滝井義高 衆議院議員
27期国会発言一覧

滝井義高[衆]在籍期 : 26期-|27期|-28期-29期-30期
滝井義高[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは滝井義高衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院27期)

滝井義高[衆]本会議発言(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第26号(1955/06/09、27期、日本社会党(左))

○滝井義高君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま提案理由の説明がありました健康保険法の一部を改正する法律案について、鳩山総理以下関係閣僚に質問をいたさんとするものでございます。  まず第一に鳩山総理にお伺いいたしたいと思いますが、総理は不在でございますので、いずれ機会をあらためて質問に対する御答弁をいただきたいと思います。  まず第一に鳩山総理にお伺いをいたしたい点は、鳩山総理は予算委員会等を通じて国を守る努力と同時に国民の生活を守る努力をやっていくと言明をされました。すなわち、バターも大砲もというのが民主党の政策なのでございまして、その民主党の政策の基本的な現われがすなわち経済六カ……


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第40号(1956/04/28、27期、日本社会党)

○滝井義高君 ただいま提案せられました国務大臣小林英三君の不信任案に対し、日本社会党を代表いたしまして賛成の討論をいたさんとするものであります。(拍手)  その前に、鳩山総理は、この重大な国会に、所労のために来られないということでございます。私は、はなはだこのことを遺憾と存ずるものでございます。(拍手)みずからが任命をした四人、五人の閣僚がやり玉に上がって不信任案を食おうとしておるとき、一党の総裁であり、一国の総理大臣が、この神聖な議場に、所労のために出てこられないとは、何事でございますか。(拍手)そればかりではございません。みずからの責任において、政党と議会政治の方向と性格を大きく変革しよう……

第24回国会 衆議院本会議 第50号(1956/05/16、27期、日本社会党)

○滝井義高君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました公職選挙法の一部を改正する法律案並びに与党修正案に対する小澤委員長の報告に対し、また、それに関連して、委員会の審議の過程を通じて不明確であった一、二の点について、自治庁長官並びに鳩山総理に対して御所見をお尋ねいたしたいと思います。(拍手)  そもそも、政府、与党が今回この公職選挙法の一部改正なる世紀の悪法を今二十四国会に提出いたしました、その根本的な理由とするところを推測いたしてみますと、その第一の理由は選挙のたびごとにすくすくと伸びて参ります社会党の勢力を分断しようとすることが、まずその第一の理由であると思われます。(……


■ページ上部へ

第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 衆議院本会議 第40号(1957/05/14、27期、日本社会党)

○滝井義高君 ただいま議題になりました松浦労働大臣不信任決議案につきまして、日本社会党を代表して、その趣旨弁明を行いたいと思います。  まず、最初に主文を朗読いたします。  本院は、労働大臣松浦周太郎君を信任せず。   右決議する。  今日、政府が労働行政として特に全力を傾注しなければならない問題は、まず第一に、吉田内閣以来、国家公務員法、地方公務員法、破防法、公労法、スト規制法等、一連の法律に基いて奪ってきた労働基本権を早急に労働者の手に回復し、みずから労働基本権を尊重し、これに対する侵害を断固として排除する態度を堅持するということであります。第二には、わが国における最も大きな課題である雇用……

滝井義高[衆]本会議発言(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院27期)

滝井義高[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 社会労働委員会 第3号(1955/03/28、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して。そうしますと、あなたの方でこの提案理由の御説明をなさった中に、三十年度予算については、いまだ成立もいたしておりませんので、現況においては予算上可能と認めがたい、こういう工合に断定をされてきておるわけです。今の御説明では、白紙だ、こうおっしゃった。従って、それならば、この提案理由を、三十年度予算も成立していないので政府としては白紙で臨みたい、こういうことにしてもらわなければ困るわけです。こういうように、予算上認めがたいということになれば、四月、五月の暫定予算の中で、アルコール専売に関する予算が特別会計で出てきておるわけです。そうしますと、他の一般公務員の地域給というものは、……

第22回国会 社会労働委員会 第4号(1955/03/29、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 厚生行政一般に関する質問をいたしたいと思いますが、特に一、二の点について重点的に質問をいたします。幸い大臣のごあいさつにありましたように、新進気鋭の川崎厚生大臣を迎えたのでございますから、非常に難路の多い日本の厚生行政も、おそらくその難路を克服して、福祉国家の大平野に入ることができることを確信をいたしております。そこで、昨日予算委員会も終了して、一応衆議院を四月、五月の暫定予算が通ったのでございますが、その予算委員会の審議の過程を通じて、私は一つの異様な問題にぶつかりました。それは、鳩山内閣の公約の一番大きなものは、社会保障制度の拡充強化ということであったのでございます。ところが、……

第22回国会 社会労働委員会 第7号(1955/05/10、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと二、三点関連して質問します。  実は保険料率が千分の六十から千分の六十五まで引き上げられるわけですが、問題は、減税を政府は今度三百二十七億からやることになりました。ところが実際に減税を受ける人というものは、下の方の低額所得者というものは全然減税を受けない。たとえば一万円とか一万三千円月収のある人は受けない。ところが、この人たちの健康保険の保険料というものは千分の六十で、たとえば、一万円の人ならば健康保険で三百円取られる。それから一万三千円なら四百二十円取られる。そうすると、同時に千分の六十五に上れば、その比率に応じて三百円なり四百二十円というものは上ってくることになる。しか……

第22回国会 社会労働委員会 第8号(1955/05/11、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 きょうは予算に関する疑義を少しお尋ねしたいと思います。実は予算書の見方を専門員からいろいろ習ったのですが、どうもこの大きな予算書を厚生省からもらっても、これと幾ら引き合わしてもわからないのです。ところが結論は、これはわからぬようになっているのだということでございます。それで少し聞きたいのですが、一ページの医薬分業関係費一千三百十四万五千円でございます。いろいろのところからここに――一、二、三、四、五、六と集めて盛られているわけですが、私はこういう医薬分業関係の調査というものは、ばらばらであってはならぬと思うのです。これはやはりどこか、統計調査部あたりが、主になってやるのだろうと思う……

第22回国会 社会労働委員会 第9号(1955/05/12、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今、生産の問題が出ましたが、実は大日本生産性本部というものができておりますが、大臣は特に経済閣僚懇談会に、自分は労働大臣であるが入っておるのだということを、いつか、多分予算委員会か何かで自慢をして言われておったことを、私も聞いたことがあるのですが、この大日本生産性本部に対する大臣の考え方をちょっとまずお述べ願いたいと思います。
【次の発言】 どうも今の大臣のお話を聞いてみると、経済閣僚懇談会に出られておる大臣としては、少し意見が消極的で、どうも何か生産性本部に対する積極的な意見の展開がなかったようですが、実はこの生産性本部というのは、まだ皆さんあまり気づいておられないようであります……

第22回国会 社会労働委員会 第11号(1955/05/17、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して。健康保険法五十五条によって、駐留軍労務者の継続給付が非常に多いことが、赤字の一つの大きな原因になっておるということでございますが、この継続期間の多い疾病は何ですか。
【次の発言】 他の健康保険組合に見られない程度に、駐留軍労務関係者に結核の発病率が高いということは、これはやはりその労務自体に非常な無理があるのか、あるいは何かそこに具体的な理由がなければ、駐留軍労務者だけが他の健康保険組合より継続給付が多いという具体的な原因は、私は出てこないと思うのです。何か労務管理の上に非常に無理がありまして、労働の強化が行われておるとか、何かそういう具体的なものがなければ、同じ日本の環……

第22回国会 社会労働委員会 第14号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 資料の追加をお願いしたい。さいぜん堂森委員から資料の要求がありましたが、あれをもう少しこまかく分けてもらいたいと思います。それは国立療養所と国立における一般病院のつき添いの人数と、それからそれに支払った生活保護、健康保険、国民健康保険、それから共済組合と自費、こういうものに分けて、人数と金額を出していただきたいと思います。これは国立療養所の会計を見れば、すぐにわかるはずです。それを金額と人数とに分けて出していただきたいと思います。

第22回国会 社会労働委員会 第16号(1955/05/31、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと一、二点お尋ねしたいと思います。  まず第一に、今度の民主党内閣になってから、大体どういう結核対策をとっていくのか、今年の結核対策を、系統的にこういうものとこういうものとが特徴的なものだということをちょっと御説明願いたい。
【次の発言】 予防面に重点を置くとするならば、必然的にBCGの接種というものが順当に行われなければならぬと思う。さいぜん長谷川委員からも、初感染の状態についていろいろ御質問があったようでございますが、あなたの方から出ておる統計を見てみましても、昭和二十六年においては、BCGの接種者の数は千四百二十一万四千七百八十五人あったのですが、それが昭和二十九年には……

第22回国会 社会労働委員会 第18号(1955/06/03、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣に二、三点お尋ねしたいと思います。あといろいろこまかい点は、政府委員にお伺いします。  まず第一にお尋ねをいたしたい点は、この法律をなぜ単独立法として出さなかったか。なぜわざわざけい肺及び外傷性脊髄障害というものを加えてきておるか。もちろん外傷性の脊髄障害も、一たび脊髄をやられたならば、これは不治の病です。しかし、本質的にこのけい肺と外傷性脊髄障害というものは、その発生の過程において、また職業病としての取扱いについても、非常に大きな相違を持っておるものなんです。これをけい肺の中に入れた理由。もし外傷性の脊髄障害を加えるということになれば、まだいろいろこういう加えなければならない……

第22回国会 社会労働委員会 第20号(1955/06/08、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 このけい肺に対しては、現在確実な予防法がない、こういうことから、この法律の中には予防的の面が欠けておることになっておるわけであります。人間を死に追い込むようなこういう一つの職業病というものに対して、予防法がないということは、これは非常な悲劇だと思います。従ってそういう悲劇があるということになれば、その職業病が軽いうちに見つけられるということに、政策の重点が置かれなければならないと私は思う。現在、日本のいろいろな医療保険のあり方を見ても、病人あるいはけが人が出た場合に、その対策についてに非常に熱心であるが、病人やけが人を出さない予防的措置についてはきわめておくれておるというのが、現在……

第22回国会 社会労働委員会 第23号(1955/06/15、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今回失業保険法の改正が出てきたわけですが、日本の失業対策、われわれの同胞の失業した場合に、救い得る方法は三つあるわけです。一つは、まず失業すると失業保険で救ってもらえます。六カ月の失業保険が切れると、その次には緊急失業対策事業で救われるわけです。これで働けないという姿が出ると、ここに生活保護法というもので救ってもらえる。これまでが、いわば日本の広い意味の失業対策になると思うのです。ところが、現在の日本の状態を見てみると、失業保険も赤字なんです。これは、いわば一つの行き詰まりがで嘗ているということです。おそらく今の日本の客観的情勢から見て、行き詰まりだと私は思う。それから失業対策自体……

第22回国会 社会労働委員会 第24号(1955/06/16、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと大野さんにお尋ねしたいと思うのですが、杏林の方のできた製品は直接医者に売る、それから日本科研の方は問屋筋だ、こういうお話が、さいぜん工場長さんの方からあったのでありますが、そうしますと、当然これは問屋におろす値段と医者に持っていく値段との開きがある。販売の系統がそういう工合に、問屋と直接消費者である医者に持っていくということになれば、当然利潤の違いが出てくるわけです。同じ製品をやっているわけでしょう。そうしますと、今度はその会社の経理の上においても、当然これは労働賃金その他に影響が及んでくることは必然だと私は思うのです。問屋に持っていく場合と、宣伝外交員みたいな人がずっと医……

第22回国会 社会労働委員会 第25号(1955/06/17、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 阿部さんにお伺いしますが、生光会は、発足の当初は普通の結核療養所であったと思うのですが、さいぜんの御説明でも、そういうことで発足したということになるのですか。
【次の発言】 普通の結核療養所として発足したものが、昨年三月十日に財団に切りかえたらしいのですが、なぜそれを財団に切りかえたのでしょうか、その理由がおわかりになれば御説明願いたい。
【次の発言】 その財団の理事には、どういう方々が名を連ねておられますか、それを御説明願いたいと思います。おそらく財団というものは、主としてその理事会が中心となって運営をせられておると思うのです。全部わからなくても、おそらく有名な人がおられると思い……

第22回国会 社会労働委員会 第26号(1955/06/22、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 まず先に、今の御質問に関連しますが、外傷性脊髄障害の範囲を、大体どの程度に持っていくか、この法律の予算面で、どの程度の適用者が考えられるか。
【次の発言】 今、船員保険のことで一級一号はわずかに二件だ、こういうことですが、そういうように、せっかくこういうりっぱな法律ができたにもかかわらず、その対象者が二十四名だ、しかもそれは脊髄が完全に切断をされたり、あるいはそれに近い程度に損傷される、こういうことになると、二十四名ぐらいでは非常に希有のことになってしまう。それに近い者は、いわゆる三年の障害打ち切りでそのままになってしまうわけですね。私はこれは、もう五十歩百歩だと思うのです。脊髄の……

第22回国会 社会労働委員会 第27号(1955/06/23、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣にお尋ねしますが、今回この法律によって赤字を解消しようとする部分は、これは法律が通らなければできないことですが、政府自身措置でできる、千分の六十を六十五に引き上げる保険料率の引き上げ、これは政府は、いつから実施される御所存でございますか。七月一日からでございますか。
【次の発言】 大臣は、社会党が料率の引き上げを削除する法案を提出しておることを御存じになっておりますか。
【次の発言】 しからば、今回その法案の改正を提出しておるときに、何も一カ月を争ってそんなに六月からやる必要はなかった。これは当然国会の意思を尊重するならば、待つべきだと私は思う。それを、社会保険審議会、社会保障……

第22回国会 社会労働委員会 第28号(1955/06/24、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 まず先に、昨日の大臣の方で御調査をいただくようになっておりました社会保険料控除の問題、あれを一つどういう工合になっておったのか、御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 これは認識不足もはなはだしいです。現在市町村の国民健康保険というものは、われわれは強制設立の法案も出しております。ところが、強制設立というものは、はっきり申し上げて、必ずしも自由党、民主党ではなかなかまとまらない。これは、川崎さんなんかは、現在の日本の状態から考えて、おそらく強制設立をしなければならぬ、社会保障制度を確保するためには強制設立以外にないとお考えでしょう。ところが、それがまとまらない。国民保険をや……

第22回国会 社会労働委員会 第30号(1955/06/28、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して、健康保険の赤字の解消に、厚生大臣非常に御熱心でありますが、健康保険が生々発展していくためには、医療機関の赤字が解消する以外にないことは、火を見るよりも明らかであります。先般、私は本会議で、医療機関の赤字と健康保険の赤字との同時解決が必要であるということの質問をいたしましたが、大臣からは答弁がなかったのです。今日、自分は今度初めてやるのだ、こうおっしゃいましたが、実は私たちは、医療機関の赤字の問題とともに、この単価の問題を論議すること、すでに二十六年十二月から四年越しでありまして、そこにおられる久下さんなんか、昨年も一昨年も私に、結論が出ます。出ますと言っておりながら、いま……

第22回国会 社会労働委員会 第33号(1955/07/01、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 お尋ねいたします。今回健康保険法の改正が出ておるわけですが、政府はその改正を、赤字対策の一環として出しておると私は思うのです。ところが、この政府の赤字対策というものが、一つの無理を含んでおると思われる現象が、すでに現われて来出したということです。昨日の朝日の「声」欄に、今まで大体毎月七万二千円の保険料を納めておった。ところが五月になったところがその保険料が十万円近い保険料になった。そこで、おそらく社会保険出張所だと思いますが、それを問い合せたところが、使用人の雇い入れの日とそれから保険を届け出た日との食い違いのために、特に今まで七万二千円であった保険料が五月から十万円にはね上った、……

第22回国会 社会労働委員会 第35号(1955/07/06、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今回理容師美容師法の一部が改正されることになって、今まで理容所、美容所を開設する者は届出でよかったものが、今回は特に衛生関係の措置を強化するという意味から許可制となったのですが、あなたの方の取り扱っておる事業所で、許可制でなくてならぬものには、どういう業種があるのか、それを一つあげてもらいたいと思います。
【次の発言】 そういうことで、理容師美容師も右へならえをしたということが大体わかりましたが、そうしますと、今度の改正で公衆衛生環境の強化を必要とする事業場で働く人が、その免許をもらうためには、実地練習と申しますか、医者でいえばインターンみたいなものを一年以上やらなければならぬこと……

第22回国会 社会労働委員会 第38号(1955/07/09、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 これは坂本さんでも馬場さんでもどちらでもいいのですが、血を売る職安労働者が非常に多くなったということは、最近私たちも新聞で再再報道されて知っておるのでございますが、今の坂本さんのご発言の中にも、月に五回も血を売る人があるのだ、こういうことでございます。血を売る人の三割は職安労働者に占められておる、こういう実態も参考意見として述べられておりますが、もう少しそこらあたりのことを、ありのままに具体的に御説明ができれば、していただきたいと思います。そういう血を売った人というのは、結局仕事があぶれるから、おそらく売りに行くのだと思うのですが、そういう実態をもうちょっと御説明を願います。

第22回国会 社会労働委員会 第39号(1955/07/12、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今、足利、国府台、久我山、生光会という四つの病院の医療内容についての御説明があったのですが、その御説明によって看取できることは、どの病院も非常に施設が老朽化するというか、あるいは不完備なものであり、給与は低ベースであるというニュアンスが非常に強い。それから病院の経営が、どれを見ても赤字経営か、あるいは負債が相当あるということです。しかもそれらの四つの病院は、どれも税金を払わない、いわゆる公的医療機関ないし公的医療機関に近いものである、こういう特徴があるようでございます。そこで私はお尋ねいたしたいのですが、すでにこれら公的な医療機関というものは、昭和二十七年の三月と十月のあの医療費体……

第22回国会 社会労働委員会 第40号(1955/07/13、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 先に失業保険についてちょっと一点だけお尋ねいたします。今回失業保険法の改正が行われるに当りまして、適用事業を広げておられるのですが、その中で、今回の労災保険の改正においては、水産動植物の採取をやる三十トン未満五トン以上のものには、労災を適用することになったわけです。現在日本の水産業界の状態を見てみますと、私は、むしろ労災保険を適用する前に、失業保険を適用することが緊急の要務ではないかと思う。と申しますのは、日本を取り巻く海の中には、李承晩ラインというようなものがあるし、それから沿岸にはそれぞれ七十有余の米軍の基地があって、なかなか沿岸漁民というものは漁業ができないという状態になって……

第22回国会 社会労働委員会 第43号(1955/07/16、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 懸案になっております駐留軍要員の健康保険組合の料率適用に関する問題について、一、二質問いたしたいと思います。  先日、当委員会におきまして、厚生大臣より、十四日の日米合同委員会で最終的な結論が出ない場合には、厚生大臣は監督官庁として、独自の立場をもって駐留軍健康保険料率引き上げに認可を与えるという御発言があったと聞いております。すでに十四日も過ぎたのでございますが、その結果の御報告を、保険局よりいただきたいと思います。
【次の発言】 現在この駐留軍の健康保険組合は、四月、五月、六月と三カ月の暫定予算を、厚生省等の御意見もあって組んでいることは、先般来はっきりしてきているわけです。そ……

第22回国会 社会労働委員会 第44号(1955/07/18、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 医務局長にちょっとお尋ねいたしますが、医師は調剤能力があるとお認めになるかどうか。先にそれをちょっと質問して、そのあと関連質問いたしますが、これを一つ。
【次の発言】 ある程度でけっこうだと思います、調剤能力がある。調剤能力がある人が調剤をして、反社会的な害というものが患者に及ぶかどうか。
【次の発言】 反社会的な害というものは起ってこないということを確認できました。  それから、罰金刑に処せられた、いわゆる刑罰を受けた者は、医師法の七条ないし四条に関連をして行政処分を受けられると自分は考えておるが、その関連はどうか。
【次の発言】 幸い川崎厚生大臣もお見えになっておりますので、昨……

第22回国会 社会労働委員会 第46号(1955/07/20、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して、医務局長でも薬務局長でも――お尋ねしますが、今医務局長の御答弁の中で、医師法の七条並びに四条に関連する行政処分については、医道審議会等にかけなければならぬが、それは非常に困難だという御答弁があったのですが、現在医師法なり薬事法における無診投薬その他の罰金、懲役ですね、そういうものがどの程度、たとえば昭和二十九年度中に何件ぐらい行われたのか、これを一つ御説明願いたい。もしそれが行われていないということになるならば、これは五十歩百歩で、大して変らないのではないかというような、感じがするので、御答弁願いたい。
【次の発言】 麻薬の乱用とか堕胎というような他の犯罪に付随をして、た……

第22回国会 社会労働委員会 第47号(1955/07/22、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今医務局長さんの野澤さんに対する答弁の中に、重要な点がございました。これはちょっと聞きのがしにならないのでお尋ねをいたしたい。それは、今作っている医療費体系は狭い範囲の医療費体系だ、この法案が通れば別な体系を作るという重大な発言があった。これは私はきわめて重大だと思う。今あなたの方でお作りになっておる、九月までにできるであろうその体系は、私が先般公聴会でもお尋ねいたしたように、現状の所得を分析する総医療費のワクというものは、個々の医療機関の所得には変化を与えない分業に必要な範囲に限る、こういうものであったのです。そういう医療費体系というものはだめであるということを、昨年国会は意思決……

第22回国会 社会労働委員会 第49号(1955/07/25、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと今の問題に関連してお尋ねします。どうも厚生省は、なかなか固守されているようでありますが、今年の予算の中にも国立病院を地方公共団体に払い下げるための予算が、三千万か五千万組まれておると思うのです。一昨年まで、各都道府県が払い下げを受けることをいやがるものを、厚生省は相当強行して――強行してといってはおかしいが、そういうニュアンスをもって地方公共団体に病院を移管してきた実情があるわけです。私は、国立病院というからには、結核病院であろうと普通の病院であろうと、これは意味は同じだろうと思う。わざわざ払い下げるための予算までつけてやっておった厚生省が、自治体警察がなくなったので財政的……

第22回国会 社会労働委員会 第50号(1955/07/26、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 環境衛生部長に、ちょっと一、二点お尋ねしたいのですが、現在急激にクリーニング業者が増加をして参っておるわけですが、現在全国にどの程度のクリーニング業者がおるのか。同時に、今までの法律では、十人以上の従業員を持っているところは、ドライクリーニング師を一名置くことになっておるのでありますが、そういう十人以上の使用人を持っておるクリーニング業者というものは、どの程度あるのか、ちょっと御説明願いたいのであります。
【次の発言】 そうしますと、五人以上の業者は、どの程度になっておりますか。
【次の発言】 このクリーニング業の営業者の届出でございますが、今までの法律によりますと「営業者は、厚生……

第22回国会 社会労働委員会 第51号(1955/07/27、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の監査の規定に関連して、ちょっとお尋ねしたいのですが、先般来、今大橋委員の御質問の中にもありましたが、法律を改正しなくても今までできておったのだ、こういうことですね。できておれば、なぜ改正しなければならないかということです。その点を一つ明白にしてもらいたい。
【次の発言】 ただ現在の健康保険法の九条で、立ち入り検査あるいは一定の場所に集めて、診療録、帳簿その他の内容についていろいろ聞くことは現実にやっておる。しかし、訴訟でもされた場合には困るので、こういう規定を特に設けたのだという御答弁でございます。ところが、現実に監査要綱というものを見てみますと――これはおそらく厚生省のどうい……

第22回国会 社会労働委員会 第52号(1955/07/28、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大橋委員から、だいろ詳細にわたって、大綱的の問題、条文の重要な点について御質問がありましたので、重複しないように、少しお尋ねしてみたいと思うのです。  健康保険というものは、一つの相互扶助の観念でできておる制度でございますが、現在の政府管掌の健康保険というものは、五人以下の弱い事業場が一つも入っていない、しかも入っていないばかりでなくて、今度は比較的資力のある賃金のベースのいいところは、組合に取られてしまっておる、そうして中間的なものが、政府管掌の健康保険に入っておることになっておるのです。保険というものは、元来保険料を払って、お互いにその保険の給付の恩典に浴することになるのが保険……

第22回国会 社会労働委員会 第53号(1955/07/29、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと一、二点お尋ねいたしたいのです。この法案を見てみますと、一条関係の目的は、ほとんど歯科医師のやる目的と変っていない。それから二条関係で、この歯科診療所の器具の作成、そういうようなものは、歯科医師もできることであり、技工士もできることで、これもほとんど同じ。それから十七条関係を見てみましても歯科医師か技工士でなければ、業として歯科技工をやることはできないのだ、これは同じなのであります。問題は、業務上の注意として、二十条で「歯科技工士は、その業務を行うに当つては、印象採得、咬合採得、試適、装着その他歯科医師が行うのでなければ衛生上危害を生ずるおそれのある行為をしてはならない。」……

第22回国会 社会労働委員会 第54号(1955/07/30、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ただいま議題と相なっております健康保険法の一部を改正する法律案並びに社会党両派提案にかかる健康保険法の一部を改正する法律案に対する対案並びに厚生年金保険法の一部を改正する法律案及び船員保険法の一部を改正する法律案について、社会党を代表して討論を行いたいと思います。  当然両派社会党の提案にかかる健康保険法の一部を改正するものに賛成して、政府の原案並びに民主党の修正案には反対をいたすものであります。その根本的な理由は、今回政府の提出いたしております社会保険に対する三改正案というものは、非常に思想が一貫していないということです。それは、政府の健康保険の赤字対策としてとり来たっておるもの……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第1号(1955/05/23、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 この際動議を提出いたします。委員長の互選は、投票を用いずに、伊東岩男君を委員長に推薦いたしたいと思います。
【次の発言】 動議を提出いたします。理事は、その数を七名とし、委員長において指名せられんことを望みます。

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第4号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣の御多忙中のところをわざわざおいでいただいて恐縮でございますが、昨年この補助金等の臨時特例等に関する法律が国会に提案をせられました当時においては、非常に憲法論が論議をせられたのでございます。しかし、十九国会におけるこの補助金等に関する憲法論というものは、最終的な結論は出ていなかったようでございます。しかし、きょうは、私は、すでにこの法が一年間その実績を持ったのでございますから、その実績にかんがみて二、三質問をしてみたいと思うのです。  まず第一に、昨年、国会において、この法律は政府は当分の間ということで出したにもかかわらず、国会はその意思において一カ年間の延期をしたのでございま……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第6号(1955/05/28、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の松野委員と大蔵大臣の一問一答を聞いていますと、どうも納得が行かないところが多いのです。こういう状態では、議事の進行もできませんし、われわれはまだ質問をいたしたい点もたくさんございますので、とうてい本日は上げることはできません。従って本日はこれで散会をしていただきたいと思う。それで、内閣なり与党なり、もう少し話し合って、そうしてこの委員会に臨んでいただきたい、こう思うのです。今遡及規定をつければいいという御意見もありましたが、これについてはわれわれなお問題があると思いますが、それはそのときに御質問をしたいと思いますので、本日はこれで散会を願いたい。

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第7号(1955/05/30、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと……。さいぜんの大臣の答弁に疑問の点が一、二ありますので、関連してお尋ねいたしたいのです。大臣は、六月暫定予算を出したときに――政府としては、四月、五月の暫定予算を出したときに二カ月の補助金延長の法案を出したから、従って当然六月にも一カ月延長の法案を出すべきであった。しかるに、政府の方針としては、本予算を出したので、従って残りの十カ月分を同時に出した。ところが、暫定予算を一カ月分出すということになると、重複するので、これが一つ工合が悪かったということと、それから時間的な余裕がなかった、こういう御答弁でありました。従って、国会の方でそういう意思があれば出して下さい、私の方は賛……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第10号(1955/06/24、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣にちょっとだけお伺いしますが、新たに入学する児童に対する教科書の給与は次の通常国会で修正をしたいという御答弁がありました。同時に、新学年からやるのだ、こういうことなんですが、実はこの法律は来年の三月三十一日までしか期限がないのです。大臣がそうやると言わなくても、自動的にやることになるのだと思うのですが、この点大臣御存じでそういう御答弁をされたのか、これは大臣の意思にかかわらず来年からやることになるのですか。
【次の発言】 それと関連しますが、そうしますと、実はこの補助金等の臨時特例に関する法律が出たときは、こういうものは、一応政策的には一年であったけれども、国の財政の健全化をは……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第11号(1955/06/25、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 補助金等の臨時特例等に関する法律の中にあります新たに入学する児童に対する教科書の給与に関する点でありますが、文部大臣は、本年度からこの給与の費用というものはぜひ獲得をして児童に配付したいと考えておった、しかし、自分の力が足らなかったために、あるいは財政上の事由のために、本年も不本意ながら補助金の削減の対象とせざるを得なかったという御答弁が昨日ありました。しかし、来年度は必ずこれを新学期からやるようにいたしたいという答弁があったのでございます。それに対して、大蔵省は、全般的に他の予算との関係もあるので検討いたしたい、こういうことなのでございます。しかし、この法律は、御存じのように限時……

第22回国会 予算委員会 第21号(1955/05/27、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大蔵大臣にお尋ねします。先般当委員会で自由党の野田卯一委員の質問に答えて、こういう答弁があったのです。いわゆる健康保険の赤字補填の問題ですが、現在健康保険は非常な赤字に苦しんでおりますが、昭和三十年度にはいろいろ節約をしてもなお三十億の赤字が出る。その中で十億円は国庫から赤字補填の財源で補充をすることになる。従って二十億の赤字が出ますが、同時に昭和二十九年度の赤字が四十億ありますから、六十億赤字が出るわけです。これを資金運用部から借り入れて補填をしていく。その資金運用部からの借り入れに当って資金運用計画の中に繰り入れられていないじゃないかという質問に対して、時期を見て、資金運用部計……

第22回国会 予算委員会 第22号(1955/06/01、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 外務大臣にお尋ねいたします。先日多分二十五日の当委員会であったと記憶いたしておりますが、三宅委員の質問に対して、台湾の問題については米側と常に情報の交換を行なっており、原水爆を使う考えがないという意思表示をアメリカ側から受けておる、こう御答弁に相なったのであります。台湾の問題に関してアメリカは原水爆を使わないということは、日本の基地から原水爆を使わない、こういう解釈なのかどうか、これを一つこの機会に明白にしていただきたいと思います。
【次の発言】 それならばそういうアメリカの意思表示は、日米合同委員会でそういう意思表示があったのか、それともアリソン大使からそういう意思表示が外務大臣……


■ページ上部へ

第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 社会労働委員会 第3号(1955/12/09、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと一、二点お尋ねしたいのですが、これは根本的なことです。われわれのいただいた社会労働委員会調査室の調査では、三月三十一日までには全面的につき添い婦を常勤労務者に切りかえてしまうというふうに書いてあるのですが、全国に厚生省の方からそれぞれ二千二百七十人の常勤労務者の割当をやっておると思うのです。この根本的な態度をお聞きしたい。三月三十一日までにやってしまうのか、それともそういうものではなくして、今まで答弁がありましたが、結論的には、しばらくはずっと二本建でいくのか、この点簡単明瞭にお答え願います。
【次の発言】 三月三十一日までにやるつもりということはよくわかりました。次にお尋……

第23回国会 社会労働委員会 第4号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣が十二時半までだそうでありますから、一般的なものは次会に譲りまして、年末関係の急な二点をちょっとお伺いしたい。  それの一つは労働金庫の年末金融の問題。御承知のように中小企業等から相当労働金庫に年末金融の申し入れが殺倒してくるわけです。現在金融情勢が一般的に緩和したために、労働金庫等においても相当預金が集まっております。百十億くらいの預金があるが、貸し出しが八十億ぐらいで、ある程度の資金的な余裕はありますが、殺到する年末金融をまかなうには不足のようでございます。従って昨年におきましても四億くらいはやはり政府の方で手当をしてくれておる。また二十八年度においても二億七千万円くらいし……

第23回国会 社会労働委員会 第5号(1955/12/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 時間がありませんので、たくさん尋ねたいことがありますが、一、二点おもな点だけお尋ねしたいのであります。私実はこの七人委員会の報告を読まれた方の意見をいろいろ尋ねてみた。あまり詳しく意見を述べてもらうより一つこれを読んで率直に感じを述べてくれ、まあわれわれみたいにこういう問題と取り組んでいる人の意見を聞くと、実にこれはよくできている、まれにみる社会保険に関する白書であるという意見が一つございます。それから今度は熱心にこういうのを読んでおる患者に尋ねたところが、どう言ったかというと、一語にしていえば、この報告書には受診率をいかに低下せしめるかという精神が全編に流れている、こういう御意見……

第23回国会 社会労働委員会 第6号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 さいぜん多賀谷委員の、特別失対事業が非常に遅延をしておるのだという質問の中で、問題点として、ガソリン税のひもつきのために、三十五億の特別失対の中で二十億ばかりは道路整備五カ年計画に回さなければならぬ、それから同時に予算の関係でどうも請負にしなければならぬ、公共事業に全面的に失業者を吸収するわけにはいかぬというような理由を述べられましたが、問題は私は、それは現象的に現われた問題であって、大体特別失対事業の基本的な考え方をどうするか、この点にあるのだと思うのです。これが労働省では端的に、失業者ができたので主管省としてこれを吸収しなければならぬという考え方に立つだろうし、建設省は事業効果……

第23回国会 社会労働委員会 第8号(1955/12/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の野澤委員の質問に関連してお尋ねしますが、実は私もあのポスターを全国を回っておるときに見たんですが、医者に診察をしてもらったら必ず処方せんをもらいなさいと書いてあるのに、「必ず」を消しておるところと、そのままになっておるところがある。あとで東京に来て聞いてみると、大橋委員から厚生省に抗議を申し込まれて、それで消したんだという話も聞いたのですが、これは消したところと消さないところとがある。こういうことが一つと、それからあのポスターが出てから、患者からいろいろ尋ねられた。処方せん料は大体幾らお払いしたら今度はいいようになるんでしょうか。いわゆる新医薬制度の内容がさっぱりわからないんで……


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第11号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。さいぜん、大臣は、今の議員の定員の問題の前に、連座制等の強化法は次の選挙までには必ず出すという御答弁をされました。早川政務次官並びに鈴木次長は、先般、できるだけ早く、次の国会までに出すという御答弁をされたのでございます。次の選挙までに必ず出すということと、次の国会までということとはずいぶん違う。太田長官は一体次の選挙はいつあるとお考えになっておりますか。
【次の発言】 そうしますと、次に行われる選挙までに間に合う、こういうことになれば、事態は、参議院の選挙と一諸に、この法案が通れば国会は解散になるという可能性もある。あなた方の方は、憲法改正とこの小選挙区法の成立とを結びつ……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第12号(1956/04/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 さいぜん、太田長官から、政府案は、前回の改正は、主として参議院の選挙を中心に改正し、しかも当時においては衆議院というものは中選挙区制である、今回は衆議院の選挙を中心にして改正をする、しかも今度は小選挙区制になるんだ、こういう御説明がありまして、そういう理由から一事不再議にはならないのだ、こういうことでございます。そこで、問題は、一事不再議の限界というものをどこに置くかということです。公職選挙法というこの法律自体については、明らかに、これは、何と政府が強弁されようと、一事不再議になっておることは事実でございます。少くとも、一事不再議というものは、あることを可決または否決されて、そうし……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第13号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して法制局長官にちょっとお尋ねしますが、あなたの今のいろいろの御説明で、趣旨、目的、事情の変更、こういうことがものさしとして出てきている。これは、いろいろ言葉の使い方等から勘案してみて、私はそう思うのです。昨日もそういう御答弁があったのですが、さらにそれが、今度は、今の御答弁を聞いていると、形式的に字句が同じであっても、内容が変っておればいいのだ、こういうことです。ここにあなたが答弁した速記録を持ってきております。そうしますと、こういう場合はどうでしょう。厚生保険特別会計というものが現在あるのですが、厚生保険特別会計法の三条に、一般会計からの受入金という項目がなかったので、一般……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第16号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。問題は、二大政党の発展と政局の安定です。今原君はそこまで来ておるわけです。そうしますと、少くとも二大政党というものか育成せられ、しかも政局が安定をするためには、その基盤というものがしっかりしておらなければならぬ。ところが、たとえば神戸においては、自民党の一番有力な基盤である市会議員そのものが、こういう不合理なことではだめだといって、脱党している。あるいは福岡県においては、六区、いわゆる方市、鞍手郡、八幡市の一部、遠賀郡、しかも嘉穂郡をつけたのは、これは盆踊りが一緒だからということを早川さんは御説明になったが、その盆踊りが一緒だからというその結果は、福岡の自民党自体が、もし……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第17号(1956/04/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の立会演説会に関する森委員の質問に関連してでございますが、政府の方から、今回の改正においては、政党の活動そ中心にして立会演説会の廃止を補うという、こういう意味の御説明があります。そこで、今回の改正を見てみますと、なるほど一人当り七円が六円に経費としては全般的に見ると切り下げられて、十五万円くらいの節約になるかと思います。そういう点については、その点だけに関して選挙費用が少くなっているということは表面的には見えますが、しかし、一方政党の活動といろものが非常に大きくクローズ・アップされてくる結果、結果的にどういうことが出てくるかといいますと、たとえば、私の選挙費用は実際に公定の費用が……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第18号(1956/04/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日と、けさの森委員の質問に関連して御答弁を願いたいと思います。  それは、まず第一に、供託金十万円を二十万円にした点でございます。これは、今も島上委員との間にいろいろ論議がございましたが、午前中の委員会で、泡沫候補ということは乱立を防ぐことだということ、第二番目には、国費が一人当り五十万円かかっておるのだ、こういう莫大な国費を使っておる選挙であるので、候補者としては供託金を二十万円出すのは当然だ、こういう意味の二点についての政務次官の御説明があったわけでございます。もちろん、数学的に十万円を二十万円に上げた理由いかんというようなことは、これはむずかしいと思いますが、やはりそこに何……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第21号(1956/04/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の政治団体あるいは政党との関連もありますし、昨日の森委員の質問にも関連するのですが、それは、昨日、二百一条の三の5で、個人が、衆議院議員の選挙において、一つの政党その他の政治団体が公認候補者を有する選挙区において、当該公認候補者以外の候補者で当該政党その他の政治団体に所属する者のために、その者が公認候補者であると誤認させるような事項を公けにし、または当該政党その他の政治団体に所属する者である旨を公けにして、選挙運動をしてはならぬ、この違反者は多分三百四十四条で罰せられることになっておったのでございますが、その前の二百一条の三の4は訓示的な規定で、これは罰はない、こういうことござい……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第23号(1956/04/20、27期、日本社会党)

○滝井委員 実はわれわれの方で、この公職選挙法の一部を改正する法律案を社会党として提案をする場合においても、今申しました放送設備の中にテレビジョン放送設備が入るか入らぬかということをいろいろ検討した結果、どうもやはり疑義があるという結論に達して、私の方の提案の六ページをごらんになりますと、『第百五十条第一項中「放送設備」の下に「(テレビョン放送設備を含む。以下同じ。)」』というように実はやったわけなんです。そして、同時に、さいぜんのあなたがおっしゃったように、今度は百五十条の『「その政見を録音し」の下に「又は録画により」を加え、』と、はっきりするようにしました。そしてなお「政見放送については、……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第30号(1956/05/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 公職選挙法のこの一部の改正をする法律の審議がきわめて重大な段階に入ったことは、すでに太田長官も御存じの通りでございます。先般来議長のごあっせんによりまして、委員会は十二日までに上げたい、国会の秩序を保たなければならぬというようなことと同時に、区割りとこの条文とを分離するといういわば分離論というものが出てきたわけでございます。この委員会は、太田長官も御存じのように、われわれがもらった資料によりますと、何かもう五十数時間やったということになっております。この五十数時間の審議の過程において、太田長官がるる述べられたこの法案に対する精神、長官自身の信というようなものはきわめて強かったという……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第32号(1956/05/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の島上さんの御質問に関連して、少し総理の御答弁の中に矛盾がある感じがいたしますので、この際質問させていただきたいと思います。  それは、今総理の御答弁の中におきましては、中選挙区と小選挙区とをお互いが固守して話し合いができなかった、まとまらない、そこで区割りで話し合うと、こういう御答弁があったのでございます。そうして、同時に、大綱については今度の修正案は変っていない、こういうことなのでございます。自民党の方が小選挙区を主張し、社会党が中選挙区を主張してまとまらなかった、そこで今度は、区割りについて話し合うということになれば、何もそこには、この大綱というもの、すなわち小選挙区の大綱……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第33号(1956/05/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 先に太田長官に一つお伺いいたします。実は、政府がこの公職選挙法の一部改正案を提案するときの一つの大きな理由は現在日本の政治において一群必要なことは「政局を安定せしめ、国民多数の支持を持つ政党を基盤とする政府が、責任をもって内外にわたる政策を遂行することにある」こういうことであったのです。従って、そういう一つの理由のもとに、あなた方は、これは急速に今度の国会で成立せしめなければならない、こういう御、主張であった。ところが、今回与党から出されました修正案によりますと、この法律が通過しても、実際に効力を持って動くところは、この附則の第二項から十二項までが動くだけで、あとは早くても来年、昭……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第36号(1956/08/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の井堀委員の質問に関連して幾分理解できがたいところがありますので、一、二尋ねたいのですが、それは選挙の常時啓蒙に関する経費が地方交付税の中に入っておるという点なんです。御存じのように、現在地方自治体は非常に多くの団体が地方財政再建法の適用を受けつつあります。そして、五年とか八年とかいう期間は、少くとも交付税に関しても、これを特定財源でなくて一般財源と見て、きちっとした計画を現存立てつつあるわけなんです。そうすると、今後われわれが選挙の公明を期し常時啓発宣伝を行うということになると、これがひもつき財源であるならばとにかく、現在交付税が一般財源として見られておる限りにおいては、交付税……

第24回国会 社会労働委員会 第3号(1956/02/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 井堀委員から非常に広範に、ほとんど全部の問題を質問いたしましたので、私は一、二ちょっと疑問に思う点だけお尋ねしたいと思います、それは今年度の予算を見て見ますと失業対策費が昨年に比べて六十二億増加しておることになっておるわけです。私は失業対策事業とかあるいは失業保険あるいは大臣がよく主張せられる公共事業、そういうようなものをずっと見てみますと、大体そういうものが失業対策として活用せられてきて、本来の目的とはだんだん違った方向に向いているのではないかと思う。たとえば失業対策事業というものは労働者が再就職するまで、一時労働力を保全するために失業対策をやることになっており、やがてこれを一つ……

第24回国会 社会労働委員会 第6号(1956/02/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 一昨日予算委員会でいろいろ御質問をしたのですが、どうも時間の制約を受けて理解ができない点がございましたので、きょうは会計課長もお見えだし、少しわかるように御説明を願いたいと思います。まず第一に、健康保険の会計で、三十年度に六十億の借入金がありました。三十一年度においても六十億の借入金があるわけです。これは大臣の御答弁によれば、資金運用部から借りた、こういうことになっております。ところが資金の運用計画には六十億が出ていないのですね。これは一体どうして出なかったのか、こういうことなんです。ところがその御答弁は――私は六十億は長期借入金だ、こう心得ておったのです。従って昨年もこれは資金運……

第24回国会 社会労働委員会 第7号(1956/02/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 実は今からもう二、三時間くらい――実はきょう一日は社会党の時間なんです。あしたから保守党の時間になるんですが……。まだ社会保険の実態、それから結核対策、生活保護法の問題と、どうも私わからぬことばかりでありますから、たくさん聞かなければならぬことが多いのです。しかし委員長が五時半には何か会合があって行かなければならぬそうで、委員長なしに大臣と二人でやるわけにいきませんから、あす自民党のやったあと時間をいただけるそうでありますから、きょうはこれくらいでやめたいと思いますが、今一つこういう情報が入りましたから大臣にお聞きしたいんです。豊岡の療養でつき添いを七名ほど常勤に切りかえてお雇いに……

第24回国会 社会労働委員会 第8号(1956/02/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 どうも大へん申しわけございませんが、簡単に三点だけお聞かせ願いたいと思います。明快に時間をとらぬようにお答え願いたい。  第一点は、国会は昭和二十九年十一月に新医療費体系を出すことを要求いたしました。大臣、いつ新医療費体系は国会に出すのでしょうか。
【次の発言】 あれは社会保険の点数であって医療費体系じゃないでしょう。われわれは医療費体系を要求しておる。点数を出してこいと言ったことは一回もございません。与党、野党を通じて全会一致をもって、昭和二十九年の十一月に国会は国会の意思として厚生当局に医療費体系を出すことを要求した。点数ではないのです。体系をいつお出しになるのですか。

第24回国会 社会労働委員会 第11号(1956/03/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 このたび提出いたしました健康保険法等の一部を改正する法律案について提案の理由を申し上げたいと存じます。  御承知のごとく、健康保険制度は昭和二年実施以来今日に至るまで三十年にわたって発展を続け、社会保障制度の中核として国民の医療保障、国民生活の安定に大きな役割を果してきているのであります。現在健康保険は、国家の基幹産業を中心に、労働人口の大半に適用され、国が直接管理している政府管掌健康保険には五百十二万、組合管掌のそれには三百五十万の労働者が加入し、扶養家族を加えて実に二千五百万に達せんとしているのであります。しかもその保険給付に要する費用は、すべて事業主と被保険者の醵出する保険料……

第24回国会 社会労働委員会 第13号(1956/03/06、27期、日本社会党)

○滝井委員 なかなか重大なところでありますから、関連してちょっと質問させていただきます。なるほど三名の任命される委員は、二十七条で非常に人格が高潔で労働問題に関する識見があって、法律または労働保険に関する学識経験のある人を両院の同意を得て内閣総理大臣が任命することになっておるわけなんです。こういう点については非常にいいことだとは思いますが、やはり労災保険の運営の主体が政府自体であるという点に一つの問題がある。なるほど保険料というものは事業主が全額払っております。しかしこういう疾病なり負傷が業務上のものであるかどうか、労働者側がいろいろな異議を申請してきた場合に、その裁断を下すということは、これ……

第24回国会 社会労働委員会 第14号(1956/03/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 今局長から、今まで地方で大体三千件のうち、二千八百件以上が片づいておって、中央に出るのは二百件くらいだ、こういう御説明がございました。実はわれわれが中央のことを非常に心配するのは――そのために昨日この資料を要求したのです。私の勘が当っておったのです。私はおそらく炭鉱の多い北海道やあるいは福岡が多いと今までの労災関係から直感をしたので、実はこの資料を要求したのですが、その通り直感が当っておったのです。二百件以上は北海道、山口、福岡、佐賀、長崎なんです。この五つを合せますと千七百件で半数以上になるのです。こういう遠隔地が特に労災なり失業の問題が多いところだとするならば、その処理をするた……

第24回国会 社会労働委員会 第15号(1956/03/08、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま新しい医療費体系に関する大臣のきわめて漠然たる方針の御説明がございました。実は私は、きょうは健康保険の改正に関連をして、特に健康保険の支払いに重大な関係のある新体系に基く新点数というものをいつごろ大臣は告示するつもりなのか、これを実はお尋ねするつもりであった。はからずも新聞紙にああいうものが出まして、与党内部ではこれが非常に波紋を及ぼし、混乱をしておるということをまのあたりに見ることができたのです。そこで大臣にお尋ねしたいのですが、分業は四月一日から実施をせられる、今こういう御言明がございましたが、一体新点数はいつ告示になるつもりですか。もう目睫に迫っておりますから、きょう……

第24回国会 社会労働委員会 第16号(1956/03/09、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日健康保険に重大な関係を持っている医療費体系に基く新点数表について質問いたしたのでございますが、その質問の過程において大臣の答弁を集約するならば、分業は四月一日から実施をしていく、しかし現在政府が出している新医療費体系に基く新点数をそのままするということは情勢がきわめて困難な情勢にある。従って物と技術とを分けたこの医療費体系の精神に基いた点数表というものを、できれば最小限度に修正をして実施をいたしたい、その最小限度に修正をされたものを、国会、あるいは現在新点数表の審議をやっておる中央社会保険医療協議会の審議の結論が出なくとも、大臣としては告示をして四月一日から分業に入ることもあり……

第24回国会 社会労働委員会 第17号(1956/03/10、27期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行について。これだけたくさん資料をいただいているので、今の説明だけではちっともわからぬ。どうしてこういう資料が出たか、資料の説明をびしっとしてもらわぬと工合が悪いのです。抽象的なこういう一枚の説明ではわからないですよ。たとえばどうして十二点になったのか、その算定の基礎を説明してくれなければ、今の説明だけではわからない。二十九年には詳細に体系を御説明になったのですから、今度も当然御説明にならなければならないと思います。
【次の発言】 今、新体系作成の経緯と、基本的な原則、新点数の概要、そしてそれらのあなた方が出されたものに対する批判に対する反批判があったのです。こんなにたくさん……

第24回国会 社会労働委員会 第20号(1956/03/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと資料の要求をいたします。われわれの数字と食い違っておりますから、これは確認する必要がありますので、今言われました五百四十六人の採用済みの三五・三%ですか、これを一つ施設別に全部一覧表にして出して下さい。予定もそうです。午後再開できれば冒頭に出してもらいたいと思います。

第24回国会 社会労働委員会 第21号(1956/03/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 厚生大臣にお尋ねしたいんですが、十六日と七日に公聴会をやったのでございますが、その公聴会の結果重要な二、三の点についてまず大臣のお答えを願いたいと思うのです。それは先般来問題になっておりました現在の医薬分業を四月一月から実施していくためには、新医療費体系ではもはやどうにもならないということがはっきりして参ったわけでございます。そこで大臣としては暫定案を作っていただくようになっておる。その暫定案は二十日ごろまでにはできて国会に報告をするであろう、こういう先般来の委員会の御説明でございました。先般の公聴会におきましては十七日に中央社会保険医療協議会が開かれる予定であったが、これが突然延……

第24回国会 社会労働委員会 第22号(1956/03/20、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連してお尋ねいたしますが、今の二月八日の通達は、医務出張所によっては非常に解釈が違っておる。医務出張所どまりであって、いわゆる療養所施設にはいっていないところがあります。しかもある出張所長のごときは、今あなたのお示しになった第三項、すなわち準備がおくれている施設については、その促進について具体的に指示するようにという、こればかりを活用して、そうしてどんどんつき添い婦を常勤に切りかえようとするところがある。だからもし一項、二項、三項というものが総括的に運用せられるならば、これは常勤労務者に切りかえてはいけない、そういうことがあるならば、すみやかにそういう意図でない、これは施設を十分……

第24回国会 社会労働委員会 第24号(1956/03/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 実は十九日と二十日の質問で明白になっておることは、二十二日か三日には中央社会保険医療協議会でいわゆる四月一日から分業実施の暫定案がきまる、こういう御答弁を得ておるのですが、すでに暫定案はできておるということを聞いておるのです。当然これは二十六年以来の審議の経過にかんがみて、すみやかに国会にも出してもらわなければならぬものだと思います。どうしてかと申しますと、予算が参議院ですでに二十七、八日ごろには自然成立をする形になっておりますから、当然これは昭和三十一年度の予算と重要な関係を持つことになります。しかもその暫定案がどういう形をとっておるものかということについても、今後の審議の上に重……

第24回国会 社会労働委員会 第25号(1956/03/26、27期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行。これはきわめて専門的でわからないのです。われわれ専門家がわからない。しかもこれは予算に関係がある重大なものなのです。あなた方がそういうものを見て説明するならば当然われわれの手元にも持ってこなければわからぬ。おそらく与党の中でわかっておる人は一人もおらぬ。だれもわからぬものをここで説明してもらっても困る。だからわかるようにわれわれの方にもそういう一表になったものを持ってきて、そうしてこうしてこれが〇・五点になったかということを説明しなければならぬ。これは全国八千万国民の生命に関するものです。これを持ってこなければわからぬ。私がわからぬのだからほかのものはわからぬと思う。だか……

第24回国会 社会労働委員会 第26号(1956/03/28、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣にお尋ねしますが、暫定案はすでに告示されたものでしょうかどうか、それをまず先に御答弁願って、それから入りたいと思います。
【次の発言】 そういう点はまた再び国会軽視に私はなると思うのです。少くともまだ私なんかは質問の続行中なんです。そもそも調剤料だけを質問をして、まだわれわれはこれでどうだという結論を出さないうちにやる、こういうことはどうも――自分の方の都合でするときにはだんだんと延ばしていく。しかも自分の方でまとまったらそれを勝手にやっていく。もしあなた方が今後そういう態度をおとりになるということになれば、われわれ野党としても今後政府には何も協力ができないということになる。少……

第24回国会 社会労働委員会 第27号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○滝井委員 先日の質問で、大体一部負担の問題の一応の質問が終了しましたので、きょうは保険医と保険医療機関の問題に入りたいと思います。決して引き延ばしの質問ではなくして、きわめて秩序正しく御質問申し上げておりますので、一つぜひ明確に御答弁をお願いいたしたいと思います。その前に、調達庁の健康保険の係の方を呼んでおいていただきたいと思います。  まず、今度の健康保険法の改正では、先般私が保険医の登録と保険医療機関の指定の二重指定に関連して、四十三条を中心に憲法との関係をいろいろお尋ねをいたしたのでございますが、憲法との関連については、行政手続上の問題と刑事手続上の問題がきわめて均衡を失しておるという……

第24回国会 社会労働委員会 第28号(1956/03/31、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日保険医並びに保険医療機関の世に言う二重指定の問題についていろいろ質疑を続行したわけでございますが、納得のいかない多くの点があったのでございます。そこで昨日の質問を続行することになるわけでありますが、昨日来の政府の御答弁を聞いてもどうも納得がいかない。もし与党が修正案を作るならば、まず斧鉞を加えるところはここなんです。そこで保険医の指導に関する問題でございます。今回の法律の改正を見てみますと、四十三条の七には、「保険医療機関及保険薬局ハ療養ノ給付二関シ、保険医及保険薬剤師ハ健康保険ノ診療又ハ調剤ニ関シ厚生大臣又ハ都道府県知事ノ指導ヲ受クベシ」こうなっておるが、どういう点で指導を受……

第24回国会 社会労働委員会 第29号(1956/04/02、27期、日本社会党)

○滝井委員 調達庁がまだお見えになっておりませんので、厚生省にお尋ねいたします。  この前、この法律の改正によって継続給付で打ち切られる実績を御説明願いたいということを言っておきましたが、もし知っておらなければ資料でもあとで御提出を願ってもいいのですが、もしあればあとで一つ御説明を願います。  本日は主として基金並びに審査機構について御説明を願いたいと思う。それは、現在基金というものが、この健康保険法の改正あるいは医薬分業に伴うところの点数の算定案の改訂によって、事務的にも現在の機構のままでやっていけるかどうかという検討をしなければならない状態になってきておると思います。従ってその基金の問題に……

第24回国会 社会労働委員会 第30号(1956/04/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと今のところに関連してですが、実は四十三条の八に、「一部負担金トシテ」、こういうことになっておるわけです。一部負担金ということは金額負担ではないことは確実なんです。そうしますと、「初診ヲ受クル際五十円以下ニ於テ厚生大臣ノ定ムル額」こういうことは、あなた方は、たとえば甲地だったら五十円ですから、五十円そのまま取るんだろうと思います。乙地は四十六円だから四十六円そのまま取るんだろうと思います。そうすると一部負担ではなく、初診だけで終るとすると五十円、四十六円の全額が取られる。さらにその次の二号においても、これは三十円と定額になっておりますが、これは三十円に満たないときにはそのまま……

第24回国会 社会労働委員会 第31号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 今大蔵大臣から重要なる発言がございました。それは次の予算編成のときには十分考慮するという御答弁でございました。そこで私はその御答弁はこの場限りのものであってはならないと思うのであります。と申しますのは、単価を一円上げることによって二十九年の統計で百十三億を要します。従って現在、二十九年よりか非常に多くの件数があり、それからその他の点数の状態が複雑になっており、変ってきておる。従って一点の単価を一円上げたならば幾らの支出増になるのか、政府管掌だけでけっこうでありますから、その見通しを一つ言っていただきたい。
【次の発言】 私は財政の事情を抜きにしようということを申しておるわけではない……

第24回国会 社会労働委員会 第32号(1956/04/06、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま八木さんからいろいろ御質問がございましたが、少しく角度を変えて総理にお願いいたしたいと思います。  その前に、昨日自民党の臨時党大会で鳩山さんが総裁に御就任になられたことを心からお祝い申し上げます。(拍手)代行委員制が解けまして、責任の帰趨が明白になったことは、二大政党の対立の上からいっても、これはきわめて喜ばしいことでございます。  そこで、その臨時党大会における総裁就任のあいさつの中において、自分が国会で一番閉口したものは国防問題であった、特に憲法九条と自衛隊の問題が一番閉口だったという意味のことを申されたように新聞で見ました。そして、最後にボールドウィン首相の言葉を引……

第24回国会 社会労働委員会 第33号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま政府与党の方から御提案になりました健康保険法の一部を改正する法律案に対する修正並びにそれに関連をして出ております附帯決議について特に大蔵大臣、厚生大臣、それから代表者で出ておられます藤本先生に御質問いたしたいと思いますが、時間の関係上大蔵大臣の分を先にやらしていただきたいと思います。アメリカ大使とお会いになるそうでありますが、これは一国の重要な問題でございますので、一つしばらくがまんしていただきたいと思います。  まず昨日鳩山総理に来ていただきまして御質問申し上げましたところ、鳩山総理も社会保障はいじめないという御説明がございました。同時に三十五年を目途として全日本国民に社……

第24回国会 社会労働委員会 第46号(1956/05/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 寄生虫病予防法の一部を改正する法律案衆法第三二号につきましてはその提案の理由はただいま内田君から御説明のありました衆法第四九号とおおむね同趣旨でございますので、その説明を省略いたしたいと存じますから、御了承をお願いいたします。
【次の発言】 政府にちょっとお伺いしたいのですが、日本には非常に多くの寄生虫によりますところの伝染病があるわけです。今回幸いこういう疾病に御理解のある議員諸君の力によりまして寄生虫予防法の一部を改正する法律ができようとしておるわけでありますが、一体この日本住血吸虫病のほかにいろいろ寄生虫による病気があるわけであります。それらの病気は一体政府はどういう考えを持……

第24回国会 社会労働委員会 第47号(1956/05/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 野澤さんからいろいろ御質問があったようでございますので、私席をはずしておったのであるいは質問をしておったかと思いますが、重複しておってもお答え願いたいと思います。  まず第一に、現在の美容師さんの数を教えていただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと養成の施設、学校教育法四十七条に規定するもので、厚生大臣の指定した美容師養成施設というのがあるはずですが、今野澤さんの質問を通じて、美容師の学校が非常に乱立をされるというような意味の御答弁がありましたが、洋裁学院や美容師学校等でなかなかの産をなす人もおるようでございますが、厚生大臣が指定をしたそれらの養成施設は過去においてどれく……

第24回国会 社会労働委員会 第48号(1956/05/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 今のことにちょっと関連してお尋ねしたいのです。それは、さいぜん武谷先生もおっしゃいましたが、われわれしろうとは、今までこういう放射能の被害なんというものは、やはり医者か物理学者だけの問題だ、こういう考え方でおったわけなんです。ところが一昨年の春以来のあのビキニの問題以来非常に放射能のちりに対する問題、それから出てくる被害の問題が国民の中に不当なまでに浸潤してきたわけです。昨日早朝にアメリカが再度違った形で、今度は空中から実験をやる、こういうことになったわけですね。そうすると、今のお話ではマグロの検査もやる方がいいという御意見があったのですが、それについては、やはりマグロの検査ぼ俊鶻……

第24回国会 社会労働委員会 第49号(1956/05/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 まずへい獣処理場の方から先に御質問いたしたいと思うのですが、環境衛生を良好にしていくためには、当然国民の衛生思想というものが向上しなければならぬと思うのです。現在の日本の厚生行政を見てみますと、健康保険とか生活保護というような、いわば救貧的な政策というものがある程度進んでおります。進んでおると言うよりかやらざるを得ないところに追い込まれておるようでありますが、その防貧的な面、これを医学の方で言えば予防的な面がむしろ欠けておる。ここ数年来の厚生省における予算の使用状況を見ましても、現実に病気になった医療をどうしていくか、あるいは現実に貧乏になって食えなくなった大衆をどうするかというよ……

第24回国会 社会労働委員会 第53号(1956/06/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと一、二点だけ労働省にお尋ねしたいと思います。井堀委員から日雇労働者の夏季手当の問題が出たのですが、今何日分出すということは御答弁ができないようでございますが、もしそれをお出しになったときに、昨年の暮れに六日分を出したときと同じように、生活保護関係の日雇労働者の夏季手当を得た分を、生活保護費の中から差し引かないような措置というものが、今度はやってもらわなければならぬ。十分今度は厚生省の社会局と連絡の上やってもらわないと、どうも昨年の十二月の状態を見ても、福岡県等がやっておるだけで、他はやっていない。こういう状態が見えるようであります。その点一つここで御言明をしていただきたいと……

第24回国会 社会労働委員会 第55号(1956/11/10、27期、日本社会党)

○滝井委員 二十四国会が終了いたしましてから、社会労働委員会の開催を、日本社会党といたしましては再三にわたって要求をいたして参りましたが、本日まで開催することができなかったことを非常に遺憾に思うわけです。御存じのように、二十四国会の末期に、国会の非常な混乱が起りまして、鳩山内閣が重要政策として掲げておりました健康保険法の一部を改正する法律案は、ついに流産のうき目を見たわけであります。その後健康保険に対する政府の態度が、あれだけかねや大鼓で騒いでおった政府がその後鳴りを静めておる。非常にこれは奇異に感ずるんです。一体二十四国会までの健康保険の情勢と流産後における健康保険の情勢とはどういう工合に変……

第24回国会 地方行政委員会 第61号(1956/10/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 前の三人の委員が重要な点にだいぶ触れましたので、重複しないように、二、三の点について調達庁と石井さんの方にお尋ねいたしたいのです。  まず第一に、淡谷君の質問に対して石井さんの御答弁の中で、測量の必要性、あるいは十月十六日までに完了せねばならぬというようなことは、警察のあずかり知らぬところであるという、きわめて重要な御答弁があったのでございます。私は、警察が、十二日に千名をこえ、十三日には二千名をこえるような者が出るからには、当然警備の計画と申しますか、出動計画というものがなくてはならぬと思います。出動計画というものがあったと思いますが、そういうものがあったかないか、これをまず御答……

第24回国会 地方行政委員会 第62号(1956/10/16、27期、日本社会党)

○滝井委員 午前中に茜ケ久保君や坂本君、西村君等から、いろいろの面にわたって参考人である警視総監に御質問がございましたが、私は幾分系統的に、具体的にお尋ねをしてみたいと思います。  昨日石井警察庁長官あるいは調達庁にいろいろ御質問を申し上げましたが、私の受けるニュアンスは、昨日の石井長官の答弁とそれから本日の参考人である江口総監の参考御意見と申しますか、御答弁との間には、ニュアンスの上で幾分違いがあるような感じがするのです。これは受ける感じでございます。昨日の石井さんのいろいろの御答弁というものは、割合に反省的な、しかも幾分謙虚さがあったと思いますが、きょうは一日目を置いて、昨日の結果も見ての……

第24回国会 予算委員会 第8号(1956/02/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 まず高碕さんにお尋ねしたいのですが、さいぜん井手委員から経済五ヵ年計画についていろいろ御質問がございました。きわめて大臣の答弁は明確を欠いております。実はもうやってもしょうがないと思いますが、話を続ける上からまずやりたいと思いますが、現在経済五ヵ年計画の柱は、完全雇用と経済自立でございます。現在日本の完全雇用を達成していくということのためには、当然第二次産業に多くの雇用が出てこなければならないのでございますが、現実の日本においては、輸出を振興するという名目のもとに、第二次産業は合理化が行われて、必ずしも人口の吸収が十分でたいということは、客観的な経済の資料その他で明白に出しておりま……


■ページ上部へ

第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1956/12/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 一つお尋ねしたいのですが、それは、今の先生の御説明の中で、政党に資金的な助成をする問題ですけれども、これをやることによって不測の事態を起す可能性があるというお言葉があったのですが、現在、立法調査費というような形で、われわれ議員は幾らかの金をもらっておるのです。これは、われわれ個人がとるのでなくて、実は党で、そのほんとうの立法調査をやるために使っておることになっておるのです。今の現実の日本はそういう状態なんですが、その不測の事態を起すということは、どういうことが予想されるかということが一つと、いま一つは、外国、イギリスあるいはアメリカ等の政党においては、国の補助というか、助成というか……

第25回国会 社会労働委員会 第3号(1956/11/21、27期、日本社会党)

○滝井委員 中西さん、あなたは参議院でかつてこういう答弁をしておる。たとえば事務ストが非常に長くなってくる、そうすれば勢いこれは第一線の電気供給の直接の業務に響いてくる。従ってそれは第二条にやはりひっかかる、こういうことになっているんです。これは間接なんです。ところが、この条文を見ると、第二条の方の「電気の正常な供給を停止する行為その他電気の正常な供給に直接に障害を生ぜしめる行為」一体この二つはどういう工合にして区別しますか。今までのあなた方の答弁では、この「電気の正常な供給を停止する行為」と「電気の正常な供給に直接に障害を生ぜしめる行為」というのは全くわからぬです。区別ができない。混淆してお……

第25回国会 社会労働委員会 第4号(1956/11/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと、質疑に入る前に、昨日この委員会が終るときに、第二条に関していろいろ政府の見解が述べられたのでございますが、われわれといたしましては、十六国会当時の政府の見解と、今回政府がいろいろ委員の質疑に対して答弁をいたしました見解を総合すると、幾分食い違いがある疑いが濃厚でございます。従って、本日委員会の冒頭に一応政府の二条に対する総合的な見解を御説明だけを願っておきたいと思うのです。われわれとしてはその説明を聞いた上で、衆参ともども一応意思の統一をして、これをわれわれ党としては処理いたしたい、こう思っておりますので、まず政府の総合的な見解を一つ大臣の口から冒頭に御説明願っておきたい……

第25回国会 社会労働委員会 第5号(1956/11/24、27期、日本社会党)

○滝井委員 今たくさんの参考人の方から御意見を述べていただきましたが、参考人の方の御意見の中にも、あるいはここ数日来の政府の各委員諸君の質問に対する答弁の中にも、実は公共の福祉ということと社会通念という言葉と、健全なる労使間の慣行の成熟というか、こういう言葉がしょっちゅう出てくるのです。ある場合はずばりと公共の福祉で質問をはね返していく、しかしある場合は行為そのものが違法なんだ、こういう言葉の使い分けが再々にわたって行われてくるのですが、どうもこの法三章的なスト規制法というものの解釈について、統一的な見解というものをなかなか把握しにくいという情勢にあるようでございます。そこで端的に、まず第一に……

第25回国会 社会労働委員会 第6号(1956/11/26、27期、日本社会党)

○滝井委員 鳩山総理にお尋ねしたいと思いますが、実は十九日以来本委員会で非常な真撃な態度をもってこのスト規制法の審議に当って参りましたが、客観的に冷静な立場から見てみましても、あるいは政府の答弁を聞いてみましても、スト規制法を存続しなければならぬという積極的な理由というものは現在解消をしておるという感じが非常に濃厚に見えております。同時に将来われわれが労使関係を建設的にあるいは合理的に作り上げていく、いわゆる健全な慣行を作りたいという立場に立って考えても、どうもこの法案を恒久立法としてやっていくということは、むしろ有害でこそあれ、決して将来の日本の労働関係の健全化のためにも適切でないという感じ……

第25回国会 社会労働委員会 第7号(1956/11/28、27期、日本社会党)【議会役職】

○滝井委員長代理 井堀君。
【次の発言】 このたび提出いたしました、健康保険法等の一部を改正する法律案について提案の理由を申し上げたいと存じます。  ご承知のごとく健康保険制度は、昭和二年実施以来今日に至るまで、三十年にわたって発展を続け、社会保障制度の中核として、国民の医療保障国民生活の安定に大きな役割を果してきているのであります。現在健康保険は、国家の基幹産業を中心に労働人口の大半に適用され、国が直接管理している政府管掌健康保険には、五百十二万、組合管掌のそれには三百五十万の労働者が加入し、扶養家族を加えて、実に二千五百万に達せんとしているのであります。しかも、その保険給付に要する費用は、……

第25回国会 社会労働委員会 第8号(1956/11/30、27期、日本社会党)

○滝井委員 提案者の一人である私が質問するのはおかしいのですが、現実の状態だけをお聞かせ願いたいと思います。医師等の免許及び試験の特例に関する法律が終戦後の特殊事情に基く暫定措置として行われることになったわけですが、その暫定措置によって、選考あるいは特例試験だけで終戦以後医師の免許を与えられた者と、予備試験を通過をして、そして今度は医師の国家試験を受験をして合格をした人、この二つに分類をしまして、終戦から大体今日までどの程度の人数が選考なり特例で医師になり、どの程度の者が予備試験を通過して医師になったか、その数をちょっとお教え願いたいと思います。

第25回国会 社会労働委員会 第9号(1956/12/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 実は大蔵省と保険局が来てからやりたいと思いましたが、時間の都合がありますので、医務局長さんに健康保険に関連して国立病院の給食費について少しくお尋ねしてみたいと思います。多分健康保険においては、国立療養所は普通一般の療養所に比べて割引をしておると思うのですが、健康保険におけるその割合の実態というものはどうなっておるのか、これをまず御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、その二割引というのは入院患者も含めて二割引なのか、おそらく入院患者は別途にさらに引いておるやに聞いておる。たとえば一般診療は普通の病院が百円ならば国立の療養所は八十円なんですね。ところが今度は入院をし……

第25回国会 社会労働委員会 第10号(1956/12/05、27期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行に関して。健康保険法等の一部を改正する法律案外二案に対する審査に今入ろうとしておりますが、私たちはその審査に入るについては、本会議において趣旨説明を聴取した後、本委員会において趣旨説明をなすべきものであるとの動議を提出いたしたいと思います。  その理由は、現在健康保険法というものは、きわめて重要な法案の一つとして数えられておるのであります。そして重要法案は国会運営の慣例上、当然これは本会議で趣旨説明をした後に、委員会の審査に入るのがならわしでございますから、当然そうすべきだと思います。  いま一つは、今回出されておる健康保険法等の一部を改正する法律案外二案は、これは健康保険……

第25回国会 社会労働委員会 第11号(1956/12/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 実はさいぜんの岡さんの質問に関連して、三十億の問題、いろいろ法律提出の時期と予算との関係が出ましたが、一つお尋ねしておきたいのは、財政法の三十三条で、目の流用というものは自由にできると思うんです、大蔵大臣の許可さえあれば。厚生省もそういう理解をしておるのでしょう。目の中の流用は大体やっている。そういうことだと思いますが、それをお伺いいたしたい。
【次の発言】 われわれの方にもらう予算というものは、昔は款というものがありましたけれども、今は款はないようであります。項になって、それから今度は目になっておる。予算書は目までしか出ていない。そうすると、おそらくあなた方は過去において、目の中……


■ページ上部へ

第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第16号(1957/03/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 私は簡単に一、二点お尋ねしたいのです。前の質問者の方から科学技術情報センターの方は質問があったようでございますので、科学技術庁設置法の一部を改正する法律案の方で一、二点お尋ねいたしたいのであります。  まず第一に、科学技術庁設置法の一部改正案の中を見ますと、放射線医学総合研究所となっておるわけであります。ところが、もうすでに衆議院を通過した予算書を見ると、放射線総合医学研究所となっておるのですが、総合が上につくのか医学が上につくのか、どっちがほんとうかということです。これは法律の方がほんとうじゃないかと思うが、予算書にはみな医学があとになっておるわけです。これは固有名詞なんですから……

第26回国会 社会労働委員会 第2号(1957/02/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 今岡本君からガスの質の変化について御指摘があったのですが、最近のガスは確かに一酸化炭素が非常に含まれておるということは、新聞等の報道においても大体そういう意見がちらほら見えておる。これは石炭の不足によって重油等が使われておる形跡が非常に多くなってきているということなのです。われわれが今までかいでおったガスのにおいと、最近のガスのにおいと非常に違ってきておる。こういう点は明らかに環境衛生と申しますか、公衆衛生の上に非常に大きな変化を、知らず知らずのうちに与えておると思うのです。そこでこれは資料として、厚生省は最近におけるガス会社のガスを作る原料がどういうような変化を来たしたのか、それ……

第26回国会 社会労働委員会 第4号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 少しこまかくなるかもしれませんが、鳩山内閣の時代に三十一年度の経済計画大綱というものを出したわけですが、この鳩山内閣の三十一年度の経済計画大綱で当ったものは、人口の伸びと労働力人口、生産年令人口ここまでは大体合っておったのです。ところがそれ以外のものは全部違っておった非常に大きな見通しの誤まりであったことは、大臣初め御存じの通りです。御多聞に漏れず国民所得等も間違っておったのですが、そういう間違ったものを基礎にしていろいろの計画が立てられてきたのです。この医療保障の勧告に対する計画も、やっぱりそういうものを基礎にしてできてきておるわけなんです。そこで医療保障の勧告の数字の基礎になっ……

第26回国会 社会労働委員会 第5号(1957/02/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 今のことに関連して……。労働省は本年度の賃金上昇率は幾らか言わなかったのですが、実はこの予算書の中に失業保険や労災保険の賃金の上昇率は書いてあるのです。四%賃金は上るとなっておる。これはどういうことなのですか。
【次の発言】 どうも来年の四%上昇というのは、今まで日本の経済が普通の状態でいっておるときならばそれでよかったと思うのです。ところが豊年景気とか神武以来の景気とか言われている。実は私は先日も言ったのですが、統計で合ったのは労働人口と生産年齢人口だけで、昨年の経済企画庁の統計は就業人口から違ってきている。全部違ってその二つだけは合っている。あとはみな違っている。これはいずれま……

第26回国会 社会労働委員会 第6号(1957/02/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して伺います。今後の健康保険の審議がありますので、大臣によくわかっていただかなければならぬと思います。われわれも大臣の考えと同じ考えを持っている。まず労働力の再生産が最も早い方法で治療をやるのが一番早道である。ところが健康保険は、結核でも今まで同じなんです。いい薬は、その薬の効果というものが普遍的にずっと学界に承認をされてから、いい薬を使うことになっている。だから実際に健康保険でその薬が使われるのは五年くらいおくれている。三剤併用ということは、二十八年に抗生物質が使われてから一、二年くらいしてからわかっていた。それが厚生省の予算の関係や何かでずっとおくれて、ようやく今に……

第26回国会 社会労働委員会 第7号(1957/02/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは冒頭ですから、どうしても大臣にやらしてもらわなければ……。
【次の発言】 やかましく言うようでありますけれども、きょうは提案理由の説明をされておる。実は私は総理大臣にも来てもらって、石橋内閣の社会保障制度に対する基本的な態度について聞かなければいかぬと考えていたのです。提案理由の説明がなければいいと思ったが、しかし政府は新しい立場で二十六国会には臨んできておるわけです。私はどうしてもきょうはほんとうは岸総理大臣臨時代理も呼ばなければならぬところなんですが、それは一応譲歩しておるわけなんですから、私もできるだけ時間を短くしますから、ちょっとおってもらいたい。  そこで私はこま……

第26回国会 社会労働委員会 第8号(1957/02/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 私はいずれ一般質問でゆっくりしたいと思いますが、今大橋先生から非常に重要な点を指摘されましたので、みんなの記憶の新たなときに聞いておきたいと思うのですが、それは三十億の金の性格です。これは三十一年度、いわゆる今年度の三十億と来年度の三十億とは性格が同じものなのかどうかということです。大橋先生もわれわれは三十億というのは赤字カバーのつまみ金――つかみ金というんですか、つかみ金だと思ったとこう言った。あなたの方は、いえそうじゃありません、三十億は赤字の穴埋めのものではないのだ、これはあくまで財政健全化のためのもので、財政の基磯を強化するものだとおっしゃった。これは大臣どうですか。三十一……

第26回国会 社会労働委員会 第12号(1957/02/27、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。ちょっと前に返りますが、一円引き上げることによって百三十億ないし百四十億社会医療に響くという御説明がありましたが、これは同時に税のはね返りがどのくらいになりますか。
【次の発言】 今まで大臣で、単価が妥当でないと御答弁いただいたのは、大臣が初めてです。今までは単価問題については、妥当でないと明言できる局長なり大臣はいなかったのです。小林さんのごときは、適正であるとは思わないが不適当でない、こうやったのです。そうしてこの委員会ががたがたになったことがある。私は大臣に辞職を迫ったことがあるのです。大臣が初めてなんです。ところが単価を検討するということは、これはもう二十六年から……

第26回国会 社会労働委員会 第14号(1957/03/01、27期、日本社会党)

○滝井委員 この前大橋さんの質問の場合に関連して質問しときに答弁が留保されておったのですが、三十一年度の一般会計から厚生保険特別会計に繰り入れた三十億と、三十二年度に一般会計から厚生保険特別会計に繰り入れた三十億は性質が同じなのか、どうかという点でございます。これに対する御答弁がなかったので、まずそれをお尋ねしておきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、同じでないという証拠物件がここに一つあるわけです。三十二年度厚生所管予算要求額事項別調べというのの社会保険国庫負担というところの一に、健康保険給付費財源繰り入れ三十億、これが今年の三十億です。昨年の三十億は健康保険再建資金繰り入れ、これ……

第26回国会 社会労働委員会 第15号(1957/03/02、27期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは健康保険法の改正に対する私が見たところで一番重要だと思われる点について、率直に大臣の御意見をお聞きしてみたいと思います。これはすべて常識的な問題でございますから、局長でなくて一つ大臣から御答弁をお願いいたしたいと思います。  先日の岡本君の質問に対して、大臣は医療制度は公私二本立でいくということをおっしゃいました。これは御確認できると思いますが、そういうように確認して差しつかえありませんか。
【次の発言】 二本立でいかれるそうでございます。そうしますと、よく聞いておいていただきたいと思いますが、まず第一に、保険診療に従出するすべての病院、診療所、薬局は、法のもとにおいて平等……

第26回国会 社会労働委員会 第16号(1957/03/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 このたび提案いたしました健康保険法の一部を改正する法律案及び船員保険法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由の趣旨説明を申し上げます。  健康保険制度は、昭和二年発足以来今日まで、三十年にわたり国民の医療保障に貢献をして参りました。疾病は貧困への道であり、貧困は疾病を招くという疾病と貧困の悪循環のもとに、社会保障制度の中核として、国民生活の安定に果してきた役割はきわめて大きいといわねばなりません。しかも今日では政府管掌において五百六十三万人、組合管掌において三百三十万人の労働者が加入し、扶養家族を加えれば実に二千五百万人にも達せんとしているのであります。  しかしながら今……

第26回国会 社会労働委員会 第18号(1957/03/06、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと議事進行。この大事な公聴会に与党の理事が一人も来ていない。これじゃだめですよ。与党の理事を呼んできなさい。そんな不見識なことがあるか。
【次の発言】 時間の関係がございますので、ごく簡単に一、二点お伺いいたしたいのですが、それは牛尾さんや大岩さんに主としてお答えを願いたいと思いますが、日本の法律の中で、今度の健康保険法のような、手も足もくびってしまって身動きもならぬように日本の国民をしておる法律があるかどうかということなんです。実は私は寡聞にしてこういう法律を見たことはありません。あなた方が今までいろいろ社会生活を長年おやりになった上で、まあ医者とか歯科医師というのは公務自……

第26回国会 社会労働委員会 第19号(1957/03/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 健康保険の単価、財政問題についてはいずれ機会をあらためてお聞きしたいと思います。と申しますのは、私この前もちょっと触れておいたんですが、単価問題とこの法案とは、今大橋委員の質問をお聞きしていても、無関係でないということはだんだんはっきりしている。私たちは単価問題と健保の改正案は不可分だと言うと、政府は、いやこれは可分だと言っている。実際単価を上げようとすれば、標準報酬その他を当らなければならぬことは当然です。政府は皆保険が行われるまではこれは当りませんというのが政府の見解であった。そうしますと、この法案が通ってしまうと、単価問題というものは皆保険までは当られぬということになってしま……

第26回国会 社会労働委員会 第21号(1957/03/09、27期、日本社会党)

○滝井委員 二十四国会にわが党が美容師法案を提出して以来、両党の間にまた美容師の作る諸団体の間に、いろいろ意見の統一を欠く点があったのでありますが、今国会に入りましてから、美容の三団体並びに自民党、社会党の間における意見の調整が完全になって、ここに単独の美容師法案ができたことは、非常にわが国美容界にとっても喜ばしいことだと思うのでございます。  しかし美容、理容と分つことによって、なお問題として今後解決を急速に要する点があると思います。その一、二の点について政府の御所見を承わっておきたいと思います。  それは現行法の第一条においては、理容、美容の技術分野を規定をしておるのでございますが、業界の……

第26回国会 社会労働委員会 第22号(1957/03/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 この前の一部負担の続きを少しくやらしてもらいたいと思います。それは四十三条ノ八に、「保険医療機関毎二一日ニ付三十円」の一部負担をやることになっております。その「保険医療機関毎ニ」というこの「毎ニ」の解釈というものは、一体どういうことになるのかということです。たとえば内科へ入院をいたしております。そして同じ総合病院の耳鼻科で見てもらいます。その場合には内科にも三十円、耳鼻科にも三十円払うという意味なのかどうか。
【次の発言】 いやそれは「保険医療機関毎ニ」というのがついているのです。保険医療機関に一日三十円じゃない、毎日の毎の字がついておるのです。

第26回国会 社会労働委員会 第23号(1957/03/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 今回政府与党の諸君から提出されましたる健康保険法等の一部を改正する法律案に対する修正案を見てみますと、福祉国家を建設するというスローガンを掲げて大きく船出をしたその内閣の悪法を、良識のある自民党の皆さんが相当多くの修正をしてくれるであろうことを実は期待をして、この法案が先月十八日当委員会にかかって以来ずいぶんわれわれ社会党は多くの矛盾点を指摘したのです。ところが修正案を見てみますと健康保険法そのものの修正というものは一指だに触れ得ていないということです。単に健康保険法等の一部を改正する法律の中の二条を削る、こうなっておりますが、この二条というのは実際には健康保険法をそのものではない……

第26回国会 社会労働委員会 第25号(1957/03/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 公衆衛生修学資金貸与法案について一、二の点だけお尋ねいたしたいと思います。時間がありませんから簡単にお答え願います。  それは、この金を借りた人に対して、法律で定められた期間以上保健所に在職した場合には、修学資金の返還の債務の全部または一部を免除することになっておるわけですが、その全部または一部を免除する基準というものは、多分政令で定めるのだろうと思いますが、一体どういう工合な定め方をすることになるのでしょうか。
【次の発言】 わかりました。それが一部を免除する領だそうであります。それは結局政令で定めることになるのですね。

第26回国会 社会労働委員会 第26号(1957/03/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣もお忙しいようでございますから、私簡単に二、三の点だけをお尋ねしておきたいと思います。  今度の失業保険法の一部を改正する法律案というのは、正直に見て相当進歩的ないいところがあるわけなのです。しかしこれをいよいよ実施する段階になると、やはりいろいろ問題点があるような感じがいたします。そこでそういう点を少し具体的に大臣の御意見を聞かしていただきたいと思うのですが、それは、たとえば私福岡県の例を一応とって具体的に質問してみたいのです。現在福岡県の日雇い関係の状態を見ると、二万二千五百九十一人おります。これを地域別に分けますと、甲地区、乙地区、丙地区と、こういう工合になっておるのです……

第26回国会 社会労働委員会 第27号(1957/03/20、27期、日本社会党)

○滝井委員 この前公衆衛生修学資金貸与法の質問をいたしましたが、きょうは公衆衛生修学資金貸与法のこの前の残りと、それから結核予防法の一部を改正する法律と、この二案を先に質問いたしたいと思います。と申しますのは、公衆衛生修学資金貸与法は保健所における技術の中核をなす医師、歯科医師というものが不足をしておる、従ってこれを充足するためにこういう資金の貸与の道を開く、それによってこの充足をはかっていこうという法律です。ところが一応に保健所の機構に今のように人的な中核的要素というものが欠けておる、それに続く結核予防法というものが絵にかいたもちになってしまう。従ってこの両法案というものは不可分だ、こういう……

第26回国会 社会労働委員会 第28号(1957/03/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 先般失業保険法の一部を改正する法律案の質問をいたしましたときに、失対の賃金というものが一応一般職種別賃金を基礎にして大体それより一割ないし二割下回るものできめられる、こういうことになっておるわけです。そういたしますと、そのもとになる一般職種別賃金というものは一体据え置いたものでいくのか、それとも四月からこれが引き上げになるのか、こういう点をこの前質問したところ、ちょうど担当の局長さんであります百田さんがおいでになっていなかったので、安定局長さんから、その点はどうも私たちの所管でないからということで御答弁の保留がございました。従ってきょうは百田さんがおいでになっておりますので、百田さ……

第26回国会 社会労働委員会 第29号(1957/03/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の生活資金のことで、最後にもう一つ聞いておきたいのですが、この生活資金は多分利子を払わなければならぬということになっておったと思うのです。しかも生活資金だったら、三年以内に払わなければならぬというワクがあったと思いますが、その点はどういう工合の支払方法になるのですか。
【次の発言】 大臣お聞きのように、利子が三分ついて、三年以内にこれを払わなければならぬことになるわけですね、今、佐竹さんからも、木原さんからも、仏使って眼を入れておらぬという話があったのですが、この法律の中で、生活をするための資金の措置が講じられていないということが一番の欠点です。それからいま一つは、税法上の措置が……

第26回国会 社会労働委員会 第31号(1957/03/28、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して……。実は今の問題について先日私が一般論として社会局長に御質問をしたのですが、局長はそれぞれの県の生活保護の患者がその当該県でやるのは当然ということを実は御説明になっておったのです。しかしこれは、なるほど医療券をもらった患者は、その県でやるという原則論についてはいいと思うのです。しかし東京みたように、この空気の悪い中にどんないい病院があっても、千葉県や近郊の県というものは今までこぞってみな結核療養所を建てたのです、近郊の方がいいんだということで。ところが今度それを生活保護の患者については近県に行ってはまかりならぬ、こういうことになると、医務局長さんお見えになっておりますが、……

第26回国会 社会労働委員会 第33号(1957/04/02、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣が午前はお見えにならないそうでございますので、一応条文の上でわからない二、三の点について局長さんの方にお尋ねをして、午後大臣が見えられましてから、少し政治的な問題についてお聞きしてみたいと思います。  まず、この引揚者給付金等支給法案を見ますと、六カ月以上本邦以外の地域に生活の本拠を有したということが引揚者という定義をつける場合に重要なものさしになっているわけなんです。外地を旅行しておった者は引揚者ということはできないと思うのです。しかしたといそれが六カ月未満であったにしても、生活の本拠を外地に置くと決心をして置いて、そして八月十五日に終戦になった、こういうような者は、旅行者で……

第26回国会 社会労働委員会 第35号(1957/04/05、27期、日本社会党)

○滝井委員 大体政府並びにそれを代表する大蔵大臣の意向は、凹凸があるものについての是正は今後も考えていく、そのほかいろいろ残っている問題のあるものについては、社会保障を基本として考えていく、こう了承して差しつかえないわけですね。――さよう了承いたしたいと思います。  そこで、現在なお社会保障でやっていく、こういう基本的な方針になってきますと、恩給制度というものが非常に問題になってくると思うのです。現在の予算の中で約八分四、五厘程度は恩給的なものが食っていっておる。軍人恩給その他合せますと、多分九百七、八十億くらいになるかと思うのです。そうしますと、凹凸の是正という点で今傷痍軍人等が出ましたが、……

第26回国会 社会労働委員会 第36号(1957/04/10、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の総理の御答弁で戦争犠牲者に対するいろいろの補償の問題はこれで一応打ち切りたい、そして過去の戦争犠牲者に対してとったいろいろの施策の不均衡の是正というようなものについては国は考慮していくのだ、こういう御説明があったわけであります。先般大蔵大臣もそういう御答弁でございました。そこで私は総理にお尋ねをいたしたいのは、戦争犠牲者に対する救済はまだいろいろ残っておるだろうと思います。これはもうここで何回も読み上げたのですが、たとえば動員学徒とか、今言った金鵄勲章の問題とか、まだいろいろあるのです。そういう戦争犠牲者の今後の救済に対する内閣の基本的な方針は、一体どういう方向でやっていくのか……

第26回国会 社会労働委員会 第37号(1957/04/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 児童福祉法の一部を改正する法律案に関連して一、二の点をお尋ねしてみたいと思います。まず、児童福祉行政の行政機構は、現在厚生省の児童局からどういう系統で末端の福祉法の対象になる児童に及んでいく姿ができておるのか、それをシステマチックに御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 今少し系統的に児童局の方から説明がなされましたが、府県の民生部、それから行政面が社会福祉事務所、技術面が児童相談所、衛生面保健所、それからそれらの間に民間には民生委員とうらはらの児童委員、役所関係では福祉事務所に社会福祉主事、児童福祉司、これらの人たちが働いて児童の福祉に万遺憾なきを期してやっておる、こういうこ……

第26回国会 社会労働委員会 第38号(1957/04/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日、児童福祉に関する行政機構の系譜と申しますか、系列と申しますか、そういうものについていろいろ御質問をいたしたのですが、その結果、日本の児童福祉行政というものが、きわめて貧弱であり、日の当らない行政になっておることがわかったので、今後その推進に、政府当局の非常な努力をお願いしなければならぬと思います。  次にお尋ねいたしますが、この児童福祉行政の対象になるのは、主として要保護児童ということになるわけなんです、そうしますと、現在一千万のボーダー・ライン層がおるわけなんですが、そのボーダー・ライン層の中に含まれている準要保護児童、これはやはり要保護児童と同じように家庭環境の悪いことは……

第26回国会 社会労働委員会 第39号(1957/04/16、27期、日本社会党)

○滝井委員 まず厚生大臣に実はお尋ねをいたしたいと思うのですが、大臣何か御用があって、おいでになっていないようでございますのでこれをあと回しにしまして、労働福祉事業団法の中の特に所得税法の改正に関連をして、これは主税局、それから国税庁関係に先にお尋ねをしたいと思います。  御存じのように今度税法の改正によりまして、人格のない社団等の収益事業の範囲についてという政令が出まして、そして今まで収益事業の中に入っていなかった医療保健事業というものが、収益事業の中に加えられることになった。実は今回提案をせられております労働福祉事業団というものは、この事業団の母体になっているものを見ると労働者災害補償保険……

第26回国会 社会労働委員会 第40号(1957/04/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 前会、労働福祉事業団法の中において、現在この法案の中核になる労災協会の性格が財団法人である。今度そういう財団法人には、税制の改革によって、収益事業として医療事業が指定をされたために税がかかる可能性があるという点をいろいろ御質問申し上げた。それはこの法案の附則で所得税法の改正や法人税法の改正、地方税法の改正等があるので、それと関連をしたわけです。財団法人のどういうところまで公益性を認めていくかという点について、なおいろいろ問題があるし、具体的な資料の提出等が必要でございますので、その資料のできるまで、財団法人と税の関係については、一つ質問を留保いたしまして先に譲らしていただきます。 ……

第26回国会 社会労働委員会 第42号(1957/04/20、27期、日本社会党)

○滝井委員 公共企業体等労働関係法第十六条第二項の規定に華さ、国会の議決を求めるの件につきまして、さいぜん労働大臣から休憩前に御発言がありましたが、その発言とも関連して一、二の点について政府の見解をただしておきたいと思うのであります。  まず第一に今回出しましたところのこの国会の議決を求める件は、憲法七十二条の議案に相当するものであるかどうか、これをまず第一に政府の見解をお尋ねいたします。
【次の発言】 今回公労法の十六条二項に基いて国会に議決を求めたこの件は、七十二条の議案であることがはっきりいたしました。そうしますと、同時に今回政府が三公社一現業について補正予算を月曜日に国会に提出するんだ……

第26回国会 社会労働委員会 第43号(1957/04/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま政府の方からこの環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律は閣議においても了承、決定済みであり、この法律が実施された後においても、正常な競争と消費者の利益が侵されないようにやりたい、こういう御趣旨の政府の御意見があったのですが、われわれこの法律の立案者の一人として、この法律の実施後における消費者のいろいろの懸念と申しますか、そういうものについて今後業者を運営していかれます厚生省並びに公正取引委員会の方に、二、三の点についてお尋ねしておきたいと思うのであります。  実は、最近においても御存じのように国鉄運賃の一割三分の値上げが行われ、あるいは最近はバス等も値上げが行われようと……

第26回国会 社会労働委員会 第44号(1957/04/24、27期、日本社会党)

○滝井委員 今、同僚横山君から、仲裁裁定に関するほとんど全般にわたる重要な問題について御質疑が行われ、それに対して藤林先生の方から明快な御答弁をいただきましたので、実は私たちの前にかかっておった霧が晴れた感じがいたします。特に将来の問題として実行単価と予算単価との格差を合理的に縮少されるよう、制度上または実行上、関係当局において留意する必要があるというのを、政府は直ちにというように解釈をしてやっておったようでございますが、それは間違いであるということが、大体明白になって参りました。この点は、そこに労働大臣も来ておられますが、労働大臣もその耳で十分お聞きのことでございますので、先般私の質問に対す……

第26回国会 社会労働委員会 第45号(1957/04/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 先ほど来国民皆保険と労働福祉事業団との関係はいろいろ聞いておったのですが、厚生省としては福祉事業団を一つテスト・ケースとしてやることに賛成をしたんだ、従ってこれがよければ今のところ厚生省は、こういうことをやるということは考えておらぬけれども、テスト・ケースなんだからよければ厚生省の方も考えるという意味の答弁を大臣はこの前したのです、そうしますと、これは厚生省の厚生年金関係も将来こういうことになる可能性もあるので、なかなかこれは問題のある法案だと私たちは考えています。そこで前会までの私の質問の要旨は、財団法人である労災協会が主宰をしておる労災病院を中心に今回この労働福祉事業団法という……

第26回国会 社会労働委員会 第46号(1957/04/26、27期、日本社会党)

○滝井委員 最後にちょっと資料を要求したいと思います。  さいぜん井堀さんの方からこの事業団の役員構成みたいなものについていろいろ質問がございましたが、そういう役員構成みたいなものは業務方法書の中に出てくるのかどうか知りませんが、何かそういう事業団の全貌をやはり明白にしていただかなければいかぬと思うのです。そこで理事長や理事の俸給とか、職員の俸給、そういうような一覧表をあす出していただきたいと思います、一応予想されるところでけっこうですが。これはあなたの方で、当然この事務方法書に記載すべき事項は労働省令で定めることになっているのですが、その中にそういうことを書くのかどうか知らぬけれども、やはり……

第26回国会 社会労働委員会 第47号(1957/04/27、27期、日本社会党)

○滝井委員 前回までの私の質疑は、労災協会の所管である労災保険病院は財団法人でございますが、従ってその税法上のいろいろの問題点を聞きました。その次には医療保障四カ年計画との関係をお聞きしたんです。次には労働者災害補償保険法の二十三条の保険施設というものと、この労働福祉事業団に書かれておる保険施設との関係、それからこの労働福祉事業団法の十九条の関係等いろいろ御質問をいたしましたが、それらの一条と十九条の関係、並びに労働者災害保険法の二十三条との関係は、必ずしも私の満足するような御答弁はいただけなかったような感じがいたしました。次に第四条の労働福祉事業団の資本金の関係についていろいろお尋ねをいたし……

第26回国会 社会労働委員会 第48号(1957/05/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 水道法の審議中に緊急に労働大臣においでいただいて、非常に多事中恐縮に存じましたが、実は今月の三日に名古屋で大臣が談話を発表されました。その談話の波紋が各外に相当大きな影響を与えておるようでございます。従ってその大臣の談話の真意をこの際お聞きしておくことが必要ではないかというのが――まだ御存知のように仲裁裁定の問題は国会で審議中でもあるし、最終的な結論も出ておりません。従ってそういう中でいろいろ労使間に波紋を起こすような談話というものは、慎重にやられることが必要ではないかという考えもわれわれは持っておるわけですが、そういう点で特にいろいろの御意見をお聞きしたい、こういう考えでおいでを……

第26回国会 社会労働委員会 第50号(1957/05/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 本会議の関係がありますので、一つ関係閣僚、簡単に要領よく御答弁をお願いいたしたいと思います。  まず第一にお尋ねをいたしたい点は、今回相当多くの処分者が出ました。政府としても、岸総理のさいぜんの御答弁をお聞きしておっても、やはり見解を統一する必要があるという御答弁があったのでございます。しかし統一する必要があるということは、やはり一応そういう話が行われておることだと思うのでございます。従って今回の処分に当って、政府としてはそれぞれ公社なり関係のところにおまかせはしておられるでしょう。しかし一定の処分をやる基準というものがなくちゃならぬと思うのです。一体どういう基準をお作りになったの……

第26回国会 社会労働委員会 第51号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日、今後水道法が通ることによって小規模の水道の布設というものが盛んに行われる状態が出てくる、そういう場合に地方自治体、特に府県にそれらの技術的な事務をつかさどるエキスパートというものが欠けておるのが現状であるので、水道法が通っても実質的な設計の指導、審査というものがうまくいかないのじゃないか、従って急速に地方自治体に、少くとも二、三省程度は国の経費をもって技術者を置く必要があるだろう、全くそういう点については同感であるという意思表明がございました。こういう点は、むしろこれは大蔵省に来てもらって、大蔵省の言質もとっておく必要があるかと思うのです。厚生当局は賛成でございます。そこで、……

第26回国会 社会労働委員会 第52号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○滝井委員 今るる高田保険局長から御説明がありましたが、現在健康保険法なり日雇労働者健康保険法が改正されて新たに実施されようという千載の好機なんですね。従って現在現実の患者の立場から、あるいは現実に受給資格証明書で取り扱う医療担当者の立場から申しますと、日雇い労働者の諸君は朝早く出ていきます。残った家族が病気になりますとこれがないのです。そうしますとその出ておる主人なり奥さんを呼び戻してこれを取りにいってもらわなければ見てやれないのですよ。きょうは時間がありませんからいずれ機会をあらためて医務局長に受診券があった場合に拒否できるかどうかその問題を尋ねますが、今八木さんが言われたように受給資格証……

第26回国会 社会労働委員会 第53号(1957/05/17、27期、日本社会党)

○滝井委員 少しとっぴな質問をするようでございますけれども、先に会計課長さんの方にお尋ねしたいのです。第一にお尋ねをしたい点は、多分曽田さんが医務局長の時代に国立病院や国立療養所にどの程度の未納があるかという御質問をしたことがあるのです。そのときに曽田さんの御答弁は、当時の速記をちょっと調べてみましたけれども、時間的な余裕がなくてどうもはっきりしたことが出てこないのですが、私の記憶をおぼろげながらたどってみますと、多分六%ぐらいではなかったかと記憶をしておるのですが、国病院と国立療養所を合せて年間どの程度の未納があるのか、これをちょっとお教え願いたいと思います。

第26回国会 社会労働委員会 第54号(1957/05/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま古川委員から保健所拡充強化に関する件について動議が出ましたが、日本社会党といたしましてただいまの動議に全面的に賛成するものでございます。  昭和二十二年の九月に、GHQの覚書等によってパブリック・ヘルス・センターすなわち現在の保健所として発足をしてからすでに十年の歴史が経過をいたしました。当初この保健所が発足をした当時においては、非常に大衆にアッピールをしたいわばはなばなしい官庁として登場して参ったのでございますが、時をけみするとともに、昭和二十六年ないし七年ごろに至っては次第にその予算等も横ばいの状態になり、保健所の存在そのものが軽視せられる状態になって参りました。  一……

第26回国会 社会労働委員会 第56号(1957/07/29、27期、日本社会党)

○滝井委員 午前中赤松さんから、春闘を中心として公労法関係の質問があったのですが、私は簡単なものから先に二、三点お尋ねしたいのです。  まず第一点は、昨年でございましたか、西ドイツに日本の炭鉱労務者を五十九人ばかり派遣をしたのですが、最近また第二次派遣として百八十名程度、西ドイツの炭鉱に技術修得ですか、そういう意味で派遣するということがいわれておるわけです。すでに第一次として出ました労働者の実態はどういうもので、またドイツの炭鉱労働がどういう実態で行われておるのか、これをまず簡単に御説明願いたい。
【次の発言】 では、それは係の参事官が見えるまであと回しにいたします。福祉事業団関係の方は見えて……

第26回国会 社会労働委員会 第57号(1957/07/30、27期、日本社会党)

○滝井委員 午前中は閣議の都合があって大臣が来れないそうでありますので、厚生行政一般に対する質問は、午後大臣の厚生行政に対する所信をお聞きしてからやらしていただきたいと思います。とりあえず午前中は、今まで二十六国会で与野党非常な努力をして審議をした健康保険に関連する二、三の問題について、事務当局の御意見をお伺いしておきたいと思います。  そのまず第一は、健康保険法の改正の大きな原動力となったものは、健康保険の財政が非常な赤字であったということにあったことは、二十六国会ないしそれ以前の国会を通じての論議の中心的な議題でありました。もちろん政府は健康保険制度自体の改革ということで、健康保険法の改正……

第26回国会 商工委員会 第9号(1957/03/05、27期、日本社会党)

○滝井委員 臨鉱法並びに特鉱法の二つの法律の改正案に関連をして少しく具体的に質問をしてみたいと思いますが、午前中の伊藤さんの御質問に対して石炭局当局の御答弁をいろいろ聞いてみると、鉱害問題に対する自信が非常にないですね。われわれ炭鉱のまん中に育って鉱害の非常な苦しみを受けた者から見れば、石炭鉱業が日本の基幹産業として、あるいは基礎資材を提供する産業として、その重要性が非常に大きくクローズ・アップをされておるにもかかわらず、その石炭鉱業が石炭を掘ってそのあとに残した被害については、国のそれに対するものの考え方がきわめて消極的であるという点は、私はやはりこれは今後考慮しなければならぬ問題だと思うの……

第26回国会 予算委員会 第11号(1957/03/02、27期、日本社会党)

○滝井委員 岸内閣は石橋内閣の政策と予算の一切を受け継いだ内閣でございます。従ってまず問題の出発は、一月八日日比谷の公会堂における石橋総理の演説から質問をしてみたいと思います。それは日比谷の公会堂における石橋総理の演説の中で、五つの誓いを立てられました。それは国会運営の正常化、政界、官界の綱紀粛正、雇用の増大、生産の増加、福祉国家の建設、世界平和の確立というこの五つの誓いでございました。特に石橋総理は声を大にして福祉国家の建設をうたわれたのでごごいます。また本会議における財政演説の中においても、同様の意味のことを池田大蔵大臣も言われております。岸さんもまたいよいよ首相に就任をせられてから本予算……


■ページ上部へ

第27回国会(1957/11/01〜1957/11/14)

第27回国会 社会労働委員会 第2号(1957/11/06、27期、日本社会党)

○滝井委員 厚生行政一般の中で特に社会保障関係がきょうは議題になっておるようでございますが、先般、多分七月三十日であったかと記憶しますが、当時堀木厚生大臣が御就任になって初めて大臣のほんとうに基本的な考え方をお聞きしたわけです。そこでその基本的な考え方に基いて、大臣としては来年度、昭和三十三年度の予算を編成されることになるわけでございますが、すでに新聞等を見てみますと、三十三年度の厚生省の予算要求の総額が千五百五十九億になるのだ、本年度に比べて五百四十五億多く要求している、というようなことを記事で見たことがあるのです。まず昭和三十三年度の予算を編成せられるに当って、一体大臣はどういうことを柱に……

第27回国会 社会労働委員会 第4号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 時間があるそうですから、一点社会局長にお尋ねしたいのですが、それは日雇い労務者の年末手当と生活保護費との関係でございますが、これを政府はどういう取扱いの方針にするように地方庁に通達を出しておるのか、その基本的な方針について御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、具体的に申しますと、生活保護を受けて、同時に日雇い労務者に出ておる諸君は、日雇い労務者の年末手当をたとえば三千円もらったとすると、その三千円のうち二千円だけは特別控除として生活保護費の中から、収入としては見積らない、千円だけは収入があったものとして差し引く、こう理解して差しつかえありませんか。

第27回国会 社会労働委員会 第5号(1957/11/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと今の点に関連して。今の生活保護という、日雇い労務者の年末手当の問題は、実はきわめて重要な問題なんです。労働大臣としては、労働省としてできる範囲の御努力をしていただくことになることは、今の御答弁でわかったわけですが、実は現在消費、者米価が上ったわけです。従って消費者米価の上った分について日雇い労務者の賃金が上ったわけです。同時に、一方においては生活保護費の、消費者米価が上った分の引き上げが行われたわけです。両方行われた。従って生活保護の対象者で日雇いに出ておる者は、二重に米価の引き上げの恩典を受けておるわけです。従って、一方どっちかだめになってくるわけです。どっちがだめになる……

第27回国会 社会労働委員会 第6号(1957/11/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 労働大臣のおられるうちに一、二点聞きたいと思っておりましたが大臣お帰りになりましたので、労働災害と賃金水準の動向について一、二点お聞かせを願いたいと思います。  最近製造業における労働災害の動向を見てみますと、特に三十年に比べて三十一年が、たとえば休業八日以上くらいの私傷災害をとってみますと、相当増加をしてきておるわけです。特に昭和三十一年を見ますと、八日以上では多分三万六千件くらいであったと思いますが、これはおそらく戦後最高じゃなかったかと思うのです。一体こういう状態はどうして出てきたのかという点を一つ御説明願いたい。
【次の発言】 今基準局長さんの方から災害発生の原因をお示しい……

第27回国会 社会労働委員会 第8号(1957/12/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣のお忙しいところを出ていただいてはなはだ恐縮でございますが、昨日診療報酬の小委員会を開いて、一応事務的な点については保険局長より詳細にお聞きをいたしました。本日は政治的な見地から一、二大臣の御見解をお伺いいたしたいと思います。  まず第一にお伺いをいたしたい点は、簡単にお答え願いたいと思うのですが、さいぜん赤松委員との間にいろいろ質疑応答があったのですが、来年度の日本経済の見通しというものは、政府なり、あるいは大臣もさいぜん御指摘になっておりましたように、経済の成長率というものを非常にきびしく三%程度に見ておられる、同時に、輸出の目標を三十一億五千万ドル、国際収支の黒字を一億五……


■ページ上部へ

第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 社会労働委員会 第5号(1958/02/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 一、二点お伺いしたいのですけれども、伝染病の死体の眼球、これは時間的に非常に長いチフスみたいな者の眼球というのは、さいぜん上野先生が言われたように、混濁が早くてだめだと思うのですが、伝染病にもいろいろあって、たとえば赤痢みたいなものがあるわけですね、消化器系統……。伝染病がいかぬということになると、一体伝染病の範囲というものはどの程度に限定をするのかというような問題が一つ出てくるのではないかと思うのです。法定伝染病の中でも赤痢みたいなものもあるわけで、そういう点三条関係で医師がやるのだからという自由判断ではちょっと問題が出てくるのではないかと思う。こういうところはやはり省令でこれこ……

第28回国会 社会労働委員会 第6号(1958/02/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 非常にいい角膜移植に関する法律でございますので、ぜひ私たちは御協力申し上げて、この法律が、角膜の故障によって盲目になった人の福音となるように念願をするわけです。従って、それだけに慎重に検討していく必要があろうと思います。  まず第一に私は医務局長にお尋ねしたいと思うのですが、角膜の故障から盲目になった盲人の総数というものはどのくらいあるものなのか、これを一つお教え願いたい。
【次の発言】 よくわかりました。そうしますと、その角膜移植を行うときに医師は礼を失わないように死体から眼球を摘出することになるのですが、二条の二に、「あらかじめ、その遺族の承諾を受けなければならない。」というこ……

第28回国会 社会労働委員会 第7号(1958/02/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 角膜移植に関する法律案がいよいよ通過することになるわけですが、そのときに当って、私は今後この法律を取り扱っていかれる厚生当局に二、三点要望をしておきたいと思います。  それはこの法律の審議の過程でいろいろ問題になりました死の確認ということをこの法律は一応飛び越えて死体ということになって、その死体から眼球を摘出することになっております。従って死の確認と、死後その死体から眼球を摘出する、この時間的な関係というようなものを今後省令を決定する場合には、一つ慎重に考えていただきたいということが一つ、第二番目には摘出眼球の取扱いについてです。この摘出眼球の取扱いについても、これはなかなかニュー……

第28回国会 社会労働委員会 第8号(1958/02/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 私は母子年金に関する基礎的なことを少しお尋ねしたいのですが、それは昨年度の予算で、国民年金度制準備費として、全国の未亡人母子世帯生活実態調査として三百二十六万円を計上して実態調査をおやりになったはずでございます。今年は未亡人の世帯の生活実態調査というものは経費を計上しておりません。昨年は三百二十六万円を計上してやったので、おそらく厚生省としては、所得、それから世帯の構成というような、現実の未亡人の実態をおつかみになったと思うのです。これは一体どういう実態であったのか、わかれば一つ御説明を願って、そしてあとで資料で詳細のところを出してもらいたいと思うのですが、その実態調査の結果を要約……

第28回国会 社会労働委員会 第9号(1958/02/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 少し根本的なことをもう一回聞いておきたいのですが、戦争が終ってから日本に二つの特徴が現われてきましたが、一つは非常に伝染病が減ってきたということ、一つは離婚がふえたということなんです。現在私どもが母子の問題を解決しようとするならば、やはりその根本的な母子の生まれる原因は突きとめておくことが必要じゃないかという感じがするのです。そうすると厚生白書なんかを調べてみましても、あるいは本日いただいたこの母子世帯の調査結果の報告書を見てみましても、未亡人になるという形態が戦災とか戦病死というものがだんだん比重が少くなって、そして離婚によるものが多くなってきておるという、こういう形態が出てきつ……

第28回国会 社会労働委員会 第12号(1958/02/27、27期、日本社会党)

○滝井委員 先般予算委員会で大臣にいろいろ御質問をしたいと思いましたが、ちょうど大臣御病気のためにできませんでしたので、予算委員会ではきわめて表面的な御質問しかできませんでした。従ってきょうは少し掘り下げた、直接責任の立場にある大臣からいろいろお聞かせを願いたいと思います。  まず総論的なことで先日山下先生や堂森さんや、田子先生がいろいろ御質問いたしましたが、それと重複することは全部省きまして、残っているところで、大臣が就任されましてから自分の一つ悲願として医療保障の基礎的条件をぜひ実現をしていきたい、こういうことを所信の表明をいただいたわけですが、率直に一つ大臣に基礎的条件のまず第一は皆保険……

第28回国会 社会労働委員会 第16号(1958/03/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 日本労働協会法案に関する二、三の点について大臣に質問いたしたいと思いますが、大臣は参議院に行かれるそうでございますので、途中で行かれる都合もあるでしょうから、おもな点だけ先にお聞かせ願って、残ったところはまた次の機会にやらしていただきたいと思います。  石田労働大臣が大臣に就任せられましてから、労働政策の基本的な考え方についていろいろ大臣のお考えを伺ったわけでございますが、昭和三十三年度の予算を審議するに当って大臣は、労働政策の目標として三つの点を掲げておられるようでございます。その一つは労働教育の振興ということであり、一つは最低賃金の実施、いま一つは職業訓練の総合的積極的な実施、……

第28回国会 社会労働委員会 第17号(1958/03/05、27期、日本社会党)

○滝井委員 厚生当局に一、二点だけお伺いしたいのですが、現在医学の進歩によりまして、いわゆる検査あるいは試験が非常に重要なものとなって参りましたが、そういう検査、試験を行う衛生検査技師というような役割を演じておる者は、現在日本の医療機関の中にどの程度の人数おるものなのか、これを一つわかっておればお知らせ願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、民間等の給料はなかなかわかりにくいと思うのですが、国立関係の機関におる者、あるいは都道府県の衛生検査関係の機関におる者の給与の体系は一体どういうことになっておるのでしょうか。
【次の発言】 月額の給料が一万五千から二万の間にあるようでございますが……

第28回国会 社会労働委員会 第21号(1958/03/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま養育医療について政府の見解の表明がありましたが、そうしますと今の見解で政府としては、入院できない家庭における未熟児については、当然健康保険証でこれを入院と同様に見てもらえる、こう解釈してよろしゅうございますか。
【次の発言】 御存じの通り現在農村ではまだ医療機関が必ずしも入院の設備を持っていない。従って千八百グラムぐらいの未熟児が生まれますと、保健所に届け出なければなりません。保健所に届け出ますと、医師、助産婦あるいは保健婦が回ってこれを指導します。その場合に、日本の家屋は御存じの通り保温にきわめて不便でございますので、入院した方がいいのだ、こういうことを言われるわけです。……

第28回国会 社会労働委員会 第22号(1958/03/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 関係のある基準局長なり石炭局長、鉱山保安局長の三万においでいただきまして、実は小倉炭鉱の出水事故について二、三政府の見解を伺っておつきたいと思います。  御存じのように、二月二十一日午前四時十分ごろ、小倉炭鉱の第二坑で突如二百立方フィート程度の出水が起りまして、自乗二十日以上を経過いたしておりまするが、一体この状況はその後どういう状況になっておるのか。この炭鉱は政府の方も御承知だろうと思いますが、一カ月平均一万五千トンくらい出ておる炭鉱であります。しかも従業員は、臨時あるいは季節的な労務者を入れると多分千百五十名くらいおるのじゃないかと思われる。その家族を入れますと、約五千くらいの……

第28回国会 社会労働委員会 第26号(1958/03/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣がおいでておられますから、少しこまかい問題はあとで事務当局にお尋ねするといたしまして、少し基本的な問題について大臣に質問をしてみたいと思います。実はこの法案を通観をして感ずることは、大きく公共職業訓練と事業所内職業訓練と、こう二本の柱を立てられて、公共職業訓練で一般職業訓練と総合職業訓練と中央職業訓練、別に身体障害者職業訓練というのがありますが、大きく二つの柱を立てられて、公共職業の中に主たるものとして三本で公共的な職業訓練をやることになっております。その場合にこの基礎的な技能に関する訓練を一般職業訓練がやることになり、それから総合的なものと中央職業訓練とは、これは労働福祉事業……

第28回国会 社会労働委員会 第27号(1958/03/26、27期、日本社会党)

○滝井委員 あん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法等の一部を改正する法律案が今提案されたわけでございますが、私も提案者の一人なんですが、昭和三十年の七月にこの法律が一部修正をせられて、当時国会を通過したことを記憶しておりますが、そのときに三十三年十二月三十一日まで期間を延長して、そしてその間に医業類似行為を行う者の中の特に療術師ですか、そういうような諸君についてはできる限り行政指導をやって試験を受けていただく、そしてその後には何か適当に考えようということが、当時の付帯決議にも現われておったし、われわれもそういう考え方に賛成をしてきたわけなんですが、その後政府は一体どのような指導を医業類似行……

第28回国会 社会労働委員会 第28号(1958/03/27、27期、日本社会党)

○滝井委員 労働基準局長がおいでになるまで、保険局の方の見解を先にお聞かせを願いたいのです。旅館業について昨日来の保険局当局の御説明によりますと、健康保険法の十四条、いわゆる任意包括の規定を適用してやっていく、そのほかのたとえば温泉町等においては、旅館業が健康保険にとられると旅館町における国民健康保険の推進がうまくいかぬ、従ってそれは国民健康保険に大体入れていく、こういう御説明があったわけです。そこでこれは昨年でありましたか、前に旅館業法の一部を改正する法律案が当委員会に上程をせられたときに、山口公衆衛生局長に対して私御質問申し上げたのでございますが、そのときに任意包括で促進していくというお約……

第28回国会 社会労働委員会 第29号(1958/03/28、27期、日本社会党)

○滝井委員 先に労働省の方に、たくさんあるのだけれども時間がないので、大事なところだけ簡単に聞いて、それから通産省の方がお見えいただいておりますので、そちらの方にお聞きしたいのです。この二十七条関係で、労働大臣の指定する団体に試験を委託しますね。その労働福祉事業団は自分のところの施設でやるから当然だと思いますが、労働大臣の指定する団体というものは一体どういうものを考えておるのですか。
【次の発言】 そうしますと観念論、空理空論ではいかぬというと、失業保険の施設の労働福祉事業団というものは私はその能力がないと思うのです。ところがこれを一番先に持ってきて、そしてその他指定する団体というものが今のよ……

第28回国会 社会労働委員会 第31号(1958/04/01、27期、日本社会党)

○滝井委員 社会福祉事業法の一部を改正する法律について非常にたくさんの質問点があるのですが、時間の関係がありますので、おもな点だけ時間を倹約して質問さしていただきたいと思います。  まず第一に最近全国的に町村の合併が非常に進展をしてきました。そして同時に新しい市が誕生して、たとえばわれわれ福岡県のごときは地方事務所が廃止せられるという状態が出てきたわけです。地方自治体の中にある程度行政機構の改革というものが進んできておるということです。従って、そういう情勢から見ますと、当然福祉事務所等の管轄区域も著しい変動を起してきつつあると思うのです。今度の改正の第三点として指定都市以外の市政令で指定する人……

第28回国会 社会労働委員会 第33号(1958/04/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 日雇労働者健康保険法の一部を改正する法律案に関連をして、この前日雇労働者健康保険の診療に従事する医療機関が一体いかなる状態にあるか、特にその代表的な医療機関に準ずる、厚生省の直轄とも言うべき健康保険病院についていろいろ質問をいたした中で不明な点がありましたので、それに対する調査を次回までにやってきていただきたいという要望をいたしておいたわけであります。従って、この前御質問申し上げてなお不明と思われる点を本日は突込んで参りたいと思います。  健康保険協会の経営している健康保険病院は、健康保険法二十三条の保険増進のための施設であるということがわかってきた。それから医療法三十一条の公的医……

第28回国会 社会労働委員会 第34号(1958/04/08、27期、日本社会党)

○滝井委員 非常に貴重な御意見を聞かしていただいて感謝にたえないのですが、一、二点だけお伺いいたしたい。  それは御存じの通り、最近どうも政府は直接金を出すという補助金とか負担金という形をとらずに、たとえば生産性本部なんかも余剰農産物資金なんかの金を一応財政投融資に入れて、そうしてその中から今度は五億か十億の金を別の機関に入れて、その利子を回していく形をとっておるのですが、今度もまた日本経済の基盤を強化するためのたな上げ資金の中から十五億の金を出して、それを資金運用部に預けてその十五億の利子六分、九千万円ですか、それで今度労働教育をやる、こういう回りくどい道を生産性本部においてもとったし、今度……

第28回国会 社会労働委員会 第35号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○滝井委員 日本労働協会法に関する質疑を、総理を中心にやらせていただきたいと存じます。石田労働大臣の見解は一応お聞かせいただきましたので、総理の見解をお聞かせ願いたいと思います。この法案は、今後日本の労働運動に対して、一つの歴史的な役割を演ずる法案になる可能性のある法案でございます。従って、特に岸総理の御出席を願ったわけでございますが、私はまず第一に、岸総理にお尋ねをいたしたい点は、この法案のねらいとして、近代的な労使関係というものを確立をしていきたいということをいっておるわけでございます。一体岸総理は、現在の日本における近代的な労使関係の姿というものを、どういうようにお描きになっておるのか、……

第28回国会 社会労働委員会 第38号(1958/04/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案について、直接法案に関係のある一、二の点から、先に御質問させていただきたいと思います。  まず第一に、今まで遺族年金が三万五千二百四十五円であったものが、五万一千円になったわけです。一体三万五千二百四十五円を五万一千円に引き上げた、何か科学的な根拠でもあって、五万一千円に引き上げられたのか、これを一つ御説明願いたいと思います。
【次の発言】 今まで三万五千二百四十五円という遺族年金は公務扶助料の額と同じであったわけです。ところが今回の改正で遺族年金だけが五万一千円になって、恩給法の公務扶助料は五万三千二百円、こうなったわけですね。今……

第28回国会 社会労働委員会 第40号(1958/04/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 最低賃金法案地方意見聴取会、第三班、福岡市開催の概要について御報告いたします。派遣委員は大坪、多賀谷、滝井の三名で、予定通り四月十九日午前十時より午後二時まで、福岡労働基準局内において次の意見陳述者を招致して行いました。公益側、西日本新聞社論説委員大石三郎君、九州大学教授清水金二郎君、労働者側、全日本労働組合会議福岡県地区本部事務局長徳田吉松君、福岡県労働組合総評議会事務局次長江崎淳君、使用者側、九州商工株式会社取締役社長錦織克成君、九州製糖株式会社取締役高橋俊景君、以上六名。  次に各意見陳述者の意見の概要を申し上げます。  一、公益側大石三郎君は、政府提出最低賃金法案は不満足で……

第28回国会 社会労働委員会 第41号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 今政府提案の最低賃金法案が労使対等の立場に立つ日本の労働法の危機である点については、多賀谷君からいろいろ御質問がありました。まさにそういう感じが私もいたします。そこで幾分方向を変えまして政府にお尋ねをいたしてみたいと思うのです。  それはこの最低賃金制度というものは非常に多面性を持っております。特に私たちが最低賃金制度を実施するという段階になって思い起すことは、憲法二十五条との関係でございます。少くともすべての国民に健康で文化的な生活を保障するという、あの憲法二十五条の関係と、いま一つは労働基準法の中で労働条件というものは労働者が人たるに値する生活をするための必要を満たすものでなけ……

第28回国会 予算委員会 第5号(1958/02/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 昭和三十三年度の予算を審議するに当りまして、最も国民的な批判を受けております社会保障に関する重要な諸問題について、岸総理に質問をしてみたいと思います。  岸総理も御記憶にあると思いますが、昨年一月石橋湛山老が日比谷の公会堂で演説をいたしまして、五つの誓いというものを立てられました。この五つの誓いの中には、生産を増強し雇用を同時にふやしていく、そしてあわせて福祉国家の建設をやるんだということを立てられたわけです。そして日比谷公会堂での演説を契機として、全国的に遊説をいたしました。その結果石橋ブームが起ったことは、われわれの記憶に新たなところでございます。その石橋内閣の衣鉢を継いだとこ……


滝井義高[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院27期)

滝井義高[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1955/06/09、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大西先生にお尋ねしますが、長年けい肺病を扱われておりまして、結核とけい肺の合併の状況は、大体どういう状態になっているか。第二に、三症度までのもので一応職場転換をしていくという場合に、それが四症度に進行する状態――非常に進行はないと言われておりますが、過去の御経験から、どういう程度か、パーセントでもわかれば、この二点をお尋ねしたい。
【次の発言】 その次に、現在先生の病院で取り扱われておるけい肺患者の中で、自費患者――すでに労災保険が切れて、そして打ち切り補償をもらった、その自分の金でやられておる患者がどのくらいおられるのか。それから開会前にお尋ねしたのですが、生活保護の患者はない、……

第22回国会 社会労働委員会公聴会 第3号(1955/07/21、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 私は御三人の方に、これはきわめて重要な点でございますので、それぞれ意見を述べていただきたいと思います。  それは、来年四月からいよいよ分業を実施することになっておりますが、行政技術的に見て、実施が可能かどうかということでございます。そういう抽象的な質問ではわかりにくいかと存じますので、一つ一つ申しますが、分業をやるとすれば、まず第一に医療費体系を作らなければなりません。これは当然のことです。昨年の例から見まして、医療費体系の審議は、昨年は五月から大体医療費体系の概念的なことから始まって、結論が出たのが十二月の初めでございます。現在政府は、九月に出すといっておりますが、九月になるのか……

第22回国会 社会労働委員協議会 第3号(1955/11/09、27期、日本社会党)

○滝井義高君 議事進行について。今の患者と申しますか、被災者の同盟の方からいろいろ御意見を聞きましたが、そういう被災害の御意見とともに、あれからだいぶ日にちもたちますので、今度の粉ミルク事件に対する森永自身の総括的な最終的な態度と申しますか、そういうものをお聞かせ願っておけば、われわれ質問の時間も非常に省けると思いますから、先に森永の話を聞いて、それから質問に入っていただきたい。

第22回国会 社会労働委員協議会 第4号(1955/11/10、27期、日本社会党)

○滝井義高君 ちょっと関連して、一つ二つ聞かせていただきたいのですが、実は最近非常に炭鉱の災害が多くなってきて、たとえば私の選挙区なんかにも、今年の初めごろには三井鉱山があります。昨日は赤池鉱業所でガスの噴出があったわけです。この赤池鉱業所なんかは、昭和九年にもやっておりますし、二十五年もありましたし、二十六年もありました。また昨日ある。こういう工合に、こういう大手筋の炭鉱にも非常に災害がある。今、多賀谷議員の御指摘になったように、さらにそれらの大手よりも中小は、もちろん十人、二十人という災害はないにしても、三人、五人というような死傷者が出る災害はひんぱんに起っておる。それらのものは、もちろん……

第22回国会 商工委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1955/07/19、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 石橋通産大臣にお尋ねしたいのですが、この石炭鉱業合理化臨時措置法案を読んで見まして、まず第一に私わからない点は、この法案は大体炭価を引き下げるのが目的か、炭価を引き上げるのが目的かわからぬ。なるほど合理化ということについては、読んで見ますと、合理化の中には一人当りの出炭量を十二トンくらいから五年後には十八トンくらいにするんだということは説明その他で大体わかるのです。そのためには縦坑の開さくを六十八坑いわゆる機械化でやっていく。同時に今度は中小の炭鉱の買い上げを三年間に三百万トン――中小が主となるでしょうが、能率の悪い炭鉱を三百万トン三カ年で買い上げる。そのために炭鉱の整理事業団とい……

第22回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1955/06/03、27期、日本社会党(左))

○滝井分科員 今の貿易の問題に関連するのですが、昭和三十二年度には十八億八千万ドルくらいの貿易の規模に持っていきたいという計画ですが、私は、これはやはり技術の問題に関連してくると思うのです。戦前は、日本においては財閥会社がありまして、長官も御存じのように、それぞれ研究所を持っておって、そしてその研究所で具体的にできたものを、少くとも工場実験まで出すことができた。ところが財閥解体後においては、資本の蓄積も少いし、それらの優秀な研究機関も持っていない。従って現在の日本の技術水準から考えるならば、昭和三十二年に十八億八千万ドル――昭和二十八年は十二億四千五百万ドルですから、少くともその五割増しになる……


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会公聴会 第1号(1956/04/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 今四宮さんから非常に貴重なる御意見の公述をいただいたわけでございますが、まず第一に、小選挙区制をやることによって政局の安定を望んでおったが、それができることになるという意味の御発言があり、同時にそこに信頼した政策をその政党に実行していただくことになるという御発言があったのです。御存じのように、現在の日本の二大政党というものは、きわめて形式的な二大政党がようやくできたという段階だと思います。そこで、こういう段階において一挙に今度の国会で小選挙区を通してやるということが、果して二大政党を育成して政局安定になるかどうかということなんです。御存じのように、現在この小選挙区の法案、すなわち公……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会閉会中審査小委員会 第3号(1956/08/24、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今の点に関連いたしますが、それは、政党とかあるいはその他の団体というときには、きわめてばく然としておるからつかみいいと思います。ところが、その他の政治団体に所属する者、こうなった場合に、その所属する者というのをどういうところで限界を引くかということなんです。これは、最初先生から御説明いただきました党員名簿、それから党費の納入の状態、こういうものを見れば、その人が党員名簿に載っておるか、あるいは党費とか協会の費用あるいは団体の会費というものを納めているかどうかということで、その所属する者であるかどうかという判定は一応できると思う。ところが、現在の日本の状態からいうと、たとえば緑風会……

第24回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1956/03/16、27期、日本社会党)

○滝井委員 牛尾さんにお尋ねしたいのですが、牛尾さんの方はきょう経営者団体連盟代表として来ていただいておるのですが、日本経営者団体としては、現在の日本の健康保険を社会保障と見ておられるのか、それとも健康保険が昭和二年にできた当時のあれは主として労務管理を中心として出てきておるわけなんですが、あなた方は依然として現在の日本の健康保険というものを労務管理として見ておるのか、この点を一つお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、社会保障の一環としてお考えになっておる、こういうことですね。そうすると、今まで健康保険に国庫負担の事務費はありますけれども、いわゆる療養の給付費に対する国庫負……

第24回国会 社会労働委員会公聴会 第2号(1956/03/17、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日総評の塩谷公述人から、一部負担についてもしこれを実施するということになれば、総評と関係者の組織ではその一部負担の納入ができない場合があり得るので、保険者なり政府に一部負担要求の運動を展開することをつけ加えておく、こういう重大な御発言が実はあったのです。私はこの御発言は無理もない点があると思う。この一部負担については保険者である宮尾さんは、その額と方法問題で基本的には賛成の御意見を述べられました。毛利さんの御公述は、一部負担を最終的に医師に責任を負わせるということについては、あまりにも保険者は虫がよ過ぎるというきわめて妥当と思われる法律の専門家の法文から見ての御発言もあったようで……

第24回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第2号(1956/05/24、27期、日本社会党)

○滝井小委員 私はこの表の中で理由がわからないのですが、表の十二に医薬品の卸売価格指数の推移というのがありますね。多くの薬品は昭和二十八年に比較して指数がほとんど半分以下になっておるのですが、非常に大衆が使い、人口に膾炙しておるビタミンが下っていないということなんです。そ、れから今後の日本の医学において非常に大事なのは、死亡率の高い老人性の疾患いわゆる血管破裂、特に脳の血管の破裂、あるいは血圧が非常に高くなっておるというような場合に使う血止降下剤というものが値段が同じだということですね。こういうように一様に非常に使わなければならないビタミンや、今後日本の医学界で非常に研究をされなければならない……

第24回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第3号(1956/05/28、27期、日本社会党)

○滝井小委員 二、三お尋ねしたいことがあるの、ですが、今のところから先にお尋ねします。今国立病院、同療養所における買上価格と薬価基準との比較表の詳細な御説明があったのですが、その中で上のパスナトリウムとパスカルシウム、それからイソニアジドの三品目が薬価基準と厚生省の買上価格との間に相当の開きがあるということは、薬価基準のきめた時期が買ったときに比べて一カ年のずれがあるということで、パスカルシウムの方は一円五十五銭のものがA地区、は二円四十銭になったのだという御説明があったのですけれども、どうもその説明はちょっと私納得がいかない。というのは、これは薬価基準に関係なく、メーカーが入札で厚生省の国立……

第24回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第4号(1956/05/30、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今のビタミンの表ですが、どうも理解に苦しむのです。それは二十八年の生産数量が十二トンのときに、生産金額が二十三億なんですね。ところが今度は二十九年になりますと、二十八トンで倍以上にふえていますよ。ところが今度はお金の方は十六億に減っておるのですね。それで今度は生産数量が三十年度十カ月問で三十八トンになって、お金は十三億に減っておる。こういうことになると、ビタミンの値段というのはどんどん下ってこなければならぬ、そういうことなんですね。ところがこれが下っていない。この前の指数は、二十八年の一月を一〇〇として、三十年八月で九三ですから、下っていない。そうしますと、ビタミンの価格が維持さ……

第24回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第5号(1956/06/02、27期、日本社会党)

○滝井小委員 非常に専門的に御説明いただいたので、なかなか一回ではのみ込めないところがあるのですが、今の御説明をいただいたこと以外に、実は昭和二十六年以来医薬分業の問題が政治の舞台に非常にクローズ・アップをされてから、適正な薬価基準と適正な技術料をどういう工合に確立していくかということが、現在の日本の医療における非常に重要な問題になってきたわけです。そこで適正な技術料という問題は、医療費体系というもので現在国会でも論議をされております。ところが適正な薬価基準というものについては、製薬企業自身が、他の石炭産業や鉄鋼業、繊維工業のごとく国民にその全貌を明らかにしていないところが非常に多いのです。 ……


■ページ上部へ

第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 社会労働委員会法務委員会商工委員会連合審査会 第1号(1956/11/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の猪俣委員のいわゆる公共の福祉と関連しての問題でございますが、これは井本さんにぜひ御答弁を願いたいのですが、あなたのいわゆる公共の福祉とこの二条の関係です、これがどうも明白でない。そこで、十六国会のときに、参議院において緑風会の梶原委員が、今猪俣委員が言われたと同じような具体的な問題について質問を展開しておる。そのときに政府は、たといそういう場合でも明らかに違反になります、なぜなら本法は行為の結果いかんを問うものではない、これらの行為はいけないというふうに、行為の方法を規制の対象としているからだと、こう答えた。いわゆる公共の福祉なんというのは問題にしてない、もう一切行為そのものが……

第25回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第2号(1956/12/03、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今の問題ですが、薬は高いか安いか、高いものではない、こういった御説明が再々行われておるわけなんですが、問題は私たちが薬が高いか安いかというような場合に、まず一番先にわれわれが問題にするときは、製造原価とかあるいは総原価と申しますか、そういうようなものはしろうとにはわからないのです。だからわれわれしろうとが問題にするときは薬価基準を問題にするのです。というのは医療費体系の思想が出てから、薬は原価だ、原価というものは薬価基準だ、こういう考え方で私たちは言っておるわけです。いわゆるしろうとのわれわれが手に入れ、薬剤師なり医師が手に入れるものが、一応その人たちにとっては原価になる。従って……


■ページ上部へ

第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第1号(1957/04/08、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今度、社会労働委員会で診療報酬及び薬価に関する小委員会ができることになって、今まで薬価に関する小委員会の上に診療報酬というものがついたのですが、これは私が特に作っていただくことをお願いをしたのは、政府与党において健康保険法が衆議院を通る場合に附帯決議をつけられて、その中で点数単価等の改善によって医師の待遇改善といいますか、そういうことをやらなければならぬという意味の附帯決議をおつけになっております。それから同時に、当委員会で再三にわたって、大蔵大臣も厚生大臣もやはり待遇の改善をやるんだということをおっしゃっておられます。従ってこれは当然何らかの形で、診療報酬の問題を解決しなければ……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第2号(1957/04/15、27期、日本社会党)

○滝井小委員 この前小委員会の第一回の終りに、各委員の要望によって、中央社会保険医療協議会と臨時医療保険審議会の経過の概要を当局の方から御説明を願うことにしよう、こういうようなことになっておったわけです。それから同時に薬価基準の何か審議会というようなものができておるはずだ、従ってその審議会の経過といいますか、何かそういうものも同時に説明をしてもらいたい、こういうことで、その説明の資料を同時に要求をしておったというのがこの前の終りの状態だったと思うのです。まあさようは先に一つ保険局なり医務局の方で関係あるところから、その中央社会保険医療協議会、臨時医療保険審議会の今までの審議の経過と結論的なもの……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第3号(1957/04/22、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今説明を受けたのですが、どうも少し僕がお願いしたのと違ったのがあるのですが、やむを得ないのですが、最初もちょっと発言をしたように、実は医療施設の開設者とそこに勤務している勤務員、この二つがおのおの力を合せて保健医療というものを推進しているわけですね。従ってその二つを同時に考えなければいかぬのじゃないかと思いますが、しかし勤務員の方がなければ施設の開設者だけでやむを得ないと思います。  それからこの余命率のところで、四十九才の人の余命率は二十八年、こういうことになるわけですね。そうしますとこれは四十五から四十九と五才の区分をとっておるわけでしょう。従って四十九プラス二十八、七十七と……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第4号(1957/05/07、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今までこの委員会で出た結論的なところを先に御説明して、それから質問に入りたいと思います。  健康保険が通るときに医師の待遇改善をやろうということを与党の皆さん方が附帯決議をつけられた。それから表現はどうかと思いますが、突如として厚生大臣も医師の待遇改善をやるということになった。それでは医師の待遇改善はいつまでにその具体的な結論を出すのかというと、秋までに結論を出すということが明白になってきた。しからば秋までに結論を出すということになると、医師の待遇改善をやるのだから総医療費のワクを当然破らなければ医師の待遇改善はなかなかできない。総医療費のワクを破るかといえば破る、こういうことに……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第5号(1957/05/13、27期、日本社会党)

○滝井小委員 岡本さんからいろいろと御質問がございましたが、私は一応前回の続きで少しやらしてもらいたいのです。  前回までに、医師の待遇改善、具体的にそれが現われたものとしての単価の改訂をやった場合に、その単価の改訂というものがどの程度可能であるか、その可能性を見つける一つのバロメーターとして国民健康保険を対象に一応検討をしてみれば、大体ある程度国民保険の耐え得る限界というものが単価決定の一つの有力なバロメーターになるだろう、こういう考え方に立って、前回とその前のときと二回にわたって国民健康保険を中心に比較的突っ込んだ御質問をいたしました。この前自治庁を呼んだために、きょうの朝日新聞なんかに、……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第6号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今手元に配付していただきました社会保険医療における結核医療費の占める割合という資料と、それから社会保険診療報酬課税の特例による所得税負担状況、昭和三十二年度管掌別医療費見込額において診療単価を一円引上げた場合の医療費増加額、この三つの資料を出していただきましたが、要点だけでけっこうです、簡単に説明して下さい。
【次の発言】 今の所得税の負担の状況、これをもうちょっと詳しく説明してくれませんかね。これをちょっと見ただけでは――この前二八%の撤廃をしたときには、単価についてどの程度の影響を及ぼすかといろ質問をいたしましたところ、あのときは多分七十万と説明をしていただき、二十一銭という……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第7号(1957/06/25、27期、日本社会党)

○滝井小委員 先般五月十三日に第五回目の委員会を開催したときに、いろいろ厚生省の方から出していただいた数字を基礎にして単価らしいものを出したのですが、それには多くの未定稿の部分があった。それらのものをある程度厚生省のいろいろな資料に基いて埋めてもらいたい、そうすればある程度単価らしいものが、またより単価らしいものに近づいていくのじゃないか、そういうことでだんだんたたき台を作っておるうちに、いろいろと世論もこの問題に関心を持って、厚生大臣が言明したことが実現できる情勢になってくるだろうというような考え方から、厚生省の意見をいろいろと求めたのですが、それを一つきょうは御説明願いたいと思います。

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第8号(1957/08/08、27期、日本社会党)

○滝井小委員 きょうは、私はこの前から懸案になっておったいろいろな問題四点ばかり、実はいろいろお聞きしてある程度の見通しをつけたいと思うのです。そこで四月二日にこの診療報酬及び薬価に関する小委員会を作ったわけなんですが、ちょうどきょうで八回目です。どういう因果か知れませんが、八月八日に八回目を開く、こういうことになっております。従ってこの八ということになると、事態は八方ふさがりか、それとも日本の八の字のように扇形で末広がりになるか、どっちかということになる。事態は八方ふさがりか、きわめて順当に日本の医療が展開をして末広がりになっていくかという状態になってきた。それがどういう運命をたどるかという……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第9号(1957/09/12、27期、日本社会党)

○滝井小委員 ただいま社会保険の診療報酬の改訂に関する厚生省の試案の御説明をいただいたわけですが、大臣の出席を一つ……。
【次の発言】 大蔵省は来ていますか。
【次の発言】 大臣に来てもらわぬと工合が悪いのだがね、大事な案なんだから。
【次の発言】 では来るまでやらしてもらいますが、参議院に通告しておいて下さい、大臣が衆議院に来るように。一つ委員長からやって下さい。
【次の発言】 それでは大臣が来るまでやりますが、重複することがあって、時間がそのために延長されるかもしれませんが、それは一つ御了承願って質問を続けます。  とにかくこういう試案が出たことに対しましては、事務当局なり大臣の御努力に対……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第10号(1957/10/10、27期、日本社会党)

○滝井小委員 この前の九月十二日の委員会が第九回目でしたから、きょうは多分第十回目だと思いますが、この前の委員会の一番最後で、今回厚生省の出した点数表というものの当てはめ作業をやってくれ、こういう要求をしておったのですが、それをきょうはまず出してもらわなければならぬと思うのです。それから同時にあるべき単価というものは一体幾らなのか。一体一円上げたらあるべき単価になるか。じゃその一円上げたというその基礎をやはり印刷物で示してもらいたいという要求をしておったのですが、それを一つ先に説明していただきたい。
【次の発言】 点数の当てはめ作業とあるべき単価について、明白なことを示してもらわないと、実は質……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第11号(1957/10/31、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今八田委員と大臣との間に医療協議会の問題に関していろいろと論議がありました。  高田保険局長にお尋ねいたしますが、あなたの前の局長と私との間に医療協議会を改組するという問題について論議が戦わされたことがあります。そして現在の医療協議会は多くの矛盾を持っておるのでこの改組について検討いたしますという約束ができておるのですが、検討をやったことがありますか。
【次の発言】 大臣お聞きのように、役人というものはこういうように答弁がうまい。実は保険局長にこの医療協議会の矛盾について追い詰めた。どういう矛盾があるかというと、はしなくも今度の中央社会保険医療協議会にこの矛盾が現われてきた。今与……

第26回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1957/02/14、27期、日本社会党)

○滝井分科員 少しじみな問題でございますが、実は最近通産省の方で工業地帯の整備が問題になっておりますが、日本の産業は現在四大重化学工業地帯を中心にして展開されておるわけなんです。ところがこの四大工業地帯をある程度整備しなければもはや日本の産業の伸びというものは一定の限界に達しておる、われわれはそういう見方をしておる。おそらくそういう見方に立って通産省なり経済企画庁は、これらの四大工業地帯を中心にして整備をはかろうとしておるのだと思うのです。そうしますと、その四大工業地帯を整備するに当ってそれらの地帯には過大な人口が密集してきておる。当然工業が発展をして、技術革新が行われ、いわゆる生産性の向上が……

第26回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1957/02/12、27期、日本社会党)

○滝井分科員 昨日社会労働委員会で国民皆保険について質問をいたしましたが、どうも絵に描いたもちであることがだんだんわかってきた。きょうはもう少し時間をいただきまして、予算上の問題を一、二尋ねさしていただきたいと思います。  その前に、政府は戦争犠牲というものに対して一体これを社会保障でいくのか、それともそれぞれの戦争犠牲者の団体が国会なり政府に陳情をかけると、その陳情の力に応じて個々ばらばらに行き当りばったりの政策を出していくのか。いわゆる戦争犠牲に対する政府の根本的な態度、政府は一体戦争犠牲に対して総合的に検討して、そしてこういう態度でいくという基本的な方針でも持っておるのか。持っておられれ……


■ページ上部へ

第27回国会(1957/11/01〜1957/11/14)

第27回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第1号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○滝井小委員 先日の委員会で共済組合と健康保険組合の経理が非常に巷間問題になっておるようであるので、その資料を同時に出していただくようにお願いしておりましたが、それはきょういただけますかしら。
【次の発言】 ではそれは一つあとで配付を願います。  先日委員会の幕切れでございましたので、宿題として問題を提起しておったのですが、国民所得と総医療費と医療所得、医師の所得、この三つの関係について大局的な見地から今回厚生省が出した議案を中心にして一応検討をしてみたい。  まず第一に問題となる点は、今回出しました厚生省の試案というものは昭和二十七年三月調査を基礎にして、その三月のときにおいては、医師の総収……

第27回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第2号(1957/11/14、27期、日本社会党)

○滝井小委員 この前御質問を申し上げたときに、宿題といっては語弊がありますが、二十七年三月調査で、病院、診療所、それぞれ赤字であったものが、今度は黒字とはいわないにしても、とにかく普通の世間的な常識でいえば、二十七年三月は医師の所得が三万何がしというものが出てきておるわけで、いわばこれはやっぱり黒字と同じ形で出てきておるわけですね。それをだんだん引き伸ばしていって、結局、究極昭和三十三年度の医師の所得というものが六万何がしと、二・一倍になるんだ、こういうことになっておるわけです。そこで、それの検討をお願いしておったのですが、赤字であったものが黒字に変化をしたのはどういうことからきたのかという点……

第27回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第3号(1957/12/18、27期、日本社会党)

○滝井小委員 九月の上旬以来異常に紛糾をしておりました中央社会保険医療協議会が、三カ月ぶりに何か意味のカ働委員会診療報洲わからぬような答申を出した。しかしその答申の中に流れておる精神と申しますか、そういうようなものを検討して見ますと、大体四つぐらいになるようでございます。一つは医療費の支払い方式を合理化をせよということが一つだろうと思います。二番目には厚生省が今度事務局案として出したものは、ワクの拡大を八・五%だけやるのた、こういうことになっておるが、それが八・五%のワクの拡大になっておるかどうか疑問だ、疑わしい、こういうことが言われておるようであります。それから三番目としては、その診療費の引……


■ページ上部へ

第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1958/04/17、27期、日本社会党)

○滝井委員 これは稻葉先生にお尋ねしたいのですが、最低賃金の原則として労働者の生計費を参考にする場合に、一体どういう程度のものを基準にしてとるかということなんです。いろいろ今までの答申案をやられる経過において、どういう程度のものをとることが議論されたのか、それを一つお教え願いたいと思います。
【次の発言】 最低資金というからには、当然最低の生活費が問題になってくると思うのです。その場合に、人間の基礎代謝プラスそれぞれの労働によって消費されるエネルギーの率が違ってくる。それに加えて、同時にある程度文化的な生活というものが考慮されなければならぬと思うのです。そうしますと、原則の第一に労働者の生計費……

第28回国会 社会労働委員会文教委員会連合審査会 第1号(1958/03/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣お忙しいところを非常にお気の毒ですが、この法案をなるべく早いところあげてくれというものですから、こちらも無理に勉強してきて質問をするわけでございますから、一つ御了承願いたいと思います。文部大臣しかいらっしゃらぬので、文部省関係にだけ限って質問をして、労働省関係は労働大臣が来てからやらしていただきます。  現在の日本の教育を見ますと、一つの曲りかどに来ておるのです。現在文部行政で非常に議論をされておる面が、大ざっぱに分けて私は二つあると思います。一つは民主主義的な国家として社会秩序を確立しなければならぬということで、道徳教育の問題がここ二、三年来非常に台頭してきたということ。そし……

第28回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1958/02/15、27期、日本社会党)

○滝井分科員 まず防衛庁の艦船建造関係を先にお聞きしたいのですが、横路さんから大体私の聞きたいと思っていることは御質問いただいて非常に参考になったのですが、その前にまずこの予算の組み方でございますが、昭和三十年までは艦船の建造費というものは船舶建造費として一本にしぼられてきておったわけです。ところがそれが三十一年度であったと記憶しておりますが、三十一年度から二本、あるいは潜水艦なんか入れると三本になってきておるのですが、これはどうしてこういうように、今まで一本でしぼってきておったものが、二本、三本という工合になってきたのか、これを一つ御説明願いたい。

第28回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1958/02/15、27期、日本社会党)

○滝井分科員 概括的に厚生行政についてちょっとお聞きしたいのですが、その前に環境衛生関係でぜひお聞きをしておきたいのです。  それは丹下という建築家が、東京は窒息しつつある、病気である、こういうことを二、三日前の朝日新聞だったかに書いておったと思うのです。今や東京は大手術を必要とする、日本人が十年間でこれだけの世界一の大都市を作った、そのエネルギーは大したものだ、しかしこの東京の実態を見ると、東京は大混乱の大都市なんだ、そのエネルギーというものに秩序が与えられていない、こういうことをまず第一に書いております。同時に空から東京を見ると、東京というものはちょうどカタツムリのようなからをしょっている……



滝井義高[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
26期-|27期|-28期-29期-30期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

滝井義高[衆]在籍期 : 26期-|27期|-28期-29期-30期
滝井義高[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 27期在籍の他の議員はこちら→27期衆議院議員(五十音順) 27期衆議院議員(選挙区順) 27期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。