このページでは中馬辰猪衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○中馬委員 私は鹿児島の旧海軍病院、現在は厚生省霧島国立療養所と相なつております、この病院の持つております農地の問題について、若干の質問をいたしたいと思います。 問題のあらましは、戦争中海軍が海軍病院を設立するために、はつきりした数字は私は記憶いたしておりませんけれども、大よそ十五、六町歩ぐらいの農地、しかもこれは水田でございます。この十五、六町歩の水田を強制收用いたしまして、これに海軍病院を建設いたして今日まで至つたのであります。ところがたまたま終戦となりまして、約三町三反歩の農地が依然として国立病院の敷地に保有されておるのであります。しかもこれはたびたび地元農民諸君が、全面的に農地の解放……
○中馬辰猪君 ただいま議題と相なりました坂田英一外二十五名提出、昭和二十七年産米穀についての超過供出奨励金等に対する所得税の臨時特例に関する法律案に関し、提案の理由を御説明申し上げます。国民食糧を確保しまするためには、一般供出割当が確保できるかいなかは、言うまでもたく、最も緊要な事柄でありますが、義務供出分を過重に割当てますることは、農村の現状上りいたしまして妥当を欠くきらいもあり、むしろ農民の協力により超過供出等を確保することが必要であります。 しかして超過供出等は、農家の保有分をさいて供出することと相なりまするので、これらにつきましては、特段の措置を講じてこれを奨励することが必要であり、……
○中馬委員 ただいま議題となりました農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の暫定措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案者を代表して提案の理由を御説明申し上げます。 農林水産業施設の災害復旧に対する国の補助を制度化するために昭和二十五年第七国会において現行法が制定を見たのでありますが、過去二箇年にわたる本法施行の状況にかんがみまして、これをさらに合理化するため今回この改正案を提出いたした次第であります。 すなわち改正の第一点は、災害復旧事業に対する国の補助方法を合理化するという点であります。現行法におきましては、災害復旧に対する補助率は、農地、一般林道については事業費の五割、……
○中馬委員 私はてん菜生産振興臨時措置法案に関連して、菜種の問題について政府に所見をただしたいと思います。 現在全国において菜種の滞貨が約百万俵あると推定せられております。その内訳につきましては、大略愛知県が十二万俵、滋賀県七万俵、福岡県におきましては十五万俵、岐阜県八万俵、三重県七万俵、鹿児島八万俵、その他四十三万俵ございます。しかもこの滞貨につきましては、現状をもつてすれば生産者の希望する価格では政府筋が全然これを買う見込みが立つていないのであります。従いまして残量の百万俵については販売の見込みが全然立つていないというのが、今日の実情であります。そこで私は、政府は農民を保護するという大き……
○中馬委員 飼料の品質改善に関する法律案につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 旧臘成立を見ました飼料需給安定法により、一応飼料の量的確保並びに価格の安定をはかる見通しがついたのでありますが、飼料の品質の改善向上につきましては、今日までしばしば問題となりつつ、遺憾ながらいまだ何らの措置も講ぜられていないのが現状であります。飼料と同じく重要な農業資材でありまする肥料についてみまするに、明治三十四年十二月施行せられまして以来実に四十二年間の長きにわたり、肥料の取締根拠法規としてその品質の向上に寄与するとともに、農民の施肥技術の進歩に資するところがきわめて多かつたのであります。また他の重要な……
○中馬委員 主要食糧の国内自給度の向上という国家的要請にこたえんとする意図のもとに、稲及び麦類の優良な種子の確保をはかるため、第十三回国会において主要農作物種子法が制定され、採種圃の整備助成、圃場審査制度の確立、原種の生産助成等の措置が規定されましたことは御承知の通りであります。その際の国会の審議過程におきまして (一)対象農作物を稲、麦以外の主要農作物にまで拡大すること、(二)圃場審査ばかりでなく生産物審査をも系統的に行うこと、(三)育種対策の刷新強化をはかること、(四)優良種子普及の措置を講ずること等が指摘され、これらの点についてはすみやかに調査研究を進め、できるだけ早い機会にこの不備を……
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