に入りたいと思います。
【次の発言】 今苫米地君のお言葉の中に討論を用いずということがありますが、よろしゆうございますか。
【次の発言】 御異議ないようでありますからさよういたします。  それでは附帶決議を御提案願います。
【次の発言】 まずお諮りいたします。本案そのものについて賛成の諸君の御起立を願います。
【次の発言】 起立總員。本案は原案を可決いたしました。  次いでただいまの附帶決議案について賛成の諸君の御起立を願います。……

第1回国会 財政及び金融委員会 第30号(1947/10/16、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  本日は經濟力集中排除法案の審査方針につきましてお諮りをいたしたいと存じます。本法案はまことにその内容の重要性に鑑みまして、昨日委員會散會後打合わせいたしました通り、來る十八日午前十時から開會いたしまして、鑛工業及び商業委員會との連合審査にいりたいと思います。御異議がなければさように決したいと思います。  それからなお事柄は重大でございますが、折入つて公廳會を開くだけの時間的な餘裕がございませんので、證人の出頭を要求いたしましてその意見を聽取したいと思うのであります。このことにつきましてもひとつ御了承願いたいと思います。證人につきましては專門調査員を煩わしまして……

第1回国会 財政及び金融委員会 第32号(1947/11/08、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  金融機關再建整備法の一部を改正する法律案、補助貨幣損傷等取締法案、すき入紙製造取締法案、以上が議題に供されております。補助貨幣損傷等取締法案、すき入紙製造取締法案等につきましては、一應政府の提案理由の説明があつたのでありますけれども、きわめて簡單な法案でありますが、もう少し説明を補足していただいて審議を進めたいと思います。政府委員の補足説明を願います。
【次の発言】 御質疑はありませんか。  それでは、この兩案はきわめて簡單な法案ですから、この次の機會にこれを決定するようにしたいと思います。
【次の発言】 それでは皆さんの方でそういうふうにお取計らいを願います……

第1回国会 財政及び金融委員会 第33号(1947/11/11、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  ただいま議題となつておりますのは、金融機關再建整備法の一部を改正する法律案、補助貨幣損傷等取締法案、すき入紙製造取締法案でございます。まず補助貨幣損傷等取締法案、それからすき入紙製造取締法案、これを一括して質疑を繼續いたしたいと思います。
【次の発言】 中崎君のただいまの動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、討論を用いずしてただちに採擇に入りたいと思います。この兩法案に對して贊成の諸君の起立を求めます。
【次の発言】 起立總員。兩法案は原案の通り可決確定いたしました。

第1回国会 財政及び金融委員会 第35号(1947/11/15、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 政府のお答えの前に一應委員長としてお答え申し上げます。先般周東委員から、ただいまお述べになりましたような啓告を、嚴重に政府に傳えてくれという御希望がありました。これは委員長も他の委員におかれても、きわめて御同感であつたことは申すまでもありません。特に豫算と、それから豫算の歳入の重大な裏づけをなすべき税制に關するものと切離されるということは、はなはだよくないと思つて、早速當局にはその通り傳えておきました。その後も催促したのでありますが、某方面の手續がまだ終らない。非常に焦慮しておるけれども、某方面において停滯して困つたというようなことがありましたので、遷延しておつたようであります。……

第1回国会 財政及び金融委員会 第37号(1947/11/21、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  まず政府職員に對する臨時手當の支給に關する法律案、これについて政府の説明を求めます。
【次の発言】 塚田委員、佐藤委員より、大藏大臣に對する緊急質問の通告がございますのでこれを許します。塚田君。
【次の発言】 ちよつと川合君に申し上げますが、まず政府職員に對する臨時手當の支給に關する法律案をあげたいと思います。それに關連はしておりますけれども、そういう意味でひとつ御質問願いたいと思います。
【次の発言】 ちよつとお諮りしたいと思います。これは割合に簡單なものじやないかと思いますが、きよう討論を用いずして決定ということにしていかがでしようか。

第1回国会 財政及び金融委員会 第38号(1947/11/22、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 それでは休憩前に引續き會議を開きます。  經濟力集中排除法案を議題といたします。本案に對する質疑はすでに終了いたしましたので、本案に對しましては各派共同の修正案が提出されております。ここにこれを朗讀いたします。  經濟力集中排除法案の一部を次のように改める。第一條中「できるだけ速やかに」の下に「過度の」加える。第三條第一項中「左に掲げる」を「左の各號の一に該當する過度の」に改め、「八月一日以後この法來施行の日前において存した」を「八月一日以後この法律施行の日前において左の各號の一に該當した」に改める。以上でございます。修正案の趣旨辯明を求めます。塚田君。

第1回国会 財政及び金融委員会 第40号(1947/11/26、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 ただいまより開會いたします。  企業再建整備法等の一部を改正する法律案、それから企業再建整備法の一部を改正する法律案、これについてただいま質疑を打切つたのでありますが、まずそのうち企業再建整備法等の一部を改正する法律案について討論を行います。
【次の発言】 採決いたします。企業再建整備法等の一部を改正する法律案について賛成の諸君の起立を求めます。
【次の発言】 起立總員。可決確定いたしました。  暫時休憩いたします。     午前十一時四十四分休憩
【次の発言】 休憩前に引續き會議を開きます。  企業再建整備法の一部を改正する法律案について討論を行います。

第1回国会 財政及び金融委員会 第42号(1947/11/29、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  政府に對する不正手段による支拂請求の防止等の關する法律案、北海道に在勤する政府職員に對する越冬燃料購入費補給のための一時手當の支給に關する法律案、以上二案を議題といたしまして政府の説明を求めます。小坂大藏次官。
【次の発言】 兩案は質疑を後囘しにいたしまして、議事の進行上、昭和十四年法律第三十九號災害者に對する租税の減免、徴收猶豫等に關する法律を改正する法律案、印紙等模造取締法案の質疑を繼續いたしたいと思います。兩案について質疑はございませんか。
【次の発言】 では質疑を打切りまして、討論に入ります。

第1回国会 財政及び金融委員会 第44号(1947/12/02、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  議題になつております政府に對する不正手段による支拂請求の防止等に關する法律案、本件は關係するところが非常に重大でございますので、特に懇談會にいたしたいと存じます。
【次の発言】 關係方面の官廳竝びに業者の方々の代表をお喚び申しておりますので、それらの方々と忌憚のない御意見を交換いたしたいと思います。それでは初めに日産土木の社長宮長平作君の御意見を伺いたいと存じます。


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 運輸及び交通委員会 第1号(1948/01/29、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 事務的なことについてはいずれ詳細当局から御説明申し上げますが、ただいまの山崎君の御質問の要旨に対してごく簡單に私の考えておることを申し上げたいと思います。東北本線が非常に冷遇されておるというようなお話であつたのでありますが、そういうことは毛頭考えておりません。伊能長官から申し上げましたように、われわれは貨物並びに旅客の量と、われわれのもつておる輸送力というものをどう調和させるかということについて日夜苦心しております。交通量並びに貨物輸送量の増加に伴つて、輸送力がこれに対應し得ないというところに、現在の非常な戰爭の惨書を受けた國鉄の悩みがございまして、この國鉄の破壞せられたものを……

第2回国会 運輸及び交通委員会 第2号(1948/01/30、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 権利とか義務とかいうことでなしに、ただいま実はいろいろの関係がございまして、これがために私として公然と申し上げることはできませんので、從つて公然と申し上げる時期まで私の説明を留保されるということでございますならば、退席いたします。そうでなく、ただいま懇談会の形式でございますならば、腹を割つて申し上げたい、こう思つてまいりましたけれども、正式には申し上げられませんから、その点御了承願いたいと思います。

第2回国会 運輸及び交通委員会 第16号(1948/06/15、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ごもつともな御質問でございますが、これは國鉄に限らず、國家がやつております公企業は、みな独立採算でやらねばならぬ、そのこと事体が赤字を出すような方向ではならない。從つてその赤字の原因がどこにあるかというふうなことを十分檢討することは、当然のわれわれの義務であると考えております。それで今日まで運賃の値上げをせずに、ずつと赤字を出してまいりましたのは、ただいま仰せになつたように、これはひとり運賃だけに全部をおつかぶせるわけにまいらない原因がある。戰爭のために非常に破壞を受けた、この復旧が容易ではない。これを全部運賃にかけていいかどうかということも、一つの大きな問題でございます。その……

第2回国会 議院運営委員会 第30号(1948/04/22、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 予算はなるべく早く提出したいと思います。極力急いだのでありますが、たいへん遅くなりまして相済みません。どうしても本予算は、價格改訂等の問題もありますし、また價格改訂に伴いまして各種の法律案も御審議願わなければなりません関係上、本予算を提出するのが困難で、五月分だけは暫定予算でいたしたい。それで極力関係方面とも折衝を続けておつたのでありますが、さいわいに昨日をもつてこのことが終了いたしまして、ただいま大急ぎで準備をいたしておりますから、明後二十四日に提出することができると思つております。但そこれはちやんと印刷したものが間に合いませんので、ガリ版程度で御辛抱願わなければなりませんが……

第2回国会 国土計画委員会 第21号(1948/10/01、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 今回のアイオン台風により被害は容易ならぬものがありまして、先般、岩手、宮城、福島の三縣を安本建設局長その他係官を帶同して観察いたしてまいりまして、関係資料をもつて帰りました。その他九州も相当ひどいようでありまして、今朝その調査團が出発したような次第であります。現在安本を中心としまして、各地の資料を基にし、その対策を立てつつありまして、應急復旧並びに恒久計画を生産五箇年計画に結びつけてまとめているのでありますが、各省よりの要求は相当まいつているのであります。また昨日、一昨日の知事会議でも相当の陳情を受けました。当局といたしましても、早急に復旧費を出さねばならぬことはよくわかつてお……

第2回国会 財政及び金融委員会 第3号(1948/01/29、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいま塚田委員の御質問は、御趣旨は私も全然同感でございまして、まず第一点、財政法第三條と運賃の値上の関係でございますが、これは私は國会の御承認を経てやる方式をとることがよろしいと存じております。ところがただいまのところでは、財政法第三條の例外におかれておりまして、現在では國会の承認を経ることなしに決定し得る状態になつております。法規的にはそうでございますけれども、これは私の一つの考え方といたしましては、お話のごとく、たとえば鉄道運賃を上げるということは、國民生活全般に非常に廣く大きな影響を與えるのでありますし、また物價全体にも影響するところが大きいのでございますから、かような……

第2回国会 財政及び金融委員会 第9号(1948/03/19、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 このたび本國会に提出いたしました政府職員の俸給及び政府職員の俸給等の支給に関する措置等に伴う大藏省預金部外三特別会計に対する一般会計の繰入金に関する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げたいと思います。  まず政府職員の俸給等に関する法律案につきまして、御説明申し上げます。  政府は昨年末、全逓その他官公職員労働組合の争議に関する中央労働委員会の調停案を受諾したのでありますが、この調停案に基きまして、新給與案を審議するため設置せられました臨時給與委員会は、本年一月二十七日以降約四十余日にわたり慎重審議を重ねました結果、去る二月二十日第一報告書を、また三月六日には第二報告……

第2回国会 財政及び金融委員会 第13号(1948/03/29、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいま議題となりましたうち、復興金融金庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由を御説明申し上げたいと存じます。  御承知のように復興金融金庫の資本金は、去る二月上旬國会の可決を得まして、これを七百億円に増額いたした次第でございますが、当時御説明申し上げました通り、この資本金は本年度末までに必要とする資金の最小限の金額でございまして、その後当初の計画に從いまして、貸出額は逐次増加いたし、現在すでに資本金の限度一ぱい近く達しましたので、今回さらに來年度第一・四半期末までの所要資金を勘案いたしまして、資本金を増加いたすことといたした次第であります。復興金融金庫の資本金は、今……

第2回国会 財政及び金融委員会 第15号(1948/03/31、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいまの塚田委員の御質問は、復興金融金庫のあり方等について、きわめて根本的な問題を御提供になつたものと考えるのであります。きわめて重大であると思うのであります、何と申しましてもこれは復金法に明示されておりますように、一般金融機関において融通することができない面に、日本の産業復興のために必要にして、しかも普通金融機関によつて融資し得ざるものについてやるということを目的といたしておりますだけに、これはあるリスクの高いものを扱うということは、復金の本來の成立の目的から申しましてやむを得ない。ただ好んで危險を負うというような結果になつては相なりませんので、その点について御承知の通りい……

第2回国会 財政及び金融委員会 第16号(1948/04/02、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいまの御質問ごもつともと存じます。復金が大部分助成的なものというようにもとれるとお話があつたのでありますけれども、必ずしも私はそうじやないと思うのです。それから助成という言葉の意味にもよりますけれども、これは今のところ避けておりますが、やむを得ざる赤字金融がある。これは價格改訂までの暫定的なものであり、それを融資することにおいて、いわゆる助成という言葉を使えば助成しておるのでありますが、これなども價格改訂がされた場合には回收可能なものである。長期性のものであるとか、あるいは回轉率が非常に鈍いとかいうことは、復金そのもののあり方から考えてやむを得ないと思うのです。その点は復金……

第2回国会 財政及び金融委員会 第17号(1948/04/05、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 財政法第三條の特例に関する法律案提出の理由を御説明申し上げます。  政府は、諸般の事情に鑑みまして、近く財政法第三條の規定を施行する予定でございますが、この第三條の規定は、御承知の通り「國が國権に基いて收納する課徴金及び法律上又は事実上國の独占に属する事業における專賣價格若しくは事業料金については、すべて法律又は國会の議決に基いて定めなければならない。」と規定してございますが、物價統制令に基きまして、政府が物價統制に関する相当廣汎な権限を與えられている現状におきましては、法律の定めまたは國会の議決に基きまして定めなければならないものは、一般國民生活に特に密接な関連を有するタバコ……

第2回国会 財政及び金融委員会 第24号(1948/05/20、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 このたび本國会に提出いたしました政府職員の新給與実施に関する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げ、各位の御審議をお願いいたしたいと存じます。政府は、政府職員の待遇改善をめぐる官公職員労働組合の爭議を解決するため、先般臨時給與委員会の報告書に基き、給與水準を二千九百二十円に引上げるとともに、とりあえず、二千五百円水準の暫定給與の内拂いを行うため、政府職員の俸給等に関する法律案をもつて、本國会の御審議を願ひ、その御賛同を得た次第であります。しこうして政府は、右の暫定給與の支給については、各組合と團体交渉を行つた上で支給いたす方針にいたしましたが、遺憾ながら、一部のものを除……

第2回国会 財政及び金融委員会 第30号(1948/05/28、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。二千九百二十円ベースは、これは賃金のことでありますから決してくぎづけにする性質のものではない。これはわれわれの消費生活と対應すべきものであります。しかし一應この法律がきまりますと、次の法律が出るまではこれによつてやるべきことはむろんでありますが、これは各般のわれわれの消費生活の実際等とにらみ合わせまして、おのずから新たなる給與水準をきめなければならぬ場合に立ち至りますれば、それは急いでしかるべき手続を経て法律案をつくつて御審議を願う。そういたしますと新しい法によつて、当然今の二千九百二十円の旧法が吸收せられる、こういう段取りとなるのでございまして、さように御……

第2回国会 財政及び金融委員会 第32号(1948/06/03、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいま議題となりました製造たばこの定價の決定又は改定に関する法律案につきまして、提案理由を御説明申し上げます。昭和二十三年度專賣益金は九百四十三億円を計上いたしておるのでございますが、この益金を捻出いたしますために、政府は自由販賣タバコとして新たに「いこい」「ハッピー」及び「ききよう」を発賣すること、自由販賣タバコである「ピース」及び朝日と配給タバコである「きんし」「みのり」及び「のぞみ」を値上げすることといたしまして、この法律案を提出いたしたのでございます。自由販賣タバコは御承知のように浮動購買力を吸收するために賣り出されておるのでございますが、これが價格を決定いたしますと……

第2回国会 財政及び金融委員会 第34号(1948/06/07、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 会社の配当する利益又は利息の支拂に関する法律案につきまして提案理由を御説明申し上げます。  御承知のように証券の民主化がただいま唱えられておるのでありますが、これは経済民主化の重要なる一環でありまして、政府といたしましては、これが目的達成のために証券取引法の改正を始め、投資者の保護に万全を期してまいつたのであります。しかるに近來配当支拂に伴う郵送料等の費用が著しく増加いたしたのでありますが、これは最近の配当の状況に鑑みれば、株主、殊に今後増加すると思われる小株主にとつて、少からざる負担となるものでありまして、この配当支拂の費用を株主に負担させておくことは、株式を廣く國民大衆の間……

第2回国会 財政及び金融委員会 第39号(1948/06/15、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 内藤委員から御発言のあつた御趣旨は十分承つたのであります。実は先般來この予算をめぐりまして、はなはだこれは露骨な言い分ですけれども、少し内閣としてこれを通過させるための熱意が足りないのではないかという感じを私はもちましたので、閣議において特に発言を求めまして、與党それぞれの代表としての閣僚間においては、これを通過させるために全力をあげてもらいたい。今になつて予算が停滯でもすると、物價その他の関係があつて重大なことになるから、十分に討議上の責任をもつてもらいたいという、たいへん強い発言がありまして、その日の記者会見において、多少私の用語が用意が足りなかつたという点もあつたと思うの……

第2回国会 財政及び金融委員会 第43号(1948/06/21、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申します。大体日本経済が全体として健康を回復しているかどうかということが一つの大きな問題でございまして、國民経済全体が、すでに健康を回復しているという場合には、國家財政のまたきわめて純粹な意味における健全化ということを、期待し得ることはもちろんであります。それで私どもは今回財政の面から予算を編成するにあたりましてとりました態度は、財政支出による財政インフレがあつてはならない。從つてこの財政インフレをどうして防止するかということに力点を置いて、一應の成案を得ましたので、御審議を願つたわけでありまして、從つていまなお企業は赤字に悩んでいる。どうして赤字を処理するかという問題も……

第2回国会 財政及び金融委員会 第45号(1948/06/23、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいま佐藤委員の御質疑はごもつともでございます。また今までそういうふうな御要求はかなり強く聞いております。しかしながらどうもただいまの現状では、今回は所得税を大幅に引下げますし、その他農村の負担がかなり軽減をされることに相なりますので、報獎金並びに獎励金、これを別扱いするということは、今の段階では非常に困るのです。陳情も相当受けておりますし、御要望がはなはだ熱心なことも心得ておりますが、全体を総合的に見ました場合に、特に農村のさようなものだけを課税から除くということになりますと、波及するところが他に相当ございますので、この問題は愼重に研究をいたしたい、研究は十分いたしますけれ……

第2回国会 財政及び金融委員会 第46号(1948/06/24、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいまの大上君の御質問のうち、同樣の趣旨の御質問に対して、この席上その他の席上でも、また本会議でもしばしばお答え申し上げておりますから、大体のことは大上君もお了承いただいておることと思うのでありますが、重ねての御質問でありますからお尋ねの点にお答え申し上げます。第一にこのことが市場に及ぼす影響いかんということでありますが、御承知の通りただいま日本においては市場が公開されていない。これは新たなる証券取引委員会も出発いたしましたので、一日も早く市場公開を願つておりますけれども、まだその再開に至つておりません。從つて公債をはじめ有價証券の正しい意味においての市場價格というものが現在……

第2回国会 財政及び金融委員会 第47号(1948/06/25、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 三千七百円ベースで一貫してやれるかどうかということは、予算全体につきましてかような安定を欠いておるような経済状態におきまして、年間を通じての予算を確実に編成できるかということも一連の関係をもつと思うのであります。それでこれは政府がもし多少ずるい考えをもちますならば、現在の物價のままで予算を組んで、適当な時期に追加予算を出して、漸次これを延ばしていくというような手があると思いますけれども、さようなことをいたしましたのでは一貫した政策がとれませんので、一應見透しをつけて年間の予算を編成した。但し編成にあたりましては、ただいまお話がございました賃金問題がどうなるかということはきわめて……

第2回国会 財政及び金融委員会 第48号(1948/06/26、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいまお尋ねの主要な点は、軍公の利拂が延期されたのは、この一年限りという声明をしたが、それは間違いないかどうか、こういうような点にあつたと思います。これは間違いございません。閣議で決定をいたしまして、閣議決定として内閣の名において外にも発表いたしまして、すでに当時新聞にも出たことであります。また総理大臣を初め各閣僚が、それぞれの機会においてたびたびこのことについてはつきりと言明いたしております。本会議においても言明いたしておりますので、このことに関しては断じて間違いないということを、ここではつきり申し上げておきます。

第2回国会 財政及び金融委員会 第49号(1948/06/28、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 先ほどもちよつとお話が出ておつたようでありますが、國民所得と税の重さ軽さの関係というふうなことは、やはり問題になると思いますが、ただいまお話になりましたように、インフレが今後非常に進行するといたしまして、さような場合に國民所得が数量的でなく実効的な價値において減つた、この所得税をどうするというような御質問であつたと思いますが、これは先ほども主税局長が申し述べましたように、今後生産がどうなるかということが非常に大きな問題であると思うのであります。生産がどうなるかということは、賃金、物價の惡循還をさせるかさせないかということにも関連すると思いますが、今の大体の情勢では、生産は今より……

第2回国会 財政及び金融委員会 第52号(1948/07/01、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。大体今日のような経済の安定を欠いております際に、年間を通じて予算を編成するということは非常に困難な仕事でございます。さればといつて暫定予算を続けるわけにはむろんまいりませんし、また一應現実の数字をもとにしてあとはどんどん追加、補正等をやるというような態度も、これは予算の編成の態度としてよろしくない。それで今回私どもは非常に困難ではありますけれども、財政の実情と、それから物價、賃金等を均衡的ににらみ合わせまして、こういう観点から予算の編成に当つたのであります。そこで問題になりますことは、ただいま御指摘になりました物價と賃金の問題が非常に大きな問題になるわけであ……

第2回国会 財政及び金融委員会 第56号(1948/07/05、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 融資内規というものはむろんあるのであります。ただいま政府委員からそれを申し上げます。
【次の発言】 農業の金融の問題はきわめて重大であると考えるのであります。從來は一つの途として、相互金融的な意味においての農業会の活動というものが、ある時代には相当にあつたのでありますが、農業会の金融部門もまた、金融機関の再建整備等の関係がございまして、このたび農業協同組合に切換えるというようなことで、金融的な部門の活動というものが非常にできにくくなつておる。從つてその影響を受けまして、農業会の決済中枢とも言うべき農林中央金庫もまた、これは諸般の経済的な今日の時代の一つの大きな影響を受けまして、……

第2回国会 治安及び地方制度委員会 第44号(1948/06/25、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 政府が地方財政に対して冷淡ではないかというお話でありましたが、私どもさようには考えておりません。地方財政、中央財政を通じて負担の公正を保つということが、國家財政の上に非常に大切なことであると思うのでありまして、これは今さら申し上げるまでもないことであります。ただ地方の財政力をもつて、地方の財政をどこまで調節することができるかということが現在おかれている現実の問題になると思います。それで、今は御承知のように未だ経済の安定しない状態のときでございまして、かようなときに、地方においても中央においても、年間を通じて予算を立てるということ自体か非常に困難であります。また地方においては特に……

第2回国会 治安及び地方制度委員会 第46号(1948/06/28、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 私飛び込んでまいりまして、ただいま大石さんのたいへん激しい御質問がありまして、十分様子をのみこむことができながつたのでありますが、申すまでもなく國会が最高の機関であり、最高の権威である。礎つてこれを尊重する二とは申すまでもないのでありまして、その点は先ほど給與局長も申述べておりましたが、その通りであるということは、今さらかれこれ申すまでもないのであります。ただこういう問題は、そのときのいろいろな條件というものがあり、現われた思想全体の中で御批判を受けないと、中のある言葉とか、こう言つたではないかというようなことになりますと、非常にむずかしぐなりますが、日ごろの考え方としては、先……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第38号(1948/06/26、23期、民主党)

○北村證人 私は佐世保地区におきまして約三十年間銀行を経営いたし、最近までその銀行の頭取をいたしておりました。その関係等において経済、文化等の團体に関係をもつておりましたが、最も多く関係をいたしましたのは商工会議所の会頭をやつておつたことであります。大体さような点がおもな点であります。
【次の発言】 それでは佐世保船舶工業株式会社の設立の経過と私との関係を大体記憶をたどつて申し上げたいと思います。二十年の八月に佐世保は米軍が上陸占領いたしまして、佐世保海軍関係の部分は全部占領されたのであります。それから二十年の十二月以降佐世保鎭守府という廣い区域の中の一部分、佐世保海軍工廠の施設は米軍が直接使……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第58号(1948/09/20、23期、民主党)

○北村證人 應援という意味はどういう意味でございましようか。
【次の発言】 それはございません。
【次の発言】 ございません。
【次の発言】 記憶にはありませんが、自動車の故障があつたとき、数時間自動車を借りたことがあると思います。そのいずれかの諸君の中から……、それくらいのことがあつたと思いますが、ほかに記憶がありません。
【次の発言】 選挙について援助を受けたことはございません。
【次の発言】 それはございません。
【次の発言】 ございません。
【次の発言】 それは復興金融委員会ができた当初、日にちは覚えませんがやつておりました。これは当時の貴族院議員並びに衆議院議員が復興の委員会になくて……

第2回国会 予算委員会 第2号(1948/01/31、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 上林山君の御質問にお答えしたいと思います。企業の合理化と財政との関係という意味の御質問であつたと思います。企業の合理化ということは、どういう意味でありますか、言うところの企業の合理化とは、一般に現在の企業全般にわたる整備の問題を特に言うのでありますが、このことはしばらく私の所管外のことでございますので、話は一つの公企業としての鉄道並びにこれに関連する運営についての公企業の合理化の問題、從つてそのことと財政との関係はどうであるか。こういうお尋ねであるかとも思うのであります。もし後者であるならば、それについて若干思うていることを申し上げまして御答弁いたしたいと思います。それでよろし……

第2回国会 予算委員会 第3号(1948/02/02、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 國営の事情がインフレ阻止の役割をすべきであるという中原委員の御意見は、これは私は大体ごもつともであると思うのであります。しかしながら、考えようでありますが、インフレの実体が何であるかということも考えてみなければならぬ。それでインフレーション阻止と申しましても、実体の把握の仕方が違うと、阻止の方法も違つてまいるはずである。こういうふうに考えるのであります。現在の段階においては、私は一種の物のはなはだしい欠乏から來ておるという点が、インフレーションの主因であるというふうに考えるのであります。從つてまず何よりも生産を増強しなけれぱならぬ、生産増強の方途でインフレーション阻止の方向へ向……

第2回国会 予算委員会 第4号(1948/02/03、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいまの庄司委員の御説はきわめてごもつともだと思います。それでこのことにつきましてはちよつと答弁を留保させていただきまして、事務当局より詳しく御説明申し上げたいと思いますが、御説のごとくであるとするならば、これは穏当でないと私は考えておる次第であります。御意見とまつたく同じ考えをもつております。もう少し詳細なことをあとから申し上げたいと思います。御了承願います。
【次の発言】 運輸省関係においてもさような事実はございません。
【次の発言】 さよう御了承願つて結構だと思います。
【次の発言】 ただいまの御質問にお答えいたします。余つたときには独立採算制をとらずに、赤字が出てから……

第2回国会 予算委員会 第8号(1948/03/17、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 昭和二十二年度特別会計予算補正(特第九号)について御説明申し上げます。  今回提出いたしました補正予算は、この際早急に予算上の処理を必要といたします專賣局ほか二つの特別会計に関するものを補正予算(特第九号)といたしまして、御審議を煩わす次第であります。  この補正予算の歳入歳出は、各会計を合計いたしまして、歳入におきましては、追加額四億五千百十万円余円、歳出におきましては、追加額五億八千五百五十万余円、修正減少額一億三千四百四十万円、差引補正予算額四億五千百十万余円と相なつておりまして、結局歳入歳出おのおの四億五千百十万余円の増加と相なる次第でございます。  まず歳出の内訳を御……

第2回国会 予算委員会 第9号(1948/03/18、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。ただいまの御質問は、きわめてごもつともであると思うのでありますが、これは政府が出し惜みをするというのではなくて、ただいま御質問のように職階制を取入れまして、そしてこの給與に対する根本的な調整をはかりたい、それを急速にやろうとしておるのでありますけれども、ただいますぐにこれを應用することには準備ができておりません。從いまして、二千五百円をまず拂いまして、あとの四百二十円で職階制を取入れるところの調整に充てる。すなわちでこぼこを調整いたしまして、いろいろな職階、職務等による労働の質、量に應じた適当な給與になるように、その点を後に調整する。それで二千五百円支拂うと……

第2回国会 予算委員会 第10号(1948/03/19、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 磯崎委員より、最初に御発言のございました、政府に各般の事情がありましたとは申しますものの、重大案件をきわめて短い期間に御審議を願わなければならぬことに相なりまして、この点は私どもといたしましても、まことに恐縮に存じておりますが、それにもかかわりませず、事の性質に鑑みまして、きわめて迅速なる御審議を願いまして、ただいまこの事に対して御賛同を得ましたことは、私どものまことに感謝するところでございます。と同時に、きわめて責任の重大なることを感ずる次第でございまして、社会党の稻村委員よりおつしやいましたように、この事の処理については、政府は全力を盡して遺憾なきを期したいと存じまするし、……

第2回国会 予算委員会 第11号(1948/03/29、23期、民主党)【政府役職】

○北村国務大臣 今期國会に提出いたしました昭和二十三年度一般会計及び各特別会計の暫定予算につきまして御説明申し上げます。  昭和二十三年度の年間を通ずる予算の編成にあたりましては、嚴に收支の均衡を保持するはもちろん、企業会計にあつては独立採算制を確保し、いやしくも財政の面からするインフレーシヨン高進の原因を拂拭し、進んでわが國民経済の再建を推進し、國際信用回復のための素地を培う建前をもつて、目下鋭意その策定を進めておる次第でありまするが、なお現下の事態に対処すべき諸般の対策、特に予算編成の基礎となるべき物價等の問題につき、いまだ成案を得る段階に達しておらないのであります。從つて、この際これらの……

第2回国会 予算委員会 第12号(1948/03/30、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいまの西村君の御質問にお答え申し上げたいと思います。暫定予算につきましてわ、暫定予算を提案するに至りました事情を申し上げて御了解を得、かつそのきわめて輪郭だけを申し上げた次第でありまして、逐次この委員会で御質問に應じてお答えを申し上げたい、かように考えておる次第であります。それから、ただいまの、歳入の面においてというお話がございましたが、これはもちろん暫定予算でございまして、暫定予算の立て方といたしましては、過日御説明申し上げましたように、年度の予算の第十三箇月分といつたような考え方、あるいは十二分の一といつたような考え方を一應立てまして、その上に給與水準並びに物價等におい……

第2回国会 予算委員会 第13号(1948/03/31、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 上林山君にお答えいたします。暫定予算を重大視することにおいては、上林山君とまつたく同意見であります。ただ、暫定予算は暫定予算でありまして、経済財政の全視野において、これを年間の予算として取上げることができませんので、ただかような変態的なものでありますが、一箇月分だけを出すということでございますから、從つて財政、金融、経済等の全視野において編成する場合とは異なつた、やむを得ざるに出たものであることは、これは暫定予算の性格上やむを得ないと存じております。それで、本予算を一体いつ出すかというようなお尋ねでありますが、これは一日も早く出しまして、御審議を願うにも、今回のようなまことに押……

第2回国会 予算委員会 第14号(1948/04/01、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。上林山君に対しましては、昨日御質疑がありまして、それで御答弁申し上げた通りであります。ただいま、こうかとおつしやつたその上林山君の御理解の通りであることを、重ねて申し上げておきます。
【次の発言】 利拂を停止するということがかりに決定いたしましても、將來に向つてそういう法律が出まして、その法律に基いて將來に効果を生ずるのであります。今回の利拂は過去六箇月分でありまして、過去に属することでありますから、暫定予算に計上するということは、これはしなければならぬ國の責任である。かように考えていたした次第であります。

第2回国会 予算委員会 第15号(1948/04/02、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 同樣の点を昨日御答弁申し上げたのでありますが、その通りでありまして、これは私も今朝新聞で読んだのでありますけれども、民主党の幹事長談と、三党政策協定と、いずれを重しとするかということになると思うのでありますが、もちろんわれわれは三党政策協定の文書に從つて行動するものであるということを昨日申し上げまして、今もなおそういうふうに感じておるわけであります。
【次の発言】 ごもつともの御質問と思うのでありますが、これは御承知の通り、予算の御審議を願うことが、時日切迫に至るまで、われわれが当初計画いいしました通りのものが予算として現われるように努力をいたしたのでありますが、遂に暫定予算に……

第2回国会 予算委員会 第17号(1948/04/27、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 西村君の御了承の通りであります。
【次の発言】 西村君の御質問に対してお答え申し上げます。前段の税改正をやるかどうかというようなお尋ねございますが、これはやるつもりで目下鋭意その方の研究を進めつつあります。  それから最近のいろいろな徴税上の各般の技術等から考えまして、政府自身において相当に税改訂についての研究は進めつつありますけれども、さらにこれは農業方面とか、その法一般の営業者の方面とかいうような各般の事情を反映することができるような委員会もしくは懇談会を設けまして、再檢討をしたらよいのではないか。ただしその委員会等の決案が間に合わない場合でも、税の改訂は本予算に合わして御……

第2回国会 予算委員会 第18号(1948/04/28、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 庄司委員の御質問にお答え申し上げます。これはこの前の予算委員会で、私が申し上げたと思うのでありますが、当初ああいうことを考え出した動機は、当時食糧事情が非常に惡かつたために、鉄道用地の空地を利用して、食糧増産をやつたということが起りなのですけれども、だんだんそれが度を過ぎたような感がございまして、この前の予算委員会で、庄司委員の御指摘の点を、ただちに調べたのでありますが、確かにこれは行き過ぎである、かように考えましたので、これは早速中止することにいたしまして、ただいま御質問に相なりました予算関係においても、今までやつてきました運輸省の御指摘の点については、予算を計上いたしており……

第2回国会 予算委員会 第20号(1948/05/18、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 今回提出いたしました昭和二十三年度一般会計暫定予算補正(第三號)及び昭和二十三年度特別会計定暫予算補正(特第二號)につきまして、御説明申し上げたいと存じます。  昭和二十三年度予算につきましては、諸般の事情により、本予算の編成が遅延いたしましたため、さきに両三度にわたり、暫定予算により、四月分及び五月分の歳入歳出につき御審議を煩わした次第でありまして、内閣といたしましては、六月につきましては、暫定予算による必要なからしめる所存をもちまして、鋭意本予算の編成に努力いたし、その大綱を本月十日閣議決定いたした次第でありますが、関係方面への手続と、予算計数の整理等の事務のため、本予算案……

第2回国会 予算委員会 第21号(1948/05/19、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 上林山君にお答え申し上げます。ただいまの上林山君の御意見は、私どもの考えておることとまつたく同じでありまして、ちつとも変つておらないのであります。暫定予算というようなものは変態的なものであつて、こういうものは出さない方針でいきたいということで、これは機会あるごとに申し上げたことでもありまするし、またそういう線に沿つて努力はいたしたつもりであります。ただ事態がやむを得ずここに至りまして、残念ながらまた暫定予算について御審議を願うこといなつたということは、すこぶる遺憾とするところでございまして、この点はまつたく、暫定予算をたびたび出していけないじやないかという御意見は、その通りであ……

第2回国会 予算委員会 第22号(1948/05/21、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 西村君の御質問にお答え申し上げます。この問題は軍事公債というものの範囲をどうきめるかということも一つの大きな問題であります。それでそれがきまりませんと、金額が出ぬのでありますが、今われわれの一應構想しております限りにおいては、的確な数字はちよつとここで申し上げかねますけれども、大体二十六、七億というものが、一應計算の上で出てくるわけであります。これは現在の非常に厖大な、予算の中から申しますと、必ずしもウエイトは大きくないのでありますが、しかし運用によつて、現下きわめて適切な方面にそれだけのものを運用し得るということになりますと――必要にして緊切なることについて、財政上の都合で出……

第2回国会 予算委員会 第25号(1948/05/25、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申します。大體完了したのでありますが、數字の調整を要する部分があり、また折衝上なお一部變更を要する點がありまして、目下その方の作業を進めております。
【次の発言】 お答え申し上げまい。明日と的確に申し上げることは、少し困難だと思いますが、ここ數日中には、大體出せることを確信しております。
【次の発言】 お答え申し上げます。ただいま仰せの通りであります。
【次の発言】 田中君にお答え申し上げます。財政專賣としてのタバコの見地から申しました、これは食糧政策と財政政策の見地から考えた葉タバコの増産というものが、一體どこで線を引くかということが、第一問題になり得ると思うのでありま……

第2回国会 予算委員会 第26号(1948/05/26、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。先ほどから大分この實例は引かれました。ドイツのインフレーシヨンの問題と關連すると思うのでありますが、これは御承知の通り、私の記憶が間違いないといたしますれば、一ドルが結局四兆マルクになつたところが惡化した頂點だつたと思うのであります。そしてこれがよく例に引かれて、日本のインフレーシヨンがそういうところまでいくのではないかというようなことが、巷においてしばしば話題にされるのでありますけれども、私どもの見方は、ドイツの場合はきわめて例外的なインフレーシヨンの型であつて、すなわち資本逃避が原因をなして、金融的な非常に大きな恐慌があつた結果、貨幣價値の暴落速度が非常……

第2回国会 予算委員会 第28号(1948/06/09、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 二十三年度本予算が提出が遅れまして、皆さんに対してはなはだ御迷惑をかけております点は、遺憾に存ずる次第であります。ただいまちようど参議院で私に対する質問が継続されておりますので、ここで提案理由の説明を申し上げる時間がちよつとございませんので荒木政務次官より申し上げますが、御了承願いたいと思います。なおたいへん遅れましたのでございますが、ただいま庄司委員の御発言で承りますと、この審議を促進するために、かくかくにすべしというような御提案を承つておりまして、まことに私どもといたしては感謝にたえぬ次第でございます。閣僚は全部まかり出るべきでありますが、ちようど参議院、衆議院同時に開かれ……

第2回国会 予算委員会 第29号(1948/06/10、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいまの西村君の御質問にお答え申し上げたいのでありますが、これはまだ閣議で國会に対して、どれだけ延長を願うということをきめたようには覚えておりません。ただ私は閣議に列席しないことが多く、委員会及び本会議等に出ておりますから、連絡の惡い点があるかもしれませんが、今のところそんなようには聽いておらないのであります。ただ先般総理がここに参りまして、予算の提出が遅れたことに対して遺憾の意を表されました際に、できれば今月一ぱいぐらいは延長をしていただきたいということを願望として思つておるということを、この席で述べましたので、そのことであろうかと考えております。

第2回国会 予算委員会 第30号(1948/06/11、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます、インフレーシヨンの進行過程において編成した予算でありまして、從つてこの問題はきわめて重大な意義をもつと思うのでありますが、しかし大体私どもといたしましては、從來考えられた一種の危機感から、やがて安定の方へ向わしむべきであるし、向うべき諸條件がやや現われてきたという考え方をいたしておるのであります。從いまして、たとえば物價賃金の惡循環等がどうして断切れるかという問題が、むしろ今後インフレーシヨンがもつと進行の速度を早めるかどうかということの大きな原因になると思うのでありますが、しかしこれについては、いろいろ考え方があると思いますが、一應政府の計算をいたしました……

第2回国会 予算委員会 第31号(1948/06/12、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。これは、最初の予算というのは、ちよつと、はつきり覚えておりませんが、予算の編成の過程におきましては、いろいろ考えを練つて、あるものは落す、あるものは加えるというようなことをやつたのはもちろんでありまして、幾段階か経て、練りに練つて時間がかかつたというわけであります。交付公債につきましては、ただいま考えているような方針によることが妥当である。実は新たな現金支出を伴いませんので、これは別途の処理をすべきである、從つて別途の法律的措置によつて、御審議を願うという態勢がいい、こう考えまして、さようにいたしましたことは、先日御答弁申し上げた通りであります。どうぞ御了承……

第2回国会 予算委員会 第32号(1948/06/14、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。実はこれは多分閣議の席で出た話合いで、記者團に話したことが、少し強く表現されたのではないかと思うのでありますが、私の考えておりますことは、今年度の予算は、これは政府の責任において提出したのであることはもちろんであります。從つて現内閣において與党の各党を代表して出ておる大臣がことごとくこれに賛意を表して出したのであるから、これが通過のためには、與党としてひとつ全力をあげて努力してもらいたい。こういうふうなことを閣議で述べたのでありまして、そのあとの記者会見でございましたから多少そういうふうなことを申したつもりであります。すなわち與党間においては、各大臣がその調……

第2回国会 予算委員会 第34号(1948/06/16、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。これは物價廳、從つて安本側から御答弁申し上げることが適当だと思いますが、お尋ねの物價政策をきめるということが、きわめて重大な問題でございまして、賃金を物價と財政との均衡点においてこれをきめます。從つて賃金、物價並びに財政の相関性の上に立つ一つの見解に立つて物價をきめたのでありますが、こういうことを通じて、やみ物價が將來どうなるかということは、これは実は非常問題でございまして、ほんとうのやみ價格を捕捉するということは実は困難でございます。日本銀行等でやみ物價の指数を出しておりますが、これがどこまで正確なものであるか、これもなかなか困難な問題でございますが、最近……

第2回国会 予算委員会 第35号(1948/06/17、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいまの田中委員の御質問にお答えしたいと思います。前段のお述べになりましたことは、私も全然同感であります。それからただいまの鉄道運賃等の問題でありますが、これはお説まことにごもつともで、國家財政は家庭の主婦の財布の紐につながるというような言葉がございますが、私は厖大な予算の数字の背後に、数字そのものではなくて、生々しい人間の生活があるということを絶えず考えております。財政の数字を預かる者にとつて、往々にして間違いますことは、数字だけをいじくろうとする、しかしこの数字は個々の家庭、あるいは企業一切の人間の生活の活動の全野を通じて集積したものが主になつて現われておる。從つて國家財……

第2回国会 予算委員会 第37号(1948/06/22、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 ただいま大原委員の御質問は、税に関することが非常に多いのでございますが、これにつきましては、主税局長より詳細に申し述べさしたいと思います。その中に國民の生活がこれで樂になると思うかどうか、こういうようなお話がございましたが、これはきわめて重大な問題であると思うのであります。大まかにこういうような現わし方では、きわめて不適当ではございますけれども、かりに國民所得というものを取上げて申しますと、昨年は國民所得に対して財政負担が一人一八%であつた。しかるに今年は二二%となつた。これは確かに、國民所得に対して國家財政の負担が増したわけでありますから、一應國民所得の側から見まして、それだ……

第2回国会 予算委員会 第38号(1948/06/23、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。大体このおもなものについては、六月十五日を起算点といたしたいという希望をもつておつたことは、ただいま御説の通りであります。中に遅れることを多少予想したものもあるのでありますが、さような点から、大体今月一ぱいで全体の予算の御審議を願うことになれば、今の予算の限度において、たとえば予備金その他等で大体賄いがつくというようなつもりでおります。しかしながら、これがさらに遅れますと、ただいまの御説の通りでありますから、その部分に関する限りは、補正の途を講じなければならぬ。これは御審議のぐあいによることでありまして、ただいま的確な数字は出ないのでありますけれども、今のと……

第2回国会 予算委員会 第39号(1948/06/24、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。ただいま中村委員の御質疑は、私も非常にごもつともだと思います。申の上げるまでもなく、税は実態をとらえることが非常に大切であります。すなわち所得を正しく仰えるということでなければならぬと思うのであります。從つて所得のあるところに税が及ぶ、こういう考え方を基礎にいたしまして、これが無理のいかないように、正しく所得を把握していくことが、税の最も適正なる行き方であると思うのであります。さような考え方から、その所得がどういう原因によるかということはしばらくおいて、いやしくも所得のあるところに税がついていく、こういう考え方はやむを得ないと思うのであります。また一面におい……

第2回国会 予算委員会 第41号(1948/06/26、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 お答え申し上げます。思想体系として自由主義がどうであるとか、あるいはしからざる統制的な経済の主義がどうであるというような問題を、ここで扱うことは適当でないと思います。それで私が前に綱島君の質問に答えた点は、貨幣交換経済というものが行われるところにおいて、その貨幣が統制があると自由主義であるとは、何らそのことには関係がないということを申し上げたのであります。ただいま純正資本主義という言葉を使われましたが、これは何が純正資本主義が、言葉の定義から伺わなければわかりませんが、いうところの意味は、自由主義に徹したるもの、かような意味ではないかと思います。さような意味に解して、この前お答……

第2回国会 予算委員会 第42号(1948/06/28、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 一昨日非常に重要な予算委員会を中座いたしまして、外出いたしましたことについて、まことに恐縮に存じます。この点ははなはだ遺憾であつたと存ずる次第であります。実は非常に早くから計画されたことでありまして、一、二應も断つたのでありまするけれども、この企画が全体としてその関係方面の協議決定に基くもので、二年の記念をやるというようなことで、放送局で非常に早くから計画されたことでありまして、早くから出ておつた者が全部顔をそろえるということに決定したからということで、やむを得ず一應引受けたものですから、委員長には相当事前に御了解を得て、当日この時間はしばらく抜けることを御了解願いたいというこ……

第2回国会 予算委員会 第44号(1948/07/02、23期、民主党)【政府役職】

○北村國務大臣 このたび提出いたしました昭和二十三年度一般会計予算修正書及び特別会計予算修正書につきまして、御説明申し上げます。  昭和二十三年度一般会計予算及び特別会計予算につきましては、目下御審議煩わしておるのでありますが、今回右の予算につきまして、日本社会党、民主党及び國民協同党から、おおむね次のような修正の要請がございましたので、内閣といたしましては、これに基所要の修正案を作成いたしまして、國会へ提出した次第でございます。すなわち  一、鉄道旅客運賃値上率を二・五五倍(通行税込)とし、これにより生ずる國有鉄道事業特別会計(損益勘定)の赤字は一般会計において補填すること。  二、取引高税……


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各種会議発言一覧(衆議院23期)

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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 財政及び金融委員会商業委員会鉱工業委員会連合審査会 第1号(1947/10/18、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 これより經濟力集中排除法案について財政及び金融委員會、商業委員會竝びに鑛工業委員會との連合審査會を開きます。  まず本案につきまして政府の説明を求めます。本日は和田國務大臣が出席せられるはずでありましたけれども、突然關係方面に呼ばれまして、相當時間が長くかかるらしいので、佐多政府委員がみえておりますから、佐多政府委員より説明を求めます。
【次の発言】 ただいま政府の説明がございましたが、この法律案は内容が公共の福祉のためではございますが、企業上の權利の制限であり、産業界に與える影響も非常に重大であると思うのであります。從いまして元來ならば公廳會を開くべきであると思うのでありますけ……

第1回国会 財政及び金融委員会商業委員会鉱工業委員会連合審査会 第2号(1947/10/22、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 それでは開會をいたします。  經濟力集中排除法案に關しまして、引續き前會に續きまして懇談會を續けたいと思います。御異議がなければさようにいたしたいと思います。
【次の発言】 それではこれより懇談會に入ります。
【次の発言】 本日は三共製藥の塩原社長のおいでを願つておるのでありますが、鹽原社長は一面東京商工會議所の工業部副部長を御擔任になつておりまして、そういう面を併せて、できれば中小商工業に及ぼす影響等についても御意見を伺うことができれば非常に仕合せだと思います。これより三共製藥の鹽原社長のお話を伺いたいたいと思います。

第1回国会 財政及び金融委員会商業委員会鉱工業委員会連合審査会 第5号(1947/11/05、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 これより會議を開きます。  今まで本委員會と他の委員會と委員の方で重複等のために缺席に相なつた方が相當ございますので、經濟力集中排除法案について、今日までの審議經過を簡單に御報告申し上げます。去る十月十八日財政及び金融委員會、商業委員會、鑛工業委員會にて第一囘連合審査會を開き、まず經濟安定本部の佐多局長より提案の理由を聽き、つづいて本案がわが國經濟界に及ぼす影響のきわめて甚大なるを考えたので、産業界、金融界の代表者の意見を聽くため懇談會に入りました。懇談會の形をとつたのも、最も忌憚のない、腹藏のない意見を十二分に問い質し、述べてもらうために、角ばらずにやるには懇談會の形をとつた方……

第1回国会 財政及び金融委員会商業委員会連合審査会 第1号(1947/09/27、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 これより會議を開きます。  本日は貿易資金特別會計法の一部を改正する法律案につきまして、商業委員會との連合審査會を開くことに相なりました。財政及び金融委員長たる私に議長役を勤めるようにということでございまするから、議長役を勤めることにいたします。  貿易資金特別會計法の一部を改正する法律案を議題といたしまして、これより連合審査會を開きます。本案につきまして、まず政府の説明を求めます。小坂政務次官。
【次の発言】 これより質疑に入ります。喜多君。
【次の発言】 石原君の議事進行についてのただいまの御意見了承いたしましたが、委員長は必ずしも石原君の考えておるようには考えておらないので……

第1回国会 財政及び金融委員会商業委員会連合審査会 第2号(1947/10/01、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 これより財政及び金融委員會、商業委員會の連合審査會を開きます。  貿易資金特別會計法の一部を改正する法律案について質疑を繼續いたします。松尾委員。
【次の発言】 貿易廳の經理局長が見えておりますので、村岡經理局長より御答辯を願います。
【次の発言】 實はきようあげたいと考えておりましたけれども、自由黨の方でまた黨議にかけておらないということで、この次ということになりました。この前の理事會の申合せと少し狂つてきましたので、その點は御了承を願います。
【次の発言】 説明は三委員會でやつた方がいいこう考えておりますが、これは職員給與のことで、ぜひ早くやらないといろいろ關係があると思いま……

第1回国会 財政及び金融委員会商業委員会連合審査会 第3号(1947/11/26、23期、民主党)【議会役職】

○北村委員長 會議を開きます。  企業再建整備法等の一部を改正する法律案及び企業再建整備法の一部を改正する法律案を議題といたしまして商業委員會との連合審査會をこれより行います。なおこの兩案に關しましては商業委員會以外に鑛工業委員會にも關連するところがございますけれども、これは鑛工業委員の方の御出席がありました場合に發言を許可することにいたします。質疑を繼續いたします。
【次の発言】 塚田君の御質問ごもつともでございますが、これは多少委員長にも責任があります。というのは鑛工業にも關連するところがあるのでありますから、鑛工業委員會と商業委員會と連合審査をやる方針であつたために、鑛工業委員會がほとん……



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データ更新日:2023/02/05

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