穂積七郎 衆議院議員
27期国会発言一覧

穂積七郎[衆]在籍期 : 26期-|27期|-28期-29期-30期-31期
穂積七郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは穂積七郎衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院27期)

穂積七郎[衆]本会議発言(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期-31期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第31号(1955/06/21、27期、日本社会党(左))

○穗積七郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいまの日米間の農産物に関する協定に対し反対の態度を明らかにし、その趣旨を簡潔に申し述べたいと存じます。  本協定は、これを一言にして申しますならば、自由、民主両内閣が共同して、アメリカの二百十四億円ばかりの借款のえさに飛びつき、それによってアメリカの農業恐慌を日本に持ち込もうという、おそるべきものでございます。(拍手)しかも、この二百十四億の借款に飛びつかざるを得なくなつた原因は、年々苦しくなって参りました軍事予算の中での財政投融資のやりくりのためでありますが、さらに、この予算の上で増兵の義務を負つたのは、昨年のMSA協定に伴います三十六億……


■ページ上部へ

第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 衆議院本会議 第11号(1955/12/16、27期、日本社会党)

○穗積七郎君 私は、日本社会党を代表して、ただいまの重光外務大臣不信任決議案に対し、双手をあげて養成の意見を表明せんとするものでございます。(拍手)  実は、このたびの国連加入失敗問題を頂点とするたび重なる外務省の失政に対しては、さすがに、人のよい鳩山総理も、怒気を含んで、次のように言つたのでございます。(拍手)


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第57号(1956/05/29、27期、日本社会党)

○穗積七郎君 私は、日本社会党を代表して、ただいま河野代表から報告の、ありました日ソ交渉について、鳩山総理、重光外務大臣並びに河野代表に、重要な問題に限って、数点のお尋ねをいたしたいと思います。  このたびの取りきめは、その内容についてはさておき、ひとまず日ソ両国政府間において正式な漁業条約並びに海難救助協定が結ばれ、両国間の国交回復に有力なる糸口がつけられたことは、まことに同慶にたえません。  そこで、政府に率直にお尋ねいたします。従来、政府は、日ソ交渉に当つて、われわれの忠告にもかかわらず、常に、引き揚げ、漁業、貿易、国連加盟等、こちら側がほしいと思うもののみを食い逃げをしようという、卑屈……


■ページ上部へ

第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 衆議院本会議 第4号(1956/11/17、27期、日本社会党)

○穗積七郎君 鳩山総理が日ソ交渉を決意されてから今日まで二カ年の長きにわたりました。その間、与党内は四分五裂、国策は全く党内けんかの道具に使われるし、また、横合いからはアメリカの牽制にあい、そのために、日本の外交は世界の物笑いの種にされました。さらに、相手国ソビエトからは終始ほんろうされ通しで、非常に不利な条件を作り上げるに至ったのであります。その政治的責任は、今日といえども、なお免除されているものではございません。しかしながら、老首相は、最後に、われわれ社会党の陰に陽にわたるてこ入れをたよりとされて、みずから病躯をかってモスクワにおもむき、不完全ながら、次善の策として、いわゆる暫定方式による……

穂積七郎[衆]本会議発言(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期-31期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院27期)

穂積七郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期-31期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会 第2号(1955/03/31、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 外務大臣にいろいろな問題についてお尋ねしたいと思いますが、きょうは私の持ち時間が約六、七分しかございませんので、緊急な問題についてちょっとお尋ねしておきたいと思います。  それは、御承知の通り、一昨日中国の貿易視察団がすでに日本に到着いたしました。そして貿易協定の新しい締結をするためと、日本における各産業施設その他を視察する目的で来ておるのでありますが、第一に私のお尋ねしておきたいのはこの視察地域の問題でございます。今まで大体主催者である民間団体と政府との間の了解では、東京並びに京阪神地区、それから中京地区が了解されておるやに聞いております。しかし参りましてからいろいろと話をしてみ……

第22回国会 外務委員会 第3号(1955/04/06、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行。外務大臣にちょっとお尋ねいたしたいと思うのですが、外務大臣ちょっとお待ち下さい。なるべく早くということでなくて、大体の予定時間を……。
【次の発言】 外務大臣のアリソンとの会見の予定の時刻はいつから始まるのですか。何時から始まるのですか。
【次の発言】 時間がありませんので、私は日ソ国交回復に対する政府の交渉の今後の方針について簡潔にお尋ねいたしたいと思いますから、お答えもその焦点に合せてお答え願いたいと思っております。  まず第一にお尋ねしたいのは、交渉を始めますために問題となっておりますのは、交渉地の問題だけになっておりますかどうか。去る二月十六日、ドムニツキー氏から……

第22回国会 外務委員会 第4号(1955/05/06、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私、質問いたします前に、委員会といたしまして委員長のお考えを伺っておきたい。実はきょうも私は重大な問題がございますから、ぜひ総理並びに外相に出ていただきたいと思ったのですが、今委員部の諸君に伺いますと、予算委員会とぶつかって出られないという簡単な御返事なんです。そうしますと、予算委員会はこれから継続してずっと下旬まで続くということが予想されますし、それが済みますと、参議院の予算委員会、こういうことで外務委員会の討議も、重要な問題に関してぜひ首相または少くとも外相には出ていただかなければならないわけですが、それを一体どういうふうにこれからお取扱いになるおつもりであるのか、先般の理事会……

第22回国会 外務委員会 第5号(1955/05/11、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について。けさほど理事会で申し合せをいたしました富士山ろくの米軍の実弾射撃地の問題について、本委員会で現地調査するように議運に申し入れを委員長にお願いしてあるわけですが、その後の報告をしていただいて、取扱い方は緊急にしていただきたいと思うので、報告していただきたいのです。
【次の発言】 須磨委員からせっかく委員長にかわって話をしていただいた報告は、今伺った通りですが、前にもどって、委員会で至急案を立てて決定をしていただきたいのです。さようとりはからいを願います。
【次の発言】 それはけっこうでございますが、そうなりますと、委員会は一体何人、いつから幾日間、どういう目的をもっ……

第22回国会 外務委員会 第6号(1955/05/14、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 委員長にちょっとお尋ねしますが、外務大臣はお見えになりますか。
【次の発言】 外務大臣も御同席の方が好都合と思いますが、私はきょうは与えられた時間が少うございますから、鳩山総理の日中貿易の問題に対する、あなたのおっしゃった支持と協力を与えるという内容について少し具体的に御方針を伺っておきたいと思うのです。  この前の予算委員会での御答弁では、協定の個々の文章は別といたしまして、協定の内容のアウトラインは大体了承した上で、支持と協力を与えるという意見であるということもお答えになったようでございますが、大体そういうふうに理解してよろしゅうございますか。

第22回国会 外務委員会 第7号(1955/05/18、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 大臣はどうしたのですか。
【次の発言】 大臣が来てからやったらどうですか。
【次の発言】 どうせすぐ大臣が来られるのだから、来られてからやってもらった方がいいだろうと言うのです。
【次の発言】 もう来られるのだから、何も私は無理を言っているのじゃありませんよ。
【次の発言】 趣旨はよくわかりますけれども、大臣が旅行して御不在であるとか、しばらくここに来る見込みがないというならば別ですが、もう来られるのですから……。
【次の発言】 大臣がお見えになりますが、前にちょっとお尋ねしておきますが、大臣のお時間はいつまでですか。
【次の発言】 あまり時間がありませんが……。

第22回国会 外務委員会 第8号(1955/05/21、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 関連して。
【次の発言】 総理に関連してお尋ねしておきたいのです。きょう、伺いますと松本委員が特にお願いして来ていただいて、時間の確約がおありになるそうですから、一点だけ、今の総理がおやめになる問題についてですが、これは総理は今のところはこの間の予算委員会の御答弁に対してさらに考えが変っておらぬということでありましても、一方われわれが特に重視いたしておりますのは、ソ連との国交回復の問題だと思うのです。そういたしますと、ソ連との国交回復のための交渉というものは、相当時間がかかるということを予想しておかなければならぬ。ところが国内の政治情勢は必ずしもそれを待ってということでなくて、場合……

第22回国会 外務委員会 第9号(1955/05/25、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 朝永先生にちょっと蒙を開いていただきたいのでございますが、まず第一にお尋ねしたいのは、われわれ最近伺いますと、特に原子力研究につきましては、一九四六年ごろには技術的にも設備等につきましても、アメリカが非常にトップを切っておった。ところがその後ソ連または英国等が非常に追いついて参りました。というよりはむしろ追い越して、特に平和利用問題については、今日アメリカが必ずしも世界の最高であり、その技術も世界の技術を独占しておるというような状態ではないというふうに伺っておるのでございますが、特に平和利用の観点に立って、われわれがもし外国の研究の方法や技術を参考にするとすれば、アメリカだけではな……

第22回国会 外務委員会 第10号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 ガットの問題について局長に一点だけお尋ねしておきます。ここに提案されております議定書そのものは、私はこの際は問題ないと思います。ただ問題は今後の見通しでございますが、もう少しやはり先般からの御説明に加えて正確に伺っておきたいと思います。  第一に英連邦を初めとしまして日本のガット加入を心よく思っていない国々、または他の国の賛成によって三分の二以上を獲得して日本が正式に加入をいたしました場合にも、三十五条の除外規定を援用したいという考えを持っている国、これらは多少は向うのエゴイズムもあろうかと思いますし、あるいは日本に対する誤解もあろうと思いますが、必ずしも誤解ばかりではなくて、日本……

第22回国会 外務委員会 第12号(1955/05/30、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は本日総理並びに外相にお尋ねしたかったのでございまして、山本委員の次は私の番でしたが、委員長の御希望もありまして、総理並びに外相に対する質問はこの次にさしていただくことにいたしまして、そのことを確認しておいていただいて、中川局長に山本委員の発言につきまして関連質問を一点だけしたいのです。ビルマ賠償の問題について私もお尋ねしたい点が多々ございますが、きょうは関連質問ですから簡単にいたします。ただ一点は、実施細目につきましてまだ両方の調整が十分できていないというようなお話で、こちら側に日本政府が直接資材並びにサービスを向うへ提供する、向う側は円払いを要求して、それを日本の銀行に積み立……

第22回国会 外務委員会 第14号(1955/06/01、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は本日は前会からの約束によりまして、総理と外相と高碕長官に質問をすることになっておりましたが、総理並びに外相がお見えになりませんから、それに対する質問は留保いたしまして、高碕長官に対する質問だけきょうさせていただきたいと思います。  問題はもとより濃縮ウラニウム受け入れ問題でございますが、政府が昨日あたり特に他の委員会で御答弁になっておられるように、トルコ協定の例に見られますような第九条、すなわち発電に原子力を利用する場合には、アメリカの援助を受けることを双方が予想いたしました協定文には反対されるということを言っておられましたが、政府が今考えておられますひもつきであるということの……

第22回国会 外務委員会 第15号(1955/06/04、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 時間が限られておりますから、簡単にお尋ねしますから簡潔にお答えいただきたいと思います。私もちょっと日ソ交渉の問題についてお尋ねしたいのですが、御質問に入ります前に一言お尋ねしておきたいことがあるのです。今松本委員が言われました二日の民主党議員団との会談の中で、私ども左派社会党並びに共産党の諸君の意向を見ておると、この交渉をきっかけにして日本の外交政策を向米一辺倒から向ソ一辺倒に切りかえるように持っていこうとする意図が見られる、こういうことをおっしゃっておられるようですが、もしそれが真とするなら、共産党のことについては、私は他党のことですから存じませんが、われわれ社会党左派が向ソ一辺……

第22回国会 外務委員会 第16号(1955/06/08、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 きょう初めて提案されましてまだ内容をよく調べておりませんので、こまかいことに対します質問は留保いたしまして、参考のためにちょっと最初にお尋ねしておきたいのですが、今まで防衛協定並びに船舶貸借協定によりまして秘密保護法が発動されて、秘密の対象として告示されましたものはどういうものがありますか、その件数と内容、それからそれが所在いたしまする日本の内地における場所を、協定別にどなたからでもけっこうですが、最初に御提示をいただきたいと思います。
【次の発言】 以上の秘密対象に対します秘密保護の措置は、どういうふうにしておられますか。文書については極秘の判を押して一定の場所に保管しておくだけ……

第22回国会 外務委員会 第17号(1955/06/11、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私ちょっとほかのことでお伺いしたいのです。これは島津さんか、下田さんかどちらにお尋ねしたらよいかわかりませんが、いずれこれは大臣にもお尋ねしなければいけないと思いますけれども、もし事務的な点でおわかりになったら一つお答えいただきたいのです。例のソビエトの貿易代表のクルーピン氏たちの滞在期間の問題ですが、これが延長を外務省へお願いいたしましたところが、拒否されたわけですね。寺岡さんその事情は御承知の通りまだ折衝する要務が残っておるということでございます。われわれが見てこれは当然な申請ではないかと思っておりますが、外務省はどういう理由でお断わりになったのか明らかにしていただきたいと思い……

第22回国会 外務委員会 第19号(1955/06/15、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は国際情勢一般につきまして、外務大臣にお尋ねする予定でございましたが、大臣がお見えになりませんから、それの質問は留保いたしまして、今委員長の言われました二つの問題に対する緊急の質問を、大臣がお見えになるまでさしていただきたいと思いますから、その点あらかじめ御了承置き下さるようにお願いいたします。  最初にソビエト貿易代表部のクルーピン氏一行の滞在期間延長申請の問題でございますが、これについて、先般外務省事務当局のお考えを伺いましたところが、結論的に申しますならば、真実重要なる商談が継続中であるならば、考慮の余地がある意味の御答弁がございました。そこで所管は法務省であり、直接の担当……

第22回国会 外務委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 最初にお尋ねいたしますが、これはわれわれに言わしめますと、買い付けました金のうちの何パーセントかを日本の財政投融資に借款として利用できるというところに、日本の飛びついた一番の理由があると思うのです。ですからそのほかは、こういう余剰農産物を特別の協定によって買いませんでも、通常貿易をもって買い得るのに、こういういろいろなオブリゲーションを負いました買付協定になってきたと思うのです。そこでこの問題は前内閣からの交渉経過をたどっておりますので、最初に私は、内閣の責任上、前内閣がどこまで交渉されて、現内閣はどこから交渉を引き継がれたか、その点を最初に明らかにしておいていただきたいのです。す……

第22回国会 外務委員会 第21号(1955/06/17、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 外務大臣に対する質問は留保して高碕長官に少し御答弁をわずらわしたいと思いますが、実は私ちょっと所用のために席をはずしておりましたので、他の委員からお尋ねいたしましたことと重複いたしましたら、私は速記録で拝見いたしますから、その点はどうぞ御遠慮なく御指示を願いたい。  その前に、どなたか事務当局の方でけっこうですが、きょうここでお示しいただいてもよろしゅうございますし、場合によれば資料で提出していただいてもいいのですが、最近二、三年間におけるアメリカの農産物の世界各国への輸出状況、これはたとえば日本に対します昨年度のMSA小麦等の数量もプラスしてお示しいただきたい。それはなぜかと言い……

第22回国会 外務委員会 第22号(1955/06/21、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 大臣にお尋ねいたします前に事務当局にちょっとお尋ねしますが、今資料をいただきましたが、まだ見ておるひまがございません。先般私がお尋ねいたしました資料に対して御答弁漏れのものは全部含んでおりますか。
【次の発言】 それでは含んでおるということですから、あとでまた拝見いたしますが、もし漏れておりましたら追加を要求いたしますから、論議が済みましても一つ後々のためにいただいておきたいと思います。  高碕長官にちょっと御答弁をわずらわしたいのですが、この協定に伴いまして買付実施が期限内にいろいろな条件で完了しない場合も想定されるのでありますが、その場合におきましては当然若干計画に支障を来たす……

第22回国会 外務委員会 第23号(1955/06/22、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 長官はお急ぎのようですから、簡単にして、また次にお伺いすることにいたします。  MSAに伴う本年度の武器の受け入れですが、どういう計画によって、そういう先ほどお話のような武器を受けるようになったのか、そのこちらの態度が、防衛力の増強計画というよりは、むしろ私はある意味では、古い言葉を使えば作戦計画に立っていると思うのですが、その基本的な御方針を最初に伺いたいと思います。
【次の発言】 防衛計画について、今たとえば機雷の残ったものを探すのに掃海艇が必要だとかいうことは、非常に眼前のことでございますから、それほど問題はないと思うのですが、こういうふうに、年次にわたってこれから増強してい……

第22回国会 外務委員会 第24号(1955/06/25、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 園田さんにちょっとお尋ねしますが、今度あなたは政府の次官におなりになりましたが、同時に長年野にあられて、アメリカ軍の撤退の問題については強く主張してこられたわけですが、日本の増兵計画とアメリカ軍撤退との関連または方針について、次官になられてからのいろいろな実情や御方針を、この際率直に伺っておきたいと思います。
【次の発言】 私どもは外交問題についてあえてひが目をもってあなた方の所論を批判するわけではございませんが、あなた方が国民に対して、再軍備の必要を納得させるための理由のうちの大きな理由が、この米軍撤退問題であるとわれわれは見受けております。これは主義、主張、党派を超越いたしまし……

第22回国会 外務委員会 第27号(1955/07/06、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 この前の本法案の審議のとき、私ちょっとお尋ねしたのですが、日本人が今一番外からの危害に対して心配いたしておりますのは、アメリカが日本の基地に原爆を持ち込んで、それに伴います被害が一番身近かで、しかも現実性のある危険だということで心配しておるわけですね。それに対して特にあなたは防衛の立場に立って、日本の安寧と秩序を守るための責任長官でもあるわけですから、そこでこの問題については先般重光外務大臣が、アメリカは無断で持ち込むような心配はないと思う。もしあったときにはこれを辞退する云々というような御答弁があったようですが、これは一体何を根拠にしてそういうことを言われるのか。そういうことは条……

第22回国会 外務委員会 第28号(1955/07/09、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 きょうは大臣をお求めいたしておきましたが、まだお見えにならぬようですから、政務次官にかわって総括的な問題についてお伺いしたいと思います。なお時間の都合で大臣が見えたら一般国際情勢に対する質問に移る理事会の取りきめになっておりますから、あとの残余の質問は留保いたしておきますから、委員長にも前もって御了承おきいただきたいと思います。なおお断わりいたしておきますが、私は前会党の要務で一回欠席しましたから、もし重複する質問がありましたら、あとで速記録で拝見をいたしますから、その点はどうぞ御承知を願います。  最初にお伺いいたしたいのは、移民に対しまする基本的な政策の考え方を明らかにしておい……

第22回国会 外務委員会 第29号(1955/07/13、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 この問題は非常に大事な問題で、日本の外務省の権威に対しまして非常な恥辱をこうむった問題で、われわれは軽視するわけにはいかないのです。従って取扱い方の手落ち並びに内容についてこの際お尋ねいたしておきたいのですが、その質問に入ります前に、特にもう一点私は訳文について指摘をして反省を求めたいと思いますのは、仮訳としてわれわれの手元に参りました第六条でございます。第六条の「機密資材の通報を含む場合」云云とありますね。これは原文を見ますと、「イフ・ザ・トランスファー・オブエニ・サッチ・マテリアルズ・オア・イクィプメント・アンド・ディヴァイセス・オア・ザ・ファーニシング・オブ・エニ・サッチ・サ……

第22回国会 外務委員会 第30号(1955/07/14、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について。今日は当然福島長官がお見えになるべきものと思いますが、どうしたのでしょうか。
【次の発言】 外務省からだれも来ておらぬじゃないですか。
【次の発言】 調達庁から来ておりますか。
【次の発言】 この問題は、さっきも申しましたが、福島さんが陣頭指揮をやっているのです。そうして、あらゆる機会に非常に強い言葉で地元民を威嚇するような発言をしておられる。今も話を聞いてみると、やり方が、権力を背景にした非常に非民主的なやり方をしているのですが、これは昨年からわれわれか基地問題を取り上げてやっているが、政府の約束とはやり方か全然違うのです。そういう趣旨で私は言うのですから、福島……

第22回国会 外務委員会 第31号(1955/07/15、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 関連して。書類は出ておりますか、名簿とか……。
【次の発言】 これをあらためてお取りになる約束をしましたか。
【次の発言】 それはやはり実情がわからぬと判断のしようがないと思うのです。どこのだれであるのか、どういうことなのか、概略、名簿とそれから生活の実情を文書にしていただいたらどんなものでございましょうか。
【次の発言】 議事進行。今お話のあった北鮮への帰国希望者の尹錫礼君のかわりに細迫委員から推薦した金又祚君――今伺いますと尹錫礼君が病気を少し無理して出てきたそうですから、そのままにしておいて下さい。
【次の発言】 議事進行。こうやって見ると、保守党の民主党、自由党の諸君は、地……

第22回国会 外務委員会 第32号(1955/07/16、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行。今園田次官から中共引き揚げの報告がございましたが、この問題に対する質問を許すのですか、許さぬのですか。理事会をお開きになりましたか。どうして処理されますか。
【次の発言】 今の園田次官の説明、特に引き揚げ問題に対する説明については、われわれとしても特に時間を限って質問したいことがあるのです。それでは並木君の緊急質問と称する中身は何か御存じですか。どういう問題についての緊急質問か委員長はお聞きになっておられますか。
【次の発言】 他の委員にも同様の質問がある。同じ問題で、緊急性については同じですから、与党の並木君にのみ許して他の、特に野党に対して許さぬということは……。

第22回国会 外務委員会 第33号(1955/07/19、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 外務次官にちょっとお尋ねいたしますが、きょうあなたの方からここに資料として配付されました、外務省、大蔵省間の話し合いによる第九条第二項に基く政令要綱案でございますが、これはもう話し合いは決定したわけですか。案になっていますが、どういうことでしょうか。
【次の発言】 大蔵省の方はこの要綱で書いたものの通りでよろしゅうございましょうか。
【次の発言】 次にきょう配付されました参考資料の第二の部ですが、今後の会社の事業計画あるいはその他運用につきまして、関係省、特に農林省と外務省との間において、この問題について緊密な連絡をとる必要があるというので、そういう御趣旨だろうと思うが、お話し合い……

第22回国会 外務委員会 第34号(1955/07/20、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は日本社会党を代表いたしまして、先ほど各派の理事から共同提案になっております附帯決議をつけて、この法案に賛成の意を表明いたします。簡単にその理由を申し上げますが、同時に政府に対する要望もあわせて申し上げておきたいと思います。  従来わが国の移民政策を見ておりますと、貧農または失業農民を非常に不親切に、外国に移民をするというよりは、棄民といわれるような形容詞も過言ではない実情を示しておりました。ところが今度この法案を提出されるに当りまして、政府当局の考え方は、四囲の進歩をみずから自覚されまして、むしろこれからの移民の比重を技術移民または企業移民により多くのウェートを置いていこうとい……

第22回国会 外務委員会 第35号(1955/07/23、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 ここで一緒に質問しておきますが、あなたの政治的な特色は、社会保障制度とそれから中ソとの国交回復だ。社会保障制度はつぶれたけれども、中ソ国交回復はまだ希望がある。ですから、それをぜひおやりになるまではやめぬでもらいたい。もし国内が不安だというなら、われわれ両派社会党はそれに関する限り早くできるように支援しますから、そういう条件を考えて、一つぜひとも保守合同なんてつまらぬことで日ソ交渉をつぶさないで、われわれ応援しますから、日ソ交渉を完成してから――どうぞ鳩山さん、それまでがんばっていただくように。それに御答弁をしていただきたい。

第22回国会 外務委員会 第36号(1955/07/25、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 政府の方にちょっと申し上げておきますが、土曜日のガットの質問に、他用でちょっと席をはずしたときがありましたから、質問が重複いたしましたら、あとで速記録を見ますから、そういうふうにお答え願いたい。  一、二お尋ねしますが、この問題は言うまでもなく、基本的には貿易問題に関係するわけですが、三十五条援用の諸国の見通しは大体つけておられますか。最近はどういう情報をおとりになっておられるか、ちょっとお尋ねしておきたい。
【次の発言】 それについてお尋ねいたしますが、三十五条を援用する理由これは特に今申しました通り、われわれも当然そう思うのですが、そういうことなしに、承諾するように交渉すべきだ……

第22回国会 外務委員会 第38号(1955/07/27、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 大臣に対する質問の前に局長にちょっとお尋ねいたします。質問の前にちょっとお断わりしておきますが、私昨日から他の用務のために他の委員の質問を聞いておりませんときもございましたので、重複いたしましたら、どうぞその旨お答えいただきたい。  この議定書締結の問題は、大体通商航海条約を正式に結ぶべきものに対する暫定措置であったわけですが、これが今度で三度目になりますか、そういうふうに本ぎまりにされない理由はどこにあるのか、どういうお考えでそういうお取扱いをしておられるのか、そのことを条約局長に最初にお尋ねしておきます。
【次の発言】 今度の議定書を見ますと、これは三カ月前に予告のない限り、ど……

第22回国会 外務委員会 第39号(1955/07/30、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 はなはだ遺憾なことで、委員長の言われる通りなのです。そこで私は結論を申しますが、大臣に対する質問は留保して、次官、局長に対する質問をこれから継続していただきたい。それが済んだら暫時休憩をいたしまして、委員長から外務大臣に強く同趣旨のことをお伝えいただいて、参議院の審議等のかね合いで、そうして様子を見て再開のできるような状態に置いていただきたい。そのためには、散会でなしに休憩にしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 簡単に一つお尋ねしておきますが、先ほど私どもの方の森島委員から質問しましたジェット機生産に関する協定でございますが、これはアメリカとの間に公表して差しつかえない……


■ページ上部へ

第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 外務委員会 第1号(1955/11/30、27期、日本社会党)

○穗積委員 久しぶりの委員会でございますから、外務大臣にお尋ねしたいことはたくさんあるのですが、きょうは割り当てられた時間がはなはだ短こうございますから、私は簡潔に日ソ交渉に対してあなたのお考えを少しただしておきたいと思います。  第一にお伺いしたいのは、世間で伝えられるのみならず、われわれが少しく日ソ交渉の経緯を見ておりますと、総理とあなたの間にやや考えが開きがあるのではないかということが推測される節がたくさんあるわけです。総理はあくまでも早期解決をしたいという念願を持っておられるようであります。しかもその線は、戦犯問題については、戦争状態終結の妥結または講和条約、いずれにいたしましても、国……

第23回国会 外務委員会 第4号(1955/12/07、27期、日本社会党)

○穗積委員 さっきからの御発言について私からもいろいろ質問がありますが、並木君の発言中の李ライン問題についてのみ関連質問を許していただきましたから、その問題に限ってちょっとお尋ねしたいのです。なおお断わりいたしておきますが、私ちょっと所用のために中座いたしましたから、今まですでに答弁されたことがあるかもしれません。ありましたら簡単に結論だけ言っていただけばけっこうですから、そのおつもりで御答弁をお願いいたします。  まず第一にお尋ねいたしたいのは、李ライン問題はもう年余にわたる問題でございまして、今さらの問題ではない。ところが今緊急の問題としてわれわれがお尋ねしているのは、先月から韓国政府の当……

第23回国会 外務委員会 第6号(1955/12/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 行政協定ができましてから、二十八年、一九五三年の九月に裁判権の管轄の問題について改訂が行われたわけでございます。当時外務省は岡崎外務大臣だったと記憶いたしておりますが、それによって非常にアメリカ側の理解ある態度と、今後の日本の司法権の独立の問題について国民に宣伝をいたしました。その後駐留軍が日本に多数おりますために、公務執行中以外の米兵の犯罪事件というものが相当ございまして、裁判権の所属の問題については国民のひとしく関心を持っておったところでございます。  そこで二十八年の改訂によりまして原則的には裁判権は公務執行以外の事件につきましては日本裁判所にあるということが確定され、しかも……

第23回国会 外務委員会 第7号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは著作権に関する議定書の問題についてのみ質問をいたしたいと思います。  第一にお尋ねいたしますのは、この議定書は昭和二十八年一月三日に署名したとなっておりますが、これが今日まで国会の承認を求めることが延びて参りましたのはどういうわけなのですか。しかもこの提案理由の中に、来年の四月二十八日にアメリカとの協定が切れるから、手続上間に合うように今国会中に承認をしてもらいたいというようなことも言っておるわけであります。ずいぶん前に署名したものをぎりぎりになって御提出になりました政府の何か正当な理由があろうと思いますが、どういう理由によってこういうふうに遷延されたのか、その間のいきさつ……

第23回国会 外務委員会 第8号(1955/12/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は社会党を代表して、ただいま議題になりました万国著作権条約及びその条約の三附属議定書の批准に承認を与える問題について賛成の意を表したいと思いますが、その場合に次の点について特に政府当局の善処方を要望いたしまして、それが確約されることを条件として賛成をいたしたいと思います。  実はこの条約は、第一点は日本がベルヌ条約に一方入り、そして新たに今度また万国条約に入るわけですから、その問いささか錯綜する点が疑点としてあったわけでございますが、政府の今までの御説明によりますと、多少混乱する危険があるように見えるけれども、その実害はほとんどないということで御説明がありましたので、その説明をわ……

第23回国会 外務委員会 第9号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は外務大臣に国際情勢一般について重要な質問がまだ残っているわけです。それで昨日もそのことに関する質問の権利を留保しておいていただいたのでずが、きょうは与野党の間において話し合いがございまして、原子力平和利用に関します日米間の協定の審議を先にするということになっておりますから、その信義を尊重いたしまして先に原子力に関するお尋ねをいたします。ただし同様に国際情勢一般に対します質問も非常に重要かつ緊急なものを持っておりますので、重ねて質問の権利を留保しておきますから、その点まず委員長も確認しておいていただきたいと思います。
【次の発言】 それでは、委員長もそれを了承いたしましたから、原……

第23回国会 外務委員会 第10号(1955/12/14、27期、日本社会党)

○穗積委員 正力所管大臣もおられますから、先に原子力に関する日米協定についてお尋ねをいたします。委員長に重ねてお断わりしておきますが、外務大臣が見えましたら、あとで一般国際情勢に対する留保した質問をお許しいただきたいと思います。  昨日もちょっとお尋ねしたのですが、正力国務大臣は、日米間の細目取りきめの要領なるものは、これは外務省発表ですが、ごらんになりましたかどうか、先にお尋ねしておきます。
【次の発言】 所管大臣の責任においてお尋ねいたしますが、これはあくまでフリー・トーキングを日米間でやったものを、日本の政府の係官が簡単にメモした程度のものでございまして、向うとこういう覚書またはメモ程度……

第23回国会 外務委員会 第12号(1955/12/16、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣は時間がありませんから、一、二の点だけお尋ねいたします。  まず第一は、先月三十日の最初の外務委員会で、私は、日ソ交渉に対する日本の領土権主張の条約上の根拠のことについてお尋ねいたしましたが、時間切れでそのままになっております。そこで続けてお尋ねいたしますが、まず第一に、今度は南千島を松本大使を通じて強く要請するということでありますが、その条約上の根拠はどこに妥当性をお求めになっておられるのか、それが一点。  それから北千島並びに南樺太は放棄して妥結するというお考えのようですが、それを放棄しなければならないと解釈される条約上の根拠はどこに求めておられるのか、その二点をまず最……


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第6号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○穗積七郎君 今までの野溝団長からの報告は、全部私の記録と合っておりますが、その中で、もしあとで厳密にお尋ねになりますといけませんから、ちょっと野溝団長が思い違いしておられる点を最初に申し上げておきたいと思います。  そこで、ラウンド・ナンバーで、大体間違いありませんが、もしあとで役所の方もおられるといけませんから、正確に申し上げておきます。第一ラーゲルにおりますものが八百六十九名、これは日本人です。それから第二、第三のラーゲルが、さきに団長の報告の通りおのおの百二十人くらい、これはそのほかがあります。それからこの八百六十九名の中に婦人が三名、子供が一人、これは正確に申しますと、向うにおります……

第24回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第7号(1956/02/24、27期、日本社会党)

○穗積七郎君 昨日私は発言の途中でございましたから、今の問題と関連いたしますから、発表の経過につきましては、野溝団長は、事務的なことは、私当時幹事でありましたが、また書記であった山口君に一切依頼をされて旅行に出られたので、私から皆さんがあいまいに思っておられる点について明瞭にしていただくように、正確に事実を申し上げて、今のお預かりした書類の問題も関連して一括して申し上げますが、昨日も申し上げましたから、重複しないように、おしまいのところから継続して申し上げます。これは速記録に載っていると思いますから、きょう初めておいでになった方はきのうの速記録をごらんいただきたいと思います。  実は稲葉委員か……

第24回国会 外務委員会 第2号(1956/02/03、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣にさっきの原水爆問題について関連して一言だけお尋ねして、あと緊急な問題として、外務大臣と法務大臣に中国の教育代表入国問題についてお尋ねいたしたいと思います。どうぞ時間がありませんから簡潔にお答えをいただきたいと思います。  最初にお尋ねするのは、さっきの大臣の御意見報告によりますと、現在原水爆禁止が国際外交的に決定されていないが、国際法の解釈から見て、太平洋地域において行うことの法的な根拠について疑わしい、さらに日本に対する実害を考えて、これをやめてもらいたいという申し入れをしたということでございます。それははなはだけっこうなことなんだが、ところがその後第二次の申し入れとし……

第24回国会 外務委員会 第4号(1956/02/11、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して一問だけ。実は日ソ交渉における領土問題については、私は重光外務大臣に今まで二回にわたってお尋ねいたしております。しかしそのたびごとに時間が制限されておりまして、いまだ質問の継続中の状態にあるわけでございます。本日も外務大臣が出席されたならば、ぜひその点をお尋ねしたいと思っておったのですか、こまかいことについては、外務大臣が次会に出席される約束ですから、そのときにいたしまして、きょうは一問だけ政務次官にお尋ねしたい。  第一にお尋ねしたいのは、いろいろな順序がありますが、われわれの考えでは、終局的には南樺太、千島全体にわたって領土権の要求をすべきであるというふうに考えておりま……

第24回国会 外務委員会 第5号(1956/02/14、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務省の方が参議院の外務委員会の定例日にぶつかって、大臣初め次官も局長も御不在ですから、政府特に外務省に対する画は後に保留しておきたいと思います。なお他の同僚委員からいろいろ御質問があろうと思います。きょう在日朝鮮人を代表されて陳情なさった問題が三つあるわけでございますが、その第一点は帰国問題、それと関連して遺骨送還、進学問題、大村収容所における処置の問題でございます。私はすべてにわたって参考人並びに政府に質問をいたしたいと思いますが、他の同僚委員の御質問の御予定もあろうと思いますので、最初にまず帰国問題について質問をいたしまして、他の同僚委員の質問が済んだ後に残った問題がありまし……

第24回国会 外務委員会 第7号(1956/02/16、27期、日本社会党)

○穗積委員 時間がありませんので、先ほど松本、岡田両君からお尋ねしましたことについて、少し具体的に立ち入って外務大臣にお尋ねしたいのですが、先ほど外務大臣みずからも言っておられるように、中共と日本との外交関係というのは、日本の外交問題の中で最も重要血問題であります。その中国が間接または直接に、昨年来日本政府に対して申し入れをした。これをあなたは、重要だと言っておられながら、忘れたということで、はなはだぶざまな発言をしておられるわけです。それに対する外務大臣としての責任はあくまでお尋ねしなければなりませんが、本日は責任問題は後に譲って、内容についてお尋ねいたします。こういう申し入れがあったのに対……

第24回国会 外務委員会 第8号(1956/02/18、27期、日本社会党)

○穗積委員 今日は大臣が見えたら、いろいろお話を伺いたいと思っていたのですが、御病気のために欠席ですから、私はただ一つ、一昨日の朝日新聞を通じて対外的に明らかになった日米間における技術協定の問題について、この際緊急に外務省を代表して政務次官からお答えをいただきたいのですが、最初にまず技術協定の今までの経過と内容について簡潔に報告をしていただきたい。
【次の発言】 それでは続いてお尋ねしますが、この協定はMSA協定に伴うアメリカから日本に貸与または譲渡された武器に関する技術に限るものか、一般の平和産業を含みます工業技術全般にわたる協定であるのか、その範囲を明らかにしていただきた。

第24回国会 外務委員会 第9号(1956/02/21、27期、日本社会党)

○穗積委員 大体悪くない条約だと思いますが、ちょっと政務次官にお尋ねしておきたいのだが、まず第一は、フランスとそれからインド並びに豪州の二カ国との協定の取扱いが違っておりますね。条約局長がお答えになっております。一方は批准になっているでしょう、これはどういうわけですか。
【次の発言】 次にお尋ねしたいのは、この協定ができると、向うの飛行機、相手国の飛行機も日本に乗り入れるわけですね。そうするとこっちから日航機も行くのですが、いつから行くようになりますか。
【次の発言】 私はさっき、これは日航機が、日航会社がやっておると思うのだが、政府は多額の出資をしておりますし、特別会社ですから、政府の方針と……

第24回国会 外務委員会 第10号(1956/02/22、27期、日本社会党)

○穗積委員 在外公館の名称並びに設置についてちょっとお尋ねしたいと思います。こういう問題は客観的に考えてみまして、その地の実情から見てそういう名称の公館を置くことが適当であるか、やや適当を失するかという適、不適の程度の問題だと思うのです。従って私は今度設置される特にAA地区の各国の実情というものをつぶさに視察いたしたこともありませんから多くの質問をいたしませんが、このほかにわれわれが書物の上で考えてみても、まだほかに公館を設置することが適当であると患われるような地区があるように思うのであります。これではごく少い地区でありますし、おそらくは予算の関係もあると思うのだが、最初に外務省が立案された新……

第24回国会 外務委員会 第12号(1956/02/25、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連質問ですから、一回だけ簡潔にお尋ねいたしますから、また聞き直さなくてもいいように明瞭にお答えをいただきたいと思います。この問題は言うまでもなく日赤同士の話し合いですから、日赤の方針や意思決定に対して外務省が干渉すべきではないと思う。ただしかしながら実際を見ておりますと、外務省の意向というものが日赤の意思決定に重大なる影響を与えていることは、われわれは見のがすことはできません。そこで私は、それは日赤がやるとかやらぬということではなくて外務省の御意向や御希望を伺うのですから、そのおつもりでお答えをいただきたいと思う。  第一にお尋ねいたしたいのは、この前からも問題になっておるように……

第24回国会 外務委員会 第13号(1956/02/29、27期、日本社会党)

○穗積委員 政務次官は今の与党の諸君のお話をお聞きになったと思いますが、与党からああいうような修正案が出たら、あなたは党と外務省と両方の最も緊密な連絡の中心に立っておられるわけでありますから、そういう意味で外務省としてはこれを賛成せられますか。国会法を殺す修正案ですよ。
【次の発言】 同時にあなたは与党の幹部でもあるわけですが、もうすでに修正案提出についてはお打ち合せになっておりますか、政務次官の立場から……。
【次の発言】 それでは今のようなお話が炉重要な点ですから、その問題については出てからにしたいと思いますが、事務的にちょっとお尋ねします。官房長か条約局長かどちらからでもいいのですが、そ……

第24回国会 外務委員会 第14号(1956/03/01、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連。正力さんにちょっとお尋ねいたしますが、今度のアメリカのアイゼンハワーの提案が直接日本政府にあるないということは別にいたしまして、あなたの先の見える目で見ると、もうすでに原子力というものは一国の独占の時代ではなくなっておると思うのです。従って逆にいえば、もう売り競争の時代に入っておると思うのです。そうなりますと、今度の提案もさっき岡田君からもお話がありましたように、われわれも新聞で見ただけですが、見ただけでも、貸与または売却となっております。そうなるとこれは自由売買になる、ただ違いますのは濃縮度がちょっと違う。これはもうほんの程度の問題であって、濃縮度を二〇%以上にしましても、……

第24回国会 外務委員会 第15号(1956/03/03、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は委員長のお許しを得まして、アメリカの南太平洋地域におきます原水爆実験の問題について、緊急の質問をいたしたいと思います。第一、政府はこの通告をいつ、どういう形式でお受けになりましたか。
【次の発言】 今の御報告は、はなはだ不十分でございます。第一、国会の決議以後の禁止の申し入れに対する回答、それから今の在米大使館を通じてお話があったというが、それは幾日にあったのか、それから期間は新聞の報ずる通り八月の末まででございますか、それをもう少し正確に最初に報告しておいて下さい。われわれが新聞をもって知った不実を通じて話を進めますと、あとでお互いに錯誤があってはいけませんから、報告を正確に……

第24回国会 外務委員会 第17号(1956/03/07、27期、日本社会党)

○穗積委員 上程されております条約の質問に入ります前に、緊急にちょっと下田条約局長にお尋ねしておきますが、この前の三月三日土曜日の本委員会において、アメリカの原水爆実験の通告に対する政府の態度の質問中、あなたがこういうことを言っておられるのです。あのときはちょっと騒がしくて、私も正確に耳にとまらなかったものですから、あとで速記録を正確に調べますと、その聞いたことがはっきりしたわけですが、「日本一国でやるなら、ビキニに海外派兵をして、ビキニの実験場を爆砕するよりほか方法がないのであります。」云々として、最後に至って、「これは」――「これは」というのは、ビキニに対する実験中止のための爆砕ですが、「……

第24回国会 外務委員会 第18号(1956/03/10、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣に関連してちょっとお尋ねいたしたい。問題は、あなたは今大東亜戦争――私は満州事変以後の継続した戦争全体を含んで話をしたいと思いますが、大東亜戦争が果していかなる戦争であったかということに対しては、これは後世の歴史家が決定するところであって、私自身には国際法上どういう性格の戦争であったか判断がつかない。こういうことを――私はあなたのあげ足をとって、そうして言わぬでもいいことを言うのではございません。と申しますのは、なぜこの問題を明確にする必要があるかといえば、学者の解釈は学者の解釈、歴史家の解釈は歴史家の解釈として重要であることは言うまでもありませんが、それよりもさらに重要な……

第24回国会 外務委員会 第19号(1956/03/13、27期、日本社会党)

○穗積委員 高碕長官にちょっと前もって申し上げておきますが、きょうは日本とカンボジアとの友好協定、それからもう一つは国際金融公社に対する日本の参加の問題が二つ議題になっておるわけです。それで便宜上両方にまたがって、関連して大臣にぜひ経済外交、国内の経済計画ももとよりでございますが、国際関係に立つ関係から経済外交的な観点もわれわれは考えなければならないので、そういう意味で総括約な質問をいたしたいと思いますから、あらかじめそのおつもりでお答えをいただきたいと思います。  まず第一にお尋ねしたいのは、このカンボジアとの友好協定でございますが、この協定はまことに簡単なもので、御承知の通り六条から成って……

第24回国会 外務委員会 第20号(1956/03/14、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。きょうは理事会で国際情勢を先にやる約束になっているのです。
【次の発言】 それは違う。
【次の発言】 委員長に申し上げますが、与党の諸君はここへ出てこられて大半眠っておる。こんな委員会はかってありませんから、委員会の権威のために委員長から注意してもらいたい。(「謹聴しているんだ」「沈思黙考しているんだ」と呼ぶ者あり)  大臣にちょっとお尋ねいたします。実はきょうの委員会は国際情勢一般について質問することになっておりまして、余裕があったならば条約法案の審議をしようという申し合せになっておったわけですが、今委員長のお取り計らいで法案の審議が先になったわけです。法案につきまして……

第24回国会 外務委員会 第21号(1956/03/16、27期、日本社会党)

○穗積委員 最初に参考人の四先生に対して委員といたしまして、貴重な御意見を供述していただきまして、ありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。  実はいろいろお尋ねいたしたいことがございますし、それから政府を代表して外務省の条約局長が来ておられますから、政府にも質問したいのですが、きょうは御承知の通り、あと続いてこの問題に対して、三人の他の参考人に来ていただいて審議を進めることになっておりますし、また他の委員から質問の通告があるようでございますから、私は政府に対する質問は次の機会に譲って、参考人の諸先生に対しまして、簡潔に数点だけお尋ねいたしておきたいと思いますから、先生方もお忙しゅうござ……

第24回国会 外務委員会 第22号(1956/03/17、27期、日本社会党)

○穗積委員 大臣にお伺いします。第四条に、「両国間の経済的、財政的、技術的及び文化的協力関係を強化することを目的とする諸協定を締結するため、」云々とありますが、この協定についての具体的な御構想と状況を御報告いただきたいと思います。
【次の発言】 大体いつごろを目途としておられますか。
【次の発言】 向うからは、この協定を結ぶ当時、またはその後何か意思表示はございませんか。
【次の発言】 そうすると、それは貿易協定、または通商航海条約というような性質のものですか。
【次の発言】 それから、それはおそらくこの第四条の中の「経済的」ということの意味しているものの一つだと思うのですが、そうすると財政的……

第24回国会 外務委員会 第24号(1956/03/29、27期、日本社会党)

○穗積委員 私に時間がありませんから、簡単に総理にお尋ねいたしますが、今国際司法裁判所、つまり歯舞、色丹以外の領土問題の解決について、一つの方法として、ソビエトだけを相手にしてロンドンで話し合いをしないで、国際司法裁判所に提訴をして、そしてこの解決の道を求めるというのも一つの方法だと思うのだが、それに対する今の重光外務大臣の非常に問題を回避されたような、今発表はできないというような御意見でございましたが、総理のこの問題に対する御意見を伺っておきたいと思うのです。もうすでに松本全権が帰るまでもなく、これは今までの交渉の経過から見まして、何も帰って一々聞かなくても、大体わかっているはずなのですから……

第24回国会 外務委員会 第27号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○穗積委員 質問に入る前に、ちょっと議事進行について発言をいたします。私は気がつかぬでおりましたが、調べてみますと定足数が足りませんから、休憩をしていただきたいと思います。
【次の発言】 私は、この公社協定に関して質問が非常にたくさんございますが、今高碕長官だけ御出席でございますから、高碕長官に対する質問に限って、そして重光外務大臣並びに外務省事務当局に対する質問はあとに留保いたしておきたいと思います。  そこで第一にお尋ねしたいと思いますのは、先ほど高岡委員から御質問があって御答弁があったが、私はよく聞き取れなかったのです。重大な点でございますから、明確にもう一ぺんお答えいただきたいと思いま……

第24回国会 外務委員会 第29号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○穗積委員 高碕長官に、本協定との関連において質問を申し上げたい思ます。  まず第一に、国際金融公社を通じて対外投資に協力するだけでなくて、日本自身といたしまして、対外投査に対する計画が、今まで特にあなたを中心として石橋、一萬田等の経済相との問になされ、またその構想については、アメリカの幹部にも話をされて、向うの意向も求められたというようにわれわれは承知しておるのですが、こういう、他のものに引きずられるといいますか、誘いによってやるのではなくて、日本経済の立場に立った、自主的な、政府の計画的な対外投資計画、方針がなければならぬと思うのです。それについて、その後の状況を率直にお話をいただきたいと……

第24回国会 外務委員会 第30号(1956/04/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 ただいま参考人から貴重な御意見の開陳をいただきまして感謝にたえません。厚くお礼を申し上げます。今お話がありましたように、この問題は日ソ交渉と直接の関係はありませんが、客観的に見ますならば、時期的に見ましても内容から見ましても重要な関係があると思います。しかも、その経済上、または国民生活に及ぼす影響は甚大でございますので、後に政府当局にこの問題に対する御方針や御意見を伺いたいと思いますが、まだ談林大臣もお見えになりませんから、先に参考人に対してのみ簡潔にお尋ねをいたして、政府に対する、質問は留保いたしておきたいと思いますから、委員長におかれましてもさように御了承願いたいと思います。 ……

第24回国会 外務委員会 第31号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。きょうは、委員長も御承知の通り、緊急にしてかつ重要な問題について重光、河野両大臣と松本全権に来ていただいて、特別にきょうの委員会が開かれたわけです。そこで、われわれの都合ではない、大臣並びに全権の御都合で、午前中の審議の時間は一まず十二時まで打ち切ってもらいたいということであったから、われわれは了承して、休憩をして、できるならば、そのあとの御都合を待って午後二時から、二時の御都合が悪ければ、明日の十時から開くということを理事会として申し合せたわけです。そこでこの問題に対する審議も十二時までで打ち切るということで、審議の話の内容によって委員長が適宜判断されて、機械的に十分で……

第24回国会 外務委員会 第32号(1956/04/14、27期、日本社会党)

○穗積委員 もう一度外務省からお尋ねいたしますが、この通達を受けて外務省並びに西大使は、アメリカ政府に対してどういう措置をおとりになったのか、正確にもう少し詳しくお話しをお願いしたいと思います。
【次の発言】 私がお尋ねいたしたのはそういうあなたの中止申し入れ、それから安全措置、それから万一の場合の補償、そういう一般的な態度についてではございません。この今の返事は御報告によりますと四月十日にあったわけですが、四月の十日にあったときに、西大使はこの内容を見て、一体これに対して今までの日本政府並びに国会の決議と違っておるので、しかも内容についてもはなはだしく不誠意なものである、思い上った声明である……

第24回国会 外務委員会 第33号(1956/04/17、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。委員会の審議のことについて、先ほど理事会で申し合せをいたしました通りに、次のように委員長においてお取り計らいを願いたいのです。きょうは実は日ソ漁業交渉のことについて緊急質問をいたしたいと存じて、外務大臣の出席を要求いたしましたが、外務大臣は参議院の委員会の先約があるというので出席が困難のようでございますから、そこで譲歩いたしまして、明日は定例日ですから午後一時から開いていただいて、そこでさしていただきたい。従って本日は、国際金融公社の質問が残っておりますのを継続していただきたい。そこでもし質疑が完了いたしましたら、本日の委員会は質疑打ち切りで散会にしていただきたいと思いま……

第24回国会 外務委員会 第34号(1956/04/18、27期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは時間がありませんから、緊急な問題二、三について御質問いたしますから、簡潔にお答えいただきたい。大体質問時間を見ておりますと、あなたが持って回ったようなことを長く言われるものだから、ついわれわれの質問時間が食われてしまって、こま切れになってしまいますから、要点だけを結論的にお答えいただきたい。  まず第一には日ソ漁業交渉についてでございますが、一般的な両国の国交回復問題については、松木委員から今質問がありまして、まだお尋ねしたい点はありますけれども、日ソ漁業交渉のみについて簡潔にお尋ねいたします。今までこの交渉に当るという政府の態度を決定いたしましてから、見受けておりますと、……

第24回国会 外務委員会 第35号(1956/04/21、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して。政務次官、文吉は文書としてまたあとで出すことにして、きまったらきまったで、今ここで発表しなさい。おとといの次官会議、昨日の閣議で、何か旅券問題に対する制限事項の申し合せがあったそうですが、ちょっと発表しなさい。
【次の発言】 発表のできない理由はどういうことですか。
【次の発言】 矢口局長、その事情を知っているのですか。あなたは責任局長ですから、そんなことはおかしいじゃないですか。何も外交交渉ではありませんよ。国民生活に関係のある、国民に対する方針の基準をきめたのですから、国民に発表しないで何の効果がありますか。どういうわけですか。お聞き及びになったら、その程度でいいです……

第24回国会 外務委員会 第36号(1956/04/25、27期、日本社会党)

○穗積委員 先ほどからわれわれも質問したとい思っておったことを松本君からいろいろ質問されて、今まで報告を願ったのだが、その実績は当然事前に資料として出すべき性質のものなのですよ。それは委員長におかれても当然同感だろうと思う。きょうのやつをちゃんと整理して、関係資料を全部出していただくようにお取り計らいをお願いいたします。よろしいですか。
【次の発言】 重光外務大臣は久しく御出席がなかったので、一般国際情勢と申しましても、一般ではなくて、特殊な緊急な問題が累積いたしております。そこで私がちょっと拾ってみただけでも、緊急にまずお尋ねしたい、この委員会としてぜひ外務省の方針を明らかにしてもらわなけれ……

第24回国会 外務委員会 第39号(1956/05/04、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して。あなたは、これから何か閣議か党の幹部会か知らぬけれども、御出席のようだから、簡単にお尋ねしておきたいと思うのです。というのは、今の松本委員の質問に関連しまして、この間こちらから河野代表が漁獲制限とそれから海難救助に関する協定、いわば一般協定を結ぶ用意があるということで、一般的なワクを出されたようだが、その内容は発表になっておりませんが、おそらくわれわれの聞いておるところでは、そういう問題だけを提案したというふうにわれわれ理解しているが、果してそうであるかどうか。それに対して、きょうは新聞がないのでよくわかりませんが、昨日向うから返事があって、そしておそらくは一般的なことで……

第24回国会 外務委員会 第40号(1956/05/08、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。農林省の方にお尋ねいたしますが、今岡田委員が要求した、つまり余剰農産物を日本に入れた場合の日本の農産物に対する経済的な影響の判断のための資料正当な資料だと私は思うのですよ。それは今抽象的に議論があなたと岡田委員との間に行われたわけですが、数字的に今ここで説明していただけると思うんですね。こういう影響があった、この点はこういうものになる影響であって、農産物輸入によるものであるかないか。要求しておる観点が明瞭ですから、その点にしぼって説明がでたら、今数字的にちょっと説明してもらいたいと思うのですが、いかがでようか。

第24回国会 外務委員会 第41号(1956/05/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 質問に入る前にちょっとお尋ねしますが、この前からお願いしておった旅券制限の閣議決定を発表していただきたい。
【次の発言】 公表しないというのは、約束が違うのです。これは不当な取扱いだと思うのですが、どういうわけですか。
【次の発言】 今の釈明といいますか、発表しないということの弁明ですね、それは二つのことが含まれていると思います。一つは、執務準則として列挙的にどういうものかとにかくきめたということは明瞭になっておるわけであります。しかし第二点としては、それはむしろ発表しない方がいいのだという二つの意味を含んでおるわけですが、そこで私は発表しないことの動機が納得がいかない。動機のいか……

第24回国会 外務委員会 第43号(1956/05/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣にお尋ねいたします。昨日から今朝にかけてモスクワからいろいろ公電が入ったと思うのだが、おそらくはその公電によれば、本日調印されることに予定されておる漁業協定については、国交回復が大きなる前提条件になっておる、これは動かすことのできない事実だろうと思うのです。そうなりますと、今度の漁業協定なるものは、漁業協定の比重よりさらに重要な比重を持ちますものは、国交回復に対する予約の協定である、こういうことになるわけでございますが、そうなると、国交回復に対する基本的な政府の態度がきまらなければ調印ができないはずなのです。逆に言えば、調印をする以上は、国交回復に対する責任のある基本的態度……

第24回国会 外務委員会 第44号(1956/05/16、27期、日本社会党)

○穗積委員 ちょっと議事進行で発言をお願いいたします。実ははなはだ遺憾なことでございますが、私どもの党の方では船田防衛庁長官に対する不信任案を提出したわけです。それが正式な、手続を完了いたしまして受け付けられておりますから、その問題がいずれかに決定するまで、船田長官に対するわが党の質問を続行することは合理性を欠きますから、大へん遺憾ですが、船田長官に対する質問はその問題が解決するまで留保させていただきたい。そして与党の諸君から、長官に対する質問がございましたらおやりになることは、私は委員長のお取り計らいをあえて拘束はいたしません。お含みの上でお取り計らいを願いたい。

第24回国会 外務委員会 第45号(1956/05/18、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。参考人の方々にちょっとお願いいたしておきますが、きょうは十分いろいろお尋ねをしたり、御意見を聞かしていただいたりしたいと思っておりますが、最初は今委員長からのお話のように、お三人でそれぞれのアウトラインといいますか、概括的な問題だけを一つ提示していただいて、あとわれわれの質疑を通じて、十分御意見なり実情をこまかい点についてお知らせいただくことが便宜ではないかと思いますので、そういうふうに私としては希望を申し上げておきます。
【次の発言】 参考人の方にこまかいことをお尋ねしたいのですが、まだあとの議事の都合がありますからちょっと簡単にお尋ねしたい。  第一点は、土地……

第24回国会 外務委員会 第46号(1956/05/19、27期、日本社会党)

○穗積委員 船田防衛庁長官にお尋ねいたします。この協定は言うまでもなく、MSA協定第四条の規定に従って今度の協定が出てきたわけでございますが、これは一体どちらから希望いたしましたか。協定のできたというのはむろん合意の上でございますが、それ以前に一体どちらから希望されてこういう協定を作ることになったのでありますか。
【次の発言】 それでは抽象的でなくて具体的にどういう必要があって、こういう協定を結ぶことになったのか、その動機、原因理由を明確にしていただきたい。
【次の発言】 私のお尋ねしたのは、そういう抽象的、観念的なことではございません。言いかえますならば、私の前の質問に対してお答えいただきた……

第24回国会 外務委員会 第48号(1956/05/23、27期、日本社会党)

○穗積委員 きょう資料をいただいたが、フィリピンの対外貿易、そのうち対日貿易を含む対外貿易の総額と分類別を一つぜひいただきたいと思うのです。それとそれからいろいろな事情があるでしょう。その説明をつけていただきたい。

第24回国会 外務委員会 第50号(1956/05/25、27期、日本社会党)

○穗積委員 鳩山総理大臣が時間がないというので、ただいま委員長との申し合せで、一回だけの質問を許されましたから、折り返して質問ができないのは残念で、あなたも残念だと思うけれども、一同で済むように一つ御答弁を願いたいと思います。  先ほどから私どもの方の松木、田中両委員の質問に対して、党内の一部の諸君の間に、日ソ交渉についてあなたの考えと違った意見を持っておる者があるようであるが、そういうことを顧慮することなしに、自分の考えを実行したい、その段階に来ておるという決意を示されたことに対しては、私は鳩山さんはまだ健在であるということで、敬意を表するとともに、喜びにたえません。しかしあなたは今までいろ……

第24回国会 外務委員会 第51号(1956/05/26、27期、日本社会党)

○穗積委員 私はこの問題についてまだ質問しておりませんからあとにいたしますが、重複を避ける意味で関連して質問したい。  四億ドルを十年間と向うは言い張る。その向うの言い張りをこっちが受け入れたことも問題なのであれは一方の希望によって二十年になっております。四億ドル二十年ということに大野・ガルシア協定はなっていたと思う。まあ百歩譲って今長官の言われるように四億ドル十年とする。それを今度は五億ドル二十年とすれば、金利を七分と見ると大体とんとんだ――これはあなたが実業家出身だから、さすがに頭の回りが早くて、とんとんと解釈すればそれも一理ある。なるほどちょっともっとものような話だが、これは商売の資本を……

第24回国会 外務委員会 第52号(1956/05/28、27期、日本社会党)

○穗積委員 大きい問題についてだけ大臣に続いて先にお尋ねいたします。高碕長官にちょっと御答弁をわずらわしたいのですが、今度のこの協定を結ぶについては、貿易拡大の可能性についてある程度の見通しと、相手側の取りつけをしておきたいということが、大きな一つの眼目といいますか、条件になっておったと思うのです。そのことが文書の上で明瞭になったのはこの共同声明だけでございますか、そのほかに何か両国で交換いたしました文書の中に、それに触れた問題がございましょうか。
【次の発言】 そうしますと、「両国は、正常な国交関係の回復に伴い均衡のとれた貿易の伸張のごとき共通の利益の問題に注意を注ぎうることとなることを期待……

第24回国会 外務委員会 第53号(1956/05/29、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は社会党を代表いたしまして、本協定に遺憾ながら反対の意思表示をいたしたいと思います。  理由を簡単に申し上げますが、実は私どもは、申すまでもなく、特にアジア地区の各国、各民族に対して戦時中に与えました被告については、日本国民は深くそのあやまちを反省しながら、それにかわる意思表示の一部としてでも、賠償問題は早期に解決して、そして過去のことは水に流して、アジア精神に立っておのおのの国の間の友好親善を深め、経済、文化の交流を促進すべきであるということは当然の主張であり、われわれの強い要望でございました。従ってその精神においては、今度の日比賠償協定に対しましても全面的に賛成をしたいのでご……

第24回国会 外務委員会 第56号(1956/06/02、27期、日本社会党)

○穗積委員 この問題は申し上げるまでもなく事理明瞭だと思いますが、私が紹介申し上げましたのはただいまの中に入っております全日日本婦人団体連合会、これは全国の平和を愛する婦人諸君の団体でございますが、請願の趣旨だけ明らかにしておいて皆さんの御審議をいただきたいと思います。  原水爆の実験を中止するようアメリカ政府に申し入れ、実験が完全に禁止されるよう強く努力することを政府と国会に要求いたします。  第二は原水爆を全国的に、すなわち実験、製造、使用、貯蔵などのすべてにわたって禁止するために国連、関係各国に申し入れ、このために努力されることを要請いたします。  その請願の理由につきましてはもう申し上……

第24回国会 外務委員会 第57号(1956/06/03、27期、日本社会党)

○穗積委員 中川アジア局長に御発表を願いたいと思いますが、実は先般中国の周恩来総理が日本の戦犯抑留者を相当多数に釈放するということを声明なすって、しかもそのことをわれわれ確かめてみますと、四月二十五日に開かれた全国人民代表大会、これは国会に当るわけですが、その常務委員会第三十四回会議で、最高人民検察院検察長張鼎丞氏から、次のような発表がなされたということが明らかになったわけでございます。それは現在抑留中の日本戦争犯罪分子の状況に関する報告として、そしてその返還処理が採択されたということがわかったわけでございます。もとより問題は、そういう資料があったというだけでは、日本としては受け取り方の態度を……

第24回国会 外務委員会 第58号(1956/07/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 私はきょう緊急な沖繩問題と、それから時間があった日ソ交渉に関する政府の方針を伺いたいと思いますが、まず緊急性がありますから沖繩問題からお尋ねいたしたいと思います。  お尋ねに入ります前に重光外務大臣並びに鳩山山内閣の与党の方々に遺憾の意を表して要請をしておきたいことがある。この問題が起きましたときに、鳩山総理はこれは土地をかえてやれば問題は解決できるだろうというような、県民並びに国民の民族的な要望を全く無視した、そうい単純なる経済的な問題としてこれを理解、するということ、これは沖繩県人はもとよりのこと、われわれとしてもはなはだ遺憾でございました。さらに当面の衡に当らなければならない……

第24回国会 外務委員会 第61号(1956/07/28、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して伺いたいのですが、ちょっとその前に、高碕長官が外務大臣代理になられたことを私は歓迎いたします。それから田中君も言ったように、あなたはそのまますわっておられた方がいいと思います。一つそういうふうに党内、閣内で御努力なさることを日本人民のために希望いたします。  それから今の原水爆禁止大会のこと並びに入国管ことですが、これは先ほどあなたの御趣旨もそうだし、国会の趣旨もそうだし、でございますから、私は当然原則としてはこれは承認して入れらるべきであって、個々については、またいろいろな事情があればそれは検討して、その上で正当な理由があればそれを示してもらいたい。納得のいくような理由で……

第24回国会 外務委員会 第62号(1956/08/27、27期、日本社会党)

○穗積委員 本日は他の委員の質問者も多うございますから、私は日ソ交渉について数点の質問をいたしたいと思いますが、質問に入ります前に委員長にお尋ねいたしますが、今日日ソ交渉につきましてはソビエトとの交渉の過程から見ましても、また国内の政治的の動きから考えてみましても、河野農林大臣という者が重要な地位に立っておる一人であることは言うまでもありませんから、従って本日はぜひ河野農林大臣の出席を当初から強く要望しておったにもかかわらず、今日御出席がありませんが、委員会としてはこれをどういうふうに処理されたのかその経過を第一に説明しておいていただきたいと思います。

第24回国会 外務委員会 第63号(1956/08/30、27期、日本社会党)

○穗積委員 根本官房長官が見えて非常に重大な発言が多いので、私も内容にわたってお尋ねしたいのですが、きょうは時間がありませんから割愛いたします。そしてただ一点だけ要望して長官の御答弁をいただきたい。  それは重光外務大臣が帰られて早々の時期に臨時国会を開くという問題です。実はこの日ソ交渉は単なる外交問題の中のワン・オブ・ゼムのささたる問題ではございません。国民全体に重大な影響を持つとともに、内閣にとってもこれは生死を決定するほどの重大な責任のある問題でございます。そしてそれを先ほどからのお話によりますと、国民の感情または世論云々ということを決定のかぎに置いておられる傾きも――それが全部ではない……


■ページ上部へ

第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 外務委員会 第2号(1956/11/28、27期、日本社会党)

○穗積委員 ちょっと議事進行。この在外公館の議題の審議を促進するために私は言っておるのですが、こういう資料を至急取り寄せていただきたいのです。たとえば日本とアメリカとの間に大使館がありますね。イギリス、フランス、各国の、日本が大使館を交換している国を列挙して、そして日本の大使館はアメリカに何人館員がいるのか、アメリカの大使館は日本に館員が何人いるのか、その数字を出していただきたい。総領事館、領事館についても同様であります。なお念のためにお願いしておきたいのは、正式な館員以外に参与、顧問、または嘱託等の名義で働いておる人の数もわかりましたらお知らせいただきたい。たとえばアメリカの大使館のごときは……

第25回国会 外務委員会 第5号(1956/12/03、27期、日本社会党)

○穗積委員 政務次官にお尋ねいたしますが、この前も参考人を呼んで合同審査で最近の原子力の国際的な情勢について検討したわけです。昨年これを結ぶときには、アメリカの原子力法が独占意識が非常に強い考え、それを基礎にした法律ができて、それがもとの法律となってこの協定ができているわけですね。ところがその後、われわれがその当時にも指摘したのですが、予想以上に情勢が大きく変化して、もうすでに来年には国際的な原子力機関ができようとしている情勢に具体的になってきたわけです。そうしますと、独占かつ秘密を建前とするこの協定、しかもその有効期間は五カ年間であったと記憶いたしますが、そういうことであると少しく情勢の変化……

第25回国会 外務委員会 第6号(1956/12/05、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。あと森田参考人一人で終るわけです。お見受けいたしますと、外務省から針谷課長においでいただいておるようですが、針谷課長に、今まで提起され、われわれが持っておる問題のすべてを質問して、この席上ですべて回答していただくということは、非常に無理なのじゃないかと思うのです。ですから、少くとも外務大臣並びに大蔵大臣あるいは政務次官等にぜひ来ていただかぬと、あと審議ができないと思うのですが、委員長はどういうふうな御方針でおられるのか。
【次の発言】 それでは今委員長の言われた通り、会期中に必ず両大臣を呼んで、政府の方針をその前にきめておいてもらって、はっきりすることを委員会としては決定……

第25回国会 外務委員会 第9号(1956/12/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務省当局にお尋ねいたします。質問に入ります前に、ちょっと要望を申し上げて御注意を喚起しておきたいと思うのだが、沖縄問題に対する日本政府の態度が、いささかこの問題に対して第三者のような、まあ困った問題だというふうに、いささか逃げ腰というか、こういう態度が、実はアメリカに対しましてもくみしやすしという印象を与えているだろうと思うし、それから日本国民、特に沖縄の県民の諸君にすると、要求することが実現するかしないかということは別にいたしまして、われわれのたよるのは本国政府しかない、並びにそれを支持する本国の世論しかないのだ、こういう悲壮な気持で、事実上四面ことごとく海で、交通通信の自由す……

第25回国会 外務委員会 第10号(1956/12/13、27期、日本社会党)

○穗積委員 田中官房副長官に沖縄問題の処理についてお尋ねいたしたいと思います。  実は、本日は金に関係したことですから、大蔵大臣の出席を求めておりましたが、大蔵大臣は他の所用のために出られないということでございますから、あなたはきょうは内閣を代表して一つ御答弁をいただきたいと思います。  実は沖縄問題につきましては、施政権の回復問題、それから四原則を支持する問題、その他人道上の、人権がじゅうりんされておる事実等が、今日まで切々として訴えられて、それに対して与野党を超越いたしまして、国会においてもこの問題解決のために、すなわち施政権の回復、四原則支持並びに人道上の問題解決のために、強い要望を内閣……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第1号(1956/11/17、27期、日本社会党)

○穗積委員 ちょっとお尋ねします。遅刻して何ですが、この特別委員会は、理事の定員を何人にされるつもりか。それから専門員でございますが、専門員は、内容によりまして非常に専門的な問題が多いわけです。そういたしますと、関係のあるものは外務がまず第一、それから農林水産委員会、それから商工委員会、引揚、そんなところですが、この専門員並びに調査員というものの構成はどういうふうにされるものか、慣例等があったら、この際方針をきめておいてもらいたいと思います。理事と二つの問題です。
【次の発言】 そうすると、最初に理事の定数だけはきめておかなければならぬ。

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第2号(1956/11/19、27期、日本社会党)

○穗積委員 もう一つ、政府に関係の資料があったら、事前に早く出すように要求してください。

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第5号(1956/11/22、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。この間から理事会で与野党とも一致したのは、二十七日の本会議に問に合うようにやろうと言っておるのです。今床次さんが七人目ですが、あと通告のあるだけでも全部で二十四名あります。この調子でいくと、物理的に非常に困難になってくる。そこで、私どもは、与党の方の熱心な御審議、質問に対して、これを抑制するつもりは全然ありませんが、今度の共同宣言、今申しましたような特殊な制限を受けておると、委員長もたびたび言われたと思うのです。そういうことで、与党の方の質問もわれわれつつしんで拝聴いたしておりますが、その多くが党内の政策審議会または代議士会でやって差しつかえないと思う点が多いのだ……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第6号(1956/11/24、27期、日本社会党)

○穗積委員 最初に、委員長にちょっとお尋ねいたしますが、この前私の質問は、内閣の総理として、かつ自民党の総裁としての地位におられ、しかも今度の交渉の全責任を持った鳩山総理と、重光外務大臣との間で考え方を統一していただきたいと思って、それで、あなたのごあっせんによって、私の継続すべき質問が打ち切られて、総理と外務大臣とそろったところで、これは重要な点であるから明らかにしてもらいたいということによって、きょうの会議になったのです。ところが、承わりますと、総理はきょう御出席にならないようですけれども、それでは一番大事な質問について明らかにしていただくわけに参りませんから、その点については委員長の方で……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第7号(1956/11/25、27期、日本社会党)

○穗積委員 昨日鳩山総理が御欠席になりましたので、ぜひ総理に簡潔にお尋ねいたしたいと思います。  問題はこういうことでございます。サンフランシスコ条約第二十六条の解釈についてはすでに明確になりました。ですから、今後日本とソビエトとの間でどのような交渉をいたしましても、二十六条をたてにしてアメリカが日本にいろいろな言いがかりをつけるということは考えられない。ところが、第二条の解釈につきまして問題になりますのは、実は日本が放棄いたしておりまする北方の島の帰属は不明確である。その帰属を決定するのは、日本とソビエトとの二カ国間の合意によって、法律上は少くとも必要かつ十分な条件を備えるものである、こうい……


■ページ上部へ

第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 外務委員会 第1号(1957/02/06、27期、日本社会党)

○穗積委員 野党を代表いたしまして、新委員長の歓迎並びに前委員長のお別れのごあいさつをいたしたいと思います。  当外務委員会は、言うまでもなく外交問題に対しまして論議するのでありますから、国民の前にその所論を明らかにするのみならず、特に衆議院の外務委員会の言論は、国際的に非常に注目されるところであることは言うまでもありません。従って与党野党を問わず、当委員会の運営並びに発言というものは非常に民主的にかつ良心的にこれを尊重いたして運営して参りましたことは、われわれ委員の人といたしましても、いささか多とする感を持っておるものでございます。日本の政党政泊は遺憾ながらまだ十分な成長をいたしておりません……

第26回国会 外務委員会 第2号(1957/02/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 ただいま岸外務大臣から、衆議院外務委員会最初の出席に当りまして御丁重なごあいさつをいただいて感謝いたします。私は野党委員を代表いたしまして、洋外務大臣を迎えるに当りまして一言ごあいさつを申し上げたいと思います。  岸外務大臣は、今国会冒頭の外交方針演説の中で、内政、外交の一体化を特に主張されました。このことに関してはわれわれ全く同感です。従来わが国のいわゆる霞ヶ関外交というものは、国内の政治、特に経済の事情についていささかこれをおろそかにいたしまして、テクニシャンとしての外交に走り過ぎておった点については、あなたも御指摘の通り、内政、外交一体でなければならぬということを強く感じてお……

第26回国会 外務委員会 第3号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○穗積委員 岸外務大臣にはいろいろお尋ねしたいと思いますが、時間がありませんから、最初に石橋内閣の一枚看板である中国との貿易拡大について、私はきょうはあなたに総理代理として、同時に外相としてお答えをいただきたいと思います。  ここで申し上げるまでもありませんが、今まで自民党のささえる内閣は、民間同士で協定を結び、それを促進することに対して、これを黙認し、あるいはできれば援助したいという気分を、ある大臣においては持っておられました。ところが今度はそういうことではなくて、石橋内閣の政治的責任においてこれを積極的に拡大するという政策を、公約として打ち出されたのであります。それは前の場合とは政治的責任……

第26回国会 外務委員会 第4号(1957/02/20、27期、日本社会党)

○穗積委員 インドネシアに関連して一言だけ伺いたいのですが、今の幅のあるお考えはけっこうなんだが、そこである段階に至ったときに、様子を見て交渉地を東京に移すようなことを考える余裕はございませんか。

第26回国会 外務委員会 第5号(1957/02/21、27期、日本社会党)

○穗積委員 政府の関係者がいなくては話になりませんから次にしたいと思いますが、ただ一点、先ほどの参考人の方が御供述になった中で、私聞き漏らしたのかもしれませんが、拿捕された者の留守家族の生活援護はどういうふうにやっておられるのですか、その事情を聞かせていただきたいと思います。
【次の発言】 それからもう一点、この沿岸漁業で生活をささえられておる家族まで含む人口数はどのくらいですか。
【次の発言】 そうすると、非常に多くの使用者並びに被用者の方が、苦しい事情にあるというのでございますが、日ソ間の漁業交渉に対する政府の、この問題を含む方針を、説明できる方が来ておりますか。先ほどの参事官の方、ご説明……

第26回国会 外務委員会 第7号(1957/02/27、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して。ただいま高橋条約局長からの御答弁は、この前の宿題になっておったと思いますが、今の御答弁は概してけっこうだと思うのです。そこで政務次官にお尋ねいたしますが、今の条約正長の解釈、国連にある国の代表権を認める提案をされたときに、日本代表が賛成した場合、それを国交回復の問題と別と解釈するかどうか。  それから前段は法理論としては別個な解釈が成り立つ、ただし政治的にはある程度の関連を生じてくるであろう、そういう趣旨の御答弁でございましたが、それを外務省として御承認になっておられるべきだと思うが、次官のお考えを伺っておきます。

第26回国会 外務委員会 第8号(1957/03/06、27期、日本社会党)

○穗積委員 時間がおそくなりましたから、簡単にいたしたいと思います。私のお尋ねいたしたいのは二つありますが、第一は日本と中華人民共和国この間における気象業務についてであります。第二は、移民業務についてお尋ねしたい。中に重要な問題も含んでおりますので、ぜひ岸外務大臣にお答えをいただきたいと思っておりましたが、本日は遺憾ながら御出席がありませんから、大臣に対する質問の予備的な意味でお尋ねいたしておきたいと思います。  最初に気象庁の太田次長にちょっとお尋ねいたしますが、日本の気象観測というものは、大陸の気象情報が不可欠な条件であるとわれわれも聞いております。そういう観点に立って気象長官である和達先……

第26回国会 外務委員会 第11号(1957/03/15、27期、日本社会党)

○穗積委員 日本側の受け入れ態勢が、左翼団体というか、それが気にいらぬというのが大体けしからぬ。どういう理由だか、田中情報文化局長はむにゃむにゃと言われましたが、一体どういうわけか、一ぺん聞きた、僕らは実は常任理事で入っているのだから、あやまちがあれば改むるにやぶさかでないわけですから、気にいらぬところがあれば何でも言ってもらいたい。それはそれとして、インドとの友好関係を結び、文化交流をやろうというときに、向うは第一回の文化交流の行事だとして非常に張り切ってやってきている。ですから、何かこれに援助することはアジア連帯委員会を援助するかのごとき錯覚を持たれないで、それが気にいらぬなら気にいらぬで……

第26回国会 外務委員会 第13号(1957/03/20、27期、日本社会党)

○穗積委員 総理は外務大臣と兼任ですから事情いささかしんしゃくすべきこともありますけれども、実は当外務委員会としては外務大臣の出席がこんなに悪いのは今度が初めてで、いろいろ今国際的な重要な問題が起きているのに、政府のお考えも聞けず、問題の促進もできないでは、はなはだ遺憾ですから、どうぞ一ついろいろの事情もおありでしょうが、時間はこちらで外務大臣の御都合に合せますから、好んで一つ出席していただくようにお願いしたい。そういう外務大臣の都会できょうもまた時間がなくて、いろいろ私は質問したいことがあるのですけれども、お急ぎのようですから百歩議って簡潔に一つだけお尋ねしておきたいのです。  それは今停頓……

第26回国会 外務委員会 第14号(1957/03/27、27期、日本社会党)

○穗積委員 今、チェコ並びにポーランド等の条約審議の途中に政務次官突如としてこの前の私の質問に対する留保答弁をなさったわけですが、それに対して私はまだ意見がございます。そういう結論を出されるに至った根拠は、はなはだ薄弱であるので、納得ができませんから質問をしたいと思いますが、ただいまは議事進行上、ポーランド、チェコの条約審議中ですから、私は質問を留保しておいて、次の機会にその問題に関する質問をいたしたいと思いますから、委員長、さよう御了承下さるようにお願いいたします。

第26回国会 外務委員会 第16号(1957/04/10、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は当分この委員会に欠席いたしますから、岸総理にこの際ごく簡潔に、アメリカを訪問されますことに関連してお尋ねしておきたいと思うのです。今度の訪問は総理としての御訪問でございまして、しかもこちらの申し入れによる御訪問でございますから、ディテールについてはまだ十分な準備はできていないかと思いますけれども、大体この構想をおきめになりましたときに、すでに内容については、岸総理の、同時に外務大臣としての腹もおありになろうと思うので、この際問題点だけでも明らかにしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 実は私も国会対策に関係いたしておりますが、鈴木委員長があなたに申し上げたのは、今あな……

第26回国会 外務委員会 第24号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○穗積委員 総理が東南アジアにお立ちになる前に、アジアに共通した問題について、この際二、三お尋ねしておきたいと思うのです。実は私ども、与党の御了解も得て、この間中国へ参りました。帰りました翌日、総理には御報告いたしましたが、実は日本と中国と国交回復するに当って、日本側で考うべき点がおもに私は三つあると思ったのです。まず第一は、国交回復に関する中国側の条件は何であるか。アメリカは安保条約の締結を条件とし、イロア、ガリオアを債務とすることを条件とし、東南アジアの諸国は賠償問題解決を条件とされんわけですが、中国においては果していかなる条件を考えておられるか。中国の国民党の指導者もそうであったし、今日……


■ページ上部へ

第27回国会(1957/11/01〜1957/11/14)

第27回国会 外務委員会 第3号(1957/11/08、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は久しぶりに総理にお尋ねするので、いろいろお尋ねしたいことはたくさんありますが、きょうは他の質問者も多数ありますから、緊急の問題について二点だけお尋ねいたしたい。第一点は国連における日本の原水爆禁止案の結果がわかったわけですが、その問題と、もう一つは全国民的な要望の上に北京において交渉されながら、ついに中絶になりました日中貿易交渉の問題に対する政府の所見、この二点についてお尋ねいたしたいと思いますから、簡明、率直にお答えをいただきたいと思います。  まず第一にお尋ねいたしたいのは、日本政府が国連において提案されました原水爆並びに軍縮に対する提案というものは、実は日本国民の世論は必……


■ページ上部へ

第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 外務委員会 第14号(1958/03/18、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。私、あとの先生に質問が二、三点あって、通告しておきましたが、それとは別に、議事進行について発言しておきたい。というのは、この重要な沖縄の信託統治問題を、学者と議員だけがディスカッションして勉強すること自身、意味がありますけれども、今日の情勢並びに世論から見て、沖縄問題に対して一番怯懦であり、不勉強であり、認識不足なのが政府ですから、政府がここに出席しておらぬということは、きょうのディスカッションの効果を半減するものだと私は思う。従って、外務大臣、何しているか知らぬ、おそらく公務で来ておらぬのだと思うが、そうであるならば政務次官、どちらか、それから担当局長、これはぜ……

第28回国会 外務委員会 第20号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 私、しばらく病気で欠席をいたしておりましたが、大臣が見えましたので時事問題について二、三所見をただしておきたいと思います。  まず第一にお尋ねしたいのは、日中民間貿易協定に対する政府の最終的な決定を一両日中にされるようですが、今度の大体の趣旨は、日中の貿易拡大を念願する政府としては民間協定の趣旨を尊重して支持と協力を与える、こういう言葉を使っておられるようです。それから協定の覚書の中に「政府の同意を得て」云々という言葉がございます。果してしかりとすれば、その覚書の中にある「同意」という言葉と、「支持と協力」という言葉を使い分けたその差は一体どういうことに置いておられるのか、それを明……

第28回国会 外務委員会 第21号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○穗積委員 解散前の国会で押し詰まって参りましたが、事態重大な問題が一、二ございますので、この際率直に外務大臣の御所信を明らかにしていただきたいと思います。  第一は日中貿易第四次協定に対する政府の取扱いの結果についてでございます。これはこの前、四月九日にも総理並びに外務大臣に支持と協力の内容と態度について少しく要望を加えながらお尋ねしたのですが、その日の午後に政府が発表なさいました文書と、それからそれと抱き合せになっておる愛知官房長官の談話、これも政府を代表する談話でありますけれども、これは実はわれわれとしてはちょっと意外なものであって、そういうことも察知されましたので、事前に、少くとも愛知……


穂積七郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期-31期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院27期)

穂積七郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期-31期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/06/18、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 今の質問の要旨は協定の上で関連があるのではなくて、アメリカ経済と日本経済との実質的の関連を聞いているのです。


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会内閣委員会法務委員会連合審査会 第1号(1956/07/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 政府当局にお尋ねしたいのですが、その前に一つだけ参考人にお尋ねしたいのです。実は土地取り上げのときの契約状態が、先ほどの御説明によると、特に講和状態になりましてからあとはごまかし的な沖繩政府を作って、その政府と沖繩人との間に賃貸借契約を結ばして、それを転用する、こういうテクニックを考えたわけですが、それに住民が応じなかったために、土地収用――われわれの考えでは、相互主義によりましてアメリカの国内のアメリカ人に対する土地収用の場合と同様に、日本の国内における土地収用法に匹敵すべき法律によって、しかもその手続等もそれによるべきだと思うのですが、今伺いますと沖繩におきましては――これは私……


■ページ上部へ

第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 外務委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第1号(1956/12/01、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は協定そのものについては明後日政府に対してお尋ねすることにして、参考人にちょっと一、二の点についてお教えをいただきたいと思います。  われわれしろうとで、こまかい情勢はよくわかりませんが、推測いたしますのに、原子力問題については、もうすでに独占かつ秘密の時代から公開かつ自由な時代に現実に変りつつあるのではないかというふうに思うのです。そうなりますと、昨年本協定が本委員会で審議されます場合においても、たとえば残存物の処理については日本に自由が認められない、またその処理についての過程におけるいろいろな試料その他は、インフォーメーションの義務を持つというようなことで縛られておったわけで……



穂積七郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期-31期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

穂積七郎[衆]在籍期 : 26期-|27期|-28期-29期-30期-31期
穂積七郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 27期在籍の他の議員はこちら→27期衆議院議員(五十音順) 27期衆議院議員(選挙区順) 27期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。