佐々木盛雄 衆議院議員
24期国会発言一覧

佐々木盛雄[衆]在籍期 : 23期-|24期|-26期-28期
佐々木盛雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは佐々木盛雄衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院24期)

佐々木盛雄[衆]本会議発言(全期間)
23期-|24期|-26期-28期
第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 衆議院本会議 第18号(1950/02/11、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 私は、日本における共産主義活動に関して簡單に所信を披瀝いたしまして、これに対する政府の見解を求めんとするものであります。もとより私は民主自由党を代表して質問をいたすわけでありまするが、この問題は、共産党を除くすべての日本人的政党並びに祖国再建の熱意に燃える全日本国民の持つ最大の関心事であると考えまするがゆえに、私は、あえてこの際、国民総意の名において政府の明快なる答弁を要求するものであります。(拍手)  まず第一に、日本における共産主義活動の国際的関連性の問題であります。日本共産党は、もちろん外国勢力とは無関係のものであると主張し、コミンフオルムの指令下にあることを極力否定いた……


■ページ上部へ

第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 衆議院本会議 第7号(1950/12/02、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 ただいま議題となりました日本政府在外事務所設置法の一部を改正する法律案につき、外務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。本法案は、十一月二十四日内閣から衆議院に提出され、本委員会に付託されましたので、翌二十五日及び二十九日の両日委員会を開き審議をいたしました。  政府側の説明によりますれば、さきの第七国会において日本政府在外事務所設置法が成立し、まずアメリカ合衆国内の五箇所に在外事務所を設置し、さらにその後同法第二條第二項に基く日本政府在外事務所増置令により欧州、南米、インドの十箇所にそれぞれ在外事務所を増置いたしたのであります。しかして、これらの在外事務所が……


■ページ上部へ

第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 衆議院本会議 第9号(1951/01/31、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 ただいま議題となりました共産党議員川上貫一君の懲罰動議につき、提案者を代表いたしまして提案の理由を御説明申し上げます。  議会政治の否定かマルクス・レーニン、スターリン主義を貫く不変の鉄則であることを考えまするときに、あるいはまた第二回コミンテルン大会において決定され、そうして今日世界各国共産党に課せられました絶対命令である彼らの議会戰術において、共産主義は議会の破壊をその目的とする、ゆえにブルジヨアの国家機関である議会を利用するのは、ただその破壊の目的のためにだけ問題となり得るとなし、また共産党が議会に進出をするのは、決して議会の権能に参與するためではなくして、議会の内部より……


■ページ上部へ

第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 衆議院本会議 第17号(1952/02/29、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 私は、自由党を代表いたしまして、昨日本議場において岡崎国務大臣より報告になりました、日本とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定及びその交換公文に関連して緊急質疑を行わんとするものであります。  まず第一には、今国会を通じて論議の焦点となりました行政協定と国会の承認との関係であります。およそ日本国と外国との間の条約は、憲法第七十三条の規定によりまして、内閣の行う事務として認められておるのでありまするが、しかし、同時に憲法第七十三条第三号の規定によつて、その条約は「事前に、時宜によつては事後に、国会の承認を経ることを必要」とされておるのであります。これは国会が国権……

第13回国会 衆議院本会議 第27号(1952/03/29、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 ただいま議題となりました、外務省関係ポツダム諸命令の措置に関する法律案並びに外国人登録法案を一括いたしまして、私は自由党を代表いたしまして賛成の討論を行わんとするものであります。  両法案は、平和條約発効後における外国人の日本への出入国並びにその登録に関することを規制するものでありまして、いずれの独立国家におきましても、外国人の出入国やその登録を規律する法律が存在することは当然のことでございます。ただ、これら両法案の審議におきまして、特に問題となつた点について、この際所見を披瀝いたしまして、一般に誤解のなきを期するとともに、先刻来の改進党を除く野党各派の代表討論が、いかに立法の……

第13回国会 衆議院本会議 第39号(1952/05/08、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 私は、自由党を代表いたしまして、国際連合への加盟に承認を與えることに賛成の見解を表明せんとするものであります。  第一次大戰における深刻なる惨禍を浴びた人類が創造いたしました世界平和の殿堂は国際連盟であり、そうして二次大戰における戰史未曽有の損害をこうむつた人類が打立てましたものは国際連合でございます。さきの国際連盟にせよ、今日の国際連合にせよ、世界の平和と安全を確保することを目的としたものである点におきましては同じ理想の上に立つものではありますが、さきの国際連盟におきましては、アメリカが参加せず、日本、ドイツ、イタリアが相次いで脱落し、ソ連また除名され、しかも侵略国に対する有……

第13回国会 衆議院本会議 第51号(1952/06/07、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 私は、自由党を代表いたしまして、日華平和條約に承認を與えることに賛成の見解を表明せんとするものであります。  中華民国は、日本と交戰した連合国四大国の一つでありましたが、現在は台湾、澎湖島に施政を行う中華民国政府と、大陸を支配する中華人民共和国政府との二つの政権が一つの主権を争つておるのであります。そうして、中華民国政府に対しましては、アメリカ初め自由主義国家陣営等三十七箇国が承認を與えておるのに対し、中共政権を承認するものは、ソ連並びにその共産主義陣営を初め、イギリス、インドその他を合せて二十六箇国という、きわめて複雑微妙なる国際関係の実情にかんがみ、サンフランシスコにおける……

第13回国会 衆議院本会議 第53号(1952/06/12、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 私は、自由党を代表いたしまして、共産党議員林百郎君に対する懲罰動議につき、提案者を代表いたしまして、提案の理由を簡單に御説明申し上げます。ただいまの風早八十二君の弁明演説においても諸君が痛感されましたごとく、最近共産党議員の院内における言動が著しき破壞的性格を露呈しておりますることは、憲法を破壞し、議会政治を蹂躪し、暴力革命を達成せんとする世界共産主義の鉄則より考えまするならば、いまさら驚くに足らないところでありますが、(発言する者多し)しかし、国政の最高機関である国会におきまして、單にそれが共産党であるというだけの理由によつて、無責任きわまる言動をかりにもし放任いたしまするな……

第13回国会 衆議院本会議 第55号(1952/06/17、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 私は、自由党を代表いたしまして、北太平洋の公海漁業に関する国際條約及びその附属議定書の締結について承認を與えることに賛成をいたすものであります。(拍手)  今回の日米加三国間の漁業條約の内容とその特質は、まず一つには、締約各国は、平等の主権国家として、あくまでも公海自由の根本原則を確認いたしておることであり、そして二つには、しかしながら、常時漁族資源の満限状態を維持するために、特定魚類の保存措置、漁獲の自発的抑止及び広汎なる科学的研究等を規定いたしておることでございます。この條約の締結によつて、日本はカナダ及びアメリカ合衆国の地先沖合いの北太平洋水域における、おひよう、にしん及……

佐々木盛雄[衆]本会議発言(全期間)
23期-|24期|-26期-28期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院24期)

佐々木盛雄[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-|24期|-26期-28期
第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 運輸委員会 第5号(1949/04/14、24期、民主自由党)

○佐々木盛雄君 福知山線黒井駅施設拡充につきまして関係五箇町村初め関係町村民数千名の連署をもちまして、ここに請願を申し上げる次第であります。本請願の要旨は、福知山線黒井駅はすでに建設以来五十年を経過いたしておりまして、駅舎の老朽ははなはだしく、その上旅客、貨物の取扱い量も逐年増大いたしておりますために、宿舎、待合室が非常に狭小となり、事務運営の上に支障を来し、乗降客が多大の不便と危険を感じつつある現状であります。すみやかに駅舎、待合室を拡充し、跨線橋を新設されたいというのであります。本委員会におかれましては、何とぞ御審議の上、御採択あらんことをお願い申し上げます。  最後に政府委員についでにお……

第5回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第3号(1949/04/14、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 理事の補欠選挙は投票を用いず、委員長に一任いたしたいと存じます。
【次の発言】 ただいま受入れ態勢のことに関しまして御説明を承りまして、非常に意を強うした次第でございます。ところが先ほど御説明にもありましたように、昨年度におきましては、ソビエト当局との間に毎月五万人ずつの引揚げの協定があつたにもかかわらず、それがその数までとても達しなかつたのでありますが、そのためとうとう昨年は引揚げは完了しない。しかも対日理事会の発表するところによりましても、アメリカ当局の非常な好意によつて、毎月十六万人ずつの引揚げができるだけの船腹は、提供してやろうということを言つておつたのであります。……

第5回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第4号(1949/04/23、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 ただいま共産党委員からの御質問の趣旨も、もつともなこととは考えるのではおりますけれども、今日の日本の置かれておる立場から申しまして、遺憾ながらこの数字を明確に知ることは、困難な現実ではなかろうかとわれわれは考えるのであります。從つて今議題として取上げております海外同胞引揚げ促進、並びにこれに対する援護を決議しようとしておる考えからいたしますならば、ただいまの御質問は、後日政府当局に向つて正しく御質問を願うことにして、本日は何と申しましてもこの引揚げの決議案をすみやかに当委員会において可決いたしまして、これを衆議院の総意に基いて政府に傳達するようにはかりたいと考えますので、た……

第5回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第10号(1949/06/25、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 本日の委員会の議題は先ほどからわれわれに申し述べられた通りであります。決して横田君の質問だけが本日の議題ではないわけであります。われわれはただいままで長時間にわたつて横田君のために十分な質問の時間を割き與えたつもりであります。從いまして正午に休憩して横田君の質問を続行する必要はないと思います。すみやかに本委員会の議題について、進行されんことを望みます。
【次の発言】 私はそれに対して意見を述べる必要はありません。私は休憩に反対であります。議事進行について要望いたします。先ほど申しました趣旨によりまして、横田君によつてまつたく独占されたような形になつて、われわれは迷惑でありま……

第5回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第11号(1949/10/10、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 二、三お聞きしたいのであります。中共地区からの引揚げはもとより、他の地区からの引揚げも同樣でありますけれども、マツカーサー司令部を通じて懇請する以外にないことはわかつておりますが、従来中共地区からの引揚げを懇請するときには、総司令部を通じて、おそらくはソ連の政府に伝達方をお願いされておつたのじやなかろうかと思います。今までその交渉する相手方が、今言つたようなことであつたかどうか。それからまだ中共政権というものは、一般には承認されておりませんけれども、ソ連あたりは承認をしておるわけでありますから、ソ連から言うならば、国際的な人格を持つておると言うことが言い得ると思います。そこ……

第5回国会 外務委員会 第2号(1949/03/23、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 その調査の項目の中に、賠償に関する事項を含めていただきたいと思います。申すまでもなく、日本経済の再建整備のかぎを握ると思われる賠償問題は、きわめて重大であると思われますので、特にこの項目も含められんことをお願いいたします。

第5回国会 外務委員会 第3号(1949/03/30、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 この賠償に指定されたものもポーレー案とか、あるいはストライク案とか、ジヨンストン案とか、いろいろ変つて來ているようでありますが、賠償を指定されたものの指定の解除ということについて折衝されたものとか、あるいは向うからこれに対して何らかの意思表示があつたか、また見通し等につきましてお伺いいたしたいと思います。

第5回国会 外務委員会 第5号(1949/04/06、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 アメリカの移民法の改正の問題につきまして、外務当局より御説明を求めたいと思います。海外電報の傳えるところによりますと、アメリカの下院におきまして、去る三月の一日に移民法改正に関するジヤツド案なるものが可決されまして、上院に廻付したということであります。中華民國であるとかインド、フイリピンを除く日本、朝鮮、シヤム、インド支那、その他のアジア太平洋地域からのアメリカへの移民が今日禁止されている現情でありますから、このジヤツド法案によりますと、アメリカの移民法、國籍法におきまして規定されておりますこれらのアジア諸民族に対する人種的な差別待遇を撤廃するものでありまして、われわれはそ……

第5回国会 外務委員会 第7号(1949/04/20、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 さらにいろいろ関連して承りたいのでありますが、三十分という時間を私が独占することは、同僚諸君に対してまことに申訳ないことでありますので、私は関連事項の質問を他日に留保いたします。  さらに一点、一、二分だけ時間を拜借いたしたいと思います。それは本日の新聞電報によりますると、極東委員会が、來る五月三日をもつて日本の憲法改正が必要であるかどうかを、委員会及び日本國民が決定する最後の期間であるということを傳え、なお憲法改正の問題は日本人自身が考うべき問題であるというようなことを傳えておるわけであります。芦田内閣時代から、憲法改正の問題は幾たびか話題に供せられたところでありますが、……

第5回国会 外務委員会 第8号(1949/04/27、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 前回の本外務委員会におきまして、たまたま大野総務局長から、北大西洋條約に関する情報並びにこの條約の持つ國際政局上のいろいろな意義につきまして御説明がありました際に、私から北大西洋條約がアジアに、とりわけ日本に及ぼす影響につきまして御質問を申し上げたのであります。その席で大野総務局長は、問題の持つ重要性にもかんがみ、さらに大臣の意向などをただした上で、次の機会に答弁をしたいということを約束をされておつたのであります。從いましてたまたまお見えでありますから、本席におきましてその御答弁を願いたいと思うのでありますが、私は大野さんとの了解に基きまして、あえて反復して質問を繰返そうと……


■ページ上部へ

第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 外務委員会 第1号(1949/10/29、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 本日は外務大臣の御出席を要求しておいたのでありますけれども、不幸にして出席を得なかつたことをきわめて遺憾に思います。この機会に委員長に特に注意を喚起しておきたいのでありますが、過ぐる第五国会におきましても外務大臣が本委員会に出席されたことは、わずかに一回あるいは二回であつたことを記憶しております。どうも新国会法というのは常任委員会中心の行き方が正しい行き方であるにもかかわらず、ややともすると委員会というものが非常に軽視される傾向にあることをわれわれは非常に遺憾と思います。従いまして、委員長におかれましては今後委員会の要求を尊重されて、当該大臣が可能なる限り必ず出席するように……

第6回国会 外務委員会 第2号(1949/11/09、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 前回の本委員会におきまして、所管大臣の出席を満場一致要求しておいたのでありますが、不幸にしてまだ出席を得られませんでしたので、本日はやむを得ず、対日講和に関連する諸問題につきまして、いささか質問を試みたいと思うのであります。外相の出席がありませんので、根本的な外交政策の問題はなるべく避けまして、主として外交事務の問題や、法理論上の解釈論や、あるいは国際情勢に対する当局の認識等の問題につきまして、政府の見解をただしてみたいと思うのであります。  なお冒頭に前提をしておきたいと思うのでありますが、それは前回の当委員会におきましても、政府委員の注意を特に喚起しておきましたように、……

第6回国会 外務委員会 第4号(1949/11/19、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 新憲法下の国会の運営というものが、常任委員会が中心に行われることは申すまでもないことなのでありまして、従つて外政の最高機関でまるわが外務常任委員会が再三の要求にもかかわらず、事情のいかんは存じませんが、不幸にして所管外務大臣の出席がないことを、私は党派を越えた国民の立場から、国民代表たる立場から特にこの点を強調しておきます。従つてきわめて近い機会において、ぜひとも所管大臣の出席を求めたいことを野党の人とともに私も要求しておきたいと思います。  次に所管大臣がお見えでございませんので、政府委員にきわめて簡単に二、三の点だけをお聞きしておきたいと思うのであります。まず第一には憲……


■ページ上部へ

第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第8号(1950/02/23、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 今回長野の放送局が拒否されましたことは、長野放送局の持つ権限として、われわれはこれを決して責めるものではありません。ただその間に、政府が発表しております数字についてすら、客観性がないというようなことをおつしやつたために、その点について問題になつたのでありまして、あなた方が放送されるにあたりまして、ラジオ・コードに照し、そしてあなた方の立場から取捨選択され、どのような放送をされましても、それには国会といえども、何ら立ち入るべきではないと私は考えます。従つてその数字の点について、いささかあなた方の方におきましても、何と申しまするか、考え方の不行届きがあつた、粗漏の点があつたとい……

第7回国会 外務委員会 第1号(1949/12/21、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 先般来当委員会におきまして、問題になりました自衛権と憲法第九條の解釈をめぐる問題に関連してのことでありますが、このことはきわめて私は基本的なことであると考えますので、この際これに関連する問題をもう一応質問しておきたいと思います。  新憲法の第九條によりますと「国権の発動たる戰争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戰力は、これを保持しない。国の交戰権は、これを認めない。」ということを明記しておるのであります。これは国際紛争を解決するために、国際法上の戰争であるとか、あるいは武力に……

第7回国会 外務委員会 第2号(1950/02/01、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 まず最初に申し上げておきたいのでありまするが、私は本日の委員会におきまして、講和問題に関して質問をいたしたいから、所管大臣の出席を要求する旨通告いたしておつたのでありますが、不幸にして御出席がありません。事情のいかんは存じませんけれども、この国会の最も重要な問題が講和の論議であることは言うまでもないところでありまして、單に私は、與党とか野党とかいう関係において党人たる立場に拘束される前に、まず私は国民代表であるということの自覚に徹したいと考えております。従いまして本日はあえてこの問題を究明しようとは考えませんけれども、どうか委員長におかれましては十分愼重に考慮されて、今後と……

第7回国会 外務委員会 第3号(1950/02/08、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 本日は先ほど竹尾委員からお話のありましたコミンフオルムのアジアにおける活動と、日本における共産主義活動について、外務当局並びに法務府当局の見解をただしたいと考えておつたのでありますけれども、法務総裁は出席がありませず、また私はこれを了承いたしましたので、従つて本日は外務当局に対する一、二の点だけを簡單に質問をいたしたいと考えます。  まず第一にはアジアにおける共産主義勢力の現況につきまして、御説明を願いたいと思うのであります。すなわちソ連共産主義勢力のアジアヘの南進政策は、中国大陸を制圧いたしました。中東を根幹といたしまして、漸次東南アジアに進出の動きを示しておりまして、仏……

第7回国会 外務委員会 第4号(1950/02/15、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 私は本日時間も迫つて参りましたので、特にただいま私が非常に驚きの中において受取りました中ソ同盟條約締結をめぐる日本政府の見解について、一、二点だけ五分間くらい簡単に御質問いたしたいと思います。ただいま新聞の報道によりまして、中ソ同盟條約の内容というものの全貌が明らかにされたわけでありますが、これによりますとこの條約は明らかに日本の帝国主義の復活ということを想定し、並びにそれと結びついた他国というものを想定して、中ソ両国間に共同防衛の軍事的とりきめを行つたものであります。われわれは新憲法によりまして一切の軍備を放棄いたしまして、身に寸鉄を帯びざるところの非武装の国家として、か……

第7回国会 外務委員会 第5号(1950/02/22、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 吉田総理大臣は、一両日前のわが民主自由党の役員会あるいは閣議等におかれまして、中ソ同盟の出現によつて、戰争の危険性が急迫したかのごとくに説く者があるけれども、これは一部の謀略的な宣伝であつて、自分の見解によると、戰争はここ数年間は起らないと思う旨のことを、披瀝されたとのことであります。国民一般はこの総理の言葉に非常な関心と期待を抱いておるものと考えます。なぜかならば、もし起るといたしますならば、この次の世界戰争というようなものの性格が、非常に悲惨な、文字通り人類の最終戰の様相を物語つているときに、たまたま日本並びに日本と結ぶ国々を対象といたしました中ソ軍事同盟が出現いたしま……

第7回国会 外務委員会 第13号(1950/04/03、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は川村政務次官に重大問題でありますから、一点念のために伺つておきたいと思います。それからもう一つ私は議事進行に関して所見を申し述べて、委員長の善処を要望したいと思います。  先ほど川村政務次官は答弁の中で、聽濤委員の請願の趣旨には賛成でありますという旨のことを答えられ、続いてこれを聞きおくということに訂正をされたのでありますけれども、その後のまた答弁中に趣旨には賛成だというようなきわめてあいまいな言葉を言つておられるのでありますから、たいへんな問題でありますから、私は念のためにもう一度訂正を願いたいと思います。請願の趣旨というものは、申すまでもなく全面講和でなければならぬ……

第7回国会 外務委員会 第14号(1950/04/05、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 本日の日程に従つてすみやかに議事を進められんことを願います。
【次の発言】 実はこの法案の草案をけさほどいただいたようなわけで、詳しいことを読んでおりませんので、まことに遺憾に思うわけでありますが、逐條的に二、三質問をしてみたいと思います。  第二條に関連しての質問でありますか、これによりますと「特別の必要がある場合においては、政令の定めるところにより、予算の範囲内において、前項に規定するものの外、在外事務所を増置することができる。」ということになつておりますが、外務当局におかれましては、アメリカにおいて、さらに他の場所において、このような事務所を増設しようというようなお考……

第7回国会 外務委員会 第16号(1950/04/19、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はソ連にある未引揚者の問題について、数字について承つておきたいと思うのでありますが、私の質問は、共産党の立場とはまつたく別の見解からお聞きするわけであります。私の今までいただきました資料によつて概算をいたしましたところ、終戰時におきまする日本人の数が五十九万四千、そのうち終戰の一九四五年において、現地において釈放された者が七万八百八十人、それから一九四六年十二月一日から一九四九年の五月一日までの間に引揚げを完了いたしました者の数が、四十一万八千百六十六名、その後、昨年の五月から十一月までの間で、当時九万五千人を帰すという約束をソ連側が行つておつたわけでありますが、実際帰つ……


■ページ上部へ

第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第4号(1950/07/28、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 議事進行に関して……。
【次の発言】 未帰還同胞の引揚げ促進に関しましては、当委員会は可能なる限りの全幅の努力を各位とともに尽して参つた次第であります。そこで先ほど来問題になつております引揚者の大会に関連いたしましても、全国各地から留守家族の方が多数お集まりになりまして、先般は吉田総理大臣にも直接面会されまして、総理大臣からは万全の努力をするという力強き御答弁があつたのでありますが、留守家族の皆様方は、ひたすら政府当局が今後どのように努力してくれるだろうかという政府の今後の措置に対しまして、非常な関心をお持ちのことと考えますし、留守家族の皆様方のお気持に対しましては、われわ……

第8回国会 外務委員会 第2号(1950/07/21、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 北鮮軍の南鮮侵略に際しまして、アメリカを初め国際連合が国際正義の立場からとりました毅然たる行為というものは、われわれの非常な喜びでありますと同時に、これによつて日本の進むべき道がおのずから開かれたかのごとき感を深くするのであります。しかしながらこれと同時に先ほど植原委員から指摘されました通り、国民の間には大きな不安と脅威の念が一面高まりつつあることも、また否定できないと思います。私は次に三つの点を取上げまして、この際総理の見解をただしたいと思います。  まず第一には朝鮮事件が全面的な米ソ戰争ないし第三次世界大戰に突入するというような危險性について、いろいろ論議が行われており……

第8回国会 外務委員会 第4号(1950/07/26、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 先ほど来論議されておりまする義勇軍に関連する問題でありまするが、これは先般本国会におきまして、吉田総理から義勇軍は許さない方針である、こういうことを明らかにされたことによりまして、一応義勇軍をめぐる世上の論議も終止符を打つたかのごとき観を呈しておつたのでありますが、その後田中最高裁判所長官の、法理論上は義勇軍に参加することも決して違法でないという談話の御発表によりまして、再びここに義勇軍をめぐる問題が非常な国民の話題となりこれがひいて世道人心の上にも非常な好ましからぬ影響を与えておるようでありますので、私はこの際明らかに政府の見解を求めたいと思うのでありまするが、本日は不幸……

第8回国会 外務委員会 第5号(1950/07/29、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 先ほど菊地委員から御質問になつていることに関連して承つておきたいと思いまするが、新憲法によりまして一切の軍備を放棄した日本の平和と安全をどうして、保障するかということに対しましては、憲法第九条の解釈をめぐつて自衛権の問題が相当長期間にわたつて活発に論議されて来たのであります。私は菊池委員とはまつたく別の見解を持つものでありまして、前回の当外務委員会におきまして、大橋法務総裁から自衛権の発動としての今度の防衛軍ないし義勇軍といつた種類のものが、当然自衛権の持つ本来固有のものとしての特殊なる性格から言つて、認めらるべきであるという主張をなさつたことは、今日朝鮮の事態が国民の重大……

第8回国会 外務委員会 第7号(1950/11/01、24期、自由党)【議会役職】

○佐々木(盛)委員長代理 伊藤郷一君。
【次の発言】 佐々木盛雄、菊池義郎、並木芳雄の三委員は、第八臨時国会の終了後、外務委員会から中国、四国地方における賠償指定工場視察に派遣され、八月十七日東京出発視察日程全部を終了、同月二十六日に帰京いたしましたが、私はここに派遣委員を代表いたしまして、きわめて簡單にその結果を報告いたします。  八月十七日は名古屋中日本重工業株式会社の大江、岩塚賠償指定両工場を視察いたしました。両工場とも民需に転換、前者は進駐軍用バス及び小型の自動車の車体を、後者はスクーターを製造中であります。古見工場は閉鎖、大幸工場はミシンに転換しております。  八月十八日神戸川崎重工……


■ページ上部へ

第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 外務委員会 第1号(1950/11/25、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 多くの委員諸君は、政府委員に対して政策的なことは聞かない、あるいは尋ねても答弁を求めることはむりであるというふうな発言をされておるようでありまするが、私は本日はわが党切つての有能な草葉政務次官もお見えになつておりまするし、かつまた新憲法におきまして外交関係を処理するのは政府の職権でございます。特に吉田総理大臣は今日講和会議を控えまして、まつたく寧日なきありさまでございまして、このときにおきまして草葉政務次官は吉田総理にかわつてこの外交関係を処理すべき立場に立つておられるわけであります。従つて大いに政策的なことも担当されておるわけであります。あなたは今日の清和会議に臨む国民の……

第9回国会 外務委員会 第2号(1950/11/29、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 議事進行について発言があります。ただいま委員長の発言によりまして、ただいまの審議は「朝鮮動乱とわれらの立場」といういわゆるこの外交白書なるものを中心としてこの問題に論議を限定して議事を進めることになつたはずでありますが、ただいま承つておりますと、川上君の質問は一般的な質問である。従つて一般的な質問は通告順にこれを許すことにおとりはからいを願いたいと思います。
【次の発言】 先ほど来社会主義陣営の人々から、「朝鮮の動乱とわれらの立場」というものが非常に主観的に書かれておるということをおつしやつておりまするが、これはソビエト・ロシヤという国が世界に比類ないところの思想、経済、政……

第9回国会 外務委員会 第3号(1950/12/02、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 きようは国務大臣たる大橋法務総裁に承つてみたいと思います。これはこの前に外務委員会のときに外務省政府委員に質問いたしましたところが、法務総裁に聞いてくれということであつたので、ここで繰返し御質問するわけであります。それは昭和二十年の勅令第五百四十二号並びに三号によりまして「「ポツダム」宣言ノ受諾ニ伴ヒ発スル命令ニ関スル件」によりますと、「政府ハ「ポツダム」宣言ノ受諾ニ伴ヒ連合国最高司令官ノ為ス要求ニ係ル事項ヲ実施スル為特ニ必要アル場合ニ於テハ命令ヲ以テ」勅令とか閣令とか、または省令を公布することができるという規定があります。そこでかりに日本政府が最高司令官の覚書を誤認する、……

第9回国会 外務委員会 第4号(1950/12/06、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 在外公館の借入金の問題について、この調査の進行状態についていろいろ聞き合せ、照会をいたしますると、ことごとくこれは秘密事項であるというふうにして教えてくれない。先般も私は具体的な問題を持つて行つたわけでありますが、管理局においては何らこれに対して誠意あるところの態度を示さない。やがてこれは政府から地方長官を通じて発表するから、それまで待て、こういう話であります。何がゆえに一体かくのごとき問題に特に秘密を守るという必要があるか、もう少し親切に実情について教えるというような態度が必要じやないかというように思いまするが、それらの点についてお答えを願いたいと思います。


■ページ上部へ

第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 外務委員会 第1号(1950/12/13、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は外務省に大体三つの問題につきまして、簡單に承ります。  ます第一は先ほども政務次官から御説明のありました日本人の捕虜引揚げの問題……。
【次の発言】 私は外務省の引揚げを担当しておられる事務当局の方に、もつぱら事務の問題で承りたいと思います。未帰還者三十七万名のうち、三十一万六千三百三十九名までの調査が政府当局の手によつて完成されたということにつきましては、私は心からの敬意と感謝をささげるわけであります。そこで私はこの際承つておきたいのでありますが、この調査の基礎資料というものが、留守家族からの届出であるとか、捕虜の通信であるとか、その他現地の通信、ないし未帰還者に関す……

第10回国会 外務委員会 第2号(1951/01/31、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はこの際委員長に要望かたがたひとつ注意を喚起しておきたいと思うのであります。それは先ほどの北澤君の熱心な御質問にも非常な時間の制約が加えられておるようでありますが、講和問題はきわめて重大な国の運命に関する問題でありますから、十分審議の時間を與えるように、そのためには場合によつては一人の委員で一日を費してもいいと私は考えております。しばしばこういう委員会を持つことによつて、時間的な制約をなるたけ少くするというふうなとりはからいをお願いいたしたいのであります。この点を強く要望いたしまするが、しかし本日はせつかくスケジユールが組まれてしまつておるそうでありますから、そのスケジユ……

第10回国会 外務委員会 第3号(1951/02/06、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はこの機会に法務総裁に一言お聞きしておきたいと思うのであります。それは先般たまたま私が動議提案の趣旨を弁明、説明いたした関係もございまして、ただいま懲罰委員会におきまして問題となつておりまする共産党議員川上貫一君の、議会内におけるところの言動に関してのことであります。川上貫一君の、二十七日でありまたかの衆議院本会議において行いましたところの、いわゆる質問演説なるものの内容をしさいに検討いたしまするときに、これがもし議院外において行われたといたしますと、少くともポツダム政令や団体等規正令に違反することはきわめて明白であります。連合国に対し事実に反し、破壊的な、欺瞞的宣伝を行……

第10回国会 外務委員会 第4号(1951/02/14、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 それでは御要望に沿いまして、きわめて簡単に結論だけを申します。実は昨日発表になりました吉田総理とダレス大使の間に交換されました日本の漁業問題に関する交換文書に関連して二、三承つておきたいと存じます。ちよつとお聞きしますが、農林省関係の方はお見えになつておりますか、いらつしやいませんか。――それでは主として外務省に関連する事項についてのみ承つておきます。  今度の交換文書の趣旨というものは要するに日本が、講和條約によつて独立して、漁業協定というものが正式に締結されるまでの自発的な措置としての暫定的な漁場の各種の制限を加えたものでありまして、さらにそのために関係各国のオブザーヴ……

第10回国会 外務委員会 第6号(1951/02/21、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私きわめて簡單に一点承りますが、私は何回となくこの委員会において意見を申し上げましたので、ただ政府当局のお考えだけを聞けばけつこうであります。民主党の芦田均君は、現行憲法の範囲内においての再軍備は可能であるということを主張しておられます。かつまた、たとえば金森徳次郎氏であるとか、あるいは一、二の憲法学者の中にも、これと同様の見解を述べておる方があるようであります。これは最近の新聞を通じてでありますが、これらに対しまして政府当局はどのようにお考えになつておるか。たとえば現行憲法第九条の解釈論によつて、自衛のための軍備はかまわないのだ、自衛のための戰争まで放棄したものではないの……

第10回国会 外務委員会 第7号(1951/02/28、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 関連してきわめて簡単に石黒さんに二点くらい伺つておきます。第一は先ほどの黒田君のような御主張もあるわけでありまするが、われわれの考えておりますところによりますと、賠償問題はその後いろいろな賠償使節団が参りまして、一番最終的には、われわれが記憶いたしますところによりますと、マツコイの声明によりまして、これ以上のものは日本から撤去しないという方針が決定され、しかもすでに持ち去られた分は、主として従来日本の軍工廠等の関係のものだけが持ち去られたのでありまして、総額から申しますと、最初に賠償に指定されたもののわずか三%、四%くらいなものにしか当つていなかつたように記憶しておるのであ……

第10回国会 外務委員会 第13号(1951/05/09、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 議事進行と関連して、あえて私はこの際政府の注意を喚起しておきたいと思います。先ほどの並木委員の対米覺書に対する島津政務局長の答弁を聞いておりますと、非常にロジツクにおいて合わない点があります。あなたはフル・テキストがないから正確な答弁ができないという主張をされている。その背後には、もし正確なテキストが入つたならば、これに対する政府の見解を表明する用意があつてのことだと私は考えるわけです。ところが第二段におきまして、この対米覺書なるものは、ソ連からアメリカに対して行つた意思表示であつて、第三国のものであるから、日本の関知するところではない、こういうふうな趣旨のことを述べられて……

第10回国会 外務委員会 第14号(1951/05/11、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は本日天野文部大臣の世界哲学を聞こうとは考えておりませんから、ほかに質問する人があつたらどうぞ……。
【次の発言】 私は、国際連合教育科学文化機関憲章を受諾することについて承認を求める件のみならずこれと類似の一般の條約締結にあたつての方式等につきまして、一般論としてひとり承つておきたいと思います。  今度の国際連合教育科学文化機関憲章を受諾することについて国会が承認を與えましたならば、これは憲法第七條に天皇の行う国事の中に規定いたしておりますが、第八項目の「批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。」という項目の対象となるのかどうかということをまず承りたい。

第10回国会 外務委員会 第15号(1951/05/16、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は、主として憲法の規定に対する解釈並びに外交上の手続の問題を西村條約局長に承りたいと思います。  今度の対日講和條約の調印の場所がどこになるかということは、まだわれわれの不幸にして知らないところであります。かりにこれが外国になりましようとも、あるいは東京で行われましようとも、條約締結にあたつては、もとより講和條約締結に対する全権委任状並びに信任状というようなものを出すことになると思うのでありますが、さよう考えてけつこうでありますか。
【次の発言】 そういたしますと、その全権委任状並びに信任状というものは、私は内閣の行う事務であろうと考えるわけでありますが、いかがなものでし……

第10回国会 外務委員会 第16号(1951/05/17、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はただいま総理が最後にお答えになりましたことに関連して承つておきたいと思つたのであります。ただいま他の質問者の意見の中にもありましたように、講和締結の前もしくは後において、衆議院の解散を行えというような論が一部に行われております。論者の言うところによりますと、第一には講和の前に国民の総意を聞くべきであるというようなことも申しておりますが、これは少くとも二年前の総選挙におきまして、講和問題をわれわれはひつさげて、国民の総意を聞いた結果が、わが党の圧倒的勝利となつて、今日の吉田内閣をつくつておるわけでありますし、その後の地方選挙等におきましても、国民の意向には何ら変化ないもの……

第10回国会 外務委員会 第17号(1951/05/23、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は対日講和条約に関連して伝えられております講和条約の草案を大体の構想として外務当局の見解を二、三聞いておきたいと思うのであります。もとより講和条約の成文は外務省に到着をしておりまして、皆さんも御承知のことであろうと考えられます。決して私はその講和条約の成文の内容について、本日ここで論議をするわけではございません。新聞に報道されておる程度の案文、構想を土台としてお聞きをするわけでございますかすら、条約の内容でないから、さほどかた苦しくお考え願わなくてけつこうだろうと思います。  まず承つておきたいことは、いわゆる条約草案として伝えられるものによりますと、今度の条約の締結によ……

第10回国会 外務委員会 第19号(1951/06/21、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は本日岡崎官軍長官の出席を要求しておいたのでありますが、不幸にして出席がありませんので、外務当局の見解をこの際明らかにしておきたいと思います。  私のお聞きいたしたいのは、このたびの追放解除の問題に関連してでありますが、もとより追放解除の事務は、外務省でなく、別の機関において担当されておつたわけでありますけれども、そもそも追放ということが指定されるに至つた源を考えますときに、ポツダム宣言の第六項目の規定に従つて、ポツダム宣言の受諾に伴う占領政策のために追放ということが行われておつたわけなのであります。従つてこの追放解除の問題も、外交上国際上重大な影響があると考えますから、……

第10回国会 懲罰委員会 第1号(1951/02/01、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 ただいま議題となりました共党産議員川上貫一君の懲罰動議につきまして、動議提案の理由を御説明申し上げたいと思います。しかし昨日の本会議におきまして、提案の理由は一応御説明を申し上げましたので、なるべくこれの重複を避ける意味におきまして、簡單に要点だけを御説明申し上げることにいたしたいと思います。  川上貫一君が二十七日に、衆議院本会議におきまして政府の施政方針に対して行つたいわゆる質問演説なるものは、実は質問演説に名をかりた共産党テーゼの宣伝以外の何ものでもなく、そこに引用された事実は、日本政府並びに連合軍当局の発表とはまつたく逆のもでありまして、ことごとくが虚構と捏造の連続以外……

第10回国会 懲罰委員会 第2号(1951/02/02、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 お答え申し上げます。まず第一に指摘しておきたいことは、これは憲法五十八條に違反をするということに重点を置きまして、ただその一つの事例として、百十六條及び百十九條を持ち出したのでありますが、国会法第百十六條におきますると、「その他議場の秩序をみだし又は議院の品位を傷けるときは」ということが示されておるわけでありまして、これはもとよりそういう場合において議長がこれを警戒し、または制止し、発言を取消させることができるということの規定でありますけれども、これらの行為が院内においてなすべからざる行為であるという点から、百十六條を私は引用したわけであります。さらにそれと関連いたしまして、百……

第10回国会 懲罰委員会 第7号(1951/02/17、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 川上君の五十分間にわたる演説は、実は質問演説に名をかりた共産党テーゼの宣伝以外の何ものでもないと私が申したことは、あるいは一、二の点につきまして事実の通りのことがあるかもわかりません。しかしこの全体を通じて五十分間前後というものを通読いたしましたときに、そこから発見されるものは虚構と捏造以外の何ものでもないということを私は特に強調いたしたのでありまして、小さな、たとえば用語の一つ一つがどうのこうのという問題は、私は取上げたことはない。
【次の発言】 飛行共地の問題を川上君が読み上げましたのは、その前後におきまして、━━を中国や新鮮に対する━━━にしようと政府がたくらんでおる、こ……


■ページ上部へ

第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 外務委員会 第1号(1951/12/15、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は本年の夏のサンラランシスコにおける講和会議を幸いにしてオペラ・ハウスの一角から終始傍聴することができまして、またその後ただいま大村団長から報告いたしましたように、ワシントン等へ参りましてアメリカの国会の要人や、国務省や国防省の要人とも幾たびか会談する機会を得まして、そしてその間におきまして、米国並びに米国を初めとするところの自由主義国家陣営のソ連陣営に対するかたい決意のほどは、大村団長の報告通りわれわれは如実に痛感をいたしたわけであります。従いまして、そういう私たちの印象から考えましたときに、ただいまタレス大使や、スパークマン、スミス両上院外交委員が日本に来訪されており……

第13回国会 外務委員会 第2号(1952/01/30、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はこの際外務当局にお尋ねをいたしたいと思います。  まず第一には、近くモスクワで開かれるという経済会議に対する外務省当局の見解を求めたいと思うわけであります。モスクワ経済会議につきましては、伝え聞くところによりますと、外務当局といたしましては、経済会議の結果として経済上の収穫がきわめて少いという理由や、あるいは政治的にソ連の平和攻勢に利用される危険性があるというような点等からして、モスクワ経済会議に対しましては、きわめて消極的な態度をとつておるように見られるのであります。もとより米英圏とのかたい親善関係を結んでおりまする日本といたしましては、その経済的な収穫もきわめて限ら……

第13回国会 外務委員会 第3号(1952/02/06、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はただいま東京において進行中の日米行政協定について承りたいと考えるわけであります。ラスク氏の声明におきましても、この行政協定というものは決して秘密的なものではなくて、全部を日米両国民の前に公開するのだということを、言明されておるようなわけでありますが、ただいまのところどの程度の段階に進んでおるかという点について、概括的なお話を承りたいと思います。
【次の発言】 行政協定の目下進捗しつつある交渉の各條項について承るわけではありませんが、この行政協定の中に盛られておる趣旨に立つて、二、三の質問をいたしてみたいと思うのでありますが、簡單に項目だけを申し上げて、御返答を要求する次……

第13回国会 外務委員会 第4号(1952/02/13、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は大橋国務大臣に警察予備隊のことに関連いたしましてお尋ねしたいと思います。私は簡単に一問だけ質問いたしておきます。  実は昨日の吉河特審局長の説明なるものが昨日の夕刊の全紙を飾つておるようでありますが、この吉河特審局長の説明によりますと、日本共産党の警察予備隊に対する破壞工作というものが、つまり予備隊の内部から予備隊を破壊するという工作が、きわめて露骨に行われておるということを当局の言葉として言明されておるわけであります。こういう共産党の警察予備隊に対する破壞工作に対して、大橋国務大臣はどういうふうな対策をもつてこれに臨もうと考えられておるかという点。先般の委員会におきま……

第13回国会 外務委員会 第5号(1952/02/20、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は質疑を行いまする冒頭に外務当局に要求をいたします。同時に、幸いにしてわれわれの要望にこたえていただけまするならばけつこうでありますが、場合によりましては当委員会の総意に基いて御採択を願いたいと思うのであります。それは先ほど並木委員も申しておりましたが、軍隊の地位に関する北大西洋條約当事国間の協定、外務省條約局で出しております條約集第二十九集第八十巻、これは昭和二十六年の十一月に編集されたものであります。條約局に聞き合してみますと、英文の出版は出ておりますが、今もつて日本語の翻訳文は出ていないようであります。先ほど来当局の意見を承つておりますと、この北大西洋條約当事国間の……

第13回国会 外務委員会 第6号(1952/02/27、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は自由党を代表いたしまして、本法律案に賛成の意を表するものであります。平和條約の発効に伴いまして、ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く賠償庁関係の諸命令のうちで、昭和二十六年政令第四十号、すなわち朝鮮総督府交通局共済組合の本邦内にある財産の整理に関する政令につきましては、当該整理がなお半年余りの時日を要し、当然平和條約発効後にわたると思われますので、この政令に必要な改正を加えて、條約発効後の法律としての効力を存続せしめようとする法案であります。また昭和二十一年勅令第二百八十六号、すなわち特定財産管理令につきましては、平和條約において戰犯未決中の財産管理に関す……

第13回国会 外務委員会 第14号(1952/03/28、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はこの際在日華僑に対する取扱いの問題について、一点だけ政府の見解をただしてみたいと思います。  ただいま審議中の出入国管理令並びに外国人登録法案によりますと、戦前から日本に居住しておる中国人も一般の外国人と同様に、日本政府に対して在留資格の取得を申請しなければならないことになつております。しかしながら戦前から日本に居住しております。中国人は、終戦前に日本政府の厳重な法令の制限のもとにおきまして厳密な審査の結果、永住の許可を与えられ、その後、長きは五十年、六十年、短かくも数十年にわたつて日本に滞在しておりまして、ほとんど日本人と少しもかわらないような生活を続けておるわけであ……

第13回国会 外務委員会 第15号(1952/03/29、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は出入国管理令及び外国人登録法に関連いたしまして、国籍問題についてこの際岡崎国務大臣の明確な御答弁を要求いたしたいと思います。  先般来本委員会におきましてこれらの法案の審議にあたりまして、いわゆる朝鮮人並びに台湾人を主とした国籍の問題につきまして非常に前途を不安がり、あるいは憂慮されている向きもあるようでございまして、それらの朝鮮人や台湾人に対しましてわれわれも心情は十分察するに余りあるわけであります。従いまして、この際私は政府の明確な答弁を要求いたしまして、それらの人々の人心安定にも資したいと考えるわけであります。  そこでこの国籍問題に関連いたしまして、今日まで各委……

第13回国会 外務委員会 第17号(1952/04/02、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は講和條約の効力発生後における日本とソ連との外交上の問題について、簡単に二、三点だけ承つておきたいと思います。主として條約局長から御答弁を願いたいと思いますが、本日は主として事務的なこと、あるいは国際法上のことに関連して承りたいのでありますから、そのおつもりで御答弁願いたいと思います。  そこでまず講和條約の効力発生と同時に、必然的に極東委員会というものは解消するものであると考えるわけでありますが、これは一体どうなるのか。同時にまたいわゆる総司令部の解消に伴つて、対日理事会というものもこれは当然解消になると考えますが、そういう場合における――先日も一部の新聞にも報道されて……

第13回国会 外務委員会 第18号(1952/04/11、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はきわめて簡單に一点だけ関連して質問しておきますが、ただいまの戸叶委員並びに小川委員に対する政府の答弁が、ややともすると誤解を招きはせぬかと私は考えますので、この際あえてこれを明確にする意味において、政府の見解を再確認しておきたいと思います。  先ほど小川委員は国際連合に加入する條件として、自分で自分の国を守るだけの軍備が必要ではないかというような御説でごさいましたが、これには私たちは賛成することはできません。なぜならば、一体国際連合ができた趣旨は、先ほど国務大臣が指摘したことく、近代戰争の性格からいつて、一体世界のどこに自分で自分の国をほんとうに完全に守り得る国がどれほ……

第13回国会 外務委員会 第19号(1952/04/16、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は自由党を代表いたしまして、ただいま議題となりました仲裁判断の執行に関する條約並びに国際計数センターの設立に関する條約の締結について承認を求めるの件につきまして、賛成の趣旨を申し述べたいと考えます。  まず第一に、仲裁判断の執行に関する條約に関しましては、われわれはさきにサンフランシスコにおいて締結を見ました平和條約におきまして宣言をいたしておるところでありまして、われわれは当然本條約に加入することを義務づけられておるわけでございます。さらにまた仲裁は当事者間に敵対感情をもたらすことなく、紛争に対し簡易かつ迅速に時宜に適した解決を與えることを特色としておりますし、わが国と……

第13回国会 外務委員会 第23号(1952/05/07、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は、先ほど来の同僚委員の質問に関連をいたしまして、一、二の点だけ簡単に質問いたしておきたいと思います。  まずソ連並びに中共と日本との間の通商貿易のことに関してでありますが、先ほど大臣もちよつと指摘いたしましたように、中ソ軍事同盟の性質から考えましても、かりに日本と中共、ソ連との間に貿易が再開されたといたしましても、はたして実際にどれだけの貿易が実現するかということは、きわめて疑問であると考えられますし、かつはまた、昨年のサンフランシスコにおける平和条約並びに日米安全保障条約、これを契機といたしまして、日本の進むべき国際路線というものはもう決定いたしたと思つております。そ……

第13回国会 外務委員会 第24号(1952/05/14、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は簡単に二点だけ承つておきます。  まず第一点は、先刻来問題になつております強制送還というものは、日韓交渉が何らかのとりきめに到達しない限り、実際の実現はほとんど不可能に近いのじやなかろうかという点であります。先ほどの大臣の御説明を承りましても、日韓交渉の過程において、韓国政府側は、日本の国籍を離脱するすべての旧朝鮮人は、ことごとく大韓民国の国籍を持つものである、という前提に立つておるようであります。しこうして今度の山澄丸における強制送還者の拒否事件も、この主張に韓国側は立つておるように思われます。従つてもしも韓国側が朝鮮人の国籍を明らかにするのでなければ受取らぬという主……

第13回国会 外務委員会 第25号(1952/05/21、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は本日の議題であります外国の領事官の認可状の認証の問題に関連をいたしまして、少しく外交官の身分の問題等に関連して承つておきたいと思う。  それは今日東京にありますソ連の代表部が、講和条約の発効と同時にすでにその存在する法的な根拠を喪失する、従つてそこには何らの外交特権というものは認められないという意味のことを外務当局は再三言明されました。そうして昨日の参議院における外務委員会の議事録を見ますと、すでに政府はその旨をスエーデン政府を通じてソ連への伝達方を申し入れた。ところがスエーデン政府はその伝達方を拒否して来たという意味のことが記録されております。しかりとすれば、すでに法……

第13回国会 外務委員会 第26号(1952/05/23、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は先ほど来問題になつております台湾、澎湖島の、いわゆる領土権の問題につきまして、まことに不可解な、理不盡な議論が行われておりますので、この際私は明確に承つておきたいのであります。  一体先ほどの御説明では、領土というものと領域というものが違うのだというふうなお話でありましたが、言い方によりましたならば、これは同一のものである。私は土地からなつた国家領域を領土という。海からなつた国家領域というものを、これを領海という。空からなつた国家の領域というものを、これを領空という。従つて領土というも領域というも、これは法律上は同じものである。これはいかなる国際法の通説に従いましても、……

第13回国会 外務委員会 第27号(1952/05/28、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 法務当局に時間の御都合があるようでありますから、一点だけ戰犯の問題に関して簡單に承つておきます。サンフランシスコ平和條約においては、すでに連合国側において決定した戰犯の判決に関しては、これを日本国において引継ぐことになつておつたのでありますが、今度の日華條約の議定書によりますと、これが除外されることになつております。従つて中華民国に関する限りにおきましては、中華民国の戰犯は当然日本側に引渡されるものと考えるわけであります。そこで日本側に引渡されますならば、これらの戰犯の身分というものはどうなるかという点でありますが、従来の国際法の慣行に従いましても、あるいは日本の国内的な法……

第13回国会 外務委員会 第29号(1952/06/04、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は時間の関係から、委員長の要請の関係から、委員長の要請に従いまして、岡崎外務大臣に対する質問は一点だけにいたしておきます。あとは政府委員から御答弁を願います。吉田首相がダレス大使にあてた書簡の中で、吉田首相は、「事実、中国の共産政権は、日本の憲法制度及び現在の政府を、強力をもつて転覆せんとの日本共産党の企図を支援しつつあると信ずべき理由が多分にあります。」と述べております。これに関連いたしまして、私は岡崎外務大臣の見解を明らかにいたしておきたいと思うのでありますが、この吉田首相が申し述べられたことに対しましては、私も同感であります。これに関連いたしまして、さらにもう一党承……

第13回国会 外務委員会 第30号(1952/06/06、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は自由党を代表いたしまして本案に賛成の意を表明するものであります。
【次の発言】 私は自由党を代表いたしまして本案に賛成いたします。
【次の発言】 私は自由党を代表いたしまして、日華平和条約に承認を与えることに賛成の見解を表明せんとするものであります。  中華民国は日本と交戦した連合国四大国の一つでありましたが、現在は台湾、澎湖島に施政を行う中華民国政府と大陸を支配する中華人民共和国政府との二つの政権が一つの主権を争つておるのであります。そして中華民国政府に対しましては、アメリカ初め自由主義国家陣営、その他を合せまして四十箇国近い国々が承認を与えておりますのに対し、中共政……

第13回国会 外務委員会 第31号(1952/06/11、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はこの際参議院議員の緑風会の高良とみ女史、衆議院戦員の改進党の宮腰喜助君、さらに帆足君等の、最近のソ連や中共における言動に関連をいたしまして、政府当局の見解を明らかにいたしておきたいと思います。  まず第一に、その中でも特に国民にいろいろな影響を與えておりますものは、高良とみ女史が、ソ連地区にはなわ十八万二千の残留の日本人同胞がおるということでございます。これがもし真実であるといたしますと、今日留守家族や遺家族にとりましては、まことに切実な重大問題でございます。従来ソ連代表部は、公にすでに千八百名の戦犯を残すのみであつて、その他の内地送還は完全に終了したという声明を発表し……

第13回国会 外務委員会 第32号(1952/06/12、24期、自由党)【議会役職】

○佐々木(盛)委員長代理 それではこれより本件に関する質疑を許します。

第13回国会 外務委員会 第34号(1952/06/14、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は昨日時間の都合上、外務大臣に質問を留保しておきました一問題だけを、この機会に一、二点に限つて質問いたしておきたいと思う。  それはただいま外務大臣のお話の中にありましたソ連代表部に関することでありますが、ソ連代表部はすでに法的根拠を喪失したのだという日本側の通告に対して、ソ連側から対日理事会は依然として解消していない、従つて存在の法的根拠があるのだという回答が参つたわけであります。かくして両者の見解はまつたく相対立して正反対になつてしまつたわけであります。そこで先ほどの大臣のお話のように、このソ連側の回答に対しても、わが方は依然としてその見解を堅持して一歩も讓らない、何……

第13回国会 外務委員会 第35号(1952/06/16、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私はただいま議題となりました北太平洋の公海漁業に関する国際條約及び北太平洋の公海漁業に関する国際條約附属議定書の締結について承認を求めるの件に関し、自由党を代表して賛成の意見を申し述べんとするものであります。  本條約及び議定書の内容とその特質は、あくまでも公海自由の根本原則を確認しつつ、しかも常時資源の満限状態を維持するために、特定魚種の保存措置、漁獲の自発的抑止及び広汎な科学的研究を規定いたしておることであります。この條約を締結することにより、日本はカナダ及びアメリカ合衆国の地先沖合いの北太平洋水域における、おひよう、にしん及びさけの漁獲を自発的に抑止し、また日本及びカ……

第13回国会 外務委員会 第36号(1952/06/18、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私がかつてこの委員会におきまして、日華平和條約の審議に際して政府の見解を求めたのに対して、当時政府側の答弁しておりましたことと、ただいま政府委員から承ることとの間に、非常な差異が生じております。私は、中華民国の支配する領域は、台湾、澎湖島はもとよりのこと、中国本土をも含めておるという見解を中華民国側は主張しておるから、従つて日本も当然これを認めての今度の條約ではなかつたか、それを認めないことは国際信義にも反するのじやないかということを追究いたしたのであります。当時これに対して政府委員の方々は、まつたくあいまいな態度をおとりになつておつた。ただいま承りますと、明らかに中華民国……

第13回国会 外務委員会 第38号(1952/07/02、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は先刻来の諸問題につきまして、相当つつ込んでお話を承りたいのでありますが私は委員長に特に注意を申し上げておきますが、一体わが党與党は圧倒的多数を占めておりながら、最後になつていつでも、いつの委員会においても、必ず五分か三分の時間とか與えない。あとは野党の諸君が思う存分に質問をして、最後になつて、いつもわれわれは三分か五分で、いつでもあとまわし、かようなことは私は不公平きわまる扱いであると思う。野党の意向を尊重することもいいことでありますが、圧倒的多数を占めたわれわれの意向も十分反映するような措置をとられんことをまず冒頭に望んでおきます。  先ほど来、下田君から御説明のあり……

第13回国会 外務委員会 第39号(1952/07/30、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 大分時間も進みましたので、私はあまり体系的な質問はできませんが、断片的に二、三の点について政府側の見解をただしておきたいと思います。先ほど来国連軍の問題について質問がございましたが、私は並木君のごとくしかく簡単にこの裁判権の問題などを割切ることは困難であろうと思います。なるほど国連軍というものといわゆる駐留軍というものとは、法律上はまつたく別個の存在でありますけれども、おそらくは同一の人物が同一の基地において行動する場合において、国連軍としての性格と駐留軍としての性格を同時に持つことがあると思います。従つてそのような場合において、同一の基地内において二つの性格を持つた軍隊が……

第13回国会 懲罰委員会 第10号(1952/06/13、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 私は自由党を代表いたしまして、昨日共産党議員林百郎君に対する懲罰動議を提出いたしましたにつき、提案者を代表して提案理由を簡単に御説明申し上げます。  最近、共産党員の院内における言動が著しき破壊的性格を露呈しておりますることは、憲法を破壊し、議会政治を蹂躙し、暴力革命を達成せんとする世界共産主義の鉄則より考えますならば、いまさら驚くに足らないところでありまするが、しかし国政の最高機関である国会におきまして、單にそれが共産党であるというだけの理由によつて、無責任きわまる言動をもしかりに放任いたしまするならば、国会の秩序と議院の品位はとうてい保存し得ないのであります。  去る七日、……

第13回国会 懲罰委員会 第12号(1952/06/16、24期、自由党)

○佐々木盛雄君 私個人は、共産党そのものに対する合法性についても、非常な疑問を持つております。しかしながら、私が先般出しました懲罰動議の理由といたしましては、そういう国会を否認し、暴力革命を達成しようという考え方の共産党であるから、従つて国会内において破壊的な言辞を弄することも、別に驚くには足らないけれども、単にそれが、いわゆる共産党であるというだけの理由によつて、そういう無責任な言辞を放置するにおいては、とうてい院内の秩序を保つこともできなければ、議院の品位を保つこともできないという点が一つと。さらにもう一つには、林百郎君の演説の中におきまして、議会政治を否認するごとき破壊的言辞が行われてお……


■ページ上部へ

第14回国会(1952/08/26〜1952/08/28)

第14回国会 外務委員会 第1号(1952/08/28、24期、自由党)

○佐々木(盛)委員 私は中山マサ委員と西村調査主事と三人で関西、中国地方を視察して参つたのでありますが、そのうち伊丹飛行場拡張地域の問題と、大阪における接收物件の問題と、呉市の状況につきまして、簡單に報告を申し上げますと同時に、関係当局のこれに対する簡單な、要点でけつこうでございますから御答弁を願いたいと思います。  まず伊丹飛行場拡張に関する現地調査でありますが、御承知のように伊丹飛行場は大阪府の池田市と豊中市と兵庫県の伊丹市の三市の中央にありまして、飛行場が拡張される場合におきましては、農地の点におきましては灌漑面積約五百町歩に対する水路が切断され、関係部落数が三十有余、農家戸数が約二千戸……


佐々木盛雄[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-|24期|-26期-28期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院24期)

佐々木盛雄[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-|24期|-26期-28期
第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 内閣委員会外務委員会連合審査会 第1号(1949/04/28、24期、民主自由党)

○佐々木(盛)委員 時間がないようでありますので、簡單に一点だけを承つておきたいと思います。私は日本の今後の外交の性格は、すでに戰爭に負けた瞬間並びに法文の上におきましては、新憲法が與えられた瞬間に規定づけられたものだと考えているわけであります。從いまして先般の外務委員会におきましても、いささか総理大臣の所見をたたいたのでありますが、今後の日本の外交政策は中立外交以外にないと私は考えており、また國民も大多数の者がこれを希望しているのではなかろうかと考えるわけであります。たまたま総理が過般局外中立、永世中立ということについてもある疑問があるというようなことをおつしやつたことが、眞相通り傳えられた……


■ページ上部へ

第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 外務委員会法務委員会連合審査会 第1号(1952/03/26、24期、自由党)【議会役職】

○佐々木(盛)委員長代理 林百郎君の関連質問があるようでありますが、本日はかなりたくさんの方が通告されておりますので、関連と言えばことごとく関連でありますから、通告順に質問を許します。
【次の発言】 林君。
【次の発言】 成田君。簡單にお願いします。



佐々木盛雄[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-|24期|-26期-28期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

佐々木盛雄[衆]在籍期 : 23期-|24期|-26期-28期
佐々木盛雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 24期在籍の他の議員はこちら→24期衆議院議員(五十音順) 24期衆議院議員(選挙区順) 24期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。