このページでは宇都宮徳馬衆議院議員の28期(1958/05/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は28期国会活動統計で確認できます。
○宇都宮委員 二、三簡単に外務大臣に質問申し上げたいと思います。 私は、外交は非常に冷静な常識に基いてやらなければならぬ、かように存じておりますが、先ほど赤城官房長官の発言が問題になりましたけれども、私は現在日本がただ一つの中国を相手にする外交は、実際問題としてはできない、かように思います。と申しますのは、二つの中国が厳然として事実として存在いたしておるわけでございます。そうしてもしも自由主義の方に立つ台湾だけを一つの中国と認めるならば、中共との外交はできないということになりますし、共産主義の立場に立つ中共の中国を一つの中国と認めた場合には、台湾との外交はできないということになるわけでござい……
○宇都宮委員 例のブラウン記者の誤報問題によりまして、国民の間に非常に誤解もあるようでありますから、岸総理が、総理大臣として日本の外交を指導しておられる。その基本的な考えについて二、三伺いたい、かように存ずるのであります。
その前に一言伺いたいのは、誤解の基礎になったブラウン記者の録音、これが着いたという話がありますが、もう着きましたか。
【次の発言】 すでにごらんになりましたね。
【次の発言】 それで私は、国民の誤解を解くためにも、岸総理大臣の腹の底からの声を実は聞きたいわけです。一国の外交方針というものは、必ずしも世論受けのよくないこともあります。また大向うをうならせる方針が、必ずしも国……
○宇都宮委員 北海道地方の視察調査について報告いたします。 派遣されました委員は田中稔男君及び私の二人であります。 去る九月七日より十三日まで七日間、北海道札幌、根室方面におもむき、主として領土問題並びにこれに密接な関連を有する漁業問題につき、つぶさに現地の実情を聴取してきました。 この視察調査旅行において、戦後処理の問題から生起する南樺太、千島列島、色丹島及び歯舞諸島の諸領土に関する問題及びこれら諸島周辺の近海接岸漁業の問題等に関して北海道民の要望事項がありました。 まず第一に、領土問題については日ソ両国間に平和条約案の領土条項に関して意見の一致を見ないまま、昭和三十一年日ソ両国間に……
○宇都宮委員 当委員会における十月以来の質疑を通じまして、政府の安保条約改定に関する大体の構想が明らかになってきております。それをコンファームする意味において総括的に政府の御見解をただしたい、かように存ずるものであります。 まず、大体先ほども申し上げました通り安保条約改定の構想は、委員会の質疑等を詳細に調べますと、政府がどういうことをお考えになったかということは大体わかるわけです。そして政府のお考えがわかればわかるほど、一体なぜ急いでおやりになるか。現在急いでおやりになる意思があるのかどうか。十月以来の御答弁によりますと、大体参議院選挙前には安保条約の改定、条約改正をやりたい。新条約であると……
○宇都宮委員 ちょっと議事進行についてお聞きいたしますが、採決はあとでやられますか。
【次の発言】 外務大臣に質問をいたしますが、先般安保条約について岸総理大臣にただしまして、政府の構想、意のあるところは相当わかったのでありますが、なお残っている部分について簡単に質問をいたします。
その前に、藤山外務大臣は条約を仮調印でも急いで調印したい、こういう御意思のように承わっておりまするが、仮調印せられる意思はありますか。
【次の発言】 すべての条約を一応仮調印するということはあると思いますが、仮調印というものが特に重要な意味を持ちますのは、仮調印のままいろいろな事情でもってしばらく本調印ができない……
○宇都宮委員 新委員長の御就任をまずお祝い申し上げます。 そこで、私は、委員長就任早々ですが、外務委員会の審議権の問題につきまして一言意見見を申し述べたいと存じます。 これは本来から申し上げれば議長に申し上げるのが、あるいは至当かもしれません。そういう機会が参りましたら、申し上げたいと存じますけれども、この外務常任委員会は外務省の所管事項を審議する責任を持つ委員会であります。そうして国会法の建前から申しますと、四十二条に明らかなように、「常任委員は、会期の始めに議院において選任し、議員の任期中その任にあるものとする。」一度外務委員なら外務委員になった者は、その任期中外政に対する審議の責任と……
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