このページでは宇都宮徳馬衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○宇都宮委員 先回の本委員会におきまして防潜網問題が審議され、防潜網の設置によつて損害をこうむつておる漁民の著しく窮迫しておる状況が、各参考人によつて陳述せられました。それに対しまして本委員会は、委員全員の強い要望もあり、損失の補償、またさらに年内に見舞金に類するものを支給するため努力する等のお話があつたのであります。年末に際しまして漁民の窮乏はいよいよはなはだしきものがあるのでありますが、これにつきましてその後の経過を当局から御説明願いたいと存じます。
【次の発言】 防潜網がアメリカの軍事施設であるために、不当な反米感情から問題が起つておる傾向もございますから、個々の漁民の窮乏ももちろん救わ……
○宇都宮委員 漁港修築予算が、漁業振興という観点からしまして遺憾ながら非常に少いわけであります。それでその配分は非常にむずかしいと思うのでございますが、特に漁民の中でも島嶼の漁民、孤島の漁民は非常に漁港を欲しております。実は普通本土の漁民と島嶼の漁民は非常に違います、本土の漁民ですとその背後地にいろいろな輸送機関を持ちますし、また市場に非常に近いわけでございますから、水産物の搬出に漁港のいらない場合も多いわけでありますが、ただ島嶼の漁民はそうは参りません。ことに孤島、北海道の利尻、礼文、あるいは東京付近の大島、八丈島、三宅島あるいは長崎の五島の漁民は、どうしてもその搬出に港を必要とするわけであ……
○宇都宮委員 主として水産資源に関する予算について御質問申し上げます。 昭和二十六年十一月二十三日に成立し、翌年六月十六日公布されましたところの水産資源保護法は、水産業の根底をなす水産資源の保護培養とその育成強化をはからんとするために制定されたことは御承知の通りであります。従いまして私はこの立場から、昭和二十八年度の水産庁関係予算中二、三長官に御質問いたします。 水産資源の保護培養中、浅海及び内水面における水産増殖予算、すなわち漁業調整第二課関係の予算はわずか三億四千四百万円、昨年よりわずかに一億円の増加にすぎません。しかもこの一億円の増加の内容は真珠養殖事業関係の増であつて、これは真珠業……
○宇都宮委員 ただいま参考人より東京湾内ののりの不作の著しい事情が陳述されたわけでございます。それに対して赤路委員から質問があり、また水産庁当局からもお答えがあつたわけでございます。いろいろのりの不作について原因もございましようけれども、その現実が非常にはなはだしいわけであります。それについてただいま水産庁次長から、いろいろ対策についてのお話がございましたが、私はやや具体的に御質問申し上げたい、こう存じます。 御承知の通り、のり業者は農民と同様に、年に一回の天産物の収穫で生きておるのであります。そうしてその収穫が、ことしは東京湾の付近におきましては、特に大森・品川の沿岸においては一割にも満た……
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